JP2000268843A - 燃料電池 - Google Patents
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- H01M2300/0065—Solid electrolytes
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池のセパレータ板を積層し、ボルトで
締結するに際し、セパレータ板面上の面圧分布を出来る
だけ均一にすることが電池の特性向上に効果がある。そ
のため、従来、ボルトの本数を増やす構造が採用されて
いるが、ボルト本数を増やすと、その分、電極の有効面
積が減少して逆効果となるので、適切なボルト本数を選
択する方法を求めることが望まれていた。 【解決手段】 第1のセパレータ板1の方形の長辺を、
寸法が短辺の長さの21/ 2 倍以下で1/21/2 以上とな
るようにn等分し、このn等分によって生じた複数の第
2の矩形(aijd,ibcj)のほぼ中央に、積層体
を貫通する貫通穴35a,35bを設け、片端に環状弾
性体37を有するボルト36を貫通して締結した。
締結するに際し、セパレータ板面上の面圧分布を出来る
だけ均一にすることが電池の特性向上に効果がある。そ
のため、従来、ボルトの本数を増やす構造が採用されて
いるが、ボルト本数を増やすと、その分、電極の有効面
積が減少して逆効果となるので、適切なボルト本数を選
択する方法を求めることが望まれていた。 【解決手段】 第1のセパレータ板1の方形の長辺を、
寸法が短辺の長さの21/ 2 倍以下で1/21/2 以上とな
るようにn等分し、このn等分によって生じた複数の第
2の矩形(aijd,ibcj)のほぼ中央に、積層体
を貫通する貫通穴35a,35bを設け、片端に環状弾
性体37を有するボルト36を貫通して締結した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電気自動
車等で使用される燃料電池の改良に関するものである。
車等で使用される燃料電池の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、電解質を介して一対の電極
を接触させ、一方の電極に燃料を、他方に酸化剤を供給
し、燃料電池内で燃料の酸化を電気化学的に行なわせる
ことにより、化学エネルギーを電気エネルギーに直接変
換する装置である。燃料電池には電解質の差により、電
解質に固体高分子電解質膜を用いたいわゆる固体高分子
型燃料電池、リン酸を用いたリン酸型燃料電池など、い
くつかの型があるが、近年、高出力の得られる燃料電池
として、固体高分子型燃料電池が注目されているので、
以下、固体高分子型燃料電池を例として説明を行なう。
を接触させ、一方の電極に燃料を、他方に酸化剤を供給
し、燃料電池内で燃料の酸化を電気化学的に行なわせる
ことにより、化学エネルギーを電気エネルギーに直接変
換する装置である。燃料電池には電解質の差により、電
解質に固体高分子電解質膜を用いたいわゆる固体高分子
型燃料電池、リン酸を用いたリン酸型燃料電池など、い
くつかの型があるが、近年、高出力の得られる燃料電池
として、固体高分子型燃料電池が注目されているので、
以下、固体高分子型燃料電池を例として説明を行なう。
【0003】固体高分子型燃料電池では、燃料電極に水
素ガスを、酸化剤電極に酸素ガスを供給し、外部回路に
電流を取り出すとき、下記の反応が生じる。 陰極反応:H2 → 2H+ + 2e− …(1) 陽極反応:2H+ + 2e− + (1/2)O2 → H2O …(2) この時、燃料電極上で水素はプロトンとなり、水を伴っ
て電解質中を酸化剤電極上まで移動し、酸化剤電極上で
酸素と反応して水を生じる。従って、上記のような燃料
電池の運転には、反応ガスの充分な供給と生成した水の
排出、電流の取り出しが可能な構造の工夫が必要であ
り、従来から種々提案されている。
素ガスを、酸化剤電極に酸素ガスを供給し、外部回路に
電流を取り出すとき、下記の反応が生じる。 陰極反応:H2 → 2H+ + 2e− …(1) 陽極反応:2H+ + 2e− + (1/2)O2 → H2O …(2) この時、燃料電極上で水素はプロトンとなり、水を伴っ
て電解質中を酸化剤電極上まで移動し、酸化剤電極上で
酸素と反応して水を生じる。従って、上記のような燃料
電池の運転には、反応ガスの充分な供給と生成した水の
排出、電流の取り出しが可能な構造の工夫が必要であ
り、従来から種々提案されている。
【0004】燃料電池を構成する単位電池の基本的な構
成断面図を図15に示す。図において、1は導電性で溝
状の酸化剤流路10が彫り込まれた第1のセパレータ
板、2は導電性で溝状の燃料流路11が彫り込まれた第
2のセパレータ板、3は酸化剤電極、4は燃料電極、5
は例えばプロトン導電性の固体高分子を用いた電解質体
である。このような構成断面を有する燃料電池のセパレ
ータ板の構造は前述したように種々提案されており、例
えば特開平3−205763号公報に開示されているも
のと類似のセパレータ板の上面図を図16に示す。
成断面図を図15に示す。図において、1は導電性で溝
状の酸化剤流路10が彫り込まれた第1のセパレータ
板、2は導電性で溝状の燃料流路11が彫り込まれた第
2のセパレータ板、3は酸化剤電極、4は燃料電極、5
は例えばプロトン導電性の固体高分子を用いた電解質体
である。このような構成断面を有する燃料電池のセパレ
ータ板の構造は前述したように種々提案されており、例
えば特開平3−205763号公報に開示されているも
のと類似のセパレータ板の上面図を図16に示す。
【0005】図において、10は第1のセパレータ板1
の片面に蛇腹溝状に形成され、酸化剤電極3に酸化剤ガ
スを供給するため酸化剤電極3に接する面側に並行して
形成された複数の酸化剤流路である。酸化剤ガスとして
は例えば酸素ガス又は空気を用いる。図16では酸化剤
流路10を蛇腹状にして長く取ることにより、ガス流速
を増加させ、かつ、薄くすることにより、反応に必要な
ガスの拡散を促進して、酸化剤電極3で発生した水を効
率よく排出させている。
の片面に蛇腹溝状に形成され、酸化剤電極3に酸化剤ガ
スを供給するため酸化剤電極3に接する面側に並行して
形成された複数の酸化剤流路である。酸化剤ガスとして
は例えば酸素ガス又は空気を用いる。図16では酸化剤
流路10を蛇腹状にして長く取ることにより、ガス流速
を増加させ、かつ、薄くすることにより、反応に必要な
ガスの拡散を促進して、酸化剤電極3で発生した水を効
率よく排出させている。
【0006】31は第1のセパレータ板1の主表面、3
2は酸化剤電極3を支持する電極支持部分、24は第1
のセパレータ板1に形成され空気を供給する空気供給
口、25は空気を排出するための空気排出口である。な
お、図には示さないが第2のセパレータ板2も類似の構
造を持ち、酸化剤流路10に代えて蛇腹状の燃料ガス流
路11を有している。酸化剤流路10は第1のセパレー
タ板1の溝と酸化剤電極3によって囲まれた空間によっ
て構成され、燃料ガス流路11(燃料流路とも言う)
は、第2のセパレータ板2の溝と燃料電極4によって囲
まれた空間によって構成されている。燃料流路11に流
す燃料ガスとしては例えば水素ガスを用いる。
2は酸化剤電極3を支持する電極支持部分、24は第1
のセパレータ板1に形成され空気を供給する空気供給
口、25は空気を排出するための空気排出口である。な
お、図には示さないが第2のセパレータ板2も類似の構
造を持ち、酸化剤流路10に代えて蛇腹状の燃料ガス流
路11を有している。酸化剤流路10は第1のセパレー
タ板1の溝と酸化剤電極3によって囲まれた空間によっ
て構成され、燃料ガス流路11(燃料流路とも言う)
は、第2のセパレータ板2の溝と燃料電極4によって囲
まれた空間によって構成されている。燃料流路11に流
す燃料ガスとしては例えば水素ガスを用いる。
【0007】次に動作について説明する。第1のセパレ
ータ板1の空気供給口24より供給された酸素ガスは、
並行して走る複数の酸化剤流路10を通って酸化剤電極
3に供給される。一方、水素ガス(燃料ガス)は燃料ガ
ス流路11より燃料電極4に供給される。このとき、酸
化剤電極3と燃料電極4は電気的に外部で負荷を介して
接続されているので、酸化剤電極3の側では(2)の反
応が生じ、酸化剤流路10を通って未反応ガスと水が空
気排出口25に排出される。また、燃料電極4の側では
(1)の反応が生じ、未反応ガスは燃料ガス流路11と
燃料排出口(図示しない)を通じて排出される。この反
応によって得られた電子は電極3、4から電極支持部分
21と第1、第2のセパレータ板1、2を通って流れ
る。
ータ板1の空気供給口24より供給された酸素ガスは、
並行して走る複数の酸化剤流路10を通って酸化剤電極
3に供給される。一方、水素ガス(燃料ガス)は燃料ガ
ス流路11より燃料電極4に供給される。このとき、酸
化剤電極3と燃料電極4は電気的に外部で負荷を介して
接続されているので、酸化剤電極3の側では(2)の反
応が生じ、酸化剤流路10を通って未反応ガスと水が空
気排出口25に排出される。また、燃料電極4の側では
(1)の反応が生じ、未反応ガスは燃料ガス流路11と
燃料排出口(図示しない)を通じて排出される。この反
応によって得られた電子は電極3、4から電極支持部分
21と第1、第2のセパレータ板1、2を通って流れ
る。
【0008】各セパレータ板や電極は積層して、荷重を
掛けて圧接されているが、燃料電池を効率よく作動させ
るためには、1つのセパレータの面内で、反応分布をで
きるだけ均一とすることが必要である。そのためには、
セル面にかかる荷重を均一化する必要がある。そこで、
米国特許USP5484666号に開示された技術を図
17に示す。図において100は図15に示したような
単電池を積層したものであり、35は単電池100に設
けられた貫通穴、36は貫通穴35を貫通するボルト、
37はボルト36の端に装着された皿ばね、39は単電
池100を積層した端に装着された端板、50は皿ばね
37を配置するため端板39に設けた空洞である。
掛けて圧接されているが、燃料電池を効率よく作動させ
るためには、1つのセパレータの面内で、反応分布をで
きるだけ均一とすることが必要である。そのためには、
セル面にかかる荷重を均一化する必要がある。そこで、
米国特許USP5484666号に開示された技術を図
17に示す。図において100は図15に示したような
単電池を積層したものであり、35は単電池100に設
けられた貫通穴、36は貫通穴35を貫通するボルト、
37はボルト36の端に装着された皿ばね、39は単電
池100を積層した端に装着された端板、50は皿ばね
37を配置するため端板39に設けた空洞である。
【0009】図17では多数(図では4本)のボルト3
6を単電池100の面内に配置することで荷重の均一化
を図っているが、電極面に多数の穴を開けるためガス流
路が複雑になったり、ガスシール部分が増えて面積ロス
が増える。
6を単電池100の面内に配置することで荷重の均一化
を図っているが、電極面に多数の穴を開けるためガス流
路が複雑になったり、ガスシール部分が増えて面積ロス
が増える。
【0010】また、複数設けられた酸化剤流路10、燃
料ガス流路11は、いずれも入口から出口までが1本の
流路で構成され、分岐、流入などの枝分かれがないの
で、そのいずれかが、流路の途中、たとえ1か所でも閉
塞してしまった場合、その流路の入口から出口まで、新
規のガスが供給されず、その流路全体の機能がゼロにな
り、当然発電能力が低下する。
料ガス流路11は、いずれも入口から出口までが1本の
流路で構成され、分岐、流入などの枝分かれがないの
で、そのいずれかが、流路の途中、たとえ1か所でも閉
塞してしまった場合、その流路の入口から出口まで、新
規のガスが供給されず、その流路全体の機能がゼロにな
り、当然発電能力が低下する。
【0011】また、各セルは独立して燃料ガスと酸化剤
ガスの供給を受ける構造なので、上記のようにして、流
路の一部の機能が低下したセルが1枚でも生じて、積層
セルの内の1つでも燃料欠乏が生じた場合には、式
(3)に記載の反応が電極に発生する。 C+2H2O → CO2+4H+ + 4e− …(3) これによって電極やセパレータ等、燃料電池の構成部材
中のカーボンに腐食が生じ、電極などが致命的なダメー
ジを受けて燃料電池全体としての発電能力が極端に低下
してしまう。
ガスの供給を受ける構造なので、上記のようにして、流
路の一部の機能が低下したセルが1枚でも生じて、積層
セルの内の1つでも燃料欠乏が生じた場合には、式
(3)に記載の反応が電極に発生する。 C+2H2O → CO2+4H+ + 4e− …(3) これによって電極やセパレータ等、燃料電池の構成部材
中のカーボンに腐食が生じ、電極などが致命的なダメー
ジを受けて燃料電池全体としての発電能力が極端に低下
してしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池は以上
のように、面圧を均一にするため多数のボルトが使用さ
れていたので、セパレータの有効面積が小さくなって、
発電効率が低くなるという問題があった。
のように、面圧を均一にするため多数のボルトが使用さ
れていたので、セパレータの有効面積が小さくなって、
発電効率が低くなるという問題があった。
【0013】また、各セルは独立して燃料ガスと酸化剤
ガスの供給を受ける構造なので、1枚でも燃料ガスが欠
乏するセルが生じた場合には、カーボンが腐食して致命
的なダメージを受ける恐れがあった。
ガスの供給を受ける構造なので、1枚でも燃料ガスが欠
乏するセルが生じた場合には、カーボンが腐食して致命
的なダメージを受ける恐れがあった。
【0014】また、燃料ガス流路と酸化剤流路は、いず
れも、入口から出口までが1本の流路で構成され、分
岐、流入などの枝分かれがないので、流路の途中、たと
え1か所でも閉塞してしまった場合、その流路の入口か
ら出口まで、新規のガスが供給されず、その流路全体の
機能がゼロになるという問題点があった。
れも、入口から出口までが1本の流路で構成され、分
岐、流入などの枝分かれがないので、流路の途中、たと
え1か所でも閉塞してしまった場合、その流路の入口か
ら出口まで、新規のガスが供給されず、その流路全体の
機能がゼロになるという問題点があった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、面積当たりのボルトの本数を少
なくして、しかも、面圧が均一に保たれる燃料電池を得
ようとするものである。また、流路の途中で閉塞して
も、流路全体の機能が失われることがない燃料電池を得
ようとするものである。また、セルに燃料欠乏が生じに
くく、仮に生じた場合も、カーボンの腐食が従来より軽
減される燃料電池を得ようとするものである。
ためになされたもので、面積当たりのボルトの本数を少
なくして、しかも、面圧が均一に保たれる燃料電池を得
ようとするものである。また、流路の途中で閉塞して
も、流路全体の機能が失われることがない燃料電池を得
ようとするものである。また、セルに燃料欠乏が生じに
くく、仮に生じた場合も、カーボンの腐食が従来より軽
減される燃料電池を得ようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明による燃料電池
は、長辺と短辺の長さの比が21/2 以上である矩形の電
解質膜を、これとほぼ同形の酸化剤電極と燃料電極とで
挟持してなる矩形の単セル、前記酸化剤電極に接して設
けられ酸化剤流体を供給する酸化剤流路を有する第1の
セパレータ板、前記燃料電極に接して設けられ燃料流体
を供給する燃料流路を有する第2のセパレータ板からな
る積層体、前記積層体の前記矩形の単セルの長辺をn等
分した寸法が前記短辺の長さの21/2 倍以下で1/2
1/2 以上となるように前記nを選定し、このn等分によ
って生じた複数の第2の矩形のほぼ中央に設けられ前記
積層体を貫通する貫通穴、前記貫通穴を貫通し少なくと
も片端に環状弾性体を有し、この環状弾性体を介して前
記積層体を締結するボルトとを備えたものである。
は、長辺と短辺の長さの比が21/2 以上である矩形の電
解質膜を、これとほぼ同形の酸化剤電極と燃料電極とで
挟持してなる矩形の単セル、前記酸化剤電極に接して設
けられ酸化剤流体を供給する酸化剤流路を有する第1の
セパレータ板、前記燃料電極に接して設けられ燃料流体
を供給する燃料流路を有する第2のセパレータ板からな
る積層体、前記積層体の前記矩形の単セルの長辺をn等
分した寸法が前記短辺の長さの21/2 倍以下で1/2
1/2 以上となるように前記nを選定し、このn等分によ
って生じた複数の第2の矩形のほぼ中央に設けられ前記
積層体を貫通する貫通穴、前記貫通穴を貫通し少なくと
も片端に環状弾性体を有し、この環状弾性体を介して前
記積層体を締結するボルトとを備えたものである。
【0017】また、積層体の前記矩形の単セルの長辺を
n等分した寸法が、短辺の長さの2 1/2 倍以下で1/2
1/2 以上となるnの内、最小の整数を選択するものであ
る。
n等分した寸法が、短辺の長さの2 1/2 倍以下で1/2
1/2 以上となるnの内、最小の整数を選択するものであ
る。
【0018】環状弾性体の外径は分割した第2の矩形の
短辺の90%以下で、長辺の50%以上としたものであ
る。
短辺の90%以下で、長辺の50%以上としたものであ
る。
【0019】また、環状弾性体は外径の異なる2種類以
上の皿ばねを同軸に装着したものである。
上の皿ばねを同軸に装着したものである。
【0020】また、外径の異なる各皿ばねのバネ定数を
それぞれの外径で除した商の比は1対0.8ないし1対
1.2の範囲にあるものである。
それぞれの外径で除した商の比は1対0.8ないし1対
1.2の範囲にあるものである。
【0021】また、貫通穴を貫通するボルトの径を、前
記貫通穴の内壁の径より小さくして、内壁とボルトとの
隙間に、異なるセパレータ板の燃料流路どうし又は酸化
剤流路どうしを接続する連通ガス流路を有するものであ
る。
記貫通穴の内壁の径より小さくして、内壁とボルトとの
隙間に、異なるセパレータ板の燃料流路どうし又は酸化
剤流路どうしを接続する連通ガス流路を有するものであ
る。
【0022】また、連通ガス流路は、同じセパレータ板
の複数の酸化剤流路間、または燃料流路間を連通してい
るものである。
の複数の酸化剤流路間、または燃料流路間を連通してい
るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1による燃料電池の第1のセパレータ板1の構成を
図1に示す。以下、各図において、従来例の図と同符号
のものは、同一又は相当部分を示すのでその詳細な説明
は省略する。図において、31はセパレータ板の主表
面、32(図中の記号efgh部分)は電極支持部で、
ここには電池と積層したときに酸化剤としての空気を流
すガス流路(酸化剤流路とも言う)を形成するための複
数の溝(図示せず)を配している。24は酸化剤として
の空気(酸化剤流体とも言う)を供給する空気供給口、
25は空気排出口、26は燃料ガス(燃料流体とも言
う)を供給する燃料供給口、27は同排出口である。
形態1による燃料電池の第1のセパレータ板1の構成を
図1に示す。以下、各図において、従来例の図と同符号
のものは、同一又は相当部分を示すのでその詳細な説明
は省略する。図において、31はセパレータ板の主表
面、32(図中の記号efgh部分)は電極支持部で、
ここには電池と積層したときに酸化剤としての空気を流
すガス流路(酸化剤流路とも言う)を形成するための複
数の溝(図示せず)を配している。24は酸化剤として
の空気(酸化剤流体とも言う)を供給する空気供給口、
25は空気排出口、26は燃料ガス(燃料流体とも言
う)を供給する燃料供給口、27は同排出口である。
【0024】第1のセパレータ板1の平面は、図1記載
の方形abcd(例えば240×120(単位はmm以
下同様))に内包され、第1のセパレータ板1の有効電
極部(電極支持部32と同じ)は、方形efgh(例え
ば220×110)に内包されている。この実施形態で
は長辺と短辺との長さの比が2対1の場合について説明
する。kは方形abcdの長辺ab,dcを二等分した
線で、これによって生じる矩形aijd,ibcj(そ
れぞれを第2の矩形という)のそれぞれの中心に貫通穴
35a,35bを設けている。
の方形abcd(例えば240×120(単位はmm以
下同様))に内包され、第1のセパレータ板1の有効電
極部(電極支持部32と同じ)は、方形efgh(例え
ば220×110)に内包されている。この実施形態で
は長辺と短辺との長さの比が2対1の場合について説明
する。kは方形abcdの長辺ab,dcを二等分した
線で、これによって生じる矩形aijd,ibcj(そ
れぞれを第2の矩形という)のそれぞれの中心に貫通穴
35a,35bを設けている。
【0025】第2のセパレータ板2の構造も、図1とほ
ぼ同様なので図示は省略するが、長辺を2等分した第2
の矩形の中心に、貫通穴35a,35bが設けられてい
る。
ぼ同様なので図示は省略するが、長辺を2等分した第2
の矩形の中心に、貫通穴35a,35bが設けられてい
る。
【0026】図2は第1、第2のセパレータ板1、2を
用い、単電池などを積層して構成した燃料電池積層体4
0の外観斜視図である。図において、36は貫通穴35
a,35bに通したボルトで例えばSUSボルトに絶縁
被膜を施したものを用いているので、運転中に何らかの
力が加わりボルトがセパレータと接触しても電気的に短
絡が生じることはない。また、各流体の流路は貫通穴3
5a,35bとの間にシールを施しており、貫通穴に流
体が漏れることはない。39は積層したセパレータ板な
どの積層の両端に設置した端板で、図示は省略するが空
気を通すための空気供給口24、空気排出口25、燃料
を通すための燃料供給口26、燃料排出口27に直結し
たポートを備えている。
用い、単電池などを積層して構成した燃料電池積層体4
0の外観斜視図である。図において、36は貫通穴35
a,35bに通したボルトで例えばSUSボルトに絶縁
被膜を施したものを用いているので、運転中に何らかの
力が加わりボルトがセパレータと接触しても電気的に短
絡が生じることはない。また、各流体の流路は貫通穴3
5a,35bとの間にシールを施しており、貫通穴に流
体が漏れることはない。39は積層したセパレータ板な
どの積層の両端に設置した端板で、図示は省略するが空
気を通すための空気供給口24、空気排出口25、燃料
を通すための燃料供給口26、燃料排出口27に直結し
たポートを備えている。
【0027】ボルト36にはアダプター38を介して外
径90、内径46、板厚3.5の皿ばねを図3のように
3枚重ねた環状弾性体37を、外径の部分が電池積層体
40の外周近くに当たるように電池の両端に配してお
り、ナット41を用いて燃料電池積層体40を端板39
を介して締めつけている。以上の説明では、第1のセパ
レータ板1を2等分するものを示したが、長辺が長くな
ればn等分(nは整数)することになる。以下、実施例
により、nの選定方法について説明する。
径90、内径46、板厚3.5の皿ばねを図3のように
3枚重ねた環状弾性体37を、外径の部分が電池積層体
40の外周近くに当たるように電池の両端に配してお
り、ナット41を用いて燃料電池積層体40を端板39
を介して締めつけている。以上の説明では、第1のセパ
レータ板1を2等分するものを示したが、長辺が長くな
ればn等分(nは整数)することになる。以下、実施例
により、nの選定方法について説明する。
【0028】実施例1.前述の各部寸法を有する燃料電
池積層体40において、環状弾性体37の変形量が1.
8mmになるように締めつけたところ、積層体にかかる
締めつけ荷重は1.15tonとなり、平均4kg/c
m2 の面圧が掛かった。この時、端板39と第1のセパ
レータ板1の間に臨時に面圧センサーを挿入して荷重の
ばらつきを計測した、この結果を図4に示す。図中99
は環状弾性体37の外径部が接する位置を示す説明補助
線である。図4では面圧は第1のセパレータ板1の上の
測定したどの箇所においても、プラスマイナス0.2k
g/cm2 の範囲に入っており、センサーを外してから
組み直し、実際に運転したところ、平均的なセル抵抗も
電極面積換算で65mΩと従来周辺部のみで同様の荷重
で締めつけを行なったときよりも10%も低い値を維持
し、セル特性も水素・空気常圧条件で0.68V/50
0mA/cm2 と20mV近くも向上させることができ
た。
池積層体40において、環状弾性体37の変形量が1.
8mmになるように締めつけたところ、積層体にかかる
締めつけ荷重は1.15tonとなり、平均4kg/c
m2 の面圧が掛かった。この時、端板39と第1のセパ
レータ板1の間に臨時に面圧センサーを挿入して荷重の
ばらつきを計測した、この結果を図4に示す。図中99
は環状弾性体37の外径部が接する位置を示す説明補助
線である。図4では面圧は第1のセパレータ板1の上の
測定したどの箇所においても、プラスマイナス0.2k
g/cm2 の範囲に入っており、センサーを外してから
組み直し、実際に運転したところ、平均的なセル抵抗も
電極面積換算で65mΩと従来周辺部のみで同様の荷重
で締めつけを行なったときよりも10%も低い値を維持
し、セル特性も水素・空気常圧条件で0.68V/50
0mA/cm2 と20mV近くも向上させることができ
た。
【0029】実施例2.次に、短辺の寸法が実施例1と
同様で、長辺のみ異なる5種類の形状のセパレータ板と
単電池とを積層して前述の燃料電池積層体40(10セ
ルスタック)と同様の平均面圧を掛けて、面圧分布とセ
ル抵抗及びセル特性を測定した結果を表1に示し、これ
を図5にグラフ化して示す。ケースAの長辺/短辺比が
1である場合から、ケースFの長辺/短辺比が2まで、
順次大きくしていく。長辺/短辺比が1.4まではそれ
ほど大きな変化はないが、1.4を越えると面圧分布、
セル抵抗、セル特性が顕著に悪化することがわかる。こ
れは基準となる短辺が異なる寸法である場合でも、ほぼ
同様の傾向(環状弾性体37の外径と短辺比をほぼ同一
のもので構成)を示した。
同様で、長辺のみ異なる5種類の形状のセパレータ板と
単電池とを積層して前述の燃料電池積層体40(10セ
ルスタック)と同様の平均面圧を掛けて、面圧分布とセ
ル抵抗及びセル特性を測定した結果を表1に示し、これ
を図5にグラフ化して示す。ケースAの長辺/短辺比が
1である場合から、ケースFの長辺/短辺比が2まで、
順次大きくしていく。長辺/短辺比が1.4まではそれ
ほど大きな変化はないが、1.4を越えると面圧分布、
セル抵抗、セル特性が顕著に悪化することがわかる。こ
れは基準となる短辺が異なる寸法である場合でも、ほぼ
同様の傾向(環状弾性体37の外径と短辺比をほぼ同一
のもので構成)を示した。
【0030】
【表1】
【0031】分割する前の長辺/短辺比が21/2 より小
さい場合は、長辺を等分すると、分割後の長辺/短辺比
は分割前より大きくなってしまう。また、分割後の第2
の矩形の長辺/短辺比が21/2 である付近が、セル特性
を高く維持できる境界付近であるため、もとの長辺/短
辺比が21/2 以下か否かを境に分割数を決定するとよ
い。
さい場合は、長辺を等分すると、分割後の長辺/短辺比
は分割前より大きくなってしまう。また、分割後の第2
の矩形の長辺/短辺比が21/2 である付近が、セル特性
を高く維持できる境界付近であるため、もとの長辺/短
辺比が21/2 以下か否かを境に分割数を決定するとよ
い。
【0032】また、本実施例では、環状弾性体37の外
径を、セパレータ板を分割した後の方形の短辺の75%
にあたる90mmとした。一方、長辺/短辺比の異なる
セパレータ板に対して数種の径で試したところ、環状弾
性体37の外径は分割した第2の矩形の長辺/短辺比が
大きい1.4の場合は、短辺の90%以下で長辺の50
%以上の範囲において高い特性を維持することができ
た。長辺/短辺比が1の場合は、方形(正方形)の辺の
40〜90%の範囲で高い特性を示した。どの長辺/短
辺比でも高い特性を示すのは短辺の90%以下で、長辺
の50%以上の範囲であった。
径を、セパレータ板を分割した後の方形の短辺の75%
にあたる90mmとした。一方、長辺/短辺比の異なる
セパレータ板に対して数種の径で試したところ、環状弾
性体37の外径は分割した第2の矩形の長辺/短辺比が
大きい1.4の場合は、短辺の90%以下で長辺の50
%以上の範囲において高い特性を維持することができ
た。長辺/短辺比が1の場合は、方形(正方形)の辺の
40〜90%の範囲で高い特性を示した。どの長辺/短
辺比でも高い特性を示すのは短辺の90%以下で、長辺
の50%以上の範囲であった。
【0033】以上の説明において、長辺はセパレータ板
1の全長を等分割したものとして説明したが、空気供給
口24などのスペースの寸法が電極部の長さ寸法に比べ
てそれほど大きくない場合は、電極部の長辺を等分して
もほぼ同様の結果が得られ、その場合、どちらか一方の
比が21/2 を越えていても1.6以下程度であれば、他
方の比が21/2 以下で高い特性を出すことが出来る。
1の全長を等分割したものとして説明したが、空気供給
口24などのスペースの寸法が電極部の長さ寸法に比べ
てそれほど大きくない場合は、電極部の長辺を等分して
もほぼ同様の結果が得られ、その場合、どちらか一方の
比が21/2 を越えていても1.6以下程度であれば、他
方の比が21/2 以下で高い特性を出すことが出来る。
【0034】実施の形態2.実施の形態2の燃料電池の
第1のセパレータ板1を図6に示す。ここでは、分割数
の選定の仕方について説明するため、特に縦横比の大き
い場合を示している。図において、短辺は実施の形態1
の図1と同じで、長辺は電極部(ef)が380mm、
セパレータ部(ab)が460mmとなっている。それ
ぞれ長辺と短辺の比が3.45と3.83となってお
り、図6では方形abcdの長辺であるab、cdを直
線k,lで3等分して、それぞれの中心に貫通穴35
a,35b,35cを設けた。各貫通穴35にはアダプ
ター38を介して外径90、内径46、板厚3.5の皿
ばねを図3と同様に3枚重ねた環状弾性体37を電池の
両端に配した。
第1のセパレータ板1を図6に示す。ここでは、分割数
の選定の仕方について説明するため、特に縦横比の大き
い場合を示している。図において、短辺は実施の形態1
の図1と同じで、長辺は電極部(ef)が380mm、
セパレータ部(ab)が460mmとなっている。それ
ぞれ長辺と短辺の比が3.45と3.83となってお
り、図6では方形abcdの長辺であるab、cdを直
線k,lで3等分して、それぞれの中心に貫通穴35
a,35b,35cを設けた。各貫通穴35にはアダプ
ター38を介して外径90、内径46、板厚3.5の皿
ばねを図3と同様に3枚重ねた環状弾性体37を電池の
両端に配した。
【0035】ナット41を用い、端板39を介して燃料
電池積層体を、環状弾性体37の変形量が2.6mmに
なるように締めつけたところ、締めつけ荷重は2.2t
onとなり、平均4kg/cm2 の面圧が掛かった。ま
た、荷重のばらつきはプラスマイナス0.2kg/cm
2 となった。実際の運転では平均のセル抵抗も電極面換
算で67mΩcm2 と実施の形態1の場合とほぼ同様の
低い値を維持し、セル特性も水素・空気常圧条件で0.
68V/500mA/cm2 と高い特性を出すことがで
きた。なお、図示しないが、第2のセパレータ板2も同
様の寸法/形状とする。
電池積層体を、環状弾性体37の変形量が2.6mmに
なるように締めつけたところ、締めつけ荷重は2.2t
onとなり、平均4kg/cm2 の面圧が掛かった。ま
た、荷重のばらつきはプラスマイナス0.2kg/cm
2 となった。実際の運転では平均のセル抵抗も電極面換
算で67mΩcm2 と実施の形態1の場合とほぼ同様の
低い値を維持し、セル特性も水素・空気常圧条件で0.
68V/500mA/cm2 と高い特性を出すことがで
きた。なお、図示しないが、第2のセパレータ板2も同
様の寸法/形状とする。
【0036】また、同じ大きさ/形のセパレータ板の方
形abcdを、長辺ab,dcを4等分して、それぞれ
の中心に貫通穴35を設けた場合、分割された方形の長
辺/短辺比は1.04(長辺と短辺が逆転することにな
る)と比率上は好ましい状態になる。従って面圧分布は
良くなるが、セル特性は殆ど向上しない。これは貫通穴
35を設けることにより電極の有効面積が減少すること
が影響している。つまり、貫通穴35は必要以上に増や
さない方が好ましい。即ち、長辺/短辺比が2 1/2 以下
になる最小限の分割数で分割した方形の各中心に貫通穴
35を設けて締めつけることが電池積層体の性能向上に
有効である。
形abcdを、長辺ab,dcを4等分して、それぞれ
の中心に貫通穴35を設けた場合、分割された方形の長
辺/短辺比は1.04(長辺と短辺が逆転することにな
る)と比率上は好ましい状態になる。従って面圧分布は
良くなるが、セル特性は殆ど向上しない。これは貫通穴
35を設けることにより電極の有効面積が減少すること
が影響している。つまり、貫通穴35は必要以上に増や
さない方が好ましい。即ち、長辺/短辺比が2 1/2 以下
になる最小限の分割数で分割した方形の各中心に貫通穴
35を設けて締めつけることが電池積層体の性能向上に
有効である。
【0037】実施の形態3.実施の形態3による燃料電
池の構造について、図7により説明する。図7は燃料電
池積層体の締めつけ構造部分の断面図である。図はセパ
レータ板1を分割した1つの方形(120角)のみにつ
いて図示したもので、他の方形については図示を省略し
ている。環状弾性体37aは外径112、内径57、板
厚4.0の皿ばねを3枚重ねたもの、環状弾性体37b
は外径50、内径25.4、板厚1.9の皿ばねを3枚
重ねたもので、環状弾性体37aは1mmの変形で35
0kg荷重がかかり、37bは同じく150kgかか
る。そして、アダプター38とナット41を用いて燃料
電池積層体を端板39を介して締めつけている。
池の構造について、図7により説明する。図7は燃料電
池積層体の締めつけ構造部分の断面図である。図はセパ
レータ板1を分割した1つの方形(120角)のみにつ
いて図示したもので、他の方形については図示を省略し
ている。環状弾性体37aは外径112、内径57、板
厚4.0の皿ばねを3枚重ねたもの、環状弾性体37b
は外径50、内径25.4、板厚1.9の皿ばねを3枚
重ねたもので、環状弾性体37aは1mmの変形で35
0kg荷重がかかり、37bは同じく150kgかか
る。そして、アダプター38とナット41を用いて燃料
電池積層体を端板39を介して締めつけている。
【0038】環状弾性体37の変形量が1.15mmに
なるよう締めつけたところ、積層体にかかる締めつけ荷
重は580kgfとなり、平均4kg/cm2 の面圧が
掛かった。この時、端板39とセパレータ板1間には図
8に示すようにプラスマイナス0.1kg/cm2 の範
囲で面圧が分布しており、図9に示す一種類の環状弾性
体35で締めつけたときよりも良好となる。また、実際
に運転したところ平均的なセル抵抗電極面積換算で60
mΩcmと、5%も低い値を維持し、セル特性も水素・
空気常圧条件で(0.68V後半)/500mA/cm
2 と数mV以上向上させることが出来た。
なるよう締めつけたところ、積層体にかかる締めつけ荷
重は580kgfとなり、平均4kg/cm2 の面圧が
掛かった。この時、端板39とセパレータ板1間には図
8に示すようにプラスマイナス0.1kg/cm2 の範
囲で面圧が分布しており、図9に示す一種類の環状弾性
体35で締めつけたときよりも良好となる。また、実際
に運転したところ平均的なセル抵抗電極面積換算で60
mΩcmと、5%も低い値を維持し、セル特性も水素・
空気常圧条件で(0.68V後半)/500mA/cm
2 と数mV以上向上させることが出来た。
【0039】環状弾性体37の外径寸法の組み合わせと
しては、外側の環状弾性体37aの径は第1のセパレー
タ板1の短辺の95%付近、内側のもの(37b)の径
は30〜50%付近のとき最も良い圧力分布を示した。
尚、図7では、2種類の径の環状弾性体37a,37b
を用いたが、より大きい面積の積層体の場合にはもっと
種類を増加させても良いことは当然である。図7のもの
では選択した各環状弾性体37のバネ定数をそれぞれの
外径で除するとそれぞれ3.1となり、同じ変形量に対
して、単位周長にかかる荷重は同じとなる。異なるバネ
定数の環状弾性体37をいろいろ組み合わせて面圧分布
と電池性能を比較した結果、詳細な説明は省略するが各
弾性体のバネ定数を外径で除した商の比は、1対0.8
〜1対1.2の範囲であれば、良い性能を得られること
が判明した。
しては、外側の環状弾性体37aの径は第1のセパレー
タ板1の短辺の95%付近、内側のもの(37b)の径
は30〜50%付近のとき最も良い圧力分布を示した。
尚、図7では、2種類の径の環状弾性体37a,37b
を用いたが、より大きい面積の積層体の場合にはもっと
種類を増加させても良いことは当然である。図7のもの
では選択した各環状弾性体37のバネ定数をそれぞれの
外径で除するとそれぞれ3.1となり、同じ変形量に対
して、単位周長にかかる荷重は同じとなる。異なるバネ
定数の環状弾性体37をいろいろ組み合わせて面圧分布
と電池性能を比較した結果、詳細な説明は省略するが各
弾性体のバネ定数を外径で除した商の比は、1対0.8
〜1対1.2の範囲であれば、良い性能を得られること
が判明した。
【0040】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4による燃料電池のセパレータ板の平面図である。
図において42は中間マニホールド(連通ガス流路とい
う)であり、貫通穴35の一つに、この貫通穴の内径よ
り細いボルト36を通すことにより、ボルト36と貫通
穴35との隙間を中間マニホールド42としている。1
1aは燃料流路である。燃料流路11aの流れるルート
の理解を助けるため、図11にルート説明図を示す。図
11のように中間マニホールド42には燃料流路11a
が接続され、同じセパレータ板内の異なる流路が1つに
まとめられている。
形態4による燃料電池のセパレータ板の平面図である。
図において42は中間マニホールド(連通ガス流路とい
う)であり、貫通穴35の一つに、この貫通穴の内径よ
り細いボルト36を通すことにより、ボルト36と貫通
穴35との隙間を中間マニホールド42としている。1
1aは燃料流路である。燃料流路11aの流れるルート
の理解を助けるため、図11にルート説明図を示す。図
11のように中間マニホールド42には燃料流路11a
が接続され、同じセパレータ板内の異なる流路が1つに
まとめられている。
【0041】中間マニホールド42の構造を詳しく説明
するため、図12に中間マニホールド42の断面図を示
す。図において、11aは燃料流路、11bは空気流路
である。36Xはボルト36に被せられた絶縁材でその
外径は貫通穴35の内径より小さいので、絶縁材36X
と貫通穴35の内壁との間に中間マニホールド42が構
成されている。43は空気流路11bの貫通穴35への
開口部に挿入されたガスシールであり、空気流路11b
の空気が中間マニホールド42の中に流入するのを防止
している。また、ボルト36が端板39と接する部分に
Oリング44を挿入し、マニホールド42内の燃料ガス
が外部へ流出するのを防止している。
するため、図12に中間マニホールド42の断面図を示
す。図において、11aは燃料流路、11bは空気流路
である。36Xはボルト36に被せられた絶縁材でその
外径は貫通穴35の内径より小さいので、絶縁材36X
と貫通穴35の内壁との間に中間マニホールド42が構
成されている。43は空気流路11bの貫通穴35への
開口部に挿入されたガスシールであり、空気流路11b
の空気が中間マニホールド42の中に流入するのを防止
している。また、ボルト36が端板39と接する部分に
Oリング44を挿入し、マニホールド42内の燃料ガス
が外部へ流出するのを防止している。
【0042】次に、動作について説明する。燃料供給口
26から入った燃料ガスは燃料流路11aに沿ってセパ
レータ板1内を流れ、排出口27から出ていく。ここ
で、燃料は反応に伴って下流へ行くほど消費され、従来
のものでは、例えば、入口で濃度75%のものが出口で
は47%程度に低下する(燃料利用率が70%の場
合)、しかも、燃料利用率は各セパレータ板毎に、ある
いは各流路毎に、若干異なるので、流路の距離に対する
濃度をグラフ化すると、図13(a)に示すように下流
に行くほど濃度にばらつきが生じる。図13(a)、
(b)ともに、3枚のセパレータ板1の濃度(あるいは
3つの流路の濃度)を示している。図10のものでは中
間マニホールド42は流路の全長の入口から2/3程度
の位置にあり、ここでの濃度は図13(a)中に記載し
ているように、30〜50%程度の範囲にばらつく。
26から入った燃料ガスは燃料流路11aに沿ってセパ
レータ板1内を流れ、排出口27から出ていく。ここ
で、燃料は反応に伴って下流へ行くほど消費され、従来
のものでは、例えば、入口で濃度75%のものが出口で
は47%程度に低下する(燃料利用率が70%の場
合)、しかも、燃料利用率は各セパレータ板毎に、ある
いは各流路毎に、若干異なるので、流路の距離に対する
濃度をグラフ化すると、図13(a)に示すように下流
に行くほど濃度にばらつきが生じる。図13(a)、
(b)ともに、3枚のセパレータ板1の濃度(あるいは
3つの流路の濃度)を示している。図10のものでは中
間マニホールド42は流路の全長の入口から2/3程度
の位置にあり、ここでの濃度は図13(a)中に記載し
ているように、30〜50%程度の範囲にばらつく。
【0043】従来例で説明したとおり、各積層体のガス
流量にばらつきがあった場合(当然濃度にもばらつきが
発生する)、流量の少ない単セルの性能に引きずられて
電池全体の性能が低下する。また、場合によっては水素
欠乏により致命的な(回復不可能な)ダメージを受ける
場合がある。しかし、中間マニホールド42では、各セ
パレータ板の流路が、一旦、共通化されるので、燃料ガ
スは混合され濃度は均一化される。したがってガス流路
11aの濃度は図13bに示すように、平均値に均一化
される。それより下流では、セパレータ毎の特性差によ
り再び差が開きはじめるが距離が短いので、差が大きく
なる前に出口に達する。
流量にばらつきがあった場合(当然濃度にもばらつきが
発生する)、流量の少ない単セルの性能に引きずられて
電池全体の性能が低下する。また、場合によっては水素
欠乏により致命的な(回復不可能な)ダメージを受ける
場合がある。しかし、中間マニホールド42では、各セ
パレータ板の流路が、一旦、共通化されるので、燃料ガ
スは混合され濃度は均一化される。したがってガス流路
11aの濃度は図13bに示すように、平均値に均一化
される。それより下流では、セパレータ毎の特性差によ
り再び差が開きはじめるが距離が短いので、差が大きく
なる前に出口に達する。
【0044】電池を流れる電流(負荷)を一定にして、
供給する燃料濃度を変えて、電池中での燃料利用率を変
化させ、セル特性(平均セル電圧)の燃料利用率依存性
を調べた結果を図14に示す。図中aは本実施の形態に
よる中間マニホールド42がある場合で、bは中間マニ
ホールド42がない場合である。bでは燃料利用率が7
0%を越えた付近から、積層された電池の一部のものの
特性が急落したため、平均的な電池特性も大きく低下
し、80%以上の燃料利用率では実質的に運転が不能と
なる。特性の低下した単電池は後に充分な燃料を供給し
ても回復しない重大な故障を生じてしまう。
供給する燃料濃度を変えて、電池中での燃料利用率を変
化させ、セル特性(平均セル電圧)の燃料利用率依存性
を調べた結果を図14に示す。図中aは本実施の形態に
よる中間マニホールド42がある場合で、bは中間マニ
ホールド42がない場合である。bでは燃料利用率が7
0%を越えた付近から、積層された電池の一部のものの
特性が急落したため、平均的な電池特性も大きく低下
し、80%以上の燃料利用率では実質的に運転が不能と
なる。特性の低下した単電池は後に充分な燃料を供給し
ても回復しない重大な故障を生じてしまう。
【0045】一方、aの中間マニホールド42を設けて
ある場合は、燃料利用率が60%以下の場合には、中間
マニホールド42により電極面積がロスした分、若干特
性が低下するものの燃料利用率が80%を越えても安定
した高いセル電圧を示している。
ある場合は、燃料利用率が60%以下の場合には、中間
マニホールド42により電極面積がロスした分、若干特
性が低下するものの燃料利用率が80%を越えても安定
した高いセル電圧を示している。
【0046】以上の説明では、中間マニホールド42は
各セパレータ板の燃料流路を互いに連通するものとして
説明したが、各セパレータ板の空気流路を互いに連通す
るもう一つの中間マニホールドを設けることによって、
空気流路のつまり等による酸化剤不足に対処することも
できる。
各セパレータ板の燃料流路を互いに連通するものとして
説明したが、各セパレータ板の空気流路を互いに連通す
るもう一つの中間マニホールドを設けることによって、
空気流路のつまり等による酸化剤不足に対処することも
できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明による燃料電池
はセパレータ板の長辺をn等分した寸法が、短辺の長さ
の21/2 倍以下で1/21/2 以上となるようにnを選定
し、このn等分によって生じた第2の矩形のほぼ中央に
ボルトを貫通させ、環状弾性体を介してセパレータ板と
単電池とを締結するようにしたので、最小の面積ロスで
面圧を一定範囲内に収めることが出来、特性のよい燃料
電池を得ることが出来る。
はセパレータ板の長辺をn等分した寸法が、短辺の長さ
の21/2 倍以下で1/21/2 以上となるようにnを選定
し、このn等分によって生じた第2の矩形のほぼ中央に
ボルトを貫通させ、環状弾性体を介してセパレータ板と
単電池とを締結するようにしたので、最小の面積ロスで
面圧を一定範囲内に収めることが出来、特性のよい燃料
電池を得ることが出来る。
【0048】また、上記nの内、最小の整数を選ぶこと
により、ボルト本数を最小として、電極有効面積を確保
することにより、特性のよい燃料電池を得ることが出来
る。
により、ボルト本数を最小として、電極有効面積を確保
することにより、特性のよい燃料電池を得ることが出来
る。
【0049】また、環状弾性体の外径を分割した第2の
矩形の短辺の90%以下、長辺の50%以上としたの
で、面圧を所定の範囲内に収め、特性のよい燃料電池を
得ることが出来る。
矩形の短辺の90%以下、長辺の50%以上としたの
で、面圧を所定の範囲内に収め、特性のよい燃料電池を
得ることが出来る。
【0050】また、環状弾性体は外径の異なる2種類以
上の皿ばねを同軸に装着したので、面圧の変化を更に小
さくして、特性のよい燃料電池を得ることが出来る。
上の皿ばねを同軸に装着したので、面圧の変化を更に小
さくして、特性のよい燃料電池を得ることが出来る。
【0051】また、同軸に装着した外径の異なる2種類
以上の皿ばねは、そのバネ定数をそれぞれの外径で除し
た商の比を1対0.8〜1対1.2の範囲内としたの
で、面圧のばらつきを押さえ、更に特性のよい燃料電池
を得ることが出来る。
以上の皿ばねは、そのバネ定数をそれぞれの外径で除し
た商の比を1対0.8〜1対1.2の範囲内としたの
で、面圧のばらつきを押さえ、更に特性のよい燃料電池
を得ることが出来る。
【0052】また、セパレータ板に設けた貫通穴の内壁
とボルトとの間に、異なるセパレータ板間の燃料ガス流
路どうし又は空気流路どうしを連通する連通ガス流路を
設けたので、異なるセパレータ板内の流路を流れるガス
又は空気(酸化剤)の濃度差を低減し、燃料ガスの欠乏
を生じないようにする事が出来、燃料電池の特性を向上
することが出来る。
とボルトとの間に、異なるセパレータ板間の燃料ガス流
路どうし又は空気流路どうしを連通する連通ガス流路を
設けたので、異なるセパレータ板内の流路を流れるガス
又は空気(酸化剤)の濃度差を低減し、燃料ガスの欠乏
を生じないようにする事が出来、燃料電池の特性を向上
することが出来る。
【0053】また、連通ガス流路は、同じセパレータ板
内の燃料ガス流路どうし又は空気流路どうしを連通する
ので、セパレータ板内の異なる流路を流れるガス又は空
気(酸化剤)の濃度差を低減し、流路が閉塞しても、連
通ガス流路以後の流路には再びガスを供給する事が出
来、燃料電池の特性を向上することが出来る。
内の燃料ガス流路どうし又は空気流路どうしを連通する
ので、セパレータ板内の異なる流路を流れるガス又は空
気(酸化剤)の濃度差を低減し、流路が閉塞しても、連
通ガス流路以後の流路には再びガスを供給する事が出
来、燃料電池の特性を向上することが出来る。
【図1】 この発明の実施の形態1による燃料電池のセ
パレータ板の構成図である。
パレータ板の構成図である。
【図2】 図1のセパレータ板を用いて組み立てた燃料
電池の外観図である。
電池の外観図である。
【図3】 図2の燃料電池の断面図である。
【図4】 図3の燃料電池の面圧分布図である。
【図5】 長辺/短辺比の変化と電池特性の関係の説明
グラフである。
グラフである。
【図6】 実施の形態2による燃料電池のセパレータ板
の構成図である。
の構成図である。
【図7】 実施の形態3による燃料電池の断面図であ
る。
る。
【図8】 図7の燃料電池の面圧分布説明図である。
【図9】 一種類の環状弾性体での面圧分布説明図であ
る。
る。
【図10】 実施の形態4による燃料電池のセパレータ
板の平面図である。
板の平面図である。
【図11】 図10のセパレータ板の流路説明図であ
る。
る。
【図12】 図10の燃料電池の断面図である。
【図13】 図10の燃料電池の特製説明図である。
【図14】 図10の燃料電池の特製説明図である。
【図15】 従来の燃料電池の断面図である。
【図16】 従来の燃料電池のセパレータ板の平面図で
ある。
ある。
【図17】 従来の燃料電池の構成図である。
1 第1のセパレータ板、 2 第2のセパレータ
板、3 酸化剤電極、 4 燃料電極、 5
電解質体、10 酸化剤流路、 11 燃料ガス流路、
21 電極支持部分、24 空気供給口、 25
空気排出口、 26 燃料供給口、27 燃料排出
口、 31 セパレータ主表面、 32 電極支持部、
35,35a,35b 貫通穴、 36 ボルト、
37 皿ばね、38 アダプター、 39 端板、 4
0 燃料電池積層体
板、3 酸化剤電極、 4 燃料電極、 5
電解質体、10 酸化剤流路、 11 燃料ガス流路、
21 電極支持部分、24 空気供給口、 25
空気排出口、 26 燃料供給口、27 燃料排出
口、 31 セパレータ主表面、 32 電極支持部、
35,35a,35b 貫通穴、 36 ボルト、
37 皿ばね、38 アダプター、 39 端板、 4
0 燃料電池積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 久敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 金行 和敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CC08 CX08 HH00 HH03 HH05
Claims (7)
- 【請求項1】 長辺と短辺の長さの比が21/2 以上であ
る矩形の電解質膜を、これとほぼ同形の酸化剤電極と燃
料電極とで挟持してなる矩形の単セル、 前記酸化剤電極に接して設けられ酸化剤流体を供給する
酸化剤流路を有する第1のセパレータ板と、前記燃料電
極に接して設けられ燃料流体を供給する燃料流路を有す
る第2のセパレータ板とからなる積層体、 前記積層体の単セルの長辺をn等分した寸法が前記短辺
の長さの21/2 倍以下で1/21/2 以上となるように前
記nを選定し、このn等分によって生じた複数の第2の
矩形それぞれのほぼ中央に設けられ前記積層体を貫通す
る貫通穴、 前記貫通穴を貫通し少なくとも片端に環状弾性体を有
し、この環状弾性体を介して前記積層体を締結するボル
トとを備えたことを特徴とする燃料電池。 - 【請求項2】 積層体の前記矩形の単セルの長辺をn等
分した寸法が、短辺の長さの21/2 倍以下で1/21/2
以上となるnの内、最小の整数を選択することを特徴と
する請求項1に記載の燃料電池。 - 【請求項3】 環状弾性体の外径は分割した第2の矩形
の短辺の90%以下で、長辺の50%以上であることを
特徴とする請求項2に記載の燃料電池。 - 【請求項4】 環状弾性体は外径の異なる2種類以上の
皿ばねを同軸に装着したものであることを特徴とする請
求項1に記載の燃料電池。 - 【請求項5】 外径の異なる各皿ばねのバネ定数をそれ
ぞれの外径で除した商の比は1対0.8ないし1対1.
2の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の燃料
電池。 - 【請求項6】 貫通穴を貫通するボルトの径を、前記貫
通穴の内壁の径より小さくして、前記内壁と前記ボルト
との隙間に、異なるセパレータ板の燃料流路どうし又は
酸化剤流路どうしを接続する連通ガス流路を構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 - 【請求項7】 連通ガス流路は、同じセパレータ板の複
数の酸化剤流路間、又は、燃料流路間を連通しているこ
とを特徴とする請求項6に記載の燃料電池。
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DE19948086A DE19948086B4 (de) | 1999-03-16 | 1999-10-06 | Brennstoffzelle |
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JP06959099A JP3388710B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 燃料電池 |
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JP3388710B2 JP3388710B2 (ja) | 2003-03-24 |
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- 1999-08-17 US US09/376,049 patent/US6270917B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-10-06 DE DE19948086A patent/DE19948086B4/de not_active Expired - Fee Related
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