JP4507453B2 - 燃料電池のマニホールド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池のマニホールドに関し、とくに燃料電池スタック内のマニホールドとスタック外の配管内流路との接続部およびその近傍の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子電解質型燃料電池は、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(アノード、燃料極)および電解質膜の他面に配置された触媒層および拡散層からなる電極(カソード、空気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、アノード、カソードに燃料ガス(アノードガス、水素)および酸化ガス(カソードガス、酸素、通常は空気)を供給するための流体通路を形成するセパレータとからセルを構成し、複数のセルを積層してモジュールとし、モジュールを積層してモジュール群を構成し、モジュール群のセル積層方向両端に、ターミナル、インシュレータ、エンドプレートを配置してスタックを構成し、スタックをスタックの外側でセル積層体積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート)にて締め付け、固定したものからなる。
固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側で、水素が水素イオンと電子にされ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側で酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる)から水が生成される。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
ジュール熱およびカソードでの水生成反応で出る熱を冷却するために、セパレータ間には、各セル毎にあるいは複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる流路が形成されており、燃料電池を冷却している。
上記の反応が正常に行われるように、燃料ガス、酸化ガス、冷媒等の流体が、スタック外の配管を通してスタック内の流体が流れるマニホールドに供給、排出される。特許第3050408号は、スタック外配管の、燃料電池スタックへの取付けおよびスタック内マニホールドへの接続構造を開示している。そこでは、スタック内マニホールドとスタック外配管との接続部は、各配管ごとにシールされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の各配管ごとのシール構造を、一般的な配管のスタックエンドプレートへの取付け部のシール構造、すなわちフランジ付き配管をフランジ部でスタックエンドプレートにボルト締結しOリングによりシールする構造、に適用すると、隣接するマニホールド間に別々のOリングとそれを押さえる別々のフランジが配置されることとなり、マニホールド間スペースが大となる。
通常、スタック内マニホールドはセル端部に配置されセル端部に沿う細長の横断面形状を有しているため隣接するマニホールド間のスペースは小さい。
したがって、マニホールド間スペースが小さいまま、上記の各配管ごとのシール構造をとるには、スタックエンドプレートへの配管接続部における、省スペース化された、かつ省スペース化にかかわらずシール性は確保された、シール構造の案出が要求される。
本発明の目的は、省スペース化とシール性の両方を共に達成できる燃料電池のマニホールド(とくに配管とスタック内マニホールドとの接続部のシール構造)を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) セル積層体の両端にエンドプレートを配して構成したスタック内に形成された流体のマニホールドと、
フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
からなる燃料電池のマニホールドであって、
前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、カソードガスの流路と冷却水の流路とで、シールラインを少なくとも一部共有させ、該シールラインを構成するOリングを1つのフランジで押さえた燃料電池のマニホールド。
(2) セル積層体の両端にエンドプレートを配して構成したスタック内に形成された流体のマニホールドと、
フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
からなる燃料電池のマニホールドであって、
前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、隣接する異種流体のマニホールド間で、シールラインを少なくとも一部共有させ、該シールラインを構成するOリングを1つのフランジで押さえた燃料電池のマニホールド。
(3) 並列に配した2つのセル積層体の両端に共通のエンドプレートを配して構成した2スタックの各スタック内に形成された流体のマニホールドと、
フランジを有し該フランジ部で前記2スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
からなる燃料電池のマニホールドであって、
前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、隣り合う同種流体のマニホールドを1つの共通のOリングで囲んでシールした燃料電池のマニホールド。
【0005】
上記(1)の燃料電池のマニホールドでは、スタック内のマニホールドと配管との接続部で、カソードガスの流路と冷却水の流路とで、シールラインを少なくとも一部共有させたので、シールライン共有部分がカソードガスの流路と冷却水の流路との中間部に位置する場合、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のシールラインを1本とすることができ、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部にシールラインが2本ある場合(比較例)に比べて、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部を省スペース化することができる。
また、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のシールラインのOリングを1つの共通のフランジで押さえたので、2本のシールラインを別々のフランジで押さえる場合(比較例)に比べて、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のフランジ幅を減少させることができ、かつカソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のフランジを締結するボルトの本数も、比較例の4本から2本で済み、削減分の2本のボルト設置分のスペースを除去でき、カソードガスの流路と冷却水の流路との間を、省スペース化することができる。
なお、カソードガスの流路と冷却水の流路との間で、共有部の1本のOリングを通して、たとえ流体が微小量透過しても、アノードガスのもれの場合と異なり問題ないので、燃料電池としては、別々にシールラインを設けた場合と同等のシールの安全性が確保される。
上記(2)の燃料電池のマニホールドでは、上記(1)のカソードガスの流路と冷却水の流路間のシールラインの共有構造を、隣接する任意の異種流体間のシールラインの共有構造に拡張したもので、上記(1)の作用に準じた作用が得られる。
上記(3)の燃料電池のマニホールドでは、スタック内のマニホールドと配管との接続部で、隣り合う同種流体のマニホールドを1つの共通のOリングで囲んでシールしたので、隣り合う同種流体のマニホールド間にシールラインを除去でき、シールラインが2本ある場合(比較例)に比べて隣り合う同種流体のマニホールド間を省スペース化することができる。また、隣り合う同種流体のマニホールド間に別々にフランジとボルトを設ける必要がないので、隣り合う同種流体のマニホールド間を更に省スペース化することができる。
なお、隣り合う同種流体のマニホールド間で流体の行き来があっても、同種同士であるので、何ら支障は生じず、別々にシールラインを設けた場合と同様にシール性の問題は生じない。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の燃料電池を図1〜図7を参照して、説明する。
本発明の燃料電池10は固体高分子電解質型燃料電池である。本発明の燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
【0007】
固体高分子電解質型燃料電池10は、図1、図2に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12および拡散層13からなる電極14(アノード、燃料極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層15および拡散層16からなる電極17(カソード、空気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )と、電極14、17に燃料ガス(アノードガス、水素)および酸化ガス(カソードガス、酸素、通常は空気)を供給するための流体通路27(燃料ガス流路27A、酸化ガス流路27B)および燃料電池冷却用の冷媒(冷却水)が流れる冷媒流路(冷却水流路)26を形成するセパレータ18とを重ねてセルを形成し、該セルを複数積層してモジュール19とし、モジュール19を積層してモジュール群を構成し、モジュール19群のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置してスタック23を構成し、スタック23を積層方向に締め付けセル積層体の外側で燃料電池積層体積層方向に延びる締結部材24(たとえば、テンションプレート、テンションプレートはスタック23の一部)とボルト25で固定したものからなる。
冷媒流路26はセル毎に、または複数のセル毎に、設けられる。たとえば、2つのセル毎に1つの冷媒流路26が設けられる。
【0008】
セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを互いに分離するとともに、隣り合うセルのアノードからカソードに電子が流れる電気の通路を形成している。
セパレータ18は、カーボン板に冷媒流路26やガス流路27(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)を形成したもの、または、流路26、27を形成する凹凸のある金属板を複数枚重ね合わせたもの、または、導電製樹脂板(たとえば、導電材粒子を混入して導電性をもたせた樹脂板)に冷媒流路26やガス流路27を形成したもの、の何れかからなる。図示例はセパレータ18がカーボン板からなる場合を示している。
セル内ガス流路27(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)は、1本の溝状流路、または並行する複数本の溝状流路の群、または複数突起により隔てられた一対の板間の面状流路、の何れであってもよい。
【0009】
燃料電池スタック23内には、冷媒マニホールド28が設けられており、冷媒マニホールド28はセルの冷媒流路26に連通している。冷媒は入側の冷媒マニホールド28から冷媒流路26に流れ、冷媒流路26から出側の冷媒マニホールド28に流れる。同様に、燃料電池スタック23内には、ガスマニホールド29が設けられており、ガスマニホールド29は燃料ガスマニホールド29aと酸化ガスマニホールド29bとからなる。燃料ガスマニホールド29aと酸化ガスマニホールド29bは、それぞれ、セルの燃料ガス流路27aと酸化ガス流路27bに連通している。燃料ガスは入側の燃料ガスマニホールド29aからセルの燃料ガス流路27aに流れ、燃料ガス流路27aから出側の燃料ガスマニホールド29aに流れる。酸化ガスは入側の酸化ガスマニホールド29bからセルの酸化ガス流路27bに流れ、酸化ガス流路27bから出側の酸化ガスマニホールド29bに流れる。
【0010】
スタック23は2列並列に水平に配置されてもよく、その場合は、スタック23の両端のエンドプレート22は、2列のスタック23に対して共用される。
スタック23の一端にあるエンドプレート22には、冷媒(冷却水)を燃料電池スタック23内の冷媒マニホールド28に供給・排出する冷媒配管30が接続されており、反応ガスを燃料電池スタック内のガスマニホールド29に供給・排出するガス配管31が接続されている。ガス配管31は、燃料ガスを燃料電池スタック内の燃料ガスマニホールド29aに供給・排出する燃料ガス配管31aと、酸化ガスを燃料電池スタック内の酸化ガスマニホールド29bに供給・排出する酸化ガス配管31bとからなる。冷媒、燃料ガス、酸化ガスは、スタック23の一端にあるエンドプレート22から燃料電池セル積層体に入り、Uターンして、同じエンドプレート22から出る。配管30、31の内部は流体流路35である。流体流路35はスタック内マニホールドに連通する。
【0011】
1スタック燃料電池の場合、たとえば、つぎの配管配置をとる。
冷媒(冷却水)は入側冷媒配管30からエンドプレート22の左右方向端部の下部でスタック23に入り、スタック23からエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側冷媒配管30に流出する。
燃料ガスは、入側燃料ガス配管31aからエンドプレート22の左右方向端部の上部でスタック23に入り、スタック23からエンドプレート22の左右方向端部の下部で出側燃料ガス配管31aに流出する。
酸化ガスは、入側酸化ガス配管31bからエンドプレート22の左右方向端部の下部でスタック23に入り、スタック23からエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側酸化ガス配管31bに流出する。
複数スタック(たとえば、2スタック)を並列配置した燃料電池の場合は、たとえば、上記の配管配置と、上記の配管配置の左右対称配置とを、燃料ガス配管をエンドプレート22の左右方向中央部に配して、左右に並べた配置をとる。
【0012】
スタック23の他端にあるエンドプレート22の内側には、プレッシャプレート32が設けられ、プレッシャプレート32とエンドプレート22との間にはスタック締め付け荷重の変動を吸収するばね機構(たとえば、皿ばね機構)33が設けられる。スタック23の他端にあるエンドプレート22側には、冷媒、反応ガスの配管は接続されない。
【0013】
図3、図4に示すように、1スタック配置の、または2スタック並列配置の、燃料電池において、スタック23内のマニホールド28、29と配管30、31との接続部(配管30、31が接続される側のエンドプレート22と配管フランジ34との接触部)で、カソードガスの流路とそれと隣り合う冷却水の流路とで、シールライン(Oリング37の中心またはOリング溝39の中心を連ねたライン)を少なくとも一部共有させてある。すなわち、酸化ガスマニホールド29b(図3の例では、出側の酸化ガスマニホールド29b)を囲むOリング37およびOリング溝39と、冷媒マニホールド28(図3の例では出側の冷媒マニホールド28)を囲むOリング37およびOリング溝39とを、少なくとも一部共用させてある。たとえば、Oリング37およびOリング溝39の形状を、図4の(B)(比較例で本発明に含まず)の互いに独立の2つの矩形状の形状から図4の(A)(本発明)の「θ」状に形成し、「θ」の中央の横線に対応する部分で共用させてある。
【0014】
また、図3、図4に示すように、シールラインを構成するOリング37(酸化ガスマニホールド29bを囲む部分と冷媒マニホールド28を囲む部分を合わせたOリング37)を1つのフランジ34で押さえてある。すなわち、酸化ガスマニホールド29bを囲むOリング部分を押さえるフランジと冷媒マニホールド28を囲むOリング部分を押さえるフランジとは、別々ではなく、互いに一体のフランジである。そのため、フランジ34をエンドプレート22に固定するボルト・ボルト穴も、酸化ガスマニホールド29bと冷媒マニホールド28との間の部位には、比較例(図4のB)で4本設けられていたところを、2本とされる(図4のA)か、または省略される。
上記では、カソードガス流路と冷却水流路との間でシールラインを少なくとも一部共有した場合であるが、シールラインの少なくとも一部共有構造は、カソードガス流路と冷却水流路との間に限定されるものではなく、隣接する任意の異種流体のマニホールド間でのシールラインの少なくとも一部共有に拡張されてもよい。
【0015】
また、図5〜図7に示すように、2スタックの燃料電池において、スタック23内のマニホールド28、29と配管30、31との接続部(配管30、31が接続される側のエンドプレート22と配管フランジ34との接触部)で、隣り合う同種流体のマニホールドを、1つの共通のOリング37で囲んでシールしてある。
2スタック23を並列配置し2つのスタック23の流体流路をエンドプレート22の左右方向の中心に対して左右対称に配置した燃料電池では、エンドプレート22の左右方向中心近傍に配された左右スタックの同種流体のマニホールド28、29は、エンドプレート22と配管フランジ34との接触部において、左右方向に近接している。図7の例では、左右スタックの入側アノードガスマニホールド29aが左右方向に近接しており、左右スタックの出側アノードガスマニホールド29aが左右方向に近接しており、左右スタックの入側冷媒マニホールド28が左右方向に近接している。
【0016】
そして、近接した2つの入側アノードガスマニホールド29aが1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれており(1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれた領域に2つの入側アノードガスマニホールド29aが配されており)、シールされている。同様に、近接した2つの出側アノードガスマニホールド29aが1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれており(1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれた領域に2つの出側アノードガスマニホールド29aが配されており)、シールされている。また、近接した2つの入側冷媒マニホールド28が1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれており(1つのOリング37、Oリング溝39で囲まれた領域に2つの入側冷媒マニホールド28が配されており)、シールされている。
【0017】
近接した2つの入側アノードガスマニホールド29aを囲む1つのOリング37、Oリング溝39は、1つのフランジ34で押さえられている。同様に、近接した2つの出側アノードガスマニホールド29aを囲む1つのOリング37、Oリング溝39は、1つのフランジ34で押さえられている。また、近接した2つの入側冷媒マニホールド28を囲む1つのOリング37、Oリング溝39は、1つのフランジ34で押さえられている。
【0018】
つぎに、本発明実施例の燃料電池のマニホールドの作用を説明する。
まず、図3、図4に示すように、スタック23内のマニホールド28、29と配管30、31との接続部で、カソードガスの流路と冷却水の流路とで、シールラインを少なくとも一部共有させたので、シールライン共有部分がカソードガスの流路と冷却水の流路との中間部に位置する場合、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のシールラインを1本とすることができ(図4の本発明A)、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部にシールラインが2本ある場合(図4の比較例B)に比べて、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部を省スペース化(小型化)することができる。
【0019】
また、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のシールラインのOリング37を1つの共通のフランジ34で押さえたので(図4の本発明A)、2本のシールラインを別々のフランジで押さえる場合(図4の比較例B)に比べて、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のフランジ幅を減少させることができ、かつカソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のフランジを締結するボルト36、ボルト穴38の数も、比較例の4本から2本で済み、削減分の2本のボルト、ボルト穴設置分のスペースを除去でき、カソードガスの流路と冷却水の流路との間を、省スペース化することができる。
【0020】
なお、カソードガスの流路と冷却水の流路との間で、シールライン共有部の1本のOリングを通して、たとえ流体が一方の流路から他方の流路に微小量透過しても、アノードガスのもれの場合と異なり問題ないので、燃料電池としては、別々にシールラインを設けた場合と同等のシールの安全性が確保される。
また、本発明を、隣接する異種流体のマニホールド間でのシールラインの少なくとも一部共有構造に拡張して適用した場合は、隣接する異種流体のマニホールド間を省スペース化することができる。
【0021】
また、図5〜図7に示すように、スタック23内のマニホールド28、29と配管30、31との接続部で、隣り合う同種流体のマニホールドを1つの共通のOリング36で囲んでシールしたので、隣り合う同種流体のマニホールド間(隣合う入側燃料ガスマニホールド29a間、および隣合う出側燃料ガスマニホールド29b間、および隣合う入側冷媒マニホールド28間)にシールラインを除去でき(図7のA)、シールラインが2本あった場合(図7のB)に比べて隣り合う同種流体のマニホールド間を省スペース化することができる。また、隣り合う同種流体のマニホールド間(隣合う入側燃料ガスマニホールド29a間、および隣合う出側燃料ガスマニホールド29b間、および隣合う入側冷媒マニホールド28間)に別々にフランジとボルトを設ける必要がないので、隣り合う同種流体のマニホールド間を更に省スペース化することができる。
なお、隣り合う同種流体のマニホールド間で流体の行き来があっても、同種同士であるので、何ら支障は生じず、別々にシールラインを設けた場合と同様にシール性の問題は生じない。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の燃料電池のマニホールドによれば、スタック内のマニホールドと配管との接続部で、カソードガスの流路と冷却水の流路とで、シールラインを少なくとも一部共有させたので、シールライン共有部分がカソードガスの流路と冷却水の流路との中間部に位置する場合、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部を省スペース化することができる。
また、カソードガスの流路と冷却水の流路との中間部のシールラインのOリングを1つの共通のフランジで押さえたので、2本のシールラインを別々のフランジで押さえる場合に比べて、フランジ幅の減少と、フランジ締結ボルト本数の削減により、カソードガスの流路と冷却水の流路との間を、省スペース化することができる。
なお、カソードガスの流路と冷却水の流路との間にたとえ流体が微小量透過しても、アノードガスのもれの場合と異なり問題ないので、燃料電池としては、別々にシールラインを設けた場合と同等のシール性が確保される。したがって、省スペース化とシール性の両方が達成される。
請求項2の燃料電池のマニホールドによれば、カソードガスの流路と冷却水の流路間のシールラインの共有構造を、隣接する任意の異種流体間のシールラインの共有構造に拡張したので、その隣接する異種流体間を、省スペース化することができる。
請求項3の燃料電池のマニホールドによれば、スタック内のマニホールドと配管との接続部で、隣り合う同種流体のマニホールドを1つの共通のOリングで囲んでシールしたので、隣り合う同種流体のマニホールド間にシールラインを除去でき、シールラインが2本ある場合に比べて隣り合う同種流体のマニホールド間を省スペース化することができる。
なお、隣り合う同種流体のマニホールド間で流体の行き来があっても、同種同士であるので、何ら支障は生じず、別々にシールラインを設けた場合と同様にシール性の問題は生じない。したがって、省スペース化とシール性の両方が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池のマニホールドが適用された燃料電池の側面図である。
【図2】図1の燃料電池の一部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の燃料電池のマニホールドが適用された燃料電池(図示例は1スタックの燃料電池の場合を示す)の斜視図である。
【図4】Aは、図3の燃料電池の配管が取付けられる側のエンドプレートとそれに取り付けられる配管フランジとの展開斜視図であり、Bは、比較例の燃料電池のエンドプレートとそれに取り付けられる配管フランジとの展開斜視図である。
【図5】本発明の燃料電池のマニホールドが適用された燃料電池(図示例は2スタックの燃料電池の場合を示す)の斜視図である。
【図6】図5の燃料電池のエンドプレートへの配管接続部とその近傍の断面図である。
【図7】Aは、図5の燃料電池の配管が取付けられる側のエンドプレートとそれに取り付けられる配管フランジとの展開斜視図であり、Bは、比較例の燃料電池のエンドプレートとそれに取り付けられる配管フランジとの展開斜視図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 テンションプレート
25 ボルト
26 冷媒流路
27 ガス流路
27a 燃料ガス流路
27b 酸化ガス流路
28 冷媒マニホールド
29 ガスマニホールド
29a 燃料ガスマニホールド
29b 酸化ガスマニホールド
30 冷媒配管
31 ガス配管
31a 燃料ガス配管
31b 酸化ガス配管
32 プレッシャプレート
33 ばね機構
34 フランジ
35 配管内の流体流路
36 ボルト
37 Oリング
38 ボルト穴
39 Oリング溝

Claims (3)

  1. セル積層体の両端にエンドプレートを配して構成したスタック内に形成された流体のマニホールドと、
    フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
    からなる燃料電池のマニホールドであって、
    前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、カソードガスの流路と冷却水の流路とで、シールラインを少なくとも一部共有させ、該シールラインを構成するOリングを1つのフランジで押さえた燃料電池のマニホールド。
  2. セル積層体の両端にエンドプレートを配して構成したスタック内に形成された流体のマニホールドと、
    フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
    からなる燃料電池のマニホールドであって、
    前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、隣接する異種流体のマニホールド間で、シールラインを少なくとも一部共有させ、該シールラインを構成するOリングを1つのフランジで押さえた燃料電池のマニホールド。
  3. 並列に配した2つのセル積層体の両端に共通のエンドプレートを配して構成した2スタックの各スタック内に形成された流体のマニホールドと、
    フランジを有し該フランジ部で前記2スタックの一端のエンドプレートに締結された配管と、
    からなる燃料電池のマニホールドであって、
    前記スタック内のマニホールドと前記配管との接続部で、隣り合う同種流体のマニホールドを1つの共通のOリングで囲んでシールした燃料電池のマニホールド。
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