JP2007087778A - 燃料電池システム用の負荷モジュール及びその負荷モジュールを備えた燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム用の負荷モジュール及びその負荷モジュールを備えた燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】多数の燃料電池セルを積層して構成される燃料電池システムにおいて残留ガスを消費させるための負荷を容易に接続する。
【解決手段】ハウジング32内に収容され、燃料電池積層体への燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の供給を停止した後、燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの少なくとも一部に接続されて電力を消費する抵抗素子50を備えることを特徴とする負荷モジュールによって上記課題を解決することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスにより発電を行う燃料電池システムに用いられる負荷モジュール及びその負荷モジュールを備えた燃料電池システムに関する。
触媒層と電解質層との積層体を用いて水素等を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを電気化学的に反応させて電力を出力する燃料電池システムが用いられている。このような燃料電池システムでは、システムを停止する際に燃料電池セル内の燃料ガスや酸化剤ガスを十分にパージしなければ、燃料電池セル内に残留する燃料ガス及び酸化剤ガスによって反応が継続し、燃料極と酸化剤極との間に電位差が生ずる。この電位差は、触媒層の劣化やセパレータの腐食等を引き起こす原因となる。
そこで、特許文献1には、燃料電池システムを停止する際に、燃料電池システムの各セル又はセルグループ毎にダミーの負荷を接続し、反応ガスの供給を停止した状態で発電を継続させて負荷によって電力を消費させる技術が開示されている。これによって、燃料電池セル内に残留した反応ガスを消費し、電極の劣化等を防止することができる。
特開2004−186137号公報
上記従来技術では、多数の燃料電池セルを積層して構成される燃料電池システムにおいて燃料電池セルの各々にダミーの抵抗負荷を接続する概念のみが開示されている。しかしながら、一般的な燃料電池セルは非常に薄く、各燃料電池セルのセパレータに電気抵抗等の負荷をそれぞれはんだ付けなどによって電気的に接続するには手間が掛かり、製造コストが増大する問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、極めて容易に燃料電池システムに接続可能な負荷モジュール及びその負荷モジュールを備えた燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電を行う燃料電池セルを複数備えた燃料電池積層体、に接続される負荷モジュールであって、ハウジング内に収容され、前記燃料電池積層体への燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の供給を停止した後、前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの少なくとも一部に接続されて電力を消費する負荷を備えることを特徴とする。
本発明の負荷モジュールは燃料電池システムに適用することができる。すなわち、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電を行う燃料電池セルを複数備えた燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体に接続される負荷モジュールと、を備える燃料電池システムであって、前記負荷モジュールは、前記燃料電池積層体への燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の供給を停止した後、前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの少なくとも一部に接続されて電力を消費する負荷と、前記負荷を収納するハウジングと、を備えることを特徴とする。
前記燃料電池積層体に前記負荷を電気的に接続することによって、反応ガスの供給を停止した後、前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの端子電圧を触媒層の酸化電圧以下に維持させつつ、残留する反応ガスを消費させることができる。これによって、触媒層の劣化を防ぐことができる。
ここで、前記ハウジングは、固体の絶縁体からなることが好適である。すなわち、燃料電池セルの積層体は導電性の高い金属の筐体に収納されることが多いので、燃料電池積層体に装着される負荷は燃料電池積層体の筐体に電気的に導通しないように絶縁体から構成することが好ましい。このとき、液体や気体の絶縁体は扱い難いので、固体の絶縁体を用いることが好ましい。
前記負荷を前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルに常時接続する場合には、前記負荷の抵抗値は、反応ガスの供給停止後において前記負荷を流れる電流によって決定される燃料電池セルの端子電圧が触媒層の酸化電圧を超えず、かつ、通常の発電時において前記負荷による電力損失が問題とならないように設定することが好ましい。例えば、車両に搭載される燃料電池システムでは、燃料電池積層体から出力される総電流値が100A程度のとき、前記負荷に流れる電流が総電流の1/100以下1/1000以上(1A以下0.1A以上)となるように抵抗値を設定することが好ましい。例えば、各燃料電池セルの端子電圧が1V程度であれば前記負荷の抵抗値を1Ω以上10Ω以下程度に設定する。このように前記負荷の抵抗値を設定することによって、前記負荷を燃料電池積層体に接続したままの状態で発電を続けた場合においてもシステム全体に与える影響を少なくすることができる。
一方、前記ハウジングに、前記負荷と前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルとを接続及び遮断するスイッチをさらに収容する構成としてもよい。この場合、前記負荷の抵抗値は、反応ガスの供給停止後において前記負荷を流れる電流によって決定される燃料電池セルの端子電圧が触媒層の酸化電圧を超えないように設定することが好ましい。このようにスイッチを設けることによって、通常の発電時には前記負荷を燃料電池セルに接続させずに発電を行うことによってシステムへの前記負荷の影響をなくし、反応ガスの供給停止後においては前記負荷を燃料電池セルに接続して燃料極と空気極との間の電位差を触媒層の酸化電位よりも低く保ちつつ、残留ガスの消費が終了するまで発電を継続させることができる。また、前記負荷の端子間電圧をモニタリングし、測定された端子間電圧に応じてスイッチを用いて前記負荷と前記燃料電池積層体との接続を制御してもよい。
具体的な構成としては、前記負荷はそれぞれ対応する一対の端子に接続され、前記負荷モジュールを前記燃料電池積層体に接続するに際し、前記端子の一方である第1の端子を前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルのセパレータに電気的にコンタクトさせ、前記端子のうち他方である第2の端子を前記燃料電池積層体に含まれる前記第1の端子に接続された燃料電池セルとは異なる燃料電池セルのセパレータにコンタクトさせる構造を有することが好適である。
より具体的には、前記コネクタの端子はそれぞれ燃料電池セルのセパレータ又は燃料電池セルのセパレータから引き出された電極を狭持する構造を有することが好適である。例えば、前記コネクタの端子をそれぞれクリップ状に形成し、前記コネクタの端子の塑性力によって燃料電池セルのセパレータ又は燃料電池セルのセパレータから引き出された電極を挟み込んで装着させる構造とすることができる。
これによって、多数の燃料電池セルが積層された燃料電池積層体においても燃料電池セル毎又はグループ化された燃料電池セル群毎に前記負荷をはんだ付けなどする必要がなくなり、負荷モジュールとして前記燃料電池積層体に簡易に装着することができる。従って、各燃料電池セルに負荷をそれぞれ電気的に接続する手間を軽減し、製造コストを抑制することができる。
複数の燃料電池セルが直列に積層された燃料電池積層体では、燃料電池積層体全体に対して1つの負荷を接続して燃料電池積層体全体としての端子電圧が0Vとなるまで残留ガスを消費させたとしても、燃料電池積層体の内部の各燃料電池セルの端子電圧間には分布が生じていることがあり十分に残留ガスを消費できていない場合がある。そこで、燃料電池積層体に含まれる燃料電池セル毎、又は、所定数毎に複数に分けられた燃料電池セルのグループ毎に前記負荷を接続して残留ガスを消費させることが好ましい。
したがって、前記ハウジング内に複数の負荷をパッケージ化し、各負荷を燃料電池積層体に含まれる燃料電池セル毎、又は、複数に分けられた燃料電池セルのグループ毎に接続することが好ましい。これによって、各燃料電池セル、又は、各燃料電池セルのグループの端子電圧が0Vになるまで十分に残留ガスを消費させることができる。
本発明によれば、多数の燃料電池セルを積層して構成される燃料電池システムにおいて残留ガスを消費させるための負荷を容易に接続することができる。
本実施の形態における燃料電池システム100は、図1に示すように、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池積層体102、燃料電池積層体102に接続される負荷を含む負荷モジュール104及び制御回路106を含んで構成される。燃料電池システム100は、例えば、燃料電池を電源として走行する電気自動車やハイブリッド自動車に適用される。
燃料電池積層体102は、図2及び図3に示すように、固体高分子のイオン交換膜からなる電解質膜11、電解質膜11の一面に配置された触媒層12及び拡散層13からなる燃料極14(アノード、−極)、電解質膜11の他面に配置された触媒層15及び拡散層16からなる空気極17(カソード、+極)、及び、セパレータ18とを含む燃料電池セルを積層して構成される。電解質膜11、燃料極14、空気極17はアッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly)を構成する。また、セパレータ18には、燃料極14,空気極17に燃料ガス(例えば、水素を含有するガス)および酸化剤ガス(例えば、酸素を含有するガス:通常は空気)を供給するための流体通路27(燃料流路27a、空気流路27b)、及び、燃料電池冷却用の冷却水が流れる冷却水流路26が形成される。
複数の燃料電池セルは積層されて燃料電池モジュール19を構成する。燃料電池モジュール19の燃料電池セルの積層方向の両端には、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22が設けられる。燃料電池積層体102は、エンドプレート22の外側から燃料電池積層体102の積層方向に延びる締結板24を用いて締結部材25(例えば、ボルトとナット等)によって固定される。冷却水流路26は、燃料電池セル毎に、または複数の燃料電池セルを纏めた燃料電池セルグループ毎に設けられる。例えば、2つの燃料電池セル毎に1つの冷却水流路26が設けられる。
セパレータ18は、燃料流路27a、空気流路27b、及び、冷却水流路26を互いに区画する。セパレータ18は、導電性の部材からなり、隣り合う燃料電池セルの燃料極14から空気極17とを電気的に接続する役割を果たす。例えば、セパレータ18は、カーボン板に冷却水流路26や流体通路27を形成したもの、又は、導電性粒子を混入して導電性をもたせた樹脂板に冷却水流路26や流体通路27を形成したもの、又は、冷却水流路26、流体通路27を形成する凹凸のある金属板を複数枚重ね合わせたもの、の何れかとすることができる。
燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルは、燃料極14と空気極17とに挟まれた電解質膜11を備える。通常の発電時には、セパレータ18の燃料流路27a及び空気流路27bを介してそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスが各燃料電池セルに供給され、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって電気エネルギーが発生する。この電気エネルギーが燃料電池積層体102の両端のエンドプレートに設けられた電極から出力される。例えば、各燃料電池セルの燃料極14と空気極17との間にはセル電圧(例えば、約1V)が発生する。
負荷モジュール104は、図4の回路図に示すように、燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルの数と同数、又は、所定数毎に燃料電池セルを纏めた燃料電池セルグループの数と同数の抵抗素子50及び抵抗素子50に対応付けられたスイッチ52を含んで構成される。各抵抗素子50は、少なくとも燃料電池積層体102への反応ガスの供給が停止された後に燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セル、又は、燃料電池セルグループの正極と負極との間に接続される。これによって、各燃料電池セルの端子電圧は、反応ガスの供給が停止された後に燃料電池積層体102に残留する反応ガスによる発電によって触媒層12,15の酸化電圧を超えないように維持される。負荷モジュール104の詳細な構成、制御方法及び作用・効果は後述する。
制御回路106は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータと入出力インターフェースとを含んで構成される。制御回路106は、外部からの信号を受けて、燃料電池積層体102へ供給される燃料ガス及び酸化剤ガスの流量を燃料流路27a及び空気流路27bに設けられた制御用バルブ(図示しない)によって制御する。例えば、車両に搭載された燃料電池システムでは、制御回路106はセルモータの起動信号を受けると燃料電池積層体102へ燃料ガス及び酸化剤ガスを供給し発電を開始させ、走行を停止させる停止信号を受けると、燃料電池積層体102への燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を停止させて発電を終了させる。
次に、本発明の実施の形態における負荷モジュール104の構成及び燃料電池積層体102への接続方法について図5〜図7を参照して説明する。
負荷モジュール104は、抵抗素子50及びスイッチ52を収納するハウジング32を備える。ハウジング32は絶縁体、より好ましくは取り扱いやすい固体の絶縁体で形成される。例えば、負荷モジュール104は、チップ抵抗等の抵抗素子50及びソリッドステートリレー等のスイッチ52を絶縁樹脂のハウジング32によって覆った構造とすることができる。
ハウジング32には抵抗素子50の数に応じた端子31を有するコネクタ部が形成される。端子31は、燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルの両極を負荷で接続するために設けられる。端子31は導電性の金属材料(たとえば、銅に金属メッキを施したもの)で構成される。端子31は、燃料電池セルのセパレータ18、又は、セパレータ18から突出するように設けられた電極33に対して着脱可能に取り付けられる構造を有する。ハウジング32内に収納された抵抗素子50は、図4の回路図のように、それぞれスイッチ52を介して対応する一対の端子31に電気的に接続される。ハウジング32に格納された各スイッチ52には制御回路106からの制御信号が入力され、スイッチ52の開閉が制御信号によって制御される。
端子31は、セパレータ18又はセパレータ18から突出するように設けられた電極33を狭持するクリップ状の形状を有する。クリップ状の端子31の2つの脚は、図6に示すように、ハウジング32の本体32aに設けられたスリットを挿通してセパレータ18等に装着されるコネクタ部の開口側に延びるようにハウジング32に取り付けられる。このように端子31をクリップ状に形成することによって、その塑性力を利用してセパレータ18又はセパレータ18に設けられた電極33の端部を挟み込んで抵抗素子50を各燃料電池セルのセパレータ18に電気的に接続することができる。本実施の形態では、セパレータ18に電極33を設けているので、端子31は電極33を狭持するように取り付けられる。
ハウジング32は、本体32a、蓋32b、ヒンジ部32c及び仕切部32dによって構成される。本体32aは、各抵抗素子50に接続された端子31を収納する。蓋32bは、ヒンジ部32cによって本体32aに対して開閉可能に連結される。仕切部32dは、本体32aを端子31の数に応じた空間に区切ると共に、隣り合って配置された端子31間を電気的に絶縁する。図7は、蓋32bを開けたときの負荷モジュール104の平面図を示している。仕切部32dによって仕切られた本体32a内の各空間に端子31が配置される。蓋32bを閉じることによって、本体32aから端子31の脱落を防止している。
本実施の形態では、負荷モジュール104を複数の燃料電池セルを積層した燃料電池積層体102に接続するに際し、互いに隣り合う端子31のうち一方をいずれかの燃料電池セルのセパレータ18にコンタクトさせ、他方をその燃料電池セルに隣接する燃料電池セルのセパレータ18にコンタクトさせる。このとき、一方の端子がコンタクトするセパレータと同極のセパレータ18に他方の端子をコンタクトさせる。
例えば、本実施の形態では、図5に示すように、隣り合う端子31の一方が燃料電池セルの正極のセパレータ18を挟み込むようにしてそのセパレータ18にコンタクトされ、他方は隣接する燃料電池セル正極のセパレータ18を挟み込むようにそのセパレータ18にコンタクトされている。したがって、隣り合う端子31の間隔は、燃料電池積層体102の同じ極性のセパレータ18のピッチに合わせて設定することが好適である。
図5では、一対の端子31が互いに隣接する燃料電池セルの正極のセパレータ18にコンタクトされる場合を示しているがこれに限定されるものではない。1つの抵抗素子50に接続される端子31がコンタクトされるセパレータ18の極性は正極であっても負極であってもよい。
このように、隣り合う端子31を隣り合う燃料電池セルの同極側のセパレータ18にコンタクトさせるので、端子31のピッチを互いに隣接する燃料電池セルの同極のセパレータ18のピッチに合わせて拡げることができる。したがって、空間的に余裕をもって端子31を配設することができる。
また、端子31がコンタクトされない側の極性のセパレータ18には、端子31がコンタクトされる側の極性のセパレータ18における接続部位に対応する部位に切り欠き34が形成されている。これによって、端子31のセパレータ18への装着時に、端子31がコンタクトされない側の極性のセパレータ18に干渉しない構成とすることができる。
なお、端子31がコンタクトされる側の極性のセパレータ18に、端子31にコンタクトされる側の極性のセパレータ18から突出する電極33を形成する、又は、端子31がコンタクトされない側の極性のセパレータ18に切り欠き34を形成すると共に、端子31がコンタクトされる側の極性のセパレータ18に電極33を形成してもよい。これらの構造によっても、端子31のセパレータ18への装着時に、コンタクトされない側の極性をもつセパレータ18に端子31が干渉しないようにすることができる。
また、このような構成では、燃料電池積層体102の最端部に配置されている燃料電池セルの正極と負極とを抵抗素子50で接続することができない。それを解決するために、図5に示すように、端子31が接続されるセパレータ18と同形状の導電性のカバープレート36を燃料電池積層体102の最端部の燃料電池セルに接触するように配設し、端子31をカバープレート36にコンタクトさせる。これによって、最端部の燃料電池セルのセパレータ18とカバープレート36とを抵抗素子50で接続することができる。
なお、カバープレート36は、カーボン製のプレートとすることが好適である。カバープレート36のセル積層方向外側には、金属製のターミナル20を配置する。ターミナル20は外部回路に接続される。ターミナル20の外側にはインシュレータ21が配置され、その外側にエンドプレート22が配置される。
つぎに、本実施の形態における負荷モジュール104の作用について説明する。制御回路106は、燃料電池システムの起動信号を外部から受信すると、負荷モジュール104に内蔵されているスイッチ52に対してオフ信号を出力する。これによって、スイッチ52がオフとなり、燃料電池積層体102と負荷モジュール104とが電気的に接続されていない状態となる。その後、制御回路106は、燃料流路27a及び空気流路27bに設けられた制御用バルブ(図示しない)に制御信号を送信することによって燃料電池積層体102への燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を開始する。これによって、燃料電池システムの発電が開始される。
このとき、燃料電池積層体102と負荷モジュール104とは電気的に接続されていないので、負荷モジュール104の燃料電池システムにおける発電への影響を無くすことができる。
次に、制御回路106は、燃料電システムの停止信号を外部から受信すると、燃料流路27a及び空気流路27bに設けられた制御用バルブ(図示しない)に制御信号を送信することによって燃料電池積層体102への燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を停止する。その後、制御回路106は、負荷モジュール104に内蔵されているスイッチ52に対してオン信号を出力する。これによって、スイッチ52がオンとなり、燃料電池積層体102と負荷モジュール104内の抵抗素子50とが電気的に接続された状態となる。
燃料電池システムを停止する際に燃料ガスや酸化剤ガスが残留し、その残留ガスが消費されるまで発電が持続される。このとき、燃料電池積層体102と負荷モジュール104とが電気的に接続されているので、燃料電池セル内に残留する燃料ガスと酸化剤ガスとの反応による燃料極と空気極との間の電位差を触媒層12,15の酸化電位よりも低く保つことができる。したがって、触媒層12,15の劣化やセパレータ18の腐食等を防ぐことができる。
なお、燃料電池積層体102への負荷モジュール104の装着をより強固なものとするために、図8に示すように、燃料電池積層体102の筐体60に狭持部材62を設けることも好適である。燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルのセパレータ18から延設された電極33を筐体60と狭持部材62との間の空間に突出させ、電極33に負荷モジュール104の端子31を嵌合させる。このとき、筐体60と狭持部材62との間隔を負荷モジュール104のハウジング32の幅よりも僅かに小さくしておくことによって狭持部材62の弾性力によって負荷モジュール104のハウジング32を挟み込むようにして保持させる。これによって、負荷モジュール104は、電極33を端子31で挟み込む力とハウジング32を狭持部材62と筐体60とで挟み込む力の両方で保持されることとなり、燃料電池積層体102へより強固に装着される。
また、燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルの端子間電圧をモニタリングし、測定された端子間電圧に応じてスイッチ52を制御することも好適である。
図9に示すように、負荷モジュール104に並列にセルモニタ108を接続した構成とする。セルモニタ108は、負荷モジュール104に含まれる抵抗素子50と並列に接続される電圧セン54を備え、燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セル毎(又は、所定の数の燃料電池セルを纏めた燃料電池セルグループ毎)の出力電圧を検出して制御回路106へ送信する。
反応ガスの供給を停止した後、制御回路106は、セルモニタ108で検出された出力電圧に応じて負荷モジュール104に含まれるスイッチ52の開閉を制御する。例えば、燃料電池セル毎に出力電圧を検出し、出力電圧が所定の閾値(例えば、触媒層12,15の酸化電位)より小さくなった燃料電池セルに接続されている抵抗素子50を切り離すようにスイッチ52をオフにする信号を出力させる。これによって、燃料電池積層体102内における反応ガスの分布のばらつきによって生ずる燃料電池セル毎の出力電圧のばらつきに応じて、高い電圧を出力している燃料電池セルについては抵抗素子50を接続し続け、出力電圧が低くなった燃料電池セルについては抵抗素子50を切り離すといった制御を行うことができる。
また、図10に示すように、負荷モジュール104にスイッチ52を含まない構成とすることもできる。この場合、負荷モジュール104に含まれる抵抗素子50は燃料電池積層体102に含まれる燃料電池セルに常時接続されることになる。したがって、抵抗素子50の抵抗値は、反応ガスの供給停止後において抵抗素子50を流れる電流によって決定される燃料電池セルの端子電圧が触媒層12,15の酸化電圧を超えず、かつ、通常の発電時において抵抗素子50による電力損失が問題とならない程度に設定することが好ましい。具体的には、抵抗素子50に流れる電流が燃料電池システムの総電流の1/100以下1/1000以上となるように抵抗素子50の抵抗値を設定することが好ましい。
例えば、車両に搭載される燃料電池システムでは、燃料電池積層体102から出力される総電流値は100A程度となる。したがって、抵抗素子50に流れる電流が1A以下0.1A以上となるように抵抗値を設定することが好ましい。例えば、各燃料電池セルの端子電圧が約1Vであれば抵抗素子50の抵抗値を1Ω以上10Ω以下に設定する。このように抵抗値を設定することによって、抵抗素子50を燃料電池積層体102に接続したままの状態で発電を行ってもシステム全体に与える影響を少なくすることができる。
なお、本実施の形態では燃料電池セル毎に抵抗素子50を設ける構成について説明したが、複数の燃料電池セルを纏めた燃料電池セルグループ毎に抵抗素子50を設ける構成としてもよい。
例えば、図11に示すように、隣り合う2つの燃料電池セルを一組として、燃料電池セルの組毎に1つの抵抗素子50を接続する構成とすることができる。この場合、組にした燃料電池セルグループのピッチに合わせて隣り合う端子31のピッチを設定することが好適である。また、1つの抵抗素子50の抵抗値は、反応ガスの供給停止後において抵抗素子50を流れる電流によって決定される燃料電池セルグループの端子電圧が触媒層12,15の酸化電圧と燃料電池セルグループに含まれる燃料電池セルの数との積を超えないように設定することが好適である。
また、セルモニタ108を設けた場合、抵抗素子50の端子電圧が触媒層12,15の酸化電位と燃料電池セルグループに含まれる燃料電池セルの数との積より小さくなった場合に抵抗素子50を燃料電池セルグループから切り離す制御を行うことも好適である。
本発明の実施の形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態における燃料電池積層体の全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態における燃料電池積層体の内部構成を示す一部拡大図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの構成及び負荷モジュールと燃料電池積層体との接続状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの構成及び負荷モジュールと燃料電池積層体との接続状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの内部構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態における燃料電池積層体への負荷モジュールの装着方法を説明する図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの別例の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの別例の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における負荷モジュールの別例の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 電解質膜、12 触媒層、13 拡散層、14 燃料極、15 触媒層、16 拡散層、17 空気極、18 セパレータ、20 ターミナル、21 インシュレータ、22 エンドプレート、25 締結部材、26 冷却水流路、27 流体通路(27a 燃料流路,27b 空気流路)、31 端子、32 ハウジング(32a 本体,32b 蓋,32c ヒンジ部,32d 仕切部)、35 突出部、36 カバープレート、50 抵抗素子、52 スイッチ、54 電圧センサ、60 筐体、62 狭持部材、100 燃料電池システム、102 燃料電池積層体、104 負荷モジュール、106 制御回路、108 セルモニタ。

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電を行う燃料電池セルを複数備えた燃料電池積層体、に接続される負荷モジュールであって、
    ハウジング内に収容され、
    前記燃料電池積層体への燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の供給を停止した後、前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの少なくとも一部に接続されて電力を消費する負荷を備えることを特徴とする負荷モジュール。
  2. 請求項1に記載の負荷モジュールであって、
    前記ハウジングは、固体の絶縁体からなることを特徴とする負荷モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の負荷モジュールであって、
    前記ハウジングは、前記負荷と前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルとを接続及び遮断するスイッチをさらに収容することを特徴とする負荷モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の負荷モジュールであって、
    前記負荷は対応する一対の端子に接続され、
    前記端子はそれぞれ燃料電池セルのセパレータ又は燃料電池セルのセパレータから引き出された電極を狭持する構造を有することを特徴とする負荷モジュール。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の負荷モジュールであって、
    前記負荷は対応する一対の端子に接続され、
    前記負荷モジュールを前記燃料電池積層体に接続するに際し、前記端子の一方である第1の端子を前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルのセパレータに電気的にコンタクトさせ、前記端子のうち他方である第2の端子を前記燃料電池積層体に含まれる前記第1の端子に接続された燃料電池セルとは異なる燃料電池セルのセパレータにコンタクトさせる構造を有することを特徴とする負荷モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の負荷モジュールであって、
    前記ハウジング内に複数の負荷がパッケージ化されていることを特徴とする負荷モジュール。
  7. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電を行う燃料電池セルを複数備えた燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体に接続される負荷モジュールと、を備える燃料電池システムであって、
    前記負荷モジュールは、
    前記燃料電池積層体への燃料ガス及び酸化剤ガスの少なくとも一方の供給を停止した後、前記燃料電池積層体に含まれる燃料電池セルの少なくとも一部に接続されて電力を消費する負荷と、
    前記負荷を収納するハウジングと、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010044932A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Toyota Motor Corp 燃料電池システム、及び、その制御方法
JP2013187050A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Tyco Electronics Japan Kk 電気コネクタおよび燃料電池

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