JP4773055B2 - 燃料電池スタック、セパレータ中間体及びセパレータの製造方法 - Google Patents

燃料電池スタック、セパレータ中間体及びセパレータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持された燃料電池を複数積層する燃料電池スタック、セパレータ中間体及びセパレータの製造方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒と多孔質カーボンからなるアノード側電極及びカソード側電極を対設して構成される電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給される。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
この燃料電池は、所望の発電性能を有しているか否かを検出するために、通常、電圧検出装置を用いて発電時のセル電圧を検出する作業が行われている。この種の作業に関連して、特許文献1には、セル電圧測定端子付き燃料電池スタックが開示されている。
この特許文献1は、図7に示すように、金属製のセパレータ1を備えており、このセパレータ1には、空気給気通路2a、冷却水通路3、水素給気通路4a、空気排気通路2b及び水素排気通路4bが形成されている。セパレータ1の1つの端面5には、例えば、ピン状の電圧測定端子6がプロジェクション溶接等によって溶接されている。
特開平11−339828号公報(図3)
しかしながら、上記の特許文献1では、セパレータ1の積層枚数が多くなると、各端面5に設けられているピン状の電圧測定端子6と、図示しない電圧検出装置のコネクタとの取り付け作業が煩雑化する。特に、セパレータ1が薄肉に構成されていると、ピン状の電圧測定端子6同士の間隔が相当に狭くなり、前記ピン状の電圧測定端子6にコネクタを取り付けることが困難になるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、セパレータに一体形成されるセル電圧端子と電圧検出装置との接続作業が効率的に遂行されるとともに、前記セパレータを経済的に得ることが可能な燃料電池スタック、セパレータ中間体及びセパレータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持された燃料電池を複数積層する燃料電池スタックである。セパレータの外周部には、各電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が一体形成され、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士は、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間している。複数のセル電圧端子が、予めセパレータ面方向に離間してセパレータの外周部に一体成形されており、任意の1つを残して他のセル電圧端子が除去された状態で、電解質膜・電極構造体と前記セパレータとが積層されている。
また、本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持されるとともに、前記セパレータの外周部には、前記電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が形成された燃料電池において、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士が、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間する燃料電池スタックに使用されるセパレータ中間体である。
そして、セパレータ中間体の外周部には、複数のセル電圧端子がセパレータ面方向に離間し且つ外方に突出して一体形成されるとともに、前記セル電圧端子が任意の1つを残して前記セパレータ中間体から除去されることによりセパレータとして使用される。
さらに、本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持されるとともに、前記セパレータの外周部には、前記電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が形成された燃料電池において、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士が、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間する燃料電池スタックに用いられる前記セパレータの製造方法である。
そこで、先ず、プレート部材の外周部に、複数のセル電圧端子がプレート面方向に離間し且つ外方に突出して一体形成されることにより、セパレータ中間体が得られた後、複数の前記セル電圧端子が、任意の1つを残して前記セパレータ中間体から除去されることによりセパレータが形成される。
本発明では、互いに積層方向に隣り合うセル電圧端子同士が、積層方向に交差するセパレータ面方向に離間するため、セパレータ同士の間隔が相当に狭小であっても、前記セル電圧端子に電圧検出装置を容易且つ確実に連結することができる。従って、多数のセパレータが積層される燃料電池スタックにおいて、各セル電圧端子と電圧検出装置との取り付け作業が効率的に遂行される。
さらに、複数のセル電圧端子が外周部に一体形成されたセパレータ中間体が使用されるため、異なる位置にセル電圧端子が設けられた複数種類のセパレータを個別に製造する必要がない。これにより、同一のセパレータ中間体から複数種類のセパレータを効率的且つ経済的に製造することが可能になる。
しかも、セパレータに1つのセル電圧端子のみが設けられる際、このセル電圧端子に不良が発生すると、前記セパレータ自体が不良となるのに対し、予め複数のセル電圧端子が設けられたセパレータ中間体では、不良なセル電圧端子を除去して、良好なセル電圧端子を残すことができる。このため、セパレータ材料の歩留まりの低下を阻止してセパレータを効率的且つ経済的に形成することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10の概略斜視説明図である。
燃料電池スタック10は、それぞれ複数の燃料電池12a、12bを矢印A方向に積層する。燃料電池12a、12bの積層方向両端部には、負極側ターミナルプレート16a及び正極側ターミナルプレート16bと、絶縁プレート18a、18bと、エンドプレート20a、20bとが、順次、設けられる。エンドプレート20a、20bが図示しないタイロッド等によって締め付けられることにより、燃料電池スタック10が組み付けられる。
図2に示すように、燃料電池12aは、電解質膜・電極構造体22と、この電解質膜・電極構造体22を挟持する第1及び第2金属セパレータ24、26とを備える。第1及び第2金属セパレータ24、26は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、メッキ処理鋼板又はこれらの金属薄板の表面に防食性の表面処理を施した金属板を使用しており、厚さは、0.05mm〜1.0mmに設定されている。
第1及び第2金属セパレータ24、26の外周部には、矢印C方向上部一端側に位置して電解質膜・電極構造体22で発生する電圧を検出するための第1及び第2セル電圧端子28a、28bが一体に形成される。第1セル電圧端子28aと第2セル電圧端子28bとは、矢印B方向に互いに位置をずらして設けられる。なお、第1及び第2金属セパレータ24、26に代替して、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
燃料電池12aの矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔32b、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池12aの矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔32a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、該固体高分子電解質膜36を挟持して保持するアノード側電極38及びカソード側電極40とを備える(図2及び図3参照)。
アノード側電極38及びカソード側電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に支持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布した電極触媒層とをそれぞれ有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に接合されている。
図2に示すように、第1金属セパレータ24の電解質膜・電極構造体22に向かう面24aには、酸化剤ガス供給連通孔30aと酸化剤ガス排出連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路46が設けられる。酸化剤ガス流路46は、例えば、矢印B方向に延びて存在する複数の溝部(図示せず)とカソード側電極40との間に形成される(図3参照)。
第2金属セパレータ26の電解質膜・電極構造体22に向かう面26aには、図2に示すように、燃料ガス供給連通孔34aと燃料ガス排出連通孔34bとに連通する燃料ガス流路48が形成される。この燃料ガス流路48は、例えば、矢印B方向に延びて存在する複数の溝部とアノード側電極38との間に形成される(図3参照)。
図2に示すように、第1金属セパレータ24の面24bと第2金属セパレータ26の面26bとの間には、冷却媒体供給連通孔32aと冷却媒体排出連通孔32bとに連通する冷却媒体流路50が形成される。この冷却媒体流路50は、第1金属セパレータ24に設けられる複数の溝部と、第2金属セパレータ26に設けられる複数の溝部とを重ね合わせることにより、矢印B方向に延びて一体的に構成される。
第1金属セパレータ24の面24a、24bには、この第1金属セパレータ24の外周部を覆って第1シール部材52が、例えば、焼き付け等により一体化される。第1シール部材52は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
図3に示すように、第1シール部材52は、第1セル電圧端子28aの先端部近傍まで被覆する第1膨出シール部54を一体的に有する。第1シール部材52は、第1金属セパレータ24の面24aにおいて、酸化剤ガス流路46を囲繞するとともに、前記酸化剤ガス流路46と酸化剤ガス供給連通孔30a及び酸化剤ガス排出連通孔30bとを連通する。第1シール部材52は、面14bにおいて、冷却媒体流路50を囲繞するとともに、前記冷却媒体流路50と冷却媒体供給連通孔32a及び冷却媒体排出連通孔32bとを連通する。
第2金属セパレータ26の面26a、26bには、この第2金属セパレータ26の外周部を覆って第2シール部材56が一体化される。この第2シール部材56は、上記の第1シール部材52と同一の材料で構成される。
第2シール部材56は、図2に示すように、第2セル電圧端子28bの先端部近傍まで被覆する第2膨出シール部58を一体的に有する。第2シール部材56は、第2金属セパレータ26の面26aにおいて、燃料ガス流路48を囲繞するとともに、前記燃料ガス流路48と燃料ガス供給連通孔34a及び燃料ガス排出連通孔34bとを連通する。この第2シール部材56は、面26bにおいて、冷却媒体流路50を囲繞するとともに、前記冷却媒体流路50を冷却媒体供給連通孔32a及び冷却媒体排出連通孔32bとに連通する。
図4に示すように、燃料電池12bは、燃料電池12aと略同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細の説明は省略する。
第1及び第2金属セパレータ24、26の外周部には、矢印C方向上部他端側に位置して、すなわち、第1及び第2セル電圧端子28a、28bとは反対側に位置して、第3及び第4セル電圧端子28c、28dが一体形成される。第3セル電圧端子28cと第4セル電圧端子28dとは、矢印B方向に互いに位置をずらして設けられる。
図1に示すように、燃料電池スタック10には、電圧検出装置70が装着される。この電圧検出装置70は、所定数の燃料電池12aに設けられている第1及び第2セル電圧端子28a、28b及び所定数の燃料電池12bに設けられている第3及び第4セル電圧端子28c、28dに、それぞれ連結自在なコネクタ部72と、該コネクタ部72よりも幅狭な本体部74とを備えている。
次いで、このように構成される燃料電池12a、12bを組み立てる作業について、本実施形態に係るセパレータの製造方法との関連で、以下に説明する。
各第1及び第2金属セパレータ24、26は、図5に示す同一のセパレータ中間体(プレート部材)60を用いて製造される。セパレータ中間体60は、金属板にプレス加工やトリミング加工等を施すことにより成形される。セパレータ中間体60の矢印B方向両端部には、酸化剤ガス供給連通孔30a、冷却媒体排出連通孔32b、燃料ガス排出連通孔34b、燃料ガス供給連通孔34a、冷却媒体供給連通孔32a及び酸化剤ガス排出連通孔30bに対応する開口部が形成される。
セパレータ中間体60の中央部側には、波形状部62が形成され、この波形状部62は、酸化剤ガス流路46、燃料ガス流路48又は冷却媒体流路50を構成する。
セパレータ中間体60の矢印C方向上部一端側には、第1及び第2セル電圧端子28a、28bが一体形成されるとともに、前記セパレータ中間体60の矢印C方向上部他端側には、第3及び第4セル電圧端子28c、28dが一体形成される。
次いで、セパレータ中間体60を用いて、例えば、燃料電池12aを構成する第1金属セパレータ24を形成する際には、先ず、第1セル電圧端子28aを残して第2〜第4セル電圧端子28b〜28dが除去される(図6参照)。これにより、セパレータ中間体60aが形成され、このセパレータ中間体60aに第1シール部材52が一体化されることによって、燃料電池12aを構成する第1金属セパレータ24が得られる。
同様に、燃料電池12aを構成する第2金属セパレータ26を形成する際には、セパレータ中間体60において、第2セル電圧端子28bを残して第1、第3及び第4セル電圧端子28a、28c及び28dが除去される。さらに、第2シール部材56が一体化されることによって、燃料電池12aを構成する第2金属セパレータ26が得られる。
一方、燃料電池12bにおいても同様に、セパレータ中間体60において、第3セル電圧端子28cを残して第1、第2及び第4セル電圧端子28a、28b及び28dが除去される。そして、第1シール部材52が一体化されることによって、第1金属セパレータ24が得られる。また、セパレータ中間体60において、第4セル電圧端子28dを残して第1〜第3セル電圧端子28a〜28cが除去された後、第2シール部材56が一体化されることにより、第2金属セパレータ26が得られる。
上記のように製造された第1及び第2金属セパレータ24、26間に電解質膜・電極構造体22が挟持されることにより、燃料電池12a、12bが組み付けられる。さらに、燃料電池12a、12bは、それぞれ所定数だけ積層されるとともに、積層方向両端には負極側ターミナルプレート16a、正極側ターミナルプレート16b、絶縁プレート18a、18b及びエンドプレート20a、20bが積層される。次いで、エンドプレート20a、20bが、図示しないタイロッド等により締め付けられることによって、燃料電池スタック10が組み付けられる。
そこで、図1に示すように、各電圧検出装置70が燃料電池スタック10上に交互に配置される。互いに隣接する各電圧検出装置70では、一方のコネクタ部72が燃料電池12aの第1及び第2セル電圧端子28a、28bに連結されるとともに、他方のコネクタ部72が燃料電池12bの第3及び第4セル電圧端子28c、28dに連結される。
この場合、本実施形態では、燃料電池12aに設けられている第1及び第2セル電圧端子28a、28b同士が、積層方向に交差するセパレータ面方向(矢印B方向)に離間している。このため、第1及び第2金属セパレータ24、26同士の間隔が相当に狭小であっても、第1及び第2セル電圧端子28a、28bに電圧検出装置70のコネクタ部72を容易且つ確実に連結することができる。
従って、多数の燃料電池12aが積層される際にも、第1及び第2セル電圧端子28a、28bと電圧検出装置70との取り付け作業が効率的に遂行される。なお、燃料電池12bでは、上記の燃料電池12aと同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、第1〜第4セル電圧端子28a〜28dが一体成形されたセパレータ中間体60が製造されている。そして、セパレータ中間体60では、第1〜第4セル電圧端子28a〜28d中に、任意の1つを残して他の全てが除去されることによって、燃料電池12a、12bを構成する第1金属セパレータ24及び第2金属セパレータ26が製造されている。
このため、それぞれ第1〜第4セル電圧端子28a〜28dの1つが設けられた4種類のセパレータ(第1金属セパレータ24及び第2金属セパレータ26)を個別に製造する必要がない。これにより、同一のセパレータ中間体60から4種類のセパレータ(第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16)を効率的且つ経済的に製造することが可能になるという効果が得られる。
しかも、セパレータ中間体60では、第1〜第4セル電圧端子28a〜28dの1つに不良が発生した場合、この不良の1つを含んで3つを除去して良好な1つを残すことができる。従って、セパレータ毎に1つのセル電圧端子を設ける場合に比べて、歩留まりの低下を確実に阻止し、第1及び第2金属セパレータ14、16を効率的且つ経済的に得ることが可能になる。
次いで、燃料電池スタック10の動作について以下に説明する。なお、燃料電池12a、12bでは、同様に発電が行われるため、以下に燃料電池12aのみについてその動作を説明する。
図2に示すように、燃料ガス供給連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス供給連通孔30aに空気等の酸素含有ガスである酸化剤ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔32aには、純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔34aから第2金属セパレータ26の燃料ガス流路48に導入され、電解質膜・電極構造体22を構成するアノード側電極38に沿って移動する。一方、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔30aから第1金属セパレータ24の酸化剤ガス流路46に導入され、電解質膜・電極構造体22を構成するカソード側電極40に沿って移動する。
従って、電解質膜・電極構造体22では、アノード側電極38に供給される燃料ガスと、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、アノード側電極38に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、カソード側電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
さらに、冷却媒体供給連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ24、26間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に沿って流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体22を冷却した後、冷却媒体排出連通孔32bから排出される。
なお、本実施形態では、第1及び第2金属セパレータ24、26に第1及び第2セル電圧端子28a、28bを設けているが、これに限定されるものではない。電圧検出装置(図示せず)の構造によっては、例えば、第1金属セパレータ24にのみ第1セル電圧端子28aを設ける一方、第2金属セパレータ26には、第2セル電圧端子28bを設けなくてもよい。
また、セパレータ中間体60には、4つのセル電圧端子、すなわち、第1〜第4セル電圧端子28a〜28dを一体形成しているが、例えば、2つのセル電圧端子を一体形成してもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する一方の燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の図2中、III−III線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する他方の燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池を構成する金属セパレータに使用されるセパレータ中間体の正面説明図である。 前記セパレータ中間体に設けられた4つのセル電圧端子の中、1つのみを残した状態の正面説明図ある。 特許文献1のセパレータの正面説明図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック 12a、12b…燃料電池
22…電解質膜・電極構造体 14、16、24、26…金属セパレータ
28a〜28d…セル電圧端子 30a…酸化剤ガス供給連通孔
30b…酸化剤ガス排出連通孔 32a…冷却媒体供給連通孔
32b…冷却媒体排出連通孔 34a…燃料ガス供給連通孔
34b…燃料ガス排出連通孔 36…固体高分子電解質膜
38…アノード側電極 40…カソード側電極
46…酸化剤ガス流路 48…燃料ガス流路
50…冷却媒体流路 52、56…シール部材
70…電圧検出装置 72…コネクタ部
74…本体部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持された燃料電池を複数積層する燃料電池スタックであって、
    前記セパレータの外周部には、各電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が一体形成され、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士は、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間するとともに、
    複数の前記セル電圧端子が、予め前記セパレータ面方向に離間して前記セパレータの外周部に一体成形されており、任意の1つを残して他のセル電圧端子が除去された状態で、前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとが積層されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持されるとともに、前記セパレータの外周部には、前記電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が形成された燃料電池において、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士が、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間する燃料電池スタックに使用されるセパレータ中間体であって、
    前記セパレータ中間体の外周部には、複数の前記セル電圧端子がセパレータ面方向に離間し且つ外方に突出して一体形成されるとともに、
    前記セル電圧端子が任意の1つを残して前記セパレータ中間体から除去されることにより前記セパレータとして使用されることを特徴とするセパレータ中間体。
  3. 電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体が、セパレータに挟持されるとともに、前記セパレータの外周部には、前記電解質膜・電極構造体で発生する電圧を検出するための電圧検出装置を連結自在なセル電圧端子が形成された燃料電池において、互いに積層方向に隣り合う前記セル電圧端子同士が、前記積層方向に交差するセパレータ面方向に離間する燃料電池スタックに用いられる前記セパレータの製造方法であって、
    プレート部材の外周部に、複数の前記セル電圧端子がプレート面方向に離間して且つ外方に突出して一体形成されることによりセパレータ中間体を得る工程と、
    複数の前記セル電圧端子が、任意の1つを残して前記セパレータ中間体から除去されることにより前記セパレータを形成する工程と、
    を有することを特徴とするセパレータの製造方法。
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