JP4851478B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と金属セパレータとを積層する発電セルを備え、前記発電セルには、積層方向に貫通して反応ガス流路に連通する反応ガス連通孔および冷却媒体流路に連通する冷却媒体連通孔が設けられる内部マニホールド型燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質(電解質膜)の両側に、それぞれアノード側電極およびカソード側電極を対設した電解質・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この発電セルにおいて、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子および酸素が反応して水が生成される。
発電セルにおいて、セパレータの面内には、各電極に対向して反応ガスを流すための反応ガス流路が設けられるとともに、隣接する発電セルを構成するセパレータ間には、前記発電セルを冷却する冷却媒体を流すための冷却媒体流路が設けられている。反応ガスは、酸化剤ガスおよび燃料ガスであり、反応ガス流路は、カソード側電極に対向して前記酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路と、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路とからなる。
一方、セパレータの周縁部には、該セパレータの積層方向に貫通して、燃料ガス流路に連通する反応ガス連通孔である燃料ガス供給連通孔および燃料ガス排出連通孔と、酸化剤ガス流路に連通する反応ガス連通孔である酸化剤ガス供給連通孔および酸化剤ガス排出連通孔と、冷却媒体流路に連通する冷却媒体供給連通孔および冷却媒体排出連通孔とが形成されている。
例えば、反応ガス流路と反応ガス連通孔とは、反応ガスを円滑かつ均等に流すために平行溝部等を有する連結流路を介して連通している。ところが、セパレータと電解質・電極構造体とを、シール部材を介装して締め付け固定する際に、このシール部材が連結流路内に進入してしまい、所望のシール性を維持することができず、しかも反応ガスが良好に流れないという問題がある。
そこで、特許文献1に開示されている固体高分子型燃料電池スタックでは、図7に示すように、セパレータ1の面内に蛇行する反応ガス、例えば、酸化剤ガス流路2が形成されている。この酸化剤ガス流路2は、セパレータ1の周縁部に積層方向に貫通した酸化剤ガス供給用貫通孔3と酸化剤ガス排出用貫通孔4とに連通している。セパレータ1には、パッキン5が配置されており、このセパレータ1の面内で貫通孔3、4と酸化剤ガス流路2とを連通するとともに、他の貫通孔をこれらからシールしている。
貫通孔3、4と酸化剤ガス流路2とを連通する連結流路6a、6bには、この連結流路6a、6bを覆ってシール部材であるSUS板7が配置されている。SUS板7は、長方形状に構成されており、それぞれ2箇所に耳部7a、7bが設けられるとともに、各耳部7a、7bは、セパレータ1に形成された段差部8に嵌合している。
このように、特許文献1では、SUS板7が連結流路6a、6bを覆っているために、高分子膜(図示せず)およびパッキン5が酸化剤ガス流路2に落ち込むことがなく、所望のシール性を確保して、反応ガスの圧力損失の増大を防止することができる、としている。
特開2001−266911号公報(段落[0026]〜[0028]、図1)
しかしながら、上記の特許文献1では、セパレータ1の連結流路6a、6bにそれぞれSUS板7が装着されており、前記SUS板7の装着作業が煩雑である。特に、数十〜数百の発電セルが積層される場合には、SUS板7の装着作業がさらに煩雑でかつ時間のかかるものとなってしまうとともに、コストが大幅に高騰するという問題がある。
しかも、連結流路6a、6bを覆ってSUS板7が装着されるために、この連結流路6a、6bの寸法を、前記SUS板7の幅寸法より小さく設定することができない。従って、電極部面積率が低下して燃料電池全体の小型化および軽量化を図ることが困難である。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、燃料電池の組立工程が有効に簡素化されるとともに、経済的かつコンパクトな構成で、所望のシール性および発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る燃料電池では、電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と金属セパレータとを積層する発電セルを備え、前記電解質・電極構造体と前記金属セパレータとの間に、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記発電セル間に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路が形成され、前記発電セルには、積層方向に貫通して前記反応ガス流路に連通する反応ガス連通孔および前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体連通孔が設けられる。
一方の金属セパレータの両面には、外周縁部を覆って第1シールが一体化されるとともに、他方の金属セパレータの両面には、外周縁部を覆って第2シールが一体化される。そして、第1シールは、平面シールを構成する一方、第2シールは、凸状シールを構成し、少なくとも前記第1または第2シールには、前記第1および第2シールが互いに接触した状態で、冷却媒体流路と冷却媒体連通孔とを連通させる流路(以下、流路機能部ともいう)を構成するための複数の凸状受部一体的に設けられる。
この流路は、第1および第2シールが接触することにより形成される流路であり、例えば、平面シールと凸状シールとの間、凸状シールと凸状シールとの間、平面シールと円形状または矩形状のボス部との間、または、ボス部とボス部との間等に形成される。
従って、第1および第2シール自体が冷却媒体流路と冷却媒体連通孔とを連通させる流路を構成するため、専用の金属板(例えば、SUS板)等が不要になる。これにより、金属板等の装着工程が削減されて燃料電池の組立工程が大幅に簡素化されるとともに、所望のシール機能を確保することが可能になる
また、流路は、冷却媒体流路と冷却媒体連通孔との連通部位に対応して、少なくとも第1または第2シールに一体的に設けられる複数の凸状受部を備えている。このため、経済的かつ簡単な構成で、所望のシール性および発電性能を確保することができる。しかも、凸状受部は、他方のシールのシール機能に必要な面圧保持のための裏受け機能を有することが可能になる。
また、電解質・電極構造体は、電解質膜を第1および第2の電極で挟持するとともに、前記第1の電極が前記第2の電極よりも小さな表面積に設定されており、所謂、段差MEAを構成している。
そして、第1シールは、電解質膜とセパレータとの間に配置される内側シールと、隣接するセパレータ間に配置される外側シールとを設ける。一方、第2シールは、第1シールの内側シールに対応する内側シールと、前記第1シールの外側シールに対応する側シールとを設ける。これにより、発電セルの強度の向上を図るとともに、前記発電セル自体の薄型化が可能になる。
本発明に係る燃料電池では、第1および第2シール自体が冷却媒体流路と冷却媒体連通孔とを連通させる流路を構成するため、専用の金属板(例えば、SUS板)等が不要になる。
これにより、金属板等の装着工程が削減されて燃料電池の組立工程が大幅に簡素化されるとともに、所望のシール機能を確保することが可能になる
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10を構成する発電セル12の要部分解斜視説明図であり、図2は、複数の前記発電セル12を矢印A方向に積層してスタック化された燃料電池10の要部断面説明図である。
図2および図3に示すように、燃料電池10は、複数の発電セル12を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート14a、14bが配置される。エンドプレート14a、14bは、図示しないタイロッドを介して固定されることにより、積層されている発電セル12には、矢印A方向に所定の締め付け荷重が付与される。
図1に示すように、発電セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16が、第1および第2金属セパレータ18、20に挟持されている。第1および第2金属セパレータ18、20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成されており、厚さが、例えば、0.05mm〜1.0mmの範囲内に設定されている。
発電セル12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、および燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、および酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、前記固体高分子電解質膜36を挟持するアノード側電極38およびカソード側電極40とを備える。アノード側電極38は、カソード側電極40よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極38およびカソード側電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に接合されている。
第1金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体16側の面18aには、例えば、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に延在する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)42が設けられる(図1および図4参照)。図5に示すように、第2金属セパレータ20の電解質膜・電極構造体16側の面20aには、後述するように、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通し、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向(矢印C方向)に延在する燃料ガス流路(反応ガス流路)44が形成される。
図1および図6に示すように、第1金属セパレータ18の面18bと第2金属セパレータ20の面20bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路46が形成される。この冷却媒体流路46は、矢印B方向に直線状に延在する。
図1および図4に示すように、第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周縁部を周回して、第1シール部材(第1シール)50が一体化される。第1シール部材50は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、またはアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材50は、第1金属セパレータ18の面18aに一体化される第1平面部52と、前記第1金属セパレータ18の面18bに一体化される第2平面部54とを備える。第2平面部54は、第1平面部52よりも長尺に構成される。
図2に示すように、第1平面部52は、電解質膜・電極構造体16の外周端部から外部に離間した位置を周回する一方、第2平面部54は、カソード側電極40に所定の範囲にわたって重合する位置を周回する。図4に示すように、第1平面部52は、酸化剤ガス入口連通孔30aおよび酸化剤ガス出口連通孔30bを酸化剤ガス流路42に連通して形成される一方、第2平面部54は、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとを連通して形成される。
第2金属セパレータ20の面20a、20bには、図5に示すように、この第2金属セパレータ20の外周縁部を周回して、第2シール部材(第2シール)56が一体化される。この第2シール部材56は、第2金属セパレータ20の外周端部に近接して面20aに設けられる外側シール58aを備え、この外側シール58aから内方に所定の距離だけ離間して内側シール58bが設けられる。
外側シール58aおよび内側シール58bは、先端先細り形状(リップ形状)、台形状または蒲鉾形状等、種々の形状に選択可能である。外側シール58aは、第1金属セパレータ18に設けられている第1平面部52に接触する一方、内側シール58bは、電解質膜・電極構造体16を構成する固体高分子電解質膜36に直接接触する(図2参照)。
図5に示すように、外側シール58aは、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体出口連通孔32b、燃料ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔32aおよび酸化剤ガス出口連通孔30bを囲繞する。内側シール58bは、燃料ガス流路44を囲繞するとともに、前記内側シール58bと外側シール58aとの間には、電解質膜・電極構造体16の外周端部が配置される。
第2金属セパレータ20の面20bには、外側シール58aに対応する外側シール58cと、内側シール58bに対応する内側シール58dとが設けられる(図6参照)。外側シール58cおよび内側シール58dは、上記の外側シール58aおよび内側シール58bと同様の形状を有している。
図5に示すように、外側シール58aは、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス流路42とを連通させる入口流路機能部60と、酸化剤ガス出口連通孔30bと前記酸化剤ガス流路42とを連通させる出口流路機能部62とを備える。
入口流路機能部60は、外側シール58aを矢印C方向に沿って断続的に切り欠くとともに、矢印B方向に延在する複数の凸状受部64を備え、この受部64が第1平面部52に接触して、各受部64間に酸化剤ガス用の連通路が構成される(図3参照)。出口流路機能部62は、同様に外側シール58aを部分的に切り欠くとともに、矢印B方向に延在する複数の凸状受部66を備える。受部66は、第1平面部52に接触して、各受部66間に酸化剤ガス用の連通路が形成される。
入口流路機能部60の受部64と外側シール58cのシール重合部68とは、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで互いに重なり合っている。シール重合部68とは、第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58aの受部64に重なり合う外側シール58cの一部分をいう。受部64は、シール重合部68と交差する方向に延在しかつ前記シール重合部68の幅寸法よりも長尺に構成されており、前記受部64と前記シール重合部68とは、積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定される。
出口流路機能部62は、上記の入口流路機能部60と同様に構成されており、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで互いに重なり合う各受部66と外側シール58cのシール重合部70とは、積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定される(図5参照)。
図6に示すように、第2金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体流路46とを連通する入口流路機能部72と、冷却媒体出口連通孔32bと前記冷却媒体流路46とを連通する出口流路機能部74とが設けられる。入口流路機能部72は、外側シール58cおよび内側シール58dを構成して矢印C方向に断続的に設けられるとともに、矢印B方向に延在する複数の受部76を備える。
出口流路機能部74は、同様に、外側シール58cおよび内側シール58dを構成して矢印C方向に断続的に設けられるとともに、矢印B方向に延在する複数の受部78を備える。受部76、78は、第2平面部54に接触して、各受部76、78間に冷却媒体用の連通路が形成される。
入口流路機能部72は、面20aの外側シール58aおよび内側シール58bを構成するシール重合部80a、80bと、第2金属セパレータ20を介装して重なり合っている。入口流路機能部72を構成する各受部76とシール重合部80a、80bとは、積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定される。
同様に、出口流路機能部74を構成する各受部78は、第2金属セパレータ20の両面20a、20bで外側シール58aおよび内側シール58bのシール重合部82a、82bと重なり合っている。受部78とシール重合部82a、82bとは、積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定される。
図6に示すように、面20bでは、燃料ガス入口連通孔34aおよび燃料ガス出口連通孔34bの近傍に、入口流路機能部84および出口流路機能部86が設けられる。入口流路機能部84は、矢印C方向に配列される複数の凸状受部88を設ける一方、出口流路機能部86は、同様に矢印C方向に配列される複数の凸状受部90を備える。受部88、90は、第2平面部54に接触して、各受部88、90間に燃料ガス用の連通路が形成される。
各受部88は、第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58aおよび内側シール58bのシール重合部92a、92bと重なり合っている。各受部90は、同様に第2金属セパレータ20を挟んで外側シール58aおよび内側シール58bのシール重合部94a、94bと重なり合っている。
入口流路機能部84とシール重合部92a、92b、および出口流路機能部86とシール重合部94a、94bは、それぞれ積層方向の荷重に対して積層方向のシール変形量が略同一に設定され、具体的には、入口流路機能部72と同様の構成を有している。入口流路機能部84および出口流路機能部86の近傍には、内側シール58dの外方に位置して、それぞれ複数の供給孔部96および排出孔部98が形成される。供給孔部96と排出孔部98は、第2金属セパレータ20の面20aで内側シール58bの内方にかつ燃料ガス流路44の入口側と出口側とに貫通形成される(図5参照)。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
まず、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第1金属セパレータ18の酸化剤ガス流路42に導入され(図3参照)、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に移動して電解質膜・電極構造体16を構成するカソード側電極40に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから供給孔部96を通って第2金属セパレータ20の燃料ガス流路44に導入され(図2参照)、矢印B方向に蛇行しながら鉛直上方向に移動して電解質膜・電極構造体16を構成するアノード側電極38に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極40に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極38に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、アノード側電極38に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部98を通り燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、カソード側電極40に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1および第2金属セパレータ18、20間の冷却媒体流路46に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体16を冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
この場合、本実施形態では、酸化剤ガス入口連通孔30aから酸化剤ガス流路42に酸化剤ガスを供給するために、第2金属セパレータ20の面20aには、入口流路機能部60を構成する複数の受部64が設けられている。この受部64は、外側シール58aの一部を構成しており、図3に示すように、前記受部64が第1金属セパレータ18の面18aに設けられた第1平面部52に接触して、各受部66間に酸化剤ガス用の連通路が形成されている。
このため、入口流路機能部60は、第2シール部材56の一部(受部64)と第1シール部材50の一部(第1平面部52)とから構成されており、この入口流路機能部60を覆うために、従来のSUS板等の専用金属板を用いる必要がなく、前記金属板の装着工程が削減される。従って、燃料電池10の組立工程が大幅に簡素化されるとともに、経済的かつ簡単な構成で、所望のシール機能を確保することが可能になるという効果が得られる。
さらに、入口流路機能部60の寸法を可及的に小さくすることができ、発電セル12の面内の電極部面積率を増加させることが可能になって、燃料電池10の発電性能が容易に効率化される。
さらにまた、入口流路機能部60は、第2シール部材56に一体的に設けられる複数の受部64を備えている。これにより、発電セル12は、経済的かつ簡単な構成で、所望のシール性および発電性能を確保することができる。しかも、受部64は、外側シール58aを構成するシール重合部68のシール機能に必要な面圧を保持するための裏受け機能を有している。
なお、出口流路機能部62においても、上記の入口流路機能部60と同様の効果が得られる。また、入口流路機能部72、84および出口流路機能部74、86においても、同様の効果が得られる。
これにより、本実施形態では、燃料電池10の発電性能の安定化を図るとともに、簡単な構成で、燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却媒体の流量が均一化され、各発電セル12毎の発電性能の均一化および安定化が確実に図られるという効果が得られる。
また、入口流路機能部60は、第1および第2シール部材50、56が接触することにより形成される流路であり、例えば、平面シールと凸状シールとの間、凸状シールと凸状シールとの間、平面シールと円形状または矩形状のボス部との間、または、ボス部とボス部との間等に形成されてもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の要部断面説明図である。 前記燃料電池の他の部位の要部断面説明図である。 前記発電セルを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの一方の面の正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの他方の面の正面説明図である。 特許文献1に開示されたシール構造の説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…発電セル
16…電解質膜・電極構造体 18、20…金属セパレータ
30a…酸化剤ガス入口連通孔 30b…酸化剤ガス出口連通孔
32a…冷却媒体入口連通孔 32b…冷却媒体出口連通孔
34a…燃料ガス入口連通孔 34b…燃料ガス出口連通孔
36…固体高分子電解質膜 38…アノード側電極
40…カソード側電極 42…酸化剤ガス流路
44…燃料ガス流路 46…冷却媒体流路
50、56…シール部材 52、54…平面部
58a、58c…外側シール 58b、58d…内側シール
60、72、84…入口流路機能部 62、74、86…出口流路機能部
64、66、76、78、88、90…受部
68、70、80a、80b、82a、82b、92a、92b、94a、94b…シール重合部
96…供給孔部 98…排出孔部

Claims (3)

  1. 電解質を一対の電極間に配設した電解質・電極構造体と一対の金属セパレータとを積層する発電セルを備え、前記電解質・電極構造体と前記金属セパレータとの間に、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記発電セル間に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路が形成され、前記発電セルには、積層方向に貫通して前記反応ガス流路に連通する反応ガス連通孔および前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体連通孔が設けられる内部マニホールド型燃料電池であって、
    一方の金属セパレータの両面には、外周縁部を覆って第1シールが一体化され、かつ、他方の金属セパレータの両面には、外周縁部を覆って第2シールが一体化されるとともに、
    前記第1シールは、平面シールを構成する一方、前記第2シールは、凸状シールを構成し、
    少なくとも前記第1または第2シールには、該第1および第2シールが互いに接触した状態で、前記冷却媒体流路と前記冷却媒体連通孔とを連通させる流路を構成するための複数の凸状受部が一体的に設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記電解質・電極構造体は、電解質膜を第1および第2の電極で挟持するとともに、前記第1の電極が前記第2の電極よりも小さな表面積に設定されており、
    前記第1シールは、前記電解質膜と前記セパレータとの間に配置される内側シールと、
    隣接するセパレータ間に配置される外側シールと、
    を設けることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項記載の燃料電池において、前記第2シールは、前記第1シールの前記内側シールに対応する内側シールと、
    前記第1シールの前記外側シールに対応する側シールと、
    を設けることを特徴とする燃料電池。
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