JP2007016713A - NOx浄化システムの再生制御方法及びNOx浄化システム - Google Patents

NOx浄化システムの再生制御方法及びNOx浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】 NOx浄化触媒のNOx浄化能力を回復するための再生用のリッチ制御において、再生制御中に加速又は減速状態になった場合でも、排気ガス温度の履歴を考慮したリッチ制御を行うことができ、還元剤を適切な量で供給して効率よくNOx浄化能力を回復できると共に、還元剤のNOx浄化触媒の下流側への流出を防止できる排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システムを提供する。
【解決手段】 内燃機関Eの排気通路3にNOx浄化触媒装置21を配置した排気ガス浄化システム1において、前記NOx浄化触媒装置21に流入する排気ガスの温度Tgに対応して排気ガス中へ供給する還元剤の供給量の上限値Qf0を算出するためのマップデータを備え、前記排気ガスの温度Tg によって前記マップデータから前記上限値Qf0を算出すると共に、該上限値Qf0を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置を備えたNOx浄化システムの再生制御方法及びNOx浄化システムに関する。
自動車に対する排ガス規制は厳しさを増し、エンジン側の技術開発だけでは追いつけない状況となりつつあり、排気ガスを後処理装置によって浄化することが必要不可欠となっている。そのため、ディーゼルエンジンや一部のガソリンエンジン等の内燃機関や様々な燃焼装置の排気ガス中からNOx(窒素酸化物)を還元除去するためのNOx触媒や、これらの排気ガス中の粒子状物質(パティキュレート・マター:以下、PM)を除去するディーゼルパティキュレートフィルタ装置(以下、DPF装置)について、種々の研究や提案がなされている。
この中で、NOx浄化触媒として、NOx吸蔵還元型触媒やNOx直接還元型触媒等が提案されている。
NOx吸蔵還元型触媒を担持したNOx吸蔵還元型触媒装置は、酸化機能を持つ貴金属触媒と、アルカリ金属等のNOx吸蔵機能を持つNOx吸蔵材を担持して構成されており、これらにより、排気ガス中の酸素濃度によってNOx吸蔵とNOx放出・浄化の二つの機能を発揮する。
つまり、NOx吸蔵還元型触媒装置に流入する排気ガスの空燃比がリーン状態の場合には、排気ガス中の一酸化窒素が貴金属触媒により酸化されて二酸化窒素となり、この二酸化窒素がNOx吸蔵材に硝酸塩として吸蔵される。一方、排気ガスの空燃比がリッチ状態の場合には、NOx吸蔵材から硝酸塩が分解されてNOxが放出されると共に、このNOxは貴金属触媒の触媒作用により排気ガス中の未燃炭化水素や一酸化炭素などにより窒素に還元される。そのため、NOx吸蔵材のNOx吸蔵能力が飽和に近づくと、排気ガス中の空燃比をリッチ状態にするNOx吸蔵能力回復用の再生制御を行っている。
また、NOx直接還元型触媒を担持したNOx直接還元型触媒装置は、β型ゼオライト等の担体に触媒成分であるロジウム(Rh)やパラジウム(Pd)等の金属を担持して構成されており、NOxを直接還元する。そして、この還元の際に触媒の活性物質である金属に酸素が吸着し、NOx還元性能が悪化してくるので、NOx還元性能を回復するために、排気ガスの空燃比をリッチ状態にして、NOx還元性能回復用の再生制御を行い、触媒の活性物質を再生して活性化する。
これらのNOx浄化触媒装置を備えた排気ガス浄化システムでは、この触媒再生用のリッチ制御は、通常、NOx吸蔵量、NOx浄化率、リーン継続時間等の一条件が、予め設定されたこれらの閾値に達した場合に、自動的に開始されるように制御されている。
例えば、NOx吸蔵量を推定積算して、この推定したNOx吸蔵推定量を累積したNOx吸蔵推定累積量がNOx吸蔵材のNOx吸蔵能力の飽和量に近い所定の判定量になった場合、NOx浄化率が低下しNOx浄化触媒装置の出口からNOxが流出し出した場合、また、再生制御後のエンジン運転時間が所定のリーン継続時間に到達した場合等に、再生制御を開始する。
そして、この再生制御の具体的な方法としては、ディーゼルエンジン等の場合には、通常の運転状態における燃焼は酸素過多状態で行われるため、通常運転時では排気ガスは空燃比リーン状態である。従って、空燃比リッチ状態にするためには、吸気量を減少するか、燃料量を増加するか、あるいは、両方を実施するか、これらのいずれかの再生用のリッチ制御を行う必要がある。この吸気量を減少する吸気系リッチ制御ではEGR量の増加、排気絞り、吸気絞り等の方法があり、燃料量を増加する燃料系リッチ制御では、シリンダ内(筒内)噴射におけるポスト噴射や排気管への直接軽油等の燃料(=還元剤)を噴射する排気管内直接噴射等の方法がある。
一方、触媒はその温度により触媒活性が大きく変化するため、低温時と高温時では、リッチ制御による効果が異なるという問題がある。
排気ガス温度が低く触媒温度が低い場合には、触媒活性が低いため、NOx浄化触媒装置に供給されるHC,CO等の還元剤が消費されずにNOx浄化触媒装置の下流側に流出する、所謂HCスリップの問題がある。
また、排気ガス温度が高く触媒温度が高い場合には、触媒活性が高いため、NOx浄化触媒装置に供給されるHC,CO等の還元剤は消費されるが、排気ガス温度が高い状態でEGR量を大きくするとシリンダ内燃焼が悪化し、黒煙の排出量が増加するという問題がある。
更に、低回転・低負荷運転の排気ガスが比較的低い状態から、加速する場合に、エンジンの負荷の増加に対応して排気ガス温度は上昇するが、触媒は直ぐに暖まらず、排気ガスの昇温に対して触媒の昇温が遅れるという現象がある。
この加速状態では、シリンダ内の燃焼自体は高負荷状態で高温になっているため、吸気系リッチ制御で触媒の再生を行おうとすると黒煙の発生が増加するという問題があり、また、燃料系リッチ制御で、高いNOx浄化率が得られるように、排気ガス温度に対応した還元剤量を供給すると、触媒温度が排気ガス温度より低く触媒の活性が低いため、排気ガス中に供給した還元剤の一部しか消費できず、残りが消費されないまま触媒後流に流出し、HC,COのスリップ量が著しく増加するという問題がある。
なお、触媒の再生制御には関係しないが、この触媒温度に応じて変化する触媒活性の問題を解決するために、排ガス温度検出器で検出した排ガス温度に基づいて、排気ガスを加熱する加熱装置への燃料供給量と、脱硝反応器への還元剤の供給量を制御することにより、脱硝反応器への排ガス温度を一定に保持すると共に、還元剤供給量が脱硝反応に過不足ないように調整して脱硝率を維持して、急激な負荷変動に対応する舶用のディーゼルエンジンの排ガス脱硝方法及び脱硝装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような船舶用や定置用の内燃機関では負荷変動が小さく、従って、排気ガス温度の変化も比較的小さいが、自動車に搭載された内燃機関を対象とする場合には、自動車の加減速等による負荷変動が激しいため、排気ガス温度の変化が煩雑で変化量も大きい。
しかも、触媒温度を直接計測するのが難しいため、触媒に流入する排気ガス温度を触媒温度の代わりとして、触媒再生用のリッチ制御に用いている。しかし、負荷変動に応じて排気ガス温度が上昇又は下降した時は、その後一定の時定数を持って触媒温度が昇温又は降温する。
そのため、この排気ガス温度に対する触媒温度(触媒床温度)の遅れを考慮してリッチ制御することにより、実際の触媒温度に適正に対応した制御を行い、リッチ制御用に必要な燃料量を適切な量にして、黒煙の発生や再生に使用されなかったHCやCOの流出を防止し、燃費の悪化を防止することが求められている。
特開平06−173658号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、NOx浄化触媒のNOx浄化能力を回復するための再生用のリッチ制御において、再生制御中に加速又は減速状態になった場合でも、排気ガス温度の履歴を考慮したリッチ制御を行うことができ、還元剤を適切な量で供給して効率よくNOx浄化能力を回復できると共に、還元剤のNOx浄化触媒の下流側への流出を防止できる排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システムを提供することにある。
上記のような目的を達成するためのNOx浄化システムの再生制御方法は、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置を配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備え、前記NOx浄化触媒装置の再生制御の際に、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って、前記NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するための還元剤を排気ガス中に供給して、排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行う排気ガス浄化システムにおいて、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度に対応して排気ガス中へ供給する還元剤の供給量の上限値を算出するためのマップデータを備え、前記排気ガスの温度によって前記マップデータから前記上限値を算出すると共に、該上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする。
この構成により、加速や減速などの場合のように、排気ガス温度と触媒温度との間に差が生じるときでも、排気ガスの温度に基づいて制御を行っても、触媒温度に対応した排気ガス中への還元剤(燃料)の供給量で燃料系リッチ制御を行うことができる。
上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法で、前記上限値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正して、該補正後の上限値を還元剤の供給量の上限にして燃料系リッチ制御を行うことにより、触媒温度により精度良く対応した排気ガス中への還元剤の供給量とすることができる。
上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法で、前記NOx浄化触媒の再生制御において、前記指標の変化の速度に対応させて、前記上限値に対する補正量を決定することにより、簡単な制御で、触媒温度に対応した排気ガス中への還元剤の供給量とすることができる。
あるいは、NOx浄化システムの再生制御方法は、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置を配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、前記再生制御で、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の設定温度以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする。
なお、このNOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の判定温度とは、排気ガス温度がこの所定の判定温度となった場合に、NOx浄化触媒装置の触媒温度が活性温度に到達し、活性化する温度のことをいう。この所定の判定温度は、触媒の種類や、排気ガス温度の測定位置からNOx浄化触媒装置までの間で冷却される量にもよるが、例えば、250℃〜350℃の範囲の温度、300℃程度に設定される。
この制御方法により、排気ガスの温度が所定の判定温度より低いエンジン運転領域では、EGR量を大きくして大量のEGRガスの還流により吸気量を減少しても、排気ガス温度が低いため黒煙の発生が少ない。そのため、燃料を増加することなく、空燃比リッチ状態を実現でき、燃料量の増加による燃費の悪化を防止できる。この吸気系リッチ制御では、供給する還元剤量が少ないためリッチ期間は長くなる。
また、排気ガスの温度が所定の判定温度より高いエンジン運転領域では、排気ガスの温度が高くEGR量を大きくすると、黒煙の発生量が増加し悪化するので、ポスト噴射や排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御を行う。この燃料系リッチ制御では、NOx浄化触媒の触媒温度が活性温度に到達し、活性化しているので、供給する還元剤量を多くできるためリッチ期間は短くなる。
この排気高温のエンジン運転領域におけるリッチ制御では、排気管内直接噴射によって排気管内に噴射された軽油等の燃料(還元剤)は、排気ガスの温度が高いのでガス化し易く、また、シリンダ内燃料噴射のポスト噴射等と異なりオイル希釈の問題を回避することができる。
また、上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法で、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記所定の設定温度の基準値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の判定温度の値を算出する。これにより、加速や減速などの場合のように、排気ガス温度と触媒温度との間に差が生じるときでも、排気ガスの温度に基づいた制御で触媒温度に対応した制御を行うことができる。
あるいは、上記の目的を達成するための排気ガス浄化システムの再生制御方法は、内燃機関の排気通路に上流側から酸化触媒装置とNOx浄化触媒装置とを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、前記再生制御で、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第1設定温度以上で、かつ、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の第2設定温度未満である場合は、前記吸気系リッチ制御に加えて、少なくとも排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行い、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第2設定温度以上である場合は、前記吸気系リッチ制御を行わずに、前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする。
なお、この酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1判定温度とは、排気ガス温度がこの所定の第1判定温度となった場合に、酸化触媒装置の触媒温度が活性温度に到達し、活性化する温度のことをいう。この所定の第1判定温度は、触媒の種類や、排気ガス温度の測定位置から酸化触媒装置までの間で冷却される量にもよるが、例えば、200℃〜300℃の範囲の温度、250℃程度に設定される。
また、このNOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の第2判定温度とは、排気ガス温度がこの所定の第2判定温度となった場合に、NOx浄化触媒装置の触媒温度が活性温度に到達し、活性化する温度のことをいう。この所定の判定温度は、触媒の種類や、排気ガス温度の測定位置からNOx浄化触媒装置までの間で冷却される量にもよるが、例えば、250℃〜350℃の範囲の温度、300℃程度に設定される。
この構成により、酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、所定の第1判定温度(例えば、200℃〜300℃、250℃程度)未満であり、酸化触媒が活性化しない排気ガス低温領域では、排気ガス中への燃料の添加が無い吸気系リッチ制御を行い、燃料消費量の増加を防止する。
また、酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、所定の第1判定温度以上となり、酸化触媒が活性化している排気ガス中温領域では、排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御を行って排気ガス中に燃料を供給し、この燃料を酸化触媒で酸化させることにより、排気ガスの空燃比をリッチ状態にすることができる。
また、この中温度領域でも、NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が所定の第2判定温度(例えば、250℃〜350℃、300℃程度)より低い温度領域では、EGR量を大きくしても排気ガス温度が低いため黒煙の悪化が少ないので、吸気系リッチ制御を併用する。
また、排気ガスの温度が所定の第2判定温度より高い排気ガス高温領域では、排気ガスの温度が高くEGR量を大きくすると、黒煙が悪化するので、吸気系リッチ制御を行わずに、排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御を行う。この排気ガス高温領域では、排気管内直接噴射によって排気管内に噴射された燃料は、排気ガスの温度が高いのでガス化し、また、シリンダ内燃料噴射のポスト噴射等と異なりオイル希釈の問題を回避することができる。
上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法で、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記所定の第1設定温度の基準値を、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の第1判定温度の値を算出する。これにより、加速や減速などの場合のように、排気ガス温度と触媒温度との間に差が生じるときでも、排気ガスの温度に基づいた制御を行っても、触媒温度に十分に対応した制御を行うことができる。
この方法により、エンジンの運転状態が低温・低負荷状態から急加速して、NOx浄化触媒装置の触媒温度が、排気ガス温度に対して時間遅れを持って上昇する場合においても、この時間遅れを考慮して所定の第2判定温度の値を基準値よりも高い値に変更するので、排気ガス温度が所定の第2判定温度の基準値よりも高くなっていても、触媒温度が所定の第2判定温度の基準値(活性化温度)よりも高くなっていない場合には、排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御は行われない。
これにより、排気ガス温度が、基準の所定の第2判定温度よりも高くなっても、新たな補正後の所定の第2判定温度よりも高くなるまで、即ち、触媒温度が実際に活性化温度に達するまで、排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御を禁止できる。従って、排気管内直接噴射で噴射された還元剤が活性化温度に到達していないNOx浄化触媒装置で消費されずに、下流側に流出することを防止できる。
また、エンジンの運転状態が高温・高負荷状態から急減速して、排気ガス温度に比べて時間遅れを持ってNOx浄化触媒装置の触媒温度が下降する場合においても、この時間遅れを考慮して所定の第2判定温度の値を低くなるように変更するので、排気ガス温度が低い割に触媒温度が低くなっていない場合には、排気管内直接噴射による燃料系リッチ制御を行ない、再生制御を速やかに完了することができる。
上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法で、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記指標の変化の速度に対応させて、前記所定の第1判定温度の基準値に対する補正量を決定することにより、簡単な制御で、触媒温度に対応した制御を行うことができる。
従って、上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法によれば、再生制御中に加速又は減速状態になった場合でも、排気ガス温度の履歴を考慮した制御を行って、排気ガス中に供給する燃料を適切な量で供給することができるので、効率よくNOx浄化能力を回復できると共に、HCやCO等のNOx浄化触媒装置の下流側への流出を防止できる。
また、NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御において、排気ガス温度に応じて吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御を適宜選択してリッチ制御を行うことにより、黒煙の発生を防止すると共に、HCやCO等のNOx浄化触媒装置の下流側への流出を防止できる。
また、上記の目的を達成するための排気ガス浄化システムは、次のように構成され、上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法を実施でき、同様の効果を奏することができる。
この排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置と、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置と、該NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備え、該触媒再生制御装置が、前記NOx浄化触媒装置の再生制御の際に、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って、前記NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するための還元剤を排気ガス中に供給して、排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行う排気ガス浄化システムであって、前記触媒再生制御装置が、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度に対応して排気ガス中へ供給する還元剤の供給量の上限値を算出するためのマップデータを備え、前記排気ガスの温度によって前記マップデータから前記上限値を算出すると共に、該上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うように構成される。
上記の排気ガス浄化システムにおいて、前記触媒再生制御装置が、前記上限値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正して、該補正後の上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うように構成される。
上記の排気ガス浄化システムで、前記触媒再生制御装置が、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記指標の変化の速度に対応させて、前記上限値に対する補正量を決定するように構成される。
あるいは、この排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置と、該NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムであって、前記触媒再生制御装置が前記再生制御において、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の設定温度以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うように構成される。
上記の排気ガス浄化システムで、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記所定の判定温度の基準値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の判定温度の値を算出するように構成される。
あるいは、この排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に上流側から酸化触媒装置とNOx浄化触媒装置と前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサと前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサとを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムであって、 前記触媒再生制御装置が前記再生制御において、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度以上で、かつ、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の第2設定温度未満である場合は、前記吸気系リッチ制御に加えて、少なくとも排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行い、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第2設定温度以上である場合は、前記吸気系リッチ制御を行わずに、前記燃料系リッチ制御を行うように構成される。
上記の排気ガス浄化システムで、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記所定の第1判定温度の基準値を、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の第1判定温度の値を算出するように構成される。
上記の排気ガス浄化システムで、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記指標の変化の速度に対応させて、前記所定の第1判定温度の基準値に対する補正量を決定するように構成される。
本発明に係る排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システムによれば、再生制御中に加速又は減速状態になった場合でも、排気ガス温度の履歴を考慮した制御を行って、排気ガス中に供給する燃料を適切な量で供給することができるので、効率よくNOx浄化能力を回復できると共に、HCやCO等のNOx浄化触媒装置の下流側への流出を防止できる。
以下、本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システムについて、図面を参照しながら説明する。
なお、ここでは、NOx浄化触媒装置としてNOx吸蔵還元型触媒装置を例示して説明するが、本発明はNOx直接還元型触媒装置等のNOx浄化能力を回復するための再生制御を空燃比リッチ状態で行うNOx浄化触媒装置に対しても適用可能である。また、これらのNOx浄化触媒装置の下流側にDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)装置を設けて、排気ガス中のPMやリッチ制御において発生する黒煙(スモーク)をこのDPF装置で捕集するように構成してもよい。
また、ここでいう排気ガスのリッチ状態とは、必ずしもシリンダ内(筒内)でリッチ燃焼する必要はなく、NOx浄化触媒装置に流入する排気ガス中に供給した空気量と燃料量との比が理論空燃比に近い状態(ストイキ状態)か又は理論空燃比より燃料量が多いリッチの状態であることをいう。この燃料量には、シリンダ内で燃焼した分も、排気管内噴射で直接排気ガス中に噴射した燃料も含む。また、ここでいうリッチ状態にはストイキ状態も含む。
本発明の第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態のNOx浄化システム1の構成を図1に示す。この排気ガス浄化システム1では、エンジン(内燃機関)Eの排気通路3にNOx吸蔵還元型触媒装置(NOx浄化触媒装置)21を有する排気ガス浄化装置20が配置される。
NOx吸蔵還元型触媒装置21は、コージェライト、炭化ケイ素(SiC)、極薄板ステンレス等で形成されたモノリス触媒に、酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸化チタン(TiO)等の触媒コート層を設け、この触媒コート層に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の触媒金属とバリウム(Ba)等のNOx吸蔵材(NOx吸蔵物質)を担持させて構成される。このモノリス触媒の構造材の担体は、多数のセルを有しており、また、このセルの内壁に設けられる触媒コート層は、大きな表面積を持っており、排気ガスとの接触効率を高めている。
このNOx吸蔵還元型触媒装置21では、酸素濃度が高い排気ガスの空燃比リーン状態のときに、排気ガス中のNOxをNOx吸蔵材が吸蔵することにより、排気ガス中のNOxを浄化する。また、酸素濃度が低いかゼロの排気ガスの空燃比リッチ状態のときに、吸蔵したNOxを放出すると共に放出されたNOxを触媒金属の触媒作用により還元する。これにより、NOxの大気中への流出を防止する。
そして、吸気通路2に、吸気量を測定するマスエアフローセンサ(MAFセンサ)5と吸気量を調整するための吸気絞り弁7が配設され、排気ガス浄化装置20の上流側の排気通路3に、排気ブレーキ8が配設され、あるいは、下流側の排気通路3に、排気スロットル9が配設される。また、EGR通路4にEGRクーラー10とEGR量を調整するEGR弁11が配設される。
そして、このNOx吸蔵還元型触媒装置21の上流側に第1酸素濃度センサ25を配置し、NOx吸蔵還元型触媒装置21の下流側に第2酸素濃度センサ26を配置する。この第1酸素濃度センサ25はリッチ深さを制御するために必要な酸素濃度(空燃比、空気過剰率λ)を検出するので、広範囲λセンサが用いられる。一方、第2酸素濃度センサ26は、リッチ期間を計測するために空燃比がリッチ状態になったか否かを検出できればよいので、リーンとリッチの2値で検出されるバイナリーλセンサが用いられる。
また、排気ガスの温度を検出するためにNOx吸蔵還元型触媒装置21の上流側に第1温度センサー27を配置し、NOx吸蔵還元型触媒装置21の下流側に第2温度センサー28を配置する。
また、燃料系リッチ制御において排気管内直接噴射を行うために、排気ガス浄化装置20の上流側の排気通路3に、NOxの還元剤となる炭化水素(HC)を含んでいる、軽油などの燃料Fを供給するHC供給弁(燃料噴射弁)24を設ける。このHC供給弁24は、図示しない燃料タンクからエンジンEの燃料(還元剤)Fを排気通路3内に直接噴射して、排気ガスGの空燃比をリッチ状態にするためのもので、排気管内噴射による空燃比リッチ制御の手段となるものである。
そして、エンジンEの運転の全般的な制御を行うと共に、NOx吸蔵還元型触媒装置21のNOx浄化能力の回復制御と硫黄被毒からの回復のための硫黄パージ制御を行う制御装置(ECU:エンジンコントロールユニット)30が設けられる。この制御装置30に第1及び第2酸素濃度センサ25、26や第1及び第2温度センサ27、28等からの検出値が入力され、この制御装置30からエンジンEの吸気絞り弁(吸気スロットル弁)7、排気ブレーキ8、排気スロットル9、EGR弁11、燃料噴射用のコモンレール電子制御燃料噴射装置の燃料噴射弁12等を制御する信号が出力される。
このNOx浄化システム1においては、空気Aは、吸気通路2の空気清浄器13、マスエアフローセンサ(MAFセンサ)5を通過して、ターボチャージャ6のコンプレッサにより圧縮昇圧され、吸気絞り弁7によりその量を調整されて吸気マニホールドよりシリンダ内に入る。そして、シリンダ内で発生した排気ガスGは、排気マニホールドから排気通路3に出て、ターボチャージャ6のタービンを駆動した後、排気ガス浄化装置20を通過して浄化された排気ガスGcとなって、図示しない消音器を通って大気中に排出される。また、排気ガスGの一部はEGRガスGeとして、EGR通路4のEGRクーラー10を通過し、EGR弁11でその量を調整されて吸気マニホールドに再循環される。
このNOx吸蔵還元型触媒装置21を備えたNOx浄化システム1では、エンジンEの制御装置30に組み込まれた触媒再生制御手段により、NOx吸蔵推定累積量がNOx吸蔵飽和量に関係する所定の限界量(判定量)になった時に、再生制御を行って、排気ガスGを空燃比リッチ状態にして、吸収したNOxを放出させる。この放出されたNOxを貴金属触媒により還元させる。この再生処理により、NOx吸蔵能力を回復する。
そして、この第1の実施の形態のNOx浄化システム1では、エンジンEの制御装置30に組み込まれた再生制御手段により、図3及び図4に例示するような再生制御フローに従って、NOx浄化能力を再生するための再生制御が実行される。この図3及び図4の再生制御は、エンジン全般の制御に組み込まれた触媒制御の一部として設けられるものであり、繰返し実行されるものとして示してある。
図3の再生制御が、再生制御開始のチェックの時間間隔(インターバル)毎に通常の運転制御から呼ばれてスタートすると、ステップS10で、排気ガス温度Tg 、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数(エンジン回転速度)Nの少なくとも一つである指標(第1指標、第2指標)の現時点でのデータを取り込み、履歴として保存する。この排気ガス温度Tg は、第1温度センサ27で検出される温度であり、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスGの温度である。この第1指標、第2指標は別々の指標を使用してもよいが、同一の指標を使用すると制御が単純化される。
この指標は、排気ガスの温度Tg からNOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tc を推定するための指標である。現時点の指標のデータと、この指標の履歴、具体的には、現時点までに保存された時系列データとから、指標の時間的変化率、即ち、指標の変化速度を算出する。なお、指標のうちでも、エンジン回転数Nの変化が、触媒温度Tc の変化に近い値を示すと考えられるので、指標にこのエンジン回転数Nを使用するのが好ましい。
次のステップS11で、再生制御が必要か否かを判定する。この判定方法としては、前回の再生制御から、NOx吸蔵還元型触媒装置21における各時点でのNOx吸蔵量を推定し、この推定したNOx吸蔵推定量の累積計算で得られたNOx吸蔵推定累積量が所定の限界量になった時に、再生制御が必要であると判定する。
なお、この再生制御の開始の判定は、この他にも、NOx浄化触媒装置のNOx浄化率が所定の浄化率よりも低下したか否か、また、再生制御後の通常運転の時間経過が所定のリーン継続時間に到達したか否かなどでも行うことができる。
このステップS11の判定で、再生制御が必要でないと判定された時は、リターンに行き、通常の運転制御に戻る。また、再生制御が必要であると判定された時は、ステップS12に行く。
このステップS12では、所定の設定温度Tg0を算出する。この所定の設定温度Tg0の算出においては、先ず、現時点の運転状態(例えば、エンジン回転数、負荷)などに対応した基準値Tg00 を予め用意したマップデータなどから算出する。次に、ステップS10、又はステップS14で算出した指標(第1指標)の変化率から予め用意した補正用マップデータを参照して補正係数G0ij を算出し、この補正係数G0ij を基準値Tg00 に乗算して所定の設定温度Tg0を算出する。
この補正用マップデータの例を図8〜図11に示す。図8は、排気ガス温度Tg の変化率(単位時間増加量)ΔTgjと排気ガス温度Tgiに対する補正係数G0ij をマップデータ化したもので、図9は、アクセル開度Aの変化率(単位時間増加量)ΔAj と排気ガス温度Tgiに対する補正係数G0ij をマップデータ化したものである。また、図10は、エンジンEのトルクを発生させるための燃料流量Qの変化率(単位時間増加量)ΔQj と排気ガス温度Tgiに対する補正係数G0ij をマップデータ化したもので、図11は、エンジン回転数Nの変化率(単位時間加速度)ΔNj と排気ガス温度Tgiに対する補正係数G0ij をマップデータ化したものである。
この所定の判定温度Tg0とは、NOx吸蔵還元型触媒の活性温度Tc1に関係する温度であり、排気ガス温度Tg がこの所定の判定温度Tg0になった場合には、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度が活性温度Tc1に到達し、触媒が活性化する温度のことをいう。この所定の判定温度Tg0の基準値Tg00 は、排気ガス温度Tg がこの所定の判定温度Tg00を長時間維持し、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tc が安定した場合に、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tc が活性温度Tc1に到達し、NOx吸蔵還元型触媒が活性化する温度のことをいい、触媒の種類や、排気ガス温度Tg の測定位置からNOx吸蔵還元型触媒装置21までの間で冷却される量にもよるが、250℃〜350℃の範囲の温度(例えば、300℃程度)に設定される。
つまり、触媒温度Tc が触媒活性化温度Tc1を超えていない場合には、排気ガス中に燃料を供給してもNOx吸蔵還元型触媒装置21で殆ど消費されないので、吸気系リッチ制御が好ましく、触媒温度Tc が触媒活性化温度Tc1を超えている場合には、排気ガス中に燃料量を供給する燃料系リッチ制御が好ましい。
しかしながら、触媒温度Tc を測定することが難しいため、再生制御においては、排気ガス温度Tg を基に制御している。そのため、触媒温度Tc に密接に関係する排気ガス温度Tg に対応して、所定の判定温度Tg0の基準値Tg00 を算出し、加速時など排気ガス温度Tg が変動する時の排気ガス温度Tg と触媒温度Tc との差を指標(第1指標)の変化率で推定し、この差に相当する補正係数G0ij を求めて、基準値Tg00 を補正して所定の判定温度Tg0を求める。なお、この制御では基準値Tg00 に補正係数G0ij を乗算して所定の判定温度Tg0を求めているが、比率に相当する補正係数G0ij でなく、差分に相当する補正量を用いてもよい。
この所定の判定温度Tg0で排気ガス温度Tg をチェックすることにより、吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御の選択をより適切なものとすることができる。
次のステップS13では、排気ガス温度Tg をチェックする。つまり、排気ガス温度Tg がステップS12で算出した所定の設定温度Tg0よりも小さいか否かを判定する。この判定で、排気ガス温度Tg が所定の設定温度Tg0よりも小さい(Tg <Tg0)場合は、ステップS20の吸気系リッチ制御を行う。また、排気ガス温度Tg が所定の設定温度Tg0以上である(Tg ≧Tg0)場合は、ステップS30の燃料系リッチ制御を行う。
ステップS20の吸気系リッチ制御では、EGR弁11を開弁するEGR制御や、排気ブレーキ8、排気スロットル9を閉じる排気絞り制御や、吸気絞り弁7を閉じる吸気絞り制御を行う。これらの制御は目標とする空燃比リッチ状態とエンジンEの運転状態により、一つ又は幾つかの組み合わせで行われ、排気ガスの空燃比状態を目標の空燃比リッチ状態にする。これらの制御では、燃料を増加することなく、空燃比リッチ状態を実現できるので、燃料量の増加による燃費の悪化を防止できる。
また、ステップS30の燃料系リッチ制御では、シリンダ内燃料噴射におけるポスト噴射制御やHC供給弁24から排気管3内に燃料(還元剤)Fを直接噴射する制御を行って、還元剤FをNOx吸蔵還元型触媒装置21に供給する。このシリンダ内燃料噴射におけるポスト噴射制御によっても排気ガスの空燃比をある程度はリッチ状態にすることができる。しかし、エンジンEのトルクに影響を与えず、また、黒煙の発生を抑制しながらポスト噴射量を増加するには限界があるので、排気管内直接噴射制御が必要となる。
このステップS30の排気管内直接噴射では、図4に示すように、ステップS30aで、燃料噴射量の上限値Qf0を算出する。この上限値Qf0の算出は、現時点の運転状態(例えば、エンジン回転数、負荷)などに対応した基準上限値Qf00 を予め用意したマップデータなどから算出する。
次に、ステップS10、又はステップS14で算出した指標(第2指標)の変化率から、予め用意した補正用マップデータを参照して補正係数Gfij を算出し、この補正係数Gfij を基準上限値Qf00 に乗算して上限値Qf0を算出する。
この上限値Qf0は、指標の変化率を考慮して排気ガス温度Tg に対応して算出される燃料量であり、リッチ空燃比にした時に、ポスト噴射による再生制御用の燃料噴射量と排気管直接噴射による再生制御用の燃料噴射量との和の上限値、言い換えれば、再生制御用の総燃料噴射量の上限値である。NOx吸蔵還元型触媒装置21で消費可能な再生制御用の総燃料噴射量の最大量が、この上限値Qf0となる。
つまり、触媒温度Tc に対応して、燃料リッチ制御用において、NOx吸蔵還元型触媒装置21の再生に消費される燃料量の上限が決まり、これ以上の燃料を排気ガス中に供給しても、NOx吸蔵還元型触媒装置21の下流側に流出してしまい、HCスリップ等となる。そのため、無駄な燃料消費を避けるため、燃料リッチ制御における再生制御用の総燃料噴射量に上限を設ける。
しかしながら、触媒温度Tc を測定することが難しいため、再生制御においては、排気ガス温度Tg を基に制御している。そのため、触媒温度Tc に密接に関係する排気ガス温度Tg に対応して、再生制御用の総燃料噴射量の上限値Qf0を算出し、この上限値Qf0を超えないように、再生制御用のポスト噴射量と排気管内直接噴射量を調整するように制御する。
一方、上限値Qf0は、排気ガス温度Tg のときの現時点での再生制御で消費できる最大の燃料噴射量のことである。この上限値Qf0は、指標(第2指標)が変化するような状態では、必ずしも、触媒温度Tc が排気ガス温度Tg に対応しないので、指標の変化率(ΔTg ,ΔA,ΔQ,ΔN等)を考慮して、基準上限値Qf00 を補正係数Gfij で補正して求める。この上限値Qf0の算出は、ステップS12の所定の判定温度Tg0の算出と同様にして行うことができる。なお、基準上限値Qf00 は、排気ガス温度Tg が長時間継続し、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tc が安定した場合に、再生制御で消費できる最大の燃料噴射量のことである。この基準上限値Qf00 に補正係数Gfij を乗算して上限値Qf0を求めているが、差分に相当する補正量を用いてもよい。
図12に、この上限値Qf0が、エンジン回転数Nの変化率ΔNによって変化する様子を示す。横軸は排気ガス温度Tg を示し、縦軸は上限値Qf0を示し、実線Aは変化率ΔNが小の場合を、点線Bは変化率ΔNが大の場合をそれぞれ示す。エンジン回転数Nが増加(加速)している時は、排気ガス温度Tg の上昇が先行し、触媒温度Tc の昇温が遅れるので、エンジン回転数Nの変化率ΔNが大きい程、また、排気ガス温度Tg が大きい程、排気ガス温度Tg と触媒温度Tc との差が大きくなる。そのため、上限値Qf0の補正量が多くなり、上限値Qf0が低下する。
そして、次のステップS30bにおいて、シリンダ内噴射におけるポスト噴射と排気管内直接噴射を行う。このときの再生制御のシリンダ内噴射におけるポスト噴射と排気管内直接噴射の和である再生制御用の総噴射量Qfは、再生時のリッチ深さである空燃比(空気過剰率λ)に関係し、この総噴射量QfはNOx量、酸素量、排気ガス温度に基づいて、別の計算で求めて決めれる。そして、ポスト噴射量は、エンジンのトルクへの影響や排気ガスの黒煙の悪化の程度などから制限を受ける。この制限量はエンジンの運転状態などによって決まるので、残りの噴射量が排気管内直接噴射量となる。但し、この再生制御用の総燃料噴射量Qf は上限値Qf0以下となるように制御される。
このステップS30の排気管内直接噴射では、排気管3内に噴射された燃料Fは、排気ガスGの温度が高いのでガス化し易い、そのため、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入排気ガス中に均等に分散できる。また、排気管内直接噴射は、シリンダ内燃料噴射のポスト噴射等と異なりオイル希釈の問題を回避できる。
これらのリッチ制御は、それぞれ、所定の時間(再生制御が完了か否かのチェックを行う時間(インターバル)に関係する時間)の間行われ、その後、図3のステップS14を経由して、ステップS10と同様の指標のデータ取り込みと履歴の保存と、指標の変化率の算出を行った後、ステップS15の再生制御の完了か否かの判定に行く。
ステップS15の再生制御の完了か否かの判定は、リッチ制御時間が予め決められた所定のリッチ再生用時間を経過したか否かで判定したり、NOx濃度センサを使用できる場合は、NOx浄化率が所定の浄化率まで回復したか否かで判定したりして行う。
ステップS15の判定で再生制御が完了していないと判定された場合は、ステップS12に戻り、ステップS12〜スッテプS14を繰り返し、ステップS15で再生制御完了の判定が出るまで、ステップS20の吸気系リッチ制御かステップS30の燃料系リッチ制御のいずれかのリッチ制御を繰り返し行う。
ステップS15の判定で再生制御が完了していると判定された場合は、ステップS16に行き、再生制御の終了作業を行い、リターンに行き、通常の運転に戻る。
このステップS16の再生制御の終了作業では、EGR弁11、排気ブレーキ8、排気スロットル9、吸気絞り弁7等を通常の運転状態における弁開度に戻したり、ポスト噴射や排気管内直接噴射を停止したりして、通常の運転状態に戻す。
この図3の制御により、特にステップS13,S20,S30により、再生制御で、NOx吸蔵還元型触媒装置(NOx浄化触媒装置)21に流入する排気ガスの温度Tg が、NOx吸蔵還元型触媒(NOx浄化触媒)の活性温度に関係する所定の設定温度Tg0未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスの温度Tg が、所定の設定温度Tg0以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うことができる。
また、ステップS10,S12,S14により、再生制御で、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスの温度Tg 、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数Nの少なくとも一つの指標(第1指標)の履歴、例えば、指標の変化率(変化速度)によって所定の判定温度Tg0 の値を補正することができる。
また、ステップS30により、再生制御で、再生制御用の総燃料噴射量をNOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスの温度Tg 、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数Nの少なくとも一つの指標(第2指標)の履歴、例えば、指標の変化率によって算出されて上限値Qf0以下とすることができ、これにより、排気ガス中に供給された燃料が消費されずにNOx吸蔵還元型触媒装置21の下流側に流出するのを防止でき、燃費の悪化を防止できる。
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態のNOx浄化システム1Aの構成を図2に示す。この排気ガス浄化システム1Aでは、第1の実施の形態のNOx浄化システム1の構成に加えて、排気ガス浄化装置20Aにおいて、NOx吸蔵還元型触媒装置21の上流側に酸化触媒装置22を配設して構成される。
この酸化触媒装置22は、ハニカム状のコーディエライトあるいは耐熱鋼からなる担体の表面に、活性酸化アルミニウム(Al2 3 )等の触媒コート層に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属からなる触媒活性成分を担持させて形成する。この酸化触媒装置22は流入してくる排気ガス中のHC,CO等の還元剤を酸化して、排気ガスを低酸素状態にすると共に、燃焼熱(酸化反応熱)により排気温度を上げる。
また、排気ガス浄化装置20Aにおいて、第1温度センサー27と第2温度センサー28に加えて、酸化触媒装置22とNOx吸蔵還元型触媒装置21の間に第3温度センサー29を配置する。この第1〜第3温度センサ27、28、29等からの検出値は、制御装置30に入力される。
そして、この第2の実施の形態のNOx浄化システム1Aでは、エンジンEの制御装置30に組み込まれた触媒再生制御手段により、図5〜図7に例示するような再生制御フローに従って、NOx浄化能力を再生するための再生制御が実行される。この図4〜図7の再生制御は、エンジン全般の制御に組み込まれた触媒制御の一部として設けられるものであり、繰返し実行されるものとして示してある。
図5の再生制御が、再生制御開始のチェックの時間間隔(インターバル)毎に通常の運転制御から呼ばれてスタートすると、ステップS60で、酸化触媒装置22に流入する排気ガスの温度である第1の排気ガス温度Tga、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスGの温度である第2の排気ガス温度Tgb、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数(エンジン回転速度)Nの少なくとも一つである指標(第1指標、第2指標、第3指標)の現時点でのデータを取り込み、履歴として保存する。この第1の排気ガス温度Tgaは、第1温度センサ27で検出される温度であり、第2の排気ガス温度Tgbは、第3温度センサ29で検出される温度である。この第1指標、第2指標、第3指標は別々の指標を使用してもよいが、同一の指標を使用すると制御が単純化される。
この指標は、第1の排気ガスの温度Tgaと第2の排気ガスの温度Tgbとから、酸化触媒装置22の触媒温度TcaとNOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tcbとを推定するための指標である。現時点の指標のデータと、この指標の履歴、具体的には、現時点までに保存された時系列データとから、指標の時間的変化率、即ち、指標の変化速度を算出する。なお、指標のうちでも、エンジン回転数Nの変化が、触媒温度Tca,Tcbの変化を正確に示すと考えられるので、指標にこのエンジン回転数Nを使用するのが好ましい。また、第1の排気ガスの温度Tgaに関係する指標(第1指標)と第2の排気ガスの温度Tgbに関係する指標(第2指標)は制御の面からは同じ指標を用いる方が好ましいが、別の指標を用いてもよい。
次のステップS61で、再生制御が必要か否かを判定する。この判定方法としては、前回の再生制御から、NOx吸蔵還元型触媒装置21における各時点でのNOx吸蔵量を推定し、この推定したNOx吸蔵推定量の累積計算で得られたNOx吸蔵推定累積量がNOx吸蔵の所定の限界量になった時に、再生制御が必要であると判定する。
なお、この再生制御の開始の判定は、この他にも、NOx浄化触媒装置のNOx浄化率が所定の浄化率よりも低下したか否か、また、再生制御後の通常運転の時間経過が所定のリーン継続時間に到達したか否かなどでも行うことができる。
このステップS61の判定で、再生制御が必要でないと判定された時は、リターンに行き、通常の運転制御に戻る。また、再生制御が必要であると判定された時は、ステップS62に行く。
このステップS62では、所定の第1設定温度Tg1を算出する。この所定の第1設定温度Tg1の算出は、ステップS60、又はステップS66で算出した指標(第1指標)の変化率から予め用意した補正用マップデータを参照して補正係数G1ij を算出し、この補正係数G1ij を基準値Tg10 に乗算して所定の第1設定温度Tg1を算出する。この所定の第1設定温度Tg1は第1の実施の形態のステップS12と同様に行われる。
この所定の第1判定温度Tg1とは、酸化触媒の活性温度Tcaに関係する温度であり、第1の排気ガス温度Tgaがこの所定の第1判定温度Tg1になった場合には酸化触媒装置22の触媒温度Tcaが活性温度Tca1 に到達し、酸化触媒が活性化する温度のことをいう。この所定の第1判定温度Tg1の基準値Tg10 は、第1の排気ガス温度Tgaがこの所定の第1判定温度Tg10を長時間維持し、酸化触媒装置22の触媒温度が安定した場合に、酸化触媒装置22の触媒温度Tcaが活性温度Tca1 に到達し、活性化する温度のことをいい、触媒の種類や、第1の排気ガス温度Tgaの測定位置から酸化触媒装置22までの間で冷却される量にもよるが、200℃〜300℃の範囲の温度(例えば、250℃程度)に設定される。
つまり、触媒温度Tcaが触媒活性化温度Tca1 を超えていない場合には、排気ガス中に燃料を供給しても酸化触媒装置22で殆ど消費されないので、吸気系リッチ制御が好ましい。触媒温度Tcaが触媒活性化温度Tca1 を超えている場合には、排気ガス中に供給した燃料は酸化触媒装置22で酸化され排気ガスの昇温に寄与する。
しかしながら、触媒温度Tcaを直接測定することが難しいため、再生制御においては、第1の排気ガス温度Tgaを基に制御している。そのため、触媒温度Tcbに密接に関係する排気ガス温度Tgaに対応して、所定の第1判定温度Tg1の基準値Tg10 を算出し、加速時など第1の排気ガス温度Tgaが変動する時の第1の排気ガス温度Tgaと触媒温度Tcbとの差を指標(第1指標)の変化率で推定し、この差に相当する補正係数G1ij を求めて、基準値Tg10 を補正して所定の第1判定温度Tg1を求める。なお、この制御では基準値Tg10 に補正係数G1ij を乗算して所定の第1判定温度Tg1を求めているが、差分に相当する補正量を用いてもよい。
この所定の第1判定温度Tg1で第1の排気ガス温度Tgaをチェックすることにより、吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御の選択をより適切なものとすることができる。
このステップS63では、所定の第2設定温度Tg2を算出する。この所定の第2設定温度Tg2の算出は、ステップS60、又はステップS66で算出した指標(第2指標)の変化率から予め用意した補正用マップデータを参照して補正係数G2ij を算出し、この補正係数G2ij を基準値Tg20 に乗算して所定の第2設定温度Tg2を算出する。この所定の第2設定温度Tg2は第1の実施の形態のステップS12と同様に行われる。
この所定の第2判定温度Tg2とは、第2の排気ガス温度Tgbがこの所定の第2判定温度Tg2になった場合にはNOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tcbが活性温度Tcb1 に到達し、NOx吸蔵還元型触媒が活性化する温度のことをいう。この所定の第2判定温度Tg2の基準値Tg20 は、第2の排気ガス温度Tgbがこの所定の第2判定温度Tg20を長時間維持し、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tcbが安定した場合に、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tbcが活性温度Tcb1 に到達し、活性化する温度のことをいい、触媒の種類や、第2の排気ガス温度Tgbの測定位置からNOx吸蔵還元型触媒装置21までの間で冷却される量にもよるが、250℃〜350℃の範囲の温度(例えば、300℃程度)に設定される。
つまり、触媒温度Tcbが触媒活性化温度Tcb1 を超えていない場合には、排気ガス中に燃料を供給してもNOx吸蔵還元型触媒装置21で殆ど消費されない。
しかしながら、触媒温度Tcbを直接測定することが難しいため、再生制御においては、第2の排気ガス温度Tgbを基に制御している。そのため、触媒温度Tcbに密接に関係する第2の排気ガス温度Tgbに対応して、所定の第2判定温度Tg2の基準値Tg20 を算出し、加速時など第2の排気ガス温度Tgbが変動する時の第2の排気ガス温度Tgbと触媒温度Tcbとの差を指標(第2指標)の変化率で推定し、この差に相当する補正係数G2ij を求めて、基準値Tg20 を補正して所定の第2判定温度Tg2を求める。なお、この制御では基準値Tg20 に補正係数G2ij を乗算して所定の第2判定温度Tg2を求めているが、差分に相当する補正量を用いてもよい。
この所定の第2判定温度Tg2で第2の排気ガス温度Tgbをチェックすることにより、吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御の選択をより適切なものとすることができる。
次のステップS64では、第1の排気ガス温度Tgaをチェックする。つまり、第1の排気ガス温度TgaがステップS62で算出した所定の第1設定温度Tg1よりも小さいか否かを判定する。この判定で、第1の排気ガス温度Tgaが所定の第1設定温度Tg1よりも小さい(Tbg<Tg1)場合は、ステップS20の吸気系リッチ制御を行う。また、第1の排気ガス温度Tgaが所定の第1設定温度Tg1以上である(Tga≧Tg0)場合は、ステップS65に行く。
ステップS20の吸気系リッチ制御は、第1の実施の形態のステップS20の吸気系リッチ制御と同様に行われる。
ステップS65では、第2の排気ガス温度Tgbをチェックする。つまり、第2の排気ガス温度TgbがステップS63で算出した所定の第2設定温度Tg2よりも小さいか否かを判定する。この判定で、第2の排気ガス温度Tgbが所定の第2設定温度Tg2よりも小さい(Tgb<Tg2)場合は、ステップS40の吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御を併用したリッチ制御を行い、第2の排気ガス温度Tgbが所定の第2設定温度Tg2以上である(Tgb≧Tg2)場合は、ステップS50の燃料系リッチ制御を行う。
ステップS40の吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御を併用したリッチ制御では、図6に示すように、ステップS20と同様な吸気系リッチ制御と、第1の実施例のステップS30と同様な燃料系リッチ制御が行われる。但し、このステップS40の燃料系リッチ制御では、再生制御用の総燃料噴射量Qf1は、ステップS40aで算出する第1の上限値Qf10 以下となるように制御される。
この第1の上限値Qf10 は、制御時点での酸化触媒装置22で消費できる最大の燃料量であり、NOx吸蔵還元型触媒装置21で消費される燃料量は含まない。また、この燃料噴射量の第1の上限値Qf10 の算出では、第1の実施の形態と略同様にして、ステップS40aで算出されるが、第1の実施の形態のステップS30aの排気ガス温度Tg 、触媒温度Tc 、上限値Qf0は、第1の排気ガスの温度Tga、酸化触媒装置22の触媒温度Tca、第1の上限値Qf10 等に置き換わる。
また、ステップS50の燃料系リッチ制御では、第1の実施例のステップS30の燃料系リッチ制御と同様に、吸気系リッチ制御は行わず、シリンダ内燃料噴射におけるポスト噴射制御やHC供給弁24から排気管3内に燃料(還元剤)Fを直接噴射する制御を行って、燃料FをNOx吸蔵還元型触媒装置21に供給する。
この燃料系リッチ制御では、図7に示すように、再生制御用の総燃料噴射量Qf3は第3の上限値Qf30 以下となるように制御される。この第3の上限値Qf30 は制御時点での酸化触媒装置22で消費できる燃料量の第1の上限値Qf10 と、制御時点でのNOx吸蔵還元型触媒装置21で消費できる燃料量の第2の上限値Qf20 との和である。この第1の上限値Qf10 はステップS40の第1の上限値Qf10 と同じであり、ステップS50aでステップS40aと同様にして算出される。
そして、第2の燃料噴射量の上限値Qf20 の算出は、ステップS50bで算出されるが、第1の実施の形態のステップS30aの排気ガス温度Tg 、触媒温度Tc 、上限値Qf0は、第2の排気ガスの温度Tgb、NOx吸蔵還元型触媒装置21の触媒温度Tcb、第2の上限値Qf20 等に置き換わる。
これらのステップS20,S40,S50のリッチ制御は、それぞれ、所定の時間(再生制御が完了か否かのチェックを行う時間(インターバル)に関係する時間)の間行われ、その後ステップS66を経由して、ステップS60と同様の指標のデータ取り込みと履歴の保存と、指標の変化率の算出を行った後、ステップS67の再生制御の完了か否かの判定に行く。
ステップS67の再生制御の完了か否かの判定は、リッチ制御時間が予め決められた所定のリッチ再生時間を経過したか否かで判定したり、NOx濃度センサを使用できる場合は、NOx浄化率が所定の浄化率まで回復したか否かで判定したりして行う。
ステップS67の判定で再生制御が完了していないと判定された場合は、ステップS62に戻り、ステップS62〜スッテプS66を繰り返し、ステップS67で再生制御完了の判定が出るまで、ステップS20の吸気系リッチ制御かステップS40の吸気系リッチ制御と燃料系リッチ制御の併用制御か、ステップS50の燃料系リッチ制御かのいずれかのリッチ制御を繰り返し行う。
ステップS67の判定で再生制御が完了していると判定された場合は、ステップS68に行き、再生制御の終了作業を行い、リターンに行き、通常の運転に戻る。
このステップS68の再生制御の終了作業では、EGR弁11、排気ブレーキ8、排気スロットル9、吸気絞り弁7等を通常の運転状態における弁開度に戻したり、ポスト噴射や排気管内直接噴射を停止したりして、通常の運転状態に戻す。
この図5の制御により、特にステップS61,S20により、再生制御で、酸化触媒装置22に流入する排気ガスの温度である第1の排気ガス温度Tgaが、酸化触媒の活性温度Tc1に関係する所定の第1設定温度Tg1未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行うことができる。
また、特にステップS61,S62 ,S4 0により、酸化触媒装置22に流入する排気ガスの温度である第1の排気ガス温度Tgaが、酸化触媒の活性温度Tc1に関係する所定の第1設定温度Tg1以上で、かつ、NOx吸蔵還元型触媒装置(NOx浄化触媒装置)21に流入する排気ガスの温度である第2の排気ガス温度Tgbが、NOx吸蔵還元型触媒(NOx浄化触媒)の活性温度Tc2 に関係する所定の第2設定温度Tg2未満である場合は、吸気系リッチ制御とシリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を併用した制御を行うことができる。
更に、特にステップS62 ,S50により、NOx吸蔵還元型触媒装置(NOx浄化触媒装置)21に流入する排気ガスの温度である第2の排気ガス温度Tgbが、NOx吸蔵還元型触媒(NOx浄化触媒)の活性温度Tc2 に関係する所定の第2設定温度Tg2以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うことができる。
また、ステップS6 0,S62,S63により、再生制御で、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスの温度Tga,Tgb、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数Nの少なくとも一つの指標(第1指標、第2指標)の履歴、例えば、指標の変化率(変化速度)によって所定の判定温度Tg1,Tg2の値を補正することができる。
また、ステップS50により、再生制御で、再生制御用の総燃料噴射量Qf3を、酸化触媒装置22に流入する排気ガスの温度である第1排気ガス温度Tga、NOx吸蔵還元型触媒装置21に流入する排気ガスの温度である第2排気ガス温度Tgb、アクセル開度A、シリンダ内燃料噴射量Q、エンジン回転数Nの少なくとも一つの指標(第3指標)の履歴、例えば、指標の変化率によって算出されて上限値Qf30 以下とすることができ、これにより、排気ガス中に供給された燃料が消費されずにNOx吸蔵還元型触媒装置21の下流側に流出するのを防止でき、燃費の悪化を防止できる。
上記の排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システム1,1Aによれば、低温・低負荷から急加速した場合で、触媒温度Tc ,Tca,Tcbの上昇が遅れてしまう場合などの排気ガス温度Tg ,Tga,Tgbと触媒温度Tc ,Tca,Tcbの間に差がある場合でも、吸気系リッチ制御及び燃料系リッチ制御のいずれを使用するかを適切に判断して、黒煙の発生や排気ガス浄化装置20,20Aの下流側へのHC,COの流出を抑えつつ、NOx浄化触媒装置21の再生を効率よく行うことができる。
本発明に係る第1の実施の形態のNOx浄化システムの全体構成を示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態のNOx浄化システムの全体構成を示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態のNOx浄化システムの再生制御フローの一例を示す図である。 図3の制御フローの一部である燃料系リッチ制御の制御フローを示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態のNOx浄化システムの再生制御フローの一例を示す図である。 図5の制御フローの一部である吸気系リッチ制御と燃料リッチ制御を併用したリッチ制御の制御フローを示す図である。 図5の制御フローの一部である燃料系リッチ制御の制御フローを示す図である。 排気ガス温度の変化率(単位時間増加量)と排気ガス温度に対する補正係数のマップデータを模式的に示す図である。 アクセル開度の変化率(単位時間増加量)と排気ガス温度に対する補正係数のマップデータを模式的に示す図である。 燃料流量の変化率(単位時間増加量)と排気ガス温度に対する補正係数のマップデータを模式的に示す図である。 エンジン回転数の変化率(単位時間加速度)と排気ガス温度に対する補正係数のマップデータを模式的に示す図である。 燃料系リッチ制御における再生制御用の燃料量の上限値が、エンジン回転数の変化率によって変化する様子を示す図である。
符号の説明
E エンジン(内燃機関)
1,1A 排気ガス浄化システム
3 排気通路
7 吸気スロットル(吸気絞り弁)
8 排気ブレーキ(排気絞り弁)
9 排気スロットル(排気絞り弁)
11 EGR弁
20,20A 排気ガス浄化装置
21 NOx吸蔵還元型触媒(NOx浄化触媒装置)
22 酸化触媒
24 HC供給弁
G 排気ガス
Gc 浄化された排気ガス
G0ij ,G1ij ,G2ij ,Gfij ,Gf1ij,Gf2ij 補正係数
Qf0,Qf1,Qf2 上限値
Qf00 ,Qf10 ,Qf20 基準上限値
Tc NOx吸蔵還元型触媒装置の触媒温度
Tca 酸化触媒装置の触媒温度
Tcb NOx吸蔵還元型触媒の触媒温度
Tc1 酸化触媒の活性化温度
Tc2 NOx吸蔵還元型触媒の活性化温度
Tg 排気ガス温度
Tga 第1の排気ガス温度
Tgb 第2の排気ガス温度
Tg0 所定の判定温度
Tg1 所定の第1判定温度
Tg2 所定の第2判定温度
Tg00 ,Tg10 ,Tg20 基準値
ΔAj アクセル開度の変化率
ΔNj エンジン回転数の変化率
ΔTgj 排気ガス温度の変化率
ΔQj 燃料流量の変化率

Claims (14)

  1. 内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置を配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備え、
    前記NOx浄化触媒装置の再生制御の際に、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って、前記NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するための還元剤を排気ガス中に供給して、排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行う排気ガス浄化システムにおいて、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度に対応して排気ガス中へ供給する還元剤の供給量の上限値を算出するためのマップデータを備え、
    前記排気ガスの温度によって前記マップデータから前記上限値を算出すると共に、該上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  2. 前記上限値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正して、該補正後の上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  3. 前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記指標の変化の速度に対応させて、前記上限値に対する補正量を決定することを特徴とする請求項2記載の排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  4. 内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置を配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    前記再生制御で、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の設定温度以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  5. 前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記所定の設定温度の基準値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の判定温度の値を算出することを特徴とする請求項4記載の排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  6. 内燃機関の排気通路に上流側から酸化触媒装置とNOx浄化触媒装置とを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    前記再生制御で、
    前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、
    前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第1設定温度以上で、かつ、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の第2設定温度未満である場合は、前記吸気系リッチ制御に加えて、少なくとも排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行い、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第2設定温度以上である場合は、前記吸気系リッチ制御を行わずに、前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  7. 前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記所定の第1設定温度の基準値を、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の第1判定温度の値を算出することを特徴とする請求項6記載の排気ガス浄化システムの再生制御方法。
  8. 内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置と、該NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備え、
    該触媒再生制御装置が、前記NOx浄化触媒装置の再生制御の際に、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って、前記NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するための還元剤を排気ガス中に供給して、排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行う排気ガス浄化システムであって、
    前記触媒再生制御装置が、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度に対応して排気ガス中へ供給する還元剤の供給量の上限値を算出するためのマップデータを備え、
    前記排気ガスの温度によって前記マップデータから前記上限値を算出すると共に、該上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システム。
  9. 前記触媒再生制御装置が、前記上限値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正して、該補正後の上限値を還元剤の供給量の上限にして前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする請求項8記載の排気ガス浄化システム。
  10. 前記触媒再生制御装置が、前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記指標の変化の速度に対応させて、前記上限値に対する補正量を決定することを特徴とする請求項9項記載の排気ガス浄化システム。
  11. 内燃機関の排気通路にNOx浄化触媒装置と、該NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムであって、
    前記触媒再生制御装置が前記再生制御において、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の設定温度以上である場合は、シリンダ内燃料噴射、排気管内直接噴射のいずれか一つ又はシリンダ内燃料噴射に加えて排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システム。
  12. 前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記所定の判定温度の基準値を、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の判定温度の値を算出することを特徴とする請求項11記載の排気ガス浄化システム。
  13. 内燃機関の排気通路に上流側から酸化触媒装置とNOx浄化触媒装置と前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサと前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサとを配置すると共に、該NOx浄化触媒装置のNOx浄化能力を回復するために前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムであって、 前記触媒再生制御装置が前記再生制御において、
    前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度未満である場合は、EGR制御、排気絞り、吸気絞りのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせを行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする吸気系リッチ制御を行い、
    前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、酸化触媒の活性温度に関係する所定の第1設定温度以上で、かつ、前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、NOx浄化触媒の活性温度に関係する所定の第2設定温度未満である場合は、前記吸気系リッチ制御に加えて、少なくとも排気管内直接噴射を行って排気ガスの空燃比をリッチ状態とする燃料系リッチ制御を行い、
    前記NOx浄化触媒装置に流入する排気ガスの温度が、前記所定の第2設定温度以上である場合は、前記吸気系リッチ制御を行わずに、前記燃料系リッチ制御を行うことを特徴とする排気ガス浄化システム。
  14. 前記NOx浄化触媒装置の再生制御において、前記触媒再生制御装置が、前記所定の第1判定温度の基準値を、前記酸化触媒装置に流入する排気ガスの温度、アクセル開度、シリンダ内燃料噴射量、エンジン回転数の少なくとも一つの指標の履歴に従って補正することにより、前記所定の第1判定温度の値を算出することを特徴とする請求項13記載の排気ガス浄化システム。
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