JP2007016161A - 水性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 香り立ち及び香りの持続性に優れると共に併用する染料の褪色を抑制する、水性組成物、特に液体洗浄剤組成物に応用するのに好適な水性組成物を提供する。
【解決手段】 水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、アルデヒド系香料成分の含有量が5〜100ppmである水性組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は水溶性染料、及び香料を含有する水性組成物に関する。
水溶性染料を含有する洗浄剤組成物としては、特許文献1〜4などを参考にすることができる。また、特許文献1、2、4にはアルデヒド系香料を含有する香料組成物が記載されている。
特開2005−29756号公報、 特開2004−210961号公報、 特開2003−193097号公報、 特開2001−98300号公報
硬質表面用の液体洗浄剤などは、審美的観点から透明又は半透明の容器に充填される場合が多く、且つ水溶性染料で着色することが行われている(特許文献1〜4参考)。このような着色染料は一般に耐光性のものが用いられるが、夏場の直射日光が当たるような場所ではこのような染料を用いても褪色を引き起こすことが知られており、水溶性染料を大過剰に用いることで対応することが行われている。従って、水溶性染料が少量でも褪色しない方法が求められる。
一方、特許文献1、2、4にみられるように香料組成物は液体洗浄剤には汎用されている。その中でもアルデヒド系香料は香料の香り立ちや香りの持続性に効果があり、特に界面活性剤を含有する洗浄剤組成物には香り立ちや香りの持続性を改善する目的から必須の成分である。洗浄剤組成物を硬質表面にスプレーした場合や塗りつけた場合、直後に香りが感じられ、またしばらく時間が経過した後も、空間に爽やかで清潔感のある香りが持続することが好ましい。アルコール系香料や炭化水素系香料などは、香りが弱く持続性に乏しいが、アルデヒド系香料はその点優れている。特許文献1実施例に記載のアルデヒド系香料を含有しない組成物では、組成物の香り立ちや香りの持続性に課題がある。ところがアルデヒド系香料を多く含有する場合、上記水溶性染料の褪色を抑制することが困難になる。特許文献2では高温保存時の色素安定性,特許文献4では香料の香気安定性を取り上げているが、染料の耐光性に関しては議論されていなかった。
従って本発明が解決しようとする課題は、香り立ちや香りの持続性に優れると共に併用する染料の褪色を抑制する、水性組成物、特に液体洗浄剤組成物に応用するのに好適な水性組成物を提供することにある。
本発明は、水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、アルデヒド系香料成分の含有量が5〜100ppmである水性組成物に関する。
また、本発明は、界面活性剤、水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、アルデヒド系香料成分の含有量が5〜100ppmである液体洗浄剤組成物に関する。
また、本発明は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有する熱可塑性樹脂からなる透明又は半透明の容器に、上記本発明の水性組成物又は上記本発明の液体洗浄剤組成物を充填した物品に関する。
本発明によれば、香り立ちや香りの持続性に優れると共に併用する染料の褪色を抑制する水性組成物が提供される。本発明の水性組成物は、賦香、着色などの目的で、液体洗浄剤組成物に配合することができ、その場合には香り立ちや香りの持続性に優れると共に染料の褪色が抑制された液体洗浄剤組成物が得られる。
本発明で用いる水溶性染料〔以下(a)成分という〕としては、例えば染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善(株))、染料ノート第22版((株)色染社)、法定染料ハンドブック(日本化粧品工業連合会編、1988年11月28日発行、(株)薬事日報社)などに記載されているものから、水溶性の染料を選ぶことができる。本発明では、特に酸性染料、直接染料、反応性染料、及び食品用色素から選ばれる化合物が好適であり、酸性染料及び食品用色素が最も好ましい。また、水溶性染料は分子中に水性基を有するものが好ましく、分子内にアミノ基もしくはスルホニル基又はアミノ基とスルホニル基の両方を有する水溶性の青色系染料、緑色系染料、赤色系染料、紫色系染料、黄色系染料等を挙げることができる。なお、ここで用いたアミノ基とは、フタロシアニン系のような環状のアミノ基を意味するものではない。このような(a)成分の水溶性染料としては、例えば、下記の各染料を挙げることができる。
(青色系染料)
C.I.Direct Blue1、C.I.Direct Blue2、C.I.Direct Blue6、C.I.Direct Blue15、C.I.Direct Blue41、C.I.Direct Blue86、C.I.Acid Blue1、C.I.Acid Blue7、C.I.Acid Blue9、C.I.Acid Blue15、C.I.Acid Blue22、C.I.Acid Blue29、C.I.Acid Blue62、C.I.Acid Blue74、C.I.Acid Blue83、C.I.Acid Blue90、C.I.Acid Blue93、C.I.Acid Blue100、C.I.Acid Blue103、C.I.Acid Blue104、C.I.Acid Blue112、C.I.Acid Blue117、C.I.Acid Blue138、C.I.Food Blue1、C.I.Reactive Blue13、C.I.Reactive Blue49、C.I.Reactive Blue78、C.I.Basic Blue75、C.I.Basic Blue129。
(緑色系染料)
C.I.Direct green1、C.I.Acid green5、C.I.Direct green6、C.I.Direct green28、C.I.Acid green3、C.I.Acid green9、C.I.Acid green16、C.I.Acid green20、C.I.Acid green28、C.I.Food green3。
(赤色系染料)
C.I.Direct Red2、C.I.Direct Red13、C.I.Direct Red17、C.I.Direct Red28、C.I.Direct Red33、C.I.Direct Red46、C.I.Direct Red75、C.I.Direct Red79、C.I.Acid Red18、C.I.Acid Red27、C.I.Acid Red32、C.I.Acid Red33、C.I.Acid Red37、C.I.Acid Red42、C.I.Acid Red51、C.I.Acid Red52、C.I.Acid Red87、C.I.Acid Red92、C.I.Acid Red94、C.I.Acid Red138。
(紫色系染料)
C.I.Direct Violet1、C.I.Acid Violet11、C.I.Acid Violet15、C.I.Acid Violet41、C.I.Acid Violet49。
(黄色系染料)
C.I.Acid Yellow3、C.I.Acid Yellow17、C.I.Acid Yellow23、C.I.Acid Yellow36、C.I.Reactive Yellow2、C.I.Reactive Yellow102、C.I.Reactive Yellow18、C.I.Reactive Yellow85、C.I.Basic Yellow28、C.I.Basic Yellow36、C.I.BasicYellow51、C.I.Basic Yellow67、C.I.Food Yellow3。
本発明では特にトリフェニルメタン構造、キノリン構造、フタロシアニン構造、アントラキノン構造を有する染料が好ましく、トリフェニルメタン構造、キノリン構造をもつ染料がより好ましい。
好適な染料としてはキノリン構造のC.I.Acid Yellow3、トリフェニルメタン構造を有するC.I.Acid Blue9、C.I.Acid Blue83、C.I.Acid Blue90、C.I.Acid Blue93、C.I.Acid Blue100、C.I.Acid Blue103、C.I.Acid Blue104、C.I.Acid green3、C.I.Acid green5、C.I.Acid green9、C.I.Food green3から選ばれる染料を挙げることができる。
本発明では特にキノリン構造を有する染料とトリフェニルメタン構造を有する染料を併用してもよく、併用する場合はトリフェニルメタン系染料に対するキノリン系染料の質量比が5〜200、好ましくは15〜100である場合、染料の耐光性を相乗的に改善することができる。
本発明の水性組成物は、審美的観点から(a)成分を組成物中に0.00001〜0.01質量%、更に0.000025〜0.0075質量%、特に0.00005〜0.005質量%含有することが好ましく、このような範囲で光による褪色を満足できるレベルまで抑制することが可能になる。
本発明の水性組成物は香料組成物〔以下(b)成分という〕を含有する。本発明では、水性組成物中のアルデヒド系香料成分〔以下(b1)成分という〕の含有量は5〜100ppm、好適には10〜80ppmの範囲であり、これを満たすように(b)成分を調整することが好ましい。本発明者らは染料の褪色性を詳細に検討した結果、アルデヒド系香料が染料の褪色性に大きく影響することを見出した。一方、アルデヒド系香料は香料組成物の香り立ちや香りの持続性に重要な役割を有するため、本発明者らは優れた香り立ちや香りの持続性を有し、且つに染料の褪色性を改善するものとして上記範囲が非常に優れていることを見出し、本発明を完成させるに至った。
アルデヒド系香料成分としては、ヘキシルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、トリメチルヘキシルアルデヒド、メチルオクチルアセトアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス−2−ヘキセナール、シス−4−ヘプテナール、2,6−ノナジエノール、シス−4−デセナール、ウンデシレンアルデヒド、トランス−2−ドデセナール、トリメチルウンデセナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ペリラアルデヒド、メトキシジヒドロシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、イソシクロシトラール、センテナール、ベルンアルデヒド、デュピカール、マセアール、ボロナール、セトナール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3−(p−t−ブチルフェニル)−プロピルアルデヒド、p−エチル−2,2−ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2−メチル−3−(p−メトキシフェニル)−プロピルアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリン、10−ウンデセナール、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド、1−メチル−4−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、ノナナール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、3,5−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド(なお、前記2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと3,5−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドの混合物は、LIGUSTRALとしてQUEST社より市販されている)、ベンズアルデヒド、マイラックアルデヒド、4−tert−3−(4−tert−ブチルフェニル)−プロパナール(商品名=リリアール/ジボダン社)、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと3−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドの混合物(商品名=リラール/アイエフエフ社)、3,6(4,6)−ジメチル−3−シクロヘキセン−1カルボアルデハイド(商品名=シクロベルタール/花王)、を挙げることができる。
本発明の効果においては、これらの中でも芳香族アルデヒドの影響が大きく、特にヘリオトロピン、リリアール、リラール、リグストラール(LIGUSTRAL)、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒドが染料の褪色性に影響を及ぼす。従って、芳香族アルデヒドの含有量は水性組成物中に25ppm以下、好適には20ppm以下であることが好ましく、これを満たすように(b)成分を調整することが好ましい。
本発明の香料組成物は上記(b1)成分以外の香料成分〔以下(b2)成分という〕を含有する。(b2)成分としては炭化水素系香料、アルコール系香料、エーテル系香料、ケトン系香料、エステル系香料、ラクトン系香料、環状ケトン系香料、含窒素系香料を挙げることができる。また、(b2)成分を主成分として含む天然精油を、発明の効果を阻害しない範囲であれば使用しても構わない。
またさらに(b)成分中には、溶剤や希釈剤を用いることがあるが、本発明において(b1)成分及び(b2)成分の水性組成物及び洗浄剤組成物中の配合量は全て、これらの溶剤、希釈剤を除いた質量%または質量比とする。溶剤、希釈剤の例としては、安息香酸ベンジル、エタノール、エチレングリコール、クエン酸トリエチル、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル等が挙げられる。
<炭化水素系香料>
α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、ミルセン、リモネン、ターピネオール、ターピノレン、オシメン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、p−サイメン、β−カリオフィレン、β−ファルネセン、1,3,5−ウンデカトリエン、ジフェニルメタン
<アルコール系香料>
トランス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、2,6−ジメチル−2−ヘプタノール、9−デセノール、4−メチル−3−デセン−5−オール、10−ウンデセノール、トランス−2−シス−6−ノナジエノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ロジノール、ミルセノール、ラバンジュロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、ヒドロキシシトロネロール、ジヒドロミルセノール、アロオシメノール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、l−メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、ファルネソール、ネロリドール、ビサボロール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキサノール、アンブリノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエタノール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、3−メチル−5−フェニルペンタノール、チモール、カルバクロール、オルシノールモノメチルエーテル、オイゲノール、イソオイゲノール、サンタロール、イソボルニルシクロヘキサノール、サンダロア、バグダノール、サンダルマイソルコア、ブラマノール、エバノール、ポリサントール、2−エトキシ−4−メトキシメチルフェノール
<エーテル系香料>
ネロールオキサイド、ミロキサイド、1,8−シネオール、ローズオキサイド、リメトール、メントフラン、リナロールオキサイド、ブチルジメチルジヒドロピラン、アセトキシアミルテトラヒドロピラン、セドリルメチルエーテル、メトキシシクロドデカン、1−メチル−1−メトキシシクロドデカン、エトキシメチルシクロドデシルエーテル、トリシクロデセニルメチルエーテル、ルボフィックス、セドロキサイド、アンブロキサン、グリサルバ、ボワジリス、アニソール、ジメチルハイドロキノン、パラクレジルメチルエーテル、アセトアニソール、アネトール、ジヒドロアネトール、エストラゴール、ジフェニルオキサイド、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール、フェニルエチルイソアミルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、β−ナフチルエチルエーテル、β−ナフチルイソブチルエーテル、2,4−ジメチル−4−フェニルテトラヒドロフラン、ガラクソライド、2,2,5,5−テトラメチル−4−イソプロピル−1,3−ジオキサン(商品名=ベルドキサン/花王)。
<ケトン系香料>
アセトイン、ジアセチル、メチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、メチルヘプチルケトン、アセチルジイソアミレン、カンファー、カルボン、メントン、d−プレゴン、ピペリトン、フェンチョン、ゲラニルアセトン、セドリルメチルケトン、ヌートカトン、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、α−n−メチルイオノン、β−n−メチルイオノン、α−イソメチルイオノン、β−イソメチルイオノン、アリルイオノン、α−イロン、β−イロン、γ−イロン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、α−ダイナスコン、β−ダイナスコン、マルトール、エチルマルトール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフラノン、シュガーラクトン、p−t−ブチルシクロヘキサノン、アミルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、ジヒドロジャスモン、シスージャスモン、フロレックス、プリカトン、4−シクロヘキシル−4−メチル−2−ペンタノン、p−メンテン−6−イルプロパノン、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、カローン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン。尚、ダイナスコンはα−ダイナスコン、β−ダイナスコン、またはα−ダイナスコンとβ−ダイナスコンの混合物(商品名=ダイナスコン10/フィルメニッヒ社)でもよい。
<エステル系香料>
ギ酸エチル、ギ酸シス−3−ヘキセニル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸ヘキシル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−2−ヘキセニル、酢酸イソノニル、酢酸シトロネリル、酢酸ラバンジュリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ミルセニル、酢酸ターピニル、酢酸メンチル、酢酸メンタニル、酢酸ノピル、酢酸n−ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸o−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノール、酢酸グアイル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ターピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンナミル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酪酸エチル、2−メチル酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、酪酸ベンジル、イソ酪酸シス−3−ヘキセニル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸トリシクロデセニル、イソ吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸シンナミル、イソ吉草酸フェニルエチル、カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、エナント酸エチル、エナント酸アリル、カプリン酸エチル、チグリン酸シトロネリル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p−クレジル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミル、桂皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸アミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、フルテート、2−ペンチルオキシグリコール酸アリル、3−メチル−3−フェニルグリシド酸エチル、エチル2−ペンタノエ−ト、4−アセトキシ−3−アミルテトラヒドロピラン、シクロヘキシルサリシレート、2−シクロヘキシルプロピオン酸エチル(商品名=ポアレネート/花王)、エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボキシレート(商品名=フルテート/花王)、2-メチルペンチル 2−メチルペンチレート(商品名=ペラナット/花王)。
<ラクトン系香料、環状ケトン系香料>
γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、δ−デカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、12−ケトシクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、シクリヘキサデセノリド、12−オキサ−16−ヘキサデカノリド、11−オキサ−16−ヘキサデカノリド、10−オキサ−16−ヘキサデカノリド、エチレンブラシレーロ、エチレンドデカンジオエート
<含窒素系香料>
6−sec−ブチルキノリン、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、シトロネリルニトリル
(b2)成分を主体に含む天然精油としては、ペパーミント油、スペアミント油、ハッカ油、オレンジ油、ベルガモット油、アニス油、アルモアゼ油、バジル油、カンファー油、セダーリーフ油、カモミル油などが挙げられる。
本発明の水性組成物は、(b)成分を0.005〜0.5質量%、更に0.01〜0.3質量%、特に0.03〜0.1質量%含有することが好ましい。また、本発明の(b)成分は、上記(b1)成分及び(b2)成分を質量比で(b1)/(b2)=0.01〜1.5、更に0.05〜0.4で含有するものが好ましい。さらに、(a)成分の褪色防止性の点から(a)成分/(b1)成分の質量比は0.25〜2、更に0.3〜1.5が好適である。これらの質量比についての知見は、後述の本発明に係る液体洗浄剤組成物においても同様である。
本発明の水性組成物は(b)成分の分散又は可溶化の目的から、界面活性剤を含有してもよい。なお、本発明における水性組成物とは、水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、界面活性剤含有量が1質量%未満のものを指す。
本発明の水性組成物は、液体洗浄剤組成物に応用することが好ましく、界面活性剤〔以下(c)成分という〕を含有する液体洗浄剤組成物に応用することが好ましい。特に、本発明に係る液体洗浄剤組成物は、(b1)成分の含有量が5〜100ppmであり、芳香族アルデヒド系香料成分の含有量が25ppm以下であることが好ましい。
水性組成物又は液体洗浄剤組成物に用いられる好適な界面活性剤としては、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。
陽イオン界面活性剤〔以下(c1)成分という〕としては、炭素数8〜16の炭化水素基を1〜3個と残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、もしくはベンジル基である4級アンモニウム化合物が好適である。(c1)成分としては下記一般式(1)〜(3)の化合物を挙げることができる。
Figure 2007016161
〔式中、R1a及びR2aは炭素数5〜16、好ましくは6〜14のアルキル基、又はアルケニル基、好ましくはアルキル基であり、R1c、R1dは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Aは−COO−、OCO−、−CONH−、−NHCO−、
Figure 2007016161
である。aは0又は1の数である。R1bは、炭素数1〜6のアルキレン基、又は−(O−R1fb−である。ここでR1fはエチレン基もしくはプロピレン基、好ましくはエチレン基でありであり、bは1〜10、好ましくは1〜5の数である。R1eは炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。また、R3a、R3b、R3c、R3dはこれらの1つは炭素数8〜16のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。さらにX-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。〕
本発明の最も好ましい陽イオン界面活性剤としては下記のものを挙げることができる。
Figure 2007016161
陰イオン界面活性剤〔以下(c2)成分という〕としては、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル塩、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル塩、α−オレフィン(炭素数10〜18)スルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩(炭素数10〜18)、α−スルホ脂肪酸(炭素数10〜18)低級アルキル(炭素数1〜2)エステル塩、二級アルカンスルホン酸塩(炭素数13〜18)、ポリオキシエチレンアルキル(アルキルの炭素数10〜18)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアミドアルキル(アルキルの炭素数10〜18)エーテルカルボン酸塩、又は脂肪酸塩から選ばれる陰イオン界面活性剤を挙げることができる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているものの中で、アルキル鎖の平均炭素数が10〜18のものであればいずれも用いることができ、例えば花王(株)製のネオペレックスF25、Shell社製のDobs102等を用いることができる。また、工業的には、洗剤用原料として広く流通しているアルキルベンゼンをクロルスルホン酸、亜硫酸ガス等の酸化剤を用いてスルホン化して得ることもできる。アルキル基の平均炭素数は10〜14が好ましい。また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、平均炭素数10〜18、好ましくは10〜16の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールに、EOを1分子当たり平均0.5〜5モル付加させ、これを例えば特開平9−137188号記載の方法を用いて硫酸化して得ることができる。アルキル基の平均炭素数は10〜16が好ましい。アルキル硫酸エステル塩としては炭素数10〜16、好ましくは10〜14の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO3又はクロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得ることができる。α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜18のα−アルケンをSO3でスルホン化し、水和/中和を経て成することができ、炭化水素基中にヒドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化合物の混合物である。また、α−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩としてはアルキル基の炭素数は10〜16が好ましく、メチルエステル又はエチルエステルが洗浄効果の点から好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアミドアルキルエーテルカルボン酸塩としてはエチレンオキサイド(以下、EOと表記する)平均付加モル数1〜10のものが好ましい。脂肪酸塩としては炭素数8〜14の飽和脂肪酸塩、好ましくはカプリル酸塩、カプリン酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩が好ましい。また、やし油やパーム核油から誘導されるアルキル分布を有する脂肪酸塩も使用することができる。
本願発明では、洗浄効果の点から炭素数10〜14、EO平均付加モル数1〜5のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩が特に良好である。
これら陰イオン界面活性剤の塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩が好適であり、洗浄効果の点からナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
非イオン界面活性剤〔以下(c3)成分という〕としては下記一般式(4)及び/又は一般式(5)の化合物が好ましい。
4a−O−(R4bO)d−H (4)
〔式中、R4aは、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R4bは炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。dは平均付加モル数として3以上20未満、好ましくは4以上15以下、特に好ましくは5以上10以下の数を示す。〕
5a−(OR5b)ef (5)
〔式中、R5aは直鎖の炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基、R5bは炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、特にエチレン基であり、Gは還元糖に由来する残基、eは平均値0〜6の数、fは平均値1〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜2の数を示す。〕
一般式(4)の化合物において特に好ましい化合物は下記一般式(4−1)の化合物又は一般式(4−2)の化合物を挙げることができる。
4c−O(EO)g−H (4−1)
〔式中、R4cは炭素数10〜18、好ましくは10〜16の一級の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキサイドであり、gは平均付加モル数として3以上20未満である。〕
4d−O[(EO)h/(PO)i]−H (4−2)
〔式中、R4dは炭素数10〜18、好ましくは10〜16の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドを示す。hは平均付加モル数3〜15、iは平均付加モル数1〜5であり、hとiの合計は20未満である。EOとPOはランダム付加又はEOを付加した後、POを付加してもよく、またその逆のようなブロック付加体でもよい。〕
一般式(5)の化合物において、Gは還元糖に由来する残基であり、原料の還元糖としては、アルドースとケトースの何れであっても良く、また、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明ではこれらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントースあるいはアルドヘキソースが好ましく中でもグルコースが最も好ましい。Gの還元糖としては上記単糖類が好ましいが、これら単糖が2〜5個、好ましくは2又は3個縮合したオリゴ糖を用いても差し支えない。さらには単糖とオリゴ糖が混合したものでもよく、この場合には平均縮合度は1〜5、好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2が好適であり、1〜1.5が最も好ましい。
一般式(5)の化合物はR5a−(OR5b)e−OHと還元糖とを酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタール化反応することで容易に合成することができる。これらはアセタール化反応の場合、ヘミアセタール構造であっても良く、通常のアセタール構造であっても良い。
両性界面活性剤〔以下(c4)成分という〕のより具体的な化合物としては下記一般式(6)の化合物、及び下記一般式(7)の化合物が好ましい。
Figure 2007016161
〔式中、R6aは炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R6bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−から選ばれる基である。jは0又は1の数であり、R6c、R6dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。〕
Figure 2007016161
〔式中、R7aは炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R7bは炭素数1〜6のアルキレン基である。Dは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、kは0又は1の数である。R7c、R7dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R7eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Eは−SO3 -、−OSO3 -、−COO-から選ばれる基である。〕
一般式(6)において、R6aは、好ましくは炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくはラウリル基(又はラウリン酸残基)及び/又はミリスチル基(又はミリスチン酸残基)である。Bは、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、最も好ましくは−CONH−である。R6bの炭素数は、好ましくは2又は3であり、R6c、R6dは、好ましくはメチル基である。
本発明では、一般式(6)中のR6aは単独のアルキル(又はアルケニル)鎖長でもよく、異なるアルキル(又はアルケニル)鎖長を有する混合アルキル基(又はアルケニル基)であってもよい。後者の場合には、ヤシ油、パーム核油から選ばれる植物油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが好適である。具体的にはラウリル基(又はラウリン酸残基)/ミリスチル基(又はミリスチン酸残基)のモル比が95/5〜20/80、好ましくは90/10〜30/70であることが洗浄効果、及び泡立ち性の点から好ましい。
一般式(7)において、R7aは、好ましくは炭素数9〜15、特に9〜13のアルキル基であり、R7bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。Dは−CONH−が好ましい。R7c、R7dはメチル基、又はヒドロキシエチル基が好ましい。Eは−SO3 -、又は−COO-が好ましく、Eが−SO3 -の場合にはR7eは−CH2CH(OH)CH2−が好ましく、Eが−COO-の場合にはR7eはメチレン基が好ましい。
本発明の水性組成物においては、(b)成分の分散又は可溶化の目的から、(c2)成分としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(EO平均付加モル数が1〜5、アルキル基の炭素数が10〜16、アルキル基は直鎖または分岐鎖、ナトリウム塩が好ましい。)、(c3)成分としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル(EO平均付加モル数が1〜10、アルキル基の炭素数が10〜16、アルキル基は直鎖または分岐鎖が好ましい。2級タイプのものでも構わない。)、(c4)成分としてはラウロイルアミドプロピルカルボキシベタインが好ましい。また、水性組成物中の(c)成分の含有量は0.005質量%以上1質量%未満、が好ましい。
また、本発明の水性組成物を液体洗浄剤組成物として用いる場合は、洗浄効果の点から、(c1)成分としてはオクチルジベンジルジメチルアンモニウムクロライド、(c2)成分としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(EO平均付加モル数が1〜5、アルキル基の炭素数が10〜16、アルキル基は直鎖または分岐鎖、ナトリウム塩が好ましい。)、(c3)成分としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル(EO平均付加モル数が1〜10、アルキル基の炭素数が10〜16、アルキル基は直鎖または分岐鎖が好ましい。2級タイプのものでも構わない。)、(c4)成分としてはラウロイルアミドプロピルカルボキシベタインが好ましい。また、(c1)成分を洗浄剤組成物中に0.5〜3質量%、(c2)成分を0.5〜3質量%、(c3)成分を0.5〜3質量%、(c4)成分を0.5〜3質量%含有させることが好ましく、液体洗浄剤組成物中に全(c)成分を1〜15質量%含有させることが好適である。
本発明の水性組成物は(b)成分の分散又は可溶化の目的から、水溶性溶剤〔以下(d)成分という〕を含有してもよい。(d)成分としては(b)成分の分散又は可溶化の点から、アルコール(炭素数1〜12)、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール系溶剤が好適である。具体的には、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコールが好適である。さらにまた、本発明を液体洗浄剤組成物に用いる場合は、洗浄効果及び貯蔵安定性の点から(d)成分を含有することが好ましく、沸点が100℃以上、特に100〜300℃の水溶性溶剤が好適である。ここで本発明でいう水溶性溶剤とは、20℃において水に任意の割合で溶解する溶剤とする。(d)成分としては、(d1)炭素数4〜12の多価アルコール、(d2)下記の一般式(d−1)で表される化合物、(d3)下記の一般式(d−2)で表される化合物、(d4)下記の一般式(d−3)で表される化合物が、液体洗浄剤組成物の貯蔵安定性の点から好適である。
Figure 2007016161
〔式中、R19及びR20は、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R19及びR20の双方が水素原子となる場合を除く。mは0〜10の数を、nは0〜10の数を示すが、m及びnの双方が0である場合を除く。R21及びR22は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R23は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕
(d1)の炭素数4〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4 −トリメチル−1,3 −ペンタンジオール、1,8 −オクタンジオール、1,9 −ノナンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンが好適である。
(d2)の化合物は、一般式(d−1)において、R19、R20がアルキル基である場合、その炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(d−1)中、EO及びプロピレンオキサイド(以下、POと表記する)の平均付加モル数のm及びnは、それぞれ0〜10の数のものが用いられるが、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(d2)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、ポリエチレン(p=1〜5)グリコールフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力及び貯蔵安定性の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールフェニルエーテルが好ましい。
また、(d3)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、(d4)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化合物であり、R23が3〜8のアルキル基の化合物が好ましい。
これらのなかでも本発明の性質を満たすために(d1)、(d2)、(d4)の水溶性溶剤が好ましく、特にエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテルから選ばれる水溶性溶剤が好ましい。水性組成物中又は液体洗浄剤組成物中の(d)成分の含有量は3〜20質量%、更に5〜15質量%が好ましい。
本発明を液体洗浄剤組成物に応用する場合には洗浄力をさらに向上させる目的から金属封鎖剤〔以下(e)成分という〕を含有することが好適である。金属封鎖剤としては具体的には下記の化合物を挙げることができる。
(1)フィチン酸などのリン酸系化合物またはこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩。
(2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などのホスホン酸またはこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩。
(3)2-ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1-ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸などのホスホノカルボン酸またはこれのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩。
(4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシンなどのアミノ酸またはこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩。
(5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸。ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸、アルキルグリシン−N,N−ジ酢酸、アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸、セリン−N,N−ジ酢酸、グルタミン酸二酢酸、エチレンジアミンコハク酸などのアミノポリ酢酸またはこれらの塩、好ましくはアルカリ金属塩、もしくはアルカノールアミン塩。
(6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸などの有機酸またはこれらのアルカリ金属塩、もしくはアルカノールアミン塩。
(7)アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、またはポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩を挙げることができる。
これらの中で、上記(2)、(5)、及び(6)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、上記(5)、(6)からなる群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。最も好ましい(e)成分はクエン酸又はその塩である。
なお、(e)成分は本発明の水性組成物にも配合することができる。(e)成分の含有量は、水性組成物中又は液体洗浄剤組成物中に好ましくは0.2〜5質量%、好ましくは0.5〜3質量%である。
本発明の水性組成物又は液体洗浄剤組成物は(a)成分及び(b)成分、所望により(c)成分〜(e)成分を水に溶解させた水溶液の形態であることが好ましく、水に存在する微量の金属成分を除去したイオン交換水や蒸留水、もしくは次亜塩素酸塩や塩素で滅菌した滅菌水などを用いることが染料の褪色性を防止する点から好適であり、特に鉄イオン、ニッケルイオン、銅イオンが褪色性に大きく影響するためこれら金属イオンの合計量を1ppm未満に低減化させた水を使用することが好ましい。
また本発明の水性組成物又は液体洗浄剤組成物は、20℃におけるpHが5〜9、更に6〜8であることが好ましく、このようなpHの範囲で本発明の効果を享受することができる。pH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸、あるいは上記(c)成分である金属封鎖剤などの酸剤を用いることができる。また、アルカリ剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを用いることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、硬質表面用、衣料用、身体用等として用いることができ、好適には硬質表面用特に浴室用、トイレ用、食器洗い用、台所周り用である。
本発明は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有する熱可塑性樹脂からなる透明又は半透明の容器に、上記本発明の水性組成物又は液体洗浄剤組成物を充填した物品を提供する。ここで透明又は半透明とは660nmの光透過率が30%以上、好ましくは50%以上、特に好ましくは80%以上の容器であると定義する。また、光透過率は分光光度計を用いて測定することができる。
容器を構成する熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂、酸変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系ポリマー(ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体)等が通常挙げられる。本発明では透明・又は半透明の点からポリオレフィン系樹脂及びポリエステル樹脂が好適であり、特に透明性の点からポリエステル樹脂が好ましい。
ポリエステル樹脂としては、多価カルボン酸と多価アルコールの重合により得られるものであり、多価カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2,6ジカルボン酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、サクシン酸の少なくとも1種以上が好ましく、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどのグリコール類、あるいはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール類の少なくとも1種以上が好ましい。また、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂は、オキシ酸の重合体、あるいはオキシ酸の共重合体からなるものでも差し支えない。オキシ酸としては乳酸、εカプロラクトン、p−オキシ安息香酸、p−βーヒドロキシエトキシ安息香酸などを挙げることができる。
ポリエステル樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂などの芳香族ポリエステル樹脂や、ポリエチレンサクシネート樹脂、ポリブチレンサクシネート樹脂などの脂肪族ポリエステル樹脂や、ポリ乳酸樹脂、ポリカプロラクトン樹脂のようなオキシ酸の重合体、あるいは 芳香族ポリエステルにポリオキシアルキレングリコールを共重合させたポリエステルエラストマーが好適であり、特にポリエチレンテレフタレート樹脂が容器の透明性の点から好適である。
本発明では、このような熱可塑性樹脂、好ましくは熱可塑性ポリエステル樹脂にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有させる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール(商品名=チヌビン326/日本チバガイギー社)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2,4−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1、1、3、3−テトラメチルブチル)フェノールが好適であり、特に2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、及び2,4−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノールから選ばれる1種以上が好ましい。
本発明では上記紫外線吸収剤を、熱可塑性樹脂、特にポリエステル樹脂樹脂100重量部に対して好ましくは0.001〜0.5重量部、特に好ましくは0.005〜0.3重量部用いるのが容器の透明性と染料の褪色抑制の点から好適である。
本発明に係る容器の製造法としては、熱可塑性樹脂、及び紫外線吸収剤をドライブレンドにより溶融混練する工程を含むものが挙げられる。これらの溶融混練行う際には、単軸押出機、2軸押出機、あるいはブラベンダータイプの混練機を使用することが可能である。この熱可塑性樹脂からなる容器は、射出成形、(延伸)ブロー成形、射出ブロー成形などの成形法により得ることができる。また、紫外線吸収剤、顔料を配合するマスターバッチを、上記混練機を用いて作成し、紫外線吸収剤が目的の範囲の濃度になるようにドライブレンドしたものを、射出成形等の成形法で評価プレートを作成しても良い。また、これらの熱可塑性樹脂成形体である容器は、熱可塑性樹脂の単層だけでなく、これらの熱可塑性樹脂、特にポリエステル樹脂を多層成形体の1層として使用することも可能である。
これらの混練機を用いて混練した溶融樹脂を、水冷あるいは空冷により冷却しフィルムにすることも可能であり、またストランド上に押出したサンプルをペレタイズした後に、射出成形、真空圧縮成形等の成形法で評価用プレートを作成してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形体の展開としては、上述したプレート以外にもフィルム成形体、シート成形体、ボトル成形体、トレー成形体など様々な形態が可能である。フィルムであればインフレーションや押出ラミネートなどの手法により、シートであれば押出成形や押出ラミネートなどの手法により、ボトルであれば射出成形、(延伸)ブロー成形、射出ブロー成形などの成形法により、トレーではシート成形品を真空圧縮成形などの手法により成形することが可能である。これらの成形品以外にも、様々な成形体を得ることが可能である。
<香料組成物及び洗浄剤組成物の調製>
表1に示す香料1〜6を調製した。さらにこれらの香料組成物を用いて表2の水性組成物を調製した。これらの水性組成物について、香り立ちと香りの持続性、及び下記の容器1を用いて耐光性について評価を行った。
<香り立ちと香りの持続性の評価方法>
香り立ちと香りの持続性は官能評価である。香り立ちとは、スプレーした直後に感じる香りの強さであり、香りの持続性とは、スプレー後ある一定時間経過した時に、空間に漂う香りの強さが十分であるかどうかを意味する。香りの持続性は、例えば水性組成物を使用して30分掃除をした後に、どの程度の香りが漂うかの指標である。
評価用ステンレス製ブース(間口96cm×奥行き98cm×高さ195cm;側面に評価用の開閉窓付き、ブース内温度25℃;湿度30%RH)内にプラスチック製洗面器を置き、水性組成物をトリガー式スプレーヤーで洗面器内に3回(2.5g)スプレーした。スプレーして30秒後にブースの外側から、評価用の窓を開けてブース中の香りの強さ(香り立ち)について評価した。また、30分経過後に同様の方法で香りの強さ(香りの持続性)を評価した。いずれも、専門パネラー10名で以下の評価基準に従い官能評価を行った。
香りの強さ(5段階)
0:匂わない
1:やっと感知できるにおい
2:何のにおいであるかがわかる弱いにおい
3:らくに感知できるにおい
4:強いにおい
香り立ちと香りの持続性(3段階)
10名の評価者がブース内の香りの強さを上記に示す方法で評価し、その平均値をとって以下の基準で判定した。
(香り立ち)
○:平均値が3以上 ・・・香り立ちが良い
△:平均値が2以上3未満・・・香り立ちがやや良い
×:平均値が2未満・・・・・・香り立ちが悪い
(香りの持続性)
○:平均値が3以上 ・・・香りの持続性が良い
△:平均値が2以上3未満・・・香りの持続性がやや良い
×:平均値が2未満・・・・・・香りの持続性が悪い
<耐光性評価>
(容器1)
ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部を溶融状態にして、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール0.1重量部を添加した。これらの混練には2軸押出機を利用した。2軸押出機により押出された溶融樹脂を乾燥することで、ポリエステル樹脂組成物を調製した。このポリエステル樹脂組成物を用いて、延伸ブロー成形により、平均肉厚0.9mm、内容量1000mlの延伸ブローボトル(容器1)を成形した。
上記の容器1に表1の水性組成物を1000ml充填しキャップをしたものを、屋外の直射日光が当たる場所に静置しておく。積算照度計PH−11−UT(スガ試験機社)で紫外部(300〜400nm)の積算放射照度が10MJ/m2(晴天で約8〜10日程度)に達したものを直ちに取り入れ、初期との色合いのちがいを目視観察し、以下の基準で評価した。
○:初期と変化が見られない。
△:初期とやや色合いが異なる
×:初期とは全く違う色合いになった
Figure 2007016161
Figure 2007016161
表2中の成分は以下のものである。
・緑3号:C.I.Food green3(食用緑色3号/癸巳化成(株)社製)
・青1号:C.I.Acid Blue9(食用青色1号/アイゼン保土谷(株)社製)
・黄色203号:C.I.Acid Yellow3(黄色203号キノリンイエローWS/中央合成(株)社製)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩:EO平均付加モル数4、アルキル基は平均炭素数12の直鎖アルキル基、ナトリウム塩
以下に、本発明の水性組成物を液体洗浄剤組成物として用いる場合の例を示す。
(a)C.I.Food green3(商品名=食用緑色3号/癸巳化成) 0.0001質量%
(b)表1の香料1 0.05質量%
(c1)オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド 2質量%
(c2)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(EO平均付加モル数4、アルキル基は平均炭素数12の直鎖アルキル基、ナトリウム塩) 2質量%
(c3)ポリオキシエチレンアルキルエーテル(EO平均付加モル数7、アルキル基は平均炭素数12の第2級アルキル基) 2質量%
(c4)ラウロイルアミドプロピルカルボキシベタイン 2質量%
(d)ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8質量%
(e)クエン酸3ナトリウム 3質量%
残部 イオン交換水
上記成分のうち、イオン交換水以外の成分を混合し、水酸化ナトリウム又はクエン酸でpH=7(20℃)に調整後、イオン交換水で上記比率となるように調整した。
上記液体洗浄剤組成物は、(b1)成分:0.0040質量%、芳香族アルデヒド系香料成分:0.0015質量%、(b2)成分:0.0407質量%、(b1)/(b2)質量比:0.10、(a)/(b1)質量比:1.28である。
上記液体洗浄剤組成物は、耐光性、香り立ち及び香りの持続性に優れた硬質表面用液体洗浄剤である。

Claims (7)

  1. 水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、アルデヒド系香料成分の含有量が5〜100ppmである水性組成物。
  2. 水溶性染料が酸性染料から選ばれる1種以上である請求項1記載の水性組成物。
  3. 水溶性染料がトリフェニルメタン系染料及びキノリン系染料から選ばれる請求項1又は2記載の水性組成物。
  4. 芳香族アルデヒド系香料成分の含有量が25ppm以下である請求項1〜3何れか記載の水性組成物。
  5. 界面活性剤、水溶性染料、香料組成物及び水を含有し、アルデヒド系香料成分の含有量が5〜100ppmである液体洗浄剤組成物。
  6. ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含有する熱可塑性樹脂からなる透明又は半透明の容器に、請求項1〜4の何れか1項記載の水性組成物又は請求項5記載の液体洗浄剤組成物を充填した物品。
  7. ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、及び2,4−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノールから選ばれる1種以上である請求項6記載の物品。
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