JP2007015118A - 耐熱性断熱シート - Google Patents
耐熱性断熱シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007015118A JP2007015118A JP2005195836A JP2005195836A JP2007015118A JP 2007015118 A JP2007015118 A JP 2007015118A JP 2005195836 A JP2005195836 A JP 2005195836A JP 2005195836 A JP2005195836 A JP 2005195836A JP 2007015118 A JP2007015118 A JP 2007015118A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- resistant
- insulating sheet
- gas
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 耐熱性断熱シートは、連続使用可能温度が200℃以上である耐熱性断熱シートであって、200℃以上の高耐熱温度を有する少なくとも2層の耐熱性樹脂層、およびこれらの耐熱性樹脂層の間に形成された密閉空間を有し、この密閉空間には、0℃での熱伝導率が0.0241W/m・K未満であるガスが封入されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
しかし、電気・電子機器などの小型化や高出力化などにより、これらの対策では効果が不十分であり、機器内部の熱対策が問題となっている。
たとえば、機器の小型化によるファンの設置スペース確保が難しくなり、さらに放熱による熱の拡散により機器内部あるいは周辺部などの発熱部分以外への影響により不具合が生じてきている。また、熱伝導率の高い材料による放熱シートなども用いられているが十分な効果が得られておらず、機器内部のさらなる熱対策が必要になってきている。
また、テレビやOHPなどの映像機器の代替として、プロジェクターの使用が促進されているが、年々高輝度化が進んでおり、光源であるランプの反射面およびその周辺部の更なる耐熱性の向上が同様に問題となっており、対策が求められている。
従来これらには、熱伝導率が低く、耐熱性が高い、たとえば不織布や発泡体などが使用されているが、これらは熱を遮断するための空隙により断熱特性を発揮するため、厚さが増し、機器の小型化の要求を満足しなくなってきている。
また、耐熱フィルムによる断熱材は、輻射熱を通したり、高温時の強度低下および変形が問題となっている。
すなわち、本発明の耐熱性断熱シートは、200℃以上の高耐熱温度を有する少なくとも2層の耐熱性樹脂層、およびこれらの耐熱性樹脂層の間に形成された密閉空間を有し、この密閉空間には、0℃での熱伝導率が0.0241W/m・K未満であるガスが封入されていることを特徴とする。
前記耐熱性樹脂層は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトン、全芳香族系ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー、およびシリコーンからなる群から選択された材料で形成されていることが好ましい。
また、前記空間保持体は、ガラス、セラミックス、石英ガラス、樹脂、および金属からなる群から選択された材料で形成されていることが好ましい。
前記封入ガスは、アルゴン、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素、またはこれらのガス2種以上の混合ガス、あるいは、これらのガス1種以上と空気との混合ガスであることが好ましい。
前記空間保持体は、糸、ウール、不織布、クロス、バルーン、多孔質体、微小粒子、チョップドストランド、またはミルドファイバーであることが好ましい。
さらにまた、本発明の耐熱性断熱シートにおいては、使用温度での封入ガスの圧力が略1気圧になるように、その室温での圧力を減圧させておくことが好ましい。
図1は、本発明の実施の形態による耐熱性断熱シート10を示し、この耐熱性断熱シート10の連続使用可能温度は200℃以上である。ここで、連続使用可能温度とは、連続使用しても分解も溶解もしない温度のことをいう。また、この耐熱性断熱シート10の厚さ方向の熱伝達率は、0.15W/m・K以下、特に0.1W/m・K以下であることが好ましい。この熱伝達率は、低ければ低いほど望ましいが、現在のところ、0.045W/m・Kが達成できている。本耐熱性断熱シート10は、その厚さが3mm以下、特に1mm以下程度が好ましい。
前記耐熱性樹脂層12、14は、具体的には、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトン、全芳香族系ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー、およびシリコーンからなる群から選択された材料で形成されていることが好ましい。この耐熱性樹脂層の厚さは、0.5mm以下、特に0.05mm以下が好ましい。
上記密閉空間16には、0℃での熱伝導率が0.0241W/m・K未満であるガスGが封入されている。
前記封入ガスは、具体的には、アルゴン、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素、またはこれらのガス2種以上の混合ガス、あるいは、これらのガス1種以上と空気との混合ガスであることが好ましい。
ちなみに、アルゴン、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素および空気の0℃での熱伝導率は、それぞれ0.0015、0.0231、0.0145、0.0150、0.0241W/m・Kである。混合ガスの熱伝導率は、混合率によって定まる。
上記のガスは、0℃での熱伝導率が0.0241W/m・K未満であることと、可燃性ガスでないことから耐熱性断熱シートに用いて望ましく、また、腐食性ガスでないことから、電気・電子機器用として好ましい。
また、空間保持体が熱を平面方向に伝達することで、シート全体の温度が均質化し、局所的な蓄熱を防止することも可能となり、封入ガスの圧力もシート全体で均質化することも可能となる。
前記空間保持体は、糸、ウール、不織布、クロス、バルーン、多孔質体、微小粒子、チョップドストランド、またはミルドファイバーであることが好ましい。ここで、バルーンとは中空球状の微小粒子をいい、ミルドファイバーとは繊維の粉砕物をいう。
12 耐熱性樹脂層
14 耐熱性樹脂層
16 密閉空間
18 仕切り部
20 密閉空間部分
22 空間保持体
G ガス
Claims (8)
- 200℃以上の高耐熱温度を有する少なくとも2層の耐熱性樹脂層、およびこれらの耐熱性樹脂層の間に形成された密閉空間を有し、この密閉空間には、0℃での熱伝導率が0.0241W/m・K未満であるガスが封入されていることを特徴とする耐熱性断熱シート。
- 前記密閉空間には、該空間がつぶれてしまうことを防止するための空間保持体が封入されていることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性断熱シート。
- 前記密閉空間が仕切り部により互いに独立した少なくとも2つの密閉空間部分に分離されており、各密閉空間部分の横断面積が5mm2以上に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の耐熱性断熱シート。
- 前記耐熱性樹脂層が、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトン、全芳香族系ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー、およびシリコーンからなる群から選択された材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱性断熱シート。
- 前記空間保持体が、ガラス、セラミックス、石英ガラス、樹脂、および金属からなる群から選択された材料で形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の耐熱性断熱シート。
- 前記ガスが、アルゴン、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素、またはこれらのガス2種以上の混合ガス、あるいは、これらのガス1種以上と空気との混合ガスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐熱性断熱シート。
- 前記空間保持体が糸、ウール、不織布、クロス、バルーン、多孔質体、微小粒子、チョップドストランド、またはミルドファイバーであることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の耐熱性断熱シート。
- 使用温度での封入ガスの圧力が略1気圧になるように、室温での圧力を減圧させておくことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の耐熱性断熱シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005195836A JP4610428B2 (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 耐熱性断熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005195836A JP4610428B2 (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 耐熱性断熱シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007015118A true JP2007015118A (ja) | 2007-01-25 |
JP4610428B2 JP4610428B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=37752697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005195836A Expired - Fee Related JP4610428B2 (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 耐熱性断熱シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4610428B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010051660A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toto Ltd | 暖房便座装置 |
KR101564778B1 (ko) | 2015-06-02 | 2015-10-30 | 이청용 | 온실가스가 충전된 격실구조의 단열시트 및 그 제조방법 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5948828U (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-31 | 石神 重男 | 多重層可撓性プラスチツクシ−ト |
JPS62203023U (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-24 | ||
JP2001113618A (ja) * | 1999-10-22 | 2001-04-24 | Osaka Gas Co Ltd | 断熱材及びその製造方法 |
JP2005059505A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Yagi Mokuzai Sangyo Kk | 輻射熱反射型遮熱シート |
-
2005
- 2005-07-05 JP JP2005195836A patent/JP4610428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5948828U (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-31 | 石神 重男 | 多重層可撓性プラスチツクシ−ト |
JPS62203023U (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-24 | ||
JP2001113618A (ja) * | 1999-10-22 | 2001-04-24 | Osaka Gas Co Ltd | 断熱材及びその製造方法 |
JP2005059505A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Yagi Mokuzai Sangyo Kk | 輻射熱反射型遮熱シート |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010051660A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toto Ltd | 暖房便座装置 |
KR101564778B1 (ko) | 2015-06-02 | 2015-10-30 | 이청용 | 온실가스가 충전된 격실구조의 단열시트 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4610428B2 (ja) | 2011-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9512005B2 (en) | Method for manufacturing carbonaceous film and graphite film obtained thereby | |
JP5340637B2 (ja) | グラファイト複合フィルム | |
US20110223427A1 (en) | Method of producing electrically insulating thermally conductive sheet, electrically insulating thermally conductive sheet, and heat dissipating member | |
JP2007055054A (ja) | 含フッ素樹脂積層体 | |
JPWO2015064519A1 (ja) | グラファイト積層体 | |
EP3034290A1 (en) | Composite material and electronic apparatus | |
JP2008078380A (ja) | 放熱シート | |
JP4610428B2 (ja) | 耐熱性断熱シート | |
JP4438735B2 (ja) | フッ素樹脂プリント基板 | |
JP2009111003A (ja) | 複合断熱体とそれを含む電子機器 | |
JP2016136485A (ja) | 電子放出素子、及び電子放出装置 | |
JP5635322B2 (ja) | 電子機器 | |
WO2013146667A1 (ja) | フッ素樹脂基板 | |
KR102134645B1 (ko) | 에너지 절감형 배관용 히팅자켓 | |
JP5121396B2 (ja) | グラファイトフィルムおよびその製造方法 | |
JP5305556B2 (ja) | グラファイトフィルムおよびその製造方法 | |
JP2006017151A (ja) | 真空断熱材 | |
KR20130078005A (ko) | 단열성 및 내핀홀성이 우수한 진공단열재용 심재 | |
WO2021010197A1 (ja) | 保護カバー部材及びこれを備える部材供給用シート | |
JP7488636B2 (ja) | 熱伝導性樹脂シート | |
WO2021015079A1 (ja) | 積層体の製造方法及び積層体 | |
JP2010064929A (ja) | 炭素質フィルムの製造方法 | |
JP2003082123A (ja) | ポリアリールケトンフィルムおよびそれを用いた可撓性印刷回路基板 | |
WO2021049218A1 (ja) | 表層多孔質グラファイトシート | |
JP2023051247A (ja) | ポリイミド繊維紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080212 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090331 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100820 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |