JP2007013456A - アンテナ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Katsumi Chiaki
勝巳 千明
Hidekatsu Asai
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Abstract

【課題】チップアンテナに低雑音増幅回路20を組み込んで一体化し、しかもチップアンテナとその外観を同様として自動実装機械による実装に適したアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】誘電体10の表面に導電性薄膜を配設してアンテナエレメント12としてチップアンテナを形成し、誘電体10の底面に凹部16を穿設し、誘電体10の底面と側面に跨ってチップアンテナの出力端と電気的接続された電極14を設ける。低雑音増幅回路20を回路基板18の片面上に搭載し、回路基板18を低雑音増幅回路20が凹部16内となるようにして、誘電体10の底面に配設固定し、チップアンテナの出力端と低雑音増幅回路20の入力端を電極14を介して電気的接続するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チップアンテナに低雑音増幅回路を組み込んで、一体化したアンテナ装置およびその製造方法に関するものである。
従来のGPSレシーバにあっては、一般的に、アンテナ出力を低雑音増幅回路で増幅してレシーバの入力としている。そして、特に携帯電話で用いられるGPSレシーバにあっては、設置スペースが制約されるために、アンテナとして小型のチップアンテナが用いられている。そこで、主回路基板上に、チップアンテナと低雑音増幅回路とレシーバ回路がそれぞれ別個に搭載され、これらを主回路基板上に設けた接続ラインにより適宜に電気的接続がなされている。
上記携帯電話の主回路基板上に設けられた回路構成にあっては、機種により主回路基板上に配設されるチップアンテナと低雑音増幅回路およびレシーバ回路の位置が相違するなどして、これらを電気的接続する接続ラインの長さが変化することが多い。そこで、この接続ラインの長さの変化に応じて、機種毎に低雑音増幅回路の設計変更が必要であり、設計が煩雑なものであった。また、チップアンテナと低雑音増幅回路の間に主回路基板上に設けた比較的に長い接続ラインが必要であり、この接続ラインに外部雑音が混入され易いという不具合があった。
かかるアンテナと低雑音増幅回路の間の接続ラインに外部雑音が混入されないようにした技術が、実用新案登録第266521号公報に示されている。この技術は、マイクロストリップアンテナを構成する誘電体内に低雑音増幅回路を組み込んで一体化したものであるが、マイクロストリップアンテナはGPS信号を受信するものであってもチップアンテナよりもその寸法が大きく、携帯電話に搭載するのに適していない。また、実用新案登録第266521号公報に示されているアンテナ装置では、線状部材が端子として装置から突出しており、自動実装機械による実装に適していない。
実用新案登録第266521号公報
本発明は、上述したごとき従来技術に鑑みてなされたもので、チップアンテナに低雑音増幅回路を組み込んで一体化し、しかもチップアンテナとその外観を同様として自動実装機械による実装に適したものとしたアンテナ装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、前記凹部に低雑音増幅回路を組み込み、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して電気的接続して構成されている。
そして、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体の底面に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置で電気的接続して構成しても良い。
また、前記凹部の開口部に底面開口より凹部奥側が狭くなるように段差部を設け、前記誘電体の底面と側面と前記段差部に跨って前記チップアンテナの出力端が電気的接続された電極を設け、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が前記凹部奥側となるようにして前記段差部に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記段差部の位置で電気的接続して構成することもできる。
さらに、前記誘電体の底面と側面と前記凹部の内周面に跨って前記チップアンテナの出力端が電気的接続された電極を設け、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が搭載されたのと反対側の面を前記凹部の天井部分に接着により配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記凹部の内周面の位置で電気的接続して構成することも可能である。
そしてさらに、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を前記誘電体の底面または凹部の段差部に接着により固定して構成しても良い。
そしてまた、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を、前記誘電体の底面の外形寸法とし、しかも前記回路基板の周縁部で前記電極に臨む位置に接続電極を設けるとともに、これらの接続電極に平面から見て半円状または半楕円状またはU字状の切り欠きを設けて構成しても良い。
さらにまた、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を、前記誘電体の底面の外形寸法よりも一回り大きく形成し、前記回路基板の周縁部で前記電極に臨む位置で前記電極と一部分が重なるように接続電極を設けて構成しても良い。
そして、本発明のアンテナ装置の製造方法は、誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、大きな基板の片面上に前記凹部の開口寸法に収まる大きさの低雑音増幅回路を搭載した複数の回路基板を形成し、前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体を前記回路基板にそれぞれに配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置でそれぞれに電気的接続し、前記大きな基板を前記回路基板が1つずつとなるように切断分割して、前記誘電体の前記凹部内に前記低雑音増幅回路が組み込まれたアンテナ装置を複数形成しても良い。
また、本発明のアンテナ装置は、誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、主回路基板の片面上に前記凹部の開口寸法に収まる大きさで低雑音増幅回路を搭載し、前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体を前記主回路基板に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置で電気的接続して構成することもできる。
請求項1記載のアンテナ装置にあっては、誘電体の底面に穿設した凹部内に、低雑音増幅回路が組み込まれて、チップアンテナと低雑音増幅回路が一体化されているので、主回路基板上の設置スペースが小さくて良い。そして、誘電体の底面を除く上面および側面は従来の単体のチップアンテナと同様であり、しかも線状部材が突出するようなこともなく、自動実装機械による実装に好適である。また、チップアンテナと低雑音増幅回路は、短い接続ラインで電気的接続されており、外部からの雑音が混入されにくい。さらに、携帯電話の機種の違いにより低雑音増幅回路の設計変更をする必要がない。
請求項2記載のアンテナ装置にあっては、誘電体の凹部に低雑音増幅回路を組み込み、しかもこの凹部を低雑音増幅回路を搭載する回路基板で閉塞すれば、低雑音増幅回路に塵埃や湿気が付着するのを防止でき、低雑音増幅回路の特性が安定したものとなる。
請求項3記載のアンテナ装置にあっては、請求項1および2記載のアンテナ装置と同様な効果が得られるとともに、低雑音増幅回路を搭載する回路基板を凹部の開口部内に配設したので、回路基板の厚さだけ、請求項2記載のアンテナ装置よりも低背型とすることができる。
請求項4記載のアンテナ装置にあっては、誘電体の凹部に組み込まれた低雑音増幅回路を、凹部の開口側から覗くことができ、低雑音増幅回路の調整等が可能である。
請求項5記載のアンテナ装置にあっては、低雑音増幅回路を搭載した回路基板を、誘電体に接着固定するので、半田リフローの際に、熱により固定がずれるようなことがなく、回路基板が誘電体からずれるようなことがない。
請求項6記載のアンテナ装置にあっては、半田リフローの際に、回路基板の接続電極に設けた切り欠きに半田が充填され、この半田により確実に誘電体に回路基板が固定されるとともに電気的接続がなされる。
請求項7記載のアンテナ装置にあっては、1枚の大きな基板に低雑音増幅回路を搭載した複数の回路基板を形成し、これらの回路基板にそれぞれに誘電体を配設し、その後、大きな基板を切断して1枚の回路基板毎に分割するならば、量産に好適である。ここで、回路基板を誘電体の底面の外形寸法よりも一回り大きくすることで、大きな基板を回路基板毎に切断分割する際に、誘電体を傷つけることがない。
請求項8記載のアンテナ装置の製造方法にあっては、1枚の大きな基板に低雑音増幅回路を搭載した複数の回路基板を形成し、これらの回路基板にそれぞれに誘電体を配設し、その後、大きな基板を切断して1枚の回路基板毎に切断分割することで、複数のアンテナ装置を製造でき、量産に好適である。
請求項9記載のアンテナ装置にあっては、主回路基板に搭載した低雑音増幅回路が凹部内となるようにして誘電体を配設することで、主回路基板上にチップアンテナの誘電体の凹部に低雑音増幅回路を一体に組み込んだアンテナ装置が構成され、主回路基板に必要とする設置スペースが小さくて良い。しかも、低雑音増幅回路を搭載するための第1実施例ないし第4実施例で使用する回路基板を必要とせず、それだけ部品点数が少ない。
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図5を参照して説明する。図1は、本発明のアンテナ装置の第1実施例の分解斜視図である。図2は、本発明のアンテナ装置の第1実施例の組み立てた状態の外観斜視図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。図4は、チップアンテナを構成する誘電体の底面図である。図5は、本発明のアンテナ装置を主回路基板に載置して半田リフローにより半田が付着した状態を示す要部の断面図である。
図1ないし図5に示す本発明の第1実施例において、直方体のセラミックスなどからなる誘電体10の上面に導電性薄膜によりアンテナエレメント12が形成され、また誘電体10の側面と底面に跨って導電性薄膜により複数の電極14、14…が形成される。なお、アンテナエレメント12の出力端は、適宜に電極14、14に電気的接続され、一例としてF型アンテナが構成されている。かかる構成のチップアンテナは、従来より公知のものであり、その詳細な説明は省略する。なお、電極14、14…は、チップアンテナの出力端としてアンテナエレメント12に電気的接続されたもの以外にも、アンテナエレメント12と電気的接続されておらずに、誘電体10の固定用に設けられたものもある。
そして、誘電体10の底面より略直方体の凹部16が穿設される。また、誘電体10の底面と同じ外形寸法の回路基板18の片面上に凹部16の開口寸法に収まる大きさに低雑音増幅回路20が搭載される。この回路基板18の周縁部で誘電体10の底面の電極14、14…に臨んで接続電極22、22…が設けられる。さらに、これらの接続電極22、22…には、回路基板18を平面から見て、半円形や半楕円形やU字状の切り欠き24、24…が設けられる。この回路基板18が、低雑音増幅回路20を凹部16内となるようにして、誘電体10の底面に配設されて、接着により固定される。この接着に用いる接着剤は、半田リフローの際に熱により接着力が失われないものを用いる。そして、導電性接着剤を用いるならば、誘電体10の電極14、14…と回路基板18の接続電極22、22…が対向する位置に適量を塗布すれば良く、非導電性接着剤を用いるならば、誘電体10の電極14、14…と回路基板18の接続電極22、22…が対向する位置以外に適量を塗布すれば良い。なお、接続電極22、22…には、チップアンテナの出力端に電気的接続された電極14、14に臨むもの以外に、誘電体10の固定用に設けられた電極14、14…に臨んで設けられるものもある。そして、チップアンテナの出力端に電気的接続された電極14、14に臨むもの以外の接続電極22、22…に、適宜に低雑音増幅回路20の出力端子や電圧印加端子が電気的接続されたものを設けることは勿論である。
このように誘電体10の底面に回路基板18を配設固定することで、チップアンテナに低雑音増幅回路20が組み込まれて、一体化されたアンテナ装置が構成される。さらに、図5に示すように、レシーバ回路等が搭載される主回路基板26上に一体化された本発明のアンテナ装置が搭載されて半田リフローされると、回路基板18の切り欠き24、24…に半田28が充填され、誘電体10の電極14、14…と回路基板18の接続電極22、22…と主回路基板26の接続ランド30が確実に固定されるとともに電気的接続がなされる。なお、半田リフローの際に、誘電体10の電極14、14…とこれらに臨む回路基板18の接続電極22、22…に跨って半田が十分に濡れ得るように、濡れる部分を覆わないようにして接着剤が塗布されることは勿論である。
かかる構成の本発明の第1実施例のアンテナ装置にあっては、外観が従来のチップアンテナと同様であり、自動実装機械による主回路基板26への実装が容易である。また、チップアンテナと低雑音増幅回路20が一体化され、しかも一体化された寸法が従来のチップアンテナ単体と同じであり、主回路基板26に必要とする設置スペースが小さくなる。さらに、チップアンテナの出力端と低雑音増幅回路20の入力端を電気的接続する接続ラインを比較的に短くでき、外部雑音の影響を受けにくい。しかも、接続ラインの長さとその形状は一定であり、携帯電話の機種等が違っても、低雑音増幅回路20の設計変更をを必要としない。そしてまた、凹部16が回路基板18で閉塞されるので、低雑音増幅回路20に塵埃や湿気が付着するようなことがなく、特性が安定したものとなる。
なお、上記第1実施例にあっては、誘電体10と回路基板18が接着剤により固定されているが、これに限られず、回路基板18の接続電極22、22…に予め加熱したクリーム半田をスポット状に載せ、この回路基板18上に誘電体10を載置することで、誘電体10の電極14、14…を、回路基板18の接続電極22、22…に半田により電気的接続するとともに固定しても良い。
次に、本発明の第2実施例を図6および図7を参照して説明する。図6は、本発明のアンテナ装置の第2実施例の縦断面図である。図7は、第2実施例のアンテナ装置の底面図である。図6および図7において、図1ないし図5に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図6および図7に示す本発明の第2実施例にあっては、誘電体10の凹部16の開口部に、底面開口より凹部奥側が狭くなるように段差部32が設けられる。さらに、誘電体10の底面と側面および段差部32に跨って、電極14、14…が設けられる。そして、低雑音増幅回路20が片面上に搭載される回路基板18は、凹部16の底面開口の端面の寸法に設定される。そこで、回路基板18が低雑音増幅回路20を凹部奥側として、凹部16内に挿入され、段差部32でその挿入が規制される。段差部32には接着剤が適宜に塗布されて、接着により回路基板18が段差部32に固定される。ここで、誘電体10の電極14、14…と回路基板18の接続電極22、22…が、段差部32の位置で互いに当接して、電気的接続されることは勿論である。なお、クリーム半田により電極14、14…と接続電極22、22…が電気的接続されても良い。
本発明の第2実施例のアンテナ装置にあっても、その外観は従来のチップアンテナと同様であり、自動実装機械による実装に好適であり、第1実施例と同様の効果が得られる。しかも、回路基板18の厚さだけ第1実施例より低背型とすることができる。
さらに、本発明の第3実施例を図8および図9を参照して説明する。図8は、本発明のアンテナ装置の第3実施例の縦断面図である。図9は、第3実施例のアンテナ装置の底面図である。図8および図9において、図1ないし図7に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図8および図9に示す本発明の第3実施例にあっては、誘電体10の底面と側面および凹部16の内周面に跨って、電極14、14…が設けられる。そして、低雑音増幅回路20が片面上に搭載される回路基板18は、凹部16の開口寸法に設定される。そこで、回路基板18が低雑音増幅回路20を凹部16の開口側として凹部16内に挿入され、低雑音増幅回路20が搭載されるのと反対側の面が、凹部16の天井部分に当接され、接着により固定される。ここで、誘電体10の電極14、14…と回路基板18の接続電極22、22…が、凹部16の内周面の位置で互いに当接して、導電性接着剤またはクリーム半田等により電気的接続されることは勿論である。
本発明の第3実施例のアンテナ装置にあっても、底面を除いて、その外観は従来のチップアンテナと同様であり、自動実装機械による実装に好適であり、第1実施例と同様の効果が得られる。しかも、回路基板18を凹部16の開口側から覗くことができ、必要があれば低雑音増幅器回路20の調整も可能である。また、回路基板18の低雑音増幅回路20が搭載され面と反対側の面に設けた導電性薄膜を用いてチップアンテナのグランドとして作用させることも可能であり、しかもこのグランドにより低雑音増幅回路20からの不要輻射がシールドされてチップアンテナで受信されることがない。
また、本発明の第4実施例を図10および図11を参照して説明する。図10は、本発明のアンテナ装置の第4実施例の外観斜視図である。図11は、大きな基板を切断分割する前の外観斜視図である。図10および図11において、図1ないし図9に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図10および図11に示す本発明の第4実施例にあっては、第1実施例と相違するところは、回路基板18が、誘電体10の底面の外形寸法よりも一回り大きく形成されていることにある。例えば、誘電体10の外周よりも各辺で0.5mmほど大きく形成される。そして、回路基板18の周縁部に設けられる接続電極22、22…は、誘電体10の電極14、14…に臨む位置で電極14、14…に一部分が重なるように、第1実施例に比較して、内側に長い寸法で形成される。かかる構成のアンテナ装置の製造にあっては、1枚の大きな基板34に複数の回路基板18、18…が形成され、これらの回路基板18、18…にそれぞれ低雑音増幅回路20、20…が誘電体10の凹部16の開口寸法に収まる大きさで搭載される。そして、この大きな基板34の回路基板18、18…にそれぞれに臨んで誘電体10、10…が載置固定される。その後で、大きな基板34が回路基板18、18…が1つずつとなるように切断分割されて、図10のごとき1つのアンテナ装置が構成される。そして、個々の回路基板18、18…の寸法を、誘電体10、10…より一回り大きくすることで、誘電体10、10…を傷つけることなしに、1枚の大きな基板34を容易に切断分割することができる。かかる製造方法は、1つの回路基板18に1つの誘電体10を個々に配設固定するのに比べて、量産に好適である。しかも、この第4実施例のアンテナ装置にあっても、底面に設けた外形寸法の一回り大きな回路基板18を除いて、その外観は従来のチップアンテナと同様であり、自動実装機械による実装に好適である。
そしてまた、本発明の第5実施例を図12および図13を参照して説明する。図12は、本発明のアンテナ装置の第5実施例の外観斜視図である。図13は、本発明のアンテナ装置の第5実施例の拡大縦断面図である。図12および図13において、図1ないし図11に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図12および図13に示す本発明の第5実施例にあっては、携帯電話等の主回路基板26の片面上に、誘電体10の凹部16の開口寸法に収まる大きさで低雑音増幅回路20が搭載される。そして、この低雑音増幅回路20が凹部16内となるように誘電体10が主回路基板26上に配設固定される。主回路基板26上には、誘電体10の側面と底面に跨って設けらた電極14、14…に臨んで低雑音増幅回路20のための接続電極22、22…が設けられ、誘電体10の電極14、14…と主回路基板26の接続電極22、22…が誘電体10の底面の位置で電気的接続されて、チップアンテナに低雑音増幅回路20が一体に組み込まれたアンテナ装置が、主回路基板26上に構成される。かかる構成の第5実施例にあっては、第1実施例ないし第4実施例で使用した回路基板18を必要としない。しかも、アンテナ装置を設置するのに必要とする主回路基板26上の設置スペースが、第1実施例ないし第4実施例と同様に、小さくて良い。さらに、この第5実施例のアンテナ装置にあっても、主回路基板26に誘電体10を実装する際には、誘電体10は底面の凹部16を除いてその外観は従来のチップアンテナと同様であり、自動実装機械による実装に好適である。
なお、上記第1実施例ないし第5実施例のいずれにあっても、チップアンテナとしてグランドを必要としないものを使用しているが、回路基板18の低雑音増幅回路20が搭載された面と反対側の面に導電性薄膜を設けてグランドとして作用させても良く、また本発明の一体化されたアンテナ装置が搭載される主回路基板26の裏面に設けた導電性薄膜を用いてグランドとして作用させるようにしても良い。また、チップアンテナに形成されるアンテナは、上記F型アンテナに限られないことは勿論である。さらに、回路基板18または主回路基板26に搭載される低雑音増幅回路20は、不要な輻射をしないものが望ましいが、輻射が問題となるならば、低雑音増幅回路20を覆うようにシールドケースを回路基板18または主回路基板26に必要に応じて配設しても良い。
本発明のアンテナ装置の第1実施例の分解斜視図である。 本発明のアンテナ装置の第1実施例の組み立てた状態の外観斜視図である。 図2のA−A矢視断面図である。 チップアンテナを構成する誘電体の底面図である。 本発明のアンテナ装置を主回路基板に載置して半田リフローにより半田が付着した状態を示す要部の断面図である。 本発明のアンテナ装置の第2実施例の縦断面図である。 第2実施例のアンテナ装置の底面図である。 本発明のアンテナ装置の第3実施例の縦断面図である。 第3実施例のアンテナ装置の底面図である。 本発明のアンテナ装置の第4実施例の外観斜視図である。 大きな基板を切断分割する前の外観斜視図である 本発明のアンテナ装置の第5実施例の外観斜視図である。 本発明のアンテナ装置の第5実施例の拡大縦断面図である。
符号の説明
10 誘電体
12 アンテナエレメント
14 電極
16 凹部
18 回路基板
20 低雑音増幅回路
22 接続電極
24 切り欠き
26 主回路基板
28 半田
30 接続ランド
32 段差部
34 大きな基板

Claims (9)

  1. 誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、前記凹部に低雑音増幅回路を組み込み、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して電気的接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体の底面に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置で電気的接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記凹部の開口部に底面開口より凹部奥側が狭くなるように段差部を設け、前記誘電体の底面と側面と前記段差部に跨って前記チップアンテナの出力端が電気的接続された電極を設け、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が前記凹部奥側となるようにして前記段差部に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記段差部の位置で電気的接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記誘電体の底面と側面と前記凹部の内周面に跨って前記チップアンテナの出力端が電気的接続された電極を設け、前記低雑音増幅回路を回路基板の片面上に搭載し、前記回路基板を前記低雑音増幅回路が搭載されたのと反対側の面を前記凹部の天井部分に接着により配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記凹部の内周面の位置で電気的接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項2または3記載のアンテナ装置において、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を前記誘電体に接着により固定して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項2記載のアンテナ装置において、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を、前記誘電体の底面の外形寸法とし、しかも前記回路基板の周縁部で前記電極に臨む位置に接続電極を設けるとともに、これらの接続電極に平面から見て半円状または半楕円状またはU字状の切り欠きを設けて構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項2記載のアンテナ装置において、前記低雑音増幅回路を搭載した前記回路基板を、前記誘電体の底面の外形寸法よりも一回り大きく形成し、前記回路基板の周縁部で前記電極に臨む位置で前記電極と一部分が重なるように接続電極を設けて構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、大きな基板の片面上に前記凹部の開口寸法に収まる大きさの低雑音増幅回路を搭載した複数の回路基板を形成し、前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体を前記回路基板にそれぞれに配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置でそれぞれに電気的接続し、前記大きな基板を前記回路基板が1つずつとなるように切断分割して、前記誘電体の前記凹部内に前記低雑音増幅回路が組み込まれたアンテナ装置を複数形成することを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  9. 誘電体の表面に導電性薄膜を配設してチップアンテナを形成し、前記誘電体の底面に凹部を穿設し、前記誘電体の底面と側面に跨って前記チップアンテナの出力端と電気的接続された電極を設け、主回路基板の片面上に前記凹部の開口寸法に収まる大きさで低雑音増幅回路を搭載し、前記低雑音増幅回路が前記凹部内となるようにして前記誘電体を前記主回路基板に配設固定し、前記チップアンテナの出力端と前記低雑音増幅回路の入力端を前記電極を介して前記誘電体の底面の位置で電気的接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
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