JP2007012594A - 配線用遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮断器を分電盤に取り付けた状態で簡易な構成で電圧の切り換えが可能であって、更に16mm幅未満に薄くでき小型化が可能な配線用遮断器を提供する。
【解決手段】ケース4前面に設けた負荷側端子3、及び背面に設けた電源側端子2を夫々3つの端子L1〜L3、P1〜P3で構成し、単相三線式電路の中性極と2つの電圧極のすべてを負荷側端子3から出力可能に形成した。双方の3端子L1〜L3、P1〜P3は平面視一直線上に配列し、負荷側端子3は傾斜形成した傾斜面4aに速結端子として配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、分電盤内に設置され、各部屋のコンセント等に接続された負荷配線を接続する配線用遮断器(以下、単に遮断器と称す)に関し、特に単相三線式電路に使用する遮断器に関する。
近年、住宅に使用される分電盤において、収納する遮断器が増加する傾向にあることから、分電盤の大型化を防ぐために遮断器を小型化し、その設置スペースの削減を図っている。また、分電盤としては、200V負荷に対応可能とするため、単相三線式電路を使用したものが一般的である。このような事情から、電源側端子をプラグイン方式にして縦配置とし、従来に比べて幅方向を薄くするとともに、接続する導体バーの接続位置を変更することで入力電圧を切換可能とした遮断器がある。
このような構成の遮断器の切換形態としては、3つの導体バーを挿入可能に電源側端子を形成するとともに、導体バーに連結するための2つの端子金具を設けて実質2端子入力とし、その一方の位置を電源側端子にて変更可能として3つの導体バーのうち2つを選択して入力するよう構成したもの(例えば、特許文献1参照)がある。また、電源側端子を3つ設けるとともに、そのうち2つを選択する切換スイッチを遮断器に組み付けて、該切換スイッチにより入力を切り換えるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)もある。但し、これらの負荷側端子は速結端子で構成され、左右に列べて配置されていた。
特開2003−36778号公報 特開2003−217426号公報(第1図、第3図)
しかしながら、上記遮断器では、分電盤への組み付け状態にて電圧を切り換えようとした場合に、その切換作業が容易ではない。例えば、端子金具を移動させる形態のものでは、遮断器を分電盤から一旦取り外さなければならず、切換作業が面倒であった。特に、薄型の遮断器の場合、分電盤内において左右に近接させて複数並設されているため、隣接する遮断器同士が密着しており、作業者による操作スペースが狭い。したがって、操作する作業者の指先に負担が掛かり、取り外し作業が困難であり、場合によっては、遮断器を破損したり、作業者の指を痛めてしまうこともあった。
また、切換スイッチを設けたものでは、切換作業を簡単に行うことができるものの、切換スイッチを設ける必要があるため、コスト高であるし、遮断器を小型化するには好ましい構成ではない。
さらに、上述する構成により薄型化して小型化を図ったものは、具体的に16mm幅程度が限度であり、一層薄く小型に作製することは負荷側端子の配列等が障害となり、困難であった。
そこで、本発明は、上述したような問題点に鑑み、分電盤に取り付けた状態で而も簡易な構成で電圧の切り換えが可能であって、更に16mm幅未満に薄くでき小型化が可能な遮断器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遮断器ケースの上面に電路を開閉操作する操作レバーを備え、背面に電源側端子、前面に負荷側端子を配置し、単相三線式電路に使用可能な配線用遮断器であって、前記電源側端子及び負荷側端子は夫々3端子から構成されると共に、前記負荷側端子は速結端子で構成され、前記電源側端子及び負荷側端子の双方の端子は平面視略一直線上に配列されて成ることを特徴とする。
この構成により、負荷側端子を電源側端子と合わせて平面視一直線上に配置することで、遮断器ケースの幅を16mmより狭くすることが可能となり、薄く小型化できる。また、単相三線式電路の夫々の電路に接続され、夫々の電路に対応した出力端子を有するので、端子を選択して負荷配線を接続する単純な抜き取り/挿入操作で100V出力と200V出力の電圧切り換えを実施でき、遮断器をいちいち取り外す必要がない。
更に、電圧を切り換えるための切換機構を必要としないので簡易な構成で遮断器を作製できる。
また、2本の電圧線の選択もできるため、分電盤内の電圧線の電流バランスを採りやすいし、接続した負荷配線の接続位置を見るだけで出力電圧を確認でき、電圧の把握をし易い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、遮断器ケースは負荷側端子の任意の1つの端子を閉塞する為の端子カバーを備えて成ることを特徴とする。
この構成により、使用しない端子を端子カバーで塞ぐことができ、誤結線することが無いし使用しない端子に塵等が入り込んで不具合を発生することもない。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、負荷側端子の3つの速結端子は同一平面上に配置され、端子カバーは前記平面上をスライドして何れか1つの端子を覆うように遮断器ケースに組み付けられて成ることを特徴とする。
この構成により、スライド操作することで、任意の端子を閉塞できるので、遮断器を一旦取り外して閉塞端子を変更する面倒な作業を必要としない。また、端子カバーは常にケースに連結した状態に維持できるので無くすことがない。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、端子カバーが、遮断器ケース本体から突出しない位置でスライド可能に設けられていることを特徴とする。
この構成により、端子カバーが遮断器ケース本体から突出しないため、たとえば分電盤内等に隣接設置された配線用遮断器同士で端子カバーが干渉することもなく、配線用遮断器の設置スペースの一層の省スペース化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の発明において、端子カバーに、100V出力を示す第1表示部と200V出力を示す第2表示部とを設けるとともに、端子カバーが所定の端子を閉塞する閉塞位置に位置した際に、開放されている端子による出力状態を示さない何れかの表示部を被覆するための被覆部を遮断器ケースに設けたことを特徴とする。
この構成により、作業者は、端子カバーにて一の端子を閉塞した際に、100V出力の状態となっているのか又は200V出力の状態となっているのかを表示部を目視することで確認することができる。したがって、誤結線を極めて確実に防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れかに記載の発明において、端子カバーに弾性係止片を設ける一方、遮断器ケース本体に前記弾性係止片が係止可能な係止凹部を設け、該弾性係止片と係止凹部との係止により、前記端子カバーを所定の閉塞位置にて保持可能としたことを特徴とする。
この構成により、作業中、端子カバーが安易に閉塞位置からずれることがなく、使い勝手が良い。また、弾性係止片と係止凹部との弾性を利用して係止であるため、スライド方向へと力を加えるだけで容易にスライド操作可能であり、使い勝手や作業性が非常に良い。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、遮断器ケース前面の負荷側端子形成部が斜め上方を向くよう傾斜形成され、各速結端子が上方から視認可能であることを特徴とする。
この構成により、上方から負荷側端子を視認できるので、端子を選択して結線し易い。また、接続状体の確認もし易くなる。
本発明によれば、負荷側端子を電源端子に合わせて上下に一列に配置することで、遮断器ケースの幅を16mmより狭くすることができ、薄く小型化することが可能となる。
また、単相三線式電路の3つの電路に接続され、夫々に対応した出力端子を有するので、負荷側端子を選択して負荷配線を接続する抜き取り/挿入操作で100V出力と200V出力の切り換えを実施できるため、電圧切換操作を容易に行うことができる。
さらに、切換機構を必要としないので簡易な構成で実施できるし、2本の電圧線の選択もできるため、分電盤内の電圧線の電流バランスを採りやすい。
また、接続した負荷配線の接続位置を見るだけで出力電圧を確認でき、電圧の把握をし易い。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る配線用遮断器の第1の実施形態を示す斜視図であり、1は電路を開閉操作する操作レバー、2は分電盤内に配設された電源ラインである導体バーに接続する電源側端子、3はコンセント等に接続された負荷配線を接続する負荷側端子である。また、12は電源側端子2に挿入接続するための導体バーから分岐した分岐バー、13は負荷側端子3に挿入接続する負荷配線を示している。
操作レバー1は、合成樹脂で形成されたケース4の上面の略中央に設置され、前後方向に回動操作することでケース4内に組み込まれた図示しない遮断機構が操作されて、電源側端子2と負荷側端子3とが接続/開放されるよう構成されている。尚、ケース4内には過電流検知機構(図示せず)を備え、過電流を検知したら遮断機構が開動作する。
電源側端子2はケース4背面に設けられている。ケース4背面は平坦な垂直面で形成され、上下方向に一列にP1、P2、P3の3つのプラグイン方式の端子が形成されている。各端子P1〜P3は横方向に貫通してコ字状に切り欠いて形成されている。こうして、幅広の分岐バー12を容易に挿入接続できるし、分電盤内に配設された導体バーを直接挿入して接続することも可能となっている。
負荷側端子3はケース4前面に設けられている。ケース4の前面は下部に垂直な立ち上がり面を有し、途中から斜め上方を向くよう傾斜形成された傾斜面4aを有し、負荷側端子3はこの傾斜面4aの中央にL1、L2、L3の3つの端子を縦一列に設けて形成され、操作レバー1及び電源側端子2を含む平面視一直線上に負荷側端子3は配列されている。
3つの端子L1〜L3は、傾斜面4aに直交するケース4の内方に向けて電線挿入空間を有し、その内部に挿入した負荷配線13の内部電線を係止する係止金具(図示せず)を備えて速結端子を形成している。そして、電源側端子2と負荷側端子3とは、夫々上下同じ順序で連結されるように構成されている。
尚、図示しないが各端子の近傍には電線の係止を解除して負荷配線を抜きやすくするための解除ボタンが設けられている。
このように構成された配線用遮断器は次のように電圧切り換えが成される。電源側端子2及び負荷側端子3とも、中央のP2端子及びL2端子が中性線接続端子としてあり、負荷側端子3の端子L1−L2、或いは端子L2−L3に接続した場合は100Vの出力を得ることができ、端子L1−L3間に接続した場合は200Vの出力を得ることができる。従って、端子L1−L2間で接続されている場合は、L2に接続されている負荷配線13をL3に変更すれば200V出力を得ることができるし、端子L2−L3間で接続されている場合は、L2に接続されている負荷配線13をL1に変更すれば200V出力を得ることができる。
また、端子L1−L3間に接続されて200Vとなっている場合は、どちらか一方の負荷配線13をL2に接続し直すことで100V出力となる。
このように、負荷側端子3を電源側端子2と合わせて平面視一直線上に配置することで、ケース4の幅を16mmより狭くすることが可能となり、薄く小型化できる。
また、単相三線式電路の夫々の電路に接続され、夫々の電路に対応した出力端子を有するので、端子を選択して負荷配線13を接続する単純な抜き取り/挿入操作で100V出力と200V出力の電圧切り換えを実施でき、遮断器をいちいち取り外す必要がない。
更に、電圧を切り換えるための切換機構を必要としないので簡易な構成で遮断器を作製できる。
また、2本の電圧線の選択もできるため、分電盤内の電圧線の電流バランスを採りやすいし、接続した負荷配線13の接続位置を見るだけで出力電圧を確認でき、電圧の把握をし易い。
そして、ケース4前面を斜め上方に向けて傾斜形成したので、上方から負荷側端子3の個々の端子を視認し易く、端子を選択して結線し易い。また、接続状体の確認もし易い。
尚、この実施形態では中央の端子P2、L2を中性極としているが、上下の何れか一方を中性極としても何ら差し支えない。また、負荷側端子3の各端子L1〜L3は電線挿入空間を傾斜面4aに直交する斜め下方に向けて形成しているが、前方から水平に後方に向けて挿入するよう前後方向に形成しても良いし、上方から底部に向けて挿入するように縦方向に形成しても良い。
図2は本発明に係る配線用遮断器の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態とは、電源側端子2の形状、及び負荷側端子3に端子カバー6を設けた点が相違している。電源側端子2は、横方向に貫通する切り欠きを設けず、縦長に形成された分岐バーを挿入するための挿入穴(図示せず)が縦に3個形成されて構成されている。
また、端子カバー6は、図3に示すように1つの端子を閉塞可能な平坦な閉塞部6aと、その左右を折り曲げて形成した平行な一対の係合部6bとを有し、略コ字状を成して合成樹脂により作製されている。
そして、左右の係合部6b先端の対向する部位にはケース4に係合させるための帯状突起7が平行に設けられ、更にその中央部には閉塞部6a方向に端子カバー6をケース4の所定位置に係止させるための突起8が形成されている。尚、上記図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し説明を省略する。
一方、ケース4の傾斜面4aに隣接した左右側面には、傾斜面4aに平行に案内溝10が凹設され、係合保持した端子カバー6を傾斜面4a上でスライド可能としている。そして、案内溝10の各端子L1〜L3に合わせた位置に端子カバー6の突起8に係合する凹部11が一体形成され、夫々の端子L1〜L3を閉塞する所定位置で端子カバー6が係止し、位置を保持可能に構成されている。
このように、使用しない端子を端子カバー6で塞ぐことで、誤結線を無くすことができるし、使用しない端子に塵等が入り込んで不具合が発生することもない。
また、端子カバー6はスライド操作により移動して任意の端子を閉塞できるので、一旦取り外して閉塞端子を変更する面倒な作業を必要としないし、端子カバー6は常にケース4に連結した状態に維持できるので無くすことがない。
尚、端子カバー6はケース4に比べて軟質な樹脂で作製すると良く、スライド及び係止動作をスムーズに行うことができる。
図4は本発明の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態とは、負荷側端子3を設けたケース4前面の形状が異なっている。負荷側端子3を設けたケース4前面は、斜め上方を向いた傾斜面4aが3分割されて形成され、個々の傾斜面4aは垂直面により連結され段違いに配置されている。そして、3つの端子L1〜L3が夫々の傾斜面4aに分離されて配置されている。尚、上記図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し説明を省略する。
このように形成しても、上方から負荷側端子3の個々の端子L1〜L3を視認し易いし、ケース4前面に垂直面を増やすことでケース4の前方への突出量を図1の形状に比べて抑えることができる。
図5は本発明の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態とは、負荷側端子3を設けたケース4前面の形状が異なり、ケース4前面は、垂直面4bと水平面とが交互に配置され、3段に階段状に形成されている。そして、3つの端子L1〜L3が各垂直面4bに分離して設けられている。夫々の垂直面4bは水平面で連結され、個々の端子L1〜L3は水平方向に電線挿入空間が形成され、前方から負荷配線13を挿入するよう形成されている。尚、上記図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し説明を省略する。
このように各端子に段差を設けることで、垂直面4bに端子を設けても、上方から各端子を視認することが可能となる。また垂直面4bとすることで、前方へのケース4突出量も抑えることができる。
図6は本発明の第5の実施形態を示している。上記第1の実施形態とは、負荷側端子3を設けたケース4前面の形状が異なり、ケース4前面は一様な垂直面で形成され、3つの端子L1〜L3が同一平面状に形成されている。そして、上記図2に示すような案内溝10が形成され、図3に示すような端子カバー6が装着されている。尚、上記図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し説明を省略する。
このように、前面を一様な垂直面とすれば、傾斜形成した場合に比べて分電盤に取り付けた状態での端子の確認はし辛くなるが、スライドする端子カバー6を取り付けやすくなるし、ケース4の前方への突出量を最小にすることができる。但し、分電盤内の配線用遮断器組み付け部位を、配線用遮断器の前方が持ち上がるように傾斜形成しておくことで、遮断器ケース前面を傾斜形成した如く端子を上方、即ち分電盤前方から視認し易くできる。
本発明の第6の実施形態について、図7〜図11に基づき説明する。図7は、本発明の第6の実施形態となる配線用遮断器61を示した斜視説明図であり、図8は、配線用遮断器61を正面側から見た説明図である。また、図9は、配線用遮断器61のケース4内部を示した斜視説明図であり、図10は、端子カバー66を拡大して示した斜視説明図である。さらに、図11は、端子カバー66により中央の端子L2を閉塞した状態を示した斜視説明図である。
本発明の第6の実施形態となる配線用遮断器61は、上記第1の実施形態とは、負荷側端子3を設けたケース4前面の形状が異なっており、上記第2の実施形態同様、端子カバー66によって、使用しない端子を閉塞可能としている。
ここで、ケース4前面の形状、及び端子カバー66について詳述する。
ケース4前面は、上記第1の実施形態同様、斜め上方を向くような傾斜面4aに形成されており、該傾斜面4aには、L1、L2、L3の3つの端子を縦一列に配設してなる負荷側端子3が設けられている。また、傾斜面4aには、その左右両縁に支持壁62、62が、傾斜方向に沿って且つ傾斜面4aに対して垂直方向に立設されている。該支持壁62、62内面には、傾斜方向に沿って図示しない係合溝が凹設されており、後述の如き端子カバー66を傾斜方向でスライド可能に支持している。さらに、支持壁62、62の所定位置には、後述の如き端子カバー66の表示部69a、69bを覆う被覆部63が、支持壁62、62間に傾斜面4aの一部を覆うように架設されている。尚、支持壁62、62間の上端部及び下端部は閉塞されている。
一方、端子カバー66は、弾性を有する合成樹脂を矩形薄板状に形成してなるものであって、その略中央には、上下両側が凹状に刻設されることで、その中央部が前方へと突出した形状の突部67が一体的に設けられている。また、端子カバー66の右側縁部には、L字状の切り込みを設けることにより、腕状の弾性係止片68が設けられている。該弾性係止片68の先端部は右側方へと膨出する膨出部となっており、係合溝の所定位置(複数箇所)に設けられた係止凹部(図示しない)に係止可能となっている。さらに、端子カバー66の上部及び下部には、100V出力又は200V出力を示す表示がなされた表示部69a、69bが設けられている。尚、該端子カバー66は、図9に示すように、配線用遮断器1のケース4を組み立てる際に、支持壁62、62間に位置するように設置され、ケース4組み立て後には、支持壁62、62間から脱却しないようになっている。
上述したような端子カバー66により配線用遮断器61にて負荷側端子3の各端子L1〜L3を閉塞する動作について説明する。
まず、100V出力としたい場合には、端子L1又は端子L3を閉塞してやればよい。そこで、図7に示すように、端子L1を覆うような位置に端子カバー66を位置させることで、端子L1が閉塞され、端子L1への負荷配線13の接続が不可能となる。また、該位置にある場合、弾性係止片68が係合溝内の係止凹部に係止しており、端子カバー66をその位置にて保持可能としている。さらに、端子カバー66の下部に設けられた表示部69bが被覆部63にて覆われており、作業者からは100Vと示された表示部69aのみが視認可能となっている。尚、100V出力としたい場合には、端子L3を閉塞してもよい。そこで、端子カバー66を最下端までスライドさせて端子L3を覆う位置に位置させてもよい。該端子L3を覆う位置にある場合にも、端子カバー66は、弾性係止片68と係止凹部とによって保持されており、また表示部69bが支持壁62、62の下端縁により覆われた状態となっている。
一方、200V出力としたい場合には、端子L2を閉塞してやればよい。そこで、図11に示すように、端子カバー66を上記端子L1を覆う位置から端子L2を覆うような位置へスライドさせることで、端子L2が閉塞され、端子L2への負荷配線の接続が不可能となる。端子カバー66をスライドさせるにあたっては、端子カバー66の突部67に指先等を当て、下方へと押し下げれば、弾性係止片68と係止凹部との係止が解除され、端子カバー66をスライド自在な状態とすることができる。
また、端子L2を覆う位置に位置させた場合にも、弾性係止片68が係合溝内の係止凹部に係止しており、端子カバー66を該位置にて保持としている。さらに、端子L2を覆う位置にある場合には、端子カバー66の上部に設けられた表示部69aが被覆部63にて覆われ、作業者からは200Vと示された表示部69bのみが視認可能となる。
以上のような配線用遮断器61によれば、端子カバー66を傾斜面4a上にてスライドさせることにより、負荷側端子3において使用しない端子を端子カバー66にて閉塞することができるため、誤結線を効果的に防止することができる。さらに、使用しない端子を端子カバー66にて閉塞することで、該端子内へ塵等が入り込んで不具合が発生するようなこともない。
また、端子カバー66のスライド操作のみによって所望の端子を閉塞することができるため、端子カバーを一旦取り外して閉塞する端子を変更するといった面倒な作業を必要としない。さらに、端子カバー66は、傾斜面4a上にて支持壁62、62間に挟まれた状態で保持されており、ケース4組み立て後には取り外し不可能となっているため、端子カバー66が不用意に脱却することもない上、作業時等に無くすこともない。
加えて、端子カバー66は、支持壁62、62間に挟まれた状態で保持されているため、上記図2に示したもののように、ケース4(支持壁62、62を含む)から突出しない構成となっている。したがって、たとえば分電盤内等に隣接設置された配線用遮断器同士で端子カバー66が干渉したりすることもなく、配線用遮断器61の設置スペースの更なる省スペース化を図ることができ、ひいては分電盤の小型化等を図ることができる。
さらに、端子カバー66は、膨出部を有する弾性係止片68を備えているため、該弾性係止片68と係止凹部との係止によって、端子カバー66を所定の閉塞位置にて保持可能となっている。したがって、作業中、端子カバー66が安易に閉塞位置からずれることがなく、使い勝手が良い。さらにまた、弾性係止片68と係止凹部との弾性を利用して係止であるため、スライド方向へと力を加えるだけで容易にスライド操作可能であり、使い勝手や作業性が非常に良い。加えて、端子カバー66の中央に突部68が設けられているため、端子カバー66をスライド操作に係る操作性の一層の向上を実現することができる。
またさらに、端子カバー66の上部及び下部に100V出力又は200V出力を示した表示部69a、69bが設けられているとともに、端子カバー66が所定の閉塞位置にある際に、上記表示部69a、69bの一方を覆う被覆部63が支持壁62、62の所定位置に架設されている。そのため、作業者は、端子カバー66にて一の端子を閉塞した際に、100V出力の状態となっているのか又は200V出力の状態となっているのかを表示部69a又は69bを目視することにより確認することができる。したがって、誤結線を極めて確実に防止することができる。
尚、上記実施形態では、端子カバー6をケース4に取り付けた状態で閉塞する端子を変更可能としているが、ケース4から容易に着脱可能に形成し、着脱操作により閉塞する端子を変更する構成としても良い。また、電源側端子2、負荷側端子3を平面視一直線上に配置しているが、僅からにずらして配置してもかまわない。そうすることで、ケース4の幅方向の厚みが増すことになるが、負荷側端子3の視認性の向上を図ることができる。例えば中央の端子L2のみ左右の一方向にずらすことで3つの端子L1〜L3の上方からの視認性を更に向上できる。
さらに、端子カバーに100V出力であるか200V出力であるかを視認させるための表示部を設けるにあたっては、上記実施形態に記載のように「100V」又は「200V」と表示するのではなく、異なる色によって端子カバーの端部を着色して両者を識別可能とするようにしてもよい。加えて、弾性係止片を端子カバーの左右両側に設けるような構成としてもよいし、後方へ突出するような弾性係止片を設けるとともに、傾斜面上に該弾性係止片と係止可能な係止凹部を設けるといった構成としても何ら問題はない。
本発明に係る配線用遮断器の第1の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る配線用遮断器の第2の実施形態を示し、(a)は端子カバーを装着した状態の斜視説明図、(b)は端子カバーを取り外した状態の斜視説明図である。 図2の端子カバーを示し、(a)は側面図、(b)はA−A線断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明の第5の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明の第6の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明の第6の実施形態を正面側から見た説明図である。 本発明の第6の実施形態の配線用遮断器のケース内部を示した斜視説明図である。 端子カバーを拡大して示した斜視説明図である。 端子カバーにより中央の端子を閉塞した状態を示した斜視説明図である。
符号の説明
1・・操作レバー、2・・電源側端子、3・・負荷側端子、4・・ケース、4a・・傾斜面、6、66・・端子カバー、68・・弾性係止片、69a、69b・・表示部。

Claims (7)

  1. 遮断器ケースの上面に電路を開閉操作する操作レバーを備え、背面に電源側端子、前面に負荷側端子を配置し、単相三線式電路に使用可能な配線用遮断器であって、
    前記電源側端子及び負荷側端子は夫々3端子から構成されると共に、前記負荷側端子は速結端子で構成され、前記電源側端子及び負荷側端子の双方の端子は平面視略一直線上に配列されて成ることを特徴とする配線用遮断器。
  2. 遮断器ケースは負荷側端子の任意の1つの端子を閉塞する為の端子カバーを備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の配線用遮断器。
  3. 負荷側端子の3つの速結端子は同一平面上に配置され、端子カバーは前記平面上をスライドして何れか1つの端子を覆うように遮断器ケースに組み付けられて成ることを特徴とする請求項2に記載の配線用遮断器。
  4. 端子カバーが、遮断器ケース本体から突出しない位置でスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線用遮断器。
  5. 端子カバーに、100V出力を示す第1表示部と200V出力を示す第2表示部とを設けるとともに、端子カバーが所定の端子を閉塞する閉塞位置に位置した際に、開放されている端子による出力状態を示さない何れかの表示部を被覆するための被覆部を遮断器ケースに設けたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の配線用遮断器。
  6. 端子カバーに弾性係止片を設ける一方、遮断器ケース本体に前記弾性係止片が係止可能な係止凹部を設け、該弾性係止片と係止凹部との係止により、前記端子カバーを所定の閉塞位置にて保持可能としたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の配線用遮断器。
  7. 遮断器ケース前面の負荷側端子形成部が斜め上方を向くよう傾斜形成され、各速結端子が上方から視認可能であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の配線用遮断器。
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