JP4466984B2 - プラグイン式配線用遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単相3線式の分電盤に使用する100ボルト、200ボルト共用のプラグイン式配線用遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
単相3線式の分電盤に使用する100ボルト、200ボルト共用のプラグイン式配線用遮断器は、長手方向端面に3本の溝を形成してその内2本の溝にプラグイン端子を設け、それらの溝に分電盤に設けられた3本の板状主幹バーを嵌合してそのうちの2本にプラグイン端子を接続して用いられる。3本の主幹バーは、中性極のN相主幹バー、電圧極のL1主幹バー、L2主幹バーからなり、例えば上からN相主幹バー、L1主幹バー、L2主幹バーの順序に配置されている。100ボルトを必要とする場合にはプラグイン端子をN相主幹バーとL2主幹バーに接続し、200ボルトを必要とする場合にはL1主幹バーとL2主幹バーに接続する。
【0003】
主幹バーの両側に分岐配線用のプラグイン式配線用遮断器を配置する分電盤では、各側の負荷を両電圧極の主幹バーにバランスよく接続するため、L1主幹バーとL2主幹バーの順序を両側で逆になるように配置している。この主幹バーは例えば図41に示すように、L1主幹バー、L2主幹バーを櫛状にしたうえクランク状に折り曲げて対向させて構成されており、一方側では上からN相主幹バー、L1主幹バー、L2主幹バーの順序に配置され、他方側では上からN相主幹バー、L2主幹バー、L1主幹バーの順序に配置される。この構成では、中段に配置される一方側のL1主幹バー、他方側のL2主幹バーは、対向する側の下段に配置される各主幹バーの櫛状にしたうえクランク状に折り曲げられた先端部となる。このように構成した主幹バーに図42に示すように両側からプラグイン式配線用遮断器を配置する。一方側で100ボルトを必要とする場合にはプラグイン式配線用遮断器をN相主幹バーとL2主幹バーに接続し、200ボルトを必要とする場合にはL1主幹バーとL2主幹バーに接続する。また、他方側で100ボルトを必要とする場合にはプラグイン式配線用遮断器をN相主幹バーとL1主幹バーに接続し、200ボルトを必要とする場合にはL1主幹バーとL2主幹バーに接続する。
【0004】
このような構成では、プラグイン式配線用遮断器の一方の端子を下段の主幹バーに接続し、100ボルトを必要とする場合には他方の端子を上段の主幹バーに、また200ボルトを必要とする場合は中段の主幹バーに接続することとなる。これに対応するためには、他方の端子を上段に設けた100ボルト用と、中段に設けた200ボルト用との2種類のプラグイン式配線用遮断器を要することになり、製造過程では品種が2倍となることから多大な設備投資を要し、流通段階では余計な在庫を置く必要があるという問題があった。
【0005】
この問題を解決するため、図43に示すように端子をスライドできる可動端子とし、上段と中段の位置を換えることにより100ボルト用と200ボルト用を切り換えるようにしたプラグイン式配線用遮断器が考えられたが、可動端子をスライドできるようにするために撚り線を使用して端子に接続しており、この撚り線が内部の機器やケースに引っかかって破損する恐れがあった。
【0006】
一方、過去に施工された分電盤では、プラグイン式配線用遮断器ではなく、JIS C 8370の1Pの協約形配線用遮断器のサイズに2P組み込んだ配線用遮断器が使用されているものがある。このような分電盤の遮断器取り付け部の空きスペースに、追加工事等の改造を行う場合、プラグイン式配線用遮断器が使用できれば、工事業者の在庫の減少が図れ好都合である。このような要求に答えるため、プラグイン端子を連結端子に変換するユニット端子台が製品化され、プラグイン式配線用遮断器にユニット端子台を装着して協約形配線用遮断器を代替することが行われている。ところが、プラグイン式配線用遮断器とユニット端子台の結合は、ユニット端子台に設けたバー端子をプラグイン式配線用遮断器の主幹バー受け部に挿入するだけとしているため、ユニット端子台の連結端子がねじ式の場合には、ねじの締結により結合部に回転モーメントがかかって結合が外れてしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決して、100ボルト用、200ボルト用の切り替えが簡単にでき、協約形配線用遮断器の代替も容易な、単相3線式の分電盤に使用するプラグイン式配線用遮断器を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するためになされた請求項1の発明のプラグイン式配線用遮断器は、主幹バー接続用の端子金具を組み込んだ可動端子部材を、回転軸を介して遮断器本体に対して回転自在に接続し、遮断器本体に対する可動端子部材の装着位置を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能としたことを特徴とするものである。
【0010】
さらに同一の課題を解決するためになされた請求項2の発明のプラグイン式配線用遮断器は、主幹バー接続用の可動端子金具を、回転軸を介して遮断器本体に対して回転自在に接続し、遮断器本体に対する可動端子金具の装着位置を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能としたことを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
いずれの発明においても、電線挿入口と、該電線挿入口の内部に設けられた施錠圧接金具と、該施錠圧接金具と電線の圧接を解除するレバーと、プラグイン式配線用遮断器のプラグイン端子に圧接され電路となるバーとを備えたユニット端子台を装着することができる。
次に、本発明の実施形態および参考形態を説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
参考形態
図1及び図2は第1の参考形態を示すもので、1はプラグイン式配線用遮断器の遮断器本体、3はこの遮断器本体1に対して電気的に脱着自在な可動端子部材である。以下脱着とは構造的及び電気的に同時に行うもののことを言う。この遮断器本体1に対する可動端子部材3の装着位置を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能としてある。遮断器本体1には1個の固定端子部材2を設けるとともに、可動端子部材3の装着部4を2個設けてある。遮断器本体1には可動端子部材3の凸部5と係合する凹部6を長手方向端面に水平に設け、可動端子部材3を長手方向側面から挿入して遮断器本体1に装着し、主幹バーへの脱着に際し脱落しないよう保持できるようにしている。可動端子部材3を装着する遮断器本体1の装着部4の挿入方向前方には壁7が設けてあり、可動端子部材3の位置を規制している。図1は上段に可動端子部材3を装着した状態、図2は中段に可動端子部材3を装着した状態を示しており、可動端子部材3の端子金具8はそれぞれ上段あるいは中段の主幹バーに接続されることになる。9は遮断器本体1の上面に設けた表示孔であって、可動端子部材3を上段に装着したときは該表示孔9から可動端子部材3の上面の色が見え、可動端子部材3を中段に装着したときは該表示孔9から上段の可動端子部材3の装着部4下部隔壁の上面の色が見えることから、電圧の表示ができることになる。
【0014】
可動端子部材3と遮断器本体1の装着部4との接続部の構成は、例えば図3及び図4に示す通りである。可動端子部材3には、主幹バーに接続される端子金具8の背面に遮断器本体1に接続するためのクリップ状の端子金具11が一体に設けられている。遮断器本体1の内部には、この端子金具11と係合する導電バー12が接続部材として設けられており、可動端子部材3を装着部4に装着すると端子金具11が導電バー12を挟み込んで接続されることになる。なお、導電バー12はガタつきをもって遮断器本体1に取り付けられるのが好ましい。また、図3、図4では凸部5、凹部6を第一の実施形態より変形させており、可動端子部材3の上下部にそれぞれ凸部5、5を設け、装着部4の内壁の上下に凹部6、6を設けたものである。
【0015】
図5及び図6は接続部の変形例を示すもので、図5に示すように端子金具8と板状の端子金具11が一体に構成されている。一方、遮断器本体1内部には端子金具11と係合するクリップ状の受け口13が設けられており、可動端子部材3を装着部4に装着すると受け口13が端子金具11を挟み込んで接続される。なお、板状の端子金具11は図示したもののほか突出しないようにして端子金具8の背部と兼用させてもよい。
【0016】
また、図7に示すように遮断器本体1の内部に端子金具11と係合するスリットを設けたスリットバー14を設け、可動端子部材3を装着部4に装着すると端子金具11がスリットバー14のスリットに挿入されてスリットのばね作用により挟持され、接続されるようにしてもよい。
【0017】
図8及び図9は第2の参考形態を示すもので、可動端子部材3を2極分の高さのものとし、遮断器本体1に装着部4を1個設けたものである。可動端子部材3は主幹バー接続用の端子金具8を1個だけ備えたもので、図8に示すように端子金具8が上段にくるように装着するか、図9に示すように中段にくるように装着するかによって、端子金具8はそれぞれ上段あるいは中段の主幹バーに接続されることになる。10は可動端子部材3の端面に設けた電圧表示部であって、選択された電圧を表示することができる。可動端子部材3を装着部4に装着したとき端子金具11が遮断器本体1の接続部材に接続されることは第1の実施の形態と同様である。
【0018】
図10及び図11は第3の参考形態を示すもので、可動端子部材3を1極分のものとし、装着部4を2個設けたものである。遮断器本体1には可動端子部材3の凸部5と係合する凹部6を遮断器本体1の底面に垂直に設け、可動端子部材3を上面から垂直に挿入して遮断器本体1に装着できるようにしている。この例では上下、前後にずらして2個の凹部6を設けており、図10に示すように上後に設けた凹部6に可動端子部材3を装着すれば上段の主幹バーに、図11に示すように下前に設けた凹部6に可動端子部材3を装着すれば中段の主幹バーにそれぞれ接続されることになる。
【0019】
図12及び図13は第4の参考形態を示すもので、可動端子部材3を2極分のものとし、装着部4を1個設けたものであり、その装着方法は第3の参考形態と同様である。主幹バー接続用の端子金具8を1個だけ備えた2極分の可動端子部材3をいずれかの方向に挿入し装着することにより、第2の参考形態と同様に各主幹バーとの接続を切り替え可能とする。
【0020】
なお、前記第1乃至第4の参考形態においては、可動端子部材3に凸部、遮断器本体1に凹部を設けているが、可動端子部材3に凹部、遮断器本体1に凸部を設けてもよく、位置規制は壁に突き当てることで行っているが弾性材の爪などの係合により固定すればよいものであり、組み合わせればさらに安定に位置の規制が行われることは言うまでもない。
【0021】
また、端子金具11と遮断器本体1との接続部については、一方を板状、他方をクリップ状もしくはスリットを設けた板状としてこれに挟持させるか、ばね材により片面から圧接させるなどの他、ピンとプラグなどプラグイン接続できるものであればよく、任意の手段を採用できる。
【0022】
図14及び図15は第5の参考形態を示すもので、可動端子部材3を3極分の高さのものとし、その中央と片側に主幹バー接続用の端子金具8を設けたものである。可動端子部材3の取り付け方向を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能とする。
【0023】
請求項1の発明の実施形態
図16及び図17は請求項1の発明の第1の実施形態を示す図である。可動端子部材15は1極分のものとし、その幅は遮断器本体1のほぼ半分としている。遮断器本体1には2極分の可動端子部材15の回転スペース16を設け、該回転スペース16に可動端子部材15を収容して、遮断器本体1に回転軸17により枢着している。遮断器本体1には1個の固定端子部材2が設けられている。端子金具18は回転軸17に接続され、遮断器本体1に接続されている。可動端子部材15を回転させることにより、図16に示す端子金具18が上段にある状態と、図17に示す端子金具18が中段にある状態とのいずれかを選択し、各主幹バーとの接続を切り替え可能とすることができる。可動端子部材15の端面には電圧表示部10が設けてあり、可動端子部材15の位置により選択された電圧を表示することができる。ここで、回転スペース16の壁面は可動端子部材15の位置規制の回転止めとして作用する。
【0024】
図18及び図19は請求項1の発明の第2の実施の形態を示すもので、2極分の可動端子部材15が2極分の回転スペース16に収容され、遮断器本体1に回転軸17により枢着されている。固定端子部材2及び端子金具18が設けられているのは、第5の実施の形態と同様である。端子金具18は回転軸17に接続され、遮断器本体1に接続されている。可動端子部材15を回転させることにより、端子金具18が上段にある状態と、中段にある状態のいずれかを選択することができ、主幹バーとの接続を切り替えることができる。ここでも可動端子部材15の端面に電圧表示部10が設けてあり、選択された電圧が表示される。
【0025】
図20及び図21は請求項1の発明の第3の実施の形態を示すもので、1極分の可動端子部材15が3極分の回転スペース16に収容され、遮断器本体1に回転軸17により枢着されている。この第8の実施の形態では固定端子部材2が中段に設けられており、端子金具18は回転軸17を介して遮断器本体1に接続されている。可動端子部材15を回転させることにより、20に示すように端子金具18が上段にある状態と、図21に示すように端子金具18が下段にある状態のいずれかを選択することができる。
【0026】
図22及び図23は請求項1の発明の第4の実施の形態を示すもので、可動端子部材15を3極分のものとし、遮断器本体1と同じ幅としてある。可動端子部材15は3極分の回転スペース16に収容され、中空の絶縁材からなる回転軸17により遮断器本体1に枢着されている。この第9の実施の形態では固定端子部材2が中段に設けられており、固定端子部材2は中空の回転軸17の中空部を通して遮断器本体1に接続されている。また、可動端子部材15の端子金具18は、端子金具18と導通させた遮断器本体1接続用端子金具と、遮断器本体1に設けた接続部材との接触により接続される。可動端子部材15を回転させることにより、端子金具18が上段にある状態と、下段にある状態のいずれかを選択することができる。19は回転スペースに設けた突起であって、可動端子部材15の回転を止め、正規位置に規制する。
【0027】
図24及び図25は請求項1の発明の第5の実施の形態を示すものである。これは図22及び図23に示す第4の実施の形態における回転軸17の構造を変更し、固定端子部材2が可動端子部材15とともに回転するようにしたものである。
【0028】
(参考形態)
図26及び図27は第6の参考形態を示すもので、主幹バー接続用の可動端子金具20を遮断器本体1に対して電気的に脱着自在としたものである。遮断器本体1内部には可動端子金具20を挟持するクリップ状の受け口21を上下に2個設け、第1の実施の形態のものと同様に固定端子部材2が設けてある。可動端子金具20は図27に示すように基部22と主幹バー接続用の受け口23とから構成しており、可動端子金具20の基部22を遮断器本体1の受け口21に装着すると受け口21が基部22を挟み込んで接続されるとともに遮断器1に機械的に保持されることになる。ここで、可動端子金具20を上側の受け口21に装着すれば可動端子金具20は上段の主幹バーに、下側の受け口21に装着すれば中段の主幹バーにそれぞれ接続されることになる。
【0029】
図28及び図29は第7の参考形態を示すものである。可動端子金具20を挟持するクリップ状の受け口21をスリットバー24に替え、可動端子金具20は図29に示すように基部22を延長してプラグ端子部25としており、スリットバー24の上下に設けたスリットの何れかに可動端子金具20のプラグ端子部25を装着すればスリットのばね作用により挟持され、接続される。プラグ端子部25を上側のスリットに装着すれば可動端子金具20は上段の主幹バーに、下側のスリットに装着すれば中段の主幹バーにそれぞれ接続されることになる。
【0030】
請求項2の発明の実施形態
図30及び図31は請求項2の発明の第1の実施の形態を示すものである。可動端子金具26の基部を延長して延長部分を回転軸27により遮断器本体1に枢着している。遮断器本体1には可動端子金具26の回転スペース28を設けており、該回転スペース28は可動端子金具26の2極分のものとし、その幅は遮断器本体1のほぼ半分としている。可動端子金具26を回転させることにより、図30に示すように可動端子金具26の主幹バー接続用の受け口29が上段にある状態と図31に示す受け口29が中段にある状態とのいずれかを選択し、各主幹バーとの接続を切り替え可能とすることができる。また、遮断器本体1には第6の実施の形態のものと同様に固定端子部材2が設けてある。なお、可動端子部材15を使用した前記第6の実施の形態等と同様に、回転スペース28の壁面は可動端子金具26の位置規制の回転止めとして作用している。
【0031】
図32及び図33は請求項2の発明の第2の実施の形態を示すものである。第1の実施の形態のものの側壁部をえぐって凹部30を設け、可動端子金具26を回転させる時に可動端子金具26を摘みやすくしたもので、他は第1の実施の形態と同様である。
【0032】
図34及び図35は請求項2の発明の第3の実施の形態を示すもので、可動端子金具26の基部の延長部分を第12の実施の形態のものより長くして2極分とし、遮断器本体1には可動端子金具26の3極分の回転スペース28を設けている。可動端子金具26を回転させることにより、図34に示すように可動端子金具26の主幹バー接続用の受け口29が上段にある状態と図35に示す受け口29が下段にある状態とのいずれかを選択し、各主幹バーとの接続を切り替え可能とすることができる。
【0033】
図36乃至図38は請求項2の発明の第4の実施の形態を示すもので、図38に示すように可動端子金具26の受け口29に絶縁物からなる保護部材31を設けており、回転スペース28は保護部材31と可動端子金具26が上段もしくは下段の位置にあるときに遮断器本体1に入り込む部分のみをえぐって構成している。可動端子金具26を回転させることにより、図36に示す受け口29が上段にある状態と図37に示す受け口29が中段にある状態とのいずれかを選択し、各主幹バーとの接続を切り替え可能とすることができるのも同様である。
【0034】
請求項3の発明の実施形態
以下に請求項3の発明の実施形態を示す。
図39は遮断器本体1にユニット端子台32を装着した状態を示すもので、ユニット端子台32には電線挿入口33が設けられている。一部図示していないが、ユニット端子台32は、電線挿入口33の内部に設けられた電線に圧接され電線を保持する施錠圧接金具と、該施錠圧接金具と電線の圧接を解除するレバーと、プラグイン式配線用遮断器の主幹バー接続用端子金具及び固定端子部材への接続用のバー端子34とを備えている。この施錠圧接金具は、ユニット端子台32の内部においてバー端子34に接続し、施錠圧接金具とレバーの機構は、配線機器に一般に使用される構造としてある。35は、遮断器本体1に設けた凸部であって、該凸部35にはユニット端子台32に設けた腕部36を係合させている。ユニット端子台32への電線の接続にねじ端子を使用せず、ねじ無し端子を使用していることから、ねじの締結により回転モーメントがかかることがなく、遮断器本体1に設けた凸部35とユニット端子台32に設けた腕部36を係合させていることから、電線の脱着時に遮断器本体1とユニット端子台32の結合が外れることがない。
【0035】
また、図40において、35は協約形配線用遮断器の取り付け台であって、JISによって規定された協約形配線用遮断器に合わせて製作されている。遮断器本体1は協約形配線用遮断器より縦寸法が小さい場合には、本実施形態のようにユニット端子台32を装着した状態において、プラグイン式配線用遮断器本体1とユニット端子台32を合わせた取り付け寸法を協約形配線用遮断器の寸法に合わせたことにより、協約形配線用遮断器の取り付け台37にそのまま取り付けることができるものである。なお、プラグイン式配線用遮断器本体1の縦寸法が協約形配線用遮断器と同寸法の場合には、ユニット端子台の底の突出した取り付け部を無くした構造のものとすればよい。
【0036】
図41は遮断器本体1にユニット端子台32を装着した場合の他の例を示すもので、遮断器本体1に設けた凹部38にユニット端子台32に設けた凸部39を係合させている。この実施の形態でも、凹部38に凸部39を係合させていることから、電線の接続時に遮断器本体1とユニット端子台32の結合が外れることがない。
【0037】
さらにこの場合においては、ユニット端子台32に、遮断器本体1の主幹バー接続用端子金具及び固定端子部材が設けられた溝を隠すリブ40を設けている。これにより、溝から見える遮断器本体1の主幹バー接続用端子金具及び固定端子部材と、ユニット端子台32のバー端子34に誤ってマイナスドライバー等を挿入して接触することが防止できる。またこの場合はリブ40の形状から、ユニット端子台32を遮断器本体1の長手方向から挿入し、リブ40が外側に開いて奥に達して元に戻るようにして取り付けている。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば回転軸を介して遮断器本体に対して回転自在に接続した可動端子部材あるいは可動端子金具の回転といった簡単な操作によって、プラグイン式配線用遮断器の100ボルト用、200ボルト用の切り替えが簡単にできるという利点がある。また、ユニット端子台を装着することにより協約形配線用遮断器の代替も容易に行える利点をも有するものである。なお、本発明は単相3線式の分電盤に使用する100ボルト、200ボルト共用のプラグイン式配線用遮断器に関するものであるが、3相4線式の分電盤において電圧不平衡を解消するプラグイン式配線用遮断器に応用が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考実施を示す側面図と平面図である。
【図2】第1の参考形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す側面図と平面図である。
【図3】端子金具と可動端子部材の説明図である。
【図4】図3の端子金具が取り付けられる遮断器本体の部分断面図である。
【図5】他の端子金具を示す斜視図である。
【図6】図5の端子金具が取り付けられる遮断器本体の部分断面図である。
【図7】図5の端子金具が取り付けられる他の遮断器本体の部分断面図である。
【図8】第2の参考形態を示す側面図と平面図である。
【図9】第2の参考形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す側面図と平面図である。
【図10】第3の参考形態を示す側面図と平面図である。
【図11】第3の参考の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す側面図と平面図である。
【図12】第4の参考形態を示す側面図である。
【図13】第4の参考形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す側面図である。
【図14】第5の参考形態を示す側面図と平面図である。
【図15】第5の参考形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す側面図と平面図である。
【図16】請求項1の発明の第1の実施形態を示す3面図である。
【図17】請求項1の発明の第1の実施形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図18】請求項1の発明の第2の実施の形態を示す3面図である。
【図19】請求項1の発明の第2の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図20】請求項1の発明の第3の実施の形態を示す3面図である。
【図21】請求項1の発明の第3の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図22】請求項1の発明の第4の実施の形態を示す3面図である。
【図23】請求項1の発明の第4の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図24】請求項1の発明の第5の実施の形態を示す3面図である。
【図25】第5の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図26】第6の参考形態を示す遮断器本体の部分断面図である。
【図27】第6の参考形態のものに使用する可動端子金具を示す斜視図である。
【図28】第7の参考形態を示す遮断器本体の部分断面図である。
【図29】第7の参考形態のものに使用する可動端子金具を示す斜視図である。
【図30】請求項2の発明の第1の実施の形態を示す3面図である。
【図31】請求項2の発明の第1の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図32】請求項2の発明の第2の実施の形態を示す3面図である。
【図33】請求項2の発明の第2の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図34】請求項2の発明の第3の実施の形態を示す3面図である。
【図35】請求項2の発明の第3の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図36】請求項2の発明の第4の実施の形態を示す3面図である。
【図37】請求項2の発明の第4の実施の形態において、可動端子部材の位置を変えた状態を示す3面図である。
【図38】請求項2の発明の第4の実施の形態のものに使用する可動端子金具を示す側面図であ
【図39】請求項3のユニット端子台を装着した状態を示す斜視図である。
【図40】ユニット端子台を装着した他の例を示す正面図である。
【図41】主幹バーの構成例を示す斜視図である。
【図42】主幹バーにプラグイン式配線用遮断器を接続した状態を示す断面図である。
【図43】従来のプラグイン式配線用遮断器の部分断面図である。
【符号の説明】
1 遮断器本体
2 固定端子部材
3 可動端子部材
4 装着部
5 凸部
6 凹部
7 壁
8 端子金具
9 表示孔
10 電圧表示部
11 端子金具
12 導電バー
13 受け口
14 スリットバー
15 可動端子部材
16 回転スペース
17 回転軸
18 端子金具
19 突起
20 可動端子金具
21 受け口
22 基部
23 受け口
24 スリットバー
25 プラグ端子部
26 可動端子金具
27 回転軸
28 回転スペース
29 受け口
30 凹部
31 保護部材
32 ユニット端子台
33 電線挿入口
34 バー端子
35 凸部
36 腕部
37 取り付け台
38 凹部
39 凸部
40 リブ

Claims (3)

  1. 主幹バー接続用の端子金具を組み込んだ可動端子部材を、回転軸を介して遮断器本体に対して回転自在に接続し、遮断器本体に対する可動端子部材の装着位置を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能としたことを特徴とするプラグイン式配線用遮断器。
  2. 主幹バー接続用の可動端子金具を、回転軸を介して遮断器本体に対して回転自在に接続し、遮断器本体に対する可動端子金具の装着位置を変えることにより、各主幹バーとの接続を切り替え可能としたことを特徴とするプラグイン式配線用遮断器。
  3. 電線挿入口と、該電線挿入口の内部に設けられた施錠圧接金具と、該施錠圧接金具と電線の圧接を解除するレバーと、プラグイン式配線用遮断器のプラグイン端子に圧接され電路となるバー端子とを備えたユニット端子台が装着された請求項1または2に記載のプラグイン式配線用遮断器。
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