JP2020137133A - 切替開閉器 - Google Patents
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Description
しかしながら、切替開閉器をこのように分電盤内に組み込んで、分散電源への切り替えを可能とする構成は分電盤の大型化を招いていた。
そのため、切替開閉器の設置スペースの省スペース化を図ったものがある。例えば特許文献2では、切替開閉器に複数の分岐ブレーカ接続部を設けて、直接分岐ブレーカの接続を可能とし、別途分岐ブレーカを接続するための二次側電路の配設スペースを無くした。
しかしながら、切替開閉器により電源を商用電源から分散電源に切り替えた場合、商用電源の電路に配置されている主幹ブレーカ(漏電遮断器)も切り離されるため、切替開閉器の二次側電路に新たに漏電遮断器を設ける等の処置が必要な場合があった。そうなると、省スペース化を図っても漏電遮断器を取り付けるスペースが別途必要となり、省スペースで構成することが難かしい場合が発生した。
この構成によれば、出力端子とプラグイン式の分岐ブレーカを接続する銅バーとがハウジングの1側部に配置されているため、漏電遮断器の一次側端子を出力端子に接続し、その二次側端子と銅バーとを接続すれば、銅バーに接続した分岐ブレーカは漏電遮断器を介して切替開閉器の出力端子に接続されることになる。よって、切替開閉器と分岐ブレーカとの間に漏電遮断器を取り付ける構成を省スペースで実現することが可能となる。
この構成によれば、出力端子に漏電遮断器が接続され、その二次側端子が銅バーに接続されて成るため、分岐ブレーカは銅バーに接続するだけで漏電ブレーカを介して切替開閉器に接続される。よって、省スペースで切替開閉器と分岐ブレーカの間に漏電遮断器を配置できる。
この構成によれば、少なくとも一方の電源端子は圧着端子を使用することなく電源線を接続できるため、例えば商用電源からの電源線を容易に接続できる。結果、切替開閉器の小型化を図ることができる。
この構成によれば、出力端子と銅バーが隣接して配置されていても、両者の間に絶縁壁が設けられているため、近接配置しても絶縁距離を確保できる。
この構成によれば、銅バーの固定片は銅バー本体と直交する方向、即ち接続する分岐ブレーカに直交する方向に形成されているため、幅広に形成されても分岐ブレーカの前後方向となるハウジングの側方への突出量は僅かで済み、省スペースで銅バーを固定できる。
この構成によれば、把持爪に弾性を持たせるための腕片は、銅バー固定部材から湾曲部を有して形成されているため、分岐ブレーカ方向への突出量が僅かでも十分な弾性を持たせることができ、省スペースで把持部を形成することができる。
以下、操作ハンドル4が設けられた面をハウジング10の前面、電源端子2が設けられた側面を上面、出力端子3が設けられた側面を下面として説明する。
分岐銅バー7aは、出力端子3とは独立しており、別途電線等を接続しない限り電気的に浮いた状態にある。単に分岐ブレーカ6の一次側端子を接続するために設けられている。
また、図2は分岐銅バー7a、及び後述する第1絶縁壁9aを取り外した状態を示し、図3では各分岐ブレーカ6により分岐された接続先の負荷名称等が記入されるネームプレート15を取り付けた状態を示している。
こうして、分岐銅バー7aに分岐ブレーカ6が接続されると、分岐ブレーカ6は主幹ブレーカ5を介して切替開閉器1の出力端子3に接続される。
尚、第1電源端子2aには、例えば分散電源の1つである蓄電池が接続され、第2電源端子2bには例えば商用電源が図示しない主幹ブレーカを介して接続される。
このように、第2電源端子2bを速結端子とすることで、圧着端子を使用することなく電源線を接続できるため、例えば商用電源からの電源線を容易に接続できる。結果、切替開閉器の小型化を図ることができる。
一方、銅バー固定部材13は、分岐銅バー7aを把持する把持部14を有し、3枚の分岐銅バー7aを上下に重ねて把持可能としている。
把持爪14aは、固定片17aの上下方向の幅に合わせて上下に対を成して配置され、固定部17の左右に形成されている固定片17aを把持するよう、対応する左右に設けられており、1枚の分岐銅バー7aは計4個の把持爪14aにより把持される。
また把持爪14aは、銅バー固定部材13の横方向に配設された棒状のフレーム部13bの上下から前方に突出した腕片13cの先端に形成されている。この腕片13cは、図8に示すようにフレーム部13bの後方に向けて立ち上げ形成され、U字状に折り曲げて形成された湾曲部Bが設けられ、その後前方に突出させている。この先端に把持爪14aが設けられている。
また、把持爪14aに弾性を持たせるための腕片13cは、銅バー固定部材13から湾曲部Bを有して形成されているため、分岐ブレーカ6方向への突出量が僅かでも十分な弾性を持たせることができ、省スペースで把持部14を形成することができる。
具体的に、第1絶縁壁9aは分岐銅バー7aの右端に配置される第2絶縁壁9bと、出力銅バー3aの左端に配置される第3絶縁壁9cと、連結部材9d,9eを介して連結されて形成されている。第1絶縁壁9aは出力銅バー3aと分岐銅バー7aとの間の絶縁を確保するため、第2絶縁壁9bは分岐銅バー7aとハウジング10周囲との絶縁を確保するため、第3絶縁壁9cは出力銅バー3aとハウジング10周囲との絶縁を確保するために設けられている。
尚、図4では分岐銅バー7aを露出させるために第2絶縁壁9bを省略している。
また、出力端子3に主幹ブレーカ5が接続され、更にその二次側端子52が分岐銅バー7aに接続されて成るため、分岐ブレーカ6は分岐銅バー7aに接続するだけで主幹ブレーカ5を介して切替開閉器1に接続され、省スペースで切替開閉器1と分岐ブレーカ6の間に主幹ブレーカ5を配置できる。
更に、出力端子3と分岐銅バー7aが隣接して配置されていても、両者の間に第1絶縁壁9aが配置されているため、近接配置しても絶縁距離を確保できる。
また上記実施形態では、単相3線式電路の電源を切り替える構成を示しているが、単相2線式の電路を切り替える場合にも適用できる。その場合、電源端子2は2端子で良いし、出力端子3及び分岐銅バー7aも3端子の必要無く2枚の銅バーを取り付ければ良い。
また、一対の電源端子2のうちの一方を速結端子としているが、双方を速結端子で形成しても良く、更に小型化を図ることができる。
Claims (6)
- 2系統の電源を接続する一対の電源端子と、出力端子と、前記一対の電源端子のうちの一方を選択して前記出力端子に接続させる操作ハンドルとを有する切替開閉器であって、
前記出力端子が配置されたハウジングの1側面に、複数の分岐ブレーカのプラグイン式の一次側端子を接続するための銅バーが、前記出力端子とは独立して設けられて成ることを特徴とする切替開閉器。 - 前記出力端子には漏電遮断器が接続され、当該漏電遮断器の二次側端子が接続手段を介して前記銅バーに接続されて成ることを特徴とする請求項1記載の切替開閉器。
- 前記一対の電源端子のうちの少なくとも一方が速結端子から成ることを特徴とする請求項1又は2記載の切替開閉器。
- 前記出力端子と前記銅バーとは隣接して配置され、両端子の間は絶縁壁が配置されて成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の切替開閉器。
- 前記銅バーは、前記ハウジングから側方に突出させた銅バー本体と、前記ハウジングに固定するために前記銅バー本体の後部に設けられた固定部とを有し、
前記固定部は、前記銅バー本体に対して直交方向に折り曲げ形成されて、折り曲げ方向に幅広に形成された固定片を左右に有する一方、
前記ハウジングは、前記銅バーを固定するための銅バー固定部材を有し、
前記銅バー固定部材には、前記固定片を把持する把持部が設けられ、
前記銅バーが前記把持部に把持されて前記銅バーが前記ハウジングに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の切替開閉器。 - 前記把持部は、弾性を有する腕片の先端に前記固定片を把持する把持爪を有して成り、
前記腕片は湾曲部を有して成ることを特徴とする請求項5記載の切替開閉器。
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