JP2007012135A - 光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法 - Google Patents
光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 フレームタイプのレーザ発光素子を容易に、且つ高い取り付け精度をもって発光素子ホルダに保持させることのできる光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 フレームタイプのレーザ発光素子2は、そのリードフレーム20が、付勢部材8によって、発光素子ホルダ9の載置部93、94、95に付勢状態で載置させられている。しかも、発光素子ホルダ9は、レーザ発光素子2を載置するための載置部93、94、95にレーザ発光素子2を載置するためレーザ発光素子2から出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部92を有し、この切り欠き部92に沿って塗布された接着剤11によってレーザ発光素子2が発光素子ホルダ9に接着固定されている。
【選択図】 図4
【解決手段】 フレームタイプのレーザ発光素子2は、そのリードフレーム20が、付勢部材8によって、発光素子ホルダ9の載置部93、94、95に付勢状態で載置させられている。しかも、発光素子ホルダ9は、レーザ発光素子2を載置するための載置部93、94、95にレーザ発光素子2を載置するためレーザ発光素子2から出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部92を有し、この切り欠き部92に沿って塗布された接着剤11によってレーザ発光素子2が発光素子ホルダ9に接着固定されている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、CDやDVDなどの光記録媒体などの光記録ディスクの再生に用いられる光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法において、フレームタイプのレーザ発光素子をベースに搭載するための搭載技術に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスクの再生に用いられる光ヘッド装置は、レーザ発光素子と、レーザ発光素子から出射されたレーザ光を光記録媒体に収束させる対物レンズが搭載されているとともにフォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動される対物レンズ駆動機構と、光記録ディスクで反射した戻り光を受光する受光素子と、レーザ発光素子と受光素子の間でレーザ光を導く光学系部品を有している。これらの光学部品はベースに搭載されている。
ここで、レーザ発光素子としては、従来、半導体レーザチップが円筒ケース内に収納されたカンタイプが使用されている。このようなカンタイプのレーザ発光素子をベース上に搭載するには、丸穴が形成された発光素子ホルダにレーザ発光素子を圧入固定した後、発光素子ホルダをベースに接着固定している。
レーザ発光素子としては、角型フレームに半導体レーザチップが収納されたフレームタイプがあり、このようなフレームタイプのレーザ発光素子については、発光素子ホルダに圧入固定してベースに搭載することが困難であるという問題点がある。すなわち、外形が円柱形のカンタイプのレーザ発光素子であれば、発光素子ホルダの丸穴に圧入するのも容易であるが、フレームタイプのレーザ発光素子の場合には、外形が角型のフレームを発光素子ホルダの矩形断面の穴に圧入しようとすると、無理な力がフレームに加わるため、容易ではない。また、フレームタイプのレーザ発光素子において、フレームは薄板から形成されているので、それを無理に圧入しようとすると、変形するおそれがあり、このような変形は、発光素子ホルダに対するレーザ発光素子の取り付け精度を低下させてしまう。
一方、発光素子ホルダにおいて、レーザ発光素子を圧入するための矩形断面の穴は、深くて細いスリットであり、このようなスリットが形成可能な金型を製作することは困難である。故に、金型を用いて発光素子ホルダを容易に製作することはできない。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、フレームタイプのレーザ発光素子を容易に、且つ高い取り付け精度をもって発光素子ホルダに保持させることのできる光ヘッド装置および光ヘッド装置の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、半導体レーザチップがリードフレーム上に搭載されるとともに前記半導体レーザチップの周辺を除いて樹脂によりモールドされたフレームタイプのレーザ発光素子が光学部品とともにベース上に搭載された光ヘッド装置において、前記レーザ発光素子は、発光素子ホルダを介して前記ベースに搭載され、前記発光素子ホルダは、前記レーザ発光素子を載置するための載置部および該載置部に前記レーザ発光素子を載置するため前記半導体レーザチップから出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部を有し、前記レーザ発光素子は、前記切り欠き部に沿って塗布された接着剤によって前記発光素子ホルダに接着固定されていることを特徴とする。
本発明において、前記接着剤は、紫外線硬化型接着剤であることが好ましい。このように構成すると、紫外線の照射によって瞬時に接着剤を硬化させることができるので、作業時間の短縮が図れる。
本発明において、前記レーザ発光素子は、前記半導体レーザチップが搭載された側の反対側の面を証として前記載置部に載置されていることが好ましい。このように構成すると、例えば、発光素子ホルダを金属で形成し、半導体レーザチップが搭載された真下を載置部に載置させることにより、半導体レーザチップからの発熱を効率良く発光素子ホルダに放熱することができる。また、半導体レーザチップがフレームから露出したレーザ発光素子であって、切り欠き部から半導体レーザチップが露出するようにリードフレームを載置部に載置した場合であっても、切り欠き部から、直接接着剤の塗布状態を見ながら接着作業を行うことにより、接着剤がフレーム内に流入し、半導体レーザチップに悪影響を及ぼすような事態を回避することができる。
本発明において、前記発光素子ホルダは前記光軸を中心にして外周が円筒状に形成された円筒壁を有し、該円筒壁の一部を切り欠くことにより前記切り欠き部を形成させたことが好ましい。特に、前記ベースには、前記円筒壁が圧入される内壁を備えた凹部を有することことにより、ベースに対する半導体レーザチップの発光点の位置合わせを容易に行うことができる。
前記レーザ発光素子を前記載置部に付勢するための弾性部材を有することが好ましい。このように構成すると、レーザ発光素子を確実に載置部に密着固定させることができる。なお、弾性部材を用いた場合であって、光ヘッド装置を製造するにあたっては、前記レーザ発光素子は、前記載置部へ前記弾性部材により付勢された状態で前記紫外線硬化型接着剤の硬化を行うことにより前記発光素子ホルダに接着固定されることが好ましい。このように構成すると、レーザ発光素子を確実に載置部に密着した位置で接着剤により接着固定することができる。故に、レーザ発光素子の発光素子ホルダに対する位置精度を確保することができる。
以上説明したように、本発明におけるフレームタイプのレーザ発光素子は、発光素子ホルダを介してベース上に搭載させられている。しかも、発光素子ホルダは、レーザ発光素子を載置するための載置部にレーザ発光素子を載置するためレーザ発光素子から出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部を有し、この切り欠き部に沿って塗布された接着剤によってレーザ発光素子が発光素子ホルダに接着固定されている。故に、レーザ発光素子と発光素子ホルダとに跨って切り欠き部から接着剤を容易、且つ確実に塗布することができる。従って、レーザ発光素子を容易、且つ高い取り付け精度をもって発光素子ホルダに保持させることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明が適用される光ヘッド装置の一例を示す概略構成図である。
(全体構成)
図1は、本発明が適用される光ヘッド装置の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスク5(光記録媒体)に対する情報記録、情報再生を行うものであり、レーザ発光素子2と、レーザ発光素子2からの出射されたレーザ光を光記録媒体5に向けて反射させるハーフミラー3と、ハーフミラー3で反射したレーザ光を光記録ディスク5に収束させる対物レンズ4と、光記録ディスク3で反射し、対物レンズ4およびハーフミラー3を通過した戻り光を受光する光検知器6とを有しており、これらの光学部品は、不図示のベースに搭載されている。また、ベースには、対物レンズ4のトラッキング方向およびフォーカシング方向の位置を調整するための対物レンズ駆動機構7なども搭載されている。
(レーザ発光素子の構成)
図2は、フレームタイプのレーザ発光素子を斜め上方から見た斜視図である。
図2は、フレームタイプのレーザ発光素子を斜め上方から見た斜視図である。
図2に示すように、本形態で用いたレーザ発光素子2は、角型フレーム21に半導体レーザチップ23が収納されたフレームタイプのレーザ発光素子2であり、リードフレーム20にサブマウント22を介して半導体レーザチップ23が搭載されている。リードフレーム20は両側に延長部24、25を有しており、後端部には4本のピン端子26を有している。半導体レーザチップ23の保護およびピン端子26の根元部の機械的強度を得るために、リードフレーム20は、半導体レーザチップ23の搭載部の周辺を除いて樹脂でモールドされたフレーム21を有し、図中矢印で示す方向にレーザ光を発生する。すなわち、フレーム21は、レーザ光の出射方向およびこの出射方向と直交する上方が切り欠かれ、半導体レーザチップ23が外部に露出している。別言すれば、レーザ光の出射方向と直交する両側および後側は樹脂により閉鎖されている。なお、本形態で用いたレーザ発光素子2において、幅方向、高さ方向、およびレーザ光の光軸方向が、それぞれX、Y、およびZと定義され、半導体レーザチップ23の発光点におけるY方向の基準面は、リードフレーム20において、半導体レーザチップ23が搭載された側の反対側の面になっている。
(発光素子ホルダの構成)
図3(a)および(b)はそれぞれ、発光素子ホルダを後方より斜め上方から見た斜視図および前方より斜め下方から見た斜視図である。図4(a)および(b)はそれぞれ、フレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載した状態を後方より斜め上方から見た斜視図およびフレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載し、さらに付勢部材を装着した状態を後方より斜め上方から見た斜視図である。図5(a)および(b)はそれぞれ、フレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載した状態を前方より斜め上方から見た斜視図およびフレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載し、さらに付勢部材を装着した状態を前方より斜め上方から見た斜視図である。
図3(a)および(b)はそれぞれ、発光素子ホルダを後方より斜め上方から見た斜視図および前方より斜め下方から見た斜視図である。図4(a)および(b)はそれぞれ、フレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載した状態を後方より斜め上方から見た斜視図およびフレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載し、さらに付勢部材を装着した状態を後方より斜め上方から見た斜視図である。図5(a)および(b)はそれぞれ、フレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載した状態を前方より斜め上方から見た斜視図およびフレームタイプのレーザ発光素子を発光素子ホルダに搭載し、さらに付勢部材を装着した状態を前方より斜め上方から見た斜視図である。
レーザ発光素子2は、以下に詳述する発光素子ホルダ9を介して樹脂製ベース10上に搭載されている(図7参照)。発光素子ホルダ9は、金属製であり、例えば、アルミ材が用いられている。ただし、発光素子ホルダ9は、必ずしもアルミ材に限定されるものではなく、熱伝導性を考慮した上で他の金属により形成してもよい。
図3に示すように、発光素子ホルダ9には、円筒外壁91の一部が、半導体レーザチップ23から出射されるレーザ光の光軸に直交する方向から切り欠かれた切り欠き部92が形成されており、この切り欠き部92にレーザ発光素子2の少なくとも一部分が当接することによりレーザ発光素子2が載置される載置部93、94、95が形成されている。具体的には、リードフレーム20の半導体レーザチップ23が搭載された側の反対側の面であって、半導体レーザチップ23の直下が載置される第1載置部93および、リードフレームの一対の延長部24、25がそれぞれ載置される第2載置部94、95が形成されている。なお、この第1載置部93および第2載置部94、95は同一高さの平行な平面に形成されている。一方、それ以外の部分は、第1載置部93および第2載置部94、95より一段低く形成され、リードフレーム20が非接触状態となる段部96になっている。故に、第1載置部93および第2載置部94、95の3面によってレーザ発光素子2のY方向が位置決めされる。
(付勢部材の構成)
図6(a)、(b)、(c)および(d)はそれぞれ、付勢部材の左側面図、底面図、正面図、および付勢部材を斜め上方から見た斜視図である。
図6(a)、(b)、(c)および(d)はそれぞれ、付勢部材の左側面図、底面図、正面図、および付勢部材を斜め上方から見た斜視図である。
本形態では、レーザ発光素子2を付勢してリードフレーム20を載置部93、94、95に付勢状態で載置するため図6に示す付勢部材8が用いられている。この付勢部材8は、金属製であり、例えば、SUS材からなる薄板により形成されている。ただし、付勢部材8は、必ずしもSUS材に限定されるものではなく、付勢力を考慮した上で、他の金属により形成してもよい。
本形態の付勢部材8は、図6に示すように連結部81の両端部から互いに同方向に折曲した一対の折曲部82、83を有している。また、連結部81の中央には貫通孔81aが形成され、その両側に一対の延設部81b、81bが形成されている。なお、図4(b)、図5(b)に示すように、第1折曲部82は、レーザ発光素子2のフレーム21の上面に係合されるとともに、第2折曲部83は、第1載置部93の下側であって、この第1載置部93と平行に形成された発光素子ホルダ9の係合部としての係合面97(図3(b)参照)に係合されている。
なお、図6に示すように、第1折曲部82は、レーザ発光素子2を載置部93、94、95に載置させた状態で、第1折曲部82および第2折曲部83をそれぞれレーザ発光素子2のフレーム21上面および係合面97にスムーズに係合させるため、第1折曲部82の中間部81cから先端にかけての先端領域が、第2折曲部83の反対方向に向かって屈曲した屈曲部82aになっている。また、中間部81cから第2折曲部83までの寸法Lが、フレーム21の上面から係合面97までの寸法D(図5参照)より小さく設定されているため、付勢部材8が完全に係合された位置、すなわち付勢部材8が装着された位置で、第1折曲部82と第2折曲部83の間に配設されたレーザ発光素子2のリードフレーム20を載置部93、94、95に付勢状態で載置することができる。
さらに、連結部81は、付勢部材8が装着された位置において、その貫通孔81aと第2折曲部83との間が、レーザ光の出射方向の前方であって第1載置部93と係合面97とを連結する連結面98(図5(a)参照)に当接するとともに、一対の延設部81b、81bがレーザ光の出射方向の前方であって、円筒外壁91の前面99に当接されている。この前面99の延設部81b、81bが当接する当接部99a、99aは、図5(a)に示すように、他より一段低く形成されており、当接部99a、99aおよび連結面98は、発光素子ホルダ9のレーザ光の光軸方向と直交する同一平面内に形成されている。そのため、一対の延設部81b、81bおよび貫通孔81aと第2折曲部83との間の3箇所を同時に当接させることができる。従って、半導体レーザチップ23の発光点と貫通孔81aの中心とを正確に位置決することが可能となり、半導体レーザチップ23から出射されるレーザ光が、貫通孔81aを通過可能になっている。
このようにしてレーザ発光素子2が保持された状態では、フレーム21のレーザ光の出射方向が、貫通孔81aを除いて連結部81によって閉鎖されるとともに、フレーム21の上方が第1折曲部82によってレーザ光の出射方向と直交する上方が閉鎖されている。
また、その際、図4に示すように、レーザ発光素子2は、一方側の延長部24の端部24a(図2参照)が、半導体レーザチップ23の発光点におけるZ方向の基準面になっており、端部24aが、第2載置部94の前方であって、レーザ光の光軸方向と直交する第1の基準面91bに突き当たり、そこが度当たりになってレーザ発光素子2のZ方向が位置決めされる。さらに、延設部24の端部24aの前方であって、この端部24aと直交する直交部24b(図2参照)が、半導体レーザチップ23の発光点におけるX方向の基準面になっており、直交部24bが、第1載置部の側方に位置する円筒外壁91の内壁91aに突き当たり、そこが度当たりになってレーザ発光素子2のX方向が位置決めされる。
このように、レーザ発光素子2が付勢部材8によって発光素子ホルダ9に固定される一方で、レーザ発光素子2は、切り欠き部に沿って片側2箇所に塗布されたUV接着剤によって、発光素子ホルダ9に接着固定されている。具体的には、図4(b)に示すように、一対の延長部24、25がUV接着剤(紫外線硬化型接着剤)11を用いて第2載置部94、95に接着固定されている。しかも、本形態の場合、付勢部材8がUV接着剤11を用いて発光素子ホルダ9に固定されている。すなわち、第1折曲部82が、第1載置部93の両側に位置する円筒外壁91の内壁91a、91aに、UV接着剤11を用いて固定されている。UV接着剤11の塗布は、レーザ発光素子2が発光素子ホルダ9の載置部93、94、95に載置され、付勢部材8が装着された後なされ、その後、紫外線を照射させることにより硬化させられる。
上記の通り構成されたレーザ発光素子2を保持した発光素子ホルダ9を、図7に示すように光ヘッド装置1のベース10に形成された凹部10aに係合して接着剤を用いて固定すれば、発光素子ホルダ9を介してレーザ発光素子2をベース10に搭載することができる。この際には、発光素子ホルダ9については、円筒外壁91の外壁91bが凹部10aの内壁に圧入されている。故に、ベース10に対する半導体レーザチップ23の発光点の位置合わせを容易に行うことができる。
(本形態の効果)
本形態の光ヘッド装置1において、フレームタイプのレーザ発光素子2は、そのリードフレーム20が、付勢部材8によって、発光素子ホルダ9の載置部93、94、95に付勢状態で載置させられている。しかも、発光素子ホルダ9は、レーザ発光素子2を載置するための載置部93、94、95にレーザ発光素子2を載置するためレーザ発光素子2から出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部92を有し、この切り欠き部92に沿って塗布された接着剤11によってレーザ発光素子2が発光素子ホルダ9に接着固定されている。故に、レーザ発光素子2と発光素子ホルダ9とに跨って切り欠き部92から接着剤を容易、且つ確実に塗布することができる。従って、レーザ発光素子2を容易、且つ高い取り付け精度をもって発光素子ホルダ9に保持させることができる。
本形態の光ヘッド装置1において、フレームタイプのレーザ発光素子2は、そのリードフレーム20が、付勢部材8によって、発光素子ホルダ9の載置部93、94、95に付勢状態で載置させられている。しかも、発光素子ホルダ9は、レーザ発光素子2を載置するための載置部93、94、95にレーザ発光素子2を載置するためレーザ発光素子2から出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部92を有し、この切り欠き部92に沿って塗布された接着剤11によってレーザ発光素子2が発光素子ホルダ9に接着固定されている。故に、レーザ発光素子2と発光素子ホルダ9とに跨って切り欠き部92から接着剤を容易、且つ確実に塗布することができる。従って、レーザ発光素子2を容易、且つ高い取り付け精度をもって発光素子ホルダ9に保持させることができる。
また、本形態において、接着剤として紫外線硬化型接着剤が用いられ、紫外線の照射によって瞬時に硬化させることができるので、作業時間の短縮が図れる。
さらに、本形態において、レーザ発光素子2は、半導体レーザチップ23が搭載された側の反対側の面を証として載置部93、94、95に載置されている。特に、発光素子ホルダ9をアルミによって形成し、半導体レーザチップ23が搭載された真下を載置部93に載置させている。故に、半導体レーザチップ23からの発熱を効率良く発光素子ホルダ9に放熱することができる。
さらにまた、本形態において、発光素子ホルダ9は光軸を中心にして外周が円筒状に形成された円筒外壁91を有し、この円筒外壁91の一部を切り欠くことにより切り欠き部92が形成されている。この際には、発光素子ホルダ9については、円筒外壁91の外壁91bが凹部10aの内壁に圧入されている。故に、ベース10に対する半導体レーザチップ23の発光点の位置合わせを容易に行うことができる。
また、本形態において、レーザ発光素子2を確実に載置部9に密着固定させる弾性部材8を有しており、光ヘッド装置1を製造するにあたって、弾性部材8により、レーザ発光素子2を載置部93、94、95側へ付勢させた状態でUV接着剤の硬化を行い発光素子ホルダ9に接着固定させている。故に、レーザ発光素子2が載置部93、94、95に確実に密着された位置で接着固定されるので、レーザ発光素子2の発光素子ホルダ9に対する位置精度を確保することができる。
(その他の実施の形態)
上記の形態では、付勢部材がSUS材からなる薄板により形成されているが、必ずしも金属に限定されるものではなく、樹脂により形成してもよい。
上記の形態では、付勢部材がSUS材からなる薄板により形成されているが、必ずしも金属に限定されるものではなく、樹脂により形成してもよい。
また、上記の形態では、接着剤としてUV接着剤を用いているが必ずしもUV接着剤に限定されるものではなく、エポキシ接着剤等を用いてもよい。
さらに、上記の形態では、レーザ発光素子2を載置部9に密着させる弾性部材8を有しているが、必ずしも弾性部材8でなくてもよい。すなわち、付勢状態で、接着剤によりレーザ発光素子2を載置部9に接着させることができれば、レーザ発光素子2を、手で押さえたり、治具等用いることにより、リードフレーム20を載置部93、94、95に付勢してもよい。
1 光ヘッド装置
2 フレームタイプのレーザ発光素子
8 付勢部材
9 発光素子ホルダ
10 ベース
20 リードフレーム
23 半導体レーザチップ
81 連結部
82、83 一対の折曲部
92 切り欠き部
93 第1載置部
94、95 第2載置部
97 係合面(係合部)
2 フレームタイプのレーザ発光素子
8 付勢部材
9 発光素子ホルダ
10 ベース
20 リードフレーム
23 半導体レーザチップ
81 連結部
82、83 一対の折曲部
92 切り欠き部
93 第1載置部
94、95 第2載置部
97 係合面(係合部)
Claims (7)
- 半導体レーザチップがリードフレーム上に搭載されるとともに前記半導体レーザチップの周辺を除いて樹脂によりモールドされたフレームタイプのレーザ発光素子が光学部品とともにベース上に搭載された光ヘッド装置において、
前記レーザ発光素子は、発光素子ホルダを介して前記ベースに搭載され、
前記発光素子ホルダは、前記レーザ発光素子を載置するための載置部および該載置部に前記レーザ発光素子を載置するため前記半導体レーザチップから出射される出射光の光軸に直交する方向が切り欠かれた切り欠き部を有し、
前記レーザ発光素子は、前記切り欠き部に沿って塗布された接着剤によって前記発光素子ホルダに接着固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1において、前記接着剤は、紫外線硬化型接着剤であることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1または2において、前記レーザ発光素子は、前記半導体レーザチップが搭載された側の反対側の面を証として前記載置部に載置されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記発光素子ホルダは前記光軸を中心にして外周が円筒状に形成された円筒壁を有し、該円筒壁の一部を切り欠くことにより前記切り欠き部を形成したことを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記ベースには、前記円筒壁が圧入される内壁を備えた凹部を有することを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記レーザ発光素子を前記載置部に付勢するための弾性部材を有することを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項6に記載の光ヘッド装置の製造方法において、前記レーザ発光素子は、前記載置部へ前記付勢部材により付勢された状態で前記紫外線硬化型接着剤の硬化を行うことにより前記発光素子ホルダに接着固定されることを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
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