JP2008198808A - 半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の製造方法ならびに光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の製造方法ならびに光ピックアップ装置 Download PDF

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Hiroyuki Ishida
裕之 石田
Noriyuki Yoshikawa
則之 吉川
Shinichi Ijima
新一 井島
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Abstract

【課題】半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】半導体レーザ素子設置基板1を拡大して気密封止CAP6と接触させることにより、半導体レーザ素子設置基板1の面積を大きくして放熱性を高めることができるため、半導体レーザ素子2の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。さらに、気密封止用CAP6と筐体7を接触させることにより、半導体レーザ素子2の熱が気密封止CAP6を通じ直接筐体7に放熱され、半導体レーザ素子2からの放熱パスが短くなって放熱性が高まるため、半導体レーザ素子2の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録媒体への情報の記録またはその再生を行うための光ピックアップ装置の光源として好適な半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の製造方法ならびに光ピックアップ装置に関するものである。
以下、従来の半導体レーザ装置について説明する。
図10は従来の半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図10(a)は従来の半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図10(b)は従来の半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図10において、1は半導体レーザ素子設置基板、2は半導体レーザ素子、3は金ワイヤー、4はアウターリード固定用ベース、5はアウターリード、6は気密封止CAP、7は筐体である。
以上のように構成された半導体レーザ装置について、以下その動作を説明する。
半導体レーザ素子設置基板1に配設された半導体レーザ素子2は、レーザ出射部分が半導体レーザ装置のほぼ中心点にくるように設置され、金ワイヤー3等によりアウターリード固定用ベース4のアウターリード5と配線される。半導体レーザ素子2を設置した半導体レーザ素子設置基板1はアウターリード固定用ベース4に搭載固定され、気密封止CAP6とアウターリード固定用ベース4は抵抗溶接等により気密封止され、さらに、アウターリード固定用ベース4が筐体7と接触固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−227088号公報
しかしながら、上記従来の構成では、半導体レーザ設置基板1と気密封止CAP6に隙間があり、半導体レーザ設置基板1の面積が小さいために放熱性が悪く、また、半導体レーザ設置基板1はアウターリード固定用ベース4と筐体7部間での接触固定であり、発熱源である半導体レーザ素子2からの放熱パスが長く、半導体レーザ素子2の温度特性に影響を与え発光効率が低下するという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子を実装して気密封止することにより製造される半導体レーザ装置であって、前記半導体レーザ素子を実装するベースとなる基板と、前記基板上に気密封止して載置される気密封止CAPと、前記半導体素子を設置した状態で前記基板上に搭載されて前記気密封止CAPの内面に接触する半導体レーザ素子設置基板とを有することを特徴とする。
請求項2記載の半導体レーザ装置は、請求項1記載の半導体レーザ装置において、前記気密封止CAPに1または複数の穴を設け、前記基板の前記気密封止CAPに形成された前記穴と対応する位置に、前記基板を前記気密封止CAPに押し当てて固定することができる1または複数の突起を設けることを特徴とする。
請求項3記載の半導体レーザ装置は、請求項1記載の半導体レーザ装置において、前記基板に1または複数の穴を設け、前記気密封止CAPの前記基板に形成された前記穴と対応する位置に、前記基板を前記気密封止CAPに押し当てて固定することができる1または複数の突起を設けることを特徴とする。
請求項4記載の半導体レーザ装置は、請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の半導体レーザ装置において、前記気密封止CAPに、前記基板を前記気密封止CAPとではさんで固定可能な凹みを設けることを特徴とする。
請求項5記載の半導体レーザ装置は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4のいずれかに記載の半導体レーザ装置において、前記基板と前記気密封止CAPの間に放熱性の高い樹脂を充填することを特徴とする。
請求項6記載の半導体レーザ装置は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5のいずれかに記載の半導体レーザ装置において、前記半導体レーザ素子をサブマウントを介して前記半導体レーザ素子設置基板に設置することを特徴とする。
請求項7記載の光ピックアップ装置は、光ディスクにレーザ光を発光すると共に前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、構成部品を保持する筐体と、前記筐体に前記気密封止CAPが接触するように保持されて前記レーザ光を発光する請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6のいずれかに記載の光学デバイスと、前記筐体に保持されて前記レーザ光を前記光ディスク上に絞込む対物レンズと、前記筐体に保持されて前記光学デバイスからの出射光を前記光ディスクの方向に折り曲げる立ち上げミラーと、前記筐体に保持されて前記光ディスクで反射した前記反射光を分岐するビームスプリッターと、前記筐体に保持されて前記分岐された反射光を受光する受光素子とを有することを特徴とする。
請求項8記載の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体レーザ素子を実装して気密封止することにより製造される半導体レーザ装置の製造方法であって、前記半導体レーザ素子を実装するベースとなる基板に1または複数の突起を形成する工程と、気密封止CAPの前記突起と対応する位置に前記突起の高さよりも深さの浅い1または複数の穴を形成する工程と、前記半導体レーザ素子が搭載された前記半導体レーザ素子設置基板を前記基板に搭載する工程と、対応する前記突起および前記穴を位置合わせして前記基板に前記気密封止CAPをはめ込む工程と、前記突起および前記穴の接合部分を含む前記基板と前記気密封止CAPの接合部分を抵抗溶接して前記基板に搭載された前記半導体レーザ素子を前記気密封止CAPで気密封止する工程とを有し、前記突起にて前記基板を突っ張ることにより、前記半導体レーザ素子設置基板を前記気密封止CAPに密着させることを特徴とする。
以上により、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
以上のように、本発明の半導体レーザ装置によれば、半導体レーザ素子設置基板を拡大して気密封止CAPと接触させることにより、半導体レーザ素子設置基板の面積を大きくすると共に放熱経路を確保して放熱性を高めることができるため、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。さらに、気密封止用CAPと筐体を接触させることにより、半導体レーザ素子の熱が気密封止CAPを通じ直接筐体に放熱され、半導体レーザ素子からの放熱パスが短くなって放熱性が高まるため、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子をレーザ出射部分が半導体レーザ装置のほぼ中心点にくるように設置し、アウターリード固定用ベース等の基板に搭載された半導体レーザ素子設置基板が、従来の半導体レーザ装置の半導体レーザ素子設置基板に対して半導体レーザ素子設置面に対向する方向に延伸するように拡大されて、気密封止用CAPと接触する構造を有することが従来の半導体レーザ装置と異なる。この構成によって、半導体レーザ素子設置基板の表面積を大きくし、半導体レーザ素子からの放熱パスが短くすることにより、放熱性が高まり、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を用いて具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態1における半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図1(a)は実施形態1における半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図1(b)は実施形態1における半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図2は本発明の実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図2(a)は実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図2(b)は実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図3は本発明の実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図3(a)は実施形態1における気密CAPに凹みを備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図3(b)は実施形態1における気密CAPに凹みを備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図4は本発明の実施形態1における放熱性樹脂を備える半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図4(a)は実施形態1における放熱性樹脂を備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図4(b)は実施形態1における放熱性樹脂を備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図5は本発明の実施形態1におけるサブマウントを備える半導体レーザ装置の構成を示す図であり、図5(a)は実施形態1におけるサブマウントを備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図5(b)は実施形態1におけるサブマウントを備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。
図1において、1は気密封止CAPの内面と接触している半導体レーザ素子設置基板である。なお、2は半導体レーザ素子、3は金ワイヤー、4は半導体レーザ素子2やアウターリード等が設置されるアウターリード固定用ベース、5はアウターリード、6は気密封止CAP、7は筐体であり、これらは、気密封止CAP6に半導体レーザ素子設置基板1の内面が接触している以外は従来例の構成と同じである。
以上のように構成された本実施形態の半導体レーザ装置について、以下その動作を説明する。図1において、半導体レーザ素子設置基板1以外は従来例と同じ動作を行い、その説明を省略する。半導体レーザ素子設置基板1は気密封止CAP6と接触するように設計されており、従来に比べて半導体レーザ素子設置基板1を大きくし、半導体レーザ素子設置基板1の表面積を大きくしている。また、半導体レーザ素子設置基板1の気密封止CAP6と接触する半導体レーザ素子2設置面と対向する面を、気密封止CAP6の形状に合わせて加工し、接触面積を大きくしている。
なお、図1においてはアウターリード固定用ベース4を気密封止CAP6の形状に合わせて略円形としたが、図2に示すように、気密封止CAP6に1または複数の穴を設け、気密封止CAP6に押し当てて固定することができる気密封止CAP6の穴に嵌合する1または複数の突起9をアウターリード固定用ベース4に設けることにより、アウターリード固定用ベース4と気密封止CAP6との接触性を更に高めることが可能となり、半導体レーザ素子2の熱を半導体レーザ素子設置基板1,アウターリード固定用ベース4を介して気密封止CAP6から、より効率的に放熱することができる。つまり、突起を設けることにより、アウターリード固定用ベース4が突っ張って、半導体レーザ素子2が設置された半導体レーザ素子設置基板1を気密封止CAP6に密着するように押し付けることができる。図2では、気密封止CAP6に1または複数の穴を設け、アウターリード固定用ベース4に突起9を設ける場合について説明したが、気密封止CAP6に1または複数の突起を設け、アウターリード固定用ベース4に穴を設けても同様の効果を奏する。また、図2では、アウターリード固定用ベース4に段差を設けて突起9を設けたが、段差を設けずに突起9を設けても良い。
また、図3に示すように、気密封止CAP6に凹み10を設けることにより、凹み10と気密封止CAP6とで半導体レーザ素子設置基板1をはさんで固定することができ、更に半導体レーザ素子設置基板1と気密封止CAP6との接触性を高めることが可能となり、半導体レー素子2の熱を半導体レーザ素子設置基板1を介して気密封止CAP6から、より効率的に放熱することができる。ここでは、図2に示す気密封止CAP6に凹み10を設けたが、図1に示す気密封止CAP6に凹み10を設けることにより、図1に示す半導体レーザ装置に対して、より放熱効率を向上させることが可能である。また、図4に示すように、半導体レーザ素子設置基板1と気密封止CAP6の間隔に放熱性の高い樹脂11を充填することにより、更に半導体レーザ素子設置基板1と気密封止CAP6との接触性を高めることが可能となり、半導体レーザ素子2の熱を半導体レーザ素子設置基板1を介して気密封止CAP6からより効率的に放熱することができる。ここでは、図1に示す半導体レーザ装置に対して樹脂11を設けたが、図2および図3に示す半導体レーザ装置に対して樹脂11を設けることにより、さらなる放熱効率の向上が可能となる。また、図5に示すように、半導体レーザ素子設置基板1と半導体レーザ素子2間にサブマウント8をスタックボンドしてもよく、これにより、半導体レーザ素子2から半導体レーザ素子設置基板1にわたる放熱効率を向上させることができる。ここでは、図1に示す半導体レーザ装置に対してサブマウント8を設けたが、図2,図3および図4に示す半導体レーザ装置に対してサブマウント8を設けることにより、さらなる放熱効率の向上が可能となる。
また、半導体レーザ素子として多波長LDを設置した場合であっても放熱性を高められることは言うまでもない。
以上のように実施形態1によれば、半導体レーザ素子設置基板1と気密封止用CAP6が接触している構造を有しており、この構成によって、半導体レーザ素子設置基板1の面積を大きくすることが可能となり放熱性を高めることができるため、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
図6は本発明の実施形態2の光ピックアップ装置における半導体レーザ装置部分の構成を示す図であり、図6(a)は実施形態2の光ピックアップ装置における半導体レーザ装置の構成を示す断面図、図6(b)は実施形態2の光ピックアップ装置における半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図である。図7は実施形態2における光ピックアップ装置の構成を示す図である。
図6において、7は気密封止CAP6と接触している筐体である。なお、1は半導体レーザ素子設置基板、2は半導体レーザ素子、3は金ワイヤー、4はアウターリード固定用ベース、5はアウターリード、6は気密封止CAPであり、これらは図1の構成と同じである。
以上のように構成された本実施形態の半導体レーザ装置について、以下その動作を説明する。
図6において、まず、筐体7以外は従来の実施形態1と同じ動作を行い、その説明を省略する。筐体7は気密封止CAP6と接触するように設計されている。なお、図2,3,4および5の筐体部分を本実施例2の気密封止CAPと接触する筐体とすることにより放熱性が高まることは言うまでもない。
図7において、本実施形態の光ピックアップ装置21は、光学部品を支持する筐体7を有し、図6のように筐体7に気密封止CAP6を接触させた半導体レーザ装置29より出射したレーザ光20は、コリメートレンズ23により平行光にコリメートされ、立ち上げミラー24により光路を90°折り曲げられたのち、対物レンズ25により光ディスク26上に記録されたピット上に焦点を結ぶ。このピット上の信号を読み取ったレーザ光20は光ディスク26で反射されて、同じ経路を逆に戻りビームスプリッター27にて分岐され、受光素子28に入射して光ディスク26に記録された信号を読み取る。ここでは、図6に示す半導体レーザ装置を搭載する光ピックアップ装置について説明したが、図1〜図5に示す半導体レーザ装置を搭載することも可能である。
以上のように、実施形態2によれば、半導体レーザ素子設置基板1と気密封止用CAP6が接触している構造を有しており、この構成によって、半導体レーザ素子設置基板の面積を大きくすることが可能で放熱性を高めることができ、さらに、気密封止用CAP6と筐体7を接触させることにより、半導体レーザ素子2の熱が気密封止CAP6を通じ直接筐体7に放熱されるため、半導体レーザ素子2からの放熱パスが短くなり、放熱性が高まり、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
以上の説明では、気密封止CAPを円筒形として説明したが、半導体レーザ素子等を封止できれば、その形状は任意である。
次に、実施形態3として図2で説明した半導体レーザ装置の製造方法について図8,図9を用いて説明する。
図8は実施形態3における半導体レーザ装置の製造方法を示す工程断面図、図9は実施形態3の半導体レーザ装置における突起部分周辺の概略断面図である。
図8に示すように、まず、アウターリード5が設置されたアウターリード固定用ベース4の気密封止CAP6と接続する部分にアウターリード固定用ベース4と材質の異なる突起9を形成する(図8(a))。次に、半導体レーザ素子2を設置した半導体レーザ素子設置基板を、レーザ出射部分が半導体レーザ装置のほぼ中心点にくるようにアウターリード固定用ベース4上に搭載し、半導体レーザ素子2の端子を金ワイヤー3等によりアウターリード固定用ベース4のアウターリード5と配線する(図8(b))。次に、突起9と対応する位置に穴を設けた気密封止CAP6を、突起9と穴が嵌合するようにアウターリード固定用ベース4にはめ込み、突起9を含めた気密封止CAP6とアウターリード固定用ベース4の接続部分を抵抗溶接により気密封止する(図8(c))。ここで、気密封止CAP6のはめ込みの際に、突起9に対して穴の大きさを小さくすることにより、アウターリード固定用ベース4が気密封止CAP6を突っ張る形となり、突起9が形成された面と反対側のアウターリード固定用ベース4が気密封止CAP6に押し付けられ、その方向に半導体レーザ素子設置基板1を設けておくと、半導体レーザ素子設置基板1も押し付けられて気密封止CAP6に密着させることができる。そのために、半導体レーザ素子設置基板の表面積を大きくし、半導体レーザ素子からの放熱パスが短くすることにより、放熱性が高まり、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。ここで言う穴の大きさとは、穴の開口部分の突起の断面に対する面積の大きさや突起の高さに対する穴の深さを言う。また、アウターリード固定用ベース4と気密封止CAP6とを抵抗溶接により接続するため、その接続界面近傍には、アウターリード固定用ベース4の材質金属と気密封止CAP6の材質金属との金属化合物が形成される。したがって、突起9は溶解して気密封止CAP6の材質金属と金属化合物を形成し、完全に消滅、あるいは、多少の残存物を残して消滅する。突起9があった部分の金属間化合物の様子は、図9に示すように、穴のあった部分を完全に埋め込んで、突起9のあった部分からその周辺に向かって濃度勾配を持って分布される。図では、突起9が完全に消滅した場合を例として示したが、突起9の残存物が残る場合もあり得る。また、図8,図9では、突起9をアウターリード固定用ベース4に形成する場合について説明したが、突起9を気密封止CAP6に形成することも可能である。その場合、対応する穴をアウターリード固定用ベース4に形成する。
本発明は、半導体レーザ素子の放熱効率を向上させ、発光効率を向上させることができ、情報記録媒体への情報の記録またはその再生を行うための光ピックアップ装置の光源として好適な半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の製造方法ならびに光ピックアップ装置等に有用である。
(a)実施形態1における半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態1における半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 (a)実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態1における気密CAPに突起を備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 (a)実施形態1における気密CAPに凹みを備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態1における気密CAPに凹みを備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 (a)実施形態1における放熱性樹脂を備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態1における放熱性樹脂を備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 (a)実施形態1におけるサブマウントを備える半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態1におけるサブマウントを備える半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 (a)実施形態2の光ピックアップ装置における半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)実施形態2の光ピックアップ装置における半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図 実施形態2における光ピックアップ装置の構成を示す図 実施形態3における半導体レーザ装置の製造方法を示す工程断面図 実施形態3の半導体レーザ装置における突起部分周辺の概略断面図 (a)従来の半導体レーザ装置の構成を示す断面図(b)従来の半導体レーザ装置の構成を示すA−A’断面図
符号の説明
1 半導体レーザ素子設置基板
2 半導体レーザ素子
3 金ワイヤー
4 アウターリード固定用ベース
5 アウターリード
6 気密封止CAP
7 筐体
8 サブマウント
9 突起
10 凹み
11 樹脂
20 レーザ光
21 光ピックアップ装置
23 コリメートレンズ
24 立ち上げミラー
25 対物レンズ
26 光ディスク
27 ビームスプリッター
28 受光素子
29 半導体レーザ装置

Claims (8)

  1. 半導体レーザ素子を実装して気密封止することにより製造される半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザ素子を実装するベースとなる基板と、
    前記基板上に気密封止して載置される気密封止CAPと、
    前記半導体素子を設置した状態で前記基板上に搭載されて前記気密封止CAPの内面に接触する半導体レーザ素子設置基板と
    を有することを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記気密封止CAPに1または複数の穴を設け、前記基板の前記気密封止CAPに形成された前記穴と対応する位置に、前記基板を前記気密封止CAPに押し当てて固定することができる1または複数の突起を設けることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記基板に1または複数の穴を設け、前記気密封止CAPの前記基板に形成された前記穴と対応する位置に、前記基板を前記気密封止CAPに押し当てて固定することができる1または複数の突起を設けることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記気密封止CAPに、前記基板を前記気密封止CAPとではさんで固定可能な凹みを設けることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記基板と前記気密封止CAPの間に放熱性の高い樹脂を充填することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記半導体レーザ素子をサブマウントを介して前記半導体レーザ素子設置基板に設置することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  7. 光ディスクにレーザ光を発光すると共に前記光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    構成部品を保持する筐体と、
    前記筐体に前記気密封止CAPが接触するように保持されて前記レーザ光を発光する請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6のいずれかに記載の半導体レーザ装置と、
    前記筐体に保持されて前記レーザ光を前記光ディスク上に絞込む対物レンズと、
    前記筐体に保持されて前記半導体レーザ装置からの出射光を前記光ディスクの方向に折り曲げる立ち上げミラーと、
    前記筐体に保持されて前記光ディスクで反射した前記反射光を分岐するビームスプリッターと、
    前記筐体に保持されて前記分岐された反射光を受光する受光素子と
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 半導体レーザ素子を実装して気密封止することにより製造される半導体レーザ装置の製造方法であって、
    前記半導体レーザ素子を実装するベースとなる基板に1または複数の突起を形成する工程と、
    気密封止CAPの前記突起と対応する位置に前記突起の高さよりも深さの浅い1または複数の穴を形成する工程と、
    前記半導体レーザ素子が搭載された前記半導体レーザ素子設置基板を前記基板に搭載する工程と、
    対応する前記突起および前記穴を位置合わせして前記基板に前記気密封止CAPをはめ込む工程と、
    前記突起および前記穴の接合部分を含む前記基板と前記気密封止CAPの接合部分を抵抗溶接して前記基板に搭載された前記半導体レーザ素子を前記気密封止CAPで気密封止する工程と
    を有し、前記突起にて前記基板を突っ張ることにより、前記半導体レーザ素子設置基板を前記気密封止CAPに密着させることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014139659A (ja) * 2012-12-19 2014-07-31 Panasonic Corp 光源装置及び投写型表示装置
CN104300356A (zh) * 2014-10-29 2015-01-21 山东华光光电子有限公司 一种波长稳定的半导体激光器及其制作方法

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