JP2005216464A - 光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法 - Google Patents

光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザチップを高精度に位置決めして取付部に取り付けることができる光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】この光ピックアップ装置1は、光ディスクへレーザ光L1を照射するとともに、光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置である。光ピックアップ装置1は、レーザ光L1を発する第1レーザチップ41aと、第1レーザチップ41aが取り付けられるレーザチップ固定部321とを備えている。そして、レーザチップ固定部321は、第1レーザチップ41aの取付位置に貫通孔323を有し、第1レーザチップ41aは、貫通孔323に充填された熱導電性物質Qを介して、レーザチップ固定部321に対して接着されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法に関するものである。
近年、光ピックアップ装置の発光素子(レーザダイオード)、基台(サブマウント)、光学系等が取付基板に放熱性がよく設置され、またこれらが精度よく位置決めされたレーザモジュールが知られている(例えば、特許文献1)。
このレーザモジュールは、発光素子がはんだを用いて取付基板に取り付けられている。
このようなレーザモジュールでは、樹脂接着剤を用いて接着される光学系よりも先に、筐体に取り付ける必要がある。これは、発光素子を半田付けする際に発生する熱(約150℃)が、樹脂接着剤や光学部品の耐熱温度(約70℃)よりも大きな熱量として取付基板上を伝熱し、樹脂接着剤や光学部品に影響が及ぶのを防止するためである。
しかしながら、前述したように光学系よりも先に発光素子(サブマウント)を取付基板に取り付けると、光学系に対する発光素子の位置決め(位置調整)を行なうことが困難となり、発光素子から発せられるレーザ光の光軸のズレが生じる問題があった。
また、発光素子を取付基板に取り付けた際、その取付精度(位置決め精度)が低い状態で、発光素子が取り付けられるという問題があった。
さらに上述のレーザモジュールはステムとキャップによりパッケージされており、光ピックアップに用いようとする場合、小型化、薄型化の妨げとなる問題があった。
特開2002−358685号公報
本発明の目的は、レーザチップを高精度に位置決めして取付部に取り付けることができる光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。
(1) 筐体上に、
レーザ光を発するレーザチップと、
前記レーザ光が光ディスクで反射された反射光を受光する受光素子と、
前記レーザチップを駆動するベアチップとを備える光ピックアップ装置であって、
前記レーザチップと前記ベアチップとが金属材料からなるベース上に固定され、前記ベースが前記筐体に搭載されることを特徴とする光ピックアップ装置。
(2) 前記ベースは、前記レーザチップが固定されるレーザチップ固定部を備え、該レーザチップ固定部のレーザチップ取付位置に貫通孔を有し、
前記レーザチップは、前記貫通孔に充填された熱導電性物質を介して、前記レーザチップ固定部から放熱される上記(1)に記載の光ピックアップ装置。
(3) 前記熱導電性物質は、前記レーザチップ固定部に対して、前記レーザチップの配置側の裏側から前記貫通孔に充填される上記(2)に記載の光ピックアップ装置。
(4) 光ディスクへレーザ光を照射するとともに、光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置の製造方法であって、
光学素子を取付基板上に固着する第1の工程と、
その後に、前記光学素子に対しレーザチップを位置決めしつつ、前記取付基板に対して前記レーザーチップを樹脂接着する第2の工程と、
その後に、前記取付基板を筐体に搭載する第3の工程とを有することを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。
(5) 前記取付基板における前記レーザチップの取付位置に設けられた貫通孔に熱導電性物質を充填する工程とを有する上記(4)に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
(6) 前記熱導電性物質は、前記レーザチップが配置された前記取付基板に対して、前記レーザチップの配置側の逆側から前記貫通孔に充填される上記(5)に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
本発明によれば、レーザチップを高精度に位置決めして取付部に取り付けることができ、また、光ピックアップ装置の小型化、薄型化の実現が可能となる。
また、レーザチップが配置された取付基板に対して、レーザチップの配置側の逆側から熱導電性物質を貫通孔に充填する場合には、レーザチップにおけるレーザ光を発する発光面が接着材料によって汚されるのを防止することができる。
以下、本発明の光ピックアップ装置および光ピックアップ装置の製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の光ピックアップ装置を示す斜視図である。
この光ピックアップ装置1は、光ディスク100に対してレーザ光L1を照射し、その反射光L2を受光することにより光ディスク100に記録された情報を読み取る機能を有する。光ピックアップ装置1は、例えば、光ディスクドライブ(図示省略)に組み込まれて設置され、光ディスクドライブの駆動機構(図示省略)により駆動されて、その位置を光ディスク100に対してスライド変位させる。
なお、この光ピックアップ装置1は、例えば、コンピュータ(パーソナルコンピュータ)、映像機器、音響機器その他の電子機器に搭載される光ディスクドライブに適用され、特に、複数種類の光ディスク100を読み取り可能な光ディスクドライブに適用される。また、光ディスク100としては、例えば、CD(compact disc)、DVD(digital video disk)等が挙げられる。
図1に示すように、この光ピックアップ装置1は、筐体2と、ベース3と、光学系4と、駆動回路5とを有する。
図1に示す筐体2は、光ピックアップ装置1の内部に対応するような枠形状をなし、図示しない対物レンズを保持するレンズホルダおよびそのレンズホルダをサスペンションワイヤーによって支持するダンパベースからなるレンズアクチュエータを反射鏡45の上方に収容し、ベース3、光学系4および駆動回路5を収容している。光ピックアップ装置1は、筐体2を移動可能に支持するガイドシャフト23を介して筐体2が光ディスクドライブの駆動機構(図示せず)により支持され、光ピックアップ装置1が稼働しているときに前記駆動機構によって駆動して、光ディスク100に対する位置が変位する。
図1に示すように、ベース3は、金属製の板状部材から成り、形状が略板状をなし、ネジ(ビス)31を用いて筐体2のモジュール取付部21に固定されている。このベース3は、金属材料で構成され、後述するドライバIC51のリード線(端子)53と接続される回路基板52が設けられている。モジュール取付部21は、筐体2を略枠状に形成してその内部を空洞とし、ベース3およびフォトダイオード46を収容できる空間を有している。
図1に示す光学系4は、第1レーザチップ41aと、第2レーザチップ41bと、ダイクロイックプリズム43と、コリメータレンズ44と、反射鏡45と、センサレンズ42、フォトダイオード(受光素子)46と、カップリングレンズ48と、グレーティング49とを有している。
ここで、第1レーザチップ41aおよび第2レーザチップ41bは、半導体レーザーダイオードであり、ベース3に一体的に形成されたレーザチップ固定部321および322にそれぞれ固定され、例えばワイヤボンディングにより回路基板52と電気的に接続されている。
第1レーザチップ41aおよび第2レーザチップ41bは、それぞれ、例えば、CD(compact disc)用およびDVD(digital video disk)用の二種類の半導体レーザーダイオードで構成されており、それぞれ波長の異なるレーザ光L1を発振する。これにより、この光ピックアップ装置1は、各発光素子を使い分けることができ、よって、CDおよびDVDの二種類の光ディスク100からの情報を読み取ることができる。ここで、第1レーザチップ41aと、第2レーザチップ41bとは、ほぼ同様の機能を有しているため、以下、第1レーザチップ41aを代表的に説明する。
図1に示すように、カップリングレンズ48と、グレーティング49と、ダイクロイックプリズム43と、コリメータレンズ44と、センサレンズ42とは、それらがベース3上にユニットとして設置することができるよう形成された光学ホルダ40に組み込まれて、ベース3に設置(搭載)されている。
また、フォトダイオード46は、モジュール取付部21内に設けられたピン部材22に接着されているフォトダイオード保持部材33を介して、ベース3に搭載されている。
また、上述では、フォトダイオード保持部材33がピン部材22に接着されてベース3上に搭載されているとしたが、ベース3上の光学ホルダ40に対し空間接着によって固定する構成でもよい。
また、モジュール取付部21内で光学系4の近傍には、フロントモニタ(図示せず)が設置されている。
この光学系4では、第1レーザチップ41aから発振されたレーザ光L1が以下に示すような部位を経て、フォトダイオード46で受光される。
まず、レーザ光L1が第1レーザチップ41aから発せられる。
次に、このレーザ光L1がカップリングレンズ48で集光されて、グレーティング49により回折し、ダイクロイックプリズム43に入射する。
次に、レーザ光L1は、ダイクロイックプリズム43を透過し、コリメータレンズ44へ向う。
次に、レーザ光L1は、コリメータレンズ44により平行光となり、反射鏡45で反射して、レンズホルダ(図示せず)に保持された対物レンズ(図示せず)を通過する。その後、光ディスク100における情報が記録された記録層(図示せず)に照射される。
次に、光ディスク100(記録層)で反射された反射光L2は、前記とは逆に、対物レンズを通過して反射鏡45で反射し、コリメータレンズ44により平行光となり、ダイクロイックプリズム43に入射する。
次に、反射光L2は、ダイクロイックプリズム43で反射し、センサレンズ42を経て、フォトダイオード46で受光される。
このような構成により、フォトダイオード46で検出された光信号に基づいて、光ディスク100に記憶された情報が得られ、再生される。
図1に示す駆動回路5は、ドライバIC51と、回路基板52とを有し、光学系4の第1レーザチップ41aおよび第2レーザチップ41bを駆動する機能を有する。
ドライバIC51は、半導体チップ(ベアチップ)であり、その底面がベース3に接触するよう固定され(設けられ)ている。この固定方法は、特に限定されないが、例えば、半田付け、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
回路基板52は、樹脂製のフレキシブル基板であり、ドライバIC51の周囲を囲むように、すなわち、ドライバIC51と干渉する箇所にドライバIC51の形状に対応した孔が設けられて、ベース3に対して熱圧着により固定されている。この回路基板52には、ドライバIC51に入力される電気信号に関する回路パターンがプリントされている。ドライバIC51と回路基板52とは、ワイヤボンディング53により電気的に接続されている。
このような構成の光ピックアップ装置1では、これが稼働しているとき、ドライバIC51が発熱すると、この熱がドライバIC51から直接的にベース3に伝達して、空気中に放出される。
これにより、シールドケースを介して放熱する従来の光ピックアップ装置と比較して、ドライバIC51の冷却効率を高めることができる。すなわち、ドライバIC51から生じる熱を効率よく放熱することができる。
また、この光ピックアップ装置1では、ベース3が金属材料で構成され、かつドライバIC51がベース3に対して直接的に面接触して設置されているため、熱抵抗を小さくすることができる。従って、ドライバIC51からベース3への伝熱効率が高く、ドライバIC51の冷却効率をより高めることができる。
また、ベース3は、その体積がドライバIC51よりも十分に大きいので(図1参照)、その熱容量がドライバIC51よりも十分に大きい。これにより、ドライバIC51の冷却効率をより高めることができる。
また、ドライバIC51、第1および第2のレーザチップ41a、41b、光学系4、回路基板52をベース3上に搭載してユニット化しているから、光ピックアップ装置1の小型化、薄型化することができるものである。
また、筐体2を枠形状として筐体2内に空洞を設けてモジュール取付部21を形成し、そこにベース3を固定するようにしたから、光ピックアップ装置1を軽量化することができるものである。
また、上述のようなユニットを筐体2上にねじ止めにより組み立てを行うことができるから、組み立てが容易となり作業性を向上することができる。
さらに、光学系4の光軸調整を筐体2とは別体で調整可能となるから、光軸調整が容易となる。
また、余熱は、ガイドシャフト23を伝って前記駆動機構の筐体に伝達し、空気中に放出される。
また、この光ピックアップ装置1において、ベース3上に、放熱フィンのような放熱手段を設けてもよい。これにより、ドライバIC51からベース3に伝達した熱がこの放熱フィンを介して空気中により効率よく放出され得る。従って、ドライバIC51の冷却効率をより高めることができる。
図2および図3は、図1に示したレーザチップの設置構造を示す拡大図(図2)および断面図(図3)である。第1レーザチップ41aと第2レーザチップ41bとの構成は、ほぼ同一であるため、以下、第1レーザチップ41aについて代表的に説明する。
この第1レーザチップ41aの設置構造では、光学系と第1レーザチップ41aとの光軸調整が精度よく行われ、かつ第1レーザチップ41aから外部への放熱が効率的に行われて、第1レーザチップ41aが効果的に冷却される点に特徴を有する。
図3に示すように、第1レーザチップ41aは、LD(laser diode)チップ411が表面に金錫はんだが予めパターニングされたサブマウント412に対して高温圧着されて構成される。ここで、LDチップ411は、半導体レーザを発振するダイオードである。サブマウント上には金錫はんだが予めパターニングしてあり、ダイボンダーにより高温圧着している(金錫はんだの作業温度は280℃)。
図3に示すように、第1レーザチップ41aは、ベース3上に設けられたレーザチップ固定部(取付基板)321に対して、サブマウント412側にて設置される。このレーザチップ固定部321は、放熱性の良い金属製の板状部材から成り、その平面をベース3上に立てつつベース3に対して一体的に形成されている。また、レーザチップ固定部321には、その平面における第1レーザチップ41aの取付位置に貫通孔323が形成されている。第1レーザチップ41aは、サブマウント412の底面がこの貫通孔323上に位置するように配置され、樹脂接着材料を用いて接着されて固定される。これにより、第1レーザチップ41aとレーザチップ固定部321とが、設置状態にて直接的に面接触する。
また、第1レーザチップ41aは、貫通孔323に熱導電性物質Qを充填することにより、第1レーザチップ41aで発生する熱が熱導電性物質Qを介してレーザチップ固定部321に放熱される。
なお、熱導電性物質Qには、例えば、ペースト状の熱伝導性ゲル、ペースト樹脂等がある。
このような熱導電性物質を用いることにより、第1レーザチップ41aの冷却効率をさらに向上させることができる。
また、貫通孔323は、1つに限らず、複数形成されていても良い。
この第1レーザチップ41aの設置構造では、光ピックアップ装置1の稼働時にて、LDチップ411が発光により発熱すると、この熱がサブマウント412に伝達する。また、サブマウント412に伝達した熱は、レーザチップ固定部321に伝達する。このとき、サブマウント412がレーザチップ固定部321に対して直接的に面接触しているので、熱は、サブマウント412からレーザチップ固定部321へ良好に伝達する。そして、レーザチップ固定部321に伝達した熱は、レーザチップ固定部321の背面から空気中に放熱され、また、レーザチップ固定部321からベース3に伝達してベース3側から空気中に放熱される。これにより、第1レーザチップ41a(LDチップ411)からの放熱が実現されて、第1レーザチップ41aが冷却される。
特に、この第1レーザチップ41aの設置構造では、レーザチップ固定部321に貫通孔323が形成されているので、サブマウント412およびレーザチップ固定部321の熱が、この貫通孔323を介して外部に放熱され易い。これにより、第1レーザチップ41aの冷却が促進される利点がある。
また、この第1レーザチップ41aの設置構造では、貫通孔323に熱導電性物質Qが充填されているので、第1レーザチップ41aからレーザチップ固定部321への熱伝導が促進されて、第1レーザチップ41aの冷却がより効率化される利点がある。
また、この第1レーザチップ41aの設置構造では、レーザチップ固定部321が熱伝導性の高い金属性材料から成るので、サブマウント412からレーザチップ固定部321への熱伝導性が向上して、第1レーザチップ41aの冷却がより効率化される利点がある。
図4は、図1に記載したレーザチップの設置工程を示すフローチャートである。この第1レーザチップ41aの設置工程では、光学部品がベース上に樹脂接着され、その後に、この第1レーザチップ41aが位置決めされつつ、レーザチップ固定部321に樹脂接着されることにより、第1レーザチップ41aの位置決め精度が向上する点に特徴を有する。
この第1レーザチップ41aの設置工程では、まず、ベース3上に光学系4の光学部品の各々が光学ホルダ40に保持されて樹脂接着される(ST1)。
次に、第1レーザチップ41aが、レーザチップ固定部321に対して位置決めされつつ、熱導電性物質Qにより接着される(ST2)。この位置決めでは、第1レーザチップ41aの位置をレーザチップ固定部321上にてスライドさせ、また、その向きを回転させることにより、レーザ光L1の光軸は、既にベース3に搭載されているダイクロイックプリズム43やカップリングレンズ48に対して所定の方向を向くように調整される。ここで、かかる位置決め工程(ST2)は技術的に容易であり、第1レーザチップ41aがレーザチップ固定部321に対して高精度にて位置決めされる。
次に、レーザチップ固定部321の貫通孔323に熱導電性物質Qを充填することにより、第1レーザチップ41aの発光により発生する熱がレーザチップ固定部321に効率よく放熱される(ST3)。これにより、第1レーザチップ41aがレーザチップ固定部321に対して樹脂接着された状態においても、位置決めされた状態にて確実に放熱される。
そして、上述の設置工程(ST1〜ST3)によって、第1および第2レーザチップ41a、41bおよび光学系4がベース3に搭載され、別途工程によって受光素子や回路基板などが搭載された後のベース3が筐体2のモジュール取付部21に固定される。
また、この設置工程(ST3)では、熱導電性物質Qが貫通孔323に対してレーザチップ固定部321の背面側から充填されるので、LDチップ411の発光面が熱導電性物質Qによって汚されるのを防止することができる。
この第1レーザチップ41aの設置工程(ST1〜ST3)によれば、ベース3上に光学部品を樹脂接着した後に第1レーザチップ41aを位置決めしつつレーザチップ固定部321に接着するので、第1レーザチップ41aの位置決めを容易かつ高精度に為し得る利点がある。
特に、従来のレーザチップの設置工程では、光学部品をベース上に樹脂接着する前に発光素子を半田付けによりベース上に固着していた。これは、発光素子とベースとの固着が高温(約150℃)の半田付け作業によって行われるため、光学部品を先に樹脂接着すると、光学部品及び樹脂接着剤(耐熱温度が約70度)が熱破損する可能性があるからである。しかしながら、かかる設置工程では、LDチップを位置決めしつつ、取付部に設置されたサブマントに対して半田付けした後に、光学部品を樹脂接着して光軸調整することが技術的に困難であり、その位置決め精度が極めて低いという課題があった。
この点において、この第1レーザチップ41aの設置工程(ST1〜ST3)では、光学部品を樹脂接着した後に、第1レーザチップ41aを位置決めしつつレーザチップ固定部321に樹脂接着するからかかる課題を効果的に解決できる利点がある。
また、上述したように第1レーザチップ41aの放熱性が充分でなく、第1レーザチップ41aの発熱によってLDチップ411の寿命を縮める可能性があるが、かかる第1レーザチップ41aの設置工程(ST1〜ST3)は、貫通孔323に熱導電性物質Qを充填することによって第1レーザチップ41aの発光によって発生する熱はレーザチップ固定部321を介して確実に放熱が行われるため、第1レーザチップ41aを樹脂接着した場合でもLDチップ411の寿命を縮めることはない。
また、製品(光ピックアップ装置1)の検査段階にて、第1レーザチップ41aの位置ズレ等による機能不良が発見された場合は、製品全体が破棄される。この点において、第1レーザチップ41aの位置決め精度を向上できることは、製品の歩留まり向上および低コスト化の観点から特に有益である。
以上、本発明の光ピックアップ装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光ピックアップ装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
本発明の光ピックアップ装置を示す斜視図である。 図1に示したレーザチップの設置構造を示す拡大図である。 図1に示したレーザチップの設置構造を示す断面図である。 図1に記載したレーザチップの設置工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 筐体
21 モジュール取付部
22 ピン部材
23 ガイドシャフト
3 ベース
31 ネジ
321、322 レーザチップ固定部
323 貫通孔
33 フォトダイオード保持部材
4 光学系
40 光学ホルダ
41a 第1レーザチップ
41b 第2レーザチップ
411 LDチップ
412 サブマウント
42 センサレンズ
43 ダイクロイックプリズム
44 コリメータレンズ
45 反射鏡
46 フォトダイオード
48 カップリングレンズ
49 グレーティング
5 駆動回路
51 ドライバIC
52 回路基板
53 ワイヤボンディング
100 光ディスク
L1 レーザ光
L2 反射光
Q 熱導電性物質
ST1〜ST3 ステップ

Claims (6)

  1. 筐体上に、
    レーザ光を発するレーザチップと、
    前記レーザ光が光ディスクで反射された反射光を受光する受光素子と、
    前記レーザチップを駆動するベアチップとを備える光ピックアップ装置であって、
    前記レーザチップと前記ベアチップとが金属材料からなるベース上に固定され、前記ベースが前記筐体に搭載されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記ベースは、前記レーザチップが固定されるレーザチップ固定部を備え、該レーザチップ固定部のレーザチップ取付位置に貫通孔を有し、
    前記レーザチップは、前記貫通孔に充填された熱導電性物質を介して、前記レーザチップ固定部から放熱される請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記熱導電性物質は、前記レーザチップ固定部に対して、前記レーザチップの配置側の裏側から前記貫通孔に充填される請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 光ディスクへレーザ光を照射するとともに、光ディスクからの反射光を受光する光ピックアップ装置の製造方法であって、
    光学素子を取付基板上に固着する第1の工程と、
    その後に、前記光学素子に対しレーザチップを位置決めしつつ、前記取付基板に対して前記レーザーチップを樹脂接着する第2の工程と、
    その後に、前記取付基板を筐体に搭載する第3の工程とを有することを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。
  5. 前記取付基板における前記レーザチップの取付位置に設けられた貫通孔に熱導電性物質を充填する工程とを有する請求項4に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
  6. 前記熱導電性物質は、前記レーザチップが配置された前記取付基板に対して、前記レーザチップの配置側の逆側から前記貫通孔に充填される請求項5に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
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