以下に添付図面を参照して、この発明にかかる警備装置及び警備方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備システム100は、警備装置110と、監視センタ130とから構成されており、警備装置110と監視センタ130はネットワーク120を介して接続されている。
警備装置110は、同一の居住地区に存在する親世帯エリア、子世帯エリア、および親世帯エリアの利用者と子世帯エリアの利用者が共通して使用する共用エリアを監視領域としており、親世帯エリア側に設置されている。そして、警備装置110の警備設定等の操作を行うコントローラ220、サブコントローラ230が親世帯エリア、子世帯エリアのそれぞれに設置されている。
警備装置110は、親世帯エリア、子世帯エリア、および共用エリアにおける異常を検知した場合、監視センタ130に異常を検知した旨を通報し、あるいは親世帯エリア、子世帯エリアなどに異常を検知した旨を報知するものである。
ネットワーク120は、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどであって、警備装置110と監視センタ130を接続している。
監視センタ130は、警備装置110からの異常を検知した旨の通報を受信した場合に、待機中の警備員に対して異常が検知された監視領域へ向かう旨の指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防など関係機関への通報を行うセンタである。
次に、警備装置110の詳細について説明する。図2は、本実施の形態にかかる警備装置110の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態にかかる警備装置110は、複数のセンサ201a〜201n、203a〜203n、207a〜207nと、カメラ202、204、208と、入出力制御部205と、通信制御部206と、制御部210と、コントローラ220と、サブコントローラ230と、を主に備えている。
センサ201a〜201nは、親世帯エリア側に設置されており、親世帯エリアへの侵入者等の異常を検知する目的で設置された人感センサであり、たとえば赤外線の受光量の変化をもとに人の存在を検出する赤外線センサ、赤外線などの受信が遮断されることで人の存在を検出する遮断センサ、電磁波の乱れで人の存在を検知する気配センサ、およびマグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの監視領域の異常を検出する各種センサ等が該当し、人の存在や扉の開閉を検知した場合に検知信号を出力する。
また、センサ203a〜203nは、子世帯エリア側に設置されて子世帯エリアへの侵入者等の異常を検知する目的で設置された人感センサであり、さらに、センサ207a〜207nは、共用エリア側に設置されて共用エリアへの侵入者等の異常を検知する目的で設置された人感センサであり、具体的なセンサの例としては、親世帯エリア側のセンサ201a〜201nと同様である。
カメラ202は、親世帯エリア側に設置され、親世帯エリアの内部及びその周辺を撮像するものである。カメラ204は、子世帯エリア側に設置され、子世帯エリアの内部及びその周辺を撮像するものである。また、カメラ208は、共用エリア側に設置され、共用エリアの内部及びその周辺を撮像するものである。
入出力制御部205は、サブコントローラ230の入出力制御、センサ201a〜201n、センサ203a〜203n、センサ207a〜207n、カメラ202、カメラ204、カメラ208の入力制御より種々のデータの入出力を制御する処理部である。
通信制御部206は、警備装置110とネットワーク120との間における通信を制御するものであり、具体的にはネットワークボードなどが該当する。
制御部210は、警備装置110の全体制御を行うものであり、さらに警備モード切替部211と、親世帯エリア用警備モード記憶部212と、子世帯エリア用警備モード記憶部213と、共用エリア用警備モード記憶部214と、異常検知部217と、異常通報部215と、タイマ設定部216と、出力部218と、を主に備えている。
警備モード切替部211は、親世帯エリア用警備モード記憶部212、子世帯エリア用警備モード記憶部213、または共用エリア用警備モード記憶部214に、コントローラ220又はサブコントローラ230から入力を受け付けた警備モードを記憶させることにより設定を行うものである。ここで、警備モードとは、親世帯エリア、子世帯エリア及び共用エリアにおいて異常検知した際の通報先への通報の可否、または前記各エリアに対する報知の可否などを定めたモードであり、異常を検知したときの警備装置110の動作を決定するモードである。警備モードは、通報の可否および通報先、各エリアへの報知の有無などによって複数のモードが存在する。代表的な警備モードとしては、警備状態、在宅警備状態、セルフ警備状態、警備解除状態が存在し、コントローラ220又はサブコントローラ230における操作により、前記各エリアの警備モードを設定するようにしている。
まず、警備状態とは、主に住人が外出中、警備を必要とする場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合に、監視センタに異常を知らせる警報を通報する状態である。なお、警備装置の設置されている監視領域において異常を検知したことを報知する場合もある。これは、侵入者を威嚇する目的や誤報である場合に警報解除操作を促す目的で報知するものである。
在宅警備状態とは、主に住人が在宅中、警備を必要とする場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合に、監視領域において異常を検知したことを報知する状態である。なお、監視領域だけではなく監視センタに異常を知らせる警報を報知する場合もある。これは、在宅時においても監視センタへの通報を行う契約を結んだ場合であり、監視領域において異常を検知したことを報知した後に、監視センタに通報を行うなどの動作をする。
セルフ警備状態とは、主に住人が外出中、自分で警備を行おうとする場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合に、外出時の利用者が所持する携帯電話や固定電話などの通報先端末に異常を検知したことを通報する状態である。なお、監視領域において異常を検知したことを報知する場合がある。これは、侵入者を威嚇する目的や誤報である場合に警報解除操作を促す目的で報知するものである。
警備解除状態とは、主に住人が在宅中、警備を必要としない場合に設定する警備モードであり、センサによって異常を検知したときに発せられる検知信号を警備装置が受信した場合でも、監視センタへの警報の通報、監視領域における異常の検知、通報先端末への異常の通報のいずれも行わない状態である。これは、センサにより異常が検知(人の存在の検知、扉の開閉の検知)されても、在宅中の住人を検知したものと判断するためである。
なお、検知された異常が火災やガス漏れの場合、または、非常ボタンが操作された場合は、前記いずれの警備モードであるかによらず、監視センタへの通報、各エリアへの異常が検知された旨の報知などを行う。
本実施の形態にかかる警備システム100においては、共用エリアの警備状態は、親世帯エリアおよび子世帯エリアが共に警備状態に設定されたことに連動して、共用エリアが警備状態に設定されるものとする。本実施の形態では、これを前提とした上で、さらに、共用エリアは、親世帯エリア、子世帯エリアと独立して警備モードを設定できるようになっている。
これにより、例えば親世帯エリア、子世帯エリアの利用者とも在宅中に、親世帯エリア、子世帯エリアとも警備解除状態に設定している時、共用エリアのみを在宅警備状態に設定して、玄関から誰かが入ってきたことを、親世帯エリア、子世帯エリアの利用者に報知することが可能となる。
親世帯エリア用警備モード記憶部212は、親世帯エリアにおける現在の上述した警備モードを記憶するメモリなどの記憶媒体である。また、子世帯エリア用警備モード記憶部213は、子世帯エリアにおける現在の上述した警備モードを記憶するメモリなどの記憶媒体である。また、共用エリア用警備モード記憶部214は、共用エリアにおける現在の上述した警備モードを記憶するメモリなどの記憶媒体である。
異常検知部217は、親世帯エリアに設置されているセンサ201、子世帯エリアに設置されているセンサ203及び共用エリアに設置されているセンサ207から送られてくる検知信号をもとに、それぞれのエリアにおける異常を検知するものである。
異常通報部215は、親世帯エリア、子世帯エリア、または共用エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態などの通報を行う状態に設定されているとき、即ち、親世帯エリア用警備モード記憶部212、子世帯エリア用警備モード記憶部213又は共用エリア用警備モード記憶部214に警備状態またはセルフ警備状態などが記憶されているとき、当該エリアに設置されたセンサ201a〜201n、センサ203a〜203n、またはセンサ207a〜207nから検知信号が出力されると、これを異常検知部217によって検知して監視センタ130または外出時の利用者が所持する携帯電話などに対して異常が検知された旨を通報する。
また、本実施の形態では、異常通報部215は、共用エリアのセンサ207a〜207nから検知信号が出力された場合、これを異常検知部217によって検知して親世帯エリアのコントローラ220のスピーカ223又は子世帯エリアのコントローラ230のスピーカ233から異常が検知された旨を報知する。
タイマ設定部216は、警備モード切替部211により、親世帯エリア用警備モード記憶部212に記憶されている親世帯エリアの現在の警備モード、または子世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶されている子世帯エリアの現在の警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられた場合に、所定のタイマ時間を設定する退館タイマの時間計測を開始するものである。退館タイマの計時中は、警備状態またはセルフ警備状態に切り替えた親世帯エリアまたは子世帯エリアと、共用エリアにおいて異常が検知されたとしても異常通報部215によって、検知信号をキャンセルして無用な通報または報知が行われないようにする。
例えば、親世帯エリアの利用者が親世帯エリアを警備状態に設定して共用エリアを通り外出する場合を想定して、利用者が警備状態に設定する操作を行った後共用エリアを通って外出するまでにかかる時間をもとに退館タイマ時間を設定することにより、子世帯エリアの利用者が共用エリアの警備モードを警備状態またはセルフ警備状態などの通報を行う警備モード状態に設定していた場合であっても、無用な通報または報知が行われてしまうことを防止できる。また、親世帯エリアの利用者は、このとき、共用エリアの警備モードを気にすることなく、親世帯エリアの警備モードを警備状態またはセルフ警備状態に設定する操作を行うだけで済む。
また、タイマ設定部216は、共用エリア用警備モード記憶部214に記憶されている共用エリアの現在の警備モードが警備状態またはセルフ警備状態などの通報または報知を行う警備モード状態に設定されている時、共用エリアに設置されたセンサ207a〜207nにより、共用エリアにおいて異常(人の存在、扉の開閉など)が検知された場合に、所定のタイマ時間を設定する入館タイマの時間計測を開始する。入館タイマの計時中は、異常検知に基づく検知信号を保留しておき、帰宅してきた親世帯エリアまたは子世帯エリアの利用者を検知した場合に無用な通報または報知が行われないようにする。所定のタイマ時間が経過する前に親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合、または共用エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合は、異常通報部215によって保留していた検知信号をキャンセルし、所定のタイマ時間が経過するまでに警備モードの切り替えが行われなかった場合は、異常検知した旨の通報を行うなどする。
例えば、親世帯エリアの利用者が外出から帰宅し、共用エリアを通り親世帯エリアに移動して親世帯エリアを警備解除状態に切り替える場合を想定して、利用者が帰宅して共用エリアに入ってから親世帯エリアに移動して親世帯エリアを警備解除状態に切り替えるまでの時間をもとに入館タイマ時間を設定することにより、子世帯エリアの利用者が共用エリアの警備モードを警備状態またはセルフ警備状態などの通報または報知を行う警備モード状態に設定していた場合であっても、無用な通報または報知が行われてしまうことを防止できる。また、親世帯エリアの利用者は、このとき、共用エリアの警備モードを気にすることなく、親世帯エリアの警備モードを警備解除状態に設定する操作を行うだけで済む。
出力部218は、異常検知部217によって共用エリアにおける異常が検知された場合に、共用エリアに誰かが入館したことを知らせるタイマ音を、親世帯エリア又は子世帯エリアに出力するものである。この場合、誰かが共用エリアに入館するごとにタイマ音の出力が行われるため、例えば、タイマ音として、耳あたりのよいメロディ等を流すことが好ましい。
コントローラ220は、親世帯エリア側に設置されており、親世帯エリアにいる利用者から親世帯エリアまたは共用エリアの警備モード設定操作等のための制御を行うものである。なお、コントローラ220により、子世帯エリアの警備モード設定操作を行えるようにしてもよい。コントローラ220は、更に、操作表示部221と、マイク222と、スピーカ223と、を主に備えている。
操作表示部221は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、利用者に対して各種設定画面を表示して親世帯エリアにいる利用者によって親世帯エリアまたは共用エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものであり、更に、利用者が親世帯エリアにいながら、子世帯エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものである。
マイク222は、親世帯エリアにいる者が発した音声を取得し、スピーカ223は送信された音声等を親世帯エリアに出力するものである。
サブコントローラ230は、子世帯エリア側に設置されており、子世帯エリアにいる利用者から子世帯エリアまたは共用エリアの警備モード設定操作等のための制御を行うものである。なお、サブコントローラ230により、親世帯エリアの警備モード設定操作を行えるようにしてもよい。サブコントローラ230は、更に、操作表示部231と、マイク232と、スピーカ233と、を主に備えている。
操作表示部231は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、子世帯エリアにいる利用者によって、子世帯エリアまたは共用エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものであり、更に、利用者が子世帯エリアにいながら、親世帯エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものである。
マイク232は、子世帯エリアにいる者が発した音声を取得し、スピーカ233は送信された音声等を子世帯エリアに出力するものである。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる警備装置110による警備モード設定処理について説明する。図3は、親世帯エリアにおいて警備装置110により警備モードを設定する際の手順を示すフローチャートである。なお、子世帯エリアにおいて警備装置110により警備モードを設定する際の手順も同様である。
まず、親世帯エリアにおける利用者が警備モードの設定をする際には、コントローラ220の操作表示部221に警備モードの設定画面が表示され(ステップS301)、利用者によって警備モードの設定を行う監視領域が選択される。
図4−1は、操作表示部221に表示される警備モードの設定画面(監視領域の選択画面)の一例を示す模式図である。図4−1に示すように、操作表示部221には、警備モード設定を行う監視領域を選択するための親世帯エリア、子世帯エリア及び共用エリアのボタンが表示されている。例えば、利用者が共用エリアの警備モード設定を行う場合には、利用者が共用エリアのボタンを押下すると、警備モード設定を行う監視領域が共用エリアに選択される。なお、警備モード設定を行う監視領域は、エリア内でさらに細分化して部屋単位で選択できるようにしてもよい。
このようにして、操作表示部221は、利用者による監視領域の選択を受け付ける(ステップS302)。次に、操作表示部221には、選択した監視領域の警備モードの設定画面が表示され、利用者によって設定を行う警備モードが選択される。
図4−2は、操作表示部221における共用エリアの警備モード設定画面(警備モードの選択画面)の一例を示す模式図である。図4−2に示すように、操作表示部221には、警備モード設定としての、警備状態、在宅警備状態、セルフ警備状態および警備解除状態に対応する各ボタンが表示される。例えば、警備モードを、警備解除状態から警備状態に設定する場合には、利用者が警備状態のボタンを押下すると、設定を行う警備モードが警備状態に選択される。このようにして、操作表示部221は、利用者による警備モードの選択を受け付ける(ステップS303)。
次に、警備モード切替部221は、警備モードの設定の対象として選択された監視領域が、親世帯エリア、子世帯エリア、共用エリアのいずれであるか判断をする(ステップS304)。そして、選択された監視領域が親世帯エリアであった場合(ステップ304:親世帯エリア)、警備モード切替部221は、親世帯エリアの警備モードを選択された警備モードに設定する(ステップS305)。即ち、警備モード切替部221は、親世帯エリア用警備モード記憶部212に、選択された警備モードを記憶する。
また、選択された監視領域が子世帯エリアであった場合(ステップS304:子世帯エリア)も同様に、警備モード切替部221は、子世帯エリアの警備モードを選択された警備モードに設定する(ステップS306)。即ち、警備モード切替部221は、子世帯エリア用警備モード記憶部213に、選択された警備モードを記憶する。
さらに、選択された監視領域が共用エリアであった場合(ステップS304:共用エリア)も同様に、警備モード切替部221は、共用エリアの警備モードを選択された警備モードに設定する(ステップS307)。即ち、警備モード切替部221は、共用エリア用警備モード記憶部214に、選択された警備モードを記憶する。以上のような手順によって、選択された監視領域において、選択された警備モードを設定する。従って、親世帯エリア、子世帯エリア、共用エリアは、別個に警備モードの設定が可能となる。
次に、本実施の形態にかかる警備装置110により退館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図5は、親世帯エリアにおいて警備装置110により退館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、親世帯エリアの利用者は、外出する際にコントローラ220の操作表示部221から親世帯エリアの警備モードの切り替え(設定)を行うと、警備モード切替部211は、利用者によって選択された警備モードを、親世帯エリア用警備モード記憶部212に記憶する。次に、タイマ設定部216は、親世帯エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS501)。タイマ設定部216は、利用者が外出する場合のみに退館タイマを起動させるためである。そして、親世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれにも設定されてなかった場合(ステップS501:No)は、タイマ設定部216は、設定されるまで待機する。
一方、親世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれかに設定されていた場合(ステップS501:Yes)、タイマ設定部216は、退館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS502)。図6は、退館タイマが起動した際の計時開始画面の一例を示す模式図である。図6に示すように、退館タイマ中である旨及び、監視領域(親世帯エリア)が表示され、警備を開始するまでの残りのタイマ時間、タイマ設定の解除ボタンが表示される。
次に、異常検知部217が、親世帯エリアの利用者が警備モードの設定を行ってから外出するまでの退館タイマの計時中に、親世帯エリアのセンサ201a〜201nまたは共用エリアのセンサ207a〜207nから検知信号を受信すると(ステップS503)、異常通報部215は、受信した検知信号をキャンセル(または無視)し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS504)。
そして、異常通報部215は、タイマ設定部216によって開始された退館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS505)。タイマ設定部216により設定された一定時間を経過していない場合(ステップS505:No)、異常通報部215は、ステップS503に戻り、タイマ設定部216によって一定時間が経過するまで、処理を繰り返す。
一方、設定された一定時間が経過した場合(ステップS505:Yes)、タイマ設定部216は、退館タイマを停止する(ステップS506)。なお、退館タイマが停止した後に異常検知部217から検知信号を受信した場合、異常通報部215は、設定された警備モードに従って、検知信号に基づく通報または報知を行う。
次に、本実施の形態にかかる警備装置110により退館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図7は、子世帯エリアにおいて警備装置110により退館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、子世帯エリアの利用者は、外出する際にサブコントローラ230の操作表示部231から子世帯エリアの警備モードの切り替え(設定)を行うと、警備モード切替部211は、利用者によって選択された警備モードを、子世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶する。次に、タイマ設定部216は、子世帯エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS701)。タイマ設定部216は、利用者が外出する場合のみに退館タイマを起動させるためである。そして、子世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれにも設定されてなかった場合(ステップS701:No)は、タイマ設定部216は、設定されるまで待機する。
一方、子世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれかに設定されていた場合(ステップS701:Yes)、タイマ設定部216は、退館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS702)。
次に、異常検知部217が、子世帯エリアの利用者が警備モードの設定を行ってから外出するまでの退館タイマの計時中に、子世帯エリアのセンサ203a〜203nまたは共用エリアのセンサ207a〜207nから検知信号を受信すると(ステップS703)、異常通報部215は、受信した検知信号をキャンセル(または無視)し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS704)。
そして、異常通報部215は、タイマ設定部216によって開始された退館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS705)。タイマ設定部216により設定された一定時間を経過していない場合(ステップS705:No)、異常通報部215は、ステップS703に戻り、タイマ設定部216によって一定時間が経過するまで、処理を繰り返す。
一方、設定された一定時間が経過した場合(ステップS705:Yes)、タイマ設定部216は、退館タイマを停止する(ステップS706)。なお、退館タイマが停止した後に異常検知部217から検知信号を受信した場合、異常通報部215は、設定された警備モードに従って、検知信号に基づく通報または報知を行う。
次に、本実施の形態にかかる警備装置110により入館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図8−1、図8−2は、入館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、タイマ設定部216は、共用エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されているか否かの判断をする(ステップS801)。即ち、タイマ設定部216は、共用エリア用警備モード記憶部214に、現在の共用エリアの警備モードとして警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態が記憶されているか否かの判断をする。
共用エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されている場合(ステップS801:Yes)、異常検知部217は、共用エリアのセンサ207a〜207nから検知信号を受信したか否かの判断をする(ステップS802)。異常検知部217が共用エリアのセンサ207a〜207nから検知信号を受信していない場合(ステップS802:No)、再度、ステップS801の処理を繰り返す。
一方、異常検知部217が共用エリアのセンサ207a〜207nから、人の存在や扉の開閉等による検知信号を受信した場合(ステップS802:Yes)、タイマ設定部216は、入館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS803)。次に、入館タイマの計時が開始されると、出力部218は、入館者がいる旨のタイマ音、または警備モードを警備解除状態に切り替える操作を促すメッセージを出力する(ステップS804)。例えば、タイマ音としてのメロディ等や、「所定時間内に警備解除を行ってください」というメッセージ等を出力する。
次に、異常検知部217は、入館タイマ計時中に、共用エリアのセンサ207a〜207n、警備中の親世帯エリアのセンサ201a〜201n、または警備中の子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号を受信すると(ステップS805)、異常通報部215は、受信した全ての検知信号を保留し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS806)。
そして、異常通報部215は、親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS807)。即ち、異常通報部215は、警備モード切替部211によって親世帯エリア用警備モード記憶部212または子世帯用警備モード記憶部213に、警備解除状態が記憶された否かの判断をする。
親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合(ステップS807:Yes)、親世帯エリアまたは子世帯エリアの利用者が帰宅したことを検知したものと判断し、異常通報部215は、保留されていた全ての検知信号を取り消す(ステップS808)。なお、親世帯エリアおよび子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に設定されており、共用エリアの警備モードのみ警備中であった場合には、共用エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられると、同様に、異常通報部215は、保留されていた全ての検知信号を取り消す。
一方、親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられなかった場合(ステップS807:No)、異常通報部215は、タイマ設定部216によって開始された入館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS809)。タイマ設定部216による計時が設定された一定時間を経過していない場合(ステップS809:No)、異常通報部215は、ステップS804に戻り、タイマ設定部216によって一定時間が経過するまで、ステップS804〜S807のS処理を繰り返す。
一方、タイマ設定部216による計時が設定された一定時間を経過した場合(ステップS809:Yes)、検知したのは侵入者等であると判断して、親世帯エリア、子世帯エリア、または共用エリアの警備モードが警備状態に設定されている場合に、異常通報部215は、監視センタに異常が検知された旨を通報する(ステップS810)。また、異常通報部215は、親世帯エリアまたは子世帯エリアに異常が検知された旨を報知する(ステップS811)。
そして、設定された一定時間を経過すると、タイマ設定部216は、入館タイマを停止する(ステップS812)。また、異常通報部215が全ての検知信号を取り消した場合(ステップS808)も、タイマ設定部216は、入館タイマを停止する(ステップS812)。
ステップS801において、共用エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されていない場合(ステップS801:No)、タイマ部218は、親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態、または在宅警備状態に設定され、子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に設定されているか否かの判断をする(ステップS813)。即ち、親世帯エリア用警備モード記憶部212に警備状態、セルフ警備状態、または在宅警備状態が記憶され、子世帯エリア用警備モード記憶部213に警備解除状態が記憶されているか否かの判断をする。
親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態、または在宅警備状態に設定されておらず、子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に設定されていない場合(ステップS813:No)は、入館タイマを起動せずに、処理を抜ける。
一方、親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態、または在宅警備状態に設定され、子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に設定されている場合(ステップS813:Yes)、異常検知部217は、親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信したか否かの判断をする(ステップS814)。異常検知部217が親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信していない場合(ステップS814:No)、再度、ステップS813の処理を繰り返す。
一方、異常検知部217が親世帯エリアのセンサ201a〜201nから、人の存在や扉の開閉等による検知信号を受信した場合(ステップS814:Yes)、タイマ設定部216は、入館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS815)。次に、入館タイマの計時が開始されると、出力部218は、入館者がいる旨のタイマ音、または警備モードを警備解除状態に切り替える操作を促すメッセージを出力する(ステップS816)。例えば、タイマ音としてのメロディ等や、「所定時間内に警備解除を行ってください」というメッセージ等を出力する。
次に、異常検知部217は、入館タイマ計時中に、親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信する(ステップS817)。異常検知部217から検知信号を受信すると、異常通報部215は、受信した全ての検知信号を保留し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS818)。
そして、異常通報部215は、親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS819)。即ち、異常通報部215は、警備モード切替部211によって親世帯エリア用警備モード記憶部212に、警備解除状態が記憶された否かの判断をする。
親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合(ステップS819:Yes)、親世帯エリアの利用者が帰宅したことを検知したものと判断し、異常通報部215は、保留されていた全ての検知信号を取り消す(ステップS820)。
一方、親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられなかった場合(ステップS819:No)、異常通報部215は、タイマ設定部216によって開始された入館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS821)。タイマ設定部216による計時が設定された一定時間を経過していない場合(ステップS821:No)、異常通報部215は、ステップS816に戻り、タイマ設定部216によって一定時間が経過するまで、ステップS816〜S819の処理を繰り返す。
一方、タイマ設定部216による計時が設定された一定時間を経過した場合(ステップS821:Yes)、検知したのは侵入者等であると判断して、親世帯エリアが警備状態に設定されている場合に、異常通報部215は、監視センタに異常が検知された旨を通報する(ステップS822)。また、異常通報部215は、親世帯エリアまたは子世帯エリアに異常が検知された旨を報知する(ステップS823)。
そして、設定された一定時間を経過すると、タイマ設定部216は、入館タイマを停止する(ステップS824)。また、異常通報部215が全ての検知信号を取り消した場合(ステップS820)も、タイマ設定部216は、入館タイマを停止する(ステップS824)。
なお、ステップS801において、共用エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されていない場合(ステップS801:No)であって、親世帯エリアに帰宅する場合について、図8−2によって説明したが、共用エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されていない場合に、子世帯エリアに帰宅する場合も図8−2と同様であるため、説明を省略する。
このように、第1の実施の形態における警備装置110では、親世帯エリア及び子世帯エリアとは別個に独立して共用エリアの警備を設定することができ、共用エリアのみへの侵入者等などの異常が検知された場合でも、親世帯エリアまたは子世帯エリアに異常検知した旨が通報されたり、監視センタに異常検知した旨が通報されるため、共用エリアの異常に対して迅速な対応をすることができる。
さらに、第1の実施の形態における警備装置110では、利用者が警備を設定した後に、共用エリアを通り抜けて外出する場合でも、設定した一定時間内においては利用者を侵入者と誤って捉えることがなく、また、利用者が警備を設定して外出した後に、共用エリアを通り抜けて帰宅する場合でも、利用者の共用エリアへの入館による異常が検知されてから設定した一定時間内においては、利用者を侵入者と誤って捉えることがなく、誤った警報が報知されたり、誤って異常検知された旨が通報されることはない。従って、誤報に対する確認や対応に費やす時間や労力を軽減することができる。さらに、親世帯エリアまたは子世帯エリアにいる利用者は、共用エリアを通り抜けて外出または帰宅する他の利用者の存在を知ることができるとともに監視領域の状況を認識することができる。従って、監視領域の異常が検知された場合でも、迅速な対応をすることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の警備装置は、親世帯エリアまたは子世帯エリアから共用エリアを通り外出する際または帰宅する際に、一定時間タイマを設定することによって、誤報等を防止するものであったが、第2の実施の形態の警備装置では、出入り口付近に設けられた親世帯エリア及び子世帯エリアと、居住地区の内部において前記親世帯エリアの利用者と前記子世帯エリアの利用者が共通して使用する共用エリアが設けられている場合であって、共用エリアから親世帯エリアまたは子世帯エリアを通り外出する際または帰宅する際に、一定時間タイマを設定することによって、誤報を防止するものである。以下に、添付図面を参照して、第2の実施の形態について説明する。
図9は、第2の実施の形態にかかる警備システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる警備システム700は、警備装置710と、監視センタ130とから構成されており、警備装置710と監視センタ130はネットワーク120を介して接続されている。
図9に示すように、居住地区の出入り口付近には、親世帯エリア及び子世帯エリアが設けられており、居住地区の内部において親世帯エリアおよび子世帯エリアに隣接して親世帯、子世帯の利用者が生活する共用エリアが設けられている。
警備装置710は、同一の居住地区の出入り口付近に存在する親世帯エリア及び子世帯エリアと、親世帯エリアの利用者と子世帯エリアの利用者が共通して使用する共用エリアを監視領域としており、共用エリア側に設置されている。そして、警備装置710の警備設定等の操作を行うコントローラ820は共用エリアに、サブコントローラ830は親世帯エリアに、サブコントローラ840は子世帯エリアにそれぞれ設置されている。なお、この場合、玄関を共通とし、共通のサブコントローラを使用して操作を行うようにしてもよい。その場合、暗証番号、IDカード、IDタグ等を使用することで、親世帯エリアの者か、子世帯エリアの者かを判断する。
警備装置710は、親世帯エリア、子世帯エリア、および共通エリアにおいて異常を検知した場合、監視センタ130に異常を検知した旨を通報し、あるいは共通エリアなどに異常を検知した旨を報知するものである。
ここで、ネットワーク120と、監視センタ130の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
次に、警備装置710の詳細について説明する。図10は、本実施の形態にかかる警備装置710の構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施の形態にかかる警備装置710は、複数のセンサ201a〜201n、203a〜203n、207a〜207nと、カメラ202、204、208と、入出力制御部205と、通信制御部206と、制御部810と、コントローラ820と、サブコントローラ830と、サブコントローラ840と、を主に備えている。
ここで、センサ201a〜201nと、センサ203a〜203nと、センサ207a〜207nと、カメラ202と、カメラ204と、カメラ208と、入出力制御部205と、通信制御部206の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
制御部810は、警備装置710の全体制御を行うものであり、さらに警備モード切替部811と、親世帯エリア用警備モード記憶部212と、子世帯エリア用警備モード記憶部213と、共用エリア用警備モード記憶部214と、異常検知部217と、異常通報部815と、タイマ設定部816と、出力部818と、を主に備えている。
警備モード切替部811は、親世帯エリア用警備モード記憶部212、子世帯エリア用警備モード記憶部212又は共用エリア用警備モード記憶部214に、コントローラ820、サブコントローラ830又はサブコントローラ840から入力を受け付けた警備モードを記憶させることにより設定を行うものである。ここで、警備モードについては、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態にかかる警備システム700においては、共用エリアの警備状態は、従来技術の警備システムと同様、親世帯エリアおよび子世帯エリアが警備状態に設定されたことに連動して、自動的に共用エリアを警備状態に設定されるものである。従って、親世帯エリアおよび子世帯エリアの利用者は、自己が外出する際に責任を持って自己のエリアを警備設定すれば、両世帯エリアの利用者が外出したときは、両世帯エリアとも警備状態となり、共用エリアが警備状態となる。このため、親世帯エリア、子世帯エリアの利用者は、互いに相手の世帯の状態を確認することなく、自己のエリアに対する警備モードを切り替える操作を行えばよく、責任が明確となり、思い込みによる操作忘れを回避できる。
また、共用エリアは独立して警備モードを設定できるようになっていることにより、例えば、親世帯エリア、子世帯エリアの利用者とも在宅中に、親世帯エリア、子世帯エリアとも在宅警備状態に設定し、共用エリアのみを警備解除状態に設定すると、玄関から誰かが入ってきたことを、共用エリアに在室している利用者に報知することが可能となる。
ここで、親世帯エリア用警備モード記憶部212と、子世帯エリア用警備モード記憶部213と、共用エリア用警備モード記憶部214と、異常検知部217の構成及び機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
異常通報部815は、親世帯エリア、子世帯エリア、または共用エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態などの通報を行う状態に設定されているとき、即ち、親世帯エリア用警備モード記憶部212、子世帯エリア用警備モード記憶部213又は共用エリア用警備モード記憶部214に警備状態またはセルフ警備状態などが記憶されているとき、当該エリアに設置されたセンサ201a〜201n、センサ203a〜203n、またはセンサ207a〜207nから検知信号が出力されると、これを異常検知部217によって検知して監視センタ130または外出時の利用者が所持する携帯電話などに対して異常が検知された旨を通報する。
また、本実施の形態では、異常通報部815は、親世帯エリアのセンサ201a〜201nまたは子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号が出力された場合、これを異常検知部217によって検知して共用エリアのコントローラ820のスピーカ823から異常が検知された旨を報知する。
タイマ設定部816は、警備モード切替部811により、親世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶されている親世帯エリアの現在の警備モード、または子世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶されている子世帯エリアの現在の警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられた場合に、所定のタイマ時間を設定する退館タイマの時間計測を開始するものである。退官タイマの計時中は、警備状態またはセルフ警備状態に切り替えた親世帯エリアまたは子世帯エリアにおいて異常が検知されたとしても、検知信号をキャンセルして無用な通報または報知が行われないようにする。
例えば、親世帯エリアの利用者が親世帯エリアを警備状態に設定して外出する場合を想定して、利用者が警備状態に設定する操作を行った後外出するまでにかかる時間をもとに退館タイマ時間を設定することにより、無用な通報または報知が行われてしまうことを防止できる。また、親世帯エリアの利用者は、このとき、共用エリアの警備モードを気にすることなく、親世帯エリアの警備モードを警備状態またはセルフ警備状態に設定する操作を行うだけで済む。
また、タイマ設定部816は、親世帯エリア用警備モード記憶部212に記憶されている親世帯エリアの現在の警備モード、または子世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶されている子世帯エリアの現在の警備モードが警備状態またはセルフ警備状態などの通報または報知を行う状態に設定されている時、親世帯エリアに設置されたセンサ201a〜201nまたは子世帯エリアに設置されたセンサ203a〜203nにより、親世帯エリアまたは子世帯エリアにおいて異常(人の存在、扉の開閉など)が検知された場合に、所定のタイマ時間を設定する入館タイマの時間計測を開始する。入館タイマの計時中は、異常検知に基づく検知信号を保留しておき、帰宅してきた親世帯エリアまたは子世帯エリアの利用者を検知した場合に無用な通報または報知が行われないようにする。所定のタイマ時間が経過する前に親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合は、保留していた検知信号をキャンセルし、所定のタイマ時間が経過するまでに警備モードの切り替えが行われなかった場合は、異常検知した旨の通報を行うなどする。
例えば、親世帯エリアの利用者が外出から帰宅し、親世帯エリアを警備解除状態に切り替える場合を想定して、利用者が帰宅して親世帯エリア入ってから、親世帯エリアを警備解除状態に切り替えるまでの時間をもとに入館タイマ時間を設定することにより、無用な通報または報知が行われてしまうことを防止できる。また、親世帯エリアの利用者は、このとき、共用エリアの警備モードを気にすることなく、親世帯エリアの警備モードを警備解除状態に設定する操作を行うだけで済む。
出力部818は、異常検知部217によって親世帯エリアまたは子世帯エリアにおける異常が検知された場合に、親世帯エリアまたは子世帯エリアに誰かが入館したことを知らせるタイマ音を、共用エリアに出力するものである。この場合、誰かが親世帯エリアまたは子世帯エリアに入館するごとにタイマ音の出力が行われるため、例えば、タイマ音として、耳あたりのよいメロディ等を流すことが好ましい。
コントローラ820は、共用エリア側に設置されており、共用エリアにいる利用者から共用エリア、親世帯エリア又は子世帯エリアの警備モード設定操作等のための制御を行うものである。コントローラ820は、更に、操作表示部821と、マイク822と、スピーカ823と、を主に備えている。
操作表示部221は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、利用者に対して各種設定画面を表示して共用エリアにいる利用者によって共用エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものであり、更に、利用者が共用エリアにいながら、親世帯エリア又は子世帯エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものである。
マイク822は、共用エリアにいる者が発した音声を取得し、スピーカ823は送信された音声等を共用エリアに出力するものである。
サブコントローラ830は、親世帯エリア側に設置されており、親世帯エリアにいる利用者から親世帯エリア、子世帯エリア又は共用エリアの警備モード設定操作等のための制御を行うものである。サブコントローラ830は、更に、操作表示部831と、マイク832と、スピーカ833と、を主に備えている。
操作表示部831は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、親世帯エリアにいる利用者によって、親世帯エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものであり、更に、利用者が親世帯にいながら、子世帯エリア又は共用エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものである。
マイク832は、親世帯エリアにいる者が発した音声を取得し、スピーカ833は送信された音声等を親世帯エリアに出力するものである。
サブコントローラ840は、子世帯エリア側に設置されており、子世帯エリアにいる利用者から子世帯エリア、親世帯エリア又は共用エリアの警備モード設定操作等のための制御を行うものである。サブコントローラ840は、更に、操作表示部841と、マイク842と、スピーカ843と、を主に備えている。
操作表示部841は、例えばタッチ入力式の液晶画面であり、子世帯エリアにいる利用者によって、子世帯エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものであり、更に、利用者が子世帯にいながら、親世帯エリア又は共用エリアにおける警備モードの入力を受け付けるものである。
マイク842は、子世帯エリアにいる者が発した音声を取得し、スピーカ843は送信された音声等を子世帯エリアに出力するものである。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる警備装置710は、第1の実施の形態と同様に警備モードの設定を行うことができる。本実施の形態における警備装置710において、親世帯エリアから警備装置710により警備モードを設定する際の手順は、第1の実施の形態における図3に示すフローチャートと同様であるので、説明を省略する。また、子世帯エリア、共用エリアにおいて警備装置710により警備モードを設定する際の手順も同様であるため、説明を省略する。さらに、本実施の形態における警備装置710は、第1の実施の形態と同様に、親世帯エリア、子世帯エリア、共用エリアについて、別個に警備モードの設定が可能である。
次に、本実施の形態にかかる警備装置710による退館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図11は、親世帯エリアにおいて警備装置710により退館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、親世帯エリアの利用者は、外出する際にサブコントローラ830の操作表示部831から親世帯エリアの警備モードの切り替え(設定)を行うと、警備モード切替部811は、利用者によって選択された警備モードを、親世帯エリア用警備モード記憶部212に記憶する。なお、外出する際に、共用エリアに設置されているコントローラ820の操作表示部821から親世帯エリアの警備モードを切り替えるようにしてもよい。
次に、タイマ設定部816は、親世帯エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS1101)。タイマ設定部816は、利用者が外出する場合のみに退館タイマを起動させるためである。そして、親世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれにも設定されてなかった場合(ステップS1101:No)は、タイマ設定部816は、設定されるまで待機する。
一方、親世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれかに設定されていた場合(ステップS1101:Yes)、タイマ設定部816は、退館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS1102)。第1の実施の形態の図6に示すように、退館タイマ中である旨及び、監視領域(親世帯エリア)が表示され、警備を開始するまでの残りのタイマ時間、タイマ設定の解除ボタンが表示される。
次に、異常検知部217が、親世帯エリアの利用者が警備モードの設定を行ってから外出するまでの退館タイマの計時中に、親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信すると(ステップS1103)、異常通報部815は、受信した検知信号をキャンセル(または無視)し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS1104)。
そして、異常通報部815は、タイマ設定部816によって開始された退館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS1105)。タイマ設定部816により設定された一定時間を経過していない場合(ステップS1105:No)、異常通報部815は、ステップS1103に戻り、タイマ設定部816によって一定時間が経過するまで、処理を繰り返す。
一方、設定された一定時間が経過した場合(ステップS1105:Yes)、タイマ設定部816は、退館タイマを停止する(ステップS1106)。なお、退館タイマが停止した後に異常検知部217から検知信号を受信した場合、異常通報部815は、設定された警備モードに従って、検知信号に基づく通報または報知を行う。
次に、本実施の形態にかかる警備装置710により退館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図12は、子世帯エリアにおいて警備装置710により退館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、子世帯エリアの利用者は、外出する際にサブコントローラ840の操作表示部841から子世帯エリアの警備モードの切り替え(設定)を行うと、警備モード切替部811は、利用者によって選択された警備モードを、子世帯エリア用警備モード記憶部213に記憶する。なお、外出する際に、共用エリアに設置されているコントローラ820の操作表示部821から親世帯エリアの警備モードを切り替えるようにしてもよい。
次に、タイマ設定部816は、子世帯エリアの警備モードが警備状態またはセルフ警備状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS1201)。タイマ設定部816は、利用者が外出する場合のみに退館タイマを起動させるためである。そして、子世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれにも設定されてなかった場合(ステップS1201:No)は、タイマ設定部816は、設定されるまで待機する。
一方、子世帯エリアの警備モードが、警備状態またはセルフ警備状態のいずれかに設定されていた場合(ステップS1201:Yes)、タイマ設定部816は、退館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS1202)。
次に、異常検知部217が、子世帯エリアの利用者が警備モードの設定を行ってから外出するまでの退館タイマの計時中に、子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号を受信すると(ステップS1203)、異常通報部815は、受信した検知信号をキャンセル(または無視)し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS1204)。
そして、異常通報部815は、タイマ設定部816によって開始された退館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS1205)。タイマ設定部816により設定された一定時間を経過していない場合(ステップS1205:No)、異常通報部815は、ステップS1203に戻り、タイマ設定部816によって一定時間が経過するまで、処理を繰り返す。
一方、設定された一定時間が経過した場合(ステップS1205:Yes)、タイマ設定部816は、退館タイマを停止する(ステップS1206)。なお、退館タイマが停止した後に異常検知部217から検知信号を受信した場合、異常通報部815は、設定された警備モードに従って、検知信号に基づく通報または報知を行う。
次に、本実施の形態にかかる警備装置710により入館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図13は、親世帯エリアにおいて入館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、タイマ設定部816は、親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されているか否かの判断をする(ステップS1301)。即ち、タイマ設定部816は、親世帯エリア用警備モード記憶部212に、現在の親世帯エリアの警備モードとして警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態が記憶されているか否かの判断をする。親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されていない場合(ステップS1301:No)は、入館タイマを起動せず、処理を抜ける。
一方、親世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されている場合(ステップS1301:Yes)、異常検知部217は、親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信したか否かの判断をする(ステップS1302)。異常検知部217が親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信していない場合(ステップS1302:No)、再度、ステップS1301の処理を繰り返す。
一方、異常検知部217が親世帯エリアのセンサ201a〜201nから、人の存在や扉の開閉等による検知信号を受信した場合(ステップS1302:Yes)、タイマ設定部816は、入館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS1303)。次に、入館タイマの計時が開始されると、出力部818は、入館者がいる旨のタイマ音、または警備モードを警備解除状態に切り替える操作を促すメッセージを出力する(ステップS1304)。例えば、タイマ音としてのメロディ等や、「所定時間内に警備解除を行ってください」というメッセージ等を出力する。
次に、異常検知部217は、入館タイマ計時中に、親世帯エリアのセンサ201a〜201nから検知信号を受信すると(ステップS1305)、異常通報部815は、受信した全ての検知信号を保留し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS1306)。
そして、異常通報部815は、親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS1307)。即ち、異常通報部815は、警備モード切替部811によって親世帯エリア用警備モード記憶部212に、警備解除状態が記憶されたか否かの判断をする。
親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合(ステップS1307:Yes)、親世帯エリアの利用者が帰宅したことを検知したものと判断し、異常通報部815は、保留されていた全ての検知信号を取り消す(ステップS1308)。なお、共用エリアに設置されているコントローラ820の操作表示部821から親世帯エリアの警備モードを警備解除状態に切り替えるようにしてもよい。
一方、親世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられなかった場合(ステップS1307:No)、異常通報部815は、タイマ設定部816によって開始された入館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS1309)。タイマ設定部816による計時が設定された一定時間を経過していない場合(ステップS1309:No)、異常通報部815は、ステップS1304に戻り、タイマ設定部816によって一定時間が経過するまで、ステップS1304〜1307までの処理を繰り返す。
一方、タイマ設定部816による計時が設定された一定時間を経過した場合(ステップS1309:Yes)、検知したのは侵入者等であると判断して、親世帯エリア、子世帯エリア、または共用エリアの警備モードが警備状態に設定されている場合に、異常通報部815は、監視センタに異常が検知された旨を通報する(ステップS1310)。また、異常通報部815は、共用エリアに異常が検知された旨を報知する(ステップS1311)。
そして、設定された一定時間を経過すると、タイマ設定部816は、入館タイマを停止する(ステップS1312)。また、異常通報部815が全ての検知信号を取り消した場合(ステップS1308)も、タイマ設定部816は、入館タイマを停止する(ステップS1312)。
次に、本実施の形態にかかる警備装置710により入館タイマを利用した警備モード設定処理について説明する。図14は、子世帯エリアにおいて入館タイマを利用した警備モードの設定をする際の手順を示すフローチャートである。
まず、タイマ設定部816は、子世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されているか否かの判断をする(ステップS1401)。即ち、タイマ設定部816は、子世帯エリア用警備モード記憶部213に、現在の子世帯エリアの警備モードとして警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態が記憶されているか否かの判断をする。子世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されていない場合(ステップS1401:No)は、入館タイマを起動せず、処理を抜ける。
一方、子世帯エリアの警備モードが警備状態、セルフ警備状態または在宅警備状態に設定されている場合(ステップS1401:Yes)、異常検知部217は、子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号を受信したか否かの判断をする(ステップS1402)。異常検知部217が子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号を受信していない場合(ステップS1402:No)、再度、ステップS1401の処理を繰り返す。
一方、異常検知部217が子世帯エリアのセンサ203a〜203nから、人の存在や扉の開閉等による検知信号を受信した場合(ステップS1402:Yes)、タイマ設定部816は、入館タイマを起動し、予め設定されていた一定時間の計時を開始する(ステップS1403)。次に、入館タイマの計時が開始されると、出力部818は、入館者がいる旨のタイマ音、または警備モードを警備解除状態に切り替える操作を促すメッセージを出力する(ステップS1404)。例えば、タイマ音としてのメロディ等や、「所定時間内に警備解除を行ってください」というメッセージ等を出力する。
次に、異常検知部217は、入館タイマ計時中に、子世帯エリアのセンサ203a〜203nから検知信号を受信する(ステップS1405)。異常検知部217から検知信号を受信すると、異常通報部815は、受信した全ての検知信号を保留し、検知信号に基づく通報または報知を行わないようにする(ステップS1406)。
そして、異常通報部815は、子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられたか否かの判断をする(ステップS1407)。即ち、異常通報部815は、警備モード切替部811によって子世帯エリア用警備モード記憶部213に、警備解除状態が記憶されたか否かの判断をする。
子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられた場合(ステップS1407:Yes)、子世帯エリアの利用者が帰宅したことを検知したものと判断し、異常通報部815は、保留されていた全ての検知信号を取り消す(ステップS1408)。なお、共用エリアに設置されているコントローラ820の操作表示部821から親世帯エリアの警備モードを警備解除状態に切り替えるようにしてもよい。
一方、子世帯エリアの警備モードが警備解除状態に切り替えられなかった場合(ステップS1407:No)、異常通報部815は、タイマ設定部816によって開始された入館タイマが、設定された一定時間を経過したか否かの判断をする(ステップS1409)。タイマ設定部816による計時が設定された一定時間を経過していない場合(ステップS1409:No)、異常通報部815は、ステップS1404に戻り、タイマ設定部816によって一定時間が経過するまで、ステップS1404〜1407までの処理を繰り返す。
一方、タイマ設定部816による計時が設定された一定時間を経過した場合(ステップS1409:Yes)、検知したのは侵入者等であると判断して、親世帯エリア、子世帯エリア、または共用エリアの警備モードが警備状態に設定されている場合に、異常通報部815は、監視センタに異常が検知された旨を通報する(ステップS1410)。また、異常通報部815は、共用エリアに異常が検知された旨を報知する(ステップS1411)。
そして、設定された一定時間を経過すると、タイマ設定部816は、入館タイマを停止する(ステップS1412)。また、異常通報部815が全ての検知信号を取り消した場合(ステップS1408)も、タイマ設定部816は、入館タイマを停止する(ステップS1412)。
このように、第2の実施の形態における警備装置710では、親世帯エリア及び子世帯エリアとは別個に独立して共用エリアの警備を設定することができ、親世帯エリア及び子世帯エリアのみへの侵入者等などの異常が検知された場合でも、共用エリアに異常検知した旨が通報されたり、監視センタに対して異常検知した旨の通報されるため、親世帯エリア及び子世帯エリアの異常に対して迅速な対応をすることができる。
さらに、第2の実施の形態における警備装置710では、利用者が出入り口付近に設けられた親世帯エリアまたは子世帯エリアで警備を設定した後に外出する場合でも、設定した一定時間内においては利用者を侵入者と誤って捉えることがなく、また、利用者が出入り口付近に設けられた親世帯エリアまたは子世帯エリアの警備を設定して外出した後に帰宅する場合でも、利用者の該エリアへの入館による異常が検知されてから設定した一定時間内においては、利用者を侵入者と誤って捉えることがなく、誤った警報が報知されたり、誤って異常検知した旨が通報されることはない。従って、誤報に対する確認や対応に費やす時間や労力を軽減することができる。さらに、共用エリアにいる利用者は、出入り口付近に設けられた親世帯エリアまたは子世帯エリアを通り外出または帰宅する他の利用者の存在を知ることができるとともに監視領域の状況を認識することができる。従って、監視領域の異常が検知された場合でも、迅速な対応をすることができる。