JP2007011034A - 微細穿孔板利用の吸音構造及び吸音材 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細穿孔板を利用して高い吸音率が得られる吸音構造及び吸音材を提供する。
【解決手段】表面を音場に臨ませた微細穿孔板1の裏面を音場内の壁15又は天井16に空気層17を介して対向させ、空気層17を微細穿孔板1と直交する隔壁7により音場からの入射音の波長λより小さい口径wの複数の筒状空隙6に区画する。例えば、空気層17内にハニカム状成形体5を挿入することにより、空気層17を複数の筒状空隙6に区画する。空気層17のうち微細穿孔板1の近傍部分だけを複数の筒状空隙6に区画することができる。好ましくは、各筒状空隙6の口径wを音場からの入射音の波長λの0.6倍以下とする。更に好ましくは、各筒状空隙6の微細穿孔板1と反対側開口に気密振動板又は膜9を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は微細穿孔板利用の吸音構造及び吸音材に関し、とくに共鳴器型吸音材である微細穿孔板を利用した吸音構造及び吸音材に関する。
従来から、コンサートホール・体育館・集会場等の音が存在する建築空間(以下、音場という)において、騒音対策・音響特性の改善等の音環境の調整を目的として吸音構造が広く使用されている。一般的に使用される吸音構造は、図7に示すように吸音機構の相違により(A)多孔質型吸音構造、(B)板(又は膜)振動型吸音構造、及び(C)共鳴器型吸音構造の3種類に分類することができる(非特許文献1参照)。吸音構造の性能は、音の周波数毎の吸音率(=1−(反射音の強さIr/入射音の強さIi))として示すことができる。
図7(A1)に示す多孔質型吸音構造は、複雑に連結した多数の隙間(以下、連続気泡という)を内部に有するグラスウール、ロックウール、綿、布等の鉱物又は植物繊維を吸音材20aとして用いた吸音構造である。連続気泡中に音が入射すると、連続気泡の周壁との摩擦、粘性抵抗、材料小繊維の振動等により音のエネルギーの一部が消費されて吸音される。多孔質型吸音構造の吸音特性(吸音率の周波数特性)は、同図(A2)のグラフのように、一般に低音域で小さく高音域で大きくなる。多孔質型吸音材20aを厚くすると中低音域の吸音率が高まるが、重量も大きくなる。このため特許文献1のように、多孔質型吸音材20aであるガラス繊維又はナイロン繊維製の布を通気性ハニカムコア材の表面及び裏面に覆うように取り付けた軽量の吸音パネル等も提案されている。
図7(B1)に示す板(又は膜)振動型吸音構造は、薄いベニヤ板やカンバス等の非通気性の気密板又は気密膜を吸音材20bとして用いた吸音構造である。音場の壁や天井に背後空気層を介して配置された気密板又は気密膜は、板又は膜を質量とし背後空気層の弾性をバネとした質量−バネ振動系を構成し、その共振周波数の音が入射するとよく振動し、その内部摩擦により音のエネルギーが消費されて吸音される。板(又は膜)振動型吸音構造の吸音特性は、同図(B2)のグラフのように一般に低音域(200〜1000Hz程度)においてピークを示すが、吸音率はそれほど大きくない。
図7(C1)に示す共鳴器型吸音構造は、空胴に孔があいた形の共鳴器(例えばヘルムホルツ共鳴器)を吸音材20cとして用いた吸音構造である。共鳴器型吸音材20cの一例は、石膏ボード・合板等に数〜数十mmの口径のそれぞれ独立した貫通孔が穿たれた孔あき板、または特許文献2及び3が開示するように口径0.1〜1mm程度の多数のそれぞれ独立した微細貫通孔が穿たれた孔あき板(Micro Perforated Panel;以下、MPP又は微細穿孔板ということがある)である。音場の壁や天井に背後空気層を介して配置された孔あき板は、貫通孔(図7(C1)の孔に相当)中の空気を質量とし背後空気層(同図の空胴に相当)の弾性をバネとした質量−バネ振動系を構成し、その共振周波数(共鳴周波数)の音が入射すると微細貫通孔内の空気が激しく振動し、周辺との摩擦により音のエネルギーが消費されて吸音される。共鳴器型吸音構造の吸音特性は、同図(C2)のグラフのように、共振周波数において非常に大きな吸音率を示す。
実際の音場の吸音構造では、必要な音環境に応じて、上述した3種類の吸音材20a、20b、20cが単独で又は組み合わせて使用される。例えば、共鳴器型吸音材20cである口径数〜数十mmの孔あき石膏ボードの背後空気層に多孔質型吸音材20aであるグラスウール、ロックウール等を挿入することにより、広い周波数帯域(以下、吸音帯域幅ということがある)で高い吸音率が得られる吸音構造とすることができる。
前川純一ほか「建築・環境音響学」共立出版株式会社、2000年9月第2版、第74〜81頁 日本工業規格「音響−インピーダンス管による吸音率及びインピーダンスの測定−定在波比法」JIS-A-1405 日本工業規格「残響室法吸音率の測定方法」JIS-A-1409 特開2002−227323号公報 特表平9−502490号公報 特表平8−510020号公報 特開2004−076462号公報 特開2001−295448号公報
上述した共鳴器型吸音材20cのうち微細穿孔板は、板の厚さ、貫通孔の口径及びピッチ、背後空気層の厚さ等を調節することにより吸音特性を選択することができ、しかも材料の選定により耐水性・耐久性を高めることができる等の利点を有する。しかし、微細穿孔板だけでは吸音帯域幅が比較的狭く吸音率も充分ではないため、音環境の調整が難しい場合がある。上述したようにグラスウール等の多孔質型吸音材20aと組み合わせることも考えられるが、グラスウール等には結露事故の危険性、耐久性の低さ、粉塵等による人体への影響等の吸音特性以外の問題点が指摘されており、音場での使用条件によってはグラスウール等を使用できない場合もある。微細穿孔板の吸音率を高め吸音帯域幅を広げることができれば、グラスウール等を用いずに様々な使用条件の音場に利用可能な吸音板とすることが期待できる。
そこで本発明の目的は、微細穿孔板を利用して高い吸音率が得られる吸音構造及び吸音材を提供することにある。
一般に吸音材の吸音率は音波の入射条件に応じて異なる。図8(A)のように、吸音材20に対し平面音波が垂直(入射角度θ=0度)に入射したときの吸音率は垂直入射吸音率α0と呼ばれる。また同図(B)のように、吸音材20の法線に対し音波が入射角度θ(>0)で入射したときの吸音率は斜入射吸音率αθと呼ばれる。実際の音場内には同図(C)のように様々な入射角度θの音波が存在しており、全方向(入射角度0〜78度の方向)からランダムに音波が入射したときの吸音率は音場入射吸音率αと呼ばれ、式(1)のように垂直入射吸音率α0及び斜入射吸音率αθを空間積分したものとなる。
垂直入射吸音率α0は、例えば図6(A)のように音の波長λより口径wが小さい音響管21の一端に吸音板20を入れ、他端から吸音板20に対し音波(平面波)を垂直に入射することで測定することができる(非特許文献2参照)。また音場入射吸音率αは、同図(B)のような所定容積V及び表面積Sの残響室27に所定面積sの吸音板20を入れ、残響室27内にあらゆる方向の音を入射することで測定することができる(非特許文献3参照)。斜入射吸音率αθの測定はかなり困難であるが、いくつかの測定方法が提案されている(非特許文献1参照)。
図9は、理論的計算により求めた微細穿孔板1の垂直入射吸音率α0、入射角度θが36度、48度、60度、72度の斜入射吸音率α36、α48、α60、α72、及びそれらを積分(加算)した音場入射吸音率αのグラフの一例を示す。同図から分かるように、微細穿孔板1では垂直入射吸音率α0が最も大きく、入射角度θが大きくなるに従って斜入射吸音率αθは徐々に低下する。このため、それらを積分して得られる微細穿孔板1の音場入射吸音率αは、吸音帯域幅が狭く、全体的に低くなってしまう。入射角度θに依存した斜入射吸音率αθの低下を改善できれば、微細穿孔板1の音場入射吸音率αを向上できるはずである。本発明は、この着想に基づく研究開発の結果、完成に至ったものである。
図1及び図3(A)の実施例を参照するに、本発明による微細穿孔板利用の吸音構造は、表面を音場に臨ませた微細穿孔板1の裏面を音場内の壁15又は天井16に空気層17を介して対向させ、空気層17を微細穿孔板1と直交する隔壁7により音場からの入射音の波長λより小さい口径wの複数の筒状空隙6に区画してなるものである。
また図1(A)の実施例を参照するに、本発明による微細穿孔板利用の吸音材は、表面を音場に臨ませる微細穿孔板1の裏面に、微細穿孔板1と直交する隔壁7により音場からの入射音の波長λより小さい口径wの複数の筒状空隙6に区画されたハニカム状成形体5を設けてなるものである。
各筒状空隙6の断面形状は、図1及び図2に示すように、円形、方形又は多角形とすることができる。また図3に示すように、空気層17のうち微細穿孔板1の近傍部分だけを複数の筒状空隙6に区画することができる。好ましくは、各筒状空隙6の口径wを音場からの入射音の波長λの0.6倍以下とする。更に好ましくは、図1及び図3(B)に示すように、各筒状空隙6の微細穿孔板1と反対側に気密振動板又は膜9(以下、両者を纏めて気密振動膜9ということがある)を設ける。
本発明の微細穿孔板利用の吸音構造及び吸音材は、微細穿孔板1の背後空気層17を微細穿孔板1と直交する隔壁7により音場からの入射音の波長より小さい口径wの複数の筒状空隙6に区画するので、次の顕著な効果を奏する。
(イ)背後空気層17を入射音の波長より小さい口径wの筒状空隙6に区画することにより、斜め方向(入射角度θ>0)から微細穿孔板1に入射した音の背後空気層17における伝播方向を微細穿孔板1と垂直(入射角度θ=0)に制御することができる。
(ロ)入射角度θに拘らず入射音を背後空気層17において微細穿孔板1と垂直方向に伝播させることにより、微細穿孔板1の貫通孔中の空気(質量)と背後空気層の弾性(バネ)とで形成される質量−バネ振動系を微細穿孔板1と垂直方向に振動させ、入射角度θに依存した斜入射吸音率αθの低下を抑えることできる。
(ハ)入射角度θに依存した斜入射吸音率αθの低下を抑えることにより、その積分値である音場入射吸音率αの吸音帯域幅を広げ、音場入射吸音率αを向上することができる。
(ニ)各筒状空隙6の微細穿孔板1と反対側に気密振動膜9を設けることにより、筒状空隙6と気密振動膜9との相乗効果によって音場入射吸音率αの吸音帯域幅を更に広げ、音場入射吸音率αを更に向上することができる。
図1は、微細穿孔板1及びハニカム状成形体5を用いた本発明の吸音板10の実施例を示す。図示例の微細穿孔板1は、上述したように口径0.1〜1mm程度の多数の微細な貫通孔3が所要ピッチで穿たれた所要厚さのパネル2であり、貫通孔3を精度よく穿孔できればとくに材質の制限はなく、例えばガラス製、金属製、木材製、プラスチック製、プラスターボード製等とすることができる。吸音調整が必要な音環境に応じて、微細穿孔板1の厚さ、貫通孔3の口径及びピッチ、背後空気層の厚さを適当に選択することができる。微細穿孔板1における吸音は、貫通孔3中の空気(質量)と背後空気層17の弾性(バネ)とで形成される質量−バネ振動系による共振現象が支配的となるため、パネル2自体の振動や剛性は無関係となる。従って、シート状のパネル2を用いて微細穿孔板1を形成することも可能である。
図示例のハニカム状成形体5は、微細穿孔板1と直交する隔壁7により、相互に仕切られた複数の筒状空隙6を形成するように成形されたものである。図示例では、平板状の隔壁7を格子状に組み合わせてハニカム状成形体5とし、各筒状空隙6の断面形状を方形としている。ただし、筒状空隙6の断面形状は後述するように口径wが入射音の波長より小さければ足り、方形に限定されない。例えば図2(A)及び(B)に示すように、断面形状が円形又は多角形の複数の筒状隔壁7a、7bを相互に密に隣接させてハニカム状成形体5とし、断面形状が円形又は多角形の筒状空隙6a、6bとすることができる。また、同図(C)に示すように、波板状隔壁7cと平板状隔壁7dとを相互に平行に並べて断面形状が三角形の筒状空隙6cを有するハニカム状成形体5とすることもできる。
図1(A)に示すように、微細穿孔板1の片側表面にハニカム状成形体5を重ね合わせて本発明の吸音板10とする。ハニカム状成形体5を重ね合わせることにより、微細穿孔板1の背後空気層17を、微細穿孔板1と直交する複数の筒状空隙6に区画することができる。微細穿孔板1の貫通孔3とハニカム状成形体5の筒状空隙6とは1:1に対応する必要はなく、筒状空隙6の口径wは貫通孔3のピッチより大きくすることができる。微細穿孔板1とハニカム状成形体5とは接触させ又は貼り合わせることが望ましいが、背後空気層17を複数の筒状空隙6に区画できれば両者を接触させずに多少離して設けてもよい。例えば図3(A)に示すように、微細穿孔板1の表面を音場に臨ませると共に裏面を音場内の天井16や壁15に背後空気層17を介して対向させ、背後空気層17にハニカム状成形体5をその隔壁7が微細穿孔板1と直交する向きに挿入する。ハニカム状成形体5の隔壁7は、背後空気層17を複数の筒状空隙6に区画できる気密性のものであれば足り、微細穿孔板1の剛性の増加等を目的としないので、材質にとくに制限はない。微細穿孔板1と同じ材質とすることもできるが、紙製、繊維強化プラスチック製、ポリカーボネート製として軽量化を図ることができる。
ハニカム状成形体5の各筒状空隙6の口径wは、音場からの入射音の波長λより小さくし、好ましくは入射音の波長λの0.6倍以下とする。例えば図6の音響管21において測定対象音波を管軸と平行に伝播させるため、音響管21が方形管であればその口径wを測定対象音波の波長λの0.5倍以下(0.5λ≧w)とし、音響管21が円管であればその口径wを測定対象音波の波長λの0.58以下(0.58λ≧w)とすることが知られている(非特許文献2参照)。このことから分かるように、ハニカム状成形体5の各筒状空隙6の断面形状が方形又は円形であれば、その口径wを入射音の波長λの0.6倍以下(0.6λ≧w)とすることにより、筒状空隙6内に入射した音波をその中心軸線と平行に、つまり微細穿孔板1と直交方向に伝播させることができる。好ましくは、口径wを入射音の波長λの0.5倍以下(0.5λ≧w)とする。また、筒状空隙6の断面形状が方形又は円形以外であっても、その口径wを入射音の波長λより小さい範囲内で選択することにより、入射音の伝播方向をその中心軸線と平行にし、又は平行に近づけることができる。
すなわち、ハニカム状成形体5により微細穿孔板1の背後空気層17を入射音の波長λより小さい口径wの筒状空隙6に区画すれば、入射音の背後空気層17における伝播方向を微細穿孔板1と垂直方向に制御することができる。図9を参照して上述したように微細穿孔板1の吸音率αθは入射音の入射角度θが大きくなると低下するが、この吸音率αθの低下の一原因は入射角度θにより背後空気層17における伝播特性が変化することにあると考えられる。背後空気層17において入射音を微細穿孔板1と直交方向に伝播させれば、微細穿孔板1の質量−バネ振動系を微細穿孔板1と垂直方向に振動させ、どのような入射角度θの入射音に対しても垂直入射音(入射角度θ=0)と同様の吸音率とすることが期待できる。微細穿孔板1の斜入射吸音率αθを垂直入射吸音率α0と同様にレベルにまで高めることができれば、音場入射吸音率αを向上すると共に広帯域化することが期待できる。
一般の音場において吸音調整が必要な音の周波数の上限は4000Hz程度であり、その波長は8.3cm程度(=音速33200cm/4000Hz)であるから、本発明の吸音材10によりそのような範囲の音場入射吸音率αを向上するには、例えばハニカム状成形体5の各筒状空隙6の口径wを5cm(≒8.3×0.6)程度以下、好ましくは4cm(≒8.3×0.5)程度以下とすればよい。また、微細穿孔板1と音場の壁15、天井16との間の背後空気層17の全体にハニカム状成形体5を設けることも可能であるが、図3(A)に示すように、背後空気層17のうち微細穿孔板1の近傍部分だけを複数の筒状空隙6に区画すれば、音場入射吸音率αを充分高めることができる(後述する実験例1参照)。従って、ハニカム状成形体5の各筒状空隙6の厚さd(筒状空隙6の両端開口間の長さd)は、背後空気層17の厚さDに比し薄くすることができる(図1(B)も参照)。
[実験例1]
微細穿孔板1とハニカム状成形体5とを重ね合わせた吸音構造の吸音特性を確認するため、本発明の吸音板10を試作し、図6(B)の残響室27を用いて音場入射吸音率αを測定する実験を行った。本実験では、孔径0.5mmの貫通孔3が5mmピッチで穿たれた厚さ0.5mmの金属製の微細穿孔板1と、口径w=8mmの複数の筒状空隙6が形成された厚さd=5cmの紙製のハニカム状成形体5(ペーパーハニカムパネル)とを用いて吸音板10を作製した。微細穿孔板1の貫通孔3の開口率は0.64%である。図3(A)に示すように、微細穿孔板1を残教室27の天井16の全面に厚さD=30cmの空気層17を介して吊り下げて二重天井とし、微細穿孔板1の表面を音場に臨ませると共に、微細穿孔板1の裏面にハニカム状成形体5を挿入して本発明の吸音材10とした。残響室27の容積は54m3、天井16の表面積は20m2、背後空気層17の容積は6m3である。残響室27内のスピーカ22から天井の吸音材10に試験音波を全方向から周波数毎に入射し、残響室27内の残響音をマイク25からリアルタイムアナライザー26に伝送して音場入射吸音率αを測定した。比較のため、ハニカム状成形体5のない微細穿孔板1の音場入射吸音率αも併せて測定した。
実験結果を図4のグラフに示す。同図の点線グラフは微細穿孔板1のみの音場入射吸音率α、実線グラフはハニカム状成形体5を重ね合わせた微細穿孔板1の音場入射吸音率αを示す。両グラフの比較から分かるように、微細穿孔板1のみ場合に比し、ハニカム状成形体5で背後空気層17を複数の筒状空隙6に区画することにより、200〜2000Hzの広い帯域で微細穿孔板1の音場入射吸音率αを高めることができた。すなわち、本発明の吸音板10により吸音の広帯域化が可能であることを確認できた。また、背後空気層17の厚さD=30cmに対して厚さd=5cmのハニカム状成形体5を設けるだけで音場入射吸音率αを改善することができ、背後空気層17のうち1/6程度を筒状空隙6に区画するだけで微細穿孔板1の音場入射吸音率αが向上できることを確認できた。なお、本実験結果では実線グラフのピーク吸音率が点線グラフのピーク吸音率より若干低下しているが、ハニカム状成形体5の厚さdを調整すること、または後述するようにハニカム状成形体5の各筒状空隙6の微細穿孔板1と反対側に気密振動膜9を設けることにより、実線グラフの吸音率を更に改善することが可能である。
こうして本発明の目的である「微細穿孔板を利用して高い吸音率が得られる吸音構造及び吸音材」の提供を達成することができた。
図1の実施例では、ハニカム状成形体5の各筒状空隙6の微細穿孔板1と反対側の開口(音の出口開口)に非通気性の気密振動膜9を設け、ハニカム状成形体5と気密振動膜9との相乗効果により微細穿孔板1の音場入射吸音率αを更に高めている。気密振動膜9の一例は、例えば紙製又は薄型のポリフィルム製のものであり、空気のインピーダンスと比較して振動膜9のインピーダンスを無視できる程度の厚さとしたものである。図1(A)に示すように、ハニカム状成形体5の片側表面及び反対側表面にそれぞれ微細穿孔板1及び気密振動膜9を重ね合わせて本発明の吸音板10とする。気密振動膜はハニカム状成形体5の出口開口を塞ぐように接触させ又は貼り合わせることが望ましいが、両者を接触させずに多少離して設けてもよい。
[実験例2]
微細穿孔板1とハニカム状成形体5と気密振動膜9とを重ね合わせた吸音構造の吸音特性を確認するため、実験例1と同じ微細穿孔板1及びハニカム状成形体5を用い、図6(B)の残響室27を用いて音場入射吸音率αを測定する実験を行った。本実験では、図3(B)に示すように、実験例1のハニカム状成形体5の微細穿孔板1と反対側に紙製の気密振動膜9を貼り合わせたうえで、微細穿孔板1の背後空気層17に挿入して実験に供した。
実験結果を図5のグラフに示す。同図の点線グラフは微細穿孔板1のみの音場入射吸音率α、実線グラフはハニカム状成形体5及び気密振動膜9を重ね合わせた微細穿孔板1の音場入射吸音率αを示す。両グラフの比較から分かるように、ハニカム状成形体5で背後空気層17を複数の筒状空隙6に区画すると共に各筒状空隙6の出口開口に気密振動膜9を設けることにより、実験で使用した20〜4000Hzのほぼ全帯域で微細穿孔板1の音場入射吸音率αを高めることができた。すなわち、気密振動膜9で出口が塞がれたハニカム状成形体5を重ね合わせることにより、微細穿孔板1の音場入射吸音率αを著しく向上させ広帯域化することが可能であることを確認できた。気密振動版9により音場入射吸音率αが向上する作用の詳細は不明であるが、図7(C1)の共鳴器型吸音構造と同図(B1)の板(膜)振動型吸音構造との組み合わせによる協同吸音作用が一因であると考えられる。
本発明の吸音板10は、微細穿孔板1の背後空気層17に比較的薄いハニカム状成形体5及び気密振動膜9を重ね合わせるだけで、図5に示すように微細穿孔板1の音場入射吸音率αを著しく向上させることができる。このような簡単な構成で微細穿孔板1の音場入射吸音率αが向上できることは従来知られておらず、本発明の吸音構造により微細穿孔板1の利用範囲を格段に広げることが期待できる。例えば、音場の壁15や天井17だけでなく、音場内に設置する内装材やパーティション等のパネル材18(図1(B)参照)に背後空隙17(厚さD−d)を介して本発明の吸音材10を対向させることにより、本発明の吸音材10を吸音型内装材や吸音型パーティションとして音環境の調整に利用することも可能である。
は、本発明の吸音材の実施例の説明図である。 は、本発明で用いるハニカム状成形体の一例の説明図である。 は、音場の天井に適用した本発明の吸音構造の説明図である。 は、図3(A)の吸音構造の音場入射吸音率を示すグラフである。 は、図3(B)の吸音構造の音場入射吸音率を示すグラフである。 は、吸音構造の音場入射吸音率を測定する実験装置の説明図である。 は、多孔質型・板(又は膜)振動型・共鳴器型の各吸音構造及びそれらの吸音特性(吸音率)の説明図である。 は、音波の入射条件の説明図である。 は、従来の共鳴器型吸音構造による音場入射吸音率の説明図である。
符号の説明
1…微細穿孔板 2…パネル
3…微細貫通孔 5…ハニカム状成形体
6…筒状空隙 7…隔壁
9…振動板又は膜 10…吸音材
14…剛性板 15…壁
16…天井 17…背面空気層
18…パネル材
20a…多孔質型吸音材
20b…板(膜)振動型吸音材
20c…共鳴器型吸音材
21…音響管 22…スピーカー
23…ノイズ・ジェネレーター 25…マイク
26…リアルタイム・アナライザー
27…残響室

Claims (8)

  1. 表面を音場に臨ませた微細穿孔板の裏面を音場内の壁又は天井に空気層を介して対向させ、前記空気層を微細穿孔板と直交する隔壁により音場からの入射音の波長より小さい口径の複数の筒状空隙に区画してなる微細穿孔板利用の吸音構造。
  2. 請求項1の吸音構造において、前記空気層のうち微細穿孔板の近傍部分を前記複数の筒状空隙に区画してなる微細穿孔板利用の吸音構造。
  3. 請求項2の吸音構造において、前記各筒状空隙の微細穿孔板と反対側に気密振動板又は膜を設けてなる微細穿孔板利用の吸音構造。
  4. 請求項1から3の何れかの吸音構造において、前記各筒状空隙の口径を音場からの入射音の波長の0.6倍以下としてなる微細穿孔板利用の吸音構造。
  5. 表面を音場に臨ませる微細穿孔板の裏面に、当該穿孔板と直交する隔壁により音場からの入射音の波長より小さい口径の複数の筒状空隙に区画されたハニカム状成形体を設けてなる微細穿孔板利用の吸音材。
  6. 請求項5の吸音材において、前記ハニカム状成形体の各筒状空隙の微細穿孔板と反対側に気密振動板又は膜を設けてなる微細穿孔板利用の吸音材。
  7. 請求項5又は6の吸音材において、前記ハニカム状成形体の各筒状空隙の口径を音場からの入射音の波長の0.6倍以下としてなる微細穿孔板利用の吸音材。
  8. 請求項5から7の何れかの吸音材において、前記ハニカム状成形体の各筒状空隙の断面形状を円形、方形又は多角形としてなる微細穿孔板利用の吸音材。
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