JP2007010686A - 複合センサ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子間の絶縁を確保し,より正確なガス濃度の検出を行うことができる複合センサ素子を提供すること。
【解決手段】複数の電気化学セル2,3,4,6を備え,該電気化学セル2,3,4,6の出力を取り出す端子および/または上記電気化学セル2,3,4,6に電力を付与する端子を有し,端子間距離は0.5ミリ以上である。また,隣接する端子を複合センサ素子の長手方向にずらして配置することが好ましい。また,検出側を幅細に構成することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は,被測定ガス中の複数種類の特定ガス濃度を検出可能な複合ガスセンサ素子に関する。
自動車エンジンの排気系に,酸素濃度,NOx濃度,エンジン燃焼室の空燃比等を測定可能に構成したガスセンサを設置することがある。その際に,設置スペースの節約,故障確率の削減等を目的として,一本で複数種類の特定ガス濃度等を測定可能な複合ガスセンサ素子を上記ガスセンサに用いることがある。複合センサ素子は各特定ガス濃度検出に対応した電気化学セルを備えており,各電気化学セルに対する出力取出用の端子,各電気化学セルを作動させるための入力を行う端子が設けてある。
各電気化学セルの出力電流や電圧,入力電流や電圧はセルの種類によって大きく異なる。そのため,端子間に発生するリーク電流が問題となることがある。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,端子間の絶縁を確保し,より正確なガス濃度の検出を行うことができる複合センサ素子を提供しようとするものである。
第1の発明は,複数の電気化学セルを備え,該電気化学セルの出力を取り出す端子および/または上記電気化学セルに電力を付与する端子を有し,隣接する端子を複合センサ素子の同一平面において、長手方向にずらして配置することを特徴とする複合センサ素子にある(請求項1)。第2の発明は,複数の電気化学セルを備え,該電気化学セルの出力を取り出す端子および/または上記電気化学セルに電力を付与する端子を有し,また,発熱体と該発熱体に電力を付与する端子を有し,隣接する端子を複合センサ素子の同一平面において、長手方向にずらして配置することを特徴とする複合センサ素子にある(請求項2)。
第1及び第2の発明における複合センサ素子において,(発熱体の端子も含めて)隣接する端子を複合センサ素子の同一平面において、長手方向にずらして配置する。よって,各端子間の十分な絶縁性を確保し,各端子間に生じるリーク電流を防止して,正確なガス濃度の検出を実現することができる。
以上,本発明によれば,端子間の絶縁を確保し,より正確なガス濃度の検出を行うことができる複合センサ素子を提供することができる。
第1及び第2の発明に記載された電気化学セルは,固体電解質体と該固体電解質体に設けた一対の電極よりなる。各セルは濃淡起電力式や限界電流式の検出セルとして機能する。例えば,被測定ガス中の酸素濃度を測定できる電気化学セル,被測定ガス中のHC,CO,NOx等の各種ガス濃度を測定できる電気化学セル,素子内部に設けた被測定ガス室等に対しガスのポンピング(ガスの出し入れ)ができる電気化学セル等が第1及び第2の発明における電気化学セルの具体例である。
また,特に内燃機関の排気系で利用される複合センサ素子の場合は,内燃機関の燃焼室における空燃比を測定可能な電気化学セルを持つことがある。さらに,上記電気化学セルの作動を制御するために被測定ガスの状態を監視する電気化学セルも上記具体例として挙げることができる。なお,各電気化学セルは一般にセンサセル,モニタセル,ポンプセルなどと呼ばれることがある。
また,上記固体電解質体は一般に電解質として利用される各種の材料を使用することができる。また,上記電極は一般に電極として利用される各種の導電材料よりなるものを使用することができる。後述する実施例では,酸素イオン導電性のジルコニアセラミックと貴金属電極を使用したが,これに限定されずに公知の材料を使用することができる。また,各電気化学セルと各電気化学セルに対応する端子との間は導電性のリード部や導電性スルーホール等によって電気的に接続される。
また,第2発明にかかる複合センサ素子は発熱体を備えているが,この発熱体はヒータとして機能する。一部の電気化学セルは活性化温度以上に加熱しなければ正常に作動しないため,低温環境で使用する場合,ヒータで電気化学セルを強制加熱する構成を採用することがある。この場合,発熱体に電力を付与する端子が必要であり,第2の発明に記載した端子は通電用の端子である。この端子についても,電気化学セルの端子と同様に,0.5ミリ以上の端子間距離を確保する。
特に発熱体に付与する電圧,電流は電気化学セルに入出力される電圧や電流と比較して大であることが多いため,発熱体の端子は他の端子より特に離れた位置に設置することが好ましい。
各端子間の距離が0.5ミリ未満の場合は,次のような問題が生じる。隣接する端子間で,一方の端子(仮に端子xとする)が高電位に保持され,大電流が流れ,他方の端子(仮に端子yとする)が低電位に保持され,微小電流が流れる場合,端子xから端子yに向けてリーク電流が発生する。そのため,端子yの電位は端子xが存在しなかった場合と比較して高くなり,より大電流が流れるようになる。
また,一方の端子(仮に端子uとする)の電位や電流が時間的に大きく変動し,他方の端子(仮に端子vとする)の電位や電流が定常状態にある場合,端子uでの電圧,電流の時間変動がリーク電流を通じて端子vに影響し,端子v側の電圧,電流が時間変動を起こすようになる。従って,端子yや端子vと電気的に導通した状態にある電気化学セルによる測定が不正確になる。
また,各端子間距離は特に1ミリ以上とすることで,より確実に端子間の絶縁を確保して,正確な検出を行うことができる。
また,端子からの出力を素子の外部に取出すため,端子に外部から入力するために接触させるコネクタ等に製造バラツキから位置ズレ等が生じることがあるが,この位置ズレを原因とする短絡を防止することができる。そして,端子間距離の上限は素子体格の大型化防止のために素子短辺方向を10ミリ,素子長辺方向を20ミリとすることが好ましい。
また,端子間距離は,電流の流れる経路長を考慮して定義される。後述する実施例1に示されるような単純に素子の同一平面上に隣接して端子が配置される場合は,端子の最短の端部間距離である。しかし,後述する実施例4等のように例えば素子側面に端子を設ける場合等は,図7に示すように,素子の表面をなぞってある端子から異なる端子へと到達する経路長を端子間距離とする。
また,隣接する端子を複合センサ素子の長手方向にずらして配置することが好ましい。幅の細い体格の小さな素子であっても,隣接する端子を長手方向にずらして配置することで,隣接する端子間の距離を離して充分に両端子を絶縁することができる。
また,隣接する端子の間に溝部を設けることが好ましい。(請求項4)。端子間に生じるリーク電流は素子表面をつたって流れるため,溝部を設けることで端子間の経路長をより長くすることができると共に,素子の体格を大型化することなく,端子間の絶縁を確保することができる。なお,上記溝部は,端子間の素子表面を凹部に加工して形成することが好ましい。または,素子表面に端子を形成すべき凸部を設けて,凸部間が溝部状態となるよう構成することもできる(図5(a),(b)参照)。
なお,上記溝部は溝幅を0.5ミリ以上,溝部の深さを0.1ミリ以上とすることが好ましい。これにより,絶縁性の確保と素子の小型化を実現することができる。溝幅や溝部の深さが上述の範囲より小さい場合は,絶縁性が低下するおそれがある。
また,上記複合センサ素子における検出側を幅細に構成することが好ましい(請求項5)。複合センサ素子において,その他の部分よりも検出側を幅細に構成することで,検出側近傍を小型化することができ,発熱体への投入電力を小さくして,小電力の素子を得ることができる。なお,複合ガスセンサ素子における検出側とは,電気化学セルが設けてある箇所,また特に電気化学セルを構成する電極が設けてある箇所をさしている。通常は図3や図6に示すごとく,素子の先端側となる。
また,上記複合センサ素子における素子幅は4ミリ以上であることが好ましい(請求項6)。この場合には,本請求項にかかる複合センサ素子を設置する空燃比センサ,Oセンサ,A/Fセンサ等を,既に実用化されている空燃比センサ,Oセンサ,A/Fセンサ等とアッシー構造を類似化でき,これらのセンサと多くの部品を共通化できる。また,既に実用化されている空燃比センサ,Oセンサ,A/Fセンサ等にそのまま本請求項にかかる複合センサ素子を置き換えて設置することもできる。また,素子の強度を高めることができる。素子幅が4ミリ未満である場合は,複合センサ素子の体格が細くなり,強度が脆弱となって耐久性が低下するおそれがある。
また,素子幅の上限は10ミリとすることが好ましい。これより素子が大きくなると,素子の体格が大型化して,素子を組みつけるセンサ等の体格も大きくなり,車両搭載性が悪化するおそれがある。また素子が大きくなった分,素子の熱容量も大きくなり,ヒータの電力を増加させなければ充分に素子を加熱することができなくなるおそれがある。
また,上記端子は複合センサ素子の側面に設けてあることが好ましい(請求項7)。側面にも端子を配置することで,より多くの端子を所定の間隔をあけて配列することが容易となる。
また,上記端子の幅は0.5ミリ以上であることが好ましい(請求項8)。端子からの出力を素子の外部に取出したり,端子に外部から入力してやるために接触させるコネクタ等との間の接触抵抗を小さくすることができるので,両者の導通不良が生じ難くなる。
なお端子の幅とは,素子の長手方向と直行する幅方向と平行な方向に沿った端子の長さである。上記端子の幅が0.5ミリ未満である場合は,端子からの出力を素子の外部に取出すため,端子に外部から入力してやるために接触させるコネクタ等との間に導通不良が生じやすくなり,端子での電気抵抗が増大するおそれがある。また,素子の幅の上限は,該素子の体格大型化を防ぐために2ミリとすることが好ましい。
また,上記端子の長さは1ミリ以上であることが好ましい(請求項9)。端子からの出力を素子の外部に取出したり,端子に外部から入力するために接触させるコネクタ等との間の接触抵抗を小さくすることができるので,両者の導通不良が生じ難くなる。なお端子の長さとは,素子の長手方向と平行な方向に沿った端子の長さである。
上記端子の長さが1ミリ未満である場合は,端子からの出力を素子の外部に取出すため,端子に外部から入力してやるために接触させるコネクタ等との間に導通不良が生じやすくなり,端子での電気抵抗が増大するおそれがある。また,端子の長さの上限は,該素子の体格大型化を防ぐために10ミリとすることが好ましい。
また,上記発熱体の表面を含むヒータ面よりもっとも離れた複合センサ素子の表面には上記端子を4個以上設けてあることが好ましい(請求項10)。発熱体からのリーク電流の影響の受け難い離れた位置に多くの端子が設けてあるため,より正確な検出を行うことができる複合センサ素子を得ることができる。4個未満の場合は,リーク電流の影響を受ける端子が増えるため,複合センサ素子の検出精度が低下するおそれがある。
以下に,図面を用いて本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明にかかる複合センサ素子について,図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3に示すごとく,本例のガスセンサ素子1は,複数の電気化学セルを備え,該電気化学セルの出力を取り出す端子,上記電気化学セルに電力を付与する端子を有し,また,発熱体と該発熱体に電力を付与する端子を有し,端子間距離は0.5ミリ以上である。
以下,詳細に説明する。本例の複合センサ素子は自動車エンジンの排気系に取付けて排ガス中の大気汚染物質となるNOx濃度の測定,エンジンにおけるλ特性と空燃比の検出を兼用する素子である。
複合センサ素子1は,図1に示すごとく,ヒータ15,スペーサ56,第2固体電解質板55,スペーサ54,第1固体電解質板53,多孔質板51,スペーサ52よりなる。各スペーサ52,54,56はアルミナセラミック板,第1及び第2固体電解質板53,55は酸素イオン導電性のジルコニアセラミックよりなる。また,上記ヒータ15は絶縁性のアルミナセラミックよりなるヒータ基板151と被覆板152の間に発熱体150を内蔵したセラミックヒータである。なお,発熱体150の表面のヒータ面159は,ほぼヒータ基板151と被覆板152との境目付近に位置する。
第1固体電解質板53には第1拡散抵抗通路110となる貫通孔が設けてあり,多孔質板51はこの拡散通路110を覆うよう設けてある。多孔質板51に隣接してスペーサ52が設けてあり,このスペーサ52と第1固体電解質板53とによって,第1基準ガス室13を形成する。
第1被測定ガス室11,第2被測定ガス室12は第1固体電解質板53,スペーサ54,第2固体電解質板55により囲まれた空間よりなる。第2基準ガス室14は第2固体電解質板55とスペーサ56により囲まれた空間よりなる。図1及び図2に示すごとく,第1被測定ガス室11と第2被測定ガス室12との間は細い第2拡散抵抗通路120により連通する。
本例の第3電気化学セル4は酸素濃淡起電力式電池として機能する。第3電気化学セル4を構成する被測定ガス側酸素センサ電極41は第1固体電解質板53と多孔質板51との間に配置し,基準酸素センサ電極42は第1基準ガス室13と対面して設ける。第3電気化学セル4は電圧計451を有する酸素センサ回路45に接続する。電圧計451は両電極41及び42の間の起電力(この起電力は,複合センサ素子外部の被測定ガス雰囲気と第1基準ガス室雰囲気との酸素濃淡によって発生する。)を測定する。この起電力が第3電気化学セル4の出力である。
本例の第1電気化学セル2はポンプセルとして機能する。第4電気化学セル6の電流計651の電流値によってフィードバック制御された電源252から電圧を印加し,この印加電圧に対応した酸素を第1被測定ガス室11と第2基準ガス室14との間で出し入れするよう機能する。また,ポンプ電流に応じて予め設定されたマップからフィードバック制御してもよい。
第1電気化学セル2は第2固体電解質板55に設け,第1被測定ガス室11と対面した被測定ガス側ポンプ電極21と第2基準ガス室14と対面した基準ポンプ電極22とより構成し,両電極21,22との間には電流計251,電源252が接続されたポンプ回路25を設ける。また,後述する電流計651と電源252との間はフィードバック回路655を設ける。
ポンプ電流は第1被測定ガス室11内の酸素濃度に対応しており,フィードバック回路655を利用して第4電気化学セル6の電流が常に一定値をとるように電源252を制御する。この制御で第1電気化学セル2は第1被測定ガス室11内,ひいては第1被測定ガス室11と連通する第2被測定ガス室12の酸素濃度を一定に保持することができる。なお,被測定ガス側ポンプ電極21はNOxを分解しない,NOxに対して不活性な電極である。
本例の第2電気化学セル3は定電圧(時間的に変動しない)が加えられ,該定電圧によって発生する酸素イオン電流を利用してNOx濃度を測定する。第2電気化学セル3は第1固体電解質板53に設け第2被測定ガス室12と対面した被測定ガス側センサ電極31と第1基準ガス室13とに対面した基準センサ電極32とより構成する。両電極31,32との間には電流計351と電源352とを有するセンサ回路35を設ける。なお,上記基準センサ電極32は,後述する基準酸素センサ電極42及び62と一体的に設ける。
被測定ガス側センサ電極31はNOxを窒素と酸素とに分解可能な活性電極である。第2電気化学セル3に電圧を印加することで,酸素イオンが被測定ガス側センサ電極31表面で発生し,該酸素イオンは第1固体電解質板53をイオン電流となって流通する。電流計351がイオン電流を測定する。このイオン電流は第1電気化学セル3の被測定ガス側ポンプ電極21がNOxを分解しなければ,被測定ガス中のNOx濃度に比例するため,電流計351から読み取れる値がNOx濃度となる。
なお,被測定ガス側センサ電極31上では被測定ガス中の酸素も分解するが,被測定ガス中の酸素濃度は第1電気化学セル2によって略一定に保たれているので,あらかじめNOx濃度が0の際の電流計351の値を測定しておくことで,正しくNOx由来のイオン電流の大きさを測定することができる。または,第4電気化学セル6の電流値,すなわちチャンバ12内の残留酸素濃度の補正を引き算することで正しく測定できる。
また,本例の第4電気化学セル6は酸素ポンプセルとして機能し,第2被測定ガス室12内の酸素濃度を測定する。第4電気化学セル6は第1固体電解質板53に設けられ,第2被測定ガス室12と対面した被測定ガス側センサ電極61と第1基準ガス室13と対面した基準センサ電極62とより構成し,両電極61,62との間には電流計651,電源652が接続されたセンサ回路65を設ける。また,電流計651と前述した電源252との間はフィードバック回路655を設ける。
被測定ガス側センサ電極61はNOxに対する不活性電極である。第4電気化学セル6は,第2被測定ガス室12の酸素濃度に対応した電流が生じ,この電流を電流計651において検知することで,フィードバック回路655を利用し,第1電気化学セル2のポンピングを制御する。
このように構成された複合センサ素子1の第1〜第4の電気化学セル2,3,4,6にかかる端子は,図2,図3に示すごとく,複合センサ素子1の表面109や該表面109の反対面108に露出形成する。
特に第2と第3の電気化学セル3,4にかかる端子711〜714は,図3に示すような位置関係で複合センサ素子1の表面109に設ける。図4に示すごとく,他のセル2,6及びヒータ15の発熱体150と電気的に接続された端子721〜726は表面109の反対面108に設ける。
つまり,図3(a),(b)に示すごとく,端子711及び712は,複合センサ素子1の取出側の端部に設け,該端子711,712と素子長手方向に距離をおいて端子713,714を設ける。
図3(a)に示すごとく,端子711,712が設けられた取出側の端部における素子の幅はAである。端子712と端子714との素子の長手方向に沿った距離,つまり両端子の端部間の距離がBである。また,端子713と端子714との幅方向に沿った距離がCである。なお,反対面108に設けた端子721から726についても同様の寸法関係が成立する(図4参照)。
本例にかかる複合センサ素子1は,A=4.8ミリ,B=3.6ミリ,C=3.6ミリに構成する。また,各端子711〜714,721〜726はすべて同形状で,幅E=1.2ミリ,長さD=3.2ミリである。また,各端子711〜714を設けた表面109はヒータ面159よりもっとも離れた面である。
本例の作用効果について説明する。本例の複合センサ素子1において,第1〜第4の電気化学セル2,3,4,6及び発熱体150に導通する端子711〜714,721〜726の端子間は間隔を0.5ミリ以上離す。よって,各端子間の十分な絶縁性を確保し,各端子間に生じるリーク電流を防止して,正確なガス濃度の検出を実現することができる。
以上,本例によれば,端子間の絶縁を確保し,より正確なガス濃度の検出を行うことができる複合センサ素子を提供することができる。
また,本例は,端子711と713,端子712と714等のように複合センサ素子1の長手方向にずらして端子を配置することで,端子間に充分な距離を確保して端子間に高い絶縁性を確保することができる。
また,本例は素子幅Aが4ミリ以上としたため,素子の強度を高めることができる。また,各端子の幅Eは0.5ミリ以上,各端子の長さDは1ミリ以上であるため,各端子からの出力を取出したり,各端子に入力するために接触させるコネクタ等との間の接触抵抗を小さくし,該コネクタと安定した導通を確保できる。
(実施例2)
本例の複合センサ素子1における端子711,712間には,図5に示すごとく,溝部75を設ける。図5(a)に示すごとく,端子711,712間における複合ガスセンサ素子1の表面109に凹部を設ける。この凹部が溝部75となる。または,図5(b)に示すごとく,複合ガスセンサ素子1の表面109に端子711,712形成用の凸部710を設ける。この上に端子711,712が形成されるため,端子711と712との間に溝部75が形成される。その他詳細は実施例1と同様である。
本例にかかる複合センサ素子1は,端子711,712の間に溝部75が設けてある。矢線Rに示すごとく,端子711,712間に生じるリーク電流は素子表面を経由して流れるため,溝部75を設けることで端子間の経路長をより長くすることができる。また,素子の体格を大型化することなく,端子間の絶縁を確保することができる。その他詳細は実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例の複合センサ素子1は,実施例1と同様の構成を有する複合センサ素子である。ただし,図6に示すごとく,第1〜第4電気化学セル(図示略)を設けた検出側を幅細に構成する。同図にかかる複合センサ素子1の取出側における素子の幅Mは4.8ミリ,検出側における素子の幅Nは4ミリである。
この複合センサ素子1は,ヒータへの投入電力を小さくすることができる。従って,ヒータに内蔵された発熱体へ投入する電力を小さくすることができ,発熱体に接続された端子にからのリーク電流をより小さくすることができる。その他詳細は実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例の複合センサ素子1は,図7に示すごとく,素子表面109,108以外に側面107に対しても端子764,768を設ける。この複合センサ素子1は全部で8個の端子761〜768を有し,表面109に3個づつ端子761〜763,765〜767を,側面107に1個づつ端子764,768を設ける。側面107まで端子の形成箇所を拡大することで,所定の間隔を開けてより多くの端子の配置が可能となる。その他詳細は実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における,複合センサ素子の検出側近傍の断面説明図。 実施例1における,複合センサ素子における第1被測定ガス室及び第2被測定ガス室の平面図。 実施例1における,(a)複合センサ素子の表面の検出側近傍の平面図,(b)複合センサ素子の斜視図。 実施例1における,図3と反対側の表面の検出側近傍の平面図。 実施例2における,隣接する端子の間に溝部を設けた複合センサ素子の説明図。 実施例3における,検出側が幅細となった複合センサ素子の平面図。 実施例4における,側面に対しても端子が設けられた複合センサ素子の説明図。
符号の説明
1...複合センサ素子,
109,108...表面,
150...発熱体,
2,3,4,6...第1〜第4電気化学セル,
711〜714...端子,

Claims (12)

  1. 複数の電気化学セルを備え,該電気化学セルの出力を取り出す端子および/または上記電気化学セルに電力を付与する端子を有し,隣接する端子を複合センサ素子の同一平面において,長手方向にずらして配置することを特徴とする複合センサ素子。
  2. 複数の電気化学セルを備え,該電気化学セルの出力を取り出す端子および/または上記電気化学セルに電力を付与する端子を有し,また,発熱体と該発熱体に電力を付与する端子を有し,隣接する端子を複合センサ素子の同一平面において,長手方向にずらして配置することを特徴とする複合センサ素子。
  3. 請求項1または2において,端子間距離は0.5ミリ以上であることを特徴とする複合センサ素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,隣接する端子の間に溝部を設けることを特徴とする複合センサ素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記複合センサ素子における検出側を幅細に構成することを特徴とする複合センサ素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において,上記複合センサ素子における素子幅は4ミリ以上であることを特徴とする複合センサ素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において,上記端子は複合センサ素子の側面に設けてあることを特徴とする複合センサ素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において,上記端子の幅は0.5ミリ以上であることを特徴とする複合センサ素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において,上記端子の長さは1ミリ以上であることを特徴とする複合センサ素子。
  10. 請求項2〜9のいずれか一項において,上記発熱体の表面を含むヒータ面よりもっとも離れた複合センサ素子の表面には上記端子を4個以上設けてあることを特徴とする複合センサ素子。
  11. 請求項2〜10のいずれか一項において,上記電気化学セルの端子は、上記発熱体の端子と反対側の面に設けてあることを特徴とする複合センサ素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項において,上記電気化学セルの端子は、素子内部に設けた被測定ガス室に対してガスのポンピングができるポンプセルを含み,ポンプセル以外の電気化学セルの端子は,ポンプセルの端子と反対側の面に設けてあることを特徴とする複合センサ素子。
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