JP2007008520A - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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Abstract

【解決手段】底部1と、底部の相対する一方の土手部1aにヒンジ連結された相対する一方の側壁2と、底部の相対するもう一方の土手部1bにヒンジ連結された相対するもう一方の側壁3とから構成されている折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた状態から、最初に底部方向に倒される側壁2に、後から底部方向に倒される側壁3の内面に当接或いは接近して位置する突っ張り部材5A、5Bを配設したものである。
【効果】箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの剛性を増加させることができ、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの変形を防止することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、底部と、底部の相対する一方の土手部にヒンジ連結された相対する一方の側壁と、底部の相対するもう一方の土手部にヒンジ連結された相対するもう一方の側壁とから構成されており、箱型に組み立てられた状態から、相対する一方の側壁を底部方向に倒し、次いで、相対するもう一方の側壁を、同じく、底部方向に倒すことにより、折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
従来、箱型に組み立てられた状態から、先に底部方向に倒される側壁の両端部には、側壁を延長することにより係合枠が形成されており、この係合枠には、適当数の嵌合突部が突設されており、また、後から底部方向に倒される側壁の両端部には、側壁に対して略垂直な係合枠が形成されており、この係合枠には、適当数の嵌合孔が穿設されているとともに、後から底部方向に倒される側壁には、先端に係止突部を有する係止弾性片が形成されている。
箱型に組み立てられた状態においては、先に底部方向に倒される側壁に形成された係合枠と後から底部方向に倒される側壁に形成された係合枠とが対向するように構成されているとともに、先に底部方向に倒される側壁に形成された係合枠に突設された嵌合突部が、後から底部方向に倒される側壁に形成された係合枠に穿設された嵌合孔に挿入されており、また、先に底部方向に倒される側壁に形成された係合枠が、後から底部方向に倒される側壁に形成された係止弾性片の係止突部に当接し、先に底部方向に倒される側壁が、底部方向に倒れないように構成されている。
上述したような構成を有する折り畳みコンテナーは、一例とて、特許文献1に開示されている。
特開2002−240823号公報
上述した折り畳みコンテナーは、コンテナー全体が一体成形された箱型コンテナーに較べて、箱型に組み立てられた状態の剛性が低く変形し易いという問題があり、また、剛性が低いために、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに、ひねりが加わると、先に底部方向に倒される側壁に形成された係合枠と後から底部方向に倒される側壁に形成された係合枠との係合状態が解除され易いという問題があった。箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの剛性を高めるために、側壁を厚くすると、折り畳みコンテナーの重量が増加するとともに、折り畳みコンテナーの内寸法が減少し、従って、折り畳みコンテナーの内容積が減少するという問題がある。
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と、底部の相対する一方の土手部にヒンジ連結された相対する一方の側壁と、底部の相対するもう一方の土手部にヒンジ連結された相対するもう一方の側壁とから構成されており、箱型に組み立てられた状態から、相対する一方の側壁を底部方向に倒し、次いで、相対するもう一方の側壁を、同じく、底部方向に倒すことにより、折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた状態から、最初に底部方向に倒される側壁に、後から底部方向に倒される側壁の内面に当接或いは接近して位置する突っ張り部材を配設したものである。
箱型に組み立てられた状態から、最初に底部方向に倒される側壁に、後から底部方向に倒される側壁の内面に当接或いは接近して位置する突っ張り部材を配設したので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの剛性を増加させることができ、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの変形を防止することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1〜図3を用いて、本発明の折り畳みコンテナーの全体構成について説明する。
1は、平面形状が略長方形の底部で有り、底部1は、相対する長辺側に形成された土手部(以下、長辺側土手部という。)1aと、相対する短辺側に形成された土手部(以下、短辺側土手部という。)1bとを有しており、本実施例においては、長辺側土手部1aの高さは、短辺側土手部1bの高さより、低く形成されている。底部1の長辺側土手部1aには、適当なヒンジ部材を介して、長側壁2がヒンジ連結されており、また、底部1の短辺側土手部1bには、同じく適当なヒンジ部材を介して、短側壁3がヒンジ連結されている。
図1に示されているように、箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、図2に示されているように、長側壁2を底部1に重なるように倒し、次いで、短側壁3を、先に底部1に重なるように倒された長側壁2に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、高さの低いコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。また、図3に示されているように、折り畳まれた状態から、先ず最初に、図2に示されているように、短側壁3を略垂直に立て、次いで、長側壁2を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、箱型に組み立てることができるように構成されている。
図4や図5等に示されているように、長側壁2の横長の略長方形状の板状部2aの両端部には、板状部2aを延長することにより、縦長の係合枠4が形成されており、係合枠4には、板状部2aの外面(折り畳みを箱型に組み立てた際に、外側に位置する面)2a1方向に突出した、適当数の嵌合突起4aが形成されている。本実施例には、2個の嵌合突起4aが突設された係合枠4が示されている。
長側壁2に形成された係合枠4の内面(折り畳みを箱型に組み立てた際に、内側に位置する面)4bの上端角部には、係合枠4の内面4bに対して略垂直に、板状或いは角柱状の突っ張り部材5Aが一体的に突設されており、また、突っ張り部材5Aの外側垂直面5aと係合枠4の垂直端面(係合枠4の内面4bに対して略垂直な端面)4cとは、略面一に形成されている。
図2や図5等に示されているように、短側壁3の両端部には、板状部3aの内面(折り畳みを箱型に組み立てた際に、内側に位置する面)3a1側で、且つ、板状部3aに対して、略直角方向に延在する縦長の係合枠6が形成されており、係合枠6には、長側壁2の係合枠4に突設された嵌合突起4aが嵌合される透孔6aが穿設されている。また、係合枠6付近に位置する板状部3aに、互いに平行な一対の水平溝7aと水平溝7aの係合枠6側の先端を連結する垂直溝7bとからなるコの字状のスリット7を形成することにより、係合枠6側が自由端に形成された弾性舌片8が形成されているとともに、弾性舌片8の先端部には、板状部3bの内面3a1から突出するように係止突部8aが形成されている。係止突部8aには、弾性舌片8の先端に向かうに従って高くなるような傾斜面8a1が形成されているとともに、係止突部8aの係合枠6と対向する先端面8a2は、平坦な略垂直面として形成されている。
9は、必要に応じて、係合枠6側に位置する短側壁3の内面3a1に形成された縦長の段部であり、段部9は、高さ方向には、短側壁3の上端から底部方向に、所定の長さ延在しているとともに、幅方向には、係合枠6から、板状部3aに形成されたコの字状のスリット7の垂直溝7b付近まで延在しており、更に、段部9の厚さ(短側壁3の内面3a1からの距離)W1は、段部9の短側壁3の内面3a1と略平行な平坦面9aが、弾性舌片8に形成された係止突部8aの先端面8a2を越えないように、換言すれば、弾性舌片8に形成された係止突部8aの先端面8a2が、段部9を越えて突出するように構成されている。短側壁3に、このような段部9を形成した場合には、長側壁2の幅(長側壁2に形成された係合枠4の垂直端面4c間の距離)W2は、短側壁3に形成された相対する段部9の平坦面9a間の距離と略同じに形成されることになる。
段部9の短側壁3の内面3a1に垂直な垂直側面9bと短側壁3の内面3a1とにより形成される隅部の上端部には、段部9を水平方向に延長することにより、当接部10が形成されているとともに、当接部10の短側壁3の内面3a1と略平行な平坦面10aと段部9の平坦面9aとは、略面一になるように構成されている。
図3に示されているように、折り畳まれた状態から、図1に示されているように、箱型に組み立てるには、先ず最初に、図2に示されているように、略水平状態の短側壁3を、略垂直に立て、次いで、長側壁2を、略垂直に立てられた短側壁3方向に回動させると、長側壁2の係合枠4に形成された嵌合突起4aの短側壁3の係合枠6に穿設された透孔6aへの嵌合に前後して、長側壁2の係合枠4が、短側壁3に形成された弾性舌片8の係止突部8aの傾斜面8a1に当接し、弾性舌片8を外側に変形させる。そして、長側壁2の係合枠4が、短側壁3に形成された弾性舌片8の係止突部8aを通過した時点で、長側壁2の係合枠4により外側に押された弾性舌片8が、その復元力により戻り、弾性舌片8の係止突部8aの先端面8a2が、長側壁2の係合枠4の内面4bに、当接或いは接近して位置することになり、従って、長側壁2の底部1方向への回動が阻止されることになる。
上述したようにして.折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際には、図6に示されているように、長側壁2の係合枠4に形成された嵌合突起4aが、短側壁3の係合枠6に穿設された透孔6aに嵌合されているとともに、短側壁3に形成された弾性舌片8の係止突部8aの先端面8a2が、長側壁2の係合枠4の内面4bに、当接或いは接近して位置し、また、長側壁2の係合枠4の垂直端面4cが、短側壁3の内面3a1に形成された段部9の平坦面9aに、当接或いは接近して位置し、更に、長側壁2の係合枠4の内面4bの上端角部に形成された突っ張り部材5Aの外側垂直面5aが、短側壁3に形成された当接部10の平坦面10aに、当接或いは接近して位置するように構成されている。
上述したように、短側壁3の内面3a1に、厚さW1の段部9を形成するとともに、長側壁2の幅W2が、短側壁3に形成された相対する段部9の平坦面9a間の距離と略同じに形成されているので、図2に示されているように、略垂直に立てられた短側壁3の板状部3bの内面3a1間の距離W3は、長側壁2の幅W2より、段部9の厚さW1の2倍だけ、長いことになる。このように構成することにより、折り畳みコンテナーの組み立て作業において、略水平に倒された状態の短側壁3を、図2に示されているように、略垂直に立て、次いで、略水平に倒された状態の長側壁2を、垂直方向に回動させる際に、長側壁2の係合枠4が、短側壁3の係合枠6に、ある程度、近づくまでは、長側壁2の係合枠4が、短側壁3の板状部3bに当接するようなことがないので、長側壁2の垂直方向への回動を、円滑に行うことができ、従って、折り畳みコンテナーの組み立て作業の作業性が向上する。
また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、折り畳むには、先ず最初に、短側壁3の弾性舌片8を、その係止突部8aが、長側壁2の係合枠4から外れるように、外側に押し、その後、長側壁2を底部1方向に回動させることにより、長側壁2の係合枠4に形成された嵌合突起4aを、短側壁3の係合枠6に穿設された透孔6aから排出させて、長側壁2を底部1に重なるように倒す。その後、略垂直な短側壁3を、底部1方向に倒すことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むように構成されている。
上述したように、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態においては、長側壁2の係合枠4の内面4bの上端角部に形成された突っ張り部材5Aの外側垂直面5aが、短側壁3に形成された当接部10の平坦面10aに、当接或いは接近して位置するように構成されているので、例えば、図7に矢印で示されているように、相対する長側壁2が、互いに反対方向に平行移動するような負荷が、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに加わった際には、左上の角部に位置する短側壁3に形成された当接部10が、対応する長側壁2の係合枠4に形成された突っ張り部材5Aに当接するとともに、左上の角部と対角位置にある右下の角部に位置する短側壁3に形成された当接部10が、対応する長側壁2の係合枠4に形成された突っ張り部材5Aに当接することになり、従って、長側壁2の係合枠4に、このような突っ張り部材5Aが配設されていな場合に較べて、相対する長側壁2を互いに反対方向に平行移動するような負荷に対して、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの剛性が増加することになる。
次に、図8〜図14を用いて、他の実施例の突っ張り部材5Bについて説明する。
突っ張り部材5Bは、略箱型状の支持部5B’と、支持部5B’に枢着された回動部5B”とから構成されている。支持部5B’は、天板5bと底板5cと前板5dと相対する側板5eとから形成されており、天板5bと前板5dとにより形成される角部の略中央部には、角部開口5fが穿設されている。また、回動部5B”は、板状の本体5gを有しており、本体5gの一方の端面5g1の一方の端部には、端面5g1に略垂直な一対の弾性変形可能な弾性脚5g2が形成されており、一対の弾性脚5g2の対向する面と反対側の面の自由端側には、回動支点として機能する円柱状の短軸5g3が突設されている。
回動部5B”の一対の弾性脚5g2を、互いに接近する方向に弾性変形させた後、回動部5B”の弾性脚5g2及び弾性脚5g2に突設された短軸5g3を、支持部5B’に形成された角部開口5fに挿入し、その後、弾性変形された弾性脚5g2を、弾性脚5g2の復元力により、互いに略平行な元の位置に戻すことにより、弾性脚5g2に突設された短軸5g3を、支持部5B’の天板5bと前板5dとにより形成されているとともに、角部開口5fの両側に位置する隅部に配置する。このようにして、図10に示されているように、支持部5B’に回動部5B”が取り付けられて、突っ張り部材5Bが構成されることになる。
突っ張り部材5Bは、図10に示されているように、回動部5B”の本体5gの裏面5g4が、支持部5B’に形成された角部開口5fの水平縁5f1に載置された際には、回動部5B”の本体5gは、支持部5B’の前板5dに対して、略垂直になるように構成され、また、この状態から、回動部5B”の本体5gを持ち上げるような力が加わった場合には、回動部5B”が、短軸5g3を支点として、上方に回動し、支持部5B’に形成された角部開口5fの垂直縁5f2に当接して、図11に示されているように、支持部5B’の天板5bに対して、略垂直になるように構成されている。このように、回動部5B”は、支持部5B’に対して、回動自在に取り付けられている。
一方、図12に示されているように、長側壁2の上部角部には、係合枠4の内面4b側及び上方が開放された切欠き凹部Cが形成されており、この切欠き凹部Cに、上述した突っ張り部材5Bの支持部5B’を、溶着や適当な接着剤を用いて取着する。突っ張り部材5Bの支持部5B’は、支持部5B’の天板5bが、長側壁2の上端フランジ2bと略面一になるように、且つ、支持部5B’の前板5dが、長側壁2に形成された係合枠4の内面4bと略面一になるように、且つ、回動部5B”の本体5gの弾性脚5g2から遠い方の先端面5g5が、係合枠4の垂直端面4cと略面一になるように取着されている。
折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態においては、図13に示されているように、突っ張り部材5Bの回動部5B”は、長側壁2に形成された係合枠4の内面4bに対して略垂直に、換言すれば、略水平状態になっており、また、回動部5B”を構成する本体5gの先端面5g5が、上述した突っ張り部材5Aと同様に、短側壁3に形成された当接部10の平坦面10aに、当接或いは接近して位置するように構成されている。従って、支持部5B’と回動部5B”とからなる突っ張り部材5Bにより、上述した突っ張り部材5Aと同様の箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの剛性が増加することになる。
箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むために、長側壁2を、底部1方向に倒した際には、突っ張り部材5Bの回動部5B”が、底部1に当接し、図14に示されているように、突っ張り部材5Bの回動部5B”の本体5gの裏面5g4が、底部1の上面に略平行となるように回動するように構成されている。また、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てるために、短側壁3に次いで、長側壁2を、略垂直に立てた際には、突っ張り部材5Bの回動部5B”が、その自重により、図13に示されているように、長側壁2に形成された係合枠4の内面4bに対して略垂直に、換言すれば、略水平状態になるように構成されている。
上述した実施例には、突っ張り部材5Bを、支持部5B’と回動部5B”とにより構成した例が示されているが、長側壁2の上部角部に形成された切欠き凹部Cの相対する側面に、凹部や透孔を形成し、この凹部や透孔に、回動部5B”の弾性脚5g2に突設された短軸5g3を嵌合さることにより、回動部5B”を、長側壁2に回動自在に取り付けることもできる。このように構成することにより、支持部5B’を省略し、突っ張り部材5Bを、回動部5B”のみにより構成することもできる。
長側壁2に形成された係合枠4の内面4bの上端角部に、係合枠4の内面4bに対して略垂直に突っ張り部材5Aを一体的に形成した実施例において、突っ張り部材5Aの係合枠4の内面4bからの突出長さを長くすることにより、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの剛性を増加することができる。しかしながら、長側壁2を、底部1に重なるように倒した際には、相対する長側壁2のうち、最初に底部1方向に倒される長側壁2の突っ張り部材5Aが、底部1に当接することになり、従って、最初に底部1方向に倒される長側壁2が、底部1から浮き上がり、略水平状態に倒された長側壁2の折り畳み高さが高くなるので、折り畳まれた折り畳みコンテナーの全体高さが高くなり、折り畳まれた折り畳みコンテナーの収容効率が悪くなることになる。従って、突っ張り部材5Aの係合枠4の内面4bからの突出長さを長くすることには、限界がある。
一方、突っ張り部材5Bを、支持部5B’と回動部5B”とにより構成した場合には、長側壁2が底部1に重なるように倒された際に、板状の回動部5B”も、底部1に重なるように回動するように構成されているので、長側壁2の係合枠4の内面4bに一体的に突設された突っ張り部材5Aに較べて、略水平状態に倒された長側壁2の折り畳み高さを低くすることができるので、従って、折り畳みコンテナーの全体高さが低くなり、折り畳まれた折り畳みコンテナーの収容効率が向上することになる。
上述したように、長側壁2に、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、短側壁3の内面に当接或いは接近して位置する突っ張り部材5A、5Bを配設したので、折り畳みコンテナーの重量を増加させることなく、また、折り畳みコンテナーの内容積を犠牲にすることなく、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの剛性を増加させることができ、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの変形を防止することができる。
上述した実施例には、箱型に組み立てられた状態から、底部1の長辺側土手部1aにヒンジ連結された長側壁2を、先ず最初に、底部1方向に倒し、次いで、長辺側土手部1aより高さの高い底部1の短辺側土手部1bにヒンジ連結された短側壁3を、底部1方向に倒すことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むように構成された例が示されているが、底部1の長辺側土手部1aの高さを、短辺側土手部1bの高さより高く構成することにより、箱型に組み立てられた状態から、短側壁3を、先ず最初に、底部1方向に倒し、次いで、長側壁2を、底部1方向に倒すことにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳むように構成することもできる。この場合には、長側壁2に、上述した実施例の短側壁3に形成された弾性舌片8や透孔6aが穿設された係合枠6が配設され、また、短側壁3に、上述した実施例の長側壁2に形成された突っ張り部材5A、5Bや嵌合突起4aが突設された係合枠4が配設されることになる。
図1は、箱型に組み立てられた状態の本発明の折り畳みコンテナーの斜視図である。 図2は、組み立て途中或いは折り畳み途中の本発明の折り畳みコンテナーの斜視図である。 図3は、折り畳まれた状態の本発明の折り畳みコンテナーの斜視図である。 図4は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の上部角部の部分拡大斜視図である。 図5は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁及び短側壁の上部角部の部分拡大斜視図である。 図6は、本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の上部角部の部分拡大斜視図である。 図7は、本発明の折り畳みコンテナーの平面図である。 図8は、本発明の折り畳みコンテナーの別の実施例の長側壁の上部角部の部分拡大斜視図である。 図9は、本発明の折り畳みコンテナーに配設される突っ張り部材の分解斜視図である。 図10は、本発明の折り畳みコンテナーに配設される突っ張り部材の斜視図である。 図11は、同じく、本発明の折り畳みコンテナーに配設される突っ張り部材の斜視図である。 図12は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の一部と突っ張り部材の斜視図である。 図13は、本発明の突っ張り部材が配設された長側壁と短側壁を有する折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の上部角部の部分拡大斜視図である。 図14は、本発明の突っ張り部材が配設された長側壁が倒された状態の部分拡大斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・底部
1a・・・・・・・・・・・・・・長辺側土手部
1b・・・・・・・・・・・・・・短辺側土手部
2・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
3・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
4、6・・・・・・・・・・・・・係合枠
5A、5B・・・・・・・・・・・突っ張り部材
10・・・・・・・・・・・・・・当接部

Claims (1)

  1. 底部と、底部の相対する一方の土手部にヒンジ連結された相対する一方の側壁と、底部の相対するもう一方の土手部にヒンジ連結された相対するもう一方の側壁とから構成されており、箱型に組み立てられた状態から、相対する一方の側壁を底部方向に倒し、次いで、相対するもう一方の側壁を、同じく、底部方向に倒すことにより、折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、箱型に組み立てられた状態から、最初に底部方向に倒される側壁に、後から底部方向に倒される側壁の内面に当接或いは接近して位置する突っ張り部材を配設したことを特徴とする折り畳みコンテナー。
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