JP2007008432A - バス昇降床装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ハイデッカーバスに、車椅子で乗車する場合車外リフト等で乗車する危険を、介助者も含めて車内で乗り降りできるバス昇降床装置を車内に設置することである。
【解決手段】 バス昇降床装置を車内に設置し、それが地面近くから車内座席床までの乗降者用の昇降床１の昇降は、昇降床架台用昇降架台３のパンタクランク機構が昇降床架台２の昇降を行い昇降床架台２のドライブシャフトによる昇降床可動機構が昇降床１の昇降を行う２系統方式としガイドローラで安定を図りこれが稼動時には、２座席取り外され、その前後の各２座席をその前後に折りたたんだ状態の着座床面に昇降床１面寸法に開口され地面までのその立体スペースを昇降床１で昇降し、各乗降後その昇降床１を着座面に戻し固定し前後各２座席を元に戻し固定した状態で運行される。
【選択図】 図２

Description

本発明は、バス車内で車椅子等を昇降するためのバス昇降床装置に関する。

縦来のバスにはステップ昇降手段を設けたものがある（例えば、特許文献１）、参照。）。また、斜行リフトを設け昇降させるものもある（例えば、特許文献２、参照。）。
以下、図１、図１によりバス昇降装置について説明する。これらは昇降口部の床面と地面付近との間で昇降させるステップ延長板を備えたステップ昇降手段と、通常の乗降口以外の階段を有する乗降口に斜行リフトに支持具、座板を設け車内と車外の間を車椅子に座った状態で斜行移動するもので、各々車外での作業が必要で車椅子専用である。
特開平１１−４８８６７号広報（第７頁、図１） 特開平１０−２９７８０号広報（第４頁、図１）

現在主流のハイデッカーバスは床面が高く、乗降用階段の傾斜が構造的にきつく、車椅子使用者は勿論、歩行が困難な人にとっても乗降がしにくい現状で、眺望に優れ、観光に最適なバス旅行も、手軽な乗り降りが阻害され、実質的な快適性が損なわれ旅行を断念しなければならないでいる現状である。車体左側面の車外で昇降するリフト様昇降装置は、雨、風雪や車椅子に乗った状態での昇降は介助者もなく、２メートルちかい目線の昇降は不安定で恐怖を感じ、昇降床が濡れると滑りやすく転落の危険性もあり、また周囲の歩行者への配慮もされていない。従って、バス昇降床装置を車内に設置することにより、前述の欠点を解決しようとするものである。

そこで、本発明の特徴とするところは、バス乗車に車椅子に乗った乗客とその介助者や、足腰の悪い歩行困難な乗客３人程度の昇降が車内で出来るバス昇降床装置を車内に具備した車両を提供せんとするものである。

この、バス昇降床装置は、車椅子と乗客と介助者を地面から車内座席床まで持ち上げる能力と、バス昇降床装置の昇降床１に乗床した使用状態図１０の昇降は地面近くから通路床１８面まで昇降を必要とするために鋭意研究の結果本発明を完成した。それはバス昇降床装置の分解斜視図５、昇降床架台用昇降架台３の昇降床架台用パンタクランク４で昇降床架台２の昇降、昇降床架台２の昇降床可動機構図１３で昇降床１の昇降を行う２系統のバス昇降床装置である。

また、バス昇降床装置の固定位置は、着座床１９から２席取り外し、その前後各２席折りたたまれた着座床１９面に昇降床１面寸法に開口された図９取付スペース１７に保持、固定され、前後各２席を元に戻し固定した状態で運行される。

また、バス昇降床装置の乗車口１６は、左サイドボデーの窓枠下部からバス昇降床装置の昇降床１の長辺幅程度に開口し、ドアは後スライド式で乗降時のみ開閉する専用ドアで図１０の如く高くて広い乗車口１６である。専用ドアの構造としては、前ヒンジ後開ドアなど特に限定するものではない。

上述の様に、本発明は、バス昇降床装置を車内に設置することで乗車や降車が天候に左右されず、車椅子へ乗った乗客とその介助者も同時に乗車でき、階段が苦痛な歩行困難者も３名ちかく同時に乗車でき昇降時の安全が確保され恐怖感もなく安全なバスによる観光旅行、視察などがより身近になり昇降床に乗るときにも車内であるため、周囲の歩行者等への安全が図られている。

以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

図５バス昇降床装置の分解斜視図で、取付板１５で昇降床架台２に固定された昇降床可動機構のプーリー１２をベルト７、ドライブシャフトモーター８の可逆転で昇降床１の埋込みナット１０が昇降床１の上下動に変換する。また昇降床架台２はクランク連結用ボルト穴１３と、昇降床架台用昇降架台３の昇降床架台用パンタクランク４がクランク連結用ボルト１４で連結され図１２パンタクランク機構のクランク用電動シリンダー５の上下動で天秤２４が天秤結合リンク２３を介し昇降床架台用パンタクランク４の上下動とガイドローラ２０，２１で安定した昇降を行う２段階の昇降機構である。

バス昇降床装置は、その昇降床１を図９の取り付けスペース１７の着座床１９の高さに合わせて図６の如く固定しにてある。

図７は昇降床架台２が着地し昇降床１の引き出し延長板２２が接地した乗車待機の状態図である。

図１０は乗車口１６でバス昇降床装置の昇降床１に乗り込んだ使用状態図である。

図８はバス昇降床装置の乗車口１６とそのドア２５の概略位置図である。

図１３は昇降床可動機構図の昇降床１の可動メカニズム図で、取付板１５のベアリング１１で保持され、プーリー１２が固定されたドライブシャフト９の正逆回転を、昇降床１の埋込ナット２３が昇降床１の上下動に転換している、

此れは図５の如く昇降床１は、４箇所の埋込ナット１０に捻込まれた４本のプーリー１２が固定されたドライブシャフト９を取付板１５とベアリング１１で保持し、昇降床架台２の下４箇所の取付板１５のベアリングに装着し、上４箇所の所定位置に上４個の取付板１５を固定した状態で保持されて、昇降床架台の左右２箇所のプーリー１２を固定したドライブシャフトモータ８がベルト７を介して左右各２個のプーリー１２を正逆転して昇降する機構となっている。

図１２はパンタクランク機構図で、パンタグラフの平行リンクＤ、Ｅ、Ｆ、Ｇの平行リンクのＤ、Ｅを延長しＥの先端を固定具２６に取付け、リンクＦのＨ点で天秤結合リンク２３と天秤２４を結合する、これをクランク用電動シリンダー５を中心とした左右対称に配置してクランク用電動シリンダー５のシリンダー上下移動が平行リンクＤの先端を数倍確実に昇降でき２０、２１、のガイドローラで昇降時の安定を確保している。

本発明は、以上のような構成でなるバス昇降床装置で、発明の実施の状態を順を追って説明する、

始めに、バスの着座床１９に固定された昇降床架台２の昇降床１の前後２席の座席を前後に折たたみ、その昇降床１の固定を解除し昇降床架台用昇降架台３のクランク用電動シリンダー５と昇降床架台用パンタクランク４で連動する上限で保持した昇降床架台２を降下接地し、その昇降床架台２の昇降床１を昇降床可動機構で降下した状態位置でドア２５を開き乗車口１６に、引き出し延長板２２が引き出され接地した状態で図７で乗車待機状態となる。

乗客が、車椅子で介助者付きの場合図１０の如く高く広い乗車口１６の昇降床１に乗床し、引き出し延長板２２を昇降床１に収納固定し、ドア２５閉じる。

引き出し延長板２２が収まり、ドア２５が閉じたのを確認し、昇降床架台２のドライブシャフトモータ８でドライブシャフト９の回転で埋込ナット２３を介し、車椅子の乗客と介助者を乗せた昇降床１をその昇降床架台２の上限近くまで上昇させる。

次に、昇降床架台２の上限近く迄上昇した車椅子の乗客と介助者を乗せた昇降床１を保持した昇降床架台２を、車体に固定された昇降床架台用昇降架台３のクランク用電動シリンダー５と昇降床架台用パンタクランク４で上昇させ、車椅子の乗客と介助者を乗せた昇降床架台２の昇降床１の昇降床面を通路床１８面に合わせ保持し車椅子の乗客と介助者を通路に移乗させる。

次に、昇降床１乗車板面を上昇し図６の着座床１９面に合わせ固定する。

次に、着座床１９に固定された昇降床１に前後各２座席を元に戻して固定し、車椅子は折り畳まれ着座床１９の２席取り外された場所に固定，乗客は着座する。

なを、車椅子の乗客とその介助者または歩行困難者等の降車時には、以上説明した操作を反対に行う。

また、昇降床架台２を上昇させてのち昇降床１を上昇してもよいく、同時に上昇も可能であり必ずしも２段階上昇でなくてもよく、各動作は位置センサー等の検出器を使用した運転席からの遠隔操作が可能である。

昇降床正面図 平面図 背面図 右側面図 バス昇降床装置の分解斜視図 バス昇降床装置固定位置と通路と着座床の位置図 昇降床架台の着地で昇降床の引き出し延長板の着地図 バス昇降床装置の乗車口とドアの概略位置図 バス昇降床装置の取付けスペースの概略位置図 バス昇降床装置の昇降床に乗床した使用状態図 昇降床引き出し延長板図 パンタクランク機構図 取付板図 昇降床可動機構図 ガイドローラ図

符号の説明

１ 昇降床
２ 昇降床架台
３ 昇降床架台用昇降架台
４ 昇降床架台用パンタクランク
５ クランク用電動シリンダー
７ ベルト
８ ドライブシャフトモータ
９ ドライブシャフト
１０ 埋込みナット
１１ ベアリング
１２ プーリー
１３ クランク連結用ボルト穴
１４ クランク連結用ボルト
１５ 取付板
１６ 乗車口
１７ 取付けスペース
１８ 通路床
１９ 着座床
２０ ガイドローラ
２１ ガイドローラ
２２ 引き出し延長板
２３ 天秤結合リンク
２４ 天秤
２５ ドア
２６ 固定具

Claims (3)

1. 乗車に車椅子に乗った乗客とその介助者や、足腰の悪い歩行困難な乗客３人程度の昇降が車内で出来るバス昇降床装置を車内に設置したハイデッカーバス。
2. 地面から車内着座床まで昇降床１を持ち上げる機構は、固定された昇降床架台用昇降架台３の左右のクランク用シリンダー５の天秤２４の左右天秤結合リンク２３に結合された昇降床架台用パンタクランク４と昇降床架台２のクランク連結用穴１３がクランク連結用ボルト１４でそれぞれ４箇所結合された昇降床架台２の昇降をするパンタクランク機構と、その昇降床架台２の引き出し延長板２２を内蔵する昇降床１を昇降する４箇所のドライブシャフト９による昇降床可動機構および昇降床架台用昇降架台３に固定されたガイドローラ２０，２１の左右２組で昇降床架台２の安定な昇降を行うバス昇降床装置。
3. その乗車口は、左サイドボデーの窓枠下部からバス昇降床装置昇降床１の長辺程度にボデーを開口し、ドアは乗降時のみ開閉する専用ドア。

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