JP2007007686A - ジェクタパンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】半加工ブランクを切断して所望の長さのパンチとする場合に、切断部分をパンチ頭部側とすることが可能なジェクタパンチを提供する。
【解決手段】刃先部4の瑞面に開口する小孔部5と、パンチ頭部の端面に開口する大孔部7とを有する貫通孔3をパンチ本体2の長手方向に形成する。鍔部15とシャンク16とを有するジェクタピン14を、大孔部7側から小孔部5に摺動自在に挿入する。引張りコイルスプリング10の一端側の部分に縮径部13を形成し、ジェクタピン14の鍔部15を保持するとともに、他瑞側の部分に径方向の山形突出部12aを形成し、スプリング10をパンチ大孔部7に形成した孔9に係止、固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工材の打ち抜き後、スプリングの作用でパンチ本体内から突出したジェクタピンで抜きカスを押圧することにより、刃先部の瑞面に抜きカスが密着することを防止してカス上がりを防止するためのジェクタパンチに関する。
プレス金型において被加工材の打ち抜き加工を行う際、パンチによって被加工材から打ち抜かれた抜きカスが、パンチの刃先部の端面に密着した状態となることがあり、所謂カス上がりが生じるおそれがある。このようなカス上がりを防止することができるパンチとして、被加工材の打ち抜き後、スプリングの作用でパンチ本体内から突出したジェクタピンで抜きカスを押圧することにより、刃先部の端面に抜きカスが密着することを防止してカス上がりを防止することができるジェクタパンチが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
従釆のジェクタパンチの一例を図23に示す。図において、ジェクタパンチ30のパンチ本体31には、長手方向に貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、刃先部33の端面に開口する小孔部34と、該小孔部34から連続して形成され、鍔部35(パンチ頭部)の端面に開口する大孔部36とからなっている。符号37は鍔部38と該鍔部38に連設されたシャンク39とからなるジェクタピンであり、このジェクタピン37は、前記貫通孔32の大孔部36側から小孔部34に摺動自在に挿入されている。40は圧縮コイルスプリング、41はネジである。圧縮コイルスプリング40は、大孔部36に挿入され、ネジ41を大孔部36に設けた雌ネジ部42に螺合することにより圧縮状態となり、ジェクタピン37を刃先部33の先端側に向かって押圧するようになっている。前記雌ネジ部42は、圧縮コイルスプリング40が所定の初期荷重でジェクタピン37を押圧するようにネジ41を螺合できるよう、所定の深さに形成されている。
かかるジェクタパンチ30による被加工材の打ち抜き工程について図24〜図29に基づいて説明する。
図において、符号43は上型、符号44は下型を示している。上型43には、ジェクタパンチ30がセットされている。具体的には、ジェクタパンチ30は、パンチプレート45に固定され、かかるパンチプレート45を、パンチバッキングプレート46を介して図示しないパンチホルダに固定することにより、上型43にセットされている。また、上型43は、ジェクタパンチ30のシャンク47を挿入可能な孔48を有するストリッパバッキングプレート49と、ジェクタパンチ30の刃先部33が摺動自在に挿通される孔50を有するストリッパプレート51とを有している。
下型44は、ジェクタパンチ30の刃先部33を挿入可能な孔52を有するダイプレート53を有している。符号54は、被加工材を示している。
被加工材54に打ち抜き加工を施すには、先ず図24に示す状態から上型43を下降させ、図25に示すようにストリッパプレート51によって被加工材54を押さえる。そして、この状態から図26に示すようにパンチホルダを下降させてジェクタパンチ30を下降させ被加工材54に刃先部33を当接させた後、図27に示すように更にパンチホルダを下降させてジェクタパンチ30を下降させ被加工材54を打ち抜く(図27はジェクタパンチ30が最も下降した状態を示している)。このとき、図26及び図27に示すように、刃先部33の端面は被加工材54と当接した状態にあり、ジェクタビン37は圧縮コイルスプリング40の弾発力に抗して刃先部33の瑞面から引っ込んだ状態となる。
そして、パンチホルダを上昇させてジェクタパンチ30を図27に示す最下降点の位置から図28に示すように上昇させると、ジェクタピン37が圧縮コイルスプリング40の弾発力によって押圧され刃先部33の端面から突出する。これにより、抜きカス55がジェクタビン37によって押圧されて刃先部33の端面から離れ、カス上がりを防止することができるようになっている。そして、図29に示す位置までジェクタパンチ30を上昇させて被加工材54の打ち抜きが完了する。
かかるジェクタパンチ30は、図30に示す半加工ブランク56を加工することにより製造される。この半加工ブランク56は、鍔部35が形成され、小孔部34と大孔部36とからなる貫通孔32が形成され、また大孔部36に雌ネジ部42が形成されてなっている。このような半加工ブランク56は、数種類の長さのものが用意されており、その中から所望の長さのものを選んだ後、図31に示すように先端部分を削り取って刃先部33を形成する。そして、このようにして刃先部33が形成されたパンチ本体31の小孔部34に、図32に示すように、大孔部36側からジェクタピン37を挿入し、次いで圧縮コイルスプリング40を大孔部36に挿入し、最後にネジ41を雌ネジ部42に螺合する。このとき、圧縮コイルスプリング40の弾発力により、ジェクタピン37は刃先部33の先端側に向かって押圧され刃先部33の先端側から突出した状態となっている。以上により、ジェクタパンチ30の製造・組み立てが完了する。
「プレス金型用部品」,パンチ工業株式会社発行,2002年7月,第4版,P.232
前記のように半加工ブランク56は、数種類の長さのものが用意されているものの、用意されている長さとは異なる長さのジェクタパンチ30が必要となる場合がある。例えば、40mm、50mm、60mmの3種類の長さの半加工ブランク56があった場合に、45mmの長さのジェクタパンチ30が必要となる場合もある。この場合、例えば50mmの長さの半加工ブランク56を5mm切断することにより、長さを45mmとすることができる。このように、所定の長さの半加工ブランク56から所望の長さとするためには、半加工ブランク56を切断することとなるが、このときに切断される部分は、パンチ頭部側ではなく先端側(刃先部33側)となっている。その理由は、次の通りである。すなわち、もしもパンチ頭部側を切断するとした場合、雌ネジ部42の長さが短くなり、ネジ41を螺合したときに、ジェクタビンを押すための圧縮コイルスプリング40の所定の初期荷重が得られなくなって、ジェクタピン37で抜きカス55を押すことができなくなってしまう。この場合、一般的にパンチは、ジェクタパンチを含めて、金属などの被加工材を打ち抜くという目的から熱処理して硬度が高くなっているので新たにネジを切り直して、雌ネジ部42の長さを長くすることは困難である。
このような理由により、先端側を切断することとしているが、先端側を切断するとした場合、刃先部33の長さが短くなり所望の刃先長さを確保することができないといった事態を生じるおそれがある。また、このように先端側を切断した場合にあっても所望の刃先長さを確保するため、図33に示すように刃先部33を形成するために削り取る部分の長さを長くした場合、削り取った部分が大孔部36の位置まで達し、強度が確保できなくなるおそれがある。このため、半加工ブランク56を切断して所望の長さとする場合であっても、刃先長さを確保することが可能なジェクタパンチが望まれている。
そこで、本発明者は、半加工ブランクを切断して所望の長さとする場合、パンチ頭部側を切断することができるよう、パンチ本体内に設けられるスプリングとジェクタピンをネジを用いずに固定するための構造について検討し、本発明に至った。
本発明の目的は、半加工ブランクを切断して所望の長さとする場合に、切断部分をパンチ頭部側とすることが可能なジェクタパンチを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るジェクタパンチは、刃先部の瑞面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の端面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシャンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の瑞面から出没自在となっているジェクタパンチであって、前記スプリングを引張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、前記スプリングの他瑞側の部分に、径方向に突出する突出部を形成し、前記スプリングの他端側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、該スプリングの他端側の部分に形成された前記突出部を、前記大孔部の前記小孔部側の部分に形成した被係止部に係止させることにより前記スプリングを前記大孔部に固定したことを特徹とする。
請求項2に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記被係止部は、パンチ側面から前記大孔部の小孔部側の部分まで貫通形成された孔であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記突出部を、縮径方向に弾性変形可能となるように形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明に係るジェクタパンチは、刃先部の瑞面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の端面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシャンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の端面から出没自在となっているジェクタパンチであって、前記スプリングを引張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、前記スプリングの他端側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、該スプリングの他端側を、前記大孔部の前記小孔部側の一部分を縮径させることにより形成した縮径大孔部に圧乳することにより、前記スプリングを前記大孔部に固定したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記スプリングの他端側に、径方向に突出する突出部を形成し、該突出部を前記パンチ側面から前記縮径大孔部まで貫通された孔に突出させたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記スプリングの他端側に形成した突出部を、縮径方向に弾性変形可能となるように形成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係るジェクタパンチは、刃先部の瑞面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の端面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシセンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の瑞面から出没自在となっているジェクタパンチであって、前記スプリングを引張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、前記スプリングの他端側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、該スプリングの他端側に、該スプリングの中空部に前記ジェクタピンを挿入できるように構成され且つ係止突起が設けられたブラケットを固定し、該スプリングの他瑞側に固定したブラケットの前記係止突起を前記大孔部の前記小孔部側の部分に形成した被係止部に係止させることにより、前記スプリングを前記大孔部に固定したことを特徴とする。 請求項8に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記被係止部は、前記パンチ側面から前記大孔部の前記小孔部側の部分まで貫通形成された孔であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明に係るジェクタパンチは、前記ブラケットの前記係止突起を設けた部分を縮径方向に変形可能に形成したことを特徴とする。
請求項1,4,7に記載の発明によれば、パンチ頭部に雌ネジ部を形成しなくてもパンチ本体内に前記スプリングと前記ジェクタピンとを固定することができる。これにより、半加工ブランクを切断して所望の長さとする場合に、パンチ頭部側を切断することができるので、刃先部の長さを確保することができる。
さらに、前記スプリングは、一般的に無荷重の状態では巻き線が密着している引張りコイルスプリングであり、かかる引張りコイルスプリングは、無荷重の状態では巻き線間の間隔が開いている圧縮コイルスプリングに比べて、同じ性能でありながら全長を短く設計することができる。したがって、圧縮コイルスプリングを用いていた従来のジェクタパンチに比べて、本発明に係るジェクタパンチでは、スプリングを収容する部分である大孔部の長さを短くすることができるので、全長の短いジェクタパンチや、刃先長さを短くしたジェクタパンチを設計することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記被係止部がパンチ側面から前記大孔部の小孔部側の部分まで貫通形成された孔であり、かかる孔に前記スプリングの突出部を係止させることにより、スプリングを大孔部に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記被係止部を構成する孔に治具を挿入して該孔に係止している突出部を縮径方向に弾性変形させることにより、被係止部への係止状態を解除してスプリングを大孔部から抜き取ることができる。これにより、スプリングに固定され刃先部の瑞面からシャンクの先端部分が突出しているジェクタピンを小孔部及び大孔部から抜き取ることができ、ジェクタパンチの刃先部の端面を研磨することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、前記縮径大孔部に他端側が圧入されたスプリングが、縮径大孔部から抜け出る方向に移動したとしても、前記スプリングの他端側に形成した突出部を前記孔に突出させているので、この孔に前記突出部が引っ掛かり、スプリングの抜けを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記孔に治具を挿入して該孔に突出させた前前記スプリングの突出部を縮径方向に弾性変形させることにより、スプリングを大孔部から容易に抜き取ることができる。これにより、スプリングに固定され刃先部の端面からシャンクの先端部分が突出しているジェクタピンを小孔部及び大孔部から抜き取ることができ、ジェクタパンチの刃先部の瑞面を研磨することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、前記被係止部がパンチ側面から前記大孔部の前記小孔部側の部分まで貫通形成された孔であり、かかる孔に前記スプリングの他瑞側に固定されたブラケットの係止突起を係止させることにより、スプリングを大孔部に固定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、前記被係止部を構成する孔に治臭を挿入して該孔に係止しているブラケットの係止突起を設けた部分を縮径方向に変形させることにより、被係止部への係止状態を解除してスプリングを大孔部から抜き取ることができる。これにより、スプリングに固定され刃先部の端面からシャンクの先端部分が突出しているジェクタピンを小孔部及び大孔部から抜き取ることができ、ジェクタパンチの刃先部の瑞面を研磨することが可能となる。
以下本発明の実施例について説明する。
図1には、本発明に係るジェクタパンチの第1の実施例が示されている。図1は本発明に係るジェクタパンチの断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1に示すジェクタパンチを構成するスプリングを示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
図において、ジェクタパンチ1のパンチ本体2には、長手方向に貫通孔3が形成されている。貫通孔3は、刃先部4の端面に開口する小孔部5と、該小孔部5から連続して形成され鍔部6(パンチ頭部)の端面に開口する大孔部7とからなっている。
大孔部7の小孔部5側の部分には、ジェクタパンチ1のシャンク8の外周面(パンチ側面)から孔9が貫通形成されている。この孔9は、スプリングの突出部(後述)を係止するための被係止部を構成していて、本例では2つ形成されている。
符号10はスプリングである。このスプリング10は、引張りコイルスプリングであり、一端部にフック部11が形成され、他瑞部に径方向に突出する突出部12が形成されている。
また、スプリング10の一端側の部分、より具体的には、スプリング10の一端側の前記フック部11に隣接した部分には、スプリング10の中空部に挿入された後述するジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧することによりジェクタピンを固定するための縮径部13が形成されている。ただし、この縮径部13は、スプリング10の一端側の部分に形成されていればよく、図示したフック部11に隣接した部分に形成されている場合のみならず、かかるフック部11に隣接した部分よりもやや下側の部分、すなわちフック部11に隣接した部分よりもややスプリング10の中央部寄りにずれた部分に形成されていてもよい。
前記フック部11の根本部分11aは、スプリング10の径方向に向かってその中空部の中心付近を通るようにして形成されている。これにより、ジェクタピンの鍔部(後述)をスプリング10の縮径部13に固定したときに、根本部分11aにジェクタピンの鍔部の端面が当接してジェクタピンを長手方向に対して位置決めすることができるようになっている。
前記突出部12は、スプリング10の他瑞部を、径方向に向かって山形状に突出させた部分12a,12aを対称な位置に2つ形成することにより構成されている。そして、これら山形状に突出させた部分12a,12aは、大孔部7の径よりもやや突出するようにして前記孔9に係止可能に形成されており、スプリング10は、一端側、すなわちフック部12及び縮径部13側がジェクタパンチ1の鍔部6側となり、他端側、すなわち突出部12側が小孔部5側となる向きで、大孔部7に挿入されて、山形状に突出させた部分12a,12aを孔9,9に係止させることにより、大孔部7に固定されている。また、山形状に突出させた部分12a,12aは、縮径方向に弾性変形可能となるように形成されている。
なお、山形状に突出させた部分12a,12aにより構成されている突出部12は、スプリング10の他端側の部分に形成されていればよく、図示した位置よりもややスプリング10の中央部寄りの位置に形成されていてもよい。また、突出部12は前記のような山形状に突出させた部分12a,12aで構成されているものに限られるものではなく、孔9(被係止部)に係止させてスプリング10を大孔部7に固定することができる構成であればどのようなものであってもよい。
符号14は、ジェクタピンである。このジェクタピン14は、鍔部15と該鍔部15に連設されたシャンク16とからなっている。
ジェクタピン14のシャンク16は、大孔部7側から小孔部5に摺動自在に挿入されている。そして、シャンク16の先端部分は刃先部4の瑞面から突出している。また、ジェクタピン14の鍔部15は、スプリング10の他端側から該スプリング10の中空部に挿入されて縮径部13によって縮径方向に押圧され、これにより、スプリング10にジェクタピン14が固定されている。
以上のように構成されたジェクタパンチ1による被加工材の打ち抜きは、従来と同様にして行われるが(図21〜図26参照)、打ち抜き時にジェクタパンチ1が下降して刃先部4の端面が被加工材に当接すると、図4に示すように、ジェクタピン14がスプリング10の弾発力に抗して刃先部の端面から引っ込んだ状態となり、スプリング10はやや伸びた状態となる。
そして、被加工材を打ち抜いてジェクタパンチ1を上昇させると、スプリング10の弾発力により押圧されたジェクタピン14が突出し、抜きカスを押圧する。これにより、抜きカスは刃先部4の端面から離れ、カス上がりを防止することができるようになっている。
以上説明したジェクタパンチ1の製造・組み立て方法について、図5〜図11に基づいて説明する。
本実施例のジェクタパンチ1は、図5に示す半加工ブランク17を加工することにより製造される。この半加工ブランク17は、外形形状がジェクタパンチ1の鍔部6の径と同じ径を有する円柱形状となっており、前記小孔部5と大孔部7とからなる前記貫通孔3と前記孔9,9が形成されてなっている。
そして、先ず、このような半加工ブランク17を、図6に示すように、所望の長さとなるよう大孔部7側を切断する(したがって、刃先部4の長さが短くならない)。次に、このように所望の長さに切断した半加工ブランク17の側面を削り取って鍔部6及びシャンク8を形成するとともに刃先部4を形成する(図7)。
次に、このように鍔部6、シャンク8、刃先部4が形成されたパンチ本体2にスプリング10とジェクタピン14を固定する(図8参照)。具体的には、以下の通りである。
すなわち、先ず、スプリング10の縮径部13によってジェクタピン14の鍔部15を縮径方向に押圧してスプリング10にジェクタピン14を固定する。
スプリング10へのジェクタピン14の固定は、具体杓には以下のようにして行う。すなわち、先ず図9に示すように、スプリング10の他端側から該スプリング10の中空部にジェクタピン14の鍔部15を挿入する。そして、図10に示すようにフック部11をスプリング10の巻き方向と反対方向に捻って縮径部13の内径を大きくして縮径部13に鍔部15を挿入可能な状態とし、縮径部13に鍔部15をその瑞面がフック部11の根本部分11aに当接するまで挿入する。このとき、フック部11の根本部分11aによってジェクタピン14の長手方向に対する位置決めがされる。その後、フック部11を元に戻すように回転させて縮径部13を縮径し、かかる縮径部13によって鍔部15を縮径方向に押圧させることにより、ジェクタピン14がスプリング10に固定される(図11)。
以上のようにしてスプリング10にジェクタピン14を固定した後、ジェクタピン14とスプリング10を大孔部7に挿入する。スプリング10を大孔部7に挿入するときには、突出部12(山形状に突出させた部分12a,12a)をやや縮径させる。
そして、ジェクタピン14のシャンク16を小孔部5に挿入するとともに、突出部12の山形状に突出させた部分12a,12aを孔9,9に係止させてスプリング10を大孔部7に固定する。これにより、スプリング10とジェクタピン14とがパンチ本体2に固定される。
以上のような本例のジェクタパンチ1によれば、スプリング10とジェクタピン14がネジを用いずにパンチ本体2に設けられ、パンチ頭部側すなわち鍔部6側にネジ部が設けられておらず、したがって、所望の長さとするためにパンチ頭部側(鍔部6側)を切断することができるので、刃先部4の長さを確保することができる。
さらに、スプリング10は、一般的に無荷重の状態では巻き線が密着している引張りコイルスプリングであり、かかる引張りコイルスプリングは、無荷重の状態では巻き線間の間隔が開いている圧縮コイルスプリングに比べて、同じ性能でありながら全長を短く設計することができる。したがって、圧縮コイルスプリングを用いていた従来のジェクタパンチに比べて本例のジェクタパンチ1では、スプリング10を収容する部分である大孔部7の長さを短くすることができるので、全長の短いジェクタパンチや、刃先長さを長くしたジェクタパンチを設計することができる。
なお、ジェクタパンチ1は、その刃先部4の端面が使用により摩耗することから、摩耗した刃先部4の端面を研廉して再使用されることがある。刃先部4の端面の研磨をするにあたっては、ジェクタピン14を抜き取る必要がある。ジェクタピン14の抜き取りは、図12に示すようにして行う。すなわち、先ず、治具18,18を孔9,9にそれぞれ挿入する。そして、かかる孔9,9に挿入した治具18,18により、孔9,9に係止している突出部12の山形状に突出させた部分12a,12aを押圧して縮径方向に弾性変形させ、スプリング10を大孔部7から抜き取り可能とした後、引っ張り治具19によってフック部11を引きながら回すことにより、スプリング10とジェクタピン14を抜き取る。
なお、ジェクタピン14の抜き取りを考慮しない場合にあっては、スプリング10の突出部12を係止するための被係止部は孔9に限られるものではなく、例えば、図示しないが、大孔部7に所定の深さの穴或いは溝を形成することにより、構成しても良い。
図13〜14には、本発明に係るジェクタパンチの第2の実施例が示されている。図13は本例のジェクタパンチの要部を示す断面図、図14は図13のB−B線断面図である。
第2の実施例におけるジェクタパンチ1は、大孔部7の小径部5側の一部分(小径部5側の端部)を縮径させることにより形成した縮径大孔部7aを有している。縮径大孔部7aは小径部5に形成されている。
そして、スプリング10の他端部に形成された径方向に突出する突出部12は、スプリング10の他端部を外側に向かって屈曲させた屈曲部12bによって構成されている。屈曲部12bは、シャンク8の外周面(パンチ側面)から縮径大孔部7aまで貫通形成された孔9’に突出するように形成されている。また、この屈曲部12bは、縮径方向に弾性変形可能となるように形成されている。
スプリング10は、本例にあっては、その他端部に形成された屈曲部12bが孔9’に突出した状態となるようにして他端側を縮径大孔部7aに圧入することにより、大孔部7に固定されている。その他の構成については図1に図示の第1の実施例と同様となっており、その説明を省略する。
このような本実施例にあっても、被加工材打ち抜き時の作用は、図1に図示の第1の実施例と同様である。
また、本実施例におけるジェクタパンチ1の製造・組み立てにあっては、スプリング10の他端側を、屈曲部12bが孔9’に突出した状態となるようにして縮径部7aに圧入することにより、スプリング10を大孔部7に固定する。それ以外については、図1に図示の第1の実施例と同様にして製造・組立が行われる。
以上説明したように、本実施例におけるジェクタパンチ1によれば、図1に図示の第1の実施例と同様の効果を奏する。なお、例えば被加工材の打ち抜き時にジェクタピン14が刃先部から引っ込んでスプリング10が延びた時などに、そのスプリング10が、縮径大孔部7aから抜け出る方向に移動したとしても、スプリング10の他端側に形成した屈曲部12b(突出部12)を孔9’に突出させているので、この孔9’に屈曲部12bが引っ掛かり、スプリング10の抜けを防止することができる。
なお、図13に図示の第2の実施例におけるジェクタパンチ1の刃先部4の端面を研磨する際のジェクタピン14の抜き取りは、以下のようにして行う。すなわち、図15に示すように、治具18を孔9に挿入して治異18の先端部分で屈曲部12bを押圧して縮径方向に弾性変形させ、スプリング10を大孔部7から抜き取り可能とした後、引っ張り治具19によってフック部11を引きながら回すことにより、スプリング10とジェクタピン14を抜き取る。
なお、本実施例にあって、突出部12を構成する屈曲部12bの形状は上記説明のものに限られるものではない。例えば、屈曲部12bは図16〜図18に示すように、スプリング10の端部をスプリング10の長手方向に立ち上げ、先端部分をスプリング10の外側に向かって屈曲させるとともに立ち上げ方向と反対方向に折り曲げて略くの字形状に形成したものであっても良い。
このような形状とすることにより、簡単に屈曲部12bを形成することができてスプリング10の製造が容易になるとともに、大孔部7にスプリング10を挿入しやすい。また、スプリング10が縮径大孔部7aから抜け出る方向に移動したとしても屈曲部12bの略くの字形状の部分が孔9’に対してより確実に引っ掛かり、スプリング10の抜けを一層効果的に防止することができる。さらに、屈曲部12bは、スプリング10の長手方向に立ち上げた部分を有するので、縮径方向に弾性変形させやすく、ジェクタピン14の抜き取り作業時に、スプリング10を容易に抜き取ることができる。
図19〜21には、本発明に係るジェクタパンチの第3の実施例が示されている。図19は、本実施例のジェクタパンチの要部を示す断面図、図20は、図19のE−E線断面図、図21は、図19に示すジェクタパンチにおけるブラケットの全体斜視図である。
本実施例にあっては、スプリング10の他瑞側には、ブラケット20が固定されている。スプリング10の他瑞部には突出部12は形成されていない。
前記ブラケット20は、スプリング10の中空部の内径よりもやや大きい直径を有しスプリング10の中空部に圧入される略円柱形状の圧入部21を有している。この圧入部21は、側面部に貫通形成された係止孔22を有している。そして、スプリング10の他瑞側から該スプリング10の中空部に圧入部21を圧入し、係止孔22にスプリング10の他瑞部を挿入してこれを係止させることにより、ブラケット20がスプリング10に固定されている。
また、圧入部21には、前記係止孔22と直交する方向に貫通孔23が形成されている。この貫通孔23は、ジェクタピン14のシャンク16を挿通することができる内径を有している。
また、ブラケット20は、圧入部21から連設された一対の壁部24,24を有している。一対の壁部24,24は、それぞれ円弧状に形成されていて、少なくともジェクタピン14のシャンク16の直径よりも広い間隔で互いに対向するようにして設けられている。そして、一対の壁部24,24には、被係止部を構成する孔9,9に係止させるための係止突起25,25がそれぞれ設けられている。なお、本実施例にあって、孔9,9は、係止突起25,25を係止させることができるように形成されている。
かかる係止突起25,25が形成された一対の壁部24,24は、孔9,9に係止した係止突起25,25を孔9から外すことができるよう、縮径方向に弾性変形可能に形成されている。
そして、スプリング10の他端側に固定されたブラケット20の貫通孔23及び一対の壁部24,24の間には、ジェクタピン14のシャンク16が挿通されている。
スプリング10は、その他端側に固定されたブラケット20の係止突起25,25を被係止部を構成する孔9,9に係止させることにより、大孔部7に固定されている。
その他の構成については図1に図示の第1の実施例と同様となっており、その説明を省略する。
このような本実施例にあっても、被加工材の打ち抜き時の作用は、図1に図示の第1の実施例と同様となっている。
本実施例におけるジェクタパンチ1の製造・組み立てにあっては、図1に図示の第1の実施例と同様にしてスプリング10の縮径部13によってジェクタピン14の鍔部15を縮径方向に押圧してスプリング10にジェクタピン14を固定した後、ブラケット20をスプリング10の他端側に固定する。ブラケット20の固定は具体的には次のようにして行う。すなわち、先ずブラケット20の貫通孔23及び一対の壁部24,24の間に、スプリング10に固定されたジェクタピン14のシャンク16をその先端側から挿入する。このとき、シャンク16の挿入は貫通孔23側から行う。
そして、このようにシャンク16を挿入したブラケット20の圧入部21をスプリング10の他端側の中空部に圧入した後、スプリング10の他端部を係止孔22に挿入してこれに係止することにより、ブラケット20がスプリング10の他瑞側に固定される。
そして、このようにしてスプリング10にジェクタピン14及びブラケット20を固定した後、これらスプリング10、ジェクタピン14及びブラケット20を大孔部5に挿入する。このとき、ブラケット20の一対の壁部24,24を縮径方向に弾性変形させることにより、係止突起25,25が大孔部7への挿入の妨げとならないようにする。
そして、ジェクタピン14のシャンク16を小孔部5に挿入するとともに、ブラケット20の係止突起25,25を孔9,9に係止させることにより、スプリング10を大孔部7に固定する。これにより、スプリング10とジェクタピン14とがパンチ本体2に固定される。
その他の製造・組み立て方法については図1に図示の第1の実施例と同様である。このような本実施例のジェクタパンチ1によっても、図1に図示の第1の実施例と同様の効果を奏する。
なお、図19に図示の第3の実施例の刃先部4の端面を研磨する際のジェクタピン14の抜き取りは、以下のようにして行う。すなわち、図22に示すように、治具18,18を孔9,9に挿入して治具18の先端部分でブラケット20の係止突起25,25を押圧して一対の壁部24,24を縮径方向に弾性変形させてスプリング10を抜き取り可能とした後、引っ張り治具19によってフック部11を引張り、スプリング10とジェクタピン14を抜き取る。
なお、上記各実施例で説明したジェクタパンチは、パンチ頭部に鍔部を有しているが、本発明に係るジェクタパンチは、鍔部を有しないものであってもよい。
本発明に係るジェクタパンチの第1の実施例を示す断面図。 図1のA−A線断面図。 図1に示すジェクタパンチを構成するスプリングを示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図。 図1に示すジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き時に、ジェクタピンが刃先部の瑞面から引っ込んだ状態を示す断面図。 半加工ブランクを示す断面図。 図5に示す半加工ブランクを切断し所望の長さとした断面図。 鍔部、シャンク及び刃先部が形成されたパンチ本体を示す断面図。 スプリング及びジェクタピンを図7に示すパンチ本体に固定するときの説明図。 スプリングの中空部にジェクタピンを挿入した状態を示す一部断面図。 図9に示す状態から縮径部にジェクタピンの鍔部を挿入した状態を示す一部断面図。 図10に示す状態から縞径部によってジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧してジェクタピンをスプリングに固定した状態を示す一部断面図。 図1に示すジェクタパンチにあって、パンチ本体からスプリング及びジェクタピンを抜き取るときの説明図。 本発明に係るジェクタパンチの実施の形態の第2例の要部を示す断面図。 図13のB−B線断面図。 図13に示すジェクタパンチにあって、パンチ本体からスプリング及びジェクタピンを抜き取るときの説明図。 本発明に係るジェクタパンチの第2の実施例における屈曲部の変形例を示す要部断面図。 図16のC−C線断面図。 図16の矢印D方向から見た図。 本発明に係るジェクタパンチの第3の実施例の要部を示す断面図。 図19のC−C線断面図。 図19に示すジェクタパンチにおけるブラケットの全体斜視図。 図19に示すジェクタパンチにあって、パンチ本体からスプリング及びジェクタピンを抜き取るときの説明図。 従来のジェクタパンチの一例を示す断面図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 図23に示す従来のジェクタパンチによる被加工材の打ち抜き工程を示す説明図。 従来の半加工ブランクを示す断面図。 鍔部、シャンク及び刃先部が形成されたパンチ本体を示す断面図。 スプリング及びジェクタピンを図31に示すパンチ本体に固定するときの説明図。 従来のジェクタパンチにおいて、パンチ本体を示す断面図。
符号の説明
1………………ジェクタパンチ
2………………パンチ本体
3………………貫通孔
4………………刃先部
5………………小孔部
6………………鍔部
7………………大孔部
7a……………縮径大孔部
8………………シャンク
9,9’………孔
10……………スプリング
11……………フック部
11a…………根本部分
12……………突出部
12a…………山形状に突出させた部分
12b…………屈曲部
13……………縮径部
14……………ジェクタピン
15……………鍔部
16……………シャンク
17……………半加工ブランク
18……………治具
19……………引張り治具
20……………ブラケット
21……………圧入部
22……………係止孔
23……………貫通孔
24……………壁部
25……………係止突起

Claims (9)

  1. 刃先部の端面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の瑞面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシャンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の瑞面から出没自在となっているジェクタパンチであって、
    前記スプリングを引張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、前記スプリングの他端側の部分に、径方向に突出する突出部を形成し、
    前記スプリングの他瑞側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、該スプリングの他瑞側の部分に形成された前記突出部を、前記大孔部の前記小孔部側の部分に形成した被係止部に係止させることにより前記スプリングを前記大孔部に固定した
    ことを特徴とするジェクタパンチ。
  2. 前記被係止部は、パンチ側面から前記大孔部の小孔部側の部分まで貫通形成された孔であることを特徴とする請求項1に記載のジェクタパンチ。
  3. 前記突出部を、縮径方向に弾性変形可能となるように形成したことを特徹とする請求項2に記載のジェクタパンチ。
  4. 刃先部の端面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の瑞面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシャンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の瑞面から出没自在となっているジェクタパンチであって、
    前記スプリングを弓張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタビンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、
    前記スプリングの他瑞側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、
    該スプリングの他端側を、前記大孔部の前記小後部側の一部分を縮径させることにより形成した縮径大孔部に圧入することにより、前記スプリングを前記大孔部に固定した
    ことを特徴とするジェクタパンチ。
  5. 前記スプリングの他端側に、径方向に突出する突出部を形成し、該突出部を前記パンチ側面から前記縮径代行部まで貫通形成された孔に突出させたことを特徴とする請求項4に記載のジェクタパンチ。
  6. 前記スプリングの他端側に形成した突出部を、縮径方向に弾性変形可能となるように形成したことを特徴とする請求項5に記載のジェクタパンチ。
  7. 刃先部の端面に開口する小孔部と該小孔部から連続して形成されパンチ頭部の端面に開口する大孔部とを有する貫通孔が、パンチ本体に長手方向に形成され、鍔部とシャンクとを有するジェクタピンの前記シャンクが前記大孔部側から前記小孔部に摺動自在に挿入され、前記シャンクの先端部分が前記大孔部に設けられたスプリングの作用によって前記刃先部の端面から出没自在となっているジェクタパンチであって、
    前記スプリングを引張りコイルスプリングとし、該スプリングの一端側の部分に、該スプリングの中空部に挿入された前記ジェクタピンの鍔部を縮径方向に押圧する縮径部を形成し、
    前記スプリングの他端側から該スプリングの中空部に前記ジェクタピンの鍔部を挿入して、該鍔部を前記縮径部によって縮径方向に押圧することにより、前記ジェクタピンを前記スプリングに固定し、
    該スプリングの他端側に、該スプリングの中空部に前記ジェクタピンを挿入できるように構成され且つ係止突起が設けられたブラケットを固定し、該スプリングの他端側に固定したブラケットの前記係止突起を前記大孔部の前記小孔部側の部分に形成した被係止部に係止させることにより、前記スプリングを前記大孔部に固定した
    ことを特徴とするジェクタパンチ。
  8. 前記被係止部は、前記パンチ側面から前記大孔部の前記小孔部側の部分まで貫通形成された孔であることを特徴とする請求項7に記載のジェクタパンチ。
  9. 前記ブラケットの前記係止突起を設けた部分を縮径方向に変形可能に形成したことを特徴とする請求項8に記載のジェクタパンチ。
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