JP2001162335A - パイプ部材に対する穴開け加工方法 - Google Patents

パイプ部材に対する穴開け加工方法

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JP2001162335A
JP2001162335A JP34973799A JP34973799A JP2001162335A JP 2001162335 A JP2001162335 A JP 2001162335A JP 34973799 A JP34973799 A JP 34973799A JP 34973799 A JP34973799 A JP 34973799A JP 2001162335 A JP2001162335 A JP 2001162335A
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pipe member
punch
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hole
punching
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JP34973799A
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Akemasa Ikeda
明正 池田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】芯金ブッシュの耐久性を向上させる。 【構成】パイプ部材1に挿入する芯金ブッシュ3の一側
面に切り欠き状をなす逃げ部30を形成し、この逃げ部
30を通るように、パンチ5をパイプ部材1の中心Cか
ら外れた位置で、かつその軸直交方向と平行にパンチす
る。これにより、パイプ部材1の外周部で中心Cから外
れた位置にて弦状に切り欠かれた穴2を形成する。逃げ
部30は芯金ブッシュ3の内挿部先端へ達するよう延長
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパイプ部材の外周
部に対する穴開け加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−124660号には、芯金ブ
ッシュを内挿せずにパイプ部材の外周部を対向する一対
のパンチで反対側から打ち抜くことにより、直径方向へ
貫通する穴を形成し、かつ貫通穴周囲の変形を少なくす
ることが示されている。
【0003】一方、芯金ブッシュを内挿することにより
穴開け加工時の変形を防止する方法も公知であり、図6
〜図8はこのような従来例を示し、図6に示すパイプ部
材1の外周部には穴2を形成してある。この穴2はパイ
プ部材1の直径に近い長径d1を有する略楕円形をなし
ている。
【0004】この穴2を形成するには、図6の7−7線
断面である図7に示すように、パンチ5によりパイプ部
材1の外周部を直径方向から打ち抜く。このときパイプ
部材に内挿されている芯金ブッシュ3には、その中心を
通って軸直交方向へ貫通する逃げ穴4をパンチ5のため
に設けてある。芯金ブッシュ3はパイプ部材1の軸方向
へ形成されている中空部であるパイプ穴とほぼ一致する
円形断面を有する。
【0005】パンチ5の軸直交方向断面は図6に示す穴
2の平面形状と同様であり、これを逃がすために設けら
れる逃げ穴4もパンチ5の前記断面形状並びに穴2の形
状と同様になるから、図6の8−8線断面である図8に
示すように、逃げ穴4の最も広い部分における幅は前記
穴2の長径d1と同等であって芯金ブッシュ3の直径に
近いものとなり、これが芯金ブッシュ3の中心部を貫通
していることになる。したがって、逃げ穴4の両側に形
成される芯金ブッシュ3の残肉部3a,3aは薄肉部と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図6〜
8に示した芯金ブッシュ3を使用する従来例では、逃げ
穴4の両側に形成される芯金ブッシュ3の残肉部3a,
3aが薄肉になるため、繰り返しのパンチに耐えうる耐
久回数は比較的少なくなり、短期間で交換する必要が生
じる。しかし、芯金ブッシュ3の外径と逃げ穴4の最大
幅d1はパイプ部材1の内径とパンチ5の形状で決定さ
れてしまい、そのうえ穴2を形成するためパイプ部材1
の中心Cへ向かって直径方向からパンチする限り、逃げ
穴4の位置も芯金ブッシュ3の中心を貫通する位置に限
定されるから、残肉部3a,3aを厚肉にして耐久性を
向上させることはできない。本願発明は係る問題点を解
決して芯金ブッシュ3の耐久性を向上させる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願のパイプ部材に対する穴開け加工方法に係る第1の
発明は、パイプ部材の一端より芯金ブッシュを挿入する
とともに、パイプ部材の外周部をパンチして穴開け加工
する方法において、前記パイプ部材外周部の中心から外
れた位置を軸直交方向と平行にパンチして穴開け加工す
ることを特徴とする。
【0008】第2の発明は上記第1の発明において、前
記芯金ブッシュのパイプ部材へ挿入される部分一側面で
前記パンチが交差する部分にパイプ部材の内周面から内
方へ所定量離れて空間を形成するパンチの逃げ部を設け
るとともに、この逃げ部を芯金ブッシュの前記挿入部分
先端まで延長形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】第1の発明によれば、パイプ部材に対し
て軸直交方向と平行にかつ中心から外れた位置をパンチ
して穴を形成するので、これにより得られた穴は、パイ
プ部材の横断面において弦状に切り欠くように形成され
る。したがって、芯金ブッシュの逃げ部は、中心部を貫
通することなく一側だけに形成すれば足りるから、逃げ
部を設けても残肉部を従来より遙かに厚肉にできるの
で、芯金ブッシュの耐久性を著しく向上させることがで
きる。しかも、簡単かつ安価に実現できる。
【0010】第2の発明によれば、逃げ部を芯金ブッシ
ュのパイプ内挿部先端側まで延長形成したので、パンチ
時に穴の周囲に内方へ向かってバリが形成されても、こ
のバリは逃げ部内へ突出するのみであり、芯金ブッシュ
と係合しない。しかも、パイプ部材を芯金ブッシュから
取り出すとき、このバリは芯金ブッシュのパイプ内挿部
先端側まで延長形成された逃げ部内を通過し、その間同
様に芯金ブッシュと係合しないので、パイプ部材の取り
出しが容易となり、作業性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて一実施例を
説明する。図1はパンチ時の断面図(図2の1−1線相
当部分)、図2は図1の2−2線相当断面図、図3はパ
ンチの刃先部分につき詳細を示す断面図、図4はプレス
成形後の製品外観図、図5は図4の5−5線断面図であ
る。なお、図6〜8に示した従来例と共通部については
同一符号を使用するものとする。
【0012】まず、図4及び図5に示すように、パイプ
部材1の側面を切り欠いて穴2が形成されている。この
穴2は図5に明らかなように、パイプ部材1の中心Cか
ら外れた位置に形成され、穴2を通るパイプ部材1の横
断面において弦状に切り欠いている。この弦に相当する
線Lはパンチ5の外形が切り欠くことによって形成され
るものであり(図2)、パイプ部材1の直径Dより寸法
eだけ短くなる内側位置を通る線である。
【0013】この穴2を形成するには、図1〜3に示す
装置にてプレス成形する。図2に明らかなように、パイ
プ部材1はストリッパー10に形成した半円形断面の凹
部11とダイ刃20の同様に半円形断面をなす凹部21
の間に支持される。凹部11と凹部21はストリッパー
10とダイ刃20を重ね合わせたとき合わせ面にてパイ
プ部材1の外径と同じ内径の円形断面を形成する。
【0014】ストリッパー10はパンチ5の外径とほぼ
等しい内径の貫通穴であるパンチガイド12を有し、こ
のパンチガイド12内を上端が上型6へ取付けられたパ
ンチ5が図1の上下方向へ進退動自在である。また、パ
ンチガイド12と平行なピン穴13が形成され、これに
ガイドピン14の一端側が嵌合している。ガイドピン1
4の他端はダイ刃20へ打ち込まれている。このガイド
ピン14によりストリッパー10を位置決めできる。
【0015】ダイ刃20はパンチ5の延長部分が交差す
る範囲を逃げ用の凹部22とし、パンチ5との干渉を避
けるとともに側方を開放してある。ダイ刃20の下方に
は下型23が位置し、ダイ刃20はこの下型23上へ固
定されている。
【0016】芯金ブッシュ3はその一側面でパンチ5と
交差する位置に逃げ部30が形成されている。逃げ部3
0はパンチ5との干渉を避けるため、前記図5の弦Lに
相当する位置が外表面をなすように芯金ブッシュ3の一
側面を欠肉させて得られ、パイプ部材1の内径D1より
も寸法aだけ内方へ後退し、パイプ部材1の内周面との
間に所定の空間をなしている。この逃げ部30はパンチ
5と交差する部分から芯金ブッシュ3のパイプ部材1に
対する内挿部先端側まで達するように連続して形成され
ている(図2)。
【0017】芯金ブッシュ3の基部31は、下型23と
同じベースに固定されているベースブロック32へ支軸
33により揺動自在に取付けられている。基部31の周
囲には押し出し機構をなすスライダ34が基部31の揺
動時にベースブロック32によって押し出されることに
より摺動してパイプ部材1を押し出すようになってい
る。スライダ34の移動量は基部31と一体のストッパ
35により規制されている。
【0018】図3に明らかなように、パンチ5の刃先部
はパイプ部材1の半径方向外方へ向かって斜め上がりに
開くテーパー面40をなし、打ち抜き屑の排除を良好に
している。その開き角度θは例えば30°等適宜に設定
される。また、パンチ時にパイプ部材1の最も内側とな
る部分は、平坦でかつ狭い先端41をなす。なお、パン
チ5の軸直交方向断面は真円状をなす単純形状である。
【0019】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
示すように、パイプ部材1をストリッパー10とダイ刃
20の間に挟み、かつ芯金ブッシュ3を挿入して逃げ部
30を外方へ向ける。この状態で、パンチ5をパンチガ
イド12へ入れて下方へプレス成形する。これによりパ
ンチ5は、パイプ部材1の軸直交方向から平行にかつパ
イプ部材1の中心Cから外れた位置を打ち抜くことによ
り、パイプ部材1の外周部を弦状に切り欠く穴2を形成
する。
【0020】このようにパイプ部材1の中心Cを外れた
位置にてパイプ部材1の側部を弦状に切り欠く穴2を形
成したので、逃げ部30は芯金ブッシュ3の一側へ形成
するだけで足り、図2に示すように、その肉抜き量は寸
法a程度の極僅かで済むので、逃げ部30を除く芯金ブ
ッシュ3の残肉部の幅fはほぼ芯金ブッシュ3の直径D
1に匹敵し、この部分に十分な肉厚を確保できる。その
結果、芯金ブッシュ3の耐久性を著しく向上させること
ができる。
【0021】さらに、逃げ部30をパンチ5の交差部か
ら内挿部先端側へ達するよう延長形成したので、穴2の
周囲に内方へ突出するバリが生じても、このバリは逃げ
部30内に止まって芯金ブッシュ3と非係合であり、か
つパイプ部材1を芯金ブッシュ3から抜き取るとき、こ
のバリは逃げ部30内を通るためやはり芯金ブッシュ3
と係合等の干渉をしないので抜き取り性が向上する。
【0022】そのうえ、パンチ5は単純な真円状断面の
ものを用いることができるので、金型費用を削減でき
る。かつ一つの穴2を形成するとき1回のパンチで形成
できるので成形性を向上させることができる。また、パ
ンチ5の先端形状を図3のように内側先端が狭くかつ外
方へ開く斜面状としたので、パンチ時における穴2周囲
の変形を少なくできるとともに、ダイ刃20のパンチ5
下方部分を外方へ開放された逃げ凹部22としたことと
相まって打ち抜き屑の排除を容易にする。
【0023】さらに、ストリッパ10にパンチ5の外径
とほぼ同径のパンチガイド12を設けたので、パンチ部
分の下半側であるダイ刃20側に逃げ凹部22を設けて
も、パンチ5の倒れを防止するようガイドして穴2を正
確に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るパンチ時の断面図
【図2】 図1の2−2線相当断面図
【図3】 パンチの刃先部分につき詳細を示す断面図
【図4】 プレス成形後の製品外観図
【図5】 図4の5−5線断面図
【図6】 従来例のパイプ部材を示す図
【図7】 図6の7−7線断面図
【図8】 図6の8−8線断面
【符号の説明】 1:パイプ部材、2:穴、3:芯金ブッシュ、5:パン
チ、6:上型、10:ストリッパー、12:パンチガイ
ド、14:ガイドピン、20:ダイ刃、22:逃げ凹
部、23:下型、30:逃げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ部材の一端より芯金ブッシュを挿
    入するとともに、パイプ部材の外周部をパンチして穴開
    け加工する方法において、前記パイプ部材外周部の中心
    から外れた位置を軸直交方向と平行にパンチして穴開け
    加工することを特徴とするパイプ部材に対する穴開け加
    工方法。
  2. 【請求項2】前記芯金ブッシュのパイプ部材へ挿入され
    る部分一側面で前記パンチが交差する部分にパイプ部材
    の内周面から内方へ所定量離れて空間を形成するパンチ
    の逃げ部を設けるとともに、この逃げ部を芯金ブッシュ
    の前記挿入部分先端まで延長形成したことを特徴とする
    請求項1に記載したパイプ部材に対する穴開け加工方
    法。
JP34973799A 1999-12-09 1999-12-09 パイプ部材に対する穴開け加工方法 Withdrawn JP2001162335A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101250839B1 (ko) 2011-07-18 2013-04-19 (주)와이에스더블유 파이프 노치 성형 장치 및 방법
JP2015036555A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 カヤ工業株式会社 配管内の流体抜きパイプ及び同製造方法並びに同製造装置
WO2023025979A1 (en) * 2021-08-26 2023-03-02 Leo Larikka Method and device for manufacturing a pipe t-branch
WO2023222942A1 (en) * 2022-05-19 2023-11-23 Leo Larikka Method and device for making a t-branch for pipes

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Effective date: 20070306