JP2007006813A - 低脂肪落花生の加工品とその製造方法。 - Google Patents

低脂肪落花生の加工品とその製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 落花生の種皮付きの実に、種皮を加えた加工品は、ポリフェノールを多く含んでいる為、活性酸素を抑える作用があり、生活習慣病の予防に良いとされていたが、食品に添加するのがやり難い事と、品質劣化が早い欠陥があった。
【解決手段】 落花生の種皮付きの実の代わりに、 落花生の種皮付きの実を絞った、低脂肪落花生に種皮を加えて、粉状に加工する事により、食品に添加する事が容易になり、品質劣化が遅くなり、しかもポリフェノールの量は変わらないので生活習慣病の予防になる、利用範囲が極めて広い健康に良い食品になった。
【選択図】 なし

Description

落花生の加工品と言えば、殻のままや、種皮付きの実、又は種皮を取った実や、或いは実を砕いて、これに味付け等の加工をしている。これらの中で本発明は、低脂肪落花生の実を加工して作る加工品と、その製造方法に関するものである。
落花生の加工した加工品と、その製造方法に関する発明は、本出願人が先に出願した特許文献1がある。特許文献1は、落花生の加工品とその製造方法に関する物であるが、本出願は落花生を低脂肪落花生に置き換え、低脂肪落花生の加工品とその製造方法に関する物である。
ここで特許文献1の概要について説明する。 落花生の種皮付きの実は、種皮付きの実を100とすると、種皮の部分は重量比で3.1に過ぎない。しかしこの3.1%の種皮に、ポリフェノールが多く含まれている。
このポリフェノールは、疾病 発癌 老化の原因となる活性酸素を抑える作用があり、生活習慣病の予防に良いとされている。
しかし落花生の種皮付きの実を加工しただけでは、ポリフェノールの量が少ない為、抗酸化および抗変異原性効果が少なかった。そこで落花生の種皮付きの実に、種皮を加えて加工する事により、ポリフェノールの量が大幅に増大した。この為、落花生の加工品を、生活習慣病を予防する健康に良い食品にする事が出来た。
特願2005-135838
しかし特許文献1の 落花生の種皮付きの実に、種皮を加えて加工した加工品には、実用面に次のような欠陥があった。
1. 加工品が粘性体である為、食品に添加する際、粘性体を溶かしたり混ぜたりせねばならず、一定の食品には良いが、広く食品に添加する事がやり難かった。
加工品の品質劣化が早い為、商品の品質管理、在庫管理が面倒であった。
そこで落花生(種皮付き)の実の代わりに、低脂肪落花生(種皮付き)の実を使う事にした。
1. 食品に添加する事については、低脂肪落花生の加工品は粉体なので、他の食品原料の粉を添加して混ぜたり、また水や熱湯を加えて混ぜる際、より均一に混合でき、食品に添加する事が容易になった。
ここで補足説明すると、落花生の加工品は、油脂を多く含んでいる為、ミキサーで粉砕しようとしても、粘性を保ったままで 粉状にならない。これに対し低脂肪落花生の加工品は、油脂が少ないので、ミキサーで粉砕すると、粒子の小さい粉状になる。
加工品の品質劣化については、落花生の加工品は油脂を多く含んでいる為、
油脂の酸化が早く、商品の品質劣化が早い。これに対し低脂肪落花生の加工品は油脂が少ないので、商品の品質劣化が遅い。
この事に関し 本出願人は、常温で落花生の加工品が3ヶ月で変質するのに対し、低脂肪落花生の加工品は6ヶ月たっても変質しない事を確認している。
尚落花生に含まれているポリフェノールの量は、低脂肪落花生にした場合も変わらない。従って低脂肪落花生が、ポリフェノールにより活性酸素を抑制し、生活習慣病を予防する効果は、落花生の場合と変わらない。
ここで低脂肪落花生について詳細に説明する。先ず落花生の種皮付きの実を、170℃で6分間焙煎する。この時落花生の種皮付きの実は、重量が約1割減少する。次にこれを圧縮油絞り機で油脂を絞りとる。絞りとる程度は、通常落花生の種皮付きの実は、重量比で約50%の油脂を含んでいるが、これを約半分の25%までにする。本出願では、このようにして油脂を絞りとった加工品を、低脂肪落花生と称する事とする。
このように本出願は、特許文献1のポリフェノールによる生活習慣病を予防する効果はそのまま残し、特許文献1で欠陥とされた、食品に添加する事を容易にし、更に商品の保存期間を永くする事が出来た。
次に低脂肪落花生の実に、種皮を加えて加工する方法を、実施例1により説明する。
先ず重量比で、低脂肪落花生1、砂糖1、落花生の種皮0.3に、塩少々加えて混合する。これを鋭い刃を高速回転させた ミキサーで粉砕し、50メッシュ以下の粉末にする。なお砂糖は最初から入れないで、後で粉末を溶かす時に、好みに応じて入れてもよい。又落花生の種皮には独特の渋みがあるが、砂糖を加える事により 砂糖が渋みをマスクし、渋みが無く良好な食味を持つ、粉状の低脂肪落花生の加工品が出来た。
この低脂肪落花生の粉は、カップに好みの量を入れ、熱湯を注いで混ぜると、落花生のしるこが出来る。又好みにより 牛乳、豆乳を熱して注いでも美味しい。
この外パン、クッキー、アイスクリーム等の副材料としての用途もある。
更に冷水を注いで、良く混ぜて1時間程浸漬すると、ポリフェノールが良く出るので、冷たいままでもよく、暖めても美味しく飲める。そして生活習慣病を予防出来る健康に良い食品である。このように低脂肪落花生の加工品の利用範囲は極めて広い。


























Claims (2)

  1. 低脂肪落花生の種皮が付いた実に、落花生の種皮を加えて、これを加工した事を特徴とする落花生の加工品。
  2. 低脂肪落花生の種皮が付いた実に、落花生の種皮を加えて、これを加工した事を特徴とする落花生の加工品の製造方法。






















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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7561691B2 (ja) 2021-06-08 2024-10-04 茂 青野 落花生薄皮含有食品組成物

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