JP2007003764A - 反射フィルム - Google Patents

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【課題】反射率曲線の欠陥であるノコギリ状の振動を低減させることで、面内光学むらがなく、光学設計し易い高品質な反射フィルムを提供することを課題とし、特に、可視光領域での反射性能を必要とするスクリーン用途では、面内色むらが少ない高品位な反射フィルムを提供することを課題とする。

【解決手段】少なくとも2種類の熱可塑性樹脂が厚み方向に交互に30層以上積層され、波長250〜2600nmにおいて反射率が30%以上の波長範囲で反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が5以下である反射フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、自由に反射帯域を選択できる反射フィルムに関するものであり、さらに詳しくは、光源からの光をレンズにより拡大投影されるスクリーン用反射フィルムに関するものである。
従来から、画像をスクリーンに拡大投影する手段として、プロジェクターが利用されている。プロジェクターの種類は、液晶プロジェクター、DLP(Digital Light Processing )プロジェクター、CRTプロジェクターなどに分類される。一般的には、光源からの光が液晶パネルを透過し、この液晶パネル上の画像をレンズを用いてスクリーン上に拡大投影する液晶プロジェクターが知られている。最近では、光源に狭帯域三原色光源、例えばRGB各色の狭帯域光を発するレーザー発振器を使用し、液晶パネルの代わりにグレーティングライトバルブ(GLV:Grating Light Valve)を用いてRGB各色の光束を空間的に変調するプロジェクターも開発されている。その他、DLP方式の光源にLED(Light Emitting Diode)を利用するプロジェクターなども研究開発されている。
これらのプロジェクターに対して、画像を拡大投影して表示するスクリーンには大別して透過型と反射型の2つの方式がある。リア投射方式は、スクリーン背後のプロジェクター(リアプロジェクター)から照射される画像光を透過光とし、その透過光の投影画像を見るものであり、フロント投射方式は、スクリーン前方のプロジェクター(フロントプロジェクター)から照射される画像光を反射し、その反射光により投影画像を見るものである。従来から、この透過型、反射型のいずれにしても、蛍光灯の光などの映像に関係ない光(外光)があると、スクリーンに映りこんでしまい、コントラストの低下を引き起こすという問題があった。
近年、スクリーンに投影する画像光に対応する波長領域光は反射し、画像光と異なる波長領域光を吸収する選択吸収層を設けることにより、入射光のうち、画像光を低減させることなく外光のみ大幅に低減することができ、明光下においても高コントラスト、高輝度の画像を表示することができるスクリーンが提案されている。(特許文献1〜2)このスクリーンは、光吸収性を有するスクリーン基板上に、スパッタ蒸着により高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した光学多層膜からなる反射体と、反射光を散乱する光拡散体と、保護膜が順次形成されてなるもので、投影光を構成するRGB三原色の光のみ反射し、それ以外の光を透過してスクリーン基板に吸収させることで、外光にかかわらず高コントラストの映像を表示できるようになっている。しかしながら、この無機材料を用いたスクリーンでは、収納時に繰り返し行われる巻き返し作業などによるクラックや傷が発生し易く、さらには、スパッタ蒸着による高コスト化、大型化の限界などの問題があった。
一方、これらの問題を解決するスクリーンの反射体として、無機材料でなく、熱可塑性樹脂からなる多層に積層したフィルムを用いる方法が提案されている。(特許文献3)しかしながら、この選択的に特定の波長を反射する多層に積層されたフィルム(例えば、特許文献4〜6)は、従来からフイルムの厚み方向の積層精度などの問題により、反射率曲線の波形にノコギリ状の振動が見られる。これを、ここでは、反射率曲線の欠陥、もしくは、特定波長光の抜けと称す。また、フイルムの切り出し位置により、そのノコギリ状の振動の形状が異なるという反射率曲線の再現性が得難いという問題があった。これらが原因で、反射フィルムの反射帯域が可視光領域であるとフイルム面内に色むらが発生し易く、特に、このR、G、Bの狭帯域、全てに反射性能をもつスクリーン用反射体は、スペクトラムの欠陥が、助長されて顕著に色むらが確認される問題があった。
特開2004−101558号公報(第2頁) 特開2004−163806号公報(第2頁) 特願2004−173713号公報(第2項) 特開平3−41401号公報(第2頁) 特開平4−295804号公報(第2頁) 特表平9−506837号公報(第2頁)
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、反射率曲線の欠陥であるノコギリ状の振動を低減させることで、光学設計し易く、特に、可視光領域での反射性能を必要とするスクリーン用途では、面内色むらが少ない高品位な反射フィルムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の反射フィルムは、少なくとも2種類の熱可塑性樹脂が厚み方向に交互に30層以上積層され、波長250〜2600nmにおいて反射率が30%以上の波長範囲で反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が5以下であることを特徴とする。
本発明の反射フィルムは、ノイズの少ない反射率曲線を有し、さらにはフイルム面内でも反射率曲線が比較的一定であるなどの光学的なむらが少ない、高品質な反射フィルムを提供するものであり、特にプロジェクタースクリーン用途に好適な反射フィルムを提供するものである。光学的むらが少ないため、可視光領域において反射特性が要求される場合には、本発明の反射フィルムは面内における色むらが小さいと言う効果を奏する。また、可視光領域以外で反射特性が要求される場合においても、要求される波長領域で面内での反射率曲線むらが小さく、その欠陥も少ないと言う効果を奏するものである。
以下に、本発明の詳細を説明する。
本発明の反射フィルムは、少なくとも2種類の熱可塑性樹脂層が厚み方向に交互に積層した構造を有することが重要である。かかる積層構造とすることにより、反射波長および反射率を制御することができる。例えば、3種類の熱可塑性樹脂A、B及びCからなる場合には、ランダムな層構成でもよいが、反射率を高くする観点から、A(BC)A、A(BAC)A(nは自然数)などの規則的な配列で積層されていることが好ましい。また、製造コスト、光学設計上の簡便さの観点からは、2種類の熱可塑性樹脂が、A(BA)の様に交互に積層された構造を採用することが好ましい。
積層構造による反射率の制御は、干渉反射の原理を利用したものである。干渉反射とは、異なる媒質、すなわち屈折率が異なる薄い層を多数重ね、その境の面の反射光が互いに干渉し、強め合う現象である。例えば、2種の熱可塑性樹脂A,Bを交互に多数重ねた多層膜について、膜の表面に対し垂直に光を入射したとき、積層の界面では、次の条件を満たす波長λ(nm)の光が反射する。
2・(n・d+n・d)=nλ・・・式(1)
ここで、
:熱可塑性樹脂Aの屈折率
:熱可塑性樹脂Bの屈折率
(nm):熱可塑性樹脂Aの層の厚み
(nm):熱可塑性樹脂Bの層の厚み
n:反射の次数を表す自然数
である。従って反射波長λは、熱可塑性樹脂A,Bの選択や層厚みの調整により、任意に設定することができる。
積層構造を構成する各層の層厚みは、各層を構成する熱可塑性樹脂の屈折率に応じて設定すると良い。例えば、後述するような例示における、積層構造を形成する熱可塑性樹脂の屈折率はおよそ1.4〜1.7の範囲にあり、この場合の各層の厚みは、光干渉を利用し易くする観点から30〜650nmの範囲の値に設定することが好ましい。より好ましくは、50〜250nmである。
積層のパターンとしては例えば、反射帯域が狭い特性を示す場合は、厚み方向の樹脂Aの層厚みと樹脂Bの層厚みが一定である周期構造を作るものと、反射帯域が広い特性を示す場合は、樹脂Aの層厚みと樹脂Bの層厚みが一定の割合いで変化する傾斜構造を作るものとがある。
狭帯域な反射フィルムを得る積層構成としては、狭帯域で高い反射率を得る観点から、樹脂Aの層厚みと樹脂Bの層厚みを一定として、A(BA)nの構成を有し、積層数を30以上とすることが重要である。より好ましくは、100以上、さらに好ましくは200以上である。また、樹脂層AとBの面内屈折率の差は、高い反射率を得る観点から0.05以上であることが好ましく、より好ましくは、0.08以上である。なお、ここでの面内屈折率とは、本発明の反射フィルムと同じ製膜条件で、樹脂A、もしくは、樹脂Bのみで製膜された単膜フィルムを公知のAbbeの屈折率計で測定したときの、フイルムのMD(Machine Direction)方向の屈折率とTD(Transverse Direction)方向の屈折率の平均値のことである。また、熱可塑性樹脂A,Bの層厚みは、所望の反射波長に応じて上記(1)式から決定されればよい。
広帯域な反射フィルムを得る積層構成としては、例えば、所望の波長領域にわたり、上記式(1)に従い反射波長λに対応する層厚みdA、dB等を、それぞれ単調増加もしくは単調減少と連続的に変化する層厚み分布とするとよい。厚み方向の層厚みの傾斜構造としては、例えば、等差数列、等比数列の関係を採用することができる。その傾斜度合いは、熱可塑性樹脂AとBの屈折率差に依存するが、例えば、熱可塑性樹脂AとBの面内屈折率差が0.08である場合、基準の反射波長λから連続的にある反射波長λ’まで高い反射率を維持するためには、熱可塑性樹脂Aの最小厚み層に対する最大厚み層の比である傾斜度合いは、0.5以上であることが好ましい。より好ましくは、0.7以上である。なお、反射波長λ’は、傾斜度合いが決定されれば、層数により調整することができる。また、熱可塑性樹脂Bについても同様である。
本発明の反射フィルムの積層数は、反射波長帯域の長さと位置、さらには最大反射率が所望の値となるように調整する。反射帯域が100nm以下の狭帯域反射フィルムでは、その積層数が、30以上であることが必要である。高い反射率を得る観点からは、100層以上が好ましく、より好ましくは、200層以上である。また、反射帯域が100nm以上の広帯域反射フィルムでは、400層以上が好ましく、より好ましくは800層以上である。
積層構造を形成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリフッ化ビニリデン、環状ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ナイロン6、11、12、66などのポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボーネート、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミドなどを用いることができる。これらは、ホモポリマーでも共重合ポリマーであってもよい。
これらのうち透明性などの点で、環状ポリオレフィン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボーネート、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等が好ましく、耐熱性、寸法安定性、コスト面からは特にポリエステルが好ましい。
ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸または脂肪族ジカルボン酸とジオールとを主たる構成成分とする単量体からの重合により得られる。
芳香族ジカルボン酸としては例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸等を挙げることができる。脂肪族ジカルボン酸としては例えば、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等を挙げることができる。中でも好ましくはテレフタル酸と2,6−ナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。酸成分は1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、さらにヒドロキシ安息香酸等のオキシ酸等を一部共重合してもよい。
また、ジオール成分としては例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等を挙げることができる。中でもエチレングリコールを好ましく採用できる。ジオール成分は1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
特にポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートおよびその重合体、ポリエチレンナフタレートおよびその共重合体、ポリブチレンテレフタレートおよびその共重合体、ポリブチレンナフタレートおよびその共重合体、さらにはポリヘキサメチレンテレフタレートおよびその共重合体、ポリヘキサメチレンナフタレートおよびその共重合体等を挙げることができ、特にポリエチレンテレフタレートとその共重合体が好ましい。
また、少なくとも2種類の熱可塑性樹脂の組み合わせとしては、成形性及び高反射率を達成する観点から、ポリエチレンテレフタレートを含んでなる層とシクロヘキサンジメタノール、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、などを共重合したポリエステルを含んでなる層とで構成されることが好ましい。その共重合量は、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸などの場合は、5〜60mol%が好ましく、特に、光学性能の観点から、シクロヘキサンジメタノールを共重合したポリエステルを用いることが最も好ましい。その場合は、シクロヘキサンジメタノールの共重合量が15〜40mol%であるエチレンテレフタレート重縮合体であることが最も好ましい。
本発明の反射フィルムは、波長250〜2600nmにおける最大反射率が、反射部材の観点から50%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは90%以上であることが好ましい。特に、スクリーン用途の場合は、画像の輝度およびコントラストを上げる観点から、RGBに相当する反射帯域、それぞれでの最大反射率が90%以上であることが好ましい。プロジェクター用スクリーンに用いる反射フィルムのRGBに相当する反射帯域とは、Rが600nm以上700nm未満、Gが500nm以上600nm未満、Bが400nm以上500nm未満の帯域のことを意味する。より好ましくはプロジェクター光を構成するR(642nm±25nm)、G(532nm±25nm)、B(457nm±25nm)の近傍の三原色帯域のこと言う。プロジェクター用スクリーンは、R、G、B、それぞれの帯域を反射する狭帯域反射フィルム3枚で構成することができる。あるいは、RGBの帯域のみ、高い反射率を有する広帯域反射フィルム1枚でも構成することができる。ここでのプロジェクター光は、LED光であっても、液晶フィルターを透過した光であっても良い。なお、これら三原色帯域を反射するフィルムの光源側の最表層には、スクリーンの視野角が広がる観点から、拡散フィルムが貼り合わされていることが好ましい。拡散フィルムのヘーズは、80%以上、かつ異方拡散性能を有しているものが好ましい。また、その反対面には、スクリーンのコントラストを向上させる観点からRGB帯域光以外の光を吸収する黒体層が隣接していることが好ましい。
本発明の反射フィルムは、波長250〜2600nmにおいて、反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が5以下であることが必要である。但し、2階の微分を行う波長範囲は、反射率が30%以上の波長範囲である。反射率が30%以下の波長範囲では、光源や回折格子などの測定装置側の問題、あるいはサンプルの裏面からの反射が原因で反射率曲線にノイズが発生し易い。この事と本発明とを区別するためには、反射率が30%以上ある波長範囲で微分を行うことが必要である。最大値が5を越えると、急峻な反射率曲線の変化が存在するため、その波長での反射率は、光学性能の欠陥に繋がる。この光学性能の欠陥は、鋭意検討した結果、反射フイルムの厚み方向の離散的な層厚み分布に起因するものであると考えられる。層厚み分布の標準偏差およびその層厚みむらが大きければ、このノイズ上の欠陥が大きく、その数も多くなり、反射率曲線の形状がノコギリ状のギザギザ感のある反射率曲線になる。また、層厚みむらが大きければ、フイルム面内の位置に依存して、反射率曲線の形状、反射波長などが異なる反射率曲線のむらが発生し易い。このような観点から、反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値は、3以下であることがより好ましい。特に、本発明の反射フィルムが、可視光領域で反射性能を有する場合、色むらとなって目視でむらが確認できる。この場合は、面内の色むらを少なくする必要があるため、波長400〜700nmの範囲における反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が3以下であることが好ましい。ここでの反射率曲線とは、公知の分光光度計により得られる分光反射特性のことであり、標準板としては、酸化アルミニウムを用いる。また、反射率曲線反射率曲線の2階微分とは、波長間隔Δλが1(nm)の時の反射率の変化の割合を、さらに、同様の操作を繰り返して、この値の変化の割合を求めた値のことである。一般的には、反射率曲線の2次の導関数ともいう。但し、本発明の反射フィルムが、傾斜構造を有する広帯域な反射フィルムである場合は、狭帯域な反射フィルムに比べて、反射率が30%を越える波長帯域が長くなるためにノイズの発生領域も長くなる。そのため、この場合の反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値は、4以下であることが好ましい。
反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が5以下を実現させる層構造の態様としては、層厚みむらを±20%以下とすることで達成される。より好ましくは、±10%以下が好ましい。ここでの層厚みむらとは、例えば、積層のパターンが、周期構造を作るものでは、反射フィルムの厚み方向断面において、TEM断面写真から得られる同種の熱可塑性樹脂の層厚みの最大値と最小値の差を平均の層厚みで除し、100を乗じた値のことである。傾斜構造を作るものでは、TEM断面写真から得られる層番号と層厚みの関係のグラフプロットを最小二乗法により線形近似した直線を平均傾斜型層厚み分布の基準とする。次に各層番号毎の層厚みと基準値との差をその基準値で除し、100を乗じることにより、各層番号毎での傾斜型層厚みむらを求める。さらに、これらの値のうち、最大値を層厚みむらとする。但し、表層部は、積層乱れを起こしやすいため、積層数が100以上では、表層部20層は評価の対象外とし、積層数が100未満であると、表層部10層を評価の対象外とする。また、層厚みむらを調整する手段としては、熱可塑性樹脂A,Bの樹脂粘度、押出温度、フィードブロックから口金までのポリマー流路の形状を調整することにより達成される。特に、好ましい態様としては、例えば、熱可塑性樹脂A,Bの粘度は、共に剪断速度100(1/S)で、かつ、フイルム製膜時の押出温度条件で4000poise以下であり、かつ、A,Bの樹脂粘度差は、1500poise以下であることが好ましい。また、フィードブロックから口金までのポリマー流路の断面形状としては、層厚みむらを少なくする観点から、角型が好ましい。さらに、ポリマー流路中での積層乱れを防止する観点から、フィードブロック後にピノールを設置することが特に好ましい。
また、本発明の反射フィルムの2階微分の極大値と極小値において、これらの絶対値のうち、2を越える極大値と極小値の数が、合わせて20個以下であることが好ましい。極大値と極小値の数が合わせて20個を越えると、欠陥が多くなるため、ノコギリ状の反射率曲線となり、光学性能の低下、さらには面内の反射率曲線のむらに繋がる観点から、より好ましくは15個以下である。特に、本発明の反射フィルムが、可視光領域で反射性能を有する場合では、波長400nm〜700nmの範囲における2階微分の極大値と極小値において、これらの絶対値のうち、2を越える極大値と極小値の数が、合わせて20個以下であることが面内の色むらを発生させない観点からより好ましい。より好ましくは、10個以下である。但し、本発明の反射フィルムが、傾斜構造を有する広帯域な反射フィルムである場合は、2階微分の絶対値の最大値の場合と同様に、狭帯域な反射フィルムに比べて、反射率が30%を越える波長帯域が長くなるためにノイズの発生領域も長くなる。そのため、この場合も、2を越える極大値と極小値の数が、15以下であることが好ましい。
ここで、反射率曲線の欠陥の特徴について反射率曲線を用いて説明する。図1に反射率曲線の欠陥が大きく、数が多いものと、共に少ない本発明の反射率曲線との一例を示す。波長400〜700nmの範囲において、前者は、2階微分の絶対値の最大値が5以上あり、極大・極小の絶対値の数も20以上あるノコギリ状の欠陥がある反射率曲線である。一方、後者の本発明の反射率曲線は、絶対値の最大値が3以下であり、かつ、極大・極小値の絶対値も全て2以下である光学設計し易い均一な反射率曲線である。このように、一目瞭然で本発明の反射率曲線は、欠陥が少ないことが分かる。
また、本発明の反射フィルムの2階微分の極大値と極小値の絶対値のうち、2を越える極大値と極小値の数が、合わせて20個以下となるように調整する手段としては、熱可塑性樹脂A,Bの樹脂粘度、押出温度、フィードブロックから口金までのポリマー流路の形状、反射フィルムに添加する粒子の粒径や濃度の調整、さらには、反射フィルムの後加工で、エンボス、またはカレンダリング処理などを施すことにより達成される。
本発明の反射フィルムの内部ヘーズは、3%以下であることが好ましい。内部ヘーズが3%以上であると、干渉反射現象が発現し難くなり、反射率が低下する。より好ましくは、2%以下である。本発明の内部ヘーズとは、フイルム表面の凹凸に起因したヘーズ成分ではなく、フィルム内部の散乱因子により発生したヘーズのことである。フィルム内部の散乱因子とは、屈折率が異なる層の界面、外部添加された粒子などのことである。具体的には、石英セル内の1,2,3,4テトラヒドロナフタレンテトラリン溶液に浸した状態で測定することで内部ヘーズを測定することができる。その達成手段は、熱可塑性樹脂に添加する粒子の粒径・濃度を調整することにより達成することができる。好ましい態様としては、粒径が2μm以下、粒子濃度が、0.05重量%以下であることが好ましい。ここでの重量%とは、粒子添加をおこなったマトリックス樹脂中の粒子濃度を意味する。算出方法は、粒子の重量を熱可塑性樹脂の重量で除し、100を乗じることにより求められる。
また、本発明の反射フィルムの外部ヘーズは、5%以上であることが好ましい。外部ヘーズが5%未満であると、正反射特性が強くなるため、層厚みむらが悪いとフィルム面内での層厚みむらに起因する反射率曲線の欠陥がそのまま反映され易い。しかしながら、外部ヘーズが5%以上であると、反射フィルム表面での拡散反射により、反射光の波長強度分布が平均化され、反射率曲線の欠陥が見かけ上、発現し難くなる。そのため、外部ヘーズは、10%以上であることが好ましい。さらに、好ましくは20%以上である。ここでの外部ヘーズとは、フイルム表面の凹凸に起因して発生する光散乱によるヘーズのことである。なお、外部ヘーズは、JIS K7105(1981)に準拠した測定方法で得られたヘーズ値から本発明で定義した内部ヘーズ値を差し引いた値である。
また、その達成手段は、最表層内の粒径・粒子濃度を調整するか、もしくは、エンボス処理により、反射フィルムの表面形状を変化させることで達成することができる。前者の好ましい態様としては、最表層内の粒子濃度は、0.2重量%以上であり、粒径は1μm以上あることが好ましい。また、後者の好ましい態様としては、エンボスロールの溝深さが0.09mm以上であり、かつ、線圧30kg/cm2以上、ロール温度が反射フィルムのガラス転移点温度以上、融点以下の温度でエンボス処理することが好ましい。
本発明の反射フイルムは、巻き特性が良好となるような適度な滑り性を必要とし、さらに、表面での拡散反射により反射率曲線の欠陥を少なくする観点から、最大高さRmaxが1700nm以上あることが好ましい。より好ましくは、3000nm以上が好ましい。ここで、Rmaxとは、最大高さの事である。
その達成手段は、外部ヘーズと同様に、最表層内の粒径・粒子濃度を調整するか、もしくは、エンボス処理により、反射フィルムの表面形状を変化させることで達成することができる。
本発明の反射フィルムを達成する具体的な態様を以下に記す。
本発明の多層積層されている反射フィルムの製造方法は、例えば、(AB)n・Aの積層フィルムの場合、A層に対応する押出機AとB層に対応する押出機Bの2台から供給され、それぞれの流路からのポリマーが、マルチマニホールドダイやフィードブロックやスクエアミキサーやスタティックミキサーを用いて積層された溶融体をT型口金等を用いてシート状に溶融押出し、その後、キャスティングドラム上で冷却固化して未延伸フィルムを得る方法で得られる。スクエアミキサーとは、断面形状が長方形の流路を通過したポリマーが、四角状の流路に2分割され、この分岐されたポリマーを、再度、上下に積層されるように合わさる合流部を備えた公知の筒体のことである。この工程を繰り返すことにより、何層もの積層体を得ることができる。例えば、2種の樹脂でA/B/A3層の積層体が、1度の分岐・合流を行うと5層の積層体になる。このような場合、積層数は、(初期の層数−1)×2のn乗+1で表現できる。但し、nは、1度の分岐・合流をn回、繰り返すことを意味する。例えば、201層の積層フィルムを2回(2段とも言う)、スクエアミキサー内を通過させると、801層の積層体となる。また、スクエアミキサーの分配比は、通常、1:1の等しい断面積をもつ流路で等分配で分岐されるため、同じ積層構造が周期的に形成される。初期の積層体の構造が傾斜構造であるならば、分配比を非等分配とすることで、スクエアミキサー通過後のポリマー積層体も連続した傾斜構造を維持することができる。初期の傾斜構造は、フィードブロックの内部のスリットの間隙や長さを調整することにより達成される。また、これらの積層構造の最表層に押出機Cから供給される樹脂をピノールを用いて合流させ、カバー層を形成することも、内部の積層を乱さない観点から好ましい。この最表層のみ粒子を添加することで、反射性能を低下させることなく、光拡散性と易滑性を付与することができる。
特に、本発明に用いる積層装置としては、厚み方向の積層精度を高くする観点からフィードブロックのみを用いることが好ましい。また、熱可塑性樹脂AとBの積層比(A/B)は、反射率を高くする観点から0.8〜3が好ましい。より好ましくは、1〜2である。さらに、この未延伸フィルムを樹脂組成物のガラス転移点(Tg)以上の温度で延伸する方法などで得ることもできる。この際の延伸の方法は、少なくとも一方向に延伸されていることが、熱寸法安定性の観点から好ましい。特に、公知の2軸延伸法で2軸延伸されていることが好ましい。公知の2軸延伸法とは、長手方向に延伸した後に幅方向に延伸する方法、幅方向に延伸した後に長手方向に延伸する方法で行えばよく、長手方向の延伸、幅方向の延伸を複数回組み合わせて行なってもよい。例えば、ポリエステルから構成された延伸フィルムの場合、延伸温度及び延伸倍率はいくらであっても良いが、通常のポリエステルフィルムの場合、延伸温度は80℃以上130℃以下であり、延伸倍率は2倍以上7倍以下が好ましい。次いで、この延伸されたフィルムを熱処理する。この熱処理は、延伸温度より高く、融点より低い温度で行うのが一般的である。通常のポリエステルの場合、130℃ないし250℃の範囲で行うのが好ましいが、熱収縮率を抑える観点から200℃乃至240℃の範囲で行うのがより好ましい。さらに、フィルムの熱寸法安定性を付与するために2〜10%程度の弛緩熱処理を施すことも好ましい。本発明の反射フィルムの厚みは、各層厚みと総積層数の兼ね合いから決定され、通常、5μm〜200μmである。また、本発明の反射フィルム中には、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、易滑剤、顔料、染料、耐電防止剤、充填剤、核剤などが、その特性を低下させない程度に添加されていても良い。特に易滑剤は、すべり性を付与する観点から添加することが好ましい。易滑剤としては、有機、無機滑材に大別ができる。その形状としては、凝集粒子、真球状粒子、数珠状粒子、コンペイト状粒子、鱗片状粒子などの形状粒子を使うことができる。また、その材質としては、無機系としては、酸化珪素、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、珪酸アルミニウム、マイカ、クレー、タルク、硫酸バリウム等を、有機系としては、ポリイミド系樹脂、オレフィンあるいは変性オレフィン系樹脂、架橋ないし無架橋ポリスチレン系樹脂、架橋ないし無架橋アクリル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂等の樹脂、また有機滑材としてステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、フマール酸アミドなどの各種アミド化合物を挙げることができる。特に、本発明の反射フィルムでは、従来の易滑性能以外に光拡散性を付与し、スペクトラムの欠陥を発現し難くする観点から、粒子の平均粒径は、1μ以上で、粒子濃度が0.1重量%以上であることが好ましい。より好ましくは、2μ以上で、粒子濃度が0.2重量%以上である。粒子種については、コスト及び反射率の高さの観点から、凝集シリカが好ましい。
本発明の反射フィルムは、厚み方向の層厚み分布を均一化し、反射率曲線の欠陥を少なくする観点から、構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)以上融点(Tm)以下の温度でカレンダリング処理をすることが好ましい。例えば、ポリエステルの場合は、100℃以上200℃未満で、線圧30kg/cm以上の条件でカレンダリングすることが好ましい。より好ましくは、120℃以上180℃未満で、線圧100kg/cm以上である。その際のロール材質は均一に圧力をかけられる観点から、上ロールは表面粗度が0.1SのHCrメッキロール、下ロールは、超硬質ゴムロールであることが効果的である。ここでの線圧とは、油圧方式などでロールへかける荷重をロールの面長で割った値のことである。
また、カレンダリングに用いるロールの少なくとも一方のロールの表面粗度Rが1S以上であることが好ましい。光拡散性を付与し、面内むらを発現させ難くする観点から、より好ましくは、3.2S以上、さらに好ましくは、12.5S以上である。さらに、ロール表面が、エンボス処理されたロールを用いることも好ましい。この場合のエンボスパターンは、フイルム表面に光拡散性を付与し、反射率曲線の欠陥を発現させ難くする観点から、微粒面#350、1000、さらにサンドブラスト加工の60番などを用いたものでも良い。各種エンボスパターンのロールの溝深さは、0.009mm以上であることが好ましい。より好ましくは、0.03mm以上である。
また、本発明の反射フィルムは、1m内の色差むらΔx、Δyが、共に0.3以下であることが好ましい。但し、ここでの反射フィルムは、主に狭帯域な反射フィルムの事である。0.3以上であると、面内色むらが目視で認識でき、フイルム品質面の問題となることがある。1m内の色差むらΔx、Δyは、共に0.15以下であることがより好ましい。ここでの、色差むらΔxとは、本発明の反射フィルムの1m内を20×20の格子状に分割し、各升目毎の色座標xのうち、すなわち400個のうち、その最大値と最小値の差のことである。また、Δyについても同様である。色座標xを求める方法は、各升目について分光光度計により波長380〜780nmを5nm間隔で測定した分光反射分布からJIS Z8722に準拠して求めることができる。なお、ここでの光源は、CIEで定める標準の光であるD65である。
さらに、本発明の反射フィルムのうち、RGBに相当する反射帯域、Rが600nm以上700nm未満、Gが500nm以上600nm未満、Bが400nm以上500nm未満の帯域に、それぞれの反射波長を有する狭帯域反射フイルム3枚を粘着剤を介して貼り合わされるか、もしくは、RGBの帯域に反射性能を有する広帯域な反射フィルム1枚を用いて構成されるフロント式プロジェクター用スクリーンの1m内の色差むらΔx、Δyは、共に0.015以下であることが好ましい。外観上の問題である面内色むらを少なくする観点から、より好ましくは0.007以下である。なお、狭帯域な反射フィルムに比べて色差むらが小さい理由は、広帯域な反射フィルムは、可視領域全般に反射特性を持つためにJIS Z8722に準拠した色計算上では、数値変化が少なくなったからである。
以下、本発明の反射フィルムを実施例を用いて説明する。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]
特性値の評価方法ならびに効果の評価方法は次の通りである。
(1)積層厚み、積層数、積層構造
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡HU−12型((株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を10000〜40000倍に拡大観察し、断面写真を撮影、層構成および各層厚みを測定した。尚、場合によっては、コントラストを高く得るために、公知のRuOやOsOなどを使用した染色技術を用いても良い。
(2)反射率、反射率の2階微分反射率曲線
日立製作所製 分光光度計(U−3410 Spectrophotomater)にφ60積分球130−0632((株)日立製作所)および10°傾斜スペーサーを取り付け反射率を測定した。バンドパスは2nm/servoとし、ゲインは3と設定し、250nm〜2600nmの範囲を120nm/min.の走査速度で測定した。また、反射率を基準化するため、標準反射板として装置付属の酸化アルミニウム板を用い、サンプル測定時は、裏面からの反射による干渉をなくすために、マジックインキで黒塗りした。最大反射率は、波長250〜2600nmにおける反射率曲線の最大値のことであり、その波長を反射波長とした。また、出力データは、1nmステップ毎に採取した。
次いで、波長250〜2600nmにおける反射率データをExcel2000のワークシート上で、波長間隔Δλが1(nm)での反射率の変化の割合ΔR/Δλ(=1)(1階の微分曲線)を求め、さらに同様の操作を繰り返して、反射率曲線の2階の微分を求めた。
(3)内部ヘーズ、外部ヘーズ
フィルム幅方向の中央部から、長手4.0×幅3.5cmの寸法に切り出したものをサンプルとし、ヘイズメータ(スガ試験機製HGM−2DP(C光用))を用いて反射フィルムの全体ヘーズを測定した。内部ヘーズは、サンプルを石英セル内に入れ、1,2,3,4テトラヒドロナフタレンテトラリン溶液に浸した状態で測定した。この場合のキャリブレーションは、溶液と石英セルのみで実施した。外部ヘーズは、全体ヘーズから内部ヘーズを差し引くことにより求めた。なお、反射フィルムに拡散面がある場合は、光入射を拡散面側から行った。
(4)表面粗さ
フィルム幅方向の中央部から、長手方向4.0cm×幅方向3.5cmの寸法に切り出したものをサンプルとし、表面粗さ(最大高さRmax)は、小坂研究所製の3次元粗さ計SE−3AKを用いて測定した。Y軸ピッチ間隔10μm、X軸走査距離2mm、走査速度0.1mm/sの条件で測定した。
(5)層厚みむら
(1)項で得られた約4万倍のTEM写真画像を、CanonScanD123Uを用いて画像サイズ720dpiで取り込んだ。画像をビットマップファイル(BMP)でパーソナルコンピューターに保存し、次に、画像処理ソフト Image-Pro Plus ver.4(販売元 プラネトロン(株))を用いて、このBMPファイルを開き、画像解析を行った。画像解析処理は、垂直シックプロファイルモードで、厚み方向位置と幅方向の2本のライン間で挟まれた領域の平均明るさとの関係を、数値データとして読み取った。表計算ソフト(Excel2000)を用いて、位置(nm)と明るさのデータに対してサンプリングステップ6(間引き6)でデータ採用した後に、3点移動平均の数値処理を施した。さらに、この得られた周期的に明るさが変化するデータを微分し、VBAプログラムにより、その微分曲線の極大値と極小値を読み込み、隣り合うこれらの間隔を1層の層厚みとして層厚みを算出した。この操作を写真毎に行い、全ての層の層厚みを算出した。但し、表層から20層は、評価の対象外とした。周期構造の場合は、(2)式に示すように層厚みの最大値と最小値の差を平均層厚みで除し、100を乗じることにより層厚みむらを算出した。傾斜構造の場合は、得られた層厚み分布に対して、最小二乗法により線形近似し、各層番号での平均層厚みを求めた。各層番号での層厚みむらを求め、その最大値を傾斜型の層厚みむらとした。
層厚みむら(%)=(層厚みの最大値−層厚みの最小値)/平均層厚み・・・・(2)式
写真間でコントラストが異なるなどの問題がある場合は、写真毎に算出された層厚みむらの最小値を層厚みむらとした。
(6)反射フィルムのΔx、Δy色差むら
サンプルの反射光のスペクトラムR(λ)は、測定方法(2)項記載の分光光度計を用いて測定した値を用いた。次に、国際照明委員会(CIE)で定めるD65光S(λ)、およびXYZ表示系の等色関数の値 x(λ)、y(λ)、z(λ)を用いて三刺激値X、Y、Zを求め、これらの値から、さらに、サンプルの色座標x、yを求めた。計算に用いた式は、JIS Z8722の5.3.7、8に記載の(3)式、及び(4)式を用いた。なお、波長間隔Δλは、5nmで計算した。本発明の反射フィルム1m内を20×20の格子状に分割し、各升目での色座標x、およびyの値を求め、それぞれの最大値と最小値の差からΔx、Δyを求めた。
(7)スクリーンの目視観察、及びΔx、Δy色差むら評価
R,G,Bの狭帯域に反射率曲線をもつ反射フィルム3枚をアクリル系粘着材を介して、ラミネート機を用いて貼り合わせ、プロジェクター用スクリーンを作製した。また、R、G、Bの狭帯域に反射率曲線を有する広帯域反射フィルムは、1枚でプロジェクター用スクリーンとした。次に、これを黒の厚紙上に貼り合わせ、光源側となる反対面に拡散フイルムを貼り合わせた。このスクリーンに、光源:Victor LX-D3000、プロジェクター:Nicon HYPERIMAGER HI-3000を用いて、白色光を照射した。白色光は、パソコンとプロジェクターを接続し、Windowsプログラムのアクセサリフォルダにあるソフトウェア:ペイントの色編集機能を用いて、RGBの色数(0,0,0)を設定することにより得た。スクリーン内の面内色むらの評価は、スクリーン1mを測定カメラ:3CCD color video camera DXC-390(Sony製)を用いて画像に取り込み、輝度解析装置:Eye Scale-3の輝度、色度測定モードでスクリーン内を20×20点分割し、解析を行った。測定したx,yから、色差むらΔx、Δyを求めた。測定系の配置は、スクリーンの面直方向の中心線上に光源およびカメラを配置する構成とした。
[実施例1]
熱可塑性樹脂Aとして、ポリエチレンテレフタレートを用い、また熱可塑性樹脂BとしてPET/G(シクロヘキサンジメタノール成分20mol%を共重合したポリエチレンテレフタレート)の共重合体を用いた(熱可塑性樹脂A,B、共に無粒子)。熱可塑性樹脂AおよびBは、それぞれの押出機にて280℃で溶融させ、メッシュ上の金網フィルタを介した後、ギアポンプにて吐出比が熱可塑性樹脂A組成物/熱可塑性樹脂B組成物=2/1になるように計量しながら、201層のフィードブロックにて合流させて、厚み方向に交互に積層された積層体とした。その内訳は、熱可塑性樹脂Aが101層、熱可塑性樹脂Bが100層からなる厚み方向に交互に積層された周期構造を有する積層体であり、最外層は熱可塑性樹脂Aとした。さらに、押出機Cから熱可塑性樹脂Aに平均粒径1.2μmの凝集シリカを0.1重量%添加した熱可塑性樹脂Cが、最表層部にくるようにフィードブロック下のピノールから合流させて、計203層からなる積層体とした。この際のポリマー流路の断面形状は、アスペクト比(巾方向の長さ/厚み方向の長さ)2の形状を用いた。該積層体をTダイに供給し、シート状に成形した後、ワイヤーで7.5kVの静電印可電圧をかけながら、表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化し未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを、90℃、延伸倍率3.4倍で縦延伸を行い、両端部をクリップで把持するテンターに導き100℃、4.0倍横延伸した後、230℃で熱処理を施し、厚み17μmの反射波長555nm、最大反射率97%の狭帯域反射フィルムを得た。さらに、該狭帯域反射フィルムにエンボス処理を施した。エンボス条件は、処理温度140℃、線圧100kg/cm、ライン速度3m/分で、#1000の微粒面加工(加工の溝深さ0.009mm)された表面をもつ金属ロールと硬質ゴムロール(硬度D90)の間でエンボス処理を行った。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもないため、従来より、光学設計し易い高品質な反射率曲線を有するG帯域の反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例2]
熱可塑性樹脂Aとして、ポリエチレンテレフタレートを用い、また熱可塑性樹脂BとしてPET/G(シクロヘキサンジメタノール成分20mol%を共重合したポリエチレンテレフタレート)の共重合体を用いた。これら熱可塑性樹脂AおよびBのチップを、それぞれ乾燥した後、それぞれの押出機に供給した(熱可塑性樹脂A,B、共に無粒子)。以下、押出機Cから熱可塑性樹脂Aに平均粒径1.2μmの凝集シリカを0.04重量%添加した熱可塑性樹脂Cが、最表層部にくるようにフィードブロック下のピノールから合流させる以外は、実施例1と同様にして、厚み17μの反射波長540nm、最大反射率102%の狭帯域反射フィルムを得た。さらに、該狭帯域反射フィルムにカレンダリング処理を施した。カレンダリング条件は、処理温度140℃、線圧150kg/cm、ライン速度3m/分で、0.1SのHCrメッキされた表面をもつロールと硬質ゴムロール(硬度D90)の間でカレンダリング処理を行った。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもないため、従来より、光学設計し易い高品質な反射率曲線を有するB帯域の反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例3]
熱可塑性樹脂Aに、予め平均粒径1.2μmの凝集シリカを0.3重量%添加し、ピノールを用いなくすること以外は実施例2と同様にして、厚み17μの反射波長546nm、最大反射率93%の狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもないため、従来より、光学設計し易い高品質な反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例4]
実施例3と同様にして、厚み17μの反射波長551nm、最大反射率101%の狭帯域反射フィルムを得た。さらに、該狭帯域反射フィルムにエンボス処理を施した。エンボス条件は、処理温度140℃、線圧100kg/cm、ライン速度3m/分で、#1000の微粒面加工(加工の溝深さ0.009mm)された表面をもつロールと硬質ゴムロール(硬度D90)の間でエンボス処理を行った。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもないため、従来より、光学設計し易い高品質な反射率曲線を有するR帯域の反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例5]
熱可塑性樹脂Aに、予め平均粒径1.2の凝集シリカを0.04重量%添加すること以外は、実施例3と同様にして、厚み17μの反射波長550nm、最大反射率92%の狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらも少ない光学設計し易い高品質な反射フィルムを得ることが出来た。[実施例6]吐出比を1とすること以外は、実施例2と同様にして、29μの反射波長1266nm、最大反射率113%の狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもない、従来より、光学設計し易い高品質な近赤外領域での反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例7]
実施例1と同様の熱可塑性樹脂組成物A,Bのチップを、それぞれ乾燥した後、別個の押出機に供給した。両熱可塑性樹脂組成物を、それぞれの押出機にて280℃で溶融させ、ギアポンプにて吐出比が第1の熱可塑性樹脂組成物/第2の熱可塑性樹脂組成物=1/1になるように計量しながら、メッシュ状の金網フィルタを通過させ、801層のフィードブロックにて厚み方向に交互に積層された積層体とした。その内訳は、熱可塑性樹脂Aが401層、熱可塑性樹脂Bが400層からなる厚み方向に交互に積層された傾斜構造を有する積層体であり、最外層は熱可塑性樹脂Aとした。さらに、押出機Cから熱可塑性樹脂Aに平均粒径1.2μmの凝集シリカを0.1重量%添加した熱可塑性樹脂Cが、最表層部にくるようにフィードブロック下のピノールから合流させて、計803層からなる積層体とした。該積層体をTダイに供給し、シート状に成形した後、ワイヤーでの7.5kVの静電印可電圧をかけながら、表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化し未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを、90℃、延伸倍率3.4倍で縦延伸を行い、両端部をクリップで把持するテンターに導き100℃、4.0倍横延伸した後、230℃で熱処理を施し、厚み120μmの反射波長1048nm、最大反射率103%の広帯域反射フィルムを得た。但し、波長800〜1000nmまでは、連続的に反射率が70%以上であった。また、傾斜度合いは、0.72であった。さらに、該広帯域反射フィルムにカレンダリング処理を施した。カレンダリング条件は、処理温度140℃、線圧150kg/cm、ライン速度3m/分で、面粗さ1.6Sの表面をもつ金属ロールと硬質ゴムロール(硬度D90)の間でカレンダリング処理を行った。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が少なく、さらには、面内色むらもないため、従来より、光学設計し易い高品質な反射率曲線を有する広帯域の反射フィルムを得ることが出来た。
[実施例8]
(スクリーン製法1)
周期構造となるように設計された300層フィードブロックを3台用いて、異なる3流路から合流させて900層とすること以外は、実施例7と同様にして、厚み80μの反射波長625nm、最大反射率105%の広帯域反射フィルムを得た。但し、波長625(R)、530(G)、470(B)nmで、いずれの帯域おいて、反射率90%以上である3波長帯域反射フィルムとなった。さらに、該狭帯域反射フィルムにエンボス処理を施した。エンボス条件は、処理温度140℃、線圧100kg/cm、ライン速度3m/分で、#350の微粒面加工(加工の溝深さ0.03mm)された表面をもつロールと硬質ゴムロール(硬度D90)間でエンボス処理を行った。表1に物性評価結果を示す。反射率曲線の欠陥及び面内色むらもなく、高品質な反射率曲線を有するプロジェクター用フロントスクリーンであった。光拡散面でない裏面に黒厚紙、光源側に拡散フィルムを貼り、スクリーンの評価をしたところ、面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.005、0.009であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。
[実施例9]
(スクリーン製法2)
実施例1のGと同様の製造方法で厚みのみ変化させて、反射波長480nm、厚み14.5μのBと反射波長640nm、厚み19μのRの反射フィルムを得た。これらG、B、R帯域の狭帯域反射フィルムをアクリル系透明粘着シートを介して3枚貼り合わせ、実施例7と同様にしてプロジェクター用フロントスクリーンを作製した。スクリーンの評価をしたところ、面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.005、0.007であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。
(スクリーン製法3)
スクリーン製法2と同様にして、実施例2について同様の操作を行い、プロジェクター用フロントスクリーンを作製した。面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.003、0.004であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。

(スクリーン製法4)
スクリーン製法2と同様にして、実施例3について同様の操作を行い、プロジェクター用フロントスクリーンを作製した。面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.007、0.01であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。

(スクリーン製法5)
スクリーン製法2と同様にして、実施例4について同様の操作を行い、プロジェクター用フロントスクリーンを作製した。面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.007、0.012であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。

(スクリーン製法6)
スクリーン製法2と同様にして、実施例5について同様の操作を行い、プロジェクター用フロントスクリーンを作製した。面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.009、0.015であり、面内色むらのないスクリーンが得られた。

[比較例1]
実施例2のカレンダリング処理を除くこと以外は、実施例2と同様にして、厚み17μの反射波長530nm、最大反射率85%のGの狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が多く、さらには、面内色むらが酷い反射フィルムとなった。
[比較例2]
比較例1と同様にして、厚み14μの反射波長450nm、最大反射率80%のBの狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が多く、さらには、面内色むらが酷い反射フィルムとなった。
[比較例3]
比較例1と同様にして、厚み20μの反射波長630nm、最大反射率89%のRの狭帯域反射フィルムを得た。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が多く、さらには、面内色むらが酷い反射フィルムとなった。
[比較例4]
実施例7のカレンダリング処理を除くこと以外は、実施例7と同様にして、厚み75μの反射波長645nm、最大反射率90%の広帯域反射フィルムを得た。波長450〜650nmまでは、連続的に反射率が50%以上であった。また、傾斜度合いは、0.69であった。表1に物性評価結果を示す。非常に反射率曲線の欠陥が多く、さらには、面内色むらが酷い反射フィルムとなった。
[比較例5]
(スクリーン製法7)
比較例1,2,3で得られたG、B、R帯域の狭帯域反射フィルムをアクリル系透明粘着シートを介して3枚貼り合わせ、実施例8と同様にしてプロジェクター用フロントスクリーンを作製した。スクリーンの評価をしたところ、面内の色差むらΔx、Δyは、それぞれ、0.023、0.034であり、面内色むらが強く確認されるスクリーンが得られた。
Figure 2007003764

本発明は、反射フィルムに関するものである。さらに詳しくは、ディスプレイ、光学センサ、太陽電池、光情報通信、また、装飾材料分野の反射フィルムであり、特にプロジェクター用フロントスクリーンの面内色むらを低減させるのに好適な反射フィルムに関するものである。
反射率曲線の例
符号の説明
1:本発明の反射率曲線
2:欠陥がある反射率曲線

Claims (8)

  1. 少なくとも2種類の熱可塑性樹脂層が厚み方向に交互に30層以上積層され、波長250〜2600nmにおいて反射率が30%以上の波長範囲で反射率曲線の2階微分の絶対値の最大値が5以下である反射フィルム。
  2. 前記2階微分の極大値と極小値の絶対値のうち、2を越える極大値と極小値の数が、合わせて20個以下である請求項1に記載の反射フィルム。
  3. 内部へーズが3%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射フィルム。
  4. 外部へーズが5%以上である請求項1または2に記載の反射フィルム。
  5. 最大突起高さRmaxが、1700nm以上である請求項1、2、4のいずれかに記載の反射フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれか記載の反射フィルムを含んで構成されるスクリーン用反射フィルム。
  7. 少なくとも2種類の熱可塑性樹脂を含有する反射フィルムの製造方法であって、熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上、融点以下のロール温度、かつ線圧30kg/cm以上の条件でカレンダリングすることを特徴とする反射フィルムの製造方法。
  8. 少なくとも一方のロールの表面粗度が1S以上であることを特徴とする請求項7に記載の反射フィルムの製造方法。
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