JP2007003162A - 貯湯式ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴水の追い焚きができるとともに維持費の最も安い沸き上げ運転を可能とする貯湯式ヒートポンプ給湯装置を実現する。
【解決手段】 目標沸き上げ温度T0は、貯湯タンク10内の最下部に給水される給水温度に応じて求めており、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績がないときに最も低い下限値であり、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績があるときにその下限値よりも上昇させる。これにより、沸き上げ運転の維持費を最少にすることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヒートポンプユニットにより加熱した給湯用の湯を蓄える貯湯タンクを備える貯湯式ヒートポンプ給湯装置に関するものであり、特に、貯湯タンク内の水を沸き上げるときの沸き上げ目標温度に関する。
従来、この種の貯湯式ヒートポンプ給湯装置として、例えば、給湯用の湯を蓄える貯湯タンクと、この貯湯タンク内下部の水を加熱するヒートポンプユニットと、貯湯タンクの高さ方向に複数個設けられ貯湯タンク内の貯湯量および貯湯温度を検出する貯湯温度検出手段と、これらを制御する制御手段とを備える貯湯式ヒートポンプ給湯装置がある。
そして、ヒートポンプユニットにて貯湯タンク内下部の水を沸き上げる際に、料金設定の安い深夜時間帯になると、過去の給湯使用実績から目標蓄熱量を求めて沸き上げ運転を行うとともに、ようにしている。上記貯湯温度検出手段により検出される貯湯タンク内の残湯分に相当する湯量を残した状態で沸き上げ運転を停止するように制御している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−049054号公報
しかしながら、上記特許文献1による貯湯式ヒートポンプ給湯装置によれば、例えば、給水温度が比較的上昇する夏場の時期の場合には、蓄えられた給湯用の湯の使用量が低下することで目標蓄熱量が低下する。つまり、蓄えた給湯用の湯の貯湯量が低下している。
ところで、上記構成の貯湯式ヒートポンプ給湯装置に、貯湯タンク内の湯と浴槽内の浴水とを熱交換させて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段を設けて、過去の給湯使用実績から目標蓄熱量を求めて沸き上げ運転を行って所定量の湯が貯湯タンク内に蓄えてあるが、追い焚きを行うときは、その前に必ずお湯張りが行われるため貯湯タンク内の貯湯量が低下することで次の深夜時間帯の前に追い焚きができない問題がある。
さらに、例えば、沸き上げ温度を高めて沸き上げ運転を行って貯湯量を多め、もしくは貯湯温度を高めに蓄えるようにすれば良いが、この場合は、外気温度との温度差が増加することで貯湯タンクから外部に熱が漏れやすくなる。つまり、沸き上げ運転の維持費が上昇する問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、浴水の追い焚きができるとともに維持費の最も安い沸き上げ運転を可能とする貯湯式ヒートポンプ給湯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項8に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、給湯用の湯を内部に蓄える貯湯タンク(10)と、この貯湯タンク(10)内の最下部の水を貯湯タンク(10)内の上部に送る流体加熱用流路(21)と、この流体加熱用流路(21)に設けられ、この流体加熱用流路(21)を流れる水を加熱して高温のお湯とするヒートポンプユニット(20)と、貯湯タンク(10)内の湯が貯湯タンク(10)外で使用されるときに、貯湯タンク(10)内の湯を貯湯タンク(10)外に送る給湯用流路(12、13、17、17a)と、貯湯タンク(10)内の湯が給湯用流路(12、13、17、17a)を通って貯湯タンク(10)外で使用されるときに、貯湯タンク(10)内の下部に水を供給する給水用流路(11)と、貯湯タンク(10)内の湯が給湯用流路(12、13、17、17a)を通って貯湯タンク(10)外で使用された過去の給湯使用実績から貯湯タンク(10)への目標蓄熱量(Q0)を求め、さらにその目標蓄熱量(Q0)に応じて求められる目標沸き上げ温度(T0)に基づいて、ヒートポンプユニット(20)を制御して沸き上げ運転を行う制御手段(40)とを備える貯湯式ヒートポンプ給湯装置において、
貯湯タンク(10)内の湯と浴槽内の浴水とを熱交換させて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段(60)が設けられ、制御手段(40)は、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績に応じて目標沸き上げ温度(T0)を変更することを特徴としている。
この発明によれば、浴水追い焚き手段(60)の使用実績があったときは、例えば、目標沸き上げ温度(T0)を高めるように変更することで、貯湯タンク(10)内の貯湯量が増加することで追い焚きができる。
請求項2に記載の発明では、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときの目標沸き上げ温度(T0)の下限値を、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの下限値よりも高温とすることを特徴としている。
この発明によれば、例えば、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの下限値よりも僅かに高めの高温にすることで、追い焚きができるとともに、貯湯温度をそれほど高くさせないことで熱損失が低下する。これにより、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
請求項3に記載の発明では、目標沸き上げ温度(T0)は、貯湯タンク(10)内の下部に給水される給水温度に応じて設定されることを特徴としている。この発明によれば、この種のヒートポンプユニット(20)では、運転効率は給水温度に左右されるので、目標沸き上げ温度(T0)を給水温度に応じて求めることで運転効率の向上が図れる。従って、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
請求項4に記載の発明では、制御手段(40)は、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときに、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの沸き上げ水量(W2)よりも増加させることを特徴としている。
この発明によれば、前述の請求項2および請求項3では目標沸き上げ温度(T0)で制御したが、これに限らず、目標沸き上げ温度(T0)に相当する沸き上げ水量(W2)を用いて、過去の使用実績があるときと過去の使用実績がないときとで異なる沸き上げを行っても良い。
請求項5に記載の発明では、制御手段(40)は、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときに、浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの最低貯湯量よりも増加させることを特徴としている。
この発明によれば、目標沸き上げ温度(T0)および沸き上げ水量(W2)の他に、最低貯湯量を用いて、過去の使用実績があるときと過去の使用実績がないときとで異なる沸き上げを行っても良い。
請求項6に記載の発明では、制御手段(40)は、浴水追い焚き手段(60)の使用実績を、追い焚き使用熱量、追い焚き作動時間、もしくは貯湯タンク(10)内の貯湯量の変動のいずれかで検出することを特徴としている。この発明によれば、これらの検出手段により浴水追い焚き手段(60)の使用状態を容易に検出することができる。
請求項7に記載の発明では、制御手段(40)は、目標蓄熱量(Q0)から貯湯温度検出手段(55a〜55e)により検出された貯湯タンク(10)内の残湯熱量を減算した熱量によって求めた目標沸き上げ温度(T0)に基づいて沸き上げ運転を行うことを特徴としている。この発明によれば、過剰な沸き上げ運転を行うことを防止することができる。これにより、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
請求項8に記載の発明では、浴水追い焚き手段(60)は、貯湯タンク(10)内に配設する追い焚き用熱交換器(75)を備えることを特徴としている。この発明によれば、追い焚き用熱交換器(75)を貯湯タンク(10)外に配設するよりも浴水追い焚き手段(60)の構成部品が簡素となるとともに、その追い焚き用熱交換器(75)から外部への熱損失はない。これにより、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による貯湯式ヒートポンプ給湯装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明を適用させた貯湯式ヒートポンプ給湯装置の全体構成を示す模式図であり、図2は制御装置40の沸き上げ運転制御の制御処理を示すフローチャートである。
また、図3は沸き上げ運転における目標沸き上げ温度選択制御手段の制御処理を示すフローチャートであり、図4は追い焚き実績のあるときとないときにおける給水温度と目標沸き上げ温度との関係を示す特性図である。
本実施形態の貯湯式ヒートポンプ給湯装置は、一般家庭用として使用されるものであり、貯湯タンク10内に蓄えられた給湯用の湯を熱源として、台所、洗面所、浴室などへの給湯機能の他に、お湯張りされた浴槽内の浴水を追い焚きする機能を有するものである。
まず、給湯機能は、図1に示すように、貯湯タンク10と、この貯湯タンク10内の最下部の水を貯湯タンク10内の最上部に送る流体加熱用流路21と、この流体加熱用流路21を流れる水を加熱するヒートポンプユニット20と、貯湯タンク10内の湯を貯湯タンク10外に送る給湯用流路12、13、17、17aと、貯湯タンク10内の最下部に水を供給する給水用流路11と、本給湯システムの作動を制御する制御手段である制御装置40とから構成されている。
そして、追い焚き機能として、浴槽内の浴水と貯湯タンク10内の湯とが熱交換するように構成された浴水追い焚き手段60が設けられている。まず、貯湯タンク10は、給湯用の湯を蓄える容器であって、耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)からなり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の給湯用の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。
また、貯湯タンク10は縦長形状であり、その底面に導入口10aが設けられ、この導入口10aには貯湯タンク10内に水道水を供給する給水用流路である給水管11が接続されている。この給水管11には温度検出手段である給水サーミスタ51が設けられており、給水管11内の温度情報を後述する制御装置40に出力するようになっている。
また、この給水管11には導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節するとともに、断水などにおける湯の逆流を防止する減圧逆止弁(図示せず)が設けられている。さらに、給水管11の下流端は、導入口10aの他に、後述する給湯用混合弁15、15aに繋がれている。
一方、貯湯タンク10の最上部には導出口10bが設けられ、この導出口10bには貯湯タンク10内に蓄えられた給湯用の湯のうち、高温の湯を導出するための給湯用流路である高温取出し管12が接続されている。なお、この高温取出し管12の経路途中に、図示しない逃がし弁が配設された排出配管を接続しており、貯湯タンク10内の圧力が所定圧以上に上昇した場合には、貯湯タンク10内の湯を外部に排出して、貯湯タンク10等にダメージを与えないようになっている。
また、貯湯タンク10の中間部には、導出口10cが設けられ、この導出口10cには貯湯タンク10内に蓄えられた給湯用の湯のうち、中温の湯を導出するための給湯用流路である中温取出し管13が接続されている。
そして、高温取り出し管12と中温取り出し管13との下流側合流部位に、高中温混合弁14が設けられている。この高中温混合弁14は、後述する給湯用混合弁15、15aに流通させる給湯用水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比を調節することで、高温取り出し管12から取り出した高温の蓄熱用流体と中温取り出し管13から取り出した中温の蓄熱用流体との混合比を調節するようにしている。
そして、高中温混合弁14は、後述する制御装置40に電気的に接続されており、後述する貯湯サーミスタ55a〜55e、湯温サーミスタ52より検出される温度情報に基づいて制御される。ここでは、湯温サーミスタ52で検出された温度情報が所定温度(設定温度+2℃程度)となるように、中温取り出し管13から取り出した中温の湯を積極的に混合させるようにして所定温度に温度調節されるようにしている。
なお、湯温サーミスタ52は、高中温混合弁14の出口側に設けられ、高中温混合弁14で混合された給湯用水の湯温を検出している。また、高中温混合弁14の出口側は、給湯用流路である給湯用配管17とその給湯用配管17aから分岐した給湯用配管17bとが接続されている。
一方の給湯用配管17は、下流端の図示しない給湯水栓、シャワー水栓等へ設定温度に温度調節された給湯用水を導く配管であって、その流路の中途に温度調節手段である給湯用混合弁15、温度検出手段である給湯サーミスタ53と給湯検出手段である流量カウンタ54が設けられている。
他方の給湯用配管17aは、下流端が後述する浴水追い焚き手段60の往き管62に繋がれ、浴槽内にお湯張り、差し湯、たし湯などを行うときに、設定温度に温度調節された給湯用水を導く配管であって、その流路の中途に温度調節手段であるお湯張り用混合弁15a、温度検出手段であるお湯張り用給湯サーミスタ53a、お湯張り用開閉弁57、給湯検出手段であるお湯張り用流量カウンタ54a、逆止弁59が設けられている。
給湯用混合弁15、お湯張り用混合弁15aは、それぞれ給湯用配管17、17aの末端で出湯する給湯用水の湯温を調節する温度調節弁であり、それぞれの開口面積比(高中温混合弁14で温度調節された給湯用水側の開度と給水配管11に連通する水側の開度の比率)を調節することで出湯する湯温を設定温度に調節する。
また、給湯用混合弁15、お湯張り用混合弁15aは、後述する制御装置40に電気的に接続されており、給水サーミスタ51、湯温サーミスタ52、給湯サーミスタ53、お湯張り用給湯サーミスタ53aより検出される温度情報に基づいて制御される。
給湯サーミスタ53は給湯用配管17内の温度情報を、流量カウンタ54は給湯用配管17内の温度情報を、お湯張り用給湯サーミスタ53aは給湯用配管17a内の温度情報を、お湯張り用流量カウンタ54aは給湯用配管17a内の流量情報を後述する制御装置40に出力する。
なお、高中温混合弁14、給湯用混合弁15、およびお湯張り用混合弁15aは、それぞれの出口側に設けられた湯温サーミスタ52、給湯サーミスタ53、もしくはお湯張り用給湯サーミスタ53aで検出される給湯用水の湯温に基づいてフィードバック制御を行うようにしている。
また、流量カウンタ34、34aがそれぞれの給湯用配管17、17a内の水の流れを検出したときは、それぞれの給湯用配管17、17aの末端(給湯水栓、シャワー水栓、もしくはお湯張り用開閉弁57)が開弁されて給湯用水を出湯している状態である。
また、お湯張り用開閉弁57は、給湯用配管17aの流路を開閉する電磁弁であり、浴槽内に浴水をお湯張り、差し湯、たし湯などを行うときに後述する制御装置40により制御される。逆止弁59は浴水循環回路61内の浴水が給湯用配管17a内に流通させないための弁である。
次に、貯湯タンク10の下部には、貯湯タンク10内の最下部の水を吸入するための吸入口10dが設けられ、貯湯タンク10の上方には、貯湯タンク10内の最上部に湯を吐出する吐出口10eが設けられている。吸入口10dと吐出口10eとは流体加熱用流路21で接続されており、流体加熱用流路21の一部はヒートポンプユニット20内に配置されている。
ヒートポンプユニット20は、冷媒として臨界温度の低い二酸化炭素(CO2)を使用するヒートポンプサイクル、および貯湯タンク10の下部から水を循環し、ヒートポンプサイクルによって加熱後に貯湯タンク10の上部に戻す流体加熱用流路21と、この流体加熱用流路21中に設置された給水ポンプ24とから構成されている。因みに、超臨界ヒートポンプによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85℃〜90℃程度)の湯を貯湯タンク10内に蓄えることができる。
また、このヒートポンプサイクルは、電動式の圧縮機25、水冷媒熱交換器26、電気式膨張弁27、空気熱交換器28、およびアキュムレータ29を順次冷媒配管によって接続して構成されている。圧縮機25は、内蔵する図示しない電動モータによって回転駆動され、アキュムレータ29より吸引した冷媒を臨界圧力以上の高圧に圧縮して吐出する電動式の冷媒圧縮機である。
この圧縮機25は、動力源として交流電力を用い、主に、料金設定の最も安い深夜時間帯の深夜電力を用いて、貯湯タンク10内の湯を沸き上げる沸き上げ運転を行っているが、昼間時間帯においても貯湯タンク10内最上部の湯温が低下してくると沸き上げ運転を行うよう制御される。
この圧縮機25は、色々な運転条件下において規定の能力が出るよう制御装置40により回転数が制御される。また、電気式膨張弁27は、水−冷媒熱交換器26から流出する高圧の冷媒を減圧する装置で、制御装置40によって弁開度が電気的に制御される。
そして、空気熱交換器28は、電気式膨張弁27で減圧された冷媒を空気熱交換器用の送風ファン28aによって送風される室外空気との熱交換によって蒸発気化させ、圧縮機25にガス冷媒を供給する。その送風ファン28aは、空気熱交換器28の熱交換性能を確保するよう、制御装置40によって回転数が制御される。
アキュムレータ29は、空気熱交換器28より流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみ圧縮機25に吸引させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を蓄えている。
水−冷媒熱交換器26は、圧縮機25の吐出口より吐出された高圧・高温の冷媒によって水を湯に昇温させる熱交換器である。水−冷媒熱交換器26中の冷媒側熱交換器26aは、圧縮機25の吐出口より吐出された高圧のガス冷媒と温水とを熱交換する冷媒流路管により構成されている。
そして、水−冷媒熱交換器26は、冷媒側熱交換器26aの一端面に水側熱交換器26bの他端面が熱交換可能に密着するように配置された二層構造となっている。その水側熱交換器26bは、冷媒側熱交換器26aの冷媒入口部から冷媒出口部に至る冷媒流路の全長で冷媒と温水との熱交換を行うように構成されており、水側熱交換器26bの出口部から給湯温度(65℃〜90℃程度)相当の温水を取り出した時に、規定の熱交換性能を出せるように構成されている。
流体加熱用流路21は、水−冷媒熱交換器26中の水側熱交換器26b・貯湯タンク10および電動ポンプ24を順次貯湯用配管により接続して構成された循環回路である。そして、電動ポンプ24は流体加熱用流路21の途中に設置されており、内蔵する図示しない電動モータによって回転駆動されて、沸き上げ運転時に、水側熱交換器26b内で加熱された温水を貯湯タンク10に還流させるように作動するウォータポンプである。
この電動ポンプ24は、水側熱交換器26bの出口側水温が、色々な運転条件下において決定される、所定の沸き上げ目標温度となるように、制御装置40によって回転数が制御される。因みに、33は圧縮機25から吐出される冷媒の温度を検出する吐出冷媒温度サーミスタであり、34は水−冷媒熱交換器26(冷媒側熱交換器26a)出口での冷媒温度を検出する出口冷媒温度サーミスタである。
また、31は水−冷媒熱交換器26(水側熱交換器26b)に供給される水の温度を検出する入水温度サーミスタであり、32は水−冷媒熱交換器26(水側熱交換器26b)出口での沸き上げ温度を検出する沸き上げ温度サーミスタである。そして、いずれのサーミスタも温度情報を制御装置40に出力するようになっている。
また、貯湯タンク10の外壁面には、貯湯量および貯湯温度を検出するための貯湯温度検出手段である複数(本例では5つ)の貯湯サーミスタ55a〜55eが縦方向(貯湯タンク10の高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク10内に満たされた湯もしくは水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置40に出力するようになっている。
従って、制御装置40は、貯湯サーミスタ55a〜55eからの温度情報に基づいて、貯湯タンク10内上方の沸き上げられた湯と貯湯タンク10内下方の沸き上げられる前の水との境界位置を検出できるとともに、これにより貯湯量が検出できるようになっている。
なお、これらのうち、貯湯サーミスタ55aは、貯湯タンク10の最上部外壁面に設けられており、高温取出し管12に吸入される高温の湯の温度である貯湯タンク10内最上部の湯温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。また、貯湯サーミスタ55cは前述の中温取出し管13とほぼ同一の高さに配置されている。これにより、中温取出し管13から導出される湯温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
次に、浴水追い焚き手段60は、追い焚き用熱交換器75と、その追い焚き用熱交換器75に浴槽内の浴水を流通させて浴槽内に戻す浴水循環水流路61とから構成される。本実施形態の追い焚き用熱交換器75は、コイル状に形成して、貯湯タンク10内の上方、つまり、給湯用水が高温となる部位に配設して、内部を流通する浴水を貯湯タンク内に蓄えられた給湯用水に加熱される熱交換器である。
浴水循環水流路61は、浴槽内の浴水を追い焚き用熱交換器75の入口側に導く往き管62、追い焚き用熱交換器75で熱交換された浴水を浴槽内に導く戻り管63およびバイパス管64から構成されている。その往き管62には、上流側から順に、水圧スイッチ65、開閉弁66、第3循環ポンプ67、浴水温サーミスタ68、流水スイッチ69、および追い焚き三方弁70が設けられている。また、戻り管63には、下流側に追い焚きサーミスタ71が設けられている。
水圧スイッチ65は、浴槽内にお湯張りされた浴水の湯量、言い換えれば浴槽内の水位レベルを求めるための水圧を検出するセンサである。開閉弁66は浴水循環回路61を開閉する電磁弁であり、第3循環ポンプ67は浴槽内の浴水を追い焚き用熱交換器60に圧送する電動ポンプである。浴水温サーミスタ68は、往き管62を流通する浴水の湯温を検出する水温センサである。
流水スイッチ69は、追い焚き三方弁70側の方向に浴水および後述する給湯用水が流通しているか否かを検出するための流水センサである。追い焚き三方弁70は、浴水を追い焚き用熱交換器75に流通させるか、追い焚き用熱交換器75を迂回するバイパス管64のいずれか一方に流通方向を切り換えるための切換弁である。
追い焚きサーミスタ71は、戻り管63を流通する浴水の湯温を検出する水温センサであり、浴槽内に戻される浴水温度である。なお、水圧スイッチ65、流水スイッチ69、浴水温サーミスタ68および追い焚きサーミスタ71は、それぞれの容積情報、流水情報および温度情報を後述する制御装置40に出力するようにされ、開閉弁66、第3循環ポンプ67および追い焚き三方弁70は後述する制御装置40により制御される。
また、お湯張り後に浴槽内の浴水の温度を検出するときは、追い焚き三方弁70をバイパス管64側に流れ方向を切り換えるとともに、第3循環ポンプ67を作動させることで、浴槽内の浴水が往き管62、バイパス管64、戻り管63、浴槽内の順に循環されて浴水温サーミスタ68により浴水の湯温を検出するようにしている。
また、追い焚きを行うときは、追い焚き三方弁70の流れ方向を追い焚き用熱交換器75側に切り換えることで、浴槽内の浴水が往き管62、追い焚き用熱交換器75、戻り管63、浴槽内の順に循環されて、浴水温サーミスタ68により検出された浴水の湯温が所定温度になるまで循環させるように制御される。
次に、制御手段である制御装置40は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には、予め設定された制御プログラムが設けられており、各サーミスタ31〜34、51〜53・53a、55a〜55e、68、71からの温度情報、各流量カウンタ54、54aからの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号等に基づいて、ヒートポンプユニット20、各混合弁14、15、15a、各開閉弁57、66、三方弁70、および第3循環ポンプ67などのアクチュエータ類を制御するように構成されている。
なお、図示しない操作盤には、操作スイッチとして、電源スイッチ、給湯設定温度スイッチ、湯張りスイッチ、湯張り設定温度スイッチ、追い焚きスイッチ、追い焚き設定温度スイッチなどが設けられている。また、図示しない操作盤は、浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に設置され、操作盤以外は、屋外等の適所に設置されている。
次に、上記構成による貯湯式ヒートポンプ給湯装置の作動を説明する。まず、貯湯タンク10内に蓄えられた給湯用の湯を熱源として、台所、洗面所、浴室などへの給湯するときは、給湯水栓、シャワー水栓などを開弁することで設定温度に応じた給湯用水が給湯用配管17から出湯する。
つまり、高中温混合弁14、給湯用混合弁15により、貯湯タンク10内の高温の湯、および中温の湯と給水管11からの水との混合された混合湯が給湯用配管17を介して給湯水栓から出湯する。これにより、貯湯タンク10では、上部から高温の給湯水が導出されることにより、給水管11より水が貯湯タンク10の下方に導入される。従って、温度境界位置が貯湯タンク10内上方に移動する。つまり、給湯の用途に供するときには、順次温度境界位置が上方に変動するとともに、貯湯タンク10内の貯湯量が低下していく。
そして、浴槽内にお湯張りすることで、貯湯タンク10内の貯湯量が低下していく。そして、追い焚きスイッチ(図示せず)を操作しておくと、所定時間毎に浴水温度を検出して、その浴水温度が追い焚き設定温度に未達であれば浴水を加熱するように作動する。
つまり、制御装置40により、所定時間後に追い焚き三方弁70、開閉弁66、第3循環ポンプ67が作動して浴槽内の浴水を往き管62、バイパス管64、戻り管63の順に循環させる。このときに、浴水温サーミスタ68により浴水温を検出する。検出された浴水温が追い焚き設定温度以下であると、追い焚き三方弁70の流れ方向を追い焚き用熱交換器60側に切り換えて浴水を追い焚き用熱交換器75に流通させる。
これにより、浴水が給湯用水の熱エネルギーを受けて加熱される。そして、浴水温が設定温度に達すると、追い焚き三方弁70の流れ方向がバイパス管64側に切り換えられるとともに、開閉弁66が閉弁、第3循環ポンプ67が停止する。これにより、浴水が追い焚き設定温度を維持するように保温される。一方、貯湯タンク10内の貯湯温度が追い焚きにより低下される。
本実施形態では、このように給湯機能と追い焚き機能を有する給湯装置における沸き上げ運転を行うときの作動について以下説明する。まず、給湯装置の図示しない電源スイッチがオンされている場合には、制御装置40は、貯湯タンク10に設けられた各サーミスタからの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報などに基づいて、適宜ヒートポンプユニット20を作動させ貯湯タンク10内の水を加熱して目標沸き上げ温度の湯とする。
具体的には、図2および図3に示すフローチャートに基づいて沸き上げ運転が行われる。まず、本貯湯式ヒートポンプ給湯装置の沸き上げ運転の特徴として、主に一日の区切り時刻(例えば、深夜時間帯となる23:00)に達すると、前日の23時から当日の23時までの単位期間(例えば、一日)内に、給湯用配管17、17aから消費した給湯用水の熱量から使用熱量を算出するようにしている。
そして、その使用熱量をデータとして蓄積し、その蓄積された使用熱量のデータから所定期間(例えば、7日間)内における平均使用熱量を求めるようにしている。具体的には、ステップ410にて、区切り時刻(例えば、深夜時間帯となる23:00)に達すると、沸き上げ運転の制御処理がスタートする。
そして、ステップ420にて、沸き上げ運転の演算を行う。具体的には、過去の給湯使用実績、つまり、所定期間(例えば、7日間)内における平均使用熱量から目標蓄熱量Q0を決定する。そして、同時にそのときの貯湯タンク10内の残湯分(残湯量W1および残湯温度)を貯湯センサ55a〜55eで検出し、その検出値から残り湯の熱量Q1を算出する。
そして、先に決定した目標蓄熱量Q0から残り湯の熱量Q1を差し引いた熱量を沸き上げ目標熱量Q2とする。そして、貯湯タンク10の全容量W0から残湯量W0を差し引いた水量を沸き上げ水量W2とする。
そして、図3に示す目標沸き上げ温度選択制御手段のフローチャートに基づいて目標沸き上げ温度T0を算出する。具体的では、貯湯タンク10内に供給される給水温度、および浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段60の過去の使用実績に応じて求めるようにしている。
より具体的には、図3に示すように、ステップ421にて、追い焚き実績があるか否かを判定するようにしている。これは、所定期間(例えば、7日間)内に浴槽内にお湯張りした浴水を追い焚き用熱交換器75に流通させて加熱して浴水を追い焚きしたか否かを判定しており、例えば、過去に追い焚きスイッチが操作されたか、第3循環ポンプ67が所定時間以上を駆動したか、もしくは追い焚き運転が実行されたかなどのいずれかの方法で検出する。
そして、ステップ421にて、追い焚き実績がなければステップ422にて、給水温度が15℃以下であるか否かを判定する。また、追い焚き実績があればステップ422aにて、給水温度が20℃以下であるか否かを判定する。そして、ステップ422で給水温度が15℃以下であれば、ステップ424にて目標沸き上げ温度T0を75℃と決定する。
また、ステップ422で給水温度が15℃以上であれば、ステップ423にて給水温度が25℃以上であるか否かを判定する。ここで、給水温度が25℃以上であればステップ426にて目標沸き上げ温度T0を65℃と決定する。さらに、給水温度が25℃以上でなればステップ425にて目標沸き上げ温度T0を(90−給水温度)℃と決定する。
なお、ステップ422aで給水温度が20℃以下であれば、ステップ424aにて目標温度T0を77℃と決定する。また、ステップ422aで給水温度が20℃以上であれば、ステップ423aにて給水温度が32℃以上であるか否かを判定する。
ここで、給水温度が32℃以上であればステップ426aにて目標沸き上げ温度T0を65℃と決定する。さらに、給水温度が32℃以上でなればステップ425aにて目標沸き上げ温度T0を(97−給水温度)℃と決定する。これにより、給水温度および追い焚き実績に応じた目標沸き上げ温度T0を選択することができる。
そして、現給水温度の沸き上げ水量W2を、ヒートポンプユニット20の加熱能力で目標沸き上げ温度T0まで沸き上げための沸き上げ必要時間tnを算出する。実際の沸き上げ開始時刻は、電力料金の安い深夜電力時間帯の終了時刻に沸き上げが完了するように沸き上げ必要時間tnを逆算した時刻として決定する。
次に、ステップ430で沸き上げ開始時刻になったか否かを判定する。その結果がNOで沸き上げ開始時刻前であれば、ステップ420・430を繰り返して沸き上げ運転条件を再算出しながら沸き上げ開始時刻を待ち、ステップ430の判定結果がYESで沸き上げ開始時刻となったらステップ440へ進んで沸き上げ運転を開始する。
次のステップ450では、沸き上げ終了条件となるまで沸き上げ運転を続行する。本実施形態ではステップ420で算出した沸き上げ必要時間tnの経過をもってステップ460へ進み、沸き上げ運転を停止させるものである。なお、本実施形態では、使用熱量の蓄積データの所定期間を過去7日間としたが、これに限らず、例えば、過去一ヶ月、季節別期間などに蓄積しても良い。
ここで、本実施形態による目標沸き上げ温度T0の特徴について説明する。この種のヒートポンプユニット20の加熱能力によれば、図4(a)および図4(b)に示すように、目標沸き上げ温度T0の上限として約90℃程度まで沸き上げを行うことが可能である。
ところが、本実施形態の目標沸き上げ温度T0は、上述したように、過去に追い焚き実績のないときは図4(a)に示す目標沸き上げ温度T0の下限値を選定し、過去に追い焚き実績のあるときは図4(b)に示す目標沸き上げ温度T0の下限値を選定し、その下限値は、追い焚き実績のないときの下限値よりもわずかに上昇するように選択している。
これにより、目標沸き上げ温度T0を高めると外気温度との温度差が増加することで貯湯タンクから外部に熱が漏れやすくなる。つまり、沸き上げ運転の維持費が上昇する問題があるため、目標沸き上げ温度T0を給水温度に応じて下限値とすることで沸き上げ運転の維持費を最も安くすることができる。さらに、追い焚き実績のあるときには、目標沸き上げ温度T0を追い焚き実績のないときよりも僅か高めることで浴水の追い焚きができる。
なお、本実施形態では、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績があるときと、ないときとで目標沸き上げ温度T0を変更させたが、これに限らず、この目標沸き上げ温度T0に相当する沸き上げ水量W2を変更するようにしても良い。つまり、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績があるときは、ないときよりも沸き上げ水量W2を増加させる。
以上の第1実施形態による貯湯式ヒートポンプ給湯装置によれば、貯湯タンク10内の湯と浴槽内の浴水とを熱交換させて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段60が設けられ、制御手段40は、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績に応じて目標沸き上げ温度T0を変更するようにしている。
これによれば、浴水追い焚き手段60の使用実績があったときは、例えば、浴水追い焚き手段60の使用実績がないときよりも目標沸き上げ温度T0を高めるように変更することで、貯湯タンク10内の貯湯量が増加することで追い焚きができる。
また、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績があるときの目標沸き上げ温度T0の下限値を、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績がないときの下限値よりも高温とするようにしている。
これによれば、例えば、浴水追い焚き手段60の過去の使用実績がないときの下限値よりも僅かに高めの高温にすることで、追い焚きができるとともに、貯湯温度をそれほど高くさせないことで熱損失が低下する。これにより、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
また、目標沸き上げ温度T0を貯湯タンク10内の下部に給水される給水温度に応じて設定されることにより、この種のヒートポンプユニット20では、運転効率は給水温度に左右されるので、目標沸き上げ温度T0を給水温度に応じて求めることで運転効率の向上が図れる。従って、維持費の最も安い沸き上げ運転ができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、追い焚き実績があるときとないときでは目標沸き上げ温度T0を変更するように構成したが、これに限らず、貯湯タンク10内の貯湯量を監視して、追い焚き実績があるときとないときでは最低貯湯量を変更するように構成しても良い。
つまり、追い焚き実績があるときは、追い焚き実績がないときよりも最低貯湯量を増加するようにしている。より具体的には、図5に示す沸き上げ運転を行うようにすれば良い。なお、この沸き上げ運転は、区切り時刻にこだわらず常時貯湯タンク10内の貯湯量を監視している。図5に示すように、ステップ421にて、追い焚き実績があるか否かを判定させ、ここで、追い焚き実績がなければステップ427にて現在の貯湯量が所定値L1(例えば、50リットル程度)以上か否かを判定する。
また、追い焚き実績があればステップ427aにて現在の貯湯量が所定値L2(例えば、150リットル程度)以上か否かを判定する。そして、ステップ427、427aにて現在の貯湯量が所定値L1、L2未満であれば、それぞれステップ428にて沸き上げ運転を行う。そして、それぞれのステップ429、429aにて、貯湯タンク10内の貯湯量を監視して所定値L1、L2以上に達するまで沸き上げ運転を行う。
そして、それぞれのステップ429、429aにて、貯湯量が所定値L1、L2以上に達すればステップ460にて、沸き上げ運転を停止する。以上の制御によれば、追い焚き実績がないときは、最低貯湯量として所定値L1(例えば、50リットル程度)以上を確保し、追い焚き実績があるときは、最低貯湯量として所定値L2(例えば、150リットル程度)以上を確保することになる。
従って、追い焚き実績があるときの方に、貯湯タンク10内の最低貯湯量を増加するようにしたことで追い焚きができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、追い焚き用熱交換器75を貯湯タンク10内に配設して浴水追い焚き手段60を構成したが、これに限らず、具体的には、図6に示すように、貯湯タンク10内の給湯用水を一次側通路75aに流通させ、二次側通路75aに浴水を流通させて、給湯用水と浴水とを熱交換させても良い。ただし、この場合には、一次側通路75aに流通させる給湯用水の循環回路12aおよび循環ポンプ72が必要となる。
また、以上の実施形態では、過去の追い焚き実績を、追い焚きスイッチが操作されたか、第3循環ポンプ67が所定時間以上を駆動したか、もしくは追い焚き運転が実行されたかなどのいずれかの方法で検出するように構成したが、これに限らず、追い焚き使用熱量、追い焚き作動時間、もしくは貯湯タンク10内の貯湯量の変動のいずれかで検出しても良い。
また、以上の実施形態では、冷媒に二酸化炭素を用いたヒートポンプユニット20を熱源装置として説明したが、これに限らず、フロン、代替フロンなどの冷媒を用いる一般的なヒートポンプサイクルでも良い。
本発明の第1実施形態における貯湯式ヒートポンプ給湯装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における制御装置40の沸き上げ運転の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における沸き上げ運転における目標沸き上げ温度選択制御手段の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における追い焚き実績のあるときとないときにおける給水温度と目標沸き上げ温度との関係を示す特性図である。 本発明の第2実施形態における制御装置40の沸き上げ運転の制御処理を示すフローチャートである。 本発明を適用させた他の実施形態における貯湯式ヒートポンプ給湯装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10…貯湯タンク
11…給水管(給水用流路)
12…高温取出し管(給湯用流路)
13…中温取出し管(給湯用流路)
17、17a…給湯用配管(給湯用流路)
20…ヒートポンプユニット
21…流体加熱用流路
40…制御装置(制御手段)
55a〜55e…貯湯サーミスタ(貯湯温度検出手段)
60…浴水追い焚き手段
75…追い焚き用熱交換器
Q0…目標蓄熱量
T0…目標沸き上げ温度
W2…沸き上げ水量

Claims (8)

  1. 給湯用の湯を内部に蓄える貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内の最下部の水を前記貯湯タンク(10)内の上部に送る流体加熱用流路(21)と、
    前記流体加熱用流路(21)に設けられ、前記流体加熱用流路(21)を流れる水を加熱して高温のお湯とするヒートポンプユニット(20)と、
    前記貯湯タンク(10)内の湯が前記貯湯タンク(10)外で使用されるときに、前記貯湯タンク(10)内の湯を前記貯湯タンク(10)外に送る給湯用流路(12、13、17、17a)と、
    前記貯湯タンク(10)内の湯が前記給湯用流路(12、13、17、17a)を通って前記貯湯タンク(10)外で使用されるときに、前記貯湯タンク(10)内の下部に水を供給する給水用流路(11)と、
    前記貯湯タンク(10)内の湯が前記給湯用流路(12、13、17、17a)を通って前記貯湯タンク(10)外で使用された過去の給湯使用実績から前記貯湯タンク(10)への目標蓄熱量(Q0)を求め、さらにその目標蓄熱量(Q0)に応じて求められる目標沸き上げ温度(T0)に基づいて、前記ヒートポンプユニット(20)を制御して沸き上げ運転を行う制御手段(40)とを備える貯湯式ヒートポンプ給湯装置において、
    前記貯湯タンク(10)内の湯と浴槽内の浴水とを熱交換させて浴水を追い焚きする浴水追い焚き手段(60)が設けられ、
    前記制御手段(40)は、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績に応じて前記目標沸き上げ温度(T0)もしくは最低貯湯量のいずれか一方を変更することを特徴とする貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  2. 前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときの前記目標沸き上げ温度(T0)の下限値を、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの下限値よりも高温とすることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  3. 前記目標沸き上げ温度(T0)は、前記貯湯タンク(10)内の下部に給水される給水温度に応じて設定されることを特徴とする請求項2記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  4. 前記制御手段(40)は、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときに、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの沸き上げ水量(W2)よりも増加させることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  5. 前記制御手段(40)は、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績があるときに、前記浴水追い焚き手段(60)の過去の使用実績がないときの最低貯湯量よりも増加させることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  6. 前記制御手段(40)は、前記浴水追い焚き手段(60)の使用実績を追い焚き使用熱量、追い焚き作動時間、もしくは前記貯湯タンク(10)内の貯湯量の変動のいずれかで検出することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  7. 前記貯湯タンク(10)内の貯湯量および貯湯温度を検出する複数の貯湯温度検出手段(55a〜55e)が設けられ
    前記制御手段(40)は、前記目標蓄熱量(Q0)から前記貯湯温度検出手段(55a〜55e)により検出された前記貯湯タンク(10)内の残湯熱量を減算した熱量によって求めた目標沸き上げ温度(T0)に基づいて沸き上げ運転を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
  8. 前記浴水追い焚き手段(60)は、前記貯湯タンク(10)内に配設する追い焚き用熱交換器(75)を備えることを特徴とする請求項請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯装置。
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