JP2007002422A - 脱臭機能付パネルシステム - Google Patents

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【課題】 コスト増大の抑制並びに脱臭装置の設置位置変更及び個数増減の容易化を実現できる脱臭機能付パネルシステムを提供する。
【解決手段】 既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネル1,1を設置するとともに、壁側パネル1,1に対して直角にサイドパネル2を連結して設置し、サイドパネル2の遊端側に開閉可能なカーテン又は仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムAであって、壁側パネル1,1及びサイドパネル2を、複数の縦枠及び該縦枠間に横設された複数の横枠により形成されるフレームのブロック毎にパネル板21,…を着脱可能となしたブロックパネルとし、前記フレームの横枠の上側空間に収容可能な脱臭機能体51と脱臭機能体51を覆う表裏の有孔パネル板23,23とからなる脱臭装置DSを、壁側パネル1,1及びサイドパネル2の単又は複数のブロックに配設する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、室内空間を仕切るパネルシステムに脱臭機能を持たせた脱臭機能付パネルシステムに係わり、更に詳しくは、特に病院における既存の大部屋病室等の個室化に適した脱臭機能付パネルシステムに関するものである。
従来、病院の大部屋病室は、廊下側の中央部に出入口があり、該出入口と対面する側には採光のための複数の窓を有し、その両側は構造壁で仕切られた構造が一般的であり、そして出入口から窓へ向かう通路となる共用空間を設け、その両側にベッドを取り囲むように設けられたカーテンで仕切られた個人用空間を設け、その空間内に構造壁側に頭が向くようにベッドが配置された形態が一般的であり、通常は4人部屋、あるいは6人部屋が多い。このような大部屋をカーテンのみで仕切った従来の個人用空間では、入院患者のプライバシーを確保することは殆ど不可能であるばかりでなく、他の患者に対する気遣いも必要であり、それが過度になると患者に心理的ストレスを生じさせたり、患者同士のトラブルの原因ともなり、お世辞にも快適な療養環境とは言えなかった。また、見舞い者や付添い人にとっても居心地が悪く、疲労感を増大させるものであった。
この改善策として、特許文献1には、病院の大部屋において左右で隣り合うベッドの間を床に設置するサイドパネルによって仕切り、前記各ベッドの頭部側には頭部側パネルを設置すると共に、各ベッドの足元側は開閉可能なカーテンを配置した病院の大部屋に形成した個室が開示されている。ここで、前記サイドパネルに、前記ベッドを使用する患者の視野に入る部位に平面状画面のテレビ受像機、又は、該受像機の取付支持具を設けると共に、前記サイドパネル又は頭部側パネルに前記ベッドに向けて人感知センサーを設ける点が開示されている。更に、パネルに積層タイプのブロックパネルを使用し、ブロックパネルの一部に光透過性のものを使用するか、又は、適宜の着色等を施したものを使用するか、若しくは、光透過性のパネルと着色等を施したパネルを使用する点、あるいはサイドパネル又は頭部側パネルには、収納機能を有する収納壁ブロックを使用する点も開示されている。
このような病院の大部屋の個室化パネルシステムにおいては、該パネルシステム及びカーテンにより仕切られる各準個室に臭いがこもりやすいことから脱臭機能を備えることが望ましい。従来の脱臭機能付パネルシステムとして、特許文献2には、表面パネルに空気吸入口と空気吹出口を開口せしめ、裏面パネルに近接して設けた基板上に気流ダクトを配設して前記空気吸入口と前記空気吹出口とを結び、前記気流ダクト内に、オゾン発生器、触媒ユニット及び空気流通ファン等からなる脱臭装置を設けてなる構成の開示がある。
特開2004−353416号公報(図1、図2) 特開平7−243678号公報(図4)
特許文献2のような従来の脱臭機能付パネルシステムの構成では、空気流通ファンによる圧力により強制的に給排気を行い、吸入空気中の臭い成分を吸着してオゾン発生器により供給されるオゾンにより分解するため、屋内空気を再循環させて臭い空気を効率的に浄化することができること、間仕切パネル(パーティション)の表裏パネル間の空間に上記各機器を収容しているため、壁内空間を有効に活用することができること等の効果を奏するものである。
しかし、脱臭装置全体が大掛かりとなること並びに空気流通ファン及びオゾン発生器には電力供給が必要となること等から、イニシャルコスト及びランニングコストが増大する。さらに、脱臭装置が内装される部分が突出して間仕切パネルの厚さが増大するため、室内空間が狭小化すると共に外観の統一性を図ることができない。さらにまた、より脱臭効果を高めたい場所の近くに脱臭装置を移動させたい等の使用者の要求が生じた場合においても、脱臭装置の位置を変更するためには間仕切パネル全体を移動させる必要があるため、このような使用者の要求に機動的に対応することができない。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、病院等において投資負担を少なくして既存の大部屋の個室化を促進することができるように、コストの増大を抑制することができる脱臭機能付パネルシステムを提供することを目的とする。また、使用者の要求に合わせて、脱臭装置の設置位置の変更及び脱臭装置の個数の増減を容易に行うことができる脱臭機能付パネルシステムを提供することを目的とする。さらに、室内の空気の自然対流を効果的に利用して効果的に脱臭することができる脱臭機能付パネルシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る脱臭機能付パネルシステムは、既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムであって、前記壁側パネル及びサイドパネルを、複数の縦枠と該縦枠間に横設された複数の横枠とにより形成されるフレームのブロック毎にパネル板を着脱可能となしたブロックパネルとし、前記フレームの横枠の上側空間に収容可能な脱臭機能体と該脱臭機能体を覆う有孔パネル板とからなる脱臭装置を、前記壁側パネル及びサイドパネルの単又は複数のブロックに配設してなるものである。
ここで、前記脱臭機能体が、平面視略波形断面形状の脱臭シート体であると好ましい。
また、前記脱臭シート体の外周面を軟質枠体により囲んでなると好ましい。
さらに、前記有孔パネル板を、上下複数の水平長孔が形成され、該水平長孔にルーバーが設けられたルーバーパネル板、又は、上下左右複数のパンチング孔が形成されたパンチングパネル板としてなると好ましい。
さらにまた、前記脱臭装置を前記サイドパネルの単又は複数のブロックに配設すると共に、該脱臭装置の有孔パネル板を脱臭機能体の表裏に設けてなると好ましい。
本発明に係る脱臭機能付パネルシステムによれば、既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムであって、前記壁側パネル及びサイドパネルを、複数の縦枠と該縦枠間に横設された複数の横枠とにより形成されるフレームのブロック毎にパネル板を着脱可能となしたブロックパネルとし、前記フレームの横枠の上側空間に収容可能な脱臭機能体と該脱臭機能体を覆う有孔パネル板とからなる脱臭装置を、前記壁側パネル及びサイドパネルの単又は複数のブロックに配設してなるので、簡素な構成によりコストの増大を抑制することができる。また、使用者の要求に合わせて、前記脱臭装置の位置の変更を行うこと、及び、脱臭性能の加減のために前記脱臭装置の個数を増減することを容易に行うことができる。
また、前記脱臭機能体が、脱臭シート体であると、脱臭シート体の接触面積が増大すること、及び、上下方向の空気の流れを阻害することがないため、空調等による室内空気の温度差によって生じる自然対流を効果的に利用できることから、脱臭性能を向上することができる。その上、脱臭シート体が平面視略波形断面形状であると、自立性及び安定性が高い。
さらに、前記脱臭シート体の外周面を軟質枠体により囲んでなると、軟質枠体の弾力性を利用して、脱臭機能体の取付け・取外しを容易にかつ確実に行うことができるため、脱臭装置の取付け作業及びメンテナンス作業が容易となる。
さらにまた、前記有孔パネル板を、上下複数の水平長孔が形成され、該水平長孔にルーバーが設けられたルーバーパネル板、又は、上下左右複数のパンチング孔が形成されたパンチングパネル板としてなると、脱臭機能体への空気の吸入及び該脱臭機能体に沿って通過した空気の吹出を容易かつ確実に行うことができると共に、統一した印象により準個室の意匠性を阻害することがない。
また、前記脱臭装置を前記サイドパネルの単又は複数のブロックに配設すると共に、該脱臭装置の有孔パネル板を脱臭機能体の表裏に設けてなると、サイドパネルにより仕切られる隣接する2つの準個室で脱臭機能体の表裏両面を利用して脱臭装置を共用することができると共に、一方の準個室から他方の準個室への脱臭装置を通しての空気の流通がないため、衛生上も好ましい。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムが用いられた大部屋病室の例を示す平面図である。図1において、病院の大部屋病室Rは、廊下側の中央部に出入口Dがあり、該出入口Dと対面する側には採光のための複数の窓W,Wを有し、その両側は構造壁C,Cで仕切られており、出入口Dから窓W,W側まで共用空間Sが設けられている。そして、大部屋の個室化パネルシステムA,A及び共用空間Sに面するカーテンCT,CTにより、準個室R1〜R4が形成される。また、構造壁C側に頭部側を向けてベッドB,…が配置される。なお、カーテンCTの代わりに、扉付きパネル又は衝立等の開閉可能な仕切手段を配置してもよい。
大部屋の個室化パネルシステムAは、大部屋Rの構造壁Cに沿って壁側パネル1,1を設置するとともに、該壁側パネル1,1に対して直角に連結されたサイドパネル2により形成される平面視略T字状のものであり、該サイドパネル2により、準個室R1,R2(R3,R4)間が仕切られる。尚、該個室化パネルシステムAは、壁側パネル1,…に対して、複数のサイドパネル2,…を、間隔を置いて平面視π字状に連結して構成してもよい。この場合は、一方の構造壁Cの側に三つの準個室が形成され、大部屋Rを6人部屋として使用できる。
このような大部屋の個室化パネルシステムA,…を用いると共に、該パネルシステムAのサイドパネル2の遊端側に開閉可能なカーテンCT又は開閉可能な仕切手段を配置すれば、既設の大部屋Rに、よりプライバシーが確保された準個室R1,…を容易に形成することができる。また、本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムAは、壁側パネル1,1にサイドパネル2を平面視略T字状、あるいは平面視略π字状に連結した構造体であるので、床面Fに自立状態で設置することが可能であり、構造壁Cや床面Fに何ら手を加える必要がない。従って、既存の病院の大部屋Rに、短時間で簡単に設置することが可能であり、その際に騒音等が発生しないので、他の大部屋の入院患者はそのままの状態で施工することも可能である。
図2〜図4は、壁側パネル及びサイドパネルを構成する間仕切パネルの構造の説明図であり、図2は部分分解斜視図、図3はパネル板を縦枠に取付ける構造を示す部分分解斜視図、図4は、フレームの表裏両面にパネル板を取付けた状態を示す縦断側面図である。
壁側パネル1及びサイドパネル2を構成する間仕切パネルは、フレーム11の表裏に複数枚のパネル板21,…を上下方向に配列させて着脱可能とした積層タイプのブロックパネル構造である。フレーム11は両側縦枠12,12間に複数の横枠13,…を横設してなり、縦枠12のパネル板21取付面には開口12a,…が形成されている。
パネル板21の両側縁部の裏面(フレーム11に対向する面)には、上下の取付孔21a,21aが形成されている。そして、該上下の取付孔21a,21aには、上部連結具31及び下部連結具32が内嵌される。そして、前記フレーム11の両側の縦枠12,12に形成した上下左右の開口12a,…に、前記下部連結具32に設けた下向きフック32aを係止するとともに、前記上部連結具31に設けた係合爪31aを抜止め状態で弾性係合させて前記パネル板21を取付ける。したがって、パネル板21,…は、壁側パネル1及びサイドパネル2を構成する間仕切パネルのフレーム11,…に容易に着脱することができる。尚、上下のパネル板21,21間には、横目地材22が配設されており、上下のパネル板間の間隙を塞ぐと共に特に意匠面での統一感を向上することができる。
図5及び図6は、間仕切パネルの連結構造の説明図であり、図5は分解斜視図、図6は横断平面図である。連結ブロック41は、水平方向の直交する4方向に間仕切パネルを連結することができる構造となっており、該4方向のうちの1方向には、直接縦枠12が、その通孔12bを通して取付ボルト43を螺孔41bに螺合させることにより取付けられる。そして、他の3方向には、通孔42b,42bを通して螺孔41a,41aに取付ネジ44,44を螺合させて取付部材42を連結ブロック41に固定した状態で、その通孔12bを通して取付ボルト43を取付部材42の螺孔42aに螺合させることにより、縦枠12を取付けることができる。
したがって、図5及び図6に示すように、平面視略T字状の個室化パネルシステムAにおける壁側パネル1,1及びサイドパネル2を強固にかつ容易に連結することができる。尚、連結ブロック41には、壁側パネル1,1及びサイドパネル2が連結されない部分に連結部カバー45が装着され、壁側パネル1及びサイドパネル2間の目地部には、突起部41c,41cに目地カバー46,46が装着される。また、サイドパネル2の遊端部には側カバー47が装着される。
本実施形態では、前記準個室に面する壁側パネル1及びサイドパネル2は、それぞれ3枚の間仕切パネルを直線状に連結して構成されている。各間仕切パネルを直線状に連結するには、隣接するフレーム11,11の両側縦枠12,12同士を、その間に図示しない連結ブロックを介して直接ボルトで連結する。ここで、前記間仕切パネルは、横幅が900mm、あるいは600mm、厚さが90mmのものを使用している。また、前記パネル板21の上下幅は、前記フレーム11の縦枠12に形成した開口12a,…の最小上下間隔に取付けることが可能な最小基準幅の整数倍で自由に決定することができる。
図7〜図10は、本発明に係る脱臭機能付パネルシステムの構成例の説明図であり、図7は大部屋の個室化パネルシステムAのサイドパネル2により仕切られた準個室R1,R2を示す斜視図、図8は脱臭機能体を組み込んだ間仕切パネルの分解斜視図、図9は脱臭機能体まわりの横断平面図、図10は脱臭機能体のフレームへの収容を示す部分分解斜視図である。
図8に示すように、脱臭装置DSは、フレーム11の縦枠12,12間に横設された横枠13の上側空間に収容可能な脱臭機能体51と、該脱臭機能体51を覆う表裏の有孔パネル板であるルーバーパネル板23,23とからなる。ルーバーパネル板23は、前記パネル板21と同様に(図2〜図4参照。)、フレーム11に容易に着脱できる構成となっており、ルーバーパネル板23には、上下複数の水平長孔23a,…が形成され、水平長孔23a,…の上側にはルーバー23b,…が設けられている。このようなルーバーパネル板23を用いれば、脱臭機能体51への空気の吸入及び脱臭機能体51に沿って通過した空気の吹出を容易かつ確実に行うことができると共に、統一した印象により準個室の意匠性を阻害することがない。
図8及び図10に示すように、脱臭機能体51は、脱臭シート体52の外周面に枠体53を取付け、脱臭機能体51を収容するフレーム11の縦枠12,12間の横枠13の上側空間に合わせた正面視略矩形に形成されている。枠体53は、従来のプリーツ型のフィルターにおける枠体のような硬質のものと異なり、例えばポリエチレン又はポリウレタン等からなる合成樹脂フォーム又はスポンジ材等の軟質のものであるため、該枠体53の弾力性を利用してフレーム11内の縦枠12,12及び横枠13,13に密着させることができる。また、該軟質の枠体53により脱臭機能体51まわりのフレーム11の寸法誤差等を吸収できるため、脱臭機能体51の取付けが容易となる。さらに、枠体53により型崩れしないと共にメンテナンス作業が容易となる。
脱臭シート体52は、例えば、段ボール、発泡スチロール、スポンジ又はプラスチック等を山折り・谷折りを連続して辺が上下方向となるように形成してなる平面視略波形断面のプリーツ型の基体の表裏面に、活性炭等を含む脱臭シートを貼着してなるものである。なお、前記基体を用いずに、脱臭シートのみにより、平面視略波形の脱臭シート体52を形成してもよい。脱臭シート体52は、前記のとおり平面視略波形断面形状であるので、自立性及び安定性が高い形状となっている。したがって、脱臭シート体52の上下左右を囲む枠体53は必須のものではなく、該枠体53をなくして脱臭シート体52の外形寸法を大きくすることもできる。なお、前記プリーツ型の脱臭シート体52の前後の山部(稜線部分)を表裏のルーバーパネル板23,23に密着させるようにすれば、脱臭機能体をフレーム11内でさらに安定して保持することができる。
図8及び図10に示すように、有孔パネル板であるルーバーパネル板23,23及び脱臭機能体51は、容易に着脱可能であるため、メンテナンスを容易に行うことができると共に、使用者の脱臭位置又は脱臭性能の変更等の要求に合わせて、脱臭装置DSの設置位置の変更及び個数の増減を容易に行うことができる。図7においては、サイドパネル2の最下ブロックの中央の一箇所に脱臭装置DSを設けた例、すなわちサイドパネル2の最下ブロックの中央のパネル板の表裏をルーバーパネル板23,23として、該ルーバーパネル板23,23に覆われる横枠13の上側空間に脱臭機能体51を収容した例を示しているが、脱臭装置DSは、壁側パネル1,1に設けてもよいし、最下のブロック全体を脱臭装置DS,…としてもよい。また、最下のブロック以外のブロックの適宜箇所に、単又は複数の脱臭装置DS,…を設けてもよい。なお、図7において、壁側パネル1,1及びサイドパネル2の遊端部(側端部)には側カバー47,…が、上面には笠木48,…が、最下のパネル板の下側には巾木49,…が装着される。
図8〜図10に示すような平面視略波形断面形状の脱臭シート体52を用いれば、脱臭シート体の接触面積が増大するため脱臭性能が向上する。また、上下方向の空気の流れを阻害することがないため、空調等による室内空気の温度差によって生じる自然対流を効果的に利用して脱臭性能をさらに向上することができる。さらに、例えば図7のようにサイドパネル2に脱臭装置DSを設ければ、脱臭シート体52(図9参照。)を共用して、脱臭シート体52の表裏両面を利用して隣接する準個室R1,R2の両方の脱臭を行うことができると共に、一方の準個室から他方の準個室への脱臭装置DSを通しての空気の流通がないため、衛生上も好ましい。そして、このような簡素な構成により準個室を効果的に脱臭することができると共にコストの増大を抑制することができるため、投資負担を少なくしながら病院等における既存の大部屋の個室化を促進することができる。
図11は脱臭機能体を組み込んだ間仕切パネルの分解斜視図であり、図8の例とは有孔パネル板であるパンチングパネル板24,24が異なるものである。パンチングパネル板24は、上下左右複数のパンチング孔24a,…が形成されており、該パンチング孔24a,…により、脱臭機能体51への空気の吸入及び脱臭機能体51に沿って通過した空気の吹出が行われる。このような構成によっても前記空気の吸入及び吹出を容易かつ確実に行うことができると共に、統一した印象により準個室の意匠性を阻害することがない。
本発明に係る脱臭機能付パネルシステムによる大部屋の個室化パネルシステムは、病院の大部屋病室に適用することを主な用途とするが、その他の既存の大部屋を個室化する用途、例えば簡易宿泊所、緊急避難所等において大部屋、例えば体育館や公民館等の室内を複数に区画して個室化する用途にも適用できるものである。
本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムが用いられた大部屋病室の例を示す平面図である。 壁側パネル及びサイドパネルを構成する間仕切パネルの構造の部分分解斜視図である。 パネル板を縦枠に取付ける構造を示す部分分解斜視図である。 フレームの表裏両面にパネル板を取付けた状態を示す縦断側面図である。 間仕切パネルの連結構造を示す分解斜視図である。 同じく横断平面図である。 本発明に係る脱臭機能付パネルシステムの構成例を示す斜視図である。 脱臭機能体を組み込んだ間仕切パネルの構造の分解斜視図である。 脱臭機能体まわりの横断平面図である。 脱臭機能体のフレームへの収容を示す部分分解斜視図である 脱臭機能体を組み込んだ間仕切パネルの構造の分解斜視図である。
符号の説明
A 大部屋の個室化パネルシステム
B ベッド
C 構造壁
D 出入口
CT カーテン
DS 脱臭装置
R 大部屋
R1〜R4 準個室
S 共用空間
W 窓
1 壁側パネル
2 サイドパネル
11 フレーム
12 縦枠
12a 開口
13 横枠
21 パネル板
21a 取付孔
23 ルーバーパネル板(有孔パネル板)
23a 水平長孔
23b ルーバー
24 パンチングパネル板(有孔パネル板)
24a パンチング孔
31 上部連結具
31a 係合爪
32 下部連結具
32a フック
51 脱臭機能体
52 脱臭シート体
53 枠体

Claims (5)

  1. 既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムであって、
    前記壁側パネル及びサイドパネルを、複数の縦枠と該縦枠間に横設された複数の横枠とにより形成されるフレームのブロック毎にパネル板を着脱可能となしたブロックパネルとし、
    前記フレームの横枠の上側空間に収容可能な脱臭機能体と該脱臭機能体を覆う有孔パネル板とからなる脱臭装置を、前記壁側パネル及びサイドパネルの単又は複数のブロックに配設してなる脱臭機能付パネルシステム。
  2. 前記脱臭機能体が、平面視略波形断面形状の脱臭シート体である請求項1記載の脱臭機能付パネルシステム。
  3. 前記脱臭シート体の外周面を軟質枠体により囲んでなる請求項2記載の脱臭機能付パネルシステム。
  4. 前記有孔パネル板を、上下複数の水平長孔が形成され、該水平長孔にルーバーが設けられたルーバーパネル板、又は、上下左右複数のパンチング孔が形成されたパンチングパネル板としてなる請求項1記載の脱臭機能付パネルシステム。
  5. 前記脱臭装置を前記サイドパネルの単又は複数のブロックに配設すると共に、該脱臭装置の有孔パネル板を脱臭機能体の表裏に設けてなる請求項1記載の脱臭機能付パネルシステム。
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