JP2007001737A - ベルトコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 直線状フレーム1の両側に配置したテールローラ3,3’に亘って無端状のベルト4を巻回し、その無端状ベルトの復路側4bを、ベルトの内側に配置した回転部材5,5’と、前記回転部材と対応させてベルトの外側に配置した無端回動する駆動回転体6,6’で挟持し、その駆動回転体の無端回動による挟持箇所の移動により無端状ベルトを回動する。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、無端状ベルトに油、水、粉等が付着し、それがドライブプーリに付着した時、無端状ベルトとの接触摩擦力が低下し、それにより無端状ベルトへの回転伝達力が低下し、無端状ベルトの回転走行が不安定になるという問題点を有する。
又、本発明の他の目的は、無端状ベルトに油、水、粉等が付着しても安定した回転走行を確保することが出来るベルトコンベヤを提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、無端状ベルトを巻回したフレームが駆動部と分離できて上方に外れ、無端状ベルトの交換を容易に行なうことができるベルトコンベヤを提供することにある。
上記挟持の形態としては、磁石の吸着作用を利用する形態、スプリングによる圧着作用を利用する形態等が上げられる。
上記回転部材の形態としては、無端回動するチェーン、タイミングベルト、スチールベルト、丸ベルト等の回転帯、或いは多数の小ローラを平行に並べたローラユニット等が挙げられる。又、それら回転部材はフリー回転式、或いは駆動式の何れでもよい。
又、回転部材と駆動回転体からなる挟持手段の配設位置は、無端状ベルトの幅方向の範囲内であればよく、その配置する位置及び個数は無端状ベルトのバルト幅などに応じて適宜決定する。例えば、ベルト幅方向の両側部、或いはベルト幅の略真中1箇所等、任意である。
磁石同士を吸着させる場合は、駆動回転体の回転帯にN極又はS極の何れか一方を固着し、対応する回転部材の回転帯には前記駆動回転体の磁石と吸着作用を生じる反対極の磁石を固着する。
前記駆動回転体の回転帯としては、伸び縮みが殆ど無く弾性変形の少ない部材、例えばチェーンを使用し、これに取付片を介して磁石又は金属板を取り付けて構成する(請求項3)。回転帯に取付片を介して取り付ける磁石の形状は、表面が平坦な平板に限らず、円形状をしたものでもよく、要は磁石の吸着作用による挟持状態が確立されるものであればよい。
尚、前記回転帯には、前記チェーンの他に、タイミングベルト、スチールベルト等をも使用することができる。又、回転帯自体の外周が磁化したものでもよい。
上記手段によれば、回転部材又は駆動回転体の一方を他方に対して離間することで無端状ベルトの挟持状態が開放される。それにより、無端状ベルトの取外しを容易に行うことができる。尚、ベルトの外側に配置する挟持手段を移動可能に構成するほうが、操作及び構造上、有利である。
しかも、駆動回転体(駆動部)が無端状ベルトの復路側の下側(外側)に配置されているため、駆動回転体(駆動部)とフレームとの連結を分離可能な構造とした場合は、駆動回転体(駆動部)からフレームを上方に分離することができる。それにより、無端状ベルトの交換も容易に行なうことが可能なベルトコンベヤを提供できる。
図1は、本発明に係る駆動方式を備えたベルトコンベヤAを示し、横長のフレーム1が脚部材2で水平に支持され、前記フレーム1の機長方向両側にはテールローラ3,3’が回転自在に支持され、そのテールローラ3,3’に亘って無端状ベルト4が巻回されると共に、該無端状ベルト4の復路側4bの内側に回転部材5,5’が、その回転部材5,5’と対応する無端状ベルト4の外側に無端回動する駆動回転体6,6’が配置されて前記復路側ベルトを挟持し、駆動回転体6,6’の無端回動により無端状ベルト4が回動され、往路側4aに載置された被搬送物Wが搬送されるように構成されている。
又、上記フレーム1における前後の側板1b,1cの下面には機長方向に所定の間隔を置いて脚部材2がボルト・ナットで連結固定されている。尚、フレーム1は、図示するように、前後の側板1b,1cの前・後面及び下面に蟻溝(入口の開口幅が奥の溝幅より狭い溝構造)8が形成されたアルミニウム材の引き物である場合は、その蟻溝8を利用して脚部材2を所定の位置に定着することができる。
チェーン6aに対する磁石6bの固着は、図3(b)に示すように、チェーン6aの無端回動を阻害しないように、チェーン6aを構成するリンクプレート10に固着されている。その具体的な取付構造については後述する。
具体的には、補助取付板12,12’の機長方向に所定の間隔を置いて回転自在に軸支したスプロケット13a,13b、13a’,13b’に亘って巻装されている。そして、一方のスプロケット13a、13a’に亘って固着した軸14aは前記補助取付板12,12’に取り付けた軸受15,15’を介して取付板11外方に突出され、その突出部分に駆動機構16が接続されている。
又、他方のスプロケット13bを取り付けた軸14bは前記軸14aとの軸間距離を調整し得るように補助取付板12に開設した長孔17に嵌合されている。これにより、軸14bを前記長孔17に沿って移動調整することでスプロケット13aとスプロケット13bとの軸間距離が可変し、チェーン8の張り具合を調整できるように構成されている。尚、スプロケット13bの軸14bを長孔17に沿って移動調整した後は、ナットを締め付けるなどして調整後の状態に固定する。
図3(b)は、チェーン6aを構成する各リンクプレート10における長さ方向の略中央位置の外周縁に、磁石取付片22を直角水平方向外側に向けて一体に突出形成し、その内外(左右)のリンクプレート10の磁石取付片22に亘って台板23をネジ止め固定し、その台板23の上面(外側面)中央に磁石6bをネジ止め固定する。尚、磁石6bの外表面(ベルトと当接する面)は面一となるように、磁石に座ぐりを施してネジ止め固定する。又、台板23に対する磁石6bの固定は、ネジ止めに限定されず、接着材による固定でもよいものであり、従来の全ての取付方法が適用される。しかし、ネジ止めとした場合は、磁石が損傷した場合の交換を容易に行なうことができるという利点を有する。
そして、台板23に固定する磁石6bの幅(無端回動する方向に対し直交する方向)は、回転部材5,5’を構成する二列のローラ5aをカバーする幅とする。
その場合の無端回動する回転体の形態は、駆動回転体6,6’と同様、チェーン(回転帯)の外面に磁石を取り付けたもの、或いはタイミングベルトの外面に磁石を取り付けたもの、磁石を練りこんだ丸ベルト、平ベルト等何れでもよいものである。又、その回転体は下側の駆動回転体6,6’と同様、駆動タイプ、或いはフリー回転タイプの何れでもよい。
例えば、図3(b)の形態において、台板23の上面に、磁石6bに替えてスプリングで外側に付勢された圧着板を設け、そうした圧着板同士でベルトを挟持するようにする。
3,3’…テールローラ 4…無端状ベルト
5,5’…回転部材 6,6’…駆動回転体
6a…チェーン(回転帯) 6b…磁石
Claims (6)
- 直線状フレームの両側に配置したテールローラに亘って無端状のベルトを巻回し、その無端状ベルトの復路側を、ベルトの内側に配置した回転部材と、前記回転部材と対応させてベルトの外側に配置した無端回動する駆動回転体で挟持し、その駆動回転体の無端回動による挟持箇所の移動により無端状ベルトを回動することを特徴とするベルトコンベヤ。
- 前記駆動回転体は、無端回動する回転帯と、該回転帯の外側面に所定間隔を置いて磁石を固着して構成され、無端状ベルトを挟んで対応する磁石または磁石に対して吸着する金属材からなる回転部材との吸着作用でベルトを挟持し、移送することを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤ。
- 前記駆動回転体の回転帯がチェーンで、これに取付片を介して磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のベルトコンベヤ。
- 前記回転部材と無端回動する駆動回転体によるベルトの挟持手段は、無端状ベルトの幅方向の両側に配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のベルトコンベヤ。
- 前記駆動回転体が、対応する回転部材に対して接離切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のベルトコンベヤ。
- 前記無端状ベルトを挟持する回転部材と駆動回転体が、無端回動する回転帯と、該回転帯の外側面に所定間隔を置いて弾性体を固着して構成され、ベルトを挟んで対応する回転帯の弾性体同士の圧着で該ベルトを挟持し、移送することを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤ。
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