JP2008229742A - 帯鋸盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯鋸盤における鋸刃の振動及び騒音を防止する。
【解決手段】駆動ホイール11と少なくとも一つの従動ホイール13に無端環状の帯鋸刃9を卷回した帯鋸盤1において、前記帯鋸刃9の走行ラインBSLの少なくとも一箇所で、前記帯鋸刃9の側面に平面接触で前記鋸刃9を押さえ、前記帯鋸刃9の振動及び騒音を防止すべく鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材45を備えてなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、帯鋸盤に関し、特に帯鋸刃の振動及び騒音を防止するための帯鋸盤に関する。
従来、帯鋸盤は、例えば、駆動ホイールと従動ホイールに無端環状の帯鋸刃が卷回されており、ワークを切断するための帯鋸刃の切断経路側がワークに対して直角となるように帯鋸刃の側面を前後から挟むようにした一対の鋸刃案内部材が前記駆動ホイールと従動ホイールの側にそれぞれ設けられている。
上記の切断経路側の帯鋸刃でワークを切断するとき、帯鋸刃は刃厚の方向に振れ易く、振動が生じるために、大きな騒音が生じることになる。そのために、例えば、特に大型の難削材の例えばステンレスや工具鋼などは切断時間が長いために、夜間操業が難しいという問題点があった。
上記の騒音を防止するために、例えば、特許文献1及び特許文献2に示されているように、鋸刃案内部材に軸承して設けた1対のローラで前記切断経路側の帯鋸刃の両側を挟み込むことで、帯鋸刃の振動を防止する帯鋸刃の振動防止装置が開発されている。
また、他の振動防止装置としては、例えば、特許文献3及び特許文献4に示されているように、帯鋸刃に急激な増速、減速を行って前記帯鋸刃の回転速度を振動化して帯鋸刃の縦振動による騒音を減少するものである。前記帯鋸刃を回転駆動するための制御モータに矩形パルスを印加することで、帯鋸刃の急激な増速、減速を行う方法が開発されている。
実用新案登録第2523104号公報 実公平6−34898号公報 特開2005−205589号公報 特開2006−55997号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2の振動防止装置においては、1対の各ローラの頂点が帯鋸刃の面に接触する状態で、所謂、帯鋸刃の面に線接触する状態であるために、振動の発生エネルギーに比べて振動を吸収するための減衰量のエネルギーが小さいので、騒音防止の効果が小さいという問題点があった。しかも、より一層振動防止効果をアップするためには、帯鋸刃に対する1対のローラの押圧力を大きくする必要があるので、帯鋸刃の寿命に悪影響を及ぼすことになる。さらに、騒音防止効果をアップするために複数対のローラを設けるとしても、その数には限界がある。
特許文献3及び特許文献4の振動防止装置は、大変優れた振動防止効果を奏するもので、「パルスカッティング」と称するが、制御装置を用いて振動制御する必要があるので、コストが高いという問題点があった。
上記発明が解決しようとする課題を達成するために、この発明の帯鋸盤は、駆動ホイールと少なくとも一つの従動ホイールに無端環状の帯鋸刃を卷回した帯鋸盤において、
前記帯鋸刃の走行ラインの少なくとも一箇所で、前記帯鋸刃の側面に平面接触で前記帯鋸刃を押さえ、前記帯鋸刃の振動及び騒音を防止すべく鋸刃面接触押え手段を備えてなることを特徴とするものである。
また、この発明の帯鋸盤は、前記帯鋸盤において、前記鋸刃面接触押え手段が、前記帯鋸刃の走行ラインと同じ方向に向けて回転自在な少なくとも1つの回転体と、この回転体に卷回した無端環状体と、この無端環状体の外周側に設けて前記帯鋸刃の側面に着脱自在な多数の磁石と、で構成されていることが好ましい。
また、この発明の帯鋸盤は、前記帯鋸盤において、前記回転体がスプロケットで、前記無端環状体がチェーンで、又は前記回転体がプーリで、前記無端環状体がVベルトで、或いは前記回転体がタイミングプーリで、前記無端環状体がタイミングベルトで構成されていることが好ましい。
また、この発明の帯鋸盤は、前記帯鋸盤において、前記鋸刃面接触押え手段が、前記帯鋸刃の側面と滑走可能な面接触で前記帯鋸刃を走行ラインから外れる方向に押し当てる平面押当て部材であることが好ましい。
また、この発明の帯鋸盤は、前記帯鋸盤において、前記鋸刃面接触押え手段に、前記帯鋸刃の振動を吸収する振動吸収部材を介設していることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、常時、帯鋸刃の側面が鋸刃面接触押え手段によって面接触で押さえられることで、帯鋸刃の振動を吸収するための減衰量のエネルギーが大きくなるので、帯鋸刃の振動の発生エネルギーとの差が小さくなることから、騒音防止の効果を大きくすることができる。また、帯鋸刃に対して過度に押圧力をかける必要がないので、帯鋸刃の寿命をアップすることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態に係る帯鋸盤としては、竪型帯鋸盤を例にとって説明する。しかし、横型帯鋸盤などの他の形態の帯鋸盤にも適用されるものである。
図7乃至は図9を参照するに、竪型帯鋸盤1は、床上に設置された架台からなる基台3をベースにしており、この基台3の図8において右方には、ふところ部5を備えた断面逆C字状をなす鋸刃ハウジング7が図7において左右方向(X軸方向)に走行移動可能に設けられている。
鋸刃ハウジング7にはエンドレス状の帯鋸刃9と、この帯鋸刃9を掛回支持する回転可能な駆動ホイール11と、側部の従動ホイール13と、上部の従動ホイール15と、前記駆動ホイール11を回転駆動させる図示しないホイール用駆動モータが備えられている。
より詳しくは、鋸刃ハウジング7は駆動ホイール11及びホイール用駆動モータを収納する下部フレーム17と、この下部フレーム17の上面の片側に立設されて従動ホイール13を収納する支柱フレーム19と、この支柱フレーム19の上部に一体的に固定され従動ホイール15を収納する上部フレーム21とから成り、各フレーム17、19、21により図8において右方向が開口されたふところ部5を備えた断面C字状をなしている。
エンドレス状の帯鋸刃9は駆動ホイール11と従動ホイール13と従動ホイール15に三角形状をなすように掛け回されており、その一側がふところ部5の開口側を上部フレーム21から下部フレーム17へ上から下に通過走行しており、帯鋸刃9の他側が支柱フレーム19内の従動ホイール13を経て下から上へ走行するよう設けられている。また、上記のように掛け回されたエンドレス状の帯鋸刃9は、図1に示されているように、鋸刃テンショナー23により張力が調整される構成である。
また、上部フレーム21の下部には、前記帯鋸刃9の歯先部がワークを切断する方向に案内保持する案内部25を備えた鋸刃案内アーム27がワークの大きさに応じて上下方向に移動調整可能に設けられている。なお、上記の案内部25は、図1に示されているように、帯鋸刃9の側面を両側から挟み込んでガイドする構成である。また、図示されていないが、下部フレーム17の側にも上記の案内部25と同じ構造の案内部が設けられている。
また、ワークを載置する第1テーブル29が前述した下部フレーム17の上方のふところ部5内に、換言すれば帯鋸刃9の切断ラインCLより図8において右側に位置しており、鋸刃ハウジング7の走行方向(図7及び図9において左右方向;X軸方向)に向けてほぼ水平に延伸されており、第1テーブル29の両端が基台3の一部を構成する支持部としての例えば前端側第1テーブル支持架台31と後端側第1テーブル支持架台33の上に載置される構造で取り付けられている。
従って、第1テーブル29の両端が前端側第1テーブル支持架台31と後端側第1テーブル支持架台33で支持されているだけで、第1テーブル29の下方は空間部となっており、この空間部を鋸刃ハウジング7の下部フレーム17が走行する構造である。
また、帯鋸刃9の切断ラインCLより図8において左側には、帯鋸刃9をエンドレスに通過走行する隙間Dを介して第1テーブル29に隣接するように第2テーブル35が設けられている。この第2テーブル35は図7及び図9に示されているように第2テーブル支持架台37に支持されてX軸方向に延伸されている。
なお、上記の基台3には、図示しないリニアガイドが図7及び図9において左右方向に延伸されており、鋸刃ハウジング7に設けた図示しないスライドが前記リニアガイドの上面に沿って前後移動する構成である。したがって、鋸刃ハウジング7は図示しないモータ等の回転駆動装置によりX軸方向に移動走行自在に設けられている。
また、鋸刃ハウジング7は、図7において実線で示されているように第1テーブル29の左端側つまり前方側が切断開始位置であり、図7において2点鎖線で示されているように第1テーブル29の右端側つまり後方側が切断終了位置である。
なお、上記の第1テーブル29の上面と第2テーブル35の上面にはそれぞれ、Y軸方向へ延伸された複数のワーク支持台39が並列に配置されており、一部のワーク支持台39の間には、ワークを載置して円滑に移動可能にするためのローラを多数備えたローラ支持台41が適宜間隔に設けられている。
次に、この発明の実施の形態の主要部を構成する鋸刃の振動防止装置43について図面を参照して説明する。
図1乃至は図3を併せて参照するに、振動防止装置43は、基本的には、前記帯鋸刃9の側面に平面接触で前記帯鋸刃9を押さえるための鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材45が、前記帯鋸刃9の走行ラインBSLの少なくとも一箇所に設けられていることである。
第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45としては、図2及び図3に示されているように、2つの回転体としての例えばスプロケット47が前述した鋸刃案内アーム27に設けた支持ブラケット49に軸部51及び軸受部53を介して軸承されている。前記2つのスプロケット47には無端環状体としての例えばチェーン55が噛合して前記帯鋸刃9の走行ラインBSLと同じ方向に向けて回転自在に卷回されている。さらに、前記チェーン55の外周側には前記帯鋸刃9の側面に着脱自在な多数の磁石57としての例えばマグネットキャッチ(商品名)が設けられている。
より詳しくは、チェーン55を構成する多数の各リンク59の外側には平板状の磁石取付ベース61が一体的に固定されており、前記各磁石取付ベース61の外側に上記の磁石57がねじ63で止められている。
上記の鋸刃面接触押え部材45は、図2に示されているように、前記帯鋸刃9の側に位置する複数の磁石57が帯鋸刃9の側面に吸着した状態で組立てられる。
また、上記構成と同様の鋸刃面接触押え部材45は、図1に示されているように、鋸刃ハウジング7に図示しない支持ブラケットを介して設けても良い。すなわち、この実施の形態では、鋸刃案内アーム27に設けた1つ目の鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材45Aが無端環状の帯鋸刃9の走行ラインBSLの内側に設けられると共に、鋸刃ハウジング7に設けた2つ目の鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材45Bが無端環状の帯鋸刃9の走行ラインBSLの外側に設けられている。しかも、鋸刃面接触押え部材45Aは鋸刃案内アーム27の上下動に伴って上下に移動することになる。
上記構成により、鋸刃ハウジング7が切断開始位置に位置する状態で、ワークはローラ支持台41により搬送され、第1テーブル29の上面と第2テーブル35の上面の複数のワーク支持台39に載置される。ワークは図示しないクランプ装置でクランプされてから切断幅位置決め装置により切断幅が位置決めされる。次いで、鋸刃ハウジング7が図7において右方向の切断終了位置へ走行移動することにより、ワークは鋸刃ハウジング7内のエンドレスに回転する帯鋸刃9により切断される。
このとき、帯鋸刃9が回転走行する際には、前記鋸刃面接触押え部材45の幾つかの各磁石57が帯鋸刃9の側面に吸着した状態であるので、帯鋸刃9の走行に伴ってチェーン55が図2において反時計回り方向に回転することになり、走行する帯鋸刃9の側面には後続する磁石57が次々と吸着しては離反していくので、常時、帯鋸刃9の側面が鋸刃面接触押え部材45の複数の磁石57によって面接触で押さえられることになる。したがって、帯鋸刃9の側面が面接触で押さえられることで、帯鋸刃9の振動を吸収するための減衰量のエネルギーが大きくなるので、帯鋸刃9の振動の発生エネルギーとの差が小さくなる。その結果、騒音防止の効果が大きくなる。
さらに、スプロケット47はインボリュート歯車とは異なり、構造上、厳密にはスプロケット47に噛合するチェーン55の周速が一定ではない。したがって、チェーン55が一定速度で走行しないことも、帯鋸刃9の振動をより一層減衰する効果がある。
しかも、この第1の実施の形態では、合計で2つの鋸刃面接触押え部材45A,45Bが帯鋸刃9の走行ラインBSLの内側と外側に設けられているので、帯鋸刃9の振動を吸収するための減衰量のエネルギーがさらに大きくなるために、騒音防止の効果がより一層大きくなる。したがって、帯鋸刃9の走行ラインBSLには複数の鋸刃面接触押え部材45が設けられても良い。
ちなみに、第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45を備えた帯鋸盤1でワークを切削したところ、騒音が78〜83dB(A)に減少した。なお、鋸刃面接触押え部材45がない従来の一般的な帯鋸盤でワークを切削したときの騒音は85〜90dB(A)であった。これにより、工場の夜間操業が可能になった。
さらには、従来のように帯鋸刃9に対して過度に押圧力をかける必要がないので、帯鋸刃9の寿命をアップすることができる。
次に、第2の実施の形態の鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材65について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45と同様の部材は同じ符号を付して特に第1の実施の形態と異なる点について説明する。
図4を参照するに、鋸刃面接触押え部材65は、1つのスプロケット47が鋸刃ハウジング7や鋸刃案内アーム27などの帯鋸盤の強度部材に軸部51及び軸受部53を介して帯鋸刃9の走行ラインBSLと同じ方向に向けて回転自在に軸承されると共に、前記1つのスプロケット47に無端環状のチェーン55が噛合して卷回されている。さらに、前述した第1の実施の形態と同様に、前記チェーン55の外周側には前記帯鋸刃9の側面に着脱自在な多数の磁石57としての例えばマグネットキャッチ(商品名)が設けられている。
上記の鋸刃面接触押え部材65は、前記帯鋸刃9の側に位置する磁石57が帯鋸刃9の側面に吸着した状態で組立てられる。
この場合は、帯鋸刃9が走行する際には、常時、少なくとも1つの磁石57が走行する帯鋸刃9の側面に吸着した状態で、帯鋸刃9の走行に伴ってチェーン55が図4において反時計回り方向に回転することになる。すなわち、チェーン55の回転に伴って1つの磁石57が帯鋸刃9の側面から離反する前に、次の磁石57が帯鋸刃9の側面に吸着することになり、これを繰り返すことになる。したがって、第2の実施の形態の鋸刃面接触押え部材65は、第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45に比べると、帯鋸刃9の側面に吸着している磁石57の数が少ない分だけ、効果が低くなるが、それでも、帯鋸刃9の側面が面接触で押さえられることで、帯鋸刃9の振動を吸収するための減衰量のエネルギーが大きくなるので、帯鋸刃9の振動の発生エネルギーとの差が小さくなる。その結果、騒音防止の効果が大きくなる。
次に、第3の実施の形態の鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材67について図面を参照して説明する。なお、前述した第2の実施の形態の鋸刃面接触押え部材65とほぼ同様であるので、同様の部材は同じ符号を付して特に第2の実施の形態と異なる点について説明する。
図5参照するに、鋸刃面接触押え部材67は、1つのスプロケット47が鋸刃ハウジング7や鋸刃案内アーム27などの帯鋸盤の強度部材に軸部51及び軸受部53を介して帯鋸刃9の走行ラインBSLと同じ方向に向けて回転自在に軸承される点は第2の実施の形態と同様であるが、前記1つのスプロケット47に無端環状のチェーン55が噛合し、かつ、チェーン55の各リンク59がスプロケット47から外れない程度まで緩く卷回されている点が異なっている。
なお、前記帯鋸刃9の側面に着脱自在な多数の磁石57としての例えばマグネットキャッチ(商品名)が前記チェーン55の外周側に設けられている点は、前述した第1、第2の実施の形態と同様である。
この場合は、帯鋸刃9が走行する際には、チェーン55がスプロケット47に緩く卷回されている分だけ、帯鋸刃9の側面に吸着する磁石57の数が第2の実施の形態の鋸刃面接触押え部材65より増えることになる。すなわち帯鋸刃9の側面を面接触で押さえる面積が増えることになるので、第2の実施の形態の場合より騒音防止の効果が大きくなる。他は第2の実施の形態の場合とほぼ同様である。
次に、第4の実施の形態の鋸刃面接触押え手段としての鋸刃面接触押え部材69について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45と同様の部材は同じ符号を付して特に第1の実施の形態と異なる点について説明する。
図6を参照するに、鋸刃面接触押え部材69は、前記帯鋸刃9の側面と滑走可能な面接触で前記帯鋸刃9を走行ラインBSLから外れる方向に押し当てる平面押当て部材71で構成されるものである。
上記の鋸刃面接触押え部材69は、例えば開口部を有する箱形形状の支持体73が設けられ、この支持体73の内部には前記帯鋸刃9の振動を吸収する振動吸収部材75としての例えば弾性を有するプラスチック部材が収納されており、前記振動吸収部材75の外側には前記平面押当て部材71が支持体73の開口部より外側に突出するように固定されている。なお、上記の振動吸収部材75としてはプラスチック部材に限らず、オイルダンパやその他の形態の振動吸収部材75であっても良い。
また、前記支持体73は平面押当て部材71が前記帯鋸刃9の側面に面接触するように配置されると共に、平面押当て部材71の押当て面が帯鋸刃9の走行ラインBSLに対して直交する方向に移動調整可能である。例えば、前記支持体73は図6において上下側面にフランジ部77が突設され、前記フランジ部77に設けた長穴79は帯鋸刃9の走行ラインBSLに対して直交する方向に長く形成されている。
したがって、前記支持体73は帯鋸刃9の走行ラインBSLに対して直交する方向に移動調整された後に、前記2つのフランジ部77に設けた長穴79にボルト81を挿通して鋸刃案内アーム27に螺着、固定される。
上記構成により、鋸刃面接触押え部材69は、平面押当て部材71が前記帯鋸刃9の側面と滑走可能な面接触で前記帯鋸刃9を走行ラインBSLから外れる方向に押し当てることで、前記帯鋸刃9がそれ自体のテンションにより走行ラインBSLへ復帰しようとするので、前記帯鋸刃9の側面が確実に平面押当て部材71に滑走可能な面接触で当てられることになる。その結果、帯鋸刃9の振動を吸収するための減衰量のエネルギーが大きくなるので、帯鋸刃9の振動の発生エネルギーとの差が小さくなる。その結果、騒音防止の効果が大きくなる。
しかも、この実施の形態では、平面押当て部材71と支持体73との間には振動吸収部材75が介設されているので、減衰量のエネルギーがより一層大きくなるために騒音防止の効果がさらに大きくなるのである。
なお、前述した第2〜第4の実施の形態の鋸刃面接触押え部材65、67、69は、第1の実施の形態の場合と同様に、帯鋸刃9の走行ラインBSLに複数設けられても良い。
また、第1〜第3の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45、65、67には、第4の実施の形態の場合と同様に振動吸収部材75が介設されても良い。例えば、振動吸収部材75は、鋸刃ハウジング7や鋸刃案内アーム27などの帯鋸盤の強度部材と支持ブラケット49との間に、帯鋸刃9の走行ラインBSLに対して直交する方向の振動を吸収する構成で介設することができる。
また、前述した第1〜第3の実施の形態の鋸刃面接触押え部材45、65、67は、スプロケット47とチェーン55の組合せであるが、例えばプーリとVベルトの組合せ、タイミングプーリとタイミングベルトの組合せ、あるいは他の形態の回転体と無端環状体の組合せであっても同様に適用される。なお、上記のベルトやタイミングベルトなどの無端環状体の外周には、チェーン55の場合と同様に、多数の磁石57が設けられることになる。
この発明の実施の形態に係る第1の実施の形態の鋸刃面接触押え部材の概略的な構成図である。 図1の鋸刃面接触押え部材の詳細を示す拡大図である。 図2の右側面図である。 第2の実施の形態の鋸刃面接触押え部材の概略的な構成図である。 第3の実施の形態の鋸刃面接触押え部材の概略的な構成図である。 第4の実施の形態の鋸刃面接触押え部材の概略的な構成図である。 この発明の実施の形態で使用される竪型帯鋸盤の正面図である。 図7の右側面図である。 図7の平面図である。
符号の説明
1 竪型帯鋸盤
3 基台
5 ふところ部
7 鋸刃ハウジング
9 帯鋸刃
11 駆動ホイール
13 従動ホイール
15 従動ホイール
17 下部フレーム
19 支柱フレーム
21 上部フレーム
25 案内部
27 鋸刃案内アーム
29 第1テーブル
35 第2テーブル
43 振動防止装置
45,45A,45B 鋸刃面接触押え部材(鋸刃面接触押え手段)
47 スプロケット(回転体)
49 支持ブラケット
53 軸受部
55 チェーン(無端環状体)
57 磁石
65 鋸刃面接触押え部材(鋸刃面接触押え手段)
67 鋸刃面接触押え部材(鋸刃面接触押え手段)
69 鋸刃面接触押え部材(鋸刃面接触押え手段)
71 平面押当て部材
73 支持体
75 振動吸収部材

Claims (5)

  1. 駆動ホイールと少なくとも一つの従動ホイールに無端環状の帯鋸刃を卷回した帯鋸盤において、
    前記帯鋸刃の走行ラインの少なくとも一箇所で、前記帯鋸刃の側面に平面接触で前記帯鋸刃を押さえ、前記帯鋸刃の振動及び騒音を防止すべく鋸刃面接触押え手段を備えてなることを特徴とする帯鋸盤。
  2. 前記鋸刃面接触押え手段が、前記帯鋸刃の走行ラインと同じ方向に向けて回転自在な少なくとも1つの回転体と、この回転体に卷回した無端環状体と、この無端環状体の外周側に設けて前記帯鋸刃の側面に着脱自在な多数の磁石と、で構成されていることを特徴とする請求項1記載の帯鋸盤。
  3. 前記回転体がスプロケットで、前記無端環状体がチェーンで、又は前記回転体がプーリで、前記無端環状体がVベルトで、或いは前記回転体がタイミングプーリで、前記無端環状体がタイミングベルトで構成されていることを特徴とする請求項2記載の帯鋸盤。
  4. 前記鋸刃面接触押え手段が、前記帯鋸刃の側面と滑走可能な面接触で前記帯鋸刃を走行ラインから外れる方向に押し当てる平面押当て部材であることを特徴とする請求項1記載の帯鋸盤。
  5. 前記鋸刃面接触押え手段に、前記帯鋸刃の振動を吸収する振動吸収部材を介設していることを特徴とする請求項1、2又は4記載の帯鋸盤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012142644A3 (de) * 2011-04-20 2012-12-13 Fill Gesellschaft M.B.H. Dämpfungsrolle
CN106142183A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 浙江德凯帐篷股份有限公司 椰子切割机

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