JP3119387U - カーブベルトコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 無端状カーブベルトを安定して回転駆動することができる駆動機構を備えたカーブベルトコンベヤを提供する。
【解決手段】 平面円弧形状をなした無端状カーブベルトを、平面円弧形状をしたフレームの周方向両側に配置した折り返し部材に亘って巻装し、その折り返し部材間に位置する無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外周縁部を、該カーブベルトを挟んで上下に対応配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動により前記無端状カーブベルトを周方向に回動する。
【選択図】 図1
【解決手段】 平面円弧形状をなした無端状カーブベルトを、平面円弧形状をしたフレームの周方向両側に配置した折り返し部材に亘って巻装し、その折り返し部材間に位置する無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外周縁部を、該カーブベルトを挟んで上下に対応配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動により前記無端状カーブベルトを周方向に回動する。
【選択図】 図1
Description
本考案はカーブベルトコンベヤに関し、詳しくは無端状カーブベルトを駆動回転させる駆動機構に関する。
カーブベルトコンベヤにおける無端状カーブベルトの駆動方式として、平面略円弧形状のフレームに巻装したカーブベルトの往路側(上側)又は復路側(下側)の何れか一方または両方の外周縁部をローラ(駆動ローラとピンチローラ)で上下より挟み、そのローラを駆動回転することでカーブベルトを駆動する方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1記載のカーブベルトコンベヤは、旧来のように無端状カーブベルトの表面に引掛け用桟やビード等を備えていないため、無端状カーブベルトの製作が容易で、安価に製作できると共に、引掛け用桟やビード等の突起物が存在しない為、ベルトの着脱交換も容易に行うことができるという利点を有する。
しかし、その反面、駆動ローラ及びピンチローラはベルトと線接触であり、駆動ローラとピンチローラの摩擦力で無端状カーブベルトを周方向に送り出し、回転させるため、ベルトの回転走行が不安定になるという問題点を有する。
しかし、その反面、駆動ローラ及びピンチローラはベルトと線接触であり、駆動ローラとピンチローラの摩擦力で無端状カーブベルトを周方向に送り出し、回転させるため、ベルトの回転走行が不安定になるという問題点を有する。
本考案は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、摩擦駆動方式でありながら無端状カーブベルトを安定して回転駆動することができる駆動機構を備えたカーブベルトコンベヤを提供することにある。
更に、本考案の他の目的は、無端状カーブベルトが旋回中心方向にずれるのを抑制することができる駆動機構を備えたカーブベルトコンベヤを提供することにある。
更に、本考案の他の目的は、無端状カーブベルトが旋回中心方向にずれるのを抑制することができる駆動機構を備えたカーブベルトコンベヤを提供することにある。
上記課題を解決する為に本考案のカーブベルトコンベヤは、無端状カーブベルトを駆動する駆動回転体とカーブベルトとの接触形態を、従来の線接触から面接触に接触範囲を広くしたことを特徴とする。
即ち、平面円弧形状をなした無端状カーブベルトを、平面円弧形状をしたフレームの周方向両側に配置した折り返し部材に亘って巻装し、その折り返し部材間に位置する無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外周縁部を、該無端状カーブベルトを挟んで上下に対応配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動により前記無端状カーブベルトを周方向に回動することを特徴とする(請求項1)。
即ち、本考案のカーブベルトコンベヤは、無端状カーブベルトの外周縁部を無端回動する挟持ベルトで上下より挟持し、その挟持箇所を挟持ベルトの回動で移動させてカーブベルトを周方向に回動するようにしたものである。
又、無端状カーブベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトは、両方とも駆動タイプ、或いは駆動タイプと従動タイプとの組み合わせとするなど、何れでもよい。更に、挟持ベルトとしては、歯付ベルト、或いはVベルト等、既存のベルトを使用することができる。
即ち、平面円弧形状をなした無端状カーブベルトを、平面円弧形状をしたフレームの周方向両側に配置した折り返し部材に亘って巻装し、その折り返し部材間に位置する無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外周縁部を、該無端状カーブベルトを挟んで上下に対応配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動により前記無端状カーブベルトを周方向に回動することを特徴とする(請求項1)。
即ち、本考案のカーブベルトコンベヤは、無端状カーブベルトの外周縁部を無端回動する挟持ベルトで上下より挟持し、その挟持箇所を挟持ベルトの回動で移動させてカーブベルトを周方向に回動するようにしたものである。
又、無端状カーブベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトは、両方とも駆動タイプ、或いは駆動タイプと従動タイプとの組み合わせとするなど、何れでもよい。更に、挟持ベルトとしては、歯付ベルト、或いはVベルト等、既存のベルトを使用することができる。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの外周縁部を無端回動する挟持ベルトで上下より挟持し、その挟持した位置が無端回動する挟持ベルトの進行方向の上流側から下流側に移動することで、挟持ベルトと無端状カーブベルトとの接触範囲は面接触となり、摩擦係合力で周方向に一緒に移動される。この動作が無端回動する挟持ベルトによって連続して行なわれることで、無端状カーブベルトは駆動回転される。
前記挟持ベルトの配置は、例えば、無端状カーブベルトの旋回中心から径方向に延びる中心線に対して直角に交差する線上に、該無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方に、ベルトを上下より挟んで配置し、更に、その上下一対の挟持ベルトのうち一方の挟持ベルトは、その挟持ベルトの機長の中央部を前記中心線と直角に交差する線の交点に合わせて配置し、他方の挟持ベルトはベルト進行方向の上流側を、前記一方の挟持ベルトの機長の中央部上又はその位置よりベルト進行方向の下流側に位置させて配置する(請求項2)。
この場合は、無端状カーブベルトは径方向外側に付勢されながら駆動回転される。又、上下一対の挟持ベルトによる挟持範囲が長ければ長いほど、駆動力を増大できる。
この場合は、無端状カーブベルトは径方向外側に付勢されながら駆動回転される。又、上下一対の挟持ベルトによる挟持範囲が長ければ長いほど、駆動力を増大できる。
そして、前記一対の挟持ベルトは、無端状カーブベルトの往路側と復路側の間に1個の駆動タイプの挟持ベルトを配置し、その1個の駆動挟持ベルトと対応して往路側及び復路側の両方の外側(往路側は上側、復路側は下側)に従動タイプの挟持ベルトを配置すると共に、往路側及び復路側の従動タイプの挟持ベルトは、前記駆動タイプの挟持ベルトの機長の中央部からベルト進行方向の下流側に配置する(請求項3)。尚、この場合、往路側と復路側の間に配置する駆動タイプの挟持ベルトの長さ(歯付プーリ軸間の距離)は、従動タイプの挟持ベルトの長さ(歯付プーリ軸間の距離)の略倍の長さとする。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの往路側と復路側の両方を、それぞれ上下一対の挟持ベルトで挟持して駆動する場合、往路側と復路側との間に配置する挟持ベルトを、往路側と復路側の挟持ベルトの一方として共用することができる。
更に、前記無端状カーブベルトの往路側又は復路側の外側に配置する挟持ベルトは、対応するもう一方の挟持ベルトとで挟持状態を維持できるようフレームに対して所定位置に固定してもよいが、対応するもう一方の挟持ベルトに対して接離切り替え可能に構成してもよい(請求項4)。接離切り替えの方法としては、挟持ベルトを取付けた部材を、一側部を中心として回動する方式、或いは鉛直方向に直線移動する方式等何れでもよい。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの往路側、或いは復路側を挟持する外側の挟持ベルトが移動することで、挟持するもう一方の挟持ベルトとの間隔を広狭可変することができる。従って、該挟持ベルトを移動して挟持ベルト相互の間隔を開くことで挟持状態を解除でき、無端状カーブベルトの着脱交換を容易に行なうことが可能となる。
又、無端状カーブベルトの往路側、復路側の外側に配置する従動タイプの挟持ベルトは、ベルト進行方向の上流側の歯付プーリ軸を中心として挟持ベルト全体を180度反転自在とし、駆動タイプの挟持ベルトの回転方向も正・逆切り替え自在としてもよい(請求項5)。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの往路側の外側(上側)、復路側の外側(下側)に配置されている従動タイプの挟持ベルトを、ベルト進行方向の上流側の歯付プーリ軸を中心として180度反転させ、且つ往路側と復路側の間に配置した駆動タイプの挟持ベルトの回転方向を逆方向に切り替えることで、無端状カーブベルトの回転方向を逆方向に切り替えることができると共に、その逆方向の回転においても、無端状カーブベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトの位置は、正回転時と同様、該無端状カーブベルトの旋回中心から径方向に延びる中心線に対して直角に交差する線上に位置し、しかもベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトの位置関係も同じである為、無端状カーブベルトを径方向外側に付勢しながら回動することができる。
又、前記挟持ベルトは、無端状カーブベルトの往路側と復路側の間、及び往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外側に配置し、それら各挟持ベルトの中心線を平面視同一線上に位置するように配置してもよい(請求項6)。
更に、往路側と復路側の外側に配置する挟持ベルトは、その中心線を往路側と復路側の間に配置する真中の挟持ベルトの中心線に対して回転方向先端側が外側を向くように交差配置してもよい(請求項7)。尚、無端状カーブベルトの移動を往路側と復路側の両方で行なう場合、該無端状カーブベルトの往路側と復路側の間に配置する挟持ベルトは、1個の挟持ベルトを上下の挟持ベルトの真中に配置して、往路及び復路の両方に共用してもよい。勿論、真中に配置する挟持ベルトを、往路用と復路用、別々に配置してもよい。
更に、往路側と復路側の外側に配置する挟持ベルトは、その中心線を往路側と復路側の間に配置する真中の挟持ベルトの中心線に対して回転方向先端側が外側を向くように交差配置してもよい(請求項7)。尚、無端状カーブベルトの移動を往路側と復路側の両方で行なう場合、該無端状カーブベルトの往路側と復路側の間に配置する挟持ベルトは、1個の挟持ベルトを上下の挟持ベルトの真中に配置して、往路及び復路の両方に共用してもよい。勿論、真中に配置する挟持ベルトを、往路用と復路用、別々に配置してもよい。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの往路側,復路側の外周縁部を挟持する挟持ベルトがその中心線を平面視同一線上に配置されていることで、対向する挟持ベルトは始端側から終端側までベルトが対向し、カーブベルトを確実に移動することができる。そして、挟持ベルトの駆動も、真中に配置した挟持ベルトを駆動する回転力を歯車、ベルト等の動力伝達手段により上・下に配置する挟持ベルトへ容易に伝達できるため、各挟持ベルトが駆動回転する全駆動タイプに簡単に構成できる。
また、上下の挟持ベルトを、真中の挟持ベルトに対して互い違いに交差配置した場合は、無端状カーブベルトの外周縁を径方向外側に付勢しながら移動することができる。
また、上下の挟持ベルトを、真中の挟持ベルトに対して互い違いに交差配置した場合は、無端状カーブベルトの外周縁を径方向外側に付勢しながら移動することができる。
更に、前記無端状カーブベルトの往路側又は復路側の外側に配置する挟持ベルトは、対応するもう一方の挟持ベルトとで挟持状態を維持できるようフレームに対して所定位置に固定してもよいが、対応するもう一方の挟持ベルトに対して接離切り替え可能に構成してもよい(請求項8)。接離切り替えの方法としては、挟持ベルトを取付けた部材を、一側部を中心として回動する方式、或いは鉛直方向に直線移動する方式等何れでもよい。
上記手段によれば、無端状カーブベルトの往路側、或いは復路側を挟持する外側の挟持ベルトが移動することで、挟持するもう一方の挟持ベルトとの間隔を広狭可変することができる。従って、該挟持ベルトを移動して挟持ベルト相互の間隔を開くことで挟持状態を解除でき、無端状カーブベルトの着脱交換を容易に行なうことが可能となる。
本考案のカーブベルトコンベヤは、請求項1記載の構成により、無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、あるいは往路側と復路側の両方の外周縁部を、無端回動する挟持ベルトで挟持して移動させるため、従来のローラで挟持回動する構造に比べて挟持箇所(面積)が多く、線接触から面接触になるため、無端状カーブベルトを安定して回転駆動することができる。
又、請求項2記載のように、無端状カーブベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトの一方の始端側を、他方の挟持ベルトの中心線上若しくはその位置より下流側に位置させてある為、無端状カーブベルトを径方向外側に付勢して回動することができる。因って、挟持ベルトによる挟持構造及び挟持ベルトの配置によって、無端状カーブベルトが旋回中心側に移動するのを抑止することができる。
又、請求項2記載のように、無端状カーブベルトを挟持する上下一対の挟持ベルトの一方の始端側を、他方の挟持ベルトの中心線上若しくはその位置より下流側に位置させてある為、無端状カーブベルトを径方向外側に付勢して回動することができる。因って、挟持ベルトによる挟持構造及び挟持ベルトの配置によって、無端状カーブベルトが旋回中心側に移動するのを抑止することができる。
又、請求項3記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトを挟持する上下一対のうちカーブベルトの内側に配置する挟持ベルトを、往路側と復路側に共用することができ、装置の簡素化及びコストダウンを計ることができる。
更に、請求項4記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトを挟持する挟持ベルトの一方(外側)が接離する為、該挟持ベルトを移動させることで挟持状態を開放でき、無端状カーブベルトの着脱を容易に行うことができる。よって、無端状カーブベルトの交換、洗浄等を簡便に行うことができる。
更に、請求項4記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトを挟持する挟持ベルトの一方(外側)が接離する為、該挟持ベルトを移動させることで挟持状態を開放でき、無端状カーブベルトの着脱を容易に行うことができる。よって、無端状カーブベルトの交換、洗浄等を簡便に行うことができる。
また、請求項5記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトの往路側及び復路側の外側に配置した従動挟持ベルトを、ベルト進行方向の上流側の歯付プーリ軸を中心として180度反転させ、且つ駆動挟持ベルトの回転方向を逆方向に切り替えることで、正回転方向だけでなく、逆回転方向にも駆動回転させることができる。そして、その逆回転時においても正回転時と同様、ベルトを径方向外側へ付勢して回動することができる。
又、請求項6記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトを挟持する内側の挟持ベルトを、往路側と復路側に共用することができ、装置の簡素化及びコストダウンを計ることができる。
更に、請求項7記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトの外周縁を径方向外側に付勢しながら回動することができる。従って、無端状カーブベルトが旋回中心方向にずれるのを更に抑制することができる。
更に、請求項7記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトの外周縁を径方向外側に付勢しながら回動することができる。従って、無端状カーブベルトが旋回中心方向にずれるのを更に抑制することができる。
又、請求項8記載の構成とした場合は、無端状カーブベルトを挟持する挟持ベルトの一方(外側)が接離する為、該挟持ベルトを移動させることで挟持状態を開放でき、無端状カーブベルトの着脱を容易に行うことができる。よって、無端状カーブベルトの交換、洗浄等を簡便に行うことができる。
以下、本考案に係るカーブベルトコンベヤの実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案に係るカーブベルトコンベヤAの平面図を示し、該カーブベルトコンベヤAは、平面略扇形状をした平板状のフレーム1の周方向両側部に、折り返し部材のテールローラ2,2’が平面視90°の開き角度をおいて回転自在に架設され、その両テールローラ2,2’に亘って無端状カーブベルト3が巻装されて平面視略円弧形状の搬送路が構成されている。そして、前記フレーム1における周方向の中程位置には、該無端状カーブベルト3の旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lに対し直角に交差する線Y上に前記無端状カーブベルト3の往路側と復路側の外周縁部を上下より挟持する上下一対の挟持ベルト4a,4b、及び4a,4cからなる回動機構4,4’が配置され、その回動機構4,4’を構成する挟持ベルト4aを回転する駆動機構5が前記フレーム1の外周縁に沿って設置されている。
図1は本考案に係るカーブベルトコンベヤAの平面図を示し、該カーブベルトコンベヤAは、平面略扇形状をした平板状のフレーム1の周方向両側部に、折り返し部材のテールローラ2,2’が平面視90°の開き角度をおいて回転自在に架設され、その両テールローラ2,2’に亘って無端状カーブベルト3が巻装されて平面視略円弧形状の搬送路が構成されている。そして、前記フレーム1における周方向の中程位置には、該無端状カーブベルト3の旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lに対し直角に交差する線Y上に前記無端状カーブベルト3の往路側と復路側の外周縁部を上下より挟持する上下一対の挟持ベルト4a,4b、及び4a,4cからなる回動機構4,4’が配置され、その回動機構4,4’を構成する挟持ベルト4aを回転する駆動機構5が前記フレーム1の外周縁に沿って設置されている。
フレーム1の周方向両側部に架設される折り返し部材のテールローラ2,2’は、短円筒状に形成した多数の小ローラ2aを、無端状カーブベルト3のベルト幅に対応してテールローラ軸2bの外側に回転自在に嵌装することにより、軸長に亘って同径の長軸状ローラとして構成されている。
そして、小ローラ2aを回転自在に支持したテールローラ軸2bは、それぞれフレーム1の両側部における内周部と外周部に設けた、フレーム1の軸受け部材6a,6b及び7a,7bの間に亘って水平に架設支持され、両テールローラ軸2bの軸芯相互は平面視90°の開き角で配置される。尚、上記両テールローラ軸2bの外径の延長線が交差する箇所に無端状カーブベルト3の旋回中心Oが位置するように設定してある。
そして、小ローラ2aを回転自在に支持したテールローラ軸2bは、それぞれフレーム1の両側部における内周部と外周部に設けた、フレーム1の軸受け部材6a,6b及び7a,7bの間に亘って水平に架設支持され、両テールローラ軸2bの軸芯相互は平面視90°の開き角で配置される。尚、上記両テールローラ軸2bの外径の延長線が交差する箇所に無端状カーブベルト3の旋回中心Oが位置するように設定してある。
上記テールローラ軸2bに沿って並列嵌装される小ローラ2aは、個々の小ローラが独立して回転するように構成されている。即ち、カーブベルトコンベヤは、無端状カーブベルト3の内周側と外周側とで周速度が異なるが、上記したように無端状カーブベルト3の両端部を支持するテールローラ2,2’を、テールローラ軸2b上に多数の小ローラ2aを並列して構成することにより、それぞれの小ローラ2aがそれぞれの位置の周速度で回転するように構成されている。叉、上記小ローラ2aは、外径が十分に小さいローラで構成しているので、該カーブベルトコンベヤAの搬送方向始端側及び搬送方向終端側に接続される他のコンベヤとの接続部に生じる段差(隙間)を小さく抑えることができる。
上記テールローラ2,2’間に巻装される無端状カーブベルト3は、略切頭円錐形をなしたドーナツ状のシートとして構成され、これを扁平に折畳んで平面扇形状態として、前記フレーム1の中心側から、外周部となる大径側を嵌装する。それにより、平面視略扇状の円弧形となる搬送路が構成される。尚、この無端状カーブベルト3としては、その肉厚内に、ベルト幅方向に向かって強靭な線材(芯材)を放射状に内設し、ベルト幅方向と回転方向とを均等に圧縮強度を増大したものを使用するのが好ましい。
そして、テールローラ2,2’間に巻装された無端状カーブベルト3の往路側3aの略全面は、該テールローラ2,2’を支持する平板状のフレーム1で下側から支承されるように構成されている。尚、フレーム1の周方向の両端縁は、前記テールローラ2,2’の近傍まで延びている。
そして、テールローラ2,2’間に巻装された無端状カーブベルト3の往路側3aの略全面は、該テールローラ2,2’を支持する平板状のフレーム1で下側から支承されるように構成されている。尚、フレーム1の周方向の両端縁は、前記テールローラ2,2’の近傍まで延びている。
上記無端状カーブベルト3を駆動回転する回動機構4,4’は、該無端状カーブベルト3の往路側3aと復路側3bの外周縁寄りの間に配置した無端回動する駆動挟持ベルト4aと、前記駆動挟持ベルト4aと対応させて往路側3aのベルト外側(上側)、及び復路側3bのベルト外側(下側)に配置した無端回動する従動挟持ベルト4b、4cとで構成されている。そして、無端状カーブベルトの往路側ベルト3aを駆動する回動機構4は該往路側ベルト3aの上下に配置された従動挟持ベルト4bと駆動挟持ベルト4aとで構成され、無端状カーブベルトの復路側ベルト3bを駆動する回動機構4’は復路側ベルト3bの上下に配置された駆動挟持ベルト4aと従動挟持ベルト4cとで構成される。
前記駆動挟持ベルト4aは、旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lの線上で無端状カーブベルト3の外周縁より内側の任意の点x1を通り前記中心線C.Lと直角に交差する線Y上で、且つ該駆動挟持ベルト4aの機長の略中央部を前記点x1に位置させて配置されている。尚、中心線C.Lは図示する旋回中心Oから機体の中央部に向く放射線付近が合理的であるが、旋回中心Oから径方向に延びる放射線であれば、任意の位置でもよい。
前記従動挟持ベルト4bは、無端状カーブベルト3の往路側3aのベルト外側(上側)に機長の中心線を前記線Y上に位置させ、ベルト進行方向の上流側の略中心(歯付プーリの中心)を前記点x1に合せ、回転方向の下流側をカーブベルトの進行方向下流側に向けて配置されている。
前記従動挟持ベルト4cは、無端状カーブベルト3の復路側3bのベルト外側(下側)に機長の中心線を前記線Y上に位置させ、ベルト進行方向の上流側の略中心(歯付プーリの中心)を前記点x1に合せ、回転方向の下流側をカーブベルトの進行方向下流側に向けて配置されている。
即ち、従動挟持ベルト4b,駆動挟持ベルト4a,従動挟持ベルト4cは、線Y上に重なって配置されている。
前記駆動挟持ベルト4aは、旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lの線上で無端状カーブベルト3の外周縁より内側の任意の点x1を通り前記中心線C.Lと直角に交差する線Y上で、且つ該駆動挟持ベルト4aの機長の略中央部を前記点x1に位置させて配置されている。尚、中心線C.Lは図示する旋回中心Oから機体の中央部に向く放射線付近が合理的であるが、旋回中心Oから径方向に延びる放射線であれば、任意の位置でもよい。
前記従動挟持ベルト4bは、無端状カーブベルト3の往路側3aのベルト外側(上側)に機長の中心線を前記線Y上に位置させ、ベルト進行方向の上流側の略中心(歯付プーリの中心)を前記点x1に合せ、回転方向の下流側をカーブベルトの進行方向下流側に向けて配置されている。
前記従動挟持ベルト4cは、無端状カーブベルト3の復路側3bのベルト外側(下側)に機長の中心線を前記線Y上に位置させ、ベルト進行方向の上流側の略中心(歯付プーリの中心)を前記点x1に合せ、回転方向の下流側をカーブベルトの進行方向下流側に向けて配置されている。
即ち、従動挟持ベルト4b,駆動挟持ベルト4a,従動挟持ベルト4cは、線Y上に重なって配置されている。
前記駆動挟持ベルト4a、従動挟持ベルト4b,4cは、無端回動する歯付ベルト(回転帯)8で構成されている。そして、無端状カーブベルトと接触する表面は平坦面でもよいが、凹凸粗面、或いは回転方向と直交する方向に向けて凸条を等間隔で形成するなどしてもよい。又、挟持ベルトには、歯付ベルト以外の例えばVベルト等、既存のベルトに置き換えてもよいものである。
上記駆動挟持ベルト4aは、フレーム1の周方向中程位置の外周縁に沿って鉛直に固着した取付板9に、所定の間隔を置いて回転自在に軸支した歯付プーリ10a,10bに亘って巻装されている。そして、一方の歯付プーリ10aを固着した軸11aは前記取付板9に取付けた軸受12を介して取付板9外方に突出され、その突出部分に駆動機構5が接続されている。又、他方の歯付プーリ10bを取付けた軸11bは軸11aとの軸間距離を調整し得るように取付板9に開設した長孔13に位置調整可能に嵌合されている。これにより、軸11bを前記長孔13に沿って移動調整することで歯付ベルト8の張り具合を調整できるように構成されている。
上記駆動挟持ベルト4aは、フレーム1の周方向中程位置の外周縁に沿って鉛直に固着した取付板9に、所定の間隔を置いて回転自在に軸支した歯付プーリ10a,10bに亘って巻装されている。そして、一方の歯付プーリ10aを固着した軸11aは前記取付板9に取付けた軸受12を介して取付板9外方に突出され、その突出部分に駆動機構5が接続されている。又、他方の歯付プーリ10bを取付けた軸11bは軸11aとの軸間距離を調整し得るように取付板9に開設した長孔13に位置調整可能に嵌合されている。これにより、軸11bを前記長孔13に沿って移動調整することで歯付ベルト8の張り具合を調整できるように構成されている。
従動挟持ベルト4bは、前記取付板9の内側に取付けた補助取付板14に、所定の間隔を置いて回転自在に軸支した歯付プーリ15a,15bに亘って巻装されている。そして、無端状カーブベルト3の進行方向下流側に位置する歯付プーリ15bを固着した軸16bは、進行方向上流側に位置する他方の歯付プーリ15aを取付けた軸16aとの軸間距離を調整し得るように補助取付板14に開設した長孔17に嵌合されている。これにより、軸16bを前記長孔17に沿って移動調整することで歯付ベルト8の張り具合を調整できるように構成されている。尚、歯付ベルト8の張り具合のみの調整であれば、移動調整する軸は軸16a,16bの何れでもよいが、後述する無端状カーブベルト3の外周縁を径方向外側へ付勢する作用をより確保するためには前記した無端状カーブベルト3の進行方向下流側に位置する歯付プーリ15bを移動調整可能とする。
従動挟持ベルト4cは、前記取付板9の内側に取付けた補助取付板14’に、周方向に所定の間隔を置いて回転自在に軸支した歯付プーリ18a,18bに亘って巻装されている。そして、無端状カーブベルト3の進行方向下流側に位置する歯付プーリ18bを固着した軸19bは、進行方向上流側に位置する他方の歯付プーリ18aを取付けた軸19aとの軸間距離を調整し得るように補助取付板14’に開設した長孔20に嵌合されている。これにより、歯付プーリ18bの軸19bを前記長孔20に沿って移動調整することで歯付ベルト8の張り具合を調整できるように構成されている。尚、復路側の回動機構4’における従動挟持ベルト4cの歯付ベルト8の張り具合調整は、上記した往路側の回動機構4における従動挟持ベルト4bの歯付ベルト8の張り具合調整と同様、無端状カーブベルト3の外周縁を径方向外側へ付勢する作用をより確保するためには、進行方向下流側に位置する歯付プーリ18bを移動調整可能とする。
そして、上記挟持ベルト4bを取付けた補助取付板14と、挟持ベルト4cを取付けた補助取付板14’は、挟持ベルト4aを備えた前記取付板9に対して上下揺動自在に支持されている。
具体的には、図2に示すように、挟持ベルト4bを取付けた補助取付板14と、挟持ベルト4cを取付けた補助取付板14’は、無端状カーブベルト3の進行方向下流側に位置する歯付プーリ15b、18b側の軸支部P、P’を中心として上下揺動自在に支持され、軸支部P、P’の反対側には、取付板9に開設した上下揺動の範囲を規制する円弧溝21,21’に嵌合するストッパピン22,22’が設けられている。
上記構成により、補助取付板14,14’を水平状態に支持した状態では図2に示すように挟持ベルト4a、4b、4cが平行状態を維持し、挟持ベルト4bと挟持ベルト4aで無端状カーブベルト3の往路側3aを挟持し、挟持ベルト4aと挟持ベルト4cで無端状カーブベルト3の復路側3bを挟持して、無端状カーブベルト3を周方向に回動する。そして、補助取付板14を軸支部Pを中心として上方へ、補助取付板14’を軸支部P’を中心として下方へそれぞれ揺動すると、図2の仮想線で示すように挟持ベルト4bと挟持ベルト4cは真中に位置する挟持ベルト4aに対して離間方向に移動し、それまでの挟持状態が開放される。それにより、無端状カーブベルト3の着脱を容易に行うことが可能となる。
具体的には、図2に示すように、挟持ベルト4bを取付けた補助取付板14と、挟持ベルト4cを取付けた補助取付板14’は、無端状カーブベルト3の進行方向下流側に位置する歯付プーリ15b、18b側の軸支部P、P’を中心として上下揺動自在に支持され、軸支部P、P’の反対側には、取付板9に開設した上下揺動の範囲を規制する円弧溝21,21’に嵌合するストッパピン22,22’が設けられている。
上記構成により、補助取付板14,14’を水平状態に支持した状態では図2に示すように挟持ベルト4a、4b、4cが平行状態を維持し、挟持ベルト4bと挟持ベルト4aで無端状カーブベルト3の往路側3aを挟持し、挟持ベルト4aと挟持ベルト4cで無端状カーブベルト3の復路側3bを挟持して、無端状カーブベルト3を周方向に回動する。そして、補助取付板14を軸支部Pを中心として上方へ、補助取付板14’を軸支部P’を中心として下方へそれぞれ揺動すると、図2の仮想線で示すように挟持ベルト4bと挟持ベルト4cは真中に位置する挟持ベルト4aに対して離間方向に移動し、それまでの挟持状態が開放される。それにより、無端状カーブベルト3の着脱を容易に行うことが可能となる。
上記駆動機構5は、前記した挟持ベルト4aを駆動回転するもので、図2に示すように、上下方向の真中に配置した挟持ベルト4aを支持する歯付プーリ10aを固着した軸11aに駆動スプロケット5aを固着し、その駆動スプロケット5aとフレーム1に垂下固着したモータ5bの出力軸に固着したスプロケット5cに亘ってチェーン5dを巻回し、モータ5bの回転力で挟持ベルト4aが駆動回転されるように構成されている。尚、この駆動機構5は、図示の形態に限定されず、ギヤとタイミングベルト、或いは中空軸形ギヤードモータを取り付けてスプロケットを省いた駆動方式とするなど、今日採用されている駆動方法を適宜選択し得るものである。
図4は前示実施の形態で示したカーブベルトコンベヤにおける回動機構4,4’の配置関係を示す説明図で、無端状カーブベルト3の旋回中心Oから機体の略中央部(周方向の略中央部)に延びる中心線C.Lと直角に交差する線上に、駆動挟持ベルト4a、従動挟持ベルト4b,4cが図4(a)に示すように配置されている。
次に、上記した回動機構4、4’を回動した場合の力学的作用を、復路側の従動挟持ベルト4cを基に図5、図6に基づいて説明する。
図5は無端状カーブベルト3における復路側のベルトを挟持する従動挟持ベルト4cの配置を示す説明図で、無端状カーブベルト3の旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lに対して、従動挟持ベルト4cの機長の中心線Y(図1参照)が直角に交差させて配置してあり、その中心線Yと前記中心線C.Lとの交点をx1とする。この交点x1上に該従動挟持ベルト4cの歯付プーリ18aの軸芯を配置し、この線上で歯付ベルト8が駆動挟持ベルト4aの歯付ベルト8と対応し、駆動挟持ベルト4aの駆動回転によって回転する。それにより、前記交点x1は駆動挟持ベルト4aの回転に従って回転すると共に、中心線Y上をカーブベルトの進行方向に向かって移動する。中心線Y上を任意の距離移動した点をx2とする。その移動後の点x2での力の関係をベクトル図(図6参照)で示す。
図5は無端状カーブベルト3における復路側のベルトを挟持する従動挟持ベルト4cの配置を示す説明図で、無端状カーブベルト3の旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lに対して、従動挟持ベルト4cの機長の中心線Y(図1参照)が直角に交差させて配置してあり、その中心線Yと前記中心線C.Lとの交点をx1とする。この交点x1上に該従動挟持ベルト4cの歯付プーリ18aの軸芯を配置し、この線上で歯付ベルト8が駆動挟持ベルト4aの歯付ベルト8と対応し、駆動挟持ベルト4aの駆動回転によって回転する。それにより、前記交点x1は駆動挟持ベルト4aの回転に従って回転すると共に、中心線Y上をカーブベルトの進行方向に向かって移動する。中心線Y上を任意の距離移動した点をx2とする。その移動後の点x2での力の関係をベクトル図(図6参照)で示す。
旋回中心Oから点x2に延びる中心線をY’とする。そして、その点x2から中心線Y’に対し直角方向に働く力をF1とする。
力F1は、無端状カーブベルト3が旋回中心Oを中心として回動する時に、接線方向、即ち、中心線Y’に直角に働く。又、従動挟持ベルト4cの回転により力は、中心線上に作用する。即ち、任意の点x2に働く力は前記中心線Yの延長線上に作用する力F2となる。従って、無端状カーブベルト3の復路側のベルト3bに働くそれぞれの力F1、F2の合力方向にF3の合力が働く。これにより、無端状カーブベルト3をF3方向、即ち、外側に付勢する力F4(F2sinα°)が発生する(図6参照)。
そして、上記の外側へ付勢する力F4は、復路側のベルトを挟持する回動機構4’を構成する駆動挟持ベルト4aと従動挟持ベルト4cの面接触範囲(重合開始位置から重合解除位置までの範囲)分だけ連続して作用する。従って、この連続した外側への付勢力は、回動機構を構成する上下一対の挟持ベルトの重合長さ分だけ発揮される。
ここでは復路側について説明したが、往路側についても同様なことが言える。
力F1は、無端状カーブベルト3が旋回中心Oを中心として回動する時に、接線方向、即ち、中心線Y’に直角に働く。又、従動挟持ベルト4cの回転により力は、中心線上に作用する。即ち、任意の点x2に働く力は前記中心線Yの延長線上に作用する力F2となる。従って、無端状カーブベルト3の復路側のベルト3bに働くそれぞれの力F1、F2の合力方向にF3の合力が働く。これにより、無端状カーブベルト3をF3方向、即ち、外側に付勢する力F4(F2sinα°)が発生する(図6参照)。
そして、上記の外側へ付勢する力F4は、復路側のベルトを挟持する回動機構4’を構成する駆動挟持ベルト4aと従動挟持ベルト4cの面接触範囲(重合開始位置から重合解除位置までの範囲)分だけ連続して作用する。従って、この連続した外側への付勢力は、回動機構を構成する上下一対の挟持ベルトの重合長さ分だけ発揮される。
ここでは復路側について説明したが、往路側についても同様なことが言える。
図4(b)は本考案に係るカーブベルトコンベヤの他の実施例を示し、前示の実施例における駆動挟持ベルト4aの上下に配置した従動挟持ベルト4b,4cを、ベルト進行方向に対し上流側に位置する歯付プーリ15a,18aの軸16a,19aを中心として該従動挟持ベルト4b,4c全体を180°反転自在に構成する。即ち、図4(b)に示すように、前示実施例の位置(仮想線で示す位置)から180°反転することで、従動挟持ベルト4b,4cの歯付プーリ15a,18aの位置は変わらずに、もう一方の歯付プーリ15b,18bがそれぞれ前示実施例の場合と対称の位置(実線で示す位置)に移動する。
従って、駆動挟持ベルト4aの回転方向を前示実施例の場合と反対の方向に切り替えれば、無端状カーブベルト3の回転方向は矢印方向となり、前示実施例の回転方向とは逆の方向に回転する。そして、従動挟持ベルト4b,4cを180°反転させた状態においても、駆動挟持ベルト4aに対する従動挟持ベルト4b,4cの配置関係は変わらないため、逆回転においても無端状カーブベルトを径方向外側に付勢する力は同様に発生し、安定した走行を確保することができる。
従って、駆動挟持ベルト4aの回転方向を前示実施例の場合と反対の方向に切り替えれば、無端状カーブベルト3の回転方向は矢印方向となり、前示実施例の回転方向とは逆の方向に回転する。そして、従動挟持ベルト4b,4cを180°反転させた状態においても、駆動挟持ベルト4aに対する従動挟持ベルト4b,4cの配置関係は変わらないため、逆回転においても無端状カーブベルトを径方向外側に付勢する力は同様に発生し、安定した走行を確保することができる。
従動挟持ベルト4b,4cを180度反転自在とする場合、該挟持ベルト4b,4cを取付けた補助取付板14,14’もそれぞれ軸16a,19aを中心として180度反転するように構成し、適宜の止め手段でその反転状態に定着固定する。又、補助取付板に対する歯付プーリ軸の支持は、一般的な丸孔と軸の嵌め合いでもよいが、軸を支持する孔を上下方向に長い長孔とし、歯付プーリ軸が上下摺動し得るようにしてもよい。又、前記歯付プーリ軸を補助取付板14,14’に取付けた弾性体で付勢して、常にベルトに押し付けるようにしてもよい。
上記した実施の形態は、無端状カーブベルト3の往路側3aと復路側3bの外周縁を挟持する従動挟持ベルト4b,4cを真中に配置した駆動挟持ベルト4aに対して、それぞれカーブベルトの回転方向下流側にずらして配置した構成を示したが、図7に示すように駆動挟持ベルト4a及び従動挟持ベルト4b,4cの機長を同じにし、各ベルトの始端部及び終端部が同一線上に重ねて配置されるようにしてもよい。
この場合、無端状カーブベルト3の往路側3aと復路側3bの外側に配置する従動挟持ベルト4b,4cは前示実施例と同様、駆動挟持ベルト4aに対して開閉可能とする構成は同じである。又、挟持ベルト4a,4b,4cを駆動する各軸の軸芯が平面視同一線上に位置するため、真中の挟持ベルト4aを駆動する回転力を、歯車伝達機構等を利用して上下に配置した挟持ベルト4b,4cに伝達し、回転させるようにすることができる。
この場合、無端状カーブベルト3の往路側3aと復路側3bの外側に配置する従動挟持ベルト4b,4cは前示実施例と同様、駆動挟持ベルト4aに対して開閉可能とする構成は同じである。又、挟持ベルト4a,4b,4cを駆動する各軸の軸芯が平面視同一線上に位置するため、真中の挟持ベルト4aを駆動する回転力を、歯車伝達機構等を利用して上下に配置した挟持ベルト4b,4cに伝達し、回転させるようにすることができる。
図8は、前記実施例における無端状カーブベルト3の往路側3aと復路側3bの外側に配置する従動挟持ベルト4b,4cの中心線を、真中に配置する駆動挟持ベルト4aの中心線に対して回転方向先端側を所定角度外側に向けて配置し、挟持移動する方向を径方向外側に向けるようにしてもよい。
即ち、無端状カーブベルト3の往路側3aを回動する回動機構4と、復路側3bを回動する回動機構4’における共用の駆動挟持ベルト4aは前示実施例と同様、旋回中心と無端状カーブベルトの周方向の略中心を結ぶ中心線に対して略直角に配置し、往路側3aの回動機構4のもう一方の従動挟持ベルト4bは該ベルトの回転方向先部が前記挟持ベルト4aに対して径方向外側を向くように傾斜配置する。同様に、復路側3bの回動機構4’のもう一方の従動挟持ベルト4cは該ベルトの回転方向先部が前記挟持ベルト4aに対して径方向外側を向くように傾斜配置する。
尚、この場合は、挟持ベルト4a,4b,4cを駆動する各軸の軸芯が平面視同一線上に位置しないため、前示実施例のように真中の挟持ベルト4aを駆動する回転力を、歯車伝達機構等を利用して上下に配置した挟持ベルト4b,4cを回転させることは出来ない。従って、各挟持ベルトを駆動させる場合は挟持ベルト毎に駆動機構を設ける。
即ち、無端状カーブベルト3の往路側3aを回動する回動機構4と、復路側3bを回動する回動機構4’における共用の駆動挟持ベルト4aは前示実施例と同様、旋回中心と無端状カーブベルトの周方向の略中心を結ぶ中心線に対して略直角に配置し、往路側3aの回動機構4のもう一方の従動挟持ベルト4bは該ベルトの回転方向先部が前記挟持ベルト4aに対して径方向外側を向くように傾斜配置する。同様に、復路側3bの回動機構4’のもう一方の従動挟持ベルト4cは該ベルトの回転方向先部が前記挟持ベルト4aに対して径方向外側を向くように傾斜配置する。
尚、この場合は、挟持ベルト4a,4b,4cを駆動する各軸の軸芯が平面視同一線上に位置しないため、前示実施例のように真中の挟持ベルト4aを駆動する回転力を、歯車伝達機構等を利用して上下に配置した挟持ベルト4b,4cを回転させることは出来ない。従って、各挟持ベルトを駆動させる場合は挟持ベルト毎に駆動機構を設ける。
本考案のカーブベルトコンベヤは、無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、或いは両方の外周縁を、該ベルトを挟んで上下に配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動で無端状カーブベルトを周方向に回動するため、無端状カーブベルトを安定して確実に回動することが出来る。そして、無端状カーブベルトは該ベルトの上下に配置し、挟持部分がカーブベルト内に装着された挟持ベルトで挟持するため、挟持部材がベルトより径方向外側に大きく突出せず、従ってコンベヤ全体をコンパクトに構成することができるという利点を有する。
本考案は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の主旨の範囲内において適宜変更は可能である。
(1)往路側の回動機構と復路側の回動機構を、駆動挟持ベルトを共用して同一箇所に配置したが、往路側と復路側の回動機構をそれぞれ切離して別々に配置してもよい。
(2)カーブベルトの旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lは、実施の形態で示す機体の中央部に限定されるものではなく、旋回中心Oから径方向に延びる放射線であればよい。
(3)本考案のカーブベルトコンベヤは、実施の形態で示す平面視略90°の開き角のものに限定されず、90°以下(例えば、45°、60°)、或いは90°以上(例えば、180°)でもよい。
(1)往路側の回動機構と復路側の回動機構を、駆動挟持ベルトを共用して同一箇所に配置したが、往路側と復路側の回動機構をそれぞれ切離して別々に配置してもよい。
(2)カーブベルトの旋回中心Oから径方向に延びる中心線C.Lは、実施の形態で示す機体の中央部に限定されるものではなく、旋回中心Oから径方向に延びる放射線であればよい。
(3)本考案のカーブベルトコンベヤは、実施の形態で示す平面視略90°の開き角のものに限定されず、90°以下(例えば、45°、60°)、或いは90°以上(例えば、180°)でもよい。
A…カーブベルトコンベヤ 1…フレーム
2,2’…折り返し部材(テールローラ) 3…無端状カーブベルト
4,4’…回動機構 4a〜4c…挟持ベルト
5…駆動機構 8…歯付ベルト(回転帯)
2,2’…折り返し部材(テールローラ) 3…無端状カーブベルト
4,4’…回動機構 4a〜4c…挟持ベルト
5…駆動機構 8…歯付ベルト(回転帯)
Claims (8)
- 平面円弧形状をなした無端状カーブベルトを、平面円弧形状をしたフレームの周方向両側に配置した折り返し部材に亘って巻装し、その折り返し部材間に位置する無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外周縁部を、該無端状カーブベルトを挟んで上下に対応配置した無端回動する挟持ベルトで挟持し、その挟持ベルトの無端回動による挟持箇所の移動により前記無端状カーブベルトを周方向に回動することを特徴とするカーブベルトコンベヤ。
- 前記挟持ベルトは、無端状カーブベルトの旋回中心から径方向に延びる中心線に対して直角に交差する線上に、該無端状カーブベルトの往路側又は復路側の何れか一方、又は両方に、ベルトを上下より挟んで配置し、更に、その上下一対の挟持ベルトのうち一方の挟持ベルトは、その挟持ベルトの機長の中央部を前記中心線と直角に交差する線の交点に合わせて配置し、他方の挟持ベルトはベルト進行方向の上流側を、前記一方の挟持ベルトの機長の中央部上又はその位置よりベルト進行方向の下流側に位置させて配置したことを特徴とする請求項1記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記一対の挟持ベルトは、無端状カーブベルトの往路側と復路側の間に配置した1個の駆動挟持ベルトと、前記1個の駆動挟持ベルトと対応して往路側及び復路側の両方の外側に配置した従動挟持ベルトとで構成され、往路側及び復路側の各従動挟持ベルトは、駆動挟持ベルトの機長の中央部からベルト進行方向の下流側に配置されていることを特徴とする請求項2記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記無端状カーブベルトの往路側又は復路側の外側に配置される挟持ベルトは、対応するもう一方の挟持ベルトに対して接離切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記従動挟持ベルトは、ベルト進行方向の上流側の歯付プーリ軸を中心として従動挟持ベルト全体を180度反転自在としたことを特徴とする請求項3記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記挟持ベルトが、無端状カーブベルトの往路側と復路側の間、及び往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外側に配置され、それら各挟持ベルトの中心線が平面視同一線上に配置されていることを特徴とする請求項1記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記挟持ベルトが、無端状カーブベルトの往路側と復路側の間、及び往路側又は復路側の何れか一方、又は両方の外側に配置され、更に、往路側と復路側の外側に配置する挟持ベルトの中心線が真中の挟持ベルトの中心線に対して回転方向先端側が外側を向くように交差配置されていることを特徴とする請求項1記載のカーブベルトコンベヤ。
- 前記無端状カーブベルトの往路側又は復路側の外側に配置される挟持ベルトは、対応するもう一方の挟持ベルトに対して接離切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項6又は7記載のカーブベルトコンベヤ。
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JP2005010541U JP3119387U (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | カーブベルトコンベヤ |
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---|---|---|---|---|
JP2011219225A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-04 | Nke Corp | カーブコンベヤおよびこれを備えた搬送システム |
-
2005
- 2005-12-13 JP JP2005010541U patent/JP3119387U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011219225A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-04 | Nke Corp | カーブコンベヤおよびこれを備えた搬送システム |
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