以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる遊技システムの要部の構成を示すブロック図である。
この遊技システムは、パチンコ店等の遊技ホールに設置され、遊技客が遊技機(パチンコ機)での遊技により獲得した玉(パチンコ玉)を計数する玉計数機10、玉計数機10に接続され、会員カード5を受け入れて、玉計数機10による玉計数値のうちから指定された玉数を当該会員の口座に貯玉する処理を行う会員カード端末機(会員用記録媒体処理装置)20A、遊技客が遊技機(パチスロ機)での遊技により獲得したメダルを計数するメダル計数機15、メダル計数機15に接続され、会員カード5を受け入れて、メダル計数機15によるメダル計数値のうちから指定されたメダル数を当該会員の口座に貯メダルする処理を行う会員カード端末機(会員用記録媒体処理装置)20B、会員カード5を受け入れ、暗証番号が入力されることにより、後述する会員管理装置50と通信して該会員カード5に関連付けられている口座の貯玉数から指定された数の玉を投出する玉引き落とし処理を行う玉引落機30、会員カード5を受け入れ、暗証番号が入力されることにより、後述する会員管理装置50と通信して該会員カード5に関連付けられている口座の貯メダル数から指定された数のメダルを投出するメダル引き落とし処理を行うメダル引落機35、会員カード5を受け入れ、再プレイ操作がなされることにより、後述する会員管理装置50と通信して該会員カード5に関連付けられている口座の貯玉数から再プレイ操作によって指定された数の玉を引き落とす処理を該会員管理装置50に行わせ、該引き落とした玉を用いて対応する遊技機(パチンコ機)45Aでの再プレイ(パチンコ)を実行させる再プレイ玉貸機40A、会員カード5を受け入れ、再プレイ操作がなされることにより、後述する会員管理装置50と通信して該会員カード5に関連付けられている口座の貯メダル数から再プレイ操作によって指定された数のメダルを引き落とす処理を該会員管理装置50に行わせ、該引き落としたメダルを用いて該当する遊技機(パチスロ機)45Bでの再プレイ(スロット)を実行させる再プレイメダル貸機40B、会員カード端末機20A,20Bと通信し、玉計数機10,メダル計数機15で計数された遊技媒体(玉/メダル)数を会員IDに対応付けて管理される口座の貯遊技媒体数(玉/メダル)に各々加算する貯遊技媒体処理と、玉引落機30、メダル引落機35、再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40Bと通信し、引き落としあるいは再プレイ要求のあった遊技媒体(玉/メダル)数を該当する会員IDの口座の貯遊技媒体数から減算する貯遊技媒体引き落とし処理を行う会員管理装置50、図示しない遊技機,該遊技機間のカード処理ユニット,カード発行機等も含めて遊技システム全体を統括制御するターミナル・コントローラ(T/C)60をローカル・エリア・ネットワーク(LAN)70を介して相互に接続して構成される。
この遊技システムにおいて、会員管理装置50は、例えば、図2に示すように、制御部であるCPU51、ハードディスクなどの記憶装置52、動作プログラム等を記憶するメモリ53、マウスやキーボード等の入力装置54、CRT等の表示装置55、LAN70を介して会員カード端末機20(20A,20B)、玉引落機30、メダル引落機35、再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40B等との通信を行う通信インタフェース(I/F)部56、各種情報を印刷出力するプリンタ部57を備えたPC(パーソナル・コンピュータ)等の情報処理端末により構成される。
会員管理装置50において、メモリ53は、会員管理テーブル531を有しており、該会員管理テーブル531を用いて会員情報の管理を行なう。
会員管理テーブル531は、図3に示すように、会員コード(識別データ)別に、貯玉数、貯メダル数、残度数、来店回数、来店ポイント、入会日(月/日)、住所、氏名、電話番号および追加入金額、デビット入金などの各種データ(会員情報)が記憶されている。
これらデータのうち、来店回数、来店ポイント等の情報は、後述する会員ランクのランク付けの指標として用いられる。
会員管理装置50において、会員管理テーブル531に口座(上記会員情報の記憶領域)を開設して会員情報の管理を受けるには会員カード5が必要となる。
会員カード5は、会員登録処理を行うことによって発行される。登録が可能な会員の種別としては、例えば、「パチンコのみ」会員、「メダルのみ」会員、「パチンコ・メダル両方」会員がある。
会員登録を希望する遊技客は、申し込み書に希望する会員種別を含む所定事項を記入して担当の店員に渡す。店員は、所定事項を会員管理装置50に登録して該利用者を上述した各種別の会員として登録し、会員管理装置50に会員管理テーブル531(図3参照)を作成(口座を開設)する。そして、会員カード5を遊技客(会員)に手渡す。
会員カード5は、図4に示すように、磁気ストライプを有し、該磁気ストライプ上に磁気記録されるデータの種類は、発行店コード、会員IDなどがある。
また、会員カード5上に目視可能にエンボス印字される情報には、例えば、図4に示すように、発行店名、販売会社コード(販社コード)、店コード、会員コードなどがある。
会員が会員カード5をカード発行機(図示せず)に挿入し、貨幣またはデビットカードを投入し、所定の操作を行って価値付けを指示すると、会員カード5の会員ID(会員コード)、価値付けされた有価価値(発行金額に対応する残度数)などがカード発行機から会員管理装置50に送られ、会員管理装置50の会員管理テーブル531に有価価値等が会員IDに対応付けられて書き込まれる。
上記会員カード5に対する価値付け後、会員が、例えば、カード処理ユニットに該会員カード5を挿入し、貸出ボタンを押下すると、玉投出機構が作動し、遊技機(図1に示す遊技機45Aとは別のもの)の上皿へと予め設定しておいた貸出単位分のパチンコ玉が投出される。
この時、会員管理装置50は、上記貸出ボタンの押下により、カード処理ユニットから送られてくる貸出要求〔挿入された会員カード5から読み取られた会員ID(会員コードを含む)〕を受信し、会員管理テーブル531の当該カードIDに対応して予め登録されている価値情報から上記貸出単位分の価値(1回の貸出操作により貸し出される度数)を減算する処理を行う。
遊技客は、上記貸出処理により投出された遊技媒体(この場合は玉)を用いて該カード修理ユニットに対応する遊技機(パチンコ機)での遊技を行なうことができる。
同様に、遊技客は、パチスロ機に対応するカード処理ユニットから上記同様の貸出処理により投出された遊技媒体(メダル)を用いて該カード修理ユニットに対応する遊技機(パチスロ機)での遊技を行なうことができる。
会員が、遊技機での遊技により玉(メダル)を獲得した場合には、該玉(メダル)を玉計数機10あるいはメダル計数機15で計数し、会員カード5を挿入したうえで所定の貯玉(メダル)指示操作を行うことにより、該計数された玉(メダル)数を用いて貯玉(メダル)も行なうことができる。
この貯玉(メダル)処理は、図2に示す会員管理装置50の構成中、例えば、制御部51内に設けられる貯遊技媒体処理部511により行われる。
図5は、この遊技システムの貯玉及び貯メダル処理に係わる会員カード端末機20と会員管理装置間の制御シーケンスを示す図である。
図5に示すように、遊技機(パチンコ台)での遊技によって玉(パチンコ玉)を獲得した遊技客(会員)が、会員カード端末機20Aに接続されている玉計数機10を用いて、当該獲得した玉の計数を行う(ステップS11)と、該玉計数値が会員カード端末機20Aに送られる。
同様に、遊技機(パチスロ台)での遊技によってメダルを獲得した遊技客(会員)が、会員カード端末機20Bに接続されているメダル計数機15を用いて、当該獲得したメダルの計数を行う(ステップS11´)と、該メダル計数値が会員カード端末機20Bに送られる。
会員カード端末機20(20A,20B)は、玉計数機10(あるいは、メダル計数機15)から玉計数値(同、メダル計数値)を取得する(ステップS21)と、表示/操作部の表示パネル上に、玉計数値(同、メダル計数値)と貯玉(同、貯メダル)を行うか否かを選択するガイダンスを表示し、ここで、貯玉(同、貯メダル)を行うことと貯玉要求数(同、貯メダル要求数)が選択されると、次に、会員カード5の挿入を促すガイダンス表示を行う。
ここで、会員が会員カード5を挿入する(ステップS22)と、会員カード端末機20は、カードリーダにより該会員カード5からカードID(会員コード)を読取った(ステップS23)うえで、該カードIDと上記貯玉要求数(同、貯メダル要求)及び預け入れ対象の媒体種別=玉(同、メダル)とを含む貯玉要求(同、貯メダル要求)を会員管理装置50に送信する(ステップS24)。
一方、会員管理装置50は、会員カード端末機20からカードID、貯玉要求数(同、貯メダル要求数)及び媒体種別=玉(同、メダル)を含む貯玉要求(同、貯メダル要求)を受信する(ステップS51)と、会員管理テーブル531内の当該要求中に含まれる会員コードに対応する口座の貯玉数(同、貯メダル数)に、当該要求中に含まれる貯玉要求数(同、貯メダル要求数)を加算して該貯玉数(同、貯メダル数)を更新する貯玉処理(同、貯メダル処理)を行う(ステップS52)。
そして、該貯玉処理(同、貯メダル処理)が正常に終了すると、正常終了通知とカード排出指示を会員カード端末機20に送信する(ステップS53)。
一方、会員カード端末機20は、会員管理装置50から正常終了通知を受信する(ステップS25)と、表示パネル上に正常終了の旨を表示すると共に、同時に受信したカード排出指示に基づき挿入中の会員カード5を返却する(ステップS26)。
この遊技システム(図1参照)では、会員カード端末機20、再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40B及び会員管理装置50とにより貯遊技媒体管理システムが構成される。
そして、この貯遊技媒体管理システムにおいて、会員カード端末機20は、上述したように、会員カード5(会員用記録媒体)から読み取った会員識別情報(会員ID)と、貯玉/メダル要求操作により指定された貯玉(メダル)要求数と、該貯玉(メダル)要求対象の遊技媒体種別〔玉(第1の遊技媒体)またはメダル(第2の遊技媒体)〕を含む貯玉(メダル)要求を会員管理装置50に送出する〔貯玉(メダル)を会員管理装置50に問い合わせる〕一方で、会員管理装置50では、会員カード端末機20から貯玉(メダル)要求を受信し、該貯玉(メダル)要求に含まれる会員ID、貯玉(メダル)要求対象の遊技媒体種別(玉またはメダル)及び貯玉(メダル)要求数に基づき、当該貯玉(メダル)要求数を当該会員IDに関連付けて会員管理テーブル531内で管理される口座の当該種別の貯玉(メダル)数に加算して該貯玉(メダル)数を更新する貯玉(メダル)処理を行なう。
この貯玉(貯メダル)処理の後、会員(会員管理テーブル531に口座を有する遊技者)は、再プレイ遊技媒体貸機40(再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40B)に会員カード5を挿入して再プレイ貸出操作を行う(再プレイボタンを押下)ことによって、該会員カード5に記録されている会員IDに対応する自己の口座から貯玉(メダル)を引き落として再プレイを行うことができる。
すなわち、この再プレイに際して、再プレイ玉(メダル)貸機40A(40B)は、会員カード5を受け入れた後、再プレイ貸出操作に基づき会員管理装置50から該会員カード5に記録された会員IDに対応する貯玉(メダル)数の情報を取得して該貯玉(メダル)数の範囲内で再プレイ玉(メダル)貸出処理を行う一方、会員管理装置50では、再プレイ玉(メダル)貸機40A(40B)から再プレイ玉(メダル)貸出処理によって貸出された再プレイ貸出玉(メダル)数を取得して該再プレイ貸出玉(メダル)数を当該会員IDに対応する口座の現在の貯玉(メダル)数から減算して該貯玉(メダル)数を更新する再プレイ貯玉(メダル)引落処理を行なう。
特に、本発明では、上記再プレイ貯玉(メダル)引落処理において、会員管理装置50は、再プレイ玉(メダル)貸機40A(40B)での再プレイ玉(メダル)貸出処理に係わる手数料が無料で済む上限条件を再プレイ手数料非対象金額として金額で予め設定しておき、再プレイ玉(メダル)貸機40A(40B)から再プレイ玉(メダル)貸出処理によって貸出された再プレイ貸出玉(メダル)数を取得した際、再プレイ貸出玉(メダル)数が上記再プレイ手数料非対象金額から換算された再プレイ手数料非対象玉(メダル)数を超えるか否かを判定し、再プレイ貸出玉(メダル)数が再プレイ手数料非対象玉(メダル)数を超えない場合には該再プレイ貸出玉(メダル)数分のみを現在の貯玉(メダル)数から減算し、また、再プレイ貸出玉(メダル)数が上記再プレイ手数料非対象玉(メダル)数を超える場合には該再プレイ貸出玉(メダル)数に当該再プレイ手数料非対象玉(メダル)数を超えた分の再プレイ貸出玉(メダル)数に対応する再プレイ手数料分の玉(メダル)数を加算した数を当該口座の現時点の貯玉(メダル)数から減算してそれぞれ貯玉(メダル)数を更新する再プレイ手数料徴収処理機能を備えている。
以下、本発明の貯遊技媒体管理システムにおける再プレイ玉(メダル)貸出処理と該再プレイ玉(メダル)貸出処理に伴う再プレイ手数料徴収処理について説明する。なお、ここでは説明を簡単にするため、再プレイ玉貸処理を主体に述べる。
本発明の貯遊技媒体管理システムでは、再プレイ玉貸処理を行うために、再プレイ手数料が無料になる上限制限条件として、再プレイ手数料が無料となる再プレイ手数料非対象金額を事前に設定する。
この再プレイ手数料非対象金額の設定は、会員管理装置50において、表示装置55に再プレイ手数料非対象金額設定用の画面を表示したうえで、入力装置54から必要な情報を入力することにより行うことができる。
図6は、会員管理装置50で再プレイ手数料非対象金額を設定するために用いる設定画面(貯玉再プレイ設定画面551)の一例を示す図である。
この貯玉再プレイ設定画面551には、再プレイに関する設定欄551aと、手数料非対象に関する設定欄551bが設けられる。
このうち、再プレイに関する設定欄551aには、再プレイに関する上限数設定として、一般、VIP1〜VIP5の会員ランク毎に、かつ玉とメダル別に、それぞれ、1日当りの再プレイ制限回数〔回数(1日)〕、1度数(玉:500円、メダル:1000円)当りの単位引出数〔単位(個/枚)〕、上記1度数当りの最低引出可能数〔最低数(個/枚)〕、1回当りと1日当り各々の再プレイが行える上限数〔個/枚〕を設定する欄が設けられる。
尚、本実施例では玉の貸出単位を4円/個、メダルの貸出単位を25円/枚として計算しているが、これら貸出単位は遊技場によって自由に設定可能である。
また、手数料非対象に関する設定欄551bには、再プレイに関する上限数設定として、一般、VIP1〜VIP5の会員ランク毎に、かつ玉とメダル共通に、再プレイ手数料が無料となる再プレイ手数料非対象金額(手数料非対象分)を設定する欄が設けられる。
特に、この例では、再プレイ手数料非対象金額設定欄は、各会員ランク共、1回当りの再プレイ手数料非対象金額(1回、100円単位)と、1日当りの再プレイ手数料非対象金額(1日、100円単位)を設定可能に構成される。
再プレイ手数料徴収処理の前準備として、担当者は、入力装置54を用いて、貯玉再プレイ設定画面551の設定欄551bにおける各会員ランク毎の手数料非対象分の欄に、1回分と1日分とに分けて、それぞれ、再プレイ手数料非対象金額を設定する。
この場合、担当者は、会員ランクが上位(一般会員からVIP5に向かって順に会員ランクが高い)の遊技客が有利になるよう、会員ランク上位のものほど再プレイ手数料非対象金額が高額になるように設定する。
貯玉再プレイ設定画面551を用いた上記設定操作に基づく再プレイ手数料非対象金額、該金額と等価の再プレイ手数料非対象玉(メダル)数〔再プレイ手数料非対象金額からの換算値〕等の設定内容は、当該設定と同時に、例えば、メモリ53に設けられる再プレイ手数料非対象上限制限管理テーブル(以下、上限制限管理テーブル)532(図2、図7参照)にも登録される。
このように、図6に示す貯玉再プレイ設定画面551を用いて再プレイ手数料非対象金額、及び再プレイ手数料非対象玉(メダル)数等を含む上限設定情報を上限制限管理テーブル532に設定した後、会員管理装置50では、再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40Bでの再プレイ時における手数料徴収処理を含む再プレイ貯遊技媒体(玉/メダル)引落処理を実行可能になる。
図7は、本発明の貯遊技媒体管理システムにおける再プレイ貯遊技媒体引落処理の流れを示す概念図である。
図7における再プレイ貯遊技媒体引落処理の開始時点では、会員管理装置50のメモリ53内の上限制限管理テーブル532には、図6に示す貯玉再プレイ設定画面551を用いて設定された各情報が登録されている。
この情報の中には、1回分と1日分とに対応する再プレイ手数料非対象金額が、各会員ランク(一般、VIP1〜VIP5)毎に登録されている。また、これら各再プレイ手数料非対象金額の1つ1つに各々対応して、当該各金額から換算された再プレイ手数料非対象玉数及び同、メダル数(両者は互いに等価)が併せて登録されている。
一方、メモリ53の会員管理テーブル531には、会員IDに対応して貯玉数や貯メダル数等、図3に示す内容の会員情報が登録されている。
会員管理装置50において、再プレイ制御部512は、メモリ53内の会員管理テーブル531及び上限制限管理テーブル532に上述した情報を設定し終えた環境下で、再プレイ玉貸機40A、再プレイメダル貸機40Bと相互に通信しながら図7に示す流れに沿った再プレイ貯玉(メダル)引落処理を実施する。
なお、図7においても、再プレイ玉貸機40Aにおける再プレイ玉引落処理を主体に述べる。
会員管理装置50の会員管理テーブル531に貯玉(貯メダル)を持つある会員が再プレイを行うには、適宜な再プレイ玉貸機40Aを見つけて会員カード5を挿入し(ステップS11a)、パスワードを入力する(ステップS11b)。
これにより、再プレイ玉貸機40Aは、挿入された会員カード5から会員IDを読み取ると共に、該読み取った会員IDと入力されたパスワードを会員管理装置50に送信する(ステップS12)。
会員管理装置50は、再プレイ玉貸機40Aから送られてくる会員IDを受信すると、メモリ53内の会員管理テーブル531から該会員IDに対応する貯玉数、貯メダル数、ポイントなどの会員情報を取得し(ステップS13a)、該取得した会員情報を再プレイ玉貸機40Aに送信する(ステップS13b)。
一方、再プレイ玉貸機40Aでは、会員管理装置50から送られてくる会員情報を受信すると、その中の貯玉数から再プレイ可能数(手数料減算後の)を抽出してこれを表示部に表示する(ステップS14a)。そして、遊技客(会員)は、表示された再プレイ可能数を確認してその範囲内の貯玉を引き落とすべく再プレイボタンを押下する(ステップS14b)。
なお、再プレイ玉貸機40Aでは、再プレイボタンを1回押下する毎に幾らの玉数の引き出しを指示するかについて自装置に設定する機能を有している。会員は、この設定内容を知ったうえで、所望の引き落とし玉数に見合った回数だけ再プレイボタンを押下する。
再プレイボタンが押下される(ステップS14b)と、再プレイ玉貸機40Aは、再プレイボタン1回押下に対応付けられた再プレイ玉数(1回分再プレイ玉数は、図8のステップS101における再プレイ設定に相当)、会員ID等を含む再プレイ情報を会員管理装置50に送信する(ステップS15)。
会員管理装置50では、再プレイ玉貸機40Aから送られた再プレイ情報を受信すると、該再プレイ情報に基づき再プレイ手数料徴収処理を含む貯玉引落処理を実行する(ステップS16、S17)。
この貯玉引落処理において、会員管理装置50は、まず、再プレイ玉貸機40Aから受信した再プレイ情報に含まれる1回押下当りの再プレイ玉数から会員が要求する再プレイ玉数を算出すると共に、該算出した玉数が、貯玉再プレイ設定画面551(図6参照)によって事前に設定された再プレイ手数料非対象金額から換算された再プレイ手数料非対象玉数を超える場合には当該超える分の玉数に対応する手数料(玉数)を当該算出した玉数に更に加えて最終的な引き落とし玉数を算出する(ステップS16)。
次いで、この最終的に算出された引き落とし玉数を会員管理テーブル531における当該会員IDに対応する貯玉数から引き落とす処理や、今回引き落とした玉数を後述する手数料非対象分管理テーブル533の再プレイ手数料非対象分使用媒体数領域に加算する処理等、再プレイ管理に用いるデータベースの更新処理を行う(ステップS17)。
なお、この再プレイ管理用のデータベースの更新を行なうのは、上記ステップS16で算出された最終的な引き落とし玉数が当該会員IDに対応するその時点の貯玉数を超えていない場合に限られる。
このように、現時点の貯玉数が今回要求された再プレイ玉数の範囲内にある場合、会員管理装置50から貸出可能の旨が通知され、再プレイ玉貸機40Aはこの通知を受けて当該再プレイ玉数分の玉を対応する遊技機に投出することにより会員による再プレイが可能となる。
ステップS17における貯玉数等のデータ更新処理の後、会員管理装置50は、該更新後の貯玉残高を再プレイ玉貸機40Aに送信する(ステップS18)。
再プレイ玉貸機40Aでは、更新後の貯玉残高を受信すると、該貯玉残高に基づいて再プレイ可能数を表示部に表示する(S19)。
上述したステップS14〜S19の処理を再プレイボタンが押下される毎に繰り返し実施して、会員管理テーブル531の貯玉を使った再プレイ玉貸機40Aでの遊技(再プレイ)を実施している途中で、該再プレイ玉貸機40Aのカード排出ボタンが押下される(ステップS20)と、該再プレイ玉貸機40Aは、会員IDと遊技情報を会員管理装置50に送信する(ステップS21)。
会員管理装置50では、再プレイ玉貸機40Aから会員ID並びに遊技情報を受信すると、カード排出時間等を含む情報を上記データベース上で更新し(ステップS22a)、更新完了後、その旨を再プレイ玉貸機40Aに通知する(ステップS22b)。
再プレイ玉貸機40Aでは、上記更新完了の通知を受信すると、再プレイに際して挿入した会員カード5を排出し(ステップS23)、処理を終了する。
同様に、再プレイメダル貸機40Bに会員カード5が挿入されて再プレイボタンが押下された場合も、会員管理装置50では、該再プレイボタンの押下によって再プレイメダル貸機40Bから送られてくる再プレイ情報に基づき再プレイ手数料徴収処理(会員管理テーブル531で管理される当該会員IDに対応する貯メダル数を対象とした)を含む貯メダル引落処理(ステップS16、S17)を行う。
次に、会員管理装置50における再プレイ手数料徴収処理を含む再プレイ時貯遊技媒体引落処理(図7のステップS16,S17参照)について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
図8において、会員管理装置50(再プレイ制御部512)は、図7のステップS16で再プレイ玉貸機40A(あるいは、再プレイメダル貸機40B)から送られてくる再プレイ情報を受信することにより、本フローチャートに沿った貯遊技媒体引落処理(再プレイ手数料徴収処理を含む)を開始する。
この貯遊技媒体引落処理において、会員管理装置50は、まず、再プレイ玉貸機40A(あるいは、再プレイメダル貸機40B)から受信した再プレイ情報から、会員IDと再プレイ設定(1回押下当りの再プレイ遊技媒体数)の情報を取得する(ステップS101)。
次いで、会員管理装置50は、取得した再プレイ設定を基に今回の再プレイにおける再プレイ遊技媒体数(1回押下当りの再プレイ遊技媒体数に相当)を算出すると共に、例えば、メモリ53内に設けられる手数料非対象分管理テーブル533(図11、図12参照)の当該会員IDに対応する再プレイ手数料非対象分使用媒体数(以下、非対象分使用媒体数)領域に上記算出した再プレイ遊技媒体数(再プレイ玉数及び再プレイメダル数:互いに等価)を加算する(ステップS102)。
その際、会員管理装置50は、上記ステップS101で再プレイ玉貸機40Aから取得した再プレイ設定に基づき再プレイ玉数を算出した場合には、該再プレイ玉数を、これと等価の再プレイメダル枚数に換算し、一方、上記ステップS101で再プレイメダル貸機40Bから取得した再プレイ設定に基づき再プレイメダル枚数を算出した場合には、該再プレイメダル数を、これと等価の再プレイ玉数に換算するという具合に、再プレイ玉(メダル)数を互いに他の種別である再プレイメダル(玉)数に換算する処理を行い、該算出した再プレイ玉(メダル)数と、当該再プレイ玉(メダル)から換算された再プレイメダル(玉)数を、各々、該遊技媒体種別に対応する非対象分使用玉数領域と非対象分使用メダル枚数領域とに加算する。
次いで、会員管理装置50は、上記再プレイ情報に含まれる遊技媒体種別から遊技対象を判別し、かつ、該再プレイ情報に含まれる会員IDをキーに会員管理テーブル531から検索した来店回数、来店ポイント、入会期間等の情報と会員ランク設定情報(来店回数、来店ポイント等の値と会員ランクを対応付けて設定した情報)を基に当該会員に対応する会員ランクを判別したうえで、これら遊技対象と会員ランクに応じた再プレイ手数料非対象玉数並びに同、メダル枚数(各々、1回分と1日分の設定がある:対応する再プレイ手数料非対象金額から換算された値)を上限制限管理テーブル532から取得する(ステップS103)。
ここで、上限制限管理テーブル532(図10参照)には、予め設定された再プレイ手数料非対象金額を当該金額と等価の再プレイ手数料非対象遊技媒体数に換算(会員ランクに応じて異なる値)して得た再プレイ手数料非対象玉数及び同、メダル枚数(各々が、再プレイ手数料非対象金額と等価)が格納されており、上記ステップS103において、会員管理装置50は、該上限制限管理テーブル532から、上記再プレイ情報より取得された会員ランクに対応した再プレイ手数料非対象玉数及び同、メダル枚数を取得する。
次いで、会員管理装置50は、手数料非対象分管理テーブル533の当該会員IDに対応する非対象分使用媒体数保存領域に格納されている再プレイ遊技媒体数(再プレイ玉数及び再プレイメダル数)と、上記ステップS103で上限制限管理テーブル532から取得した再プレイ手数料非対象玉数及び同、メダル枚数とを1回分及び1日分毎に比較し、前者の値が後者の値を超えているか否かをチェックする(ステップS104)。
ここで、非対象分使用媒体数領域の媒体数が再プレイ手数料非対象遊技媒体数を超えていない場合(ステップS104NO)、再プレイ手数料を0(零)に設定し(ステップS106)、その後、ステップS107に進む。
これに対して、非対象分使用媒体数領域の媒体数が再プレイ手数料非対象遊技媒体数を超えている場合(ステップS104YES)、会員管理装置50は、超えている分の遊技媒体数に対応する再プレイ手数料を予め例えばメモリ53内に用意された再プレイ手数料テーブル534(図13参照)を参照して算出し(ステップS105)、その後、ステップS107に進む。
ステップS107において、会員管理装置50は、上記ステップS102で算出した、今回の再プレイ遊技媒体数に、上記ステップS105若しくはS106で算出した再プレイ手数料分の遊技媒体数を加算した値を、現時点で会員管理テーブル531に格納されている貯玉数・貯メダル数(但し、ステップS101で判別した会員IDに対応する各々の遊技媒体数)から引き落とす(減算する)処理を行う(ステップS107)。
その後、会員管理装置50は、ステップS107での再プレイ手数料徴収対応の貯遊技媒体引落処理の処理結果を表わす電文を作成し、該電文を今回再プレイが実施された再プレイ玉貸機40A(あるいは、再プレイメダル貸機40B)に送信し(ステップS108)、一連の貯遊技媒体引落処理(再プレイ手数料徴収処理を含む)を終了する。
図9は、図8のステップS102における再プレイ手数料非対象分使用遊技媒体数換算処理の詳細動作を示すフローチャートである。
特に、図9は、ステップS101において、再プレイ玉貸機40Aから再プレイ設定を取得した場合における換算処理動作を示している。
この場合、会員管理装置50は、まず、再プレイ玉貸機40Aから取得した再プレイ情報に含まれる再プレイボタン1回押下当りの再プレイ玉数を基に今回の再プレイ玉数を算出し、該算出した再プレイ玉数を、上記手数料非対象分管理テーブル533(図11、図12参照)の当該会員IDに対応する非対象分使用玉数領域に加算する(ステップS1021)。
引き続き、会員管理装置50は、ステップS1021で算出した再プレイ玉数を、例えば、
(手数料無料玉数×玉売り単価)÷メダル売り単価 …… (1)
なる換算式を用いて、該再プレイ玉数と等価の再プレイメダル枚数を算出する(ステップS1022)。
そして、この算出した再プレイメダル枚数を、上記手数料非対象分管理テーブル533(図11、図12参照)の当該会員IDに対応する非対象分使用メダル枚数領域に加算し(ステップS1023)、その後、ステップS103(図8参照)の処理へと進む。
上述したステップS1021〜S1023の換算処理(図8におけるステップS102に相当)によって、再プレイ玉貸機40Aから取得した今回の再プレイ玉数と、該再プレイ玉数と等価の再プレイメダル枚数とが、ステップS103における設定値(事前に設定した再プレイ手数料非対象金額に対応する再プレイ手数料非対象玉数及び同、メダル数)との比較対象として手数料非対象分管理テーブル533(図11、図12参照)の該当各欄に格納されることになる。
なお、図9においては、再プレイ玉貸機40Aから受信した再プレイ情報を基に再プレイ玉数を算出し、かつ該再プレイ玉数を再プレイメダル枚数に換算して手数料非対象分管理テーブル533の該当領域に格納する例を挙げたが、同様にして、再プレイメダル貸機40Bから受信した再プレイ情報を基に再プレイメダル枚数を算出し、かつ該再プレイメダル枚数を再プレイ玉数に換算して手数料非対象分管理テーブル533の該当領域に格納することができる。
次に、会員管理装置50における再プレイ手数料徴収処理(図8のステップS102〜S107の処理に相当)の具体例について図10乃至図13を参照して説明する。
会員管理装置50で再プレイ手数料徴収処理を行なうためには、事前に、貯玉再プレイ設定画面551(図6参照)を用いて再プレイ手数料非対象金額を設定し、該金額を再プレイ手数料非対象玉数及び再プレイ手数料非対象メダル枚数に換算したうえで、これら換算値を上限制限管理テーブル532に登録しておく必要があることは上述した通りである。
再プレイ手数料非対象金額は、会員のランクに応じ、しかも、1回分と1日分の双方毎にそれぞれ異なる値を設定する方法があり、この方法に基づく設定がなされた場合には、当該設定された各再プレイ手数料非対象金額は、各々、当該各金額と等価の再プレイ手数料非対象玉数と再プレイ手数料非対象メダル枚数(両者は互いに等価)に換算されて上限制限管理テーブル532に登録される。
図10は、本発明の貯遊技媒体管理システムにおける再プレイ手数料非対象金額の再プレイ手数料非対象遊技媒体数への換算設定を説明するための図である。
なお、ここでは、説明を簡単にする意味で、一般会員に対応して設定された再プレイ手数料非対象金額の換算例を挙げている。
図10の例では、一般会員に対応した再プレイ手数料非対象金額として、1日分としては2000円、また、1回分としては1000円が各々設定されている。
かかる金額設定がなされた場合、会員管理装置50では、例えば、玉単価(売り単価)=4円/玉、メダル単価(売り単価)=20円/枚の換算レートを用いて、一般会員の再プレイ手数料非対象玉数に関しては1日分=500玉(=2000円÷4円)、1回分=250玉(=1000円÷4円)を求め、また、再プレイ手数料非対象メダル枚数に関しては1日分=100枚(=2000円÷20円)、1回分=50枚(=1000円÷20円)を求めて、それぞれ、上限制限管理テーブル532に例えば図10に示す態様で登録する。
なお、VIP1〜VIP5の各会員ランクに対応して設定される再プレイ手数料非対象金額についても、この例と同様の方法で再プレイ手数料非対象遊技媒体数へと換算し、その換算値を当該会員ランクに対応付けて上限制限管理テーブル532に登録することができる。
かかる設定条件下において、一般会員が会員カード(例えば、会員ID=00001)を用いて再プレイ玉貸機40A若しくは再プレイメダル貸機40Bで再プレイを行う場合の再プレイ遊技媒体種別間の再プレイ遊技媒体数換算処理と該換算処理に基づく再プレイ手数料徴収処理の具体例について図11を参照して説明する。
図11は、当該再プレイ手数料徴収処理に係わる手数料非対象分管理テーブル533の第1の具体例を示す表図である。
上述した条件下での再プレイに際し、当該会員が例えば再プレイ玉貸機40Aで再プレイボタンを操作して所定数の貯玉を引き落として再プレイを行うと、会員管理装置50は、再プレイ玉貸機40Aが会員カード5から読み取った会員IDをキーに手数料非対象分管理テーブル533の当該会員IDに対応する非対象分使用遊技媒体数(玉数/メダル枚数)領域にアクセスし、このうちの非対象分使用玉数領域には当該再プレイで引き落とした再プレイ玉数を加算する一方、非対象分使用メダル枚数領域には、図8のステップS102で説明した方法で当該再プレイ玉数から換算した再プレイメダル枚数(当該再プレイ玉数と等価:換算レートは図10参照)を基に)を加算する。
以後、再プレイボタンが押下され、該押下回数に対応した玉が引き出される毎に、当該引き落とした再プレイ玉数を非対象分使用玉数領域に累積加算し、これと同時に、該再プレイ玉数と等価の再プレイメダル枚数を非対象分使用メダル枚数領域に累積加算していきながら、その都度、これら累積加算値を、事前に設定された再プレイ手数料非対象金額を基に換算された再プレイ手数料非対象玉数及び再プレイ手数料非対象メダル枚数と比較照合(該当遊技媒体種別毎に)する。
そして、非対象分使用玉数領域の玉数あるいは非対象分使用メダル枚数領域のメダル枚数が、再プレイ手数料非対象玉数あるいは再プレイ手数料非対象メダル枚数を超えた場合にのみ該超えた分について再プレイ手数料を徴収する処理を行なう。
すなわち、本発明に係わる会員管理装置50は、再プレイによって引落された貯遊技媒体(玉/メダル)数を口座毎、種別毎に記憶する記憶手段(手数料非対象分管理テーブル533:非対象分使用玉数領域、非対象分使用メダル枚数領域)と、再プレイによって引落された貯遊技媒体(玉/メダル)数を種別毎に累積加算する累積加算手段と、再プレイによって引落された種別の遊技媒体(玉/メダル)数を他の種別の遊技媒体(メダル/玉)数に変換する変換手段とを有し、記憶手段は、変換手段によって変換された種別の遊技媒体(メダル/玉)数も記憶し、累積加算手段は、変換手段によって変換された種別の遊技媒体(メダル/玉)数も累積加算し、再プレイ手数料徴収処理においては、累積加算手段により累積加算された遊技媒体(玉/メダル)数と、予め設定された再プレイ手数料非対象金額から換算された再プレイ手数料非対象遊技媒体(玉/メダル)数との比較を行い、その結果に基づき再プレイ手数料徴収処理を行う構成を有する。
かかる構成により、例えば、当該会員が会員カード(会員ID=00001)を再プレイ玉貸機40Aに挿入して玉200個を引き出して再プレイ(但し、当該時点で、再プレイ手数料非対象遊技媒体数がリセットされている状態での再プレイ)を行うと、この時の手数料非対象分管理テーブル533の値は、図11(a)に示すように、非対象分使用玉数=200、非対象分使用メダル枚数=40となる。
なお、図11(a)から(d)の各表図中の矢印は、遊技媒体種別間でどの種別からどの種別へと遊技媒体数を換算したかを示している。
一方で、会員管理装置50には、1日分=2000円、1回分=1000円の再プレイ手数料非対象金額の設定(図10参照)に対応して、再プレイ手数料非対象玉数に関しては1日分=500玉、1回分=250玉が設定され、再プレイ手数料非対象メダル数に関しては1日分=100枚、1回分=50枚が設定〔便宜的に、図11(a)点線枠内に示す〕されている。
この場合、会員管理装置50では、今回の再プレイにおける非対象分使用玉数=200が、事前に設定されている1回分の再プレイ手数料非対象玉数=250個、及び1日分の再プレイ手数料非対象玉数=500個のいずれにも満たないことを認識して手数料徴収処理を実施しない。
これにより、今回の再プレイ操作に際して会員は手数料無料で再プレイを行うことができる。
引き続き、当該会員が再プレイ玉貸機40Aで玉200個を引き出して再プレイを行うと、この時の手数料非対象分管理テーブル533の値(累計値)は、図11(b)に示すように、非対象分使用玉数=400、非対象分使用メダル枚数=80に更新される。
この場合、会員管理装置50では、今回の再プレイにおける非対象分使用玉数=200が、事前に設定されている1回分の再プレイ手数料非対象玉数=250個を超えておらず、しかも、前回からの累計値である非対象分使用玉数=400が1日分の再プレイ手数料非対象玉数=500個を超えていないことを認識して手数料徴収処理を実施しない。
その後、当該会員が再プレイメダル貸機40Bに移動し、メダル40枚を引き出して再プレイを行うと、該メダル枚数が当該会員IDに対応する非対象分使用メダル枚数領域に加算され、かつ、該メダル枚数から換算された玉数が非対象分使用玉数領域に加算されることにより、非対象分使用玉数=600、非対象分使用メダル枚数=120となる。
但し、この時、手数料非対象分管理テーブル533の値は、図11(c)に示すように、非対象分使用玉数=500、非対象分使用メダル枚数=100となる。
すなわち、会員管理装置50では、非対象分使用玉数が予め設定された再プレイ手数料非対象玉数を超える場合には、対応する非対象分使用玉数領域の値を当該再プレイ手数料非対象玉数に留め、非対象分使用メダル枚数が予め設定された再プレイ手数料非対象メダル枚数を超える場合には、対応する非対象分使用メダル枚数領域の値を当該再プレイ手数料非対象玉数に留めるように制御する。
この場合、会員管理装置50は、今回の再プレイにおける非対象メダル枚数使用数=40が、事前に設定されている1回分の非対象メダル枚数=50枚を超えてないことを認識しつつも、前回からの累計値である非対象分使用メダル枚数=120が1日分の非対象分使用メダル枚数=100枚を超えていることを認識する。
その結果、会員管理装置50では、今回の再プレイ(再プレイメダル貸機40Bでの貯メダル引き落としによる再プレイ)に際しては、非対象分使用メダル枚数を超えた分のメダル枚数=20に対して再プレイ手数料分に当たる枚数を算出し、今回の再プレイによって引き落とされたメダル枚数にこの手数料分のメダル枚数を加算した枚数を現貯メダル数から減算するように貯メダル残高更新処理を行う。
かかる処理によって、今回の再プレイに際して、会員は、メダル20枚分に相当する手数料を取られることになる。
また、図11(b)における再プレイメダル貸機40Bでの再プレイの後、仮に、当該会員が当該再プレイ玉貸機40Aで玉200個を引き出して再プレイを行った場合には、該玉数が当該会員IDに対応する非対象分使用玉数領域に加算され、かつ、該玉数から換算されたメダル枚数が非対象分使用メダル枚数領域に加算されることにより、非対象分使用玉数=600、非対象分使用メダル枚数=120となる。
但し、この時も、手数料非対象分管理テーブル533の値は、図11(d)に示すように、非対象分使用玉数=500、非対象分使用メダル枚数=100となる。
この場合、会員管理装置50は、今回の再プレイにおける非対象分使用玉数=200個が、事前に設定されている1回分の非対象玉数=250個を超えていないことを認識しつつも、前回からの累計値である非対象分使用玉数=600個が1日分の非対象分使用玉数=500個を超えていることを認識する。
その結果、会員管理装置50では、今回の再プレイ(再プレイ玉貸機40Aでの貯玉引き落としによる再プレイ)に際しては、非対象分使用玉数を超えた分の玉数=100個に対して再プレイ手数料分に当たる玉数を算出し、今回の再プレイによって引き落とされた玉数にこの手数料分の玉数を加算した玉数を現貯玉数から減算するように貯玉残高更新処理を行う。
かかる処理によって、今回の再プレイに際して、会員は、玉100個分に相当する手数料を取られることになる。
なお、会員管理装置50のメモリ53内には、例えば、図13に示すような再プレイ手数料テーブル534が設けられており、会員管理装置50は、図11(c)に示すケースでの貯メダル残高更新処理に際しては、非対象分使用メダル枚数を超えた分のメダル枚数=20枚に対応する手数料分のメダル枚数(4枚)を該手数料テーブル534から求め、現在の貯メダル数、例えば、400枚から、今回の再プレイメダル数(=40枚)に手数料分のメダル枚数(4枚)を加算した値を減算することにより、貯メダル枚数を356〔400枚−(40枚+4枚)〕枚に更新する。
また、図11(d)に示すケースでの貯玉残高更新処理に際しては、非対象分使用玉数を超えた分の玉数=100個に対応する手数料分の玉数(20個)を該手数料テーブル534から求め、現在の貯玉数、例えば、2000個から、今回の再プレイ玉数(=200個)に手数料分の玉数(20個)を加算した値を減算することにより、貯玉数を1780〔2000個−(200個+20個)〕個に更新する。
次に、会員管理装置50における再プレイ手数料徴収処理の別の具体例について図12を参照して説明する。
図12は、本発明に係わる会員管理装置50の再プレイ手数料徴収処理に係わる手数料非対象分管理テーブル533の第2の具体例を示す表図である。
この場合における再プレイ手数料非対象設定条件は、図11の場合と同様であるものとする(図10参照)。
かかる設定条件下において、会員が会員カード(会員ID=00001)を再プレイ玉貸機40Aに挿入して玉300個を引き出して再プレイ(但し、当該時点で、再プレイ手数料非対象遊技媒体数がリセットされている状態での再プレイ)を行うと、この時の手数料非対象分管理テーブル533の値は、図12(a)に示すように、非対象分使用玉数=250個(超過分=50個)、非対象分使用メダル枚数=50(超過分=10枚)となる。
この場合、会員管理装置50では、今回の再プレイにおける非対象分使用玉数=300が、事前に設定されている1回分の手数料非対象玉数=250個を超えていることを認識する一方で、1日分の手数料非対象玉数=500個は超えていないことを認識する。
その結果、会員管理装置50では、今回の再プレイ(再プレイ玉貸機40Aでの貯玉を用いた再プレイ)に際しては、1回分の非対象分使用玉数を超えた分の玉数(=50個)に対して手数料分の玉数(20個)を手数料テーブル534から求め、今回の再プレイによって引き落とされた玉数(=300個)にこの手数料分の玉数(=20個)を加算した玉数(320個)を現貯玉数から減算するように(つまり、再プレイ手数料をとるように)貯玉残高更新処理を行う。
引き続き、当該会員が再プレイ玉貸機40Aで玉200個を引き出して再プレイを行うと、この時の手数料部料分管理テーブル533の値(累計値)は、図12(b)に示すように、非対象分使用玉数=500個、非対象分使用メダル枚数=100に更新される。
この場合、会員管理装置50は、今回の再プレイにおける非対象分使用玉数=200が、事前に設定されている1回分の手数料非対象玉数=250個を超えておらず、しかも、前回からの累計値である非対象分使用玉数=500が1日分の手数料非対象玉数=500個を超えてないことを認識して手数料徴収処理を実施しない。
すなわち、会員管理装置50では、会員管理テーブル531に当該会員IDに対応して登録されている貯玉数から、今回の再プレイ(再プレイ玉貸機40Aでの貯玉を用いた再プレイ)によって引き落とされた玉数(=200個)のみを減算するように(つまり、再プレイ手数料をとらない)貯玉残高更新処理を行う。
このように、本発明によれば、再プレイ手数料が無料となる上限制限条件として、金額(再プレイ手数料非対象金額)を設定し、該再プレイ手数料非対象金額を玉とメダルに共通に上限制限条件として適用しつつ該金額を超えた場合にのみその超えた分の玉またはメダル数に対応する手数料分の遊技媒体(玉またはメダル)数を本来の再プレイ遊技媒体数に加算して現貯遊技媒体数から減算することにより貯遊技媒体数を更新するため、遊技対象が「パチンコのみ」、「スロットのみ」、パチンコ・スロット両方」の会員が存在したとしても、これら会員の間で手数料無料で再プレイが行える玉数、メダル枚数に差が生じることがなく、会員間で平等な再プレイ手数料徴収を実現できる。
また、本発明では、再プレイ手数料非対象金額として、1回当り、あるいは所定期間(例えば、1日)当りの金額を設定したことにより、再プレイ1回毎に、あるいは1日の再プレイを通して、遊技対象が異なる会員間で、再プレイに際して、常に平等に再プレイ手数料を徴収できる。
また、本発明では、再プレイ手数料非対象金額を会員ランクに応じて設定したため、遊技対象が異なる会員間で再プレイ手数料を平等にしつつも、高ランクの会員の再プレイ手数料を安くするという優遇策を講じることができる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、本発明では、会員管理テーブル531で会員IDに対応付けて貯玉数や貯メダル数と共に管理される来店回数や来店ポイント等に基づいて会員をランク付けし、該会員ランクが高くなるほど再プレイ手数料無料金額が高くなるように設定しているが、会員管理装置50が把握した会員ランクを再プレイ中の再プレイ遊技媒体貸機40(40A,40B)から再プレイ中に送られてくる会員IDをキーに上述した来店回数や来店ポイント等の特定の会員情報を基に当該会員の会員ランクを抽出して当該再プレイ中の再プレイ遊技媒体貸機40に会員ランク情報として送出し、当該再プレイ遊技媒体貸機40で当該会員ランク情報に基づき会員ランクを表示し、再プレイ中の会員に報知する構成としても良い。
また、その際、会員管理装置50が、会員ランクに対応する再プレイ手数料非対象金額を含む再プレイ手数料非対象条件を上限制限管理テーブル532から抽出し、該再プレイ手数料非対象条件を再プレイ遊技媒体貸機40に送出し、当該再プレイ遊技媒体貸機40では、会員IDを記録した会員カード5の受け入れ後、会員管理装置50から送られてくる上記再プレイ手数料非対象条件を受信し、該再プレイ手数料非対象条件を上記会員ランクと併せて表示装置55に表示する等の方法で再プレイ遊技客(会員)に自分に関する再プレイ手数料非対象条件を報知する構成としても良い。
また、上記実施例では、設定された再プレイ手数料非対象金額から再プレイ手数料非対象遊技媒体数を換算して再プレイ時に引き落とされた遊技媒体数(再プレイ遊技媒体数)と比較して再プレイ手数料を徴収するかどうかを決めているが、これに限らず、再プレイ遊技媒体数を金額に換算し、該換算した金額と再プレイ手数料非対象金額を比較して、換算した金額が設定金額を超えるか否かに応じて再プレイ手数料をとるかどうかを判断するようにしても良い。
この場合も、玉、メダルのいずれで遊技(再プレイ)が行われても、当該再プレイ玉数、再プレイメダル数を金額に換算した後、設定されている再プレイ手数料非対象金額と当該換算金額とを比較することで、遊技対象が異なる会員間において、徴収される再プレイ手数料の額を平等にすることができる。
また、本実施例では、再プレイ手数料の算出を図13に示す方法(手数料テーブル534を参照する)を用いて行う例を挙げたが、これに限らず、図14に示すように、例えば、玉100個につき60個(メダル100枚につき34枚)を設定しておき、実際の再プレイ手数料対象数の比率計算を行って算出する方法も適用できる。また、設定値は時間設定も可能である。
5…会員カード、10…玉計数機、15…メダル計数機、20,20A,20B…会員カード端末機、30…玉引落機、35…メダル引落機、40A…再プレイ玉貸機、40B…再プレイメダル貸機、45A…遊技機(パチンコ機)、45B…遊技機(パチスロ機)、50…会員管理装置、51…制御部、511…貯遊技媒体処理部、512…再プレイ制御部、52…記憶装置、53…メモリ、531…会員管理テーブル、532…上限制限管理テーブル、533…手数料非対象分管理テーブル、534…手数料テーブル、54…入力装置、55…表示装置、551…貯玉再プレイ設定画面、56…通信インタフェース(I/F)部、57…プリンタ部、60…管理装置(ターミナル・コントローラ:T/C)、70…ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)