JP2006521728A - 車両用暗視装置のためのオン／オフ切り換えの構成 - Google Patents

Abstract

最初の市販用の車両用暗視装置は、市場において既に利用可能となっている。これらは、乏しい視界、特に暗闇又は霧に関係する困難な状況にいる運転者を支援すべきものである。このために、この種のシステムは、動的な赤外線照明装置（２）と、赤外線画像を記録するためのカメラ（３）と、この装置によって取得された画像情報を再生するための画像表示装置（１）とを備える。その際、評価手段（４）による運転パラメータ（５）及び周囲のパラメータ（６）の評価に従って、動的な赤外線照明装置（２）が確実に起動される。さらに、前記評価手段（４）から独立して、制御手段（７）が、画像表示装置（１）を直接起動する／起動停止するために設けられる。制御手段（７）により、運転者は、暗視装置が成功裏に起動したことに関する情報を直ちに取得することができる。

Description

本発明は、車両用暗視装置のためのオン／オフ切り換えの構成に関する。

最初の市販用の車両用暗視装置は、既に市場に出回っている。その目的は、乏しい視界、特に暗闇及び霧の状態などの、困難な状況にいる運転者を支援することである。自動車業界においては、たとえば、赤外線放射を用いて車両の直前の周囲環境を照らすための動的な赤外線照明を含む暗視装置が存在する。このような装置は、まず、赤外線センサを用いて車両の直前の周囲環境を感知する。次いで、記録された周囲データは、データ処理ユニットにより画像に処理され、その画像が画像表示装置に映され、運転者は、必要に応じてこれらを読み出すことができる。関連技術によるこのような装置は、不必要に運転者の気をそらさないために、いったん運転者によって起動されると、運転及び周囲パラメータを考慮して自動的に制御される。

特許文献１では、車両用の表示ユニットについて記載している。この表示ユニットの目的は、特に運転者が車両の直前の周囲環境を直視することが遮断された場合の、安全性を向上することである。赤外線カメラによって記録された赤外線画像が、画像表示装置に示される。赤外線画像は、周囲パラメータを分析するのに適した評価手段が、トンネル内へと車両が運転されていることを確かめた場合、画像表示装置に表示されることが好ましい。表示ユニットの操作中、必ずしも赤外線画像を表示する必要がない特定の車両の周辺視野内へと、車両が動いているかどうかが考慮される。たとえば、車両の周辺視野を判断する手段が、近づいている車両を検出しない場合である。ちなみに、車両がトンネル内にある場合にも、赤外線画像は表示されない。

特許文献２では、周辺視野情報を表示するための、車両内表示ユニットについて記載している。これは、周辺視野情報を運転者に効果的に示すためのものである。この過程において、運転パラメータを分析するための評価手段が、前部ヘッドライトスイッチが作動したことを確かめた場合、カメラによって記録された赤外線画像が、制御ユニットを介して画像表示装置に表示される。この場合、赤外線画像はまた、たとえば夜間時及び周囲環境が暗いような場合に、周囲パラメータを分析するための評価手段によって入手された情報に応じても表示される。別の場合として、車両がトンネルの外にある場合、及び周囲の周辺区域一体が厚い霧状態である場合がある。さらに別の例として、ライトスイッチがオフに切り換えられている時に、ハンドブレーキが作動された場合がある。しかし、このような場合には、表示ユニットが運転者により成功裏に起動されたかどうかを直ちに認識することができない。

特開平２００１３４４７００号明細書 特開平２０００２１５３９８号明細書

したがって、本発明の目的は、起動が成功裏に行われた場合に「運転者への通知」を示す、車両用暗視装置のためのオン／オフ切り換えの構成を発明することである。

上記目的は、本発明に従って、請求項１に記載の特徴を有するオン／オフ切り換えの構成によって達成される。好ましい実施形態及び改良形態が従属請求項に記載されている。

車両用暗視装置の画像表示装置のためのオン／オフ切り換えの構成が、本発明に従って実現される。暗視装置は、動的な赤外線照明と、赤外線画像を記録するためのカメラと、画像情報を再現するための画像表示装置とを含む。さらに、運転及び／又は周囲パラメータを分析するのに適した評価手段が設けられ、この分析に基づいて、暗視装置の動的な赤外線照明が起動される。また、暗視装置を起動する又は起動停止するための、この評価手段から独立した制御手段が設けられる。本発明によれば、画像表示装置は、制御手段により、直接起動される又は起動停止される。この過程において、運転及び／又は周囲パラメータの分析は、評価手段によって考慮されない。

暗視装置が制御手段によって起動された場合は常に、画像表示装置も直接起動される。ちなみに、運転及び／又は周囲パラメータの分析に基づき暗視機能の必要が全くない場合にも、又は安全上の考慮により動的な赤外線照明を操作することが許容されない場合にも、表示が常に画像表示装置に生成される、及び／又は以前の表示が変更される。たとえば、暗視装置の起動を示す、文字又は記号メッセージが、画像表示装置に示されることがある。このため、運転者が、暗視装置が成功裏に起動したことを示す情報を直ちに受信できるようになることが非常に好ましい。

本発明の１つの好ましい実施形態においては、画像表示装置を起動する又は起動停止するための制御手段は、スイッチから構成される。これについては、当業者には、たとえば電気機械式スイッチ又は電子スイッチが知られている。スイッチの交換階梯が、たとえばノッチを有することもあれば、スイッチが、瞬時接触制御スイッチとして設計されることもある。ちなみに、スイッチは、画像表示装置のハウジングに直接又はその近傍に取り付けられる。しかし、スイッチを、車両の照明装置を操作するための他のスイッチング素子が置かれている場所に取り付けるか、又はこのようなスイッチング素子に統合することも考えられる。この場合、運転者の手が届く、運転室「車両乗員室」内の任意の位置が適している。画像表示装置の表示面がタッチスクリーンとして設計されており、したがって制御ボタン機能を果たす場合に、さらなる利点が得られる。しかし、制御手段は、たとえば音声命令によって作用することも考えられる。

本発明の別の好ましい実施形態では、内部又は外部故障診断装置に基づいて操作される制御手段が実現される。ちなみに、画像表示装置は、たとえばサービス及び故障診断目的の、運転及び／又は周囲パラメータから独立した制御手段によって操作される。故障診断について言えば、暗視装置の構成要素、及び画像表示装置が、互いに独立して操作され得ることが必要であろう。たとえば動的な照明を検査するための、外部故障診断装置、及びたとえば情報を再現するための画像表示装置を利用する、内部故障診断装置の両方についてであり得る。安全上、暗視装置の個々の構成要素、及び画像表示装置が別々に動作できることが必要であろう。このことは、特に、車両が通常１つの場所に置かれ、人々がそれらの周辺視野内にいるサービスステーションについて言える。

画像表示装置は、暗視装置に連結され、かつ特に可視波長範囲内で感応する、少なくとも１つの追加のカメラからの画像情報を効果的に再現し得る。したがって、暗視機能を適用することが意味をなさない場合、たとえば昼間にも、周辺区域の適切な画像を運転者に提示することができる。特に赤外線照明が停止している間、可視波長範囲内で動作するカメラによって記録された画像情報が、画像表示装置に示されることがある。次いで、暗視装置が起動されると、赤外線カメラからの画像データを表示するよう切り換えられる。この暗視表示装置が起動された場合は、赤外線画像の品質を調べることが、特に有益であることが実証されている。決定論理素子が、赤外線画像の品質を調べるための適切な手段として設けられる。決定論理素子が、満足すべき品質であることを確かめると、赤外線画像は、継続して表示され得る。品質が不満足であると、可視範囲内で動作するカメラによって記録された画像情報の品質が分析される。より良い品質であることが確かめられると、可視波長範囲内で動作するカメラによって記録された画像情報の表示に戻るよう切り換えられる。品質のためにそれぞれの場合で閾値が予め定義されるという事実により、異なる「種類の」画像情報の間で自動的に切り換えられることが好ましい。閾値は、運転者によって固定されることもあれば、運転及び周囲パラメータに応じて変えられることもある。勿論、品質とは無関係に、「複数の種類の」画像情報の間で直接切り換えることを可能にする手段が設けられることも考えられる。

本発明の別の好ましい実施形態では、誤動作により、画像情報が頻繁にリフレッシュされるのが妨げられている場合に起動停止される画像表示装置が実現される。この場合、誤動作は、たとえば、暗視装置の個々の構成要素により又は他の車両システムにより引き起こされ得る。このため、暗視装置の個々の構成要素を監視するための監視ユニットが設けられる。さらに、これは、画像表示装置の表示を監視して、画像情報が絶えず更新されているかどうかを検査するためにも使用される。この場合、走行距離計データとの比較が特に適している。たとえば、動いている車両の場合には、画像場面は頻繁に変更されなければならない。他方、静止している車両の場合には、画像場面は変更すべきではない。しかし、たとえば、画像場面内の個々の対象物が動くことがある。ちなみに、当業者には、ある場面内の動いている場面と動いている対象物との間のこのような相違を分析するための画像処理方法が知られている。

図は、車両用暗視装置のための、本発明によるオン／オフ切り換えの構成の概略設計を例として示している。暗視装置は、周辺視野情報を記録し、かつ記録された周辺視野情報を画像情報に変換するカメラ（３）を含む。これはまた、画像情報を再現するための画像表示装置（１）も含む。さらに、暗視装置は、赤外線放射を用いて周辺視野を照らすための動的な赤外線照明（２）を含む。また、運転パラメータ（５）及び／又は周囲パラメータ（６）を分析するための評価手段（４）も含まれ、この分析に基づいて、動的な赤外線照明（２）及びカメラ（３）が起動される。この評価手段（４）から独立して、暗視装置を起動する又は起動停止するための追加の制御手段（７）が設けられる。さらに、画像表示装置（１）は、起動可能又は起動停止可能である。したがって、制御手段（７）は、画像表示装置（１）に直接作用する。

車両用暗視装置のための、本発明によるオン／オフ切り換えの構成の概略設計を例として示す。

符号の説明

１ 画像表示装置
２ 動的な赤外線照明
３ カメラ
４ 評価手段
５ 運転パラメータ
６ 周囲パラメータ
７ 制御手段

Claims (7)

1. 車両用暗視装置の画像表示装置（１）のためのオン／オフ切り換えの構成であり、
   前記暗視装置が、
   動的な赤外線照明（２）と、
   赤外線画像を記録するためのカメラ（３）と、
   画像情報を再現するための画像表示装置（１）と、
   運転パラメータ（５）及び／又は周囲パラメータ（６）を分析し、該分析に基づいて、前記動的な赤外線照明（２）を起動するための評価手段（４）と、
   前記暗視装置を起動する又は起動停止するための、該評価手段（４）から独立した制御手段（７）とを備え、
   前記画像表示装置（１）が、前記制御手段（７）により直接起動され又は起動停止され、前記評価手段（４）による運転パラメータ（５）の及び／又は周囲パラメータ（６）の前記分析が、考慮されないオン／オフ切り換えの構成。
2. 前記制御手段（７）が、前記画像表示装置（１）を起動する又は起動停止するために使用されるスイッチから構成される請求項１に記載のオン／オフ切り換えの構成。
3. 前記制御手段（７）が、内部又は外部故障診断装置に基づいて操作される請求項１あるいは２に記載のオン／オフ切り換えの構成。
4. 前記画像表示装置（１）が、前記暗視装置に連結され、特に可視波長範囲内で感応する、少なくとも１つの追加のカメラからの画像情報を再現することができる請求項１〜３のいずれか一項に記載のオン／オフ切り換えの構成。
5. 前記赤外線照明（２）が停止している間、可視波長範囲内で動作する前記カメラによって記録された画像情報が、前記画像表示装置（１）で表示される請求項４に記載のオン／オフ切り換えの構成。
6. 前記赤外線画像の品質を調べるための手段が設けられ、満足すべき品質が確かめられた場合に、前記赤外線画像が表示される請求項４あるいは５に記載のオン／オフ切り換えの構成。
7. 誤動作により、前記画像情報が頻繁にリフレッシュされるのが妨げられている場合に、前記画像表示装置（１）が起動停止される請求項１〜６のいずれか一項に記載のオン／オフ切り換えの構成。

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