JP3903692B2 - 車両の表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前方を赤外線により撮像してこの撮像した赤外線画像を運転席前方に設けた表示手段に表示させるようにした車両の表示装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平10−230805号公報、特開平6−247184号公報、特開昭60−231193号公報等に示されているように、夜間や濃霧等の視認性が悪い走行環境内を走行しているときに、ドライバへの運転支援を行うために、車両の前方を赤外線により撮像し、この撮像した赤外線画像を運転席前方に設けたディスプレイに表示させるようにすることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように赤外線画像をディスプレイに表示させる場合、赤外線画像を常にディスプレイに表示させていると、ドライバの目障りになることがあり、却って運転操作に悪影響を及ぼすことが考えられるので、特に視認性が悪化してドライバが危険を感じ易い走行環境内を車両が走行しているときに赤外線画像を表示させることが望ましい。
【0004】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、赤外線画像をディスプレイに表示させる場合に、その表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、安全性を向上させようとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、車両のトンネル内走行が検出されたときに、赤外線画像を表示手段に表示させるとともに、車両が赤外線画像を表示手段に表示させる必要がない特定走行環境(対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境、車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い走行環境、車両がトンネルに入ってからの経過時間が所定時間(トンネル内外の照度比が大きいほど長い時間に設定される)よりも長いとき、又は、車両がトンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならない走行環境)内を走行中であるときには、車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないようにした。
【0006】
具体的には、請求項1の発明では、車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置を対象とする。
【0007】
そして、上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、上記特定走行環境は、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境であるものとする。
【0008】
上記の構成により、視認性が突然悪化してドライバが特に危険を感じ易いトンネル内走行時に赤外線画像が表示されるので、トンネル内での視認性が向上し、トンネル内走行時の安全性を高めることができる。一方、トンネル内走行以外のときは、通常(例えば赤外線画像の表示ONスイッチをドライバがON操作するまでは)、赤外線画像が表示されないので、その表示がドライバの目障りになることは殆どない。そして、トンネル内走行であっても安全性を確保できるような特定走行環境内、つまり対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境内を走行中であれば、赤外線画像が表示されないので、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにして安全性をより一層向上させることができる。また、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境内を走行しているときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じて走 行に不安を抱く可能性が殆どないので、赤外線画像を表示しなくても問題はない。
【0009】
請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境は、対向車が存在しない走行環境であるものとする。すなわち、このような走行環境内を走行しているときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じて走行に不安を抱く可能性が殆どないので、赤外線画像を表示しなくても問題はない。
【0010】
請求項発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、対向車の存在を検出する対向車検出手段を有していて、該対向車検出手段により対向車の存在が検出されていないときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。
【0011】
このことで、レーザーレーダ等により対向車の存在を実際に検出し、対向車の存在が検出されたときには、特定走行環境内を走行中ではないと判定され、赤外線画像の表示がなされる一方、対向車の存在が検出されていないときには、特定走行環境内を走行中であると判定され、赤外線画像は表示されない。
【0012】
請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図情報を記憶した道路情報記憶手段とを有していて、該現在位置検出手段により検出された車両の現在位置と道路情報記憶手段により記憶された道路地図情報とに基づいて車両が対向車線の存在しない道路を走行中であることが検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。
【0013】
こうすることで、GPS信号等により現在位置を検出する現在位置検出手段及び道路地図情報記憶手段により対向車線の存在しない一方通行の道路等を走行中であることが検出されたときには、特定走行環境内を走行中であると判定され、赤外線画像は表示されない。
【0014】
請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両と前方車との車間距離を検出する車間距離検出手段を有していて、該車間距離検出手段により検出された車両と前方車との車間距離が所定距離以下のときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。また、請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両の車速を検出する車速検出手段を有していて、該車速検出手段により検出された車両の車速が所定車速以下のときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。さらに、請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両が渋滞走行中であることを検出する渋滞走行検出手段を有していて、該渋滞走行検出手段により車両の渋滞走行が検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。すなわち、車両が渋滞走行中(車間距離が短い、車速が遅い)等のときには、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じないので、赤外線画像を表示しなくても問題はない。
【0015】
請求項の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両が対向車線側へ向かって旋回していることを検出する旋回検出手段を有していて、該旋回検出手段により車両が対向車線側へ向かって旋回していることが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されているものとする。
【0016】
このことにより、車両が対向車線側へ向かって旋回しているときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じ易いので、特定走行環境内を走行中ではないと判定され、赤外線画像の表示がなされる。
【0017】
請求項の発明では、請求項の発明において、旋回検出手段は、対向車線側への操舵角が所定舵角以上のときに、車両が対向車線側へ向かって旋回していることを検出するように構成されているものとする。こうすることで、対向車線側への旋回(カーブ走行や車線変更)を容易にかつ確実に検出することができる。
【0018】
請求項10の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両から対向車線までの距離を検出する車両・対向車線間距離検出手段を有していて、該車両・対向車線間距離検出手段により検出された車両から対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。
【0019】
このことで、中央分離帯が存在する場合や複数車線のうち歩道側を走行している場合のように、車両から対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じない特定走行環境内を走行中であると判定され、赤外線画像は表示されない。
【0020】
請求項11の発明では、請求項の発明において、特定走行環境判定手段は、車両の前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することを検出するカーブ検出手段を有していて、該カーブ検出手段により車両の前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されているものとする。
【0021】
このことにより、路車間通信等により対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じることが予想されるので、特定走行環境内を走行中ではないと判定され、赤外線画像の表示がなされる。
【0022】
請求項12の発明では、車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置を対象として、上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、上記特定走行環境は、上記車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い走行環境であるものとする。すなわち、このような走行環境内を走行しているときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じて走行に不安を抱く可能性が殆どない(ドライバが危険を感じ難い)ので、赤外線画像を表示しなくても問題はない。よって、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0023】
請求項13の発明では、請求項12の発明において、特定走行環境判定手段は、車両が走行している道幅を検出する道幅検出手段を有していて、該道幅検出手段により検出された道幅が所定幅よりも大きいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。
【0024】
この発明により、道幅が所定幅よりも大きいときには、ドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い特定走行環境内を走行中であると判定され、赤外線画像は表示されない。
【0025】
請求項14の発明では、請求項12の発明において、特定走行環境判定手段は、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図情報を記憶した道路情報記憶手段と、該道路情報記憶手段により記憶された道路地図情報から該車両のドライバの使用頻度が高い高使用頻度道路を抽出する高使用頻度道路抽出手段とを有していて、上記現在位置検出手段により検出された車両の現在位置と高使用頻度道路抽出手段により抽出された高使用頻度道路とに基づいて車両が高使用頻度道路を走行中であることが検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。
【0026】
このことにより、ドライバが道路状況等をよく把握している高使用頻度道路を走行中のときには、車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難いので、赤外線画像の表示は行われない。
【0027】
請求項15の発明では、請求項14の発明において、高使用頻度道路抽出手段は、個人情報を記憶する個人情報記憶手段を有していて、該個人情報記憶手段により記憶された個人情報に応じて、現在運転を行っているドライバの高使用頻度道路を抽出するように構成されているものとする。
【0028】
このことで、スマートカード等のように、ドライバの名前や自宅住所等の個人情報が入力・記憶されている個人情報記憶手段の記憶内容に応じて、現在運転を行っているドライバの高使用頻度道路が抽出される。よって、高使用頻度道路をドライバ毎に容易に抽出することができる。
【0029】
請求項16の発明では、請求項14の発明において、特定走行環境判定手段は、現在位置検出手段と道路情報記憶手段とに基づいて車両がドライバの注意が必要な道路を走行中であることが検出されたときには、高使用頻度道路を走行中であっても、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されているものとする。
【0030】
こうすることで、例えば道幅が狭い道路等のようにドライバの注意が必要な道路を走行中であるときには、高使用頻度道路であっても、赤外線画像が表示されるので、安全性をさらに向上させることができる。
【0031】
請求項17の発明では、請求項12の発明において、特定走行環境判定手段は、車両の前方でかつ該車両から基準距離以内に障害物が存在することを検出する障害物検出手段を有していて、該障害物検出手段により車両の前方でかつ該車両から基準距離以内に障害物が存在することが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されているものとする。
【0032】
このことにより、車両の前方でかつ該車両から基準距離以内に障害物が存在するときには、特定走行環境内を走行中ではないと判定されて、赤外線画像が表示され、安全性を向上させることができる。
【0033】
請求項18の発明では、車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置を対象として、上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させ る必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、上記特定走行環境判定手段は、上記車両がトンネルに入ってからの経過時間が所定時間よりも長いときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するとともに、トンネル内外の照度比が大きいほど上記所定時間を長い時間に設定するように構成されているものとする。
【0034】
この発明により、トンネルに入ってから所定時間(人の眼の暗順応にかかる時間)が経過するまでは、特定走行環境内を走行中ではないと判定され、赤外線画像が表示される一方、所定時間が経過すると、特定走行環境内を走行中であると判定され、赤外線画像の表示がなされなくなる。また、トンネル内外の照度比が大きいほど暗順応にかかる時間が長くなるので、上記所定時間を長い時間に設定することで、所定時間を適切に設定することができる。よって、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0035】
請求項19の発明では、車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置を対象として、上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、上記特定走行環境は、上記車両がトンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならない走行環境であるものとする。すなわち、夜間のとき等のようにトンネルに入っても前方の風景が見え難くならないときには、赤外線画像を表示しなくても問題はない。よって、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0036】
請求項20の発明では、請求項19の発明において、特定走行環境判定手段は、トンネル内外の照度比が設定値よりも小さいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されているものとする。このことにより、夜間時のようにトンネル内外の照度比が小さいときには、トンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならないので、赤外線画像は表示されない。
【0037】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置が搭載された車両C(自動車:図3及び図4参照)のインストルメントパネル1の要部を示し、このインストルメントパネル1には、エンターテイメントディスプレイ2と、後述の赤外線画像が表示される表示手段としての赤外線画像ディスプレイ3とが設けられている。上記エンターテイメントディスプレイ2は、インストルメントパネル1の上下方向略中央であって車幅方向略中央位置に配設されている。一方、上記赤外線画像ディスプレイ3は、インストルメントパネル1の上部であって車幅方向略中央位置に設けられたメータユニット4内の運転席側端部に配設されている。このことで、赤外線画像ディスプレイ3は、エンターテイメントディスプレイ2に対して運転席側斜め上方に配設されていることになる。
【0038】
上記メータユニット4には、スピードメータ、フューエルゲージ、水温ゲージ、オドメータ、トリップメータ、セレクタインジケータライト及びターンシグナルインジケータライト等のインジケータライト、並びに、オルタネータワーニングライト及びオイルプレッシャーワーニングライト等の各種ワーニングライトが設けられている。
【0039】
上記メータユニット4(赤外線画像ディスプレイ3)は、図2に示すように、インストルメントパネル1の車両前側端部に配設されている一方、上記エンターテイメントディスプレイ2は、赤外線画像ディスプレイ3よりも車両後側に配設されている。このことで、エンターテイメントディスプレイ2の垂直視認角、つまりエンターテイメントディスプレイ2と車両Cのドライバのアイポイントとを結ぶ線の上下方向角は、約22度に設定され、赤外線画像ディスプレイ3の垂直視認角は約11度に設定されて、赤外線画像ディスプレイ3の視認性がエンターテイメントディスプレイ2よりも良くなっている。
【0040】
尚、図1中、5はオーディオ装置等の車載電子機器(図2では図示を省略)であり、6はステアリングホイールであり、図2中、7はフロントウインドガラスである。
【0041】
この車両Cの前端部における車幅方向略中央部のフロントグリル部には、図3に示すように、該車両Cの前方(斜め前方も含む)に存在する障害物を検出しかつ車両Cとその障害物との位置関係及び距離を測定する障害物センサ11が設けられている。この障害物センサ11としては、具体的には、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダ、CCDカメラ等である。
【0042】
また、車両Cの前側バンパにおける上記障害物センサ11の側方には、車両Cの前方を赤外線により撮像する撮像手段としての赤外線カメラ12が設けられ、この赤外線カメラ12により撮像された赤外線画像が上記赤外線画像ディスプレイ3に表示されるようになっている。そして、上記赤外線画像の赤外線画像ディスプレイ3への表示は、表示制御手段としてのCPU20により後述の如く制御されて、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されたり表示されなかったりする。
【0043】
また、この車両Cには、図4に示すように、上記ステアリングホイール6の操舵角を検出する舵角センサ25と、車速を検出する車速センサ26と、GPS人工衛星から送信されるGPS信号を受信して、車両Cの現在位置を検出する現在位置検出手段としてのGPSセンサ27と、道路地図情報を記憶した道路情報記憶手段としてのCD−ROM28(インターネットを介して配信された道路地図情報を受信するものであってもよい)と、車両C外の情報提供装置(インフラ)から送信される、車両Cの走行路前方の道路状況等に関する情報(トンネルやカーブの存在、渋滞の有無、路面状態(凍結路や悪路)等の情報)を受信する路車間通信ユニット29とが設けられている。
【0044】
上記障害物センサ11、赤外線カメラ12、舵角センサ25、車速センサ26、GPSセンサ27、CD−ROM28及び路車間通信ユニット29の各信号(情報)は、図5に示すように、上記CPU20に入力されるようになっている。また、CPU20には、ドライバが操作可能なモード切換スイッチ30の信号が入力されるようになっている。このモード切換スイッチ30によりドライバは、上記赤外線カメラ12により撮像された赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に常に表示させておくONモード、常に表示させないOFFモード、及び、表示及び非表示を自動で行う自動モードのうち1つのモードを選択することができるようになっている。そして、CPU20から赤外線画像ディスプレイ3に対し、ONモードが選択されているときにはON信号が出力され、OFFモードが選択されているときにはOFF信号が出力されるようになっている。一方、自動モードが選択されているときには、上記各信号の入力に基づいてCPU20が後述の如く動作して赤外線画像ディスプレイ3に対しON信号又はOFF信号を出力するようになっている。尚、エンターテイメントディスプレイ2に対しても、不図示の操作スイッチの状態に基づいてCPU20よりON信号又はOFF信号が出力され、ON信号が出力されたときには、エンターテイメントディスプレイ2に地図や車両の現在位置等が表示されるようになっている。
【0045】
次に、上記CPU20における赤外線画像の表示及び非表示の制御動作について図6のフローチャートにより説明する。
【0046】
先ず、最初のステップSA1で、モード切換スイッチ30がONモード、OFFモード及び自動モードのいずれの状態にあるかを検出し、次のステップSA2で、モード切換スイッチ30がOFFモードの状態であるか否かを判定する。この判定がYESであってOFFモードの状態であるときには、ステップSA9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。一方、上記判定がNOであってOFFモードの状態でないときには、ステップSA3に進んで、モード切換スイッチ30がONモードの状態であるか否かを判定する。この判定がYESであってONモードの状態であるときにはステップSA8に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする。一方、ステップSA3の判定がNOであってONモードの状態でないとき(つまり、自動モードの状態であるとき)には、ステップSA4に進む。
【0047】
上記ステップSA4では、車両Cの現在位置をGPSセンサ27により検出し、次のステップSA5で、上記検出された現在位置とCD−ROM28の道路地図情報とに基づいて車両Cがトンネル内(トンネル手前の予め決められた距離内を含む)を走行中か否かを判定する。この予め決められた距離は、車速が大きいほど大きく設定され、また、ワイパーが作動状態にあるときには、非作動状態時よりも大きく設定される。尚、このステップSA5の判定は、GPSセンサ27により検出された現在位置とCD−ROM28の道路地図情報とに基づいて行う方法以外にも、出発地を入力して車速や舵角等の走行軌跡情報から現在位置を検出してこの現在位置と道路地図情報とに基づいて行う方法であってよく、また、路車間通信ユニット29が受信した情報に基づいて行う方法であってもよく、さらには、それら3つの方法のうち少なくとも2つを併用してもよい。
【0048】
上記ステップSA5の判定がNOであってトンネル内走行でないときには、ステップSA9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。一方、ステップSA5の判定がYESであってトンネル内走行であるときには、ステップSA6に進んで、障害物センサ11の検出結果を入力し、次のステップSA7で、障害物センサ11により対向車の存在が検出されたか否かを判定する。具体的には、車両Cが走行している走行路から対向車が走行する側(日本では右側)にずれた斜め前方に障害物が検出された場合、その検出された障害物の車両に対する接近相対速度が基準速度よりも大きいときにその障害物は対向車であるとして、対向車の存在が検出されたと判定する。
【0049】
上記ステップSA7の判定がYESであって対向車の存在が検出されたときには、ステップSA8に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって対向車の存在が検出されていないときには、ステップSA9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0050】
この実施形態1では、上記ステップSA5により、車両Cのトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSA7により、車両Cが、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段42が構成されており、CPU20は、車両Cのトンネル内走行が検出された場合に、基本的には、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させるが、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、車両Cのトンネル内走行が検出されても、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようになっている。そして、上記特定走行環境は、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境であり、具体的には、対向車が存在しない走行環境であり、特定走行環境判定手段42は、対向車の存在を検出する対向車検出手段としての障害物センサ11を有していて、該障害物センサ11により対向車が検出されていないときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されている。
【0051】
したがって、上記実施形態1では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車の存在が検出されたときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、対向車の存在が検出されていないときには、赤外線画像は赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。また、車両Cのトンネル内走行が検出されていない場合には、赤外線画像は赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。このことにより、視認性が突然悪化してドライバが特に危険を感じ易いトンネル内走行時に赤外線画像が表示されるので、トンネル内での視認性が向上し、トンネル内走行時の安全性を高めることができる。一方、トンネル内走行以外のときには、赤外線画像が表示されず、しかも、トンネル内走行であっても、対向車のライトがドライバの目に入らないような特定走行環境内を走行中であれば、赤外線画像は表示されない。よって、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、安全性を向上させることができる。
【0052】
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、表示装置のハード構成は、基本的に上記実施形態1と同様であり、異なる場合にはその異なる点を説明する)、対向車の存在を検出するのではなく、対向車線の存在を検出するようにしたものである。
【0053】
すなわち、この実施形態2では、ステップSB1〜SB5において、上記実施形態1におけるステップSA1〜SA5とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSB5の判定がNOであってトンネル内走行でないときには、ステップSB8に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、ステップSB5の判定がYESであってトンネル内走行であるときには、ステップSB6に進む。
【0054】
上記ステップSB6では、GPSセンサ27により検出された車両Cの現在位置とCD−ROM28により記憶された道路地図情報とに基づいて、対向車線が存在するか否かを判定する。この判定がYESであって対向車線が存在するときには、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって対向車線が存在しないときには、ステップSB8に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0055】
この実施形態2では、上記ステップSB5により、上記実施形態1と同様のトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSB6により、対向車線の有無により車両Cが特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段43が構成されている。そして、GPSセンサ27及びCD−ROM28は、トンネル内走行検出手段41の一部であると共に特定走行環境判定手段43の一部でもあり、この特定走行環境判定手段43は、GPSセンサ27により検出された車両Cの現在位置とCD−ROM28により記憶された道路地図情報とに基づいて車両Cが対向車線の存在しない道路を走行中であることが検出されたときに、車両Cが特定走行環境(対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境、具体的には、対向車が存在しない走行環境)内を走行中であると判定するように構成されている。
【0056】
したがって、上記実施形態2では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車線が存在するときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、対向車線が存在しない走行環境(対向車が存在しない走行環境)内を走行中であるときには、赤外線画像は赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。この結果、上記実施形態1と同様に、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、トンネル内での視認性を向上させることができる。
【0057】
尚、上記実施形態2では、自動モードにおいて、対向車線が存在する場合には、無条件に赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させるようにしているが、対向車線が存在しても、後述の実施形態5のように、車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいとき(中央分離帯があるときや複数車線のうち歩道側を走行しているとき)には、表示させないようにしてもよい。
【0058】
(実施形態3)
図8は本発明の実施形態3を示し、対向車線が存在しても、車両Cと前方車(先行車)との車間距離が所定距離以下のときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにしたものである。
【0059】
すなわち、この実施形態3では、ステップSC1〜SC6において、上記実施形態2におけるステップSB1〜SB6とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSC6の判定がNOであって対向車線が存在しないときには、ステップSC10に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、ステップSC6の判定がYESであって対向車線が存在するときには、ステップSC7に進む。
【0060】
上記ステップSC7では、障害物センサ11の検出結果(車両Cと前方車との車間距離)を入力し、次のステップSC8で、車両Cと前方車との車間距離が所定距離以下であるか否かを判定する。この所定距離は、渋滞走行時のように対向車のライトがドライバにとって気にならない又は前方車の影になってドライバの目に入り難い距離(例えば10m程度)に設定されている。上記ステップSC8の判定がNOであって車間距離が所定距離よりも大きいときには、ステップSC9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がYESであって車間距離が所定距離以下のときには、ステップSC10に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0061】
この実施形態3では、上記ステップSC5によりトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSC6により、上記実施形態2における特定走行環境判定手段43と同様の第1の特定走行環境判定手段44が構成され、上記ステップSC8により、車両Cと前方車との車間距離を検出する車間距離検出手段としての障害物センサ11を有していて、この障害物センサ11により検出された車両Cと前方車との車間距離が所定距離以下のときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定する第2の特定走行環境判定手段45が構成されている。これら第1及び第2の特定走行環境判定手段44,45は共に、車両Cが、対向車のライトにより車両Cのドライバが眩惑を生じない特定走行環境を走行中であるか否かを判定するものであり、この特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、トンネル内走行であっても赤外線画像は表示されない。
【0062】
したがって、上記実施形態3では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車線の存在が検出されかつ車両Cと前方車との車間距離が所定距離よりも大きいときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、対向車線の存在が検出されていないとき、又は、対向車線の存在が検出されても車間距離が所定距離以下のときには、車両Cが特定走行環境内を走行中であるとされて、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。このことで、上記実施形態1,2と同様の作用効果が得られると共に、第1及び第2の特定走行環境判定手段44,45により赤外線画像の表示が上記実施形態1,2よりもドライバの目障りになり難くなる。
【0063】
尚、上記実施形態3では、第1及び第2の特定走行環境判定手段44,45を設けたが、第2の特定走行環境判定手段45のみを設けてもよい。つまり、対向車線が存在するか否かの判定をなくして、対向車線の有無に関係なく、車間距離が所定距離よりも大きいときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させる一方、車間距離が所定距離以下のときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにしてもよい。
【0064】
(実施形態4)
図9は本発明の実施形態4を示し、対向車線が存在しても、車両Cの車速が所定車速以下のときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにしたものである。
【0065】
すなわち、この実施形態4では、ステップSD1〜SD6において、上記実施形態2におけるステップSB1〜SB6とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSD6の判定がNOであって対向車線が存在しないときには、ステップSD10に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、ステップSD6の判定がYESであって対向車線が存在するときには、ステップSD7に進む。
【0066】
上記ステップSD7では、車速センサ26の検出結果を入力し、次のステップSD8で、車両Cの車速が所定車速以下であるか否かを判定する。この所定車速は、渋滞走行時のように対向車のライトがドライバにとって気にならないかなり遅い速度(例えば20km/h)に設定されている。上記ステップSD8の判定がNOであって車速が所定車速よりも大きいときには、ステップSD9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がYESであって車速が所定車速以下のときには、ステップSD10に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0067】
この実施形態4では、上記ステップSD5によりトンネル内走行検出手段41が構成され、ステップSD6により、上記実施形態2における特定走行環境判定手段43と同様の第1の特定走行環境判定手段46が構成され、上記ステップSD8により、車両Cの車速を検出する車速検出手段としての車速センサ26を有していて、この車速センサ26により検出された車両Cの車速が所定車速以下のときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定する第2の特定走行環境判定手段47が構成されている。これら第1及び第2の特定走行環境判定手段46,47は共に、上記実施形態3と同様に、車両Cが、対向車のライトにより車両Cのドライバが眩惑を生じない特定走行環境を走行中であるか否かを判定するものであり、この特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、トンネル内走行であっても赤外線画像は表示されない。
【0068】
したがって、上記実施形態4では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車線の存在が検出されかつ車両Cの車速が所定車速よりも大きいときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、トンネル内走行であっても、対向車線の存在が検出されていないとき、又は、車速が所定車速以下のときには、車両Cが特定走行環境内を走行中であるとされて、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。この結果、上記実施形態3と同様の作用効果が得られる。
【0069】
尚、上記実施形態4では、第1及び第2の特定走行環境判定手段46,47を設けたが、第2の特定走行環境判定手段47のみを設けてもよい。つまり、対向車線の有無に関係なく、車両Cの車速が所定車速よりも大きいときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させる一方、車速が所定車速以下のときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにしてもよい。
【0070】
また、上記実施形態3,4では、車両Cと前方車との車間距離が所定距離以下であるか、又は車両Cの車速が所定車速以下であるときに、車両Cが特定走行環境(渋滞時のように、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境)内を走行中であると判定したが、これらの代わりに、路車間通信ユニット29が、車両Cが渋滞している区間内を走行しているという情報を受信したときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定して、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにしてもよい。この場合、第2の特定走行環境判定手段45,47は、渋滞走行検出手段としての路車間通信ユニット29を有していて、該路車間通信ユニット29により車両Cの渋滞走行が検出されたときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定するように構成される。
【0071】
(実施形態5)
図10は本発明の実施形態5を示し、対向車が存在しても、車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させないようにすると共に、車両Cから対向車線までの距離が上記設定距離以下でありかつ車両が対向車線側へ向かって旋回していることが検出されたときには、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させるようにしたものである。
【0072】
すなわち、この実施形態5では、ステップSE1〜SE7において、上記実施形態1におけるステップSA1〜SA7とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSA7の判定がNOであって対向車が存在しないときには、ステップSE13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、ステップSE7の判定がYESであって対向車が存在するときには、ステップSE8に進む。
【0073】
上記ステップSE8では、ステップSE4においてGPSセンサ27により検出された現在位置とCD−ROM28の道路地図情報とに基づいて、車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいか否かを判定する。この判定は、中央分離帯の有無(中央分離帯が存在するときには、対向車線までの距離が設定距離よりも大きいと判定する)や、複数車線が存在する場合に車両Cが歩道側を走行しているか中央側を走行しているか(歩道側を走行しているときには、対向車線までの距離が設定距離よりも大きいと判定する)等に応じて行う(尚、路車間通信ユニット29が受信した情報に基づいて判定してもよく、路面に埋め込まれた磁石から出力される磁気信号を、車両Cに設けた磁気センサにより検出して車両Cが走行している車線を判別するようにしてもよい)。
【0074】
上記ステップSE8の判定がYESであって車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときには、ステップSE13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、上記判定がNOであって上記距離が設定距離以下のときには、ステップSE9に進む。
【0075】
上記ステップSE9では、舵角センサ25の検出結果を入力し、次のステップSE10で、操舵角が所定舵角以上か否かを判定する。この判定がNOであって操舵角が所定舵角よりも小さいときには、ステップSE13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、上記判定がYESであって操舵角が所定舵角以上のときには、ステップSE11に進む。
【0076】
上記ステップSE11では、車両Cが対向車線側へ向かって旋回(カーブ走行だけでなく車線変更動作も含む)しているか否かを判定する。この判定がYESであって車両Cが対向車線側へ向かって旋回しているときには、ステップSE12に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって車両Cが対向車線側へ向かって旋回していないときには、ステップSE13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0077】
この実施形態5では、上記ステップSE5によりトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSE7により、上記実施形態1における特定走行環境判定手段42と同様の第1の特定走行環境判定手段48が構成されている。また、上記ステップSE8により、車両Cから対向車線までの距離を検出する車両・対向車線間距離検出手段としてのGPSセンサ27及びCD−ROM28を有していて、該GPSセンサ27及びCD−ROM28により検出された車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定する第2の特定走行環境判定手段49が構成され、上記ステップSE11により第3の特定走行環境判定手段50が構成されている。この第3の特定走行環境判定手段50は、旋回検出手段としての舵角センサ25を有していて、この舵角センサ25により車両Cが対向車線側へ向かって旋回していることが検出されたときには、車両Cが特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成され、舵角センサ25は、対向車線側への操舵角が所定舵角以上のときに、車両が対向車線側へ向かって旋回していることを検出するように構成されている。
【0078】
したがって、上記実施形態5では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車の存在が検出されると共に、車両Cから対向車線までの距離が設定距離以下でかつ車両Cが対向車線側へ向かって旋回しているときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、トンネル内走行であっても、対向車線の存在が検出されていないとき、車両Cから対向車線までの距離が設定距離よりも大きいとき、又は、車両Cが対向車線側へ向かって旋回していないときには、車両Cが特定走行環境内を走行中であるとされて、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。よって、対向車のライトにより車両Cのドライバが眩惑を生じない特定走行環境を確実に検出して、ドライバが赤外線画像の表示を必要とするときにだけその表示を行うことができる。
【0079】
尚、上記実施形態5では、第1〜第3の特定走行環境判定手段48〜50を設けたが、第2及び第3の特定走行環境判定手段49,50の少なくとも1つのみを設けるようにしてもよい。
【0080】
(実施形態6)
図11は本発明の実施形態6を示し、対向車が存在しなくても、車両Cの前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、車両Cが特定走行環境内を走行中ではないと判定して、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させるようにしたものである。
【0081】
すなわち、この実施形態6では、ステップSF1〜SF7において、上記実施形態1におけるステップSA1〜SA7とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSF7の判定がYESであって対向車が存在するときには、ステップSF9に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、ステップSF7の判定がNOであって対向車が存在しないときには、ステップSF8に進む。
【0082】
上記ステップSF8では、車両Cの前方(走行路前方)に対向車線側へ向かうカーブが存在するか否かを判定する。つまり、路車間通信ユニット29が、車両Cの前方にカーブが存在する情報を受信したか否かを判定する。尚、この判定は、出発地を入力して車速や舵角等の走行軌跡情報から現在位置を検出してこの現在位置と道路地図情報とに基づいて行う方法であってもよい。
【0083】
上記ステップSF8の判定がYESであってカーブが存在するときには、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであってカーブが存在しないときには、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0084】
この実施形態6では、上記ステップSF5によりトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSF7により、上記実施形態1における特定走行環境判定手段42と同様の第1の特定走行環境判定手段51が構成され、上記ステップSF8により第2の特定走行環境判定手段52が構成されている。この第2の特定走行環境判定手段52は、車両Cの前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することを検出するカーブ検出手段としての路車間通信ユニット29を有していて、該路車間通信ユニット29により車両Cの前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、車両Cが特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されている。
【0085】
したがって、上記実施形態6では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車の存在が検出されたとき、又は、対向車の存在が検出されなくても車両Cの前方にカーブが存在することが検出されたときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、対向車の存在もカーブの存在も検出されていないときには、車両Cが特定走行環境内を走行中であるとされて、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。よって、対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、対向車のライトによりドライバが眩惑を生じることが予想されるので、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示され、安全性を高めることができる。
【0086】
尚、上記実施形態6では、第1及び第2の特定走行環境判定手段51,52を設けたが、第2の特定走行環境判定手段52のみを設けるようにしてもよい。
【0087】
(実施形態7)
図12及び図13は本発明の実施形態7を示し、特定走行環境を、車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い走行環境としたものである。
【0088】
すなわち、この実施形態7では、図12に示すように、CPU20には、障害物センサ11、赤外線カメラ12、GPSセンサ27、CD−ROM28、モード切換スイッチ30及び個人情報記憶装置31の各信号(情報)が入力されるようになっている。上記個人情報記憶装置31は、個人情報が記録されたスマートカードを挿入することでその個人情報(名前や自宅住所等)を入力して記憶するものであって、車両Cの所有者を識別して盗難を防止する役割をも有している。
【0089】
そして、CPU20は図13の如く動作する。つまり、ステップSG1〜SG7において、上記実施形態1におけるステップSA1〜SA7とそれぞれ同様の処理を行い、ステップSG7の判定がNOであって対向車が存在しないときには、ステップSG14に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、ステップSG7の判定がYESであって対向車が存在するときには、ステップSG8に進む。
【0090】
上記ステップSG8では、障害物(例えば路上落下物や停止車両)が、車両Cの前方でかつ該車両Cから基準距離(ドライバが制動や操舵によって障害物との接触を十分に回避できる距離、又は障害物センサ11が障害物を精度良く検出可能な距離)以内に存在するか否かを判定し、この判定がYESであって障害物が存在するときには、ステップSG13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって障害物が存在しないときには、ステップSG9に進む。
【0091】
上記ステップSG9では、個人情報記憶装置31により記憶された個人情報に応じて、CD−ROM28により記憶された道路地図情報から、現在運転を行っているドライバの使用頻度が高い高使用頻度道路(例えば、自宅から半径20kmのエリア内の道路、通勤、通学、買い物等に使用する道路、所定回数以上通った道路等)を抽出する。その後、ステップSG11で、GPSセンサ27により検出された現在位置から車両Cが上記高使用頻度道路を走行中であるか否かを判定する。この判定がNOであって高使用頻度道路を走行中でないときには、ステップSG13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がYESであって高使用頻度道路を走行中であるときには、ステップSG12に進む。
【0092】
上記ステップSG12では、GPSセンサ27により検出された現在位置とCD−ROM28の道路地図情報とに基づいて、車両Cが走行している道幅が所定幅以下であるか否かを判定する。この判定がYESであって道幅が所定幅以下であるときには、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって道幅が所定幅よりも大きいときには、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする。
【0093】
この実施形態7では、上記ステップSG5によりトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSG7により、上記実施形態1における特定走行環境判定手段42と同様の第1の特定走行環境判定手段53が構成され、上記ステップSG8により、車両Cの前方でかつ該車両Cから基準距離以内に障害物が存在することを検出する障害物検出手段としての障害物センサ11を有しかつ該障害物センサ11により車両Cの前方に障害物が存在することが検出されたときには、車両Cが特定走行環境内を走行中ではないと判定する第2の特定走行環境判定手段54が構成されている。
【0094】
また、上記ステップSG11及びSG12により第3の特定走行環境判定手段55が構成され、上記ステップSG10により、CD−ROM28により記憶された道路地図情報から車両Cのドライバの使用頻度が高い高使用頻度道路を抽出する高使用頻度道路抽出手段35が構成されている。この高使用頻度道路抽出手段35は、個人情報を記憶する個人情報記憶手段としての個人情報記憶装置31を有していて、該個人情報記憶装置31により記憶された個人情報に応じて、現在運転を行っているドライバの高使用頻度道路を抽出するように構成されている。そして、上記第3の特定走行環境判定手段55は、現在位置検出手段としてのGPSセンサ27と道路情報記憶手段としてのCD−ROM28と上記高使用頻度道路抽出手段35とを有していて、車両Cの現在位置と抽出された高使用頻度道路とに基づいて車両Cが高使用頻度道路を走行中であることが検出されたときに、車両Cが特定走行環境(車両Cのドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い(対向車のライトにより眩惑を生じて走行に不安を抱く可能性が殆どない)走行環境)内を走行中であると判定すると共に、GPSセンサ27とCD−ROM28とに基づいて車両Cがドライバの注意が必要な道路(道幅が所定幅以下の道路)を走行中であることが検出されたときには、高使用頻度道路を走行中であっても、車両Cが特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されている。尚、上記第3の特定走行環境判定手段55の一部(ステップSG12)は、車両Cが走行している道幅を検出する道幅検出手段としてのGPSセンサ27及びCD−ROM28を有しかつ該GPSセンサ27及びCD−ROM28により検出された道幅が所定幅よりも大きいときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定する特定走行環境判定手段を兼ねている。
【0095】
したがって、上記実施形態7では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、対向車の存在が検出されても、車両Cの前方に障害物が存在しなければ、車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い高使用頻度道路や道幅の広い道路を走行中であるときには、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。但し、高使用頻度道路であっても、道幅が狭い道路等のようにドライバの注意が必要な道路であれば、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される。よって、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、トンネル内での視認性を向上させることができる。
【0096】
尚、上記実施形態7では、ドライバの注意が必要な道路を道幅が所定幅以下の道路としたが、これに限らず、電灯のないトンネル、交通量の多いトンネル、カーブが多いトンネル等をドライバの注意が必要な道路としてもよく、車両Cがこれらの道路を走行中であるときには、高使用頻度道路であっても、赤外線画像を赤外線画像ディスプレイ3に表示させることが望ましい。
【0097】
(実施形態8)
図14及び図15は本発明の実施形態7を示し、車両Cがトンネルに入ってからの経過時間が所定時間よりも長いときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定するようにしたものである。
【0098】
すなわち、この実施形態8では、図14に示すように、CPU20には、赤外線カメラ12、GPSセンサ27、CD−ROM28、モード切換スイッチ30及び照度センサ32の各信号(情報)が入力されるようになっている。上記照度センサ32は、車外の照度を測定してトンネル内外の照度比を測定することができるようになっている。
【0099】
そして、CPU20は図15の如く動作する。つまり、ステップSH1〜SH4において、上記実施形態1におけるステップSA1〜SA4とそれぞれ同様の処理を行い、次のステップSH5で、照度センサ32により照度を検出し、次のステップSH6で、上記実施形態1におけるステップSA5と同様に、車両Cがトンネル内を走行中か否かを判定する。この判定がNOであってトンネル内走行でないときには、ステップSH7に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力すると共に、トンネル内検知フラグF(後述の如くトンネル内走行時に1に設定される)を0に設定してリターンする。一方、上記判定がYESであってトンネル内走行であるときには、ステップSH8に進む。
【0100】
上記ステップSH8では、上記トンネル内検知フラグFが1であるか否かを判定し、この判定がYESであってF=1であるときには、ステップSH12に進む一方、判定がNOであってF≠1であるときには、ステップSH9に進んで、トンネル内検知フラグFを1に設定する。
【0101】
続いて、ステップSH10で、トンネル内外の照度比に基づいて所定時間tを選択する。つまり、所定時間tは、トンネル内外の照度比Δに対して図16のように予め設定されており、トンネル内外の照度比Δが第1設定値Δ0よりも小さいときには、所定時間tは0となる一方、トンネル内外の照度比ΔがΔ0〜Δ1のときには、所定時間tは照度比Δが大きいほど比例的に大きくなり、照度比Δが第2設定値Δ1よりも大きいときには、所定時間tは一定値(暗順応にかかる最大時間:10分程度)に設定される。
【0102】
次いで、ステップSH11で、タイマーをスタートさせた後、ステップSH12で、所定時間tが経過したか否かを判定する。この判定がYESであって所定時間tが経過したときには、ステップSH13に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にOFF信号を出力してリターンする一方、判定がNOであって所定時間tが経過していないときには、ステップSH14に進んで、赤外線画像ディスプレイ3にON信号を出力してリターンする。
【0103】
この実施形態8では、上記ステップSH6によりトンネル内走行検出手段41が構成され、上記ステップSH12により、車両Cがトンネルに入ってからの経過時間が所定時間tよりも長いときに、車両Cが特定走行環境内を走行中であると判定する特定走行環境判定手段56が構成されている。この特定走行環境判定手段56は、トンネル内外の照度比がΔ0〜Δ1のときに照度比が大きいほど所定時間tを長い時間に設定すると共に、トンネル内外の照度比Δが第1設定値Δ0よりも小さいときには、所定時間tを0に設定する、つまり車両Cが特定走行環境(夜間時等のようにトンネル内外の照度比が小さくて、車両がトンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならない走行環境)内を走行中であると判定するように構成されている。
【0104】
したがって、上記実施形態8では、車両Cのトンネル内走行が検出された場合において、車両Cがトンネルに入ってからの経過時間が所定時間t以下のときには、ドライバの目がトンネル内の暗さに順応していないので、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示される一方、上記経過時間が所定時間tよりも長いときには、トンネル内の暗さに既に順応しているので、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。また、夜間時等のようにトンネル内外の照度比がかなり小さい場合には、トンネルに入った直後においても前方の風景が見え難くならないので、赤外線画像が赤外線画像ディスプレイ3に表示されない。よって、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、トンネル内での視認性を向上させることができる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両の表示装置によると、車両のトンネル内走行が検出されたときに、赤外線画像を表示手段に表示させるとともに、車両が赤外線画像を表示手段に表示させる必要がない特定走行環境(対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境、車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い走行環境、車両がトンネルに入ってからの経過時間が所定時間(トンネル内外の照度比が大きいほど長い時間に設定される)よりも長いとき、又は、車両がトンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならない走行環境)内を走行中であるときには、車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないようにしたことにより、赤外線画像の表示が出来る限りドライバの目障りにならないようにしつつ、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る表示装置が搭載された車両のインストルメントパネルの要部を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 表示装置の各構成部品の車両での位置を示す斜視図である。
【図4】 表示装置の各構成部品の車両での位置を示す平面図である。
【図5】 表示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 CPUの表示制御動作を示すフローチャートである。
【図7】 実施形態2を示す図6相当のフローチャートである。
【図8】 実施形態3を示す図6相当のフローチャートである。
【図9】 実施形態4を示す図6相当のフローチャートである。
【図10】 実施形態5を示す図6相当のフローチャートである。
【図11】 実施形態6を示す図6相当のフローチャートである。
【図12】 実施形態7を示す図5相当図である。
【図13】 実施形態7を示す図6相当のフローチャートである。
【図14】 実施形態8を示す図5相当図である。
【図15】 実施形態8を示す図6相当のフローチャートである。
【図16】 トンネル内外の照度比と所定時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
C 車両
3 赤外線画像ディスプレイ(表示手段)
11 障害物検出センサ(対向車検出手段)(障害物検出手段)
(車間距離検出手段)
12 赤外線カメラ(撮像手段)
20 CPU(表示制御手段)
25 舵角センサ(旋回検出手段)
26 車速センサ(車速検出手段)
27 GPSセンサ(現在位置検出手段)(車両・対向車線間距離検出手段)
(道幅検出手段)
28 CD−ROM(道路情報記憶手段)(車両・対向車線間距離検出手段)
(道幅検出手段)
29 路車間通信ユニット(渋滞走行検出手段)(カーブ検出手段)
31 個人情報記憶装置(個人情報記憶手段)
35 高使用頻度道路抽出手段
41 トンネル内走行検出手段
42〜56 特定走行環境判定手段

Claims (20)

  1. 車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置であって、
    上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、
    上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と
    上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、
    上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、
    上記特定走行環境は、対向車のライトにより車両のドライバが眩惑を生じない走行環境であることを特徴とする車両の表示装置。
  2. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境は、対向車が存在しない走行環境であることを特徴とする車両の表示装置。
  3. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、対向車の存在を検出する対向車検出手段を有していて、該対向車検出手段により対向車の存在が検出されていないときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  4. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図情報を記憶した道路情報記憶手段とを有していて、該現在位置検出手段により検出された車両の現在位置と道路情報記憶手段により記憶された道路地図情報とに基づいて車両が対向車線の存在しない道路を走行中であることが検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  5. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両と前方車との車間距離を検出する車間距離検出手段を有していて、該車間距離検出手段により検出された車両と前方車との車間距離が所定距離以下のときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  6. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両の車速を検出する車速検出手段を有していて、該車速検出手段により検出された車両の車速が所定車速以下のときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  7. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両が渋滞走行中であることを検出する渋滞走行検出手段を有していて、該渋滞走行検出手段により車両の渋滞走行が検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  8. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両が対向車線側へ向かって旋回していることを検出する旋回検出手段を有していて、該旋回検出手段により車両が対向車線側へ向かって旋回していることが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  9. 請求項記載の車両の表示装置において、
    旋回検出手段は、対向車線側への操舵角が所定舵角以上のときに、車両が対向車線側へ向かって旋回していることを検出するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  10. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両から対向車線までの距離を検出する車両・対向車線間距離検出手段を有していて、該車両・対向車線間距離検出手段により検出された車両から対向車線までの距離が設定距離よりも大きいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  11. 請求項記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両の前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することを検出するカーブ検出手段を有していて、該カーブ検出手段により車両の前方に対向車線側へ向かうカーブが存在することが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  12. 車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置であって、
    上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、
    上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、
    上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、
    上記特定走行環境は、上記車両のドライバが対向車のライトを受けても危険を感じ難い走行環境であることを特徴とする車両の表示装置。
  13. 請求項12記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両が走行している道幅を検出する道幅検出手段を有していて、該道幅検出手段により検出された道幅が所定幅よりも大きいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  14. 請求項12記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、道路地図情報を記憶した道路情報記憶手段と、該道路情報記憶手段により記憶された道路地図情報から該車両のドライバの使用頻度が高い高使用頻度道路を抽出する高使用頻度道路抽出手段とを有していて、上記現在位置検出手段により検出された車両の現在位置と高使用頻度道路抽出手段により抽出された高使用頻度道路とに基づいて車両が高使用頻度道路を走行中であることが検出されたときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  15. 請求項14記載の車両の表示装置において、
    高使用頻度道路抽出手段は、個人情報を記憶する個人情報記憶手段を有していて、該個人情報記憶手段により記憶された個人情報に応じて、現在運転を行っているドライバの高使用頻度道路を抽出するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  16. 請求項14記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、現在位置検出手段と道路情報記憶手段とに基づいて車両がドライバの注意が必要な道路を走行中であることが検出されたときには、高使用頻度道路を走行中であっても、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  17. 請求項12記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、車両の前方でかつ該車両から基準距離以内に障害物が存在することを検出する障害物検出手段を有していて、該障害物検出手段により車両の前方でかつ該車両から基準距離以内に障害物が存在することが検出されたときには、車両が特定走行環境内を走行中ではないと判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  18. 車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置であって、
    上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、
    上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、
    上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、
    上記特定走行環境判定手段は、上記車両がトンネルに入ってからの経過時間が所定時間よりも長いときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するとともに、トンネル内外の照度比が大きいほど上記所定時間を長い時間に設定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
  19. 車両に設けられ、該車両の前方を赤外線により撮像する撮像手段と、上記車両の運転席前方に設けられ、上記撮像手段により撮像された赤外線画像が表示される表示手段とを備えた車両の表示装置であって、
    上記車両のトンネル内走行を検出するトンネル内走行検出手段と、
    上記トンネル内走行検出手段により上記車両のトンネル内走行が検出されたときに、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    上記車両が、上記撮像手段により撮像された赤外線画像を上記表示手段に表示させる必要がない特定走行環境内を走行中であるか否かを判定する特定走行環境判定手段とを備え、
    上記表示制御手段は、上記特定走行環境判定手段により上記車両が上記特定走行環境内を走行中であると判定されたときには、上記トンネル内走行検出手段により車両のトンネル内走行が検出されても、上記赤外線画像を上記表示手段に表示させないように構成されており、
    上記特定走行環境は、上記車両がトンネルに入った直後に前方の風景が見え難くならない走行環境であることを特徴とする車両の表示装置。
  20. 請求項19記載の車両の表示装置において、
    特定走行環境判定手段は、トンネル内外の照度比が設定値よりも小さいときに、車両が特定走行環境内を走行中であると判定するように構成されていることを特徴とする車両の表示装置。
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