JP2006518046A - 光学部材、重合性組成物及びチオ化合物 - Google Patents
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Abstract
一般式(1a)
【化1】
一般式(2a)
【化2】
Description
以上のように、光学特性、機械特性ならびに耐熱特性の全てについて実用上充分な特性を有する光伝送体は未だ提供されていないのが実状である。
本発明の目的は、850nmにおける光伝送損失が小さく、伝送容量の大きい含フッ素メタクリレートポリマー系重合性組成物を提供することである。また、本発明の目的は、850nmにおける光伝送損失が小さく、伝送容量の大きい含フッ素メタクリレートポリマー系光学部材を提供することである。
一般式(3b)
「光学材料」の用語は、例えば光ファイバ、光導波路等の光導性素子類、スチールカメラ用、ビデオカメラ用、望遠鏡用、眼鏡用、プラスチックコンタクトレンズ用、太陽光集光用等のレンズ類、凹面鏡、ポリゴン等の鏡類、ペンタプリズム類等のプリズム類等の光学部材の作製に用いられる全ての材料に対して用いられる。また、本発明の光学部材用重合性組成物を用いることによって得られる光学部材とは、例えば光ファイバ、光導波路等の光導性素子類、スチールカメラ用、ビデオカメラ用、望遠鏡用、眼鏡用、プラスチックコンタクトレンズ用、太陽光集光用等のレンズ類、凹面鏡、ポリゴン等の鏡類、ペンタプリズム類等のプリズム類が含まれる。中でも、光導性素子類、レンズ類、鏡類に用いられるのが好ましく、光ファイバ、光導波路、レンズ類に用いられるのがより好ましい。
まず、本発明の重合性組成物の態様について詳細を説明する。
1−1 重合性組成物の第1の態様
本発明の第1の態様の重合性組成物は、1種又は2種以上の重合性モノマーからなる重合性モノマー組成物と前記重合性モノマー組成物の屈折率と異なる屈折率を有する化合物(「屈折率上昇剤」または「ドーパント」という場合がある)とを含有する。第1の態様の重合性組成物は、さらに、重合開始剤及び連鎖移動剤を含有していてもよい。本態様では、ドーパントとして、トリアジン骨格を有する化合物を用いることによって、重合により作製される光学部材の光学特性を改善している。前記第1の態様の重合性組成物は、屈折率分布型光学部材の製造に用いることができる。
1−1−1 重合性モノマー組成物
第1の態様において、重合性モノマー組成物は、プロペン酸およびその誘導体のエステルから選ばれる少なくとも1種を主成分とするのが好ましい。前記プロペン酸およびその誘導体の例には、アクリル酸エステルおよびメタアクリル酸エステル(以下、双方を含めて(メタ)アクリル酸エステル類という)が含まれる。ここで、あるモノマーを主成分とするという語は、そのモノマーのみからなる態様に対してのみならず、光学的性能を損なわない限りにおいて、他のモノマーを含んでいる態様に対しても用いられる。前記重合性モノマー組成物は、共重合を形成するように、(メタ)アクリル酸エステル類系モノマーから選ばれる少なくとも1種と、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー以外のモノマーから選ばれる、例えば、スチレン、マレイミド化合物等の少なくとも1種とを含んでいてもよい。(メタ)アクリル酸エステル類の少なくとも一部の水素が重水素で置換されていると、光伝送損失を軽減できるので好ましい。また、フッ素原子で置換されている(メタ)アクリル酸エステル類を用いると、フッ素置換されていないモノマーの共重合体との間で屈折率差を大きく持たせやすく、その結果屈折率分布構造を形成し易いので好ましい。以下に、第1の態様に使用可能な、(メタ)アクリル酸エステル類の具体例を列挙するが、以下の具体例に限定されるものではない。
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ジフェニルメチル、トリシクロ[5・2・1・02,6]デカニルメタクリレート、アダマンチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート等;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸フェニル等;
(b)含フッ素アクリル酸エステルおよび含フッ素メタクリル酸エステル
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルメタクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート等;が例示される。
(c) スチレン系化合物
スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等;
(d) ビニルエステル類
ビニルアセテート、ビニルベンゾエート、ビニルフェニルアセテート、ビニルクロロアセテート;
(e)マレイミド類
N―n−ブチルマレイミド、N―t−ブチルマレイミド、N―イソプロピルマレイミド、N―シクロヘキシルマレイミド;
等が例示される。
前記第1の態様の重合性組成物は、電子線照射などで硬化させることができるが、屈折率分布の付与や重合反応などの制御を考えると、重合開始剤を含有することが好ましい。重合開始剤としては、用いるモノマーや重合方法に応じて適宜選択することができるが、過酸化ベンゾイル(BPO)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート(PBO)、ジ−t−ブチルパーオキシド(PBD)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(PBI)、n−ブチル4,4,ビス(t−ブチルパーオキシ)バラレート(PHV)などのパーオキサイド系化合物、または2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’―アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3−ジメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルヘキサン)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3,3−トリメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルヘキサン)、3,3’−アゾビス(3,4−ジメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−エチルペンタン)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジエチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジ−t−ブチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などのアゾ系化合物が挙げられる。なお、重合開始剤は2種類以上を併用してもよい。
前記第1の態様の重合性組成物は、連鎖移動剤を含有しているのが好ましい。前記連鎖移動剤は、主に重合体の分子量を調整するために用いられる。前記連鎖移動剤については、併用する重合性モノマーの種類に応じて、適宜、種類および添加量を選択することができる。各モノマーに対する連鎖移動剤の連鎖移動定数は、例えば、ポリマーハンドブック第3版(J.BRANDRUPおよびE.H.IMMERGUT編、JOHN WILEY&SON発行)を参照することができる。また、該連鎖移動定数は大津隆行、木下雅悦共著「高分子合成の実験法」化学同人、昭和47年刊を参考にして、実験によっても求めることができる。
例えば、重合性モノマーとしてメチルメタクリレートを用いた場合は、連鎖移動剤としては、アルキルメルカプタン類(n−ブチルメルカプタン、n−ペンチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等)、チオフェノール類(チオフェノール、m−ブロモチオフェノール、p−ブロモチオフェノール、m−トルエンチオール、p−トルエンチオール等)などを用いるのが好ましく、中でも、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンのアルキルメルカプタンを用いるのが好ましい。また、C−H結合の水素原子が重水素原子で置換された連鎖移動剤を用いることもできる。前記連鎖移動剤は、2種類以上を併用してもよい。
前記第1の態様の重合性組成物は、前記重合性モノマー組成物と異なる屈折率を有する化合物を含有する。前記ドーパントは屈折率調整剤とも称され、これを含有する組成物が無添加の組成物と比較して、屈折率が上昇する性質を有するものをいう。その屈折率差は、0.001以上であるのが好ましい。
第1の態様では、前記ドーパントとして、下記一般式(1a)または(2a)で表されるトリアジン骨格を有するチオ化合物を用いる。前記チオ化合物をドーパントとして用いることにより、プラスチック光学部材の屈折率を容易に調整できるとともに、伝送損失を小さくできる。特に、前記チオ化合物は、後述する界面ゲル重合法において屈折率の分布を形成するのに適している。
また、R1a〜R3a中の水素原子の一部または全部が重水素原子で置換されていてもよい。
前記L1a〜L5aで表されるアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基は、少なくとも1つの置換基、但し、重合性基を除く、を有していてもよい。好ましい置換基としてはR1a〜R3a上の置換基として前述したものが挙げられる。さらにL1a〜L5a中の水素原子の一部または全部は、フッ素原子によって置換されていてもよい。また、L1a〜L5a中の水素原子の一部または全部は、重水素原子によって置換されていてもよい。
反応温度は、室温〜200℃の範囲であり、好ましくは室温〜160℃の範囲である。
前記第1の態様の重合性組成物において、ドーパントは2種類以上併用してもよい。
第2の態様の重合性組成物は、光源波長850nmに対応した光学部材にもちいられるであろう。該重合性組成物は、1種又は2種以上の重合性モノマーからなる重合性モノマー組成物と、該重合性モノマーの重合を開始させる重合開始剤と、前記モノマーの屈折率と異なる屈折率を有する化合物(以下、「屈折率上昇剤」または「ドーパント」という場合がある)とを含有する。第2の態様では、ドーパントとして、ある特定の群から選ばれる化合物を用い、それによって、850nmでのドーパント自身に起因する光伝送損失を低減させている。さらに、用いる含フッ素マトリックス、特に含フッ素メタクリレートとの相溶性を改良した、ある特定のトリアジン誘導体をドーパントとして用い、それによって、該組み合わせからなる光学部材の光伝送損失、伝送容量を改良している。前記第2の態様の重合性組成物は、光学部材、特に屈折率分布型光学部材の製造に用いることができる。
1−2−1 重合性モノマー組成物
前記第2の態様では、重合性モノマー組成物は、プロペン酸およびその誘導体のエステルから選ばれる少なくとも1種を主成分とするのが好ましい。前記プロペン酸およびその誘導体には、アクリル酸エステルおよびメタアクリル酸エステル(以下、双方を含めて(メタ)アクリル酸エステル類という)が含まれる。ここで、あるモノマーを主成分とするという語は、そのモノマーのみからなる態様に対してのみならず、光学的性能を損なわない限りにおいて、他のモノマーを含んでいる態様に対しても用いられる。前記重合性モノマー組成物は、共重合を形成するように、(メタ)アクリル酸エステル類系モノマーから選ばれる少なくとも1種と、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー以外のモノマーから選ばれる、例えば、スチレン、マレイミド化合物等の少なくとも1種とを含んでいてもよい。
該重合性モノマー(A)は、側鎖(Y2)が1〜15個のフッ素置換基を有する炭素数1〜7個のフッ化アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、α−フルオロアクリレート系モノマー、およびα−トリフルオロメチルアクリレート系モノマーである。これらの重合性モノマーの具体例を挙げると、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、メタクリル酸モノフルオロメチル、メタクリル酸ジフルオロエチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸1H、1H−ペンタフルオロプロピル、メタクリル酸1H、1H、3H−テトラフルオロプロピル、メタクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、メタクリル酸ヘプタフルオロ−2−プロピル、メタクリル酸パーフルオロヘキシルメチル、メタクリル酸パーフルオロ−t−ブチル、α−フルオロメタクリレ−ト系モノマーとしては、α−フルオロアクリル酸メチル、α−フルオロアクリル酸エチル、α−フルオロアクリル酸イソプロピル、α−フルオロアクリル酸t−ブチル、α−フルオロアクリル酸モノフルオロメチル、α−フルオロアクリル酸ジフルオロエチル、α−フルオロアクリル酸トリフルオロエチル、α−フルオロアクリル酸1H、1H−ペンタフルオロプロピル、α−フルオロアクリル酸1H、1H、3H−テトラフルオロプロピル、α−フルオロアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、α−フルオロアクリル酸ヘプタフルオロ−2−プロピル、α−フルオロアクリル酸パーフルオロヘキシルメチル、α−フルオロアクリル酸パーフルオロ−t−ブチル、α−トリフルオロメチルアクリレート系モノマーとしてはα−トリフルオロメチルアクリル酸メチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸エチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸イソプロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸t−ブチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸モノフルオロメチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸ジフルオロエチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸トリフルオロエチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸1H、1H−ペンタフルオロプロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸1H、1H、3H−テトラフルオロプロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸ヘプタフルオロ−2−プロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸パーフルオロヘキシルメチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸パーフルオロ−t−ブチルなどが挙げられる。中でも、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、メタクリル酸ヘプタフルオロ−2−プロピル、メタクリル酸パーフルオロヘキシルメチル、メタクリル酸パーフルオロ−t−ブチル、メタクリル酸1H、1H、3H−テトラフルオロプロピル、α−フルオロアクリル酸メチル、α−フルオロアクリル酸イソプロピル、α−フルオロアクリル酸t−ブチル、α−フルオロアクリル酸トリフルオロエチル、α−フルオロアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸メチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸イソプロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸t−ブチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸トリフルオロエチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピルが好ましく、さらにメタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、メタクリル酸パーフルオロ−t−ブチル、α−フルオロアクリル酸メチル、α−フルオロアクリル酸t−ブチル、α−フルオロアクリル酸トリフルオロエチル、α−フルオロアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル、α−トリフルオロメチルアクリル酸メチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸t−ブチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸トリフルオロエチル、α−トリフルオロメチルアクリル酸2H−ヘキサフルオロ−2−プロピルが特に好ましい。
(モノマーC: スチレン系化合物)
スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等;
(モノマーD :ビニルエステル類)
ビニルアセテート、ビニルベンゾエート、ビニルフェニルアセテート、ビニルクロロアセテート;
(モノマーE :マレイミド類)
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド;
等が例示される。
前記第2の態様の重合性組成物は、前記重合性モノマーの重合を開始させる重合開始剤を含有する。重合開始剤としては、用いるモノマーや重合方法に応じて適宜選択することができるが、過酸化ベンゾイル(BPO)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート(PBO)、ジ−t−ブチルパーオキシド(PBD)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(PBI)、n−ブチル4,4,ビス(t−ブチルパーオキシ)バラレート(PHV)などのパーオキサイド系化合物、または2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3−ジメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルヘキサン)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2,3,3−トリメチルブタン)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−メチルヘキサン)、3,3’−アゾビス(3,4−ジメチルペンタン)、3,3’−アゾビス(3−エチルペンタン)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジエチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジーt−ブチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などのアゾ系化合物が挙げられる。なお、重合開始剤は2種類以上を併用してもよい。
前記第2の態様の重合性組成物は、連鎖移動剤を含有しているのが好ましい。前記連鎖移動剤は、主に重合体の分子量を調整するために用いられる。前記連鎖移動剤については、併用する重合性モノマーの種類に応じて、適宜、種類および添加量を選択することができる。各モノマーに対する連鎖移動剤の連鎖移動定数は、例えば、ポリマーハンドブック第3版(J.BRANDRUPおよびE.H.IMMERGUT編、JOHN WILEY&SON発行)を参照することができる。また、該連鎖移動定数は大津隆行、木下雅悦共著「高分子合成の実験法」化学同人、昭和47年刊を参考にして、実験によっても求めることができる。
例えば、重合性モノマーとしてメチルメタクリレート類を用いた場合は、連鎖移動剤としては、アルキルメルカプタン類(n−ブチルメルカプタン、n−ペンチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等)、チオフェノール類(チオフェノール、m−ブロモチオフェノール、p−ブロモチオフェノール、m−トルエンチオール、p−トルエンチオール等)などを用いるのが好ましく、中でも、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンのアルキルメルカプタンを用いるのが好ましい。また、C−H結合の水素原子が重水素原子で置換された連鎖移動剤を用いることもできる。なお、前記連鎖移動剤は、2種類以上を併用してもよい。
前記第2の態様の重合性組成物は、前記重合性モノマーと異なる屈折率を有する化合物を含有する。前記ドーパントは屈折率調整剤とも称され、これを含有する組成物が無添加の組成物と比較して、屈折率が上昇する性質を有するものをいう。その屈折率差は、0.001以上であるのが好ましい。
前記第2の態様では、前記ドーパントとして、下記一般式(2b)で表されるトリアジン骨格を有する化合物を少なくとも1種用いる。前記トリアジン骨格を有する化合物をドーパントとして用いることにより、プラスチック光学部材の屈折率を容易に調整できるとともに、伝送損失を小さくできる。特に、前記チオ化合物は、後述する界面ゲル重合法において屈折率の分布を形成するのに適している。
R1b〜R3bは、置換基、但し、重合性基を除く、を有していてもよい。前記置換基の好ましい例には、ハロゲン原子、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等;置換もしくは無置換の、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよいアルキル基、好ましくはC数が1〜24であり、より好ましくは1〜10のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、i−プロピル、i−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、2−ヘキシルデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシルメチル、オクチルシクロヘキシル;置換もしくは無置換の、単環もしくは多環のアリール基、好ましくはC数6〜24のアルキル基、例えばフェニル、4−メチルフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−ナフチル;置換もしくは無置換の、単環もしくは多環の複素環基、好ましくはC数2〜24の複素環基、例えば4−ピリジル、2−ピリジル、2−ピリミジル、2−イミダゾリル、2−チアゾリル;アルコキシ基、好ましくはC数1〜24のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、オクチルオキシ、メトキシエトキシ、メトキシペンタ(エチルオキシ);アルキルチオ基、好ましくはC数1〜24のアルキルチオ基、例えばメチルチオ基、エチルチオ基;アシルオキシ基、好ましくはC数1〜24のアシルオキシ基、例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ;アルコキシカルボニル基、好ましくはC数2〜24のアルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル;およびシアノ基が含まれる。
L1b〜L5bで表されるアルキルチオ基は、C数1〜24であるのが好ましく、1〜10であるのがより好ましく、1〜6であるのがさらに好ましい。例えばメチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基が挙げられる。
L1b〜L5bで表されるハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であるが、耐候性から見てフッ素、塩素あるいは臭素が好ましい。
L1b〜L5bで表されるアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基は、置換基を有していてもよく、好ましい置換基としてはR1b〜R3b上の置換基として前述したものが挙げられる。さらにL1b〜L5b中の水素原子の一部または全部は、フッ素原子によって置換されていてもよい。
前記第1又は第2の態様の重合性組成物を用いた、光学部材の作製方法の例を詳細に説明する。前記第1又は第2の態様の重合性組成物は、コア部とクラッド部とを有する屈折率分布型光学部材のコア部の作製に用いられる。
方法(1)は、重合性組成物を重合してクラッド部に相当する中空体(例えば円筒管)を作製する第1の工程;前記中空体の中空部で、前記第1又は第2の態様の重合性組成物を重合させることによりコア部となる領域を形成し、コア部およびクラッド部に各々対応する領域からなるプリフォームを作製する第2の工程と、得られたプリフォームを所望の形態に加工する第3の工程とを含むプラスチック光学部材の製造方法である。
方法(2)は、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂のような含フッ素樹脂からなる、クラッド部に相当する中空体の中空部で、重合性組成物を重合してアウターコア層を形成することにより、少なくとも同心円状の2層、一方がクラッド部に相当し、他方がアウターコア層に相当する、からなる中空体を製造する第1の工程、前記同心状の少なくとも2層からなる中空体の中空部で、前記第1又は第2の態様の重合性組成物を重合し、インナーコア部を形成して、インナーコア部、アウターコア層及びクラッド部にそれぞれ相当する領域からなるプリフォームを作製する第2の工程と;、得られたプリフォームを所望の形態に加工する第3の工程とを含むプラスチック光学部材の製造方法である。
前記方法(1)でクラッド部の作製に用いられる又は前記方法(2)でアウターコア層の作製に用いられる重合性組成物は、重合性モノマー組成物と、前記重合性モノマー組成物の重合を開始させる重合開始剤と、連鎖移動剤を含有していてもよい。
前記方法(2)では、クラッド部とコア部との間にアウターコア部を形成することによって、クラッド部とコア部との材質が違う場合であっても、接着性の低下を改善している。その結果、クラッド部およびコア部に用いる材料の選択の幅を広げることができる。前記方法(2)で用いられるクラッド部に相当する中空体は、疎水性で低屈折率の、フッ素系ポリマーからなっているのが好ましく、その例には、ポリフッ化ビニリデンが含まれる。また、前記クラッド部に相当する中空体は、例えば、市販されているフッ素樹脂を溶融押出しして、所望の径と厚みのパイプに成形することで作製することができる。前記同心状の少なくとも2層からなる中空体は、前記クラッド部に相当する中空体の中空部で重合性組成物を重合して、アウターコア層を径紙絵することによって作製することができる。また、前記同心状の少なくとも2層からなる中空体は、クラッド部用のフッ素系ポリマーとアウターコア用のポリマーを共押し出しすることによって作製することもできる。
前記方法(1)では、第1の工程により、前記クラッド部に相当する中空体、例えば、円筒管を作製し、前記方法(2)では、第1の工程により、クラッド部及びアウターコア層にそれぞれ相当する、同心状の少なくとも2層からなる中空体を作製する。前記中空管は、モノマーの重合の進行と同時に加工されてもよいし、ポリマーの押出し成形もしくはインジェクション成形によって加工されてもよい。
装置本体11からベント付き1軸スクリュー押出機(不図示)により、クラッド部の原料ポリマー40がダイ本体14に押出される。ダイ本体14の内部には、原料ポリマー40を流路40a,40bに導くガイド30が挿入されている。原料ポリマー40は、このガイド30を経て、ダイ本体14とインナーロッド31との間の流路40a,40bを通り、ダイの出口14aから押出され、円筒中空管の形状のクラッド19が形成される。クラッド19の押出速度については特に制限されないが、形状を均一に保つとともに、生産性の点から、押出し速度は1cm/min〜100cm/minの範囲であることが好ましい。
ダイ本体14には、原料ポリマー40を加熱するための加熱装置が設置されているのが好ましい。例えば、原料ポリマー40の進行方向に沿って、ダイ本体14を覆うように1つまたは2以上の加熱装置(例えば、蒸気、熱媒油、電気ヒータなど利用した装置)を設置してもよい。一方、ダイの出口14aでは、温度センサ41を取り付け、この温度センサ41によってダイの出口14aでのクラッド19の温度を測定して温度を調節するのが好ましい。温度は、原料ポリマー40のガラス転移温度以下であることが、クラッド19の形状を均一に保持することが可能となるために好ましい。また、クラッド19の温度が40℃以上であることが、急激な温度変化による形状の変化を抑制することが可能になり好ましい。このクラッド19の温度の制御は、例えば、冷却装置(例えば、水、不凍液、オイルなどの液体や、電子冷却などを使用した装置)をダイ本体14に取り付けてもよいし、ダイ本体14の自然空冷により冷却してもよい。ダイ本体に加熱装置が設置されている場合は、冷却装置は加熱装置の位置より下流に取り付けるのが好ましい。
図2に示す製造ライン50は、溶融押出装置51と、押出しダイス52と、成形ダイス53と、冷却装置54と、引取装置55とを備える。ペレット投入ホッパ(以下、ホッパと称する)56から投入された原料ポリマーは、溶融押出装置51内部で溶融され、押出しダイス52によって押出され、成形ダイス53に送り込まれる。押出速度Sは、0.1≦S(m/min)≦10の範囲が好ましく、より好ましくは0.3≦S(m/min)≦5.0であり、最も好ましくは0.4≦S(m/min)≦1.0である。しかしながら、本発明において押出速度Sは、前述した範囲に限定されるものではない。
得られるクラッドの外径D1は光学特性や生産性の観点から、D1≦(mm)50の範囲であることが好ましく、より好ましくは10≦D1(mm)≦30の範囲である。さらに、クラッド部の肉厚tは、2≦t(mm)≦20の範囲であることが好ましい。しかしながら、本発明において、それらの範囲は、前述したものに限定されるものではない。
アウターコア層は、主にコア部製造のために設けられるものであり、その厚みはコア部の塊状重合に必要な程度厚みであればよく、塊状重合の進行によって屈折率を有するインナーコア部と合一となり単独の層として存在しない、単なるコア部となっていてもよい。そのため、コア部形成前に設けるアウターコアの厚みとしては、塊状重合を行うためにコア部重合前に0.5〜1mm以上あればよく、その上限は充分な屈折率分布が形成できる空間が残る程度まで厚くしても構わないのでプリフォームのサイズに応じて選択することができる。
前記屈折率調整成分を含有する重合性組成物を重合に用いると、前記円筒管を構成している重合体に対して親和性の高いモノマーが前記円筒管の内壁面に偏在して重合し、外側には屈折率調整成分濃度が低い重合体が形成される。中心に向かうに従って、形成された重合体中の該屈折率調整成分の比率が増加する。このようにして、コア部となる領域内に屈折率調整成分の濃度分布が生じ、この濃度分布に基づいて、連続した屈折率の分布が導入される。
NMR(300MHz、CDCl3、δ、ppm): 3.10(t,2H)、1.80−1.68(m,2H)、1.04(t,3H)。
屈折率=1.58 (測定波長:589nm 温度:23℃)
2−メシチレンスルホニルクロリド(98.1g、0.448mol)をテトラヒドロフラン(530ml)に溶解し、氷(90g)、水(90g)を加えた後、濃硫酸(61.2ml)を加えた。氷冷下、亜鉛(102.15g、1.562mol)を少しずつ加えた後、8時間加熱還流した。セライトろ過によって不溶物を除いた後、溶媒を減圧留去した。粗生成物を減圧蒸留により精製し(本留:72℃(2mmHg))、M−1(56.04g、収率:82%)を得た。
シアヌル酸クロリド(6.00g,32.5mmol)、M−1(5.19g,34.1mmol)をジメチルホルムアミド(50ml)に溶解させ、炭酸カリウム(8.97g,65.0mmol)を加え、50℃にて3時間攪拌した。引き続いて、反応混合物にヨードメタン(9.69g,68.3mmol)と炭酸カリウム(17.94g,130mmol)を加え、80℃にて5時間攪拌した。反応混合物に水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムを加え乾燥した。ろ過により、硫酸マグネシウムを除き、減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒:へキサン/塩化メチレン(体積比10/1→5/1))にて精製し、D−16(6.41g、収率:61%)を得た。
NMR(300MHz、CDCl3、δ、ppm): 6.90(s,2H)、3.13(s,6H)、2.25(s,3H)、2.19(s,6H)。
D-16 屈折率=1.65 (測定波長:589nm 温度:23℃)
(クラッド部の作製)
予定するプリフォームの外径に対応する内径を有する十分な剛性を持った内径22mmおよび長さ600mmの円筒状の重合容器に、モノマー(重水素化メチルメタクリレート(MMA−d8)(重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテルを除去し、水分を80ppm以下まで除去したもの))溶液を重合開始剤として、過酸化ベンゾイル(BPO)をモノマー溶液に対して0.5重量%、連鎖移動剤としてn−ラウリルメルカプタンをモノマー溶液に対して0.28重量%配合した混合溶液を所定量注入した。上記モノマー混合溶液の注入された重合容器を、80℃湯浴中に入れ、震盪を加えながら2時間予備重合を行った。その後、該重合容器を80℃下にて水平状態(円筒の高さ方向が水平となる状態)に保持し、3000rpmにて回転させながら3時間加熱重合した。その後、100℃で24時間熱処理し、MMA−d8の重合体からなる円筒管を得た。
次に、コア部の原料であるモノマー(MMA−d8(上記同様に、重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテルを除去し、水分を80ppm以下まで除去したもの))と、ドーパントとして本発明に記載の化合物(D−2、D−3またはD−16)または比較化合物(R−1またはR−2)をモノマー溶液に対して10重量%混合した。この混合溶液を、精度0.2μmの四フッ化エチレン製メンブランフィルターで濾過しつつ、作製した円筒管の中空部に濾液を直接注入した。開始剤として、PBDをモノマー混合溶液に対し0.016重量%、連鎖移動剤としてn−ラウリルメルカプタンをモノマー混合溶液に対し0.27重量%配合した(この系における連鎖移動係数は0.8)。この混合溶液等を注入した該円筒管を、該円筒管外径に対し9%だけ広い内径を持つガラス管内に挿入した状態で、加圧重合容器に垂直に静置した。その後、加圧重合容器内を窒素雰囲気に置換した後、0.6Mpaまで加圧し、100℃で、48時間加熱重合した。その後、加圧状態を維持しながら120℃で、24時間加熱重合および熱処理して、プリフォームを得た。
クラッド部およびコア部の作製に用いたモノマーとして、MMA−d8(上記同様に、重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテルを除去し、水分を80ppm以下まで除去したもの)と以下に示す重水素化モノマーtBMA−d14を1:1(重量比)で混合したものを使用した。また、ドーパントは例3で用いた化合物(D−2、D−3、D−16、R−1、またはR−2)をモノマー溶液に対して10重量%添加した。それ以外は、例3と同様の方法で光ファイバを作製した。
予定するプリフォームの外径に対応する内径を有する充分な剛性を持った内径22mmおよび長さ600mmの円筒状の重合容器に、モノマー(ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート(6FM)とt−ブチルメタクリレート(t−BMA)(両者とも重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテルを除去し、水分を80ppm以下まで除去したもの))溶液(重量比率が50/50(6FM/t−BMA))を重合開始剤として、メチルアゾビスイソブチレート(MAIB)をモノマー溶液に対して0.5重量%、連鎖移動剤としてn−ラウリルメルカプタンをモノマー溶液に対して0.28重量%配合した混合溶液を所定量注入した。上記モノマー混合溶液の注入された重合容器を、70℃湯浴中に入れ、震盪を加えながら2時間予備重合を行った。その後、該重合容器を70℃下にて水平状態(円筒の高さ方向が水平となる状態)に保持し、3000rpmにて回転させながら3時間加熱重合した。その後、90℃で24時間の熱処理し、上記共重合体からなる円筒管を得た。
クラッド部およびコア部の作製に用いたモノマーとして、下記に示す重水素化ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート(6FM−d5)と重水素化t−ブチルメタクリレート(t−BMA−d14)(両者とも重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチルエーテルを除去し、水分を80ppm以下まで除去したもの))溶液(重量比率が50/50(6FM−d5/t−BMA−d14))を使用した。また、ドーパントは上記で用いた化合物(D−3、D−5、D−6およびD−20、R−1、またはR−2)をモノマー溶液に対して9重量%添加した。それ以外は、上記と同様の方法でプリフォームを作製した。
クラッド部およびコア部の作製に用いたモノマーとして、下記に示すモノマーAと下記に示すモノマーBとを重量比で8:2で含有する混合溶液を使用した。また、ドーパントとして、化合物D−3をモノマー溶液に対して9重量%添加した。それ以外は、実施例2−1と同様の方法でプリフォームを作製し、さらに実施例2−1と同様にして光ファイバを作製した。
屈折率1.36のPVDF(住友3M製 Dyneon THV220G、THV415G、THV500G)を溶融押出しにより円筒形状に成形し、クラッドパイプを得た。このクラッドパイプを、これを内接する支持する支持管に挿入して、クラッドパイプの中空部に実施例9のクラッド部の作製で用いたモノマー溶液(前記モノマーAと前記モノマーB(重量比で8:2)との混合溶液を注入し、回転重合によりアウターコア部を作製した。
作製した光ファイバは実施例2−1〜2−9と同様に、優れた性能を有していた。
Claims (18)
- ポリマーからなるマトリックスと、下記一般式(1a)又は(2a)から選ばれる少なくとも一種の化合物とを含む光学材料:
一般式(1a)
一般式(2a)
- 前記一般式(1a)又は(2a)で表される化合物が、少なくとも1つのフッ素原子を有する請求項1の光学材料。
- プラスチック光ファイバに用いられる請求項1の光学材料。
- 重合性モノマー組成物、および前記重合性モノマー組成物と異なる屈折率を有し、一般式(1a)または(2a)で表される化合物の少なくとも一種を含有する光学部材用重合性組成物。
- 重合性開始剤を含有する請求項4の重合性組成物。
- 請求項4の重合性組成物を重合して、屈折率の大きさに分布を有する屈折率分布領域を形成してなる光学部材。
- 前記屈折率分布領域が、屈折率の大きさが断面の中央から外側に向かって変化する領域である請求項6の光学部材。
- 請求項6の光学部材を延伸してなる光ファイバ。
- 一般式(1b):
で表される化合物の少なくとも一種を含有する重合性モノマー組成物と、
重合性開始剤と、
前記重合性モノマー組成物と異なる屈折率を有する一般式(2b);
一般式(2b)
含有する光学部材用重合性組成物。 - 前記重合性モノマー組成物が、前記一般式(1b)で表される重合性モノマーを5〜100重量%含有する請求項11の重合性組成物。
- 前記一般式(1b)で表される重合性モノマーが、C−D結合を少なくとも一有する請求項11の重合性組成物。
- 前記一般式(2b)中、R1b、R2b及びR3bがそれぞれ少なくとも一つのフッ素原子で置換されたアルキル基を表す請求項11の重合性組成物。
- 請求項11の重合性組成物を重合して、屈折率の大きさに分布を有する屈折率分布領域を形成してなる光学部材。
- 前記屈折率分布領域が、屈折率の大きさが断面の中央から外側に向かって変化する領域である請求項16の光学部材。
- 請求項16の光学部材を延伸してなる光ファイバ。
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