JP2006509520A - L(+)乳酸を含む栄養調合乳 - Google Patents

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Abstract

本発明は、室温であっても長期間液体調合乳における病原細菌の増殖を防ぐ直接酸性化された栄養調合乳に関する。本発明はさらに、前記調合乳の調製方法及びpH3.5から6までの範囲で栄養調合乳を調製するためのL(+)乳酸の使用に関する。

Description

本発明は、栄養調合乳、栄養調合乳の製造方法、栄養調合乳の調製におけるL(+)乳酸の使用及び栄養調合乳における病原体の増殖を防ぐための単離又は精製L(+)乳酸の使用に関する。
下痢を引き起こす胃腸感染は、未だに乳児期の主要な死因の1つである。病原体又は病原体の毒素によって引き起こされる細菌感染症は、主に水又は食品の細菌汚染に起因する。
人工栄養は、汚染を実質的に排除できない場合、或いは熱帯又は亜熱帯の国々の高温多湿な季節など、外的要因が感染体の増殖に好都合な場合、胃腸感染症の危険性を高める可能性がある。一般的な細菌病原体は、例えば、大腸菌(Escherichia coli)、サルモネラ菌(Salmonella)、シゲラ菌(Shigella)の腸病原性種及び腸毒素原生種である。しかし、ウイルス(ロタウイルス、カリチウイルス)及びクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)などの原虫寄生体もまた、乳児の下痢に関係することが多い。
母乳栄養はこれらの病原体に対する曝露を減少させ、その上食品媒介病原体に対する防御抗体を乳児に供給するので、その結果下痢発症率を低下させる。しかし、例えば、母親が家に子供を残している場合、又は仕事中の保育の場合は、母乳の授乳はいつも可能とは限らない。さらに、HIV感染の危険性がある場合は、母乳の授乳は勧められない(Weinberg G.「HIVの出生後母子感染のジレンマ、授乳すべきか、すべきではないか?(The dilemma of postnatal mother−to−child transmission of HIV:to breastfeed or not?)」Birth 2000、27(3)。)
この問題を解決する一方法は、WO96/25054が教えるように、特異的な抗菌剤を添加することである。しかし、乳児が習慣的に抗菌剤を消費することは、肝臓が障害を受ける可能性があり、さらに抗菌剤は有害な副作用を示すことが多いので、避けなければならない。
乳児用再構成調合乳における細菌増殖を阻害する栄養的に安全で効果的な方法は、酸性化である。還元時に比較的pHが低いため、胃腸感染症の危険性が低い乳児用粉末調合乳は、商標名Pelargon(登録商標)、Bionan(登録商標)及びBioguigoz(登録商標)(SOCIETEE DES PRODUITS NESTLE)として商品化されている。
しかし、これらの調合乳に酸性化を実現する方法は、時間及び経費がかかり、乳児用調合乳の基本的成分は、特定のpHが実現するまで乳酸菌を発酵させ、発酵を中断し、該液体を殺菌し、粉末に加工したものである。発酵過程を妨害し得る病原細菌及びまたバクテリオファージに増殖の可能性を与えるので、該発酵は注意深く制御しなければならない。
さらに、従来技術による調合乳のpHは、最終製品について正確に調節することがほとんど不可能で、厳密に特定された値について統一化することはできない。
栄養調合乳の発酵は時間がかかる可能性があるが、酸性化は長時間かけてゆっくり着実に生じるという利点があり、製品自体の酸性化に関する限りでは有利である。完全に異なる様々な成分(蛋白質、炭水化物、脂質)を含む栄養調合乳などの複合組成物の迅速な酸性化は敏感で、ある種の成分の沈殿、相分離又は単に不十分な調合物が生じることが多い。
したがって、本発明の目的は、(発酵を行わずに)より経済的に調製することができ、栄養的に安全で、乳酸以外の抗菌剤を含まない静菌活性を有する栄養調合乳を提供することである。
さらに、発酵によって酸性化した調合乳と同様の細菌増殖阻害効果を有する栄養調合乳を提供することが目的である。
さらに、特に乳幼児に適しており、その蛋白源がバランスの取れた、好ましくは母乳と同様のアミノ酸特性をもたらす、牛乳だけでなく、大豆、米、イナゴ豆、胚芽粉及びその他の蛋白源などの様々な原料から得られた蛋白質を含む還元栄養調合乳を提供することが目的である。
乳児に有害作用を有さない酸で酸性化した乳児用調合乳を得ることが他の目的である。
注目すべきことに、静菌活性を有し、栄養的に乳児に安全なL(+)乳酸による直接酸性化をベースとした栄養調合乳を調製する方法を発見した。
その結果として、一態様では、本発明は、液体の状態で調合乳のpHが3.5から6の範囲であり、乳酸を含み、少なくとも70重量%の乳酸はL(+)乳酸のエナンチオマーとして存在し、直接酸性化されることを特徴とする栄養調合乳を提供する。
第3の態様では、本発明は本発明による栄養調合乳の調製方法であって、
炭水化物源及び/又は蛋白源を混合し水和する段階、
pH約3.5〜6が得られるまで、希釈したL(+)乳酸を添加する段階を含む方法を提供する。
第4の態様では、本発明は酸性化した栄養調合乳の調製における単離L(+)乳酸の使用を提供する。
他の態様では、本発明は栄養調合乳における病原体の増殖を防ぐための単離又は精製L(+)乳酸の使用を提供する。
本発明の利点は、該調合乳が静菌活性を示し、発酵段階を回避することができることである。
本発明の他の利点は、乳酸のL(+)エナンチオマーを主に含み、乳児の栄養に適した直接酸性化栄養調合乳を初めて提供することである。
本発明のさらに他の利点は、迅速に製造できる酸性化栄養調合乳を提供することである。
この明細書の場合は、「含む」という用語は「その他のものの中に含む」という意味である。「のみから構成する」と解釈されるものではない。
本発明の場合は、L(+)乳酸はS(+)−2−ヒドロキシプロピオン酸の同等物として理解される。
「直接酸性化した」という用語は、栄養調合乳の調製中に直接酸を栄養調製物に添加するという事実を意味する。L(+)乳酸の酸性度は、調合乳の発酵過程では得られず、乳酸菌が乳酸を産生し、したがって該調合乳は通常2〜10時間の時間をかけて継続的に酸性化する。
「蛋白質源」という用語は、蛋白質だけを含むことを意味するものではなく、蛋白質を生成する物質、すなわち、ヒト又は動物の体内で利用されて蛋白質を合成することができる物質を含む。例は、完全な蛋白質の他に、加水分解された蛋白質及び遊離アミノ酸である。
パーセントはすべて、特に指示がない限り、重量パーセントである。
調合乳は直接酸性化されるという事実は、生きた、又は死んだ乳酸菌の存在或いはこのような酸性化細菌の代謝物の存在を検出する分析方法によって容易に確認することができる。
例えば、定量DNA分析は、調合乳が乳酸菌によって発酵されたのか、又は直接酸性化されたのかを決定するのに適している可能性がある。乳酸菌の種特異的DNAプローブについては科学文献に記載されており、当業者であれば容易に思いついて利用することができる。
栄養調合乳が10細菌/g調合乳(乾燥体)に対応するDNAよりも多い量で発酵細菌の細菌DNAを含む場合、該調合乳は発酵されたものである。
栄養調合乳に発酵過程を行ったかどうかを決定するその他の方法は、栄養調合乳の残存成分に応じて選択することができる。例えば、該調合乳が完全な蛋白質をベースとしているならば、個々の遊離アミノ酸、小ペプチド及び/又は非蛋白質窒素を決定することができる。なぜならば発酵乳酸菌の活性は、これらの化合物の濃度を変化させるからである。
遊離アミノ酸、ペプチド及びその他の代謝物は通常、特定種の発酵細菌の発酵活性又は代謝に特異的で、例えば、どの乳酸菌が調合乳を発酵したかを確認した後に、これらの代謝物の存在はDNA分析によって分析すべきである。
本発明の場合は、「液体状態である」という用語は、該調合乳が液体調合乳、例えば貯蔵安定性のある調合乳又は冷却液体調合乳、或いは、粉末化調合乳であってよいという事実を意味する。
粉末化調合乳の場合、「液体状態である」とは、通常予め決定された量の粉末化調合乳に予め決定された量の水を添加することによって得られる、液体、水和された、又は再構成された栄養調合乳を意味する。通常、水及び/又は粉末の量は、特定の粉末化調合乳に特異的である。
栄養調合乳の乳酸全体に関しては、L(+)乳酸が優位に存在し、少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも90重量%、さらにより好ましくは少なくとも95重量%の乳酸がL(+)型で存在することを意味する。例えば、乳酸全体の96%、97%、98%又は99%は、L(+)乳酸の形態で存在する。
「単離」又は「精製」L(+)乳酸という用語は、乳酸のその他のエナンチオマーに対して、前記に挙げた重量パーセントでL(+)エナンチオマーが存在する乳酸を意味する。
本発明の場合は、「再構成可能な」調合乳という用語は、調合乳は基本的に粉末の形態又はそうでなければ優位に乾燥構造の形態で存在し、例えば、所定量の水などの液体を添加し、場合によっては撹拌することによってこの目的についてのみ調製することができるという事実を意味する。
本発明の場合は、本発明の製造の場合における「溶液」という用語は、液体は成分がすべて完全に溶解していると解釈するものではない。対照的に、便宜上、溶液という用語はまた、実際にエマルジョン及び/又は分散液が存在するときに使用される。
好ましくは、調合乳のpHは、場合によっては水で再構成した後で、3.5から6の範囲であり、好ましくは3.5〜5.5、より好ましくは4.0から5.3の範囲で、さらにより好ましくは4.5から5.0の範囲、例えば、4.6から4.8の範囲である。
本発明の一実施形態では、栄養調合乳は粉末化栄養調合乳である。例えば、粉末化し、再構成が可能で、或いは、すぐに飲用できる液体調合乳である。
本発明による栄養組成物が粉末化されている場合は、該粉末の100〜150g、好ましくは120〜140gを水900mlで再構成することができる。
本発明によって調製された粉末化組成物の場合、生物学的に酸性化された組成物の調製と比較して特に有利である。発酵段階が回避されるので、乾燥物質含量が少ない発酵溶液の使用を回避することができるという事実によって、任意選択の乾燥過程がより効果的となる。全行程は乾燥物質が多い状態で実施することができ、したがって留去段階又は水分含量が高い溶液の乾燥段階は必要がなくなる。
他の実施形態では、本発明による栄養調合乳は乳児用調合乳である。
他の実施形態では、本発明による栄養調合乳はさらに、蛋白源、炭水化物源及び脂質源を含む。
蛋白源を含む栄養調合乳の一実施形態では、該蛋白源には全乳粉末又は脱脂粉乳、カゼイン、乳清蛋白質、大豆蛋白質、米蛋白質、イナゴ豆蛋白質、胚芽粉蛋白質、及び/又はそれらの混合物からなる群から選択された蛋白源が含まれる。
該蛋白源が乳清及びカゼインを含む実施形態による栄養調合乳のさらに他の実施形態では、カゼイン及び/又は乳清蛋白質は完全であるか、又は加水分解されていない。
しかし、該調合乳はまた、例えば、部分的又は全体的に加水分解された乳清及び/又はカゼインなどの加水分解蛋白質源或いは植物蛋白源を含んでよい。
一実施形態では、本発明による方法には、脂質源を添加する段階がさらに含まれる。好ましい実施形態では、脂質源を添加する段階は、L(+)乳酸を添加する前に実施する。
該調合乳は該栄養調合乳の酸性化で使用した細菌の残存物、廃棄物又は残渣を含まないことが好ましい。対照的に、該調合乳は、粉末形態で粉末化された栄養調合乳に添加することができる、カプセル化され、噴霧乾燥されたプロバイオティクス微生物などの生きたプロバイオティクスを含んでよい。
本発明による製品は、任意の適切な方法で得ることができる。原則として、栄養調合乳に適した成分は、いくつかの異なる原料から選択することができる。
例えば、蛋白質源は動物及び/又は植物由来のものから選択することができる。例えば、大豆蛋白質などの豆科植物の蛋白質、穀類、肉又はミルクの蛋白質を使用することができる。例えば、全乳及び/又は脱脂乳及び/又はそれぞれの粉末を選択することができる。好ましくは、該蛋白質源には乳清及び/又はカゼインが含まれる。カゼインは、塩(カゼインナトリウム又はカリウム)の形態、ミセル、酵素的に加水分解された、又は他に加工されたカゼインであってよい。乳清蛋白質は、スイートホエー又は酸ホエーであってよく、加水分解されていてもいなくてもよい。スイートホエーを使用する場合、CGMP画分を除去するために処理することができる(例えば、欧州特許第0880902号参照)。加水分解は、酵素的又は酸によって実施することができる。完全な、又は部分的な加水分解であってよく、ポリ、オリゴペプチド又は遊離アミノ酸を生じる。好ましくは、非加水分解カゼイン及び/又は乳清蛋白質を使用して本発明による調合乳を調製する。
ミルク蛋白質を蛋白質源として使用する場合、該ミルク蛋白質は、カゼイン、乳清又はさらに精製した画分、例えばラクトアルブミンであってよい。好ましくは、栄養調合乳は、総蛋白質源の重量パーセントの30〜70%、好ましくは40〜60%の乳清、及び70〜30%、好ましくは60〜40%のカゼイン、より好ましくは45〜55%の乳清及び55〜45%のカゼインを含む。
例えば、該調合乳は乳清蛋白質に対するカゼインの割合が変わらない牛乳ベースであってもよい。この実施形態では、該調合乳はカゼイン優勢の調合乳である。他の実施形態では、カゼイン及び乳清蛋白質の割合を変更することが可能で、すなわち、乳清蛋白質がカゼインと同等の割合であるか、又はカゼインよりも優勢である適合化調合乳であることが可能である。或いは、本発明による調合乳は、乳清蛋白質が例えば唯一の蛋白質源であることが可能な「全乳清」調合乳であってよい。
該蛋白質源は、栄養調合乳のエネルギーの8〜20%を提供することが可能である。好ましくは、該蛋白質源は、該調合乳のエネルギーの9〜17%、より好ましくは10〜15%、例えば12%を提供する。
該栄養調合乳の炭水化物源は、乳児用調合乳を調製するのであれば、乳児用調合乳で使用するために適した炭水化物であることができる。一般的な炭水化物源には、スクロース、マルトデキストリン、マルトース、ラクトース、コーンシロップ、コーンシロップ固形物、米シロップ固形物、澱粉などが含まれる。好ましくは、該炭水化物源には、ラクトース及び澱粉又は乳児によって容易に消化吸収され得るそれらの誘導体が含まれる。澱粉及び/又はマルトデキストリンの原料は、例えば、穀類粉又はそれらの誘導体、特に、小麦、大麦、米及び/又はトウモロコシ粉、及び/又は澱粉、特に、小麦、大麦、米、タピオカ、ジャガイモ及び/又はコーンスターチであってよい。グルコース及び/又はフルクトースもまた存在してよい。
満期児用調合乳については、炭水化物源は、全乳、好ましくは例えば脱脂粉乳から少なくとも部分的に提供することが可能なラクトースを含むことが好ましい。
例えば、乳児用調合乳は、重量パーセントで、マルトデキストリンを5〜25%、好ましくは10〜20%、より好ましくは12〜18%を含むことができる。
消化可能な炭水化物源は、例えば調合乳のエネルギーの50〜70%をもたらすことができる。好ましくは、該炭水化物源は、該調合乳のエネルギーの55〜65%、より好ましくは57〜63%、例えば60%をもたらす。
該脂質源には、例えば、乳児用調合乳などの栄養調合乳での使用に適した任意の脂肪、油又はその他の脂質を含めることができる。一般的な脂質源には、ミルク脂肪、ベニハナ油、卵黄脂質、カノーラ油、オリーブ油、ココナツ油、パーム油、パーム核油、パームオレイン、低エルカ酸菜種油、大豆油、ヒマワリ油、魚油、及び長鎖ポリ不飽和脂肪酸を含有する微生物発酵油が含まれる。これらの油は、高オレイン酸ヒマワリ油及び高オレイン酸ベニハナ油などの高オレイン酸型の形態であることが可能である。該脂質源はまた、パームオレインなどこれらの油から得られた画分の形態、中鎖トリグリセリド(MCT)、及びアラキドン酸、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサノン酸、リノレン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸、カプロン酸などの脂肪酸のエステルであってよい。
該調合乳を早期産児用に企図する場合、該脂質源は中鎖トリグリセリドを例えば該脂質源の10〜40重量%、好ましくは15〜35重量%の量で含有することが好ましい。
該脂質源は、例えば調合乳のエネルギーの18〜40%をもたらすことができる。好ましくは、該脂質源は、該調合乳のエネルギーの20〜35%、より好ましくは25〜30%、例えば27%をもたらす。
乳児用調合乳にはさらに、ヒト乳児の栄養的必要性に合致するように考案された成分を含めることができる。特に、該乳児用調合乳は「栄養的に完全」であること、すなわち、長期間健康な生活を維持するために適切な栄養素を含有することが好ましい。好ましくは、該調合乳は、推奨量のビタミン、無機物及び微量要素を含む。
例えば、該調合乳は、好ましくは生物学的に利用可能な塩の形態のマグネシウム、亜鉛、鉄、銅、ヨウ素、セレンを含むことができる。さらに、該調合乳は、例えば、ビタミンC、A、E、B1、B2、B6、B12、D3、K1(フィロキノン)PP(ニコチンアミド)、パンテン酸カルシウムD、D−ビオチン、タウリン及び栄養学的に適切なこれらの混合物を含むことができる。
さらに、該調合乳はさらに、例えばレシチンなどの食品等級の乳化剤を含む。
該調合乳はさらに、特定の栄養学的な利点又はその他の所望する効果を備えた成分を含むことができる。
再構成調合乳の調製については、多数の適切な方法があり、製造者は特定の必要性に方法を適合させたり、特定の選択に従って最終製品を変更したりするために様々な可能性を与えられている。
例えば、L+乳酸はインライン式に、又はバッチ式にタンクに添加することが可能で、好ましい加工パラメーターに影響を及ぼし得ることが発見された。
本発明を説明するために、いくつかの別の方法を以下に例示する。
例えば、以下の段階、
無脂肪固形物(主に蛋白質源及び/又は炭水化物源)を混合し、水を添加して溶液を得る段階、
場合によっては、このときに無機塩を湿潤添加し、かつ/又は最後に無機塩を乾燥添加する段階、
好ましくは、該溶液を30〜70、好ましくは40〜60℃に予備加熱する段階、
脂質混合物を、例えばインライン式に予備加熱溶液に添加する段階、
該脂質源を含む該溶液を高圧でホモゲナイズする段階、
該溶液を15℃未満、好ましくは10℃未満に冷却する段階、
L(+)乳酸を添加する段階、
該溶液を加熱して細菌負荷を実質的に減少させる段階、
場合によっては、乾燥物質を増加させ乾燥を容易にするための留去段階、
例えば噴霧乾燥によって乾燥する段階、
さらに無機質及び/又はビタミンを添加する段階は、所定の順番で実施することができる。
本発明による方法には、さらに、例えば、L(+)乳酸を添加した後、食品等級の塩基及び/又は酸でpHを3.5〜6の間まで調節する段階を含むことができる。このような段階は、pHを選択した値により正確に(微)調節するために有用であり得る。
前記の方法は良好な製品特性をもたらすが、他の段階順序は、例えば、以下の通りである。
無脂肪固形物(主に蛋白質源及び/又は炭水化物源)を混合し、水を添加して溶液を得る段階、
場合によっては、この段階又はその後に無機塩を湿潤添加し、かつ/又は最後に無機塩を乾燥添加する段階、
好ましくは、該溶液を15℃未満、好ましくは10℃未満に冷却する段階、
L(+)乳酸を、好ましくは40〜70重量%溶液の形態で添加する段階、
好ましくは該溶液を30〜70、好ましくは40〜60℃まで予備加熱する段階、
好ましくは脂質混合物を、例えばインライン式に予備加熱溶液に添加する段階、
該脂質源を含む該溶液を高圧でホモゲナイズする段階、
該溶液を加熱して実質的に細菌負荷を減少させる段階、
場合によっては、乾燥物質を増加させ乾燥を容易にするための留去段階。
本発明による栄養組成物の他の製造方法には、例えば、
少なくとも蛋白質源及び炭水化物源を水和して溶液を得る段階、
該溶液を加熱処理して細菌負荷を実質的に減少させる段階、
L(+)乳酸を該加熱処理溶液に添加する段階、及び
該加熱処理し、直接酸性化した溶液をホモゲナイズする段階を含めることができる。
脂質はまた、例えば蛋白質源及び炭水化物源の溶解後に、しかし、好ましくは加熱処理前に、添加することができる。
粉末化組成物を製造する場合、炭水化物源、蛋白質源及び場合によって脂質源を含むホモゲナイズした酸性化溶液を乾燥、例えば、噴霧乾燥によって粉末化することができる。この場合、無機物及び/又はビタミンはまた、乾燥後に乾燥添加することができる。
液体製品を製造する場合、該製品は好ましくは滅菌(UHT)し、無菌的に充填することができる。この場合、留去段階は通常必要ない。
L+乳酸を前記で示したように(インライン式に)添加する場合、加熱処理をpHが中性の製品に適用することができるという利点がある。これによって、製品の粘液化が減少し、一般的に加工が簡略になり、より長期の製造実施が可能になり、材料の洗浄がより容易になる。
粉末化調合乳を得る代わりの好ましい方法を以下により詳細な方法で説明する。
したがって、該蛋白質源及び炭水化物源、例えば脱脂粉乳、カゼイン、乳清及び/又はマルトデキストリンは、水和して、水に分散して、乾燥物質含量が15〜40重量%、好ましくは20〜35重量%、より好ましくは18〜33重量%、最も好ましくは23〜28重量%の分散液又は溶液を得ることができる。この溶液には、蛋白質の適切な水和を可能にする時間を与える。
或いは、例えば、特定の成分が非常に必要である場合、又はすぐに飲むことができる液体組成物を調製する場合、水和は低固形物含量で便利に行うことができる。
他の段階では、無機物を溶液に添加することができる。しかし、無機塩及びビタミンは同時に、例えば乾燥混合で、最後に添加することができる。
存在するならば、脂質源を同時に添加することができる。例えば、溶液を50〜90℃、好ましくは60〜75℃まで予備加熱した後、脂質源を添加することができる。それによって、場合によって大豆レシチンを含む脂質源を直接、溶液を含むタンクに添加することが可能である。或いは、脂質はインライン式に直接、以下の溶液を含む管に添加することができる。
該溶液は、細菌負荷を減少させるか、或いはホモゲナイズ又は乾燥を容易にするために加熱処理を行うことが好ましい。例えば、該溶液は、95〜120℃、好ましくは100〜110℃で2から15秒間、好ましくは3から8秒間、例えばKoreco蒸気噴射器による直接蒸気噴射によって加熱することができる。
L(+)乳酸は、特定の加工方法に応じて任意の適切な方法で(バッチ式又はインライン式で)添加することができる。例えば、濃縮粉末の形態で十分な量で添加することができる。しかし、L(+)乳酸は水で希釈して溶液を得ることが好ましい。
L+乳酸の添加方法に応じて、異なる希釈法が好まれる可能性がある。例えば、L+乳酸をバッチ式で添加する場合、15℃未満、好ましくは10℃未満に冷却した溶液に、例えば、ミルク蛋白質などの蛋白源及び/又は炭水化物源及び場合によっては脂質を含む溶液が入ったタンクに、ゆっくり添加することが好ましい。L(+)乳酸の希釈は5〜50重量%、好ましくは10〜15重量%が使用上便利であり得る。
しかし、好ましくは、L+乳酸は、例えば、インライン式で、加熱処理溶液におよそ周囲温度で添加することができる。例えば、L+乳酸は、水でL+乳酸を35〜65重量%、好ましくは40〜60重量%に希釈することができる。例えば、L+乳酸は、ホモゲナイズの前に製品流にインライン式で添加することができる。
約50%溶液の形態のL+乳酸をインライン式で添加する場合、例えば、得られる酸性度及びpHに応じて、好ましくは加熱処理溶液100kg当たり約1.2〜1.8kgの割合で、好ましくは該溶液100kg当たり希釈L+乳酸約1.5kgの割合で添加することができる。
pHは、インライン式測定によって制御することが可能で、例えば、フィードバック機構によってインライン添加中にpHを調節することが可能である。
好ましくは、pHは4.0から5.0に、より好ましくは4.2から4.8、さらにより好ましくは4.3から4.6に調節する。
L(+)乳酸は、例えば、商標名PURAC(登録商標)FCC 50(PURAC biochem、Arkelsedijk 46、PO Box 21、4200 AA Gorinchem、the Netherlands)で市販されている。
添加したL(+)乳酸の量は、得ようとする正確なpH又は酸性度に左右される。例えば、調合乳の乾燥重量に基づいて、L(+)乳酸を0.5〜3.5重量%、好ましくは1〜3重量%、より好ましくは1.7〜2.3重量%で含むことができる。
好ましくは、ホモゲナイズ段階は、例えば、均一な、一定の粉末を得るために、乾燥前に実施することができる。したがって、濃縮溶液を65〜80℃、好ましくは70〜75℃に予備加熱し、例えば、100〜200バール、好ましくは130〜170バールの圧力でホモゲナイズすることができる。任意の適切な装置を使用することができるが、例としてはAlpha−Laval高圧ホモゲナイザーを挙げる。
乾燥物質含量を増加させるために、該溶液を乾燥する前に留去段階を実施すると有用であり得る。例えば、該加熱溶液をエバポレーター、例えば、Scheffers又はNiro薄膜降下式エバポレーターで蒸発させて、該溶液を乾燥物質30から60%、好ましくは45〜55%まで濃縮することができる。
脂質源を酸性化前に大豆レシチンを含めないで添加した場合は特に、噴霧乾燥の前に、大豆レシチンを該溶液に添加することができる。
噴霧乾燥は、例えば、水で再構成するために適した粉末を得るために実施することができる。例えば、流動床乾燥、凍結乾燥、ローラー乾燥などのその他の乾燥方法も可能で、同様に選択することができる。
所望するならば、例えば、他の成分を最後に液体ではなく粉末に添加することができる。例えば、これは、熱に敏感な成分、例えば、いくつかのビタミン、その他の有益な代謝物、アミノ酸などの必須及び非必須分子、例えば、タウリン及びL−カルニチン、及びある種の生物活性分子がまだ溶液に添加されていないならば、特に当てはまる。したがって、該粉末にはビタミンプレミックスを加えて、必要なビタミンを該再構成調合乳の1日当たりの推奨消費量をベースにして計算した基本的必要量を満たすのに十分な量で含めることができる。
液体製品、例えば、すぐに飲むことができる(rtd)調合乳又は濃縮物を調製する場合、該方法には、例えば、UHT−滅菌段階及びその後の無菌充填を含める。この場合、該方法は一般的に、開始から終了までの間、乾燥物質含量10〜15重量%、好ましくは12〜14重量%で実施する。
以下の実施例は、本発明の対象となるものを例示するために挙げたものであり、限定するものではない。パーセント及び部は、他に指示がなければ、重量による。
直接酸性化した、L(+)乳酸を含有する粉末化乳児用調製粉乳は、以下の表1に挙げた成分を使用して調製する。
Figure 2006509520
ビタミン及び無機質は、推奨値に従って添加した。
再構成可能な粉末化乳児用調合乳を調製するために、マルトデキストリン、K−カゼイン及び脱脂粉乳を約50〜60℃の水道水で水和して、溶液を得る。該溶液の総固形物含量(TS)は25%に統一する。水和時間は、該蛋白質が良好に水和するように適応させた。
いくつかの無機塩(クエン酸Ca、KCl、クエン酸K、クエン酸Na及びMgCl)を該溶液に添加して、次に8℃まで冷却した。
L(+)乳酸は約4℃の水道水で約10%の濃度まで希釈する。
L(+)乳酸を水和した成分の溶液に8℃未満の温度でゆっくり添加した。
該pHをKOH及びクエン酸で4.3〜4.4の間の値に調節した。
該溶液は、2重ジャケットオイルタンクで50℃まで予備加熱し、その上脂質源には、パーム油、ココナツ油、低エルカ酸綿実油、ヒマワリ油及び大豆レシチンが含まれる。次に、該脂質源はインライン式で、すなわち高圧ホモゲナイザーの前に生成物が流れる管に直接添加する。
添加した脂質源を含む該溶液は、蒸気噴射バルブから直接蒸気を噴射することによって105℃に加熱し、5秒間この温度を維持する。
次に、該生成物を直接エバポレーターに流し込み、該生成物をScheffers薄膜降下式エバポレーターによって総固形物(乾燥物質)40〜50%まで濃縮する。
その後、該濃縮溶液をホモゲナイズ用の緩衝タンクに導き、そこで75℃に予備加熱して、高圧ポンプによって150バールでホモゲナイズして、次に噴霧乾燥する。
次に、粉末化溶液にビタミンプレミックス、無機塩プレミックス及び小部分のマルトデキストリンを供給する。
得られた粉末は水道水で再構成することができる(例えば、粉末20gに水137ml)乳児に特に適した調合乳である。3ヶ月齢の乳児に推奨される1日量は、粉末153g及び水900mlである。
該再構成調合乳のpHは4.5である。
酸性化した栄養調合乳の他の調製法
すぐに飲むことができる調合乳は、大豆レシチンが存在しないこと以外は実施例1による成分、割合及び方法に基づいて調製した。さらに、該方法は、乾燥物質含量12〜14重量%の範囲で実施し、UH処理を最終的に実施した後、無菌的に240mlの容器に充填する。
炭水化物及び蛋白質を混合し、水和する。
該溶液を約50℃に予備加熱する。
該脂質源を約50℃に予備加熱し、脂質源を(インライン式に)添加する。
該溶液をホモゲナイズする。
4.3〜4.4の間のpHを得るためにL(+)乳酸を添加する。
滅菌するために該溶液をUHT処理する。
該分散物を240mlの容器に無菌的に充填する。
乾燥物質含量12.5%のすぐに飲むことができる調合乳が得られる。
酸性化した栄養調合乳の他の調製法
栄養組成物は、以下の表2に挙げた基本成分で調製した。
Figure 2006509520
脱脂乳、マルトデキストリン、スクロース及び天然澱粉を、乾燥物質含量31重量%で約50℃の水で溶解する。
脂肪を同じ温度で添加し、乾燥物質含量を30重量%に調節する。
該溶液をプレートヒーターで70℃まで加熱し、次に細菌負荷を減少させる熱処理を直接蒸気噴射によって110℃ 10秒間実施する。
乾燥物質含量36%及び70℃の溶液を緩衝タンクに流し込む。そこから、該溶液をホモゲナイザーに導く。
ホモゲナイザーに導く管にインライン式に、25℃でL+乳酸を50%溶液の形態で添加する。pHはインライン式に測定し、L+乳酸はpH5.0が得られる量で添加する。L+乳酸溶液は、水和加熱処理溶液100kg当たり1.5kgの割合で添加する。
2段階のホモゲナイズをそれぞれ100バール及び20バールで実施し、乾燥物質は、この時点で約36%であることが好ましい。
その後、該ホモゲナイズ溶液を噴霧乾燥し、粉末化栄養組成物を得る。該粉末化組成物は、十分な量の無機塩及びビタミンで仕上げ、缶に充填する。
該粉末化組成物を(粉末13gを水90mlに溶かして)再構成し、pH範囲4.9〜5.1の再構成組成物を得る。
得られた粉末化組成物は、実施例1〜2によって得られた粉末と実質的に同じ製品特性を有する。しかし、本発明の実施例による方法は、より効果的でより速い回転率が可能である。
微生物学的試験
実施例1の乳児用調合乳及び様々な市販の乳児用調合乳について、種々の胃腸病原体の微生物学的試験を行った。表1は、異なる調合乳を挙げており、再構成後に得られたpHを示している。
Figure 2006509520
微生物の培養
大腸菌(Escherichia coli)O157:H7、シュードモナスエルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、スタフィロコッカスアウレウス(Staphylococcus aureus)、バシラスセレウス(Bacillus cereus)、サルモネラチフィムリウム(Salmonella typhimurium)、志賀赤痢菌(Shigella dysenteriae)FSM1、2及び3、エンテロバクターサカザキ(Enterobacter sakazakii)、ビブリオコレラ(Vibrio cholerae)O:139、カンジダアルビカンス(Candida albicans)及びロタウイルスWA(ヒトロタウイルス血清型1)、Hochi(ヒトロタウイルス血清型4)及びSA11(ヒトロタウイルス血清型3に対応するサルロタウイルス)はすべてNestle Research Centreの菌株収集所から入手した。種名の後ろの数は、種の血清型を示す。これらの種は、同種のその他の病原種を最良に代表するものである。したがって、特別に選択したのでもなく、遺伝的にも改変してないこれらの種のいかなる病原体も、おそらく以下に挙げた実験条件で作用するだろう。
負荷試験
細菌種は、独立して脳心臓浸出物(BHI、Oxoid CM225)で37℃で18から20時間増殖させた。トリプトン塩(0.1%トリプトン(Oxoid LR42+0.85%NaCl)で濃度約10CFU/mlに希釈した後、同種に属する種の懸濁液を収集し、その後新たに調製した再構成乳児用調合乳100mlを含有する瓶に一定量1mlを添加して、したがって初期濃度10cfu/mlを作製した。カンジダについては、酵母及びモルト抽出物培地(YM、Difco 0711−17−1)で増殖させる以外は同じ方法に従った。
接種後、該瓶を4、25℃又は37℃の水浴でインキュベートし、0、3及び6時間後に計数することによって増殖又は不活性化をモニターした。この目的のために、以下の培地、エンテロバクテリアセエにはバイオレットレッド胆汁グルコース寒天培地(VRBG、Oxoid CM 485)、B.セレウスにはMYP(Merck 5267)、S.アウレウスにはベアードパーカー寒天(Oxoid CM 275)、V.コレラにはコレラ培地(TCBS、Oxoid CM 333)、Ent.フェカーリスにはKF連鎖球菌寒天培地(Oxoid CM 701)、C.アルビカンスにはDG18(Oxoid CM 729)及びPs.エルジノーサにはシュードモナス寒天培地(Oxoid CM 559)を使用した。該結果の再現性を測定するために、負荷試験のいくつかは3連で実施した。
結果及び考察
微生物学的品質
開始物質自体は汚染していないことを確かめるために、数種の微生物学的試験を実施した。結果によって(データは示さず)、乳児用調合乳にはすべて腸内細菌、Ps.エルジノーサ、B.セレウス、腸球菌、酵母及び糸状菌は含まないことが示された。総プレート計数は、50cfu/ml未満であった。
再構成乳児用調合乳における微生物病原体の行方
最初の負荷試験では、4種類の市販の乳児用調合乳に別々に8種類の異なる細菌病原体及び1種類の腐敗酵母を接種した。様々な病原体の作用に対して、温度が重大な影響を及ぼすことが発見された。4℃では、再構成後6時間の間に、いずれの製品においても、試験した病原体は明らかには増殖しないが、死滅もしなかった。25℃では、ほとんどの細菌が中性pHの製品中ではいくらか(ゆっくりではあるが)増殖を示したが、酸性化した製品「D」では増殖は起こらなかった。酵母C.アルビカンスは、いずれの製品中でも増殖も死滅もしなかった。
37℃では、細菌はすべて中性pHの製品中では非常に良く増殖したが、pHが低い乳児用調合乳では、まったく増殖しないか、又はほんのわずかの増殖が生じたのみであった。Ps.エルジノーサでは、酸性化製品に37℃で曝露すると明らかな殺菌効果が認められた。C.アルビカンスもまた、ほとんど変化は示さなかった。
これらの結果によって、該発酵製品は病原微生物に対して明白な静菌効果を有することが示されたので、これが単に乳酸の存在及びpHの低下によるものなのか、それともその他の阻害要素が関係したのかという疑問が生じた。このことを明らかにするために、発酵製品(「D」)の抗菌特性を直接酸性化した非発酵製品(「E」)、すなわち、実施例1で得られた調合乳の特性と比較する第2の負荷試験を実施した。
病原体の行方については、非発酵酸性化製品に曝露するにせよ、発酵製品に曝露するにせよ差はないことが分かった。腸内細菌(S.チフィムリウム、志賀赤痢菌及び大腸菌O157:H7)は、試験した条件下(25℃及び37℃で6時間)でかなり良好な耐性を示すが、V.コレラは、この環境に曝露されるといずれの温度でも迅速に死滅する。3時間以内でもはや検出することはできなかった。
同実験で、pHの影響をさらに調べたところ、pH5.0で既にサルモネラ菌及び大腸菌O157はもはや阻害されず、一方シゲラ菌はpH5.2で増殖を示した。一方、ビブリオ菌は、このpHでまだ殺菌された。
この実施例の研究によって、中性pHの乳児用調合乳は、再構成後25℃又は37℃で保存すると腸内病原菌の迅速な増殖を支持することが可能であることが示される。このような製品が有害になる危険性を防ぐために、保存は短時間又は冷蔵下で行うことだけは必要である。酸性化調合乳については、ほとんどの関連病原体はpH5.0以下では増殖できなかった。乳酸菌の発酵によって酸性化された製品は、乳酸の直接添加によって酸性化された調合乳と同様の静菌特性を有し、いずれも母乳の授乳が不可能な場合の乳児へ代替として安全に授乳することができる。
さらに、L(+)乳酸を有する粉末化乳児用調製粉乳の直接酸性化によって、発酵によって酸性化した調合乳と比較すると、実質的に製造時間及び損失が減少している。

Claims (11)

  1. 液体の状態でpHが3.5から6の範囲であり、乳酸を含み、前記乳酸は少なくとも70重量%がL(+)乳酸のエナンチオマーとして存在し、直接酸性化されることを特徴とする栄養調合乳。
  2. 粉末化栄養調合乳である請求項1に記載の栄養調合乳。
  3. 乳児用調合乳であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉末化調合乳。
  4. 蛋白質源、炭水化物源及び/又は脂質源をさらに含む前記請求項のいずれかに記載の栄養調合乳。
  5. 前記蛋白源は全乳又は脱脂粉乳、カゼイン、乳清蛋白質、大豆蛋白質、米蛋白質、イナゴ豆蛋白質、胚芽粉蛋白質、及び/又はそれらの混合物からなる群から選択された蛋白源を含む請求項4に記載の栄養調合乳。
  6. 前記カゼイン及び/又は乳清蛋白質は完全であるか、又は加水分解されていない請求項5に記載の栄養調合乳。
  7. 蛋白質源及び/又は炭水化物源を水和する段階、
    希釈したL(+)乳酸を水和した炭水化物源及び/又は水和した蛋白質源に約3.5〜6のpHが得られるまで添加する段階
    を含む請求項1から6までのいずれかに記載の栄養調合乳を調製する方法。
  8. 脂質源を添加するさらなる段階を含む請求項7に記載の方法。
  9. 脂質源を添加する段階はL(+)乳酸を添加する前に実施する請求項8に記載の方法。
  10. 酸性化栄養調合乳の調製における単離又は精製L(+)乳酸の使用。
  11. 栄養調合乳における病原体の増殖を防ぐための単離又は精製L(+)乳酸の使用。
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