JP2006508963A - シクロオキシゲナーゼ−2阻害作用のあるwithanolide組成物およびその方法 - Google Patents

シクロオキシゲナーゼ−2阻害作用のあるwithanolide組成物およびその方法 Download PDF

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Abstract

シクロオキシゲナーゼ−2酵素を阻害するwithanolideについて述べている。とりわけ、Withania somnifera由来の化合物はwithanolideの好ましい供給源であり、一方それらは他の植物の供給源由来であることもある。このCOX−2阻害はCOX−1に対しては起こらず選択的である。

Description

本発明は、選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤としてのwithanolideの使用に関する。withanolideはCOX−1に対しては、ほとんど作用しない。
ナス科のWithania somnifera(L)Dunalは、インドの乾燥帯全域に分布する直立性の常緑の低木である。Aswagandhaとして知られるW.somniferaは、Ayurvedic医薬に用いられるものとしてよく知られている。Aswagandhaの根の抽出物は、アデノパシー、関節炎、喘息、高血圧、炎症、およびリウマチに対する公衆医薬品として報告された(Thakur,R.S.,et al.,Major medicinal plants of India;Ed.;Central Institute of Medicinal and Aromatic Plants:Lucknow,India,531(1989))。W.somniferaの葉はまた、腫瘍、炎症、結膜炎および結核を含む数種の疾患の治療に使用された(Thakur,R.S.,et al.,Major medicinal plants of India;Ed.;Central Institute of Medicinal and Aromatic Plants:Lucknow,India 531(1989))。現在、米国においてこの植物の粉末状の根あるいは根の抽出物が栄養補助食品として用いられている。
W.somnifera由来の報告のあった主な化学成分は、withanolideと呼ばれる。これらの化合物はC−22およびC−26が酸化されδ−ラクトンを形成したエルゴステロール骨格をもつ構造的に異なるステロイド系化合物である;(Ray,A.B.,et al.,Prog.Chem.Org.Nat.Prod.63,1−106(1994))。W.somniferaの根と葉の化学的研究では、種々のwithanolideの単離がなされ、それらの特徴が示された。(Matsuda,M.,et al.,Bioorg.Med.Chem.9,1499−1507(2001))。この植物の果実は小さなオレンジベリーであり、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を含有すると報告されている(Stoller E.W.,et al.,Lloydia,37,309−312(1974);Monika,P.,et al.,Asian J.Chem.6,442−444(1994);and Monika,P.,et al.,Wsci.Phys.Sci.5,81−83(1993))。しかしながら、葉と果実は生物学的活性について十分検討されているとはいえない。withanolideはそれらの構造的骨格によって分類され(Ray,A.B.,et al.,Prog.Chem.Org.Nat.Prod.63,1−106(1994))、その構造的な変動が広範囲の一連の薬理活性を示す原因である。withanolideは、抗炎症作用、抗腫瘍活性、細胞毒性、免疫調節活性について、及びCCl誘発性肝毒性に対する保護について検討されてきた(Ray,A.B.,et al.,Prog.Chem.Org.Nat.Prod.63,1−106(1994);and Anjaneyulu,A.S.R.,et al.,Studies in Natural Products Chemistry:Structure and Chemistry(Part F);Ed.Atta−ur−Rahman,Vol.20, 135−261(1998))。それらは癌の化学的予防のメカニズムの1つであると考えられている、動物モデルにおけるフェーズII酵素を誘発することも報告された。(Misico,R.I.,et al.,J.Nat.Prod.65,677−680(2002);and Su,B.N.,et al.,Tetrahedron 58,3453−3466(2002))。
シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)およびシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)酵素は、細胞内に存在する脂質であるアラキドン酸のプロスタグランジンへの変換をもたらす。プロスタグランジンは次には体内で炎症性反応を引き起こす。COX−1酵素が阻害されると、多くのヒトで潰瘍が形成されることがあり、それ故、化合物によるCOX−2酵素の選択的阻害作用は、一般薬品として店頭販売されている非選択的非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)に対し重大な利点を有する(Smith,W.L.,et al.,Anu.Rev.Biochem.69:145−182(2000))。COX−2酵素の過剰な発現は炎症を起こした細胞のみに観察されるわけではなく様々な種類の腫瘍細胞にも観察されるということに注目することが重要である(Patti,R.,et al.,Cancer Lett.180:13−21(2002);Ohno,R.,et al.,Cancer 91:1876−1881(2001);and Khuder,S.A.,et al.,British Journal of Cancer 84:1188−1192(2001))。従って、COX−1に対する活性をほとんどあるいは全くもたないCOX−2阻害剤は、癌の化学的予防にとって大きな利益をもたらす。
したがっては、本発明の目的は、COX−2を選択的に阻害する組成物および方法を提供することである。特に本発明の目的は、COX−1を阻害しない方法および組成物を提供することである。これらの目的および他の目的は、以下の詳細な説明および図面を参照することによって徐々に明らかになるであろう。
本発明は、COX−2阻害が起こるように、有効量のwithanolideを供与することを含む、COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する方法に関連する。withanolideはWithania somniferaの植物材料中に存在するものが好ましい。特に本発明は、Withania somnifera中に存在する、単離、精製されたwithanolide又はその混合物の有効量を供与して、COX−2酵素阻害を生じさせることを含む、COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する方法に関連する。阻害はin vitroでもできるが、哺乳動物のin vivoで行うことが好ましい。
この方法は好ましくは、physagulin D(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−β−D−グルコピラノシド;27−O−β−D−グルコピラノシルphysagulin D;27−O−β−D−グルコピラノシルviscosalactone B;4,16−ジヒドロオキシ−5β,6β−epoxyphysagulin D;4−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルシクロ−プロパノン)−2,3−dihydrowithaferin A;2,3−dihydrowithaferin A;viscosalactone B;sitoindoside IX;physagulin D;withanoside IV,withaferin Aおよびそれらの混合物から成る群から選択される化合物を用いる。
さらに、本発明は、
天然に存在する量より多いwithanolide又はその混合物と、
薬学的に許容できる担体とを含み、
COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する、組成物に関連する。
好ましくはこの組成物は、
Withania somniferaに存在する単離、精製されたwithanolide又はその混合物と、
薬学的に許容できる担体とを含み、
COX1酵素と比べCOX2酵素を選択的に阻害するものである。
この組成物の化合物は既に挙げたとおりである。
本発明はまた、化学構造式:
Figure 2006508963

[式中、RはGlc−(1→6)−Glc−(1→4)−Glc(式中Glcはグルコースである)であり、R’はHである]
の単離、精製された化合物に関する。
本発明はまた、化学構造式:
Figure 2006508963

[式中、RはGlcであり、R’はGlcである(式中Glcはグルコースである)]
単離、精製された化合物に関する。
本発明はまた、化学構造式:
Figure 2006508963

[式中、R=Oであり、R’=Hであり、R’’=Hであり、R’’’=Glcである(式中Glcはグルコースである)]
の単離、精製された化合物に関する。
本発明はまた、化学構造式:
Figure 2006508963

[式中、R=−OHであり、R’=Glcであり、R’’=−OHであり、R’’’=Hである]
の単離、精製された化合物に関する。
最後に、本発明は、化学構造式:
Figure 2006508963

の精製された化合物に関する。
W.somniferaの葉の抽出物が優れた選択的COX−2阻害活性をもつことが見出された。W.somniferaの葉の抽出物由来の種々の新規withanolideおよび多くの既知withanolideの単離および特徴を開示する。葉から単離されたwithanolideのシクロオキシゲナーゼ酵素に対する阻害作用および抗酸化作用も開示する。
4つの新規withanolideグリコシドおよび1つのwithanolide(本明細書中ではすべて「withanolide」と呼ぶ)をWithania somniferaの葉から単離した。新規化合物の構造は、1D−、2D−NMRおよびMS(質量分析)スペクトルデータに基づいて、physagulin D(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−β−D−グルコピラノシド(1)、27−O−β−D−グルコピラノシル physagulin D(2)、27−O−β−D−グルコピラノシルviscosalactone B(3)、4、16−ジヒドロキシ−5β、6β−エポキシphysagulin D(4)、および4−(1−ヒドロキシ−2、2−ジメチルシクロ−プロパノン)−2,3−ジヒドロwithaferin A(5)と解明された。さらに7つのすでに知られている、withanolides withaferin A(6)、2,3−ジヒドロwithaferin A(7)、viscosalactone B(8)、23,24−ジヒドロwithaferin A(9)、sitoindoside IX(10)、physagulin D(11)、およびwithanolide IV(12)が単離された。これらのwithanolideをアッセイして、シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)およびシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)酵素並びに脂質過酸化を阻害する能力を測定した。試験を実施したwithanolideは、化合物9を除いて、100μg/mlで9%から40%の範囲の選択的COX−2酵素阻害を示した。化合物4、10および11はまた、それぞれ脂質過酸化を40、44、および55%阻害した。
(実施例1から12)
購入したW.somniferaの葉の抽出物は、ミシガン州立大学のBioactive Natural Products and Phytoceuticals laboratoryの温室で育てられたW.somniferaから採取した新鮮な葉のメタノール抽出物である。抽出物は分取TLCおよびHPLC(高速液体クロマトグラフィー)により精製し純粋なwithanolide 1−12を得た。
化合物1は無定形(amor phans)の粉末として分離され、m/z 945.4682(計算値945.4695)における[M+H]イオンによって示されたように、分子式はHRFABMSによってC467320と決定された。化合物1は、IRスペクトルでそれぞれ−OHおよびα,β−不飽和ラクトン部分に対応する3406と1698cm−1に吸収帯を示した。HMQCスペクトルにおいて、δ4.22、4.20および4.15における3つのアノマー陽子の二重線が、それぞれδ103.0、103.9および104.8で3つのアノマーの炭素に相関し、化合物1がトリグリコシド基を含有していることを示唆した。グリコシドシグナルとは別に、化合物1は28個の炭素に対してシグナルを示した。80.1ppm、32.8ppm、160.4ppm、123.6ppmおよび168.6ppmにおけるシグナルは、分子内の6員環α,β−不飽和δ−ラクトン部分に割り当てられ、δ139.0および125.5におけるオレフィンの炭素はC−5とC−6に割り当てられた。化合物1のDEPTスペクトルは、δ74.9、73.6、80.1で3つのメチン炭素およびδ57.6でメチレン炭素の存在を示し、C−1、C−3、C−22およびC−27は酸素が付加された炭素であることを示していた。
H NMRにおいてδ0.60、0.90と1.90における一重線および0.92ppmにおける二重線はそれぞれC−18、19、28と21に割り当てられた。δ5.50におけるオレフィンのプロトンは、HMQCにおいて125.5ppmの炭素と相関を示したため、C−6に置いた。化合物1における糖単位のC−6’およびC−4”は、それぞれ70および77.8ppmで現れた。これらの炭素は、結合していないグルコースでは、通常それぞれ約62ppmと71ppmで現れる。アグリコンのC−3に対してグルコース単位の1つが付着していることを、δ4.22のH−1’と73.6ppmのC−3との間で観察されたHMBC相関(図2A)によって確認した。化合物1においてグルコース結合に対して有意な他のHMBC相関は、それぞれδ4.20のH−1”からδ70.0のC−6’およびδ4.15のH−1”から77.8ppmのC−4”であった。化合物1の酸加水分解によってD−グルコースおよびアグリコンのみが得られた。アグリコンのH−NMRスペクトルのデータはsominoneの発表されたスペクトルデータに全く一致した(Atta−ur−Rahman;Jamal,S.A.,;Choudhary,M.I.Heterocycles 34:689−698(1992))。また化合物1の13C NMRのデータを我々の研究室においてphysagulin D(化合物11)の加水分解生成物として得られたsominoneと比較した。その結果、化合物1におけるグルコース結合を[β−D−グルコピラノシル−(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(→4)β−D−グルコピラノシド]と確定した。FABMSにおいて化合物1に対してm/z(質量/電荷数)783、621および459で得られた質量スペクトルフラグメントでは、3つのグルコース単位が連続して失われたことが示され、それらが化合物1の提案した構造がさらにphysagulin D(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−β−D−グルコピラノシドであることを裏付けた。
無定形の粉末として単離し、3407、1696cm−1で吸収帯を示した化合物2のIR(赤外吸収)スペクトルは、ヒドロキシルおよびα,β−不飽和δ−ラクトンカルボニルによるものであった。化合物2の質量スペクトルでは、m/z 783.4168(計算値783.4188)において[M+H]イオンが示され、C406315の分子式と一致した。それぞれδ0.76、1.01、および2.11で一重線として現われたH NMRシグナルは、化合物2の3つのメチル基に割り当てられた。それはまたδ1.22で1つのメチルの二重線、δ4.60と4.46の、個々に1つのプロトンに対して統合される、二重線としてのC−27メチレンのプロトン、δ4.50と3.83の2つのオキシメチンの多重線およびδ5.49のオレフィンのプロトンを示した。化合物2の13C NMRは、δ168.6のα,β−不飽和δ−ラクトンカルボニルと、δ74.9及び73.6の2つの酸素付加されたメチンと、δ139.1及び125.4のオレフィンの炭素に対するシグナルを示した。化合物2のNMRスペクトルは化合物1のNMRスペクトルと類似し、主な相違は、それぞれδ4.20及び104.8のアノマー性プロトンおよび炭素のシグナルの欠如が示すように、糖の1つの欠如によるものであった。化合物2の酸加水分解によってD−グルコースおよびsominoneが得られ(Atta−ur−Rahman,et al.,Heterocycles 34:689−698(1992))、これはそのTLC(薄層クロマトグラフィー)を化合物1の加水分解物と比較することによって確認した。化合物2によって化合物1より162amu(原子質量単位)小さいm/z 783で分子のイオンが得られ、そのほぼ確実な構造はsimonene diglucosideであることが示唆された。化合物2におけるグルコース単位の1つは、δ3.83のH−3とδ102.7のC−1’の間に観察されたHMBC相関(図2B)に基づいてC−3に存在するとした。化合物2における第二のグルコース単位は、δ63.5のこの炭素がδ57.6の化合物1における同様の炭素の化学シフトと比較して5.9ppmダウンフィールドへシフトしたことから、C−27に割り当てられた。化合物2における結合はさらにδ63.5のC−27とδ4.31のH−1’’との間に観察されたHMBCスペクトル相関(図2B)によって裏付けられた。C−3およびC−27におけるショ糖単位の配置は、化合物2におけるA環とラクトン環の炭素の13C NMRのデータをphysagulin D(11)およびsitoindoside IX(10)のデータと比較することによってさらに確認した。その結果、化合物2の構造は27−O−β−D−glucopyranosyl physagulin Dであるという結論に達した。
無定形の粉末として得られた化合物3のHRFABMS(高解像高速電子衝撃質量スペクトル)は、m/z 673.3200(計算値673.3224)で[M+Na]のピークを示し、C345012の分子式に一致した。化合物3のIRスペクトルは、それぞれ3425、1700、1652cm−における吸収帯が示すように、分子内のヒドロキシル、α,β−不飽和δ−ラクトンおよび6員環のケトンの存在を示した。化合物3のH NMRスペクトルは、δ3.66、3.33及び4.44で3つの酸素を付加したメチンのプロトン、δ0.67、0.98、1.18及び2.1で4つのメチル、δ4.59及び4.45でオキシメチレンのプロトン、に対するシグナルを示した。それはまたδ4.31でアノマーのプロトンに対する二重線と3.15ppmで幅の広い一重線とを示し、それぞれHMQC(インバース異種核)における、δ102.7でのアノマーの炭素とδ56.6でのエポキシドの炭素に相関した。13C NMRスペクトルでは、δ210.2でケト基のカルボニルの炭素、δ63.8及び56.6でエポキシド部分、δ78.9、29.6、159.1、122.5及び167.4で6員環α,β−不飽和ラクトン部分、によるシグナルを示した。スペクトルデータにより化合物3はviscosalactone B(8)に密接に関連していることが示唆された。
スペクトルを用いた試験で立証されたように、化合物3の加水分解によってviscosalactone B(8)およびD−グルコースが得られた。このことにより、化合物3はviscosalactone glucosideであることが示された。HMBCスペクトル(図2C)の解析により、δ61.6のこの炭素が4.31ppmのアノマー性プロトンに相関し、グルコース部分はC−27に付着していることが示唆された。グルコース単位のうちの1つのC−27に対する結合はまた、そのaglycone viscosalactone B(9)に比較して、C−27のダウンフィールドへ5.3ppmシフトし、δ57.1に現われたことによって裏付けられた。スペクトルによる証明により、化合物3の構造は27−O−β−D−glucopyranosyl viscosalactone B(3)であることが立証された。
化合物4は化合物12との分離できない混合物として得られ、その比は約2:1であった。HRFABMSは、m/z 669.3456(計算値669.3486)で[M+H]イオンを示し、分子式C345313に一致した。分子イオンから162amu失うことによって生じたm/z 507における塩基のピークにより、化合物4はモノグリコシドを含むということが示された。化合物4に対するHおよび13C NMRの指定は、DEPT、HMQCおよびHMBCスペクトル試験から得られた証拠を裏付け、疑義なく決められた。
糖の炭素とは別に、13C NMRおよびDEPTスペクトルは、δ11.9、13.6、15.0及び20.0で4つのメチル基、δ168.5でα,β−不飽和δ−ラクトンカルボニル、δ79.0、75.6、73.6及び59.4で酸素を付加したメチン、に対するシグナルを示した。physagulin D(m/z 621)のものより48amu高いm/z 669の分子イオンは、化合物4が構造中に3つの追加の酸素作用性(oxygen functionality)を含むことを示した。このような酸素作用性の1つは、それぞれその13C NMRスペクトルにおいてδ65.5と59.4で共鳴し、C−5およびC−6のエポキシドとして割り当てられた。第二および第三の酸素作用性は、ヒドロキシル基と決定され、HMBC試験によって確認されたようにC−4とC−16に置かれた(図2D)。化合物4のHおよび13C NMRデータをphysagulin Dと比較することによって、糖部分がグルコースであり、それが分子のC−3に結合していることが示された。C−3に対するグルコース単位の結合は、δ73.6のC−3とδ4.38のH−1’の間に観察されたHMBC相関(correlation)(図2D)によっても立証された。その結果、化合物4の構造は4,17−dihydroxy−5β,6β−epoxyphysagulin Dと確認された。
無定形の粉末として単離された化合物5のIRスペクトルは、それぞれ3434cm−1と1704cm−1で−OHおよびδ−ラクトンカルボニル基に対する吸収帯を示した。HRFABMSによりm/z 555.3335で[M+H]イオンが得られ、C3347(計算値555.3323)と分析された。化合物5の13C NMRおよびDEPTスペクトルでは、6つのメチル、9つのメチレン、9つのメチンおよび9つの四級炭素の存在が立証された。化合物5のH NMRスペクトルはδ0.69、0.98、1.18及び2.07で4つのメチル基に対するシグナルを示した。δ4.35および4.28における2つの二重線は、C−27のメチレンの2つのプロトンに割り当てられた。さらに、δ3.19で現われたプロトンシグナルはH−4に割り当てられた。化合物5の13C NMRスペクトルは、化合物5がδ210.1、52.1、72.8及び25.0で追加の炭素シグナルをもつことを除いてdihydrowithaferin A(7)のスペクトルに類似していた。化合物5における一致するプロトンシグナルはδ1.35(6H、s)および3.70(1H、s)で認められた。これらの他の炭素シグナルは、化合物5の2,2−ジメチルシクロプロパノン部分と起因し、これはMSおよびDEPTスペクトルデータの両方によって裏付けられた。HMBCスペクトルの解析によって化合物5の2,2−ジメチルシクロプロパノン部分がdihydrowithaferin A(7)におけるC−4ヒドロキシルを介して結合していることが明らかになった(図2E)。そのFABMSにおけるm/z 472[M+H−CO]および471[M+H−CO]におけるフラグメントによっても化合物5に対する提案された構造が裏付けられた。
葉から単離されたwithanolideを、プロスタグランジンエンドペルオキシダーゼ合成酵素のアイソザイム−1(COX−1)およびPGHS−2(COX−2)を用いて、シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素阻害作用について評価した。アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、セレブレックス、およびBextraを正の対照として用い、それらはそれぞれ61、53、79、23及び25%のCOX−1阻害作用並びに7、59、95、98及び99%のCOX−2阻害作用を示した(図3A)。VioxxはCOX−2酵素を80%まで阻害し、COX−1酵素阻害作用は認めなかった。新規withanolide化合物1から5を、50、100及び250μg/mlで試験し、葉から単離した他のwithanolideすべてを100μg/mlの濃度で試験した。化合物6、7、8、10、11及び12によって、100μg/mlで、それぞれ39、27、35、13、14及び23%のCOX−2酵素阻害作用が認められた(図3B)。化合物1から5に対してCOX−2の用量依存性阻害作用(図3)が観察され、その活性は試験が行なわれた濃度でwithanolide間でかなり変動した。化合物1から5が示したCOX−2阻害作用は、50μg/mlで、それぞれ15、9、7、5及び15%であった(図4)。試験されたwithanolideは、500μg/mlの濃度でさえも、COX−1酵素を阻害しなかったことに注目することが重要である。しかし、COX−2検定においてその濃度を100から250μg/mlまで上昇させた際、その活性はすべての化合物で同じ値のままであった。高濃度でCOX−2活性の増大が認められないのは、おそらく検定条件下でのこれらのwithanolideの溶解度によるものである。化合物8及び6に比較して、化合物3及び10のCOX−2活性が低いのは、化合物3及び10のC−27におけるグリコシル化によるものと思われる。C−23とC−24の間に二重結合のない化合物9はCOX−1活性もCOX−2活性も示さなかった。このことから、α,β−不飽和δ−ラクトン部分の二重結合はCOX−2阻害作用にとって非常に重要であることが示された。
モデル系における脂質過酸化を阻害するwithanolideの能力は、それらが抗酸化剤として作用することができるかどうか確認するために用いられた。このアッセイは大きな単一膜小胞を用いて実施し、Fe2+を加えることによって過酸化を開始した。化合物4、7、10、および11を除いて、試験を行なった他のwithanolideは脂質過酸化を阻害しなかった(図5)。モノグリコシド4、7、10、および11は、我々のアッセイ系でそれぞれ40、5、44および55%脂質過酸化を阻害した。
withanolideのCOX−2酵素阻害作用に関するin vitroでの結果により、炎症の治療のための大衆薬としてのW.somniferaの葉調製物の使用について一定の科学的裏づけが得られた(Thakur,R.S.,et al.,Major medicinal plants of India;Ed.,;Central Institute of Medicinal and Aromatic Plants:Lucknow,India,p.531(1989))。本発明はこのグループの化合物に対するCOX−2酵素阻害作用についての最初の報告を提示するものである。COX−2酵素の過剰発現が腫瘍細胞において観察されるので、選択的COX−2阻害剤は腫瘍の進行を妨げることができるであろう。証拠の不確かな報告により、withanolideが抗癌作用を示すということが指摘されている(Thakur,R.S.,et al.,Major medicinal plants of India;Ed.;Central Institute of Medicinal and Aromatic Plants:Lucknow,India,p.531(1989))。それ故、これらの化合物は癌の化学的予防に対する治療法の開発のための鋳型として有用と思われる。W.somniferaの根と葉の両方に類似のwithanolideが含有されているので、W.somniferaの根の粉末あるいは葉の抽出物を栄養補助食品として摂取することによって、COX−2酵素を抑制する濃度で、炎症性疼痛が軽減され、癌形成の危険性が低下し、腫瘍の進行を抑えることができる。
実験手順
概括的手順
H NMRスペクトルは500MHz VRXスペクトロメーターで記録された。13C NMRスペクトルは125MHzで得られた。化学シフトはCDClあるいはCDODのいずれかで記録された。HMBCはJ=8.0Hzに対して最適化した。MPLCのために用いられたシリカゲルは、Merck Silica gel 60であった(35−70μm粒子サイズ)。HRFAB(高速電子衝撃)およびFAB質量スペクトルは、positive modeで作動させた、JEOL HX−110二重収束型質量スペクトロメーターを用いて得られた。分取HPLCは、流速3ml/分でtandem C18カラム(JAIGEL,10μm,20×250mm)を用いて、リサイクル分取HPLC(高速液体クロマトグラフィー)(Japan Analytical Industry Co.model LC−20)で実施した。用いたすべての有機溶媒および標準物質はACS(アメリカ化学会)試薬グレードであった。withanolideの収率は葉の乾燥重量パーセントで表される。
植物原料
抽出物(H−341)は、PhytoMyco Research Corporation、グリーンビル、ノースカロライナ州から購入し、以下のように調製した:日陰で乾燥してすりつぶしたW.somniferaの葉をジクロロメタンとメタノール(1:1、v/v)の混合物、メタノールおよび水を用いて連続的に抽出し、3つの分画を得た。その後すべての分画をプールし、減圧下で濾過し乾燥した。得られた抽出物は使用時まで−20℃で保存した。
withanolideの単離
PhytoMyco Research Corporationから入手した混合した未加工の抽出物(4g)をn−ヘキサン(500mL)を加えて攪拌し、濾過した。ヘキサン不溶部分(3.2g)は傾斜条件下でCHClおよびMeOH(v/v)を用いたMPLC上でクロマトグラフィーにかけた。収集された分画はI(600mg CHCl:MeOH,9:1)、II(500mg,CHCl:MeOH,8.2),III(1.2g,CHCl:MeOH,7:3),およびIV(200mg,CHCl:MeOH,1:1)であった。へキサン−EtOAc(1:1v/v)を用いて分画IのMPLCを繰り返し、純粋な化合物6(120mg,0.078%)、化合物7(50mg,0.032%)および分画1(4.0mg)を得た。この分画1をさらにPTLC(ヘキサン−EtOAc,6:4,v/v)を用いて精製し、純粋な化合物9(2.1mg,0.0014%)を得た。MeOH−HO(1:1,v/v)を用いた分取HPLCによって分画IIの精製を行い、19.5分で化合物10(20mg,0.013%)、24.2−28.1分で分画2(50mg)を得た。さらに分画2をMeOH−HO(4:6,v/v)を用いたHPLCで精製を行い、32.96分で化合物11(40mg,0.026%)を得た。同様に、分取HPLC(MeOH−HO,6:4,v/v)を用いて分画IIIを精製し、112分で純粋な化合物12(15mg,0.0097%)、20−45分で分画3(950mg)および140−160分で分画4(16mg)を得た。分画3はさらにHPLC(MeOH−HO,6:4,v/v)によって精製し、それぞれ66.8分と78.6分で化合物8(200mg,0.13%)と化合物5(10mg,0.0065%)および132分の時点で700mgのショ糖が得られた。分画4はHPLC(MeOH−HO,7:3,v/v)で分離し、81分に化合物2(12mg,0.0078%)を得た。分画IVはHPLC(MeOH−HO,7:3)によって精製し、20−30分に分画5(13mg)および30.1−66分に分画6(30mg)を収集した。分画6はHPLC(MeOH−HO,7:3,v/v)によって精製し、57.9分に化合物3(8.5mg,0.0055%)を得た。分画5はさらにMeOH−HO(6:4,v/v)を用いたHPLCによって精製し、59.3分の時点で純粋な化合物1(10.5mg,0.0068%)および96.4分に化合物4と12の混合物を得た(5.0mg,0.0032%)。
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データは25℃、125MHzで、CDODにおいて記録した。
MultiplicityはDEPT実験によって測定し、HMQCスペクトルの解析によって確認した。
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酸加水分解
化合物1から5のそれぞれ1mgおよび化合物11(5mg)を、別々に6%HClに溶解し、3時間還流下で加熱した。この溶液は1N NaOHで中和し、EtOAc(酢酸エチル)で抽出した。EtOAc抽出物を濃縮し、スペクトル試験によってアグリコンの特徴付けを行った。水溶液を濃縮し糖について分析した。水性部分にはD−グルコースのみが存在することが確認された。
化合物6から12
化合物6から12の構造は、詳細なHおよび13C NMRスペクトル試験によって、withaferin A(化合物6)(Anjaneyulu,A.S.R.,et al.,Indian J.Chem.Sect.B.36:161−165(1997));2,3−dihydrowithaferin A(7)(Anjaneyulu,A.S.R.,et al.,Indian J.Chem.Sect.B.36:161−165(1997));viscalactone B(8)(Pelletier,S.W.,et al.,Heterocycles 15:317−320(1981));23,24−dihydrowithaferin A(9)(Kirson,I.,et al., Tetrahedron 26:2209−2219(1970));sitoindoside IX(10)(Ghosal,B.,et al.,Ind.J.Nat.Prod.4:12−13(1988));physagulin D(11)(Shingu,K.,et al.,Chem.Pharm.Bull.40:2088−2091(1992));およびwithanolide IV(12)(Matsuda,M.,et al.,Bioorg.Med.Chem.9:1499−1507およびその中に引用された参考文献(2001))として導き出された。これらの化合物のスペクトルデータは、個々の公表されているスペクトルデータと一致した。
CD分析
化合物1から5についてのCDスペクトルは、以下の条件下でMeOH(メタノール)中でJASCO、model J−710、CD−ORDスペクトロメータで記録した:スキャンモード(波長)、吸収帯幅(0.5nm)、感度(50m deg)、応答(1秒)、波長領域(200−400nm)、段階的分解能step resolution(1nm)、スキャンスピード(100nm min−1)、および積算回数(1)。化合物1から5について観察されたCDの最大値もしくは最小値(Δε)は以下の通りであった:化合物1(c 0.001,MeOH)Δε+73.7(257);化合物2(c 0.0005,MeOH)Δε+15.4(262.5);化合物3(c 0.001,MeOH)Δε+4.7(261);化合物4(c 0.0005,MeOH)Δε+61.6(260)および化合物5(c 0.001,MeOH)Δε+9.8(260)。
(実施例13)
シクロオキシゲナーゼ酵素阻害検定法
COX−1酵素を雄ヒツジの精嚢から調製し、COX−2酵素をヒトPGHS−2酵素を用いてクローン化した昆虫の細胞から単離した。試験化合物のCOX−1およびCOX−2に対する阻害作用を、生物学的酸素モニター(Yellow Spring Instrument,Inc.,Yellow Spring,オハイオ州)に取り付けた酸素電極(Instech Laboratories,Plymouth Meeting,ペンシルベニア州)を用いて、37℃でO取り込みの初速度をモニタリングすることによって測定した。Tris緩衝液(pH7、10−15μl)で酵素を希釈し(1:1)、DMSOに溶解した試験化合物(100μg/ml、10μl)を、3mlの0.1 M Tris HCl、pH7、1mmolフェノールおよび85μgのヘモグロビンから成るアッセイ用混合物に加えた。混合物を2から3分間インキュベートし、アラキドン酸(10μlの1.64μM溶液)を加えて反応を開始した。瞬間的な阻害をQuick Log Data acquisitionおよびコントロールコンピューターソフトウェア(Strawberry Tree Inc.,サニーベール、カリフォルニア州,USA)を用いて測定した。正の対照であるアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンは、それぞれ180、2.1及び2.5μg/mlで試験しセレブレックス,Vioxx及びBextraは1.67μg/mlで試験を行なった。DMSOを溶媒対照として用いた(Wang,H.,et al.,J.Nat.Prod.62:294−296(1999))。結果を図3Aおよび3Bに示した。図4はwithanolide 1から5を用いた結果を示している。
(実施例14)
抗酸化剤活性
大きな単一膜小胞(リポソーム懸濁液)を公表されている手順(Ramsewak,R.S.,et al.,Phytomedicine 7:303−308(2000))に従って調製した。最終的な検定量は2mlで、これは100μlのHEPES緩衝液(50mM HEPESおよび50mM TRIS)、200μlの1M NaCl、1.64mlのN分散水、20μlの試験検体若しくはDMSOおよび20μlのリポソーム懸濁液から成る。過酸化は20μlのFeCl・4HO(0.5mM)の添加によって開始した。蛍光をTurner Model 450 Digital Fluorometerを用いて0、1、3分に、そして3分毎に、21分まで監視した。相対的蛍光強度の経時的な低下は、過酸化の速度を示した。阻害の割合はDMSO対照に対して算出した。すべての化合物は100μg/mlで試験を行ない、正の対照BHA,BHTおよびTBHQは10μMで試験を実施した。結果は図5に示す。
医薬用組成物
医薬用組成物においては、withanolideは1ml又は1gあたり1から1,000μgの用量で阻害作用を示す。好ましい態様においては、患者治療用の1つ以上のwithanolideを薬学的に許容できる担体中に含め、その阻害用量を患者に投与する。このようにして、withanolideは、慣習的な混和、顆粒化、コーティング、懸濁化、カプセル化など当業者によく知られた方法で製剤上用いる担体物質と共に経口若しくは直腸投与用の慣習的な製剤に加工される。従って、経口投与用withanolide製剤は、1つ以上のアントラキノンを固体の製剤用担体と組み合わせ;任意に得られた混合物を顆粒化し;所望の場合および/又は任意に適切な補助薬を加えた後、混合物または粒状体を錠剤又は糖衣錠のコアの形態に加工することによって得ることができる。
固体製剤用に適した製剤用担体は、とりわけ、糖(例えば、乳糖、サッカロース、マンニトール又はソルビトール)、セルロース製剤および/又はリン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウムまたはリン酸水素カルシウム)などの賦形剤;例えば、とうもろこし、小麦、コメ若しくはバレイショデンプンを使用するデンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/又はポリビニルピロリドン、部分的に遊離官能基をもつポリアクリル酸塩又はポリメタクリル酸塩のエステルのような結合剤;並びに/或いは、必要であれば、前記のデンプン、カルボキシメチルデンプン、架橋を形成したポリビニルピロリドン、寒天、又はアルギン酸若しくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩といった発泡剤である。補助薬は、主に流動調節剤および潤滑剤(例えばケイ酸、タルク、ステアリン酸又はステアリン酸マグネシウム若しくはステアリン酸カルシウムなどのその塩)である。糖衣錠のコアは、任意に胃液に抵抗性のある、適切なコーティングをして提供される。その形態ではとりわけ、任意にアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、および/または二酸化チタンを含む濃縮ショ糖溶液、水性溶媒中のラッカー溶液、或いは胃液に対して抵抗性のあるコーティングを作成するためには、フタル酸エステル又はトリアセチンのような適当な軟化剤を含む、若しくは含まない、部分的に遊離官能基をもつポリアクリル酸エステル若しくはポリメタクリル酸エステルの溶液、又はフタル酸アセチルセルロース若しくはフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような適当なセルロース製剤のエステル溶液が用いられる。染料又は色素を、例えば有効成分の様々な投与量の確認又はマーキングのために錠剤、又は糖衣錠のコーティング剤に加えてもよい。
経口的に投与することができる1つ以上のアントラキノンを含むwithanolide製剤は、更にゼラチンから製造される固いまたは柔らかい密閉カプセルだけでなく、固いゼラチンカプセルを含み、必要であれば、グリセリン又はソルビトールのような軟化剤を含む。固いゼラチンカプセルは、例えばとうもろこしデンプン、任意に顆粒化した小麦デンプンのような充填剤、結合剤又はタルク、ステアリン酸マグネシウム若しくはコロイド状ケイ酸のような潤滑剤および任意に安定化剤と混和して、粒状体の形態の1つ以上のwithanolideを含むことができる。密閉カプセル内において、1つ以上のwithanolideは、粉末又は粒状体の剤形である;あるいは好ましくは適当な溶媒中で懸濁液の形態で存在し、その形態では懸濁液を安定化させるために、例えばモノステアリン酸グリセリンを加えることができる。
経口投与される他のwithanolide製剤は、例えば、通常の方法で調製した水性懸濁液であり、懸濁液中に1回投与量として十分な濃度の1つ以上のアントラキノンを含む。水性懸濁液は、せいぜい少量の安定剤および/又は香料、例えば、サッカリンナトリウムのような甘味料、あるいはシロップとして一定量の糖および/又はソルビトール又は類似物質を含む。また例えば合剤用の濃縮液又は濃縮懸濁液も適用可能である。このような濃縮液は1回投与量単位で包装することもできる。
直腸投与用に適したwithanolide製剤は、例えば、1つ以上のwithanolideと坐薬基剤との混合物から成る坐剤である。このような物質としては、特に、天然若しくは合成のトリグリセライド混合物が挙げられる。また、基剤中の1つ以上のwithanolideの懸濁物から成る直腸用ゼラチンカプセルが適当である。適した基剤は、例えば、より高い飽和度の又は、とりわけ中程度の飽和度の脂肪酸の液体トリグリセライドである。
さらに特に重要なものは、デンプン、特にとうもろこしデンプン又は小麦デンプン、また例えばじゃがいもデンプン又は米デンプンとの混合物中に、細かくすりつぶした、好ましくは粒子サイズの中央値が5μm以下の1つ以上のwithanolideを含む製剤である。それらは好ましくはプロペラのような鋭い刃の攪拌装置を備えた、例えば3分から10分のミキシング時間の、さらに成分が大量である場合には必要に応じて冷却装置を備えた高速ミキサー内で短時間のミキシングによって製造する。このミキシング工程において、1つ以上のwithanolideの粒子は、連続的に一部の粒子が小さくなってデンプン粒子の上に均一に堆積する。前記の混合物は、慣習的な、例えば前記の補助薬を用いて、固体の用量単位の剤形に、即ち、錠剤あるいは糖衣錠に圧縮し、又はカプセル内に充填し加工することができる。しかし、それらは直接投与することができ、あるいは例えば、約5倍から20倍量の水を用いた水性懸濁液の調製のための濃縮液として、補助薬、例えば製剤学的に許容できる湿潤剤および分配剤(例えばポリオキシエチレンソルビタンと高級脂肪酸またはラウリル硫酸ナトリウムとのエステル)および/又は芳香剤を加えた後投与することもできる。withanolide/デンプン混合物を界面活性剤あるいは他の補助薬と組み合わせる代わりに、これらの物質を懸濁液を調製するために用いられる水に加えてもよい。1つ以上のwithanolide/デンプン混合物および任意に補助薬から成る懸濁液を製造するための濃縮液は、1回投与量毎に包装し、必要に応じて気密容器でまた防湿して包装することができる。
さらに、1つ以上のwithanolideは、患者の腹腔内、鼻腔内、皮下、又は静脈内に投与することができる。一般的に、腹腔内、鼻腔内、皮下、又は静脈内投与用には、1つ以上のwithanolideを、植物油または他の類似したオイル、合成脂肪酸グリセライド、高級脂肪酸のエステルまたはプロピレングリコールのような水性若しくは非水性の溶媒中で溶解し、懸濁化し、又は乳化して;必要に応じて、溶解化剤、等張化剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤および防腐剤のような慣習的な添加物を加えて供給される。好ましくは、1つ以上のwithanolideは、温血動物またはヒトにおける腹腔内、皮下、又は静脈内投与のために許容できる組成物として供給される。例えば、このような組成物は、1つ以上のアントラキノンに対する担体として、リン酸塩緩衝液のような生理学的に許容できる溶液を含むことができる。好ましくは、この溶液は生理学的pHを示す。特別な態様では、本製剤は静脈内投与によって腫瘍へ潅流液を送っている患者に直接注射する。
本発明による製剤は、その濃度は、温血動物又はヒトへの投与に適した濃度の1つ以上のwithanolideを含み、投与方法によって約0.3%から95%の間、好ましくは約2.5%から90%である。懸濁液の場合、濃度は通常30%以下で、好ましくは約2.5%である;また逆に言えば1つ以上のアントラキノンを含む錠剤、糖衣錠およびカプセルの場合、1つ以上のwithanolideの必要な投与量を確実に容易に投与するために、濃度は好ましくは約0.3%以上である。1つ以上のwithanolideを含む製剤を用いた患者の治療は、好ましくは実際にCOX−2を阻害するのに時間的に十分である1つ以上のwithanolideの投与量の1回以上の投与によって行なわれる。必要に応じて投与量は1日1回あるいは数時間の間隔で投与される様々な部分投与量に分けて投与することもできる。特別な症例では、本製剤は放射線照射あるいは化学療法のような1つ以上の他の治療法と併用してあるいはその後投与することもある。1つ以上のwithanolideの投与量は、治療する患者(温血動物もしくはヒト)、治療する患者の全身状態、および治療する疾患の種類の両方によって決まる。
前記の詳細な説明は単に本発明の実例となるものであり、本発明は以下の補遺の請求項によってのみ限定されることを意味する。
図1から1Dはwithanolide 1から12の構造を示す化学構造式である。 図2Aから2Eは化合物1,2,3,4および5の一部に観察される一部の有意なHMBC(インバース異種核)(→)相関を示す化学構造式である。 図3Aは市販用非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)によるCOX−1およびCOX−2酵素の阻害作用を示すグラフである。アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセンはそれぞれ180、2.1および2.5μg/mlで試験を行った。セレブレックス、VioxxおよびBextraはそれぞれ1.67μg/mlで検定した。DMSO溶媒対照はCOX酵素を阻害しなかった。データは平均±1標準偏差(n=2)として表わしている。 図3Bは100μg/mlのwithanolide 1−12のCOX−1およびCOX−2阻害作用を示すグラフである。DMSO溶媒対照はCOX酵素を阻害しなかった。垂直の棒は個々のデータポイント(n=2)の標準偏差を表している。withanolide 1−12は500μg/mlの濃度においてもCOX−1酵素を阻害しなかった。 図4Aおよび4Bは50、100および250μg/mlの化合物1−5によるCOX−2酵素の用量依存性阻害を示すグラフである。垂直の棒は個々のデータポイントの標準偏差(n=2)を表している。 図5は100ppmの化合物4、7、10及び11と、10ppmの濃度における合成抗酸化物BHA、BHT及びTBHQによる20分における脂質過酸化の阻害を示すグラフである。溶媒対照として用いられるDMSOは活性を示さなかった。同様にwithanolide 1−3、5、6、8、9および12は100ppmの濃度で活性を示さなかった。データは平均±1標準偏差として表わしている(n=2)。

Claims (14)

  1. 有効量のwithanolideを供与してCOX−2阻害を生じさせることを含む、COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する方法。
  2. 前記withanolideがWithania somniferaの植物材料中に存在する、請求項1に記載の方法。
  3. Withania somnifera中に存在する、単離、精製されたwithanolide又はその混合物の有効量を供与して、COX−2酵素阻害を生じさせることを含む、COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する方法。
  4. 前記阻害をin vitroで行う、請求項1、2又は3のいずれか1つの方法。
  5. 前記阻害を哺乳動物のin vivoで行う、請求項1、2又は3のいずれか1つの方法。
  6. 前記化合物が、physagulin D(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−β−D−グルコピラノシド;27−O−β−D−グルコピラノシルphysagulin D;27−O−β−D−グルコピラノシルviscosalactone B;4,16−ジヒドロキシ−5β,6β−epoxyphysagulin D;4−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルシクロ−プロパノン)−2,3−dihydrowithaferin A;2,3−dihydrowithaferin A;viscosalactone B;sitoindoside IX;physagulin D;withanoside IV,withaferin Aおよびそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1、2又は3のいずれか1つの方法。
  7. (a)天然に存在する量より多いwithanolide又はその混合物と;(b)薬学的に許容できる基剤とを含み、COX−1酵素に比べCOX−2酵素を選択的に阻害する、組成物。
  8. (a)Withania somniferaに存在する単離、精製されたwithanolide又はその混合物と;(b)薬学的に許容できる担体とを含み、選択的にCOX1酵素に比べCOX2酵素を選択的に阻害する、組成物。
  9. 前記化合物が、physagulin D(1→6)−β−D−グルコピラノシル−(1→4)−β−D−グルコピラノシド;27−O−β−D−グルコピラノシルphysagulin D;27−O−β−D−グルコピラノシルglycopyranosyl viscosalactone B;4,16−ジヒドロキシ−5β,6β−epoxyphysagulin D;4−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルシクロ−プロパノン)−2,3−dihydrowithaferin A;2,3−dihydrowithaferin A;viscosalactone B;sitoindoside IX;physagulin D;withaferin Aおよびwithanoside IVから成る群から選択される、請求項7または8の組成物。
  10. 単離、精製された以下の構造式の化合物:
    Figure 2006508963

    [式中、RはGlc−(1→6)−Glc−(1→4)−Glc(式中Glcはグルコースである)であり、R’はHである]。
  11. 以下の化学構造式の単離、精製された化合物:
    Figure 2006508963

    [式中、RはGlcであり、R’はGlcである(式中Glcはグルコースである)]。
  12. 以下の化学構造式の単離、精製された化合物:
    Figure 2006508963

    [式中、R=Oであり、R’=Hであり、R’’=HでありR’’’=Glcである(式中Glcはグルコースである)]。
  13. 以下の化学構造式の単離され精製された化合物:
    Figure 2006508963

    [式中、R=−OHであり、R’=Glcであり、R’’=OHでありR’’’=Hである]。
  14. 以下の化学構造式の単離され精製された化合物:
    Figure 2006508963
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