JP2002187846A - 組成物及びそれを含有する食品、抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼料 - Google Patents

組成物及びそれを含有する食品、抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼料

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JP2002187846A
JP2002187846A JP2001279650A JP2001279650A JP2002187846A JP 2002187846 A JP2002187846 A JP 2002187846A JP 2001279650 A JP2001279650 A JP 2001279650A JP 2001279650 A JP2001279650 A JP 2001279650A JP 2002187846 A JP2002187846 A JP 2002187846A
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glucosamine
dunal
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Hiroshi Kameyama
博 亀山
Yuuji Maesaki
祐二 前崎
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NIPPON KAYAKU FOOD TECHNO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
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NIPPON KAYAKU FOOD TECHNO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】関節炎やリュウマチの症状の緩和に有効な組成
物の開発。 【解決手段】ウィザニアサムニフェラデュナルとグルコ
サミンとを含有する組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィザニアサムニ
フェラデュナル(Withaia Somnifera Dunal)とグルコ
サミンとを含有する組成物、食品(例えば健康食品)、
関節炎もしくはリュウマチを改善する製剤又は飼料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、関節炎やリュウマチは骨に何らか
の原因があって発生していると考えられ、骨を丈夫にす
るためのカルシウム食品やカルシウム強化補助食品の摂
取が有効とされていた。又、骨密度を上げるために大豆
イソフラボンにカルシウムを強化した健康食品が開発さ
れている。更に、関節炎の緩和剤としてキトサンの構成
単糖であるグルコサミン塩と軟骨抽出物とを組み合わせ
たものが知られている。最近になってウィザニアサムニ
フェラデュナル植物エキスの滋養強壮、強精、抗ストレ
ス、抗リュウマチ作用が確認されてきた。ウィザニアサ
ムニフェラデュナルは、インド、ネパールや中東に自生
するナス科の植物で、英名でウインターチェリー(Wint
er Cherry)と呼ばれ、又、インドではアシュワガンダ
(Ashwagandha)と呼ばれ、インド人参の異名もある。
インドでは古来より根、葉が薬用にされ、植物の乾燥粉
末を茶やミルク、ヨーグルトなどに入れ、滋養強壮食品
として用いられてきた。抽出技術の発達に伴い高含量の
ウィザニアサムニフェラデュナル植物エキス末が得られ
るようになってきた。また、グルコサミンはグルコサミ
ン硫酸塩の形で医薬品として関節炎治療薬として使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カルシウム強
化や骨密度上昇だけでは関節炎やリュウマチの症状を緩
和することが困難である。又、グルコサミン塩と軟骨抽
出物とを組み合わせで関節炎の症状が緩和されても神経
系の痛みを伴うリュウマチにはあまり効果がない。又、
ウィザニアサムニフェラデュナル植物エキスの抗リュウ
マチ作用だけでは充分な効果が得られないなどの問題が
あった。
【0004】このように、関節の軟骨損傷等からくる関
節炎及び神経系の痛みを伴うリュウマチの諸症状を同時
に改善できる組成物並びにこの組成物を含有する製剤、
食品及び飼料が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは種々
検討した結果、ウィザニアサムニフェラデュナルとグル
コサミンとを含有する組成物に抗関節炎又は抗リュウマ
チ作用があること、更にウィザニアサムニフェラデュナ
ル又はグルコサミンの単独摂取よりも、ウィザニアサム
ニフェラデュナルとグルコサミンとを同時に摂取した方
がより効果が大きい事が見い出した。本発明は上記知見
に基づいて完成されたものである。
【0006】即ち、本発明は、 (I) ウィザニアサムニフェラデュナル(Withai
a Somnifera Dunal)とグルコサミンとを含有する組成
物、 (II) ウィザニアサムニフェラデュナル(Withai
a Somnifera Dunal)が抽出物である(I)に記載の組
成物、 (III) 抽出物が根から得られるエキスである(I
I)に記載の組成物、 (IV) 抽出物中にウィタフェリンA(Withaferin
A)、サイトインドサイド類(sitoindoside)及びウィ
タノライド類(Withanolide)を含有する(II)又は
(III)に記載の組成物、 (V) グルコサミンがキトサンの加水分解物であ
る(I)〜(IV)のいずれか1項に記載の組成物、 (VI) グルコサミンがグルコサミン塩酸塩、グル
コサミン硫酸塩、グルコサミン乳酸塩又はグルコサミン
アスコルビン酸塩である(I)〜(V)のいずれか1項
に記載の組成物、 (VII) (I)〜(VI)のいずれか1項に記載の
組成物を含有する食品、 (VIII)液剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤又
はシロップ剤の形態である(VII)に記載の食品、 (IX) (I)〜(VI)のいずれか1項に記載の
組成物を含有する抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼
料、 (X) ウィザニアサムニフェラデュナル(Withai
a Somnifera Dunal)とグルコサミンとを含有する食
品、抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼料、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の組成物はウィザニアサム
ニフェラデュナルとグルコサミンとを含有する。ウィザ
ニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera Duna
l)植物は、例えばウィタフェリン類(Withaferin)、
サイトインドサイド類(sitoindoside)、ウィタノライ
ド類(Withanolide)成分を含有するものであれば、天
然に地生したものでも人工的に栽培したものでもよい。
また、この植物は、上記の成分を1成分又は複数の成分
を含んでいても良いが、複数の成分を含んでいるものが
好ましい。更に、この植物は、ウィタライド類を成分と
して含んでいるものであっても良い。
【0008】ウィタフェリン類には、例えばウィタフェ
リンAが含まれている。サイトインドサイド類には、例
えばサイトインドサイドVII、サイトインドサイドV
III、サイトインドサイドIX、サイトインドサイド
Xが含まれている。ウィタノライド類には、例えばウィ
タノライドD、ウィタノライドEが含まれている。
【0009】本発明では、ウィザニアサムニフェラデュ
ナルの根、茎、葉、花又は果実等から有効成分を溶媒等
で抽出して得られたエキス又はその植物の根、茎、葉、
花又は果実等を乾燥して粉末とした乾燥粉末を用いても
良いが、エキスを用いた方が好ましい。特に、ウィタフ
ェリンA、ウィタノライドD、ウィタノライドE、サイ
トインドサイドVII、サイトインドサイドVIII、
サイトインドサイドIX又はサイトインドサイドXの含
有量が多く、安定した量を抽出可能な根の部分を用いた
エキスまたはそれを乾燥して得られるエキス末が好まし
い。エキス末は、乾燥粉末としたものに比べて約10倍
程度の有効成分を含有している。
【0010】ウィザニアサムニフェラデュナル植物エキ
ス末中の成分含有量は、多いものが望ましいが、少ない
物でも使用することができる。例えばその含有量は、ウ
ィタフェリンAが0.15重量%(以下において特に断
りのない限り%は重量%を意味する)前後、ウィタノラ
イド類として2.00%前後含まれているものを用いる
ことができる。
【0011】ウィザニアサムニフェラデュナル植物から
の成分の抽出は、例えば水、熱水又はエチルアルコール
もしくはアセトン等の有機溶媒を用いて行なうことがで
きる。また、それらを組み合わせた混合溶媒又は含水溶
媒でもよく、それらの混合割合は任意であり、また、特
にこの方法に限定されるものではない。
【0012】本発明で使用するグルコサミンは、例えば
蟹、海老、蝦蛄などの甲殻類の殻又は烏賊軟骨に含まれ
るキチン及びこのキチンを濃塩酸等の酸で加水分解して
得られるキトサンを構成する単糖である。このグルコサ
ミンは、例えばキトサンを加水分解する、グルコサミン
を産生する菌株に必要な栄養素を補給して醗酵培養法を
行なう又はある糖の有機合成反応を行なうこと等により
得ることができるが、キトサンを加水分解して得られる
ものが低コストな為に好ましい。
【0013】グルコサミンは、その塩として用いること
もできる。グルコサミンの塩としては、例えばグルコサ
ミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩、グルコサミン乳酸塩
又はグルコサミンアスコルビン酸塩等のグルコサミン酸
付加塩が挙げられるが、グルコサミンと塩を形成するも
のであれば如何なる無機酸又は有機酸を用いてもよい。
グルコサミンの塩の製造は、例えばまずグルコサミンを
濃塩酸等の酸で加水分解してグルコサミンの塩酸塩とし
て得、このグルコサミンの塩酸塩を取り出した後、グル
コサミンの硫酸塩、グルコサミンの乳酸塩又はグルコサ
ミンのアスコルビン酸塩等に置き換えられる。
【0014】本発明で使用するグルコサミンは、L体又
はL体とD体の混合物を用いることも可能であるが、通
常、自然界に存在するD体が用いられる。
【0015】本発明の組成物中の各成分の割合は、ウィ
ザニアサムニフェラデュナルのエキス末とグルコサミン
の塩酸塩として、重量比で、通常10:1〜1:10で
あり、2:1〜1:5が好ましい。
【0016】本発明の組成物を製造するには、例えばウ
ィザニアサムニフェラデュナルとグルコサミン又はその
塩を均一に混合すればよい。
【0017】本発明の食品は上記の組成物を含有する。
食品の具体例としては、例えば清涼飲料水、ヨ−グル
ト、コ−ンス−プ、サンドイッチ、パン、ハンバーグ又
はスパゲティー、うどん、ラ−メンもしくはそば等の麺
類等が挙げられ、その形態としては、例えば液剤、散
剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤又はシロップ剤などが挙
げられるが、液剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤又
はシロップ剤などが好ましい。
【0018】本発明の食品は、主として健康食品(栄養
補助食品)として用いられるが、抗関節炎用食品又は抗
リュウマチ用食品等の特定保健用食品(特別用途食品)
として用いられることが好ましい。
【0019】食品中には、ウィザニアサムニフェラデュ
ナルが5%〜90%、好ましくは20%〜70%となる
ように、またグルコサミンが5〜90%、好ましくは2
0%〜70%となるように上記組成物を添加する。ウィ
ザニアサムニフェラデュナルは、エキス末として、1日
当たり0.1gから1.0g(天然植物根の乾燥粉末換
算で1.0gから10.0g)程度、好ましくは0.2g
から0.6g程度、より好ましくは0.25gから0.
5g程度の摂取量となるように、また、グルコサミン
は、例えばグルコサミン塩酸塩として、1日当たり0.
1gから10.0g程度、好ましくは0.3gから5.0
g程度、より好ましくは0.5gから2.0g程度の摂
取量となるように添加する。具体的には、粉末、顆粒、
カプセル、錠剤などの形態によって異なるが、例えば錠
剤の形態の場合、1錠あたりウィザニアサムニフェラデ
ュナルのエキス粉末を5mg〜400mg、好ましくは
30mg〜100mg、グルコサミンは、例えばグルコ
サミン塩酸塩として、10mg〜400mg、好ましく
は30mg〜200mg程度含有させる。また、清涼飲
料水、ヨ−グルト、コ−ンス−プ、サンドイッチ、パ
ン、ハンバーグ又はスパゲティー、うどん、ラ−メンも
しくはそば等の麺類等の形態の場合、0.05%〜20.
0%が好ましく、0.20%〜14.0%がより好まし
い。
【0020】本発明の食品を製造するには、例えば上記
組成物を食品中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、
成形すればよい。また、上記組成物の各成分を別々に食
品中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、成形するこ
とによっても得ることができる。
【0021】本発明の食品には、効能効果を低下させる
物でなければ、ウィザニアサムニフェラデュナル、グル
コサミン以外に如何なる物でも必要に応じて配合、添加
することができる。例えば、セルロ−スもしくは乳糖等
の賦型剤、ゴボウもしくはニンニク等の野菜、リンゴも
しくはアセロラ等の果実類又は天草もしくはコンブ等の
海草類から得られる食物繊維、野菜類、豆類、果実類、
宿根草類もしくは海草類等から抽出によって得られたエ
キス類、卵殻カルシウムもしくはステアリン酸マグネシ
ウム等の滑沢剤、ビタミンA群、ビタミンB群、ビタミ
ンCもしくはビタミンK等のビタミン類、着色料又は菜
種油等の油を加えることができる。これらの添加物等
は、例えば本発明の食品の製造工程中に添加することが
できる。
【0022】本発明の抗関節炎剤もしくは抗リュウマチ
剤は、上記組成物を含有する。上記組成物の含有量は上
記食品中の各成分の含有量と同程度でよい。抗関節炎剤
もしくは抗リュウマチ剤では、人においてウィタフェリ
ンAの摂取量は、1日当たり通常0.1mg〜5.0mg
程度摂取されれば良く、0.4mg〜3.0mg摂取され
るのが好ましい。また、グルコサミンの摂取量は、例え
ばグルコサミン塩酸塩として、1日当たり0.1gから
10.0g程度、好ましくは0.3gから5.0g程度、
より好ましくは0.5gから2.0g程度である。
【0023】本発明の製剤を製造するには、例えば上記
組成物を製剤中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、
成形すればよい。また、上記組成物の各成分を別々に食
品中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、成形するこ
とによっても得ることができる。
【0024】本発明の抗関節炎剤もしくは抗リュウマチ
剤には、通常の抗関節炎剤もしくは抗リュウマチ剤等の
製剤として用いられる形態のものであれば何でも構わな
い。また、カプセル剤としては、軟カプセル又は硬カプ
セルのいずれであっても良い。更に、錠剤としては、打
錠したもの、セラック等でコ−ティングしたもの又は糖
衣をしたもののいずれであっても良い。
【0025】本発明の製剤又は食品は、専らヒトに対し
て有効であるが、犬もしくは猫等の愛玩動物、牛もしく
は馬等の家畜又は野生動物等にも有効であり、ヒトに限
定されるものではない。
【0026】本発明の飼料の形態としては、例えば粉末
状、顆粒状、練り状又はペレット状のものが挙げられ
る。これらの飼料を使って、例えばビスケット状、ソ−
セ−ジ状又は缶詰等に加工されたペットフ−ドが挙げら
れる。
【0027】飼料中には、ウィザニアサムニフェラデュ
ナルが5%〜90%、好ましくは20%〜70%となる
ように、またグルコサミンが5〜90%、好ましくは2
0%〜70%となるように上記組成物を添加する。ウィ
ザニアサムニフェラデュナルは、エキス末として、粉末
状、顆粒状、練り状又はペレット状などの形によって異
なるが1日当たり0.008gから8.5g(天然植物
根の乾燥粉末換算で0.08gから85.0g)程度、好
ましくは0.017gから5g程度、より好ましくは
0.02gから4.2g程度の摂取量となるように、ま
た、グルコサミンは、例えばグルコサミン塩酸塩とし
て、1日当たり0.008gから85g程度、好ましく
は0.025gから42g程度、より好ましくは0.0
4gから17g程度の摂取量となるように添加する。
【0028】上記組成物の含有量は上記飼料中の各成分
の含有量と同程度でよい。抗関節炎剤もしくは抗リュウ
マチ剤では、犬もしくは猫等の愛玩動物、牛もしくは馬
等の家畜又は野生動物等の摂取させる動物によって様々
であるが、ウィタフェリンAの摂取量は、1日当たり通
常0.008mg〜42mg程度摂取されれば良く、0.
03mg〜25mg摂取されるのが好ましい。
【0029】本発明の飼料には、効能効果を低下させる
物でなければ、ウィザニアサムニフェラデュナル、グル
コサミン以外に如何なる物でも必要に応じて配合、添加
することができる。例えば、セルロ−スもしくは乳糖等
の賦型剤、ゴボウもしくはニンニク等の野菜、リンゴも
しくはアセロラ等の果実類又は天草もしくはコンブ等の
海草類から得られる食物繊維、野菜類、豆類、果実類、
宿根草類もしくは海草類等から抽出によって得られたエ
キス類、卵殻カルシウムもしくはステアリン酸マグネシ
ウム等の滑沢剤、ビタミンA群、ビタミンB群、ビタミ
ンCもしくはビタミンK等のビタミン類、着色料又は菜
種油等の油を加えることができる。これらの添加物等
は、例えば本発明の飼料の製造工程中に添加することが
できる。
【0030】本発明の飼料を製造するには、例えば上記
組成物を飼料中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、
成形すればよい。また、上記組成物の各成分を別々に飼
料中に添加し、均一に混合し、必要に応じ、成形するこ
とによっても得ることができる。
【0031】
【実験例】以下に実験例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0032】テスト方法 ウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera
Dunal)植物エキス末のみの錠剤(P)、グルコサミン
塩酸塩のみの錠剤(G)、ウィザニアサムニフェラデュ
ナル(Withaia Somnifera Dunal)植物エキス末とグル
コサミン塩酸塩の両方を配合した錠剤(P+G)、さら
に結晶性セルロースと乳糖からなるプラセボの4種類の
錠剤を作製した。錠剤は結晶性セルロースと乳糖をベー
スに茶系の着色料を添加して外見上の見分けができない
ように着色し、350mg/粒の錠剤とした。各錠剤中
のウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifer
a Dunal)植物エキス末とグルコサミン塩酸塩の含有量
を表1に示す。
【0033】 表1 植物エキス末量 グルコサミン塩酸塩量 (mg/粒) (mg/粒) P:処方A 50.0 0.0 G:処方B 0.0 100.0 P+G:処方C 50.0 100.0 プラセボ 0.0 0.0
【0034】表1において、Pとは植物エキス末の錠
剤、Gとはグルコサミン塩酸塩の錠剤を示し、P+Gは
植物エキス末+グルコサミン塩酸塩の錠剤を示す。
【0035】投与試験 試験に際しては、ヘルシンキ宣言の精神に則り、ボラン
ティアには本試験の目的、内容、方法について十分に説
明して試験の参加の同意を得た上で実施した。ボランテ
ィアには関節炎及びリュウマチ症と思われる何らかの自
覚症状があり、日常生活に支障のない50〜70歳代の
成人男女24名を用いた。試験は24名のボランティア
を8名づつ3つのグループ(処方A、処方B、処方C)
に分け、Aグループには植物エキス末錠剤、Bグループ
にはグルコサミン塩酸塩の錠剤、Cグループには植物エ
キス末+グルコサミン塩酸塩の錠剤を摂取させた。摂取
方法に関しては、摂取期間は前期、後期を各4週間と
し、ボランティアは前期・後期いずれかの期間で試験錠
剤をそれぞれ1日当たり6粒摂取し、試験錠剤を摂取し
なかった試験期間ではプラセボを1日当たり6粒摂取す
るシングルブラインド・クロスオーバー法で行なった。
【0036】症状改善の評価は、1週間毎のアンケート
により行なった。調査項目は米国リュウマチ協会の慢性
リュウマチの診断基準と変形性関節症の代表的な自覚症
状をもとに以下の5項目に関し1週間以内で自覚症状の
有無を調査した。 症状1 朝に関節のこわばりを感じる。 症状2 関節が3箇所以上腫れる。 症状3 手関節、中手指節関節、近位指節間関節が腫れ
る。 症状4 左右の同じ関節に腫れがある。 症状5 歩き始めや立ち上がる時など関節の動かし始め
に痛みを感じる。(膝関節、股関節、足関節、肘関節) 結果は調査期間の1ヶ月以内で上記症状が1回でもあっ
た場合を症状ありとして、その発生頻度をプラセボに対
するカイ2乗検定により、危険率5%を有意水準として
統計処理を行なった。結果は、表2、表3及び表4に示
す。
【0037】 表2 植物エキス末錠剤の投与結果 症状を訴えた人数 カイ2乗検定 有意差 プラセボ(人) 処方A(人) 危険率(%) (危険率5%) 症状1 6 7 0.522 なし 症状2 0 2 0.131 なし 症状3 4 4 1.000 なし 症状4 1 2 0.522 なし 症状5 5 3 0.317 なし
【0038】 表3 グルコサミン塩酸塩錠剤の投与結果 症状を訴えた人数 カイ2乗検定 有意差 プラセボ(人) 処方B(人) 危険率(%) (危険率5%) 症状1 7 4 0.106 なし 症状2 2 1 0.522 なし 症状3 4 2 0.302 なし 症状4 1 0 0.302 なし 症状5 6 3 0.171 なし
【0039】 表4 植物エキス末+グルコサミン塩酸塩の錠剤の投与結果 症状を訴えた人数 カイ2乗検定 有意差 プラセボ(人) 処方C(人) 危険率(%) (危険率5%) 症状1 5 1 0.039 あり 症状2 1 1 1.000 なし 症状3 4 0 0.021 あり 症状4 1 1 1.000 なし 症状5 7 3 0.039 あり
【0040】表2、表3及び表4から明らかなように、
表2の植物エキス末錠剤の単独投与や表3のグルコサミ
ン塩酸塩錠剤の単独投与では症状に関してプラセボと有
意差はなく、効果は少なかったが、植物エキス末錠剤と
グルコサミン塩酸塩の錠剤を同時に投与すると、表4の
症状1(朝に関節のこわばりを感じる。)、表4の症状
3(手関節、中手指節関節、近位指節間関節が腫れる。)
及び表4の症状5(歩き始めや立ち上がる時など関節の
動かし始めに痛みを感じる。)に有意な改善効果がみら
れた。このことは植物エキス末錠剤とグルコサミン塩酸
塩の錠剤を同時に摂取することで慢性リュウマチや変形
性関節症の症状、とくに痛みや関節のこわばり対し相乗
的な効果があることを示している。
【0041】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】実施例1 ウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera
Dunal)植物根エキス末(日本新薬株式会社製)100
gとグルコサミン塩酸塩(株式会社共和テクノス製)1
00gとにんにくエキス乾燥粉末20gを菜種油200
gに練合した後、常法により1粒の内容量が0.5gの
ゼラチン皮膜の軟カプセル状の食品を得た。
【0043】実施例2 ウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera
Dunal)植物根エキス末600gとグルコサミン硫酸塩
600gと結晶性セルロース粉末500gと卵殻粉末5
0gを加えて混合した後、75%エタノール水1Lで練
合した。更に、スピードミルで湿式整粒して60℃で乾
燥した。この乾燥顆粒を2.5g毎に分包してステック
状に包装された顆粒状の食品を得た。
【0044】実施例3 ウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera
Dunal)植物根エキス末600gとグルコサミン塩酸塩
(焼津水産化学工業株式会社製)600gとにんにく乾
燥粉末100gと結晶性セルロース粉末600gと乳糖
粉末200gと卵殻粉末50gを加えて混合した後、8
0%エタノール水1.4Lで練合した。更に、スピード
ミルで湿式整粒して50℃で乾燥した。この乾燥顆粒に
卵殻粉末50gを加えた後、常法により1粒あたり0.
4gのタブレット状の食品を得た。
【0045】実施例4 ウィザニアサムニフェラデュナル(Withaia Somnifera
Dunal)植物根エキス末3kgとグルコサミン塩酸塩
(甲陽ケミカル株式会社製)3kgと結晶性セルロース
粉末3kgと卵殻粉末0.5kgを加えて混合した後、
75%エタノール水2Lで練合した。次に、スピードミ
ルで湿式整粒して50℃で乾燥した。この乾燥顆粒に卵
殻粉末0.2kgを加えた後、常法により打錠した。更
に、セラックでコーティングして1粒あたり0.35g
のフィルムコーティングされたタブレット状の食品を得
た。
【0046】
【発明の効果】本発明により、関節炎やリュウマチの症
状の緩和作用において、ウィザニアサムニフェラデュナ
ルとグルコサミンとを同時に摂取することは、ウィザニ
アサムニフェラデュナル、グルコサミン単独摂取よりも
より効果が高かった。効果から観て副作用は少ないと思
われる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/7008 A61K 31/7008 A61P 19/02 A61P 19/02 29/00 101 29/00 101 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA02 AA06 AB10 DC13 DD31 DD43 DD57 4B018 MD28 MD61 ME14 4C086 AA01 AA02 EA02 MA02 MA04 MA17 MA23 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 NA14 ZA96 ZB15 ZC75 4C088 AB48 AC03 AC04 AC05 AC11 BA07 BA08 BA37 CA05 CA06 CA07 CA08 MA02 MA17 MA23 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 NA14 ZA96 ZB15 ZC75

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウィザニアサムニフェラデュナル(Withai
    a Somnifera Dunal)とグルコサミンとを含有する組成
  2. 【請求項2】ウィザニアサムニフェラデュナル(Withai
    a Somnifera Dunal)が抽出物である請求項1に記載の
    組成物
  3. 【請求項3】抽出物が根から得られるエキスである請求
    項2に記載の組成物
  4. 【請求項4】抽出物中にウィタフェリンA(Withaferin
    A)、サイトインドサイド類(sitoindoside)及びウィ
    タノライド類(Withanolide)を含有する請求項2又は
    3に記載の組成物
  5. 【請求項5】グルコサミンがキトサンの加水分解物であ
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物
  6. 【請求項6】グルコサミンがグルコサミン塩酸塩、グル
    コサミン硫酸塩、グルコサミン乳酸塩又はグルコサミン
    アスコルビン酸塩である請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の組成物
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成
    物を含有する食品
  8. 【請求項8】液剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤又
    はシロップ剤の形態である請求項7に記載の食品
  9. 【請求項9】請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成
    物を含有する抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼料
  10. 【請求項10】ウィザニアサムニフェラデュナル(With
    aia Somnifera Dunal)とグルコサミンとを含有する食
    品、抗関節炎剤、抗リュウマチ剤又は飼料
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