JP2006508827A - 印刷機の洗浄装置のためのボビン - Google Patents

Abstract

印刷機のシリンダ洗浄装置（１）におけるクリーニングクロス（２）用のボビン（６）はそのシャフト（７）の対応する長手方向の溝（７′）と協働する内側の、長手方向すなわち軸線方向の突起（６′）が設けられ、かつその周面の少なくとも一部に亘ってエンボス加工されている。

Description

本発明は、印刷機のシリンダまたは胴（ｃｙｌｉｎｄｅｒ）の洗浄装置におけるクリーニングクロスまたは清浄布（ｃｌｅａｎｉｎｇ ｃｌｏｔｈ）用ボビンに関するものである。

印刷機にある１個以上のシリンダ、特にブランケットシリンダ（ｂｌａｎｋｅｔ ｃｙｌｉｎｄｅｒ）をクリーニングするために洗浄装置が印刷機に使用されている。クリーニング手段はクリーニング液で湿らせることが好ましいクリーニングクロスである。クリーニング作業において、クリーニングクロスは回転しているクリーニングすべきシリンダに対して静止状態で当てられる。

クリーニングクロスは洗浄装置においてその供給ロールから使用済みクロスの戻しロールまで段階的に供給される。各ロールは洗浄装置のシャフトに装着した交換可能なボビンを含む。未使用のクリーニングクロスを巻きつけた新しいボビンが供給元から供給され、使用済みのクロスはボビン上でロール状にして処分することができる。

このように、洗浄装置に新しいクリーニングクロスを装着させるのは極めて迅速、かつ簡単な作業であり、汚れたクロスの方は汚れに触れることなくボビン上でロール状にして容易に扱うことができる。汚れたクロスをボビンから取り外す必要はない。

洗浄装置の適正な機能を確実にするためには、一方ではボビンとそのシャフトとの間、他方ではボビンとクロスとの間の相対運動があってはならない。

前記の適正な機能は、ボビンをそのシャフトに回転ロックするための内部手段と、クリーニングクロスとボビンとの間の接線方向の滑り運動を阻止する外部手段とを該ボビンに設けることによって、本発明によって達成される。

ボビンは、シャフトにおける対応する長手方向の溝と協働するための内側の長手方向、すなわち軸線方向の突起が設けられ、その周面の少なくとも一部に亘ってエンボス加工されることが好ましい。

代替的に、あるいは、更に、クリーニングクロスはぎざぎざのついたクリップによってボビンに保持させることができる。

このように、ボビンは所定位置に保持され、すなわちクリーニング作業の間もしもクリーニングクロスが摩擦による引張り作用を受けるとすれば、そのシャフト上で回転できなくなり、クロスの方は前記引張り作用を受けるとボビンに対して保持される。

添付図面を参照して本発明を以下詳細に説明する。

印刷技術分野において周知のように、洗浄装置１は、当該洗浄装置のクロスによってシリンダをクリーニングするため、印刷機のシリンダ、例えばブランケットシリンダの近傍に配置されてもよい。シリンダをクリーニングする場合、洗浄装置１はそのクロスをシリンダの周面に当接させて配置され、この段階において、前記クロスに洗浄液が供給されることが好ましい。

洗浄装置１自体は周知であり、従って本発明を適度に理解するに必要な範囲で簡単に説明する。

クリーニングすべきシリンダと係合するように持ってこられる洗浄装置１の前端においてクリーニングクロス２がパッド３上に配置される。クロス２はクロス供給ロール４から段階的に展開され、使用後再びクロス戻しロール５に巻き取ることができる。

各クロスロール４，５は洗浄装置１において条件付きで回転可能な（図３のみに示す）シャフト７上の（図２と図３の）ボビン６を含む。シャフトとそれらのボビンとはクロス交換のためにロッキング手段８によって洗浄装置１から解放することができる。

洗浄装置１がクリーニングすべきシリンダに当てられる前に、きれいなクロスの一部が供給ロール４からパッド３まで段階的に供給される。使用済みのクロスは戻しロール５へ移送される。

クリーニングクロスの供給分全体が使用尽くされ、クロス２が戻しロール５に集められると、シャフト７上で使用済みのクロスを有するボビン６が洗浄装置から取り外され、処分される。きれいなクロスを備えた新しいボビンが洗浄装置における適所に供給ロール４として供給され、きれいなクロスの端が取り付けられた新しい空のボビンが戻しロールの位置に装着される。

ボビン６は基本的に、プラスチック材料から作られることが好ましいチューブである。チューブはそれが配置されるシャフト７の外径に対向する内径と、クロス２の幅に適合した長さとを有している。

図３から判るように、ボビン６にはシャフト７にある対応する長手方向の溝７′と協働する内側の長手方向すなわち軸線方向の突起６′が設けられている。この構成の目的はシャフト７とボビン６とが作業中相対回転運動しないようにすることである。

また、ボビン６は作業中クロス２とボビンとの間の相対運動を阻止するようにその周面の少なくとも一部においてエンボス加工されることが好ましい。

印刷機におけるシリンダ洗浄装置の斜視図である。 洗浄装置で使用されるボビンの側面図である。 断面で示すシャフトと共に図２のボビンの端面図である。

Claims (4)

1. 印刷機のシリンダ洗浄装置（１）におけるクリーニングクロス（２）用ボビン（６）において、そのシャフト（７）に対して回転をロックする内側手段（６′）と、前記ボビンと前記クロス（２）との間の接線方向の滑り運動を阻止する外側手段とが設けられていることを特徴とするクリーニングクロス（２）用ボビン（６）。
2. 前記シャフト（７）の対応する長手方向の溝（７′）と協働する内側の、長手方向すなわち軸線方向の突起（６′）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のボビン（６）。
3. その周面の少なくとも一部に亘ってエンボス加工されていることを特徴とする請求項１に記載のボビン（６）。
4. プラスチック材料から作られていることを特徴とする請求項１から３までのいずれか１項に記載のボビン（６）。

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