JP2006503793A - N−メチル−2−ピロリドン(nmp)を連続的に製造するための方法 - Google Patents

N−メチル−2−ピロリドン(nmp)を連続的に製造するための方法 Download PDF

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Abstract

N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を、γ−ブチロラクトン(GBL)とモノメチルアミン(MMA)との反応によって、液相中で、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法において、GBLとMMAを、1:1.08〜1:2のモル比で使用し、かつ、320〜380℃の温度および70〜120バールの圧力で実施することを特徴とする、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法。

Description

本発明は、液相中で、γ−ブチロラクトンとモノメチルアミンとを反応させることによって、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法に関する。
NMPは、その特に有利な性質から、化学工業のための重要な、多能な溶剤および反応媒体である(Ullmann's Encyclopedia of Industrial chemistry, 5thEd., Vol. A22, 第458頁〜第459頁)。
Ullmann's Encyclopedia of Industrial chemistry, 5thEd(前記参照)によれば、NMPは、主に、γ−ブチロラクトン(GBL)とメチルアミンとを、シャフト型反応塔(特定のそらせ板を備えた高圧管)中で、200〜350℃で、約10MPa(=約100バール)で反応させることによって製造される。
Winnacker、Kuechler“Chemische Technologie”第4版.1982年 第6巻において、第99頁第5〜9行には、γ−ブチロラクタム(2−ピロリドン)を、270℃で、かつ約120バールで、たとえば、3個の撹拌式反応器のカスケードにおいて、液体アンモニアとの完全な反応によって、GBLから製造され(選択率:94モル%)(DE−A−1795007)、かつNMPが、メチルアミンとの同様で形成されている。
Chem.Abstracts77:61805およびDerwent Abstr..40726T−E(JP−B4−47021420)では、水の存在下で、GBLとMeNHとを一緒に反応させることによる、NMPの合成が記載されている。GBL、MeNHおよび水の回分的反応は、1:2:2〜4のモル比で、250℃(2〜1.5時間)で、NMPを99%の収率で生じる。水不含下での合成によっては、96%の収率が得られるのみである(1.5時間)。
Chem.Abstracts 124:145893(CN−A−1104635)では、GBLとMeNHとを、220〜290℃で、かつ≧6MPa(≧60バール)で反応させることによる、NMPの合成が記載されている。GBL、30%濃度の水性MeNHおよび水からなる混合物、1:1.4:5.6の比で、280℃で、かつ6MPa(60バール)で回分的に反応させることによって、NMPが97%の収率で得られる。前記質量比は、GBL:MeNH:HOのモル比、1:1.2:26.7(MeNH−溶液の水は考慮しない)であるか、あるいは、1:1.2:31.5のモル比である(MeNH−溶液の水を考慮する)。
Chem.Abstracts 129:67694(JP−A2−10158238)は、GBLと、1.03〜1.50モル等量のMeNHとを、1.0〜2.9モル等量の水の存在下で、250〜300℃で反応させることに関する。GBLとMeNHおよび水との、1:1.1:1のモル比で、280℃(1時間)での回分的反応によって、NMPが99.9%の収率で生じる。
Derwent Abstract 97−234193/21(RO−B1−111189)では、水の存在下で、GBLとMeNHとからNMPを製造するための2段階の連続的な方法が記載されている。
第1段階での反応条件は:GBL、MeNHおよび水=1:1.2:2.1(0.5〜2)x10N/m(0.05〜0.2バール(ゲージ圧))および40〜50℃でおこなわれる。
第2段階での反応条件は:280〜290℃であり、かつ(90〜100)x10N/m(9〜10バール(ゲージ圧))でおこなわれる。
Derwent Abstract 1998−607722、Chem.Abstracts134:178463(RO−B1−113640)は、液相中で、二段階工程での、NMPの連続的製造方法を記載している。反応条件は、第1段階で:GBL、MeNH、水のモル比=1:1.2:2.1、150〜170℃および(90〜100)x10N/m(=90〜100バール)。
第2段階での反応条件:280〜290℃および(90〜100)x10N/m(=90〜100バール)。
WO99/52867(Pantochim S,A.)は、液相中で、3個の連続した反応工程において、GBLとモノメチルアミンとを反応させることによって、NMPを連続的に製造するための方法が開示されており、その際、第1段階は150〜220℃の温度、第2段階は220〜270℃の温度、および第3段階は250〜310℃の温度で操作されている。3個のすべての工程の圧力は、30〜90ATE(30.4および91.2バール)、好ましくは40〜60ATE(40.5および60.8バール)である。GBLとモノメチルアミンとのモル比は、1:1.05〜1:1.4である。
Chem.Abstract 82:13994(JP−B4−49020585)は、GBL 1部と、モノエチルアミン 2部および水 2〜4部(=モル比1:5.5:9.6〜19.1)とを、250℃(2時間)で反応させることによって製造し、NMPを99%の収率で得られた。反応の温度範囲は、一般に200〜300℃で、特に230〜300℃であった。
Chem.Abstract 87:5802(JP−A2−49041364)は、GBLと、モノメチルアミンおよび水との反応を、1:1.4:4の混合物(モル比=1:3.9:19.1)で、250℃で、かつ45〜50kg/cm(=44〜49バール)でおこなうことが開示されている。
US−A2964535(Monsanto)では、水性溶液中で、アルカリ金属水酸化物で処理し、その後に蒸留することによるNMPの精製方法が開示されている。
本発明によれば、技術水準の以下の欠点が明らかになった:
a)NMPの低い空時収量
b)合成中における多量の水の添加による、特に、蒸留による反応生成物混合物の後処理における高いエネルギーコスト、
c)GBLに対するモノメチルアミンのモル過剰量によって、反応生成物混合物の後処理および未反応のモノメチルアミンの回収における高い技術的費用が生じることによる高い資本経費およびエネルギーコスト、および
d)反応を、WO99/52867で記載されたような、多くの反応工程でおこなう場合の、高い資本経費および操作コストを伴う高い技術的費用。
したがって、本発明は前記欠点を克服し、NMPを、高い収率および高い空時収量で、かつ高品質で(たとえば、純度>99.5質量%、APHA−色数≦50、GBL残分<0.05質量%)で製造するための、改善された選択的製造方法を見出した。
本発明の目的は、γ−ブチロラクトン(GBL)とモノメチルアミン(MMA)とを、液相中で反応させることによって、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法により達成され、この場合、この方法は、GBLとMMAとを、1:1.08〜1:2のモル比で使用し、かつ、320〜380℃の温度および70〜120バールの絶対圧で実施することを特徴とする。
好ましくは、本発明による反応は、330〜380℃、特に好ましくは340〜380℃、さらに好ましくは350〜370℃、たとえば360℃の温度で反応させることによって実施する。
本発明による反応は、好ましくは70〜110バール、特に80〜110バール、さらに好ましくは80〜105バール、たとえば90バールの絶対圧で実施する。
本発明による方法における、出発材料 GBLとモノメチルアミンとのモル比は、本発明による方法において、一般には1:(1.08〜2.0)、好ましくは1:(1.08〜1.5)、より好ましくは1:(1.08〜1.3)、さらに好ましくは1:(1.08〜1.2)、特に好ましくは1:(1.08〜1.15)であり、たとえば1:1.12である。
供給混合物は、一般には、40質量%を下廻り、好ましくは10質量%を下廻り、特に好ましくは5質量%を下廻り、さらに好ましくは1質量%を下廻る水を含有している。特に好ましい実施態様では、供給混合物は水を含まないものである。
本発明による方法は、たとえば、以下のようにしておこなうことができる:
使用される反応器は、好ましくは、堅型の細型高圧反応器で、この場合、これは、熱交換器の後方に側管で、圧力調節のための圧抜き弁を備えている。供給流は、好ましくは、反応器出口であらかじめ加熱され、したがって、本発明によって定義される反応温度は、反応器中で放出される熱を用いて調整することができる。反応器は、好ましくは逆混合を防止し、かつ、プラグフローの確立を改善するための複数個のシーブトレイを備えている(有効な撹拌容器カスケード)。シーブトレイの数は、たとえば、10〜40個、好ましくは20〜30個であってもよい。
液体モノメチルアミンは、場合により、後処理後に回収されたモノメチルアミンとの混合物(前記参照のこと)で、ポンプ、たとえばダイヤフラムポンプによって、熱交換器W2および蒸気加熱器W3を介して、管式反応器の底部末端にポンプで導入する(好ましくは、アップフロー様式による操作)。
GBLは、同様にポンプ、たとえばダイヤフラムポンプを用いて、蒸気加熱器W1を介して、管式反応器の底部末端下に供給され、その際、出発材料の混合が生じ、かつ、出発材料GBLおよびモノメチルアミンは、前記の本発明によるモル比で存在している。
特に好ましい実施態様において、液体モノメチルアミンおよびGBLは、管式反応器中に供給され、その際、2個の液体噴射器によって別個に、反応器底部の中心に供給される。GBLを、高い流速で(好ましくは4〜12m/s)中心ノズルによって導くと同時に、液体モノメチルアミンを、このノズル外側周囲の環状のギャップを介して導入した。出発材料は、激しい噴射流として、反応器入口帯域中に配置された循環チューブに導かれ、この場合、これは、管式反応器の自由断面積(free cross section)の約3分の一を包含し、かつ好ましくは1.5〜2.0mの長さを有するものである。循環チューブの外側上で生じ、かつ激しい噴射流により維持される液体の再循環は、前記に示したような、本発明によるモル比で、反応体の徹底的な最初の接触に導びかれる。
NMPを形成するための、液相中でのGBLとモノメチルアミンとの連続的発熱反応は、反応器中で、前記の挙げられた温度および圧力条件下で生じた。
好ましくは、反応を、触媒の不在下で実施する。
反応器中、あるいは複数個の反応器を使用する場合にはすべての反応器中の反応混合物の平均滞留時間は、GBLおよびモノメチルアミン(液体)の密度に基づいて、室温で(20℃)、流量に依存して、一般に10〜60分、好ましくは15〜30分である。
反応器出口でのNMPの空時収量は、一般には≧1kg/NMP(h/1反応器)、好ましくは1〜3kgNMP(h/l反応器)、特に好ましくは1〜2.5kgNMP/(h/l反応器)、たとえば、2kgNMP/(h/l反応器)である。
(l反応器=lでの反応器容量、複数個の反応器を使用する場合には、すべての反応器容量のl)
得られた反応器生成物は、反応器から蒸留カラムK1への供給物として連続的に圧抜きされ、その際、反応器からの搬出物のすべてまたは一部分は、最初に熱交換器W2(前記参照)を通過させることによってメチルアミンを加熱し、かつ工程中で冷却される。
蒸留カラムK2からの塔頂留出物は(主要成分:NMP、以下に示す)、カラムK1への供給物中に予め混合することができる。
蒸留カラムK1中に、なおも存在するモノメチルアミンおよび水を、たとえば、40〜240℃で、かつ1〜2バールで留去する。エネルギーは、循環蒸発器を用いて提供することができる。この留出物は、一般に15〜30質量%濃度、特に15〜25質量%濃度、たとえば約20質量%濃度のモノメチルアミン水溶液である。無水モノメチルアミンは、溶液から公知方法により回収することができる。
好ましくは、この蒸留工程においてなおも存在するモノメチルアミンおよび水を、金属、たとえば、Na、K、Li、BaまたはCaの水酸化物 0.05〜1質量%、好ましくは0.05〜0.2質量%、さらに好ましくは0.08〜0.15質量%、(それぞれの場合において、この蒸留カラムへの供給物注のNMPの量に基づく)の存在下で実施する。
特に好ましくは、この蒸留工程中でのMMA/水混合物の蒸留を、NaOHの存在下で実施し、この場合、これは、水酸化ナトリウム水溶液として測定され、カラムK1の供給物に、ポンプにより提供される。たとえば、25%の水酸化ナトリウム水溶液は、この蒸留への供給物中でのNMP量に基づいて、NaOH 0.05〜0.2質量%、好ましくは0.08〜0.15質量%の濃度で使用する。
本発明によれば、方法を実施するための特別な方法は、反応生成物中に存在する酸性成分(装置における腐蝕の問題を引き起こす)と未反応GBLの任意の残留痕跡量とを結合させ(GBLとの反応によりγ−ヒドロキシブチル酸の相当する金属塩を形成する)、その結果、特に純粋なNMPを最終的に得ることができることが見出された。
その後に、カラムK1からの塔底搬出物を取り出し、場合によっては冷却し、かつ、ポンプを用いてカラムK2に搬送し、NMPsの最終的な蒸留をおこなった。純粋なNMPsは、カラム2の側面引き抜きで、液体の側面引き抜きとして単離された。塔底温度は、一般に100〜140℃で、0.01〜0.02バールの圧力であった(NMPの塔底点:204℃/1バール)。さらに、循環型蒸発器を用いて熱供給をおこなった。塔頂留出物は、NMP以外にMMAおよび水を含有しており、カラムK1(前記参照)および/または反応器入口に再循環させることができる。
本発明による方法は、蒸留後に、>97%、好ましくは>97.5%、特に好ましくは>98%の収率でNMPを有していた。
GBLの変換は、一般には>99%、特に>99.5%、特に好ましくは>99.9%であった。
選択率(GBLに対する)は、一般には>97%、特に>98%、特に好ましくは>99%であった。
本発明により得られたNMPは、蒸留後に高い質を有していた:
純度は、一般には>99質量%、好ましくは>99.5質量%、特に好ましくは>99.8%であった。
GBLの含量は、一般に<0.05質量%、好ましくは<0.02質量%であり、かつ、モノメチルアミンの含量は<50ppm、特に<20ppm(ppm値は質量%)であった。
本発明によって得られたNMPsのDIN ISO 6271によるAPHA−色数は、一般には≦50、特に≦20であった。
本発明による方法は、さらに1個の装置(管式反応器)中で、DE−A−1795007記載のようにしておこなってもよい(この場合、これらは参考のためにのみ示される)。
本発明による方法は、好ましくは、たとえば一段階で、特に、技術的理由から2個またはそれ以上の装置に分配することができる反応器中でおこなわれ、その際、これらの反応器それぞれは、主に、本発明により定義された温度および圧力条件下で操作されるものである。
本発明による方法の二者択一的な装置は、アップフローの様式で操作される複数個の管式反応器(たとえば、2個または3個の反応器、それぞれ上記に示す)が、直列に接続されていてもよく、その際、本発明により定義された温度および圧力条件下で、これらの反応器の少なくとも1個、好ましくはこれらの反応器の最後の反応器が、設定される。
このような複数個の反応器の直列接続の例は、WO99/52867に示されており(たとえば、プロセスフロー略図、反応器5、9および13、および詳細な説明中)、この場合、これらは参考のためにのみ示されている。
NMP−合成を、以下に挙げられた条件下で、連続的に、管式反応器中(RA4、長さx内径=2000mmx30mm、環状ギャップ9mm、容量=1.1l、電気的加熱)で実施した。反応器を、シングルパスでアップフローの様式で運転した。出発材料モノメチルアミン(MMA)およびGBLを予め加熱し、かつポンプによって反応器入口に運搬し、そこで、2個の流を混合した。出発材料の全含水量は、1質量%未満であった。
高圧分離器が、反応器出口に配置され、かつガス相(窒素および不活性ガス)をこの分離器から廃ガスとして圧抜きした。分離された液相を、大気圧で容器中に圧抜きし、その後に、反応の過剰量のMMAおよび水を、混合物として留去した。
温度: 360℃
圧力: 90バール(Nによる維持された圧力)
空間速度: GBL1.4kg/(l反応器・h)
GBl:MMAのモル比 1:1.1
廃ガス 20Nl/l
[Nl=標準リットル=STPでの変換される容量;反応器を通しての空間速度 1lの反応器容積および1時間当たりのGBLのKg]。
以下の表は、反応生成物混合物の組成を示す(モノメチルアミン蒸留後)。
Figure 2006503793
GC−条件:30m DB−1、温度プログラム:80℃入口温度、4℃/分加熱速度、250℃最終温度。残りのHO含量は考慮しなかった。
*)DMP=1,3−ジメチル−2−ピロリドンおよび1,4−ジメチル−2−ピロリドン(α−およびβ−メチル−GBLから形成されるものであって、この場合、これらは、それぞれ使用されたGBL中の不純物として存在する)。
粗搬出物中のNMP−収率は、使用されたGBLに対して>99%である。蒸留による精製後に、NMPは>99.8質量%で得られた。
反応器からの粗搬出物中のNMPの空時収量は、1.5kgNMP/(h・l反応器)であった。

Claims (17)

  1. γ−ブチロラクトン(GBL)とモノメチルアミン(MMA)とを、液相で反応させることによって、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法において、GBLおよびMMAを、1:1.08〜1:2のモル比で使用し、かつ320〜380℃の温度で、かつ70〜120バールの絶対圧で反応させることを特徴とする、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を連続的に製造するための方法。
  2. 340℃〜380℃の温度で反応させる、請求項1に記載の方法。
  3. 80〜110バールの絶対圧で反応させる、請求項1または2に記載の方法。
  4. GBLおよびMMAを、1:1.08〜1:1.5のモル比で使用する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 反応を一段階で実施する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 反応を、堅型管式反応器中で実施する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 反応を、アップフロー様式で実施する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. モノメチルアミンとGBLとを、管式反応器に、反応器底部で2個の液体噴射器によって別個に供給する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 反応を、触媒の不在下で実施する、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 供給混合物が、10質量%未満の水を含有する、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 最初に水およびモノメチルアミン、最終的にN−メチル−2−ピロリドンを、反応後に反応生成物から留去する、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 反応後に、金属Na、K、Li、BaまたはCaの水酸化物の存在下で、特にNaOHの存在下で、反応生成物から、水およびモノメチルアミンを留去する、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. N−メチル−2−ピロリドンを、蒸留カラム中で側面引き抜きから液体流として単離する、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. >98%の選択率でN−メチル−2−ピロリドンを製造するための、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。
  15. ≧99.5%の純度でN−メチル−2−ピロリドンを製造するための、請求項1から14までのいずれか1項に記載の方法。
  16. APHA−色数≦20を有するN−メチル−2−ピロリドンを製造するための、請求項1から15までのいずれか1項に記載の方法。
  17. ≧1kg NMP/(h・l反応器)の空時収量で、N−メチル−2−ピロリドンを製造する、請求項1から16までのいずれか1項に記載の方法。
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