JP2006501232A - ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)のアンタゴニストとしての6H−チエノ−2,3−ビピロール誘導体 - Google Patents

ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)のアンタゴニストとしての6H−チエノ−2,3−ビピロール誘導体 Download PDF

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ラモーレット,マリアニック・アンドレ
デローヴリエ,ベネディクト
アモン,アニー
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Abstract

本発明は、ゴナドトロピン放出ホルモンアンタゴニストとして有用である、式(I){式中、R、R、R、R及びRは、本明細書に定義される通りである}の新規チエノピロール化合物の群に関する。本発明はまた、前記化合物の医薬製剤、前記化合物を使用する治療の方法、並びに前記化合物の製造法に関する。

Description

本発明は、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性のアンタゴニストである化合物に関する。本発明はまた、本発明の化合物の医薬製剤、医薬品の製造におけるその使用、そのような化合物を使用する療法的治療の方法、並びに該化合物の製造の方法に関する。
ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は、神経及び/又は化学刺激に応答して視床下部により下垂体門脈循環へ分泌されるデカペプチドであり、黄体形成ホルモン(LH)及び卵胞刺激ホルモン(FSH)の下垂体による生合成及び放出を引き起こす。GnRHはまた、ゴナドリベリン、LH放出ホルモン(LHRH)、FSH放出ホルモン(FSHRH)及びLH/FSH放出因子(LH/FSHRF)が含まれる、他の名称でも知られている。
GnRHは、LH及びFSHの作用を調節すること(そのレベルの調節による)において重要な役割を担うので、性ホルモンのプロゲステロン、エストロゲン及びアンドロゲンが含まれる、両性の性腺ステロイドのレベルを調節する役割を担っている。GnRHに関するさらなる考察は、WO98/5519及びWO97/14697に見出し得て、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの疾患は、GnRH活性の調節より、特にそのような活性に拮抗することによって利益があると考えられている。これらには、性ホルモン依存癌、良性前立腺肥大、及び子宮筋腫のような性ホルモン関連状態が含まれる。性ホルモン依存癌の例は、前立腺癌、子宮癌、乳癌、及び下垂体性腺刺激性腺腫である。
以下は、GnRHアンタゴニストとして作用すると主張された化合物を開示する:WO97/21435、WO97/21703、WO97/21704、WO97/21707、WO55116、WO98/55119、WO98/55123、WO98/55470、WO98/55479、WO99/21553、WO99/21557、WO99/41251、WO99/41252、WO00/04013、WO00/69433、WO99/51231、WO99/51232、WO99/51233、WO99/51234、WO99/51595、WO99/51596、WO00/53178、WO00/53180、WO00/53179、WO00/53181、WO00/53185、WO00/53602、WO02/066477、WO02/066478、WO02/06645及びWO02/092565。
GnRHアンタゴニストである、さらなる化合物を提供することは望ましいであろう。従って、本発明の第一の側面によれば、式(I):
Figure 2006501232
[式中:
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより選択され;
は、随意に置換される単環式若しくは二環式芳香族環であり;
は、式(IIa)〜式(IIf):
Figure 2006501232
の基より選択され;
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、C1−3ペルフルオロアルキル、シアノ、ニトロ、ハロ、RO(CH−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)N(R10)(CH−、RS(O)(CH−又はR10NC(O)−(CR10(CH−より選択され;
は、式(III):
Figure 2006501232
の基であり;
とR6aは、水素、フルオロ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になって3〜7原子の炭素環式環を形成するか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成する;
あるいは、Aが直結合でないとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子の炭素環式環又は1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成するか;
又は基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、ROC1−6アルキル−、R10NC1−6アルキル−、R10NC(O)C1−6アルキル、−C(NR10)=NHより選択されるか;
又はRが式(IIc)又は(IId)の基であるとき、Rは、式:−J−K−Rの基であり;
は:
(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、C1−6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR、NH−C(O)−R又は−S(O)NR(ここで、RとRは、水素と、ヒドロキシ、アミノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、HO−C2−4アルキル−NH−又はHO−C2−4アルキル−N(C1−4アルキル)−で随意に置換されるC1−4アルキルより独立して選択される);
(ii)Bが式(IV)の基であり、XがCHであり、pが0であるときは、ニトロ; (iii)C3−7シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキル(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換される);
(iv)−(Q)−アリール、−(Q)−ヘテロシクリル、−アリール−(Q)−アリール(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換され;ここで−(Q)−は、E、F又は直結合より選択される);
(v)ヘテロシクリル又はヘテロシクリルC1−6アルキル(そのいずれも、R12、R13及びR14より独立して選択される4つまでの置換基により随意に置換される);
(vi)R12、R13及びR14より選択される基より選択され;
とR10は、水素、ヒドロキシ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、一緒になって、3〜9原子の随意に置換される環を形成する場合があるか、又はRとR10は、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成し;
11は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、又はN(R10)より選択され; R12は、水素、ヒドロキシ、R1718N(CHcc−、R1718NC(O)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−C(O)N(R)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−SON(R)−、随意に置換されるアリール−SON(R)−、C1−3ペルフルオロアルキル−SON(R)−;随意に置換されるC1−6アルキル−N(R)SO−、随意に置換されるアリール−N(R)SO−、C1−3ペルフルオロアルキル−N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルカノイル−N(R)SO−;随意に置換されるアリール−C(O)N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルキル−S(O)−、随意に置換されるアリール−S(O)−、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるC1−6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ又はシアノより選択され;
13とR14は、水素、ヒドロキシ、オキソ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、R(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより独立して選択され;
15は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、R19OC(O)−、R10NC(O)−、RC(O)−、RS(O)−より選択され;
16は、水素、C1−6アルキル、C1−3ペルフルオロアルキル又は随意に置換されるアリールより選択され;
17は、水素、ヒドロキシ、シアノ又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
18は、式:R18a−C(R100−1の基である{ここで、R18aは、R19OC(O)−、R10NC(O)−、R10N−、RC(O)−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)−、R10NC(O)N(R10)−、RSON(R10)−、R10NSON(R10)−、RC(O)O−、ROC(O)−、R10NC(O)O−、RO−、RS(O)−、R10NS(O)−、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるヘテロシクリルより選択される};
又は、R17とR18は、一緒になるとき、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環又は随意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
19は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル又は随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより選択され;
20は、R12又はR13より選択され;
21とR22は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、随意に置換されるC3−6アルケニル、随意に置換されるC3−6アルキニル、−(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、R10NC2−6アルキル、ROC2−6アルキル又はR10NC(O)C2−6アルキルより独立して選択される{但し、RとR10は、独立して又は一緒になっても、随意に置換されるアリールでも随意に置換されるアリールC1−6アルキルでもない};又は
21とR22は、一緒になって、随意に置換される非芳香族の複素環式環を形成し;
Aは:
(i)直結合;
(ii)随意に置換されるC1−5アルキレン{ここで、随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択される};
(iii)3〜7原子の炭素環式環;
(iv)カルボニル基又は−C(O)−C(R)−{ここでRは、水素及びC1−2アルキルより独立して選択される}より選択される;
又は、Rが式:(IIa)又は(IIb)の基であるとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
又は、Rが式:(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であるとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
Bは:
(i)直接合;
(ii)式(IV):
Figure 2006501232
{式中:Xは、N、CH又は飽和複素環式環より選択され、ここで(a)の位置で式(IV)は窒素原子へ付き、(CH)p基はRへ付く}の基;及び
(iii)随意に置換されるC1−6アルキレン、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるC3−6アルケニレン、随意に置換されるC3−6アルキニル、C1−6アルコキシ、(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、(C1−5アルキル)aa−O−(C1−5アルキル)bb−又は(C1−5アルキル)aa−N(R15)−(C1−5アルキル)bb{ここで、R15と(C1−5アルキル)aa又は(C1−5アルキル)bb鎖は、結合して環を形成する場合がある}より独立して選択される基より選択されるか、
又は基:−B−Rは、式(V):
Figure 2006501232
の基を表すか;
又は基:
Figure 2006501232
は、4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成するか;
又は基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
Eは、−O−、−S(O)、−C(O)−、−NR15−又は−C(R10であり;
Fは、−E(CH−又は−(CHE−であり;
Gは、水素、ハロ、CN、NO、N、O、S(O)、C(O)、C(R10、随意に置換されるC2−6アルケニレン、随意に置換されるC2−6アルキニレン、随意に置換されるヘテロシクリル、又はR18への直結合より選択され;
Jは、式:−(CH−L−(CH−{ここでsは、0より大きく、このアルキレン基は、随意に置換される}の基であるか、又は基:
Figure 2006501232
は、4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成し;
Kは、直結合、−(CHs1−、−(CHs2−O−(CH−、−(CHs1C(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R18)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OS(O)−(CH−、−(CHs1−S(O)−O−(CHs2−、−(CHs1−S(O)N(R)−(CHs2−、又は−(CHs1−N(R)S(O)−(CHs2−{ここで、−(CHs1−及び−(CHs2−基は、独立して、ヒドロキシ又はC1−4アルキルにより随意に置換される}より選択され;
Lは、随意に置換されるアリール又は随意に置換されるヘテロシクリルより選択され;
mは、0〜4の整数であり;
nは、0〜2の整数であり;
pは、0〜4の整数であり;
qは、0〜4の整数であり;
rは、0〜4の整数であり;
sは、0〜4の整数であり;
s1とs2は、0〜4の整数より独立して選択され、そしてs1+s2は、4以下であり;そして
tは、0〜4の整数であり;
aaとbbは、0又は1より独立して選択され;
ccは、0〜2の間の整数である;
但し、
(i)Gが水素、ハロ、CN又はNOであるとき、R17とR18は、いずれも非存在であり;
(ii)GがO、S(O)、C(O)又はC(R1112であるとき、Gは、R17又はR18の定義より独立して選択される単一の基により置換され、そしてGがR18への直結合であるとき、Gは、R18より選択される単一の基により置換され;そして
(iii)Rが式(IIb)の基であり、Bが式(IV)の基であり、Rが上記の基(i)又は(ii)より選択され、R11が式:N(R1011)の基であり、そしてR、R及びRが上記の定義通りであるとき、Rは水素であり得ない]の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物が提供される。
本発明の第一の側面のさらなる特徴によれば、式(Ia):
Figure 2006501232
[式中:
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより選択され;
は、随意に置換される単環式若しくは二環式芳香族環であり;
は、式(IIa)〜式(IIf):
Figure 2006501232
の基より選択され;
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、C1−3ペルフルオロアルキル、シアノ、ニトロ、ハロ、RO(CH−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)N(R10)−、RS(O)−又はR10NC(O)−(CR10−より選択され;
は、式(III):
Figure 2006501232
の基であり;
とR6aは、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になって3〜7原子の炭素環式環を形成するか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成する;
あるいは、Aが直結合でないとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子の炭素環式環又は1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成するか;
又は基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、ROC1−6アルキル−、R10NC1−6アルキル−、R10NC(O)C1−6アルキル、−C(NR10)=NHより選択されるか;
又はRが式(IIc)又は(IId)の基であるとき、Rは、式:−J−K−Rの基であり;
は:
(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、C1−6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR又はNH−C(O)−R(ここで、RとRは、水素と、ヒドロキシ、アミノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、HO−C2−4アルキル−NH−又はHO−C2−4アルキル−N(C1−4アルキル)−で随意に置換されるC1−4アルキルより独立して選択される);
(ii)Bが式(IV)の基であり、XがCHであり、pが0であるときは、ニトロ; (iii)C3−7シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキル(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換される);
(iv)−(Q)−アリール、−(Q)−ヘテロシクリル、−アリール−(Q)−アリール(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換され;ここで−(Q)−は、E、F又は直結合より選択される);
(v)ヘテロシクリル又はヘテロシクリルC1−6アルキル(そのいずれも、R12、R13及びR14により随意に置換される);
(vi)R12、R13及びR14より選択される基より選択され;
とR10は、水素、ヒドロキシ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、一緒になって、3〜9原子の随意に置換される環を形成する場合があるか、又はRとR10は、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成し;
11は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、又はN(R10)より選択され; R12は、水素、ヒドロキシ、R1718N−、随意に置換されるC1−6アルキル−SON(R)−、随意に置換されるアリール−SON(R)−、C1−3ペルフルオロアルキル−SON(R)−;随意に置換されるC1−6アルキル−N(R)SO−、随意に置換されるアリール−N(R)SO−、C1−3ペルフルオロアルキル−N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルカノイル−N(R)SO−;随意に置換されるアリール−C(O)N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルキル−S(O)−、随意に置換されるアリール−S(O)−、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるC1−6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ又はシアノより選択され;
13とR14は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、R(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより独立して選択され;
15は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、R19OC(O)−、R10NC(O)−、RC(O)−、RS(O)−より選択され;
16は、水素、C1−6アルキル、C1−3ペルフルオロアルキル又は随意に置換されるアリールより選択され;
17は、水素、ヒドロキシ、シアノ又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
18は、式:R18a−C(R100−1の基である{ここで、R18aは、R19OC(O)−、R10NC(O)−、R10N−、RC(O)−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)−、R10NC(O)N(R10)−、RSON(R10)−、R10NSON(R10)−、RC(O)O−、ROC(O)−、R10NC(O)O−、RO−、RS(O)−、R10NS(O)−、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるヘテロシクリルより選択される};
又は、R17とR18は、一緒になるとき、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環又は随意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
19は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル又は随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより選択され;
20は、R12又はR13より選択され;
21とR22は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、随意に置換されるC3−6アルケニル、随意に置換されるC3−6アルキニル、−(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、R10NC2−6アルキル、ROC2−6アルキル又はR10NC(O)C2−6アルキルより独立して選択される{但し、RとR10は、独立して又は一緒になっても、随意に置換されるアリールでも随意に置換されるアリールC1−6アルキルでもない};又は
21とR22は、一緒になって、随意に置換される非芳香族の複素環式環を形成し;
Aは:
(i)直結合;
(ii)随意に置換されるC1−5アルキレン{ここで、随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択される};
(iii)3〜7原子の炭素環式環;
(iv)カルボニル基より選択される;
又は、Rが式:(IIa)又は(IIb)の基であるとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
又は、Rが式:(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であるとき、基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
Bは:
(i)直接合;
(ii)式(IV):
Figure 2006501232
{式中:Xは、N、CH又は飽和複素環式環より選択され、ここで(a)の位置で式(IV)は窒素原子へ付き、(CH)p基はRへ付く}の基;及び
(iii)随意に置換されるC1−6アルキレン、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるC3−6アルケニレン、随意に置換されるC3−6アルキニル、C1−6アルコキシ、(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、(C1−5アルキル)aa−O−(C1−5アルキル)bb−又は(C1−5アルキル)aa−N(R15)−(C1−5アルキル)bb{ここで、R15と(C1−5アルキル)aa又は(C1−5アルキル)bb鎖は、結合して環を形成する場合がある}より独立して選択される基より選択されるか、
又は基:−B−Rは、式(V):
Figure 2006501232
の基を表すか;
又は基:
Figure 2006501232
は、5〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成するか;
又は基:
Figure 2006501232
は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
Eは、−O−、−S(O)、−C(O)−、−NR15−又は−C(R10であり;
Fは、−E(CH−又は−(CHE−であり;
Gは、水素、ハロ、CN、NO、N、O、S(O)、C(O)、C(R10、随意に置換されるC2−6アルケニレン、随意に置換されるC2−6アルキニレン、随意に置換されるヘテロシクリル、又はR18への直結合より選択され;
Jは、式:−(CH−L−(CH−{ここでsは、0より大きく、このアルキレン基は、随意に置換される}の基であり;
Kは、直結合、−O−(CH−、−C(O)−(CH−、−S(O)−(CH−、−N(R18)−(CH−、−OC(O)−(CH−、−C(O)O−(CH−、−OS(O)−(CH−、又は−S(O)−O−(CH−より選択され;
Lは、随意に置換されるアリール又は随意に置換されるヘテロシクリルより選択され;
nは、0と2の間の整数であり;
pは、0と4の間の整数であり;
qは、0と4の間の整数であり;
rは、0と4の間の整数であり;
sは、0と4の間の整数であり;そして
tは、0と4の間の整数であり;
aaとbbは、0又は1より独立して選択され;
但し、
(i)Gが水素、ハロ、CN又はNOであるとき、R17とR18は、いずれも非存在であり;
(ii)GがO、S(O)、C(O)又はC(R1112であるとき、Gは、R17又はR18の定義より独立して選択される単一の基により置換され、そしてGがR18への直結合であるとき、Gは、R18より選択される単一の基により置換される]の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物が提供される。
本発明の第一の側面のさらなる特徴によれば、式(I)又は式(Ia)の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物と製剤的に許容される希釈剤又は担体を含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の第一の側面のさらなる特徴によれば、式(I)又は式(Ia)の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物の以下の使用が提供される:
(a)ゴナドトロピン放出ホルモン活性に拮抗する医薬品の製造における使用;
(b)患者の下垂体による黄体形成ホルモンの分泌を低下させるために患者へ投与する医薬品の製造における使用;及び
(c)性ホルモン関連状態を患者において療法的に治療する、及び/又は予防するために患者へ投与する医薬品の製造における使用(好ましくは、性ホルモン関連状態は、前立腺癌と閉経期前乳癌より選択される)。
本発明のさらなる側面によれば、ゴナドトロピン放出ホルモン活性に患者において拮抗する方法が提供され、前記方法は、式(I)又は式(Ia)の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物を患者へ投与することを含んでなる。
本発明の化合物の製剤的に許容される塩が好ましいが、本発明の化合物の他の製剤的に許容されない塩も、例えば、本発明の化合物の製剤的に許容される塩の製造において有用であるかもしれない。
本発明は、本発明の化合物とその塩、プロドラッグ又は溶媒和物を含むが、本発明のさらなる態様において、本発明は、本発明の化合物とその塩を含む。
本明細書において、他に指定しなければ、アルキル、アルキレン、アルケニル又はアルキニル部分は、直鎖でも分岐鎖でもよい。用語「アルキレン」は、−CH−基を意味する。従って、Cアルキレンは、例えば、−(CH−である。
用語「プロピレン」は、トリメチレンと分岐アルキル鎖:−CH(CH)CH−及び−CH−CH(CH)−を意味する。直鎖のプロピレンジラジカル、即ち−CHCHCH−が好ましい。特定のプロピレン基は特別な構造を意味するので、用語、プロピル−2−エンは、−CH−CH(CH)−基を意味する。ブチレンのような他の二価アルキル鎖にも同様の表記法を使用する。
用語「2−プロペニル」は、−CH−CH=CH−基を意味する。
用語「アリール」は、フェニル又はナフチルを意味する。
用語「カルバモイル」は、−C(O)NH基を意味する。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
用語「ヘテロシクリル」又は「複素環式環」は、4〜12員、好ましくは5〜10員の芳香族の単環式若しくは二環式環、又は4〜12員、好ましくは5〜10員の飽和又は一部飽和の単環式若しくは二環式環を意味し、前記芳香族、飽和又は一部不飽和の環は、環炭素原子又は環窒素原子により連結される、窒素、酸素又はイオウより独立して選択される5つまでのヘテロ原子を含有する(窒素からの結合が可能である場合。例えば、ピリジン環の窒素に対しては結合が可能ではないが、ピラゾール環の1−窒素を介した結合は可能である)。5若しくは6員の芳香族複素環式環の例には、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル及びチエニルが含まれる。9若しくは10員の二環式芳香族複素環式環は、5員環又は別の6員環のいずれかへ縮合した6員環を含んでなる芳香族二環式環系である。5/6及び6/6二環式環系の例には、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズチオフェニル、ベンズチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、インドリル、ピリドイミダゾリル、ピリミドイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、シンノリニル及びナフチリジニルが含まれる。飽和又は一部飽和の複素環式環の例には、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジヒドロピリジニル及びジヒドロピリミジニルが含まれる。さらにこの定義は、イオウ原子がS(O)又はS(O)基へ酸化されたイオウ含有基も含む。
用語「芳香族環」は、窒素、酸素又はイオウより独立して選択される5つまでのヘテロ原子を随意に含有する、5〜10員の芳香族単環式若しくは二環式環を意味する。そのような「芳香族環」の例には、フェニル、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル及びチエニルが含まれる。好ましい芳香族環には、フェニル、チエニル及びピリジルが含まれる。
記号:
Figure 2006501232
は、それぞれの基が分子の残り部分へ連結する場所を示す。
疑念の回避のために言えば、同じ定義内に2つの基又は整数が現れる場合、例えば、−(CH−L−(CH−又はR10NSON(R10)−では、これらは同じでも異なってもよい。
疑念の回避のために言えば、いくつかの基が一緒に環を形成する場合、例えば、「基:
Figure 2006501232
が3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成する」ならば、示した基が環化して環、即ち
Figure 2006501232
を形成し、その構成成分が該環を形成する基の定義によって規定されるので、上記の例では該環に窒素原子が含まれることになる。例えば実施例2において、この基は、ピペラジン環を形成する。
用語C1−3ペルフルオロアルキルは、すべての酸素がフッ素原子に置き換わったC1−3アルキル鎖を意味する。C1−3ペルフルオロアルキルの例には、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル及び1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチル−が含まれる。好ましくは、C1−3ペルフルオロアルキルは、トリフルオロメチルである。
1−8アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル及び2−メチル−ペンチルが含まれ;C1−8アルキレンの例には、メチレン、エチレン及び2−メチル−プロピレンが含まれ;C1−6アルケニルの例には、アリル(2−プロペニル)及び2−ブテニルが含まれ、C1−6アルキニルの例には、2−プロピニル及び3−ブチニルが含まれ、ハロC1−6アルキルの例には、フルオロエチル、クロロプロピル及びブロモブチルが含まれ、ヒドロキシC1−6アルキルの例には、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル及びヒドロキシブチルが含まれ、C1−8アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ及びブチルオキシが含まれ;C1−4アルコキシC1−4アルキルの例には、メトキシエチル、プロポキシブチル及びプロポキシメチルが含まれ、C1−6アルカノイルの例には、ホルミル、エタノイル、プロパノイル又はペンタノイルが含まれ、N−C1−4アルキルアミノの例には、N−メチルアミノ及びN−エチルアミノが含まれ;N,N−ジC1−4アルキルアミノの例には、N,N−ジメチルアミノエチル、N,N−ジメチルアミノプロピル及びN,N−ジプロピルアミノエチルが含まれ、HO−C2−4アルキル−NHの例には、ヒドロキシメチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ及びヒドロキシプロピルアミノが含まれ、HO−C2−4アルキル−N(C1−4アルキル)の例には、N−メチル−ヒドロキシメチルアミノ、N−エチル−ヒドロキシエチルアミノ、及びN−プロピル−ヒドロキシプロピルアミノが含まれ、C1−6アルキル−S(O)−メチルチオの例には、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、エチルスルホニル及びプロピルスルホニルが含まれ、アリールC1−6アルキルの例には、ベンジル、フェネチル及びフェニルブチルが含まれ、ヘテロシクリルC1−6アルキルの例には、ピロリジン−1−イルエチル、イミダゾリルエチル、ピリジルメチル及びピリミジニルエチルが含まれる。
本発明の化合物のあるものが1以上の不斉炭素により光学活性型又はラセミ型で存在し得る限りにおいて、本発明には、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性に拮抗する特性を保有するあらゆる光学活性型又はラセミ型がその定義において含まれると理解すべきである。光学活性型の合成は、当該技術分野でよく知られた有機化学の標準技術により、例えば光学活性のある出発材料からの合成によるか、又はラセミ型の分割により行うことができる。同様に、これら化合物の活性は、下記に言及する標準実験技術を使用して、評価することができる。
本発明はまた、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性に拮抗する特性を保有する、本発明の様々な特徴の化合物のあらゆる互変異性型に関する。
また、本発明のある化合物は、非溶媒和型だけでなく、溶媒和型、例えば水和型で存在する場合があると理解されよう。本発明には、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性に拮抗する特性を保有する、すべてのそのような溶媒和型が含まれると理解すべきである。
式(I)の好ましい化合物は、以下のどの1つでも、又は以下のどの組合せでも当てはまるものである。
好ましくは、Rは、水素又は随意に置換されるC1−6アルキルより選択される。より好ましくは、Rは、水素又は未置換C1−6アルキルを表す。なおより好ましくは、Rは、水素、メチル、エチル又はtert−ブチルを表す。最も好ましくは、Rは水素を表す。
好ましくは、R上の随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、RC(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−、又はハロより独立して選択され、ここでvは、0と4の間の整数であり、2つの随意の置換基が一緒に存在する場合、それらは、C3−7炭素環式環又は複素環式環を随意に形成してよい。
好ましくは、Rは、随意に置換される単環式芳香族の環構造である。最も好ましくは、Rは、随意に置換されるフェニルを表す。
好ましくは、R上の随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、RC(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−、R10N−又はハロより独立して選択され、ここでwは、0と4の間の整数であり、RとR10は、上記に定義される通りである。さらに好ましくは、R上の随意の置換基は、シアノ、RN−、随意に置換されるC1−6アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル又はエチル)、随意に置換されるC1−6アルコキシ(好ましくは、C1−4アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ又はtert−ブトキシ)又はハロ(例えば、F、Br又はCl)より独立して選択され、ここでRとRは、水素、C1−6アルキル又はアリールより独立して選択される。なおさらに好ましくは、R上の随意の置換基は、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、F又はClより独立して選択される。最も好ましくは、R上の随意の置換基は、メチル、F又はClより独立して選択される。好ましくは、Rは、1、2又は3の置換基を担う。
最も好ましくは、Rは:
Figure 2006501232
を表す。
好ましくは、Rは、式(IIa)、式(IIb)、式(IIc)又は式(IId)の基より選択される。最も好ましくは、Rは、式(IIc)又は式(IId)の基である。 好ましくは、Rは、水素又はC1−4アルキルより選択される。最も好ましくは、Rは水素である。
好ましくは、式(III):
Figure 2006501232
の基は、式:III−a〜III−l:
Figure 2006501232
[式中:
hetは、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;
23とR23aは:
(i)水素、フルオロ、又は随意に置換されるC1−8アルキルより独立して選択されるか、又は
(ii)R23とR23aは、それらが付く炭素と一緒に、随意に置換される3〜7員のシクロアルキル環を形成し;
24とR25は、以下より選択される:
(i)R24は、水素;随意に置換されるC1−8アルキル;随意に置換されるアリール;−R−Ar(ここでRは、C1−8アルキレンを表し、Arは、随意に置換されるアリールを表す);及び、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環より選択され;そしてR25は、水素;随意に置換されるC1−8アルキル、及び随意に置換されるアリールより選択され;
(ii)ここで式(III)の基が式:III−a、III−b又はIII−iの基を表す場合、NR24(−R25)基は、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表す;又は
(iii)式(III)の基が構造:III−eを表す場合、
Figure 2006501232
は、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;R26は、水素又はC1−4アルキルより選択される。好ましくは、R26は、水素、メチル又はエチルより選択される。最も好ましくは、R26は、水素である]の基の1つより選択される。
好ましくは、式(III)の基は、式:III−a、III−g、III−h、又はIII−i:
Figure 2006501232
[式中、R23、R23a、R24及びR25は、上記に定義される通りである]の基より選択される。
さらに好ましくは、式(III)の基は、以下の基:
Figure 2006501232
[式中、R23、R23a、R24及びR25は、上記に定義される通りである]の1つより選択される。
なおさらに好ましくは、式(III)の基は、以下の基:
Figure 2006501232
[ここでMeは、メチルを表す]の1つより選択される。
なおさらに好ましくは、式(III)の基は、以下の基:
Figure 2006501232
の1つより選択される。
最も好ましくは、式(III)の基は:
Figure 2006501232
である。
好ましくは、RとR6aは、水素、フルオロ、又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択される。好ましくは、RとR6aは、水素及び未置換C1−6アルキルより独立して選択される。なおより好ましくは、RとR6aは、水素又はメチルより独立して選択される。最も好ましくは、RとR6aは、ともに水素である。
好ましくは、Rは、水素又はC1−4アルキルより選択される。より好ましくは、Rは、水素又はメチルである。最も好ましくは、Rは水素である。
がヘテロシクリルであるとき、Rは、好ましくは、以下の基:
Figure 2006501232
[式中、Zは、O、S又はN(R)より選択され、R20は、R12及びR13の定義内のあらゆる基より選択され、R、R12、R13及びR14は、上記に定義される通りである]の1つより選択される。
本発明のさらなる態様において、Rがヘテロシクリルであるとき、Rは、好ましくは、以下の基:
Figure 2006501232
Figure 2006501232
[式中、Zは、O、S又はN(R)より選択され、R、R12及びR13は、上記に定義される通りである]の1つより選択される。
が、R12、R13及びR14により随意に置換されるアリール又はアリール−(Q)−アリールであるとき、Rは、好ましくは、以下の基:
Figure 2006501232
[式中、Dは、E基、F基、又は直結合より選択される]の1つより選択される。
好ましくは、Rは:
(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキルS(O)−、−O−R、C1−4アルコキシC1−4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−R、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、−S(O)NR(ここで、RとRは、水素及びC1−6アルキルより独立して選択され、nは、0、1又は2である);
(ii)−(Q)−アリール(ここでアリールは、随意に置換される);
(iii)随意に置換されるC4−7ヘテロシクリル(より好ましくは、随意に置換されるC4−7ヘテロシクリルは、アジリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、トリオキサニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラン、1−オキソテトラヒドロチオピラン、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン、ジチアニル、トリチアニル、モルホリニル、オキサチオラニル、オキサチアニル、チオモルホリニル、チアジアナニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、チアゾリジニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアジアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、フラザニル、オクタヒドロピロロピロリル、オクタヒドロピロロピロリル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロベンゾトリアゾリル、インドリル、インドリニル、ベンゾイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリルキノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノザリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロジオキソロピロリル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル及び8−オキサ−3−アザビシクロオクタニルより選択される);又は
(iv)随意に置換されるC3−7カルボシクリルより選択される。
さらに好ましくは、Rは:
(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキルS(O)−、−O−R、C1−4アルコキシC1−4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−R、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、−S(O)NR(ここで、RとRは、水素及びC1−6アルキルより独立して選択され、nは、0、1又は2である);
(ii)−(Q)−アリール(ここでアリールは、随意に置換される);
(iii)アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、モルホリニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、チオモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、テトラヒドロ−3aH−[1、3]ジオキソロ[4,5−c]ピロリル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリル及びオクタヒドロピロロ[3、4−c]ピロリルより選択される、随意に置換されるC4−7ヘテロシクリル;又は
(iv)随意に置換されるC3−7カルボシクリルより選択される。
なおさらに好ましくは、Rは:
(i)水素、メチル、イソプロピル、t−ブチル、1−メチルエチル、アリル、フルオロエチル、ヒドロキシ、シアノ、エチルスルホニル、メトキシ、1−メチル−2−メトキシエチル、アセチル、t−ブトキシカルボニル、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、(1−メチルエチル)アミノ、イソプロピルアミノ又はアミノスルホニル; (ii)随意に置換されるフェニル;
(iii)アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、モルホリニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、チオモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロリル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリル又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリルより選択される、随意に置換されるC4−7ヘテロシクリル;又は
(iv)シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルより選択される、随意に置換されるC3−7カルボシクリルより選択される。
なおさらに好ましくは、Rは、ピペリジニル又はピペラジニル、アゼチジニル、イミダゾリル及びチアゾリルより選択される、随意に置換されるC4−7ヘテロシクリルより選択される。
最も好ましくは、Rは、ピペリジニル又はピペラジニルより選択される、随意に置換されるC4−7ヘテロシクリルである。
本発明の別の態様において、Rは、水素、シアノ、C1−4アルキル(より好ましくは、メチル)、C2−6アルキニル(より好ましくは、2−プロピニル)、ヒドロキシC1−6アルキル(より好ましくは、ヒドロキシエチル)、C1−4アルコキシC1−4アルキル(より好ましくは、メトキシエチル)、ハロC1−6アルキル(より好ましくは、フルオロエチル)、C1−4アルカノイル(より好ましくは、ホルミル)、C1−4アルコキシカルボニル(より好ましくは、ブチルオキシカルボニル)、N,N−ジC1−4アルキルアミノ(より好ましくは、N,N−ジメチルアミノエチル及びN,N−ジメチルアミノプロピル)、C1−6アルキル−S(O)−(より好ましくは、エチルスルホニル)、シクロペンチル、フェニル、ベンジル、シアノフェニル、ピロリジニル、ピロリジニルエチル、イミダゾリル、イミダゾリルC1−6アルキル(より好ましくは、イミダゾリルエチル)、チアゾリル、ピリジル、ピリジルC1−6アルキル(より好ましくは、ピリジルメチル)又はピリミジル(ここで、フェニル又はヘテロシクリル環は、C1−4アルキルにより随意に置換される)より選択される。
及び/又はR10がG基の成分であるとき、RとR10は、好ましくは、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、C3−7シクロアルキル又はヘテロシクリルを形成する。さらに好ましくは、水素又はC1−4アルキルである。最も好ましくは、水素又はメチルである。最も好ましくは、RとR10は、ともにメチルである。
及び/又はR10が、R18基の成分であるとき、RとR10は、好ましくは、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、C3−7シクロアルキル又はヘテロシクリルを形成する。さらに好ましくは、RがR18基の成分であるとき、Rは、好ましくは、ヘテロシクリルである。最も好ましくは、ピロリジニル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル又は3−アザビシクロ[3.2.2]ノニルである。
好ましくは、R17は、水素、ヒドロキシ、シアノであるか、又は非存在である。最も好ましくは、R17は、非存在である。
好ましくは、R18は、水素、RN(R10)C(O)−、RC(O)−、ROC(O)−又はR18a−C(R10)−より選択され、ここでR18aは、RN(R10)C(O)−である。さらに好ましくは、RC(O)−である。最も好ましくは、RがヘテロシクリルであるRC(O)−である。
好ましくは、Aは、直結合、随意に置換されるC1−5アルキレン、カルボニル又は−C(O)−C(R)−より選択され、ここでRは、水素及びC1−2アルキルより独立して選択される。さらに好ましくは、Aは、直結合、C1−4アルキルで随意に置換されるC1−5アルキレン、カルボニル又はカルボニルメチルである。なおさらに好ましくは、Aは、直結合、未置換C1−2アルキレン又はカルボニルである。最も好ましくは、Aはメチレンである。
好ましくは、Bは、随意に置換されるC1−6アルキレンより選択されるか、又は基:
Figure 2006501232
は、随意に置換されるC4−7複素環式環を形成する。
より好ましくは、Bは、C1−6アルキレンであるか、又は基:
Figure 2006501232
は、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成する。
さらに好ましくは、Bは、未置換C1−6アルキレンであるか、又は基:
Figure 2006501232
は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアジナニル、チアゾリジニル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル又はオクタヒドロピロロピロリルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、ROC(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより選択され、ここでwは、0と4の間の整数であり、RとR10は、上記に定義される通りである。さらに好ましくは、随意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びC1−4アルカノイルより選択される。
なおさらに好ましくは、Bは、エチレン、プロピレン又はブチレンより選択されるか、又は基:
Figure 2006501232
は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル又はオクタヒドロピロロピロリルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、オキソより選択される。
最も好ましくは、基:
Figure 2006501232
は、ピペリジニル又はピペラジニルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、オキソより選択される。
本発明の別の態様において、Bは、随意に置換されるC1−6アルキレンより選択されるか又は基:
Figure 2006501232
は、C5−7複素環式環を形成する。好ましくは、未置換C1−6アルキレン又はC5−7複素環式飽和環である。最も好ましくは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン又はピペラジニルである。
好ましくは、Gは、直結合、−O−又は−C(R10)−である。より好ましくは、−C(R10)−である。最も好ましくは、−C(CH−である。
が式(IIc)又は式(IId)の基より選択されるとき、基:
Figure 2006501232
は、好ましくは、4〜7の炭素原子を含有する、随意に置換される複素環式環を形成する。
より好ましくは、基:
Figure 2006501232
は、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成する。
さらに好ましくは、基:
Figure 2006501232
は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアジナニル、チアゾリジニル又はオクタヒドロピロロピロリルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、オキソより選択される。
さらに好ましくは、基:
Figure 2006501232
は、ピロリジニル、ピペリジニル又はピペラジニルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、オキソより選択される。
最も好ましくは、基:
Figure 2006501232
は、ピペリジニル又はピペラジニルより選択される、随意に置換される飽和C4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、オキソより選択される。
好ましくは、Kは、−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(O)−(CH−、−(CH−N(R18)−(CH−、−(CH−C(O)N(R18)−(CH−、−(CH−N(R18)C(O)−(CH−、−(CH−S(O)N(R18)−(CH−、又は−(CH−NHS(O)−(CH−より選択され、ここでsは、0、1、2、3又は4より独立して選択され、R18は、水素又はC1−4アルキル(好ましくは、水素)より選択され、−(CH−基は、ヒドロキシ又はC1−4アルキルにより随意に置換される。
より好ましくは、Kは、−(CHs1−、−(CHs1−O−(CHs2−、−(CHs1−C(O)−、−C(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R18)−、−(CHs1−C(O)N(R18)−、−(CHs1−N(R18)C(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)N(R18)−又は−(CHs1−NHS(O)−より選択され、ここでs1とs2は、0、1、2、3又は4より独立して選択され、s1+s2は4以下であり、R18は、水素又はC1−4アルキル(好ましくは、水素)より選択され、−(CH−基は、ヒドロキシ又はC1−4アルキルにより随意に置換される。
より好ましくは、Kは、メチレン、エチレン、プロピレン、オキシ、2−ヒドロキシプロピレン、カルボニル、メチルカルボニル、エチルカルボニル、(メチル)メチルカルボニル、(エチル)メチルカルボニル、カルボニルメチレン、カルボニルエチレン、エトキシエチレン、アミノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、カルボニルアミノ、メチルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニルメチル、プロピルスルホニルアミノ又はメチルアミノスルホニルより選択される。
さらに好ましくは、Kは、メチレン、カルボニル、カルボニルアミノ、メチルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル又はメチルアミノスルホニルより選択される。
最も好ましくは、Kは、メチレン、カルボニル又はメチルカルボニルアミノより選択される。
好ましくは、R、R、R10、R18及びR19中のヘテロシクリル基、又はR17とR18が一緒に複素環式環を形成するときに形成されるヘテロシクリル基上の随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、RC(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより選択され、ここでwは、0と4の間の整数であり、p、R、R10及びR16は、上記に定義される通りである。
より好ましくは、R上の随意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、ROC(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより選択され、ここでwは、0と4の間の整数であり、RとR10は、上記に定義される通りである。
さらに好ましくは、R上の随意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びC1−4アルカノイルより選択される。
最も好ましくは、R上の随意の置換基は、シアノ、オキソ、メチル、メトキシ及びアセチルより選択される。
好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル及びアリール基上の随意の置換基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ(好ましくは、フルオロ)、R16S(O)(CH−、ROC(O)−、随意に置換されるアリールC1−3アルコキシより独立して選択され、ここでRは、上記に定義される通りである。
好ましくは、随意に置換されるアリール及びアリールC1−6アルキル基上の随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、ハロ(好ましくは、フルオロ)、C1−3ペルフルオロアルキル、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、RC(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより選択され、ここでwは、0と4の間の整数であり、n、R及びR10は、上記に定義される通りである。
中のヘテロシクリルに優先して、R複素芳香族環に含まれる窒素原子は、記載のように存在するか、又は化学的に可能であれば、その酸化(N→O,N−OH)状態で存在する。
様々な場所で随意の置換について言及される場合、随意の置換基はまた、1、2、3以上の置換基を意味する以下の定義を含む。他に上記で指定されている(即ち、随意の置換基のリストがある定義内に具体的に列挙されている)ことがなければ、それぞれの置換基は、C1−8アルキル(例、C2−6アルキル、そして最も好ましくは、メチル、エチル又はtert−ブチル);C3−8シクロアルコキシ、好ましくは、シクロプロポキシ、シクロブトキシ又はシクロペントキシ;C1−6アルコキシ、好ましくは、メトキシ又はC2−4アルコキシ;ハロ、好ましくは、Cl又はF;HalC−、HalCH−、HalCH−、HalCO−、HalCHO又はHalCHO(ここでHalは、ハロ、好ましくは、Fを表す);RCHO−、RC(O)N(R)−、RSON(R)−又はR−RN−{ここで、RとRは、独立して、水素又はC1−8アルキル(好ましくは、メチル又はC2−6アルキル又はC2−4アルキル)を表すか、又はR−RN−は、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換されるC3−8(好ましくはC3−6)複素環式環を表す};水素;又はRC(O)O−又はRC(O)−(Rは、水素、随意に置換されるフェニル又はC1−6アルキル(好ましくは、メチル、エチル、イソプロピル又はtert−ブチル)を表す)より独立して選択され得る。R−RN−により表される複素環式環の随意の置換基については、少なくとも1つ(例えば、1、2又は3)の置換基が、C1−6アルキル(例、C2−4アルキル、より好ましくはメチル);フェニル;CFO−;FCHO−;C1−8アルコキシ、好ましくは、メトキシ、エトキシ又はC3−6アルコキシ;C1−8アルコキシC(O)、好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル又はC3−6アルコキシC(O)−;フェノキシカルボニル;フェノキシ;C1−8アルカノイル、好ましくは、アセチル、エタノイル又はC3−6アルカノイル;カルボキシ;C1−8アルキルS(Onn)(ここでnnは、0と2の間の整数である)、好ましくは、メチルチオ、エチルチオ、C3−6アルキルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、C3−6アルキルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル又はC3−6アルキルスルホニル;ヒドロキシ;ハロ(例、F、Cl又はBr);RN−{ここでRとRは、独立して、水素又はC1−6アルキル(好ましくは、C2−4アルキル、より好ましくは、メチル、最も好ましくは、R=R=メチル)である};及びニトロより独立して選択されて提供され得る。
本発明のさらなる側面によれば、式(Ib):
Figure 2006501232
[式中:
は、水素又は未置換C1−6アルキルを表し;
は、随意に置換されるフェニルを表し;
は、式(IIa)〜式(IId):
Figure 2006501232
の基より選択され;
は、水素又はC1−4アルキルより選択され;
は、式:III−a〜III−j:
Figure 2006501232
{式中:
hetは、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;
23とR23aは:
(i)水素、フルオロ又は随意に置換されるC1−8アルキルより独立して選択されるか、又は
(ii)R23とR23aは、それらが付く炭素と一緒に、随意に置換される3〜7員のシクロアルキル環を形成し;
24とR25は、以下より選択され:
(i)R24は、水素;随意に置換されるC1−8アルキル;随意に置換されるアリール;−R−Ar(ここで、RはC1−8アルキレンを表し、Arは随意に置換されるアリールを表す);及び、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環より選択され;そしてR25は、水素;随意に置換されるC1−8アルキル、及び随意に置換されるアリールより選択される;
(ii)式(III)の基が、式:III−a、III−b又はIII−iの基を表す場合、NR24(−R25)基は、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表す;又は
(iii)式(III)の基が構造:III−eを表す場合、
Figure 2006501232
は、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を随意に含有する、随意に置換される3〜8員の複素環式環を表す;
26は、水素又はC1−4アルキルより選択される}の基の1つより選択され;
とR6aは、水素、フルオロ、又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
は、水素又はC1−4アルキルより選択され;
は:
(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキルS(O)−、−O−R、C1−4アルコキシC1−4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−R、N,N−ジC1−4アルキルアミノ又は−S(O)NR(ここで、RとRは、水素及びC1−6アルキルより独立して選択され、nは、0、1又は2である);
(ii)R12、R13及びR14より選択される4つまでの置換基により随意に置換される、−アリール;
(iii)R12、R13及びR14より選択される4つまでの置換基により随意に置換される、C4−7ヘテロシクリル;又は
(iv)R12、R13及びR14より選択される4つまでの置換基により随意に置換される、C3−7カルボシクリルより選択され;
とR10は、水素、ヒドロキシ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、一緒になって、3〜9原子の随意に置換される環を形成する場合があるか、又はRとR10は、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成し;
12は、水素、ヒドロキシ、R1718N(CHcc−、R1718NC(O)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−C(O)N(R)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−SON(R)−、随意に置換されるアリール−SON(R)−、C1−3ペルフルオロアルキル−SON(R)−;随意に置換されるC1−6アルキル−N(R)SO−、随意に置換されるアリール−N(R)SO−、C1−3ペルフルオロアルキル−N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルカノイル−N(R)SO−;随意に置換されるアリール−C(O)N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルキル−S(O)−、随意に置換されるアリール−S(O)−、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるC1−6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ又はシアノより選択され;
13とR14は、水素、ヒドロキシ、オキソ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、R(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより独立して選択され;Aは、随意に置換されるC1−5アルキレン、カルボニル又は−C(O)−C(R)より選択され(ここでRは、水素及びC1−2アルキルより独立して選択される);
17は、水素、ヒドロキシ、シアノ又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
18は、式:R18a−C(R100−1の基である{ここで、R18aは、R19OC(O)−、R10NC(O)−、R10N−、RC(O)−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)−、R10NC(O)N(R10)−、RSON(R10)−、R10NSON(R10)−、RC(O)O−、ROC(O)−、R10NC(O)O−、RO−、RS(O)−、R10NS(O)−、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるヘテロシクリルより選択される};
又は、R17とR18は、一緒になるとき、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環又は随意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
19は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル又は随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより選択され;
Bは、随意に置換されるC1−6アルキレンより選択されるか、又は基:
Figure 2006501232
は、随意に置換されるC4−7複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、R12、R13及びR14より選択され;
基:
Figure 2006501232
は、好ましくは、4〜7の炭素原子を含有する、随意に置換される複素環式環を形成し、ここで随意の置換基は、R12、R13及びR14より選択され;
Kは、直結合、−(CHs1−、−(CHs2−O−(CH−、−(CHs1C(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R18)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OS(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)−O−(CHs2−、−(CHs1−S(O)N(R)−(CHs2−、又は−(CHs1−N(R)S(O)−(CHs2−より選択され{ここで、−(CHs1−及び−(CHs2−基は、独立して、ヒドロキシ、フルオロ、シアノ、カルバモイル、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシにより随意に置換される};
nは、0〜2の整数であり;
sは、0〜4の整数であり;
s1及びs2は、0〜4の整数より独立して選択され、そしてs1+s2は4以下であり;
ccは、0と2の間の整数である]の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供される。
本発明のさらなる側面によれば、式(Ic):
Figure 2006501232
[式中:
は、式(IIa)又は式(IIb):
Figure 2006501232
の基より選択され;
そして、R、R、R、R、R、R6a、R、R、A及びBは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供される。
本発明のさらに好ましい化合物の群は、式(Ic):
[式中:
Aは、随意に置換されるC1−5アルキレンであり;
Bは、随意に置換されるC1−6アルキレンより選択されるか、又は基:
Figure 2006501232
は、C5−7複素環式環を含有する環を形成し;
は、水素又はC1−4アルキルであり;
とR6aは、水素と随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
は、水素又はC1−4アルキルより選択され;
は、水素、シアノ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、アリール、アリールC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−6アルキル、又はヘテロシクリルカルボニルC1−4アルキルより選択され(ここで、アリール及びヘテロシクリル環は、シアノ及びC1−4アルキルにより随意に置換される);そして
、R、及びRは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその塩、溶媒和物、又はプロドラッグを含む。
本発明のさらに好ましい化合物の群は、式(Ic):[式中:
Aは、随意に置換されるC1−5アルキレンであり;
Bは、随意に置換されるC1−6アルキレンより選択されるか、又は基:
Figure 2006501232
は、C5−7複素環式環を含有する環を形成し;
は、水素又はC1−4アルキル、好ましくは水素であり;
は、随意に置換される単環式芳香族の環構造、好ましくは、随意に置換されるフェニル、最も好ましくは、3,5−ジメチルフェン−1−イルであり;
は、水素又はC1−4アルキル、好ましくは、水素であり;
は、式(III)の基であり、ここで式(III)の基は、式:III−a;III−b;III−c;III−d;III−e;III−f;III−g;III−h;III−i;III−j;III−k又はIII−l:
Figure 2006501232
{式中、R23、R23a、R24、R25及びR26は、上記に定義される通りである}の基より選択され、好ましくは、式(III)の基は、(III−a)、(III−g)及び(III−h)より選択され;
とR6aは、水素と随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
は、水素又はC1−4アルキルより選択され;
は、水素、シアノ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、アリール、アリールC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−6アルキル、又はヘテロシクリルカルボニルC1−4アルキルより選択され(ここで、アリール及びヘテロシクリル環は、シアノ及びC1−4アルキルにより随意に置換される);そして
、R、及びRは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグを含む。
本発明のさらに好ましい化合物の群は、式(Id):
Figure 2006501232
[式中、R、R、R、R;R、R、A及びBは、上記に定義される通りである]の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグを含む。
本発明のなおさらに好ましい化合物の群は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Id):[式中:
は、式(III)の基である{ここで、式(III)の基は、式IIIa:
Figure 2006501232
(式中、R23、R23a、R24及びR25は、上記に定義される通りである)の基である}]の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物を含む。
本発明のさらなる側面によれば、式(I)又は(Ia)の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供され、ここでRは、式(IIc)又は式(IId)の基より選択され、R、R、R及びRは、上記に定義される通りである。
本発明のさらなる側面によれば、式(I)又は(Ia)の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供され、ここでRは、式(IIe)又は式(IIf)の基より選択され、R、R、R及びRは、上記に定義される通りである。
本発明のさらなる側面によれば、式(I)又は(Ia)の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供され、ここでRは、式(IIa)、式(IIc)又は式(IIe)の基より選択され、R、R、R及びRは、上記に定義される通りである。
本発明のさらなる側面によれば、式(I)又は(Ia)の化合物、又はその塩、溶媒和物又はプロドラッグが提供され、ここでRは、式(IIb)、式(IId)又は式(IIf)の基より選択され、R、R、R及びRは、上記に定義される通りである。
本発明による好ましい化合物の群は:
{(2S)−2−[2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]プロピル}(2−ピリジン−4−イルエチル)アミン;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[4−(2−ヒドロキシ−3−{4−アセチルピペラジン−1−イル}プロプ−1−イル)ピペラジン−1−イル]エチル−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[(2−{4−{2−ヒドロキシ−3−ピペラジン−1−イルプロプ−1−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(3−ピリジン−4−イルピロリジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(3−ピリジン−2−イルピロリジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(4−{2,6−ジメチルモルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチエン−3−イル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−{4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−{3−メチル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−メチル−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−3−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}プロピル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(6−ヒドロキシピリド−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{(3aR,6aS)−テトラヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4、5−c]ピロール−5−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{ピペリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル−4−[2−(4−{アゼチジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−ピリド−4−イルピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)カルボニルピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニルメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[(2−(4−{テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルボニルアミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニルアミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−モルホリノプロプ−1−イル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{イソプロピルスルホニルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(3−オキソ−4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{4−オキソ−4−ピロリジン−1−イルブト−3−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−2−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−メトキシ−4−{N,N−ジエチルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;及び
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[4−(モルホリノカルボニル)ピペリジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロールより選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物である。
本発明によるさらに好ましい化合物の群は:
{(2S)−2−[2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]プロピル}(2−ピリジン−4−イルエチル)アミン;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(4−{2,6−ジメチルモルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチエン−3−イル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−メチル−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{アゼチジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−ピリド−4−イルピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−{4−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−2−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;及び
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロールより選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物である。
本発明による最も好ましい化合物の群は:
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル)]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[1−オキソ−2−メチル−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;及び
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−(アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)エチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−2−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロールより選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物である。
本発明の別の態様において、本発明による特に好ましい化合物の群は:
N−{2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]エチル}−4−ピリジン−4−イルブタン−1−アミン;
N−{2−[2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]エチル}−4−ピリジン−4−イルブタン−1−アミン;
N−{2−[2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]エチル}−4−ピリジン−4−イルエチル−1−アミン;
{(2S)−2−[2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]プロピル}(2−ピリジン−4−イルエチル)アミン;
N−{2−[2−[2−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]エチル}−4−ピリジン−4−イルブタン−1−アミン;
N−{2−[2−[2−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]エチル}−4−ピリジン−4−イルエチル−1−アミン;
{(2S)−2−[2−[2−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール−4−イル]プロピル}(2−ピリジン−4−イルエチル)アミン;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(ピリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−メチルピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
4−[2−(4−アリルピペラジン−1−イル)エチル]−2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;及び
2−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−{2−[4−(ピリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロールより選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物である。
式(I)の化合物は、ヒト若しくは動物の身体で分解されて式(I)の化合物を与えるプロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグの例には、式(I)の化合物の in vivo 加水分解可能エステルが含まれる。当該技術分野には様々な形態のプロドラッグが知られている。そのようなプロドラッグ誘導体の例については:
a)「プロドラッグの設計(Design of Prodrugs)」H. Bundgaard 監修(エルセヴィエ、1985)、及び「酵素学の方法(Methods in Enzymology)」42:p. 309-396, K. Widder, et al 監修(アカデミックプレス、1985);
b)「医薬品の設計及び開発教程(A Textbook of Drug Design 及び Development)」Krogsgaard-Larsen 及び H. Bundgaard 監修、第5章「プロドラッグの設計及び応用(Design and Application of Prodrugs)」H. Bundgaard 著、p. 113-191(1991);
c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);及び
e)N. Kakeya, et al., Chem Pharm Bull, 32, 692 (1984) を参照のこと。
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物の in vivo 加水分解可能エステルは、例えば、ヒト若しくは動物の体内で加水分解されて元の酸又はアルコールを産生する製剤的に許容されるエステルである。カルボキシに適した製剤的に許容されるエステルには、C1−6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;及び、C1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが含まれる。
ヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物の in vivo 加水分解可能エステルには、リン酸エステル(ホスホロアミド環式エステルが含まれる)のような無機エステルと、α−アシルオキシアルキルエーテルとエステルの in vivo 加水分解の結果として分解して元のヒドロキシ基を生じる関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが含まれる。ヒドロキシについての in vivo 加水分解可能エステル形成基の選択物には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルと置換ベンゾイル及びフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを生じる)、ジアルキルカルバモイル、及びN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる)、ジアルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルが含まれる。
本発明の化合物の好適な製剤的に許容される塩は、例えば、十分塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、例えば無機若しくは有機酸、例えば、塩酸、臭酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、又はマレイン酸との塩との酸付加塩である。さらに、十分に酸性である本発明の化合物の好適な製剤的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウム塩、アンモニウム塩、又は、製剤的に許容されるカチオンをもたらす有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン又はトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩が含まれる。
式(I)の化合物は、以下のような(a)〜(i)より選択される工程を含んでなる方法によって製造することができて、これらの方法は、本発明のさらなる特徴として提供される:
(a)式XXXIIの化合物の式:H−R’の化合物との反応により式(I)の化合物を生成すること
Figure 2006501232
[式中、Xは:
Figure 2006501232
より選択され;Lは置換可能基であり;H−R’は:
Figure 2006501232
より選択される];
(b)式XXXIIIの化合物の式:L−R”の化合物との反応により式(I)の化合物を生成すること
Figure 2006501232
[式中、Xは:
Figure 2006501232
より選択され;Lは置換可能基であり、そしてR7aは、上記のR又はR22の定義より選択され、そしてL−R”は、L−B−R、L−J−K−R及びL−R21より選択される];
(c)Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であり、Rが複素環式環の部分でも水素でもない式(I)の化合物では、Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であり、Rが水素である式(I)の化合物の、式:L−R7a(ここでR7aは、水素を除いて、Rについて上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
(d)Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R21が水素以外である式(I)の化合物では、Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R21が水素である式(I)の化合物の、式:L−R21a(ここでR21aは、水素を除いて、R21について上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
(e)Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R22が水素以外である式(I)の化合物では、Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R22が水素以外である式(I)の化合物の、式:L−R22a(ここでR22aは、水素を除いて、R22について上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
(f)Rが式(IIc)又は(IId)の基であり、基:
Figure 2006501232
が、4〜7の炭素原子を含有する、随意に置換される窒素含有複素環式環を一緒に形成する式(I)の化合物では、式:XXXIVa又はXXXIVb:
Figure 2006501232
の化合物の、式:L−K−R(ここでLは、置換可能基である)の化合物との反応;
(g)Rが式(IIc)又は(IId)の基である式(I)の化合物では、式:XXXVa又はXXXVb:
Figure 2006501232
の化合物の、式:L−K”−R(ここでLは、置換可能基であり、ここで基:K’及びK”は、一緒に反応するときにKを生成する基を含む)の化合物との反応;
(h)式XXXVI:
Figure 2006501232
の化合物の式:L−R(ここでLは、置換可能基である)の求電子化合物との反応;
(i)式XXXVII:
Figure 2006501232
の化合物の式:L10−R(ここでLは脱離基であり、L10は活性化基であるか、又はLは活性化基であり、L10は脱離基である)の化合物との反応;
そして、その後必要ならば、
i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換する工程;
ii)あらゆる保護基を外す工程;
iii)塩、プロドラッグ又は溶媒和物を生成する工程。
上記の反応の具体的な反応条件は、以下の通りである:
方法a)式XXXII及びH−R’の化合物は、有機塩基(DIPEA[ジイソプロピルエチルアミン]のような)又は無機塩基(炭酸カルシウムのような)の存在下、DMA又はDMFのような好適な溶媒において、室温〜120℃の温度で一緒にカップリングすることができる。好適な置換可能基には、クロロのようなハロゲン化物、又はメタンスルホネート又はトルエンスルホネートが含まれる;
方法b)XXXIII及びL−R”の化合物は、有機塩基(DIPEAのような)又は無機塩基(炭酸カルシウムのような)の存在下、DMA又はDMFのような好適な溶媒において、室温〜120℃の温度で一緒にカップリングすることができる。好適な置換可能基には、クロロのようなハロゲン化物、又はメタンスルホネート又はトルエンスルホネートが含まれる;
あるいは、Lがヒドロキシ基であるならば、L−R”は、式XXXIIIの化合物と光延反応条件の下で反応させてよい;
方法c、d、e及びf)これらの反応を促進するための反応条件は、(i)アルキル化反応条件、又は(ii)アシル化反応条件を使用することであり得る:前記条件の例には、以下が含まれる:
(i)アルキル化反応条件−有機塩基(DIPEAのような)又は無機塩基(炭酸カルシウムのような)の存在、DMF、DMA、DCMのような好適な溶媒において、室温〜120℃の温度で。好適な置換可能基には、クロロのようなハロゲン化物、メタンスルホネート又はトルエンスルホネートが含まれる;
(ii)アシル化反応条件−トリエチルアミンのような有機塩基の存在、0℃〜50−60℃の温度、DCMのような好適な溶媒中。好適な置換可能基には、塩化アシル又は酸無水物が含まれる。
方法g)当業者は、一緒に反応させるときにK基を生じる、K’及びK”についての多様な反応条件及び意義に精通していて、K’及びK”の前記条件及び意義の例には、以下が含まれる:
(i)Kが−(CHs1−N(R)C(O)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−N(R)Hである化合物を式:HOOC−(CHs2−Rのカルボン酸と反応させてアミドを生成することによって製造することができる。アミノ基のカルボン酸とのカップリングは当該技術分野でよく知られていて、適切なカップリング試薬を使用するいくつかの化学反応によって促進することができる。例えば、カルボジイミドカップリング反応は、DMAPの存在下、DCM、クロロホルム又はDMFのような好適な溶媒において、室温でEDClを用いて実施することができる;
(ii)Kが−(CHs1−C(O)N(R)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−COOHである化合物をHN(R)−(CHs2−Rのアミンと反応させてアミドを生成することによって製造することができる。方法論は、本節の上記(i)に記載の方法に同一である;
(iii)Kが−(CHs1−N(R)C(O)O−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−N(R)Hである化合物を、DCM又はクロロホルムのような好適な溶媒において、N−メチルモルホリン、ピリジン又はトリエチルアミンのような塩基の存在下、−10℃と0℃の間の温度で式:ClC(O)O−(CHs2−Rのクロロホルメートと反応させることによって製造することができる;
(iv)Kが−(CHs1−OC(O)N(R)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−OC(O)Clである化合物を式:HN(R)−(CHs2−Rの化合物と反応させることによって製造することができる。方法論は、本節の上記(iii)に記載の方法に同一である;
(v)Kが−(CHs1−N(R)S(O)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−N(R)Hである化合物を、トリエチルアミン又はピリジンのような塩基の存在下、クロロホルム又はDCMのような好適な溶媒において、0℃と室温の間の温度で式:ClS(O)−(CHs2−Rの塩化スルホニルと反応させることによって製造することができる;
(vi)Kが−(CHs1−S(O)N(R)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−S(O)Clである化合物をHN(R)−(CHs2−Rの化合物と反応させることによって製造することができる。方法論は、本節の上記(v)に記載の方法に同一である;
(vii)Kが−(CHs1−N(R)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−L11である化合物(ここでL11は、置換可能基である)を式:HN(R)−(CHs2−Rの化合物と反応させることによって製造することができる。この反応は、有機塩基(DIPEAのような)又は無機塩基(炭酸カルシウムのような)の存在下、DMA又はDCFのような好適な溶媒において、室温〜120℃の温度で実施することができる。好適な置換可能基には、ブロモのようなハロゲン化物、又はメタンスルホネート又はトルエンスルホネートが含まれる。化合物は、K’が−(CHs1−N(R)Hである化合物を式:L11−(CHs2−Rの化合物と同一の条件下で反応させることによって製造してもよい;
(viii)Kが−(CHs1−O−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−OHである化合物を式:L12−(CHs2−R(ここでL12は、置換可能基である)の化合物と反応させることによって製造することができる。この反応は、有機塩基(カリウムt−ブトキシドのような)又は無機塩基(水素化ナトリウムのような)の存在下、DMA又はDMFのような好適な溶媒において、室温〜120℃の温度で実施することができる。好適な置換可能基には、クロロのようなハロゲン化物、又はメタンスルホネート又はトルエンスルホネートが含まれる。化合物は、K’が−(CHs1−L12である化合物を式:HO−(CHs2−Rの化合物と同一の条件下で反応させることによって製造してもよい;
(ix)Kが−(CHs1−C(O)−(CHs2−である式(I)の化合物では:
これらは、K’が−(CHs1−C(O)−L13である化合物(ここでL13は、置換可能基である)を式:BrMg(CHs2−Rのグリニャール試薬と反応させることによって製造することができる。この反応は、THF又はジエチルエーテルのような非極性溶媒において、室温と溶媒の沸点の間の温度で実施することができる。好適な置換可能基には、クロロのようなハロゲン化物、又はアルコキシドが含まれる。化合物は、K’が−(CHs1−MgBrである化合物を同一の条件下で式:L13−C(O)−(CHs2−Rの化合物と反応させることによって製造してもよい。
方法h)式XXXVIの化合物の式:L−Rの化合物との反応は、フリーデルクラフツ条件下(例えば、塩化ジエチルアルミニウムの存在下、DCMのような好適な溶媒中、窒素のような不活性気体中、室温と溶媒の沸点の間の温度で)又はマンニッヒ条件下(例えば、酢酸中のホルムアミドと一級若しくは二級アミン、窒素のような不活性気体中、室温と100℃の間の温度で)で実施することができる。
方法i)式XXXVIIの化合物の式:L10−Rの化合物(ここでLは脱離基であり、L10は活性化基であるか、又はLは活性化基であり、L10は脱離基である)との反応は、THFのような非プロトン性の極性溶媒において、鈴木(Suzuki)又は Stille 条件下にパラジウム化学を使用して、0℃〜70℃の温度で実施することができる。
本発明の方法において、出発試薬又は中間化合物中のヒドロキシル又はアミノ基のようなある種の官能基を保護基により保護することが必要であり得ることを当業者は理解されよう。従って、式(I)の化合物の製造は、1以上の保護基を適切な段階で付加して後に除去することを伴う場合がある。
官能基の保護及び脱保護については、「有機化学の保護基(Protective Groups in Organic Chemstry)」J. W. F. McOmie 著、プレナムプレス(1973)と「有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Chemistry)」第2版、T. M. Greene and P. G. M. Wuts 著、ウィリーインターサイエンス(1991)に記載されている。
アミノ又はアルキルアミノ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって除去することができる。あるいは、tert−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸、又はリン酸、又はトリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理により除去してよく、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により、又はルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素での処理により除去してよい。一級アミノ基に適した代替の保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミンでの、又はヒドラジンでの処理により除去することができる。
ヒドロキシ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって除去することができる。あるいは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により除去してよい。
カルボキシ基に適した保護基は、例えばエステル化基(例えばメチル又はエチル基であり、これは、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基での加水分解によって除去することができる)、又は例えばtert−ブチル基(例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸での処理により除去することができる)、又は、例えばベンジル基(例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により除去することができる)である。
実験の部
全般的な反応スキーム
以下のスキームにおいて、Ri、Rii及びRiiiは、必要に応じて随意に置換される、フェニル環上の随意の置換基を表し、Rは保護基を表し、C基は、例示の目的のためにのみ、置換フェニルとして図示した。他のCの定義も適切である。
Figure 2006501232
(3)のようなチエノピロールは、ヒドラジン−HCl(1)とカルボニルに対してαの水素原子を担うケトン(2)の縮合による、模範的なフィッシャーチエノピロール合成反応によって合成することができる(スキームa)。酢酸、エタノール、sec−ブタノール、トルエンのような好適な溶媒中、硫酸、塩酸、ポリリン酸、及び/又はルイス酸、例えば三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、臭化マグネシウムの存在下、上昇温度(例えば、100℃)での上記反応体の処理により、所望の生成物を得る。Rは、保護基、例えばカルバミン酸tert−ブチル又はフタルイミドを表す。
Figure 2006501232
構造(5)に表されるようなチエノピロールはまた、カルボニルに対してαの水素原子を担うアルデヒド(4)を使用して、上記の条件を使用する環化によって作製してよい。この場合、2位での置換基は、後で加えなければならない(スキームdを参照のこと)。
Figure 2006501232
チエノピロールは、Granburg反応を利用して合成してもよく、ここでは、カルボニルに対してγの塩素原子を担うケトン(6)とヒドラジン(1)を混合し、エタノール、sec−ブタノール、トルエンのような好適な溶媒において50℃と120℃の間の温度で加熱する(スキームc)。
Figure 2006501232
チエノピロール(5)は、クロロホルム、塩化メチレンのような不活性溶媒において、−10℃〜25℃で、分子臭素、三臭化ピリジニウム、臭化水素ピロリドン、又はポリマー支持試薬の同等物といった「臭素源」で処理して、2−ブロモ化合物(8)を得ることができる(スキームd)。パラジウム(0)触媒、炭酸ナトリウム水溶液又は飽和炭酸水素ナトリウム、等のような弱塩基と、市販品由来か又は製造した(Gronowitz, S.; Hornfeldt, A. B.; Yang, Y. H. Chem. Sci. 1986, 26, 311-314 に記載のように)置換アリールボロン酸を用いて、トルエン、ベンゼン、ジオキサン、THF、DMF、等のような不活性溶媒において、25℃と100℃の間、好ましくは80℃で1〜12時間の間加熱する、鈴木条件下での反応により所望の化合物(3)を得る。
Figure 2006501232
チオフェン(1)は、DMF中水素化ナトリウムの−10℃と−5℃の間の温度での好ましい条件下でのヒドラジンの反応と、それに続くTHF中二炭酸ジtert−ブチルとの還流での反応によって合成することができる。
Figure 2006501232
置換ケトン(2)は、(9)のような適切な酸塩化物より出発するスキームeに概略されるように、製造することができる。トリエチルアミンのようなアミン塩基と塩化メチレンのような好適な溶媒の存在下に−10℃〜25℃の温度で酸塩化物をN,N−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理することによって、アミド(10)を得る。テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、又はこれらの混合物、等のような不活性溶媒中、−100℃と0℃の間の温度での置換アリール有機リチウム(Wakefield B. J.;「有機リチウム法(Organolithium Methods)」、アカデミック・プレス社、1988、27-29頁とその引用文献に記載のように製造した)とのさらなる反応と、次いで塩酸のような鉱酸でこの反応混合物を不活性化することによって、アリールケトン(2)を得る。
Figure 2006501232
好適な鎖の長さ[a]のある容易に利用可能なアミノ酸(11)より出発して、スキームfに示す経路による合成の初めに窒素原子を持ち込むことができる。(11)のアミン基のカルバミン酸tert−ブチルでの保護化は、アミン塩基、例えばトリエチルアミンの存在下、塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、及びこれらの混合物、等のような不活性溶媒における、−10℃〜25℃の温度での二炭酸ジtert−ブチルとの縮合によって達成される。この酸生成物を、カップリング試薬、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)又は1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、等の存在下、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)とトリエチルアミンのような好適なアミン塩基、等を伴うか又は伴わなずに、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、又はこれらの混合物のような不活性溶媒において、室温か又はその付近で3〜24時間の間、N,N−ジメチルヒドロキシルアミンとカップリングすることにより、対応のカップリングした生成物(12)を得た。スキームeについて上記に記載したのと同じ経路に従って、次いでアリール基を取り込むことができる。
Figure 2006501232
スキームgは、(2)及び(16)のようなケトンの合成の別法を例示し、ここでは窒素基を後の段階で導入する。上記のように、Weinrebアミド(14)は、酸塩化物より合成することができる。必要とされるアミンでの、THF、トルエン、水、等のような不活性溶媒中での処理により、X基を置き換えて、(17)を得ることができる。上記のように、Weinrebアミドの好適なアリールリチウム求核体での置き換えによってアリール基を導入することができる。あるいは、DMF、DMSO、THF、トルエンのような不活性極性溶媒において、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、等のような触媒の存在を伴うか又は伴わずに加熱することによる、カリウムフタルイミド又は同様の塩によるX基の置き換えによりフタルイミドとしてすでに保護した窒素原子を導入して、化合物(15)を得てもよい。ここでも、有機リチウム分子種でのWeinrebアミドの置き換えにより、チエノピロール合成について上記に記載したフィッシャー条件下での環化に適したケトン(16)の合成が完了する。
Figure 2006501232
(16)のようなフタルイミド保護化窒素ケトンへの代替アプローチは、THF又はエーテルのような好適な溶媒において、−100℃と−50℃の間の低温で、上記スキーム中のような有機リチウム分子種でラクトンをはじめに処理することによって採り、一級アルコール(18)を得ることができる(スキームh)。(18)のヒドロキシル官能基は、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン又はこれらの混合物のような不活性溶媒において、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、等と一緒のジエチルジアゾカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルジアゾカルボキシレート、等のような活性化剤を用いた光延反応によりフタルイミド基と置き換わり、所望のケトン(16)を得る。
Figure 2006501232
チエノピロールを形成する環化の前の出発ヒドラジン上にR基が存在しなかったならば、環化の後でアルキル化反応((19)→(3))によりそれを付加してよい。THF、DMF、DMSO、等のような好適な不活性溶媒において、水素化ナトリウム、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン、水酸化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシドのような強塩基によりチエノピロールを脱プロトン化し、ハロゲン化アルキルを加え、この混合物を室温で撹拌する。
Figure 2006501232
上記に使用する経路に依存して、シアノグアニジンへの変換に適したチエノピロール(20)を保護基の除去により形成することができて、例えば、カルバミン酸tert−ブチル基を使用するならば、塩化メチレン、クロロホルム、THF又はジオキサンのような不活性溶媒において、−20℃と25℃の間の温度で、強酸、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸を使用して、除去を達成する。フタルイミド基は、例えば、好適な溶媒、例えばメタノール、エタノール、塩化メチレン、クロロホルム、THF、ジオキサンにおいて−20℃と25℃の間の温度でヒドラジンにより除去することができる。一級アミン(20)は、イソプロピルアルコール、塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、テトラヒドロフラン、等のような不活性有機溶媒中、−20℃と50℃の間の温度でのシアノカルボンイミド酸ジフェニルとの反応に続く、上記リストからの不活性有機溶媒中、−20℃と100℃の間の温度で加熱しながらの適切な置換アミンとの縮合の2工程法によってシアノ−グアニジン(22)へ変換することができる(スキームi(20)→(21)→(22))。メタノール中2モル濃度の塩酸を用いて上昇温度で(22)をさらに処理することによって、グアニジン化合物(23)を得る。
Figure 2006501232
同様に、塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、テトラヒドロフラン、等のような不活性溶媒中での1,1’−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレンとの反応に続く、上記リストからの不活性溶媒中での適切に置換されたアミンとの縮合により、ニトロエチレンイミダゾ[1,2−a]ピリジン(25)(スキームj(20)→(24)→(25))を得る。
Figure 2006501232
再び、同様な形式で、脱保護化より誘導した好適なチエノピロール(20)は、塩化メチレン、クロロホルム、又はTHF、等のような不活性溶媒中のイソシアネートでの直接処理か、又はトリホスゲンとの反応((20)→(27))に続くアミンの付加((27)→(26))の2工程法のいずれかにより尿素へ変換し、必要とされる置換を担い、(26)を得る。
Figure 2006501232
(31)のようなクロロチエノピロール中間体は、スキームlに示すように作製することができる。(30)は、ヒドラジン−HCl(28)とカルボニルに対してαの水素原子を担うケトン(29)の縮合による、模範的なフィッシャーチエノピロール合成反応によって合成することができる。酢酸、エタノール、sec−ブタノール、トルエンのような好適な溶媒中、硫酸、塩酸、ポリリン酸、及び/又はルイス酸、例えば三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、臭化マグネシウムの存在下、上昇温度(例えば、100℃)での上記反応体の処理により、所望の生成物を得る。次いで、例えば、(i)約0℃の温度での塩化メチレン中塩化スルホニル、又は(ii)約0℃の温度でのCClに続くアセトニトリルのような溶媒中のトリフェニルホスフィンのいずれかを使用して、(30)よりクロロ中間体(31)を合成することができる。次いで、本発明のチエノピロールは、置換複素環式環のような適切な側鎖中間体を使用する、塩素原子の置換により製造することができる。
Figure 2006501232
Aが直結合であり、RとR6aがともに水素である式(I)のチエノピロールは、スキームmに示すように製造することができる。チエノピロール(32)を、酢酸/ジオキサンのような好適な溶媒において約0℃〜25℃の温度で約1〜8時間の間、ホルムアルデヒドとアミンと反応させて、チエノピロール(34)を生成することができる。
これから本発明を以下の非限定的な実施例で例示するが、ここでは他に述べなければ:
(i)蒸発操作は真空中の回転蒸発により行ない、後処理手順は、乾燥剤のような残存固形物の濾過による除去の後で行なった;
(ii)各種操作は、室温、即ち18〜25℃の範囲で、アルゴン又は窒素のような不活性気体の雰囲気下で行った;
(iii)収率は例示のためにのみ示し、必ずしも達成可能な最高値ではない;
(iv)式(I)の最終生成物の構造は、核(一般には、プロトン)磁気共鳴(NMR)及び質量スペクトルの技術により確定した;プロトン磁気共鳴の化学シフト値をδスケールで測定し、ピーク多重度を以下のように示す:s,一重項;d,二重項;t,三重項;m,多重項;br,ブロード;q,四重項;quin,五重項;
(v)中間体は、概して完全には特性決定せず、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外線分光法(IR)、又はNMR分析により純度を評価した;
(vi)クロマトグラフィーは、シリカ(Merck Keiselgel:Art.9385)で実施した;
(vii)IsoluteTMは、平均粒径50μm、名目間隙60Åの不規則粒子があるシリカ(SiO)ベースのカラムを意味する[供給元:ジョーンズ・クロマトグラフィー社、グラモーガン、ウェールズ、イギリス]。
略号
DCC 1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF ジメチルホルムアミド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
THF テトラヒドロフラン
実施例1
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−4−N−(2−ピリジン−4−イルエチル)アミノエチル−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(14)(0.486g;0.649ミリモル)のCHCl(6ml)溶液をn−プロピルアミン(0.5ml)で処理した。この混合物を周囲温度で1時間撹拌した。蒸発乾固の後で、残渣をAcOEtに取り、0℃で、HCl/エーテル混合物で処理して沈殿を得て、これをAcOEtとエーテルで洗浄した。収率:81%。
MS-ESI: 515 [M+H]+1H NMR (DMSOd6): 1.55 (s, 6H) ; 1.64 (m, 4H); 2.33 (s, 6H); 3-3.5 (m, 12H) ; 9.89 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.08 (s, 2H); 7.6-7.9 (br m, 1H); 8.04 (d, 2H); 8.93 (d, 2H)。
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
アルゴン気体下に周囲温度で撹拌した、NaH(54g;1.35モル)及び18−クラウン−6のTHF(2l)懸濁液へ(1)(100g;0.588モル)を30分の時間にわたり加えた。一晩撹拌した後で、この混合物を0℃へ冷やし、ヨウ化メチルを滴下した。この混合物を18℃で3時間撹拌し、NHClの飽和溶液へ注ぎ、AcOEtで抽出した。有機相を蒸発させ、石油エーテル/酢酸エチル(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(2)をオイルとして得た。収率:90%。
1H NMR (CDCl3): 1.20 (t, 3H); 1.63 (s, 6H); 4.10 (q, 2H) ; 6.92 (m, 2H); 7.17 (m, 1H)。
(2)(105.6g;0.583モル)のDME(1.5l)溶液へ−55℃でテトラフルオロホウ酸ニトロニウム(77.9g;0.586モル)を加えた。この混合物を4時間にわたり−10℃まで温めた。酢酸エチルでの抽出の後で、有機相を石油エーテル/AcOEt(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(3)を得た。収率:86%。
1H NMR (CDCl3): 1.23 (t, 3H); 1.65 (s, 6H); 4.14 (q, 2H); 6.90 (d, 1H); 7.75 (d, 1H)。
エタノール(700ml)及び酢酸エチル(300ml)の混合物中の(3)(101.7g;0.41モル)及び10% Pd/C(15g)の懸濁液を水素気体(5バール)下に5時間水素化した。触媒のセライトでの濾過の後で、残渣を蒸発させ、THF(900ml)に再び溶かし;二炭酸ジtert−ブチル(100g;0.46モル)を加え、この混合物を16時間還流した。溶媒の蒸発の後で、生じた固形物を石油エーテルに取り、濾過して(5)を得た。収率:68%。
1H NMR (CDCl3): 1.20 (t, 3H); 1.48 (s, 9H); 1.58 (s, 6H); 4.10 (q, 2H); 6.30 (m, 1H); 6.60 (m, 1H)。
(5)(50g;0.16モル)及び2N NaOH(160ml)のエタノール(300ml)溶液を1.5時間還流した。蒸発乾固の後で、残渣を水とエーテルの間に分画した。水層を飽和クエン酸で酸性化して、酢酸エチルで抽出して、蒸発の後に固形物を得て、これをペンタンで摩砕して、濾過して(6)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSOd6): 1.48 (m, 15H); 6.30 (d, 1H); 6.59 (d, 1H)。
(6)(20.1g;0.07モル)、EDCI(20.1g;0.105モル)及びDMAP(2.56g;0.021モル)のジクロロメタン(200ml)溶液をアルゴン気体下に10分間撹拌した。次いで、ピロリジン(11.69ml;0.14モル)を加え、この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、AcOEt/石油エーテル(40/60)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で(7)を固形物として得た。収率73%。
1H NMR (CDCl3): 1.51 及び 1.57 (s, 15 H); 1.7 (m, 4H); 3.03 (br, 2H); 3.50 (br, 2H); 6.35 (d, 1H); 6.48 (d, 1H); 7.26 (br, 1H)。
NaH 60%(2.42g;0.06モル)のジオキサン(240ml)懸濁液へアルゴン気体下に(7)(17g;0.05モル)を加えた。この混合物を100℃で3時間撹拌した。10℃へ冷やした後で、(8)(10.1g;0.055モル)を加えた。この反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。不溶物の濾過の後で、濾液を蒸発させ、AcOEt/石油エーテル(45/55)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(9)を白い固形物として得た。収率:90%。
1H NMR (CDCl3): 1.55 及び 1.57 (s, 15 H); 1.71 (s, 4H); 3.04 (s, 2H); 3.50 (s, 2H); 6.53 (d, 2H); 6.70 (s, 2H)。
(9)塩酸塩(4g;0.0102モル)及び(10)(6.6g;0.0205モル)のAcOH(20ml)溶液をアルゴン気体下に120℃で3時間加熱した。この反応混合物を飽和NHClで希釈し、AcOEtで抽出した。蒸発の後で、AcOEt/石油エーテル(50/50)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(11)をフォームとして得た。収率:53%。
1H NMR (CDCl3): 1.53 及び 1.58 (s, 6H); 1.69 (s, 4H); 2.29 (s, 6H); 3.12 (m, 4H); 3.52 (s, 2H); 3.91 (m, 2H); 6.80 (m, 2H); 7.02 (s, 2H); 7.6-7.8 (m, 4H); 8.10 (s, 1H)。MS-ESI: 540 [M+H]+
EtOH(2ml)及びCHCl(2ml)の混合物中の(11)(0.534g;0.99ミリモル)及びヒドラジン(1ml)の溶液をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発の後で、CHCl及び飽和NaHCOの混合物に粗生成物を抽出した。有機層を蒸発させて、(12)をフォームとして得た。収率:90%。
1H NMR (CDCl3): 1.52 及び 1.62 (s, 6H); 1.69 (s, 4H); 2.33 (s, 6H); 2.80-3.2 (m, 6H); 3.52 (m, 2H); 6.74 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。MS-ESI: 410 [M+H]+
(12)(0.365g;0.892ミリモル)及びコリジン(0.118ml;0.892ミリモル)のCHCl(5ml)溶液へアルゴン気体下に0℃で2,4−ジニトロスルホニルクロリド(0.238g;0.892ミリモル)を加えた。この混合物を20℃で1時間撹拌した。蒸発の後で、CHCl/EtOH(96/4)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、(13)を得た。収率:90%。
MS-ESI: 640 [M+H]+
(13)(0.48g;0.75ミリモル)、PPh(0.393g;1.5ミリモル)及び2−ヒドロキシエチル−4−ピリジン(0.185g;1.5ミリモル)のTHF(12ml)溶液へDEAD(0.295ml;1.5ミリモル)をアルゴン気体下に0℃で加えた。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、AcOEt/石油エーテル(80/20)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(14)を得た。収率:86%。
1H NMR (CDCl3) : 1.55 (s, 6H) ; 1.55-1.8 (m, 4H) ; 2.3 (s, 6H) ; 2.75 (t, 2H) ; 3-3.2 (m, 4H) ; 3.4-3.7 (m, 6H) ; 6.71 (s, 1H) ; 6.88 (d, 2H) ; 6.93 (s, 1H) ; 6.94 (s, 2H) ; 7.86 (d, 1H) ; 8.20-8.25 (m, 2H) ; 8.31 (s, 1H) ; 8.43 (d, 2H)。
実施例1.1〜1.12
実施例1の記載に類似した手順に従って、表1の化合物を製造し、0〜5% 3.5N NH−MeOH/CHClの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例2
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−4−{2−[1−(ピリジン−3−イルメチル)ピペラジン−4−イル]エチル}−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(6ml)中の(16)(0.362g;0.844ミリモル)、(17)(0.3g;1.68ミリモル)、KCO(0.233g;1.68ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で5時間加熱した。この混合物をAcOEtで抽出し、有機層を蒸発させ、CHCl:MeOH中3.5N NH(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル−ペンタンでの摩砕の後で実施例2を固形物として得た。収率:62%。
MS-ESI: 570 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.64 (s, 6H) ; 1.6-1.7 (br m, 4H) ; 2.34 (s, 6H) ; 2.4-2.8 (m, 10H) ; 2.9-3 (m, 2H) ; 3.1-3.2 (m, 2H) ; 3.45-3.65 (m, 4H) ; 6.74 (s, 1H) ; 6.94 (s, 1H) ; 7.05 (s, 2H) ; 7.67 (d, 2H) ; 8.2 (s, 1H) ; 8.5 (d, 2H)。
出発材料は、以下のように製造した:
(9)塩酸塩(2g;0.005モル)、(15)(2.16g;0.01モル)のsec−ブタノール(5ml)溶液をアルゴン気体下に105℃で2時間、60℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発させ、石油エーテル/AcOEt(60/40)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(16)を得た。
MS-ESI: 429 [M+H]+1H NMR (DMSO d6) : 1.53 (s, 6H) ; 1.64 (br m, 4H) ; 2-2.15 (m, 1H) ; 2.3 (s, 6H) ; 2.4-2.5 (br m, 1H) ; 3-3.10 (m, 4H) ; 3.35-3.5 (m, 7H) ; 3.8 (br m, 2H) ; 6.83 (s, 1H) ; 6.91 (s, 1H) ; 7.09 (s, 2H)。
実施例2.1〜2.41
実施例2の記載に類似した手順に従って、表2の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例2.9は、塩化メチレン中TFAの存在下に実施例2.8の脱保護化により入手した。
実施例3
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(2−ヒドロキシ−3−{(3aR,6aS)−テトラヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イル}−プロプ−1−イル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
エタノール(2ml)中の(19)(0.187g;0.33ミリモル)、アミノ塩酸塩(20)(0.152g;1.00ミリモル)及びトリエチルアミン(0.140ml;1.00ミリモル)の混合物を還流で2時間加熱した。この混合物を濃縮し、CHCl:MeOH中3.5N NH(100/0〜90/10)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル−ペンタンでの摩砕の後で実施例3を白い固形物として得た。収率:40%。
MS-ESI: 676 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.25-1.31 (m, 4H) ; 1.50-1.71 (m, 4H) ; 1.62 (s, 6H) ; 2.24 (d, 1H) ; 2.32 (m, 1H) ; 2.35 (s, 6H) ; 2.38-2.63 (m, 12H) ; 2.68 (m, 2H) ; 2.93 (m, 2H) ;3.18 (d, 2H) ; 3.84 (m, 1H) ; 4.11 (br s, 1H) ; 4.58 (s, 2H) ; 4.72 (br s, 1H) ; 4.92 (s, 1H) ; 5.09 (s, 1H) ; 6.74 (s, 1H) ; 6.94 (s, 1H) ; 7.06 (s, 2H) ; 8.13 (s, 1H)。
(19)は、以下のように製造した:
ジメチルアセトアミド(15ml)中の(18)(1.75g;3.4ミリモル)及びKCO(0.55g;4.0ミリモル)の混合物へエピブロモヒドリン(0.35ml;4.0ミリモル)を加えた。この混合物をアルゴン気体下に85℃で6時間加熱した。冷却後、水を加え、この混合物をAcOEtで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、蒸発させて、CHCl:MeOH(95/5〜93/7)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(19)を橙色のフォームとして得た。収率:78%。
MS-ESI: 561 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.31-2.17 (m, 14H) ; 2.35 (s, 6H) ; 2.17-2.33 (m, 2H) ; 2.49-2.79 (m, 12H) ; 2.94-3.11 (m, 2H) ; 3.11 (m, 1H) ; 4.23 (br m, 1H) ; 4.51 (br m, 1H) ; 6.75 (s, 1H) ; 6.94 (s, 1H) ; 7.07 (s, 2H) ; 8.14 (br m, NH)。
(18)の合成は、実施例11に記載する。
実施例3.1〜3.11
実施例3の記載に類似した手順に従って、表3の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例4
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[2−(3−ピリジン−4−イルピロリジン−1−イル)エチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(10ml)中の(16)(0.3g;0.7ミリモル)、4−ピロリジン−3−イルピリジン(0.31g,2.1ミリモル)、KCO(0.29g;2.1ミリモル)及びNaI(0.314g;2.1ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に70℃で20時間加熱した。この混合物をCHClで抽出し、有機層を蒸発させ、5〜10% MeOH/CHClの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、実施例4を固形物として得た。収率:40%。
MS-ESI: 541 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.63 (s, 6H) ; 1.6-1.75 (br m, 4H) ; 1.75-1.95 (m br, 1H) ; 2.31 (s, 6H) ; 2.3-2.35 (br m, 1H) ; 2.58 (m, 1H) ; 2.7-3.2 (m, 9H) ; 3.25-3.35 (m, 1H) ; 3.4-3.6 (m, 2H) ; 6.74 (s, 1H) ; 6.91 (s, 1H) ; 7.05 (s, 2H) ; 7.15 (d, 2H) ; 8.46 (d, 2H) ; 8.53 (s, 1H)。
実施例4.1
実施例4の記載に類似した手順に従って、実施例4.1を製造した。
Figure 2006501232
実施例5
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.137g;0.3ミリモル)、(30)(0.150g,0.6ミリモル)、KCO(0.125g;0.9ミリモル)及びNaI(0.045g;0.3ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で6時間加熱した。この粗製混合物を分取用LC−MS(Symetry C18カラム、AcOH緩衝液、HO−CHCN勾配液)で精製し、残渣を蒸発させ、ペンタン−EtO混合物において結晶させて、実施例5を白い固形物として得た。収率:55%。
MS-ESI: 617 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.28 (m, 4H) ; 1.62 (s, 6H) ; 1.50-1.75 (m, 6H) ; 1.93 (m, 2H) ; 2.08 (m, 2H) ; 2.35 (s, 6H) ; 2.48 (m, 1H) ; 2.68 (m, 2H) ; 2.97 (br s, 2H) ; 3.09 (m, 2H) ; 3.50 (s, 2H) ; 3.62 (s, 2H) ; 3.68 (s, 4H) ; 4.12 (br s, 1H) ; 4.75 (br s, 1H) ; 6.75 (s, 1H) ; 6.94 (s, 1H) ; 7.06 (s, 2H) ; 8.13 (s, 1H)。
中間体(29)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
水素化ナトリウム(44.6g;1.12モル)のDMF(700ml)懸濁液へ10℃で(5)(290g;930ミリモル)のDMF(1l)溶液を5分にわたり加えた。生じた橙色の懸濁液を室温へ温めて、2時間撹拌した。生じた溶液をアセトン/氷浴中で−5℃へ冷やし、(8)(201g;1.02モル)のDMF(1.4l)溶液を1時間の間にわたり加えた。この時間の間に追加のDMF(1l)を加えて、生じた濃厚な沈殿を動かした。生じた懸濁液を室温まで温め、一晩撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この懸濁液を水(6l)へ注ぎ、ジエチルエーテル(3x2l)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ほぼ3lへ濃縮し、水(4x1.5l)、飽和塩水溶液(1l)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、フリー塩基をオフホワイトの固形物として定量的な収率で得た。このフリー塩基(150g;457ミリモル)のジエチルエーテル(1.2l)及びヘプタン(600ml)撹拌溶液へ0℃で1,4−ジオキサン中の4.0M HCl溶液(145ml;570ミリモル)を1時間の間にわたり加えた。生じた濃白色の沈殿を濾過により採取し、ジエチルエーテル−ヘプタン(1:1,500ml)の混合物で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(21)・HCl(160.3g)を白い固形物として得た。収率:96%。
MS-ESI: 328 [M+H]+
(21)(141g;380ミリモル)の2−ブタノール(1.3l)撹拌溶液へ(22)(104g;540ミリモル)及び塩化亜鉛(106g;770ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を100℃で8時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。生じた濃褐色の溶液をロータリーエバポレーターで蒸発乾固させた。生じた濃褐色の残渣をDCM(100ml)に溶かし、濾過し、DCM:酢酸エチル(9:1)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより濾液を精製して、(23)(98g)を茶褐色の固形物として得た。収率:67%。
MS-ESI: 386 [M+H]+
(23)(98g;254ミリモル)のエタノール(1.8l)撹拌溶液へ1N NaOH(1.27l,1270ミリモル)を加えた。生じた溶液を60℃で4時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を室温へ冷やし、エタノールをロータリーエバポレーターで除去した。生じた茶褐色の溶液を5℃へ冷やし、激しく振り混ぜながら濃HClを滴下して、pHを1へ下げた。生じた沈殿を濾過により採取し、水(3x1l)で中性pHになるまで洗浄し、一定重量になるまで50℃の真空オーブンで乾燥させて、(24)(68.3g)をベージュ色の固形物として得た。収率:75%。
MS-ESI: 358 [M+H]+
(24)(35.7g;100ミリモル)及び(27)(57g;150ミリモル)のDCM(1l)撹拌溶液へ0℃でDIPEA(70ml;400ミリモル)及び固体HATU(57g;150ミリモル)を15分の時間にわたり加えた。この反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物をクエン酸の飽和水溶液(350ml)、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(350ml)、及び水(3x350ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固させた。生じた油状の残渣を酢酸エチル(100ml)で摩砕し、生じた沈殿を濾過により採取し、一定重量になるまで40℃の真空オーブンで乾燥させて、(28)(31.4g)をベージュ色の固形物として得た。収率:69%。
MS-ESI: 437 [M+H]+
(28)(29.7g;68.1ミリモル)のDCM(700ml)撹拌溶液へ0℃で純正の塩化チオニル(6ml;81.7ミリモル)を滴下した。この混合物を室温まで温め、2時間の間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発させ、塩化メチレン:AcOEt(9:1)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(29)をベージュ色のフォームとして得た。このフォームをジエチルエーテル(100ml)で摩砕し、生じた固形物を濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x50ml)で洗浄し、一定重量になるまで40℃の真空オーブンで乾燥させて、(29)(26.5g)を白い固形物として得た。収率:85%。
MS-ESI: 454 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) 1.19-1.41 (m, 4H); 1.45-1.59 (m, 10H); 2.32 (s, 6H); 3.14 (t , 2H); 3.83 (t, 4H); 4.13 (br s, 1H); 4.43 (br s, 1H); 6.89-6.93 (2つの重複している s, 2H ); 7.08 (s, 2H)。
中間体アミン(27)は、以下のように合成した:
Figure 2006501232
trans−4−アミノシクロヘキサノール(300g;1.98モル)のイソプロパノール(3.5l)撹拌懸濁液へ0℃でトリエチルアミン(1,1l;7.92モル)に続き、固体のp−トルエンスルホニルクロリド(377g;1.98ミリモル)を30分の時間にわたり加えた。この反応混合物を60℃で2時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。生じた懸濁液を室温へ冷やし、塩酸トリエチルアミンの沈殿を濾過により除去した。濾液をロータリーエバポレーターで蒸発乾固させて無色のオイルを得て、これを酢酸エチル(3l)に溶かし、0.5N HCl(800ml)、水(1.5l)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させて、(25)(456.5g)を白い結晶性固形物として得た。収率:86%。
MS-ESI: 270 [M+H]+
(25)(600g;2.23モル)のTHF(2l)撹拌溶液へ氷/アセトン浴中−10℃で、トリフェニルホスフィン(700g;2.67モル)に続きTHF(1.5l)中のアザジカルボン酸ジtert−ブチル(DTBAD)(564g;2.45モル)を1.5時間の間にわたり加え、内部温度を10℃未満に維持した。氷/アセトン浴を除去し、反応混合物を1.5時間の間にわたり室温まで温めると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発乾固させ、残渣を温MeOH(2.8l)より結晶させた。生じた結晶性の懸濁液を0℃へ冷やし、結晶を濾過により採取し、冷MeOH(2x200ml)で洗浄し、一定重量になるまで真空オーブンで乾燥させて、ほぼ10%(w/w)の酸化トリフェニルホスフィンが通常混在する、(26)(378.2g)を白い結晶性固形物として得た。収率:68%。
MS-ESI: 252 [M+H]+
2つの別々のバッチにおいて:(26)(380g;1.51モル)のTHF(3l)撹拌溶液へ0℃で水酸化アルミニウムリチウム(229.4g;6.04モル)の固体ペレットを窒素のブランケット下に2時間の間にわたり加えた。生じた灰色の懸濁液を室温まで温め、4日間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物をTHF(1l)で希釈し、0℃へ冷やし、固体の硫酸ナトリウム十水和物を2時間の間にわたり激しく振り混ぜながら加えた。発泡が鎮まったときに、生じた懸濁液を濾過し、濾液をHClガスで酸性にして濃白色の沈殿を得て、これを濾過により採取し、THF(2x500ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(108)(バッチ1:86.8g;43%)(バッチ2:97.3g;49%)を白い固形物として得た。最初の濾過により得た濾過ケークを6N NaOH(400ml)に懸濁させ、濾過した。濾液をジエチルエーテル(4l)で抽出した。有機層をHClガスで酸性にして濃白色の沈殿を得て、これを濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x500ml)で洗浄し、一定重量になるまで40℃の真空オーブンで乾燥させて、(27)・HCl(105.9g)を白い固形物として得た。収率:72%。
1H NMR (DMSO-d6) 1.57 (m, 4H); 1.86 (m, 4H); 4.12 (s, 2H); 8.80-9.05 (br s, 1H)。
実施例5.1〜5.3
実施例5の記載に類似した手順に従って、表5の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例6
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[1−オキソ−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチエン−3−イル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(31)(0.050g,0.11ミリモル)、触媒NaI、及びジイソプロピルエチルアミン(93μl,0.55ミリモル)のDMF(3ml)撹拌溶液へ1−(テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−3−チエニル)−ピペラジン(0.044g,0.22ミリモル)を加えた。窒素下に90℃で2時間撹拌した後で、この反応混合物を減圧で蒸発乾固させた。残渣をDCMと水の間に分画し、有機物を塩水で洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。この粗生成物を0〜10% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより精製して、実施例6(0.054g)を黄色いフォームとして得た。収率:79%。
MS-ESI: 637 (M++H)。 1 H NMR(DMSOd6) 1.20-1.40 (m, 4H), 1.47-1.80 (m, 10H), 2.00-2.19 (m, 1H), 2.37 (s, 6H), 2.44-2.65 (m, 9H), 2.90-3.10 (m, 2H), 3.15-3.29 (m, 3H), 3.42 (s, 2H), 4.00-5.00 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.14 (m, 3H), 8.86 (s, 1H)。
(31)の合成
Figure 2006501232
出発材料(31)は、以下のように製造した:
塩化ジエチルアルミニウムのヘキサン中1.0M溶液(25ml;25ミリモル)を(32)(2.0g;5.1ミリモル)のDCM(150ml)冷却溶液へ滴下し、窒素気体下に−20℃で撹拌した。この反応物を0℃へ温め、この温度に30分間保った。これを再び−20℃へ冷却し、塩化クロロアセチル(3.4g;30ミリモル)を加えてから、この反応物を周囲温度へ温め、さらに2時間撹拌した。これを再び−20℃へ冷却し、温度が−10℃より高く上昇しないように、水(20ml)を慎重に加えた。次いで、これを周囲温度へ温めて、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。10〜20% EtOAc/DCMに次いでEtOAcで溶出させるシリカフラッシュカラムで残渣を精製して、(31)(1.35g)を薄黄色の固形物として得た。
MS-ESI: 469.13, 471.12 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.54-1.64 (m, 8H), 1.70 (s, 6H), 2.46 (s, 6H), 4.34-4.56 (m, 2H), 4.70 (m, 2H), 7.23 (s, 2H), 7.33 (s, 2H), 12.45 (br s, 1H)。
化合物32は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(33)(20.75g,50ミリモル)、3,5−ジメチルアセトフェノン(7.5g,50ミリモル)及びアニソール(25ml)の2−ブタノール(25ml)撹拌溶液へHClの4Mジオキサン溶液(15ml)をゆっくり加えた。この混合物を温めて30分間還流した。溶媒の蒸発の後で、粗生成物をAcOEtに沈殿させ、濾過し、EtOAcで洗浄した。この粗生成物をはじめに25/75〜50/50 AcOEt/塩化メチレン勾配液で、次いで10/40/50 MeOH/AcOEt/塩化メチレン勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、塩化メチレンにおける摩砕の後で(32)を薄褐色の固形物として得た。収率:19%。
MS-ESI: 393 [M+H]+
(33)は、中間体(9)の製造についての記載に類似した手順に従って製造した(実施例1を参照のこと)。
1H NMR (CDCl3) : 1.32 (m, 4H); 1.52 (s, 9H); 1.56 (s, 6H); 1.50-1.61 (m, 4H); 4.00-5.00 (br m, 1H+1H); 6.60 (s, 1H); 6.94 (s, 1H)。
実施例6.1〜6.31
実施例6の記載に類似した手順に従って、表6の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
Figure 2006501232
カップリング合成に使用する新規中間体は、以下のように製造した:
実施例6.8の(37)
Figure 2006501232
(34)(1.075g,3.95ミリモル)[実施例6.11の中間体を参照のこと]のDCM(15ml)撹拌溶液へ窒素下に0℃でMCPBA(2.44g,9.88ミリモル)を加えた。0℃で15分間撹拌した後で、飽和メタ酸性亜硫酸水溶液(20ml)の添加により反応を止めた。相を分離させ、有機物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20ml)、飽和塩水(20ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。20% DCM/EtOAcに続いて0〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(36)(0.070g)を黄色い固形物として、(35)(0.65g)をクリーム色の固形物として得た。
(35)
MS-ESI: 289 (M++H)。
1 H NMR(CDCl3) 1.48 (s, 9H), 1.70-1.90 (m, 1H), 2.00-2.18 (m, 1H), 2.69 (d, 1H), 2.73-3.30 (m, 10H), 3.45-3.80 (m, 2H)。
(36)
MS-ESI: 305 (M++H)。
1 H NMR(CDCl3) 1.40-2.15 (m, 11H), 2.93-3.20 (m, 6H), 3.21-3.78 (m, 7H)。
(36)(0.122g,0.40ミリモル)のDCM(2ml)溶液へEtO中1.0M HCl(5ml,5.0ミリモル)を加えた。周囲温度で16時間撹拌した後で、溶媒を減圧で蒸発させて、(37)(0.097g)を黄色い固形物として得た。
MS-ESI: 205 (M++H)。
実施例6.10の(38)
Figure 2006501232
(35)[実施例6.8の中間体を参照のこと](0.1g,0.35ミリモル)のDCM(1ml)溶液へEtO中1.0M HCl(5ml,5.0ミリモル)を加えた。周囲温度で16時間撹拌した後で、溶媒を減圧で蒸発させて、(38)(0.078g)を薄黄色の固形物として得た。
MS-ESI: 189 (M++H)。
実施例6.11の(39)
Figure 2006501232
チオモルホリン(4ml,39.8ミリモル)のDMF(4ml)溶液へN−(tert(ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシピロリジンメタンスルホネート(2.0g,7.55ミリモル)を加えた。窒素下に還流(153℃)で30分間撹拌した後で、この反応混合物を冷やし、減圧で蒸発乾固させた。0〜10% MeOH/DCMで溶出させるシリカのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(34)(2.1g)を茶褐色の固形物として得た。
MS-ESI: 274 (M++H)。
1 H NMR(CDCl3) 1.47 (s, 9H), 1.65-1.85 (m, 1H), 1.86-2.12 (m, 2H), 2.54-3.00 (m, 4H), 3.02-3.16 (m, 1H), 3.19-3.32 (m, 1H), 3.40-3.73 (m, 4H), 3.78-3.88 (m, 2H)。
(27)(0.695g,2.55ミリモル)のDCM(2ml)溶液へEtO中1.0M HCl(8ml,8.0ミリモル)を加えた。周囲温度で16時間撹拌した後で、溶媒を減圧で蒸発させて、(28)(0.53g)を薄褐色の固形物として得た。
MS-ESI: 173 (M++H)。
1 H NMR(CDCl3) 2.20-4.15 (m, 15H), 9.30-10.20 (m, 1H)。
実施例6.14の(41)
Figure 2006501232
N−Boc−ピペラジン酢酸(1.00g,4.10ミリモル)、2,6−ジメチルモルホリン(605μl,4.92ミリモル)、3−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.836g,6.15ミリモル)、及びジイソプロピルエチルアミン(2.14ml,12.31ミリモル)のDCM(30ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度でEDC(1.18g,6.15ミリモル)を加えた。16時間撹拌した後で、水(20ml)の添加により反応を止めた。相を分離させ、有機物を飽和塩水(20ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。0〜10% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(40)(1.31g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 342 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.20 (d, 6H), 1.46 (s, 9H), 2.34 (dd, 1H), 2.40-2.55 (m, 4H), 2.75 (dd, 1H), 3.10 (d, 1H), 3.27 (d, 1H), 3.35-3.60 (m, 6H), 3.94 (d, 1H), 4.40 (d, 1H)。
(40)(0.58g,1.70ミリモル)のDCM(2ml)溶液へEtO中1.0M HCl(10ml,10.0ミリモル)を加えた。周囲温度で16時間撹拌した後で、濃HCl(1ml)を加えた。2時間撹拌した後で、溶媒を減圧で除去して、(41)(0.46g)を黄色い固形物として得た。
MS-ESI: 242 (M++H)。NMR(CDCl3, δ値) 1.13 (d, 6H), 2.35 (t, 1H), 2.70 (t, 1H), 3.25-3.80 (m, 11H), 4.20 (d, 1H), 4.30-4.48 (m, 1H), 4.50-4.70 (m, 1H), 10.17 (s, 1H)。
実施例6.15の(43)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(75ml)中のN−Boc−4−ピペリジンカルボン酸(2.0g,8.72ミリモル)、チオモルホリン(1.2g,11.63ミリモル)、DMAP(4.3g,35.2ミリモル)及びEDC(2.2g,11.48ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。残渣をEtOで摩砕して、白い固形物、(42)(2.25g)を得た。
1 H NMR(CDCl3) 1.44 (s, 9H), 1.55-1.82 (m, 4H), 2.50-2.89 (m, 5H), 2.87 (t, 2H), 3.87-3.97 (m, 4H), 4.04-4.28 (m, 2H)。
(42)(0.7g,2.2モル)のDCM(50ml)溶液へHClの1.0M EtO溶液(5ml,5ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。白い沈殿を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、(43)(0.55g)を得た。
MS-ESI: 215 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.73 (m, 4H), 2.43-2.69 (m, 4H), 2.80-3.00 (m, 3H), 3.15-3.35 (m, 2H), 3.70 (m, 4H), 8.71 (br s, 1H), 9.09 (br s, 1H)。
実施例6.16の(45)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(40ml)中のN−Boc−ピペラジン(0.71g,3.82ミリモル)、ウラシル−6−酢酸(0.5g,2.94ミリモル)、DMAP(1.44g,11.79ミリモル)及びEDC(0.736g,3.84ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液(50ml)で処理して白い沈殿を得て、これを濾過し、水、DCMで洗浄し、乾燥させて、(44)(0.375g)を得た。
1 H NMR(DMSOd6) 1.53 (s, 9H), 3.40-3.60 (m, 8H), 3.62 (s, 2H), 5.44 (s, 1H), 10.81 (br s, 1H), 11.04 (br s, 1H)。
(44)(0.36g,1.06ミリモル)のジオキサン(30ml)溶液へジオキサン中4.0M HCl(10ml,40ミリモル)を加え、この混合物を窒素の気体下に72時間撹拌した。白い沈殿を濾過し、より多くのジオキサンに次いでEtOで洗浄し、乾燥させて、(45)(0.26g)を得た。
MS-ESI: 239 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 3.08-3.33 (m, 4H), 3.65 (s, 1H), 3.80 (m, 4H), 5.45 (s, 1H), 9.60 (br s, 2H), 10.82 (br s, 1H), 11.05 (br s, 1H)。
実施例6.17の(47)
Figure 2006501232
N−Boc−ピペラジン酢酸(1.00g,4.10ミリモル)、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1.]オクタン(0.556g,4.92ミリモル)、3−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.836g,6.15ミリモル)、及びジイソプロピルエチルアミン(2.14ml,12.31ミリモル)のDCM(20ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度でEDC(1.18g,6.15ミリモル)を加えた。16時間撹拌した後で、水(20ml)の添加により反応を止めた。相を分離させ、有機物を飽和塩水(20ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。0〜10% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(46)(0.780g)を白い固形物として得た.
MS-ESI: 340 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.45 (s, 9H), 1.80-2.00 (m, 4H), 2.30-2.58 (m, 4H), 2.85-3.04 (m, 2H), 3.25 (d, 1H), 3.30-3.57 (m, 3H), 3.78 (d, 1H), 4.12 (d, 1H), 4.36 (d, 3H)。
(46)(0.78g,2.30ミリモル)のDCM(1.5ml)溶液へEtO中1.0M HCl(10ml,10.0ミリモル)と濃HCl(0.5ml)を加えた。周囲温度で4時間撹拌した後で、溶媒を減圧で除去して、(47)(0.633g)を黄色い固形フォームとして得た。
実施例6.18の(49)
Figure 2006501232
DMA(20ml)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(トシルオキシメチル)−ピペリジン(0.5g,1.35ミリモル)、ピペラジン−2−オン(0.298g,2.96ミリモル)、DIPEA(0.525g,4.06ミリモル)の混合物を窒素気体下に60℃で16時間撹拌した。DMAを減圧で蒸発させ、1.0Mクエン酸水溶液とDCMの間に残渣を分画した。有機層を分離し、乾燥させて、蒸発乾固させた。EtOAc〜20% MEOH/EtOAcで溶出させるシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりこれを精製して、(48)(0.25g)を固形フォームとして得た。
MS-ESI: 298 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 0.97-1.16 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.70-1.88 (m, 3H), 2.29 (d, 2H), 2.73-2.92 (m, 2H), 2.99 (s, 2H), 3.23 (m, 2H), 3.40 (s, 2H), 4.00 and 4.04 (2s, 2H), 7.80 (s, 1H)。
(48)(0.2g,0.67ミリモル)のジオキサン(40ml)溶液へジオキサン中4.0M HCl(10ml,40ミリモル)を加え、この混合物を窒素の気体下に72時間撹拌した。ジオキサンを減圧で蒸発させて、ゴム状の固形物を得た。これをEtOとともに3時間撹拌し、生じた白い固形物を遠心分離により単離し、乾燥させて、(49)(0.156g)を得た。
MS-ESI: 198 (M++H)。
1 H NMR(DMSOd6) 1.42-1.60 (m, 2H), 2.22-2.35 (m, 3H), 2.97 (t, 2H), 3.18 (d, 2H), 3.36 and 3.40 (2s, 2H), 3.38-4.00 (m, 6H)。
実施例6.19の(52)
Figure 2006501232
DCM(50ml)中の(50)(1.5g,4.57ミリモル)[実施例6.21の中間体を参照のこと]及びMCPBA(70%)(2.25g,9.14ミリモル)の混合物を窒素気体下に48時間撹拌した。次いで、これを飽和重炭酸ナトリウム溶液(2x50ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。残渣をEtOで洗浄し、乾燥させて、(51)(1.65g)を白い固形物として得た.
MS-ESI: 361 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.06-1.24 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.68-1.80 (m, 2H), 1.90-2.06 (m, 1H), 2.44 (d, 2H), 2.70-2.92 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 3.90-4.08 (m, 6H)。
(51)(1.4g,3.9ミリモル)のDCM(60ml)溶液へEtO中1.0M HCl溶液(19.4ml,19.4ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。白い沈殿を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、(52)(0.96g)を得た。
MS-ESI: 261 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.40-1.60 (m, 2H), 1.86-2.00 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 1H), 2.50 (d, 2H), 2.88-3.05 (q, 2H), 3.20 (m, 2H), 3.24-3.40 (m, 2H), 3.56 (m, 2H), 3.97 (m, 4H), 8.95 (br s, 1H), 9.02 (br s, 1H)。
実施例6.20の(54)
Figure 2006501232
DCM(75ml)中の(42)(1g,3.18ミリモル)[実施例6.15の中間体を参照のこと]及びMCPBA(70%)(1.65g,6.7ミリモル)の混合物を窒素気体下に72時間撹拌した。次いで、これを飽和重炭酸ナトリウム溶液(2x50ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。残渣をEtOで洗浄し、乾燥させて、(53)(1g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 369 (M++Na)。 1 H NMR(DMSOd6) 1.29-1.52 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.55-1.72 (m, 2H), 2.64-2.96 (m, 3H), 3.00-3.28 (m, 4H), 3.72-4.00 (m, 6H)。
(53)(1g,2.9ミリモル)のDCM(80ml)溶液へEtO中1.0M HCl溶液(10ml,10ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。白い沈殿を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、(54)(0.65g)を得た。
MS-ESI: 247 (M++H)。
1 H NMR(DMSOd6) 1.75-2.00 (m, 4H), 2.91-3.45 (m, 9H), 3.91 (m, 4H), 8.80 (br s, 1H), 9.10 (br s, 1H)。
実施例6.21の(55)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(80ml)中のN−Boc−4−ピペリジン−酢酸(2.0g,8.2ミリモル)、チオモルホリン(1g,9.7ミリモル)、DMAP(4.0g,32.8ミリモル)及びEDC(2.0g,10.4ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液(2x50ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。50〜80% EtOAc/イソヘキサンで溶出させるシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(50)(2.1g)を白い固形物として得た。
1 H NMR(CDCl3) 1.03-1.22 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.67-1.80 (m, 2H), 1.90-2.05 (m, 1H), 2.22 (d, 2H), 2.58-2.64 (m, 4H), 2.74 (t, 2H), 3.75 (t, 2H), 3.90 (t, 2H), 4.00-4.20 (m, 2H)。
(50)(0.5g,1.5ミリモル)のDCM(30ml)溶液へEtO中1.0M HCl溶液(10ml,10ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。白い沈殿を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、(55)(0.33g)を得た。
MS-ESI: 229 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.40-1.60 (m, 2H), 1.84-2.00 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 1H), 2.40 (d, 2H), 2.55-2.68 (m, 2H), 2.68-2.78 (m, 2H), 2.82-3.04 (q, 2H), 3.20-3.40 (m, 2H), 3.80 (m, 4H), 8.97 (br s, 1H), 9.15 (br s, 1H)。
実施例6.23の(53)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(60ml)中のN−Boc−4−ピペリジン−酢酸(1.0g,4.1ミリモル)、ピロリジン(0.38g,5.3ミリモル)、DMAP(2.0g,16.4ミリモル)及びEDC(1.0g,5.2ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液(2x50ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。残渣を摩砕し、EtOで洗浄して、白い固形物、(56)(1.15g)を得た。
1 H NMR(CDCl3) 1.04-1.21 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.68-1.79 (m, 2H), 1.80-2.13 (m, 5H), 2.18 (d, 2H), 2.72 (t, 2H), 3.40 (t, 2H), 3.46 (t, 2H), 3.98-4.20 (m, 2H)。
(56)(1g,3.6ミリモル)のDCM(50ml)溶液へEtO中1.0M HCl溶液(20ml,20ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。溶媒をデカントし、ゴム状の固形物をEtOで洗浄してから、より多くのEtOとともに18時間撹拌した。沈殿を濾過し、乾燥させて、(57)(0.7g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 197 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.40-1.60 (m, 2H), 1.80-2.02 (m, 6H), 2.02-2.20 (m, 1H), 2.30 (d, 2H), 2.94 (q, 2H), 3.20-3.32 (m, 2H), 3.37 (t, 2H), 3.48 (t, 2H), 9.00 (br s, 1H), 9.20 (br s, 1H)。
実施例6.24の(59)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(40ml)中のN−Boc−ピペラジン酢酸(0.5g,2.05ミリモル)、ピペラジン−2−オン(0.3g,3.075ミリモル)、DMAP(1.25g,10.23ミリモル)及びEDC(0.51g,2.7ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液で洗浄し、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。EtOAc〜20% MeOH/EtOAcで溶出させるシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(58)(0.38g)を固形フォームとして得た。
MS-ESI: 327 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.50 (s, 9H), 2.48 (t, 4H), 3.20-3.48 (m, 8H), 3.70 and 3.80 (2t, 2H), 4.02 and 4.25 (2s, 2H), 8.12 (s, 1H)。
(58)(0.34g,0.094ミリモル)のジオキサン(50ml)溶液へジオキサン中4.0M HCl(10ml,40ミリモル)を加え、この混合物を窒素の気体下に16時間撹拌した。ジオキサンを減圧で蒸発させ、ゴム状の固形物を得た。これをEtOとともに3時間撹拌し、生じた白い固形物を遠心分離によって単離し、乾燥させて、(59)(0.224g)を得た。
MS-ESI: 227 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 3.26-3.80 (m, 12H), 4.10 (d, 2H), 4.57 (s, 1H), 4.64 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 10.22 (br s, 2H), 3.34-3.55。
実施例6.25の(61)
Figure 2006501232
DMA(50ml)中の1−Boc−ピペラジン(1.0g,5.4ミリモル)、6−クロロメチルウラシル(0.9g,5.6ミリモル)及び炭酸カリウム(1.5g,10.9ミリモル)の混合物を窒素気体下に周囲温度で16時間撹拌した。DMAを減圧で蒸発させ、残渣を水(30ml)とともに撹拌し、1.0Mクエン酸水溶液でpH6〜7へ酸性化した。生じた白い固形の沈殿を濾過し、乾燥させて、(60)(1.0g)を得た。
MS-ESI: 311 (M++H)。 1 H NMR(DMSOd6) 1.38 (s, 9H), 2.35 (t, 4H), 3.18 (s, 2H), 3.24-3.45 (m, 4H), 5.47 (s, 1H), 10.64 (br s, 1H), 10.91 (br s, 1H)。
(60)(0.55g,1.8ミリモル)のDCM(10ml)撹拌懸濁液へトリエチルシラン(1.0ml,12ミリモル)に次いでTFA(40ml)を窒素気体下に加えた。次いで、これを周囲温度で1時間撹拌した。TFAとDCMを減圧で蒸発させ、残渣をEtOで洗浄し、乾燥させて、(61)(0.5g)をクリーム色の固形物として得た。
MS-ESI: 211 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 2.61 (t, 4H), 3.10 (m, 4H), 3.20 (s, 2H), 5.50 (s, 1H), 8.60 (br s, 2H), 10.65 (br s, 1H), 10.94 (br s, 1H)。
実施例6.26の(63)
Figure 2006501232
N−Boc−3−ピロリジノン(0.3g;1.62ミリモル)、3−メチルアミノ−テトラヒドロチオフェン−1−ジオキシド塩酸塩(0.15g,0.81ミリモル)、シアノホウ水素化ナトリウム(0.102g,1.62ミリモル)、及び3A分子篩い(0.3g)のMeOH(3ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度で氷酢酸(230μl,4.02ミリモル)を滴下した。16時間撹拌した後で、この反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧で蒸発乾固させた。残渣をDCM(30ml)と飽和NaHCO(20ml)の間に分画し、有機物を分離し、飽和塩水(20ml)でさらに洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。80% EtOAc/DCMに次いで2〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(62)(0.16g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 319 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.47 (s, 9H), 1.70-1.90 (m, 1H), 1.95-2.10 (m, 1H), 2.12-2.40 (m, 5H), 2.90-3.35 (m, 7H), 3.40-3.73 (m, 3H)。
(62)(0.16g,0.50ミリモル)のDCM(3ml)溶液へEtO中1.0M HCl(2.5ml,2.5ミリモル)と濃HCl(0.5ml)を加えた。周囲温度で3時間撹拌した後で、溶媒を減圧で蒸発させて、(63)(0.128g)を黄色い固形物として得た。
MS-ESI: 219 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 2.10-2.40 (m, 17H), 9.73 (s, 1H)。
実施例6.27の(65)
Figure 2006501232
N−Boc−ピペラジン(1.0g,5.38ミリモル)、テトラヒドロ−チオフェン−3−オン(919ml,10.76ミリモル)、シアノホウ水素化ナトリウム(0.677g,10.75ミリモル)及び3A分子篩い(2.0g)のMeOH(20ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度で氷酢酸(1.54ml,26.9ミリモル)を滴下した。16時間撹拌した後で、この反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧で蒸発乾固させた。残渣をDCM(50ml)と飽和NaHCO(30ml)の間に分画し、有機物を分離し、飽和塩水(30ml)でさらに洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。10〜40% EtOAc/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(64)(0.74g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 273 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.45 (s, 9H), 1.75-1.90 (m, 1H), 2.20-2.32 (m, 1H), 2.40-2.60 (m, 4H), 2.65-2.79 (m, 1H), 2.80-3.00 (m, 4H), 3.34-3.55 (m, 4H)。
(64)(0.37g,1.36ミリモル)のDCM(2ml)溶液へEtO中1.0M HCl(6.8ml,6.8ミリモル)と濃HCl(0.5ml)を加えた。周囲温度で3時間撹拌した後で、溶媒を除去して、(65)(0.283g)を黄色い固形物として得た。
MS-ESI: 173 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 2.00-2.25 (m, 2H), 2.75-4.00 (m, 13H), 9.65 (br s, 1H)。
実施例6.28の(67)
Figure 2006501232
ジクロロメタン(60ml)中のN−Boc−4−ピペラジン−酢酸塩酸塩二水和物(0.4g,1.26ミリモル)、N−メチル−2−ピペラジノン(0.194g,1.7ミリモル)、DMAP(1.0g,8.2ミリモル)及びEDC(0.4g,2.1ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を1.0Mクエン酸水溶液(2x50ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機物を分離し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。10〜20% MeOH/EtOAcで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(66)(0.3g)を固形フォームとして得た。
MS-ESI: 341 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.50 (s, 9H), 2.48 (m, 4H), 2.97 (s, 3H), 3.22-3.56 (m, 8H), 3.78 & 3.90 (2t, 2H), 4.09 & 4.29 (2s, 2H)。
(66)(0.26g,0.76ミリモル)のDCM(50ml)溶液へEtO中1.0M HCl溶液(7.6ml,7.6ミリモル)を加え、この混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。沈殿を濾過し、EtOで洗浄し、乾燥させて、(67)(0.145g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 241 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 3.00 (s, 3H), 3.36-3.89 (m, 12H), 4.15 (s, 2H), 4.54 & 4.62 (2s, 2H), 10.08-10.25 (v.br s, 2H)。
実施例6.29の(71)
Figure 2006501232
4−Boc−2−メチルピペラジン(2.0g,10.0ミリモル)、ヨウ化ナトリウム(0.1g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.48ml,20ミリモル)のDCM(50ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度でブロモ酢酸メチル(3.06g,20.0ミリモル)を加えた。16時間撹拌した後で、この反応混合物を水(30ml)、塩水(30ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。0〜8% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(68)(2.7g)を黄色いオイルとして得た。
MS-ESI: 273 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.05 (d, 3H), 1.47 (s, 9H), 2.50-2.85 (m, 4H), 3.03-3.13 (m, 1H), 3.34 (d, 1H), 3.44 (d, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.71-3.82 (m, 2H)。
(68)(2.7g,9.9ミリモル)のTHF(150ml)溶液へ2.0M NaOH(25ml,49.6ミリモル)を加えた。周囲温度で72時間撹拌した後で、この反応混合物を2N HClでpH7へ調整し、溶媒を蒸発させた。残渣を水とEtOAcの間に分画し、有機物を分離し、乾燥させ、蒸発乾固させて、(69)(2.56g)を黄色い固形物として得た.
MS-ESI: 259 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 0.93 (d, 3H), 1.35 (s, 9H), 2.40-2.80 (m, 4H), 2.86-3.02 (m, 1H), 3.15 (d, 1H), 3.25 (d, 1H), 3.50-3.70 (m, 2H)。
DMF(30ml)中の(69)(1.28g,5.0ミリモル)、ピロリジン(829μl,9.9ミリモル)、HOBt(1.0g,7.4ミリモル)及びEDC(1.7g,8.9ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を減圧で蒸発させ、残渣をDCM(50ml)と水(50ml)の間に分画した。有機相を塩水(20ml)で洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。0〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(70)(0.904g)を黄色いオイルとして得た。
MS-ESI: 312 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.05 (d, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.75-2.02 (m, 5H), 2.38-2.50 (m, 1H), 2.52-2.66 (m, 1H), 2.70-2.80 (m, 2H), 3.02 (d, 1H), 3.09-3.20 (m, 1H), 3.37-3.60 (m, 5H), 3.62-3.80 (m, 1H)。
(70)(0.9g,2.9ミリモル)のDCM(3ml)及びEtO(10ml)溶液へ10N HCl(0.9ml,29ミリモル)を加え、この混合物を周囲温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、さらにトルエンと共沸させた後で、MeOH/EtOで摩砕して、(71)(0.42g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 212 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.00-1.35 (m, 3H), 1.68-1.97(m, 4H), 2.80-3.80 (m, 13H)。
実施例6.30の(73)
Figure 2006501232
DMF(30ml)中の(69)(1.28g,5.0ミリモル)、モルホリン(872μl,9.9ミリモル)、DIPEA(2.58g,20ミリモル)、HOBt(1.0g,7.4ミリモル)及びEDC(1.7g,8.9ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を蒸発させ、残渣をDCM(50ml)と水(50ml)の間に分画した。有機相を塩水(20ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。0〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(72)(1.28g)を黄色いオイルとして得た。
MS-ESI: 328.2 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.05 (d, 3H), 1.48 (s, 9H), 2.30-2.40 (m, 1H), 2.41-2.55 (m, 1H), 2.70-2.80 (m, 1H), 2.95-3.07 (m, 1H), 3.10-3.20 (m, 1H), 3.40-3.83 (m, 12H)。
(72)(1.28g,3.9ミリモル)のDCM(3ml)及びEtO(10ml)溶液へ10N HCl(0.6ml,20ミリモル)を加え、この混合物を周囲温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、トルエンと共沸させた後で、MeOH/EtOで摩砕して、(73)(0.77g)を白い固形物として得た。
MS-ESI: 228 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.20-1.44 (m, 3H), 3.20-3.75 (m, 14H), 3.83-4.03 (m, 1H), 4.30-4.60 (m, 2H)。
実施例6.31の(77)
Figure 2006501232
(1S,4S)−(−)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]−ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.5g,2.5ミリモル)、ヨウ化ナトリウム(0.1g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.32ml,7.6ミリモル)のDCM(10ml)撹拌溶液へ窒素下に周囲温度でブロモ酢酸メチル(771mg,5.0ミリモル)を加えた。16時間撹拌した後で、この反応混合物を水(30ml)、塩水(30ml)で洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。0〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(74)(0.25g)を黄色いオイルとして得た。
MS-ESI: 271 (M++H)。
(74)(0.25g,0.9ミリモル)のTHF(3ml)溶液へ2.0M NaOH(2.3ml,4.6ミリモル)を加えた。周囲温度で24時間撹拌した後で、この反応混合物を2N HClでpH7へ調整し、溶媒を蒸発させた。残渣を水とEtOAcの間に分画し、有機物を分離し、乾燥させ、蒸発乾固させて、(75)(0.238g)を黄色い固形物として得た。
MS-ESI: 257 (M++H)。
DMF(5ml)中の(75)(0.119g,0.5ミリモル)、モルホリン(82μl,0.9ミリモル)、HOBt(0.095g,0.7ミリモル)、DIPEA(0.26g,2.0ミリモル)及びEDC(0.161g,0.8ミリモル)の混合物を窒素気体下に16時間撹拌した。この反応混合物を蒸発させ、残渣をDCM(20ml)と水(10ml)の間に分画した。有機相を塩水(10ml)で洗浄し、乾燥させて、減圧で蒸発乾固させた。0〜5% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(76)(0.03g)を黄色いオイルとして得た。
MS-ESI: 326 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.48 (s, 9H), 1.64-1.97 (m, 2H), 2.54-2.80 (m, 1H), 2.87-3.10 (m, 1H), 3.12-3.28 (m, 1H), 3.30-3.80 (m, 12H), 4.30 (d, 1H)。
(76)(0.03g,0.09ミリモル)のDCM(0.5ml)溶液へEtO中2N HCl(460μl,0.9ミリモル)を加え、周囲温度で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、(77)(0.024g)を黄色いガラスとして得た。
MS-ESI: 226 (M++H)。
実施例7
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[1−オキソ−2−メチル−2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(78)(0.1g,0.21ミリモル)、触媒NaI、及びジイソプロピルエチルアミン(180μl,1.04ミリモル)のDMF(3ml)撹拌溶液へ1−(テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−3−チエニル)−ピペラジン(0.084g,0.41ミリモル)を加えた。N下に90℃で16時間撹拌した後で、この反応混合物を減圧で蒸発乾固させた。残渣をDCM(10ml)と水(5ml)の間に分画し、有機物を分離し、塩水(5ml)で洗浄し、乾燥させて、蒸発乾固させた。0〜4% MeOH/DCMで溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、実施例7(0.068g)を黄色い固形フォームとして得た。収率:51%。
MS-ESI: 651 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.18 (d, 3H), 1.20-1.40 (m, 4H), 1.45-1.80 (m, 10H), 1.98-2.13 (m, 1H), 2.25-2.65 (m, 15H), 2.85-3.10 (m, 2H), 3.11-3.30 (m, 3H), 3.70-3.80 (m, 1H), 4.00-5.00 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.20 (s, 1H), 8.98 (s, 1H)。
(78)の合成
Figure 2006501232
(78)は、塩化クロロアセチルの代わりに2−クロロプロピオニルクロリドを、DCMの代わりにDCEを使用して、(31)の合成に類似したやり方で製造した(実施例6を参照のこと)。
MS-ESI: 482.95, 484.91 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.2-1.6 (m, 8H), 1.50 and 1.52 (2s, 6H), 1.54 (d, 3H), 2.32 (s, 6H), 4.12-4.40 (m, 2H), 5.00 (q, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.20 (s, 2H), 12.40 (br s, 1H)。
実施例7.1〜7.2
実施例7の記載に類似した手順に従って、表7の化合物を製造した。
Figure 2006501232
側鎖中間体の合成について、実施例7.1には実施例6.3、そして実施例7.2には実施例6.13が読者の参考になる。
実施例8
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[1−オキソ−3−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}プロピル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例8は、実施例6の方法と(31)の代わりに(79)を使用して、製造した。
MS-ESI: 651 (M++H)。
出発材料の(79)は、(31)の製造における手順と塩化クロロアセチルの代わりに3−クロロプロピオニルクロリドを使用して、(32)より製造した。
MS-ESI: 482.92, 484.90 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.2-1.6 (m, 8H), 1.57 (s, 6H), 2.33 (s, 6H), 3.05 (t, 2H), 3.82 (t, 2H), 4.02-4.39 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.20 (s, 2H), 12.21 (br s, 1H)。
実施例8.1〜8.5
実施例8の記載に類似した手順に従って、表8の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例9
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[1−オキソ−2,2−ジメチル−3−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}プロピル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例9は、実施例6の方法と(31)の代わりに(80)を使用して、72時間加熱して製造した。
MS-ESI: 672 (M++H)。 1 H NMR (CDCl3) 1.08-1.75 (m, 8H), 1.18 (s, 6H), 1.73 (s, 6H), 1.75-2.00 (m, 4H), 2.32 (s, 6H), 2.20-2.75 (m, 12H), 3.05 (s, 2H), 3.38-3.55 (m, 2H), 4.10-4.80 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.09 (s, 2H), 8.54 (s, 1H)。
出発材料の(80)は、(31)の製造における手順と塩化クロロアセチルの代わりに3−クロロプロピバロイルクロリドを使用して、(32)より製造した。
MS-ESI: 511 (M++H)。 1 H NMR (DMSOd6) 1.20 (s, 6H), 1.20-1.60 (m, 8H), 1.52 (s, 6H), 2.27 (s, 6H), 3.80 (s, 2H), 4.04.4.40 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 7.04 (s, 2H), 7.26 (s, 1H), 12.10 (br s, 1H)。
実施例9.1は、実施例9を製造するために使用する手順と適切な出発材料によって合成した:
Figure 2006501232
MS-ESI: 688 (M++H)。 1 H NMR (DMSO d6) 1.19-1.65 (m, 7H), 1.51 (s, 6H), 1.80-2.00 (m, 1H), 2.08-2.60 (m, 8H), 2.24 (s, 6H), 2.29 (s, 6H), 2.60-2.80 (m, 3H), 2.71 & 2.89 (2s, 2H), 2.80-2.95 (m, 1H), 2.95-3.40 (m, 6H), 4.09-4.45 (m, 2H), 7.04 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.17 (s, 2H), 12.13 (br s, 1H)。
実施例10
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(4ml)中の(29)(0.182g;0.4ミリモル)、N−(ピロリジノカルボニルメチル)ピペラジン(0.095g,0.48ミリモル)、NaI(0.072g;0.48ミリモル)及びKCO(0.067g;0.48ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に80℃で8時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、2〜5%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例10を固形物として得た。収率:42%。
1H NMR (CDCl3): 1.15-1.4 (m, 6H); 1.45-1.75 (m, 6H); 1.59 (s, 6H); 1.8-2 (m, 4H); 2.32 (s, 6H); 2.45-2.75 (m, 6H); 2.9-3 (m, 2H); 3.1 (s, 2H); 3.44-3.5 (m, 4H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.92 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。MS-ESI: 616 [M+H]+
実施例11
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(5ml)中の(18)(0.252g;0.5ミリモル)、6−クロロメチルウラシル(0.088g;0.55ミリモル)、KCO(0.076g;0.55ミリモル)及びNaI(0.082g;0.55ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で4時間加熱した。5〜10% MeOH/CHClの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの混合物を精製して、実施例11を固形物として得た。収率:63%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.6 (s, 6H); 1.4-1.8 (m, 4H); 2.34 (s, 6H); 2.4-2.7 (m, 10H); 2.85-2.95 (m, 2H); 3.3 (s, 2H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 5.53 (s, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.05-8.2 (m, 2H)。MS-ESI: 629 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
アセトニトリル(120ml)中の(29)(12.4g;0.027モル)、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン(10.15g;0.054モル)、KCO(7.52g;0.054モル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。この混合物を蒸発させて、酢酸エチル/石油エーテルの50〜100%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(81)を得た。収率:94%。
1H NMR (CDCl3): 1.15-1.4 (m, 4H); 1.45-1.8 (m, 4H); 1.44 (s, 9H); 1.6 (s, 6H); 2.33 (s, 6H); 2.35-2.5 (m, 4H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3 (m, 2H); 3.4-3.5 (m, 4H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.71 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。
(81)(15.32g;0.025モル)の塩化メチレン(250ml)溶液へ0℃でTFA(95ml)を加えた。周囲温度で1時間撹拌した後で、この混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH(100ml)で処理し、MeOH中3.5N NH/CHClの5〜8%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテルでの摩砕の後で(18)を固形物として得た。収率:95%。
1H NMR (CDCl3): 1.15-1.4 (m, 4H); 1.45-1.75 (m, 4H); 1.6 (s, 6H); 2.33 (s, 6H); 2.5 (m, 4H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.85-3 (m, 6H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.92 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。
実施例11.1〜11.7
実施例11の記載に類似した手順に従って、表11の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例12
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(モルホリノカルボニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(18)(0.185g;0.367ミリモル)及びトリエチルアミン(0.054ml;0.385ミリモル)のアセトニトリル(4ml)懸濁液へアルゴン気体下に0℃で4−モルホリンカルボニルクロリド(0.058g;0.367ミリモル)を加えた。この混合物を周囲温度で3時間撹拌した。蒸発乾固の後で、5〜7%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、エーテルにおける摩砕の後で実施例12を固形物として得た。収率:60%。
1H NMR (CDCl3): 1.15-1.4 (m, 4H); 1.6 (s, 6H); 2.45-2.8 (m, 4H); 2.33 (s, 6H); 2.47-2.50 (m, 4H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3 (m, 2H); 3.15-3.4 (m, 8H); 3.6-3.7 (m, 4H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.7 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.03 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。MS-ESI: 618 [M+H]+
実施例12.1〜12.7
実施例12の記載に類似した手順に従って、表12の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例13
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例13は、実施例11の記載に類似した手順に従って製造した。収率:89%。
1H NMR (CDCl3): 1.2-1.4 (m, 4H); 1.63 (s, 6H); 1.5-1.8 (m, 4H); 2.36 (s, 6H); 2.63 (s, 6H); 2.5-2.7 (m, 10H); 2.9-3 (m, 2H); 3.18 (s, 2H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.65-4.85 (m, 1H); 6.75 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.08 (s, 2H); 8.52 (s, 1H)。MS-ESI: 590 [M+H]+
実施例14
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例14は、実施例10の記載に類似した手順に従って製造した。収率:68%。
1H NMR (CDCl3) : 1.15 (d, 6H); 1.2-1.4 (m, 4H); 1.6 (s, 6H); 1.5-1.8 (m, 4H); 2.3 (s, 6H); 2.45-2.7 (m, 10H); 2.85-3 (m, 2H); 2.95 (s, 2H); 4-4.20 (m, br, 2H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.71 (s, 1H); 6.93 (m, 2H); 7.04 (s, 2H); 8.12 (s, 1H)。MS-ESI: 604[M+H]+
実施例15
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例15は、実施例10の記載に類似した手順に従って製造した。収率:73%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-1.7 (m, 4H); 1.6 (s, 6H); 1.8-2.3 (m, 4H); 2.35 (s, 6H); 2.4-2.55 (m, 4H); 2.65-2.75 (m, 2H); 2.9-3 (m, 2H); 3.5-3.7 (m, 4H); 3.8-4 (m, 2H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.6 (m, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。MS-ESI: 603 [M+H]+
実施例16
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{ヒドロキシエトキシエチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例16は、実施例10の記載に類似した手順に従って製造した。収率:34%。
1H NMR (DMSOd6) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-1.65 (m, 4H); 1.55 (s, 6H); 2.34 (s, 6H); 2.4-2.7 (m, 12H); 2.9 (br s, 2H); 3.48 (t, 2H); 3.56 (t, 2H); 3.58 (br s, 2H); 4.1 (br s, 1H); 4.6 (br s, 1H); 6.73 (br s, 1H); 6.9 (s, 1H); 7.08 (s, 2H); 11-12 (br s, 1H)。MS-ESI: 593 [M+H]+
実施例17
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例17は、実施例11の記載に類似した手順に従って製造した。収率:54%。
1H NMR (CDCl3) (δ ppm) 1.22-1.44 (m, 4H); 1.52-1.79 (m, 10H); 2.34 (s, 6H); 2.44-2.73 (m, 8H); 2.93 (m , 2H); 3.26 (s, 2H); 3.34 (s, 3H); 3.42 (s, 3H); 4.10 (br s, 1H); 5.75 (br s, 1H) ; 5.73 (s, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.03 (s, 2H); 8.12 (s, 1H)。MS-ESI: 657[M+H]+
実施例18
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{ピペリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例18は、実施例11の記載に類似した手順に従って製造した。収率:50%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 6H); 1.6 (s, 6H); 1.5-1.8 (m, 10H); 2.35 (s, 6H); 2.45-2.7 (m, 8H); 2.9-3 (m, 2H); 3.17 (s, 2H); 3.45-3.6 (m, 4H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 6.6-6.8 (m, br, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.11 (s, 1H)。MS-ESI: 630 [M+H]+
実施例19
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{アゼチジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例19は、実施例11の記載に類似した手順に従って製造した。収率:50%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 6H); 1.45-1.8 (m, 6H); 1.6 (s, 6H); 2.25-2.35 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.45-2.7 (m, 6H); 2.9-3 (m, 2H); 3.00 (s, 2H); 4.0-4.1 (m, 2H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.2-4.3 (m, 2H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.15 (1H)。MS-ESI: 602 [M+H]+
実施例20
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−ピリド−4−イルピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(2ml)中の(29)(0.252g;0.555ミリモル)、4−(4−ピペリジニル)ピリジン(0.090g,0.555ミリモル)、KCO(0.092g;0.66ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で2時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、5〜7%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例20を固形物として得た。収率:34%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.45 (m, 4H); 1.65 (s, 6H); 1.5-1.8 (m, 4H); 1.8-1.95 (m, 4H); 2.18 (t, 2H); 2.38 (s, 6H); 2.5-2.6 (m, 1H); 2.7-2.8 (m, 2H); 2.95-3.05 (m, 2H); 3.15-3.25 (m, 2H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.65-4.85 (m, br, 1H); 6.78 (s, 1H); 6.98 (s, 1H); 7.10 (s, 2H); 7.18 (d, 2H); 8.22 (s, 1H); 8.53 (d, 2H)。MS-ESI: 581 [M+H]+
実施例20.1〜20.6
実施例20の記載に類似した手順に従って、表20の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例21
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロチエン−3−イル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
DMF(4ml)中の(29)(0.28g;0.5ミリモル)、1−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1−γ−(6)−チオフェン−3−イル)−ピペラジン(0.24g;1.ミリモル)、DIEA(0.435ml;2.5ミリモル)及びNaI(0.074g;0.5ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に110℃で24時間加熱した。酢酸エチルでの抽出と蒸発の後で、塩化メチレン/MeOH中3.5N NHで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの混合物を精製して、実施例21を得た。収率:27%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-1.8 (m, 4H); 1.68 (s, 6H); 2.15 (m, 1H); 2.35 (s, 6H); 2.42 (m, 1H); 2.5-2.7 (m, 8H); 2.67 (m, 2H); 2.92 (m, 2H); 3-3.1 (m, 2H); 3.2-3.3 (m, 3H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.17 (s, 1H)。MS-ESI: 623 [M+H]+
実施例22
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例22は、実施例5の記載に類似した手順に従って製造した。収率:71%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 6H); 1.45-1.75 (m, 6H); 1.6 (s, 6H); 1.85-2 (m, 2H); 2.0-2.1 (m, 2H); 2.25-2.5 (m, 3H); 2.31 (s, 3H); 2.37 (s, 6H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3.15 (m, 4H); 3.45-3.7 (m, 4H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。MS-ESI: 630 [M+H]+
実施例23
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−(4−アセチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例23は、実施例5の記載に類似した手順に従って製造した。収率:26%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-1.8 (m, 6H); 1.62 (s, 6H); 1.85-2.14 (m, 4H); 2.13 (s, 3H); 2.35 (s, 6H); 2.4-2.5 (m, 1H); 2.6-2.75 (m, 2H); 2.9-3.15 (m, 4H); 3.4-3.7 (m, 8H); 4.0-4.2 (m, 1H); 4.6-4.8 (m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。MS-ESI: 658 [M+H]+
実施例24
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−{4−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロール−5−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例24は、実施例5の記載に類似した手順に従って製造した。収率:26%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-2.1 (m, 10H); 1.64 (s, 6H); 2.3-2.4 (m, 1H); 2.35 (s, 6H); 2.65-2.68 (m, 2H); 2.93-2.97 (m, 2H); 3.06-3.08 (m, 2H); 3.35-3.54 (m, 2H); 3.82-4.08 (m, 2H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.69-4.70 (m, 3H); 4.98 (d, 2H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。MS-ESI: 645 [M+H]+
実施例25
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−ピリド−4−イルアゼチジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例25は、実施例4の記載に類似した手順に従って製造した。収率:26%。
1H NMR (CDCl3): 1.1-1.3 (m, 4H); 1.35-1.7 (m, 4H); 1.52 (s, 6H); 2.24 (s, 6H); 2.74-2.8 (m, 4H); 3.05-3.2 (m, 2H); 3.5-3.7 (m, 3H); 3.95-4.15 (m, 1H); 4.5-4.7 (m, 1H); 6.67 (s, 1H); 6.84 (s, 1H); 7.01 (s, 2H); 7.09 (d, 2H); 8.42 (d, 2H); 8.75 (s, 1H)。MS-ESI: [M+H]+
実施例26
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニルメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
DMA(3ml)中の(29)(0.137g;0.3ミリモル)、4−(4−ピペリジニルアセチル)モルホリン(0.127g,0.51ミリモル)、KCO(0.112g;0.81ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で6時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、5〜7%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例26を固形物として得た。収率:71%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 8H); 1.6 (s, 6H); 1.5-1.8 (m, 4H); 1.75-1.85 (m, 2H); 1.8-1.95 (m, br, 1H); 2-2.15 (m, 2H); 2.25-2.26 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3.1 (m, 4H); 4.45-4.55 (m, 2H); 3.6-3.7 (m, 4H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.65-4.85 (m, br, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.12 (s, 1H)。MS-ESI: 631[M+H]+
実施例26.1〜26.5
実施例26の記載に類似した手順に従って、表26の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例27
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルカルボニルアミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(82)(0.176g;0.317ミリモル)、HOBT(0.064g;0.475ミリモル)及びテトラヒドロピラン−4−イル−カルボン酸(0.11g;0.634ミリモル)のDMF(3ml)撹拌溶液へEDC(0.091g;0.475ミリモル)を加えた。1時間撹拌した後で、この混合物を蒸発させて、MeOH/塩化メチレン(3/97)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、実施例27を固形物として得た。収率:50%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 4H); 1.5-1.85 (m, 6H); 1.62 (s, 6H); 1.9-2 (m, 2H); 2.1-2.4 (m, 7H); 2.35 (s, 6H); 2.65-2.75 (m, 2H); 2.9-3.05 (m, 4H); 3.35-3.45 (m, 2H); 3.75-3.9 (m, 1H); 4.0-4.1 (m, 2H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.65-4.85 (m, br, 1H); 5.5 (d, 1H); 6.78 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.14 (s, 1H)。MS-ESI: 631[M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(17ml)中の(29)(0.17g;3.7ミリモル)、4−N−(tert−ブトキシカルボニル)−アミノピペリジン(0.972g,4.85ミリモル)、NaI(0.554g;4.85ミリモル)及びKCO(0.67g;4.85ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、2〜4%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ペンタンにおける摩砕の後で(83)を固形物として得た。収率:87%。
1H NMR (CDCl3): 1.2-1.4 (m, 4H); 1.44 (s, 9H); 1.5-1.8 (m, 4H); 1.63 (s, 6H); 1.9-2.1 (m, 2H); 2.10-2.40 (m, 2H); 2.36 (s, 6H); 2.6-2.9 (m, 2H); 2.9-3.2 (m, 2H); 3.48-3.62 (m, 1H); 4.0-4.2 (m, 1H); 4.5 (br s, 1H); 4.6-4.85 (br s, 1H); 6.81 (br s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.25 (br s, 1H)。
(83)(2g;0.32ミリモル)のジオキサン(20ml)溶液を0℃において12N HCl(5ml)で処理した。1時間後、この混合物を周囲温度で3時間撹拌し、蒸発させて、エーテル/ペンタンにおいて摩砕して、(82)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSOd6): 1.2-1.4 (m, 4H); 1.4-1.7 (m, 4H); 1.54 (s, 6H); 2.0 (m, 2H); 2.15 (m, 2H); 2.36 (s, 6H); 3.05-3.35 (m, 6H); 3.60-3.75 (m, 2H); 4.0-4.2 (m, 1H); 4.3-4.5 (m, 1H); 6.97 (s, 1H); 6.99 (s, 1H); 7.11 (s, 2H); 8.33 (br s, 2H); 10.8 (br s, 1H); 11.49 (s, 1H)。MS-ESI: 519 [M+H]+
実施例27.1〜27.4
実施例27の記載に類似した手順に従って、表27の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例28
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニルアミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(82)(0.277g;0.5ミリモル)及びトリエチルアミンの溶液へアルゴン気体下に0℃で4−ニトロフェニルクロロホルメート(0.111g;1.1ミリモル)を加え、周囲温度で1時間撹拌した後で、モルホリン(0.052ml;0.6ミリモル)を加えた。2時間後、2〜8%勾配液のMeOH中3.5N NH/CHClで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの混合物を精製して、ペンタン−エーテルでの摩砕の後で実施例28を固形物として得た。収率:38%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.8 (m, 10H); 1.61 (s, 6H); 1.95-2.05 (m, 2H); 2.1-2.25 (m, 2H); 2.34 (s, 6H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3 (m, 4H); 3.3-3.4 (m, 4H); 3.65-3.8 (m, 5H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.4 (d, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.8 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.17 (s, 1H)。MS-ESI: 632 [M+H]+
実施例28.1〜28.3
実施例28の記載に類似した手順に従って、表28の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例29
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.225g;0.5ミリモル)、N,N−ジメチル−N’−4−ピペリジニルスルファミド(0.250g,0.6ミリモル)、及びKCO(0.083g;0.6ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で5時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、3.5N MeOH−NH/塩化メチレン(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ペンタンにおける摩砕の後で実施例29を固形物として得た。収率:50%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.45 (m, 4H); 1.5-1.8 (m, 6H); 1.61 (s, 6H); 2.0-2.1 (m, 2H); 2.1-2.2 (m, 2H); 2.34 (s, 6H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.8 (s, 6H); 2.85-2.95 (m, 4H); 3.2-3.3 (m, 1H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.28 (d, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.75 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.6 (s, 1H)。MS-ESI: 626 [M+H]+
実施例30
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−モルホリノプロプ−1−イル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(3ml)及びDMA(2ml)中の(29)(0.137g;0.3ミリモル)、(85)(0.158g,0.6ミリモル)、KCO(1.24g;0.9ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で一晩加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの5〜7%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例30を固形物として得た。収率:61%。
1H NMR (CDCl3) : 1.2-1.4 (m, 6H); 1.5-1.8 (m, 9H); 1.6 (s, 6H); 1.95-2.05 (m, br, 2H); 2.3-2.4 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.6-2.7 (m, 2H); 2.9-3.1 (m, 4H); 3.4-3.5 (m, 2H); 3.6-3.7 (m, 6H); 4.0-4.2 (m, br, 1H); 4.65-4.85 (m, br, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.14 (s, 1H)。MS-ESI: 646 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジンプロピオン酸(1.29g;5ミリモル)、HOBT(0.878g;6.5ミリモル)及びモルホリン(0.57g;6.5ミリモル)の塩化メチレン(15ml)撹拌溶液へEDC(1.25g;6.5ミリモル)を加えた。18時間撹拌した後で、この混合物を蒸発させて、MeOH/塩化メチレン(3/97)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(84)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (CDCl3): 1.1-1.3 (m, 2H); 1.45 (s, 9H); 1.4-1.5 (m, 1H); 1.55-1.75 (m, 4H); 2.33 (t, 2H); 2.6-2.75 (m, 2H); 3.45 (m, 2H); 3.61 (m, 2H); 3.67 (m, 4H); 4.0-4.2 (m, 1H)。
(84)(1.54g;2.45ミリモル)のジオキサン(15ml)溶液を0℃において12N HCl(4ml)で処理した。周囲温度で2時間撹拌した後で、この混合物を蒸発させ、エーテルにおいて摩砕して、(85)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSO): 1.28-1.34 (m, 2H); 1.42-1.45 (m, 3H); 1.79 (d, 2H); 2.32 (t, 2H); 2.7-2.85 (m, 2H); 3.20 (d, 2H); 3.41 (m, 4H); 4.5-4.6 (m, 4H); 8.71 (m, br, NH)。
実施例31
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[4−(シクロブチルカルボニルアミノメチル)ピペリジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(2ml)及びDMF(0.5ml)中の(29)(0.115g;0.25ミリモル)、(87)(0.116g,0.5ミリモル)、KCO(0.07g;0.5ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。AcOEt/塩化メチレン(50/50)、AcOEt、及びMeOH中3.5N NH/AcOEt(10/90)で連続的に溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの粗製混合物を精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例31を固形物として得た。収率:90%。
1H NMR (CDCl3) (δ ppm) 1.26-1.32 (m, 6H); 1.45-1.75 (m, 8H ); 1.61 (s, 6H); 1.8-2.3 (m , 8H); 2.34 (s, 6H); 2.6-2.75 (br s, 2H); 2.9-3.15 (m , 6H); 4.1 (br s, 1H); 4.75 (br s, 1H); 5.45 (br s, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.944 (s, 1H); 7.058 (s, 2H) ; 8.19 (s, 1H)。MS-ESI: 615 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
シクロブタンカルボン酸(0.3g;3ミリモル)、EDC(0.864g;4.5ミリモル)、DIEA(0.78ml;4.5ミリモル)及びDMAP(0.055g;0.45ミリモル)の塩化メチレン(30ml)撹拌溶液へアルゴン気体下に1−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノメチルピペリジン(0.645mg;3ミリモル)を加えた。この混合物を一晩撹拌し、蒸発させ、塩化メチレン、AcOEt、及びMeOH中3.5N NH/AcOEt(10/90)で連続的に溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(86)を固形物として得た。収率:56%。
1H NMR (CDCl3) 1.23 (m, 2H); 1.44 (s, 9H); 1.61-1.65 (m, 3H); 1.80-2.30 (ms, 6H); 2.68 (br s, 2H); 2.98 (m, 1H); 3.12 (br s, 2H); 4.12 (br s, 2H); 5.42 (br s, 1H)。
(86)(0.44g;1.35ミリモル)をジオキサン(3ml)に溶かし、12N HCl/ジオキサン(5/25)からなる溶液(3ml)で処理した。この混合物をアルゴン気体下に55℃で一晩加熱した。蒸発乾固の後で、残渣をMeOH、塩化メチレン及びエーテルの混合物において摩砕して、(87)を固形物として得た。収率:69%。
1H NMR (DMSO-d6) 1.25 (m, 2H); 1.60-1.80 (m, 4H); 1.87 (m, 1H); 1.99 (m, 2H); 2.08 (m, 2H); 2.77 (m, 2H); 2.80-3.05 (m, 3H); 3.37 (m, 2H)。
実施例31.1〜31.4
実施例31の記載に類似した手順に従って、表31の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例32
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{イソプロピルスルホニルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例32は、実施例31に記載の方法に従って製造した。収率:88%。
1H NMR (CDCl3): 1.25-1.40 (m, 4H); 1.38 (d, 6H); 1.45-1.80 (m, 7H); 1.62 (s, 6H); 1.90-2.10 (br s, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.6-2.80 (br s, 2H); 2.90-3.15 (m , 8H); 3.15 (s, 1H); 4.10 (br s, 2H); 4.75 (br s, 1H); 6.75 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。MS-ESI: 639 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
1−t−ブトキシカルボニル−4−アミノメチル−ピペリジン(0.4g;1.87ミリモル)及びKCO(0.285g;2.05ミリモル)のアセトニトリル(15ml)溶液へアルゴン気体下に0℃で塩化イソプロピルスルホニル(0.230ml;2.05ミリモル)を加えた。この混合物を周囲温度で一晩撹拌し、塩化メチレン、AcOEt/塩化メチレン(80/20)で連続的に溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(88)を固形物として得た。収率:41%。
1H NMR (CDCl3) 1.13 (m, 2H); 1.38 (d, 6H); 1.45 (s, 9H); 1.60-1.80 (m, 3H); 2.68 (br s, 2H); 3.04 (m, 2H); 3.16 (m, 1H ); 4.06-4.20 (br s, 3H)。
(88)(0.340g;0.94ミリモル)をジオキサン(3ml)/塩化メチレン(0.3ml)に溶かし、12N HCl/ジオキサン(5/25)からなる溶液(2ml)で処理した。この混合物をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、残渣をMeOH、塩化メチレン及びエーテルの混合物において摩砕して、(89)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (CDCl3) 1.35 (d, 6H); 1.66 (m, 2H); 1.81 (br s, 1H); 1.92 (m, 2H); 3.08 (m, 2H); 3.17 (m, 1H); 3.51 (m, 2H)。
実施例32.1〜32.2
実施例32の記載に類似した手順に従って、表32の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例33
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{イソプロポキシカルボニルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(91)(0.284g;0.5ミリモル)及びトリエチルアミン(0.135ml;1.05ミリモル)の塩化メチレン(12ml)溶液へアルゴン気体下に0℃で4−ニトロフェニルクロロホルメート(0.110.g;0.55ミリモル)を加え、周囲温度で1時間撹拌した後で蒸発させ、イソプロパノール(10ml)を加えた。この混合物を7時間還流し、蒸発乾固させ、MeOH/(NHCO−HO(2g/l)の10〜80%勾配液で溶出させる逆相クロマトグラフィーにより精製して、ペンタン−エーテルでの摩砕の後で実施例33を固形物として得た。収率:52%。
1H NMR (CDCl3) : 1.22 (d, 6H); 1.20-1.35 (m, 6H); 1.45-1.85 (m, 7H); 1.60 (s, 6H); 2.01 (br s, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.66 (br s, 2H); 2.90-3.12 (m, 6H); 4.10 (br s, 1H); 4.67 (m, 2H); 4.89 (m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。MS-ESI: 619 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
アセトニトリル(50ml)及びDMF(0.5ml)中の(29)(3.27g;7.2ミリモル)、4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチルピペリジン(3.08g,14.2ミリモル)、KCO(1.95g;14.2ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。AcOEt/塩化メチレン(50/50)、AcOEt、及びMeOH中3.5N NH/AcOEt(20/80)で連続的に溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの粗製混合物を精製して、(90)を固形物として得た。収率:80%。
1H NMR (CDCl3) 1.26-1.40 (m, 6H); 1.44 (s, 9H); 1.45-1.75 (m, 7H); 1.59 (s, 6H); 2.00 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.66 (m, 2H); 2.93-3.49 (ms , 6H); 4.10 (br s, 1H); 4.61 (br s, 1H); 4.75 (br s, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 ( s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。
(90)(3.06g;4.84ミリモル)をジオキサン(13ml)に溶かし、12N HCl/ジオキサン(5/25)からなる溶液(9.7ml)で処理した。この混合物をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、残渣をMeOH、塩化メチレン及びエーテルの混合物において摩砕して、(91)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSO-d6) 1.26-1.45 (m, 6H); 1.40-1.70 (m, 7H); 1.52 (s, 6H); 1.80-2.00 (m, 3H); 2.00 (m, 2H); 2.34 (s, 6H); 2.66 (m, 2H); 3.60 (m, 2H); 4.1 (br s, 1H); 4.55 (br s, 1H); 4.75 (br s, 1H); 6.95 (s, 1H); 6.98 (s, 1H); 7.10 (s, 2H); 8.07 (s, 1H)。
実施例34
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{テトラヒドロフラン−2−イルカルボニルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
テトラヒドロ−3−フロ酸(0.029g;0.25ミリモル)の塩化メチレン(2ml)懸濁液へDIEA(0.190ml;1.09ミリモル)、HATU(0.104g;0.275ミリモル)及び(91)(0.146g;0.25ミリモル)を加えた。この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。AcOEt/塩化メチレン(50/50)とMeOH中3.5N NH/AcOEt(5/95)で連続的に溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの粗製混合物を精製して、実施例34を固形物として得た。収率:83%。
1H NMR (CDCl3) :1.20-1.45 (m, 6H); 1.45-1.85 (m, 7H); 1.61 (s, 6H); 2.00 (m, 2H); 2.16 (m, 2H); 2.34 (s, 6H); 2.64 (m, 2H); 2.90 (m, 3H); 3.01 (m, 2H); 3.16 (t , 2H); 3.80 (m, 1H); 3.90 (m, 2H); 3.94 (m, 1H); 4.10 (br s, 2H); 4.75 (br s, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.05 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。MS-ESI: 631 [M+H]+
実施例34.1〜34.6
実施例34の記載に類似した手順に従って、表34の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例35
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(91)(0.250g;0.25ミリモル)及びトリエチルアミン(0.074ml;0.525ミリモル)の塩化メチレン(3ml)溶液へアルゴン気体下に0℃で4−ニトロフェニルクロロホルメート(0.056.g;0.275ミリモル)を加え、周囲温度で1時間撹拌した後で、ピロリジン(0.023ml)を加えた。この混合物を周囲温度で一晩撹拌し、蒸発乾固させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレン(6/94)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、実施例35を固形物として得た。収率:78%。
1H NMR (CDCl3): 1.20-1.35 (m, 4H); 1.45-1. 75 (m, 4H); 1.64 (s, 6H); 1.45-1.95 (m, 10H); 2.03 (m, 2H); 2.36 (s, 6H); 2.60 (m, 2H); 3.12 (m, 2H); 3.18 (m, 6H); 3.54 (m, 2H); 4.18 (br s, 1H); 4.70 (br s, 1H); 6.90 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.03 (s, 2H); 8.55 (s, 1H)。
実施例35.1〜35.4
実施例35の記載に類似した手順に従って、表35の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例36
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{N,N−ジメチルアミノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
DMF(2ml)中の(93)(0.137g,0.25ミリモル)、HATU(0.152g;0.4ミリモル)及びDIEA(0.09ml;0.5ミリモル)の混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この粗製材料を10〜80%アセトニトリル/1%酢酸−HOの勾配液で溶出させる逆相シリカで精製した。適切な分画を蒸発させ、エーテルにおいて摩砕して、実施例34を固形物として得た。収率:54%。
1H NMR (DMSOd6): 1.25-1.75 (m, 8H); 1.61 (s, 6H); 1.9-2.1 (m, 4H); 2.37 (6H); 2.9-3.24 (m, 13H); 3.45-3.5 (m, 2H); 4.0-4.2 (br m,1H); 4.6-4.8 (m, 1H); 6.77 (s, 1H); 6.98 (s, 1H); 7.05 (m, 2H)。MS-ESI: 575 [M+H]+
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
DMA(45ml)中の(29)(4.55g;0.01モル)、4−エトキシカルボニルピペリジン(2.36g;0.015モル)、トリエチルアミン(1.53ml;0.011モル)及びNaI(1.5g;0.01モル)の混合物をアルゴン気体下に110℃で4時間加熱した。酢酸エチルでの抽出と蒸発の後で、80〜100%酢酸エチル/石油エーテルの勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによりこの混合物を精製して、(92)を得た。収率:62%。
1H NMR (CDCl3): 1.25 (t, 3H); 1.2-1.45 (m, 4H); 1.5-1.8 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 1.7-2 (m, 4H); 2.05-2.15 (m, 2H); 2.25-2.35 (m, 1H); 2.35 (s, 6H); 2.64-2.67 (m, 2H); 2.93-2.98 (m, 4H); 4.13 (q, 2H); 4.0-4.2 (br m, 1H); 4.6-4.8 (br m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。
(92)(3.61g;0.627ミリモル)の2N NaOH(5ml)及びEtOH(100ml)溶液を60℃で2時間加熱した。塩化メチレン/メタノール(50/50)での抽出と蒸発の後で、残渣をエーテルにおいて摩砕して、(93)を固形物として得た。収率:93%。
1H NMR (DMSOd6, AcOH) : 1.30 (m, 4H); 1.40-1.70 (m, 4H); 1.53 (s, 6H); 1.80-2.00 (m, 4H); 2.05 (m, 2H); 2.34 (s, 6H); 2.65 (m, br, 1H); 3.14 (m, 2H); 3.27 (m, 2H); 3.30-3.60 (m, 2H); 4.10 (m, br, 1H); 4.50 (m, br, 1H); 6.96 (m, 2H); 7.09 (m, 2H)。
実施例36.1〜36.8
実施例36の記載に類似した手順に従って、表36の化合物を製造した。
Figure 2006501232
Figure 2006501232
実施例37
2−[N,N−ジブチルアミノカルボニル]−4−[2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(94)(0.10g;0.161ミリモル)、ジブチルアミン(0.062g;0.483ミリモル)及びDIPEA(0.062g;0.483ミリモル)のDMF(1ml)溶液へ室温で固形のHATU(0.183g;0.483ミリモル)を1分量で加えた。この反応混合物を1時間静置すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した.この反応混合物を分取用LCMS(標準塩基系)により精製して、実施例37(0.018g)をベージュ色の固形物として得た。収率:18%。
MS-ESI: 606 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 0.96 (t, 6H); 1.34-1.43 (m, 4H); 1.65-1.73 (m, 4H); 1.85 (m, 2H); 1.96 (m, 2H); 2.37 (s, 6H); 2.5-2.73 (m, 8H); 2.97 (m, 2H); 3.13 (s, 2H); 3.46-3.60 (m, 4H); 6.94 (s, 1H); 7.08 (s, 2H); 7.40 (s, 1H); 8.27 (s, 1H)。
中間体94は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
ジクロム酸カリウム(35.1g;143ミリモル)の5N HSO(375ml)撹拌溶液へ0℃で固形の2−ホルミル−5−ニトロチオフェン(50.0g;318ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を100℃まで1時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を室温へ冷やし、水(300ml)で希釈し、生じた沈殿を濾過により採取し、水(5x200ml)で洗浄し、40℃の真空オーブンで一定重量になるまで乾燥させて、(95)(39.5g)を淡緑色の固形物として得た。収率:72%。
1H NMR (DMSO-d6) 7.70 (d, 1H); 8.09 (d, 1H)。
(95)(40.0g;230ミリモル)のDMF−アセトン(1:5,200ml)撹拌溶液へ−10℃で炭酸カリウム(95.8g;694ミリモル)に続き、硫酸ジメチル(43.6g;346ミリモル)を10分にわたり滴下した。アセトンを蒸発により除去し、生じた懸濁液を室温で4時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を5℃へ冷やし、水(1l)を加えると濃厚な沈殿が生じ、これを濾過により採取し、水(2x200ml)で洗浄し、一定重量になるまで真空オーブンで乾燥させて、(96)(38.3g)をベージュ色の固形物として得た。収率:89%。
1H NMR (DMSO-d6) 3.85 (s, 3H) ; 7.74 (d, 1H) ; 8.21 (d, 1H)。
(96)(35g;187ミリモル)のMeOH(400ml)撹拌溶液へAcOH(100ml)中10%パラジウム担持カーボン(30g)の懸濁液を加えた。生じた懸濁液を1気圧の水素へ8時間曝露すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。セライトのパッドに通す濾過により触媒を除去し、濾液を蒸発乾固させ、DCM−MeOH(98:2)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、アミン(11.4g)をオフホワイトの固形物として得て、これをすぐに次の工程に使用した。このアミン(11.4g;72.9ミリモル)のTHF(20ml)撹拌溶液へ二炭酸ジtert−ブチル((Boc)O)(17.5g;80.2ミリモル)を加えた。生じた溶液を加熱して3日間還流させると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した.この反応混合物を蒸発乾固させ、得られた残渣をジエチルエーテル(100ml)で摩砕した。生じた沈殿を濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x50ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(97)(15.1g)をオフホワイトの結晶性固形物として得た。収率:32%。
MS-ESI: 258 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) 1.53 (s, 9H), 3.74 (s, 3H) ; 6.55 (d, 1H) ; 7.57 (d, 1H)。
(97)(13.2g;51.4ミリモル)のDMF撹拌溶液へアセトン−氷浴中の−10℃で鉱油中60%(w/w)水素化ナトリウム(2.26g;56.5ミリモル)懸濁液を加えた。生じた橙色の懸濁液を室温まで温め、1時間撹拌した。この反応混合物を再び−10℃へ冷やし、(8)(10.3g;56.5ミリモル)のDMF(50ml)溶液を10分の時間にわたり滴下した。最後の10mlの添加の間に懸濁液が濃化したので、ジエチルエーテル(200ml)を加えてこの懸濁液を可動化した。生じた懸濁液を室温でさらに2時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。沈殿を濾過により採取し、ジエチルエーテル(3x100ml)で洗浄し、濾液を水(3x100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、橙色のオイルを得た。このオイルをジエチルエーテル(300ml)に溶かし、0℃へ冷やし、1,4−ジオキサン中4.0M HCl溶液を10分の時間にわたり加えた。生じた濃白色の沈殿を濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x50ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(98)(9.63g)を白い固形物として得た。収率:61%。
MS-ESI: 273 [M+H]+
(98)(10.0g;32.5ミリモル)及び(22)(7.85g;48.7ミリモル)の2−ブタノール撹拌溶液へ室温で塩化亜鉛(6.57g;48.7ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を110℃で3時間加熱した。この反応混合物を蒸発乾固させ、DCM−アセトニトリル(4:1)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(99)(7.1g)をベージュ色の固形物として得た。収率:66%。
MS-ESI: 330 [M+H]+
(99)(7.1g;21.5ミリモル)のエタノール(50ml)撹拌溶液へNaOH(4.3g;107ミリモル)の水(22ml)溶液を加えた。生じた溶液を70℃で1時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。エタノールをロータリーエバポレーターで除去し、残存する濃縮物へ5℃で激しく振り混ぜながら濃HClを10分の時間にわたり加えた。生じた沈殿を濾過により採取し、水(3x100ml)で洗浄し、一定重量になるまで40℃の真空オーブンで乾燥させて、(100)(5.81g)を得た。収率:86%。
MS-ESI: 316 [M+H]+
(100)(5.81g;18.4ミリモル)及び炭酸カリウム(3.31g;24.0ミリモル)のDMF(100ml)撹拌懸濁液へ0℃で10分の時間にわたり純正の臭化アリル(2.45g;20.5ミリモル)を滴下した。この反応混合物を室温でさらに4時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を水(300ml)で摩砕し、オイルを得た。デカンテーションにより液体を除去し、油状の残渣をジエチルエーテル(300ml)に溶かし、水(3x100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、(101)(5.84g;89.4%)をベージュ色のフォームとして得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:89%。
MS-ESI: 355 [M+H]-1H NMR (CDCl3) 2.36 (s, 6H); 3.07 (t, 2H); 3.94 (t, 2H); 4.82 (d, 2H); 5.28 (dd, 1H); 5.42 (dd, 1H); 5.98-6.08 (m, 1H); 6.97 (s, 1H); 7.12 (s, 2H); 7.84 (s, 1H); 8.35 (s, 1H)。
(101)(5.44g;15.4ミリモル)のアセトニトリル(50ml)撹拌溶液へ0℃でCCl(5ml)に続きトリフェニルホスフィン(4.49g;16.9ミリモル)を加えた。生じた橙色の溶液を室温まで温め、4時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発乾固させて橙色の残基を得て、DCMで溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製して、(102)(5.02g)を橙色のフォームとして得た。収率:88%。
MS-ESI: 371 [M+H]-1H NMR (CDCl3) 2.39 (s, 6H); 3.25 (t, 2H); 3.75 (t , 2H); 4.83 (d, 2H); 5.32 (dd, 1H); 5.44 (dd, 1H); 6.01-6.12 (m, 1H); 7.03 (s, 1H); 7.08 (s, 2H); 7.86 (s, 1H); 8.35 (s, 1H)。
(102)(4.20g;11.3ミリモル)のDMA(20ml)撹拌溶液へヨウ化ナトリウム(1.69g;11.3ミリモル)、炭酸カリウム(2.35g;17.0ミリモル)及び1−ピロリジノカルボニルメチルピペラジン(3.35g;17.0ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を85℃で3時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を室温まで冷やし、水(100ml)で摩砕して、濃ベージュ色の沈殿を得て、これを濾過により採取し、水(3x20ml)で洗浄し、一定重量になるまで40℃の真空オーブンで乾燥させて、(103)(6.03g)を得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:100%。
MS-ESI: 535 [M+H]+
(103)(6.93g;11.3ミリモル)のTHF(60ml)撹拌溶液へ室温でモルホリン(0.984g;11.30ミリモル)とPd(PPh(3.91g;3.89ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をMeOH(10ml)に溶かし、DIPEA(5ml)を加えた。生じた溶液を蒸発乾固させて、橙色のオイルを得た。トルエン(10ml)を加え、残渣を再び蒸発乾固させた。生じた橙色のオイルをジエチルエーテル(100ml)で摩砕して灰色の沈殿を得て、これを濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x10ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて(94)(5.50g)を得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:78%。
MS-ESI: 495 [M+H]+
実施例38
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[1S−メチル−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(104)(0.27g;0.345ミリモル)のMeOH(5ml)撹拌溶液へ室温で固体マグネシウム粉末(0.083g;3.45ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を6時間激しく撹拌した。この反応混合物を5℃へ冷やし、塩化アンモニウムの飽和溶液(2ml)を加えた。生じたゲルをMeOH(20ml)で可動化し、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をDMF(1ml)に溶かし、分取用LCMS(標準塩基系)により精製して、実施例38(0.132g)をベージュ色の固形物として得た。収率:61%。
MS-ESI: 630 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.21-1.42 (m, 7H); 1.45-1.75 (m, 12H); 1.85 (m, 2H); 1.93 (m, 2H); 2.36 (s, 6H); 2.40-2.69 (m, 8H); 3.05 (m , 2H); 3.26 (m, 1H); 3.48 (m, 4H); 4.08 (br s, 1H); 4.73 (br s, 1H); 6.75 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.08 (s, 1H)。
中間体(104)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(105)(28.6g;139ミリモル)の2−ブタノール(250ml)撹拌溶液へ110℃で(21)(46.0g;126.4ミリモル)を30分の時間にわたり加えた。この反応混合物を110℃で2時間維持した。この反応混合物を室温へ冷やし、塩化亜鉛(25.8g;190ミリモル)を加えた。生じた濃褐色の溶液を110℃でさらに3時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、濃褐色の残渣をDCM−酢酸エチル(9:1)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(106)(14.5g)をベージュ色のフォームとして得た。収率:29%。
MS-ESI: 400 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) 1.15 (t, 3H); 1.33 (d, 3H); 1.71 (s, 6H); 2.33 (s, 6H); 3.05 (m, 1H); 4.06 (m, 2H); 4.60 (t, 1H); 6.87 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.07 (s, 1H)。
(106)(8.00g;20.1ミリモル)のエタノール(200ml)撹拌溶液へ1N NaOHの水溶液(100ml)を加えた。生じた溶液を70℃で3時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。エタノールをロータリーエバポレーターで除去し、残存する水溶液を5℃へ冷やし、濃HClの添加によりpH1へ酸性化した。生じた沈殿を濾過により採取し、水(5x50ml)で洗浄して中性のpHとし、一定の重量になるまで乾燥させて、(107)(7.46g)を茶褐色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:100%。
MS-ESI: 372 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.32 (d, 3H); 1.73 (s, 6H); 2.33 (s, 6H); 3.26 (m, 1H); 3.80 (m, 3H); 6.94 (重複している s, 2H); 7.08 (s, 2H); 8.12 (s, 1H) 。
(107)(7.46g;20.0ミリモル)のDCM(200ml)撹拌溶液へ0℃でDIPEA(10.4g;80.0ミリモル)及び(27)・HCl(2.64g;20.0ミリモル)を加えた。次いで、固体のHATU(11.5g;30.2ミリモル)を5分の時間にわたり少しずつ加えた。生じた溶液を室温まで温め、1時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物をDCM(100ml)で希釈し、1N HCl(2x20ml)、水(2x20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、(108)(7.46g)をベージュ色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:83%。
MS-ESI: 451 [M+H]+
(108)(7.6g;16.9ミリモル)のTHF(50ml)撹拌溶液へ室温でp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)(0.850g;3.4ミリモル)及び3,4−ジヒドロピラン(DHP)(4.62g;0.7ミリモル)を加えた。生じた溶液を加熱して3時間還流させると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。溶媒を蒸発により除去し、DCM−酢酸エチル(4:1)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(109)(7.20g)を得た。収率:80%。
MS-ESI: 535 [M+H]+
(109)(7.0g;13.1ミリモル)のTHF(100ml)撹拌溶液へ−10℃で鉱油中60%(w/w)水素化ナトリウム懸濁液(0.682g;17.0ミリモル)に続き固形のp−トルエンスルホニルクロリド(2.75g;14.4ミリモル)を10分の時間にわたり加えた。この反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌すると、その後でHPLCは、(110)への完全な変換を示した。濃HClを滴下し、生じた溶液を室温でさらに2時間撹拌すると、その後でHPLCは、(110)の(111)への完全な変換を示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を水(100ml)とDCM(300ml)の間に分画した。有機層を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(100ml)、塩水(2x50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、白いフォームを得た。このフォームをジエチルエーテル(30ml)で摩砕し、生じた可動の固形物を濾過により採取し、ジエチルエーテル(4x10ml)で洗浄し、40℃の真空オーブンで一定重量になるまで乾燥させて(111)(2.12g)を得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:27%。
MS-ESI: 605 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) 1.06 (d, 3H); 1.20-1.50 (m, 8H); 1.57 (s, 6H); 2.26 (s, 6H); 2.50 (m, 1H); 3.05 (m , 2H); 3.26 (m, 1H); 3.48 (m, 4H); 4.00 (br s, 1H); 4.50 (br s, 1H); 6.65 (br s, 1H); 6.73 (br s, 1H); 6.85 (s, 1H); 7.06 (s, 1H); 7.22 (d, 2H); 7.34 (d, 2H)。
(111)(1.0g;1.66ミリモル)のアセトニトリル(5ml)撹拌溶液へ室温でCCl(0.5ml)に続きトリフェニルホスフィン(0.482g;1.82ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を室温で3時間撹拌すると、HPLCは、残っている出発材料がないことを示した。固形物を濾過により採取し、冷アセトニトリルで洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(112)(0.542g)を白い固形物として得た。収率:53%。
MS-ESI: 623 [M+H]+
(112)(0.45g;0.721ミリモル)、炭酸カリウム(0.50g;3.62ミリモル)及びヨウ化ナトリウム(0.106g;0.721ミリモル)のDMA(2ml)撹拌懸濁液へ室温で1−ピロリジノカルボニルメチルピペラジン(0.712g;3.62ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を110℃で12時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を水(20ml)で摩砕し、生じたベージュ色の沈殿を濾過により採取し、水(2x10ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させた。生じた固形物をDCM(3ml)に溶かし、DCM−MeOH(98:2)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(104)(0.270g)をベージュ色の固形物として得た。収率:48%。
MS-ESI: 784 [M+H]+
実施例39
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−オキソ−4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(22)(0.30g;0.66ミリモル)のDMA(3ml)撹拌溶液へ室温で炭酸カリウム(0.27g;1.98ミリモル)と(134)(0.42g;1.98ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を130℃まで8時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を室温へ冷やし、水(10ml)で摩砕した。生じた沈殿を濾過により採取し、水(2x5ml)で洗浄し、乾燥させた。生じたベージュ色の固形物をDCM(3ml)に溶かし、DCM−メタノール(95:5)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、実施例39(0.12g)を白いフォームとして得た。収率:25%。
MS-ESI: 630 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.25-1.39 (m, 4H); 1.45-1.76 (m, 10H); 1.84 (m, 2H); 1.95 (m, 2H); 2.37 (s, 6H); 2.72 (m, 2H); 2.79 (m, 2H); 2.96 (m , 2H); 3.28 (s, 2H); 3.38 (m, 6H); 4.12 (2つの重複している s, 3H); 4.75 (br s, 1H); 6.73 (br s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.14 (s, 1H)。
中間体116は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
ピロリジン(1.0g;14.1ミリモル)及びトリエチルアミン(1.57g;15.5ミリモル)のDCM(20ml)撹拌溶液へ−10℃で塩化クロロアセチル(1.52g;13.4ミリモル)を10分の時間にわたり加えた。この反応混合物をDCM(20ml)で希釈し、2N HCl(2x10ml)、水(2x10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。有機層を蒸発乾固させて、(113)(1.30g)を得た。収率:66%。
1H NMR (CDCl3) 1.88 (m, 4H); 1.95 (m, 2H); 3.50 (m, 4H) ; 4.03 (s, 2H)。
ピペラジン−2−オン(2.0g;19.9ミリモル)及びトリエチルアミン(2.42g;23.9ミリモル)のTHF(20ml)撹拌溶液へアセトン−氷浴中の−10℃で固体の塩化トリフェニルメチル(5.57g;19.9ミリモル)を5分の時間にわたり加えた。この反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、生じた白い固形物をジエチルエーテル(3x50ml)、水(4x50ml)で洗浄し、一定重量になるまで真空オーブンで乾燥させて、(114)(6.8g)を白い固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (CDCl3) (δ ppm) 2.50 (m, 2H); 3.11 (m, 2H) ; 3.46 (s, 2H); 5.93 (s, 1H); 7.21 (m, 3H); 7.31 (m, 7H); 7.35 (m, 5H)。
(114)(1.0g;5.84ミリモル)のDMF(50ml)撹拌溶液へ0℃で鉱油中60%(w/w)NaH懸濁液(0.26g;6.43ミリモル)を加えた。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した後で、(113)(0.864g;5.84ミリモル)を5分の時間にわたり少しずつ加えた。生じた溶液を室温まで温め、さらに1時間撹拌した。この反応混合物を0℃へ冷やし、水(100ml)で摩砕し、生じた沈殿を濾過により採取し、水(3x20ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(115)(2.20g)を白い固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:83%。
1H NMR (CDCl3) 1.83(m, 2H); 1.97 (m, 2H); 2.46 (m, 2H); 3.15 (m, 2H); 3.46 (m, 4H); 3.49 (m, 2H); 4.12 (s, 2H); 7.17 (m, 3H); 7.27 (m, 7H); 7.46 (m, 5H)。
(115)(2.2g;4.80ミリモル)のMeOH(20ml)撹拌溶液へ室温で濃HCl(2ml)を1分量で加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌すると、その後でTLC(SiO,DCM)は、残っている出発材料がないことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、油状で橙色の残渣を得た。トルエン(50ml)を加え、生じた懸濁液を蒸発乾固させて濃橙色のオイルを得て、これを高真空で乾燥させて、(116)(1.2g;100%)を橙色のフォームとして得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:100%。
実施例40
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{4−オキソ−4−ピロリジン−1−イルブト−3−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(18)(0.30g;0.595ミリモル)のDMF(1ml)撹拌溶液へ(117)(0.23g;1.19ミリモル)を加えた。この反応混合物を130℃で8時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物をDCM−MeOH(96:4)で溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、実施例40(0.09g)をベージュ色の固形物として得た。収率:24%。
MS-ESI: 644 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 0.83 (t, 3H); 1.17 (m, 2H); 1.25-1.39 (br m, 4H); 1.45-1.76 (m, 8H); 1.84 (m, 2H); 1.91 (m, 6H); 2.33 (s, 6H); 2.46-2.79 (m, 8H); 2.94 (m, 2H); 3.14 (m, 1H); 3.45 (m, 3H); 3.65 (m, 1H); 4.10 (br s,1H); 4.74 (br s, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.92 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。
中間体(117)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
DCM(20ml)中のピロリジン(1.0g;14.1ミリモル)及びトリエチルアミン(1.57g;15.5ミリモル)の撹拌懸濁液へ−10℃で2−クロロブチリルクロリド(1.80g;12.7ミリモル)を10分の時間にわたり加えた。この反応混合物を室温まで温め、さらに1時間撹拌した。この反応混合物をDCM(20ml)で希釈し、2N HCl(10ml)、水(2x10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固させて、(117)(1.2g)を得た。収率:54%。
1H NMR (CDCl3) 1.03 (t, 3H); 1.61 (m, 2H); 1.84-2.01 (m, 4H); 2.10 (m, 1H); 3.45 (m, 2H); 3.66 (m, 1H); 4.21 (m,1H)。
実施例41
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−2−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
実施例40の合成についての記載に類似した手順を使用して、(18)(0.40g;0.794ミリモル)より出発して、実施例41(0.12g)をオフホワイトの固形物として得た。収率:24%。
MS-ESI: 630 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.19 (d, 3H); 1.20-1.40 (br m, 4H); 1.45-1.78 (m, 12H); 1.82 (m, 2H); 1.91 (m, 2H); 2.33 (s, 6H); 2.44-2.71 (m, 8H); 2.92 (m, 2H); 3.34 (m, 1H); 3.44 (m, 3H); 3.72 (m, 1H); 4.10 (br s,1H); 4.74 (br s, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.93 (s, 1H); 7.03 (s, 2H); 8.21 (s, 1H)。
(117)の合成についての記載に類似した手順を使用して、ピロリジン(1.0g;14.1ミリモル)と適切な酸クロリドより出発して、(118)(1.47g)を黄色いオイルとして得た。収率:57%。
1H NMR (CDCl3) 1.65 (d, 3H); 1.86 (m, 2H); 1.95 (m, 2H); 3.5 (m, 3H); 3.69 (m, 1H); 4.47 (m, 1H)。
実施例42
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(119)(0.20g;0.30ミリモル)、(120)・HCl(0.123g;0.901ミリモル)及びDIPEA(0.116g;0.901ミリモル)のDMF(1ml)溶液へ室温で固体のHATU(0.343g;0.901ミリモル)を1分量で加えた。この反応混合物を1時間静置すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を分取用LCMS(標準塩基系)により精製して、実施例42(0.070g)をベージュ色の固形物として得た。収率:37%。
MS-ESI: 630 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.34-1.69 (m, 20H); 1.85 (m, 2H); 1.94 (m , 2H); 2.34 (s, 6H); 2.5-2.73 (m, 8H); 2.95 (m , 2H); 3.13 (s, 2H); 3.46-3.53 (m, 4H); 6.67 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.12 (s, 1H)。
中間体119は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(24)(5.0g;14.0ミリモル)及び炭酸カリウム(2.48g;18.0ミリモル)のDMF(50ml)撹拌懸濁液へ0℃で10分の時間にわたり純正の臭化アリル(1.86g;15.4ミリモル)を滴下した。この反応混合物を室温でさらに4時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した.この反応混合物を水(100ml)とジエチルエーテル(300ml)の間に分画した。有機層を保持し、水(3x100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発乾固させて、(121)(4.89g)をベージュ色のフォームとして得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:88%。
MS-ESI: 397 [M+H]+
(121)(4.89g;12.3ミリモル)のアセトニトリル(50ml)撹拌溶液へ0℃でCCl(5ml)に続きトリフェニルホスフィン(4.91g;18.5ミリモル)を加えた。生じた橙色の溶液を室温まで温め、2時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発乾固させて橙色の残渣を得て、DCMで溶出させるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製して、(122)(2.5g)を橙色のフォームとして得た。収率:49%。
MS-ESI: 415 [M+H]+
(122)(2.50g;6.04ミリモル)のDMA(20ml)撹拌溶液へヨウ化ナトリウム(0.905g;6.04ミリモル)、炭酸カリウム(1.24g;9.06ミリモル)及び1−ピロリジノカルボニルメチルピペラジン(1.79g;9.06ミリモル)を加えた。生じた懸濁液を85℃で4時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を室温へ冷やし、水(100ml)で摩砕して、オイルを得た。デカンテーションにより水を除去し、オイルをDCM(100ml)に溶かし、水(3x10ml)で洗浄し、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固させ、一定の重量になるまで高真空で乾燥させて(123)(2.87g)を得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:82%。
MS-ESI: 577 [M+H]+
(123)(2.87g;4.98ミリモル)のTHF(40ml)撹拌溶液へ室温でモルホリン(0.409g;4.70ミリモル)及びPd(PPh(1.63g;1.91ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を蒸発乾固させ、残渣をMeOH(10ml)に溶かし、DIPEA(5ml)を加えた。生じた溶液を蒸発乾固させて、橙色の固形物を得た。トルエン(10ml)を加え、残渣を再び蒸発乾固させた。生じた橙色のオイルをジエチルエーテル(50ml)で摩砕して沈殿を得て、これを濾過により採取し、ジエチルエーテル(2x10ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(119)(2.74g)をベージュ色の固形物として得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:83%。
MS-ESI: 537 [M+H]+
実施例43
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−{1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イルアミノカルボニルメチル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
(125)(0.20g;0.334ミリモル)、5−アミノベンゾトリアゾール(0.067g;0.501ミリモル)及びDIPEA(0.129g;1.0ミリモル)のDMF(1ml)溶液へ室温で固体のHATU(0.191g;0.501ミリモル)を1分量で加えた。この反応混合物を16時間静置すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を分取用LCMS(標準酸系)により精製して、実施例43(0.028g)を茶褐色の固形物として得た。収率:12%。
MS-ESI: 679 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) 1.24-1.33 (m, 4H); 1.35-1.56 (m, 10H); 1.88 (m, 4H); 2.35 (s, 6H); 2.5-2.73 (m, 2H); 2.84 (m , 2H); 3.15 (s, 2H); 3.46-3.53 (m, 4H); 4.10 (br s, 1H); 4.45 (br s, 1H); 6.81 (s, 1H); 6.92 (s, 1H); 7.09 (s, 2H); 7.43 (d, 1H); 7.86 (d, 1H); 8.32 (s, 1H); 9.94 (s, 1H); 11.26 (s, 1H)。
中間体125は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(18)(6.82g;13.5ミリモル)及び炭酸カリウム(2.43g;17.6ミリモル)のDMF(20ml)撹拌懸濁液へ室温でブロモ酢酸t−ブチル(2.64g;13.5ミリモル)を加えた。生じた橙色の懸濁液を50℃で2時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。この反応混合物を0〜5℃へ冷やし、水(300ml)を加えると濃厚な沈殿を生成し、これを濾過により採取し、水(3x50ml)で洗浄し、一定重量になるまで乾燥させて、(124)(7.0g)をベージュ色の固形物として得た。収率:84%。
MS-ESI: 619[M+H]+
(124)(7.0g;11.3ミリモル)のDCM(50ml)撹拌溶液へ室温で濃HCl(10ml)を加えた。この反応混合物を40℃で2時間加熱すると、その後でHPLCは、残っている出発材料がないことを示した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させて、橙色の残渣を得た。トルエン(50ml)を加え、生じたオイル懸濁液を蒸発乾固させ、一定重量になるまで高真空で乾燥させて、(125)(6.77g)をベージュ色のフォームとして得て、これをさらに精製せずに使用した。収率:100%。
MS-ESI: 563 [M+H]+
実施例44
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−ヒドロキシ−4−{N,N−ジエチルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
アセトニトリル(3ml)及びDMF(2ml)中の(29)(0.16g;0.35ミリモル)、(128)(0.153g,0.69ミリモル)及びKCO(0.153g;1.04ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に90℃で3時間加熱した。この粗製混合物を3.5N MeOH−NH/塩化メチレン(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ペンタンにおける摩砕の後で実施例44を固形物として得た。収率:51%。
MS-ESI: 605 [M+H]+1H NMR (CDCl3) 1.01 (t, 6H); 1.20-1.44 (m, 4H); 1.50-1.70 (m, 8H); 1.62 (s, 6H); 2.35 (s, 6H); 2.37 (m, 2H); 2.45 (m, 2H); 2.59 (q, 4H); 2.69 (m, 2H); 2.72 (m, 2H); 2.97 (m, 2H); 4.1 (br s, 1H); 4.61 (br s, 1H); 4.75 (br s, 1H); 6.76 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.15 (s, 1H)。
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(126)(0.639g;3ミリモル)及びジエチルアミン(0.620ml;6ミリモル)のエタノール(5ml)溶液をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、3.5N MeOH−NH/塩化メチレン(95/5)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(127)を固形物として得た。収率:86%。
1H NMR (CDCl3) 1.01 (t, 6H); 1.39 (m, 2H); 1.45 (s, 9H); 1.58 (m, 2H); 2.34 (s, 2H); 2.58 (q , 4H); 3.15 (br s, 2H); 4.85 (br s, 2H)。
(127)(0.465g;1.62ミリモル)を塩化メチレン(0.8ml)及びジオキサン(6ml)に溶かし、12N HCl/ジオキサン(5/25)からなる溶液(4.5ml)で処理した。この混合物をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、MeOH、塩化メチレン及びエーテルの混合物において残渣を摩砕して、(128)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSO-d6) 1.25 (t , 6H); 1.81 (m , 2H); 1.96 (m, 2H); 2.51 (s, 2H); 3.02-3.30 (m, 6H); 3.37 (br s, 2H)。
実施例45
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(4−メトキシ−4−{N,N−ジエチルアミノメチル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
本化合物は、アミン(128)の代わりにアミン(131)を用いて、実施例44の記載に類似した方法を使用して製造した。収率:72%。
MS-ESI: 619 [M+H]+
1H NMR (CDCl3) 0.97 (t, 6H); 1.20-1.40 (m,4 H); 1.40-1.85 (m, 8H); 1.63 (s, 6H); 2.35 (s, 6H); 2.37-2.55 (m, 4H); 2.57 (q, 4H) ; 2.85 (m, 2H); 3.04 (m, 4H); 3.19 (s, 3H); 4.10 (br s, 1H); 4.70 (br s, 1H); 6.81 (s, 1H) ; 6.94 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.18 (s, 1H)。
出発材料は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(129)(0.82g;2.6ミリモル)のTHF(18ml)撹拌溶液へ鉱油中60%(w/w)水素化ナトリウム懸濁液(0.175g)を加えた。生じた懸濁液を室温で3分間撹拌した。ヨウ化メチル(0.3ml)と15−5クラウンエーテルを加え、この反応混合物をさらに一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、3.5N MeOH−NH/塩化メチレン(97/3)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、(130)を固形物として得た。収率:79%。
1H NMR (CDCl3) 0.97 (t, 6H); 1.47 (s, 9H); 1.58 (m, 2H); 1.75 (m, 2H); 2.38 (s, 2H); 3.05 (br s, 2H); 3.21 (s, 3H); 3.85 (br s, 2H)。
(130)(0.680g;2.26ミリモル)を塩化メチレン(1.2ml)及びジオキサン(9ml)に溶かし、12N HCl/ジオキサン(5/25)からなる溶液(5.5ml)で処理した。この混合物をアルゴン気体下に周囲温度で一晩撹拌した。蒸発乾固の後で、MeOH、塩化メチレン及びエーテルの混合物において残渣を摩砕して、(131)を固形物として得た。収率:100%。
1H NMR (DMSO-d6) 1.24 (t, 6H); 1.80 (m, 2H); 2.08 (m, 2H); 2.92 (m, 2H); 3.20 (s, 3H); 3.10-3.30 (m, 8H)。
実施例46
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
酢酸(5ml)中の1−[2−(ピペラジン)−1−イル)アセチル]ピロリジン(0.065g;0.33ミリモル)及びホルムアルデヒド(0.013g;0.16ミリモル)の混合物へジオキサン(8ml)中の(32)(0.065g;0.17ミリモル)を室温で加えた。4時間後、この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの2〜10%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例46を固形物として得た。収率:65%。
MS-ESI: 602 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.20-1.40 (m, 4H); 1.45-1.80 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 1.84 (m, 2H); 1.94 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.54 (br m, 8H); 3.10 (s, 2H); 3.45-3.52 (m, 4H); 3.54 (s, 2H); 4.14 (br m, 1H); 4.73 (br m, 1H); 6.81 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.26 (s, 2H); 8.25 (s, 1H)。
実施例46.1〜46.5
実施例46の記載に類似した手順に従って、表46の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例47
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(8ml)中の(132)(0.170g;0.35ミリモル)、クロロメチルウラシル(0.061g;0.38ミリモル)、NaI(0.057g;0.38ミリモル)及びKCO(0.053g;0.38ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に80℃で17時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの2〜8%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例47を薄褐色の固形物として得た。収率:41%。
MS-ESI: 615 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.20-1.40 (br m, 4H); 1.56 (br m, 4H); 1.63 (s, 6H); 2.36 (s, 6H); 2.50 (br m, 8H); 3.29 (s, 2H); 3.58 (s, 2H); 4.15 (br m, 1H); 4.75 (br m, 1H); 5.53 (s, 1H); 6.80 (s, 1H); 6.96 (s, 1H); 7.21 (s, 2H); 7.97 (br s, 1H); 8.25 (s, 1H); 8.53 (br s, 1H)。
実施例46.4(0.878g,1.49ミリモル)をジオキサン(15ml)中濃HCl(1.5ml)で室温において4時間脱保護した。この粗製混合物を蒸発させてから、100mlのMeOH中3.5N NHを加え、再び蒸発させた。MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの0〜10%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより粗製残渣を精製して、(132)を得た。収率=100%。
MS-ESI: 491 [M+H]+1H NMR (DMSO-d6) : 1.26 (br m, 4H); 1.45 (br m, 4H); 1.52 (s, 6H); 2.30 (s, 6H); 2.35 (m, 4H); 2.67 (m, 4H); 3.41 (m, 2H); 4.20-4.45 (br m, 2H); 6.79 (s, 1H); 6.90 (s, 1H); 7.31 (s, 2H); 11.34 (br s, 1H)。
実施例48
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[4−(モルホリノカルボニル)ピペリジン−1−イルメチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
酢酸(10ml)中の(30)(0.058g;0.29ミリモル)及びホルムアルデヒド(0.021g;0.26ミリモル)の混合物へジオキサン(20ml)中の(32)(0.104g;0.27ミリモル)を室温で加えた。4時間後、この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの1〜5%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例48を固形物として得た。収率:98%。
MS-ESI: 603 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.20-1.40 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 1.68 (m, 5H); 1.85 (m, 2H); 2.00 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.42 (m, 1H); 3.05 (m, 2H); 3.47 (m, 5H); 3.61 (m, 2H); 3.66 (m, 4H); 4.14 (br m, 1H); 4.73 (br m, 1H); 6.79 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.27 (s, 2H); 8.27 (s, 1H)。
実施例49
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.133g;0.29ミリモル)、(135)(0.063g,0.32ミリモル)、NaI(0.048g;0.32ミリモル)及びKCO(0.044g;0.32ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で4時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの4〜8%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例49を固形物として得た。収率:52%。
MS-ESI: 616 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.29 (m, 4H); 1.61 (s, 6H); 1.45-1.80 (m, 4H); 2.00 (m, 1H); 2.08 (s, 3H); 2.34 (s, 6H); 2.42 (m, 5H); 2.48 (m, 1H); 2.55 (m, 1H); 2.70 (m, 1H); 2.80 (m, 2H); 2.88 (m, 2H); 2.93 (m, 2H); 3.46 (m, 2H); 3.62 (m, 2H); 4.10 (br m, 1H); 4.75 (br m, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。
(135)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
ジメチルホルムアミド(1ml)中の(133)(0.461g;1.39ミリモル)及びアセチルピペラジン(0.535g;4.17ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に還流で1時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの0〜3%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(134)をオイルとして得た。収率:80%。
MS-ESI: 288 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.73 (m, 3H); 2.00 (m, 1H); 2.07 (s, 3H); 2.30-2.50 (m, 3H); 2.54 (m, 1H); 2.69 (m, 1H); 2.79 (m, 1H); 2.88 (m, 1H); 3.45 (m, 2H); 3.60 (m, 4H); 7.25 (m, 2H); 7.31 (m, 3H)。
メタノール(3ml)中の(134)(0.358g;1.25ミリモル)の混合物へギ酸アンモニウム(0.236g;3.74ミリモル)及びPd/C(0.013g,0.125ミリモル)を加えた。この反応物を還流で1時間加熱してから、セライトに通して濾過した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの10〜20%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(135)をオイルとして得た。収率:66%。
MS-ESI: 198 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 1.65 (m, 1H); 1.97 (m, 1H); 2.08 (s, 3H); 2.08 (br m, 2H); 2.41-2.50 (m, 3H); 2.76 (m, 2H); 2.97 (m, 1H); 3.07 (m, 1H); 3.12 (m, 1H); 3.47 (m, 2H); 3.62 (m, 2H)。
実施例49.1〜49.3
実施例49の記載に類似した手順に従って、表49の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例50
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−{モルホリノカルボニル}ピロリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.139g;0.31ミリモル)、(138)(0.062g;0.34ミリモル)、NaI(0.046g;0.31ミリモル)及びKCO(0.051g;0.37ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの1〜3%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例50を白い固形物として得た。収率:62%。
MS-ESI: 603 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.31 (m, 4H); 1.45-1.80 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 2.05-2.15 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.49 (m, 1H); 2.65 (m, 1H); 2.75 (m, 1H); 2.82 (m, 1H); 2.96 (m, 3H); 3.04 (m, 1H); 3.19 (m, 1H); 3.48 (m, 2H); 3.65 (m, 6H); 4.10 (br m, 1H); 4.75 (br m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.94 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。
(138)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
塩化メチレン(5ml)中の(136)(0.127g;0.62ミリモル)、モルホリン(0.081ml;0.93ミリモル)、EDCI(0.143g;0.74ミリモル)及びHOBT(0.084g;0.62ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に室温で24時間撹拌した。この粗製混合物を酢酸エチルに溶かし、2N NaOH溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの5〜10%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(137)をオイルとして得た。収率:75%。
MS-ESI: 275 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 2.00-2.15 (m, 2H); 2.46 (q, J = 9 Hz, 1H); 2.60 (t, J = 8.5 Hz, 1H); 2.83 (m, 1H); 2.94 (t, J = 9 Hz, 1H); 3.16 (m, 1H); 3.47 (m, 2H); 3.65 (m, 8H); 7.24 (m, 2H); 7.32 (m, 3H)。
メタノール(5ml)中の(137)(0.108g;0.30ミリモル)の混合物へギ酸アンモニウム(0.074g;1.18ミリモル)とPd/C(0.004g;0.04ミリモル)を加えた。この反応物を還流で3時間加熱してから、セライトに通して濾過した。この粗製混合物を蒸発させて、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの20〜22%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(138)をオイルとして得た。収率:88%。
MS-ESI: 185 [M+H]+1H NMR (CDCl3): 2.07 (m, 2H); 3.01 (m, 1H); 3.07 (m, 1H); 3.16 (m, 2H); 3.28 (m, 1H); 3.53 (m, 2H); 3.62 (m, 2H); 3.67 (m, 5H)。
実施例50.1〜50.3
実施例50の記載に類似した手順に従って、表50の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例51
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(5−t−ブトキシカルボニル−オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.123g;0.27ミリモル)、(139)(0.063g,0.30ミリモル)、NaI(0.040g;0.27ミリモル)及びKCO(0.045g;0.32ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で3時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの1〜3%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例51を白い固形物として得た。収率:78%。 MS-ESI: 631 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.31 (m, 6H); 1.45 (s, 9H); 1.50-1.75 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 2.35 (s, 6H); 2.72 (m, 2H); 2.80 (m, 4H); 2.94 (m, 2H); 3.25 (br m, 2H); 3.55 (br m, 2H); 4.10-4.20 (br m, 1H); 4.70-4.80 (br m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.12 (s, 1H)。
実施例51.1
実施例51.1は、ジオキサン中のHClを用いた実施例50の脱保護により得た。
Figure 2006501232
実施例52
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−{モルホリノカルボニルアミノ}ピロリジン-1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(4ml)中の(29)(0.200g;0.44ミリモル)、(142)(0.178g,0.76ミリモル)、NaI(0.066g;0.44ミリモル)及びKCO(0.243g;1.76ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で4時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの2〜4%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例52を薄褐色の固形物として得た。収率:42%。
MS-ESI: 618 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.25-1.40 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 1.50-1.80 (m, 4H); 2.20-2.40 (m, 3H); 2.35 (s, 6H); 2.52 (m, 1H); 2.74 (m, 3H); 2.95 (m, 3H); 3.32 (m, 4H); 3.67 (m, 4H); 4.10 (br m, 1H); 4.39 (br m, 1H); 4.71 (br m, 1H); 4.87 (br m, 1H); 6.74 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.06 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。
(142)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
(140)(0.500g;2.68ミリモル)の塩化メチレン(10ml)溶液へ0℃でトリエチルアミン(0.410ml;2.95ミリモル)に次いでp−ニトロクロロホルメート(0.594g;2.95ミリモル)を加えた。1時間後、モルホリン(0.260ml;2.95ミリモル)を加え、この反応混合物をアルゴン気体下に室温で24時間撹拌した。この粗製混合物を水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、最初に純粋なAcOEtで、次に10%のMeOH中3.5N NH/塩化メチレンで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(141)を白いフォームとして得た。収率:86%。
MS-ESI: 300 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.46 (s, 9H); 1.75-1.90 (m, 1H); 2.15 (m, 1H); 3.15 (m, 1H); 3.34 (m, 4H); 3.30-3.50 (m, 2H); 3.65 (m, 1H); 3.69 (m, 4H); 4.30-4.50 (m, 2H)。
(141)(0.680g;2.27ミリモル)のジオキサン(22ml)溶液へ濃HCl(0.60ml)を加えた。この反応物を室温で7時間撹拌してから蒸発させて、塩化メチレン/エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で(142)を薄褐色のフォームとして得て、これをさらに特性決定せずに実施例52で使用した。収率:47%。
実施例52.1〜52.3
実施例52の記載に類似した手順に従って、,表52の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例53
2−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル]−4−[2−(3−{1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イルカルボニルメチル}ピロリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ジメチルアセトアミド(3ml)中の(29)(0.250g;0.55ミリモル)、(145)(0.203g,0.83ミリモル)、NaI(0.082g;0.55ミリモル)及びKCO(0.228g;1.65ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に85℃で4時間加熱した。この粗製混合物を蒸発させ、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの2〜6%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、エーテル/ペンタンにおける摩砕の後で実施例53を固形物として得た。収率:62%。
MS-ESI: 665 [M+H]+1H NMR (CDCl3) : 1.32 (m, 4H); 1.62 (s, 6H); 1.40-1.78 (m, 8H); 2.16 (s, 1H); 2.35 (s, 6H); 2.52 (m, 3H); 2.65-2.78 (m, 4H); 2.95 (m, 2H); 3.02 (m, 3H); 3.95 (m, 2H); 4.10 (br m, 3H); 4.72 (br m, 1H); 6.73 (s, 1H); 6.95 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.16 (s, 1H)。
(145)は、以下のように製造した:
Figure 2006501232
塩化メチレン(10ml)中の(143)(0.558g;2.54ミリモル)、チオモルホリン−1,1−ジオキシド(0.516g;3.82ミリモル)、EDCI(0.585g;3.05ミリモル)及びHOBT(0.344g;2.54ミリモル)の混合物をアルゴン気体下に室温で24時間撹拌した。この粗製混合物を酢酸エチルに溶かし、2N NaOH溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、MeOH中3.5N NH/塩化メチレンの5〜10%勾配液で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、(144)をオイルとして得た。収率:82%。
1H NMR (CDCl3): 1.43 (m, 1H); 2.13 (m, 1H); 2.27 (m, 1H); 2.48 (m, 3H); 2.66 (m, 3H); 2.99 (m, 4H); 3.54 (d, J= 13 Hz, 1H); 3.62 (d, J = 13 Hz, 1H); 3.92 (m, 2H); 4.07 (m, 2H); 7.26 (m, 2H); 7.30 (m, 3H)。
メタノール(10ml)中の(144)(0.698g;2.08ミリモル)の混合物へギ酸アンモニウム(0.432g;6.85ミリモル)とPd/C(0.022g;0.21ミリモル)を加えた。この反応物を還流で1.5時間加熱してから、セライトに通して濾過した。この粗製混合物を蒸発させて、(145)をオイルとして得て、さらに精製せずに使用した。収率:95%。
1H NMR (CDCl3) : 1.73 (m, 1H); 2.25 (m, 2H); 2.55 (m, 1H); 2.70 (m, 1H); 2.85 (m, 1H); 3.03 (m, 4H); 3.19 (m, 2H); 3.38 (m, 2H); 3.87-4.07 (m, 3H); 4.24 (m, 1H)。
実施例53.1〜53.3
実施例53の記載に類似した手順に従って、表53の化合物を製造した。
Figure 2006501232
実施例54
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[(4−ピリジン−4−イルピペリジン−1−イル)メチル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2006501232
ホルムアルデヒドの酢酸溶液(100mlの酢酸中37%ホルムアルデヒド水溶液の0.61mlより調製した2.8ml,0.21ミリモル)へ4−ピペリジン−4−イルピリジン(Brown, George Robert; Newcombe, Nicholas John; Foubister, Alan John.「オキシド−スクアレンシクラーゼ阻害剤として有用な1−(アリールスルホニル)−4−[[4−(4−ピリジル)ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジンと類似体」PCT国際出願(1998)、WO9835959 A1 19980820 CAN129:189345 AN1998:568822を参照のこと)(0.033g,0.20ミリモル)を加え、この混合物を周囲温度で5分間撹拌した。2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(亜リン酸トリエチルとの1.1:1混合物として)(0.083g,0.16ミリモル)の酢酸(1ml)溶液を滴下してから、この混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を真空で濃縮し、残渣を2N塩酸と酢酸エチルの間に分画した。水層を分離し、2N水酸化ナトリウムの添加により塩基性にして、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和塩水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから、蒸発させて、黄色いオイルを残した。ジクロロメタン中2〜3%メタノール(7Nアンモニアを含有する)で溶出させるシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより、生成物(0.043g)を薄黄色の固形物として得た。収率:50%。
1H NMR (CDCl3): 1.6-1.76 (m, 12H + H2O), 1.78-1.86 (m, 2H), 2.10-2.18 (m, 2H), 2.36 (s, 6H), 2.46-2.55 (m, 1H), 3.08-3.20 (m, 4H), 3.50-3.58 (m, 2H), 3.60 (s, 2H), 6.84 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 7.14 (d, 2H), 7.28 (s, 2H), 8.45 (s, 1H), 8.50 (d, 2H)。MS-ESI: 541 [M+H]+
中間体(146)は、以下のスキームに従って製造した:
Figure 2006501232
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロールは、以下のように製造した:
5−ブロモ−4−メチルチオフェン−2−カルボン酸(Nemec, M.; Janda, Miroslav; Srogl, Jan; Stibor, I. Collection of Czechoslovak Chemical Communications (1974), 39(12), 3527-31)(2.5g,11ミリモル)をジクロロメタン(25ml)及びジメチルホルムアミド(0.1ml)に懸濁させた。塩化オキサリル(1.1ml,13ミリモル)を加え、この混合物を周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製の酸クロリドを真空で乾燥させた。この酸クロリドをアセトニトリル(20ml)、テトラヒドロフラン(20ml)及びトリエチルアミン(2.0ml,14ミリモル)の混合物に溶かし、この混合物を氷浴で冷やした。(トリメチルシリル)ジアゾメタン(8.5ml)のヘキサン溶液(2.0M,17ミリモル)を滴下し、この混合物を氷浴において20時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を1N塩酸と酢酸エチルの間に分画した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから蒸発させて、黄色い固形物を残した。この粗製のα−ジアゾケトンをベンジルアルコール(10ml)及び2,4,6−トリメチルピリジン(10ml)の混合物に溶かし、180℃まで2時間加熱した。この混合物を冷やしてから、イソヘキサン中10%酢酸エチルの混合物で溶出させるシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより直接精製して、(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)酢酸ベンジル(0.982g)を濃黄色のオイルとして得た。収率:27%。
1H NMR (CDCl3): 2.12 (s, 3H), 3.74 (s, 2H), 5.15 (s, 2H), 6.61 (s, 1H), 7.32-7.37 (m, 5H)。MS-ESI: 325 / 327 [M+H]+
リチウムジイソプロピルアミド[ジイソプロピルアミン(1.02ml,7.3ミリモル)とn−ブチルリチウム(4.54ml)のヘキサン溶液(1.6M,7.26ミリモル)より作製した]のテトラヒドロフラン(5ml)溶液へ(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)酢酸ベンジル(0.982g,3.02ミリモル)のテトラヒドロフラン(3.5ml)溶液を滴下して、−78℃へ冷やした。この混合物を−78℃で2時間撹拌してから、ヨウ化メチル(1.0ml,16ミリモル)を加え、この混合物を4時間にわたり周囲温度へ温めた。この混合物を水へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離してから、1N塩酸溶液に続き、飽和塩水溶液で洗浄した。この酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、蒸発させて、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパン酸ベンジルを黄色いオイルとして得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR (CDCl3): 1.61 (s, 6H), 2.11 (s, 3H), 5.12 (s, 2H), 6.59 (s, 1H), 7.25-7.37 (m, 5H)。
メタノール(10ml)及び水(2.5ml)中の2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパン酸ベンジル及び水酸化ナトリウム(0.33g,8.3ミリモル)の混合物を還流で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣を1N塩酸で摩砕してから、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから蒸発させて、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパン酸を黄色いゴムとして残し、これを精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR (CDCl3): 2.09 (s, 6H), 2.13 (s, 3H), 6.69 (s, 1H)。
触媒量のジメチルホルムアミドを含むジクロロメタン(10ml)中の2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパン酸の混合物へ塩化オキサリル(0.30ml,0.34ミリモル)を加えた。この混合物を周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製の酸クロリドを真空で乾燥させた。この粗製の酸クロリドをジクロロメタン(10ml)に溶かし、氷浴中で冷やした。ピロリジン(1.2ml,14ミリモル)を加え、この混合物を氷浴中で冷やしながら30分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(25ml)へ注いでから、1N塩酸で抽出した。有機層を飽和塩水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてから、蒸発させて、1−[2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパノイル]ピロリジンを紅いオイルとして残し、これを精製せずに次の工程に使用した。
MS-ESI: 316 / 318 [M+H]+
1−[2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−2−メチルプロパノイル]ピロリジンの酢酸(8ml)及び水(5ml)の溶液へ亜鉛粉末(1.0g,15ミリモル)を加えた。この混合物を還流で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶かしてから、1N塩酸、1N水酸化ナトリウム、及び飽和塩水溶液で順に洗浄した。この酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、蒸発させた。イソヘキサン中20〜75%酢酸エチルの混合物で溶出させるシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、1−[2−メチル−2−(4−メチル−2−チエニル)プロパノイル]ピロリジン(0.151g)を無色の固形物として得た。収率:(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)酢酸ベンジルからの4工程で21%。
1H NMR (CDCl3): 1.46 (s, 6H), 1.56-1.65 (m, 4H), 2.14 (s, 3H), 2.90 (br, 2H), 3.30 (br, 2H), 6.67 (d, 1H), 6.92-6.95 (m, 1H)。MS-ESI: 238 [M+H]+
−50℃へ冷やした1−[2−メチル−2−(4−メチル−2−チエニル)プロパノイル]ピロリジン(0.145g,0.61ミリモル)のジメトキシエタン(5ml)溶液へテトラフルオロホウ酸ニトロニウム(0.168g,1.26ミリモル)を加えた。この混合物を1時間にわたり−30℃へ温めた。この混合物を水へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウムの飽和溶液に次いで飽和塩水溶液で順に洗浄した。この酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、蒸発させて、1−[2−メチル−2−(4−メチル−5−ニトロ−2−チエニル)プロパノイル]ピロリジンを黄色い固形物として得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR (CDCl3): 1.62 (s, 6H), 1.73-1.81 (m, 4H), 2.58 (s, 3H), 3.03 (br, 2H), 3.53 (br, 2H), 6.66 (3, 1H)。
触媒量のピロリジンを含有するエタノール(5ml)中の1−[2−メチル−2−(4−メチル−5−ニトロ−2−チエニル)プロパノイル]ピロリジン及び3,5−ジメチルベンズアルデヒド(0.161g,1.2ミリモル)の混合物を還流で18時間加熱した。この混合物を周囲温度へ冷やしてから、沈殿を濾過した。この固形物を冷エタノール(2x5ml)で洗浄してから、真空で乾燥させて、1−(2−{4−[(E)−2−(3,5−ジメチルフェニル)ビニル]−5−ニトロ−2−チエニル}−2−メチルプロパノイルピロリジン(0.144g)を明黄色のふわふわした固形物として残し、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率:1−[2−メチル−2−(4−メチル−2−チエニル)プロパノイル]ピロリジンからの2工程で59%。
1H NMR (d6 DMSO): 1.57 (s, 6H), 1.64-1.70 (m, 4H), 2.30 (s, 6H), 3.04 (br, 2H), 3.37 (br, 2H), 7.02 (s, 1H), 7.25 (s, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.88 (d, 1H)。
1−(2−{4−[(E)−2−(3,5−ジメチルフェニル)ビニル]−5−ニトロ−2−チエニル}−2−メチルプロパノイルピロリジン(0.140g,0.35ミリモル)及び亜リン酸トリエチル(1.0ml)の混合物を180℃で1時間加熱した。この混合物を濃縮し、イソヘキサン中20%酢酸エチルの混合物で溶出させるシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を直接精製して、2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(0.107g)を亜リン酸トリエチルとの1.1:1混合物である紅いオイルとして得た。収率:59%(亜リン酸トリエチルとの1.1:1混合物に基づく)
1H NMR (CDCl3): 1.65 (s, 6H), 1.70 (br, 4H), 2.34 (s, 6H), 3.13 (br, 2H), 3.54 (br, 2H), 6.57 (d, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 7.19 (s, 2H), 9.25 (s, 1H)。MS-ESI: 367 [M+H]+
治療上の使用
式(I)の化合物は、患者、例えば男性及び/又は女性においてゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性に拮抗する医薬品として提供される。この目的のために、式(I)の化合物は、製剤的に許容される希釈剤若しくは担体(例、水)も含まれる医薬製剤の一部として提供することができる。この製剤は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤(例、脂肪乳剤)、坐剤、軟膏剤、クリーム剤、滴剤、懸濁液剤(例、水性若しくは油性懸濁液剤)、又は溶液剤(例、水性若しくは油性溶液剤)の形態であってよい。所望されるならば、本製剤には、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤、乳糖、シアル酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、ショ糖、コーンスターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落花生油、オリーブ油、カカオ脂、及びエチレングリコールより独立して選択される1以上の追加物質を含めてよい。
本化合物は、好ましくは患者へ経口投与されるが、非経口若しくは直腸投与のような他の投与経路も可能である。静脈内、皮下又は筋肉内の投与では、患者は、本化合物の0.1mgkg−1〜30mgkg−1(好ましくは、5mgkg−1〜20mgkg−1)の1日用量を服用してよく、本化合物を1日に1〜4回投与する。静脈内、皮下及び筋肉内の用量は、ボーラス注射の手段により与えてよい。あるいは、静脈内用量は、ある時間にわたる連続注入により与えてよい。あるいは、患者は、1日非経口用量にほぼ同等である1日経口用量を服用してよく、本組成物を1日に1〜4回投与する。好適な医薬製剤は、例えば錠剤又はカプセル剤のように、単位剤形で経口投与に適しているものであり、これは本発明の化合物の10mg〜1g(好ましくは、100mg〜1g)を含有する。
製剤化を促進するために、緩衝剤、製剤的に許容される助溶媒(例、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、又はEtOH)、又はヒドロキシ−プロピルβ−シクロデキストリンのような包接化(complexing)剤を使用してよい。
本発明の1つの側面は、本発明に記載の化合物の、患者の下垂体によるLH及び/又はFSHの分泌を抑制するための使用に関する。この点に関して、この抑制は、LH及びFSHの生合成における抑制、及び/又は下垂体によるLH及びFSHの放出における抑制による可能性がある。このように、本発明に記載の化合物は、患者の性ホルモン関連状態を治療的に処置する、及び/又は予防するために使用することができる。「予防する」とは、患者がこの状態に罹るリスクを抑制することを意味する。「処置する」は、患者においてその状態を一掃するか又はその重篤性を抑制することを意味する。性ホルモン関連状態の例は、性ホルモン依存癌、良性前立腺肥大症、子宮の筋腫、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣疾患、子宮線維腫、前立腺肥大、子宮筋腫、多毛症、及び性的早熟である。性ホルモン依存癌の例は、前立腺癌、子宮癌、乳癌、及び下垂体性腺刺激性腺腫である。
本発明の化合物は、性ホルモン関連状態を治療する/予防するために使用する他の薬物/療法と組み合わせて使用してよい。
一定用量として製剤化されるならば、そのような組合せ製品は、本発明の化合物を本明細書に記載の投与量範囲内で、そして他の医薬活性剤をその承認された投与量範囲内で利用する。組合せ製剤が不適切であるときは、連続使用を考慮する。
医科腫瘍学の分野において、そのような組合せの例には、以下の治療薬剤のカテゴリーとの組合せが含まれる:
i)抗血管新生剤(例えば、リノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、アンジオスタチン、エンドスタチン、ラゾキシン、サリドマイド)、並びに血管内皮増殖因子(VEGF)受容体チロシンキナーゼ阻害剤(RTKI)(例えば、その文献の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願公開公報番号:WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856及びWO98/13354に記載のもの);
ii)抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン)、プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトラゾール、ボラゾール、エキセメスタン)、抗プロゲストゲン、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン)、テストステロン5α−ジヒドロレダクターゼの阻害剤(例えば、フィナステリド)、抗浸潤剤(例えば、マリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤とウロキナーゼプラスミノゲンアクチベーター受容体機能の阻害剤)、並びに増殖因子機能の阻害剤(こうした増殖因子には、例えば、上皮増殖因子(EGF)、血小板由来増殖因子及び肝細胞増殖因子が含まれ、こうした阻害剤には、増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体、チロシンキナーゼ阻害剤、及びセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤が含まれる)といった、細胞増殖抑止剤;
iii)生物学的応答調節剤(例えば、インターフェロン);
iv)抗体(例えば、エドレコロマブ(edrecolomab));
v)代謝拮抗剤(例えば、メトトレキセートのような抗葉酸剤、5−フルオロウラシルのようなフルオロピリミジン類、プリン及びアデノシン類似体、シトシンアラビノシド);抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシンのようなアントラサイクリン類、ダウノマイシン、エピルビシン及びイダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、ミトラマイシン);白金誘導体(例えば、シスプラチン、カルボプラチン);アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソ尿素、チオテパ);有糸分裂阻害剤(例えば、ビンクリスチンのようなビンカアルカロイドと、タキソール、タキソテレのようなタキソイド類);酵素(例えば、アスパラギナーゼ);並びにチミジル酸シンターゼ阻害剤(例えば、ラルチトレキセド);トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン、イリノテカン)のような、医科腫瘍学において使用される抗増殖/抗新生物薬とその組合せ。
本発明の化合物は、外科療法又は放射線療法と組み合わせて使用してもよい。
アッセイ
本発明に記載の化合物の、GnRHのアンタゴニストとして作用する能力は、以下の in vitro アッセイを使用して決定することができる。
ラット下垂体GnRH受容体を使用する結合アッセイ
このアッセイは、以下のように実施する:
1.ラット下垂体組織より調製した粗製の形質膜を、ウシ血清アルブミン(0.1%)、[I−125]D−t−Bu−Ser6−Pro9−エチルアミド−GnRH、及び試験化合物を含有するTris・HCl緩衝液(pH7.5,50mM)においてインキュベートする。インキュベーションは、4℃で90分〜2時間である。
2.速やかに濾過し、ガラス繊維フィルターに通して繰り返し洗浄する。
3.γ−カウンターを使用して、膜結合性放射リガンドの放射活性を決定する。
このデータから、放射リガンドのGnRH受容体への結合を50%阻害するのに必要とされる化合物の濃度として、試験化合物のIC50を決定することができる。本発明に記載の化合物は、1nM〜5μMの濃度で活性を有する。
ヒトGnRH受容体を使用する結合アッセイ
ヒトGnRH受容体を発現するCHO細胞より調製した粗製膜が、GnRH受容体の供給源である。本発明に記載の化合物の結合活性は、[125I]ブセレリンのGnRH受容体への特異結合を50%阻害するのに必要とされる化合物濃度である、IC50として決定することができる。ここでは、[125I]ブセレリン(ペプチドのGnRH類似体)をこの受容体の放射標識リガンドとして使用する。
LH放出の阻害を決定するアッセイ
LH放出アッセイは、GnRH誘導性LH放出における抑制により証明されるように、化合物のアンタゴニスト活性を証明するために使用することができる。
下垂体の調製
ラットより入手する下垂体は、以下のように調製する。好適なラットは、一定温度(例、25℃)で、12時間の明期/12時間の暗期サイクルで維持したウィスター雄性ラット(150〜200g)である。このラットを断頭により犠牲にした後で、下垂体を無菌的に取り出して、ハンクスの平衡塩類溶液(HBSS)を含有する試験管へ入れる。さらに、この腺を以下のように処理する:
1.250xgで5分間の遠心分離;
2.HBSS溶液の吸引;
3.この腺をペトリ皿に移した後で、外科用メスで刻むこと;
4.0.2%コラゲナーゼ及び0.2%ヒアルロニダーゼ含有HBSSの10mlアリコートに、刻んだ組織を3回連続して懸濁させることによって、その組織を遠心分離管へ移すこと;
5.この管を37℃の水浴に保ちながら、この組織懸濁液を穏やかに撹拌することによって細胞を分散させること;
6.ピペットを使用して20〜30回吸引し、未消化下垂体断片を3〜5分間静置させること;
7.懸濁した細胞の吸引に続く、1200xgで5分間の遠心分離;
8.0.37% NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎仔血清、1%非必須アミノ酸、1%グルタミン、及び0.1%ゲンタマイシンを含有するDMEMの培養基における細胞の再懸濁;
9.未消化下垂体断片のコラゲナーゼ及びヒアルロニダーゼの30mlアリコートでの3回の処理;
10.細胞懸濁液をプールして、3x10細胞/mlの濃度へ希釈すること;
11.この懸濁液の1.0mlを24穴トレイのそれぞれに入れ、細胞を、加湿した5% CO/95%空気の気体において37℃で3〜4日間維持すること。
化合物の試験
試験化合物をDMSOに溶かし、インキュベーション培地中0.5%の最終濃度とする。
アッセイに先立つ1.5時間前に、0.37% NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎仔血清、1%非必須アミノ酸(100X)、1%グルタミン(100X)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン(1mlにつきそれぞれ10,000ユニット)及び25mM HEPES(pH7.4)を含有するDMEMで細胞を3回洗浄する。このアッセイの直前に、細胞をこの培地で再び2回洗浄する。
これに続き、試験化合物及び2nM GnRHを含有する1mlの新鮮培地を2つのウェルへ加える。他の試験化合物については(1つより多い化合物を試験することが所望される場合)、これを他のそれぞれ同一2検体のウェルへ加える。次いで、インキュベーションを37℃で3時間行う。
インキュベーションの後で、ウェルから培地を取り出し、この培地を2000xgで15分間遠心分離して細胞の材料を除去することによって、各ウェルを分析する。上清を取り出し、二重抗体ラジオイムノアッセイを使用してLH含量をアッセイする。好適な対照(試験化合物なし)との比較を使用して、試験化合物がLH放出を抑制するかどうかを決定する。本発明に記載の化合物は、1nM〜5μMの濃度で活性を有する。

Claims (15)

  1. 式(I):
    Figure 2006501232
    [式中:
    は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより選択され;
    は、随意に置換される単環式若しくは二環式芳香族環であり;
    は、式(IIa)〜式(IIf):
    Figure 2006501232
    の基より選択され;
    は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、C1−3ペルフルオロアルキル、シアノ、ニトロ、ハロ、RO(CH−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)N(R10)(CH−、RS(O)(CH−又はR10NC(O)−(CR10(CH−より選択され;
    は、式(III):
    Figure 2006501232
    の基であり;
    とR6aは、水素、フルオロ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になって3〜7原子の炭素環式環を形成するか、又はRとR6aは、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成する;
    あるいは、Aが直結合でないとき、基:
    Figure 2006501232
    は、3〜7の炭素原子の炭素環式環又は1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成するか;
    又は基:
    Figure 2006501232
    は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
    は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、ROC1−6アルキル−、R10NC1−6アルキル−、R10NC(O)C1−6アルキル、−C(NR10)=NHより選択されるか;
    又はRが式(IIc)又は(IId)の基であるとき、Rは、式:−J−K−Rの基であり;
    は:
    (i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、C1−6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR、NH−C(O)−R又は−S(O)NR(ここで、RとRは、水素と、ヒドロキシ、アミノ、N−C1−4アルキルアミノ、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、HO−C2−4アルキル−NH−又はHO−C2−4アルキル−N(C1−4アルキル)−で随意に置換されるC1−4アルキルより独立して選択される);
    (ii)Bが式(IV)の基であり、XがCHであり、pが0であるときは、ニトロ; (iii)C3−7シクロアルキル、アリール又はアリールC1−6アルキル(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換される);
    (iv)−(Q)−アリール、−(Q)−ヘテロシクリル、−アリール−(Q)−アリール(そのいずれもR12、R13及びR14により随意に置換され;ここで−(Q)−は、E、F又は直結合より選択される);
    (v)ヘテロシクリル又はヘテロシクリルC1−6アルキル(そのいずれも、R12、R13及びR14より独立して選択される4つまでの置換基により随意に置換される);
    (vi)R12、R13及びR14より選択される基
    より選択され;
    とR10は、水素、ヒドロキシ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより独立して選択されるか、又はRとR10は、一緒になって、3〜9原子の随意に置換される環を形成する場合があるか、又はRとR10は、それらが付く炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成し;
    11は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、又はN(R10)より選択され; R12は、水素、ヒドロキシ、R1718N(CHcc−、R1718NC(O)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−C(O)N(R)(CHcc−、随意に置換されるC1−6アルキル−SON(R)−、随意に置換されるアリール−SON(R)−、C1−3ペルフルオロアルキル−SON(R)−;随意に置換されるC1−6アルキル−N(R)SO−、随意に置換されるアリール−N(R)SO−、C1−3ペルフルオロアルキル−N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルカノイル−N(R)SO−;随意に置換されるアリール−C(O)N(R)SO−、随意に置換されるC1−6アルキル−S(O)−、随意に置換されるアリール−S(O)−、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるC1−6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ又はシアノより選択され;
    13とR14は、水素、ヒドロキシ、オキソ、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC1−6アルカノイル、随意に置換されるC2−6アルケニル、シアノ、ニトロ、C1−3ペルフルオロアルキル−、C1−3ペルフルオロアルコキシ、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、RO(CH−、R(O)O(CH−、ROC(O)(CH−、R16S(O)(CH−、R10NC(O)(CH−又はハロより独立して選択され;
    15は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、R19OC(O)−、R10NC(O)−、RC(O)−、RS(O)−より選択され;
    16は、水素、C1−6アルキル、C1−3ペルフルオロアルキル又は随意に置換されるアリールより選択され;
    17は、水素、ヒドロキシ、シアノ又は随意に置換されるC1−6アルキルより独立して選択され;
    18は、式:R18a−C(R100−1の基である{ここで、R18aは、R19OC(O)−、R10NC(O)−、R10N−、RC(O)−、RC(O)N(R10)−、R10NC(O)−、R10NC(O)N(R10)−、RSON(R10)−、R10NSON(R10)−、RC(O)O−、ROC(O)−、R10NC(O)O−、RO−、RS(O)−、R10NS(O)−、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるヘテロシクリルより選択される};
    又は、R17とR18は、一緒になるとき、3〜7原子の随意に置換される炭素環式環又は随意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
    19は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、随意に置換されるアリールC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル又は随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキルより選択され;
    20は、R12又はR13より選択され;
    21とR22は、水素、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるヘテロシクリル、随意に置換されるヘテロシクリルC1−6アルキル、随意に置換されるC3−6アルケニル、随意に置換されるC3−6アルキニル、−(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、R10NC2−6アルキル、ROC2−6アルキル又はR10NC(O)C2−6アルキルより独立して選択される{但し、RとR10は、独立して又は一緒になっても、随意に置換されるアリールでも随意に置換されるアリールC1−6アルキルでもない};又は
    21とR22は、一緒になって、随意に置換される非芳香族の複素環式環を形成し;
    Aは:
    (i)直結合;
    (ii)随意に置換されるC1−5アルキレン{ここで、随意の置換基は、随意に置換されるC1−6アルキル、随意に置換されるアリール、又は随意に置換されるアリールC1−6アルキルより独立して選択される};
    (iii)3〜7原子の炭素環式環;
    (iv)カルボニル基又は−C(O)−C(R)−{ここでRは、水素及びC1−2アルキルより独立して選択される}より選択される;
    又は、Rが式:(IIa)又は(IIb)の基であるとき、基:
    Figure 2006501232
    は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
    又は、Rが式:(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であるとき、基:
    Figure 2006501232
    は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
    Bは:
    (i)直接合;
    (ii)式(IV):
    Figure 2006501232
    {式中:Xは、N、CH又は飽和複素環式環より選択され、ここで(a)の位置で式(IV)は窒素原子へ付き、(CH)p基はRへ付く}の基;及び
    (iii)随意に置換されるC1−6アルキレン、随意に置換されるC3−7シクロアルキル、随意に置換されるC3−6アルケニレン、随意に置換されるC3−6アルキニル、C1−6アルコキシ、(C1−5アルキル)aa−S(O)−(C1−5アルキル)bb−、(C1−5アルキル)aa−O−(C1−5アルキル)bb−又は(C1−5アルキル)aa−N(R15)−(C1−5アルキル)bb{ここで、R15と(C1−5アルキル)aa又は(C1−5アルキル)bb鎖は、結合して環を形成する場合がある}より独立して選択される基より選択されるか、
    又は基:−B−Rは、式(V):
    Figure 2006501232
    の基を表すか;
    又は基:
    Figure 2006501232
    は、4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成するか;
    又は基:
    Figure 2006501232
    は、3〜7の炭素原子と1以上のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し;
    Eは、−O−、−S(O)、−C(O)−、−NR15−又は−C(R10であり;
    Fは、−E(CH−又は−(CHE−であり;
    Gは、水素、ハロ、CN、NO、N、O、S(O)、C(O)、C(R10、随意に置換されるC2−6アルケニレン、随意に置換されるC2−6アルキニレン、随意に置換されるヘテロシクリル、又はR18への直結合より選択され;
    Jは、式:−(CH−L−(CH−{ここでsは、0より大きく、このアルキレン基は、随意に置換される}の基であるか、又は基:
    Figure 2006501232
    は、4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成し;
    Kは、直結合、−(CHs1−、−(CHs2−O−(CH−、−(CHs1C(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R18)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−N(R)C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)N(R)−(CHs2−、−(CHs1−OS(O)−(CH−、−(CHs1−S(O)−O−(CHs2−、−(CHs1−S(O)N(R)−(CHs2−、又は−(CHs1−N(R)S(O)−(CHs2−{ここで、−(CHs1−及び−(CHs2−基は、独立して、ヒドロキシ又はC1−4アルキルにより随意に置換される}より選択され;
    Lは、随意に置換されるアリール又は随意に置換されるヘテロシクリルより選択され;
    mは、0〜4の整数であり;
    nは、0〜2の整数であり;
    pは、0〜4の整数であり;
    qは、0〜4の整数であり;
    rは、0〜4の整数であり;
    sは、0〜4の整数であり;
    s1とs2は、0〜4の整数より独立して選択され、そしてs1+s2は、4以下であり;そして
    tは、0〜4の整数であり;
    aaとbbは、0又は1より独立して選択され;
    ccは、0〜2の間の整数である;
    但し、
    (i)Gが水素、ハロ、CN又はNOであるとき、R17とR18は、いずれも非存在であり;
    (ii)GがO、S(O)、C(O)又はC(R1112であるとき、Gは、R17又はR18の定義より独立して選択される単一の基により置換され、そしてGがR18への直結合であるとき、Gは、R18より選択される単一の基により置換され;そして
    (iii)Rが式(IIb)の基であり、Bが式(IV)の基であり、Rが上記の基(i)又は(ii)より選択され、R11が式:N(R1011)の基であり、そしてR、R及びRが上記の定義通りであるとき、Rは水素であり得ない]の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物。
  2. が水素である、請求項1に記載の化合物。
  3. が式(IIa)又は式(IIb)の基より選択される、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. Bが随意に置換されるC1−6アルキレンであるか、又は基:
    Figure 2006501232
    が随意に置換されるC5−7複素環式環を形成する、請求項3に記載の化合物。
  5. が式(IIc)又は式(IId)の基より選択される、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  6. 基:
    Figure 2006501232
    が4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成する、請求項5に記載の化合物。
  7. Kが、−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(O)−(CH−、−(CH−N(R18)−(CH−、−(CH−C(O)N(R18)−(CH−、−(CH−N(R18)C(O)−(CH−、−(CH−S(O)N(R18)−(CH−、又は−(CH−NHS(O)−(CH−より選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. が:
    (i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキルS(O)−、−O−R、C1−4アルコキシC1−4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−R、N,N−ジC1−4アルキルアミノ、−S(O)NR(ここで、RとRは、水素及びC1−6アルキルより独立して選択され、nは、0、1又は2である);
    (ii)−(Q)−アリール;
    (iii)C4−7ヘテロシクリル、又は
    (iv)C3−7カルボシクリルより選択される、請求項3、4、5、6又は7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. が式(III)の基であり、式(III)の基がIII−a〜III−l;
    Figure 2006501232
    [式中:
    hetは、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を含有する随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;
    23とR23aは、水素、フルオロ又は随意に置換されるC1−8アルキルより独立して選択されるか、又はR23とR23aは、それらが付く炭素と一緒に随意に置換される3〜7員のシクロアルキル環を形成し;
    24は、水素、随意に置換されるC1−8アルキル、随意に置換されるアリール、−R−Ar(ここで、RはC1−8アルキレンを表し、Arは随意に置換されるアリールを表す)、並びに、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する随意に置換される3〜8員の複素環式環より選択され;
    25は、水素、随意に置換されるC1−8アルキル、及び随意に置換されるアリールより選択される;
    又は式(III)の基が式:III−a、III−b又はIII−iの基を表す場合、NR24(−R25)基は、O、N及びSより独立して選択される1〜3のさらなるヘテロ原子を随意に含有する随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;
    又は式(III)の基が構造III−eを表す場合、R24とR25は、それらが付く炭素と一緒に、O、N及びSより独立して選択される1〜4のヘテロ原子を随意に含有する随意に置換される3〜8員の複素環式環を表し;
    26は、水素又はC1−4アルキルより選択される]の1つより選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. が随意に置換される単環式芳香族の環構造より選択され、ここで随意の置換基は、シアノ、NR、随意に置換されるC1−8アルキル、随意に置換されるC1−8アルコキシ又はハロより選択され、RとRは、水素、C1−6アルキル又はアリールより独立して選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[1−オキソ−2−メチル−2−{4−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−3−チエニル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−{4−(ピロリジン−1−イルカルボニルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−{4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル)ピペラジン−1−イル}エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−(4−{3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−2−イル}ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;及び
    2−[2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)]−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル}ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロールより選択される化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物。
  12. 医薬品としての使用のための請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物と製剤的に許容される希釈剤又は担体を含んでなる医薬製剤。
  14. 性ホルモン関連状態を患者において療法的に治療する、及び/又は予防するために患者へ投与する医薬品の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物の使用。
  15. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ又は溶媒和物を製造する方法であって、(a)〜(i):
    (a)式XXXIIの化合物の式:H−R’の化合物との反応により式(I)の化合物を生成すること
    Figure 2006501232
    [式中、Xは:
    Figure 2006501232
    より選択され;Lは置換可能基であり;そしてH−R’は:
    Figure 2006501232
    より選択される];
    (b)式XXXIIIの化合物の式:L−R”の化合物との反応により式(I)の化合物を生成すること
    Figure 2006501232
    [式中、Xは:
    Figure 2006501232
    より選択され;R7aは、上記のR又はR22の定義より選択され、そしてL−R”は、L−B−R、L−J−K−R及びL−R21より選択される];
    (c)Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であり、Rが複素環式環の部分でも水素でもない式(I)の化合物では、Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)又は(IId)の基であり、Rが水素である式(I)の化合物の、式:L−R7a(ここでR7aは、水素を除いて、Rについて上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
    (d)Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R21が水素以外である式(I)の化合物では、Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R21が水素である式(I)の化合物の、式:L−R21a(ここでR21aは、水素を除いて、R21について上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
    (e)Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R22が水素以外である式(I)の化合物では、Rが式(IIe)又は(IIf)の基であり、R22が水素以外である式(I)の化合物の、式:L−R22a(ここでR22aは、水素を除いて、R22について上記に定義される通りであり、Lは置換可能基である)の基との反応;
    (f)Rが式(IIc)又は(IId)の基であり、基:
    Figure 2006501232
    が、4〜7の炭素原子を含有する随意に置換される複素環式環を一緒に形成する式(I)の化合物では、式XXXIVa又はXXXIVb:
    Figure 2006501232
    の化合物の、式:L−K−R(ここでLは、置換可能基である)の化合物との反応;
    (g)Rが式(IIc)又は(IId)の基である式(I)の化合物では、式XXXVa又はXXXVb:
    Figure 2006501232
    の化合物の、式:L−K”−R(ここでLは、置換可能基であり、ここで基:K’及びK”は、一緒に反応するときにKを生成する基を含む)の化合物との反応;
    (h)式XXXVI:
    Figure 2006501232
    の化合物の式:L−R(ここでLは、置換可能基である)の求電子化合物との反応;
    (i)式XXXVII:
    Figure 2006501232
    の化合物の式:L−R(ここでLは、置換可能基である)の化合物との反応;
    のいずれか1つより選択される反応工程と、その後必要ならば、
    i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換する工程;
    ii)あらゆる保護基を外す工程;
    iii)塩、プロドラッグ又は溶媒和物を生成する工程を含む、前記方法。
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