JP2002502422A - ゴナドトロピン放出ホルモンの拮抗薬 - Google Patents

ゴナドトロピン放出ホルモンの拮抗薬

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Abstract

(57)【要約】 GnRHの拮抗薬として有用であり、そのものとして男性および女性の両方における種々の性ホルモン関連症状および他の症状の治療に有用であり得る式(I)で示される化合物およびその薬学的に許容できる塩が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴナドトロピン放出ホルモンの拮抗薬 発明の背景 黄体化ホルモン放出ホルモン(LHRH)とも呼ばれるゴナドトロピン放出ホ ルモン(GnRH)は、ヒトの再生に重要な役割を果たすデカペプチドである。 ホルモンは視床下部から放出され、脳下垂体に作用して黄体化ホルモン(LH) および卵胞刺激ホルモン(FSH)の生合成および分泌を刺激する。脳下垂体か ら放出されたLHは、両方の性において生殖腺ステロイド生成の制御を主に支配 し、FSHは、男性における精子形成および女性における卵胞発達を制御する。 GnRH作用薬および拮抗薬は、LH/FSH放出の阻害を必要とする特定の症 状の治療において有効であるとわかっている。特に、GnRH系治療は、子宮内 膜症、子宮類線維腫、多嚢胞卵巣、早発思春期および複数の性腺ステロイド依存 新生、最も顕著なものとして前立腺、乳房および卵巣のガンの治療において、有 効であるとわかっている。GnRH作用薬および拮抗薬は、種々の補助受精技術 においても利用され、男性と女性の両方において潜在 避妊薬として研究されてきた。これらは、また、下垂体性腺刺激アデノーマ、睡 眠無呼吸のような睡眠障害、過敏性腸症候群、月経前症候群、良性前立腺肥大症 、多毛症の治療に、成長ホルモン欠損児童および狼瘡のネズミモデルにおける成 長ホルモン治療の補助剤として、可能な有用性も示されている。 現在のGnRH拮抗薬は、恐らくは極僅かの口内活性故に一般的に静脈内また は皮下投与されるGnRH様デカペプチドである。これらは、通常は1、2、3 、6および10の位置においてアミノ酸置換を有する。 非ペプチドGnRH拮抗薬は、経口投与の可能な利点を提供する。非ペプチド GnRH拮抗薬は、欧州出願0 219 292およびDe,Bら著,J.Me d.Chem.,第32巻,2036〜2038頁(1989年)、全て武田薬 品のWO95/28405、WO95/29900およびEP0679642に おいて記載されている。 当該分野で知られている置換インドールは、以下の特許および特許出願に記載 されているものを含む。米国特許第5,030,640号は、潜在的β作用薬で あるα−ヘテロ環式エタノールアミノアルキルインドールを開示している。米国 特許第4, 544,663号は、男性避妊薬として有用であると云われているインドールア ミン誘導体を開示している。WO90/05721は、抗糖尿、抗肥満および抗 アテローム性動脈硬化剤として有用なα−アミノ−インドル−3−酢酸を開示し ている。仏国特許2,181,559は、鎮静、神経弛緩、鎮痛、血圧降下、抗 セロトニンおよび腺溶解活性を有するインドール誘導体を開示している。ベルギ ー特許879381は、高血圧、レイノー病および偏頭痛の治療に用いられる3 −アミノアルキル−1H−インドール−5−チオアミドおよびカルボキサミド誘 導体を開示している。WO97/21435、WO97/21703、WO97 /21707およびWO97/21704は、非ペプチジルインドール誘導体を GnRH拮抗薬として開示している。発明の概要 本発明は、男性および女性における種々の性ホルモン関連症状を治療するため に用いることができるGnRHの非ペプチド拮抗薬である化合物、その調製方法 、および哺乳動物において用いるための方法および前記化合物を含む薬剤組成物 に関する。 ホルモンGnRHの拮抗薬としてのその活性故に、本発明の化合物は、男性お よび女性の両方における種々の性ホルモン関連症状の治療に有用である。これら の症状は、子宮内膜症、子宮類線維腫、多嚢胞卵巣、多毛症、早発思春期および 、前立腺、乳房および卵巣のガンのような性腺ステロイド依存新生、下垂体性腺 刺激アデノーマ、睡眠無呼吸、過敏性腸症候群、月経前症候群および良性前立腺 肥大症を含む。これらは、成長ホルモン欠損および短身の治療の補助剤として、 および全身性紅斑性狼瘡の治療のためにも有用である。さらに、本発明の化合物 は、生体外受精において、および避妊薬として有用である。この化合物は、子宮 内膜症、類線維腫の治療のためおよび避妊薬中において、アンドロゲン、エスト ロゲン、プロゲステロン、抗エストロゲン薬および抗プロゲストゲン薬と組み合 わせても有用であり得る。これらは、男性において避妊薬として、テストステロ ンもしくは他の男性ホルモンまたは抗プロゲストゲンと組み合わせても有用であ り得る。これらの化合物は、子宮類線維腫の治療のために、エナラプリルまたは カプトプリルのようなアンギオテンシン変換酵素阻害物質、ロサルタンのような アンギオテンシン11−受容体拮抗薬、またはレニン阻害剤と組み 合わせて用いることもできる。さらに、本発明の化合物は、カルシウム、リン酸 塩および骨代謝の防止および妨害のために、特に、GnRH拮抗薬での治療中の 骨損失の予防のために、ビスホスホネート(ビスホスホン酸)および、例えばM K−0677である成長ホルモン分泌促進剤のような他の試薬と組み合わせて、 および、GnRH拮抗薬での治療中の骨損失またはのぼせのような性機能低下症 候群の防止または治療のために、エストロゲン、プロゲステロン、抗エストロゲ ン薬、抗プロゲスチン薬および/またはアンドロゲンと組み合わせて用いること もできる。 さらに、本発明の化合物は、フィナステリドまたはエプリステリドのようなの ような5aリダクターゼ2阻害剤;WO93/23420およびWO95/11 254に開示の4,7b−ジメチル−4−アザ−5a−コレスタン−3−オン、 3−オキソ−4−アザ−4,7b−ジメチル−16b−(4−クロロフェノキシ )−5a−アンドロスタン、および3−オキソ−4−アザ−4,7b−ジメチル −16b−(フェノキシ)−5a−アンドロスタンような5aリダクターゼ1阻 害剤;WO95/07927に開示の3−オキソ−4−アザ−17b−(2,5 −トリフルオロメチルフェニル−カルバモイル)−5a−アンドロスタンのよう な5aリダクターゼ1および5aリダクターゼ2の二重阻害剤;フルタミド、カ ソデックスおよび酢酸シプロテロンのような抗アンドロゲン薬、およびプラゾシ ン、テラゾシン、ドキサゾシン、タムスロシンおよびアルフゾシンのようなα− 1ブロッカーと一緒に投与することができる。 さらに、本発明の化合物は、成長ホルモン欠損児の思春期を遅延させて、思春 期における骨端の癒合および成長の停止前に身長を伸ばすために、成長ホルモン 、成長ホルモン放出ホルモンまたは成長ホルモン分泌促進物質と組み合わせて用 いることができる。 さらに、本発明の化合物は、ペプチドまたは天然ホルモンあるいはそれらの類 似体のような黄体形成ホルモン放出活性を有する化合物を組み合わせる、または 一緒に投与することができる。そのようなペプチド化合物は、ロイプロレリン、 ゴナドレリン、ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒス トレリン、デスロレリン、メテルリンおよびレシレリンを含む。発明の詳細な説明 本発明は下記一般式で示される化合物、またはその薬学的に許容される付加塩 および/または水和物、あるいはそれがあれば、その幾何または光学異性体ある いはラセミ混合物に関する。 [式中、 Aは、R22−[ヘテロアリール]−R22−またはR22−[置換ヘテロアリール ]−R22−であり; Bは、任意に不存在、−OR22−、−O(=O)R22−、−S(O)n22− 、−NR1822−、−OC(=O)R22−、−C(=O)OR22、−OS(O)n22−または−S(O)nOR22−であり; R0は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキルであり、ここで置換 基はアリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキル(この置換基は R3、R4およびR5のよう に定義される)であり; R1は、 であり、 R1ヘテロ芳香環に含まれる窒素原子は図示のように存在し得、または化学的に 許される場合、その酸化(N→O)状態で存在し得; R2は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜C6ヘテロアラルキル、 C1〜C6置換ヘテロアラルキルであり;または R2はA−B−R1であり;または R2とAが場合によって一緒になって、5〜7個の原子の環を形成することが でき; R3、R4およびR5は独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アル キル、C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、CN、ニトロ、C1〜C3 パーフルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、アリール、置換アリ ール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH2p−、(CH2pS(O)n17またはハロゲンであり、ここでR17は水素、C1〜C6アルキル、C1〜C3 パーフルオロアルキル、アリールまたは置換アリールであり;または R3とR4が一緒になって、3〜7個の炭素原子の炭素環式環、またはN、Oお よびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を 含むヘテロ環式環を形成し; R6は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、アリール、置換ア リール、C1〜C3パーフルオロアルキル、CN、NO2、ハロゲン、R16O(C H2p−であり; R7は、水素、C1〜C6アルキルまたは置換C1〜C6アルキルであり、Xが水 素またはハロゲンでない場合、R7は存在しなく; R8は、水素、C(O)OR9、C(O)NR1122、NR1122、C(O)R11 、NR12C(O)R11、NR12C(O)NR1112、NR12S(O)211、 NR12S(O)2NR1112、OC(O)R11、OC(O)NR1112、OR11 、SOn11、S(O)nNR1112、ヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環( N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、 R4およびR5により置換され得る)、C1〜C6アルキルまたは置換C1〜C6アル キルであり、Xが水素またはハロゲンでない場合、R8は存在しなく;または、 R7とR8が一緒になって、N、OまたはSから選択される1個または2個以上 のヘテロ原子を含み任意にR3、R4およびR5により置換され得るヘテロ環式環 を形成し;または R7とR8が一緒になって、3〜7個の原子の炭素環式環を形成し、またはm≠ 0の場合 を形成し; R9およびR9aは独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル であり、m≠0の場合、アリールまたは置換アリール、アラルキルまたは置換ア ラルキルであり;または R9とR9aが一緒になって、3〜7個の原子の炭素環 式環を形成し、またはm≠0の場合、 を形成し; R10およびR10aは独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキ ル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;または R10とR10aが一緒になって、3〜7個の原子の炭素環式環を形成し、または を形成し; R9とR10が一緒になったとき、3〜7個の炭素原子の炭素環式環を形成し、 またはm≠0の場合、1個または2個以上のヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形 成し;または R9とR2は一緒になって、3〜7個の炭素原子を含み、およびm≠0の場合1 個または2個以上のヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成し;または R10とR2が一緒になって、3〜7個の炭素原子および1個または2個以上の ヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成し; R11およびR12は独立して、結合、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6ア ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の原 子の炭素環式環、3〜7個の原子を含む置換炭素環式環、ヘテロ環式環または二 環式ヘテロ環式環(N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有し ており任意にR3、R4およびR5により置換され得る)、C1〜C6アルキル(N 、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、R4 およびR5によ り置換され得るヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環により置換されている) であり; R11とR12が一緒になったとき、任意に置換された3〜9個の原子の環を形成 することができ; R13は、水素、OH、NR78、NR16SO2(C1〜C6アルキル)、NR16 SO2(置換C1〜C6アルキル)、NR16SO2(アリール)、NR16SO2(置 換アリール)、NR16SO2(C1〜C3パーフルオロアルキル)、SO2NR16( C1〜C6アルキル)、SO2NR11(置換C1〜C6アルキル)、SO2NR11(ア リール)、SO2NR16(置換アリール)、SO2NR16(C1〜C3パーフルオロ アルキル)、SO2NR16(C(O)C1〜C6アルキル)、SO2NR16(C(O )−置換C1〜C6アルキル)、SO2NR16(C(O)−アリール);SO2NR16 (C(O)−置換アリール)、S(O)n、(C1〜C6アルキル)、S(O)n (置換C1〜C6アルキル)、S(O)n(アリール)、S(O)n(置換アリール )、C1〜C3パーフルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、C1〜 C6アルコキシ、置換C1〜C6アルコキシ、COOH、ハロゲン、NO2またはC Nであり; R14およびR15は独立して、水素、、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキ ル、C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、CN、ニトロ、C1〜C3パ ーフルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、アリール、置換アリー ル、アラルキル、置換アラルキル、R16O(CH2p−、R16C(O)O(CH2p−、R16OC(O)(CH2p−、−(CH2pS(O)n17、−(CH2 pC(O)N(R162またはハロゲンであり、ここでR17は水素、C1〜C6ア ルキル、C1〜C3パーフルオロアルキル、アリールまたは置換アリールであり; R16は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、アリール、置換ア リール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の原子の炭素環式環または3〜 7個の原子を含む置換炭素環式環であり; R18は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、C(O)OR16、 C(O)N(R162、C(O)R16、S(O)n16であり; R19は、R13またはR14の定義のものであり; R22は、C0〜C4アルキル、置換C1〜C4アルキルであり; Xは、N、O、S(O)n、C(O)、(CR1112p、R8への一重結合、 C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルまたは置換 C2〜C6アルキニルであり、 XがO、S(O)n、C(O)またはCR1112の場合、R8のみが可能であり; Zは、O、SまたはNR11であり; mは、0、1、2または3であり; nは、0、1または2であり; pは、0、1、2、3または4であり;および、 アルキル、シクロアルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は、C1〜C6 アルキル、C3〜C7シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置 換アラルキル、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、C1〜C6アルコキシ、フルオロ、 C(O)OR11、アリールC1〜C3アルコキシ、置換アリールC1〜C3アルコキ シから選択され、アリール置換基はR3、R4およびR5について定義された如く である。] 好ましい態様において、下記式のような(I)で示される化合物、またはその 薬学的に許容できる付加塩および/または水 和物、あるいは適切な場合、その幾何もしくは光学異性体またはラセミ混合物が 提供される: 式中、 Aは、R22−[チオフェン]−R22−であり; R0は、水素であり; R1は、であり、R1ヘテロ芳香環に含まれる窒素原子は図示のように存在し得、または 化学的に許される場合、その酸化(N→O)状態で存在し得る; R3、R4およびR5は独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アル キルまたはハロゲンであり; R8は、C(O)NR1112であり; R11およびR12は独立して、結合、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6ア ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の原 子の炭素環式環、3〜7 個の原子を含む置換炭素環式環、ヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環(N、 OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、R4お よびR5により置換され得る)、C1〜C6アルキル(N、OまたはSから選択さ れる1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、R4およびR5により置換さ れ得るヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環により置換されている)であり; R11とR12が一緒になったとき、任意に置換された3〜9個の原子の環を形成 することができ; Xは、(CR1112pである。 R11とR12が一緒になったときの好ましい置換基は、7−アザ−ビシクロ[2 .2.1]ヘプタンおよび2−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタンを含む。 特記しない限り、明細書および請求の範囲全体において以下の定義が適用される 。 任意の成分または式(I)において変数(例えば、アリール、ヘテロ環、R1 等)が2回以上現れる場合、各場合におけるその定義は他の全てのものの定義か ら独立している。もちろん、組み合わせにより安定な化合物が得られる場合にの み、置換基お よび/または変数の組み合わせが許される。 「アルキル」という用語は、特定数の炭素原子を有する分岐および直鎖状飽和 脂肪族炭化水素基、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、ブチ ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノナニル、デシル、ウンデシル 、ドデシル、およびそれらの異性体、例えば、イソプロピル(i−Pr)、イソ ブチル(i−Bu)、第二ブチル(s−Bu)、第三ブチル(t−Bu)、イソ ペンタン、イソヘキサン等を含むことが意図されている。 「アリール」という用語は、フェニルおよびナフチルを含む。 好ましくは、アリールはフェニルである。 「ヘテロアリール」という用語は、以下の化合物を含むことを意図する。 ここで、ZはO、SまたはNR11、および以下の化合物である、 「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素 を含むことを意図する。 「ヘテロ環」または「ヘテロ環式環」という用語は、N、OおよびSから選択 される1〜3個のヘテロ原子を含む3〜7個の原子の全ての非芳香族ヘテロ環式 環、例えば、オキシラン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラ ン、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン 、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、モルホリン、ヒダントイ ン、バレロラクタム、ピロリジノン等により定義される。 ここで用いられる「組成物」という用語は、特定量の特定成分を含む生産物、 および特定量の特定成分の組み合わせから直接または間接的に得られる生産物を 含むことを意図する。 さらに、前記ヘテロ環式基の多くが2種以上の互変異性体と して存在し得ることが当業者に良く知られている。全てのそのような互変異性体 が本発明の範囲に含まれることが意図される。 本発明の化合物の光学異性体、すなわちエナンチオマー、例えばラセミ体また はジアステレオマーの混合物、および個々のエナンチオマーまたはジアステレオ マーが含まれる。これらの個々のエナンチオマーは、その旋光に従って、符号( +)および(−)、(L)および(D)、(1)および(d)またはそれらの組 み合わせにより一般的に表される。これらの異性体は、それぞれ右および左を示 す(S)および(R)による絶対空間配置により表すこともできる。 個々の光学異性体は、従来の分離手順を用いて、例えば、適当な光学活性酸で の処理、ジアステレオマーの分離および所望の異性体の回収により調製すること ができる。加えて、個々の光学異性体は、非対称合成により調製することもでき る。 さらに、所定の化学式または名称はその薬学的に許容できる付加塩、および水 和物のような溶媒和物を含む。 本発明の化合物は、それ自体効果があるが、安定性、結晶化の便宜、向上した 溶解性および他の所望の特性の目的からその薬学的に許容できる付加塩として調 製および投与することができ る。 本発明の化合物は、薬学的に許容できる塩として投与することができる。「薬 学的に許容できる塩」という用語は、全ての許容し得る塩を含むことが意図され る。酸塩の例は、溶解性または加水分解特性を変性させる投与形で用いることが できる、または持続性もしくはプロドラッグ製剤として用いることができる、塩 酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロ ピオン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩等を 含むことを意図する。本発明の化合物の特定の機能に依存して、本発明の化合物 の薬学的に許容できる塩は、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム 、リチウム、マグネシウム、亜鉛のようなカチオンから、および、アンモニア、 エチレンジアミン、N−メチルグルタミン、リシン、アルギニン、オルニチン、 塩素、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンクロロプロカイン、ジエタノール アミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、ジエチルアミン、ピペラ ジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンおよびテトラメチルアンモニウ ムヒドロキシドのような塩基から形成されるものを含む。これらの塩は、標準的 手 順により、例えば、遊離酸を適当な有機または無機塩基と反応させることにより 、または遊離塩基を適当な有機または無機酸と反応させることにより調製するこ とができる。 また、酸(−COOH)またはアルコール基が存在する場合、薬学的に許容で きるエステル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、酢 酸エステル、マレイン酸エステル、ピバロイルオキシメチルエステル等、および 持続性またはプロドラッグ製剤として用いられる溶解性または加水分解特性を変 性させるために当該分野で知られているエステルを用いることができる。 本発明の化合物は、式(I)中に立体化学が示される中心以外のキラル中心を 有することができ、従って、ラセミ体、ラセミ混合物として、および個々のエナ ンチオマーまたはジアステレオマーとして存在することができ、全てのそのよう な異性体ならびにその混合物が本発明に含まれる。さらに、本発明の化合物のた めの結晶形の一部は多形体として存在することができ、そのようなものが本発明 に含まれることが意図される。さらに、本発明の化合物の一部は水または一般的 有機溶媒との溶媒和を形成することができる。そのような溶媒和は本発明の範囲 に含 まれる。 本発明の化合物は、以下の反応図式により調製される。全ての置換基は特記し ない限り先のように定義される。 図式A 反応図式A 反応図式Aに示すように、トリプトアミン(1)を、テトラヒドロフランのよ うな不活性有機溶媒中でN−カルボキシフタルイミドで20〜65℃の温度、好 ましくは65℃で12〜48時間処理することにより、対応するN−フタルイミ ドトリプトアミン誘導体(2)が得られる。N−フタルイミドトリプトアミン誘 導体(2)を、さらに、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルムまた はそれらの混合物のような不活性有機溶媒中において、過臭化臭化水素ピリジニ ウム、三臭化水素ピロリドン等のような臭化剤で、0〜25℃で30分間〜4時 間処理することにより、2−ブロモトリプトアミン(3)を得 る。臭化物(3)を、アリールホウ酸(本質的にGronowitz,S;Ho rnfeldt,A.−B;Yang,Y.−H.著,Chem.Scr.19 86,第26巻,311〜314頁に記載のように調製)と、トルエン、ベンゼ ン、エタノール、プロパノールまたはそれらの混合物のような不活性溶媒中で、 パラジウム(0)触媒、炭酸ナトリウム水溶液等の弱塩基、および塩化リチウム のような塩化物源を用いて、25〜100℃の温度、好ましくは80℃で1〜6 時間反応させて、2−アリールトリプトアミン誘導体(4)を得ることができる 。最後に、(4)を、メタノールまたはエタノールのような不活性溶媒中におい て水性ヒドラジンにより0〜25℃の温度で4〜24時間処理することによりフ タルイミド基を除去して、トリプトアミン(5)を得ることができる。 図式B 反応図式B 反応図式Bに示すように、2−アリールトリプトアミンを、塩化メチレン、ク ロロホルム、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物のような不活性有機溶 媒中において、カップリン グ剤である1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩 酸塩(EDC)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等を使用 し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびN−メチルモルホリ ン(NMM)のような第三アミンを用いまたは用いないで、室温または室温に近 い温度でタイプ(6)のカルボン酸と3〜24時間縮合させて、対応するアミド 誘導体(7)を提供することができる。また、2−アリールトリプトアミン(5 )を、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等 のような不活性有機溶媒およびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン 、ピリジン等のような第三アミン塩基中において、0〜25℃の温度でタイプ( 8)の活性エステルまたは酸塩化物で30分間〜4時間処理して、(7)を得る ことができる。 図式C 反応図式C 反応図式Cに示すように、(7)のアミドカルボニルを、テトラヒドロフラン 、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサンなどのような不活性有機溶媒中におい て、25〜100℃の温度、好ましくは65℃でボラン、水素化リチウムアルミ ニウムまた は同等の水素化物源で1〜8時間処理することにより還元して、対応するアミン 化合物(9)を得ることができる。 図式D 反応図式D 反応図式Dに示すように、2−アリールトリプトアミン(23または5)を、 メタノール、エタノール、イソプロパノール、 テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルムまたはそれらの混合物のよ うな不活性有機溶媒中において、トリフルオロ酢酸(TFA)、酢酸等のような 弱酸の存在下に、3A分子篩または硫酸マグネシウムのような乾燥剤およびホウ 水素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化ナトリウムのような水素化物源を用い てまたは用いないで、0〜25℃の温度でタイプ(10aまたは10b)のアル デヒドまたはケトンで1〜12時間処理することにより修飾して、対応する第二 または第三アミン誘導体(11)を得ることができる。 図式E 反応図式E 反応図式Eに示すように、アリールヒドラジンまたはアリールヒドラジン塩酸 塩(12)を、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール 、n−ブタノール、t−ブタノールのような極性有機溶媒、好ましくはn−ブタ ノール中において、70〜120℃の温度でタイプ(13)のアリールシクロプ ロピルケトンで8〜24時間処理することにより、2−アリールトリプトアミン (5)を得る。また、アリールヒドラジンまたはアリールヒドラジン塩酸塩(1 2)を、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n− ブタノール、t−ブタノールまたはそれらの混合物のような極性有機中において 4位に脱離基(クロリド、臭素、ヨウ素、O−メタンスルホネート、O−トリフ ルオロメタンスルホネートなど)を含むタイプ(14)のアリールブチルケトン により、室温において2時間処理し、続いて65〜100℃の温度で4〜24時 間加熱すると、2−アリールトリプトアミン(5)が生成される。 図式F 反応図式F 反応図式Fに示すように、トリエチルアミンのような不活性有機溶媒中におい て、タイプ(15)のヨードアニリンを、50〜88℃の温度でアリールアセチ レン、テトラキス(トリフ ェニルホスフィン)パラジウムのような適当なパラジウム(0)触媒、臭化第一 銅のような銅(I)ハロゲン化物と30分間〜5時間反応させて、ジアリールア セチレン(16)を得ることができる。アセチレン(16)は、アセトニトリル のような不活性有機溶媒中において塩化パラジウム(II)のようなパラジウム (II)触媒または酢酸パラジウム(II)で50〜82℃の温度で30分間〜 6時間処理することによりさらに修飾して、2−アリールインドール(17)を 得ることができる。 図式G 反応図式G 反応図式Gに示すように、2−アリールインドール(17)を、25〜65℃ の温度で塩化オキサリル純物でまたは塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ タン、テトラヒドロフラン等のような不活性有機溶媒中において塩化オキサリル で3〜24時間処理することにより、アシルクロリド付加物(18)を得る。粗 生成物(18)を、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、ク ロロホルム等のような不活性有機溶媒およびトリエチルアミン、ジイソプロピル エチルアミンまたはピリジンのようなアミン塩基中において0〜25℃の温度で タイプ(19)のアミンと30分間〜4時間反応させることにより、アミド誘導 体(20)を得ることができる。アミド誘導体(20)を、テトラヒドロフラン のような不活性有機溶媒中において高温、好ましくは還流温度でボランまたは水 素化リチウムアルミニウムのような還元剤で1〜5時間処理することによりさら に修飾して、化合物(21)を得ることができる。 図式H 反応図式H 反応図式Hに示すように、30%酢酸水溶液のような弱酸が 添加されたテトラヒドロフラン、酢酸エチル、メタノール、エタノールまたはそ れらの混合物のような不活性有機溶媒中において、タイプ(22a)のN−ベン ジル誘導体またはタイプ(22b)のN−ベンジルオキシカルボニル誘導体を、 水素(1気圧)および炭素上パラジウム、炭素上水酸化パラジウム等のような適 当な触媒により、10分〜3時間またはアリール基が除去されて第二アミンが得 られるまで処理することにより還元して、第二アミン類似体(7)を得ることが できる。 図式I 反応図式I 反応図式Iに示すように、エタノール、メタノール等のような不活性有機溶媒 中において、タイプ(24)のニトロインド のような適当な触媒で2〜12時間処理することにより、対応するアミノインド ール誘導体(25)を得る。 図式J 反応図式J 反応図式Jに示すように、アミノインドールまたはヒドロキシインドール(2 5)を、種々の条件下におけるアシル化により修飾することができる。例えば、 (25)を、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフランまたはそれらの 混合物のような不活性有機溶媒中において0℃〜室温で酸塩化物、酸無水物また は活性エステルおよび、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたは ピリジン等のようなアミン塩基で1〜12時間処理することにより対応するアミ ドまたはエステル誘導体(26)が得られる。また、(25)を、一般的に用い られる多くの脱水剤の1つにより、適切なカルボン酸に結合させることができる 。例えば、アミノインドール(25)を、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチ ルホルミアミドまたはそれらの混合物のような不活性有機溶媒中において、1− ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびN−メチルモルホリン(NM M)またはトリエチルアミン等のような第三アミン塩基を用いてまたは用いない で、室温または室温に近い温度で適切なカルボン酸および1−(3−ジメチルア ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)または1,3−ジ シ クロヘキシルカルボジイミド(DCC)等により3〜24時間処理することによ り、対応するアミドまたはエステル誘導体(26)を得る。 図式K 反応図式K 反応図式Kに示すように、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミ ド、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物のような不活性有機溶媒中におい て、、尿素または(25)の カルバメート誘導体を、0〜65℃の温度でタイプ(27a)の塩化カルバモイ ル、またはタイプ(27b)のイソシアネート試薬、およびピリジン、トリエチ ルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはN−メチルモルホリン等のような アミン塩基で1〜72時間処理することにより、(28)を得ることができる。 化合物(25)は、また、塩化メチレンまたはクロロホルム等のような不活性溶 媒中において、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N −メチルモルホリンを添加してまたは添加しないで、ホスゲン、トリホスゲン、 1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはN,N’−ジスクシンイミジルカー ボネート等のようなビス(求電子性)試薬により−20℃〜0℃の温度で20分 間〜2時間処理することにより、修飾することもできる。この時間後、反応混合 物を、−20℃〜25℃の温度で適当な一置換または二置換アミンで1〜5時間 処理することにより、尿素またはカルバメート類似体(28)を得る。 図式L 反応図式L 反応図式Lに示すように、アミン(25)を、塩化メチレン、クロロホルムま たはジクロロエタン等のような不活性溶媒中に おいて、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチ ルモルホリンのようなアミン塩基を用いて、−20℃〜25℃の温度でタイプ( 29)の適当な塩化スルホニルまたはタイプ(30)の塩化スルファミルで20 分間〜2時間処理することにより修飾して、それぞれ対応するN−スルホンアミ ド(31)またはN−スルファミルアミド(32)誘導体を得ることができる。 図式M 反応図式M 反応図式Mに示すように、2−アリールトリプトアミン(33)を、メタノー ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、第三ブタノールまたはそれら の混合物のような不活性有機溶媒中において65〜110℃の温度において(3 4)のようなエポキシドで8〜20時間処理することにより修飾して、対応する アミノアルコール誘導体(35)を得ることができる。 図式N 反応図式N 反応図式Nに示すように、(36)のような酸含有インド− ル誘導体のアミド誘導体を、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン 、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物のような不活性有機溶媒中におい て、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およびN−メチルモルホリ ン(NMM)またはトリエチルアミン等のような第三アミンを用いまたは用いな いで、室温または室温に近い温度で、適切なアミン(R1211NH)およびベン ゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフ ルオロホスフェート(PyBOP)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシート リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(ED C)または1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等のような適切 なカップリング剤により3時間〜7日間処理することにより、対応するアミド誘 導体(37)を得ることができる。 図式O 反応図式O 反応図式Oに示すように、塩化メチレンのような不活性有機 溶媒中において、トリプトアミン5を、塩化2−ニトロベンゼンスルホニル、塩 化4−ニトロベンゼンスルホニルまたは塩化2,4−ジニトロベンゼンスルホニ ルのような塩化アリールスルホニルおよび2,4,6−コリジンまたは2,6− ルチジン等のようなヒンダードアミンと反応させることにより修飾して、対応す るスルホンアミド38を得ることができる。38のようなスルホンアミドは、さ らに、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物のような 不活性有機溶媒中においてトリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボ キシレート(DEAD)またはジイソプロピルアゾジカルボキシレート等のよう な活性化剤の存在下にタイプ39のアルコールと反応させることにより修飾して 、ジアルキルスルホンアミド付加物を得ることができる。スルホニル基の除去は 、塩化メチレンのような不活性有機溶媒中においてn−プロピルアミン等のよう な求核性アミンで処理することにより達成され、タイプ23の第二アミンが得ら れる。 本発明の化合物は、男性および女性において種々の性ホルモン関連症状の治療 において有用である。この有用性は、以下の生体外アッセイにおける活性により 示されるように神経ペプチ ドホルモンGnRHの拮抗薬として作用する性能により示される。ヒトGnRH受容体結合アッセイ ヒトGnRH受容体を発現するCHO細胞から調製された粗膜をGnRH受容 体の供給源とした。放射標識リガンドとして[125I]Buserelin(ペプ チジルGnRH類似体)を用いた。結合活性を、GnRH受容体への[125I] Buserelinの特異的結合を50%抑制するのに必要な拮抗薬濃度である IC50として決めた。ラット下垂体GnRH受容体結合アッセイ: ラット下垂体組織から調製された粗血漿膜を、ウシ血清アルブミン(.1%) 、[I−125]D−t−Bu−Ser6−Pro9−エチルアミド−GnRH 、および所望濃度の試験化合物を含むTris.HCl緩衝液(50mM、pH 7.5)中でインキュベートした。アッセイ混合物を4℃で90〜120分間イ ンキュベートし、続いて迅速に濾過しガラス繊維フィルターで繰り返し洗った。 膜結合放射性リガンドの放射活性を、γ−カウンターにおいて決めた。このデー タから、試験化合物の存在下においてGnRH受容体に結合する放射性リガンド の IC50を推測した。LH放出の阻害アッセイ: GnRH受容体結合アッセイからの活性化合物を、さらに、生体外LH放出ア ッセイで評価してその拮抗薬活性(GnRH誘発LH放出をブロック)を評価し た。1. サンプル調製 アッセイすべき化合物をDMSO中に溶解し希釈した。インキュベーション媒 体中におけるDMSOの最終濃度は0.5%であった。2. アッセイ ウィスター雄ラット(150〜200g)を、Charles River Laboratories(マサチューセッツ州ウィルミントン在)から得た。 ラットを、12時間の明所および12時間の暗所サイクルにおいて一定温度(2 5℃)に維持した。ラットの固形飼料および水は任意に得られた。動物を断頭に より殺し、下垂体を無菌的に除去し、50mLポリプロピレン遠心管中のハンク ス液(HBSS)中に入れた。集合管を250×gで5分間遠心分離し、吸引に よりHBSSを除去した。下垂体を、使い捨てペトリ皿に移し、メスで細かく切 った。切られた組織を、次に、0.2%コラーゲナーゼおよび0.2%ヒアルロ ニダーゼを含むHBSSの3つの10mL部分に連続的に組織断片を懸濁させて 50mL使い捨て遠心分離管に移した。37℃の水浴中にて穏やかな攪拌下に細 胞分散を30分間行った。インキュベーションの終了時に、ピペットを用いて細 胞を20〜30回吸引し、未消化下垂体断片を3〜5分間沈殿させた。懸濁細胞 を吸引により除去し、次に、1200×gの遠心分離に5分間付した。次に、細 胞を媒体中に再懸濁させた。未消化下垂体を、前述の消化酵素の30mLで処理 し、合計で3回、コラーゲナーゼ/ヒアルロニダーゼ混合物で消化した。得られ る細胞懸濁液を貯留し、カウントし、3×105細胞/mlの濃度に希釈し、こ の懸濁液1.0mlを24ウエルトレー(マサチューセッツ州ケンブリッジ在C ostar製)の各ウエル内に入れた。細胞を、加湿5%CO2−95%空気雰 囲気中において37℃で3〜4日間維持した。媒体は、0.37%NaHCO3 、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸、1%グルタミ ンおよび0.1%ゲンタマイシンを含むDMEMからなっていた。実験の日に、 実験の開始前1.5時間に3回および直前にもう2回、0.37%Na HCO3、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸(10 0×)、1%グルタミン(100×)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン( 1ml当りペニシリン10000単位およびストレプトマイシン10000mg )、および25mMのHEPES,pH7.4を含むDMEMで細胞を洗った。 2nMのGnRHの存在下に試験化合物を含む新しい媒体1mlを2回添加する ことによりLH放出を開始した。インキュベーションを37℃で3時間行った。 インキュベーション後、媒体を除去し、2000×gで15分間遠心分離して細 胞性材料を除去した。上澄み液を除去し、Dr.A.F.Parlow(カリフ ォルニア州トランス在Harbor−UCLA Medical Center )から得られる材料を用いる二重抗体RIA手順を用いてLH含量についてアッ セイした。 式Iの化合物は、GnRHにより影響される多くの領域において有用である。 これらは、性ホルモン関連症状、性ホルモン依存性ガン、良性前立腺肥大または 子宮筋腫において有用であり得る。本発明の化合物の投与により改善され得る性 ホルモン依存性ガンは、前立腺ガン、子宮ガン、乳ガンおよび下垂体性腺刺激ア デノーマを含む。本発明の化合物の投与により改善さ れ得る他の性ホルモン依存性症状は、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣および早発思春 期を含む。この化合物は、エナラプリルまたはカプトプリルのようなアンギオテ ンシン変換酵素阻害物質、ロサルタンのようなアンギオテンシンII受容体拮抗 薬、または子宮類線維腫の治療用のレニン阻害剤と組み合わせて用いることもで きる。 本発明の化合物は、男性および女性における避妊薬としての妊娠制御、生体外 受精、月経前症候群の治療、紅斑性狼瘡の治療、多毛症の治療、過敏性腸症候群 の治療、および睡眠無呼吸のような睡眠障害の治療にも有用となり得る。 本発明の化合物のさらなる用途は、成長ホルモン欠損児における成長ホルモン 治療の補助薬としての使用である。この化合物は、成長ホルモン、または成長ホ ルモンの内因性生成または放出を増加させる化合物と共に投与することができる 。内因性成長ホルモンの放出を刺激する特定の化合物が開発された。内因性成長 ホルモンの放出を刺激することが知られているペプチドは、成長ホルモン放出ホ ルモン、成長ホルモン放出ペプチドGHRP−6およびGHRP−1(米国特許 第4,411,890号、PCT特許公開番号WO89/07110、およびP CT特許公開番号WO89/07111に記載)およびGHRP−2(PCT特 許公開番号WO93/04081に記載)、ならびにヘキサレリン(J.End ocrinol Invest. ,第15巻(補遺4),45頁(1992年版 ))を含む。内因性成長ホルモンの放出を刺激する他の化合物が、例えば、以下 の刊行物に開示されている:米国特許第3,239,345号;米国特許第4, 036,979号;米国特許第4,411,890号;米国特許第5,206, 235号;米国特許第5,283,241号;米国特許第5,284,841号 ;米国特許第5,310,737号;米国特許第5,317,017号;米国特 許第5,374,721号;米国特許第5,430,144号;米国特許第5, 434,261号;米国特許第5,438,136号;EPO特許公開番号0, 144,230;EPO特許公開番号0,513,974;PCT特許公開番号 WO94/07486;PCT特許公開番号WO94/08583;PCT特許 公開番号WO94/11012;PCT特許公開番号WO94/13696;P CT特許公開番号WO94/19367;PCT特許公開番号WO95/032 89;PCT特許公開番号WO95/03290;PCT特許公 開番号WO95/09633;PCT特許公開番号WO95/11029;PC T特許公開番号WO95/12598;PCT特許公開番号WO95/1306 9;PCT特許公開番号WO95/14666;PCT特許公開番号WO95/ 16675;PCT特許公開番号WO95/16692;PCT特許公開番号W O95/17422;PCT特許公開番号WO95/17423;Scienc ,第260巻,1640〜1643頁(1993年6月11日);Ann.R ep.Med.Chem. ,第28巻,177〜186頁(1993年);Bi oorg.Med.Chem.Ltrs. ,第4(22)巻,2709〜271 4頁(1994年);およびProc.Natl.Acad.Sci.USA, 第92巻,7001〜7005頁(1995年7月)。 本組み合わせにおいて用いられる代表的な好ましい成長ホルモン分泌促進物質 は下記化合物およびその薬学的に許容できる塩を含む。 1) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[ 3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (1H−インドール−3− イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 2)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンカルボニルスピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( 1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミ ド; 3) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−ベンゼンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2 −(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパン アミド; 4) N−[1(R)−[(3,4−ジヒドロ−スピロ[2H−1−ベンゾピラ ン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(1H−インド ール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 5) N−[1(R)−[(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロスピ ロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 6) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[ 3H−インドール−3,4’−ピペリジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−ア ミノ−2−メチルプロパンアミド; 7) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[ 3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミドメ タンスルホネート; 8) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[ 3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (2’,6’−ジフルオロフェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2− メチルプロパンアミド; 9) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−5−フ ルオロスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カル ボニル]−2−(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプ ロパンアミド; 10) N−[1(S)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチルチオ)エチル]−2−アミ ノ−2−メチルプロパンアミド; 11) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−3 −フェニルプロピル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 12) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−3 −フェニルプロピル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 13) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−4 −フェニルブチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 14) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ [3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2 −(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2− メチルプロパンアミド; 15) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−5− フルオロスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2 −アミノ−2−メチルプロパンアミド; 16) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−(2−エトキシカルボニ ル)メチルスルホニルスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1 ’−イル)カルボニル]−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2− アミノ−2−メチルプロパンアミド; 17) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1,1−ジオキソスピロ[3 H−ベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]− 2−(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミ ド。 本発明の化合物は、カルシウム、リン酸塩および骨代謝の障害の治療および予 防、特にGnRH拮抗薬による治療中の骨損失の予防のために、ビスホスホネー ト(ビスホスホン酸)および、例えばMK−0677である成長ホルモン分泌促 進物質のような他の試薬と組み合わせて、および、GnRH拮抗薬によ る治療中の骨損失またはのぼせのような性機能低下症状の予防または治療のため に、エストロゲン、プロゲステロンおよびまたはアンドロゲンと組み合わせて用 いることもできる。 ビスホスホネート(ビスホスホン酸)は、骨再吸収を阻害することが知られて おり、Rosiniらの米国特許第4,621,077号に開示のように骨結石 の治療に有用である。 その文献は、骨再吸収を含む病気の治療および子防において有用な種々のビス ホスホン酸を開示している。代表例を以下に見ることができる:米国特許第3, 251,907号;米国特許第3,422,137号;米国特許第3,584, 125号;米国特許第3,940,436号;米国特許第3,944,599号 ;米国特許第3,962,432号;米国特許第4,054,598号;米国特 許第4,267,108号;米国特許第4,327,039号;米国特許第4, 407,761号;米国特許第4,578,376号;米国特許第4,621, 077号;米国特許第4,624,947号;米国特許第4,746,654号 ;米国特許第4,761,406号;米国特許第4,922,007号;米国特 許第4,942,157号;米国特許第5,227,506号;米国特許第5, 270,3 65号;EPO特許公開番号0,252,504;およびJ.Org.Chem ,第36巻,3843頁(1971年)。 ビスホスホン酸およびハロビスホスホン酸の調製は当該分野において良く知ら れている。代表例を、カルシウムまたはリン酸塩代謝の障害の治療のために、特 に骨再吸収の阻害剤として有用な化合物を開示している前記引例に見ることがで きる。 好ましいビスホスホネートは、以下の化合物の群から選択される。アレンドロ ン酸、エチドロノン酸、クロドロン酸、パミドロン酸、チルドロン酸、リセドロ ン酸、6−アミノ−1−ヒドロキシ−ヘキシリデン−ビスホスホン酸、および1 −ヒドロキシ−3(メチルペンチルアミノ)−プロピリデン−ビスホスホン酸; またはその薬学的に許容できる塩である。特に好ましいビスホスホネートは、ア レンドロン酸(アレンドロネート)またはその薬学的に許容できる塩である。特 に好ましいビスホスホネートは、アレンドロン酸ナトリウム三水和物を含むアレ ンドロン酸ナトリウムである。アレンドロン酸ナトリウムは、 認を得ている。 さらに、本発明の化合物は、フィナステリドまたはエプリス テリドのような5a−リダクターゼ2阻害剤;WO93/23420およびWO 95/11254に開示のような4,7b−ジメチル−4−アザ−5a−コレス タン−3−オン、3−オキソ−4−アザ−4,7b−ジメチル−16b−(4− クロロフェノキシ)−5a−アンドロスタン、および3−オキソ−4−アザ−4 ,7b−ジメチル−16b−(フェノキシ)−5a−アンドロスタンのような5 a−リダクターゼ1阻害剤;WO95/07927に開示の3−オキソ−4−ア ザ−17b−(2,5−トリフルオロメチルフェニル−カルバモイル)−5a− アンドロスタンのような5a−リダクターゼ1および5a−リダクターゼ2の二 重阻害剤;フルタミド、カソデックスおよび酢酸シプロテロンのような抗アンド ロゲン薬;およびプラゾシン、テラゾシン、ドキサゾシン、タムスロシンおよび アルフゾシンのようなα−1遮断薬と、一緒に投与することができる。 さらに、本発明の化合物は、成長ホルモン欠損児の思春期を遅延させて、思春 期における骨端の癒合および成長の停止前に身長を伸ばすために、成長ホルモン 、成長ホルモン放出ホルモンまたは成長モルモン分泌促進物質と組み合わせて用 いることができる。 活性剤が別々の投与形態である場合に2種以上の活性剤で組み合わせ治療する ために、活性剤を別々にまたは結合させて投与することができる。さらに、1つ の要素の投与は、他の試薬の投与の前、同時、または後であってよい。 活性成分を含む薬剤組成物は、経口使用に好適な形状、例えば、錠剤、トロー チ、ロゼンジ、水性または油性懸濁液、分散性粉末または顆粒、乳濁液、硬質ま たは軟質カプセル、あるいはシロップまたはエリキシルであってよい。経口使用 を意図する組成物は、薬剤組成物の製造のための分野で知られている任意の方法 によって調製することができ、そのような組成物は、薬学的に上品で味の良い製 剤を提供するために、甘味料、風味料、着色剤および防腐剤からなる群より選択 される1種または2種以上の試薬を含んでよい。錠剤は、活性成分を、錠剤の製 造に好適な非毒性の薬学的に許容できる賦形剤と混合して含む。これらの賦形剤 は、例えば、炭酸カルンウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム またはリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;造粒および分解剤、例えば、澱 粉、ゼラチンまたはアラビアゴム;および潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネ シウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。錠剤は 被覆しなくてよい、または既知の技術により被覆して胃腸管内における分解およ び吸収を遅延させ、それにより長期間にわたる維持された作用を提供することが できる。例えば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレート のような遅延材料を用いることができる。それらは、米国特許第4,256,1 08号;第4,166,452号および第4,265,874号に記載の技術に より被覆されて、放出が制御される浸透圧治療錠剤を形成することもできる。 経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシ ウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合される硬質ゼラチンカプセル、ま たは活性成分が水または油媒体、例えば、ピーナッツ油、液状パラフィンまたは オリーブ油と混合される軟質ゼラチンカプセルとして提供されてもよい。 水性懸濁液は、活性成分を、水性懸濁液の製造に適して賦形剤と混合して含む 。そのような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウ ム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナト リウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムであり; 分散または湿潤剤は天然産のホスファチド、例えば、 レシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステア リン酸ポリオキシエチレン、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールと の縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレン−オキシセタノール、またはエチレ ンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生 成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレ ンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮 合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートであってよい。水性懸 濁液は、1種または2種以上の防腐剤、例えば、エチルまたはn−プロピル、p −ヒドロキシベンゾエート、1種または2種以上の着色剤、1種または2種以上 の風味料、および1種または2種以上の甘味料、例えば、スクロース、サッカリ ンまたはアスパルテームを含むこともできる。 油性懸濁液は、植物油、例えば、落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油 中に、または液状パラフィンのような鉱物油中に活性成分を懸濁させることによ り調製することができる。油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜ロウ、硬質パラフ ィンまたはセチルアルコールを含むことができる。先に示したもののよ うな甘味料、および風味料を流加して味の良い経口製剤を提供することができる 。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加により保存するこ とができる。 水の添加による水性懸濁液の調製に適した分酸性粉末および顆粒は、分散また は湿潤剤、懸濁剤および1種または2種以上の防腐剤と混合されて活性成分を提 供する。適当な分散または湿潤剤および懸濁剤は、既に前述されたものにより例 示される。さらなる賦形剤、例えば甘味料、風味料および着色剤も存在してよい 。 本発明の薬剤組成物は、水中油型エマルジョンの状態であってもよい。油相は 植物油、例えばオリーブ油または落花生油、または鉱物油、例えば液状パラフィ ンまたはそれらの混合物であってよい。適当な乳化剤は天然産ホスファチド、例 えば大豆油、レシチン、および脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されたエ ステルまたは部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、および前記部 分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソル ビタンモノオレエートであってよい。エマルジョンは甘味料および風味料を含ん でもよい。 シロップおよびエリキシルは甘味料を用いて、例えば、グリセロール、プロピ レングリコール、ソルビトールまたはスクロースを用いて調製することができる 。そのような製剤は、粘滑剤、防腐剤ならびに風味料および着色剤も含んでよい 。 薬剤組成物は、無菌注射性水性または油性懸濁液の状態であってよい。この懸 濁液は、前述した好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を用いて既知の技術に より調製することができる。滅菌注射性製剤は、非毒性の非経口的に受け入れら れる希釈剤または溶剤中の無菌注射性溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタ ンジオール中の溶液であってもよい。用いることのできる許容し得るビヒクルお よび溶媒には水、リンガー溶液および等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、 滅菌不揮発性油が、溶媒または懸濁媒体として従来より用いられている。この目 的のために、合成モノまたはジグリセリドを含むいかなる無菌性不揮発性油も用 いることができる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸は注射剤の調製に用いら れる。 式Iの化合物は、薬剤の直腸投与のために座剤として投与することもできる。 これらの組成物は、薬剤を、常温で固体であるが直腸温度で液状でありそれ故に 直腸で溶融して薬剤を放出 する適当な非刺激性賦形剤と混合することにより調製することができる。このよ うな材料はココアバター及びポリエチレングリコールである。 局所使用ためには、式Iの化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、溶液または 懸濁液等が用いられる。(この用途のためには、局所適用は口内洗浄剤およびう がい薬を含む。) 本発明のための化合物は、適当な鼻腔内ビヒクルの局所使用 を介して鼻腔内薬として、または当業者に良く知られている経皮パッチを用いて 経皮経路により投与することができる。経皮配達系として投与するために、投与 はもちろん、投与方法全体において間欠的であるよりも連続的である。本発明の 化合物は、ココアバター、グリセリン化ゼラチン、水素化植物油、種々の分子量 のポリエチレングリコールおよびポリエチレングリコールの脂肪酸エステルを用 いて座剤として配達することもできる。 本発明の化合物を利用する投与方式は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別 および医学的症状;治療すべき症状の過酷度;投与経路;患者の腎臓および肝臓 機能;および用いられる特定の化合物を含む種々の因子に応じて選択される。一 般的技術の医者または獣医は、症状の進行を防止、抑制、捕捉または逆行 させるのに必要な薬剤の有効量を容易に決め処方することかできる。毒性無く効 能を呈する範囲内の薬剤の濃度の達成における最適の正確さは、標的部位への薬 剤の利用性の速度論に基づく方法を必要とする。これは、薬剤の分布、平衡およ び除去の考察を含む。好ましくは、本発明の方法において構造式(I)の化合物 の投与量は、1日あたり成人について0.01〜1000mgである。最も好ま しくは、投与量は0.1〜500mg/日である。経口投与については、組成物 は好ましくは、活性成分0.01〜1000mg、特に治療すべき患者への投与 量の対症調節のために活性成分0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、 2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100および50 0mgを含む錠剤として提供される。薬剤の有効量は、通常、1日当り体重1k gについて約0.0002mg〜50mgの投与水準で供給される。この範囲は 、特に、1日当り体重1kgについて約0.001mg〜1mgである。 都合のよいことに、本発明の活性薬剤は、1日1回投与、または全1日投与量 を1日に2、3または4回に分けて投与することができる。 1回投与形を調製するためにキャリア材料と組み合わされ得る活性成分の量は 、治療される宿主、および特定の投与形式に依存して変化する。 しかしながら、任意の特定患者についての特定投与水準は、年齢、体重、一般 的健康状態、性、食事、投与回数、投与経路、排泄割合、薬剤組み合わせ、およ び治療を受けている特定疾患の過酷度を含む種々の因子に依存することが理解さ れる。 以下の実施例は、本発明の一部の化合物の調製を説明するが、ここに開示の本 発明を制限するものと解すべきでない。 実施例1 1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−2−[3−{2− [ビス(5−ピリジン−3−イル−チオフェン−2−イルメチル)アミノ]エチ ル}−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2 −メチルプロパン−1−オン 工程1A 2−[3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル )−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロピオン酸エチルエステル 2−(4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル10.50 g、3−クロロプロピル3,5−ジメチルフェニルケトン10.55gおよび無 水エタノール200mlの混合物を窒素雰囲気下に攪拌し加熱還流した。12時 間後,混合物を冷却し、濾過した。フィルター上の固形物をさらなる少量のエタ ノールで洗った。濾液を、濃硫酸4mLで処理し、窒素雰囲気下に還流下に4日 間攪拌した。冷却した混合物を氷浴中で攪拌しつつ、ナトリウムエトキシドの溶 液(エタノール中21%w/w)を混合物がpH紙により塩基性になるまで滴下 した。混合物を濾過し、減圧下に30℃で濃縮した。残さを、ジエチルエーテル と水とに分け、層の分離を補助するために少 量の飽和塩化ナトリウム水溶液を添加した。水相を、さらなるエーテル100m Lで洗った。併せた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃 縮した。残さのガムを、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(塩化メ チレン:メタノール:水酸化アンモニウムの97:3:0.3で溶離し、次に9 5:5:0.5で溶離)により精製して表記化合物(3.9g)を得た。 工程1B 2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2 −(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチル プロピオン酸エチルエステル 2−[3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H −インドール−5−イル]−2−メチルプロピオン酸エチルエステルの溶液(テ トラヒドロフラン7ml中に763mg)に、0℃で、ジ−tert−ブチルジ カルボネート682mgをテトラヒドロフラン3mL中に含む溶液を加え、続い て炭酸カリウム432mgを水3mL中に含む溶液を加え、得られた懸濁液を0 ℃で激しく攪拌した。10分後、反応液を減圧下に濃縮し、残さを酢酸エチル中 に溶解した。有機 部分をブラインで洗い、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残 さを、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、 90:10、次に80:20、次に70:30)により精製して表記化合物(9 10mg)を得た。 工程1C 2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2 −(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチル プロピオン酸 2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2−(3, 5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロピオ ン酸エチルエステルの懸濁液(メタノール30mLおよび2N水酸化カリウム水 溶液9.5mL中に910mg含む)を、油浴上で95℃に加熱した。8時間後 、混合物を室温まで冷却し、揮発性有機分を減圧除去した。水性部分を酢酸エチ ルで洗い、1N塩酸の添加によりpH4に酸性化した。次に、これを酢酸エチル で抽出し、有機分を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に濃縮して粗い表記化 合物を定量的収率で得た。 工程ID {2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2. 1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3 ,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−3−イル]エチル}カルバミン 酸tert−ブチルエステル 2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2−(3, 5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロピオ ン酸の懸濁液(塩化メチレン8.0mL中に856mg含む)に、1−ヒドロキ シベンゾトリアゾール(HOBt)310mgおよび続いて1−(3−ジメチル アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)を添加し、混合 物を低温で90分間攪拌した。この時点において、7−アザ−ビシクロ[2.2 .1]ヘプタン塩酸塩の溶液(塩化メチレン2.0mLとトリエチルアミン0. 66mLとの混合物中に632mg)を添加し、混合物を室温まで暖めた。24 時間後に反応液を塩化メチレンで希釈し半飽和ブラインで洗うことにより反応を 止めた。併せた有機分を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃厚物をシリカゲル上での フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、70:30、次に60 :40、次に50:50、次に40:60)により精 製して表記化合物(736mg)を得た。 工程1E 2−[3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル )−1H−インドール−5−イル]−1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘ プト−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オン {2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)− 1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3,5−ジメチルフェニル) −1H−インドール−3−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステ ルの溶液(塩化メチレン30mL中に728mg)に、0℃で、アニソール1. 5mLおよび続いてトリフルオロ酢酸10.5mLを添加し、混合物を0℃で攪 拌した。2時間後、混合物を減圧下に濃縮し、残留酸をメタノール中の10%水 酸化アンモニウムを添加することによりタエンチした。次に、濃厚物をシリカゲ ル上でのフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール中の10% 水酸化アンモニウム、95:5、次に92:8)により精製して表記化合物(6 27mg)を得た。 工程1F 1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−2−[ 3−{2−[ビス(5−ピリジン−イル−チ オフェン−2−イルメチル)アミノ]エチル}−2−(3,5−ジメチルフェニ ル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロパン−1−オン 2−[3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H −インドール−5−イル]−1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7 −イル)−2−メチルプロパン−1−オンを乾燥クロロホルムとメタノールとの 混合物中に含む溶液に、0℃で、硫酸マグネシウムおよび続いて2.5当量の5 −ピリジン−3−イル−チオフェン−2−カルバルデヒドを添加し、混合物を低 温で攪拌した。40分後、酢酸を添加し続いてシアノホウ水素化ナトリウムをメ タノール中に含む溶液を添加し、混合物を室温まで温めた。完了後、反応液を飽 和重炭酸ナトリウム水溶液の添加によりクエンチし、塩化メチレンで抽出し、併 せた有機分を水およびブラインで順次洗った。濃厚物をシリカゲル上の分取tl cにより精製して表記化合物を得た。 合成中間体の調製 2−(4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル 工程A: (+/−)−2−(4−ニトロフェニル)プロピオ ン酸エチル (+/−)−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸9.76g(50mm ol)を無水エタノール150mL中に含む溶液に、濃硫酸3.0mLを添加し た。得られた溶液を窒素雰囲気下に還流温度で攪拌した。6時間後、溶液を冷却 し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液250mLを徐々に添加しつつ激しく攪拌した (注:起泡)。次に、混合物を酢酸エチル750mLと水500mLとに分けた 。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液100mLで洗い、次に飽和塩化ナトリ ウム水溶液100mLで洗った。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 減圧下に濃縮して油状物10.86g(97%)を得た。これは、9:1ヘキサ ン−酢酸エチル中のTLCによると均質であった。400MHz1H NMR( CDCl3)は示された構造に一致していた。 工程B: 2−メチル−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル 水素化ナトリウム(油中60%)924mg(23mmol)を乾燥N,N− ジメチルホルムアミド21mL中に含む懸濁液を、(+/−)−2−(4−ニト ロフェニル)プロピオン酸エ チル4.68g(21mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド20.5 mL中に含む溶液を約10分間かかって徐々に添加しつつ、氷浴中において窒素 雰囲気下に攪拌した。添加中に、濃紫色が現れた。次に、混合物を室温まで暖め た。約1時間後、混合物を、内部温度を10〜15℃に維持してヨウ化メチル1 .44mL(3.28g;23mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド 5mL中に含む溶液を約10分間かかって注射器により滴下しつつ、再び氷浴中 で冷却した。混合物を室温まで暖めると、色は褐色に変化した。1時間後、さら なるヨードメタン187mL(426mg、3mmol)を添加した。翌日まで に、混合物は、金色液体中に少量の灰色固形物を含む懸濁液からなっていた。こ れを激しく攪拌し、5%重硫酸カリウム水溶液10mLを徐々に添加することに よりクエンチした。混合物をジエチルエーテル400mLと水400mLとに分 けた。有機層をさらなる水400mLで3回洗い、次に、飽和塩化ナトリウム水 溶液50mLで洗った。次に、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減 圧下に濃縮した。残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(19: 1ヘキサン−酢酸エチルで溶離)に付して油状物4.31g(8 7%)を得た。これは、9:1ヘキサン−酢酸エチル中のTLCによれば均質で あった。400MHz1H NMR(CDCl3)は示された構造に一致していた 。 工程C: 2−(4−アミノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル 2−メチル−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル4.27g(1 8mmol)、炭素上10%パラジウム200mg、および無水エタノール12 0mLの混合物を、加圧容器中において水素(初期水素圧47psig)と共に 2時間振とうした。触媒を窒素雰囲気下にセライトを通して濾過することにより 除去し、フィルターケーキをさらなるエタノールで洗った。50℃で減圧下に濾 液を濃縮して油状物3.74g(100%)を得た。これは、4:1ヘキサン− EtoAC中のTLCによれば均質であった。400MHz1H NMR(CD Cl3)は示された構造に一致していた。マススペクトル(ESI):m/e= 208(M+H) 工程D: 2−(4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル 2−(4−アミノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチ ル3.725g(18mmol)を濃塩酸18mL中に含む溶液を、亜硝酸ナト リウム1.29g(18.7mmol)を水7.5mL中に含む溶液を約15分 間かかって滴下しつつ、氷−アセトン浴中において−10〜−5℃で攪拌した。 この温度でさらに30分間攪拌を続けた。次に、冷たい受け取りフラスコ内に濾 過することにより少量の不溶性固形物を除去した。次に濾液を、氷−アセトン浴 中において窒素雰囲気下に攪拌されている塩化錫二無水物20.3g(90mm ol)を濃塩酸14.5mL中に含む溶液に、10〜15分間かかって滴下した 。添加は、内部温度が約−5℃に維持されるような割合で行った。添加中にガム 質材料が分離した。添加終了後、−10〜−5℃で攪拌を1時間続けた。水相を 傾瀉し、残留ガム分を酢酸エチル250mLに溶解した。酢酸エチル溶液を、飽 和重炭酸ナトリウム水溶液250mLで注意深く処理し、分離漏斗内で振とうし た。酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウム水溶液50mLで洗った。混合物全体を 相分離前に濾過した。酢酸エチル相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、室温 で減圧下に濃縮して油状物2.59g(65%)を得た。500MHz1H N MR(CDCl3)は示された構造に一致しており、微量の不純物しか存 在しないことを示した。 3−クロロプロピル3,5−ジメチルフェニルケトン 工程AA: 4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルブチルアミド 塩化4−クロロブチリルの溶液(乾燥塩化メチレン200mL中に10.0g )に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩10.4gを添加した。混合 物を窒素雰囲気下に攪拌し、必要により氷浴中で冷却することにより25℃より 低い温度に維持しつつ、トリエチルアミン(29.1mL)を約20分間かかっ て滴下して、沈殿を得た。室温で1.5時間後、混合物を減圧下に濃縮した。残 さをジエチルエーテル100mLと飽和重炭酸ナトリウム水溶液100mLとに 分けた。有機層をさらなる飽和重炭酸ナトリウム100mLで洗い、水性フラク ションをエーテルで逆抽出した。併せた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過 し、減圧下に濃縮して油状物10.5g(90%)を得た。これは、1H NM R(CDCl3)による満足できる純度を有していた。マススペクトル(PB− NH3/CI):m/e=166(M+H) 工程BB: 3−クロロプロピル3,5−ジメチルフェニルケトン 5−ブロモ−m−キシレン10.2mL(13.9g;72mmol)を無水 テトラヒドロフラン200mL中に含む溶液を、テトラヒドロフラン中の2.5 n−ブチルリチウム35.8mL(84mmol)を滴下しつつ、窒素雰囲気 下に−78℃で攪拌した。−78℃で15分後、4−クロロ−N−メトキシ−N −メチルブチルアミド10.0g(60mmol)を無水テトラヒドロフラン3 0mL中に含む溶液を25〜30分間かかって滴下した。得られた溶液を−78 ℃で45分間維持し、次に一時的に室温まで暖めた。反応液を、2塩酸40m Lを添加することによりクエンチし、次に、酢酸エチルと水とに分けた。有機相 を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗い、次に、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗っ た。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濾過した。残さをフ ラッシュクロマトグラフィーに付して油状物8.91g(70%)を得た。これ は、1H NMR(CDCl3)による満足できる純度を有していた。5−ピリジン−3−イルーチオフェン−2−カルバルデヒド 工程AAA: ピリジン−3−ホウ酸 n−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2.5M溶液16mL=乾燥ジエチル エーテル50mL)に、−78℃で、3−ブロモピリジンの溶液(ジエチルエー テル15mL中に6g)を添加し、混合物を25分間攪拌した。この時点におい て、ホウ酸トリメチル(4.3mL)を添加し、混合物を室温まで暖めた。1時 間後、反応液を、氷酢酸10mLおよび水60mLの添加によりクエンチし、混 合物を室温で18時間攪拌した。混合物のpHを2M水酸化ナトリウムの転換に よりpH12に調節し、ジエチルエーテルで抽出した。水層を、1N塩酸の滴下 によりpH6まで酸性化し、塩化メチレンで抽出した。併せた有機分を硫酸マグ ネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残さを、20mLアセトニトリル:水( 1:1)と研和し、濾過して表記化合物(1.0g)を得た。 工程BBB: (5−ピリジン−3−イル−チオフェン−2−イル)メタノール (5−ブロモチオフェン−2−イル)メタノール153mg、ピリジン−3− ホウ酸128mgおよびテトラキス(トリフェ ニルホスフィン)パラジウム64mgの混合物に、溶媒(トルエン7.3mLお よびメタノール3.1mL)を添加し、続いて2.5M炭酸ナトリウム1.4m Lを添加し、混合物を油浴上で80℃に加熱した。16時間後、混合物を室温ま で冷却し、減圧下に濃縮した。残さを酢酸エチル中に溶媒和し、0.5N水酸化 ナトリウムおよびブラインで順次洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃 縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 、60:40)次に55:45)により精製して表記化合物(147mg)を得 た。 工程CCC: 5−ピリジン−3−イル−チオフェン−2−カルバルデヒド (5−ピリジン−3−イル−チオフェン−2−イル)メタノールの溶液(乾燥 塩化メチレン7.5mL中に144mg)に、1,1,1−トリアセトキシ−1 ,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソル−3(1H)−オン327mgを 添加し、混合物を室温で攪拌した。4時間後、反応液を、飽和重炭酸ナトリウム と飽和チオ硫酸ナトリウムの混合物(1:1)の添加によりクエンチし、ジエチ ルエーテルで抽出した。水性部分をさらに塩化メチレンで抽出し、合わせた有機 分を、次に水および ブラインで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃厚物を、シリカゲル上のフラ ッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン,75:25、次に80:2 0)により精製して表記化合物(80mg)を得た。 実施例2 3−{2−[ビス(5−ピリジン−3−イルーチオフェン−2−イルメチル)ア ミノ]エチル}−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5− カルボン酸ジイソプロピル アミド 工程2A N,N−ジイソプロピル−4−ニトロベンズアミド ジイソプロピルアミン3.51mL(2.53g、25mmol)およびトリ エチルアミン3.62mL(2.63g、26mmol)を無水テトラヒドロフ ラン50mL中に含む溶液を窒素雰囲気下に攪拌し、これを、無水テトラヒドロ フラン10mL中に4.11g(22.1mmol)を含む溶液を15分間かか って滴下しつつ、−5℃に維持した。混合物を室温まで徐々に暖めた。2時間後 、混合物を濾過し、濾液をジエチルエーテルと1N塩酸とに分けた。次に、有機 相を飽和炭酸ナトリウム3で洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾 液を減圧下に濃縮し、残さをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(C H2Cl2中の2〜5%MeOHでグラジエント溶離)に付して、融点141.5 〜142℃の黄結晶4.77g(86%)を得た。これは、2:1ヘキサン−E tOAC中のTLCによると均質であった。500MHz1H NMR(CDC l3)は示された構造に一致していた。 工程2B 4−アミノ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド N,N−ジイソプロピル−4−ニトロベンズアミド4.70g(18.8mm ol)、炭素上10%パラジウム200mg、および2−メトキシエタノール2 00mLの混合物を、約50 psigの水素と一緒に6.5時間振とうした。触媒を、窒素雰囲気下に珪藻土 を通して濾過して除去した。減圧下に濾液を濃縮して、融点169.5〜170 ℃の黄色固形物を定量的収率で得た。これは、95:5CH2Cl2−MeOH中 のTLCによると均質であった。500MHz1H NMR(CDCl3)は示さ れた構造に一致していた。マススペクトル(PB−NH3/CI):m/e=2 21(M+H) 工程2C 4−ヒドラジノ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド 4−アミノ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド4.2g(19mmol) を濃塩酸15mLおよび水10mLで処理し、続いて攪拌した。得られる溶液を 、水9mL中に亜硝酸ナトリウム1.32g(19.1mmol)を含む溶液を 滴下しつつ、約−3℃に維持した。この温度でさらに30分間攪拌した後、この 溶液を、約−10℃に維持されている塩化錫二無水物15.1g(66.7mm ol)を濃塩酸15mL中に含む溶液に、激しい攪拌下に滴下した。添加終了後 、混合物をこの温度で5分間攪拌し、次に室温まで暖めた。この時点において、 再び冷却し、50%水酸化ナトリウム25mLを徐々に添加すること により塩基性化した。得られる沈殿をフィルター上に収集し、テトラヒドロフラ ンと5N水酸化ナトリウムに2:1の割合で分けた。水層をテトラヒドロフラン で3回抽出した。併せた有機フラクションを減圧下に濃縮した。残さをCH2C l2−EtOAcに取り込み、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、再び濃縮して 半固形物3.55g(80%)を得た。これは、95:5CH2Cl2−MeOH 中のTLCによると均質であった。500MHz1H NMR(CDCl3)は示 された構造に一致していた。マススペクトル(PB−NH3/Cl):m/e= 236(M+H) 工程2D3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H −インドール−5−カルボン酸ジイソプロピルアミド 4−ヒドラジノ−N,N−ジイソプロピルベンズアミド(工程3からのもの) 3.51g(14.9mmol)を2−メトキシエタノール18mL中に含む溶 液を、2−メトキシエタノール7mL中の3−クロロプロピル3,5−ジメチル フェニルケトン3.77g(17.8mmol)を20分間かかって滴下しつつ 、窒素雰囲気下に100℃で攪拌した。溶液を、この 温度で5時間攪拌し、次に、冷却し、濾過して固形物を除去した(テトラヒドロ ピリダジン副生物)。濾液を減圧下に濃縮し、残さをシリカゲル上のフラッシュ クロマトグラフィー(95:5CH2Cl2−MeOHで溶離し、続いて98:2 :0.2〜92:8:0.8CH2Cl2−MeOH−濃HN4OHのグラジエン トで溶離)により精製して褐色の硬い泡状物1.78g(31%)を得た。これ は、95:5:0.5CH2Cl2−MeOH−濃HN4OH中でのTLCによれ ば満足できる純度であった。500MHz1H NMR(CDCl3)は示された 構造に一致していた。マススペクトル(PB−NH3/CI):m/e=392 .2(M+H) 工程2E 3−{2−[ビス(5−ピリジン−3−イル−チオフェン−2−イル メチル)アミノ]エチル}−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インド ール−5−カルボン酸ジイソプロピルアミド 3−(2−アミノエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−イン ドール−5−カルボン酸ジイソプロピルアミドを乾燥クロロホルムとメタノール との混合物中に含む溶液に、0℃で、硫酸マグネシウムおよび続いて2.5当量 の5−ピリ ジン−3−イル−チオフェン−2−カルバルデヒドを添加し、混合物を低温で攪 拌した。40分後、酢酸を添加し、続いてシアノホウ水素化ナトリウムの溶液を 添加し、混合物を室温に温めた。完了後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液 を添加することによりクエンチし、塩化メチレンで抽出し、併せた有機分を水お よびブラインで順次洗った。濃厚物をシリカゲル上の分取tlcにより精製して 表記化合物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 111 43/00 111 C07D 487/08 C07D 487/08 (31)優先権主張番号 9716865.2 (32)優先日 平成9年8月8日(1997.8.8) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9719391.6 (32)優先日 平成9年9月11日(1997.9.11) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,I D,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN ,YU (72)発明者 ウージエインワラ,フエローズ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウオルシユ,トーマス・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ワイブラツト,マシユー・ジエイ,ジユニ ア アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記一般式で示される化合物、またはその薬学的に許容される付加塩およ び/または水和物、あるいはそれがあれば、その幾何または光学異性体あるいは ラセミ混合物。 [式中、 Aは、R22−[ヘテロアリール]−R22−またはR22−[置換ヘテロアリール ]−R22−であり; Bは、任意に不存在、−OR22−、−O(=O)R22−、−S(O)n22− 、−NR1822−、−OC(=O)R22−、−C(=O)OR22、−OS(O)n22−または−S(O)nOR22−であり; R0は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキルで あり、ここで置換基はアリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキ ル(この置換基はR3、R4およびR5のように定義される)であり; R1は、であり、R1ヘテロ芳香環に含まれる窒素原子は図示のように存在し得、または 化学的に許される場合、その酸化(N→O)状態で存在し得る; R2は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜C6へテロアラルキル、 C1〜C6置換ヘテロアラルキルであり;または R2はA−B−R1であり;また は R2とAが場合によって一緒になって、5〜7個の原子の環を形成することが でき; R3、R4およびR5は独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アル キル、C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、CN、ニトロ、C1〜C3 パーフルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、アリール、置換アリ ール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH2p、(CH2pS(O)n 17またはハロゲンであり、ここでR17は水素、C1〜C6アルキル、C1〜C3パ ーフルオロアルキル、アリールまたは置換アリールであり;または R3とR4が一緒になって、3〜7個の炭素原子の炭素環式環、またはN、Oお よびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成し; R6は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、アリール、置換ア リール、C1〜C3バーフルオロアルキル、CN、NO2、ハロゲン、R11O(C H2p−であり; R7は、水素、C1〜C6アルキルまたは置換C1〜C6アルキルであり、Xが水 素またはハロゲンでない場合、R7は存在しなく; R8は、水素、C(O)OR9、C(O)NR1122、NR1122、C(O)R11 、NR12C(O)R11、NR12C(O)NR1112、NR12S(O)211、 NR12S(O)2NR1112、OC(O)R11、OC(O)NR1112、OR11 、SOn11、S(O)nNR1112、ヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環( N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、 R4およびR5により置換され得る)、C1〜C6アルキルまたは置換C1〜C6アル キルであり、Xが水素またはハロゲンでない場合、R8は存在しなく;または、 R7とR8が一緒になって、N、OまたはSから選択される1個または2個以上 のヘテロ原子を含み任意にR3、R4およびR5により置換され得るヘテロ環式環 を形成し;または R7とR8が一緒になって、3〜7個の原子の炭素環式環を形成しまたはm≠0 の場合 を形成し; R9およびR9aは独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル であり、m≠0の場合、アリールまたは置換アリール、アラルキルまたは置換ア ラルキルであり;または R9とR9aが一緒になって、3〜7個の原子の炭素環 式環を形成し、またはm≠0の場合、 を形成し; R10およびR10aは独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキ ル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;または R10とR10aが一緒になって、3〜7個の原子の炭素環式環 を形成し、または を形成し; R9とR10が一緒になったとき、3〜7個の炭素原子の炭素環式環形成し、ま たはm≠0の場合、1個または2個以上のヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成 し;または R9とR2が一緒になって、3〜7個の炭素原子を含み、およびm≠0の場合1 個または2個以上のヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成し;または R10とR2が一緒になって、3〜7個の炭素原子および1個または2個以上の ヘテロ原子を含むヘテロ環式環を形成し; R11およびR12は独立して、結合、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6ア ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の原 子の炭素環式環、3〜7個の原子を含む置換炭素環式環、ヘテロ環式環または二 環式ヘテロ環式環(N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有し ており任意にR3、R4およびR5により置換され得 る)、C1〜C6アルキル(N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子 を有しており任意にR3、R4およびR5により置換され得るヘテロ環式環または 二環式ヘテロ環式環により置換されている)であり; R11とR12が一緒になったとき、任意に置換された3〜9個の原子の環を形成 することができ; R13は、水素、OH、NR78、NR16SO2(C1〜C6アルキル)、NR16 SO2(置換C1〜C6アルキル)、NR16SO2(アリール)、NR16SO2(置 換アリール)、NR16SO2(C1〜C3パーフルオロアルキル)、SO2NR16( C1〜C6アルキル)、SO2NR11(置換C1〜C6アルキル)、SO2NR11(ア リール)、SO2NR16(置換アリール)、SO2NR16(C1〜C3パーフルオロ アルキル)、SO2NR16(C(O)C1〜C6アルキル)、SO2NR16(C(O )−置換C1〜C6アルキル)、SO2NR16(C(O)−アリール)、SO2NR16 (C(O)−置換アリール)、S(O)n(C1〜C6アルキル)、S(O)n( 置換C1〜C6アルキル)、S(O)n(アリール)、S(O)n(置換アリール) 、C1〜C3パーフルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、 C1〜C6アルコキシ、置換C1〜C6アルコキシ、COOH、ハロゲン、NO2ま たはCNであり; R14およびR15は独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル 、C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、CN、ニトロ、C1〜C3パー フルオロアルキル、C1〜C3パーフルオロアルコキシ、アリール、置換アリール 、アラルキル、置換アラルキル、R16O(CH2p−、R16C(O)O(CH2 p−、R16OC(O)(CH2p−、−(CH2pS(O)n17、−(CH2 pC(O)N(R162またはハロゲンであり、ここでR17は水素、C1〜C6ア ルキル、C1〜C3パーフルオロアルキル、アリールまたは置換アリールであり; R16は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、アリール、置換ア リール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の原子の炭素環式環または3〜 7個の原子を含む置換炭素環式環であり; R18は、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アルキル、C(O)OR16、 C(O)N(R162、C(O)R16、S(O)n16であり; R19は、R13またはR14の定義のものであり; R22は、C0〜C4アルキル、置換C1〜C4アルキルであり; Xは、N、O、S(O)n、C(O)、(CR1112p、R8への一重結合、 C2〜C6アルケニル、置換C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルまたは置換 C2〜C6アルキニルであり、XがO、S(O)n、C(O)またはCR1112の 場合、R8のみが可能であり; Zは、O、SまたはNR11であり; mは、0、1、2または3であり; nは、0、1または2であり; pは、0、1、2、3または4であり;および、 アルキル、シクロアルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は、C1〜C6 アルキル、C3〜C7シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置 換アラルキル、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、C1〜C6アルコキシ、フルオロ、 C(O)OR11、アリールC1〜C3アルコキシ、置換アリールC1〜C3アルコキ シから選択され、アリール1置換基はR3、R4およびR6について定義された如 くである。] 2.下記一般式で示される請求項1に記載の化合物、または その薬学的に許容できる付加塩および/または水和物、あるいはそれがあれば、 その幾何もしくは光学異性体またはラセミ混合物。 [Aは、R22−[チオフェン]−R22−であり; R0は、水素であり; R1は、であり、R1ヘテロ芳香環に含まれる窒素原子は図示のように存在し得、または 化学的に許される場合、その酸化(N→O)状態で存在し得; R3、R4およびR5は独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6アル キルまたはハロゲンであり; R8は、C(O)NR1112であり; R11およびR12は独立して、結合、、水素、C1〜C6アルキル、置換C1〜C6 アルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7個の 原子の炭素環式環、3〜7個の原子を含む置換炭素環式環、ヘテロ環式環または 二環式ヘテロ環式環(N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有 しており任意にR3、R4およびR5により置換され得る)、C1〜C6アルキル( N、OまたはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており任意にR3、 R4およびR5により置換され得るヘテロ環式環または二環式ヘテロ環式環により 置換されている)であり; R11とR12が一緒になったとき、任意に置換された3〜9個の原子の環を形成 することができ; Xは、(CR1112pである。] 3.下記一般式で示される請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容 できる付加塩および/または水和物、あるいはそれがあれば、その幾何もしくは 光学異性体またはラセミ混合物。 4.下記一般式で示される請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容 できる付加塩および/または水和物、あるいはそれがあれば、その幾何もしくは 光学異性体またはラセミ混合物。 5.有効量の請求項1に定義の化合物および薬学的に許容できるそのキャリア を含む薬剤組成物。 6.ゴナドトロトピン放出ホルモン誘発疾患を患っている対象に有効量の請求 項1の化合物を投与すること含んでなる、それを必要としている対象においてゴ ナドトロトピン放出ホルモンに対し拮抗させる方法。 7.ゴナドトロトピン放出ホルモン誘発疾患が性ホルモン関連症状である請求 項6に記載の方法。 8.ゴナドトロトピン放出ホルモン誘発疾患が性ホルモン依存性ガン、良性前 立腺肥大または子宮筋腫である請求項6に記載の方法。 9.性ホルモン依存性ガンが前立腺ガン、子宮ガン、乳ガンおよび下垂体性腺 刺激アデノーマからなる群より選択される請求項8に記載の方法。 10.性ホルモン関連症状が子宮内膜症、多嚢胞卵巣、子宮類線維腫および早 発思春期からなる群より選択される請求項7に記載の方法。 11.有効量の請求項1に定義の化合物を投与することを含んでなる、それを 必要としている対象において妊娠を予防する方法。 12.有効量の請求項1に定義の化合物を対象に投与することを含んでなる、 それを必要としている対象において紅斑性狼瘡を治療する方法。 13.有効量の請求項1に定義の化合物を対象に投与することを含んでなる、 それを必要としている対象において過敏性腸症候群を治療する方法。 14.有効量の請求項1に定義の化合物を対象に投与することを含んでなる、 それを必要としている対象において月経前症候群を治療する方法。 15.有効量の請求項1に定義の化合物を対象に投与するこ とを含んでなる、それを必要としている対象において多毛症を治療する方法。 16.成長ホルモンの内因性生成または放出を刺激する化合物の有効量および 請求項1に定義の化合物の有効量を対象に投与することを含んでなる、それを必 要としている対象において短身または成長ホルモン疾患を治療する方法。 17.有効量の請求項1の化合物を対象に投与することを含んでなる、それを 必要としている対象において睡眠無呼吸のような睡眠疾患を治療する方法。 18.睡眠疾患が睡眠無呼吸である請求項17に記載の方法。 19.不活性キャリアおよび、成長ホルモンの内因性生成または放出を刺激す る化合物の有効量を請求項1で定義の化合物と組み合わせて含んでなる薬剤組成 物。 20.請求項1の化合物を薬学的に許容できるそのキャリアと組み合わせるこ とにより得られる薬剤組成物。 21.請求項1の化合物を薬学的に許容できるそのキャリアと組み合わせるこ とを含んでなる薬剤組成物を製造する方法。 22.黄体化ホルモン放出ホルモン活性を有する化合物を請求項1の化合物と 組み合わせて含む薬。 23.黄体化ホルモン放出ホルモン活性を有する化合物がペプチド化合物であ る請求項22に記載の薬。 24.ペプチド化合物が天然ホルモンまたはその類似体である請求項23に記 載の薬。 25.ペプチド化合物が、ロイプロレリン、ゴナドレリン、ブセレリン、トリ プトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デスロレリン、メテレ リンおよびレシレリンからなる群より選択される化合物である請求項23に記載 の薬。
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