JP2002503660A - 性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗薬 - Google Patents

性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗薬

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JP2002503660A JP2000531444A JP2000531444A JP2002503660A JP 2002503660 A JP2002503660 A JP 2002503660A JP 2000531444 A JP2000531444 A JP 2000531444A JP 2000531444 A JP2000531444 A JP 2000531444A JP 2002503660 A JP2002503660 A JP 2002503660A
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グーレツト,マーク・テイ
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    • A61P5/02Drugs for disorders of the endocrine system of the hypothalamic hormones, e.g. TRH, GnRH, CRH, GRH, somatostatin
    • A61P5/04Drugs for disorders of the endocrine system of the hypothalamic hormones, e.g. TRH, GnRH, CRH, GRH, somatostatin for decreasing, blocking or antagonising the activity of the hypothalamic hormones

Abstract

(57)【要約】 GnRHの拮抗薬として有用であって、それにより男性および女性の両方における各種性ホルモン関連疾患および他の状態の治療に有用であり得る式(I)の化合物および該化合物の医薬的に許容される塩が開示されている。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) (背景技術) 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)とも称される性腺刺激ホルモン放
出ホルモン(GnRH)は、ヒトの生殖において重要な役割を果たすデカペプチ
ドである。このホルモンは視床下部から放出され、脳下垂体に作用して、黄体形
成ホルモン(LH)および濾胞刺激ホルモン(FSH)の生合成および分泌を刺
激する。脳下垂体から放出されるLHは主として、両性における生殖腺ステロイ
ド産生の調節を行うのに対して、FSHは男性における精子形成および女性にお
ける濾胞発達を調節する。GnRH作働薬および拮抗薬は、LH/FSH放出の
阻害が必要なある種の状態の治療に有効であることが明らかになっている。特に
、GnRHに基づく治療法は、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣、性早熟症
およびいくつかの生殖腺ステロイド依存性腫瘍形成の治療、最も顕著には前立腺
癌、乳癌および子宮癌の治療において有効であることが明らかになっている。G
nRH作働薬および拮抗薬は各種不妊治療法においても使用されており、男性お
よび女性における避妊薬候補剤として研究されている。それらは下垂体性腺刺激
ホルモン腺癌、睡眠無呼吸などの睡眠障害、過敏性腸症候群、月経前症候群、良
性前立腺過形成、男性型多毛症の治療において;成長ホルモン欠乏症小児におけ
る成長ホルモン療法への補助剤として;さらには狼瘡のマウスモデルにおいて有
用である可能性が明らかになっている。本発明の化合物はさらに、ビスホスホネ
ート(ビスホスホン酸)およびMK−0677のような成長ホルモン分泌促進剤
などの他の薬剤と併用して、カルシウム代謝、リン酸代謝および骨代謝の障害の
治療および予防、特にGnRH拮抗薬による治療法時の骨損失予防を行うことが
でき、さらにはエストロゲン類、プロゲステロン類、抗エストロゲン薬類、抗プ
ロゲステロン薬類および/またはアンドロゲン類と併用して、GnRH拮抗薬に
よる治療法時の骨損失または一過性熱感などの性機能低下症候群の予防または治
療を行うことができる。
【0002】 さらに本発明の化合物は、フィナステリドまたはエプリステリド(epristerid
e)などの5a−レダクターゼ−2−阻害薬;WO 93/23420およびWO
95/11254に開示の4,7b−ジメチル−4−アザ−5a−コレスタン −3−オン、3−オキソ−4−アザ−4,7a−ジメチル−16b−(4−クロ
ロフェノキシ)−5a−アンドロスタンおよび3−オキソ−4−アザ−4,7b
−ジメチル−16b−(フェノキシ)−5a−アンドロスタンなどの5a−レダ
クターゼ−1−阻害薬;WO 95/07927に開示の3−オキソ−4−アザ −17b−(2,5−トリフルオロメチルフェニル−カルバモイル)−5a−ア
ンドロスタンなどの5a−レダクターゼ1および5a−レダクターゼ2の二重阻
害薬;フルタミド(flutamide)、カソデクス(casodex)および酢酸シプロテロ
ンなどの抗アンドロゲン薬;ならびにプラゾシン、テラゾシン、ドキサゾシン、
タムスロシン(tamsulosin)およびアルフゾシンなどのα−1遮断薬と組み合わ
せて投与することができる。
【0003】 さらに本発明の化合物は、成長ホルモン、成長ホルモン放出ホルモンまたは成
長ホルモン分泌促進剤と併用して、成長ホルモン欠乏症小児における思春期を遅
延させて、思春期における骨端融着および成長停止の前に身長増加を継続するこ
とができる。
【0004】 さらに本発明の化合物は、ペプチドもしくは天然ホルモンあるいはそれらの類
縁体などの黄体形成ホルモン放出活性を有する化合物と併用または同時投与する
ことができる。そのようなペプチド化合物には、ロイプロレリン(leuprorelin )、ゴナドレリン、ブセレリン、トリプトレリン(triptorelin)、ゴセレリン (goserelin)、ナファレリン、ヒストレリン(histrelin)、デスロレリン(de
slorelin)、メテルリン(meterlin)およびレシレリン(recirelin)などがあ る。
【0005】 さらに本発明の化合物は、アンタイド(Antide)およびアザリン(azaline) BなどのペプチドGnRH拮抗薬を閉経前女性に投与することで、投与せずに実
施した乳房X線像と比較して乳房X線撮影フィルムの読み易さが高められること が開示されている米国特許5824286号に記載の方法に従って使用すること
ができる。
【0006】 現在のGnRH拮抗薬は、GnRH様デカペプチド類であり、それらは経口活
性が無視できる程度しかないと考えられることから、静脈投与または皮下投与さ
れる。該薬剤は通常1位、2位、3位、6位および10位にアミノ酸置換を有す
る。
【0007】 非ペプチド系GnRH拮抗薬では、経口投与が利用できる可能性がある。非ペ
プチド系GnRH拮抗薬については、欧州特許出願0219292号およびデら
の報告(De, B et al., J.Med.Chem., 32, 2036-2038 (1989))、WO 95/2
8405、WO 95/29900およびEP 0679642(いずれもTakeda
Chemical Industries, Ltd.に対して)に記載されている。
【0008】 当業界で公知の置換インドール類には、以下の特許および特許出願に記載のも
のなどがある。米国特許5030640号には、強力なβ−作働薬であるα−複
素環エタノールアミノアルキルインドール類が開示されている。米国特許454
4663号には、男性用避妊薬として有用であると記載されているインドールア
ミン誘導体が開示されている。WO 90/05721には、抗糖尿病薬、抗肥 満薬および抗アテローム性動脈硬化薬として有用なα−アミノ−インドール−3
−酢酸類が開示されている。フランス特許2181559号には、鎮静活性、神
経弛緩活性、鎮痛活性、血圧降下活性、抗セロトニン活性および抗アドレナリン
活性を有するインドール誘導体が開示されている。ベルギー特許879381号
には、低血圧、レイノー病および片頭痛の治療に使用される心血管薬としての3
−アミノアルキル−1H−インドール−5−チオアミドおよびカルボキサミド誘
導体が開示されている。
【0009】 (発明の開示) 本発明は、非ペプチド系のGnRH拮抗薬であって、男性および女性における
各種性ホルモン関連状態の治療に使用することができる化合物;該化合物の製造
方法;ならびに哺乳動物での使用方法および哺乳動物で使用するための該化合物
を含む医薬組成物に関するものである。
【0010】 本発明の化合物はホルモンGnRHの拮抗薬としての活性を有することから、
男性および女性の両方における各種性ホルモン関連状態の治療に有用である。そ
の状態には、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣、男性型多毛症、性早熟症、
前立腺癌,乳癌および子宮癌などの生殖腺ステロイド依存性腫瘍形成、下垂体性
腺刺激ホルモン腺癌、睡眠無呼吸、過敏性腸症候群、月経前症候群ならびに良性
前立腺過形成などがある。該化合物はさらに、成長ホルモン欠乏症および低身長
の治療への補助剤として有用であり、全身エリテマトーデスの治療に有用である
。さらに本発明の化合物は、体外受精においての有用性および避妊薬としての有
用性も考えられる。該化合物はさらに、アンドロゲン類、エストロゲン類、プロ
ゲステロン類、抗エストロゲン薬類および抗プロゲステロン薬類と併用して、子
宮内膜症、子宮筋腫の治療ならびに避妊に有用である可能性もある。該化合物は
さらに、男性におけるテストステロンその他のアンドロゲン類または抗プロゲス
テロン薬類との併用で避妊薬として有用でもあり得る。該化合物はさらに、エナ
ラプリルまたはカプトプリルなどのアンギオテンシン変換酵素阻害薬;ロサルタ
ン(Losartan)などのアンギオテンシンII受容体拮抗薬;あるいはレニン阻害
薬と併用して、子宮筋腫の治療を行うことができる。さらに本発明の化合物は、
ビスホスホネート(ビスホスホン酸)および他の薬剤と併用して、カルシウム代
謝、リン酸代謝および骨代謝の障害の治療および予防、特にGnRH拮抗薬によ
る治療法時の骨損失予防を行うことができ、エストロゲン類、プロゲステロン類
および/またはアンドロゲン類と併用して、GnRH拮抗薬による治療法時の骨
損失または一過性熱感などの性機能低下症候群の予防または治療を行うことがで
きる。
【0011】 さらに本発明の化合物は、フィナステリドまたはエプリステリドなどの5a−
レダクターゼ−2−阻害薬;WO 93/23420およびWO 95/1125
4に開示の4,7b−ジメチル−4−アザ−5a−コレスタン−3−オン、3−
オキソ−4−アザ−4,7b−ジメチル−16b−(4−クロロフェノキシ)−
5a−アンドロスタンおよび3−オキソ−4−アザ−4,7b−ジメチル−16
b−(フェノキシ)−5a−アンドロスタンなどの5a−レダクターゼ−1−阻
害薬;WO 95/07927に開示の3−オキソ−4−アザ−17b−(2, 5−トリフルオロメチルフェニル−カルバモイル)−5a−アンドロスタンなど
の5a−レダクターゼ1および5a−レダクターゼ2の二重阻害薬;フルタミド
、カソデクスおよび酢酸シプロテロンなどの抗アンドロゲン薬;ならびにプラゾ
シン、テラゾシン、ドキサゾシン、タムスロシンおよびアルフゾシンなどのα−
1遮断薬と組み合わせて投与することができる。
【0012】 さらに本発明の化合物は、成長ホルモン、成長ホルモン放出ホルモンまたは成
長ホルモン分泌促進剤と併用して、成長ホルモン欠乏症小児における思春期を遅
延させて、思春期における骨端融着および成長停止の前に身長増加を継続するこ
とができる。
【0013】 さらに本発明の化合物は、ペプチドもしくは天然ホルモンあるいはそれらの類
縁体などの黄体形成ホルモン放出活性を有する化合物と併用または同時投与する
ことができる。そのようなペプチド化合物には、ロイプロレリン、ゴナドレリン
、ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デ
スロレリン、メテルリンおよびレシレリンなどがある。
【0014】 さらに本発明の化合物は、アンタイドおよびアザリンBなどのペプチドGnR
H拮抗薬を閉経前女性に投与することで、投与せずに実施した乳房X線像と比較
して乳房X線撮影フィルムの読み易さが高められることが開示されている米国特 許5824286号に記載の方法に従って使用することができる。
【0015】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は、下記式の化合物または該化合物の医薬的に許容される付加塩および
/または水和物、あるいは該当する場合には該化合物の幾何異性体もしくは光学
異性体またはラセミ混合物に関するものである。
【0016】
【化7】 式中、 Aは、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cシクロアル
キル、置換C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜C アルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜Cアルキニル、C〜C
ルコキシ、C〜Cアルキル−S(O)−C〜Cアルキル、C〜C アルキル−O−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−NR18−C〜C アルキル(R18とC〜Cアルキルとが一体となって環
【0017】
【化8】 を形成していても良い)、 あるいは単結合であり; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル(置換基は以下
に定義の通りである)、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラル
キル(置換基は、R、RおよびRについて定義の通りである)であり; Rは、
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】 であり; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、アラルキル、
置換アラルキル、アリール、置換アリール、アルキル−OR11、C〜C
NR1112)、C〜C(CONR1112)またはC(NR11 )NHであり; RとAとが一体となって5〜7個の原子からなる環を形成しており; R、RおよびRは独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C アルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、CN、ニトロ、
〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、アリー
ル、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH−、R 11 C(O)O(CH−、R11OC(O)(CH−、−(CHS(O)17、−(CHC(O)NR1112またはハロゲン
であり;R17は水素、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル
、アリールまたは置換アリールであり; RとRが一体となって、3〜7個の炭素原子の炭素環またはN、Oおよび
Sから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する複素環を形成しており; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、アリール、置
換アリール、C〜Cパーフルオロアルキル、CN、NO、ハロゲン、R O(CH−、NR21C(O)R20、NR21C(O)NR20 またはSO20であり; Rは、水素、C〜Cアルキルまたは置換C〜Cアルキルであり;た
だし、Xが水素またはハロゲンではない場合、Rは存在せず; Rは、C(O)OR20、C(O)NR2021、NR2021、C(
O)R20、NR21C(O)R20、NR21C(O)NR2021、NR 20 S(O)21、NR21S(O)NR2021、OC(O)R20 、OC(O)NR2021、OR20、SO20、S(O)NR20 21 、N,OもしくはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する複素環も
しくは二環式複素環(R、RおよびRで置換されていても良い)、C
アルキルまたは置換C〜Cアルキルであり;あるいは RとRが一体となって、N、OおよびSから選択される1以上のヘテロ原
子を有する複素環(R、RおよびRで置換されていても良い)を形成して
おり; mが0ではない場合に、RおよびR9aは独立に、水素、C〜Cアルキ
ル、置換C〜Cアルキル、アリールまたは置換アリール、アラルキルまたは
置換アラルキルであり;あるいは mが0ではない場合に、RおよびR9aが一体となって、3〜7員の炭素環
または=Oを形成しており; mが0ではない場合に、RとAが一体となって、3〜7個の炭素原子および
1以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており; R10およびR10aは独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C アルキル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;
あるいは R10およびR10aが一体となって、3〜7員の炭素環または=Oを形成し
ており; mが0ではない場合に、RとR10が一体となって、3〜7員の炭素環また
は1個以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており;あるいは mが0ではない場合に、RとRが一体となって、3〜7個の炭素原子およ
び1個以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており;あるいは R10とRが一体となって、3〜7個の炭素原子および1個以上のヘテロ原
子を有する複素環を形成しており; R10とAが一体となって、3〜7個の炭素原子および1以上のヘテロ原子を
有する複素環を形成しており; R11およびR12は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7員の炭
素環または3〜7員の置換炭素環であり; R11およびR12が一体となって、3〜7員の置換されていても良い環を形
成していることができ; R13は、水素、OH、NR、NR11SO(C〜Cアルキル)
、NR11SO(置換C〜Cアルキル)、NR11SO(アリール)、
NR11SO(置換アリール)、NR11SO(C〜Cパーフルオロア
ルキル)、SONR11(C〜Cアルキル)、SONR11(置換C 〜Cアルキル)、SONR11(アリール)、SONR11(置換アリー
ル)、SONR11(C〜Cパーフルオロアルキル)、SONR11
C(O)C〜Cアルキル)、SONR11(C(O)−置換C〜C
ルキル)、SONR11(C(O)−アリール)、SONR11(C(O)
−置換アリール)、S(O)(C〜Cアルキル)、S(O)(置換C 〜Cアルキル)、S(O)(アリール)、S(O)(置換アリール)、C 〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、C〜C アルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、COOH、ハロゲン、NOまたは
CNであり; R14およびR15は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
ルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、CN、ニトロ、C 〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、アリール
、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH−、R C(O)O(CH−、R11OC(O)(CH−、−(CH S(O)17、−(CHC(O)NR1112またはハロゲンで
あり;R17は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル
、アリールまたは置換アリールであり; R16は、水素、C〜Cアルキル、置換C〜CアルキルまたはN(R 1112)であり; R18は、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C(O)O
11、C(O)NR1112、C(O)R11、S(O)11であり; R19は、R13またはR14の定義のいずれかであり; R20およびR21は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7員の炭
素環、3〜7員の置換炭素環、N、OもしくはSから選択される1〜4個のヘテ
ロ原子を有する複素環もしくは二環式複素環(R、RおよびRで置換され
ていても良い)、N、OもしくはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有す
る複素環もしくは二環式複素環(R、RおよびRで置換されていても良い
)C〜Cアルキルであり; R20とR21が一体となって、3〜7員の置換されていても良い環を形成し
ていても良く; XはN、O、S(O)、C(O)、(CR1112、Rへの単結合
、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルま
たは置換C〜Cアルキニルであり;XがO、S(O)、C(O)またはC
1112の場合、Rのみが可能であり; ZはO、SまたはNR11であり; mは0〜3であり; nは0〜2であり; pは0〜4であり; 上記のアルキル、シクロアルキル、アルケニルおよびアルキニルの置換基は、
〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、置換アリール、ア
ラルキル、置換アラルキル、水酸基、オキソ、シアノ、C〜Cアルコキシ、
フッ素、C(O)OR11、アリールC〜Cアルコキシ、置換アリールC 〜Cアルコキシから選択され;アリール置換基はR、RおよびRについ
て定義した通りである。
【0021】 R20およびR21が一体となった場合の好ましい置換基には、7−アザ−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタンおよび2−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタ
ンなどがある。
【0022】 別段の説明もしくは指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲を通じて
、以下の定義を使用するものとする。
【0023】 いずれかの変数(例:アリール、複素環、Rなど)がいずれかの構成要素も
しくは式Iにおいて複数回ある場合、各場合についてのそれの定義は、他の全て
の箇所でのそれの定義とは独立である。さらに、置換基および/または変数の組
み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物が得られる場合にのみ
許容されるものである。
【0024】 「アルキル」という用語は、指定数の炭素原子を有する分岐および直鎖の両方
の飽和脂肪族炭化水素基を含むものであり、例えば、メチル(Me)、エチル(
Et)、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノナニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、ならびにイソプロピル(i−Pr)、イソ
ブチル(i−Bu)、sec−ブチル(s−Bu)、tert−ブチル(t−B
u)、イソペンチル、イソヘキシルのようなそれらの異性体などがある。
【0025】 「アリール」という用語には、フェニルおよびナフチルなどがある、好ましく
は、アリールはフェニルである。
【0026】 「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素
を含むものである。
【0027】 「複素環」という用語は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原
子を有する3〜8員の全ての非芳香族複素環と定義され、例えば、オキシラン、
オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ピロリジン、ピペリジ
ン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロチオフェン
、テトラヒドロチオピラン、モルホリン、ヒダントイン、バレロラクタム、ピロ
リジノンなどがある。
【0028】 「ヘテロアリール」という用語は、1個以上のヘテロ原子O、SもしくはNを
有する5員もしくは6員の単環式芳香族炭化水素基または8〜10員の二環式芳
香族基を指し、該基においては炭素原子もしくは窒素原子が結合箇所である。ヘ
テロアリール基は、3個以下の基によって置換されていても良い。
【0029】 ヘテロアリールには、1個以上のヘテロ原子を有する芳香族基および部分芳香
族基などがある。それの例としては、インドール、チオフェン、プリン、イミダ
ゾピリジン、ピリジン、オキサゾール、チアゾール、オキサジン、ピラゾール、
テトラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピ
ラジンおよびトリアジンなどがある。
【0030】 本明細書で使用する場合、「組成物」という用語は、指定量の指定された成分
を含む製造物、ならびに直接もしくは間接に指定量の指定された成分の組み合わ
せから得られる製造物を含むものとする。
【0031】 さらに、上記の複素環基の多くが複数の互変異性体で存在し得ることは当業者
には公知である。そのような互変異性体は全て本発明の範囲に含まれるものとす
る。
【0032】 光学異性体、すなわちエナンチオマーの混合物(例:ラセミ体)またはジアス
テレオマーならびに本発明の化合物の個々のエナンチオマーもしくはジアステレ
オマーも含まれる。これらの個々のエナンチオマーは一般に、それらが行う旋光
に従って、記号(+)および(−)、(L)および(D)、(l)および(d)
あるいはそれらの組み合わせによって表示される。それらの異性体はさらに、そ
れらの絶対空間配置に従って、(S)および(R)(それぞれ、左旋性および右
旋性を表す)によって表すこともできる。
【0033】 個々の光学異性体は、適切な光学活性酸による処理、ジアステレオマーの分離
とそれに続く所望の異性体の回収などの従来の分割手順を用いて得ることができ
る。さらに、個々の光学異性体は、不斉合成によって製造することができる。
【0034】 さらに、ある化学式または化学名は、それの医薬的に許容される塩および水和
物などのそれの溶媒和物を含むものとする。
【0035】 それ自体有効である本発明の化合物は、安定性、結晶化の簡便性、溶解度向上
および他の望ましい特性を目的として、それの医薬的に許容される付加塩の形で
製剤および投与することができる。
【0036】 本発明の化合物は、医薬的に許容される塩の形で投与することができる。「医
薬的に許容される塩」という用語は、全ての許容される塩を含むものとする。酸
塩の例としては、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフ
ルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、メタ
ンスルホン酸塩などがあり、それらの塩は、溶解度もしくは加水分解特性を変え
るような製剤として使用することができるか、あるいは徐放製剤またはプロドラ
ッグ製剤で使用することができる。本発明の化合物の特定の官能性に応じて、本
発明の化合物の医薬的に許容される塩には、ナトリウム、カリウム、アルミニウ
ム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛などのカチオンから形成される
塩、ならびにアンモニア、エチレンジアミン、N−メチル−グルタミン、リジン
、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、
クロロプロカイン、ジエタノールアミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチル
アミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ンおよびテトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどの塩基から形成される塩な
どがある。これらの塩は、遊離酸と好適な有機もしくは無機塩基との反応、ある
いは遊離塩基と好適な有機もしくは無機酸との反応などの標準的な手順によって
製造することができる。
【0037】 さらに、酸(−COOH)基またはアルコール基が存在する場合、医薬的に許
容されるエステルを用いることができ、それには例えば、メチルエステル、エチ
ルエステル、ブチルエステル、酢酸エステル、マレイン酸エステル、ピバロイル
オキシメチルエステルなど、ならびに徐放製剤またはプロドラッグ製剤として使
用するために溶解度または加水分解特性を変える上で当業界で公知のエステルな
どがある。
【0038】 本発明の化合物は、立体化学が式Iに示されているキラル中心以外のキラル中
心を有する場合があることから、ラセミ体、ラセミ混合物および個々のエナンチ
オマーまたはジアステレオマーとして得られる場合があり、そのような異性体は
いずれも本発明に含まれ、それらの混合物も同様である。さらに、本発明の化合
物についての結晶形の一部は多形体として存在する場合があり、それ自体本発明
に含まれるものとする。さらに、本発明の化合物の一部は、水または一般的な有
機溶媒との溶媒和物を形成することができる。そのような溶媒和物は、本発明の
範囲に含まれる。
【0039】 本発明の化合物は、以下の反応図式によって製造される。別段の断りがない限
り、置換基はいずれも上記で定義した通りである。
【0040】
【化12】
【0041】 反応図式Aに示したように、テトラヒドロフランなどの不活性有機溶媒中、2
0〜65℃、好ましくは65℃の温度で、12〜48時間にわたり、トリプタミ
ン(1)をN−カルボキシフタルイミドで処理することで、相当するN−フタル
イミドトリプタミン誘導体(2)が得られる。N−フタルイミドトリプタミン誘
導体(2)は、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルムまたはそれら
の混合物などの不活性有機溶媒中、0〜25℃で、30分〜4時間にわたり、ピ
リジニウムヒドロブロミドペルブロミド、ピロリドンハイドロトリブロミドなど
の臭素化剤で処理することでさらに修飾して、2−ブロモトリプタミン(3)を
得ることができると考えられる。臭化物(3)を、トルエン、ベンゼン、エタノ
ール、プロパノールまたはそれらの混合物などの不活性溶媒中、25〜100℃
、好ましくは80℃の温度で、1〜6時間にわたり、アリールボロン酸(Gronow
itz, S; Hornfeldt, A.-B.; Yang, Y.-H., Chem.Scr.1986, 26, 311-314に記載 の方法にほぼ従って製造)、パラジウム(0)触媒、炭酸ナトリウム水溶液など
の弱塩基および塩化リチウムなどの塩素源と反応させて、2−アリールトリプタ
ミン誘導体(4)を得ることができる。最後に、メタノールまたはエタノールな
どの不活性溶媒中、0〜25℃の温度で、4〜24時間にわたり、(4)をヒド
ラジン水溶液で処理することで、フタルイミド基を脱離させて、トリプタミン(
5)を得ることができる。
【0042】
【化13】
【0043】 図式Bに示したように、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド
またはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中、室温または室温付近の温度で、
3〜24時間にわたって、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)およ
びN−メチルモルホリン(NMM)などの3級アミン塩基の存在下もしくは非存
在下、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
(EDC)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などのカップ
リング剤を用いて、2−アリールトリプタミンを(6)の形のカルボン酸と縮合
させて、相当するアミド誘導体(7)を得ることができる。別法として、塩化メ
チレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの不活性有
機溶媒およびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどの
3級アミン塩基中、0〜25℃の温度で、30分〜4時間にわたり、2−アリー
ルトリプタミン(5)を(8)の形の活性エステルまたは酸塩化物で処理して、
(7)を得ることができる。
【0044】
【化14】
【0045】 反応図式Cに示したように、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4
−ジオキサンなどの不活性有機溶媒中、25〜100℃、好ましくは65℃の温
度で、1〜8時間にわたり、(7)のアミドカルボニルをボラン、水素化リチウ
ムアルミニウムまたは相当するハイドライド源で処理することで還元して、相当
するアミン化合物(9)を得ることができる。
【0046】
【化15】
【0047】 反応図式Dに示したように、トリフルオロ酢酸(TFA)、酢酸などの弱酸存
在下、3Åモレキュラーシーブスもしくは硫酸マグネシウムなどの乾燥剤および
水素化ホウ素ナトリウムもしくはシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどのハイドラ
イド源の存在下もしくは非存在下に、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルムまたはそれらの混合物な
どの不活性有機溶媒中、0〜25℃の温度で、1〜12時間にわたり、(10)
の形のアルデヒドまたはケトンで処理することで2−アリールトリプタミン(5
)を修飾して、相当する2級もしくは3級アミン誘導体(11)を得ることがで
きる。
【0048】
【化16】
【0049】 反応図式Eに示したように、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、好ましくはn−ブタノール
などの極性有機溶媒中、70〜120℃の温度で、8〜24時間にわたり、アリ
ールヒドラジンまたはアリールヒドラジン塩酸塩(12)を(13)の形のアリ
ールシクロプロピルケトンで処理することで、2−アリールトリプタミン(5)
を得る。別法として、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、t−ブタノールまたはそれらの混合物などの極性溶媒
中、室温で、30分〜2時間にわたり、〜120℃の温度で、8〜24時間にわ
たり、アリールヒドラジンまたはアリールヒドラジン塩酸塩(12)を、脱離基
(塩素、臭素、ヨウ素、O−メタンスルホネート、O−トリフルオロメタンスル
ホネートなど)を有する(14)の形のアリールブチルケトンで処理し、次に6
5〜100℃の温度まで加熱して4〜24時間経過させると、2−アリールトリ
プタミン(5)が製造される。
【0050】
【化17】
【0051】 反応図式Fに示したように、トリエチルアミンなどの不活性有機溶媒中、50
〜88℃の温度で、30分〜5時間にわたり、(15)の形のヨードアニリン類
を、アリールアセチレン類、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
などの適切なパラジウム(0)触媒、臭化第I銅などのハロゲン化銅(I)と反
応させて、ジアリールアセチレン(16)を得ることができる。アセチレン(1
6)は、アセトニトリルなどの不活性有機溶媒中、50〜82℃の温度で、30
分〜6時間にわたり、塩化パラジウム(II)または酢酸パラジウム(II)な
どのパラジウム(II)触媒で処理することでさらに修飾して、2−アリールイ
ンドール(17)を得ることができる。
【0052】
【化18】
【0053】 図式Gに示したように、無希釈または塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロ
エタン、テトラヒドロフランなどの不活性有機溶媒中、25〜65℃の温度で、
3〜24時間にわたり、2−アリールインドール(17)をオキサリルクロライ
ドで処理することで、アシルクロライド付加物(18)が得られる。ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルムなどの不活性有機溶
媒およびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンもしくはピリジンなど
のアミン塩基中、0〜25℃の温度で、30分〜4時間にわたり、得られた粗生
成物(18)を(19)の形のアミンと反応させて、アミド誘導体(20)を得
ることができる。アミド(20)は、高温下、好ましくは還流下、1〜5時間に
わたり、テトラヒドロフランなどの不活性有機溶媒中、ボランもしくは水素化リ
チウムアルミニウムなどの還元剤で処理することでさらに修飾して、化合物(2
1)を得ることができる。
【0054】
【化19】
【0055】 反応図式Hに示したように、(22a)の形のN−ベンジル誘導体または(2
2b)の形のN−ベンジルオキシカルボニル誘導体を、30%酢酸水溶液などの
弱酸を加えておいたテトラヒドロフラン、酢酸エチル、メタノール、エタノール
またはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中、10分間〜3時間またはアリー
ル基が脱離するまで、水素(1気圧)およびパラジウム炭素もしくは水酸化パラ
ジウム炭素などの適切な触媒によって処理して2級アミンを得ることで還元して
、2級アミン類縁体(7)を得ることができる。
【0056】
【化20】
【0057】 反応図式Iに示したように、エタノール、メタノールなどの不活性有機溶媒中
、室温で、2〜1/2時間にわたり、水素(1気圧)およびラネー(登録商標)
ニッケルなどの適切な触媒で(24)の形のニトロインドールを処理することで
、相当するアミノインドール誘導体(25)が得られる。
【0058】
【化21】
【0059】 反応図式Jに示したように、各種条件下でのアシル化によって、アミノ−また
はヒドロキシインドール(25)を修飾することができる。例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルム、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物などの不活性有機
溶媒中、0℃から室温の温度で1時間〜12時間にわたり、酸塩化物、無水酸も
しくは活性エステルおよびトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピ
リジンなどのアミン塩基で(25)を処理することで、相当するアミドまたはエ
ステル誘導体(26)が得られる。別法として、一般に使用される多くの脱水剤
のいずれかによって、(25)をカルボン酸とカップリングさせることができる
。例えば、アミノインドール(25)を、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチ
ルホルムアミドまたはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中、室温または室温
付近の温度で、3〜24時間にわたって、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(
HOBt)およびN−メチルモルホリン(NMM)、トリエチルアミンなどの3
級アミン塩基の存在下もしくは非存在下、適切なカルボン酸および1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などで処理することで、相当する
アミドもしくはエステル誘導体(26)が得られる。
【0060】
【化22】
【0061】 反応図式Kに示したように、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中、0〜
65℃の温度で、1〜72時間にわたり、(27a)の形のカルバモイルクロラ
イド(または別法として、(27b)の形のイソシアネート試薬)およびピリジ
ン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンな
どのアミン塩基で(25)の尿素またはカーバメート誘導体を処理することで、
(28)を得ることができる。化合物(25)は、塩化メチレン、クロロホルム
などの不活性溶媒中、−20℃〜0℃の温度で、20分間〜2時間にわたり、ピ
リジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリ
ンなどのアミン塩基を加えたりまたは加えずに、ホスゲン、トリホスゲン、1,
1’−カルボニルジイミダゾール、N,N’−ジスクシニミジルカーボネートな
どのビス(親電子)剤で処理することで修飾することもできる。その後、反応混
合物を、−20℃〜25℃で、1〜5時間にわたって適切なモノもしくはジ置換
アミンで処理することで、尿素もしくはカーバメート類縁体(28)が得られる
【0062】
【化23】
【0063】 図式Lに示したように、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンなどの
不活性溶媒中、−20℃〜25℃の温度で、20分間〜2時間にわたり、ピリジ
ン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンな
どのアミン塩基とともに、(29)の形の適切なスルホニルクロライドまたは(
30)の形のスルファミルクロライドで処理することでアミン(25)を修飾し
て、それぞれ相当するN−スルホンアミド(31)誘導体またはN−スルファミ
ルアミド(32)誘導体を得ることができる。
【0064】
【化24】
【0065】 反応図式Mに示したように、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、tert−ブタノールまたはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中
、65℃〜110℃の温度で、8〜20時間にわたり、(34)などのエポキサ
イドで処理することで2−アリールトリプタミン(33)を修飾して、相当する
アミノ−アルコール誘導体(35)を得ることができる。
【0066】
【化25】
【0067】 反応図式Nに示したように、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの不活性有機溶媒中、室温
または室温付近の温度で、3時間〜7日間にわたり、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)およびN−メチルモルホリン(NMM)、トリエチルアミ
ンなどの3級アミン塩基の存在下もしくは非存在下、適切なアミン(R12 NH)ならびにベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ピロリジノ)
ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、ベンゾトリアゾール
−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホス
フェート(BOP)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド塩酸塩(EDC)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC
)などの好適なカップリング剤で、(36)などの酸含有インドール誘導体のア
ミド誘導体を処理することで、相当するアミド誘導体(37)が得られる。
【0068】
【化26】
【0069】 反応図式Oに示したように、塩化メチレンなどの不活性有機溶媒中で、2−ニ
トロベンゼンスルホニルクロライド、4−ニトロベンゼンスルホニルクロライド
または2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロライドなどのアリールスルホニ
ルクロライドおよび2,4,6−コリジン、2,6−ルチジンなどの立体障害ア
ミン塩基と反応させることで、トリプタミンを修飾して、相当するスルホンア
ミド38を得ることができる。38のようなスルホンアミドは、ベンゼン、トル
エン、テトラヒドロフランまたはそれらの混合液などの不活性有機溶媒中、トリ
フェニルホスフィンならびにアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカ
ルボン酸ジイソプロピルなどの活性化剤の存在下に、39型のアルコールと反応
させることでさらに修飾して、ジアルキルスルホンアミド付加物を得ることがで
きる。塩化メチレンなどの不活性有機溶媒中、n−プロピルアミンなどの求核性
アミンで処理してスルホニル基の脱離を行って、23型の2級アミンを得る。
【0070】 本発明の化合物は、男性および女性における各種性ホルモン関連の状態の治療
において有用である。その有用性は、以下のin vitroアッセイでの活性によって
示される、神経ペプチドホルモンGnRHの拮抗薬として作用するそれの能力に
おいて明らかになる。
【0071】 ヒトGnRH受容体結合アッセイ ヒトGnRH受容体を発現するCHO細胞から得た粗膜を、GnRH受容体源
とした。[125I]ブセレリン(ペプチジルGnRH類縁体)を、放射能標識
リガンドとして用いた。結合活性は、GnRHへの[125I]ブセレリンの特
異的結合を50%阻害するのに必要な拮抗剤濃度であるIC50として求めた。
【0072】 ラット脳下垂体GnRH受容体結合アッセイ ラット脳下垂体組織から得た粗細胞膜を、ウシ血清アルブミン(.1%)、[
I−125]D−t−Bu−Ser6−Pro9−エチルアミド−GnRHおよ
び所望の濃度の被験化合物を含むトリスHCl緩衝液(50mM、pH7.5)
中でインキュベートした。アッセイ混合物を4℃で90〜120分間インキュベ
ートしてから、ガラス繊維フィルターで高速濾過および反復洗浄を行った。膜結
合放射性リガンドの放射能を、γ−カウンタで測定した。そのデータから、被験
化合物存在下での放射性リガンドのGnRH受容体への結合のIC50を推算し
た。
【0073】 LH放出阻害アッセイ GnRH受容体結合アッセイからの活性化合物についてさらに、in vitroでの
LH放出アッセイで評価を行って、それらの拮抗薬活性(GnRH誘発LH放出
の遮断)を確認した。
【0074】 1.試料調製 アッセイ対象の化合物をDMSOに溶かし、希釈した。インキュベーション培
地中でのDMSOの最終濃度は0.5%であった。
【0075】 2.アッセイ ウィスター(Wistar)雄ラット(150〜200g)を得た(Charles River
Laboratories, Wilmington, MAから)。ラットは、12時間明期および12時間
暗期の周期で、一定温度(25℃)に維持した。ラットの飼料および飲料水は、
自由に摂取させた。断頭によって動物を屠殺し、脳下垂体を無菌的に摘出し、5
0mLポリプロピレン製遠心管中のハンクス液(HBSS)に入れた。その採取
管を250×gで5分間遠心し、HBSSを吸引によって除去した。脳下垂体を
使い捨てシャーレに移し入れ、メスで細かく切った。0.2%コラゲナーゼおよ
び0.2%ヒアルロニダーゼを含むHBSS 10mLずつに連続3回、組織断 片を懸濁させることで、細片組織を50mL使い捨て遠心管に移し入れた。37
℃の水浴で30分間緩やかに攪拌しながら、細胞の分散を行った。インキュベー
ション終了後、細胞をピペットで20〜30回吸引し、未消化の脳下垂体断片を
3〜5分間沈殿させた。懸濁している細胞を吸引によって取り、1200×gの
遠心を5分間行った。次に、細胞を培地に再度懸濁させた。未消化の脳下垂体断
片を上記の方法に従って消化酵素30mLずつで処理し、コラゲナーゼ/ヒアル
ロニダーゼ混合物による消化を計3回行った。得られた細胞懸濁液を合わせ、カ
ウントを行い、細胞3×10個/mLの濃度まで希釈し、その懸濁液1.0m
Lを24ウェルトレイ(Costar, Cambridge, MA)の各ウェルに入れた。細胞を 37℃で3〜4日間にわたり、加湿5%CO−95%空気雰囲気に維持した。
培地は、0.37%NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎仔血清、1
%可欠アミノ酸、1%グルタミンおよび0.1%ゲンタマイシンを含むDMEM
から成るものであった。実験当日、実験開始の1.5時間前に3回および開始直
前にさらに2回、0.37%NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎仔
血清、1%可欠アミノ酸(100×)、1%グルタミン(100×)、1%ペニ
シリン/ストレプトマシン(1mL当たり、ペニシリン10000単位およびス
トレプトマイシン10000μg)および25mM HEPES(pH7.4) を含むDMEMで細胞を洗浄した。2nMのGnRH存在下に被験化合物を含む
新鮮な培地1mLを各ウェルに2連で加えることで、LH放出を開始した。イン
キュベーションを37℃で3時間行った。インキュベーション後、培地を取り出
し、2000×gで15分間遠心して細胞材料を除去した。上清液を取り出し、
パーロウ博士(Dr.A.F.Parlow, Harbor-UCLA Medical Center, Torrance, CA) から入手した材料を用いる二重抗体RIA法により、LH含有量についてのアッ
セイを行った。
【0076】 式Iの化合物は、GnRHが影響する多くの分野で有用である。該化合物は、
性ホルモン関連の状態、性ホルモン依存性癌、良性前立腺過形成または子宮筋腫
において有用なものとなり得る。本発明の化合物投与が有効である可能性のある
性ホルモン依存性癌には、前立腺癌、子宮癌、乳癌および下垂体性腺刺激ホルモ
ン腺癌などがある。本発明の化合物投与が有効である可能性のある他の性ホルモ
ン依存性状態には、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣、子宮筋腫および性早熟症などが
ある。該化合物は、エナラプリルまたはカプトプリルなどのアンギオテンシン変
換酵素阻害薬;ロサルタンなどのアンギオテンシンII受容体拮抗薬;あるいは
レニン阻害薬と併用して、子宮筋腫の治療を行うこともできる。
【0077】 本発明の化合物はさらに、男性および女性の両方における避妊薬として避妊に
、人工授精に、月経前症候群の治療に、全身エリテマトーデスの治療に、男性型
多毛症の治療に、過敏性腸症候群の治療に、睡眠無呼吸などの睡眠障害の治療に
も有用であると考えられる。
【0078】 本発明の化合物のさらに別の用途は、成長ホルモン欠乏症小児における成長ホ
ルモン療法への補助剤としてのものである。該化合物は、成長ホルモンまたは成
長ホルモンの内因性産生または放出を促進する化合物とともに投与することがで
きる。内因性成長ホルモンの放出を刺激するある種の化合物が開発されている。
内因性成長ホルモンの放出を刺激することが知られているペプチド類には、成長
ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン放出ペプチドGHRP−6およびGHRP
−1(米国特許4411890号、PCT特許公開WO 89/07110号お よびPCT特許公開WO 89/07111号に記載)およびGHRP−2(P CT特許公開WO 93/04081号に記載)、ならびにヘキサレリン(hexar
elin; J.Endocrinol.Invest., 15 (Suppl 4), 45 (1992))などがある。内因性
成長ホルモンの放出を刺激する他の化合物は例えば、米国特許3239345号
、米国特許4036979号、米国特許4411890号、米国特許52062
35号、米国特許5283241号、米国特許5284841号、米国特許53
10737号、米国特許5317017号、米国特許5374721号、米国特
許5430144号、米国特許5434261号、米国特許5438136号、
EPO特許公開0144230号、EPO特許公開0513974号、PCT特
許公開WO 94/07486号、PCT特許公開WO 94/08583号、P
CT特許公開WO 94/11012号、PCT特許公開WO 94/13696
号、PCT特許公開WO 94/19367号、PCT特許公開WO 95/03
289号、PCT特許公開WO 95/03290号、PCT特許公開WO 95
/09633号、PCT特許公開WO 95/11029号、PCT特許公開W O 95/12598号、PCT特許公開WO 95/13069号、PCT特許
公開WO 95/14666号、PCT特許公開WO 95/16675号、PC
T特許公開WO 95/16692号、PCT特許公開WO 95/17422号
、PCT特許公開WO 95/17423号、Science, 260, 1640-1643(199
3年6月11日)、Ann.Rep.Med.Chem., 28, 177-186 (1993)、Bioorg.Med.Chem .Ltrs. , 4 (22), 2709-2714 (1994)およびProc.Natl.Acad.Sci.USA 92, 7001-70
05(1995年7月)などに開示されている。
【0079】 本発明の組み合わせで用いられる代表的な好ましい成長ホルモン分泌促進物質
には、 1)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[
3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパン
アミド; 2)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンカルボニルスピロ[
3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパン
アミド; 3)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−ベンゼンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2
−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパ
ンアミド; 4)N−[1(R)−[(3,4−ジヒドロ−スピロ[2H−1−ベンゾピラ
ン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(1H−インド
ール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパンアミド; 5)N−[1(R)−[(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロスピ
ロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパンアミド
; 6)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[
3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパンアミド
; 7)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[
3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチル−プロパンアミド
・メタンスルホネート; 8)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ[
3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2−
(2’,6’−ジフルオロフェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−
メチルプロパンアミド; 9)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−5−フ
ルオロスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カル
ボニル]−2−(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプ
ロパンアミド; 10)N−[1(S)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2
−(フェニルメチルチオ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 11)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−3
−フェニルプロピル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 12)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−3
−シクロヘキシルプロピル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 13)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−4
−フェニルブチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 14)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニルスピロ
[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−2
−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−アミノ−2−
メチルプロパンアミド; 15)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−5−
フルオロスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カ
ルボニル]−2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2
−アミノ−2−メチルプロパンアミド; 16)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−(2−エトキシカルボニ
ル)メチルスルホニルスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペリジン]−1
’−イル)カルボニル]−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−
アミノ−2−メチルプロパンアミド; 17)N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1,1−ジオキソスピロ[3
H−ベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−
2−(フェニルメチルオキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミ
ド; ならびにこれらの医薬的に許容される塩などがある。
【0080】 本発明の化合物を、ビスホスホネート類(ビスホスホン酸類)ならびに成長ホ
ルモン分泌促進物質(例:MK−0677)などの他の薬剤と併用して、カルシ
ウム代謝、リン酸代謝および骨代謝の障害の治療および予防、特にGnRH拮抗
薬による治療法時の骨損失予防を行うこともでき、エストロゲン類、プロゲステ
ロン類および/またはアンドロゲン類と併用して、GnRH拮抗薬による治療法
時の骨損失または一過性熱感などの性機能低下症候群の予防または治療を行うこ
ともできる。
【0081】 ビスホスホネート類(ビスホスホン酸類)は、骨吸収を阻害することが知られ
ており、ロシニ(Risini)らに対する米国特許4621077号に開示のような
骨結石症の治療において有用である。
【0082】 文献には、骨吸収が関与する疾患の治療および予防において有用な各種ビスホ
スホン酸類が開示されている。代表的な例は、米国特許3251907号、米国
特許3422137号、米国特許3584125号、米国特許3940436号
、米国特許3944599号、米国特許3962432号、米国特許40545
98号、米国特許4267108号、米国特許4327039号、米国特許44
07761号、米国特許4578376号、米国特許4621077号、米国特
許4624947号、米国特許4746654号、米国特許4761406号、
米国特許4922007号、米国特許4942157号、米国特許522750
6号、米国特許5270365号、EPO特許公開0252504号およびJ.Or g.Chem. , 36, 3843 (1971)にある。
【0083】 ビスホスホン酸類およびハロビスホスホン酸類の製造は当業界で公知である。
代表的な例は上記の参考文献にあり、それらの化合物がカルシウム代謝もしくは
リン酸代謝の障害の治療において、特に骨吸収阻害剤として有用であることが開
示されている。
【0084】 好ましいビスホスホネート類は、アレンドロン酸(alendronic acid)、エチ ドロノン酸(etidrononic acid)、クロドロン酸(clodronic acid)、パミドロ
ン酸(pamidronic acid)、チルドロン酸(tiludronic acid)、リセドロン酸(
risedronic acid)、6−アミノ−1−ヒドロキシ−ヘキシリデン−ビスホスホ ン酸および1−ヒドロキシ−3(メチルペンチル−アミノ)−プロピリデン−ビ
スホスホン酸;あるいはそれらのいずれかの医薬的に許容される塩からなる群か
ら選択される。特に好ましいビスホスホネートは、アレンドロン酸(アレドロネ
ート(alendronate))またはそれの医薬的に許容される塩である。特に好まし いビスホスホネートは、アレンドロン酸ナトリウム・3水和物を含むアレンドロ
ン酸ナトリウムである。アレンドロン酸ナトリウムは、フォサマックス(FOSAMA
X)という登録商標下に、規制当局による米国での販売認可を受けている。
【0085】 さらに本発明の化合物は、フィナステリドまたはエプリステリドなどの5α−
レダクターゼ2阻害薬;WO 93/23420およびWO 95/11254に
開示の4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、3−オキ
ソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5α
−アンドロスタンおよび3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−
(フェノキシ)−5α−アンドロスタンなどの5α−レダクターゼ1阻害薬;W
O 95/07927に開示の3−オキソ−4−アザ−17β−(2,5−トリ フルオロメチルフェニル−カルバモイル)−5α−アンドロスタンなどの5α−
レダクターゼ1および5α−レダクターゼ2の二重阻害薬;フルタミド、カソデ
クスおよび酢酸シプロテロンなどの抗アンドロゲン薬;ならびにプラゾシン、テ
ラゾシン、ドキサゾシン、タムスロシンおよびアルフゾシンなどのα−1遮断薬
と組み合わせて投与することができる。
【0086】 さらに本発明の化合物は、成長ホルモン、成長ホルモン放出ホルモンまたは成
長ホルモン分泌促進剤と併用して、成長ホルモン欠乏症小児における思春期を遅
延させて、思春期における骨端融着および成長停止の前に身長増加を継続するこ
とができる。
【0087】 さらに本発明の化合物は、ペプチドもしくは天然ホルモンあるいはそれらの類
縁体などの黄体形成ホルモン放出活性を有する化合物と併用または同時投与する
ことができる。そのようなペプチド化合物には、ロイプロレリン、ゴナドレリン
、ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デ
スロレリン、メテルリンおよびレシレリンなどがある。
【0088】 複数の活性薬剤を用い、該活性薬剤を別個の製剤とする併用治療では、該活性
薬剤を別個にまたは一緒に投与することができる。さらに、一つの要素の投与を
他の薬剤の投与の前、それと同時またはその後に行うことができる。
【0089】 有効成分を含む医薬組成物は、例えば錠剤、トローチ、ロゼンジ剤、水系もし
くは油系の懸濁液、分散性の粉剤もしくは粒剤、乳濁液、硬もしくは軟カプセル
、またはシロップもしくはエリキシル剤として、経口用に適した形態とすること
ができる。経口用の組成物は、医薬組成物の製造に関して当業界で公知の方法に
従って調製することができ、そのような組成物には、甘味剤、芳香剤、着色剤お
よび保存剤からなる群から選択される1以上の薬剤を含有させて、医薬的に見た
目および風味の良い製剤を得ることができる。錠剤には、錠剤の製造に適した無
毒性で医薬的に許容される賦形剤との混合で有効成分を含有させる。その賦形剤
としては例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシ
ウムもしくはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;コーンスターチまたはアル
ギン酸などの造粒剤および崩壊剤;デンプン、ゼラチンまたはアカシアなどの結
合剤;ならびにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸もしくはタルクなどの
潤滑剤などがあり得る。錠剤は未コーティングとすることができるか、あるいは
公知の方法によってコーティングを施して、消化管での崩壊および吸収を遅延さ
せることで、長期間にわたって徐放作用を得ることができる。例えば、モノステ
アリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を用い
ることができる。それらにはまた、米国特許4256108号、同416645
2号、同4265874号に記載の方法によってコーティングを施して、徐放用
の浸透圧性治療用錠剤を形成することもできる。
【0090】 経口用製剤はまた、有効成分を炭酸カルシウム、リン酸カルシウムもしくはカ
オリンなどの不活性固体希釈剤と混合した硬ゼラチンカプセルとして、あるいは
有効成分を水または例えば落花生油、液体パラフィンもしくはオリーブ油などの
油系媒体と混合した軟ゼラチンカプセルとして提供することもできる。
【0091】 水系懸濁液には、水系懸濁液の製造に好適な賦形剤との混合で活性材料を含有
させる。そのような賦形剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、
ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアカシアガムなどの懸濁剤があ
る。分散剤もしくは湿展剤は、レシチンなどの天然ホスファチド、または例えば
ステアリン酸ポリオキシエチレンなどの脂肪酸とアルキレンオキサイドとの縮合
生成物、または例えばヘプタデカエチレンオキシセタノールなどの長鎖脂肪族ア
ルコールとエチレンオキサイドとの縮合生成物、またはモノオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビトールなどの脂肪酸とヘキシトールから誘導される部分エステ
ルとエチレンオキサイドとの縮合生成物、または例えばモノオレイン酸ポリエチ
レンソルビタンなどの、脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導される部分エステル
とエチレンオキサイドとの縮合生成物などがあり得る。水系懸濁液は、p−ヒド
ロキシ安息香酸エチルまたはn−プロピルなどの1以上の保存剤、1以上の着色
剤、1以上の芳香剤、ならびにショ糖、サッカリンもしくはアスパルテームなど
の1以上の甘味剤を含有することもできる。
【0092】 油性懸濁液は、有効成分を、落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油など
の植物油、あるいは液体パラフィンなどの鉱物油に懸濁させることで製剤するこ
とができる。油性懸濁液には、例えば蜜蝋、固形パラフィンまたはセチルアルコ
ールなどの増粘剤を含有させることができる。上記の甘味剤および芳香剤を加え
て、風味の良い経口製剤を提供することもできる。このような組成物は、アスコ
ルビン酸などの酸化防止剤を加えることで防腐することができる。
【0093】 水の添加による水系懸濁液の調製に好適な分散性粉剤および顆粒は、分散剤も
しくは湿展剤、懸濁剤および1以上の保存剤との混合で有効成分を提供するもの
である。好適な分散剤もしくは湿展剤および懸濁剤の例としては、既に上述した
ものがある。例えば甘味剤、芳香剤および着色剤などの別の賦形剤も存在させる
ことができる。
【0094】 本発明の医薬組成物は、水中油型乳濁液の剤型とすることもできる。その油相
は、例えばオリーブ油もしくは落花生油などの植物油または例えば液体パラフィ
ンなどの鉱物油あるいはこれらの混合物とすることができる。好適な乳化剤とし
ては、例えば大豆レシチンなどの天然ホスファチド、ならびに例えばモノオレイ
ン酸ソルビタンなどの脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルも
しくは部分エステル、ならびに例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
タンなどの前記部分エステルとエチレンオキサイドとの縮合生成物があり得る。
乳濁液はさらに、甘味剤および芳香剤を含有することもできる。
【0095】 シロップおよびエリキシル剤は、例えばグリセリン、プロピレングリコール、
ソルビトールまたはショ糖などの甘味剤を加えて製剤することができる。そのよ
うな製剤には、粘滑剤、保存剤および芳香剤ならびに着色剤を含有させることも
できる。
【0096】 該医薬組成物は、無菌の注射用水性もしくは油性懸濁液の形態とすることがで
きる。この懸濁液は、上述した好適な分散剤もしくは湿展剤および懸濁剤を用い
て、公知の技術に従って製剤することができる。該無菌注射製剤は、例えば1,
3−ブタンジオール溶液のように、無毒性で非経口的に許容される希釈剤もしく
は溶媒中での無菌注射溶液もしくは懸濁液とすることもできる。使用可能な許容
される媒体および溶媒には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液な
どがある。さらに従来のように、溶媒もしくは懸濁媒体として、無菌の固定油を
用いる。それに関しては、合成モノもしくはジグリセリド等のいかなる固定油商
品も使用可能である。さらに、注射剤の製剤には、オレイン酸などの脂肪酸が用
いられる。
【0097】 式Iの化合物は、該薬剤の直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。
そのような組成物は、常温で固体であるが直腸温度では液体であることから、直
腸で融解して上記薬剤を放出する好適な非刺激性の賦形剤と該薬剤とを混和する
ことで調製することができる。そのような材料は、カカオバターおよびポリエチ
レングリコール類である。
【0098】 局所投与用には、式Iの化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、液剤または懸
濁液などを用いる。その投与法に関して、局所投与は含嗽液およびうがい剤を含
むものとする。
【0099】 本発明の化合物は、好適な経鼻媒体の局所使用により、あるいは当業者には公
知の経皮貼付剤の形を用いる経皮経路によって、投与することができる。経皮投
与系の形で投与するには当然のことながら、投与は、投与法を通じて間歇的では
なく連続的に行う。本発明の化合物は、カカオ脂、グリセロゼラチン、硬化植物
油、各種分子量のポリエチレングリコールの混合物およびポリエチレングリコー
ルの脂肪酸エステル類などの基剤を用いた坐剤として投与することもできる。
【0100】 本発明の化合物を利用する投与法は、患者の種類、動物種、年齢、体重、性別
および医学的状態;治療対象となる状態の重度;投与経路;患者の腎臓および肝
臓機能;ならびに使用される特定の化合物などの各種要素に従って選択される。
通常の技術を有する医師または獣医であれば、状態の進行を予防、処置、停止ま
たは逆転させる上で必要な薬剤の有効量を容易に決定・処方することができる。
毒性を持たずに効力を有する範囲内の薬剤濃度を得る上で至適な正確さを期すに
は、標的部位への薬剤利用能の動態に基づいた投与法が必要である。その場合に
は、薬剤の分布、平衡および排出について検討する。好ましくは、本発明の方法
で有用な構造式Iの化合物の用量は、成人1人で1日当たり0.01〜1000
mgの範囲である。最も好ましくは用量は、0.1〜500mg/日の範囲であ
る。経口投与の場合、組成物は好ましくは、有効成分0.01〜1000mgを
含む錠剤の形で提供される。詳細には有効成分の量を0.01、0.05、0.
1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.
0、100および500mgとして、治療すべき患者に対する用量を症状に合わ
せて調節する。通常、有効量の薬剤は、1日当たり約0.0002mg/kg〜
約50mg/kgの用量レベルで提供される。より詳細には該範囲は、1日当た
り約0.001mg/kg〜1mg/kgである。
【0101】 有利には、本発明の活性薬剤は1日1回投与で投与することができるか、ある
いは1日2回、3回もしくは4回の分割投与で総1日用量を投与することができ
る。
【0102】 担体材料と組み合わせて単回投与製剤を与えることができる有効成分の量は、
治療される宿主および特定の投与形態に応じて変わるものである。
【0103】 しかしながら、特定の患者についての具体的な用量レベルは、年齢、体重、全
身の健康状態、性別、食事、投与時刻、投与経路、排泄速度、併用薬剤および治
療を受けている特定の疾患の重度などの各種要素によって決まる。
【0104】 以下の実施例は、本発明の化合物の一部についての製造を示すものであり、本
明細書に開示の発明を限定すると解釈すべきではない。
【0105】
【実施例】
実施例1.1
【0106】
【化27】
【0107】 (S)−1−(7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−2−
{2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[1−メチル−2−(3−ピリド[
2,3−b]ピラジン−7−イル−プロピルアミノ)−エチル]−1H−インド
ール−5−イル}−2−メチルプロパン−1−オン。
【0108】 段階1.1A:(S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−7− ブロモ−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]− 2−メチルプロピオン酸エチルエステル 2−(3−ブロモ−4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチ
ル0.107g、(R)−4−クロロ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−3
−メチルブタン−1−オン0.066gおよびtert−ブタノール2.0mL
の混合物を窒素下に16時間還流攪拌した。冷却した溶液を減圧下に濃縮し、残
留物を酢酸エチルと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機相
を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を減圧
下に濃縮して得られた残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー
(溶離液クロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム、95:5:1)によ
って精製して、標題化合物を得た(53mg)。
【0109】 段階1.1B:(S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−2− (3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプ ロピオン酸エチルエステル (S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−7−ブロモ−2−(
3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロ
ピオン酸エチルエステルの溶液(79mgのメタノール1mL溶液)に、10%
パラジウム炭素触媒8mgを加えた。反応フラスコに水素風船を取り付け、排気
および水素再充填の操作を3回繰り返し、室温で攪拌した。7時間後、反応液に
窒素を流し込み、珪藻土で濾過し、減圧下に濃縮し、シリカゲルでのフラッシュ
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール、92:8)によって精製して
、標題化合物(68mg)を得た。
【0110】 段階1.1C:(S)−2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ ノ−1−メチルエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドー ル−5−イル]−2−メチルプロピオン酸エチルエステル (S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−2−(3,5−ジメ
チルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−2−メチルプロピオン酸エチ
ルエステルの溶液(2.13gのテトラヒドロフラン30mL溶液)に0℃で、
ジ−tert−ブチルジカーボネートの溶液(1.9gのテトラヒドロフラン6
mL溶液)と次に炭酸カリウム(1.2gの水5mL溶液)を加え、得られた懸
濁液を0℃で高攪拌した。20分後、過剰の飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
ることで反応停止し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム
で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物について、シリカゲルでのフラッシュクロ
マトグラフィー(ヘキサン:塩化メチレン:酢酸エチル、7.5:7.5:1)
精製を行って、標題化合物を得た(2.52g)。
【0111】 段階1.1D:(S)−2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ ノ−1−メチルエチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドー ル−5−イル]−2−メチルプロピオン酸 (S)−2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル
エチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]
−2−メチルプロピオン酸エチルエステルの攪拌溶液(2.5gのメタノール8
0mL溶液)に2.0N水酸化カリウム26mLを加え、混合物を油浴で94℃
まで加熱した。14時間後、混合物を冷却して0℃とし、pH5の酸性とし、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、硫酸ナトリウム
で脱水し、減圧下に濃縮して、粗標題化合物(2.4g)を得た。
【0112】 段階1.1E:(S)−{2−(5−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1 ]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3, 5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−カルバ ミン酸tert−ブチルエステル (S)−2−[3−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル
エチル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]
−2−メチルプロピオン酸の攪拌溶液(2.5gの脱水塩化メチレン25mL溶
液)に0℃で、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.0g)および1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.24g)
を加え、それら試薬を1時間混合させた。その時点で、7−アザ−ビシクロ[2
.2.1]ヘプタン塩酸塩(1.44g)の溶液を加え、次にトリエチルアミン
1.5mLを加え、反応液を室温で攪拌した。21時間後、混合物を減圧下に濃
縮し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、
1:1)精製を行って、標題化合物(2.6g)を得た。
【0113】 段階1.1F:(S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−2− (3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−1−(7−ア ザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オン (S)−{2−(5−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−
イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3,5−ジメチルフ
ェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−カルバミン酸tert
−ブチルエステルの溶液(2.6gの塩化メチレン90mL溶液)に0℃で、ア
ニソール5.2mLと次にトリフルオロ酢酸37mLを加え、混合物を0℃で攪
拌した。2時間後、混合物を減圧下に濃縮し、残留する酸をトルエンとの共沸に
よって除去した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製(塩化メチ
レン:メタノール:水酸化アンモニウム、90:7:1)により、標題化合物を
得た(2.1g)。
【0114】 段階1.1G:(S)−1−(7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7 −イル)−2−{2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[1−メチル−2− (3−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−プロピルアミノ)−エチル] −1H−インドール−5−イル}−2−メチルプロパン−1−オン (S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−2−(3,5−ジメ
チルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−1−(7−アザビシクロ[2
.2.1]ヘプト−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オンの溶液(120
mgの脱水クロロホルム8mL溶液)に0℃で、硫酸マグネシウム194mgを
加え、次に3−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−プロピオンアルデヒ
ド51mgを加えて、混合物を低温で攪拌した。1時間後、水素化シアノホウ素
ナトリウム溶液(34mgのメタノール0.7mL溶液)を加え、次に酢酸のメ
タノール溶液(1:9)0.25mLを加えて、反応液を昇温させて室温とした
。1時間後、飽和重炭酸ナトリウムを加えることで反応停止し、混合物を酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで脱水した。濃縮物についてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精
製(酢酸エチルから塩化メチレン:メタノール:水酸化アンモニウム、94:5
:1)を行って、標題化合物を得た(12mg)。
【0115】 合成中間体の製造 2−(3−ブロモ−4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチ
ル。
【0116】 段階A:(+/−)−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル (+/−)−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸9.76g(50mm
ol)の純粋エタノール(150mL)溶液に、濃硫酸3.0mLを加えた。得
られた溶液を窒素下に還流攪拌した。6時間後、溶液を冷却し、高攪拌しながら
、飽和重炭酸ナトリウム水溶液250mLを徐々に加えた。次に、混合物を酢酸
エチル750mLと水500mLとの間で分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液100mLと次に飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで洗浄した。
有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、油状物10.
86g(97%)を得た。それは9:1ヘキサン−酢酸エチルでのTLCで均一
であった。400MHzH NMR(CDCl)は指定の構造と一致してい た。
【0117】 段階B:2−メチル−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル 水素化ナトリウム(60%オイル中分散品)924mg(23mmol)の脱
水N,N−ジメチルホルムアミド(21mL)懸濁液を氷浴中窒素下に攪拌しな
がら、(+/−)−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル4.68g
(21mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(20.5mL)溶液を
約10分間かけて徐々に加えた。添加中、強い青紫色が生じた。次に、混合物を
昇温させて室温とした。約1時間後、混合物を氷浴で再度冷却し、内部温度を1
0〜15℃に維持しながら、ヨウ化メチル1.44mL(3.28g、23mm
ol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を約10分間かけて
注射器で滴下した。混合物を昇温させて室温としたところ、色が褐色に変化した
。1時間後、追加のヨウ化メチル187mL(426mg、3mmol)を加え
た。翌日までに混合物は、金色液体中での若干灰色がかった固体の懸濁液となっ
た。それを高攪拌し、5%重硫酸カリウム水溶液10mLを加えて反応停止した
。混合物をジエチルエーテル400mLと水400mLとの間で分配した。有機
層を追加の水400mLで3回洗浄し、次に飽和塩化ナトリウム水溶液50mL
で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。
残留物についてのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:19
:1ヘキサン−酢酸エチル)によって、油状物4.31g(87%)を得た。そ
れは9:1ヘキサン−酢酸エチルでのTLCによって均一であった。400MH
H NMR(CDCl)は指定の構造と一致していた。
【0118】 段階C:2−(4−アミノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル 2−メチル−2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸エチル4.27g(1
8mmol)、10%パラジウム炭素200mgおよび純粋エタノール120m
Lの混合物を、圧力容器中、水素とともに(初期水素圧47psig)2時間振
盪した。触媒を窒素下にセライト濾過によって除去し、濾過ケーキを追加のエタ
ノールで洗浄した。濾液を50℃以下で減圧下に濃縮して、油状物3.74g(
100%)を得た。それは4:1ヘキサン−EtOAcでのTLCによって均一
であった。400MHzH NMR(CDCl)は指定の構造と一致してい た。質量分析(ESI):m/e=208(M+H)。
【0119】 段階D:2−(4−アミノ−3−ブロモフェニル)−2−メチルプロピオン酸 エチル 2−(4−アミノフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチルの溶液(4.7
4gの脱水塩化メチレン40mL溶液)に0℃で、N−ブロモコハク酸イミド4
.08gを加え、混合物を低温で攪拌した。1時間後、混合物を昇温させて室温
とし、減圧下に濃縮した。残留物についてシリカゲルでのフラッシュクロマトグ
ラフィー精製(ヘキサン:酢酸エチル、9:1と次に8:2)を行って、標題化
合物5.46gを得た。
【0120】 段階E:2−(3−ブロモ−4−ヒドラジノフェニル)−2−メチルプロピオ ン酸エチル 2−(4−アミノ−3−ブロモフェニル)−2−メチルプロピオン酸エチル0
.091gの濃塩酸(0.32mL)溶液を氷−アセトン浴中、−10〜−5℃
で攪拌しながら、亜硝酸ナトリウム0.023gの水溶液(水0.20mL)を
約15分間かけて滴下した。その温度で攪拌をさらに30分間続けた。次に、上
清を注射器で取り、氷−アセトン浴中窒素下に攪拌した塩化第一スズ・2水和物
0.36gの濃塩酸(0.25mL)溶液に10分間かけて滴下した。滴下は、
内部温度が約−5℃に維持されるような速度で行った。添加中に、ガム状物が分
離した。滴下終了後、−10〜−5℃で攪拌を1時間続けた。次に、混合物を酢
酸エチル60mLで希釈し、炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を水およびブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。減圧下に濃縮して、粗標題化合物
を得た。
【0121】 (R)−4−クロロ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチルブタン
−1−オン。
【0122】 段階AA:(R)−4−ヒドロキシ−3−メチルブチロニトリル (S)−3−ブロモ−2−メチル−プロパン−1−オールの溶液(5.83g
の脱水N,N−ジメチルホルムアミド25mL溶液)に、シアン化ナトリウム9
.33gを加え、混合物を油浴で加熱して80℃とした。4時間後、混合物を冷
却して室温とし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水およ
び次にブラインで洗浄した。減圧下で濃縮して、所望の粗生成物を得た(2.7
4g)。
【0123】 段階BB:(R)−4−メチルジヒドロフラン−2−オン (R)−4−ヒドロキシ−3−メチルブチロニトリルの溶液(2.73gのエ
タノール39mL溶液)に、水酸化ナトリウム溶液(1.64gの水13mL溶
液)を加え、混合物を油浴で加熱還流した。7時間後、混合物を冷却し、2N塩
酸を加えることで酸性とした。有機溶媒を減圧下に除去し、混合物をベンゼン9
0mLで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、ディーン・スタークトラップを
取り付けた反応フラスコに移した。p−トルエンスルホン酸(100mg)を加
え、混合物を油浴で加熱還流させた。3時間後、ベンゼンおよび生成物(138
℃)を減圧蒸留によって回収した(1.79g)。
【0124】 段階CC:(R)−3−(3,5−ジメチルベンゾイル)−4−メチルジヒド ロフラン−2−オン (R)−4−メチルジヒドロフラン−2−オンの溶液(1.68gのジオキサ
ン40mL溶液)に、3,5−ジメチル安息香酸メチルエステル5.51gと次
に水酸化ナトリウム1.82gを加え、混合物を油浴で加熱還流した。3時間後
、混合物を冷却して室温とし、0.5N塩酸を加えることでpHを中性とした。
混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱
水した。濃縮物について、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製(
ヘキサン:酢酸エチル、9:1)を行って、標題化合物(2.42g)を得た。
【0125】 段階DD:(R)−4−クロロ−1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メ チルブタン−1−オン (R)−3−(3,5−ジメチルベンゾイル)−4−メチルジヒドロフラン−
2−オンの溶液(2.42gのジオキサン15mL溶液)に濃塩酸15mLを加
え、混合物を油浴で加熱還流した。1時間後、反応液を冷飽和重炭酸ナトリウム
水溶液に投入した。全ての酸が中和されるまで、固体の重炭酸ナトリウムを加え
た。それを酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した。減圧下に濃縮して、標題
化合物を得た(2.12g)。
【0126】 3−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−プロピオンアルデヒド。
【0127】 段階AAA:7−(3,3−ジエトキシプロピル)−ピリド[2,3−b]ピ ラジン 9−BBNの溶液(0.5Mテトラヒドロフラン溶液10.2mL)を0℃と
し、それにアクロレインジエチルアセタール0.77mLを滴下し、混合物をゆ
っくり昇温させて室温とした。15時間後、混合物を脱水テトラヒドロフラン1
2mLで希釈し、次にリン酸カリウム(1.6g)、パラジウム(1,1’−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル)ジクロライド(160mg)および
7−ブロモ−ピリド[2,3−b]ピラジン(924mg)をその順で加え、油
浴で加熱還流した。5時間後、混合物を冷却して0℃とし、ベンゼン15mLで
希釈し、2N水酸化ナトリウム(3.5mL)および30%過酸化水素(2.5
mL)を加えることで過剰の試薬を処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、ブ
ラインで洗浄し、濃縮液をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸
エチル:ヘキサン、1:4から1:1、次に4:1)によって精製して、標題化
合物(1.2g)を得た。
【0128】 段階BBB:3−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−プロピオンアル デヒド 7−(3,3−ジエトキシプロピル)−ピリド[2,3−b]ピラジンの溶液
(522mgのクロロホルム20mL溶液)を0℃とし、それに50%トリフル
オロ酢酸20mLを加え、混合物をゆっくり昇温させて室温とした。30分後、
混合物を塩化メチレンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムを注意深く加えることで
反応停止した。有機層を減圧下に濃縮し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン、1:1から塩化メチレン:メタノール、95
:5)によって精製して、標題化合物(0.214g)を得た。
【0129】 実施例1.2
【0130】
【化28】
【0131】 (S)−1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−2−{
2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[2−(2−イミダゾ[4,5−b]
ピリジン−3−イル−エチルアミノ)−1−メチルエチル]−1H−インドール
−5−イル}−2−メチルプロパン−1−オン。
【0132】 段階1.2A:(S)−N−{2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2 .1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−( 3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−2 ,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド (S)−2−[3−(2−アミノ−1−メチルエチル)−2−(3,5−ジメ
チルフェニル)−1H−インドール−5−イル]−1−(7−アザビシクロ[2
.2.1]ヘプト−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オンの溶液(1.1
gの脱水塩化メチレン15mL溶液)に0℃で、2,4,6−コリジン1.3m
Lを加え、次に2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロライド1.3gを加え
、混合物を徐々に昇温させて室温とした。20時間後、混合物を酢酸エチルで希
釈し、ブラインで洗浄し、有機層を減圧下に濃縮した。シリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィー精製(酢酸エチル:ヘキサン、1:4から2:3、次に3
:2、次に4:1)によって、標題化合物を得た(1.57g)。
【0133】 段階1.2B:(S)−N−{2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2 .1]ヘプト−7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−( 3,5−ジメチルフェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−N −(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エチル)−2,4−ジニ トロベンゼンスルホンアミド (S)−N−{2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−
7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3,5−ジメチ
ルフェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−2,4−ジニトロ
ベンゼンスルホンアミドの溶液(0.415gのベンゼン6mL溶液)に、2−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノール0.20gを加え、次
にトリフェニルホスフィン0.32gおよびアゾジカルボン酸ジエチル0.18
9mLを滴下した。2時間後、混合物を濃縮し、粗反応生成物について、シリカ
ゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行って(塩化メチレン:メタノー
ル、98:2から95:5)、標題化合物を得た(1.51g)。
【0134】 段階1.2C:(S)−1−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−7− イル)−2−{2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[2−(2−イミダゾ [4,5−b]ピリジン−3−イル−エチルアミノ)−1−メチルエチル]−1 H−インドール−5−イル}−2−メチルプロパン−1−オン (S)−N−{2−[5−[2−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−
7−イル)−1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル]−2−(3,5−ジメチ
ルフェニル)−1H−インドール−3−イル]−プロピル}−N−(2−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エチル)−2,4−ジニトロベンゼンス
ルホンアミドの溶液(1.5gの脱水塩化メチレン15mL溶液)に、n−プロ
ピルアミン1.5mLを加え、混合物を室温で攪拌した。30分後、揮発分を減
圧下に除去し、濃出物についてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精
製(酢酸エチル:ヘキサン1:1から4:1、次に塩化メチレン:メタノール:
水酸化アンモニウム95:4:1)を行って、標題化合物(0.804g)を得
た。
【0135】 合成中間体の製造 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イルエタノール。
【0136】 段階A:3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 2,3−ジアミノピリジンの溶液(2.2gのオルトギ酸トリエチル20mL
溶液)を油浴で加熱還流した。16時間後、混合物を冷却し、揮発分を減圧下に
除去した。濃縮物についてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸
エチル:ヘキサン4:1から、塩化メチレン:メタノール:水酸化アンモニウム
94:5:1)による精製を行って、標題化合物を得た(2.04g)。
【0137】 段階B:2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イルエタノール 3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンの溶液(0.60gのベンゼン50m
L溶液)に、エチレングリコール1.4mLと次にトリフェニルホスフィン2.
6gを加え、アゾジカルボン酸ジエチル1.5mLを滴下した。1時間後、混合
物を濃縮し、粗反応生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(塩
化メチレン:メタノール97:3から90:10、次に塩化メチレン:メタノー
ル:水酸化アンモニウム94:5:1)によって精製して、標題化合物を得た。
【0138】 上記の方法と同様の方法に従って、以下の化合物を製造した。
【0139】
【化29】
【0140】
【表5】
【0141】
【表6】
【0142】
【表7】
【0143】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61P 1/00 4C086 A61P 1/00 5/04 5/04 15/00 15/00 15/08 15/08 25/20 25/20 35/00 35/00 43/00 121 43/00 121 C07D 487/04 140 C07D 487/04 140 519/00 311 519/00 311 C07D 471/04 101 // C07D 471/04 101 107Z 107 108A 108 114A 114 120 120 (C07D 519/00 (C07D 519/00 471:04 471:04 487:08) 487:08) A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,H R,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KG,KR ,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA ,US,UZ,VN,YU (72)発明者 グーレツト,マーク・テイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウオルシユ,トーマス・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 フイツシヤー,マイクル・エイチ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC07 EE03 FF02 GG01 HH04 4C064 AA08 CC01 DD01 EE01 FF06 GG19 4C065 AA03 AA04 BB06 CC01 CC05 CC06 DD03 EE02 HH02 HH05 JJ01 KK01 KK05 KK09 LL01 4C072 MM02 4C084 AA02 AA03 DB09 DB70 MA02 ZA811 ZA861 ZB071 ZB261 ZC031 ZC032 4C086 AA01 AA02 CB05 CB09 MA02 MA04 MA07 ZA81 ZA86 ZB07 ZB26 ZC03

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の化合物、または該化合物の医薬的に許容される付加
    塩および/もしくは水和物、または存在する場合には該化合物の幾何異性体もし
    くは光学異性体もしくはラセミ混合物。 【化1】 [式中、 Aは、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C〜Cシクロアル
    キル、置換C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜C アルケニル、C〜Cアルキニル、置換C〜Cアルキニル、C〜C
    ルコキシ、C〜Cアルキル−S(O)−C〜Cアルキル、C〜C アルキル−O−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−NR18−C〜C アルキル(R18とC〜Cアルキルとが一体となって環 【化2】 を形成していても良い)、 あるいは単結合であり; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル(置換基は以下
    に定義の通りである)、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラル
    キル(置換基は、R、RおよびRについて定義の通りである)であり; Rは、 【化3】 【化4】 【化5】 であり; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、アラルキル、
    置換アラルキル、アリール、置換アリール、アルキル−OR11、C〜C
    NR1112)、C〜C(CONR1112)またはC(NR11 )NHであり; RとAとは、一体となって5〜7個の原子からなる環を形成しており; R、RおよびRは独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C アルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、CN、ニトロ、
    〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、アリー
    ル、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH−、R 11 C(O)O(CH−、R11OC(O)(CH−、−(CHS(O)17、−(CHC(O)NR1112またはハロゲン
    であり;R17は水素、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル
    、アリールまたは置換アリールであり; RとRが一体となって、3〜7個の炭素原子の炭素環またはN、Oおよび
    Sから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する複素環を形成しており; Rは、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、アリール、置
    換アリール、C〜Cパーフルオロアルキル、CN、NO、ハロゲン、R O(CH−、NR21C(O)R20、NR21C(O)NR20 またはSO20であり; Rは、水素、C〜Cアルキルまたは置換C〜Cアルキルであり;た
    だし、Xが水素またはハロゲンではない場合、Rは存在せず; Rは、C(O)OR20、C(O)NR2021、NR2021、C(
    O)R20、NR21C(O)R20、NR21C(O)NR2021、NR 20 S(O)21、NR21S(O)NR2021、OC(O)R20 、OC(O)NR2021、OR20、SO20、S(O)NR20 21 、N,OもしくはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する複素環も
    しくは二環式複素環(R、RおよびRで置換されていても良い)、C
    アルキルまたは置換C〜Cアルキルであり;あるいは RとRが一体となって、N、OおよびSから選択される1以上のヘテロ原
    子を有する複素環(R、RおよびRで置換されていても良い)を形成して
    おり; mが0ではない場合に、RおよびR9aは独立に、水素、C〜Cアルキ
    ル、置換C〜Cアルキル、アリールまたは置換アリール、アラルキルまたは
    置換アラルキルであり;あるいは mが0ではない場合に、RおよびR9aが一体となって、3〜7員の炭素環
    または=Oを形成しており; mが0ではない場合に、RとAが一体となって、3〜7個の炭素原子および
    1以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており; R10およびR10aは独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C アルキル、アリール、置換アリール、アラルキルまたは置換アラルキルであり;
    あるいは R10およびR10aが一体となって、3〜7員の炭素環または=Oを形成し
    ており; mが0ではない場合に、RとR10が一体となって、3〜7員の炭素環また
    は1個以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており;あるいは mが0ではない場合に、RとRが一体となって、3〜7個の炭素原子およ
    び1個以上のヘテロ原子を有する複素環を形成しており;あるいは R10とRが一体となって、3〜7個の炭素原子および1個以上のヘテロ原
    子を有する複素環を形成しており; R10とAが一体となって、3〜7個の炭素原子および1以上のヘテロ原子を
    有する複素環を形成しており; R11およびR12は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
    ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7員の炭
    素環または3〜7員の置換炭素環であり; R11およびR12が一体となって、3〜7員の置換されていても良い環を形
    成していることができ; R13は、水素、OH、NR、NR11SO(C〜Cアルキル)
    、NR11SO(置換C〜Cアルキル)、NR11SO(アリール)、
    NR11SO(置換アリール)、NR11SO(C〜Cパーフルオロア
    ルキル)、SONR11(C〜Cアルキル)、SONR11(置換C 〜Cアルキル)、SONR11(アリール)、SONR11(置換アリー
    ル)、SONR11(C〜Cパーフルオロアルキル)、SONR11
    C(O)C〜Cアルキル)、SONR11(C(O)−置換C〜C
    ルキル)、SONR11(C(O)−アリール)、SONR11(C(O)
    −置換アリール)、S(O)(C〜Cアルキル)、S(O)(置換C 〜Cアルキル)、S(O)(アリール)、S(O)(置換アリール)、C 〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、C〜C アルコキシ、置換C〜Cアルコキシ、COOH、ハロゲン、NOまたは
    CNであり; R14およびR15は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
    ルキル、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、CN、ニトロ、C 〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cパーフルオロアルコキシ、アリール
    、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、R11O(CH−、R C(O)O(CH−、R11OC(O)(CH−、−(CH S(O)17、−(CHC(O)NR1112またはハロゲンで
    あり;R17は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル
    、アリールまたは置換アリールであり; R16は、水素、C〜Cアルキル、置換C〜CアルキルまたはN(R 1112)であり; R18は、水素、C〜Cアルキル、置換C〜Cアルキル、C(O)O
    11、C(O)NR1112、C(O)R11、S(O)11であり; R19は、R13またはR14の定義のいずれかであり; R20およびR21は独立に、水素、C〜Cアルキル、置換C〜C
    ルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、3〜7員の炭
    素環、3〜7員の置換炭素環、N、OもしくはSから選択される1〜4個のヘテ
    ロ原子を有する複素環もしくは二環式複素環(R、RおよびRで置換され
    ていても良い)、N、OもしくはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有す
    る複素環もしくは二環式複素環(R、RおよびRで置換されていても良い
    )C〜Cアルキルであり; R20とR21が一体となって、3〜7員の置換されていても良い環を形成し
    ていても良く; XはN、O、S(O)、C(O)、(CR1112、Rへの単結合
    、C〜Cアルケニル、置換C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルま
    たは置換C〜Cアルキニルであり;XがO、S(O)、C(O)またはC
    1112の場合、Rのみが可能であり; ZはO、SまたはNR11であり; mは0〜3であり; nは0〜2であり; pは0〜4であり; 上記のアルキル、シクロアルキル、アルケニルおよびアルキニルの置換基は、
    〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、置換アリール、ア
    ラルキル、置換アラルキル、水酸基、オキソ、シアノ、C〜Cアルコキシ、
    フッ素、C(O)OR11、アリールC〜Cアルコキシ、置換アリールC 〜Cアルコキシから選択され;アリール置換基はR、RおよびRについ
    て定義した通りである。]
  2. 【請求項2】 下記式の構造を有する請求項1に記載の化合物。 【化6】 [式中、A、RおよびX−Rは以下の表に示した通りである。] 【表1】 【表2】 【表3】 【表4】
  3. 【請求項3】 有効量の請求項1に記載の化合物および医薬的に許容される
    担体を含む医薬組成物。
  4. 【請求項4】 処置を必要とする患者における性腺刺激ホルモン放出ホルモ
    ンへの拮抗方法であって、性腺刺激ホルモン放出ホルモン由来の障害を患う該患
    者に対して、有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  5. 【請求項5】 性腺刺激ホルモン放出ホルモン由来の障害が性ホルモン関連
    の状態である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 性腺刺激ホルモン放出ホルモン由来の障害が性ホルモン依存
    性癌、良性前立腺過形成または子宮筋腫である請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 性ホルモン依存性癌が、前立腺癌、子宮癌、乳癌および下垂
    体性腺刺激ホルモン腺癌からなる群から選択される請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 性ホルモン関連状態が、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣、子宮筋
    腫および性早熟症からなる群から選択される請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 避妊を必要とする患者における避妊方法であって、有効量の
    請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  10. 【請求項10】 治療を必要とする患者における全身エリテマトーデスの治
    療方法であって、該患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有
    する方法。
  11. 【請求項11】 治療を必要とする患者における過敏性腸症候群の治療方法
    であって、該患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方
    法。
  12. 【請求項12】 治療を必要とする患者における月経前症候群の治療方法で
    あって、該患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法
  13. 【請求項13】 治療を必要とする患者における男性型多毛症の治療方法で
    あって、該患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法
  14. 【請求項14】 治療を必要とする患者における低身長または成長ホルモン
    欠乏症の治療方法であって、該患者に対して、有効量の成長ホルモンの内因性産
    生または放出を刺激する化合物と有効量の請求項1に記載の化合物とを投与する
    段階を有する方法。
  15. 【請求項15】 治療を必要とする患者における睡眠障害の治療方法であっ
    て、該患者に有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  16. 【請求項16】 前記睡眠障害が睡眠無呼吸である請求項15に記載の方法
  17. 【請求項17】 有効量の請求項1に記載の化合物を閉経前女性に投与する
    段階を有してなる乳房X線撮影方法であって、該方法を行わずに実施した乳房X 線像と比較して乳房X線撮影フィルムの読み易さが高められている方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の化合物との組み合わせで、不活性担体お
    よび有効量の成長ホルモンの内因性産生または放出を刺激する化合物とを含有す
    る医薬組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを組
    み合わせることで製造される医薬組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを組
    み合わせる段階を有する医薬組成物の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の化合物と、黄体形成ホルモン放出ホルモ
    ン活性を有する化合物とを併用して投与する段階を有してなる薬物療法。
  22. 【請求項22】 前記の黄体形成ホルモン放出ホルモン活性を有する化合物
    がペプチド化合物である請求項21に記載の療法。
  23. 【請求項23】 前記ペプチド化合物が天然ホルモンまたは該ホルモンの類
    縁体である請求項22に記載の療法。
  24. 【請求項24】 前記ペプチド化合物が、ロイプロレリン、ゴナドレリン、
    ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デス
    ロレリン、メテレリン(meterelin)およびレシレリンからなる群から選択され る化合物である請求項22に記載の療法。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の化合物との併用で、黄体形成ホルモン放
    出ホルモン活性を有する化合物を投与する段階を有してなる薬物併用療法。
  26. 【請求項26】 前記の黄体形成ホルモン放出ホルモン活性を有する化合物
    がペプチド化合物である請求項25に記載の療法。
  27. 【請求項27】 前記ペプチド化合物が天然ホルモンまたは該ホルモンの類
    縁体である請求項26に記載の療法。
  28. 【請求項28】 前記ペプチド化合物が、ロイプロレリン、ゴナドレリン、
    ブセレリン、トリプトレリン、ゴセレリン、ナファレリン、ヒストレリン、デス
    ロレリン、メテレリンおよびレシレリンからなる群から選択される化合物である
    請求項26に記載の療法。
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