JP2007523146A - GnRHのアンタゴニストとしてのチエノピロール類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2007523146

で示される、ゴナドトロピン放出ホルモンのアンタゴニストとして有用な、新規のチエノ−ピロール化合物の基に関する[式中:R、R、R、RおよびRは、本明細書で定義された通りである]。本発明はまた、前記化合物の医薬製剤、前記化合物を用いた治療方法、および、前記化合物の製造プロセスに関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性のアンタゴニストである化合物に関する。本発明はまた、医薬製剤、医薬品の15:08製造における本発明の化合物の使用、このような化合物を用いた治療的処置法、および、本化合物の生産プロセスに関する。
ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は、神経性および/または化学的な刺激に応答して視床下部によって下垂体門脈循環に分泌されるデカペプチドであり、これは、下垂体による黄体形成ホルモン(LH)および胞刺激ホルモン(FSH)の生合成および放出を引き起こす。GnRHはまた、その他の名前でも知られており、例えば、ゴナドリベリン、LH放出ホルモン(LHRH)、FSH放出ホルモン(FSHRH)、および、LH/FSH放出因子(LH/FSHRF)である。
GnRHは、LHおよびFSHの作用の調節(それらのレベルの調節)に重要な役割を果たしており、従って、性ホルモン、プロゲステロン、エストロゲンおよびアンドロゲンなどの、男女両方の性腺ステロイドのレベルを調節する役割を有する。GnRHのさらなる考察は、WO98/55119、および、WO97/14697に見出すことができ、これらの開示は、この参照により開示に含まれる。
数種の病気が、GnRH活性の調節によって、具体的にはこのような活性を拮抗させることによって利益を得るであろうと考えられる。この例としては、性ホルモン依存性の癌、良性の前立腺肥大、および、子宮筋腫のような性ホルモンに関連する状態が挙げられる。性ホルモン依存性の癌の例は、前立腺癌、子宮癌、乳癌、および、下垂体性腺刺激ホルモン産生細胞の腺腫である。
GnRHアンタゴニストとして作用すると述べられている化合物が、以下で開示されている:WO97/21435、WO97/21703、WO97/21704、WO97/21707、WO55116、WO98/55119、WO98/55123、WO98/55470、WO98/55479、WO99/21553、WO99/21557、WO99/41251、WO99/41252、WO00/04013、WO00/69433、WO99/51231、WO99/51232、WO99/51233、WO99/51234、WO99/51595、WO99/51596、WO00/53178、WO00/53180、WO00/53179、WO00/53181、WO00/53185、WO00/53602、WO02/066477、WO02/066478、WO02/06645、および、WO02/092565。加えて、同時係属中のWO2004/018480、および、WO2004/018479(これらは本発明の出願の時点では公開されていない)は、この活性を有する各種のチエノピロール誘導体を説明している。
GnRHアンタゴニストであるさらなる化合物を提供することが、望ましいと思われる。従って、本発明の第一の形態によれば、式(I):
Figure 2007523146
で示される化合物または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され、
式中:
は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、C1〜4アルキル、ニトロ、シアノ、フルオロ、および、C1〜4アルコキシから選択され;
は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、場合により置換された一環式または二環式の芳香環であり、ここで、この任意の置換基は、独立して、シアノ、RN−、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロ、ハロC1〜6アルキル、または、ハロC1〜6アルコキシから選択される1、2または3個の置換基であり、ここで、R、および、Rは、独立して、水素、C1〜6アルキル、または、アリールから選択され;
は、式(IIa)〜式(IId)からなる群より選択される:
Figure 2007523146
は、水素、C1〜4アルキル、または、ハロから選択され;
は、式III−a;III−b;III−c;III−d;III−e;III−f、III−g、III−h、III−i、または、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、または、III−pからなる群より選択される:
Figure 2007523146
式中:
hetは、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む場合により置換された3〜8員環の複素環を示し、ここで、この任意の置換基は、R12およびR13から選択される1〜2個の基から選択され;
14およびR15は、以下から選択される:
(i)R14は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル;場合により置換されたアリール;−R−Ar(ここで、RはC1〜8アルキレンを示し、Arは場合により置換されたアリールを示す);および、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)から選択され;および、R15は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル、および、場合により置換されたアリールから選択され;
(ii)Rが式III−a、III−b、III−i、III−l、または、III−mで示される基を示す場合、基NR14(−R15)はさらに、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)を示し;または、
(iii)Rが構造III−eを示す場合、
Figure 2007523146
は、場合により置換された3〜8員環の複素環(場合により、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む)を示し;
20およびR20aは、独立して、水素、フルオロ、または、場合により置換されたC1〜8アルキルから選択され、または、R20およびR20aは、それらが結合している炭素原子と共に、場合により置換された3〜7員環のシクロアルキル環を形成し;
およびR6aは、独立して、水素、フルオロ、場合により置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成するか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル基を形成し;
または、Aが直接結合ではない場合、基:
Figure 2007523146
は、3〜7個の炭素原子からなる炭素環、または、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
または、基:
Figure 2007523146
は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
は、水素、または、C1〜6アルキルから選択され;
は、以下から選択される:
(i)水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、シアノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、C1〜6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR、NH−C(O)−R、または、−S(O)NR
ここで、R、および、Rは、独立して、水素、および、場合によりヒドロキシ、アミノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、HO−C2〜4アルキル−NH−、または、HO−C2〜4アルキル−N(C1〜4アルキル)−で置換されたC1〜6アルキル(例えば、C1〜4アルキル)から選択され;
(ii)ニトロ[Bが式(IV)で示される基であり、XがCHであり、pが0の場合];
(iii)カルボシクリル(例えば、C3〜7シクロアルキル、または、アリール)、または、アリールC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合によりR12またはR13で置換されている;
(iv)ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合により独立してR12またはR13から選択される最大4個の置換基で置換されており、さらにここで、ヘテロシクリル基中のあらゆる窒素原子は、化学的に可能な場合、必要に応じてそれらの酸化された(N→O、−OH)状態である;
12は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、オキソ、シアノ、シアノC1〜6アルキル、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルコキシC1〜4アルキル、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルオキシC0〜4アルキル、C2〜6アルケニル、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシ、アリール、アリールC1〜6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、アミノC0〜4アルキル、−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、カルバモイル、−C1〜4アルキルカルバモイルC0〜2アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノカルバモイルC0〜2アルキル、アミノカルボニルC0〜4アルキル、−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、N,N−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルキル−S(O)−アミノC0〜4アルキル−、アリール−S(O)−アミノC0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−S(O)−アミノC0〜2アルキル−;C1〜6アルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、アリールアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルカノイルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−;アリールカルボニルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルキル−S(O)−C0〜2アルキル−、アリール−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシC0〜2アルキル;R9’OC(O)(CH−、R9”10”N(CH−、R9’10’NC(O)(CH−、R10NC(O)N(R)(CH−、ROC(O)N(R)(CH−、または、ハロから選択され、ここで、wは、0〜4の整数であり、RおよびR10は、独立して、水素、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R’およびR10’は、独立して、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R”およびR10”は、C3〜7カルボシクリルである;ここで、R12中のアミノまたはアリール基は、場合によりC1〜4アルキルで置換されている;
13は、−C(O)−R16である;
16は、アミノ酸誘導体、または、アミノ酸誘導体のアミドから選択され;
17は、水素、または、C1〜4アルキルである;
Aは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)場合により置換されたC1〜5アルキレン、ここで、この任意の置換基は、独立して、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、アリール、アリールC1〜6アルキルから選択され;
(iii)3〜7個の原子からなる炭素環式環;
(iv)カルボニル基、または、−C(O)−C(R)−(ここで、Rは、それぞれ独立して、水素、および、C1〜2アルキルから選択される);
または、Rが式(IIa)または(IIb)で示される基の場合、基:
Figure 2007523146
は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
または、Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)または(IId)で示される基の場合、基:
Figure 2007523146
は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
Bは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)式(IV)で示される基:
Figure 2007523146
式中:
Xは、NまたはCHから選択され、
ここで、位置(a)で、式(IV)は、窒素原子に結合しており、(CH)p基は、Rに結合しており、さらにここで、R11は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、N(R2324)から選択され、
ここで、R23およびR24は、独立して、水素、ヒドロキシ、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリールC1〜6アルキル、場合により置換された3〜7個の原子からなる炭素環式環、場合により置換されたヘテロシクリル、場合により置換されたヘテロシクリルC1〜6アルキルから選択されるか、または、R23およびR24は、一緒になって、場合により置換された3〜9個の原子からなる環を形成することができ、ここで、場合により置換された基R23、R24、および、C1〜6アルキル基R11のいずれに関する任意の置換基は、R12、および、
Figure 2007523146
から選択される(式中、KおよびRは、本明細書で定義された通りである);
(iii)独立して、場合により置換されたC1〜6アルキレン、場合により置換されたC3〜7シクロアルキル、場合により置換されたC3〜6アルケニレン、場合により置換されたC3〜6アルキニル、(C1〜5アルキル)aa−S(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、または、(C1〜5アルキル)aa−N(R14a)−(C1〜5アルキル)bb、または、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)NR14a−(C1〜5アルキル)bb−から選択される基、
ここで、R14aは、上記で定義された基R14であるか、または、R14a、および、(C1〜5アルキル)aaまたは(C1〜5アルキル)bb鎖は、連結して複素環を形成することができ、ここで、aaおよびbbは、0または1であり、(C1〜5アルキル)aa、および、(C1〜5アルキル)bbの連結された長さは、C5アルキル未満であるか、または、それに等しく、さらにここで、この任意の置換基は、独立して、R12から選択され;
または、基−B−Rは、式(V):
Figure 2007523146
で示される基を示し、
または、基:
Figure 2007523146
は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
または、基:
Figure 2007523146
は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
Jは、式:−(CH−L−(CH−または−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、上記アルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されており、
または、基:
Figure 2007523146
は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
Kは、直接結合、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルである;
Lは、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたヘテロシクリルから選択され;
nは、0〜2の整数である;
pは、0〜4の整数である;
s、s1およびs2は、独立して、0〜4の整数から選択され、および、
s1+s2は、4未満であるか、または4に等しい;
ただし、上記化合物は、以下の基を少なくとも1つ含まなければならない:
(i) Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(ii) Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
(iii) 少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv) Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(v) Rは、置換されたC3〜7シクロアルキル、置換されたアリール、または、置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、置換基は、基R13である;または、Rは、ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキルであり、これらはそれぞれ、基R13でで置換されており、場合により、独立してR12またはR13から選択される最大3個のさらなる置換基で置換されている;および、/または、
(vi)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルである;または、
(vii)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21またはR22の少なくとも一方は、C1〜4アルキルであり、これらは、場合により基ZR30で置換されている。
特定の実施形態において、 式(I)で示される化合物は、以下の基を少なくとも1つ含む:
(i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
(iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(vi)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルである;または、
(vii)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21またはR22の少なくとも一方は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルである。
より好ましくは、式(I)で示される化合物は、以下の基を少なくとも1つ含む:
(i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(vi)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルである;または、
(vii)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21またはR22の少なくとも一方は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルであり、
具体的には、式(I)で示される化合物は、上記で定義された通りであるが、以下の基を少なくとも1つ含む、化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグである:
(i)Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
(iii)RおよびR6aは、独立して、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(v)Rは、R13で置換されており、および/または、
(vi)−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されている。
本発明の第一の形態のさらなる特徴によれば、上記で定義された通りの式(I)で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され:
ただし、上記化合物は、以下の基を少なくとも1つ含まなければならない:
(i)Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
(ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
(iii)RおよびR6aは、独立して、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
(iv)Rは、式III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
(v)Rは、R13で置換されている。
本発明の第一の形態のさらなる特徴によれば、式(I)で示される化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物、および、製薬上許容できる希釈剤またはキャリアーを含む医薬製剤が提供される。
本発明の第一の形態のさらなる特徴によれば、式(I)で示される化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物の以下の使用が提供される:
(a)ゴナドトロピン放出ホルモン活性を拮抗させるための医薬品の製造における使用;
(b)患者の下垂体による黄体形成ホルモンの分泌を減少させるために、患者に投与するための医薬品の製造における使用;および、
(c)患者における性ホルモンに関連する状態、好ましくは前立腺癌および閉経前乳癌から選択される性ホルモンに関連する状態を治療的に処置および/または予防するために、患者に投与するための医薬品の製造における使用。
本発明のさらなる形態によれば、患者におけるゴナドトロピン放出ホルモン活性を拮抗させる方法が提供され、本方法は、患者に、式(I)で示される化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物を投与することを含む。
本発明の化合物の製薬上許容できる塩が好ましいが、その他の本発明の化合物の製薬上許容できない塩も、有用な場合があり、例えば本発明の化合物の製薬上許容できる塩の製造においてである。
本発明は、本発明の化合物、および、それらの塩、プロドラッグまたは溶媒化合物を含むが、本発明のさらなる実施形態において、本発明は、本発明の化合物、および、それらの塩を含む。
本明細書において、特に他の指定がない限り、アルキル、アルキレン、アルケニルまたはアルキニル部分は、直鎖状でもよいし、または、分岐状でもよい。用語「アルキレン」は、基−CH−を意味する。従って、Cアルキレンは、例えば、−(CH−である。誤解を避けるために言えば、基C0〜5アルキルに含まれる用語Cアルキルとは、直接結合である。
用語「プロピレン」は、トリメチレン、および、分岐アルキル鎖、−CH(CH)CH−および−CH−CH(CH)−を意味する。直鎖プロピレンジラジカルが好ましく、すなわち−CHCHCH−である。具体的なプロピレンラジカルは特定の構造のことであり、従って、用語プロピル−2−エンは、基−CH−CH(CH)−を意味する。ブチレンのようなその他の2価アルキル鎖についても、同様の表記法が用いられる。
用語「2−プロペニル」は、基−CH−CH=CH−を意味する。
用語「アリール」は、フェニル、または、ナフチルを意味する。
用語「カルバモイル」は、基−C(O)NHを意味する。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、または、ヨードを意味する。
用語「カルボシクリル」または「炭素環式環」は、炭素原子からなる環、例えば3〜12個の炭素原子からなる環を含み、これらは、飽和、不飽和(例えば、アリールまたは芳香環、例えばフェニルまたはナフチル)、または、部分的に不飽和であり得る。これらは、単環式または二環式であり得る。
用語「ヘテロシクリル」または「複素環」は、4〜12員環、好ましくは5〜10員環の芳香環、単環式または二環式の環、または、4〜12員環、好ましくは5〜10員環の飽和した、または部分的に飽和した単環式または二環式の環を意味し、前記芳香環、飽和した、または部分的に不飽和の環は、環の炭素原子または環の窒素原子を介して連結した最大5個のヘテロ原子(独立して窒素、酸素または硫黄から選択される)を含み、ここで、窒素からの結合が可能であるが、例えばピリジン環の窒素への結合は不可能だが、ピラゾール環の1位の窒素を介する結合は可能である。5または6員環の芳香族複素環の例としては、ピロリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、および、チエニルが挙げられる。9または10員環の二環式芳香族複素環は、5員環の環またはその他の6員環の環のいずれかに融合した6員環の環を含む芳香族二環式環系である。5/6および6/6二環式環系の例としては、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチオフェニル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、インドリル、ピリドイミダゾリル、ピリミドイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、シンノリニル、および、ナフチリジニルが挙げられる。飽和した、または部分的に飽和した複素環の例としては、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジヒドロピリジニル、ベンゾジオキシル、および、ジヒドロピリミジニルが挙げられる。この定義はさらに、硫黄含有環を含み、ここで、その硫黄原子は、S(O)またはS(O)基に酸化されている。
用語「ヘテロアリール」は、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員環の芳香環、または、5〜6員環の不飽和環を意味する。
用語「芳香環」は、場合により窒素、酸素または硫黄独立してから選択される最大5個のヘテロ原子を含む5〜10員環の芳香族単環式または二環式環を意味する。このような「芳香環」の例としては、以下が挙げられる:フェニル、ピロリル、ピラゾリル、フラニル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、1,2,4 オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、および、チエニル。好ましい芳香環としては、フェニル、チエニル、および、ピリジルが挙げられる。
用語「アミノ酸誘導体」は、LまたはD−アミノ酸とカルボキシル基とのアミド結合を介したカップリングから誘導されたものと定義される。この結合は、アミノ酸主鎖上のアミノ基を介して形成される。アミノ酸誘導体としては、天然および非天然アミノ酸、好ましくは天然アミノ酸から誘導されたものが挙げられ、α−アミノ酸β−アミノ酸、および、g−アミノ酸が挙げられる。誤解を避けるために言えば、アミノ酸は、一般構造:
Figure 2007523146
[式中、Rは、アミノ酸側鎖である]
を有するものが含まれる。また、アミノ酸の定義には、アミノ酸主鎖内に追加のメチレン基を有するアミノ酸類似体(例えばβ−アラニン)、および、天然に存在しないアミノ酸(例えばシクロヘキシルアラニン)も含まれる。
好ましいアミノ酸としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン(asparaginine)、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、ヒスチジン、β−アラニン、および、オルニチンが挙げられる。より好ましいアミノ酸としては、グルタミン酸、セリン、スレオニン、グリシン、アラニン、β−アラニン、および、リシンが挙げられる。さらにより好ましいアミノ酸としては、以下の側鎖を有するアラニン、アスパラギン、グリシン、ロイシン、メチオニン、セリン、および、スレオニン、および、非天然アミノ酸が挙げられ:CH−S−CH−、CH−CH−、CH−CH(OH)−、および、HO−CHCH−。特に好ましいアミノ酸としては、以下の側鎖を有するアラニン、ロイシン、メチオニン、および、セリン、および、非天然アミノ酸が挙げられ:CH−S−CH−、CH−CH−、CH−CH(OH)−、および、HO−CHCH−が挙げられる。
アミノ酸のアミドとは、アミノ酸主鎖上のカルボキシ基がアミドに変換されている上記で定義されたようなアミノ酸、または、存在する場合、アミノ酸側鎖上のカルボキシル基がアミドに変換されている上記で定義されたようなアミノ酸と定義される。場合により、アミド基のアミノ基は、C1〜4アルキルで置換されている。
例えば、上記の一般的なアミノ構造と同等な一般構造は、以下の通りである:
Figure 2007523146
記号:
Figure 2007523146
は、それぞれの基が、その分子の残りと連結している状態を意味する。
誤解を避けるために言えば、同じ定義内にいずれか2個の基または整数が1回より多く出現する場合(例えば−(CH−L−(CH−)、これらは、同一でも異なっていてもよい。
誤解を避けるために言えば、数種の基が一緒になって環を形成する場合、例えば:
「基:
Figure 2007523146
が一緒になって4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する」場合、示された基が環化されて、環、すなわち、
Figure 2007523146
を形成する。例えば、下記の実施例5において、この基は、ピペリジン環を形成する。
用語C1〜3ペルフルオロアルキルは、全ての水素がフッ素原子で置換されたC1〜3アルキル鎖を意味する。C1〜3ペルフルオロアルキルの例としては、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および、1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチルが挙げられる。好ましくはC1〜3ペルフルオロアルキルは、トリフルオロメチルである。
1〜8アルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、および、2−メチル−ペンチルが挙げられ;C1〜8アルキレンの例としては、メチレン、エチレン、および、2−メチル−プロピレンが挙げられる;C1〜6アルケニルの例としては、アリル(2−プロペニル)、および、2−ブテニルが挙げられ、C1〜6アルキニルの例としては、2−プロピニル、および、3−ブチニルが挙げられ、ハロC1〜6アルキルの例としては、フルオロエチル、クロロプロピル、および、ブロモブチルが挙げられ、ヒドロキシC1〜6アルキルの例としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、および、ヒドロキシブチルが挙げられ、C1〜8アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、および、ブチルオキシが挙げられ;C1〜4アルコキシC1〜4アルキルの例としては、メトキシエチル、プロポキシブチル、および、プロポキシメチルが挙げられ、C1〜6アルカノイルの例としては、ホルミル、エタノイル、プロパノイル、または、ペンタノイルが挙げられ、−C1〜4アルキルアミノの例としては、−メチルアミノ、および、−エチルアミノが挙げられ;N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノの例としては、N,N−ジメチルアミノエチル、N,N−ジメチルアミノプロピル、および、N,N−ジプロピルアミノエチルが挙げられ、HO−C2〜4アルキル−NHの例としては、ヒドロキシメチルアミノヒドロキシエチルアミノ、および、ヒドロキシプロピルアミノが挙げられ、HO−C2〜4アルキル−N(C1〜4アルキル)の例としては、−メチル−ヒドロキシメチルアミノ、−エチル−ヒドロキシエチルアミノ、および、−プロピル−ヒドロキシプロピルアミノが挙げられ、C1〜6アルキル−S(O)−の例としては、メチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、および、プロピルスルホニルが挙げられ、アリールC1〜6アルキルの例としては、ベンジル、フェネチル、および、フェニルブチルが挙げられ、ヘテロシクリルC1〜6アルキルの例としては、ピロリジン−1−イルエチル、イミダゾリルエチル、ピリジルメチル、および、ピリミジニルエチルが挙げられる。
当然ながら、所定の本発明の化合物が、1またはそれ以上の不斉炭素原子に基づき光学的に活性な形態またはラセミ体の形態で存在する可能性がある場合、本発明は、その定義に、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性を拮抗させる特性を有する光学的に活性な形態またはラセミ体の形態の全てを含む。光学的に活性な形態の合成は、当業界周知の有機化学の標準的な技術によって行ってもよく、例えば光学的に活性な出発原料から合成すること、または、ラセミ体の形態を分離することによって行ってもよい。同様に、これらの化合物の活性は、下記で参照される標準的な実験技術を用いて評価することもできる。
本発明はまた、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性を拮抗させる特性を有する、本発明の様々な特徴を有する化合物のありとあらゆる互変異性型に関する。
また、当然ながら、所定の本発明の化合物は、溶媒和で、例えば水和物で、同様に、非溶媒和の形態で存在していてもよい。当然ながら、本発明は、そのようなゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性を拮抗させる特性を有する全ての溶媒和型を包含する。
好ましい式(I)で示される化合物は、以下のいずれか一つ、または、以下のアプライのあらゆる組み合わせの化合物である。
好ましくは、Rは、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りである。より好ましくは、Rは、水素、非置換のC1〜6アルキル、または、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルを示す。さらにより好ましくは、Rは、水素、メチル、エチル、tert−ブチル、または、ベンジルを示す。最も好ましくは、Rは、水素を示す。
好ましくは、R上の任意の置換基は、独立して、フルオロ、および、C1〜4アルコキシから選択される。最も好ましくは、Rは非置換である。
最も好ましくは、Rは非置換である。
好ましくは、Rは、場合により置換された単環式芳香環構造であり、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りである。最も好ましくは、Rは、場合により置換されたフェニルを示し、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りである。
本発明のその他の実施形態において、Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルであり、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りである。
本発明のその他の実施形態において、Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルであり、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りであり、さらに、Rは、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルであり、ここで、この任意の置換基は、本明細書で説明されている通りである。
好ましくは、R上の任意の置換基は、独立して、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、F、または、Clから選択される。最も好ましくは、R上の任意の置換基は、独立して、メチル、F、または、Clから選択される。好ましくは、Rは、1、2または3個の置換基を有し、最も好ましくは2個の置換基を有する。
最も好ましくは、Rは、以下を示す。
Figure 2007523146
好ましくは、Rは、式(IIc)、および、式(IId)からなる群より選択される。最も好ましくは、Rは、式(IId)で示される基である。
好ましくは、Rは、水素、メチル、エチル、クロロ、または、ブロモから選択される。さらに好ましくは、Rは、水素、または、クロロから選択される。最も好ましくはRは、水素である。
好ましくは、Rは、式III−a、III−g、III−h、III−i、III−j、III−k、または、III−lからなる群より選択される:
Figure 2007523146
式中、R20、R20a、R14およびR15は、上記で定義された通りである。
より好ましくは、式(III)で示される基は、以下の基いずれか1つから選択される:
Figure 2007523146
式中、R20、R20a、R14およびR15は、上記で定義された通りである。
さらに好ましくは、式(III)で示される基は、以下の基のいずれか1つから選択される:
Figure 2007523146
式中、Meはメチルを示し、hetは、上記で定義された通りである。
よりさらに好ましくは、式(III)で示される基は、以下の基のいずれか1つから選択される:
Figure 2007523146
最も好ましくは、式(III)で示される基は、以下の通りである:
Figure 2007523146
好ましくは、RおよびR6aは、独立して、水素、フルオロ、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択されるか(ここで、あらゆる任意の置換基は、R12から選択される)、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成する。例えば、RおよびR6aは、独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシから選択されるか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成する。より好ましくは、RおよびR6aは、独立して、水素、非置換のC1〜6アルキルから選択されるか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成する。さらにより好ましくは、RおよびR6aは、独立して、水素、メチルから選択されるか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、シクロプロピルを形成する。さらに好ましくは、Rは、水素であり、R6aは、メチルである。最も好ましくは、RおよびR6aはいずれも水素である。
特定の実施形態において、RまたはR6aの少なくとも一方は、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、適切には、C1〜6アルコキシであり、例えばメトキシである。RまたはR6aの他方は、好ましくは水素である。
好ましくは、Rは、水素、または、C1〜4アルキルから選択される。より好ましくは、Rは、水素、または、メチルである。最も好ましくは、Rは、水素である。
好ましくは、Rは、以下から選択される:
(i)水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、ハロC1〜6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1〜6アルキルS(O)−、−O−R、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−RN,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、−S(O)NR
ここで、R、および、Rは、上記で定義された通りであり、好ましくは、独立して、水素、および、C1〜4アルキルから選択され、nは、0、1または2である;
(ii)場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されたC4〜7ヘテロシクリル、または、
(iii)フェニル、または、C3〜7カルボシクリル;これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている。
4〜7ヘテロシクリル基Rの具体的な例としては、アジリニル(azirinyl)、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、トリオキサニル、テトラヒドロチエニル、1−オキソテトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニルテトラヒドロチオピラン、1−オキソテトラヒドロチオピラン、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン、ジチアニル、トリチアニル、モルホリニル、オキサチオランイル、オキサチアニル、チオモルホリニル、チアジナニル(thiazinanyl)、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−イソチアゾリジイル、チアゾリジニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアジアジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、フラザニル、オクタヒドロピロロピロリル、オクタヒドロピロロピロリル,ベンゾトリアゾリル、ジヒドロベンゾトリアゾリル、インドリル、インドリニル、ベンズイミダゾリル、2,3−ジヒドロベンズイミダゾール(benzimidazoly)、ベンゾトリアゾリル2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリルキノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノザリニル(quinozalinyl)、ナフチリジニル、プテリジニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロジオキソロピロリル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル、または、8−オキサ−3−アザビシクロオクタニルが挙げられ;これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている。
さらに好ましくは、Rは、以下から選択される:
(i)水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、ハロC1〜6アルキル、ヒドロキシ、シアノ、C1〜6アルキルS(O)−、−O−R、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、−C(O)−R、C(O)O−R、−NH−C(O)−RN,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、−S(O)NR
ここで、R、および、Rは、独立して、水素、および、C1〜6アルキルから選択され、nは、0、1または2であり;
好ましくは、水素、メチル、イソプロピル、t−ブチル、1−メチルエチル、アリル、フルオロエチル、ヒドロキシ、シアノ、エチルスルホニル、メトキシ、1−メチル−2−メトキシエチル、アセチル、t−ブトキシカルボニル、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノエチル、(1−メチルエチル)アミノ、イソプロピルアミノ、または、アミノスルホニルから選択され;
(ii)アゼチジニル、フラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、モルホリニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、チオモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、イミダゾリル、トリアゾリル、チエニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロリル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ベンゾジオキソリル、2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリル、1,2−ジヒドロキノリニル、または、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル;これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている;または、
(iii)フェニル、または、C3〜7カルボシクリル、例えばシクロヘキシル、これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている。
よりさらに好ましくは、Rは、以下から選択される:
(i)場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されたフェニル、または、ナフチル;
(ii)フラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、チエニル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、テトラヒドロ−3aH−[1,3]ジオキソロ[4,5−c]ピロリル、ベンゾジオキソリル、1,2−ジヒドロキノリニル、または、2,3−ジヒドロベンゾトリアゾリル;これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている;または、
(iii)場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されたC3〜7カルボシクリル(好ましくはシクロヘキシル、または、シクロペンチル、より好ましくはシクロヘキシル)。
よりさらに好ましくは、Rは、場合により置換された、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、イミダゾリル、および、チアゾリルから選択されるC4〜7ヘテロシクリルから選択され、ここで、この任意の置換基は、R12およびR13から選択される。
最も好ましくは、Rは、場合により置換された、モルホリニル、ピペリジニル、または、ピロリジニルから選択されるC4〜7ヘテロシクリルであり、ここで、この任意の置換基は、R12およびR13から選択される。
その他の実施形態において、Rは、場合により置換された、ピロリル、フラニル、ピリジル、ピロリジニル、モルホリニル、チエニル、チアゾリル、または、ベンゾジオキソリルから選択されるC5〜7ヘテロシクリルであり;これらはそれぞれ、場合により、R12およびR13から選択される最大3個の基で置換されている。
より好ましくは、R上の任意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、ハロ、トリフルオロメチル、C1〜4アルキル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、C1〜4アルカノイル、ROC(O)(CH−、R10N(CH−、R10NC(O)(CH−、R10NC(O)(CH−、R10NC(O)N(R)(CH−、ROC(O)N(R)(CH−、または、ハロから選択され、ここで、wは、0〜4の整数であり、RおよびR10は、水素、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択される。
さらに好ましくは、R上の任意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、アミノ、N,N−ジC1〜4アルキルアミノ、N,N−ジC1〜4アルキルアミノC1〜4アルキル、N’−C1〜4アルキルウレイド、−C1〜4アルキルスルホニルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルスルホニルアミノ、ニトロ、ハロ、トリフルオロメチル、C1〜4アルキル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、C1〜4アルカノイル、C1〜4アルコキシカルボニルアミノ、および、C3〜7カルボシクリルカルボニルアミノから選択される。
より好ましくは、R上の任意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜4アルキル、オキソ、メチル、エチル、t−ブチル、メトキシ、アセチル、アミノ、N,N−ジメチルアミノ、N’−イソプロピルウレイド、N’−シクロヘキシルウレイド、−メチルスルホニルアミノ、N,N−ジメチルスルホニルアミノ、ニトロ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、イソプロポキシカルボニルアミノ、および、シクロペンチルカルボニルアミノから選択される。
さらに好ましくは、R上の任意の置換基は、ヒドロキシ、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、および、メトキシエチルから選択される。最も好ましくは、R上の任意の置換基は、ヒドロキシから選択される。
本発明のさらなる実施形態において、R上の任意の置換基は、C1〜4アルコキシ、フルオロ、C1〜4アルキルスルホニルアミノ、C1〜4アルカノイルアミノ、C1〜4アルキルウレイド、および、C1〜4アルコキシカルボニルアミノから選択される。
好ましくは、R20およびR20aは、独立して、水素、および、C1〜4アルキルから選択される。より好ましくは、R20およびR20aは、独立して、水素、メチル、および、エチルから選択される。最も好ましくは、R20およびR20aはいずれもメチルである。
好ましくは、R14は、水素、または、メチルである。最も好ましくは、R14は、水素である。
適切には、Aは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)場合により置換されたC1〜5アルキレン、ここで、この任意の置換基は、独立して、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、アリール、または、アリールC1〜6アルキルから選択され;
(iii)3〜7個の原子からなる炭素環;
(iv)カルボニル基、または、−C(O)−C(R)−(ここで、Rは、それぞれ独立して、水素、および、C1〜2アルキルから選択される)。
好ましくは、Aは、直接結合、場合により置換されたC1〜5アルキレンから選択され、ここで、この任意の置換基は、独立して、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、アリール、または、アリールC1〜6アルキルから選択され;または、Aは、カルボニル、または、−C(O)−C(R)−であり、ここで、Rは、独立して、水素、および、C1〜2アルキルから選択される。
さらに好ましくは、Aは、場合によりC1〜4アルキルまたはC1〜4アルコキシで置換されたC1〜5アルキレン、カルボニル、または、カルボニルメチルから選択される。よりさらに好ましくは、Aは、直接結合、または、メチレンである。最も好ましくはAは、メチレンである。
適切には、Bは、以下から選択される:
(i)直接結合;
(ii)式(IV):
Figure 2007523146
で示される基、式中:
Xは、NまたはCHから選択され、
ここで、位置(a)で、式(IV)は、窒素原子に結合しており、(CH)p基は、Rに結合している;および、
(iii)独立して、場合により置換されたC1〜6アルキレン、場合により置換されたC3〜7シクロアルキル、場合により置換されたC3〜6アルケニレン、場合により置換されたC3〜6アルキニル、(C1〜5アルキル)aa−S(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、または、(C1〜5アルキル)aa−N(R14a)−(C1〜5アルキル)bbから選択される基、
ここで、R14aは、上記で定義された基R14であるか、または、R14a、および、(C1〜5アルキル)aaまたは(C1〜5アルキル)bb鎖は、連結して複素環を形成することができ、ここで、(C1〜5アルキル)aa、および、(C1〜5アルキル)bbの連結された長さは、C5アルキル未満であるか、または、それに等しく、さらにここで、この任意の置換基は、独立して、R12から選択される。
11の具体的な例としては、水素、C1〜4アルキル、または、N(R2324)が挙げられ、ここで、R23およびR24は、独立して、水素、または、C1〜4アルキルから選択される。
好ましくは、Bは、場合により置換されたC1〜6アルキレン、場合により置換されたC3〜6アルケニレン、−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(CHs1−C(O)N(R14a)−(CHs2−から選択されるか、または、基:
Figure 2007523146
が、場合により置換されたC4〜7複素環を形成する(式中、R14aは、上記で定義された通りであり、適切には、水素またはC1〜4アルキル(好ましくは水素)から選択され、aaおよびbbは独立して0〜1である)。
より好ましくはBは、C1〜6アルキレン、C3〜6アルケニレン,−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(CHaa−C(O)N(R14a)(C1〜5アルキル)bbであるか、または、基:
Figure 2007523146
が、場合により置換された飽和C4〜7複素環を形成し(式中、R14aは、上記で定義された通りであり、aaおよびbbは独立して0または1である)、ここで、C1〜6アルキレンは、場合によりヒドロキシで置換されている。
さらに好ましくはBは、非置換のC1〜6アルキレン、C3〜6アルケニレン−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−であるか、または、基:
Figure 2007523146
が、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアジナニル(thiazinanyl)、チアゾリジニル、1,5−ジオキサ−9−アザスピロ[5.5]ウンデカニル、または、オクタヒドロピロロピロリルから選択される場合により置換された飽和C4〜7複素環を形成し、ここで、この任意の置換基は、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルカノイル、カルボキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜4アルキル、アミノカルボニルC0〜4アルキル、−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、または、N,N−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキルから選択される。
さらに好ましくは、この任意の置換基は、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、および、C1〜4アルカノイルから選択され、aaおよびbbは、独立して、0または1である。特に、Bは、場合によりヒドロキシで置換されているC1〜6アルキレンである。
よりさらに好ましくは、Bは、メチレン、エチレン、プロピレン、プロピル−2−エン、ブチレン、ペンチレン、2−プロペニル、プロポキシ、エトキシエチル、メチルカルボニル、または、メチルカルボニルアミノから選択されるか、または、基:
Figure 2007523146
が、ピロリジニル、ピペリジニル、または、ピペラジニルから選択されるC4〜7複素環を形成し、ここで、この任意の置換基はオキソから選択される。
最も好ましくはBは、エチレン、または、ブチレンから選択される。
本発明のその他の実施形態において、好ましくはBは、場合により置換されたC1〜6アルキレンから選択されるか、または、基:
Figure 2007523146
が、C5〜7複素環を形成する。好ましくはBは、非置換のC1〜6アルキレンから選択されるか、または、基:
Figure 2007523146
が、飽和C5〜7複素環を形成する。
最も好ましくはBは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンから選択されるか、または、基:
Figure 2007523146
が、ピペリジニル、または、ピペラジニルから選択される飽和C5〜7複素環を形成する。
が式(IIc)または式(IId)からなる群より選択される場合、基:
Figure 2007523146
は、好ましくは、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成し、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択される。
さらに好ましくは、基:
Figure 2007523146
は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロトリアジニル、ジヒドロトリアジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアジナニル(thiazinanyl)、チアゾリジニル、または、オクタヒドロピロロピロリルから選択される場合により置換された飽和C4〜7複素環を形成し、ここで、この任意の置換基は、オキソ、ヒドロキシ、C1〜4アルキル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、および、C1〜4アルコキシC1〜4アルキルから選択される。さらに好ましくは、この任意の置換基は、オキソ、ヒドロキシ、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチルから選択される。
さらに好ましくは、基:
Figure 2007523146
は、ピロリジニル、ピペリジニル、または、ピペラジニルから選択される場合により置換された飽和C4〜7ヘテロ環を形成し、ここで、この任意の置換基は、C1〜4アルコキシから選択される。
最も好ましくは、基:
Figure 2007523146
は、ピペラジニル、または、ピペリジニルから選択される場合により置換された飽和C4〜7ヘテロ環を形成する。
特定の実施形態において、Jは、式:−(CH−L−(CH−または−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、そのアルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されている。特に、基Jは、式−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基である。
この例において、少なくとも1つの基、および、適切には全てのs基が、0である。
基Lは、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたヘテロシクリル基である。基Lに関する適切な任意の置換基としては、R12に関して上記で列挙されたものが挙げられる。好ましくは、Lは、非置換である(ただし隣接する−(CH−基を除く)。
特に、Lは、上記で定義された通りの、場合により置換されたヘテロ環式基である。特にLは、4〜12員環、好ましくは5〜10員環の飽和した、または部分的に飽和した単環式または二環式環であり、少なくとも1個の窒素原子を含む。好ましくは、この窒素原子は、隣接する−(CH基に連結している。飽和した、または部分的に飽和した複素環の例としては、アゼチンジニル、ピロリニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ジヒドロピリジニル、ベンゾジオキシル、および、ジヒドロピリミジニルが挙げられる。特に好ましい基Lは、アゼチンジニルである。
基K中において、R21およびR22は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により基ZR30で置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり(式中、nは上述の通り)、R30は、水素、または、C1〜4アルキルである。R30の具体的な例は、水素、または、メチルである。好ましくは、この場合において、整数nは0である。基ZR30の適切な例は、ヒドロキシ、および、チオメチルである。本発明の特定の実施形態において、少なくとも1つの基R21またはR22は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルである。
ここで、R21またはR22の一方は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルであり、他方は、適切には水素である。
その他の実施形態において、R21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルであり、例えばメチルである。
好ましくは、Kは、直接結合、−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(O)−(CH−、−(CH−N(R14)−(CH−、−(CH−C(O)N(R14)−(CH−、−(CH−N(R14)C(O)−(CH−、−(CH−S(O)N(R14)−(CH−、または、−(CH−NHS(O)−(CH−から選択され、ここで、sは、独立して、0、1、2、3または4から選択され、R14は、水素、または、C1〜4アルキルから選択され(好ましくは水素)、−(CH−基は、場合によりヒドロキシ、または、C1〜4アルキルで置換されている。
より好ましくは、Kは、直接結合、−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−C(O)−、−C(O)−(CH−、−(CH−N(R14)−、−(CH−C(O)N(R14)−、−(CH−N(R14)C(O)−(CH−、−(CH−S(O)N(R14)−または−(CH−NHS(O)−から選択され、ここで、sは、独立して、0、1、2、3または4から選択され、R14は、水素、または、C1〜4アルキルから選択され(好ましくは、水素、または、メチル)、−(CH−基は、場合によりヒドロキシ、または、C1〜4アルキルで置換されている。
より好ましくは、Kは、直接結合、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、オキシ、2−ヒドロキシプロピレン、カルボニル、メチルカルボニル、エチルカルボニル、(メチル)メチルカルボニル、(エチル)メチルカルボニル、カルボニルメチレン、カルボニルエチレン、エトキシエチレン、アミノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、カルボニルアミノ、メチルカルボニルアミノ、−メチル−メチルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニルメチル、プロピルスルホニルアミノ、または、メチルアミノスルホニルから選択される。
さらに好ましくは、Kは、直接結合、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンカルボニル、メチルカルボニル、または、−メチルメチルカルボニルアミノから選択される。
さらに好ましくは、Kは、直接結合、メチル、カルボニル、および、メチルカルボニルから選択される。
特定の実施形態において、その他の表示を用いて、Kは、直接結合、−(CHs1−、−(CHs1−O−(CHs2−、−(CHs1−C(O)−(CHs2−、−(CHs1−S(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R17)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)N(R17)−(CHs2−、−(CHs1−N(R17)C(O)−(CHs2−、−(CHs1−N(R17)C(O)N(R17)−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)−(CHs2−、−(CHs1−C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−N(R17)C(O)O−(CHs2−、−(CHs1−OC(O)N(R17)−(CHs2−、−(CHs1−OS(O)−(CHs2−、または、−(CHs1−S(O)−O−(CHs2−、−(CHs1−S(O)N(R17)−(CHs2−または、−(CHs1−N(R17)S(O)−(CHs2−から選択され;ここで、−(CHs1−および−(CHs2−基は、独立して、場合によりヒドロキシ、または、C1〜4アルキル基で置換されており、ここで、s1>1、または、s2>1の場合、CH基は、場合により分岐鎖であってもよい。
誤解を避けるために言えば、−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されていることが述べられている場合、CH基中の両方の水素が、C1〜4アルキル基(例えばメチルまたはエチル基)で置換されていることを意味することは明白であると予想される。具体的に、式(I)で示される化合物が基Kを含む場合(ここで、−(CHs1−および−(CHs2−基は、独立して、場合により置換されている)、これらは、適切には、場合によりヒドロキシ、または、C1〜4アルキルで置換されている。
基R12の具体的な例としては、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、オキソ、シアノ、シアノC1〜6アルキル、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルコキシC1〜2アルキル、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜2アルキル、C1〜6アルカノイルC0〜2アルキル、C1〜6アルカノイルオキシC0〜2アルキル、C2〜6アルケニル、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシ、アリール、アリールC1〜6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、−C1〜4アルキルアミノC0〜2アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノC0〜2アルキル、−C1〜4アルキルカルバモイルC0〜2アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノカルバモイルC0〜2アルキル、−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜2アルキル、N,N−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜2アルキル、C1〜6アルキル−S(O)−アミノC0〜2アルキル−、アリール−S(O)−アミノC0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−S(O)−アミノC0〜2アルキル−;C1〜6アルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、アリールアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルカノイルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−;アリールカルボニルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルキル−S(O)−C0〜2アルキル−、アリール−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−、または、C1〜3ペルフルオロアルコキシC0〜2アルキルが挙げられ;ここで、R12中のアミノ基は、場合によりC1〜4アルキルで置換されている。
例えば、R12は、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、例えばヒドロキシメチル、または、ヒドロキシエチル、オキソ、シアノ、シアノC1〜6アルキル、例えばシアノメチル、または、シアノエチル、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルキル、例えばメチル、エチル、または、プロピル、C1〜6アルコキシ、例えばメトキシ、または、エトキシ、C1〜6アルコキシC1〜2アルキル、例えばメトキシメトキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキシ、または、メトキシエトキシ、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜2アルキル、例えばメトキシカルボニル、または、エトキシカルボニル、C1〜6アルカノイルC0〜2アルキル、例えばアセチル、C1〜3ペルフルオロアルキル−、例えばトリフルオロメチル、C1〜3ペルフルオロアルコキシ、例えばトリフルオロメトキシ、アリール、例えばフェニル、アリールC1〜6アルキル、例えばベンジル、−C1〜4アルキルアミノC0〜2アルキル、例えばメチルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノC0〜2アルキル、例えばジ−メチルアミノ、−C1〜4アルキルカルバモイルC0〜2アルキル、例えばメチルカルバモイル、または、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノカルバモイルC0〜2アルキル、例えばジメチルカルバモイルから選択されてもよい。
12基の具体的な例としては、ヒドロキシ、ハロ、例えばクロロ、シアノ、または、ニトロが挙げられる。
本発明のさらなる形態によれば、式(Ia):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され、式中:
は、式(IIa)または式(IIb):
Figure 2007523146
からなる群より選択され、Bは、式(IV):
Figure 2007523146
で示される基であり、さらに、A、R、R、R、R、R、R6a、R、R、および、R11は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
本発明のさらなる形態によれば、式(Ib):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され、式中:
は、式(IIa)または式(IIb):
Figure 2007523146
からなる群より選択され、式中、基:
Figure 2007523146
は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
および、A、B、R、R、R、R、R、R6a、R、R12およびR13は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
本発明のさらなる形態によれば、式(Ic):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され、式中:
は、式(IIc)または式(IId):
Figure 2007523146
からなる群より選択され、式中、基:
Figure 2007523146
は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
および、A、J、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12およびR13は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
本発明のさらなる形態によれば、式(Id):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物またはプロドラッグが提供され、式中:
は、式(IIc)または式(IId):
Figure 2007523146
からなる群より選択され、式中、
Jは、式:−(CH−L−(CH−または−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、そのアルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されており、
および、A、K、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
具体的には、式(Id)で示される化合物において、Jは、式−(CH−C(O)−(CH−L−(CH)−で示される基であり、この場合、本化合物は、式(Id’)で示される。
これらの場合のLおよびsの具体的な例は、上述の通りである。
その他の特定の実施形態において、本化合物は、式(Ie):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグであり、式中:
は、式(IIc)または式(IId)からなる群より選択される:
Figure 2007523146
式中、
Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、上記で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、という条件で少なくとも1つの基R21またはR22は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルである;
および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
好ましくは、式(Ie)において、Kは、基−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−である。
この場合、適切には、s1は0であり、s2は1である。
さらにその他の実施形態において、式(I)で示される化合物は、式(If):
Figure 2007523146
で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグであり、式中:
は、式(IIc)または式(IId):
Figure 2007523146
からなる群より選択され、式中、
Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、上記で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、という条件で同じ−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中の基R21およびR22はいずれも、C1〜4アルキル基であり;
および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである。
この場合、好ましくは、基Kは、基−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−である。
この場合、適切には、s1は1であり、s2は0である。
本発明のさらなる形態によれば、Rは、式(IIc)または式(IId)からなる群より選択され、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りの式(I)で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグが提供される。
本発明のさらなる形態によれば、Rは、式(IIa)または式(IIc)からなる群より選択され、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りの式(I)で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグが提供される。
本発明のさらなる形態によれば、Rは、式(IIb)または式(IId)からなる群より選択さ、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りの式(I)で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグが提供される。
式(I)で示される化合物の例としては以下が挙げられ、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物も挙げられる:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−シアノベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ニトロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{モルホリノカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{4−メトキシピペリジン−1−イルカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチルチオ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2−メチルチオ−エチルプロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピリダ−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンゾジオキソール−5−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピロール−2イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{4−フルオロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−クロロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{フラン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{シクロヘキシルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チアゾール−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−エチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール。
さらなる例としては、以下から選択される化合物が挙げられる:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−N−メチルカルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−ブタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−プロパ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6h−チエノ[2,3−b]ピロール。
本発明に係る化合物の好ましい群は、以下から選択される化合物群である:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−シアノベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ニトロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{モルホリノカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{4−メトキシピペリジン−1−イルカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチルチオ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール:または、
それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物。
本発明に係る化合物のさらなる好ましい群は、以下から選択される化合物群である:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチルチオ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;または、
それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物。
式(I)で示される化合物は、ヒトまたは動物の体内で崩壊し式(I)で示される化合物が生成するプロドラッグの形態で投与してもよい。プロドラッグの例としては、式(I)で示される化合物の、インビボで加水分解性のエステルが挙げられる。プロドラッグの様々な形態は、当業界既知である。このようなプロドラッグ誘導体の例としては、以下を参照:
a)Design of Prodrugs,H.Bundgaard編(エルゼビア(Elsevier),1985年)、および、Methods in Enzymology,第42巻,309〜396頁,K.Widder等編(アカデミックプレス(Academic Press),1985年);
b)A Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard−LarsenおよびH.Bundgaard編,第5章,H.Bundgaardによる“Design and Application of Prodrugs”,113−191頁(1991年);
c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1〜38(1992年);
d)H.Bundgaard等,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988年);および、
e)N.Kakeya等,Chem Pharm Bull,32,692(1984)。
カルボキシまたはヒドロキシ基を含む式(I)で示される化合物のインビボで加水分解性のエステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解され、元の酸またはアルコールを生成する製薬上許容できるエステルである。適切な製薬上許容できるカルボキシに関するエステルとしては、C1〜6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C1〜6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3〜8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;および、C1〜6アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが挙げられる。
ヒドロキシ基を含む式(I)で示される化合物のインビボで加水分解性のエステルとしては、無機エステル、例えばリン酸エステル(例えば、ホスホルアミド環状エステルなど)、および、α−アシルオキシアルキルエーテルおよび関連化合物が挙げられ、これらは、インビボでのエステルの加水分解の結果として崩壊し、親のヒドロキシ基が生成する。α−アシルオキシアルキルエーテルの例としては、アセトキシメトキシ、および、2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが挙げられる。インビボで加水分解性のヒドロキシに関するエステルを形成する基の選択としては、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル、および、置換されたベンゾイル、および、フェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルが生成)、ジアルキルカルバモイル、および、−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートが生成)、ジアルキルアミノアセチル、および、カルボキシアセチルが挙げられる。
適切な本発明の化合物の製薬上許容できる塩は、例えば、本発明の化合物の十分に塩基性の酸付加塩であり、例えば、無機酸または有機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、または、マレイン酸)との酸付加塩である。加えて、十分に酸性の、適切な本発明の化合物の製薬上許容できる塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム、または、カリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩、アンモニウム塩、または、生理学的に許容できるカチオンが生じる有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
式(I)で示される化合物は、以下のような(a)〜(g)から選択される工程を含むプロセスによって製造することができ、これらのプロセスは、本発明のさらなる特徴として提供される:
(a)式XXXIIで示される化合物と、式H−R’で示される化合物とを反応させ、式(I)で示される化合物を形成する工程、
Figure 2007523146
ここで、Xは、
Figure 2007523146
から選択され、式中、Lは、置換可能な基であり;
H−R3’は、
Figure 2007523146
から選択され、式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(b)式XXXIIIで示される化合物と、式L−R3”で示される化合物とを反応させ、式(I)で示される化合物を形成する工程、
Figure 2007523146
ここで、Xは、
Figure 2007523146
から選択され、Lは、置換可能な基であり、Rは、Rの定義から選択され、L−R3”は、
Figure 2007523146
から選択され、式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(c)Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)または(IId)で示される基であり、Rが複素環の一部または水素以外である式(I)で示される化合物について、Rが式(IIa)、(IIb)、(IIc)または(IId)で示される基であり、Rが水素である式(I)で示される化合物と、式L−Raで示される基(式中、Raは上記でRについて定義された通り(ただし水素を除く)であり、L3は置換可能な基である)とを反応させる工程;
(d)Rが式(IIc)または(IId)で示される基であり、さらに、基:
Figure 2007523146
が、一緒になって、場合により置換された、4〜7個の炭素原子を含む窒素含有複素環を形成する式(I)で示される化合物について、式XXXIVaまたはXXXIVb:
Figure 2007523146
で示される化合物と、式L6−K−R(式中、Lは、置換可能な基である)で示される化合物とを反応させる工程、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(e)Rが式(IIc)または(IId)で示される基である式(I)で示される化合物について、式XXXVaまたはXXXVb;
Figure 2007523146
で示される化合物と、式L−K”−R(式中、Lは、置換可能な基であり、基K’およびK”は、共に反応するとKを形成する基を含む)で示される化合物とを反応させる工程、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
(f)式XXXVI:
Figure 2007523146
で示される化合物と、式L−R(式中、Lは、置換可能な基である)で示される求電子性化合物とを反応させる工程、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
(g)式XXXVII:
Figure 2007523146
で示される化合物と、式L10−R(式中、Lは脱離基であり、かつL10が活性化基であるか、または、L9が活性化基であり、かつL10は脱離基である)で示される化合物とを反応させる工程、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
さらにその後、必要に応じて:
i)式(I)で示される化合物を、式(I)で示されるその他の化合物に変換する工程;
ii)あらゆる保護基Sを除去する工程;
iii)塩、プロドラッグまたは溶媒化合物を形成する工程、
によって製造してもよい。
上記反応の具体的な反応条件は、以下の通りである:
プロセスa)式XXXII、および、H−R3’で示される化合物は、有機塩基(例えば、DIPEA[ジ−イソプロピルエチルアミン])、または、無機塩基(例えば、炭酸カリウム)塩基の存在下で、DMAまたはDMFのような適切な溶媒中で、室温〜120℃の温度で、共にカップリングさせることができる。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばクロロ、または、メタンスルホナート、または、トルエンスルホナートが挙げられる;
プロセスb)XXXIIIおよびL−R3”で示される化合物は、有機塩基(例えば、DIPEA)、または、無機塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下で、DMAまたはDMFのような適切な溶媒中で、室温〜120℃の温度で共にカップリングさせることができる。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばクロロ、または、メタンスルホナート、または、トルエンスルホナートが挙げられ、
あるいは、Lがヒドロキシ基の場合、L−R3”は、光延反応条件下で式XXXIIIで示される化合物と反応させることができる;
プロセスcおよびd)これらの反応を容易にする反応条件は、(i)アルキル化反応条件、または、(ii)アシル化反応条件を用いることである:前記条件の例としては、以下が挙げられる:
(i)アルキル化反応条件−有機塩基(例えば、DIPEA)の存在下、または、無機塩基(例えば、炭酸カリウム)中、DMF、DMA、DCMのような適切な溶媒中で、室温〜120℃の温度。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばクロロ、メタンスルホナート、または、トルエンスルホナートが挙げられる;
(ii)アシル化反応条件−有機塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下、0℃から50〜60℃の温度で、適切な溶媒(例えばDCM)中。適切な置換可能な基としては、アシルクロライド、または、酸無水物が挙げられる;
プロセスe)当業者であれば、多種多様な反応条件と、一緒に反応すると基Kを形態すると予想されるK’およびK”に関する値に精通していると予想され、前記条件とK’およびK”に関する値の例としては、以下が挙げられる:
(i)Kが−(CHs1−N(R17)C(O)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−N(R17)Hの化合物と、式HOOC−(CHs2−Rに関するカルボン酸とを反応させ、アミドを形成することによって製造することができる。アミノ基とカルボン酸とのカップリングは当業界周知であり、適切なカップリング試薬を用いて、多数の化学反応によって容易にすることができる。例えば、カルボジイミドカップリング反応は、EDClを用いて、DMAPの存在下で、DCM、クロロホルムまたはDMFのような適切な溶媒中で、室温で行うことができる;
(ii)Kが−(CHs1−C(O)N(R17)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−COOHの化合物と、HN(R17)−(CHs2−Rのアミンを反応さ、アミドを形成することによって製造することができる。方法論は、この章の前の(i)で説明されたプロセスと同一である;
(iii)Kが−(CHs1−N(R17)C(O)O−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−N(R17)Hの化合物と、式ClC(O)O−(CHs2−Rのクロロホルメートとを、DCMまたはクロロホルムのような適切な溶媒中で、−メチルモルホリン、ピリジン、または、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、−10℃〜0℃の温度で反応させることによって製造することができる;
(iv)Kが−(CHs1−OC(O)N(R17)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−OC(O)Clの化合物と、式HN(R17)−(CHs2−Rで示される化合物とを反応させることによって製造することができる。方法論は、この章の前の(iii)で説明されていたプロセスと同一である;
(v)Kが−(CHs1−N(R17)S(O)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−N(R17)Hの化合物と、式ClS(O)−(CHs2−Rの塩化スルホニルとを、トリエチルアミンまたはピリジンのような塩基の存在下で、クロロホルムまたはDCMのような適切な溶媒中で、0℃〜室温の温度で反応させることによって製造することができる;
(vi)Kが−(CHs1−S(O)N(R17)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−S(O)Clの化合物と、HN(R17)−(CHs2−Rで示される化合物とを反応させることによって製造することができる。方法論は、この章の前の(v)で説明されていたプロセスと同一である;
(vii)Kが−(CHs1−N(R17)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−L11の化合物と、式HN(R17)−(CHs2−Rで示される化合物(式中、L11は、置換可能な基である)とを反応させることによって製造することができる。この反応は、有機塩基(例えば、DIPEA)の存在下で、または、無機塩基(例えば、炭酸カリウム)中で、DMAまたはDMFのような適切な溶媒中で、室温〜120℃の温度で行うことができる。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばクロロ、または、メタンスルホナート、または、トルエンスルホナートが挙げられる。また、K’が−(CHs1−N(R17)Hの化合物と、式L11−(CHs2−Rで示される化合物とを同一な条件化で反応させることによっても、化合物を製造することができる。
(viii)Kが−(CHs1−O−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−OHの化合物と、式L12−(CHs2−Rで示される化合物(式中L12は、置換可能な基である)とを反応させることによって製造することができる。この反応は、有機塩基(例えば、カリウムt−ブトキシド)の存在下で、または、無機塩基(例えば、水素化ナトリウム)中で、DMAまたはDMFのような適切な溶媒中で、室温〜120℃の温度で行うことができる。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばブロモ、または、メタンスルホナート、または、トルエンスルホナートが挙げられる。また、K’が−(CHs1−L12の化合物と、式HO−(CHs2−Rで示される化合物とを、同一な条件化で反応させることによっても化合物を製造することができる。
(ix)Kが−(CHs1−C(O)−(CHs2−の式(I)で示される化合物について、これらは、K’が−(CHs1−C(O)−L13の化合物と、式BrMg(CHs2−Rで示されるグリニャール試薬(式中、L13は、置換可能な基である)とを反応させることによって製造することができる。この反応は、THFまたはジエチルエーテルのような非極性溶媒中で、室温〜溶媒の沸点の温度で行うことができる。適切な置換可能な基としては、ハロゲン化物、例えばクロロ、または、アルコキシドが挙げられる。また、K’が−(CHs1−MgBrの化合物と、式L13−C(O)−(CHs2−Rで示される化合物とを、同一な条件化で反応させることによっても化合物を製造することができる。
プロセスf)式XXXVIで示される化合物と、式L−Rで示される化合物との反応は、フリーデル・クラフト条件下で、例えば、ジエチルアルミニウムクロライドの存在下で、DCMのような適切な溶媒中で、窒素のような不活性雰囲気中で、室温〜溶媒の沸点の温度で行ってもよいし、または、マンニッヒ条件下で、例えば、ホルムアルデヒド、および、酢酸中の第一または第二アミン、窒素のような不活性雰囲気中で、室温〜100℃の温度で行ってもよい。
プロセスg)式XXXVIIで示される化合物と、式L10−Rで示される化合物との反応(式中、Lは脱離基であり、かつL10が活性化基か、または、L9が活性化基であり、かつL10は脱離基である)は、THFのような非プロトン性極性溶媒中で、スズキ(Suzuki)またはシュティル(Stille)条件下、0〜70℃の温度でで、パラジウム化学を用いて行うことができる。
当業者であれば当然と思われるが、本発明のプロセスにおいて、所定の官能基(例えば開始の試薬または中間体化合物中のヒドロキシルまたはアミノ基)は、保護基で保護する必要がある場合がある。従って、式(I)で示される化合物の製造は、適切な段階で、1またはそれ以上の保護基の付加、それに続くそれらの除去を含んでもよい。
官能基の保護および脱保護は、‘Protective Groups in Organic Chemistry’,J.W.F.McOmie編,プレナム・プレス(Plenum Press)(1973年)、および、‘Protective Groups in Organic Synthesis’,第2版,T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts,ワイリー・インターサイエンス(Wiley−Interscience)(1991年)で説明されている。
例えば、アミノまたはアルキルアミノ基に適した保護基は、アシル基、例えばアルカノイル基、例えばアセチル、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、または、tert−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、または、アロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基のための脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて様々である。従って、例えば、アシル基、例えばアルカノイルもしくはアルコキシカルボニル基、または、アロイル基は、例えば適切な塩基(例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウム)での加水分解によって除去してもよい。あるいは、アシル基、例えばtert−ブトキシカルボニル基は、例えば、適切な酸(例えば、塩酸、硫酸もしくはリン酸、または、トリフルオロ酢酸)での処理によって除去してもよいし、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル基は、例えば、触媒(例えばパラジウムを担持した活性炭)上での水素添加によって除去してもよいし、または、ルイス酸(例えば、ホウ素トリス(トリフルオロ酢酸))での処理によって除去してもよい。第一アミノ基に適した代替の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これは、アルキルアミン(例えばジメチルアミノプロピルアミン)、または、ヒドラジンでの処理によって除去してもよい。
ヒドロキシ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基例えばアセチル、アロイル基、例えばベンゾイル、または、アリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて様々であると予想される。従って、例えば、アシル基、例えばアルカノイル、または、アロイル基は、例えば、適切な塩基(例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウム)での加水分解によって除去してもよい。あるいは、アリールメチル基、例えばベンジル基は、例えば、触媒(例えばパラジウムを担持した活性炭)上での水素添加によって除去してもよい。
カルボキシ基に適した保護基は、例えば、エステル化する基、例えばメチル、または、エチル基であり、これらは、例えば塩基(例えば水酸化ナトリウム)での加水分解によって除去してもよいし、または、例えば、tert−ブチル基は、例えば、酸(例えば有機酸、例えばトリフルオロ酢酸、または、例えばベンジル基)での処理によって除去してもよいし、これらは、例えば、触媒(例えばパラジウムを担持した活性炭)上での水素添加によって除去してもよい。
実験
一般的な反応スキーム
以下のスキーム[式中、Ri、RiiおよびRiiiは、フェニル環上の任意の置換基(これらは場合により、必要に応じて保護されている)を示し、Rは、保護基を示す]において、基Cは、単に説明するために、置換されたフェニルとして示されている。Cのその他の定義もまた適切である。
Figure 2007523146
チエノピロール(例えば3)は、ヒドラジン−HCl1とケトン2とを縮合し、水素原子αをカルボニルに付加することによる従来のフィッシャーチエノピロール合成反応(スキームa)によって合成できる。これらの反応物の処理は、適切な溶媒(例えば酢酸、エタノール、sec−ブタノール、トルエン)中で、酸、例えば硫酸、塩酸、ポリリン酸、および/または、ルイス酸、例えば三弗化ホウ素、塩化亜鉛、臭化マグネシウムの存在下で、高温で(例えば100℃)行われ、望ましい生成物が生成する。Rは、保護基を示し、例えばtert−ブチルカルバメート、または、フタルイミドである。
Figure 2007523146
また、チエノピロール(例えば構造5で示されるもの)は、アルデヒド4を用いて水素原子αをカルボニルに付加させ、上記条件を用いて環化することによっても製造できる。この場合、2位の置換基は、後で添加しなければならない(スキームdを参照)。
Figure 2007523146
また、チエノピロールは、グランバーグ(Granburg)反応を利用して合成することもでき、この場合、ヒドラジン1とケトン6とを混合し、塩素原子γをカルボニルに付加させ、適切な溶媒(例えばエタノール、sec−ブタノール、トルエン)中で、50℃〜120℃の温度で加熱する(スキームc)。
Figure 2007523146
チエノピロール5は、「臭素源」(例えば、臭化物分子、三臭化ピリジニウム、ピロリドン臭化水素酸塩、または、ポリマー支持された試薬に相当するもの)で、不活性溶媒(例えばクロロホルム、塩化メチレン)中、−10℃〜25℃で処理して、2−ブロモ化合物8を得ることができる(スキームd)。スズキ条件下で、パラジウム(0)触媒、弱塩基(例えば炭酸ナトリウム水溶液、または、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液など)、および、商業的な供給源からの置換されたアリールボロン酸、または、製造された置換されたアリールボロン酸(Gronowitz,S.;Hornfeldt,A.−B.;Yang,Y.,−H Chem.Sci.1986,26,311〜314で説明されている通りに)を用いて、不活性溶媒(例えばトルエン、ベンゼン、ジオキサン、THF、DMFなど)中で、25℃〜100℃、好ましくは80℃で加熱しながら、1〜12時間反応させることによって、望ましい化合物3を得る。
Figure 2007523146
チオフェン1は、DMF中の水素化ナトリウムの好ましい条件下で、−10℃〜−5℃の温度でヒドラジンを反応させ、続いて、還流下でTHF中のジ−tert−ブチルジカーボネートと反応させることによって合成することができる。
Figure 2007523146
置換されたケトン2は、スキームeで概説したようにして、適切な酸塩化物(例えば9)からを開始して製造することができる。塩酸N,N−ジメチルヒドロキシlアミンとの酸塩化物を、アミン塩基(例えばトリエチルアミン)、および、適切な溶媒(例えば塩化メチレン)の存在下で、−10℃〜25℃の温度で処理することによって、アミド10を得る。置換されたアリール有機リチウム(実質的に、Wakefield B,J.;Organolithium Methods アカデミック・プレス・リミテッド(Academic Press Limited),1988,27〜29頁、および、そこに記載された参考文献で説明されているようにして製造された)と、不活性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、または、それらの混合物など)中で、−100℃〜0℃の温度でさらに反応させ、次にこの反応混合物を鉱酸(例えば塩酸)でクエンチし、アリールケトン2を得る。
Figure 2007523146
適切な鎖長を有する容易に利用可能なアミノ酸[a]11から開始して、合成の開始時に、スキームfに示される経路によって窒素原子を導入できる。11のアミン基のtert−ブチルカルバメート基での保護は、アミン塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下で、不活性溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、および、それらの混合物など)中で、−10℃〜25℃の温度で、ジ−tert−ブチルジ−カーボネートと縮合させることによって達成される。カップリング試薬1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、または、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの存在下で、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、および、適切なアミン塩基(例えばトリエチルアミンなど)を用いて、または、用いないで、不活性溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、または、それらの混合物)中で、室温または室温付近で、3〜24時間、酸生成物とN,N−ジメチルヒドロキシルアミンとをカップリングさせることによって、対応するカップリングされた生成物12が提供される。スキームeで上述されたのと同じ経路に従って、アリール基を導入することができる。
Figure 2007523146
スキームgは、その他のケトン(例えば2および16)の合成方法を説明しており、この場合、窒素基は、後の段階で導入される。上述の通りに、ワインレブアミド14は、酸塩化物から合成することができる。不活性溶媒(例えばTHF、トルエン、水など)中で、必要なアミンを処理することによって、基Xを置換し、17を得ることができる。上述の通りに、アリール基は、適切なアリールリチウム求核剤を用いたワインレブアミドの置換によって導入することができる。あるいは、窒素原子は、フタルイミドとして予め保護された状態で導入することができ、これは、不活性極性溶媒(例えばDMF、DMSO、THF、トルエン)中で、触媒(例えばヨウ化テトラブチルアンモニウムなど)の存在下で、または、それらの非存在下で加熱して、基Xをカリウムフタルイミドまたは類似のそれらの塩で置換することによってなされ、化合物15を得ることができる。再び、ワインレブアミドを有機リチウム種で置換し、チエノピロール合成で上述されたフィッシャー条件下での環化に適したケトン16の合成を完了させる。
Figure 2007523146
フタルイミドで保護された窒素を有するケトン、例えば(例えば16)への代わりのアプローチは、まず第一に、上記のスキームと同様にして、適切な溶媒(例えばTHFまたはエーテル)中で、−100℃〜−50℃の低温で、ラクトンを有機リチウム種で処理することによって実行され、第一アルコール18(スキームh)を得ることができる。不活性溶媒(例えばベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、または、それらの混合物)中で、活性化剤(例えばジエチルジアゾカルボキシラート(DEAD)、ジイソプロピルジアゾカルボキシラートなど)を用いて、トリフェニルホスフィン、トリ−ブチルホスフィンなどを用いた光延反応によって、18のヒドロキシル官能基をフタルイミド基で置換し、望ましいケトン16を得る。
Figure 2007523146
環化の前の開始時のヒドラジンに基Rが存在しない場合、チエノピロールを形成するために、環化後にアルキル化反応(19→3)によってそれらを付加してもよい。チエノピロールは、適切な不活性溶媒(例えばTHF、DMF、DMSOなど)中で、強塩基、例えば水素化ナトリウム、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン、水酸化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシドによって脱プロトン化され、アルキルハロゲン化物を添加し、この混合物を室温で撹拌する。
Figure 2007523146
上記で用いられる経路に応じて、保護基の除去、例えばtert−ブチルカルバメート基を用いた場合によってシアノ−グアニジンへの変換に適したチエノピロール20を形成することができ、除去は、不活性溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、THF、または、ジオキサン)中で、−20℃〜25℃の温度で強酸(例えばトリフルオロ酢酸、または、塩酸)を用いて達成される。例えば、フタルイミド基は、適切な溶媒(例えばメタノール、エタノール、塩化メチレン、クロロホルム、THF、ジオキサン)中で、−20℃〜25℃の温度で除去することができる。不活性有機溶媒(例えばイソ−プロピルアルコール、塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、テトラヒドロフランなど)中で、−20℃〜50℃の温度でジフェニルシアノカルボンイミダートと反応させ、続いて、−20℃〜100℃の温度で加熱しながら上記で列挙した不活性有機物中での適切に置換されたアミンと縮合させることからなる2工程のプロセスによって、第一アミン20は、シアノ−グアニジン22に変換することができる(スキームi20→21→22)。高温でメタノール中の2モル濃度の塩酸を用いて22をさらに処理ことによって、グアニジン化合物23を得る。
Figure 2007523146
同様に、不活性溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、テトラヒドロフランなど)中で、1,1’−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレンと反応させ、続いて、上記で列挙された不活性有機溶媒中で適切に置換されたアミンと縮合ことによって、ニトロエチレンイミダゾ[1,2−a]ピリジン25を得る(スキームj,20→24→25)。
Figure 2007523146
再び、類似の方式で、適切なチエノピロール20(脱保護から誘導された)は、不活性溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、または、THFなど)中でのイソシアナートでの直接の処理、または、トリホスゲンと反応させ(20→27)、続いて、アミンを添加すること(27→26)からなる2工程の手法のいずれかによって尿素に変換し、必要な置換を提供し、26を得ることができる。
Figure 2007523146
クロロチエノ−ピロール中間体(例えば31)は、スキームlで示されるようにして製造することができる。30は、ヒドラジン−HCl28とケトン29とを縮合し、水素原子αをカルボニルに付与することによる、従来のフィッシャーチエノ−ピロール合成反応で合成することができる。これらの反応物を、適切な溶媒(例えば酢酸、エタノール、sec−ブタノール、トルエン)中で、酸(例えば硫酸、塩酸、ポリリン酸、および/または、ルイス酸)、例えば三弗化ホウ素、塩化亜鉛、マグネシウム臭化物の存在下で、高温(例えば100℃)で処理ことによって、望ましい生成物を得る。次に、例えば、(i)約0℃の温度で、塩化メチレン中の塩化スルホニル、または、(ii)約0℃の温度で、CCl、続いて溶媒(例えばアセトニトリル)中のトリフェニルホスフィンのいずれかを用いて、30からクロロ中間体31を合成することができる。次に、本発明のチエノピロールは、適切な側鎖中間体(例えば置換された複素環)を用いた塩素原子の置換によって製造することができる。
Figure 2007523146
式(I)で示されるチエノピロール(式中、Aは、直接結合であり、RおよびR6aはいずれも水素である)は、スキームmで示されるようにして製造することができる。チエノ−ピロール32は、ホルムアルデヒドおよびアミンと、適切な溶媒(例えば酢酸/ジオキサン)中で、約0℃〜25℃の温度で約1〜8時間反応させることができ、チエノ−ピロール34が形成される。
実施例
以下、以下の非限定的な実施例で本発明を説明するが、特に他の指定がない限り、以下の通りとする:
(i)蒸発は、ロータリーエバポレーションで真空中で行なわれ、さらに、残留した固体(例えば乾燥剤)をろ過によって除去した後にワークアップ法が行なわれた;
(ii)操作は、室温(すなわち18〜25℃の範囲)で、不活性ガス(例えばアルゴン、または、窒素)雰囲気下で行われた;
(iii)収率は、説明のためのみに示され、従って最大限到達可能な値ではない;
(iv)式(I)で示される最終生成物構造は、核(一般的にプロトン)磁気共鳴(NMR)、および、マススペクトル法によって確認された;プロトン磁気共鳴の化学シフト値をデルタスケールで測定し、ピークの多重度は、以下のように示される:s,一重項;d,二重項;t,三重項;m,多重項;br,幅広;q,四重項;quin,五重項;
(v)中間体は、通常、完全には同定せず、純度は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、赤外線(IR)またはNMR解析で評価した;
(vi)クロマトグラフィーは、シリカ(メルク・カイゼルゲル(Merck Keiselgel):Art.9385)で行われた;
(vii)アイソリュートTM(isoluteTM)は、表記上60Åの多孔率を有する平均サイズが50μmの不規則な粒子[供給元:ジョーンズ・クロマトグラフィー社(Jones Chromatography,Ltd.),グラモーガン,ウェールズ,英国]を用いた、シリカ(SiO)ベースのカラムを意味する。
略語
DCC 1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIPEA ジ−イソプロピルエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF ジメチルホルムアミド
DTBAD
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
HATU (O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
THF テトラヒドロフラン。
実施例1
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
(75mg;0.14ミリモル)のメタノール(2ml)溶液に、2−ホルミル−チオフェン(0.17mmol,1.2当量)、次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(13mg;0.21mmol,1.5当量)、および、酢酸(100μl,触媒性)を室温で添加し、この反応混合物を一晩撹拌した。メタノールを除去し、この混合物をDMA(1ml)に溶解させ、次に、逆相C18カラム、Xテラ・ウォーターズ(Xterra Waters)、19×100mm、5μ(勾配:2g/l炭酸アンモニウムを含む水中、0〜100%MeCN)を用いて精製した。残留物を濃縮し、ペンタン/ジエチルエーテルの混合物中で沈殿させ、ろ過した後、実施例1を固体として得た。
収率:23〜62%
H NMR スペクトル(DMSO-d6 + TFA-d):回転異性体の混合物 1.23(d, 3H); 1.25-1.38(m, 4H); 1.43-1.58(m, 4H); 1.52(br s, 6H); 2.30(s, 2.4H); 2.32(3.6H); 3.12-3.27(m, 2H); 3.36-3.56(m, 2H); 3.78-7.21(m, 5H); 4.40-4.56(m, 1H); 4.60(br s, 2H); 6.75(br s, 1H); 6.89(s, 0.4H); 6.93(0.6H); 7.06(s, 0.8H) 7.09(s, 1.2):7.13(br s, 1H); 7.29(s, 0.6H); 7.30(s, 0.4H); 7.68(s, 0.6H); 7.69(s, 0.4H); 8.25(br s, 1H); 11.30(br s, 1H)。
MS-ESI:[M+H]+ 629。
出発原料を以下のスキームに従って製造した。
Figure 2007523146
DMF(10ml)中の(3g;6.67ミリモル)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.74ml;10mmol,1.5当量)、(2.14g;8mmol,1.2当量)、および、HATU(3.04g;8mmol,1.2当量)を連続的に0℃で添加した。この混合物を週末中ずっと撹拌した。減圧下でDMFを除去した後、NaHCOの飽和水溶液を添加し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって、80/20の酢酸エチル/石油エーテルで溶出させて精製し、を得た(4.1g)。
収率:88%
H NMR スペクトル(DMSO-d6):1.16(d, 3H); 1.20-1.35(m, 4H); 1.40-1.55(m, 5H); 1.49(s, 6H); 2.26(s, 6H); 2.93-3.34(m, 6H); 3.40(m, 1H); 4.05(s br, 1H); 4.36(s, 1H); 4.50(s br, 1H); 6.74(s, 1H); 6.85(s, 1H); 7.04(s, 2H); 7.17(m, 2H); 7.25(m, 4H); 7.38(m, 4H); 7.83(m, 1H); 11.23(s, 1H)。
MS-ESI:699 [M+H]+
(4.1g;5.87ミリモル)のジクロロメタン(20ml)溶液に、1−シクロエチルクロロホルメート(1.21ml;11.74mmol,2当量)を0℃で添加した。2時間後に、1,8−ジアミノナフタレン(0.93g;5.87mmol,1当量)を添加し、この反応混合物を一晩撹拌した。メタノール(20ml)を添加し、この混合物を還流下で45分間加熱した。溶媒を減圧下で除去した後、NaHCOの飽和水溶液を添加し、ジクロロメタンで4回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させた溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって、極性が徐々に強くなるMeOH/CHCl中のNHの3.5M混合物(5〜10%NH−MeOH)で溶出させて精製し、を得て(1.2g)、これを、さらなる特徴付けをせずに次の工程に用いた。
収率:38%
MS-ESI:533 [M+H]+
実施例1の製造に類似した方法を用いて、以下の化合物を、と対応するアルデヒドとの反応によって製造した:
Figure 2007523146
Figure 2007523146
実施例2
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
(247mg;0.40ミリモル)のメタノール(4ml)溶液に、DDQ(0.90mmol,2.25当量)を室温で添加した。この反応混合物を40℃で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去した後、NaHCOの飽和水溶液を添加し、ジクロロメタンで2回抽出した。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって、極性が徐々に強くなるMeOH/CHCl中のNHの3.5M混合物(2〜6%NH−MeOH)で溶出させて精製し、実施例2をオレンジ色の発泡体として得た(147mg)。
収率:57%
H NMR スペクトル (CDCl3) : 1.20-1.35 (m, 4H); 1.40-1.80 (m, 4H); 1.63 (s, 6H); 1.83 (m, 2H); 1.94 (m, 2H); 2.35 (s, 6H); 2.5-2.7 (m, 10H); 3.06 (s, 3H); 3.11 (m, 2H); 3.47 (m, 4H); 4.10-4.20 (s br, 1H); 4.65-4.75 (s br, 2H); 6.90 (s, 1H); 6.97 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 8.30 (s, 1H)。
MS-ESI:646 [M+H]+
出発原料Eを以下のように製造した:
Figure 2007523146
アセトニトリル(4ml)中のF(0.182g;0.4ミリモル)、N−(ピロリジノカルボニルメチル)ピペラジン(0.095g,0.48ミリモル)、NaI(0.072g;0.48ミリモル)、および、KCO(0.067g;0.48ミリモル)の混合物を、アルゴン雰囲気下で8時間80℃で加熱した。未精製の混合物を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィーによって、MeOH/塩化メチレン中の勾配2〜5%の3.5NのNHで溶出させて精製し、エーテル/ペンタンで粉砕した後に、Eを固体として得た。
収率:42%
1H NMR (CDCl3) : 1.15-1.4 (m, 6H); 1.45-1.75 (m, 6H); 1.59 (s, 6H); 1.8-2 (m, 4H); 2.32 (s, 6H); 2.45-2.75 (m, 6H); 2.9-3 (m, 2H); 3.1 (s, 2H); 3.44-3.5 (m, 4H); 4-4.2 (m, br, 1H); 4.6-4.8 (m, br, 1H); 6.72 (s, 1H); 6.92 (s, 1H); 7.04 (s, 2H); 8.13 (s, 1H)。
MS-ESI:616 [M+H]+
中間体Fを以下のように製造した:
Figure 2007523146
DMF(700ml)中の水素化ナトリウム(44.6g;1.12モル)の懸濁液に、10℃で、5(290g;930ミリモル)のDMF(1l)溶液を5分かけて添加した。得られたオレンジ色の懸濁液を室温に温め、2時間撹拌した。得られた溶液をアセトン/氷槽中で−5℃に冷却し、8(201g;1.02モル)のDMF(1.4l)溶液を1時間かけて添加した。この時間中に、追加のDMF(1l)を添加して、形成された高濃度の沈殿を流動させた。得られた懸濁液を室温に温め、一晩撹拌し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この懸濁液を水(6l)に注入し、ジエチルエーテル(3×2l)で抽出した。有機抽出物を合わせ、約3lに濃縮し、水(4×1.5l)、ブラインの飽和溶液(1l)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、乾燥するまで蒸発させ、遊離塩基を、定量的な収率でオフホワイト色の固体として得た。ジエチルエーテル(1.2l)、および、ヘプタン(600ml)中の遊離塩基(150g;457ミリモル)の撹拌溶液に、0℃で、1,4−ジオキサン(145ml;570ミリモル)中の4.0MのHCl溶液を1時間かけて添加した。得られた粘性の白色の沈殿を、ろ過によって回収し、ジエチルエーテル−ヘプタン(1:1、500ml)の混合物で洗浄し、一定重量まで乾燥させ、21.HCl(160.3g)を白色の固体として得た。
収率:96%
MS-ESI:328 [M+H]+
2−ブタノール(1.3l)中の21(141g;380ミリモル)の撹拌溶液に、22(104g;540ミリモル)、および、塩化亜鉛(106g;770ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を100℃で8時間加熱し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。得られた暗褐色の溶液を、ロータリーエバポレーターで乾燥するまで蒸発させた。得られた暗褐色の残留物をDCM(100ml)に溶解させ、ろ過し、ろ液をフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM、酢酸エチル(9:1)で溶出させて精製し、23を茶色の固体として得た(98g)。
収率:67%
MS-ESI:386 [M+H]+
エタノール(1.8l)中の23(98g;254ミリモル)の撹拌溶液に、1NのNaOH(1.27l,1270ミリモル)を添加した。得られた溶液を60℃で4時間加熱し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この反応混合物を室温に冷却し、エタノールをロータリーエバポレーターで除去した。得られた茶色の溶液を、5℃に冷却し、迅速に撹拌しながら濃HClを滴下して添加し、pHを1に減少させた。得られた沈殿を、ろ過によって回収し、中性のpHになるまで水(3×1l)で洗浄し、真空オーブンで50℃で一定重量まで乾燥させ、24をベージュ色の固体として得た(68.3g)。
収率:75%
MS-ESI:358 [M+H]+
DCM(1l)中の24(35.7g;100ミリモル)、および、27(57g;150ミリモル)の撹拌溶液に、0℃で、DIPEA(70ml;400ミリモル)、および、固体HATU(57g;150ミリモル)を15分かけて添加した。この反応混合物を室温に温め、2時間撹拌し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この反応混合物を、クエン酸の飽和水溶液(350ml)、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(350ml)、および、水(3×350ml)で洗浄した。有機層を、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレーターで乾燥するまで蒸発させた。得られた油性の残留物を酢酸エチルで粉砕し(100ml)、得られた沈殿をろ過によって回収し、真空オーブンで40℃で一定重量まで乾燥させ、28(31.4g)をベージュ色の固体として得た。
収率:69%
MS-ESI:437 [M+H]+
DCM(700ml)中の28(29.7g;68.1ミリモル)の撹拌溶液に、純粋な塩化チオニル(6ml;81.7ミリモル)を0℃で滴下して添加し、この混合物を室温に温め、2時間撹拌し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この反応混合物を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレン、AcOEt(9:1)で溶出させて精製し、29をベージュ色の発泡体として得た。発泡体をジエチルエーテル(100ml)で粉砕し、得られた固体をろ過によって回収し、ジエチルエーテル(2×50ml)で洗浄し、真空オーブンで40℃で一定重量まで乾燥させ、29を白色の固体として得た(26.5g)。
収率:85%
MS-ESI:454 [M+H]+
1H NMR(DMSO-d6) 1.19-1.41(m, 4H); 1.45-1.59(m, 10H); 2.32(s, 6H); 3.14(t, 2H); 3.83(t, 4H); 4.13(br s, 1H); 4.43(br s, 1H); 6.89-6.93(2つのオーバーラップ, 2H); 7.08(s, 2H)。
中間体アミン27を以下のように合成した:
Figure 2007523146
イソプロパノール(3.5l)中のトランス−4−アミノシクロヘキサノール(300g;1.98モル)の撹拌懸濁液に、トリエチルアミン(1,1l;7.92モル)、続いて固体塩化p−トルエンスルホニル(377g;1.98ミリモル)を30分にわたり0℃で添加した。この反応混合物を60℃で2時間加熱し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。得られた懸濁液を室温に冷却し、塩酸トリエチルアミンの沈殿をろ過によって除去した。ろ液をロータリーエバポレーターで乾燥するまで蒸発させ、無色の油状物質を得て、これを酢酸エチル(3l)に溶解させ、0.5NのHCl(800ml)、水(1.5l)で洗浄し、MgSO上で乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、25を白色の結晶質固体として得た(456.5g)。
収率:86%
MS-ESI:270 [M+H]+
THF(2l)中の25(600g;2.23モル)の撹拌溶液に、−10℃で、氷/アセトン槽中で、トリフェニルホスフィン(700g;2.67モル)、続いてTHF(1.5l)中のジ−tert−ブチルアザジカルボキシラート(DTBAD)(564g;2.45モル)を、1.5時間かけて、内部温度を10℃に維持しながら添加した。氷/アセトン槽を取り除き、反応混合物を1.5時間かけて室温に温め、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、残留物を熱いMeOH(2.8l)から結晶化した。得られた結晶質の懸濁液を0℃に冷却し、結晶ろ過によって回収し、冷MeOH(2×200ml)で洗浄し、真空オーブンで一定重量まで乾燥させ、26を白色の結晶質固体として慣例的に得た(378.2g)(約10%(w/w)のトリフェニルホスフィン酸化物が混雑していた)。
収率:68%
MS-ESI:252 [M+H]+
2つの別々のバッチにおいて:THF(3l)中の26(380g;1.51モル)の撹拌溶液に、0℃で、リチウムアルミニウムヒドリド(229.4g;6.04モル)の固体ペレットを、窒素で包囲した中で、2時間かけて添加した。得られた灰色の懸濁液を室温に温め、4日間撹拌し、その後、HPLCにより残存する出発原料がないことが示された。この反応混合物をTHF(1l)で希釈し、0℃に冷却し、固形の硫酸ナトリウム十水和物を、迅速に撹拌しながら2時間かけて添加した。泡立ちが落ち着いたら、得られた懸濁液をろ過し、ろ液をガス状のHClで酸性化し、粘性の白色の沈殿を得て、これを、ろ過によって回収し、THF(2×500ml)で洗浄し、一定重量まで乾燥させ、108を白色の固体として得た(バッチ1:86.8g;43%)(バッチ2:97.3g;49%)。最初のろ過から得られたフィルターケーキを6NのNaOH(400ml)に懸濁し、ろ過した。ろ液をジエチルエーテル(4l)で抽出した。有機層をガス状のHClで酸性化し、粘性の白色の沈殿を得て、これを、ろ過によって回収し、ジエチルエーテルで洗浄し(2×500ml)、真空オーブンで40℃で一定重量まで乾燥させ、27.HClを白色の固体として得た(105.9g)。
収率:72%
H NMR(DMSO-d6) 1.57(m, 4H); 1.86(m, 4H); 4.12(s, 2H); 8.80-9.05(br s, 1H)。
類似した方法を用いて、以下の化合物も製造した:
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{モルホリノカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{4−メトキシピペリジン−1−イルカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
実施例3
2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイルブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
(0.164g,0.3ミリモル)のDMF(1.5ml)溶液に、HATU(0.183g,0.48ミリモル)、および、ジイソプロピルアミン(0.157ml、0.116g、0.9ミリモル)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した後に、アミンH(0.074g;0.9ミリモル)を添加した。一晩撹拌した後に、この混合物を逆相クロマトグラフィーによって、2g/lのHO/(NHCO中の勾配10〜90%のアセトニトリルで溶出させて精製し、蒸発させ、エーテル/ペンタンで粉砕した後に、実施例3を固体として得た。
収率:50%
MS-ESI:646(M+H+)。
H NMR(DMSOd6):0.84(t, 3H), 1.15-1.35(m, 6H), 1.35-1.75(m, 16H), 1.85-2.00(m, 2H), 2.15-2.25(m, 1H), 2.31(s, 6H); 2.8-3.05(m, 4H), 4.00-4.60(m, 3H), 6.8(s, 1H), 6.91(s, 2H), 6.91(d, 2H), 7.09(s, 2H), 7.27(s, 1H), 7.75(m, 1H)。
出発原料Gを以下のスキームに従って製造した。
Figure 2007523146
DMA(45ml)中の29(4.55g;0.01モル)、4−エトキシカルボニルピペリジン(2.36g;0.015モル)、トリエチルアミン(1.53ml;0.011モル)、および、NaI(1.5g;0.01モル)の混合物を、アルゴン雰囲気下で、110℃で4時間加熱した。酢酸エチルで抽出し、蒸発させた後に、この混合物をフラッシュクロマトグラフィーによって、勾配80〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶出させて精製し、92を得た。
収率:62%
1H NMR(CDCl3):1.25(t, 3H); 1.2-1.45(m, 4H); 1.5-1.8(m, 4H); 1.62(s, 6H); 1.7-2(m, 4H); 2.05-2.15(m, 2H); 2.25-2.35(m, 1H); 2.35(s, 6H); 2.64-2.67(m, 2H); 2.93-2.98(m, 4H); 4.13(q, 2H); 4.0-4.2(br m, 1H); 4.6-4.8(br m, 1H); 6.74(s, 1H); 6.94(s, 1H); 7.07(s, 2H); 8.13(s, 1H)。
2NのNaOH(5ml)およびEtOH(100ml)中の92(3.61g;0.627ミリモル)の溶液を、60℃で2時間加熱した。塩化メチレン/メタノール(50/50)で抽出し、蒸発させた後に、残留物をエーテル中で粉砕し、Gを固体として得た。
収率:93%
1H NMR(DMSOd6, AcOH):1.30(m, 4H); 1.40-1.70(m, 4H); 1.53(s, 6H); 1.80-2.00(m, 4H); 2.05(m, 2H); 2.34(s, 6H); 2.65(m, br, 1H); 3.14(m, 2H); 3.27(m, 2H); 3.30-3.60(m, 2H); 4.10(m, br, 1H); 4.50(m, br, 1H); 6.96(m, 2H); 7.09(m, 2H)。
実施例3で説明されたのと類似の手法に従って、以下の化合物を製造した。
Figure 2007523146
Figure 2007523146
Figure 2007523146
実施例4:2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
(0.196g;0.33ミリモル)のDMF(2ml)溶液に、HATU(0.202g;0.53mml)、および、DIEA(0.117ml;0.67ミリモル)を添加した。この混合物を周囲温度で1時間撹拌した;モルホリン(0.059ml;0.67ミリモル)を添加し、さらに2時間撹拌した後に、この混合物を逆相クロマトグラフィーによって、2g/lのHO/(NHCO中の勾配10〜90%のアセトニトリルで溶出させて精製し、蒸発させ、エーテル/ペンタンで粉砕させた後に、実施例4を固体として得た。
収率:20%
1H NMR (CDCl 3 + 酢酸) : 1.21 (s, 6H),1.2-1.45 (m, 4H),1.45-1.65 (m, 2H), 1.64 (s, 6H), 1.60-1.85 (m, 6H), 2.00-2.10 (m, 1H), 2.36 (s, 6H), 2.65-2.85 (m, 2H), 3.22 (s, 4H), 3.6-3.80 (m, 10H), 4.2 (s, 1H), 4.75 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.97(s,1H), 7.02 (s, 2H)。
出発原料を以下のように製造した:
Figure 2007523146
アセトニトリル(12ml)、および、DMF(5ml)中の、(実施例2を参照)(1.93g,4.25ミリモル);(1g;4.25ミリモル)、および、KCOの混合物を90℃で4時間加熱した。酢酸エチルで抽出した後に、有機層を乾燥するまで蒸発させ、を発泡体として得た。
収率:82%
1H NMR (CDCl3) : 1.12 (s, 3H), 1.27 (t, 3H), (1.25-1.8, 13H), 1.62 (s, 6H), 2.00 (m, 2H), 2.6-2.7 (m, 2H), 2.9-3.0 (m, 2H)4.0-4.2 (m, 1H), 4.13 (q, 2H), 4.60-4.85 (m, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.06 (s, 2H), 8.14 (s, 1NH)。
(1.19g;1.93ミリモル)のエタノール(10ml)溶液を、2NのNaOH(2.7ml;2.5.4ミリモル)で80℃で一晩処理した。乾燥するまで蒸発させた後に、残留物をEtAc/HOで溶解させ;水層を酸性化し、塩化メチレンで抽出し、を固体として得た。
収率:39%
1H NMR (CDCl3) : : 1.19 (d,6H), 1.32 (s, 6H), 1.2-2.3 (m, 11H), 2.4 (s, 6H), 2.50-2.65 (m, 2H), 3.00-3.65 (m, 8H), 4.00-4.30 (m, 1H), 4.50-4.85 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 8.32 (1, NH)。
実施例5:2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
Figure 2007523146
実施例5を、実施例4で説明されている手法に類似した手法を用いて製造した。
収率:16%
MS-ESI: 646 (M+H+)。
1H NMR (CDCl 3 + 酢酸) : 1.21 (s, 6H), 1.2-2.00 (m, 14H), 1.63 (s, 6H), 2.00-2.20 (s, 1H),2.36 (s, 6H)2.7-2.95 (m, 2H), 3.22 (s, 4H)3.5-3.9 (m, 6H)4.2 (s, 1H), 4.5 (s, 1H), 4.75 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.01 (s, 2H)。
治療用途
式(I)で示される化合物は、患者(例えば男性および/または女性)においてゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)活性を拮抗させる医薬品として提供される。この目的を達成するために、式(I)で示される化合物は、医薬製剤(製薬上許容できる希釈剤またはキャリアー(例えば水)を含んでいてもよい)の一成分として提供することができる。その製剤としては、錠剤、カプセル、顆粒、粉末、シロップ、乳濁液(例えば脂質の乳濁液)、坐剤、軟膏、クリーム、ドロップ、懸濁液(例えば水性または油性懸濁液)、または、溶液(例えば水溶液または油性溶液)の形態が可能である。必要に応じて、製剤は、独立して、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝液、ラクトース、シアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、スクロース、コーンスターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落花生油、オリーブ油、カカオバター、および、エチレングリコールから選択される1またはそれ以上の追加の物質を含んでいてもよい。
本化合物は、好ましくは、患者に経口投与されるが、非経口投与または直腸内投与のようなその他の投与経路も可能である。静脈内、皮下または筋肉内投与について、本化合物の0.1mgkg−1〜30mgkg−1(好ましくは、5mgkg−1〜20mgkg−1)の1日用量を、患者に投与してもよく、本化合物は、1日あたり1〜4回投与される。静脈内、皮下および筋肉内投与は、ボーラス注射によって投与されてもよい。あるいは、静脈内投与は、長期にわたり連続的な輸液で投与されてもよい。あるいは、を患者に投与してもよい毎日の経口投与は、毎日の非経口投与にほぼ匹敵し、本組成物は、1日あたり1〜4回投与される。適切な医薬製剤は、例えば、本発明の化合物を10mg〜1g(好ましくは100mg〜1g)含む錠剤またはカプセルとして、1回投与量での経口投与に適した製剤である。
配合を補助するために、緩衝液、製薬上許容できる共溶媒(例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、または、EtOH)、または、錯化剤(例えばヒドロキシ−プロピルβ シクロデキストリン)を用いてもよい。
本発明の一形態は、患者の下垂体によるLHおよび/またはFSHの分泌を減少させるための本発明に係る化合物の使用に関する。この形態において、上記減少は、LHおよびFSHの生合成の減少、および/または、下垂体によるLHおよびFSH放出減少によって達成され得る。従って、本発明に係る化合物は、患者における性ホルモンに関連する状態を治療的に処置および/または予防するために用いることができる。ここで、「〜を予防する」は、患者における症状を発症させる危険を減少させることを意味する。ここで、「〜を治療する」は、患者における症状を根絶する、または、その重症度を減少させること意味する。性ホルモンに関連する状態の例は、性ホルモン依存性の癌、良性の前立腺肥大、子宮筋腫、子宮内膜症、多嚢胞卵巣、子宮類線維腫、前立腺肥大、子宮筋腫、多毛症、および、早発思春期である。性ホルモン依存性の癌の例は、前立腺癌、子宮癌、乳癌、および、下垂体性腺刺激ホルモン産生細胞の腺腫である。
本発明の化合物は、性ホルモンに関連する状態を治療/予防するのに用いられるその他の薬物および治療と組み合わせて用いてもよい。
固定した用量として製剤化される場合、このような組み合わせ製品は、本発明の化合物を本明細書に記載された用量の範囲内で、および、その他の製薬的に活性な物質をその認可された用量の範囲内で用いる。組み合わせの製剤が不適切な場合、連続的な使用が考慮される。
臨床腫瘍学の分野において、このような組み合わせの例としては、以下のカテゴリーの治療剤との組み合わせが挙げられる:
(i)抗血管新生剤(例えばリノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、アンギオスタチン、エンドスタチン、ラゾキシン(razoxin)、サリドマイド)、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)受容体チロシンキナーゼ阻害剤(RTKI)(例えば、国際特許出願公報番号WO−97/22596、WO−97/30035、WO−97/32856、および、WO−98/13354に記載のものであり、これらの文書の開示は、この参照により開示に含まれる);
ii)細胞増殖抑制性剤、例えば抗エストロゲン(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)、エキセメスタン)、抗プロゲストーゲン、抗アンドロゲン(例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン)、テストステロン5α−ジヒドロレダクターゼ阻害剤(例えばフィナステリド)、抗浸潤剤(例えば、マリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤、および、ウロキナーゼプラスミノゲン活性化因子受容体機能の阻害剤)、および、成長因子機能の阻害剤(このような成長因子としては、例えば、上皮成長因子(EGF)、血小板由来成長因子、および、肝細胞成長因子が挙げられ、このような阻害剤としては、成長因子抗体、成長因子受容体抗体、チロシンキナーゼ阻害剤、および、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤が挙げられる);
iii)生体応答調整物質(例えばインターフェロン);
iv)抗体(例えばエドレドロマブ(edrecolomab));および、
v)抗血管増殖薬/抗腫瘍薬、および、臨床腫瘍学で用いられるようなそれらの組み合わせ、例えば抗代謝産物(例えば、メトトレキセートのような抗葉酸剤、5−フルオロウラシル、プリンおよびアデノシン類似体のようなフルオロピリミジン、シトシンアラビノシド);抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、および、イダルビシンのようなアントラサイクリン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、ミトラマイシン);白金誘導体(例えばシスプラチン、カルボプラチン);アルキル化剤(例えばナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イフォスファミド、ニトロソウレア類、チオテパ);細胞分裂抑制薬(例えば、ビンクリスチンのようなビンカアルカロイド、および、タキソール、タキソテールのようなタキソイド);酵素(例えばアスパラギナーゼ);チミジル酸生成酵素阻害剤(例えばラルチトレキセド);トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド、および、テニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン、イリノテカン)。
また、本発明の化合物は、外科手術または放射線治療と組み合わせて用いてもよい。
分析
本発明に係る化合物の、GnRHのアンタゴニストとして作用する能力は、以下のインビトロ分析を用いて決定することができる。
ラット下垂体のGnRH受容体を用いた結合分析
分析は以下のように行われた:
1.ラット下垂体組織から調製された未精製の細胞質膜を、ウシ血清アルブミン(0.1%)、[I−125]D−t−Bu−Ser6−Pro9−エチルアミド−GnRH、および、試験化合物を含むトリスHCl緩衝液(pH.7.5,50mM)中でインキュベートする。インキュベートは、4℃、90分間で2時間までである。
2.迅速にろ過し、繰り返してガラスファイバー フィルターを通過させて洗浄する。
3.ガンマカウンターを用いて膜に結合した放射性リガンドの放射活性を決定する。
このデータから、試験化合物のIC50を、GnRH 受容体に結合する放射性リガンドを50%阻害するのに必要な本化合物の濃度として決定することができる。本発明に係る化合物は、1nM〜5μMの濃度で活性を有する。
ヒトGnRH受容体を用いた結合分析
GnRH受容体の源は、ヒトGnRH受容体を発現するCHO細胞から調製された未精製の膜である。本発明に係る化合物の結合活性は、IC50([125I]ブセレリンのGnRH受容体への特異的な結合を50%阻害するのに必要な本化合物の濃度)として決定することができる。ここでは、上記受容体の放射標識されたリガンドとして[125I]ブセレリン(ペプチドGnRH類似体)を用いた。
LH放出の阻害を決定するための分析
LH放出分析を用いて、化合物のアンタゴニスト活性を示すことができる(GnRHで誘導されたLH放出の減少によって示される)。
下垂体の調製
ラットから得られた下垂体を以下のように調製した。適切なラットは、一定温度(例えば25℃)で12時間の明所/12時間の暗所のサイクルで維持されたウィスター雄ラット(150〜200g)である。これらのラットを断頭によって殺し、その後、下垂体をハンクス平衡塩類溶液(HBSS)を含む試験管に無菌的に採取した。これらの下垂体をさらに以下のようにして加工した:
1.250×gで5分間遠心分離した;
2.HBSS溶液を吸引した;
3.下垂体をペトリ皿に移し、その後、メスで細かく刻んだ;
4.0.2%コラゲナーゼ、および、0.2%ヒアルロニダーゼを含むHBSSの10mlアリコートで細かく刻んだ組織を3回連続して懸濁することによって、細かく刻んだ組織を遠心管に移した;
5.この組織懸濁液を、試験管を水浴で37℃に維持しながら穏やかに撹拌することによって細胞を分散させた;
6.ピペットを用いて20〜30回吸引し、未消化の下垂体分画を3〜5分間静置いた;
7.懸濁した細胞を吸引し、続いて1200×gで5分間遠心分離した;
8.再度、細胞を、0.37%NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸、1%グルタミン、および、0.1%ゲンタマイシンを含むDMEM培地に懸濁した;
9.未消化の下垂体分画を、コラゲナーゼ、および、ヒアルロニダーゼの30mlアリコートで3回処理した;
10.細胞懸濁液をプールし、3×10細胞/mlの濃度に希釈した;
11.この懸濁液1.0mlを24ウェルのトレイそれぞれに置き、これらの細胞を、加湿した5%CO/95%の空気雰囲気中で、37℃で3〜4日間維持した。
化合物の試験
試験化合物をDMSOに溶解させ、インキュベート培地中の最終濃度を0.5%にした。
分析の1.5時間前に、細胞を、0.37%NaHCO、10%ウマ血清、2.5%ウシ胎児血清、1%非必須アミノ酸(100×)、1%グルタミン(100×)、1%ペニシリン/ストレプトマイシン(それぞれ1mlあたり10,000ユニット)、および、25mMのHEPESを含むDMEM(pH7.4)で3回洗浄した。分析の直前に、細胞をこの培地で2回洗浄した。
これに続いて、試験化合物と2nM GnRHを含む新しい培地1mlを2つのウェルに添加した。その他の試験化合物について(2種以上の化合物を試験することが望ましい場合)、これらを他のそれぞれ二連のウェルに添加した。次に、インキュベートを37℃で3時間行なった。
インキュベート後、培地をウェルから除去し、培地を2000×gで15分間遠心分離して全ての細胞物質を除去することによって、それぞれのウェルを分析した。上清を除去し、二重抗体の放射免疫分析を用いてLH含量を分析した。適切なコントロール(試験化合物なし)との比較を用いて、試験化合物がLH放出を減少させるかどうかを決定した。本発明に係る化合物は、1nM〜5μMの濃度で活性を有する。

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2007523146
    で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
    [式中:
    は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、C1〜4アルキル、ニトロ、シアノ、フルオロ、および、C1〜4アルコキシから選択され;
    は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、場合により置換された一環式または二環式の芳香環であり、ここで、この任意の置換基は、独立して、シアノ、RN−、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロ、ハロC1〜6アルキル、または、ハロC1〜6アルコキシから選択される1、2または3個の置換基であり、ここで、R、および、Rは、独立して、水素、C1〜6アルキル、または、アリールから選択され;
    は、式(IIa)〜式(IId):
    Figure 2007523146
    からなる群より選択され、
    は、水素、C1〜4アルキル、または、ハロから選択され;
    は、式III−a;III−b;III−c;III−d;III−e;III−f、III−g、III−h、III−i、または、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、または、III−p:
    Figure 2007523146
    [式中:
    hetは、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む場合により置換された3〜8員環の複素環を示し、ここで、この任意の置換基は、R12およびR13から選択される1〜2個の基から選択される]
    からなる群より選択され、;
    14およびR15は、以下から選択される:
    (i)R14は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル;場合により置換されたアリール;−R−Ar[式中、RはC1〜8アルキレンを示し、Arは場合により置換されたアリールを示す];および、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)から選択され;および、R15は、水素;場合により置換されたC1〜8アルキル、および、場合により置換されたアリールから選択され;
    (ii)Rが式III−a、III−b、III−i、III−l、または、III−mで示される基を示す場合、基NR14(−R15)はさらに、場合により置換された3〜8員環の複素環(独立してO、NおよびSから選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を場合により含む)を示し;または、
    (iii)Rが、構造III−eを示す場合、
    Figure 2007523146
    は、場合により置換された3〜8員環の複素環(場合により、独立してO、NおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む)を示し;
    20およびR20aは、独立して、水素、フルオロ、または、場合により置換されたC1〜8アルキルから選択され、または、R20およびR20aは、それらが結合している炭素原子と共に、場合により置換された3〜7員環のシクロアルキル環を形成し;
    およびR6aは、独立して、水素、フルオロ、場合により置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、3〜7個の原子からなる炭素環を形成するか、または、RおよびR6aは、それらが結合している炭素原子と共に、カルボニル基を形成し;
    または、Aが直接結合ではない場合、基:
    Figure 2007523146
    は、3〜7個の炭素原子からなる炭素環、または、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
    または、基:
    Figure 2007523146
    は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
    は、水素、または、C1〜6アルキルから選択され;
    は、以下から選択される:
    (i)水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ハロC1〜6アルキル、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、シアノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、C1〜6アルキル−S(O)−、−O−R、−NR、−C(O)−R、−C(O)O−R、−CONR、NH−C(O)−R、または、−S(O)NR
    ここで、R、および、Rは、独立して、水素、および、ヒドロキシ、アミノ、−C1〜4アルキルアミノ、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノ、HO−C2〜4アルキル−NH−、または、HO−C2〜4アルキル−N(C1〜4アルキル)−で場合により置換されたC1〜6アルキル(例えば、C1〜4アルキル)から選択され;
    (ii)ニトロ[Bが式(IV)で示される基であり、XがCHであり、pが0の場合];
    (iii)カルボシクリル(例えば、C3〜7シクロアルキル、または、アリール)、または、アリールC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合によりR12またはR13で置換されている;
    (iv)ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、これらはそれぞれ、場合により独立してR12またはR13から選択される最大4個の置換基で置換されており、さらにここで、ヘテロシクリル基中のあらゆる窒素原子は、化学的に可能な場合、必要に応じてそれらの酸化された(N→O、N−OH)状態である;
    12は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、オキソ、シアノ、シアノC1〜6アルキル、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルコキシC1〜4アルキル、C1〜6アルコキシカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルC0〜4アルキル、C1〜6アルカノイルオキシC0〜4アルキル、C2〜6アルケニル、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシ、アリール、アリールC1〜6アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1〜6アルキル、アミノC0〜4アルキル、−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノC0〜4アルキル、カルバモイル、−C1〜4アルキルカルバモイルC0〜2アルキル、N,N−ジ−C1〜4アルキルアミノカルバモイルC0〜2アルキル、アミノカルボニルC0〜4アルキル、−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、N,N−C1〜6アルキルアミノカルボニルC0〜4アルキル、C1〜6アルキル−S(O)−アミノC0〜4アルキル−、アリール−S(O)−アミノC0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−S(O)−アミノC0〜2アルキル−;C1〜6アルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、アリールアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルカノイルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−;アリールカルボニルアミノ−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜6アルキル−S(O)−C0〜2アルキル−、アリール−S(O)−C0〜2アルキル−、C1〜3ペルフルオロアルキル−、C1〜3ペルフルオロアルコキシC0〜2アルキル;R9’OC(O)(CH−、R9”10”N(CH−、R9’10’NC(O)(CH−、R10NC(O)N(R)(CH−、ROC(O)N(R)(CH−、または、ハロから選択され、ここで、wは、0〜4の整数である、および、RおよびR10は、独立して、水素、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R’およびR10’は、独立して、C1〜4アルキルスルホニル、および、C3〜7カルボシクリルから選択され、R”およびR10”は、C3〜7カルボシクリルである;ここで、R12中のアミノまたはアリール基は、場合によりC1〜4アルキルで置換されている;
    13は、−C(O)−R16である;
    16は、アミノ酸誘導体、または、アミノ酸誘導体のアミドから選択され;
    17は、水素、または、C1〜4アルキルである;
    Aは、以下から選択される:
    (i)直接結合;
    (ii)場合により置換されたC1〜5アルキレン、ここで、この任意の置換基は、独立して、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、アリール、アリールC1〜6アルキル、カルボニル、または、カルボニルメチルから選択され;
    (iii)3〜7個の原子からなる炭素環式環;
    (iv)カルボニル基、または、−C(O)−C(R)−(ここで、Rは、それぞれ独立して、水素、および、C1〜2アルキルから選択される);
    または、Rが式(IIa)または(IIb)で示される基の場合、基:
    Figure 2007523146
    は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
    または、Rが、式(IIa)、(IIb)、(IIc)または(IId)で示される基の場合、基:
    Figure 2007523146
    は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
    Bは、以下から選択される:
    (i)直接結合;
    (ii)式(IV):
    Figure 2007523146
    で示される基、式中:
    Xは、NまたはCHから選択され、
    ここで、位置(a)で、式(IV)は、窒素原子に結合しており、(CH)p基は、Rに結合しており、さらにここで、R11は、水素、場合により置換されたC1〜6アルキル、または、N(R2324)から選択され、
    ここで、R23およびR24は、独立して、水素、ヒドロキシ、場合により置換されたC1〜6アルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアリールC1〜6アルキル、場合により置換された3〜7個の原子からなる炭素環式環、場合により置換されたヘテロシクリル、場合により置換されたヘテロシクリルC1〜6アルキルから選択されるか、または、R23およびR24は、一緒になって、場合により置換された3〜9個の原子からなる環を形成することができ、ここで、場合により置換された基R23、R24、および、C1〜6アルキル基R11のいずれに関する任意の置換基は、R12、および、
    Figure 2007523146
    [式中、KおよびRは、ここで定義した通りである]
    から選択される;
    (iii)場合により置換されたC1〜6アルキレン、場合により置換されたC3〜7シクロアルキル、場合により置換されたC3〜6アルケニレン、場合により置換されたC3〜6アルキニル、(C1〜5アルキル)aa−S(O)−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−O−(C1〜5アルキル)bb−、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)−(C1〜5アルキル)bb−、または、(C1〜5アルキル)aa−N(R14a)−(C1〜5アルキル)bb、または、−(C1〜5アルキル)aa−C(O)NR14a−(C1〜5アルキル)bb−から独立して選択される基、ここで、R14aは、上記で定義された基R14であるか、または、R14a、および、(C1〜5アルキル)aaまたは(C1〜5アルキル)bb鎖は、連結して複素環を形成することができ、ここで、aaおよびbbは、独立して、0または1であり、(C1〜5アルキル)aa、および、(C1〜5アルキル)bbの連結された長さは、Cアルキル未満であるか、または、それに等しく、さらにここで、この任意の置換基は、独立して、R12から選択され;
    または、基−B−Rは、式(V):
    Figure 2007523146
    で示される基を示し;
    または、基:
    Figure 2007523146
    は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
    または、基;
    Figure 2007523146
    は、3〜7個の炭素原子、および、1個またはそれ以上のヘテロ原子を含む複素環を形成し;
    Jは、式:−(CH−L−(CH−または−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、上記アルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されており、
    または、基:
    Figure 2007523146
    は、一緒になって、4〜7個の炭素原子を含む場合により置換された複素環を形成する、ここで、この任意の置換基は、独立してR12およびR13から選択される1または2個の置換基から選択され;
    Kは、直接結合、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルである;
    Lは、場合により置換されたアリール、または、場合により置換されたヘテロシクリルから選択され;
    nは、0〜2の整数である;
    pは、0〜4の整数である;
    s、s1およびs2は、独立して、0〜4の整数から選択され、および、
    s1+s2は、4未満であるか、または4に等しい;
    ただし、上記化合物は、以下の基を少なくとも1つ含まなければならない:
    (i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
    (ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択され、および/または、
    (iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
    (iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
    (v)Rは、置換されたC3〜7シクロアルキル、置換されたアリール、または、置換されたアリールC1〜6アルキルから選択され、ここで、置換基は、基R13である;または、Rは、ヘテロシクリル、または、ヘテロシクリルC1〜6アルキルであり、これらはそれぞれ、基R13でで置換されており、場合により、独立してR12またはR13から選択される最大3個のさらなる置換基で置換されている;および、/または、
    (vi)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21およびR22はいずれも、C1〜4アルキルである;または、
    (vii)−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中のR21またはR22の少なくとも一方は、場合により基ZR30で置換されているC1〜4アルキルである]。
  2. 前記化合物が、請求項1で定義された式(I)で示される化合物であるが、以下の基を少なくとも1つ含むという条件付きである、請求項1に記載の化合物:
    (i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基である、および/または、
    (ii)Rは、水素、または、場合により置換されたC1〜6アルキルから選択される、および/または、
    (iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択される、および/または、
    (iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基である、および/または、
    (vi)−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されている;および、/または、
    (vii)−(CHs1−または−(CHs2−部分は、場合により−S(O)30で置換された分岐状C1〜4アルキルである。
  3. 式(I)で示される化合物が以下の基を少なくとも1つ含む、請求項2に記載の化合物:
    (i)Rは、式(IIc)または(IId)で示される基であり、式中、Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、および/または、
    (iii)少なくとも1つの基RまたはR6aは、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、および、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択され、および/または、
    (iv)Rは、式III−k、III−l、III−o、または、III−pで示される基であり、および/または、
    (vi)−(CHs1−または−(CHs2−中のCH基は、C1〜4アルキルで二置換されている;および、/または、
    (vii)−(CHs1−または−(CHs2−部分は、場合により−S(O)30で置換された分岐状C1〜4アルキルである。
  4. 式(Id’):
    Figure 2007523146
    で示される、請求項1に記載の化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
    [式中:
    は、式(IIc)または式(IId)からなる群より選択される:
    Figure 2007523146
    Jは、式:−(CH−C(O)−(CH−L−(CH−で示される基であり、ここで、sが0より大きい場合、上記アルキレン基は、場合によりR12から選択される1〜2個の基で置換されている、
    および、A、K、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、上記で式(I)で示される化合物について定義された通りである]。
  5. Lはアゼチジニルであり、それぞれの基は0である、請求項4に記載の化合物。
  6. 式(I)において、RまたはR6aの少なくとも一方は、C1〜6アルコキシ、−C1〜6アルキルアミノ、または、N,N−ジC1〜6アルキルアミノから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 前記RまたはR6aのいずれか一方は、C1〜6アルコキシである、請求項6に記載の化合物。
  8. 式(Ie):
    Figure 2007523146
    で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
    [式中:
    は、式(IIc)または式(IId):
    Figure 2007523146
    からなる群より選択され、式中、
    Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、請求項1で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、少なくとも1つの基R21またはR22は、基ZR30で置換されたC1〜4アルキルであり;
    および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、請求項1で定義された通りである]。
  9. 式(If):
    Figure 2007523146
    で示される化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグ
    [式中:
    は、式(IIc)または式(IId):
    Figure 2007523146
    からなる群より選択され、式中、
    Kは、−(CR2122s1−、−(CR2122s1−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OC(O)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−C(O)O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−N(R17)C(O)O−(CR2122s2、−(CR2122s1−OC(O)N(R17)−(CR2122s2−、−(CR2122s1−OS(O)−(CR2122s2、または、−(CR2122s1−S(O)−O−(CR2122s2−、−(CR2122s1−S(O)N(R17)−(CR2122s2−または、−(CR2122s1−N(R17)S(O)−(CR2122s2−から選択され;ここで、R17、n、s1およびs2は、請求項1で定義された通りであり、R21およびR22基は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、または、場合により置換されたC1〜4アルキルから選択され、ここで、この任意の置換基は、基ZR30であり、ここで、Zは、酸素、または、基S(O)であり、ここで、nは、上述の通りであり、R30は、水素、または、C1〜4アルキルであるが、ただし、同じ−(CR2122s1−または−(CR2122s2−中の基R21およびR22はいずれも、C1〜4アルキル基であり;
    および、A、J、L、R、R、R、R、R、R6a、R、および、R12は、請求項1で定義された通りである]。
  10. 以下から選択される化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物:
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−シアノベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ニトロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{ピロリジン−1−イルカルボニルメチル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{モルホリノカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1−メトキシ−2−(4−{4−メトキシピペリジン−1−イルカルボニル}−ピペラジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチルチオ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2−メチルチオ−エチルプロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{モルホリノカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピリダ−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ベンゾジオキソール−5−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−ヒドロキシベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{ピロール−2イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{4−フルオロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{3−クロロベンジル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チエン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{フラン−3−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{シクロヘキシルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[1S−メチル−2−(1−{チアゾール−2−イルメチル}−アゼチジン−3−イルカルボニルアミノ)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−エチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−2ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−ヒドロキシ−プロピルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;および、
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{3−ヒドロキシピロリジン−1−イルカルボニル−1,1−ジメチルメチレン}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−b]ピロール。
  11. 以下から選択される化合物:
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−N−メチルカルバモイル−3−メチル−ブチルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−ブタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−−プロパ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール;および、
    2−(1,1−ジメチル−2−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イルエチル)−4−[2−(4−{1−カルバモイル−−エタ−1−イルアミノカルボニル}−ピペリジン−1−イル)エチル]−5−(3,5−ジメチルフェニル)−6H−チエノ[2,3−B]ピロール。
  12. 請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、以下の(a)〜(g)から選択される工程を含み:
    (a)式XXXII:
    Figure 2007523146
    で示される化合物と、式H−R’で示される化合物とを反応させる工程、ここで、Xは、
    Figure 2007523146
    から選択され;Lは、置換可能な基であり;および、
    H−R3’は、
    Figure 2007523146
    から選択され;
    式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
    (b)式XXXIII:
    Figure 2007523146
    で示される化合物と、式L−R3”で示される化合物とを反応させる工程、ここで、Xは、
    Figure 2007523146
    から選択され;Lは、置換可能な基であり、Rは、Rの前記定義から選択され、および、
    −R3”は、
    Figure 2007523146
    から選択され、
    式中、R、R、R、R、R、R、B、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
    (c)Rが複素環の一部または水素ではない式(I)の化合物の場合、Rが水素である式(I)の化合物と、式L−R7aで示される基とを反応させる工程、
    ここで、R7aは上記でRについて定義された通り(ただし水素を除く)であり、Lは置換可能な基である;
    (d)Rが式(IIc)または(IId)で示される基であり、さらに、
    基:
    Figure 2007523146
    が、一緒になって、場合により置換された、4〜7個の炭素原子を含む窒素含有複素環を形成する式(I)の化合物の場合、式XXXIVaまたはXXXIVbで示される化合物と、式L−K−Rで示される化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基:
    Figure 2007523146
    であり、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
    (e)Rが式(IIc)または(IId)で示される基である式(I)の化合物の場合、式XXXVaまたはXXXVb:
    Figure 2007523146
    で示される化合物と、式L−K”−Rで示される化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基であり、さらにここで、基K’およびK”は、共に反応するとKを形成する基を含み、式中、R、R、R、R、R、R、J、K、A、RおよびR6aは、上記で定義された通りである;
    (f)式XXXVI:
    Figure 2007523146
    で示される化合物と、式L−Rで示される求電子性化合物とを反応させる工程、ここで、Lは、置換可能な基であり、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
    (g)式XXXVII:
    Figure 2007523146
    で示される化合物と、式L10−Rで示される化合物とを反応させる工程、
    ここで、Lが脱離基でありL10が活性化基であるか、または、Lが活性化基でありL10が脱離基であり、式中、R、R、R、RおよびRは、上記で定義された通りである;
    その後必要に応じて、1またはそれ以上の以下の工程:
    i)式(I)で示される化合物を、式(I)で示されるその他の化合物に変換する工程;
    ii)あらゆる保護基Sを除去する工程;または、
    iii)塩、プロドラッグまたは溶媒化合物を形成する工程、
    を行うことを含む、上記方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物、および、製薬上許容できる希釈剤またはキャリアーを含む医薬製剤。
  14. 患者に、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、プロドラッグもしくは溶媒化合物を投与することを含む、患者におけるゴナドトロピン放出ホルモン活性を拮抗させる方法。
  15. 医薬品として使用するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. (a)ゴナドトロピン放出ホルモン活性の拮抗;
    (b)患者の下垂体による黄体形成ホルモンの分泌を減少させるための、患者への投与;および、
    (c)患者における性ホルモンに関連する状態を治療的に処置および/または予防するための、患者への投与、
    のための医薬品の製造における、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、または、それらの塩、溶媒化合物もしくはプロドラッグの使用。
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