JP2006353074A - パルスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 発生推力を妨げる要因とならない補極歯を備えたパルスモータを実現する。
【解決手段】 複数の鉄芯歯を有する第1鉄芯と第2鉄芯とが、空隙を介して対向配置されたパルスモータにおいて、
前記鉄芯歯と鉄芯歯の間に補極歯を形成し、前記鉄芯歯と前記補極歯の歯先間に段差を形成せしめたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の鉄芯歯を有する第1鉄芯と第2鉄芯とが、空隙を介して対向配置されたパルスモータに関する。
図7(A)及び(B)は、歯先磁石を持たない従来のパルスモータの構成例を示す正断面図であり、(A)は起磁力が小の場合、(B)は起磁力が大の場合の磁束経路を示している。図8は側断面図である。1a,1bは一対の第1鉄芯であり、バイアス永久磁石2を挟んで平行に配置されている。
3は励磁コイルであり、バイアス永久磁石2が中心部に位置するように第1鉄芯1a,1bの周りに巻回されている。4は第2鉄芯であり、適当な空隙Gを介して第1鉄芯1a,1bと対向配置されている。
励磁コイル3に図示方向のドライブ電流Iが与えられて発生するコイル磁束をφc、バイアス永久磁石2の極性が図示の極性でその磁束をφmとするとき、第1鉄芯1a,1bと第2鉄芯4を回る主磁束φは、第1鉄芯1a側では両者が加算され、第1鉄芯1b側では減算されるので、
主磁束φ=バイアス永久磁石磁束φm±コイル磁束φc
で表される。
図9は、第1鉄芯、第2鉄芯の起磁力nI(nはコイルの巻回数、Iはドライブ電流)と磁束密度Bの関係を示す特性図であり、飽和特性を有している。バイアス永久磁石2は、起磁力nIに適当なバイアスを与え、磁束密度の変化が直線領域となるP点に動作点をシフトさせる。
C1は、適当なピッチで第1鉄芯1a,1bにおける第2鉄芯4との対向部に形成された鉄芯歯である。C3は、第2鉄芯4における第1鉄芯1との対向部に形成された鉄芯歯であり、第1鉄芯1側の鉄芯歯C1と同一ピッチを有している。
このような構成において、励磁コイル3へのドライブ電流Iが小さく、起磁力が小の場合の磁束経路を図7(A)により第1鉄芯1a側で説明すれば、主磁束φ(φc+φm)は、鉄芯歯C1を経由し、空隙を介して対向すると共に鉄芯歯C1と所定ピッチにシフトした第2鉄芯側の鉄芯歯C3を通過する経路をとる。φr1は、鉄芯歯C1と鉄芯歯C3間で発生する主磁束φの漏れ磁束である。
図10は、特許文献1に開示されている歯先磁石を有する従来のパルスモータの構成例を示す正断面図である。図9(A)は起磁力が小の場合、(B)は起磁力が大の場合の磁束経路を示し、図7、図8と同一要素については同一符号を付し説明を省く。図11は、図10(B)の要部拡大図である。
C2は、鉄芯歯C1と隣り合う鉄芯歯C1の中間部に形成された補極歯であり、鉄芯歯C1と同じ高さを有している。5は歯先磁石であり、補極歯C2と隣り合う鉄芯歯C1との間に対の形で埋め込まれている。これら歯先磁石5は、鉄芯歯C1の配列方向、即ち磁束φの方向に対し直交する方向に着磁され、かつ配列順に従って交互に逆方向に着磁されている。
これら歯先磁石5は、鉄芯歯C1と補極歯C2と同一の高さに設計され、鉄芯歯C1,補極歯C2,歯先磁石5は、第2鉄芯4に対してフラットな対向面を形成している。歯先磁石の機能については、特許文献1に開示されているので、説明を省く。
このような構成において、励磁コイル3へのドライブ電流Iが小さく、起磁力が小の場合の磁束経路を図10(A)により第1鉄芯1a側で説明すれば、主磁束φ(φc+φm)は、補極歯C2よりこれを挟む一対の歯先磁石5を通り、補極歯C2と対向する鉄芯歯C1を経由し、空隙を介して対向する第2鉄芯4側の鉄芯歯C3を通過する経路をとる。
φr1は、第1鉄芯1側の歯C1と第2鉄芯4側の鉄芯歯C3間で発生する主磁束φの漏れ磁束である。φsは歯先磁石磁束を示し、補極歯C2の高さが鉄芯歯C1と同一であるため、空隙を介して対向する第2鉄芯側の鉄芯歯C3を経由する。φqは歯先磁石漏れ磁束を示し、同じく補極歯C2の高さが鉄芯歯C1と同一であるため、空隙を介して補極歯C2と対向する鉄芯歯C1間を経由する。
第1鉄芯又は第2鉄芯の、鉄芯歯と鉄芯歯の間に形成された補極歯と、前記鉄芯歯との間に埋め込まれた歯先磁石を有するパルスモータに関連する先行技術文献としては、特許文献1がある。
特開平6−225511号公報
歯先磁石を持たない従来のパルスモータの構成を示す図7において、励磁コイル3へのドライブ電流Iが大きく、起磁力が大の場合の磁束経路を、図7(B)により第1鉄芯1a側で説明する。
主磁束φ(φc+φm)のメインは、図7(A)と同じく、鉄芯歯C1を経由し、空隙を介して対向すると共に鉄芯歯C1と所定ピッチにシフトした第2鉄芯4側の鉄芯歯C3を通過する経路をとる。
鉄芯歯C1と鉄芯歯C3間で発生する主磁束φの漏れ磁束φr1に加えて、鉄芯歯C1と鉄芯歯C1間の凹部と鉄芯歯C3との間及び前記凹部と第2鉄芯4の鉄芯歯C3と鉄芯歯C3間の凹部との間に、漏れ磁束φr2が新たに発生する。
補極歯及び歯先磁石を有する従来のパルスモータの構成を示す図10において、励磁コイル3へのドライブ電流Iが大きく、起磁力が大の場合の磁束経路を図11により第1鉄芯1a側で説明する。
主磁束φ(φc+φm)のメインは、図9(A)と同じく、補極歯C2よりこれを挟む歯先磁石5を通り、補極歯C2と対向する鉄芯歯C1を経由し、空隙を介して対向すると共に、鉄芯歯C1と所定ピッチにシフトした第2鉄芯4側の鉄芯歯C3を通過する経路をとる。
図11で、メインの主磁束経路に加えて、歯先磁石5を経由しないで、鉄芯歯C1から鉄芯歯C3を経由する磁束及び補極歯C2から鉄芯歯C3を経由する主磁束φが新たに発生する。これに伴ない、補極歯C2から鉄芯歯C3を経由する主磁束φに対する漏れ磁束φr2が新たに発生する。
第1鉄芯1と第2鉄芯4との間に発生する相対的な発生推力Fは、第1鉄芯1側の鉄芯歯C1と第2鉄芯4側の鉄芯歯C3を通る主磁束φによる吸引力と主磁束の時間変化量
dφ/dtに依存する。従来構成では、推力向上要求に対して次のような問題点がある。
(1)図7(B)において、鉄芯歯C1から鉄芯歯C3を経由する主磁束及び漏れ磁束φr1は、推力に寄与するので問題ない。しかしながら、鉄芯歯C1と鉄芯歯C1間の凹部と鉄芯歯C3との間、及び前記凹部と第2鉄芯4の鉄芯歯C3と鉄芯歯C3間の凹部との間に新たに漏れ磁束φr2が発生する。漏れ磁束φr2の発生により主磁束の量が減少する。ドライブ電流Iの増加に伴ない、これらの漏れ磁束は、発生推力の向上を妨げる要因となる。
(2)図11において、鉄芯歯C1及び補極歯C2から鉄芯歯C3を経由する主磁束及び漏れ磁束φr1は、推力に寄与するので問題ない。しかしながら、補極歯C2から鉄芯歯C3を経由する漏れ磁束φr2は、推力発生のメカニズムに逆方向に作用する。従って、ドライブ電流Iの増加に伴ない増加するこれらの磁束は、発生推力の向上を妨げる要因となる。
(3)更に、図11において、主磁束φのメインは、補極歯C2の高さと鉄芯歯C1の高さが同一のために、補極歯C2から歯先磁石5を経由している。このような経路では、主磁束φが歯先磁石5の磁化に逆らって歯先磁石5内を通過するため、図7の従来構成より大きな起磁力を必要とする。従って、低起磁力では推力向上効果が得られない。
更に、鉄芯歯C3から補極歯C2に流れる歯先磁石磁束φsの吸引力は、鉄芯歯C1から鉄芯歯C3を経由する主磁束φ+歯先磁束φsによって生じる吸引力による推力を損なう方向に作用するために、推力向上を妨げる要因となる。
従って本発明が解決しようとする課題は、発生推力を妨げる要因とならない補極歯を備えたパルスモータを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明の構成は次の通りである。
(1)複数の鉄芯歯を有する第1鉄芯と第2鉄芯とが、空隙を介して対向配置されたパルスモータにおいて、
前記鉄芯歯と鉄芯歯の間に補極歯を形成し、前記鉄芯歯と前記補極歯の歯先間に段差を形成せしめたことを特徴とするパルスモータ。
(2)前記補極歯と対向する前記鉄芯歯の間に埋め込まれた歯先磁石を備え、前記鉄芯歯の歯先と前記補極歯の歯先間の段差をδ2、前記鉄芯歯の歯先と前記歯先磁石の歯先間の段差をδ1とするとき、δ2>δ1となる段差を形成せしめたことを特徴とする(1)に記載のパルスモータ。
(3)前記補極歯及び前記歯先磁石は、前記第1鉄芯又は第2鉄芯の少なくともいずれかに備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載のパルスモータ。
(4)前記歯先磁石は、前記第1鉄芯又は第2鉄芯の鉄芯歯の配列方向に着磁され、かつ配列順に従って交互に逆方向に着磁されていることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のパルスモータ。
(5)前記歯先磁石は、前記鉄芯歯を通過する主磁束の当該歯先磁石内通過を妨げる極性で着磁されていることを特徴とする(2)乃至(4)のいずれかに記載のパルスモータ。
(6)前記鉄芯歯と前記補極歯の歯先間の段差を等価的に変更するための推力特性設定手段を備えることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載のパルスモータ。
(7)前記推力特性設定手段は、前記補極歯に巻回された補極コイルであることを特徴とする(6)に記載のパルスモータ。
(8)前記推力特性設定手段は、前記補極歯を形成する磁歪材であることを特徴とする(6)に記載のパルスモータ。
(9)前記推力特性設定手段は、前記補極歯を形成する磁性材を具備した圧電素子であることを特徴とする(6)に記載のパルスモータ。
(10)前記段差を形成した部分に、前記歯先磁石と着磁方向が直交する補助歯先磁石を設けたことを特徴とする(2)乃至(5)のいずれかに記載のパルスモータ。
(11)前記補助歯先磁石は、前記主磁束の前記歯先磁石内の通過を妨げる極性に着磁されていることを特徴とする(10)に記載のパルスモータ。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
(1)鉄芯歯C1と補極歯C20との間に段差を形成せしめたことにより、補極歯C20から鉄芯歯C3を経由する漏れ磁束φr2の発生を回避でき、ドライブ電流Iの増加に伴なう発生推力向上を妨げる要因を排除することができる。
(2)主磁束φが歯先磁石5内を通過しない様に、バイアス永久磁石2の極性に対して歯先磁石極性を選択することにより、補極歯C20からの漏れ磁束φr2を低減し、鉄芯歯C1に主磁束φを集中することができる。よって、低起磁力から推力向上効果が得られる。
(3)低起磁力のnIから発生推力向上効果が得られ、この効果により、励磁コイル3の銅損を低く抑えることができ、電力効率を向上させることができる。
(4)鉄芯歯C1と補極歯C20間の段差を等価的に変更する手段により、起磁力に対する発生推力特性を任意に変更することができる。
(5)補助歯先磁石の追加により、大推力時の補極歯からの漏洩磁束、極小ギャップ時の歯先磁石からの漏洩磁束が抑制され、推力低下を防止しすることができる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は本発明を適用したパルスモータの一実施形態を示す正断面図である。図7乃至図10で説明した従来構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。以下、本発明の特徴部につき説明する。
図1(A),(B)において、隣り合う鉄芯歯C1とC1との間に形成されたC20が本発明を適用した補極歯である。図2は、一対の鉄芯歯C1及びその間に形成された補極歯C20並びに補極歯C20と鉄芯歯C1との間に埋め込まれた歯先磁石5の拡大図である。
図2において、δ2が鉄芯歯C1と補極歯C20との間に形成された段差である。この実施形態では、鉄芯歯C1と歯先磁石5との間にも段差が形成されており、その段差をδ1で示す。これら段差の関係は、δ2>δ1に選定されている。
このように、鉄芯歯C1と補極歯C20との間に形成された段差による効果を図1(A)及び(B)により説明する。
補極歯C20から鉄芯歯C3までの空間距離は、空隙Gに対して十分に大きい距離を持つ構成(δ2>>G)とすることができ、更に鉄芯歯C1と補極歯C20及び鉄芯歯C1と歯先磁石5との段差関係をδ2>δ1に選定することで、図10(B)で示した補極歯C2から鉄芯歯C3へ流れる、推力を損なう吸引力の要因となる主磁束φとその漏れ磁束φr2の発生を回避できる。従って、鉄芯歯C1から鉄芯歯C3を流れるシンプルな主磁束φのみによって推力を発生させることができる。
歯先磁石5の磁束φsも、段差関係δ2>δ1により、図10の従来構造のように空隙を介して第2鉄芯4側の鉄芯歯C3側を経由せず、第1鉄芯1側をのみ経由するので、従来構造で発生する歯先磁石漏れ磁束φq及びφsも阻止できる。
ドライブ電流Iを増加させた起磁力が大の場合における主磁束φの経路を示す図1(B)を図1(A)と比較すれば、図10の従来構造のように補極歯C2を経由して鉄芯歯C3への主磁束φの経路が追加されることはなく、図1(A)と同様に、もっぱら鉄芯歯C1のみを経由して対向する第2鉄芯鉄芯歯C3への経路を取り、主磁束φの経路に全く変化はない。従って、推力向上の阻害要因である補極歯を経由する主磁束並びにその漏れ磁束φr2は本質的に発生しない。
図3は、起磁力nIと発生推力Fの関係を示す特性図であり、図7に示した従来構成の特性H1、図10に示した従来構成の特性H2と本発明構造の特性H3を比較したものである。補極歯C20からの漏れ磁束を軽減した効果により、主磁束φが第1及び第2鉄芯の飽和磁束密度Bs近づく過程及び飽和に達した時にも従来構成に比較して発生推力の向上を図ることができる。
図3で明らかなように、本発明構成によれば低起磁力のnIから発生推力向上効果が得られ、この効果により、励磁コイル3の銅損を低く抑えることができ、電力効率が向上する。
この効果は、一般のモータ等に使用されている電磁軟鉄板(珪素鋼板等)の飽和磁束密度Bsを超える高飽和磁束密度材料(FeCo系等)を鉄芯の材質として採用することにより、さらに発生推力の向上に寄与する。
本発明によれば、鉄芯歯C1と補極歯C20の歯先間の段差を等価的に変更する手段により、起磁力による発生推力特性を変更することができる。図4及び図5は、段差を等価的に変更する手段を備えた実施形態を示す要部の正断面図である。
図4の実施形態では、主磁束φが歯先磁石5内を通過しない様に歯先磁石極性を選択すると共に、補極歯C20の基部に補極コイル6を巻回し、推力特性設定手段(図示せず)からの設定電流Isを供給して励磁する。
この励磁により発生する補極コイル磁束φtcの極性及び強度によって、発生推力の特性を図3において点線H4で示すように制御することができる。この効果によって、加速時のみ高起磁力を用いて大推力を用いて加速し、一定速度では図1に示す実施形態のような高効率の特性に滑らかに切り替えることができる。
一般に、鉄芯歯を持つパルスモータでは、コギング・トルクによる推力の高調波リップルがあり、滑らかな回転・直線運動の妨げになる。補極歯C20に巻回された補極コイル6の励磁を、推力リップルを相殺するように推力発生させることにより、滑らかな回転・直線運動を行うことができ、低騒音、効率向上を図ることができる。
図5の実施形態では、補極歯C20を鉄芯1の内部に形成し、これに補極コイル6を巻回したものであり、補極コイル磁束φtcの極性及び強度によって、発生推力の特性を図3において点線H4で示すように制御することができる。この構成によれば、歯先磁石を省くことが可能である。
鉄芯歯C1と補極歯C20の段差を等価的に変更する他の手段としては、補極歯を磁歪材料で形成して高さを変更する手段、あるいは補極歯を磁性材を具備した圧電素子で構成する手段を採用することも可能である。
図6は、段差を形成した部分に、補助歯先磁石を設けた実施形態を示す要部の正断面図である。図1に示した本発明の基本構成では、歯先磁石5の作る磁束を、補極歯C20を通りバイアス磁束φm及びコイル磁束φcに拮抗させることにより漏れ磁束を減少させ、鉄芯歯C1が磁気飽和近傍に達した際にも、吸引力と主磁束の時間変化量dφ/dtを維持することで推力の向上を図っている。
しかしながら、パルスモータが大推力を発生させる際に、励磁コイル3に大きなドライブ電流Iが流れてコイル磁束φcが歯先磁石5の起磁力を超えて強くなった場合には、主磁束φより補極歯C20を経由し、鉄芯歯C3に向かって点線で示す漏洩磁束φr3が発生し、dφ/dtが低下する。
鉄芯歯C1と鉄芯歯C3とを、流体軸受け等で対向させて空隙長さGを極小空隙長G´(Gの1/10〜1/100)とした場合でも、歯先磁石5と鉄芯歯C3とが極めて近接するために、歯先磁石5と鉄芯歯C3との間で、点線で示す漏洩磁束φr4が発生し、dφ/dtが低下する。
7は補助歯先磁石であり、上記のような場合に発生する漏洩磁束φr3及びφr4を抑制する。補助歯先磁石7は、段差を形成した補助歯先C20の部分(凹部)に、一対の歯先磁石5に挟まれる形態で、その着磁方向が歯先磁石5の着磁方向と直交する向きに配置されている。
補助歯先磁石7による補助歯先磁束φxは、バイアス磁石2の磁束φmの対して逆極性で歯先磁石5及び主磁束φmを経由する。この補助歯先磁束φxにより、前記漏洩磁束φr3及びφr4が打ち消されて、dφ/dt低下による推力低下が抑制される。
以上説明した実施形態では、補極歯C20及び歯先磁石5を第1鉄芯1側に設けた構成例を示したが、このような構成を第2鉄芯4側に設ける構成でもよく、両方に設ける構成であってもよい。又、発生した推力Fによる移動は相対的なものであり、第1鉄芯1と第2鉄芯4の関係は、どちらを固定側又は移動側にするかは任意である。
更に、補極歯C20の、鉄芯歯C1あるいは鉄芯歯C3に対する推力発生方向の位置及び幅は、鉄芯歯C1,C3のピッチに対して自由に選ぶことができる。
本発明が適用されたパルスモータの構成例を示す正断面図であり、(A)は起磁力が小の場合、(B)は起磁力が大の場合の磁束経路を示す。 一対の鉄芯歯及びその間に形成された補極並びに補極歯と鉄芯歯の間に埋め込まれた歯先磁石の拡大図である。 起磁力nIと発生推力Fの関係を示す特性図である。 鉄芯歯と補極歯の歯先間の段差を等価的に変更する手段を設けた実施形態の要部を示す正断面図である。 鉄芯歯と補極歯の歯先間の段差を等価的に変更する手段を設けた他の実施形態の要部を示す正断面図である。 段差を形成した部分に、補助歯先磁石を設けた実施形態を示す要部の正断面図である。 従来のパルスモータの構成例を示す正断面図であり、(A)は起磁力が小の場合、(B)は起磁力が大の場合の磁束経路を示す。 従来のパルスモータの構成例を示す側断面図である。 起磁力nIと磁束密度Bの関係を示す特性図である。 特許文献1に開示されている従来のパルスモータの構成例を示す正断面図であり、(A)は起磁力が小の場合、(B)は起磁力が大の場合の磁束経路を示す。 図10(B)の要部を拡大した正断面図である。
符号の説明
1a 第1鉄芯
2 バイアス永久磁石
3 励磁コイル
4 第2鉄芯
5 歯先磁石
C1 鉄芯歯(第1鉄芯側)
C20 補極歯
C3 鉄芯歯(第2鉄芯側)
φ 主磁束
φc コイル磁束
φm バイアス磁束
φs 歯先磁石磁束
φr1、φr2、φr3、φr4 漏れ磁束

Claims (11)

  1. 複数の鉄芯歯を有する第1鉄芯と第2鉄芯とが、空隙を介して対向配置されたパルスモータにおいて、
    前記鉄芯歯と鉄芯歯の間に補極歯を形成し、前記鉄芯歯と前記補極歯の歯先間に段差を形成せしめたことを特徴とするパルスモータ。
  2. 前記補極歯と対向する前記鉄芯歯の間に埋め込まれた歯先磁石を備え、前記鉄芯歯の歯先と前記補極歯の歯先間の段差をδ2、前記鉄芯歯の歯先と前記歯先磁石の歯先間の段差をδ1とするとき、δ2>δ1となる段差を形成せしめたことを特徴とする請求項1に記載のパルスモータ。
  3. 前記補極歯及び前記歯先磁石は、前記第1鉄芯又は第2鉄芯の少なくともいずれかに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスモータ。
  4. 前記歯先磁石は、前記第1鉄芯又は第2鉄芯の鉄芯歯の配列方向に着磁され、かつ配列順に従って交互に逆方向に着磁されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパルスモータ。
  5. 前記歯先磁石は、前記鉄芯歯を通過する主磁束の当該歯先磁石内通過を妨げる極性で着磁されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のパルスモータ。
  6. 前記鉄芯歯と前記補極歯の歯先間の段差を等価的に変更するための推力特性設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のパルスモータ。
  7. 前記推力特性設定手段は、前記補極歯に巻回された補極コイルであることを特徴とする請求項6に記載のパルスモータ。
  8. 前記推力特性設定手段は、前記補極歯を形成する磁歪材であることを特徴とする請求項6に記載のパルスモータ。
  9. 前記推力特性設定手段は、前記補極歯を形成する磁性材を具備した圧電素子であることを特徴とする請求項6に記載のパルスモータ。
  10. 前記段差を形成した部分に、前記歯先磁石と着磁方向が直交する補助歯先磁石を設けたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のパルスモータ。
  11. 前記補助歯先磁石は、前記主磁束の前記歯先磁石内の通過を妨げる極性に着磁されていることを特徴とする請求項10に記載のパルスモータ。
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