JP2006352668A - レンズユニット及びデジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用状況に応じた放熱手段を選択して効率良く放熱を行うことができるレンズユニットを提供する。
【解決手段】レンズユニット4には、放熱ユニット5が装着される。放熱ユニット5は、放熱フィン6aを有する放熱部材6及びICタグ7からなる。レンズユニット4は、その内部に撮影レンズ30、ズームレンズ機構31、フォーカスレンズ機構32、CCD33、ICタグリーダ35などが組み込まれている。放熱ユニット5がレンズユニット4に装着されているとき、ICタグ7に書き込まれている放熱ユニット5の情報をICタグリーダ35によって読み取る。ICタグリーダ35によって読み取られた情報に基づいてズームレンズ機構31、フォーカスレンズ機構32などの駆動速度が切り替えられる。
【選択図】 図3
【解決手段】レンズユニット4には、放熱ユニット5が装着される。放熱ユニット5は、放熱フィン6aを有する放熱部材6及びICタグ7からなる。レンズユニット4は、その内部に撮影レンズ30、ズームレンズ機構31、フォーカスレンズ機構32、CCD33、ICタグリーダ35などが組み込まれている。放熱ユニット5がレンズユニット4に装着されているとき、ICタグ7に書き込まれている放熱ユニット5の情報をICタグリーダ35によって読み取る。ICタグリーダ35によって読み取られた情報に基づいてズームレンズ機構31、フォーカスレンズ機構32などの駆動速度が切り替えられる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、レンズユニット及びデジタルカメラに関する。
近年、CCDなどの撮像素子を用いて撮像した撮影画像をデジタルの画像データに変換し、内蔵メモリやメモリカードなどの記録媒体に記録するデジタルカメラが普及している。デジタルカメラの中には、撮影レンズがカメラボディに一体化された一体型のものと、各種撮影レンズがカメラボディに着脱可能にされたレンズ交換型のものとがある。
最近では、撮像素子の小型化、画素数の増加が進んできていることから、レンズ交換型のデジタルカメラの新しい構成として、撮像素子を交換用のレンズユニット側に組み込むことが検討されている。これによって、レンズユニットとカメラボディとを光学的に接続する必要がなくなる。さらに、撮影レンズの駆動機構や撮像素子を駆動させるための駆動回路なども交換レンズ側に内蔵することによって、レンズユニット側とカメラボディ側との通信は、電気的な信号を送るための電気接点を介した接続だけでよいため、構造を比較的簡易にすることができるという利点を得ることができる。
上述したような交換用のレンズユニットでは、撮像素子の画素数の増加及び画素の高密度化が進んできていることから、高い発熱温度が問題となってきており、この撮像素子や各種機構の駆動回路から発生する熱も、レンズユニット内の温度上昇の一因となっている。そこで、このようなレンズユニットやデジタルカメラの各部を冷却・放熱するための構成が特許文献1〜5に記載されている。
特許文献1に記載されているカメラでは、カメラ本体ケースに空気吸入口と、空気排出口と、空気排出ファンとを設けており、空気排出ファンを作動させることによって冷たい外気をカメラ本体内に吸入するとともに、カメラ本体内で温められた空気を強制的に排出するようにしている。特許文献2では、外部の空気を吸気する吸気部と、内部の空気を外部へ排出する排気部を設けた構成が記載されている。
あるいは、特許文献3に記載されているカメラヘッド(レンズユニット)では、CCD(撮像素子)で発生した熱が伝導される放熱部材をレンズ鏡銅の後方に設けており、さらに放熱部材には、その外周に放熱フィンが一体に形成されている。これによって、CCDで発生した熱が効率良く放熱されるようになっている。また、特許文献4では、金属部品である放熱部材を、撮像素子を囲うように配置し、撮像素子で発生した熱が放熱部材を介して放熱されるようにしている。さらにまた、特許文献5に記載されているカメラシステムでは、内部の温度が所定温度を超えているか否かを判定する温度判定手段と、撮像素子を冷却する冷却手段とを備えており、内部の温度が所定温度を超えていると温度判定手段が判定したときに、冷却手段を作動させるようにしている。
特開平10−285441号公報
特開平9−172564号公報
特願2004−278707号
特開2000−162687号公報
特開2004−328032号
しかしながら、上記特許文献1〜5では、放熱手段や冷却手段がレンズユニット又はカメラ本体に固定されており、デジタルカメラ及びレンズユニットの使用時間などに応じてこれらの放熱手段や冷却手段を変更することができない。よって、デジタルカメラ及びレンズユニットを長時間使用するときには、放熱効果の高い大型の放熱フィンや冷却ファンなどを備えているほうが好ましいが、短時間の使用のときなどには、温度上昇が少ないため、そのような大型の部品を必要としない。またこのような放熱手段や冷却手段は、デジタルカメラ全体の重量増加にもなってしまう。
さらにまた、上記特許文献1〜5のような構成では、レンズユニットやデジタルカメラに固定された放熱手段や冷却手段で対応可能な条件を超えた使用状況でそれらが使用された場合、すなわち、放熱手段や冷却手段が対応可能な使用時間などを超えて使用された場合には、十分な放熱が行われずに、温度上昇が原因で画像にノイズが発生したり、撮影レンズが変形して焦点位置のズレや片ボケが発生したりすることになる。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、使用時間及び使用形態など状況に適した放熱手段に変更可能とし、内部で発生した熱を効率的に放熱することが可能なレンズユニット及びデジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明のレンズユニットは、撮影レンズ、各種機構を駆動するための電子部品、及びこれらを内蔵するレンズ鏡筒とを備え、カメラボディに着脱自在に取り付けられるレンズユニットにおいて、前記レンズ鏡筒に対して交換可能に装着される放熱手段と、この放熱手段に関する情報を識別可能な識別手段とを設けたことを特徴とする。
なお、前記識別手段は、前記放熱手段に設けられた記憶媒体から情報を読み取る読取手段、または前記放熱手段に形成された開口部を検出する光電センサ、または、前記放熱手段に設けられたバーコードを読み取る読取手段であることが好ましい。
本発明のデジタルカメラは、前記放熱手段及びレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在とするカメラボディとを備えたことを特徴とする。なお、前記識別手段によって識別した前記放熱手段の情報に基づいて前記レンズユニットに組み込まれた電子部品の駆動速度を切り替える制御手段を設けたことが好ましい。
本発明のレンズユニット及びデジタルカメラによれば、レンズ鏡筒に対して交換可能に装着される放熱手段と、この放熱手段に関する情報を識別可能な識別手段とを設けたので、使用状況に適した放熱手段に変更することが可能であり、レンズ鏡筒内の熱を効率的に放熱することできる。
なお、放熱手段を識別する識別手段として、記憶媒体から情報を読み取る読取手段、または開口部を検出する光電センサ、または、バーコードを読み取る読取手段を用いることで放熱手段の識別を確実に行うことが可能であり、放熱手段を識別することで、使用状況に適しているか否か判定することができ、効率的な放熱を行うことができる。
また、前記識別手段によって識別した前記放熱手段の情報に基づいて前記レンズユニットに組み込まれた電子部品の駆動速度を切り替える制御手段を設けているので、放熱手段の放熱効果に合わせた駆動速度で電子部品を駆動し、効率良く放熱を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を適用したデジタルカメラについて説明する。図1及び図2に示すように、デジタルカメラ2は、カメラボディ3と、レンズユニット4と、放熱ユニット5とから構成される。カメラボディ3にはレンズユニット4が着脱自在であり、装着時にはカメラボディ3とレンズユニット4とが電気的に接続される。なお、図1は、レンズユニット4をカメラボディ3に装着した状態を、図2は、レンズユニット4を取り外した状態を示す。
さらに、レンズユニット4には、放熱ユニット5が交換自在に取り付けられる。この放熱ユニット5は、1つのレンズユニット4に対して複数種類のものが設定されており、デジタルカメラ2及びレンズユニット4の使用時間に応じて放熱効果の異なるものを選択使用することができる。
放熱ユニット5は、詳しくは図3に示すように、略円筒形に形成され、その外周面に放熱フィン6aが一体に形成された放熱部材6と、この放熱部材6と一体に設けられた記憶媒体としてのICタグ7とからなる。ICタグ7は、周知の無線IC(半導体集積回路)からなるタグで、内部に組み込まれたアンテナを介してリーダ/ライタによる情報の読み書きを行うことができる。ICタグ7には、この放熱ユニット5に関する性能情報が記憶されている。放熱部材6の内周面には、雌ネジが切られた雌ネジ部6bが形成されており、この雌ネジ部6bの後端から切り欠かれた切り欠き部6cにICタグ7が固定されている。ICタグ7は後述するICタグリーダ35によって情報が読み取られる。
本実施形態においては、放熱ユニット5の種類として長時間用の放熱ユニット5A(図4参照)と、短時間用の放熱ユニット5B(図5参照)の2種類を設定している。長時間用の放熱ユニット5Aは、放熱フィン6aの面積が大きく、且つ枚数を多く形成している。これに対して短時間用の放熱ユニット5Bは、放熱フィン6aの面積が小さく、且つ枚数も少なく形成しているので、長時間用の放熱ユニット5Aよりも重量が軽くなっている。
レンズユニット4は、レンズ鏡筒11の後方にレンズ側マウント部12が固定されている。レンズ側マウント部12には、バヨネット爪13が形成されている。このバヨネット爪13には接続端子13a(図6参照)が設けられている。カメラボディ3の前面に設けられたボディ側マウント部14には、バヨネット溝16が形成されている。さらに、ボディ側マウント部14の内側には、コイルバネ17(図6参照)によって前方に付勢されたマウント蓋18が設けられており、レンズユニット非装着時におけるカメラボディ3内部への塵埃の侵入を防止する。
レンズユニット4をカメラボディ3に装着する際には、バヨネット爪13をバヨネット溝16に合わせた状態でマウント蓋18を押し込んでから回転させる。レンズユニット4を所定角度回転させるとボディ側マウント部14のロックピン19がレンズ側マウント部12の図示しないピン孔と係合してレンズユニット4が位置決めされてボディ側マウント部14に装着される。また、レンズユニット4の位置決めに伴ってレンズ側マウント部12の接続端子13aがボディ側マウント部14の接続端子14a(図6参照)に接続される。
ボディ側マウント部14の近傍には、ロックピン19と連動するロック解除ボタン21が設けられている。ロック解除ボタン21は、レンズユニット4を取り外す際に操作されるものであり、押圧操作することによってロックピン19を後方に移動させてロックを解除することができる。
カメラボディ3の上面には、撮影時に押圧操作されるレリーズボタン22と、撮影/再生モードの切替え時に操作されるモード操作部23とが設けられている。また、カメラボディ3の前面には、ストロボ24が設けられ、後面には、撮影画像や各種設定条件が表示されるLCD26、ズーム操作部27、及び電源スイッチ28(図6参照)とが設けられている。
レンズユニット4は、詳しくは図3に示すように、撮影レンズ30、レンズ鏡筒11、ズームレンズ駆動機構31、フォーカスレンズ駆動機構32、CCD33、実装基板34、ICタグリーダ(読取手段)(識別手段)35、及びマウント部12とを備えている。
レンズ鏡筒11は、撮影レンズ30、ズームレンズ駆動機構31、フォーカスレンズ駆動機構32、及びICタグリーダ35を保持する円筒形の鏡筒本体41と、この鏡筒本体41の後端を塞ぐ後端壁42とからなる。撮影レンズ30は、後述する固定レンズ群30a,ズームレンズ群30b,及びフォーカスレンズ群30cとからなる。
鏡筒本体41内部の前方(図中左側)には、固定レンズ群30aが固定されている。固定レンズ群30aの後方には、ズームレンズ群30bが配置されている。ズームレンズ群30bは、レンズ枠43に保持されている。レンズ枠43の下部には貫通穴43aが形成され、この穴43aは光軸に平行なガイド棒44に係合している。レンズ枠43の上部には雌ネジ穴46aが形成されたナット部46が一体に設けられており、このナット部46の雌ネジ穴46aはボールネジ47に螺合している。ボールネジ47の前部にはギア48が固定されており、このギア48はギア49と噛み合っている。ギア49は、鏡筒本体41に固定されたズームレンズ駆動モータ50の駆動軸50aに固定されている。これら、レンズ枠43、ガイド棒44、ナット部46、ボールネジ47、ギア48,49及びモータ50は、ズームレンズ駆動機構27を構成し、後述するレンズユニット用システム制御部71(図3参照)の制御に応じてズームレンズ群30bを移動させる。
ズームレンズ駆動モータ50としては、ステッピングモータが使用されており、ズームレンズ駆動モータ50が駆動して駆動軸50aが回転すると、ボールネジ47が回転し、ガイド棒44に沿ってズームレンズ群30aが直進移動する。
ズームレンズ群30bの後方には、フォーカスレンズ群30cが配置されている。フォーカスレンズ群30cは、レンズ枠53に保持されている。このフォーカスレンズ群30cを移動させるフォーカスレンズ駆動機構32は、上述したズームレンズ駆動機構31とほぼ同様の構成で、レンズ枠53の貫通穴53aに係合するガイド棒44、ナット部56、ナット部56の雌ネジ穴56aに螺合するボールネジ57、ボールネジ57の後部に固定されたギア58、ギア58に噛合するギア59、その駆動軸60aにギア59が固定されたフォーカスレンズ駆動モータ60とを備えている。なお、フォーカスレンズ駆動モータ60は、ズームレンズ駆動モータと同様にステッピングモータが使用される。フォーカスレンズ群30cの後方には、CCD33が配置されている。CCD33は、実装基板34に実装されて固定されている。また、CCD33の前方には、図示しないシャッタ機構や、絞り機構などが配置されている。
鏡筒本体41の外周面には、雄ネジがネジ切りされた雄ネジ部41aが、その雄ネジ部41aの後端には、外側へ向かって突出する鍔部41bが一体に形成されている。この雄ネジ部41aは、放熱部材6の雌ネジ部6aと螺合する。この雄ネジ部41aに雌ネジ部6aを螺合させて、放熱部材6の後端部6cが、鏡筒本体41の鍔部41bに当接する位置までネジ込ませると、鏡筒本体41の外周面が放熱ユニット5によって覆われた装着状態となる。
さらに、鏡筒本体41には、ICタグリーダ35が固定されている。このICタグリーダ35は、雄ネジ部41aの後方で鍔部41bに近接する一部を切り欠いた開口部41cの内部に固定されている。このICタグリーダ35は、レンズ鏡筒11に放熱ユニット5が装着状態となったときに、ICタグ7と対面する位置に設けられており、装着状態となった放熱ユニット5のICタグ7から放熱ユニット5に関する性能情報を読み取る。
また、レンズ鏡筒11の後端壁42には、ネジ止め用ボス42aが形成されており、このボス42aにネジ63を螺合させることによってレンズ側マウント部12がレンズ鏡筒11に固定されている。さらにまた後端壁42には、開口42bが形成されており、撮影レンズ30によって集光された被写体像が開口42bを通してCCD33の受光面に結像される。
レンズ側マウント部12は、円筒形のマウント基部64、このマウント基部64の内部に形成されたネジ止め用のボス66、及びマウント基部64の周囲に形成されたバヨネット爪13を有している。さらに、マウント基部64の背面側には、凹部64aが形成されている。実装基板34は、レンズ側マウント部12の外形とほぼ相似する形状で、凹部64aに嵌め込まれる。
実装基板34は、レンズ側マウント部12の凹部26に嵌め込まれ、ボス66にネジ67を螺合させることによりネジ止めなどでレンズ側マウント部12に固定される。なお、実装基板34は、剛性を有するリジット基板が好ましい。この実装基板34には、撮影レンズ30と対面する側の実装面にCCD33が実装されている。この実装基板34には、CCD33を駆動する駆動回路やデータ通信を行う回路など、レンズユニット4を構成する電気的部品の殆どが実装されている。なお、この実装基板34のCCD33とは反対側の実装面には、接続端子13a(図6参照)が実装されている。
図3にデジタルカメラ2の電気的構成を示す。上述したズームレンズ駆動モータ50は、ズームモータ用ドライバ70に接続されており、このドライバ70を介してレンズユニット用システム制御部71(以下、システム制御部71)によって駆動を制御されている。フォーカスレンズ駆動モータ60は、フォーカスモータ用ドライバ72に接続されており、このドライバ72を介してシステム制御部71によって駆動を制御されている。
本実施形態においては、レンズユニット4に組み込まれたズームレンズ駆動モータ50及びフォーカスレンズ駆動モータ60の駆動モードとして、高速駆動モードと低速駆動モードの2つが設定されており、システム制御部71は、放熱ユニット5の性能情報に応じてこれらの駆動モードを切り替えるように制御を行う。なお、この高速駆動モードと低速駆動モードとを切り替える制御の仕方としては、例えば、高速駆動モードのときには、モータ50,60を駆動するときの駆動パルスの間隔を短くし、低速駆動モードのときには、駆動パルスの間隔を長くするようにドライバ71,72の制御を切り替えるようにすればよい。
CCD33は、CCDドライバ73に接続されており、CCDドライバ73を介してシステム制御部71によって駆動を制御される。CCD21は、光学的な被写体画像を電気的な撮像信号に変換して出力する。撮像信号はアンプ74で適当なレベルに増幅された後、A/D変換回路75によってデジタル変換されて画像データとなる。この画像データは、シリアルドライバ76を介してカメラ本体3側へと送信される。システム制御部71では、カメラ本体用システム制御部85(以下、システム制御部85)からの指令に基づいてレンズユニット側の撮影処理を管制している。
レンズユニット4からの画像データは、シリアルドライバ77を介してメモリ78に書き込まれる。信号処理部79は、メモリ78から画像データを読み出し、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正等の各種画像処理を施す。画像処理が施された画像データはLCDドライバ80へ入力され、LCD26に画像として表示される。
レリーズボタン22が押圧操作されたときには、メディアコントローラ82の制御によって、画像処理が施された画像データが記録メディア83に記録される。また、レリーズボタン22が押圧操作されると、撮影環境からの光量に応じてストロボ24が作動する。システム制御部85は、システム制御部71に指令を送るとともに、カメラ本体側の撮影処理、画像表示処理、記録処理等を管制している。システム制御部71には、レリーズボタン22、モード操作部23、ズーム操作部27、電源スイッチ28が接続されている。
カメラ本体3にはバッテリ86が配置され、カメラ本体3の各部に電力を供給している。また、このバッテリ86は、マウント接点を介してレンズユニット4に接続されており、レンズユニット4の各部にも電力を供給している。
上記構成の作用について図7に示すフローチャートに沿って説明する。カメラボディ3の電源スイッチ28を操作してデジタルカメラ2の電源をオン状態とすると、先ず、カメラ本体側システム制御部61及びレンズユニット側システム制御部71が起動状態となり、次にシステム制御部61の制御によってICタグリーダ35が作動して、レンズユニット4に取り付けられた放熱ユニット5のICタグ7から性能情報を読み取る。ICタグ7から放熱ユニット5の性能情報を読み取ったシステム制御部61は、その性能情報から放熱ユニット5の種類を識別し、その放熱ユニット5の種類に応じた駆動速度で、レンズユニット4に組み込まれた各種機構及び駆動回路の制御を行うように駆動モードを切り替える。すなわち、上述の性能情報から長時間用の放熱ユニット5Aであると判別されたときには、高速駆動モードに設定し、また短時間用の放熱ユニット5Bであると判別されたときには、低速駆動モードとなるように設定が切り替えられる。
そして、長時間用の放熱ユニット5Aが装着された状態でデジタルカメラ2を使用するときには、上述の性能情報に伴なった駆動モードの切り替えにより、高速駆動モードに設定されており、この高速駆動モード下では、ズームレンズ群30b及びフォーカスレンズ群30cの移動が高速駆動で行われるようになっている。そして、モード操作部23の操作により撮影モードが選択されている場合、フォーカスレンズ30cが高速駆動によって移動して撮影レンズ30のピント合せが行われる。また、ズーム操作部27の操作によりズーム倍率が変更されたときには、ズームレンズ群30bがやはり高速駆動によって移動されるようになる。これによって、消費電力が高くなり、各部品から熱が発生してくることがあるが、この高速駆動モードのときには長時間用の放熱ユニット5Aが装着されているので、十分な放熱効果を得ることができる。よって、レンズユニット4内の温度上昇を抑制することが可能である。
一方、短時間用の放熱ユニット5Bが装着された状態で、デジタルカメラ2を使用するときには低速駆動モードに設定されており、この低速駆動モード下では、ズームレンズ群30b及びフォーカスレンズ群30cの移動が低速駆動で行われる。この低速駆動を行っているときには、上述の高速駆動のときと比較して消費電力が低く、各部品からは殆ど熱が発生することがない。よって、短時間用の放熱ユニット5でも十分な放熱効果が得られる。また、短時間用の放熱ユニット5を使用することでデジタルカメラ2全体の重量軽減となり、ユーザの負担を減らすことができる。
上記実施形態では、放熱ユニットの種類によって、高速駆動と低速駆動とを切り替えているが本発明はこれに限らず、放熱ユニットの装着状態及び非装着状態の間で駆動を切り替えるようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、放熱ユニットに組み込まれ、放熱手段の情報が記憶された記憶媒体としてICタグを例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、例えば不揮発性メモリや、磁性体フィルムなど記憶情報を書き込むものであれば良く、これらを読み取る読取手段をレンズユニット側に設けるようにすればよい。また、放熱ユニット側の記憶媒体からレンズユニット側の読取手段へ信号を送信する構成としては、ICタグのような非接触式の送信を行うものに限らず、放熱ユニットが装着状態となったときに接触する一対の接続端子をレンズユニット及び放熱ユニットの双方に設け、これらの接続端子を介して信号を読み取る構成にしてもよい。
また、放熱手段に関する情報を識別する識別手段としては、記憶媒体の情報を読み取る読取手段に限らず、例えば放熱手段に設けたバーコードを読み取るバーコードリーダなどでもよいし、放熱手段のいずれかに開口を設けておき、それらの開口の有無を検出するフォトセンサなどの光電センサをレンズユニットに備えるようにして、その開口の有無によって放熱ユニットの種類を識別してもよい。あるいは、放熱手段の種類によってそれぞれ開口面積または開口部の個数が異なるように形成にして、それらの開口面積または個数によって放熱ユニットの種類を識別してもよい。
また、上記実施形態では、放熱ユニット5をレンズユニット4に対して着脱自在の構成としているが、これに限るものではない。例えば、放熱ユニット5をレンズユニット4に対して着脱自在ではなく、レンズユニット4の外周面に取り付けられた状態を保持し、内周面の雌ネジ部と、レンズ鏡筒の雄ネジ部のリードに従って伸縮自在とするような構成としてもよい。この場合、例えば図8(A)に示す伸長状態と、図8(B)に示す収縮状態の間で放熱ユニットが移動自在として、図8(A)に示す伸長状態のときは低速駆動モードとし、図8(B)に示す収縮状態のときは高速駆動モードとするように、駆動速度を切り替えるようにすればよい。
あるいは、上記実施形態においては、レンズユニット4の温度上昇を防ぐ放熱手段として、放熱フィンを有する放熱部材を例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、冷却用のファン及びこのファンを駆動する駆動機構を設け、冷却ファンの回転によって強制的に冷却を行う放熱ユニットを構成してもよい。またこの場合、冷却ファンの性能の違いによって上記実施形態と同様に長時間用や短時間用など複数の放熱ユニットを設定して、その情報をICタグに予め記憶させておくようにすればよい。また、放熱ユニットの構成としては、ペルチェ素子などの冷却・温度制御機能を持つ電子部品を備えたものでもよい。またこれら冷却ファン、ペルチェ素子、放熱フィンなどそれぞれ異なる複数の放熱手段を有する放熱ユニットをレンズユニットに対して交換可能とする構成としてもよく、これらの放熱手段のうち、放熱効果の高いものを長時間用、放熱効果の低いものを短時間用というように設定すればよい。またこれらの放熱手段を個々に備えたものではなく、例えば放熱フィンと冷却ファンとを備えたものなど、複数の放熱手段を一体に設けた構成の放熱ユニットとしてもよい。
また、放熱ユニットを装着する手段としては、雌ネジ部と雄ネジ部との螺合によるネジ結合のものに限らず、例えば磁石結合による構成としてもよい。この場合、少なくとも一方に磁石を内蔵し、他方に磁石又は金属を固定することによって、これらの間で働く磁力によって放熱ユニットをレンズユニットに固定して装着するようにすればよい。また、これら以外にも放熱ユニットとレンズユニットにそれぞれ設けた一対の爪結合部で、爪係止させるようにするなど、放熱ユニットが所定位置でレンズユニットに装着できるものであればどのような構成でもよい。
さらにまた、上記実施形態では、レンズユニットに装着する放熱手段を交換可能とし、複数種類の放熱手段のなかからいずれか1つをレンズユニットに装着したときに、それぞれの放熱手段に設けられた記憶媒体などから放熱手段の種類を判別しているが、本発明はこれに限るものではなく、例えば複数の放熱手段のなかから2つ以上のものを装着可能とする構成にしてもよい。この場合例えば、1つの放熱手段が装着された状態と、この状態からさらに放熱手段が追加されて2つ以上の放熱手段が装着された状態とで、高速駆動モードと低速駆動モードとを切り替えるように制御を行うようにすればよい。
さらに、上記実施形態においては、高速駆動モードと低速駆動モードとの切り替えにおいて、モータ50,60の駆動速度を切り替えるように制御を行っているが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、レンズユニット4に組み込まれた撮像素子の駆動パターンを高速駆動と低速駆動とで切り替えるようにしてもよい。この場合、例えば動画撮影機能を設定し、高速駆動モードのときには秒間当たりの撮影コマ数を多く、そして低速駆動モードのときには秒間当たりの撮影コマ数を少なくするように撮像素子の駆動パターンを切り替えて制御すれば消費電力に差が付くこととなり、温度上昇に違いが出るので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、動画撮影機能が設定されている場合、撮像素子の有効画素数を切り替えて制御することもできる。すなわち、高速駆動モードでは画素数を多く設定し、低速駆動モードでは画素数を少なく設定するように切り替えを行うようにすればよい。また、駆動速度の切り替えを行うものとしては、モータや撮像素子などに限らず、消費電力が大きく発熱源となる電子部品であれば上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上記実施形態では、レンズユニット4に組み込まれる撮像素子としてCCDを例に上げて説明したが、本発明はこれに限らずCMOSなど他の撮像素子でもよい。
なお、上記実施形態においては、レンズユニット4に装着された放熱ユニット5の種類によって駆動速度の切り替えを行うように制御を行っているが、本発明はこれに限らず、例えば、レンズユニット4に装着された放熱ユニット5の種類を識別手段で識別した後、その識別結果をLCD26に表示するようにしてもよい。あるいは、放熱手段のうち、短時間用のものが装着されている場合には、ユーザへの警告として音や点滅表示などで示すように制御してもよい。
また、光学系の構成及び配置は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、被写体光をプリズムで反射させる屈曲タイプの光学系の場合にも本発明を適用することができる。
上記実施形態では、レンズユニットが着脱自在なレンズ交換式のデジタルカメラを用いて説明を行ったが、レンズユニットとカメラボディが一体化された形態のデジタルカメラにも本発明を適用することができる。さらには、デジタルカメラ以外のカメラにおいても本発明を適用することができる。
2 デジタルカメラ
3 カメラボディ
4 レンズユニット
5 放熱ユニット
6 放熱手段
6a 放熱フィン
7 ICタグ(記憶媒体)
11 レンズ鏡筒
30 撮影レンズ
33 CCD(撮像素子)(電子部品)
35 ICタグリーダ(読取手段)
3 カメラボディ
4 レンズユニット
5 放熱ユニット
6 放熱手段
6a 放熱フィン
7 ICタグ(記憶媒体)
11 レンズ鏡筒
30 撮影レンズ
33 CCD(撮像素子)(電子部品)
35 ICタグリーダ(読取手段)
Claims (6)
- 撮影レンズ、各種機構を駆動するための電子部品、及びこれらを内蔵するレンズ鏡筒とを備え、カメラボディに着脱自在に取り付けられるレンズユニットにおいて、
前記レンズ鏡筒に対して交換可能に装着される放熱手段と、この放熱手段に関する情報を識別可能な識別手段とを設けたことを特徴とするレンズユニット。 - 前記識別手段は、前記放熱手段に設けられた記憶媒体から情報を読み取る読取手段であることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
- 前記識別手段は、前記放熱手段に形成された開口部を検出する光電センサであることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
- 前記識別手段は、前記放熱手段に設けられたバーコードを読み取る読取手段であることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
- 請求項1〜4に記載の放熱手段及びレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在とするカメラボディとを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
- 前記識別手段によって識別した前記放熱手段の情報に基づいて前記レンズユニットに組み込まれた電子部品の駆動速度を切り替える制御手段を設けたことを特徴とする請求項5記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2005
- 2005-06-17 JP JP2005178103A patent/JP2006352668A/ja active Pending
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