JP2006174226A - 撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像素子揺動方式の手ブレ補正機能付き撮像ユニットでは、重量等の関係で放熱容量の大きい放熱板が置けない。
【解決手段】 撮像素子揺動方式の手ブレ補正機能付き撮像ユニットで、撮像素子側に冷却素子と小型の放熱部材を、筐体側に固定の大型放熱部材を配置して、両者の間を熱伝達部材で熱的につなぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像ユニット及び撮像装置に関する。特に、撮像素子を冷却する冷却素子を備えた撮像ユニット及び撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置の高画素化、高画質化、高機能化、小型化が進むにつれて、CCD等の撮像素子での画素の高密度化が顕著になっている。それに伴い、撮像素子の駆動による撮像素子チップ内部での発熱によって画質に悪影響を及ぼすことが懸念されている。一般にCCD等の撮像素子では、撮像素子チップの温度が8℃上昇すると暗電流、つまり暗ノイズが2倍になることが知られている。従って、高密度の撮像素子チップで高フレームレートでの撮像が行われると、発熱による暗ノイズで画像信号のS/N比が低下する。このため、CCD等の撮像素子を冷却することにより暗電流を低減させて、画像信号のS/N比の向上を図る方法が採られている。
そのために、CCD等の撮像素子の冷却構造としてペルチェ素子を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、CCD等の撮像素子の冷却構造として、CCD、ペルチェ素子、伝熱部材、および放熱部材を順番に配置して板バネで押しつけて密着させ、CCDからの熱をペルチェ素子で吸収するとともに、熱伝導によりペルチェ素子から伝熱部材、放熱部材を介してカメラ筐体に伝熱し、外部に放熱するように構成されている。
又、ペルチェ素子をパルス電流で間欠駆動することで、ペルチェ素子の冷却効果を改善するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これによれば、ペルチェ素子がパルス電流で駆動されている時に撮像素子が冷却され、この時にペルチェ素子の発熱側に発生する熱をペルチェ素子の非駆動時に放熱フィンにより外部に放出することで、ペルチェ素子の発熱部の温度上昇によるペルチェ素子の冷却効果の低減を防止し冷却効果を改善できる、とされている。
更に、デジタルカメラ等のバッテリを電源とする機器でペルチェ素子等の冷却素子を用いる場合には、バッテリの容量から考えると、冷却素子の消費電力はかなり大きいので常時通電を行って冷却することは困難であり、レリーズ時のみ通電して冷却する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、デジタルカメラ等の撮像装置の高機能化の一つとして、撮像素子シフト方式と呼ばれる、撮像素子を光軸に対して揺動させることで手ぶれ補正を行うものが製品化されている(例えば、特許文献4、非特許文献1参照)。手ぶれ補正の方法は、角速度センサによりぶれの量と速度、方向を検知し、撮影レンズの画角に合わせて撮像素子上でのずれ量をリアルタイムで演算し、圧電素子を応用したアクチュエータで光軸上の撮像素子を上下左右に駆動することでぶれを解消するものである(例えば、特許文献5参照)。
特開平9−37161号公報 特開平10−256613号公報 特開2003−304420号公報 特開平6−46314号公報 特開2003−111449号公報 コニカミノルタ社α−7DIGITAL PDF版カタログ(;2004年11月10日検索)
そこで、撮像素子を光軸に対して揺動させることで手ぶれ補正を行う撮像装置に、ペルチェ素子等の冷却素子を用いた撮像素子の冷却方法を組み込むことができれば、手ブレと暗ノイズによる画質劣化を一挙に解消することができ、撮像装置の高画質化に大きな貢献ができる。
しかしながら、特許文献1で提案された方法を撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置に組み込むことは、ペルチェ素子の駆動による発熱が大きく、撮像素子から吸熱した熱量とペルチェ素子自身が発熱した熱量の両方を吸熱面と反対側の放熱面に放出するため、本方法では、非常に大きな放熱部材が必要となり、撮像素子と放熱部材を駆動するアクチュエータの負荷が増大したり、撮像素子とともに上下左右に駆動される放熱部材の設置場所を確保する等、撮像素子シフト方式との両立は非常に難しい。
又、特許文献2で提案された方法を撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置に組み込むことは、ペルチェ素子をパルス電流で間欠駆動するために間欠駆動回路が必要となるため、装置の回路が複雑になり高価になり、更に、駆動時にペルチェ素子の発熱側に発生した熱が非駆動時に吸熱側に戻ることで逆に撮像素子を暖めることになり、それを防止するためには非常に大きな放熱部材が必要となるため、本方法では、非常に大きな放熱部材が必要となり、特許文献1の方法同様、撮像素子シフト方式との両立は非常に難しい。
更に、特許文献3で提案された方法を撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置に組み込むことは、ペルチェ素子の非駆動時に、ペルチェ素子の放熱側から撮像素子に熱が戻って撮像素子を暖めてしまうことがあり、これを防止するためには大きな放熱部材が必要となるため、本方法では、非常に大きな放熱部材が必要となり、撮像素子シフト方式との両立は非常に難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で高い冷却効率を得ることができ、撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置と組み合わせるのに適した冷却素子を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
(請求項1)
被写体を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子を揺動して手ブレを補正する手ブレ補正ユニットと、
前記手ブレ補正ユニットを支持する基準台板とを備え、前記撮像素子が前記基準台板に対して相対移動する撮像ユニットにおいて、
前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記撮像素子を冷却するための冷却素子と、
前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記冷却素子からの熱を放熱するための第一の放熱部材と、
前記基準台板にとともに固定された状態で前記第一の放熱部材に対向し、前記第一の放熱部材からの熱を放熱するための第二の放熱部材とを備えたことを特徴とする撮像ユニット。
(請求項2)
前記第一の放熱部材と、前記第二の放熱部材の間に、前記第一の放熱部材の熱を前記第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
(請求項3)
被写体を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子を揺動して手ブレを補正する手ブレ補正ユニットと、
前記手ブレ補正ユニットを支持する基準台板とを備え、前記撮像素子が前記基準台板に対して相対移動する撮像ユニットにおいて、
前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記撮像素子からの熱を放熱するための第一の放熱部材と、
前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記第一の放熱部材を介して前記撮像素子を冷却するための冷却素子と、
前記基準台板にとともに固定された状態で前記冷却素子に対向し、前記冷却素子からの熱を放熱するための第二の放熱部材とを備えたことを特徴とする撮像ユニット。
(請求項4)
前記冷却素子と、前記第二の放熱部材の間に、前記冷却素子の熱を前記第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
(請求項5)
前記熱伝達部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材の熱を吸収し、前記第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱放射シートであることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像ユニット。
(請求項6)
前記熱伝達部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材の熱を吸収し、前記第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱伝導性グリスであることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像ユニット。
(請求項7)
前記第二の放熱部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材より大きな放熱容量を持つことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像ユニット。
(請求項8)
前記第二の放熱部材は、前記基準台板であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像ユニット。
(請求項9)
請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像ユニットを搭載したことを特徴とする撮像装置。
(請求項10)
前記撮像素子で撮像された画像を記録する記録手段と、
前記冷却素子を、前記撮像素子が前記記録手段で画像を記録するための撮像時にのみ駆動させる制御手段とを有することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
請求項1に記載の発明によれば、撮像素子とともに揺動する冷却素子からの熱を、該撮像素子とともに揺動する第一の放熱部材に対向する、基準台板側に固定された第二の放熱部材を介して放熱するようにしたので、撮像素子とともに揺動する第一の放熱部材の大きさを抑えることができ、撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置においても簡単な構成で、撮像素子の揺動を妨げることなく、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第一の放熱部材の熱を第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたので、第一の放熱部材から第二の放熱部材への熱伝導が良好となり、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、撮像素子とともに揺動する第一の放熱部材からの熱を、該撮像素子とともに揺動する冷却素子に対向する、基準台板側に固定された第二の放熱部材を介して放熱するようにしたので、撮像素子とともに揺動する第一の放熱部材の大きさを抑えることができ、撮像素子シフト方式の手ぶれ補正装置においても簡単な構成で、撮像素子の揺動を妨げることなく、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、冷却素子の熱を第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたので、冷却素子から第二の放熱部材への熱伝導が良好となり、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、冷却素子もしくは第一の放熱部材の熱を吸収し、第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱放射シートを熱伝達部材としたので、冷却素子もしくは第一の放熱部材と第二の放熱部材とは、物理的に接触することなく冷却素子もしくは第一の放熱部材の熱を第二の放熱部材に伝達することができるので、撮像素子の揺動を妨げることなく、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、冷却素子もしくは第一の放熱部材の熱を吸収し、第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱伝導性グリスを熱伝達部材としたので、冷却素子もしくは第一の放熱部材は、熱伝導性グリスを介して第二の放熱部材によって支持されることで位置が安定するために、手ブレ補正ユニットの支持が簡略化でき、高い冷却効率を保ったまま、撮像ユニットの小型軽量化に寄与することができる。
請求項7に記載の発明によれば、第二の放熱部材の放熱容量を大きくすることで、第一の熱伝達部材と第二の熱伝達部材を介して伝えられる冷却素子もしくは第一の放熱部材の熱を短時間に効率よく放熱することができるため、冷却素子もしくは第一の放熱部材の放熱容量を比較的小さく抑えることができ、撮像素子とともに揺動する冷却素子もしくは第一の放熱部材の大きさを抑えることができるので、撮像素子の揺動を妨げることなく、高い冷却効率を得ることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、手ブレ補正ユニットを支持する基準台板を第二の放熱部材として兼用することで、部品点数の削減と撮像ユニットの小型軽量化が実現でき、コストダウンにも貢献できる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像ユニットを撮像装置に搭載することで、手ブレ補正と撮像素子の冷却の相乗効果による画質向上が実現でき、高性能な撮像装置を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、冷却素子を画像の記録のための撮像時のみ駆動することで、省エネルギーに寄与し、撮像装置のバッテリの長寿命化を実現することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置として機能するデジタルカメラ1の外観模式図で、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図である。
カメラ10の正面には、図示しないマウント(カメラ側)171及びマウント(レンズ側)271を介して交換レンズ20が装着されている。
カメラ10の上面には、撮影のための操作部材であるレリーズボタン101が設置されており、カメラ10の内部でレリーズボタン101の下部にはAFスイッチSW1とレリーズスイッチSW2を構成する2段スイッチが配置されている。また、カメラ10の上部には、エレクトロフラッシュ102が内蔵されている。更に、カメラ10の上面にはデジタルカメラ1の動作モードを設定するモード設定ダイアル112と、各動作モードでのカメラ制御値を設定する制御値設定ダイアル114が配置されている。
カメラ10の背面には、電源スイッチ111、カメラ制御値を変更する変更ダイアル113、手ブレ補正の動作をオンオフする手ブレ補正スイッチ115、ファインダ接眼レンズ121a、画像表示部131が配置されている。
図2は、図1に示したデジタルカメラ1の縦断面模式図(図1のA−A’断面)である。図中、図1と同じ部分には同じ番号を付与した。
交換レンズ20内部には、レンズ211、絞り241が設置されている。交換レンズ20のカメラ10側にはマウント(レンズ側)271が設置されており、マウント(カメラ側)171を介して交換レンズ20がカメラ10に取り付けられる。又、マウント(レンズ側)271の一部にはBL交信部(レンズ側)272が、マウント(カメラ側)171の一部にはBL交信部(カメラ側)172が設けられており、交換レンズ20がカメラ10に取り付けられた場合に、カメラとレンズ間の交信(以下、BL交信という)が行えるように成されている。
カメラ10内部には、交換レンズ20を通った光をファインダ121に導くための、一部が半透明になったレフレックスミラー141、ファインダ121を構成する接眼レンズ121a、ペンタプリズム121b、焦点板121c、フラッシュ102、レフレックスミラー141の半透明部を通った光をAFモジュール144に導くサブミラー142、AFモジュール144、シャッタ145、撮像素子153、手ブレ補正ユニット301、冷却ユニット180、手ブレを検知するセンサを含む手ブレ検知部320が設置されている。
次に、本発明における撮像ユニットの構成の一例を、図3、図4を用いて説明する。図3は撮像ユニットを交換レンズ20側から見た平面図であり、図4は図3のB−B’断面である。図中、図1、2と同じ部分には同じ番号を付与した。撮像ユニットは、機能的に、手ブレ補正ユニット301と冷却ユニット180に分けることができる。
まず、手ブレ補正ユニット301について説明する。手ブレ補正ユニット301は、H台板302、V台板303、Hアクチュエータ311、Vアクチュエータ315、撮像素子153及び回路基板161から成り、基準台板300上に構築される。
基準台板300は、その底部300aでカメラ10の内部に固定されている。基準台板300上にはH台板302を水平方向に移動させるための、圧電素子と軸から成るSIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)等で構成されるHアクチュエータ311が配置されている。Hアクチュエータ311とH台板302は嵌合部302bで嵌合しており、H台板302はHアクチュエータ311に駆動パルスを印加することで水平に移動する。H台板302の勘合部302bと撮像素子153を挟んで反対側のH摺動部302cは、基準台板300の折り曲げ部300bと当接し、H台板302の水平方向への移動時は水平摺動面となる。
H台板302上にはV台板303を垂直方向に移動させるための、圧電素子と軸から成るSIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)等で構成されるVアクチュエータ315が配置されている。Vアクチュエータ315とV台板303は嵌合部303bで嵌合しており、V台板303はVアクチュエータ315に駆動パルスを印加することで垂直に移動する。V台板303の勘合部303bと撮像素子153を挟んで反対側のV摺動部303aは、H台板302のV摺動部302aと当接し、V台板303の垂直方向への移動時は摺動面となる。V台板303は、H台板302の開口部302dの内部にはめ込まれている。
V台板303上には、撮像素子153を駆動するための回路部品(図示せず)が搭載された回路基板161が配置され、回路基板161上には撮像素子153が半田付け等によって実装されている。
以上に述べた構成により、手ブレ検知部320で検出された手ブレの状態に応じて、Hアクチュエータ311及びVアクチュエータ315に必要に応じた駆動パルスを印加することで、撮像素子153を光軸200に垂直な面内で水平、垂直の任意の方向と位置に移動することで、手ブレ補正を行うことができる。尚、Hアクチュエータ311、Vアクチュエータ315の構造の詳細、及びHアクチュエータ311、Vアクチュエータ315の駆動方法の詳細については説明を省略する。
次に、撮像素子153の冷却ユニット180の第一の実施の形態について述べる。冷却ユニット180は、冷却素子181、第一の放熱部材182、第二の放熱部材183、第一の熱伝達部材185、第二の熱伝達部材186及び撮像素子153から成る。冷却ユニット180の役割は、撮像素子153を冷却することによって暗ノイズを低減して高画質化を図ることにあるので、冷却ユニット180は、撮像素子チップ153aの温度が「撮像素子チップ153aの画像出力が、画像として鑑賞に堪えるに十分なノイズレベルになるような温度T」以下になるに十分な冷却能力を有する必要がある。
撮像素子153は、撮像素子チップ153a、パッケージ153b、リードフレーム153c、カバーガラス153d等から成り、回路基板161上に半田付け等によって実装されて、V台板303上に配置されている。一方、パッケージ153bの裏面(撮像素子チップ153a搭載部と反対側の面)には、回路基板161及びV台板303に設けられた開口部に挿入されたペルチェ素子等の冷却素子181の吸熱面181aが当接されて熱的に密着される。
又、冷却素子181の放熱面181bには小型の第一の放熱部材182が当接されて熱的に密着される。第一の放熱部材182の冷却素子181との当接面と反対側の面には放熱シート等の第一の熱伝達部材185が配置される。基準台板300の開口部300cを挟んで第一の放熱部材182と対向して第一の放熱部材182よりも放熱容量の大きい第二の放熱部材183が配置される。第二の放熱部材183の第一の熱伝達部材185と対向する部分には、放熱シート等の第二の熱伝達部材186が配置される。同じく第二の放熱部材183の底部183aは、カメラ10の内部に当接され熱的に密着される。
ここに、放熱シートとは、例えば特開2004−200199号公報にその構造が開示されているもので、金属の薄板等の熱伝導性を有する可撓性の吸熱層の表面に、二酸化珪素、酸化アルミニウム等を含む赤外線放射効果を有する可撓性の熱放射膜を形成することで、吸熱した熱を遠赤外線として伝達する可撓性のシートとするものである。
以上に述べた構成により、撮像動作時に撮像素子チップ153aが駆動されることで発生した熱は、パッケージ153bを介して冷却素子181により吸熱、冷却され、第一の放熱部材182を経由して、第一の熱伝達部材185と第二の熱伝達部材186により第二の放熱部材183に伝達されて、最終的にはカメラ10に放熱される。
以上、図3、図4に示した撮像ユニットでは、撮像素子153の冷却のために、手ブレ補正ユニット301上には冷却素子181と小型の第一の放熱部材182と第一の熱伝達部材185だけを搭載すればよいので軽量小型化が可能であり、また、可動部である手ブレ補正ユニット301と固定部である第二の放熱部材183の間を第一の熱伝達部材185と第二の熱伝達部材186で熱的に結合することで、物理的接触を行っていないため、撮像素子153の冷却のために手ブレ補正ユニット301に機械的な負荷をかけることがなく、手ブレ補正の性能に影響を及ぼさない冷却ユニット180を提供することができる。
次に、図5を用いて撮像素子153の冷却ユニット180の第二の実施の形態について述べる。図5は、図4と同じく図3のB−B’断面である。図中、図1乃至4と同じ部分には同じ番号を付与し、図4と異なる部分のみ説明する。
撮像素子153は、回路基板161上に半田付け等によって実装されて、V台板303上に配置されている。一方、パッケージ153bの裏面(撮像素子チップ153a搭載部と反対側の面)には、小型の第一の放熱部材182が当接されて熱的に密着される。第一の放熱部材182のパッケージ153bの裏面との当接面と反対側の面には、回路基板161及びV台板303に設けられた開口部に挿入された第一の放熱部材182よりも小型の冷却素子181の吸熱面181aが当接されて熱的に密着される。
冷却素子181の放熱面181bには放熱シート等の第一の熱伝達部材185が配置される。基準台板301300の開口部301300cを挟んで冷却素子181と対向対面して冷却素子181よりも放熱容量の大きい第二の放熱部材183が配置される。第二の放熱部材183の第一の熱伝達部材185と対向対面する部分には、放熱シート等の第二の熱伝達部材186が配置される。同じく第二の放熱部材183の底部183aは、カメラ10の内部に当接され熱的に密着される。
図5の構成では、撮像素子153と冷却素子181の間に第一の放熱部材182を挟むことで、小型の冷却素子181を用いても撮像素子153を均一に冷却することができる。又、冷却素子181の放熱面181bに直接第一の熱伝達部材185を配置することで、冷却素子181の熱を効率よく第二の放熱部材183に導くことができる。
次に、図6を用いて撮像素子153の冷却ユニット180の第三の実施の形態について述べる。図6は、図4と同じく図3のB−B’断面である。図中、図1乃至5と同じ部分には同じ番号を付与した。
撮像素子153は、回路基板161上に半田付け等によって実装されて、V台板303上に配置されている。一方、パッケージ153bの裏面(撮像素子チップ153a搭載部と反対側の面)には、回路基板161に設けられた開口部と、第一の放熱部材182を兼ねるV台板303に設けられた凹部303cに挿入されたペルチェ素子等の冷却素子181の吸熱面181aが当接されて熱的に密着される。
又、冷却素子181の放熱面181bには、第一の放熱部材を兼ねるV台板303の凹部303cが当接されて熱的に密着される。第一の放熱部材を兼ねるV台板303の冷却素子181との当接面と反対側の面には、放熱シート等の第一の熱伝達部材185が配置される。第二の放熱部材を兼ねる基準台板300の第一の放熱部材を兼ねるV台板303と対向する部分には、放熱シート等の第二の熱伝達部材186が配置される。同じく第二の放熱部材を兼ねる基準台板300の底部300aは、カメラ10の内部に当接され熱的に密着される。
以上に述べた構成により、撮像動作時に撮像素子チップ153aが駆動されることで発生した熱は、パッケージ153bを介して冷却素子181により吸熱、冷却され、第一の放熱部材を兼ねるV台板303を経由して、第一の熱伝達部材185と第二の熱伝達部材186により第二の放熱部材を兼ねる基準台板300に伝達されて、最終的にはカメラ10に放熱される。
以上、図6に示した撮像ユニットでは、第一の放熱部材182とV台板303を兼用することで、撮像素子153の冷却のために、手ブレ補正ユニット301上には冷却素子181と第一の熱伝達部材185だけを搭載すればよいので図4に示した撮像ユニットよりも更に軽量小型化が可能であり、手ブレ補正の性能に影響を及ぼさない冷却ユニット180を提供することができる。又、第二の放熱部材183と基準台板300も兼用することで部品点数もさらに削減でき、カメラ全体の軽量小型化と低コスト化にも大きく寄与することができる。
更に、図7を用いて撮像素子153の冷却ユニット180の第四の実施の形態について述べる。図7は、図6と同じく図3のB−B’断面である。図中、図1乃至6と同じ部分には同じ番号を付与し、図6と異なる部分のみ説明する。
図6と図7の異なる部分は、第一の放熱部材を兼ねるV台板303から第二の放熱部材を兼ねる基準台板301に熱を伝達する部材として、放熱シート等の第一及び第二の熱伝達部材ではなく、熱伝導性グリス187を用いた点である。これによって、第一の放熱部材を兼ねるV台板303から第二の放熱部材を兼ねる基準台板301への熱伝達効率はより向上し、且つ、手ブレ補正ユニット301が熱伝導性グリス187を介して基準台板300に支持されるので安定性が向上するため、手ブレ補正ユニット301の構成を簡略化することが可能となる。
次に、本発明に係る撮像装置として機能するデジタルカメラ1の回路を、図8を用いて説明する。図8はデジタルカメラ1の回路ブロック図である。図中、図1乃至7と同じ部分には同じ番号を付与した。
制御部であるカメラ制御部151は、図示しないCPU(中央処理装置)、ワークメモリ等から構成され、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをワークメモリに読み出し、当該プログラムに従ってデジタルカメラ1の各部を集中制御する。
又、カメラ制御部151は、電源スイッチ111、モード設定ダイアル112、変更ダイアル113、制御値設定ダイアル114、手ブレ補正スイッチ115、AFスイッチSW1、レリーズスイッチSW2等からの入力を受けてカメラ各部の動作を制御すると共に、撮像の制御を行う画像制御部152と連携して、BL交信部(カメラ側)172、BL交信部(レンズ側)272及びレンズ制御部251を介したAF制御、絞り制御、フラッシュ102の昇圧制御、発光制御、シャッタ駆動部146を介したシャッタ145の駆動制御を行う。
更に、カメラ制御部151は、手ブレ補正スイッチ115がオンされている場合、例えばジャイロ等で構成される手ブレ検知部320の出力を受け、手ブレ補正のための演算を行い、手ブレ補正ユニット301の構成要素である、図3乃至図5に示したHアクチュエータ311、Vアクチュエータ315を駆動して手ブレ補正を行う。
撮像素子153に接して、撮像素子153を冷却するための冷却素子181が配置される。カメラ制御部151は、後述するフローチャートに従って、撮像素子153を冷却するための冷却素子181への通電を制御する。
レリーズスイッチSW2がオンされると、シャッタ145が開かれ、レンズ211で集光された被写体からの光は撮像素子153上に結像され、記録のための撮像(以下、撮影という)が行われ、シャッタ145が閉じられ、画像データが画像メモリ155に一旦蓄えられた後、画像表示部131上に撮影画像としてアフタービュー表示され、メモリカード156に保存される。レリーズスイッチSW2オンから撮影完までの間、撮像素子153の冷却と手ブレ補正が行われる。
次に、本発明に係る撮像装置としてのデジタルカメラ1での撮像動作の制御を、図9を用いて説明する。図9は、デジタルカメラ1での撮影の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS01で電源スイッチ111が操作されてステップS02でカメラの電源がオンされると、ステップS03でカメラの起動時の動作モードが判別される。ここでは、モード設定ダイアル112を用いて画像の撮影を行う「カメラモード」に設定されているとして、カメラモードが起動される。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
カメラモードが起動された場合は(ステップS03;YES)、ステップS11でBL交信により交換レンズ20のズーム値やFナンバー等の情報が読みとられる。ステップS12でHアクチュエータ311とVアクチュエータ315を駆動して撮像素子153の光電変換部153aの光学中心を光軸200に合わせるセンタリングが行われ、ステップS13で手ブレ補正スイッチ115がオンされているかどうかが判断される。手ブレ補正スイッチ115がオンされている場合(ステップS13;YES)、ステップS21でAFスイッチSW1がオンされているかどうかが判断される。AFスイッチSW1がオンされるまでステップS21で待機する。
AFスイッチSW1がオンされると(ステップS21;YES)、ステップS22でAFとAEが行われ、ステップS23でBL交信により再度交換レンズ20のズーム値やFナンバーが読みとられ、ステップS24で、手ブレ検知部320によって手ブレの検知が開始される。次に、ステップS25でレリーズスイッチSW2がオンされたかどうかが判断される。レリーズスイッチSW2がオンされるまでステップS21からS25が繰り返される。
レリーズスイッチSW2がオンされると(ステップS25;YES)、ステップS26で撮像素子153に通電開始されて撮影可能状態となり、ステップS27で冷却素子181に通電され、撮像素子153の冷却が開始される。ステップS26とS27は、ほぼ同時あるいはステップS27が先でもよい。ステップS28で、手ブレ検知部320の出力に従ってHアクチュエータ311とVアクチュエータ315を駆動して撮像素子153を揺動しての手ブレ補正が開始され、ステップS29で、撮影(シャッタ145開、撮像素子153露光、シャッタ145閉)が行われ、ステップS30で手ブレ補正が終了される。
ステップS13で手ブレ補正スイッチがオフされていた場合には(ステップS13;NO)、ステップS61でAFスイッチSW1がオンされているかどうかが判断される。AFスイッチSW1がオンされるまでステップS61で待機する。
AFスイッチSW1がオンされると(ステップS61;YES)、ステップS62でAFとAEが行われ、ステップS63でBL交信により再度交換レンズ20のズーム値やFナンバーが読みとられる。次に、ステップS65でレリーズスイッチSW2がオンされたかどうかが判断される。レリーズスイッチSW2がオンされるまでステップS61からS65が繰り返される。
レリーズスイッチSW2がオンされると(ステップS65;YES)、ステップS66で、撮影(シャッタ145開、撮像素子153露光、シャッタ145閉)が行われ、ステップS29で手ブレ補正が終了される。ステップS31で撮像素子153から画像処理部154に画像出力が読み出され、ステップS32で冷却素子181への通電が停止され、撮像素子153の冷却が終了する。
ステップS33で、撮影された画像データが画像メモリ155に一旦蓄えられ、ステップS34で画像表示部131上に撮影された画像の表示(アフタービュー表示)が行われ、ステップS35で撮影された画像データがメモリカード222に記録される。
ステップS34でアフタービュー表示が行われてから一定時間経過後、ステップS36で画像表示部131上のアフタービュー表示が消灯される。これで、1コマの撮影が終了する。
ステップS13で手ブレ補正スイッチがオフされていた場合には(ステップS13;NO)、前述のステップS21からS30中で手ブレ補正に関わるステップ(ステップS24、S28、S30)を除いてステップS21乃至ステップS30と同様にして撮像素子153に通電開始されて撮影可能状態となり(ステップS61乃至ステップS66)、ステップS67で冷却素子181に通電され、撮像素子153の冷却が開始される。ステップS66とS67は、ほぼ同時あるいはステップS67が先でもよい。ステップS69で、撮影(シャッタ145開、撮像素子153露光、シャッタ145閉)が行われる。
ステップS31で撮像素子153から画像処理部154に画像出力が読み出され、ステップS32で撮像素子153への通電が終了され、ステップS33で冷却素子181への通電が停止され、撮像素子153の冷却が終了する。
ステップS34で、撮影された画像データが画像メモリ155に一旦蓄えられ、ステップS35で画像表示部131上に撮影された画像の表示(アフタービュー表示)が行われ、ステップS36で撮影された画像データがメモリカード222に記録される。
ステップS35でアフタービュー表示が行われてから一定時間経過後、ステップS37で画像表示部131上のアフタービュー表示が消灯される。これで、1コマの撮影が終了する。
ステップS41でオートパワーオフ(APO:既定の時間、何の操作も行われなかった場合に、電源をオフする機能)時間が経過していないかどうかが判断され、APO時間が経過していない場合は(ステップS41;NO)、ステップS42で電源スイッチ111がオフされていないかどうかが判断される。
電源スイッチ111がオフされていない場合は(ステップS42;NO)、ステップS43で動作モードがカメラモードから変更されていないかどうかが判断される。変更されていなければ(ステップS43;YES)、ステップS11に戻って上述のシーケンスを繰り返す。動作モードが変更されている場合は(ステップS43;NO)、変更されたモードでの制御に移行する。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
ステップS41でAPO時間が経過していた場合(ステップS41;YES)及びステップS42で電源スイッチ111がオフされていた場合(ステップS42;YES)、ステップS51でHアクチュエータ311とVアクチュエータ315を駆動して撮像素子153を待機位置に移動し、ステップS52でカメラ電源がオフされる。以上で撮影終了となる。
次に、図9に示した処理の流れにおける撮像素子153及び冷却素子181周辺の回路の動作と、撮像素子チップ153aの温度について、図10を用いて説明する。図10(a)は、図9の各ステップの動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図10(b)は、本発明に係る撮像素子チップ153aの図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図であり、図10(c)は、本発明に係る第一の放熱部材182の図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図であり、図10(d)は、本発明に係る第二の放熱部材183の図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図である。
まず、図10(a)で、ステップS01で電源スイッチ111がONされて、カメラ電源がオンされてカメラモードで起動されると、ステップS11でBL交信が行われる。次に、ステップS13で手ブレ補正スイッチ115のオンが確認される。
ステップS21でAFスイッチSW1のオンが確認されると(ステップS21;YES)、AF、AEが行われ、ステップS24で手ブレ検知部320により手ブレ検知が開始される。続いて、ステップS25でレリーズスイッチSW2のオンが確認されると(ステップS25;YES)、ステップS26で撮像素子153に通電が開始され、ステップS27で冷却素子181に通電が開始されると共に、ステップS28で手ブレ補正が開始される。
ステップS26の撮像素子153への通電開始から冷却素子181への通電開始までは冷却素子181は作動していないので、図10(b)に示したように、撮像素子チップ153aの温度は初めのうちは少しずつ上昇を続け、やがて温度平衡に達する。第一の放熱部材182の温度も、冷却素子181を介して撮像素子チップ153aの熱が伝わるため、図10(c)に示したように、撮像素子チップ153aと同様の温度上昇カーブを描く。第二の放熱部材183の温度も、第一の放熱部材182の熱が第一の熱伝達部材185及び第二の熱伝達部材186を介して伝達されるため、図10(d)に示したように、第一の放熱部材182と同様の温度カーブを描く。
ステップS27で冷却素子181に通電が開始されると、撮像素子チップ153aの温度が下がりはじめる。ステップS29で撮影が行われる時点では、撮像素子チップ153aの温度が上述した「撮像素子チップ211aの画像出力が、画像として鑑賞に堪えるに十分なノイズレベルになるような温度T」以下になるように、冷却素子181は、撮像素子153の熱量を吸熱できる冷却能力を有するように、第一の放熱部材182と第一の熱伝達部材185は、冷却素子181が吸熱した撮像素子153の熱量と、冷却時に冷却素子181自身の出す熱量の両方を放熱できる放熱容量を有するように設定される。
次に、ステップS29で撮影が行われ、ステップS30で手ブレ補正が終了され、ステップS31で画像出力が読み出される。この間、冷却素子181への通電が行われているため、図10(b)に示すように、撮像素子チップ153aの温度は温度Tよりも下がり、やがて温度平衡に達する。図10(c)に示すように、第一の放熱部材182は冷却素子181が撮像素子153から吸熱した熱と冷却素子自身の出す熱の両方を放熱するために温度が上昇し、やがて温度平衡に達する。第二の放熱部材183も、第一の放熱部材182の熱が第一の熱伝達部材185及び第二の熱伝達部材186を介して伝達されるため、図10(d)に示すように第一の放熱部材182と同様の温度カーブを示す。
本例では、特に冷却素子181への通電の制御は行っていないが、例えば、撮像素子チップ153aの温度が温度T以下になった後は冷却素子181への通電を断続的に行うことで、消費電力の更なる削減を行ってもよい。
ステップS32で撮像素子153への通電が終了され、ステップS33で冷却素子181への通電が終了されると、撮像素子チップ153aの温度は、冷却素子181及び第一の放熱部材182に残存している熱と外気温により再び上昇を始め、ステップS35でのアフタービュー表示を経て上記のステップを繰り返すことになり、温度的にも上記の温度遷移を繰り返すことになる。
なお、本実施の形態においては、冷却素子181への通電開始(ステップS27)を、ステップS25でレリーズスイッチSW2がオンされ、ステップS26で撮像素子153に通電開始された後に置いたが、その代わりに、ステップS21でAFスイッチSW1がオンされた後、あるいは、ステップS22でAFとAEが行われた後に置いてもよい。
又、本実施の形態では撮像素子153の冷却を撮影時のみとして説明したが、例えば電子ビューファインダを備えたデジタルカメラ等のライブビュー表示を行うカメラでは、ライブビュー表示を行っている間中冷却するように成してもよい。この場合、ライブビューの画質が撮影画像の画質ほどの高画質を要求されないのであれば、例えば冷却素子を間欠駆動して冷却温度を撮影時より高めに設定することで、省エネルギーを図ってもよい。
その他、本発明に係る撮像装置を構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る撮像装置の外観模式図である。 図1に示した撮像装置の図1中 A−A’断面の模式図である。 本発明に係る撮像ユニットの構成例の模式図である。 図3に示した撮像ユニットの図3中 B−B’断面の第一の実施の形態に係る模式図である。 図3に示した撮像ユニットの図3中 B−B’断面の第二の実施の形態に係る模式図である。 図3に示した撮像ユニットの図3中 B−B’断面の第三の実施の形態に係る模式図である。 図3に示した撮像ユニットの図3中 B−B’断面の第四の実施の形態に係る模式図である。 本発明に係る撮像装置の回路ブロック図である。 本発明に係る撮像装置における撮影の流れを示すフローチャートである。 図10(a)は本発明に係る撮像装置各部の動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図10(b)は本発明に係る撮像素子チップの温度の推移を示した模式図であり、図10(c)は本発明に係る第一の放熱部材の温度の推移を示した模式図であり、図10(d)は本発明に係る第二の放熱部材の温度の推移を示した模式図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 カメラ
101 レリーズボタン
SW1 AFスイッチ
SW2 レリーズスイッチ
102 エレクトロフラッシュ
111 電源スイッチ
112 モード設定ダイアル
113 変更ダイアル
114 制御値設定ダイアル
115 手ブレ補正スイッチ
121 ファインダ
121a 接眼レンズ
121b ペンタプリズム
121c 焦点板
131 画像表示部
141 レフレックスミラー
142 サブミラー
144 AFモジュール
145 シャッタ
146 シャッタ駆動部
151 カメラ制御部
152 画像制御部
153 撮像素子
153a 撮像素子チップ
153 パッケージ
153 リードフレーム
153 カバーガラス
154 画像処理部
155 画像メモリ
156 メモリカード
161 回路基板
171 マウント(カメラ側)
172 BL交信部(カメラ側)
180 冷却ユニット
181 冷却素子
181a 吸熱面
181b 放熱面
182 第一の放熱部材
183 第二の放熱部材
183a 第二の放熱部材底部
185 第一の熱伝達部材
186 第二の熱伝達部材
187 熱伝導性グリス
300 基準台板
300a 基準台板底部
300b 基準台板折り曲げ部
300c 基準台板開口部
301 手ブレ補正ユニット
302 H台板
302a H台板V摺動部
302b H台板嵌合部
302c H台板H摺動部
302d H台板開口部
303 V台板
303a V台板V摺動部
303b V台板嵌合部
303c V台板凹部
311 Hアクチュエータ
315 Vアクチュエータ
320 手ブレ検知部
20 交換レンズ
200 光軸
211 レンズ
241 絞り
271 マウント(レンズ側)
272 BL交信部(レンズ側)

Claims (10)

  1. 被写体を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を揺動して手ブレを補正する手ブレ補正ユニットと、
    前記手ブレ補正ユニットを支持する基準台板とを備え、前記撮像素子が前記基準台板に対して相対移動する撮像ユニットにおいて、
    前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記撮像素子を冷却するための冷却素子と、
    前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記冷却素子からの熱を放熱するための第一の放熱部材と、
    前記基準台板にとともに固定された状態で前記第一の放熱部材に対向し、前記第一の放熱部材からの熱を放熱するための第二の放熱部材とを備えたことを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記第一の放熱部材と、前記第二の放熱部材の間に、前記第一の放熱部材の熱を前記第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 被写体を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を揺動して手ブレを補正する手ブレ補正ユニットと、
    前記手ブレ補正ユニットを支持する基準台板とを備え、前記撮像素子が前記基準台板に対して相対移動する撮像ユニットにおいて、
    前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記撮像素子からの熱を放熱するための第一の放熱部材と、
    前記撮像素子とともに揺動し、かつ前記第一の放熱部材を介して前記撮像素子を冷却するための冷却素子と、
    前記基準台板にとともに固定された状態で前記冷却素子に対向し、前記冷却素子からの熱を放熱するための第二の放熱部材とを備えたことを特徴とする撮像ユニット。
  4. 前記冷却素子と、前記第二の放熱部材の間に、前記冷却素子の熱を前記第二の放熱部材に伝達する熱伝達部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
  5. 前記熱伝達部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材の熱を吸収し、前記第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱放射シートであることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像ユニット。
  6. 前記熱伝達部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材の熱を吸収し、前記第二の放熱部材に放射することで熱を伝達する熱伝導性グリスであることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像ユニット。
  7. 前記第二の放熱部材は、前記冷却素子もしくは前記第一の放熱部材より大きな放熱容量を持つことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像ユニット。
  8. 前記第二の放熱部材は、前記基準台板であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像ユニット。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像ユニットを搭載したことを特徴とする撮像装置。
  10. 前記撮像素子で撮像された画像を記録する記録手段と、
    前記冷却素子を、前記撮像素子が前記記録手段で画像を記録するための撮像時にのみ駆動させる制御手段とを有することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
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