JP2006351225A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006351225A
JP2006351225A JP2005172108A JP2005172108A JP2006351225A JP 2006351225 A JP2006351225 A JP 2006351225A JP 2005172108 A JP2005172108 A JP 2005172108A JP 2005172108 A JP2005172108 A JP 2005172108A JP 2006351225 A JP2006351225 A JP 2006351225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
gas
hydrogen
fuel cell
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005172108A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuyoshi Sugawara
生豊 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005172108A priority Critical patent/JP2006351225A/ja
Priority to EP12000210A priority patent/EP2453508A1/en
Priority to PCT/IB2006/001569 priority patent/WO2006134461A1/en
Priority to CA2597119A priority patent/CA2597119C/en
Priority to EP06779709A priority patent/EP1897165B1/en
Priority to US11/815,035 priority patent/US8211579B2/en
Publication of JP2006351225A publication Critical patent/JP2006351225A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 起動時にカソード触媒の劣化を防止するとともに水素の放出を防止する燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 本発明は、排アノードガスをアノード1aに循環するバイパス流路6を備えた燃料電池システムにおいて、アノード1aに供給される水素と排アノードガスとからなる混合ガスのガス組成を制御するガス組成制御手段7と、排アノードガスの外部への排出を制御するガス排出制御手段8とを備え、アノード1a内に酸化剤ガスが存在する起動時に、ガス排出制御弁を閉じ、排アノードガスをアノード1aに循環させ、アノード1aに供給される混合ガスの水素濃度が所定濃度以上になるようにガス組成制御手段を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム、特に燃料電池の排ガスを循環するバイパス流路を備えた燃料電池システムに関するものである。
通常の固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)の両側にそれぞれアノードおよびカソードを高分子イオン交換膜を配置するように構成された電解質膜・電極構造体(以下、MEAという)を、さらにセパレータによって挟持することにより構成している。アノードに供給された燃料ガス(水素)は、アノードの触媒電極上で水素イオン化され、適度に加湿された電解質膜を通じてカソードへと移動する。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。カソードには、酸化剤ガス、例えば、酸素あるいは空気が供給されているために、このカソードにおいて、前記水素プロトンH+、前記電子e-および酸素が反応して水が生成される。以上の反応を示す化学式は以下のようになる。
アノード反応: H2→2H++2e- (1)
カソード反応: 2H++2e-+(1/2)O2→H2O (2)
前記固体高分子型燃料電池の1組を単位セルと呼ぶ。この単位セルを所定数だけ積層することにより、スタック状の燃料電池を構成している。
このような燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、通常、燃料電池を起動する際には、まず燃料電池内部に滞留している空気を窒素等の不活性ガスによってパージし、パージ後にアノードおよびカソードにそれぞれ水素および空気が導入される。
しかし、不活性ガスによるパージを行うには、不活性ガスを貯蔵しておくための高圧ガスボンベやその付帯設備を必要とするため、システムの大型化を招く。また、不活性ガスの充填や高圧ボンベの交換を定期的実施する必要があり、維持費がかかるだけでなく、メンテナンスを専門に行う作業者を必要とする。そのため、起動時にパージを実施することは、近年注目されている車載用燃料電池や、家庭用小型燃料電池への適用は適当ではない。
そこで、不活性ガスによるパージ操作をすることなく、起動する方法が検討されている。しかし、特許文献1によれば、燃料電池を起動させる時に不活性ガスによるパージを実施せず、空気が滞留した状態のアノードに水素を供給する場合には、水素領域と空気領域の境界がアノード内を入口から出口に向けて移動するときに、カソードの触媒層に使用されているカーボンが腐食し、燃料電池の劣化が進行することが明らかになっている。
特許文献1では、燃料電池の起動時に、アノードに素早く水素を導入し、空気と水素の境界がアノード内を通過する時間を短くすることで、燃料電池の劣化を抑制するといった方法が開示されている。
米国特許出願20020076582号公報
特許文献1に記載の方法で燃料電池の劣化を防止するためには、空気と水素の境界がアノード内をわずか0.05秒以下で通過させることが望ましい。そのためは、水素の供給を十分高圧にして開始する必要がある。その場合、多量の水素が空気とともに大気中に排出される可能性があり、水素を無駄に排出することとなり、水素タンクへの水素充填の頻度が高まる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、起動時に多量の水素が大気中に排出される可能性を低減し、かつ燃料電池の劣化を抑制する燃料電池システムを提供するものである。
本発明は、外部からの水素を燃料電池のアノードの供給する水素供給流路と、この水素供給流路途中に接続し、前記アノードから排出される排アノードガスをアノードに循環するバイパス流路を備えた燃料電池システムにおいて、前記アノードに供給される前記水素と前記排アノードガスとからなる混合ガスのガス組成を制御するガス組成制御手段と、排アノードガスの外部への排出を制御するガス排出制御手段と、前記ガス組成制御手段と前記ガス排出制御手段を制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記アノード内に酸化剤ガスが存在する起動時に、前記ガス排出制御弁を閉じ、前記排アノードガスを前記アノードに循環させ、前記アノードに供給される前記混合ガスの水素濃度が所定濃度以上になるように、または前記燃料電池の開回路電圧が所定電圧以上となるように前記ガス組成制御手段を制御する。
本発明では、アノード内に酸化剤ガスが存在する起動時において、排アノードガスをバイパス流路を通じてアノードに循環させ、排アノードガスの外部への排出を禁止する。また、アノードに供給される排アノードガスと水素との混合ガスの水素濃度または燃料電池の開回路電圧を所定値以上に制御する。これにより、水素が無駄に外部に排出されることがなく、カソードのカーボン腐食を抑制することができ、燃料電池システムの発電効率の低下を防止できる。
図1は、本発明を適用する燃料電池システムの実施形態の構成図である。
本実施形態の燃料電池システムは、スタック状の燃料電池1と、この燃料電池のアノード1aに水素を供給する水素タンク2と、カソード1bに空気を供給するコンプレッサ10と、アノード1aから排出された排アノードガスをアノード1aに循環させるバイパス流路6と、このバイパス流路6に設置され、排アノードガスの循環量を制御する循環ポンプ7とを備える。
単セルを積層して形成した燃料電池1のアノード1aには高圧の水素を貯蔵した水素タンク2から水素供給流路3aを通じて水素が供給され、カソード1bにはコンプレッサ10より空気が空気供給流路4aを通じて供給される。燃料電池1での発電に供せられた水素あるいは空気は水素排出流路3b及び空気排出流路4bから外部に排出される。水素排出流路3bには排アノードガスの外部への排出を制御するパージ弁8が設置される。
水素供給流路3aには、アノード1aへ供給する水素量を制御する水素供給制御弁5が設置される。水素供給流路3aの水素供給制御弁5下流側(燃料電池1側)と水素排出流路3bのパージ弁8の上流とを燃料電池1をバイパスして連接し、燃料電池1から排出された排アノードガスをアノード1aに循環するためのバイパス流路6が接続する。
バイパス流路6には循環ポンプ7が設置され、水素排出流路3bに設置されたパージ弁8を閉じた状態で、循環ポンプ7が稼動することで、燃料電池1のアノード1aから水素排出流路3bに排出された排アノードガスが、バイパス流路6を通じて再度アノード1aに供給される。
水素タンク2からアノード1aに水素が、コンプレッサ10からカソード1bに空気が供給されると燃料電池1で発電が開始され、燃料電池1で発電された電力は、負荷16、例えば移動体の駆動源としてのモータに供給される。
この燃料電池システムを統合制御するコントローラ20が設置される。コントローラ20には、アノード1aの入口及び出口での水素濃度を検出する水素濃度センサ12、13の出力と、カソード1bでの二酸化炭素の発生量を検出するCO2センサ14の出力と、アノード出口での酸素濃度を検出する酸素濃度検出センサ15と、燃料電池1の発電量を検出する電圧センサ16の出力とが入力される。コントローラ20には、さらに、燃料電池システムの起動を制御するメインスイッチ17のオンオフ信号と、燃料電池1の無負荷状態(燃料電池1に接続する回路に電流が流れていない状態、以下同様。)を制御する負荷スイッチ18のオンオフ信号が入力される。
コントローラ20は、これら入力値を用いて、アノード1a内の酸素の存在および燃料電池の無負荷状態を検出を検出し、水素供給制御弁5の流量制御、コンプレッサ10の運転制御、循環ポンプ7の運転制御、パージ弁8の開閉制御を司って、起動時にカソード1bでの炭素腐食を抑制しつつ、水素の外部への排出を防止するように燃料電池システムを制御する。
次に無負荷状態からの起動時にアノード1a内に存在する空気を除去する燃料電池システムの起動時制御について説明する。ここで、本実施形態の起動時制御は、燃料電池1起動時にアノード1a内に酸化剤ガス(空気)が残留している場合の起動時制御であり、起動時にアノード1aに存在する酸化剤ガスは、燃料電池1の停止中に外部から進入してきた空気等である。したがって、起動時にはアノード1aに空気が存在しているものとして本発明の起動時制御を実施する。または、アノード1a内の空気を検出する手段(例えば前述の酸素濃度検出センサ15)を用いて、この空気検出手段の検出値が所定値以上の場合に起動時実施するようにしてもよい。また、アノード1a内に進入する空気の量は自然拡散で進入するため時間に依存するため、燃料電池システムの停止時間を計測して停止時間が所定時間より長い場合に起動時制御を実施するようにしてもよい。また、負荷オンオフスイッチ18からのオンオフ信号がオフの場合には、燃料電池1に接続する回路には電流が流れないため、負荷オンオフスイッチ18からオフ信号がコントローラ20に入力されている場合に無負荷状態と判定する。
まず従来のバイパス流路を備えていない燃料電池システムの場合を、図2を用いて説明する。なお、図2に示す構成中、図1と同じ構成には図1と同じ符号を付記した。
この燃料電池システムを起動する際に、アノード1aに空気が滞留した状態から水素を供給すると、アノード排出流路4bからは、水素供給開始後の初期の段階では水素に押された空気が排出され、さらに空気の排出完了後には水素が排出されることになり、燃料電池システムの運転効率が下がる。この水素の排出を防ぐためにはパージ弁8を閉じておく必要がある。
パージ弁8を閉じた状態で水素タンク2からアノード1aに水素を供給すると、水素排出流路3bから排アノードガスが排出できないため、アノード1a内部の圧力は上昇する。アノード1a内部の許容最高圧力は燃料電池1の仕様によって異なるが、許容最高圧力に達した段階で水素圧力の上昇は停止され、水素はそれ以上供給できなくなる。
しかし、一方でアノード1a内部ではアノード1a内に水素と酸素とが存在するため、前述の式(1)、(2)の反応が進行し、発電が行われる。これらの反応は反応式から明らかなように水素と酸素を消費するため、アノード1a内の圧力を低下させ、水素の供給が継続できる。ところが、この場合にはカソード1bのカーボン腐食による燃料電池の劣化が生じる。この際のカソード1bのカーボン腐食について、図3を用いて説明する。
燃料電池1の無負荷状態からの起動時にアノード1aへの水素供給を開始した時にはパージ弁8が閉じているため、水素が供給されてもアノード1a内の空気は押し出されず、アノード1a内では水素と酸素とが分離し、水素と酸素との境界が存在する状態にある。この状態で、アノード1aからカソード1bへプロトンH+が移動し、移動したプロトンH+とカソード1bの酸素とが反応して水が生成される(式(1)、(2)参照)。この反応でプロトンH+とともに電子e-が必要とされるが、無負荷状態では電子e-が回路を通じて移動してこない。
このため、カソード1b内に存在する水と触媒の担体としての炭素とが反応して二酸化炭素を生成し、この二酸化炭素生成時に生じた電子e-が前述のカソード1bでの水生成反応に用いられる。この反応時にカソード1bの炭素が消費されて、カーボンの腐食が生じ、MEAの劣化を引き起こす。一方、アノード1a内では、水素と混在した酸素と、カソード1bでの炭素消費時に生じたプロトンH+と、さらに水素のプロトン化で生じた電子e-とが反応して水が生成される。このようにしてカソード1bの炭素が腐食を生じ、燃料電池の劣化が進み、発電効率を低下させる。
本実施形態では、アノード1aに空気が存在し、燃料電池が無負荷の状態からの起動時において、まず排アノードガスの排出を制御するパージ弁8を閉じ、水素タンク2からの水素供給前にバイパス流路6に設置した循環ポンプ7を稼動して排アノードガスをアノード1aに循環させる。そこに水素タンク2から水素を供給することで、水素供給開始時に水素と空気とが予め混合してアノード1a内を通過させるようにする。これにより、水素とアノード1a内の空気が水素供給流路3a及びアノード1a内で混合して排出され、排アノードガスとなり、排アノードガスはバイパス流路6からアノード1aに循環し、水素が外部に排出されない。また、水素タンク2から水素をアノード1aに供給する時に水素供給流路3aからバイパス流路6に水素が逆流することがない。
この結果、アノード1aには水素タンク2からの水素とバイパス流路を循環した排アノードガスの混合ガスが流入することとなるが、この混合ガスが燃料電池の劣化にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていなかった。
そこで発明者は、水素と排カソードガスからなる混合ガスをアノード1aに流したときのカソード1bのカーボン腐食の発生状況を実験により確認した。図4は、アノード1aに水素と空気(酸素)との混合比(濃度比)を変えた混合ガスを導入したときのカソード1bのカーボン腐食の発生状態を示す図である。ここで、カーボン腐食は、式(2)に示すように腐食時に発生する二酸化炭素量に基づき検出することができ、二酸化炭素量が多いほど、カーボン腐食が進行していると判断される。
水素濃度100%のガスをアノード1aに導入した場合に発生した二酸化炭素は、水素と空気の境界がアノード1a内を通過した時に一時的に発生したものである。また水素濃度70%+酸素濃度30%の混合ガスをアノード1aに導入した場合には、水素濃度100%を導入した場合と二酸化炭素の発生量に大きな変化は認められなかった。
しかし、水素濃度40%+酸素濃度60%の混合ガスをアノード1aに導入した場合は、二酸化炭素の発生量が水素濃度100%を導入した場合に比して約4倍に上昇した。さらに、水素濃度30%+酸素濃度70%の混合ガスをアノード1aに導入すると、二酸化炭素は連続的に発生することが判明した。なお、図中の点は水素供給開始後3分間の発生量をプロットしたものである。
したがって、この結果から、アノード1aに空気が存在し、燃料電池1が無負荷の状態からの起動時において、アノード1aに供給する混合ガスの濃度が水素濃度70%以上となるように制御することでカソード1bのカーボン腐食を抑制することができることが明らかとなった。水素濃度の制御方法としては、循環ポンプ7の運転負荷を制御することが考えられるが、水素供給制御弁5の流量制御と協調させるようにしてもよい。
また、図5は、アノード1aに導入した水素と空気の混合ガスの水素濃度に対してアノード1aから排出された排アノードガスの水素濃度および空気濃度を実験により確認した結果を示している。これによれば、図5にて連続的に二酸化炭素が発生する場合(水素濃度30%+酸素濃度70%の混合ガスの場合)は、排アノードガスに水素が含まれていないことがわかる。すなわち、排アノードガスに水素が含まれるように制御することで、連続的な二酸化炭素の発生、つまり連続的なカーボンの腐食の進行を抑制することができる。ここで、アノード1aから排出される排アノードガスに十分な水素が含まれるようにするためには、供給される混合ガス中の水素が、酸素に対して体積比で2.5倍以上となるようにすればよい。一方、混合ガスの水素濃度を30%以上とすることで、排アノードガス中の酸素濃度はほぼ0%となり、アノード1a内の酸素を除去することができる。
また、燃料電池1の開回路電圧とアノード1aに供給される混合ガスの濃度との関係に着目し、開回路電圧と混合ガス中の水素濃度/空気濃度との関係について調査した。その結果、水素100%および水素濃度70%+酸素濃度30%の混合ガスをアノード1aに導入した場合は、開回路電圧が0V(ボルト、以下同様)から0.9V以上に立ち上がりその後に安定する。一方、水素濃度40%+酸素濃度60%の混合ガスをアノード1aに導入した場合は、一時的に0.9Vを下回る現象が現れ、この際にも二酸化炭素の発生が確認された。また、水素濃度30%+酸素濃度70%の混合ガスをアノード1aに導入した場合の開回路電圧は安定することがなく、0.9Vを超えることはなかった。従って、アノード1aに混合ガスが導入されているときに、開回路電圧が0.9V以下にならないように循環ポンプ7の運転負荷を制御することで、カソード1bのカーボン腐食を抑制することができる。ここで、開回路電圧が一時的にも0.9V未満にならないようにするためには、供給ガス中の水素が、酸素に対して体積比で10倍以上となるようにすればよい。
このような燃料電池システムは、排アノードガスを循環させるバイパス流路6と、このバイパス流路6に水素と排アノードガスとからなる混合ガスを前記アノード1aに供される際の組成を制御する循環ポンプ7と、排アノードガスの外部への排出を制御するパージ弁8とを備え、排アノードガスの外部への排出を制御するパージ弁8を閉じ、排アノードガスをバイパス流路6を通じてアノード1aに循環させ、前記アノード1aに供給される水素と排アノードガスとの混合ガスの水素濃度が所定濃度以上(例えば、水素70%対酸素30%)となるように循環ポンプ(ガス組成制御手段)7を制御する。このため、排アノードガスをアノード1aに循環させることにより起動時の水素の外部への排出を防止して燃料電池の発電効率の低下を抑止し、またアノード1aに供給する混合ガスの組成を制御することによりカソード1bのカーボン腐食による燃料電池1の劣化を抑制することができる。
または、燃料電池1の開回路電圧が所定電圧以上となるように循環ポンプ7と水素供給制御弁5を制御することにより、水素濃度の制御と同様の効果を期待することができる。
燃料電池システムの構成図である。 バイパス流路を持たない従来の燃料電池システムの構成図である。 カソードのカーボン腐食を説明する図である。 アノードに種々の水素・空気混合比のガスを導入したとき、カソードカーボン腐食による二酸化炭素発生を測定した結果を示す図である。 アノードの導入した混合ガスの水素濃度に対してアノードから排出された排ガスの水素濃度もしくは酸素濃度を調査した結果を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池
2 水素タンク
3a 水素供給流路
3b 水素排出流路
4a 空気供給流路
4b 空気排出流路
5 水素供給制御弁
6 バイパス流路
7 循環ポンプ
8 パージ弁
10 コンプレッサ
16 負荷
17 メインスイッチ
20 コントローラ

Claims (5)

  1. 外部からの水素を燃料電池のアノードの供給する水素供給流路と、この水素供給流路途中に接続し、前記アノードから排出される排アノードガスをアノードに循環するバイパス流路を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記アノードに供給される前記水素と前記排アノードガスとからなる混合ガスのガス組成を制御するガス組成制御手段と、
    排アノードガスの外部への排出を制御するガス排出制御手段と、
    前記ガス組成制御手段と前記ガス排出制御手段を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、前記アノード内に酸化剤ガスが存在する起動時に、前記ガス排出制御弁を閉じ、前記排アノードガスを前記アノードに循環させ、
    前記アノードに供給される前記混合ガスの水素濃度が所定濃度以上になるように、または前記燃料電池の開回路電圧が所定電圧以上となるように前記ガス組成制御手段を制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ガス組成制御手段は、前記バイパス流路に配置され、前記排アノードガスの前記アノードへの循環量を制御する循環ポンプを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記所定濃度は、70%であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記所定電圧は、0.9Vであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記コントローラは、前記アノードに供給される混合ガスの水素の体積比が酸化剤ガスの体積比の2.5倍以上となるように前記循環ポンプを制御することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
JP2005172108A 2005-06-13 2005-06-13 燃料電池システム Pending JP2006351225A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005172108A JP2006351225A (ja) 2005-06-13 2005-06-13 燃料電池システム
EP12000210A EP2453508A1 (en) 2005-06-13 2006-06-13 Fuel cell system and start-up method thereof
PCT/IB2006/001569 WO2006134461A1 (en) 2005-06-13 2006-06-13 Fuel cell system and start-up method therefor
CA2597119A CA2597119C (en) 2005-06-13 2006-06-13 Fuel cell start-up control system
EP06779709A EP1897165B1 (en) 2005-06-13 2006-06-13 Fuel cell system and start-up method therefor
US11/815,035 US8211579B2 (en) 2005-06-13 2006-06-13 Fuel cell start-up control system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005172108A JP2006351225A (ja) 2005-06-13 2005-06-13 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006351225A true JP2006351225A (ja) 2006-12-28

Family

ID=37646874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005172108A Pending JP2006351225A (ja) 2005-06-13 2005-06-13 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006351225A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198406A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002216812A (ja) * 2001-01-18 2002-08-02 Toyota Motor Corp 車載用燃料電池システム及びその制御方法
JP2004165094A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムおよびその駆動方法
JP2004521447A (ja) * 2001-01-25 2004-07-15 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー アノード排気再循環ループを有する燃料電池装置の停止方法
JP2005515603A (ja) * 2002-01-04 2005-05-26 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー アノード排気再循環ループを有する燃料電池システム始動手順
JP2005158553A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2005183354A (ja) * 2003-11-27 2005-07-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006049234A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Toyota Motor Corp 燃料電池システムの液体排出
JP2006120532A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310000A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Denso Corp 燃料電池システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002216812A (ja) * 2001-01-18 2002-08-02 Toyota Motor Corp 車載用燃料電池システム及びその制御方法
JP2004521447A (ja) * 2001-01-25 2004-07-15 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー アノード排気再循環ループを有する燃料電池装置の停止方法
JP2005515603A (ja) * 2002-01-04 2005-05-26 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー アノード排気再循環ループを有する燃料電池システム始動手順
JP2004165094A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムおよびその駆動方法
JP2005158553A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2005183354A (ja) * 2003-11-27 2005-07-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006049234A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Toyota Motor Corp 燃料電池システムの液体排出
JP2006120532A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310000A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Denso Corp 燃料電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198406A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233064B2 (ja) 燃料電池システム
JP4633354B2 (ja) 燃料電池の停止方法
JP2011508947A (ja) 起動時の燃料電池セルのカソードにおける水素の燃焼
JP2007273276A (ja) 燃料電池発電システム及びその運転方法
JP2005032652A (ja) 燃料電池システム
JP2004127621A (ja) 燃料電池のパージ水素希釈装置
JP2007179786A (ja) 燃料電池システム
JP5236966B2 (ja) 燃料電池およびその運転方法
KR100962382B1 (ko) 수소 재순환 장치를 구비한 연료전지 시스템
JP5164014B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2007123013A (ja) 燃料電池システム
JP6409691B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP2005166424A (ja) 燃料電池システム
JP2004178845A (ja) 燃料電池システム
JP5872315B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および起動装置
JP2007323863A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池の停止方法
JP2006134807A (ja) 燃料電池システム
JP2009123588A (ja) 燃料電池システム
JP5250294B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム
JP2006351225A (ja) 燃料電池システム
JP4564347B2 (ja) 燃料電池システム
JP2009146656A (ja) 燃料電池システム
US8039155B2 (en) Fuel-cell system and method of controlling fuel cell
JP2008021537A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法並びに移動体
JP2006190571A (ja) 燃料電池の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120619