JP2006350048A - 導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種半導体レーザと導波路素子の高効率光結合を実現する導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具を提供することを目的とする。
【解決手段】光結合モジュールを形成する光学部品を収納するモジュール筐体1を位置決めして固定保持するモジュール取付台7と、光軸に対する直交2軸の調芯および開閉が自在でLDホルダ6を把持可能なLDチャック8と、レンズホルダ3に設けた穴へ挿入されるピン17が圧入されたレンズ調整ツール15と、光軸への調芯が自在でレンズ調整ツール15を位置決めかつ着脱自在とするレンズ調整取付台19からなる構造とし、光軸の調芯および各ホルダの接着固定を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、導波路型SHGレーザの基本波の光結合などに関するものであり、特に半導体レーザと導波路素子の高効率光結合を実現する導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具に関するものである。
従来におけるこの種の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具としては、半導体レーザにおける発光部が固定されたレーザ保持部材に対し、導波路素子が固定された保持部を軸移動させて光軸調芯した状態にて固定できる冶具があり、例えば特許文献1に記載され開示されている。
図10は前記特許文献1に記載された導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具における要部概要構成図である。
図10において、半導体レーザ発光部270が固着されたレーザ保持部材280が載置される固定ステージ290と、導波路素子200が固着される素子保持部材300が載置される調整ステージ310と、調芯工程において用いられる出力検出部320と、導波路素子200を吸着して調整し位置決めするための吸着部材330と、接合固着時に紫外線を照射するUV照射機250と、調整位置決めを確認するCCDカメラ230により基本的に構成されている。
前記構成における組立工程は、半導体レーザ発光部270が固着されたレーザ保持部材280を挟持体により挟持し、固定ステージ290の上面の所定位置に位置決めし、また、素子保持部材300を挟持体により挟持し、調整ステージ310の上面の所定位置に位置決めする。
そして、レーザ保持部材280と素子保持部材300が平行かつ所定の間隔となるようにCCDカメラ230による映像にて確認しつつ、調整ステージ310を駆動して、素子保持部材300をθxおよびθyへの回転、そしてZ軸への移動調整を行う。
また、素子保持部材300の上部で、吸着部材330により吸着された導波路素子200の端面と半導体レーザ発光部270の端面が平行かつ所定の間隔となるようにCCDカメラ230による映像にて確認しつつ、吸着部材330をθyへの回転およびZ軸への移動調整を行う。
そして、吸着部材330を降下させて導波路素子200を素子保持部材300へ載置した状態にて、紫外線硬化接着剤240を塗布し、UV照射機250による紫外線照射により硬化させることで導波路素子200を素子保持部材300へ固着する。
次に、半導体レーザ発光部270よりレーザ光を発光させ、出力検出部320にて光量が最大となるように、調整ステージ310を駆動して素子保持部材300をXおよびY軸への移動を行い調芯する。そして、出力検出部320の光量が最大の状態にて紫外線硬化接着剤240を塗布し、上下からのUV照射機250による紫外線照射により硬化させることでレーザ保持部材280と素子保持部材300とを接合し固着する。
以上の操作により、導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具による導波路素子における光結合がなされているのである。
特開2003−46184号公報
しかしながら、前記従来の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具では、例えばサイズが3×5μmの微細な導波路面が長手方向に形成された導波路素子において、半導体レーザから発光されたレーザ光が拡散するため、半導体レーザ発光部270を導波路より小さくする必要があり、最小集光径に限界が生じると共に、レーザ保持部材280に対する半導体レーザの実装精度に関しても限界が発生する。
また、導波路素子の高効率光結合の実現に対して、調整ステージ310はX,YおよびZ軸への移動およびθX,θYへの回転、吸着部材330はZ軸への移動、θYへの回転などの調整が必要であり、これらの位置決め精度はサブμmレベルによる高精度位置決めおよび固定が必要とされているが、調整箇所が多く複雑であり、装置コストも増大するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決しようとするものであり、光結合モジュールを形成する光学部品を収納するモジュール筐体を位置決めして固定保持するモジュール取付台と、光軸に対する直交2軸の調芯が自在でLDホルダを把持可能で移動自在なLDチャックと、レンズホルダに配設された穴へ挿入されるピンの一端が圧入されたレンズ調整ツールと、光軸方向への調芯が自在で前記レンズ調整ツールを位置決めかつ着脱自在とするレンズ調整取付台からなる構成とすることにより、小型導波路素子の光結合モジュール筐体に高密度に収納された光学部品における三軸の光軸調芯から固定までの調整組立が一括して高精度にでき、各種半導体レーザと導波路素子の高効率光結合を実現する導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、光結合モジュールを形成する光学部品を収納するモジュール筐体を位置決めして保持固定するモジュール取付台と、光軸に対する直交2軸の移動調芯および開閉が自在でLDホルダを把持可能なLDチャックと、レンズホルダに配設された穴へ挿入されるピンの一端が圧入されたレンズ調整ツールと、光軸方向への調芯が自在で前記レンズ調整ルーツを位置決め設定するレンズ調整取付台と、構成基体となるベースとを備え、光軸の調芯および前記各ホルダの前記モジュール筐体への接着固定を行うという構成を有しており、これにより、小型導波路素子の光結合モジュール筐体に高密度に収納された光学部品に対する高精度な光軸の調芯から固定までの一貫調整組立を可能とし、冶具の小型化が図れ、品種切替えに対してレンズ調整ツールの変更にて対応でき、多品種少量生産にも優れるという作用効果を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、LDチャックおよびレンズ調整取付台に対する調芯駆動を、分解能が0.1μm、可動範囲が1mmのマイクロメータヘッドにより行うという構成を有しており、これにより、導波路素子への高効率光結合が得られ、調整範囲の限定が可能で、組立時間の短縮化および冶具の低コスト化が図れるという作用効果を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、LDチャックを、モジュール筐体に対して前後に移動自在としてなるという構成を有しており、これにより、モジュール取付台への着脱時におけるLDチャックの干渉を回避し、組立の作業性が向上するという作用効果を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、LDチャックのモジュール筐体に対する前後の位置を、着脱自在なガイドピンを構成基体のベースに設けた穴へ挿入することにより設定保持してなるという構成を有しており、これにより、光軸の調芯および接着固定時におけるLDチャックのモジュールに対する前後方向のガタの発生を抑制し、LDホルダの高精度調芯が可能になるという作用効果を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、LDチャックを、LDホルダのボスへの当接部を開口が90〜120度のV形の固定チャックと、前記固定チャックのV形部の上方に配設され、LDホルダのフランジ部を把持する可動チャックでなるという構成を有しており、これにより、LDホルダの回転位置決めが可能となり、導波路素子への高効率光結合が得られるという作用効果を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、LDチャックにおける固定チャックおよび可動チャックの把持先端を、45〜60度のテーパ角を有するという構成を有しており、これにより、LDホルダのボスにおける円周加工精度に関らず安定した挟持ができ、LDチャックの調芯時におけるLDホルダとモジュール筐体の擦り合わせ抵抗の支障を軽減できるという作用効果を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、LDチャックを、耐摩耗性の焼入れ鋼またはセラミック材を使用するという構成を有しており、これにより、繰返し使用によるLDチャックの磨耗を抑制し、安定した挟持が可能になるという作用効果を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、特に、レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの挿入先端部を、60度のテーパ角を有するという構成を有しており、これにより、ピンの挿入性が向上すると共に、ピン挿入時におけるレンズホルダにおける長穴の変形を防止できるという作用効果を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、特に、レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの形状を、レンズホルダへの挿入部よりレンズ調整ツールへの圧入部が大きい段付きとしてなるという構成を有しており、これにより、レンズホルダ調芯時におけるピンの撓みを防止し、高精度の調芯ができるという作用効果を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、特に、レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの直径を、レンズホルダの挿入孔である長穴の直径に対して20μm以下のクリアランスとしてなるという構成を有しており、これにより、レンズホルダの調芯時におけるマイクロメータヘッドの折返し回転における応答性が向上し、短時間で高精度の調芯が行えるという作用効果を有する。
本発明の請求項11に記載の発明は、特に、レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンを、耐摩耗性の焼入れ鋼またはセラミック材を使用するという構成を有しており、これにより、繰返し使用によるピンの磨耗を抑制し、必要なクリアランスの維持ができるという作用効果を有する。
本発明の請求項12に記載の発明は、特に、レンズ調整取付台を、コリメータレンズおよびフォーカスレンズの調整ツールが着脱自在としてなるという構成を有しており、これにより、レンズホルダにおける光軸の調整駆動が兼用可能となり、冶具の低コスト化が図れ、接着作業時においてレンズ調整ツールを取外すことにより、各ホルダの各種接着材料の塗布作業性および紫外線硬化接着材の硬化のための安定した紫外線照射が可能になるという作用効果を有する。
本発明の請求項13に記載の発明は、特に、モジュール取付台を、モジュール筐体の外側における2面に当接する凸形状の突起を有するという構成を有しており、これにより、モジュール筐体を容易かつ正確に位置決めでき、短時間で高精度の調芯が行えるという作用効果を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、特に、モジュール取付台を、高反射率のアルミニウム材またはアルミニウム合金材などを使用するという構成を有しており、これにより、紫外線硬化接着材の硬化における紫外線吸収による熱歪を抑制し、高精度な光軸の調芯を維持した状態で各ホルダを固定できるという作用効果を有する。
本発明の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具は、モジュール筐体を位置決めして固定保持するモジュール取付台と、LDホルダを把持可能で移動自在なLDチャックと、ピンの一端が圧入されたレンズ調整ツールと、レンズ調整ツールを位置決めかつ着脱自在とするレンズ調整取付台からなり、光軸の調芯および前記各ホルダの接着固定を可能とする構成であり、光軸の調芯から固定までの調整組立が高精度にでき、各種半導体レーザと導波路素子の高効率光結合を実現できるという効果を有する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における導波路素子の光結合モジュール調整固定冶具の要部概要構成斜視図、図2は同導波路素子の光結合モジュールにおける筐体取付けの要部概要工程図、図3はLDチャック把持の要部概要工程図、図4は同平行光調芯の要部概要工程図、図5は同コリメータレンズホルダ接着固定の要部概要工程図、図6は同光量最大化調芯の要部概要工程図、図7は同フォーカスレンズホルダ接着固定の要部概要工程図、図8は同LDチャック開放の要部概要工程図、そして図9は同LDホルダ接着固定の要部概要工程図である。
なお、背景の技術において説明したものと同じ構成部材などについての詳細な説明は省略する。
図1において、亜鉛材、アルミニウム材、あるいはそれらの合金材などのダイカスト加工あるいは切削加工でなるモジュール筐体1の内部には、光結合モジュールを形成する光学部品が収納されている。
具体的には、例えばサイズが3×5μmの導波路面が形成された導波路素子2が凹穴へ位置決めかつ接着される素子固定部が設けられており、前記素子固定部の前部に設けられたV溝と固定用の弾性材でなる板バネにより挟持される外周面に穴を有する円筒状のコリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4と、そして前記素子固定部の後部に出射レンズホルダ5が収納かつ保持されるのである。
また、このモジュール筐体1の片端面には、CANパッケージ構造の半導体レーザを回動して位置決めおよび圧入したLDホルダ6がボルトにて取付け装着されており、他端面にはレーザ光が通過する孔が設けられている。
赤外線から紫外線の波長範囲に対する高反射率材料であるアルミニウム材あるいはアルミニウム合金材などでなるモジュール筐体1を搭載するモジュール取付台7は、モジュール筐体1の外側における2面と当接可能とする凸形状で2箇所の突起部7aを有し、モジュール筐体1を位置決め保持した状態でボルトなどによる載置固定が可能となっている。
LDホルダ6を把持するためのLDチャック8は、モジュール筐体に対して前後に移動自在とし、このLDチャック8は焼き入れ鋼またはセラミック材などの耐摩耗性の材料で構成することが好ましい。
また、このLDチャック8はLDホルダ6のボスに対する当接部が90〜120度の開口でV形の固定チャックを有し、この固定チャックにおけるV形部の上方に配設され、LDホルダ6のフランジ部を把持する可動チャックとで構成され、LDホルダ6を把持する先端部分は固定チャックおよび可動チャックとともに、45〜60度のテーパ角を有している。
そして、金属材や硬質樹脂材料などからなるハンドル9の回転により駆動される揺動機構により金属材でなるレバー10を揺動させ、可動チャックを上下摺動させることによりLDチャック8が開閉することになる。
例えば、分解能が0.1μm、可動範囲が1mmのマイクロメータX軸ヘッド11およびマイクロメータY軸ヘッド12の回転駆動により、LDチャック8の直交XおよびYへの2軸移動を可能とし、LDホルダ6に対する調芯を行うようになっている。
また、焼入れ鋼からなるガイドピン13は、LDチャック8によるLDホルダ6の把持調芯位置、あるいはモジュール筐体1の着脱可能位置となるように、鋼材からなり構成基体であるベース14の端部に配設され、例えばクリアランスが10μmの位置決め穴14aへ挿入される。
そして、L字状板の金属材やセラミック材などでなるコリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16の一方片の端部には、焼入れ鋼またはセラミック材などの耐摩耗性の材料からなるピン17の一端が圧入され、またコリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16の他方片には、それぞれ複数のガイド穴18が設けられている。
また、コリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16に一端が圧入されたピン17は、コリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4の円筒外周面に設けられた穴への挿入が可能であり、コリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4の穴に対して、例えば20μm以下のクリアランスとなるように設定して製作された挿入先端部は60度のテーパ角を有し、さらに例えば1mmのピン径の挿入部と、コリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16への圧入部を例えば3mmのピン径とした段差を有する段付き形状としている。
また、鉄、アルミニウムあるいは黄銅などの金属材料からなるレンズ調整取付台19は、コリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16のガイド穴18へ挿入して位置決めするための鋼材からなるガイドピン20を複数設けており、コリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16を着脱自在としている。
これにより、例えば分解能が0.1μm、可動範囲が1mmのマイクロメータZ軸ヘッド21の回転駆動により、レンズ調整取付台19へ位置決め固定したコリメータ用レンズ調整ツール15およびフォーカス用レンズ調整ツール16のZ軸への移動を可能としている。
次に、以上のように構成された導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具における調芯および固定方法について図面を参照しながら説明する。
図2〜図9は、導波路素子の光結合モジュール調芯固定工程における要部概要工程図を示している。
まず、図2に示すように、導波路素子2を接着固定し、コリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4がV溝と板バネにより挟持され、素子固定部の後部に出射レンズホルダ5がボルトにより組込み固定され、そして片端面にLDホルダ6がボルトにより取付け装着されたモジュール筐体1を、モジュール取付台7の2箇所の突起部7aに押圧して当接させた後、ボルトなどにより位置決め固定する。
このとき、LDチャック8は開放した状態とし、かつモジュール筐体1に対してX軸における後方となるように、図1に示したガイドピン13が位置決め穴14aへ挿入されている。そして、LDホルダ6のボルト締付けにおけるトルクは、トルクドライバの目盛1〜2cN・mにて管理している。
次に図3に示すように、モジュール筐体1に対しX軸の前方となるようにLDチャック8を移動させ、図1に示したガイドピン13を別の位置決め穴14aへ挿入する。そしてハンドル9の回転駆動によりLDチャック8の可動チャックを下降させ、固定チャックのV形部にてLDホルダ6におけるボス部の2点と当接させ、可動チャックにてLDホルダ6のフランジ部を把持することによってLDホルダ6における回転位置決めを行う。
また、レンズ調整取付台19へコリメータ用レンズ調整ツール15をボルトなどにより固定する。このとき、レンズ調整取付台19のガイドピン20はコリメータ用レンズ調整ツール15のガイド穴18へ挿入され、かつコリメータ用レンズ調整ツール15に圧入されたピン17の先端は、コリメータレンズホルダ3に設けられた穴へ挿入された状態となる。
次に図4に示すように、モジュール筐体1の内部におけるコリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4との間に、45度の角度でカットされた全反射ミラー22を挿入して載置し、その上部には全反射ミラー22によるレーザ光の反射を受光して検出するCCDカメラ23を配設する。
そして、半導体レーザによるレーザ光を発光した状態にしておき、CCDカメラ23によるレーザ光の受光を確認しながら所定の平行光となるように、図1に示したマイクロメータZ軸ヘッド21を回転駆動させてコリメータレンズホルダ3のZ軸に関する調芯を行う。すなわち、この調芯により、半導体レーザにおけるレーザ光の発光部からコリメータレンズの焦点距離における調芯がなされる。
次に図5に示すように、コリメータ用レンズ調整ツール15をレンズ調整取付台19から取り外し、紫外線硬化接着剤24をモジュール筐体1のV溝とコリメータレンズホルダ3との当接部へディスペンサ(図示せず)により塗布し、コリメータレンズホルダ3の上部にUV照射機25を配設し、所定の紫外線を照射して紫外線硬化接着剤24を硬化させることにより、コリメータレンズホルダ3をモジュール筐体1の所定箇所に固着させる。
次に図6に示すように、レンズ調整取付台19へフォーカス用レンズ調整ツール16をボルトなどにより固定する。このとき、レンズ調整取付台19のガイドピン20は、フォーカス用レンズ調整ツール16のガイド穴18へ挿入され、かつフォーカス用レンズ調整ツール16に圧入されたピン17の先端は、フォーカスレンズホルダ4に設けられた穴へ挿入された状態となっており、またモジュール筐体1の内部に設置された出射レンズホルダ5の後方にはパワーメータ26が配置されている。
そして、半導体レーザによるレーザ光の発光した状態にてパワーメータ26の測定レーザ光量が最大値となるように、図1に示したマイクロメータX軸ヘッド11およびマイクロメータY軸ヘッド12を回転駆動させ、LDホルダ8をXおよびYの直交2軸調芯と、図1に示したマイクロメータZ軸ヘッド21の回転駆動によりフォーカスレンズホルダ4におけるZ軸の調芯を行う。
これにより、導波路素子2における導波路と半導体レーザにおける発光部の中心位置との調芯、および導波路素子2からフォーカスレンズまでの焦点距離における調芯を行う。
次に図7に示すように、フォーカス用レンズ調整ツール16をレンズ調整取付台19から取り外し、紫外線硬化接着剤24をモジュール筐体1のV溝とフォーカスレンズホルダ4の当接部へディスペンサ(図示せず)により塗布し、フォーカスレンズホルダ4の直上部にUV照射機25を配設して所定の紫外線を照射し、紫外線硬化接着剤24を硬化させることにより、フォーカスレンズホルダ4をモジュール筐体1の所定箇所に固着する。
なお、紫外線硬化接着剤24の硬化収縮にてパワーメータ26におけるレーザ光量値が低下した場合には、図1に示したマイクロメータY軸ヘッド軸12の回転駆動によりLDホルダ6におけるY軸の再調芯を行い、最大レーザ光量値になるように修正あるいは修復を行うことが可能である。そして再調芯を行った後、LDホルダ6のボルト締付けトルクをトルクドライバの目盛2cN・mにてボルトの増締めを実施する。
次に図8に示すように、図1に示したハンドル9を回転駆動することにより、LDチャック8の可動チャックをLDホルダ6のフランジ部から開放させた後、図1に示したマイクロメータY軸ヘッド12の回転駆動によりLDチャック8を下降させ、LDチャック8の固定チャックをLDホルダ6のボス部から開放する。
その状態にて、モジュール筐体1に対して、X軸における後方となるようにLDチャック8を移動させ、図1に示したガイドピン13を位置決め穴14aへ挿入する。
次に図9に示すように、モジュール筐体1をモジュール取付台7より取り外し、LDホルダ6が上方となるように作業ステージ7bの上面にモジュール筐体1を直立させて載置した状態とし、紫外線硬化接着剤24をモジュール筐体1の端面とLDホルダ6のフランジ部外周へディスペンサ(図示せず)により塗布し、LDホルダ6の上部にUV照射機25を配設し、所定の紫外線を照射して紫外線硬化接着剤24を硬化させることにより、LDホルダ6をモジュール筐体1の端面所定箇所に固着させる。
以上のような構成とすることによって、モジュール筐体1に接着固定された導波路素子2に対して、コリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4の焦点間、およびLDホルダ6の導波路中心に対する調芯から固定の一貫した調整組み立てを高精度に行えることになり、半導体レーザと導波路素子の高効率な光結合モジュール調芯固定冶具を実現することができる。例えば、モジュール筐体1の端面から導波路素子2の導波路面の距離が30mmとしたコリメータレンズホルダ3およびフォーカスレンズホルダ4が収納された、高さ20mm、幅30mm、長さ80mmの小型の高精度な光結合を有するモジュール筐体1を実現することができる。
なお、本実施の形態において、LDホルダ6の紫外線硬化接着剤24による固定工程は、モジュール筐体1を複数個同時に処理することも可能であることは言うまでもない。
本発明にかかる導波路素子の光結合モジュール調整固定冶具は、光軸の調芯から固定が一括して高精度にできることから各種半導体レーザと導波路素子の高効率光結合を実現する導波路素子の光結合モジュールや光学機器における調芯固定などに有用である。
本発明の実施の形態1における導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具の要部概要構成斜視図 同導波路素子の光結合モジュールにおける筐体取付けの要部概要工程図 同LDチャック把持の要部概要工程図 同平行光調芯の要部概要工程図 同コリメータレンズホルダ接着固定の要部概要工程図 同光量最大化調芯の要部概要工程図 同フォーカスレンズホルダ接着固定の要部概要工程図 同LDチャック開放の要部概要工程図 同LDホルダ接着固定の要部概要工程図 従来における導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具における要部概要構成図
符号の説明
1 モジュール筐体
2 導波路素子
3 コリメータレンズホルダ
4 フォーカスレンズホルダ
5 出射レンズホルダ
6 LDホルダ
7 モジュール取付台
7a 突起部
7b 作業ステージ
8 LDチャック
9 ハンドル
10 レバー
11 マイクロメータX軸ヘッド
12 マイクロメータY軸ヘッド
13 ガイドピン
14 ベース
14a 位置決め穴
15 コリメータ用レンズ調整ツール
16 フォーカス用レンズ調整ツール
17 ピン
18 ガイド穴
19 レンズ調整取付台
20 ガイドピン
21 マイクロメータZ軸ヘッド
22 全反射ミラー
23 CCDカメラ
24 紫外線硬化接着剤
25 UV照射機

Claims (14)

  1. 光結合モジュールを形成する光学部品を収納するモジュール筐体を位置決めして保持固定するモジュール取付台と、光軸に対する直交2軸の移動調芯および開閉が自在でLDホルダを把持可能なLDチャックと、レンズホルダに配設された穴へ挿入されるピンの一端が圧入されたレンズ調整ツールと、光軸方向への調芯が自在で前記レンズ調整ルーツを位置決め設定するレンズ調整取付台と、構成基体となるベースとを備え、光軸の調芯および前記各ホルダの前記モジュール筐体への接着固定を可能とする導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  2. LDチャックおよびレンズ調整取付台に対する調芯駆動を、分解能が0.1μm、可動範囲が1mmのマイクロメータヘッドにより行うことを特徴とする請求項1に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  3. LDチャックを、モジュール筐体に対して前後に移動自在としてなることを特徴とする請求項1または2に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  4. LDチャックのモジュール筐体に対する前後の位置を、着脱自在なガイドピンを構成基体のベースに設けた穴へ挿入することにより設定保持してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  5. LDチャックを、LDホルダのボスへ当接部を開口が90〜120度のV形の固定チャックと、前記固定チャックのV形部の上方に配設され、LDホルダのフランジ部を把持する可動チャックで構成してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  6. LDチャックにおける固定チャックおよび可動チャックの把持先端を、45〜60度のテーパ角を有する構成としてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  7. LDチャックを、耐摩耗性の焼入れ鋼またはセラミック材を使用する構成としてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  8. レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの挿入先端部を、60度のテーパ角を有する構成としてなることを特徴とする請求項1に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  9. レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの形状を、レンズホルダへの挿入部よりレンズ調整ツールへの圧入部が大きい段付きとしてなることを特徴とする請求項1または8に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  10. レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンの直径を、レンズホルダの挿入孔である長穴の直径に対して20μm以下のクリアランスとしてなることを特徴とする請求項1,8,9のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  11. レンズ調整ツールに一端が圧入されたピンを、耐摩耗性の焼入れ鋼またはセラミック材を使用する構成としてなることを特徴とする請求項1,8〜10のいずれか1つに記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  12. レンズ調整取付台を、コリメータレンズおよびフォーカスレンズの調整ツールが着脱自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  13. モジュール取付台を、モジュール筐体の外側における2面に当接する凸形状の突起を有する構成としてなることを特徴とする請求項1に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
  14. モジュール取付台を、高反射率のアルミニウム材またはアルミニウム合金材などを使用する構成としてなることを特徴とする請求項1または13に記載の導波路素子の光結合モジュール調芯固定冶具。
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