JP2006349412A - クレアチニンバイオセンサ - Google Patents

クレアチニンバイオセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2006349412A
JP2006349412A JP2005173792A JP2005173792A JP2006349412A JP 2006349412 A JP2006349412 A JP 2006349412A JP 2005173792 A JP2005173792 A JP 2005173792A JP 2005173792 A JP2005173792 A JP 2005173792A JP 2006349412 A JP2006349412 A JP 2006349412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biosensor
creatinine
electrode
measurement
creatine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005173792A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Goto
正男 後藤
Hideaki Nakamura
秀明 中村
Masao Karube
征夫 輕部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2005173792A priority Critical patent/JP2006349412A/ja
Publication of JP2006349412A publication Critical patent/JP2006349412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】酵素活性を損なうことなく、簡便に製造可能なクレアチニンバイオセンサを提供する。
【解決手段】基板上に少なくとも一対の作用極および対極を備えたセンサにおいて、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびメデイエーターをpH7〜8.5の緩衝液中に溶解させた試薬溶液を、電極上および/または電極周辺の基板上で乾燥せしめることにより固定化させたクレアチニンバイオセンサ。このクレアチニンバイオセンサは、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼの各酵素とともに、緩衝剤が固形状態で電極上に配置されているため、測定時において酵素を安定化させるための緩衝液を調製することなく、測定試料をそのまま用いることができ、また煩雑な操作を必要とすることなくクレアチニンの測定を行うことが可能となるといった優れた効果を奏する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、バイオセンサに関する。さらに詳しくは、クレアチニンを定量するためのバイオセンサに関する。
腎臓でグリシンとアルギニンとからトランスアミジナーゼによってグアニド酢酸が合成され、肝臓でメチルトランスフェラーゼの作用で、活性メチオニンからメチルが転移されることによって生成されたクレアチンは、血中に入り、その98%は筋肉に、一部分は神経に分布し、クレアチンキナーゼの作用により高エネルギー化合物のクレアチンリン酸に合成され、エネルギー源として重要な役割を果たしている。
クレアチンは腎臓糸球体からろ過されるが、尿細管で再吸収されるため、成人男性ではほとんど尿中に排泄されない。血清クレアチンが増加すると、腎臓のトランスアミジナーゼが抑制されて生合成が抑えられ、尿中排泄量が増加する。正常成人の体内総クレアチンプール量は、100〜120gであり、その約1%が毎日合成され、同量が脱水されてクレアチニンとなり尿中に排泄される。
クレアチニンは、生体内では筋肉、神経内でクレアチンリン酸から直接に、またクレアチンの脱水によって生成され、血中に出現し、腎臓糸球体からろ過されたのち、ほとんど再吸収されずに尿中に排泄される。その尿中排泄量は主として筋肉のクレアチン総量に比例し、成人では体重当たりほぼ一定で、食事性因子や尿量などにほとんど影響されない。従って、尿中クレアチニンの増加は、神経・筋疾患が大部分で、筋肉におけるクレアチンの利用の低下、筋肉の崩壊・変性・萎縮・細胞膜の透過性亢進などの幾序によるものとされている。
また、血清クレアチニン濃度は糸球体ろ過値(GFR)と密接な相関があり、腎臓機能障害の指標として尿素窒素(BUN)より正確であり、人工透析療法などの普及につれて、その適応および経過判定に尿素窒素と血清クレアチニン(CR)との同時測定が多く行われ、BUN/CR比が病態の把握に利用されている。このようにクレアチニンの測定には、多くの臨床的意義が認められる。
血中クレアチニンの正常値は、成人男性で0.8〜1.3mg/dl、成人女性で0.5〜0.9mg/dl、であるのに対して、異常値は、正常範囲を逸脱する場合が該当し、糸球体ろ過値(GFR)が50%付近で血中クレアチニン量は1.2〜2.4mg/dlとなり、これは病状として腎機能障害に相当し、またGFR 10%以上〜50%未満では血中クレアチニン量は2.5〜7.9mg/dlとなり、これは腎不全に相当する。さらに、GFR 10%未満となると血中クレアチン量は8.0mg/dl以上となり、これは尿毒症期と診断される。一方、正常範囲より値が低い場合は、尿崩症や筋ジストロフィー、多発性筋炎の疑いがある。
従来のクレアチニンの代表的な測定法には、化学法(Jaffe法)がある。Jaffe法とは、クレアチニンをアルカリ溶液中でピクリン酸と反応させ、クレアチニンピクレート形成に基づく橙赤色を呈した反応物質を生じさせ、その比色定量から値を求める方法であり、その測定法には、蛋白を除いたFolin-Wu法と蛋白を含んだ方法が挙げられる。かかる反応物質の主たるものはクレアチニンであるが、アセトン、ピルビン酸、ブドウ糖、蛋白、ビリルビン、アスコルビン酸、高濃度抗生物質などもピクリン酸と反応してJaffe反応陽性物質を生成するため、測定値は真のクレアチニンの値よりも高値を示すという問題があり、また操作も煩雑であるといった欠点があった。
臨床検査法提要(金原出版)、150-152頁、469頁、512-517頁(1993) 酵素工学概論(コロナ社)、133頁(1995) Medical Technology、26巻、389〜395頁(1998) 広範囲血液・尿化学検査、免疫学的検査(上)、402〜406頁
かかる問題を解決すべく、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼを電極上に固定化させたクレアチニンバイオセンサが提案されている。しかるにかかるセンサは、固定化に際して酵素活性が低下するものであったり、あるいはセンサの作製過程が複雑であったりと、改良が望まれているのが現状である。
Clin. Chem.、29巻1号、51頁(1983年) 特表2003−533679号公報
本発明の目的は、酵素活性を損なうことなく、簡便に製造可能なクレアチニンバイオセンサを提供することにある。
かかる本発明の目的は、基板上に少なくとも一対の作用極および対極を備えたセンサにおいて、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびメデイエーターをpH7〜8.5の緩衝液中に溶解させた試薬溶液を、電極上および/または電極周辺の基板上で乾燥せしめることにより固定化させたクレアチニンバイオセンサによって達成される。
本発明に係るクレアチニンバイオセンサは、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼの各酵素とともに、緩衝剤が固形状態で電極上に配置されているため、測定時において酵素を安定化させるための緩衝液を調製することなく、測定試料をそのまま用いることができ、また煩雑な操作を必要とすることなくクレアチニンの測定を行うことが可能となるといった優れた効果を奏する。
さらに、センサの作成方法についても、各酵素およびメディエーターを緩衝液に溶解したものをセンサ電極上および/または電極周辺の基板上で乾燥させれば足りるので、簡単に製造することができ、かかる作成方法により得られるクレアチニンバイオセンサは大量生産が可能である。
メデイエーターとしてはフェリシアン化カリウム、フェロセン、フェロセン誘導体、ベンゾキノン、キノン誘導体、オスミウム錯体などが用いられる。これらは、試料液中に存在する溶存酸素の測定結果への妨害を排除するとともに、測定感度も向上せしめるといった効果を奏する。
緩衝液としては、pH7〜8.5の緩衝液、例えばpH7〜8.5のリン酸塩緩衝液またはpH7〜8.5のマレイン酸緩衝液が用いられる。pHが、これ以上でもこれ以下でも、酵素活性の低下がみられるため好ましくない。
クレアチニナーゼ(EC3.5.2.10)、クレアチナーゼ(EC3.5.3.3)およびザルコシンオキシダーゼ(EC1.5.3.1)の各酵素は、メデイエーターとともに、pH7〜8.5の緩衝液中に溶解されて試薬溶液とした後、基板上に少なくとも一対の作用極および対極を備えたセンサの電極上および/または電極周辺の基板上に乾燥させることにより固定化される。
これらの各酵素およびメディエーターは、クレアチニナーゼ0.0005〜0.01U、好ましくは0.001〜0.005U、クレアチナーゼ0.0005〜0.01U、好ましくは0.001〜0.004U、ザルコシンオキシダーゼ0.0005〜0.01U、好ましくは0.001〜0.005U、メデイエーター0.01〜0.3mg、好ましくは0.06〜1.2mgを1μlの緩衝液中に溶解した後、電極上および/または電極周辺の基板上にピペット、デスペンサーなどを用いて滴下し、4℃〜室温、好ましくは4〜10℃、30分〜24時間乾燥させることにより固定化される。
センサーを構成する基板材料としては、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチック、生分解性材料、紙、セラミックス、ガラスなどが用いられ、この基板上に電極がスクリーン印刷法、スパッタリング法、蒸着法、メッキ法、箔貼り付け法などにより、好ましくはスクリーン印刷法により形成される。
電極材料としては、一般的に用いられる電極材料、例えば白金、金、カーボン、グラファイト、ナノカーボンなどによって形成される。ナノカーボンを含む材料を電極材料として用いた場合には、選択性の向上などが期待できる。ナノカーボンとしては、カーボンナノホーン、コクーンなどのカーボンナノチューブのほか、カーボンナノコイル、フラーレンおよびその誘導体など、好ましくはカーボンナノチューブが用いられる。カーボンナノチューブとしては、アーク放電法、気相成長法、レーザー蒸発法などにより製造されたものが用いられ、構造的には多層または単層のいずれのものも用いられる。
クレアチニンバイオセンサの電極としては、作用極と対極の2極またはこれに参照極を加えた3極の電極のものが用いられ、好ましくはクレアチニンバイオセンサを小型化する観点からは、2極のものが、測定精度の信頼性を高める観点からは、銀/塩化銀などの参照極を加えた3極のものが用いられる。なお、電極の大きさ、配置は特に限定されない。
測定試料液としては、生体液試料、例えば血液試料あるいは尿試料をそのまま用いることができ、クレアチニンの測定に際しては、酸化電流もしくは還元電流を測定するポテンシャルステップクロノアンペロメトリー法またはクーロメトリー法、サイクリックボルタンメトリー法などが用いられる。
上述のようなバイオセンサを用いて測定する場合には、測定装置に上記バイオセンサを取り付け、バイオセンサに生じた電気的な値を測定する。この測定装置には、バイオセンサの電極における電気的な値を計測する計測部と、計測された値を表示する表示部が備えられる。この計測部における計測方法としては、上述した如くポテンシャルステップクロノアンペロメトリー法、クーロメトリー法、ボルタンメトリー法などを用いることができる。
また、この装置には、計測値を保存するためのメモリーを備えることもできる。さらに、測定値を遠隔的に管理する場合には、バイオセンサの計測部に計測データを送信する無線手段、好ましくは非接触型ICカードまたは短距離無線通信(例えば、ブルートゥース;登録商標)などの無線手段を搭載することもできる。
測定に際しては、白金やグラファイトを電極材料とした電極で測定する場合には、電極に電圧をかけて測定するが、カーボンナノチューブを含む電極を使用した場合には、電極間電圧を特定の電圧に設定することにより測定が行われ、測定妨害物質の影響を避けて目的物質を選択的に測定することができる。白金やグラファイトを電極材料とした電極では、電圧により過酸化水素やメデイエーターだけでなく、アスコルビン酸、尿酸、アセトアミノフェンなどの妨害物質にも反応してしまうが、カーボンナノチューブを配合した電極は、電圧を選択して特定電圧にて測定を行うことにより、過酸化水素やメデイエーターに反応する一方で、これらの妨害物質にそれほど反応しない状態を設定でき、選択性にすぐれたクレアチニンバイオセンサを形成することが可能となる。
クレアチニンバイオセンサの原理は以下の通りである。クレアチニンは、クレアチニナーゼを触媒として加水分解され、クレアチンとなる。
Creatinine+H2O → Creatine
そのクレアチンは、クレアチナーゼを触媒とする反応で加水分解されてザルコシンとなる。
Creatine + H2O → Sarcosine + Urea
ザルコシンは、ザルコシンオキシダーゼによって酸化されて、過酸化水素を発生する。
Sarcosine + O2 + H2O → glycine + HCHO + H2O2
発生した過酸化水素は、電極で酸化または還元されて、発生した電流が測定される。
電極による酸化の場合:H2O2 → O2 + 2H+ + 2e-
電極による還元の場合:H2O2 + 2H+ + 2e- → 2H2O
この電流値は、クレアチニン濃度に比例するので、クレアチニンの濃度を求めることができる。
このようなクレアチニンバイオセンサにおいて、反応がサンプル中の溶存酸素濃度に律速され、低濃度のサンプルしか測定できない場合には、高濃度のサンプルの測定を目的として酵素とともに電子伝達体(メディエーター)が使用される。
この場合、ザルコシン生成までの反応は上記と同様であるが、ザルコシンオキシダーゼの反応は以下のようになり、
Sarcosine + 2[Fe(CN)6]3- → glycine + 2[Fe(CN)6]4- +2H+
電極反応は、以下のようになる。
2[Fe(CN)6]4- → 2[Fe(CN)6]3- + 2e-
このようなクレアチニンバイオセンサは、同一基板上にグルコースバイオセンサ、ケトン体(ベータヒドロキシ酪酸)バイオセンサおよびpHセンサの少なくとも一種、例えばクレアチニンバイオセンサとグルコースバイオセンサ、クレアチニンバイオセンサーとケトン体バイオセンサ、更に3種の組み合わせとして、クレアチニンバイオセンサー、グルコースバイオセンサおよびケトン体バイオセンサの組み合わせ、さらにはこれらにpHセンサなどを加えて複合センサを形成することがきできる。
グルコースバイオセンサとしては、例えば酵素としてグルコースオキシダーゼおよびフェリシアン化カリウムなどのメディエーターを電極上に配置した構成のものが用いられ、ケトン体バイオセンサとしては、例えばヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼおよびニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを電極上に配置した構成のものが用いられ、pHセンサとしては、例えばキンヒドロンおよび塩化ナトリウムを電極上に配置した構成のものが用いられる。
クレアチニン測定により、糖尿病に伴う腎機能障害のチェックが、グルコース測定により血糖のチェックが、ケトン体測定により糖尿病に伴うケトーシス(血中ケトン体が3ミリモル/L以上)のチェックが、pH測定によりアシドーシス(血液pHが7.3以下)のチェックおよび糖尿病性ケトアシドーシスのチェックが同時に可能となる。このようにかかる複合センサは、糖尿病の患者にとって便利なバイオセンサとなり得る。
以上述べた本発明に係るクレアチニンバイオセンサは、サンプル中のクレアチン量がほぼ一定濃度で、濃度が大幅に変動しないサンプルを前提にしている。この場合、サンプル中のクレアチンと反応しても、その出力分はほぼ一定であるため、クレアチニンバイオセンサとして機能する。
一方、クレアチン量が変動しやすいサンプルの場合は、測定方法としてクレアチン量を差し引く差動測定方式を採用することが好ましい。これは、同一基板上にクレアチニンバイオセンサとクレアチンバイオセンサを形成し、クレアチニンバイオセンサの出力からクレアチンバイオセンサの出力を差動回路を用いて差し引く方法であり、このようなクレアチンバイオセンサとしては、上述したクレアチニンバイオセンサにおいて、クレアチニナーゼを用いないもの、すなわちクレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびメデイエーターをpH7〜8.5の緩衝液中に溶解させた試薬溶液を乾燥せしめた作用極および対極からなるものが相当する。差動測定方式のクレアチニンバイオセンサは、例えば同一基板上に1本の共通対極、その両側に2本の作用極を形成し、一方の作用極にクレアチニンバイオセンサーを形成し、他方の作用極にクレアチンバイオセンサを形成して作成される。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1
センサは、ポリエチレンテレフタレート基板上にスクリーンインク(アサヒ化学研究所製品TU15ST)を用いて、スクリーン印刷により2極構造のカーボン電極形成することにより作製した。クレアチニナーゼ(シグマ社製品C-3172)0.003U、クレアチナーゼ(シグマ社製品C-7024)0.002U、ザルコシンオキシダーゼ(東洋紡製品SAO-341)0.0034Uおよびフェリシアン化カリウム(関東化学製品)0.078mgをpH 7.41の中性リン酸塩緩衝液1μlに溶解し、これをマイクロピペットを用いて電極上に滴下した。滴下後、4℃、24時間の条件下で乾燥を行い、クレアチニンバイオセンサを作製した。
クレアチニンサンプル(関東化学製品)を、所定濃度となるように中性リン酸塩pH7.41標準液(和光純薬工業製品)に溶解したもの10μlを用いて、クレアチニン濃度に対する出力値の測定が行われた。測定機器としては、ボルタンメタリーアナライザー BAS CV-50W(BAS社製品)を用い、ポテンシャルステップクロノアンペロメトリー法により測定が行われた。測定条件は、電圧1300mV、サンプル滴下後反応時間80秒において電圧印加時間10秒であった。
得られた結果は、表1および図1に示される。測定範囲は、臨床的に必要とされる測定範囲0.5〜8.0mg/dlを含んでおり、再現性は変動係数で9%であった。
表1
測定電流(μA)
クレアチニン 平均
0 mg/dl 39.46 39.25 40.22 39.64
1 〃 39.72 39.42 40.93 40.02
5 〃 37.58 40.48 43.34 40.47
10 〃 39.82 41.25 40.81 40.63
15 〃 40.48 44.16 37.96 40.87
実施例2
実施例1において、緩衝液として中性リン酸塩pH6.86標準液(和光純薬工業製品)、中性リン酸塩pH7.41標準液(同社製品)、マレイン酸pH8.10標準液(同社製品)またはホウ酸塩pH9.18標準液(同社製品)が用いられ、クレアチニンサンプルとしては、クレアチニン濃度が10mg/dlのものが用いられた。
得られた結果は、次の表2および図2に示される。センサーの最適pHは、出力の大きさからみて、pH7.0〜8.5であることが示された。
表2
測定電流(μA)
pH 平均
6.86 37.07 39.62 33.18 36.62
7.41 44.87 39.54 48.13 44.18
8.10 39.03 46.59 50.68 45.43
9.18 25.57 25.47 25.44 25.49
本発明に係るクレアチニンバイオセンサは、生体液試料、例えば血液試料あるいは尿試料をそのまま用いて、これらに含まれるクレアチニン量を簡単に測定することができるので、腎臓機能障害を簡易にチェック可能なクレアチニン測定器具として有効に用いられる。
本発明に係るクレアチニンセンサのクレアチニンに対する検量性を調べたグラフである。 本発明に係るクレアチニンセンサ作製時に用いられる緩衝液の最適pHを調べたグラフである。

Claims (11)

  1. 基板上に少なくとも一対の作用極および対極を備えたセンサにおいて、クレアチニナーゼ、クレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびメデイエーターをpH7〜8.5の緩衝液中に溶解させた試薬溶液を、電極上および/または電極周辺の基板上で乾燥せしめることにより固定化させたことを特徴とするクレアチニンバイオセンサ。
  2. 同一基板上に、さらにクレアチナーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびメデイエーターをpH7〜8.5の緩衝液中に溶解させた試薬溶液を乾燥せしめた作用極および対極よりなるクレアチンバイオセンサが併せて形成された請求項1記載のクレアチニンバイオセンサ。
  3. 対極が、クレアチニンバイオセンサおよびクレアチンバイオセンサで共通である請求項2記載のクレアチニンバイオセンサ。
  4. クレアチニンバイオセンサの出力からクレアチンバイオセンサの出力を差し引く差動出力形式でクレアチニンの測定が行われる請求項2または3記載のクレアチニンバイオセンサ。
  5. メデイエーターが、フェリシアン化カリウム、フェロセン、フェロセン誘導体、ベンゾキノン、キノン誘導体およびオスミウム錯体の少なくとも一種である請求項1乃至4のいずれかに記載のクレアチニンバイオセンサ。
  6. pH7〜8.5の緩衝液として、リン酸塩緩衝液またはマレイン酸緩衝液が用いられる請求項1乃至4のいずれかに記載のクレアチニンバイオセンサ。
  7. 電極材料として、ナノカーボンを含むものが用いられる請求項1乃至4のいずれかに記載のクレアチニンバイオセンサ。
  8. 同一基板上に、グルコースバイオセンサ、ケトン体バイオセンサおよびpHセンサーの少なくとも一種が併せて形成された請求項1乃至7のいずれかに記載のクレアチニンバイオセンサ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のバイオセンサと、バイオセンサの電極における電気的な値を計測する計測部と、計測部における計測値を表示する表示部と、計測値を保存するメモリー部とを備えたバイオセンサ装置。
  10. 計測部における計測方法としてポテンシャルステップクロノアンペロメトリー法、クーロメトリー法またはサイクリックボルタンメトリー法が適用される請求項9記載のバイオセンサ装置。
  11. さらにバイオセンサの計測部に計測データを送信する無線手段を備え、無線手段が非接触型ICカードまたは短距離無線通信である請求項9または10記載のバイオセンサ装置。
JP2005173792A 2005-06-14 2005-06-14 クレアチニンバイオセンサ Pending JP2006349412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173792A JP2006349412A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 クレアチニンバイオセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173792A JP2006349412A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 クレアチニンバイオセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006349412A true JP2006349412A (ja) 2006-12-28

Family

ID=37645435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005173792A Pending JP2006349412A (ja) 2005-06-14 2005-06-14 クレアチニンバイオセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006349412A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009136497A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス及び測定装置、並びにそれらを用いた尿中塩分量の測定方法、測定デバイス及び測定装置
WO2009144881A1 (ja) 2008-05-16 2009-12-03 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス、及び測定装置、並びにそれらを用いた塩分量の測定方法、測定デバイス、及び測定装置
CN108882895A (zh) * 2016-03-31 2018-11-23 聚合物工艺系统有限公司 用于肌酸酐电化学测定的系统和方法
WO2019025815A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-07 Imperial Innovations Limited DETECTION OF CREATININE LEVELS USING ENZYMATIC COMPOSITIONS
JP2019039734A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 学校法人東北学院 イオン・バイオセンサチップとイオン・バイオセンサモジュールおよびこれらを用いたイオン・バイオセンサ
CN111103342A (zh) * 2019-12-19 2020-05-05 浙江大学山东工业技术研究院 一种高精度抗干扰性能强的肌酐丝网印刷电极制备方法
WO2021153118A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 三菱マテリアル株式会社 バイオセンサ
CN114774256A (zh) * 2022-04-14 2022-07-22 重庆云芯医联科技有限公司 一种光学差分信号处理的血肌酐检测卡、制备方法及应用

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017347A (ja) * 1983-05-05 1985-01-29 メディセンス・インコーポレーテッド 一種以上の酵素を利用する検定方法
JPH1019832A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Nok Corp 酸化還元酵素固定化バイオセンサを用いる濃度測定方法
JP2000146896A (ja) * 1998-09-03 2000-05-26 Nec Corp 参照電極およびそれを用いたバイオセンサ、測定器
JP2001021526A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd バイオセンサーを用いた試料溶液の測定方法
JP2002221508A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc バイオセンサ
JP2003533679A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー クレアチニン・バイオセンサー
JP2004156928A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Tsukuba Materials Information Laboratory Ltd センサ支持体とその製造方法、電気化学センサとその製造方法および基質濃度測定方法
JP2004221425A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Tdk Corp 電極及びその製造方法、並びに、電気化学素子、電気化学キャパシタ、電池、及び電気化学センサ
JP2005069952A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 接着及び剥離が可能な保護フィルムを有するバイオセンサ
WO2005043146A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-12 Arkray, Inc. バイオセンサおよびその製造方法
JP2005118014A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Arkray Inc 分析方法およびそれに用いる試薬

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017347A (ja) * 1983-05-05 1985-01-29 メディセンス・インコーポレーテッド 一種以上の酵素を利用する検定方法
JPH1019832A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Nok Corp 酸化還元酵素固定化バイオセンサを用いる濃度測定方法
JP2000146896A (ja) * 1998-09-03 2000-05-26 Nec Corp 参照電極およびそれを用いたバイオセンサ、測定器
JP2001021526A (ja) * 1999-07-02 2001-01-26 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd バイオセンサーを用いた試料溶液の測定方法
JP2003533679A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー クレアチニン・バイオセンサー
JP2002221508A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc バイオセンサ
JP2004156928A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Tsukuba Materials Information Laboratory Ltd センサ支持体とその製造方法、電気化学センサとその製造方法および基質濃度測定方法
JP2004221425A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Tdk Corp 電極及びその製造方法、並びに、電気化学素子、電気化学キャパシタ、電池、及び電気化学センサ
JP2005069952A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 接着及び剥離が可能な保護フィルムを有するバイオセンサ
JP2005118014A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Arkray Inc 分析方法およびそれに用いる試薬
WO2005043146A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-12 Arkray, Inc. バイオセンサおよびその製造方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009136497A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス及び測定装置、並びにそれらを用いた尿中塩分量の測定方法、測定デバイス及び測定装置
US7879617B2 (en) 2008-05-09 2011-02-01 Panasonic Corporation Method, device and apparatus for measuring the concentration of creatinine, and method, device and apparatus for measuring the amount of salt in urine using the same
WO2009144881A1 (ja) 2008-05-16 2009-12-03 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス、及び測定装置、並びにそれらを用いた塩分量の測定方法、測定デバイス、及び測定装置
JP4486702B2 (ja) * 2008-05-16 2010-06-23 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス、及び測定装置、並びにそれらを用いた塩分量の測定方法、測定デバイス、及び測定装置
JP2010151826A (ja) * 2008-05-16 2010-07-08 Panasonic Corp 塩分量の測定方法
JP4510933B2 (ja) * 2008-05-16 2010-07-28 パナソニック株式会社 塩分量の測定方法
US7816145B2 (en) 2008-05-16 2010-10-19 Panasonic Corporation Method, device and apparatus for measuring the concentration of creatinine, and method, device and apparatus for measuring the amount of salt using the same
CN101939640A (zh) * 2008-05-16 2011-01-05 松下电器产业株式会社 肌酸酐浓度和盐分量的测定方法、测定设备和测定装置
JPWO2009144881A1 (ja) * 2008-05-16 2011-10-06 パナソニック株式会社 クレアチニン濃度の測定方法、測定デバイス、及び測定装置、並びにそれらを用いた塩分量の測定方法、測定デバイス、及び測定装置
CN101939640B (zh) * 2008-05-16 2013-05-22 松下电器产业株式会社 肌酸酐浓度和盐分量的测定方法、测定设备和测定装置
CN108882895A (zh) * 2016-03-31 2018-11-23 聚合物工艺系统有限公司 用于肌酸酐电化学测定的系统和方法
EP3435868A4 (en) * 2016-03-31 2020-01-01 Polymer Technology Systems, Inc. SYSTEMS AND METHODS FOR ELECTROCHEMICAL ASSAYS OF CREATININE
WO2019025815A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-07 Imperial Innovations Limited DETECTION OF CREATININE LEVELS USING ENZYMATIC COMPOSITIONS
CN111315894A (zh) * 2017-08-04 2020-06-19 Ip2Ipo 创新公司 用酶组合物检测肌酸水平
JP2020529212A (ja) * 2017-08-04 2020-10-08 アイピー2アイピーオー イノベーションズ リミテッドIp2Ipo Innovations Limited 酵素組成物を用いたクレアチンレベルの検出
JP2019039734A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 学校法人東北学院 イオン・バイオセンサチップとイオン・バイオセンサモジュールおよびこれらを用いたイオン・バイオセンサ
CN111103342A (zh) * 2019-12-19 2020-05-05 浙江大学山东工业技术研究院 一种高精度抗干扰性能强的肌酐丝网印刷电极制备方法
WO2021153118A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 三菱マテリアル株式会社 バイオセンサ
JP7394383B2 (ja) 2020-01-29 2023-12-08 三菱マテリアル株式会社 バイオセンサ
CN114774256A (zh) * 2022-04-14 2022-07-22 重庆云芯医联科技有限公司 一种光学差分信号处理的血肌酐检测卡、制备方法及应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200024632A1 (en) Method of making an electrochemical sensor strip
Nantaphol et al. A novel paper-based device coupled with a silver nanoparticle-modified boron-doped diamond electrode for cholesterol detection
JP4018082B2 (ja) 電気化学バイオセンサ
KR101365933B1 (ko) 샘플 내 분석물의 농도를 측정하기 위한 전기화학 시스템
JP3375040B2 (ja) 基質の定量法
CA2470465C (en) Improved biosensor and method
EP1398386B1 (en) Mediator stabilized reagent compositions and methods for their use in electrochemical analyte detection assays
US8500990B2 (en) Electrochemical biosensors based on NAD(P)-dependent dehydrogenase enzymes
EP3343213B1 (en) Sensor
JP2006349412A (ja) クレアチニンバイオセンサ
JP4863398B2 (ja) カーボンナノチューブを用いたバイオセンサ
CA2553632A1 (en) Oxidizable species as an internal reference for biosensors and method of use
Nieh et al. Amperometric biosensor based on reductive H2O2 detection using pentacyanoferrate-bound polymer for creatinine determination
US20090050477A1 (en) Disposable sensor for liquid samples
US20140329254A1 (en) Biosensor using redox cycling
CN105572199A (zh) 工作电极生物反应物及电极式测试条
KR20140041784A (ko) 전기화학 시험 스트립용 시약
Li et al. A new handheld biosensor for monitoring blood ketones
Reddy et al. Ion exchanger modified PVC membranes—selectivity studies and response amplification of oxalate and lactate enzyme electrodes
KR20150068223A (ko) 전기화학적 바이오센서용 산화환원반응 시약조성물 및 이를 이용한 바이오센서
JP2009247289A (ja) グルコースの定量方法ならびに定量組成物
Christiansen et al. The slow penetration of enzymebased biosensors into clinical chemistry analysis
JP3885121B2 (ja) バイオセンサ
Hernández-Cruz et al. Behavior of two and three electrode configuration and different mediators in working electrode on development of disposable screen-printing biosensors for determination of free cholesterol
JP3297623B2 (ja) バイオセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221