JP2006349114A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 第1の連結部材と第2の連結部材との相対回転によってピストンが動作し、ピストンの動作によって油室から吐出されるオイルを有効に利用することの可能な動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 動力伝達がおこなわれる入力部材2および出力部材36と、出力部材36に連結された第1の連結部材23と、第1の連結部材23に形成されたカム面24Aと、入力部材2に連結された第2の連結部材15と、第2の連結部材15に設けられたシリンダ16に配置され、かつ、カム面24Aに沿って動作するピストン17と、ピストン17の動作によりオイルが吸入され、かつ、オイルが吐出される油室21とを有する動力伝達装置において、出力部材36に動力を伝達する羽根車37と、油室21から吐出されたオイルを羽根車37に向けて直線的に供給して、羽根車37を駆動する油路42,45とが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 動力伝達がおこなわれる入力部材2および出力部材36と、出力部材36に連結された第1の連結部材23と、第1の連結部材23に形成されたカム面24Aと、入力部材2に連結された第2の連結部材15と、第2の連結部材15に設けられたシリンダ16に配置され、かつ、カム面24Aに沿って動作するピストン17と、ピストン17の動作によりオイルが吸入され、かつ、オイルが吐出される油室21とを有する動力伝達装置において、出力部材36に動力を伝達する羽根車37と、油室21から吐出されたオイルを羽根車37に向けて直線的に供給して、羽根車37を駆動する油路42,45とが設けられている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、第1の連結部材と第2の連結部材との相対回転によって動作部材が動作し、動作部材の動作によって油室からオイルが吐出されるように構成された動力伝達装置に関するものである。
従来、車両には動力源が搭載されており、その動力源の出力側には動力伝達装置が配置されている。この動力伝達装置としては、油圧制御式の動力伝達装置および電磁制御式の動力伝達装置が知られており、油圧制御式の動力伝達装置の一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された動力伝達装置の構成を説明すると、動力源により駆動される入力軸と、入力軸から動力が伝達される出力軸とが設けられている。また、入力軸と一体回転する取り付けプレートが設けられており、取り付けプレートにはカム部材が設けられている。このカム部材は、円筒状のカムリングと、カムリングに取り付けられた取り付けプレートと、オイルタンクを形成するタンク壁とを有している。そして、カムリングの内周面にはカム面が形成されている。
一方、出力軸にはシリンダ部材がスプライン結合されており、シリンダ部材には複数のピストン室が放射状に設けられている。このピストン室にはピストンが往復動自在に配置されており、ピストンの頭部にはボールが回転自在に取り付けられている。このボールがカム面に転動自在に摺接する。カム面は半径方向の凹凸を繰り返しながら周方向に延びている。そして、カムリングの内側に、カムリング、シリンダ部材、取り付けプレート、カバー部材により包囲された空間、すなわちシリンダ室が形成されている。また、シリンダ室は連通孔を介してオイルタンクに連通している。オイルタンクにはオイルが充填されるが、シリンダ室、オイルタンクは完全な密閉構造をなしているので、充填されたオイルは他の油圧回路とは切り離され、これ自体で独立の油圧システムを構成している。
さらに、ピストン室は吸入口および吐出口を介してシリンダ室に通じており、吸入口には吸入用一方向弁が設けられている。また、吐出口には油圧設定装置が設けられている。この油圧設定装置は、主リリーフ弁と、主リリーフ弁を押すスプリングと、シリンダ室に連通された案内孔と、案内孔の油圧が作用する弁体と、弁体を押すスプリングとを有している。そして、主リリーフ弁の凸部が、吐出口に配置されている。
そして、入力軸と出力軸とが相対回転すると、ボールがカム面に沿って摺動し、カム面の形状に沿ってピストンがピストン室内を往復動する。ピストンがピストン室から抜け出す吸入行程時には、吸入用一方向弁が開いてシリンダ室内のオイルが吸入口を経てピストン室内に吸入される。続いて吐出行程になると、吸入用一方向弁は閉じ、一方、ピストン室内の圧力が一定圧に達するまでは、油圧設定装置により吐出口が閉塞されているので、ピストン室内のオイルは該設定圧まで加圧される。ピストン室内の油圧は案内孔を経由して弁体に伝達され、ピストン室内の油圧が設定圧以上まで上昇すると、弁体がスプリングに抗して動作し、ピストン室内の油圧により、主リリーフ弁がスプリングの押圧力に抗して動作し、吐出口が開く。
そして、ピストン室のオイルがシリンダ室に吐出されて、ピストン室の油圧が低下すると、案内孔を経由して弁体に伝達される油圧が低下して、スプリングの押圧力により弁体が元の位置に戻る。このため、主リリーフ弁に加えられるスプリングの押圧力が高まり、主リリーフ弁が前記とは逆の方向に動作して、吐出口が閉じられる。このようにして、吐出行程状態にあるピストン室の内圧は、弁体を押圧するスプリングにより定まる所定の圧力値に設定される。なお、この他に、油圧ポンプから吐出されたオイルの油圧を利用して、ペルトン水車を駆動する変速機が特許文献2に記載されている。
特開平8−284977号公報
特開平8−109955号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている動力伝達装置においては、ピストン室から吐出されたオイルは、シリンダ室およびオイルタンクを含む完全な密閉構造の油圧回路に供給される構成となっており、ピストン室から吐出されたオイルを有効に利用するという観点で、未だ改善の余地があった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであって、第1の連結部材と第2の連結部材との相対回転によって動作部材が動作し、動作部材の動作によって油室から吐出されるオイルを有効に利用することの可能な動力伝達装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、動力伝達がおこなわれる入力部材および出力部材と、この入力部材または出力部材のいずれか一方に動力伝達可能に連結された第1の連結部材と、この第1の連結部材に回転軸線を中心として円周方向に形成されたカム面と、前記入力部材または出力部材のうち、前記第1の連結部材が連結されていない他方の部材に動力伝達可能に連結された第2の連結部材と、この第2の連結部材に設けられたシリンダと、このシリンダ内に前記第2の連結部材の半径方向に動作可能に配置され、かつ、前記カム面に対する係合力により前記第1の連結部材と前記第2の連結部材との間で動力伝達をおこなう動作部材と、この動作部材の動作によりオイルが吸入され、かつ、オイルが吐出される油室とを有する動力伝達装置において、前記出力部材に動力伝達可能に接続された羽根車と、前記油室から吐出されたオイルを前記羽根車に向けて直線的に供給することにより、前記オイルの運動エネルギを前記羽根車に伝達する油路とが設けられていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記油路を開閉する開閉機構を備えていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成に加えて、前記油路に対して並列な分岐油路が設けられており、前記開閉機構は開閉弁であり、この開閉弁は、予め定められた方向に動作することにより、前記油路を開閉する弁体と、前記油室から吐出されたオイルが前記分岐油路を経由して供給され、かつ、前記油路を閉じる方向に前記弁体を動作させる力を生じる第1の油圧室とを有していることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の構成に加えて、前記油路を開く方向に前記弁体を動作させる力を生じる第2の油圧室と、前記分岐油路のオイルを、前記第2の油圧室または大気室に選択的に供給する切替弁とが設けられており、前記弁体には、前記第1の油圧室の油圧が作用する第1の受圧面と、前記第2の油圧室の油圧が作用し、かつ、前記油路を開く方向に前記弁体を動作させる第2の受圧面と、前記油路の油圧が作用し、かつ、この油路を開く方向に前記弁体を動作させる第3の受圧面とが設けられており、第2の受圧面の面積と第3の受圧面の面積との和が、第1の受圧面の面積よりも広く設定されていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの構成に加えて、前記入力部材に伝達する動力を発生する原動機と、前記出力部材から出力された動力が伝達される車輪とが、更に設けられており、前記入力部材に対する前記出力部材の回転方向を切り替える前後進切替機構が、前記原動機から前記入力部材に至る動力伝達経路、または、前記出力部材から前記車輪に至る動力伝達経路のいずれかに設けられていることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの構成に加えて、前記入力部材の動力が前記出力部材に伝達されるように構成されており、動力伝達方向における前記入力部材よりも上流側、または、動力伝達方向における前記出力部材よりも下流側のいずれかに、変速機が設けられていることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項4の構成に加えて、前記第1の連結部材と前記出力部材とを選択的に連結・解放するクラッチ機構が設けられており、前記クラッチ機構を解放する場合は、前記切替弁を制御して前記第2の油圧室の油圧を上昇させることより、前記開閉弁により前記油路を開放する一方、前記クラッチ機構を係合する場合は、前記切替弁を制御して前記第2の油圧室の油圧を低下させることより、前記開閉弁により前記油路を閉じるように制御する制御装置が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、入力部材に動力が伝達されて、第1の連結部材と第2の連結部材とが相対回転すると、動作部材が第2の連結部材の半径方向に動作する。この動作部材の動作によりオイルが油室に吸入され、かつ、油室からオイルが吐出される。この油室から吐出されたオイルが油路を経由して羽根車に供給され、羽根車を駆動できる。また、油路では、オイルが羽根車に向けて直線的に供給されるため、オイルの運動エネルギ(流体エネルギ)の損失を抑制できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、油路を経由して羽根車に供給されるオイルの流量を制御できる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様の効果を得られる他に、油室から吐出されたオイルが第1の油圧室に供給されて、第1の油圧室の油圧が上昇すると、弁体を動作させる力が高められて、油路が閉じられる。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様の効果を得られる他に、油室のオイルを油路に吐出するとともに、油室のオイルが第2の油圧室に供給されるように切替弁を制御すると、油路を閉じる方向に弁体を動作させる力よりも、油路を開く方向に弁体を動作させる力の方が大きくなり、油路が開放される。その結果、油路のオイルが羽根車に供給される。これに対して、油室のオイルを油路に吐出するとともに、油室のオイルが第2の油圧室に供給されないように切替弁を制御すると、油路を閉じる方向に弁体を動作させる力の方が、油路を開く方向に弁体を動作させる力よりも大きくなり、油路が閉じられる。したがって、オイルが羽根車には供給されなくなる。このように、第2の油圧室に対するオイルの供給状態を切替弁により制御することで、油路を開閉できる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、原動機の動力が、入力部材を経由して出力部材に伝達され、出力部材の動力が車輪に伝達されて駆動力が発生する。また、入力部材に対する出力部材の回転方向を切り替えることが可能である。
請求項6の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、入力部材の動力が出力部材に伝達される。また、変速機から入力部材に動力を伝達する場合、または出力部材から変速機に動力を伝達する場合に、入力部材に対する出力部材の回転方向を切り替えたり、変速機の変速比を制御することが可能である。
請求項7の発明によれば、請求項4の発明と同様の効果を得られる他に、クラッチ機構を解放する場合は、切替弁の制御により第2の油圧室の油圧が上昇されて、開閉機構により油路が開放される。したがって、油路から羽根車にオイルが供給されて、入力部材と出力部材との間で、オイルの運動エネルギにより動力伝達がおこなわれる。これに対して、クラッチ機構を係合する場合は、切替弁の制御により第2の油圧室の油圧が低下されて、開閉機構により油路が閉じられる。したがって、入力部材と出力部材との間で、動作部材とカム面との係合力により動力伝達がおこなわれる。
つぎに、この発明を具体例に基づいて説明する。図2には、この発明の動力伝達装置を有する車両Veのパワートレーンおよび制御系統の一例が、模式的に示されている。この図2に示すパワートレーンは、いわゆるフロントエンジン・フロントドライブ形式のパワートレーン(二輪駆動車)である。まず、原動機としてのエンジン1が設けられており、エンジントルクがインプットシャフト2に伝達されるように構成されている。インプットシャフト2は、トランスアクスルケース3内に配置されている。トランスアクスルケース3は、フロントケース4およびセンターケース5およびリヤケース6を有しており、フロントケース4とリヤケース6との間にセンターケース5が配置されている。そして、フロントケース4とセンターケース5とがねじ部材(図示せず)により結合固定され、センターケース5とリヤケース6とがねじ部材(図示せず)により結合固定されている。インプットシャフト2は、フロントケース4およびセンターケース5およびリヤケース6内に亘って配置されており、インプットシャフト2の軸線は、車両Veの左右方向に配置されている。そして、インプットシャフト2とエンジン1のクランクシャフト7との間に形成された動力伝達経路にダンパ装置8が設けられている。
また、インプットシャフト2を回転可能に保持する軸受9,10が設けられている。また、フロントケース4の内面に連続する隔壁11が設けられており、軸受9が隔壁11により保持されている。さらに、図1のように、リヤケース6の内面にはスリーブ12が固定されており、スリーブ12により軸受10が保持されている。さらに、センターケース5には隔壁13が設けられており、トランスアクスルケース3の内部であって、リヤケース6と隔壁13とにより取り囲まれた空間にオイルポンプ収納室A1が形成されている。このオイルポンプ収納室A1には、容積型のオイルポンプが設けられている。このオイルポンプは、ケーシングと、このケーシングに内接する可動部材との間に密閉空間を形成し、その密閉空間の移動または容積の変化によって、流体を吸入側から吐出側に押し出す形式のポンプである。ここでは、容積型のオイルポンプとして、ラジアルピストンポンプ14を設けた場合について説明する。
まず、インプットシャフト2にスプライン嵌合されて、インプットシャフト2と一体回転するインナーレース15が設けられている。このインナーレース15は環状に構成されており、インナーレース15には、円周方向に複数のシリンダ16が形成されている。各シリンダ16は、インナーレース15の外周面に開口された略円筒形状の凹部であり、軸線B1を中心として複数のシリンダ16が放射状に配置されている。また、各シリンダ16内にはピストン17が各々配置されており、ピストン17はシリンダ16内で、インナーレース15の半径方向に往復移動自在に構成されている。また、各ピストン17により転動体18が転動可能に保持されている。この転動体18はボールまたはローラを用いることが可能である。一方、各シリンダ16にはプレート19が設けられており、プレート19には油路20が形成されている。そして、シリンダ16内であって、プレート19とピストン17との間には油室21が形成されている。つまり、油路20は、各油室21に対応してそれぞれ設けられている。この油室21には、弾性部材、具体的には金属製の圧縮コイルばね22が設けられており、ピストン17をシリンダ16の外に押し出す向きの力が、圧縮コイルばね22からピストン17に加えられる。
一方、リヤケース6の内部には、環状のアウターレース23が設けられているアウターレース23は、インナーレース15の外側を取り囲む円筒部24と、円筒部24における軸線方向の一端に連続され、かつ、半径方向で内側に向けて延ばされた張り出し部25とを有している。円筒部24の内周には、半径方向の凹凸を円周方向に交互に形成して、波形に湾曲されたカム面24Aが形成されている。このカム面24Aに転動体18が接触する。また、アウターレース23は環状に構成されているとともに、インプットシャフト2と張り出し部25の内周端との間にラジアル軸受26が設けられている。このようにして、インプットシャフト2とアウターレース23とが相対回転可能に構成されている。また、張り出し部25を軸線方向に貫通する油路27が形成されている。さらに、リヤケース6には吸入油路28が形成されており、吸入油路28と油路27とが接続されている。
前記インナーレース15と張り出し部25との間には油路29が形成されており、油路29は油路27に接続されている。また、インナーレース15には、油室21に臨む油路30が形成されており、油路30と油路29とを接続する経路に逆止弁31が設けられている。この逆止弁31は、油路29のオイルが油室21に供給されることを許容し、油室21のオイルが油路29に戻ることを防止する構成を有している。この逆止弁31は、各シリンダ16の油室21に対応させてそれぞれ設けられている。一方、インナーレース15の内周側には、各油路20に接続された吐出口32が複数設けられている。そして、各吐出口32と、各油路20とを接続する経路に、逆止弁33がそれぞれ設けられている。この逆止弁33は、油室21のオイルが吐出口32に吐出されることを許容し、吐出口32のオイルが油室21に戻ることを防止する構成を有している。さらに、インプットシャフト2とインナーレース15とが軸線方向に相対移動することが規制されている。より具体的には、インプットシャフト2に設けられた半径方向の段部34と、インナーレース15に設けられた半径方向の段部35とが接触して、インナーレース15がリヤケース6に近づく向きで移動することが規制される構成となっている。
一方、前記インプットシャフト2の外周にはプライマリシャフト36が設けられている。このプライマリシャフト36は、後述するベルト式無段変速機の一部を構成するものであり、プライマリシャフト36とインプットシャフト2との間に軸受100が設けられて、インプットシャフト2とプライマリシャフト36とが相対回転可能に構成されている。このプライマリシャフト36には、半径方向で外側に張り出した羽根車37が設けられている。羽根車37には円周方向に沿って複数の羽根38が形成されている。
つぎに、前記吐出口32から羽根車37に向けてオイルを供給する構成について説明する。まず、インプットシャフト2の外周には、軸線方向に移動可能であり、かつ、インプットシャフト2と一体回転するように構成された弁体39が設けられている。この弁体39は環状に構成されており、弁体39に形成された環状の壁面40と、インナーレース15に形成された環状の壁面41との間に油路42が形成されている。この油路42は、全ての吐出口32に接続された単一のものである。また、壁面40は、吐出口32からの距離が長くなることに伴い、油路42の流通面積が狭められる方向に傾斜、具体的には湾曲している。また、弁体39には、外周端66および壁面40および端面39Aにより構成された受圧面90が形成されている。そして、油路42の油圧が受圧面90に作用して、油路42を閉じる方向に弁体39を動作させる力が生じる。
前記アウターレース23の円筒部24であって、羽根車37側の端部には環状のプレート44が固定されている。前記弁体39は、プレート44の内周面に沿って軸線方向に移動可能である。そして、プレート44には、油路42に接続された油路45が、円周方向に沿って複数形成されている。油路45の内側の開口端は油路42に接続され、油路45の外側の開口端は、羽根車37が配置された空間に開口されている。そして、油路42および油路45に亘って形成される中心線C1が略直線となるように、油路42および油路45が構成されている。さらに、プレート44であって、油路45よりも外周側には、プレート44を軸線方向に貫通する油路46が形成されている。この油路46は、プレート44の円周方向に複数形成されている。このように、羽根車37が配置されている空間と、アウターレース23の円筒部24の内側の空間とが、油路46により接続されている。また、アウターレース23の円筒部24の内側の空間は、前記油路29に接続されている。
一方、前記リヤケース6には吐出油路47が形成されているとともに、インプットシャフト2を半径方向に貫通する油路48が形成されている。この油路48は前記吐出口32に接続されている。つまり、吐出口32は、油路42,48に接続されている。またリヤケース6にはスリーブ49が設けられており、スリーブ49の外周に設けた軸受50により、インプットシャフト2が回転可能に支持されている。また、リヤケース6にはスリーブ49よりも小径であり、かつ、同軸上にスリーブ51が設けられており、スリーブ51の外側に油路52が形成されている。そして、油路48が油路52を経由して吐出油路47に接続されている。さらに、スリーブ51およびインプットシャフト2の凹部53により環状部材54が支持されており、環状部材54内には油路55が形成されている。さらに、リヤケース6には油路56が形成されており、油路56と油路55とが接続されている。
一方、前記インプットシャフト2と弁体39との間には、図1および図3のように油圧室57が形成されており、油圧室57は油路58を介して油路55に接続されている。また、弁体39には油圧室57の油圧が作用する受圧面39Bが設けられている。そして、受圧面39Bに作用する油圧に基づいて、弁体39を図1および図3で右方向に押す力が生じる。この力は、油路42を開放させる向きで弁体39を動作させる力である。さらに、弁体39の円筒部60の内周には弁体規制部材61が設けられている。この弁体規制部材61は環状に構成されており、インプットシャフト2の外周に取り付けられている。また、インプットシャフト2の外周にはスナップリング62が取り付けられており、弁体規制部材61の軸線方向における位置が規制されている。そして、弁体規制部材61と弁体39との間に環状の油圧室63が形成されている。さらに、インプットシャフト2には油路64が形成されており、油圧室63は油路64を経由して油路52に接続されている。
また、油圧室63には弾性部材、具体的には、圧縮コイルばね65が配置されている。この圧縮コイルばね65は、弁体39および弁体規制部材61に接触しており、弁体規制部材61がスナップリング62に接触した場合に、圧縮コイルばね65の力により、弁体39が図1で左方向に押される。つまり、油路42を狭める方向に弁体39が押される。また、弁体39には、油圧室63の油圧が作用するように構成されており、油圧室63の油圧およびその受圧面91の面積に応じて、油路42を狭める方向に弁体39を押す力が生じる。弁体39の受圧面91は、油圧室63に臨む端面39Cおよび端面39Dにより構成されている。そして、油圧室57の油圧が作用する弁体39の受圧面39Bの面積Sbと、油圧室63の油圧が作用する弁体39の受圧面91の面積Saと、油路42の油圧が作用する弁体39の受圧面90の面積Saとの関係は、
Sp+Sb>Sa
に設定されている。また、面積Spと面積Saとの関係は、
Sp=Sa
に設定されている。ここで、各受圧面の面積は、軸線B1に直交する平面内における投影面積を意味する。さらに、油路42の油圧と油圧室63との油圧が同じであり、かつ、油圧室57の油圧が油路42の油圧よりも低圧である場合において、油圧室57の油圧が受圧面39Bに作用した場合に、油路42を開放する向きで弁体39に加わる力の方が、油路42を閉じる向きで弁体39に加わる力よりも大きくなるように、面積Spと面積Sbと面積Saとの対応関係、および圧縮コイルばね65のばね定数が設定されている。上記のように構成された弁体39、壁面41、弁体規制部材61、圧縮コイルばね65、油圧室57,63などの構成により、開閉弁66が構成されている。
Sp+Sb>Sa
に設定されている。また、面積Spと面積Saとの関係は、
Sp=Sa
に設定されている。ここで、各受圧面の面積は、軸線B1に直交する平面内における投影面積を意味する。さらに、油路42の油圧と油圧室63との油圧が同じであり、かつ、油圧室57の油圧が油路42の油圧よりも低圧である場合において、油圧室57の油圧が受圧面39Bに作用した場合に、油路42を開放する向きで弁体39に加わる力の方が、油路42を閉じる向きで弁体39に加わる力よりも大きくなるように、面積Spと面積Sbと面積Saとの対応関係、および圧縮コイルばね65のばね定数が設定されている。上記のように構成された弁体39、壁面41、弁体規制部材61、圧縮コイルばね65、油圧室57,63などの構成により、開閉弁66が構成されている。
つぎに、油室21および油圧室57,63に接続された油圧制御装置の構成を、図2に基づいて説明ると、油圧制御装置66は、吐出油路47は切替弁67に接続されており、切替弁67は、油路47のオイルを、油路56または油路68に選択的供給する構成を有している。また、油路68のオイルは、吐出量制御弁69を経由してオイルパン70に排出されるように構成されている。このオイルパン70から前記吸入油路28に至る経路には、吸入量制御弁71が設けられている。これらの切替弁67および吐出量制御弁69および吸入量制御弁71は、いずれも公知のソレノイドバルブなどにより構成されている。ソレノイドバルブは、オン・オフ形式のソレノイドバルブ、またはリニアソレノイドバルブのいずれでもよい。
一方、前記羽根車37の外周には環状の連結部材72が設けられており、連結部材72には全周に亘って係合部(歯部)73が形成されている。さらに、リヤケース6の内壁には係合部(歯部)74が形成されている。係合部74は、係合部73と同一円周上に、かつ、軸線方向で所定間隔をおいて配置されている。前記アウターレース23の円筒部24にはクラッチ75が取り付けられている。クラッチ75は、アウターレース23に対して軸線方向に相対移動可能に、かつ、アウターレース23と一体回転するように構成されている。このクラッチ75における軸線方向の両端には、係合部(歯部)76,77が設けられている。係合部76,77は全周に亘って設けられている。なお、クラッチ75に軸線方向の動作力を与える動作機構(図示せず)が設けられている。この動作機構としては、乗員のシフトポジション選択操作のための操作力を、ケーブルやリンクなどの機械的な伝動機構(図示せず)によりクラッチ75に伝達するシステム(図示せず)、または、シフトポジション選択操作を電気信号に変換し、その電気信号に基づいてアクチュエータ(図示せず)を駆動させ、そのアクチュエータの動作力をクラッチ75に伝達するシステム(図示せず)などのいずれを用いてもよい。
ところで、図2のように、トランスアクスルケース3の内部、具体的にはセンターケース5の内部には無段変速機が設けられている。ここでは、無段変速機としてベルト式無段変速機78が設けられている場合を説明する。ベルト式無段変速機78は、前述したプライマリシャフト36およびセカンダリシャフト79を有している。つまり、エンジン1からプライマリシャフト36に至る動力伝達経路に、ラジアルピストンポンプ14および羽根車37が設けられている。このプライマリシャフト36は、隔壁11,13に設けられた軸受59より回転可能に支持されている。また、プライマリシャフト36およびセカンダリシャフト79は相互に平行に配置されており、プライマリシャフト36と一体回転するプライマリプーリ80が設けられ、セカンダリシャフト79と一体回転するセカンダリプーリ81が設けられている。
また、プライマリプーリ80およびセカンダリプーリ81には無端状のベルト82が巻き掛けられている。さらに、プライマリプーリ80からベルト82に加えられる挟圧力を制御する油圧サーボ機構83と、セカンダリプーリ81からベルト82に加えられる挟圧力を制御する油圧サーボ機構84とが設けられている。この油圧サーボ機構83,84の油圧室(図示せず)に供給される圧油の流量および油圧が、油圧制御装置66により制御される構成となっている。このため、油圧制御装置66は、油圧サーボ機構83,84の圧油の流量および油圧を制御するソレノイドバルブ(図示せず)などを有している。
さらに、トランスアクスルケース3の内部には、セカンダリシャフト79のトルクが伝達される歯車伝動機構85およびデファレンシャル86が設けられており、デファレンシャル86にはドライブシャフト87を介在させて車輪(前輪)88が連結されている。前記エンジン1は、燃料の燃焼による熱エネルギを運動エネルギに変換する動力装置であり、エンジン1としては、例えば外燃機関および内燃機関が挙げられる。この実施例では、エンジン1として内燃機関、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いる場合について説明する。このエンジン1の出力を制御する装置として、吸入空気量制御装置(電子スロットルバルブ)、燃料噴射量制御装置などが設けられている。
つぎに、車両Veの制御系統を説明すれば、車両Veの全体を制御するコントローラとしての電子制御装置89が設けられている。この電子制御装置89には、イグニッションスイッチ、加速要求(例えば、アクセルペダルの操作状態)を検知するセンサ、制動要求(例えば、ブレーキペダルの操作状態)を検知するセンサ、エンジン回転数を検知するセンサ、スロットル開度を検知するセンサ、インプットシャフト2の回転数を検知するセンサ、プライマリシャフト36の回転数を検知するセンサ、セカンダリシャフト79の回転数を検知するセンサ、シフトポジションを検知するセンサなどの信号が入力される。これに対して、電子制御装置89からは、油圧制御装置66を制御する信号、エンジン1を制御する信号などが出力される。また、クラッチ75がアクチュエータにより動作するように構成されている場合は、電子制御装置89からアクチュエータを制御する信号が出力される。
つぎに、図1および図2のように構成された車両Veにおいて、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間における動力の伝達原理を説明する。エンジン1が運転されるとともに、シフトポジションとしてドライブポジションが選択された場合は、クラッチ75が図1で右方向に動作して、係合部73と係合部75とが係合されるとともに、係合部74と係合部77とが解放される。つまり、アウターレース23とプライマリシャフト36とが一体回転可能に連結される。
一方、インナーレース15に取り付けられているピストン17には、油室21の油圧および圧縮コイルばね22の付勢力に応じた力が加えられ、転動体18が、アウターレース24のカム面24Aに押し付けられる。エンジントルクにより、インプットシャフト2およびインナーレース15が一体的に回転すると、転動体18がカム面24Aに沿って転動し、ピストン17が、シリンダ16内でインナーレース15の半径方向に往復移動する。ここで、ピストン17が、図1で上方に向けて動作すると油室21の容積が拡大され、ピストン17が、図1で下方に向けて動作すると油室21の容積が縮小される。まず、油室21の容積が拡大される場合は、油室21が負圧となる。すると、逆止弁318が開くとともに、オイルパン70のオイルが、油路28および油路27,29を経由して、油室21内に吸入される。この場合、逆止弁33は閉じられる。
ついで、インナーレース15とアウターレース24との相対回転に連動して、ピストン17が図1で下向きに動作すると、油室21の容積が縮小されて、油室21の油圧が上昇する。すると、逆止弁31が閉じられるとともに、逆止弁34が開放され、油室21のオイルが、吐出口32に吐出される。以後、ピストン17がシリンダ16内で往復運動を繰り返すことにより、ラジアルピストンポンプ14へのオイルの吸入と、ラジアルピストンポンプ14からのオイルの吐出とが、交互に繰り返される。
また、シフトポジションとしてドライブポジションが選択された場合における切替弁67の基本的な制御(第1の制御)について説明する。吐出口32から吐出油路47に吐出されたオイルを油路68に供給するとともに、吐出油路47に吐出されたオイルが、油圧室57には供給されないように、切替弁67が制御される。前述したように、
Sp=Sa
であり、かつ、油路42の油圧と油圧室63の油圧とが同じであるが、圧縮コイルばね65による力が、受圧面39Cに加えられているため、油路42を開放させるように弁体39を動作させる力よりも、油路42を閉じさせるように弁体39を動作させる力の方が大きくなる。したがって、ドライブポジションが選択された場合は、基本的には、弁体39の外周端43が壁面41に接触して、油路42が遮断される。つまり、吐出口32のオイルが羽根車37に供給されることはない。
Sp=Sa
であり、かつ、油路42の油圧と油圧室63の油圧とが同じであるが、圧縮コイルばね65による力が、受圧面39Cに加えられているため、油路42を開放させるように弁体39を動作させる力よりも、油路42を閉じさせるように弁体39を動作させる力の方が大きくなる。したがって、ドライブポジションが選択された場合は、基本的には、弁体39の外周端43が壁面41に接触して、油路42が遮断される。つまり、吐出口32のオイルが羽根車37に供給されることはない。
このため、ドライブポジションが選択されて、第1の制御が実行された場合は、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間で伝達されるトルクが、転動体18とカム面24Aとの係合力に基づいて決定される。そして、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間で伝達されるトルクは、ラジアルピストンポンプ14に吸入されるオイル量およびラジアルピストンポンプ14から吐出されるオイル量を制御することで達成される。まず、吸入制御弁71の開度が増加されると、ラジアルピストンポンプ14の油室21に吸入されるオイルの流量が増加する。これに対して、吸入制御弁71の開度が減少された場合は、ラジアルピストンポンプ14の油室21に吸入されるオイルの流量が減少する。一方、吐出制御弁69の開度が増加されるほど、油路47,52におけるオイルの流通抵抗が低下し、油室21から吐出されるオイル量が増加する。これに対して、吐出制御弁69の開度が減少されるほど、油路47,52におけるオイルの流通抵抗が増加して、油室21から吐出されるオイル量が減少する。このようにして、油室21に吸引されるオイル量および油室21から吐出されるオイル量を調整可能であり、オイル量に応じて油室21の油圧が制御される。この油室21の油圧は、インプットシャフト2とアウターレース24との間で伝達されるトルクに影響を及ぼす。
前述した油室21の油圧および圧縮コイルばね22の押圧力により、転動体18とカム面24Aと接触点において、アウターレース24を回転させようとする向きの分力が生じ、その分力に応じてアウターレース24でトルクが生じる。上記のように、油室21のオイル量が減少して、油室21の油圧が低下した場合は、ピストン17を押圧する力が低下するため、インプットシャフト2からアウターレース24に伝達されるトルクが低下する。これに対して、油室21のオイル量が増加して、油室21の油圧が上昇した場合は、ピストン17を押圧する力が増加するため、インプットシャフト2からアウターレース24に伝達されるトルクが上昇する。以上のような原理により、エンジントルクが、インプットシャフト2を経由してベルト式無段変速機78のプライマリシャフト36に伝達される。このプライマリシャフト36のトルクがベルト82を経由してセカンダリシャフト79に伝達される。このセカンダリシャフト79のトルクは、歯車伝動機構85およびデファレンシャル86を経由して車輪88に伝達される。
前記ベルト式無段変速機78においては、油圧サーボ機構83,84における圧油の供給状態が油圧制御装置66により制御される。例えば、油圧サーボ機構83に供給される圧油の流量が制御されて、プライマリプーリ80におけるベルト80の巻き掛け半径、およびセカンダリプーリ81におけるベルト82の巻き掛け半径が制御され、ベルト式無段変速機78の変速比、つまり、プライマリシャフト36の回転速度と、セカンダリシャフト79の回転速度との比を無段階(連続的)に制御することができる。また、この変速制御に加えて、セカンダリプーリ81からベルト82に加える挟圧力が調整されて、ベルト式無段変速機78のトルク容量が制御される。このような変速制御と並行して、車速および加速要求(例えばアクセル開度)などに基づいて、車両Veにおける必要駆動力が判断され、その判断結果に基づいて目標エンジン回転数および目標エンジントルクが求められる。具体的には、必要駆動力に応じて、目標エンジン出力が求められ、その目標エンジン出力を最適燃費で達成する目標エンジン回転数が求められ、その目標エンジン回転数に応じて目標エンジントルクが求められる。そして、実エンジン回転数を目標エンジン回転数に近づけるように、ベルト式無段変速機78の変速比が制御される。また、ベルト式無段変速機78の変速比の制御と並行して、電子スロットルバルブの制御などにより、実エンジントルクが目標エンジントルクに近づけられる。
つぎに、リバースポジションが選択された場合の作用を説明する。リバースポジションが選択された場合は、クラッチ75が図1で左方向に動作して係合部74と係合部77とが係合され、係合部73と係合部75とが開放される。このようにして、アウターレース24がリヤケース6に固定される。また、リバースポジションが選択された場合は、吐出油路47に吐出されたオイルが油圧室57に供給されるように、切替弁67を制御する。油圧室57にオイルが供給された場合は、弁体39における各受圧面の関係が、
Sp+Sb>Sa
に設定されているだけでなく、圧縮コイルばね65の弾性力が弁体39に加えられた場合でも、油路42が開放される方向に弁体39が動作する力の方が、油路42を閉じる方向に弁体39が動作する力よりも大きくなるように、各面積Sa,sb,sp、および圧縮コイルばね65のばね定数が設定されている。したがって、油路42が開放され、吐出口32のオイルが油路42,45を経由して羽根車37に供給される。このように、リバースポジションが選択された場合は、アウターレース24が固定され、オイルの運動エネルギにより羽根車37が駆動される、いわゆる流体継手状態となる。このようにして、羽根車37に供給されたオイルは、油路46を経由してアウターレース23の円筒部24の内側の空間に至り、ついで、油路29を経由して油路30から油室21に吸入される。なお、切替弁67の制御により、油圧室57の油圧を低下させると、弁体39が図1で左方向に動作し、油路42の開口面積が狭められる。このようにして、羽根車37に供給されるオイルの流量を調整することにより、インプットシャフト2とアウターレース24との間で伝達されるトルクを制御することが可能である。つまり、切替弁67は、吐出油路47のオイルを、オイルパン70または油圧室57に選択的に切り替える方向制御弁としての機能と、油圧室57の油圧を制御する圧力制御弁としての機能を兼備している。また、開閉弁66は流量制御弁としての機能を有する。
Sp+Sb>Sa
に設定されているだけでなく、圧縮コイルばね65の弾性力が弁体39に加えられた場合でも、油路42が開放される方向に弁体39が動作する力の方が、油路42を閉じる方向に弁体39が動作する力よりも大きくなるように、各面積Sa,sb,sp、および圧縮コイルばね65のばね定数が設定されている。したがって、油路42が開放され、吐出口32のオイルが油路42,45を経由して羽根車37に供給される。このように、リバースポジションが選択された場合は、アウターレース24が固定され、オイルの運動エネルギにより羽根車37が駆動される、いわゆる流体継手状態となる。このようにして、羽根車37に供給されたオイルは、油路46を経由してアウターレース23の円筒部24の内側の空間に至り、ついで、油路29を経由して油路30から油室21に吸入される。なお、切替弁67の制御により、油圧室57の油圧を低下させると、弁体39が図1で左方向に動作し、油路42の開口面積が狭められる。このようにして、羽根車37に供給されるオイルの流量を調整することにより、インプットシャフト2とアウターレース24との間で伝達されるトルクを制御することが可能である。つまり、切替弁67は、吐出油路47のオイルを、オイルパン70または油圧室57に選択的に切り替える方向制御弁としての機能と、油圧室57の油圧を制御する圧力制御弁としての機能を兼備している。また、開閉弁66は流量制御弁としての機能を有する。
このように、図1および図2の実施例においては、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間には、オイルの運動エネルギにより動力伝達がおこなわれる第1の動力伝達経路と、転動体18とカム面24Aとの係合力により動力伝達がおこなわれる第2の動力伝達経路とが並列に配置されている。なお、リバースポジションが選択されて羽根車37にオイルが供給された場合における羽根車37の回転方向と、ドライブポジションが選択され、かつ、アウターレース24のトルクで回転する羽根車37の回転方向とが、逆方向になるように羽根38の傾斜方向、油路45の傾きなどが設定されている。なお、リバースポジションが選択された場合は、開閉弁66の制御により、油室21から吐出されるオイルの流量が制御され、アウターレース24とインナーレース15との回転数差が調整される。
さらに、ドライブポジションが選択されている場合において、実行可能な第2の制御について説明する。この第2の制御においても、クラッチ75の動作位置は、第1の制御の場合と同じである。一方、切替弁67はリバースポジションの場合と同様に制御される。このように、ドライブポジションが選択され、かつ、第2の制御を実行すると、開閉弁66の制御により、油室21から吐出されるオイルの流量が制御され、アウターレース24とインナーレース15との回転数差が調整される。
そして、この実施例では、油路42,45における中心線C1が略直線状であるため、その油路42,45を経由して羽根車37に供給されるオイルの運動エネルギの損失を抑制できる。このため、油路42,45の流路長を可及的に短縮することができ、羽根車37に供給されるオイルの油圧低下を抑制できる。したがって、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間における動力の伝達効率の低下を抑制できる。また、ドライブポジションが選択された場合に、第2の制御を実行して、油路42を開放することも可能である。すると、開閉弁66が、吐出制御弁69と同様の役割を果たし、各油室21から吐出されるオイルの合計流量を制御することが可能である。さらに、金属材料を切削加工してインナーレース15およびプレート44に油路41,45を形成する場合に、油路41,45が略直線状であればその加工が容易であり、ラジアルピストンポンプ14の製造コストの上昇を抑制できる。
さらに、ドライブポジションが選択され、かつ、第1の制御を実行すると、油路42を開放させるように弁体39を動作させる力よりも、油圧室63の油圧および圧縮コイルばね65の弾性力に基づいて、油路42を閉じさせるように弁体39を動作させる力の方が大きくなり、油路42を確実に遮断することが可能である。また、吐出口32のオイルを油圧室63に供給することで済むため、吐出口32の油圧の高低に関わりなく、油路42を確実に遮断することが可能である。したがって、新たに制御弁を設けたり、部品点数を増加する必要がなく、ラジアルピストンポンプ14の製造コストの上昇を抑制できる。さらに、油路42の油圧と油圧室63の油圧とが等しく、油路42の油圧および油圧室63の油圧が低圧である場合も、圧縮コイルばね65の弾性力により、弁体39を動作させて油路42を遮断することができる。したがって、停止しているエンジンを始動させるとともに、ドライブポジションが選択され、かつ、第1の制御を実行する場合に、吐出制御弁69を閉じておくことにより、吐出口32のオイルが、オイルパン70および油圧室57のいずれにも供給されなくなり、油室21の油圧の上昇を促進することができ、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間で伝達されるトルクの上昇応答性を確保できる。
さらに、面積Spと面積Sbとの関係が、
Sp≧Sb
に設定されており、切替弁47の制御により、油圧室57の油圧が油路42の油圧以下に制御されているとともに、
Sp+Sb>Sa
に設定されている。このため、切替弁67により油路同士の接続関係を切り替えるだけで、油路42を開放することができ、油圧制御系の小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、ラジアルピストンポンプ14の吐出圧を全システムの最大圧とすることができ、油圧室57の油圧を上昇させるために新たな油圧元を設ける必要もない。
Sp≧Sb
に設定されており、切替弁47の制御により、油圧室57の油圧が油路42の油圧以下に制御されているとともに、
Sp+Sb>Sa
に設定されている。このため、切替弁67により油路同士の接続関係を切り替えるだけで、油路42を開放することができ、油圧制御系の小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、ラジアルピストンポンプ14の吐出圧を全システムの最大圧とすることができ、油圧室57の油圧を上昇させるために新たな油圧元を設ける必要もない。
さらに、吐出口32から油路42に供給されるオイルは、円弧形状の壁面40に沿って流れながら、半径方向で外側に誘導される。したがって、オイルの流れに乱流が生じることを抑制でき、羽根車37に対して効率よく大流量のオイルを供給できる。したがって、部品点数の増加を抑制でき、製造コストを低減できる。さらにまた、クラッチ75を軸線方向に動作させることにより、インプットシャフト2からプライマリシャフト36に伝達されるトルクの向きを切り替えること、つまり、車両Veにおける前進・後進の切り替えをおこなうことができる。したがって、ラジアルピストンポンプ14の全体を軸線方向に移動させることなく、前進・後進を切り替えることができる。また、単一の構成要素であるクラッチ75を小型化できるとともに、クラッチ75が軸線方向に動作することにより生じる慣性力が小さくなり、クラッチ75の操作性(動作性)が向上する。
また、図1および図2の構成において、ドライブポジションが選択された場合に、係合部74と係合部77とが係合され、かつ、係合部73と係合部75とが解放されるように、クラッチ75を動作させることも可能である。さらに、リバースポジションが選択された場合に、係合部73と係合部75とが係合され、かつ、係合部74と係合部77とが解放されるように、クラッチ75を動作させることも可能である。このように、シフトポジションとクラッチ75との動作位置との関係を設定することに並行して、ドライブポジションが選択された場合に、基本的には油路42が開放されるように、切替弁67および開閉弁66を動作させる一方、リバースポジションが選択された場合に、油路42が閉じられるように、切替弁67および開閉弁66を動作させる制御が実行される。つまり、ドライブポジションが選択された場合に、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間で、流体の運動エネルギにより動力が伝達される流体継手状態となる。これに対して、リバースポジションが選択された場合は、インプットシャフト2とプライマリシャフト36との間で、転動体18とカム面24Aとの係合力により動力が伝達される。
また、上記実施例では、クラッチ75として、噛み合い式のクラッチが用いられているが、摩擦式のクラッチまたは電磁式のクラッチを用いて、アウターレース24を、リヤケース6または連結部材72に対して選択的に接続する構成を採用してもよい。また、無段変速機のアウトプットシャフトから車輪に至る動力伝達経路に、ラジアルピストンポンプおよび羽根車などを設けることにより、無段変速機のアウトプットシャフトから車輪との間に、オイルの運動エネルギにより動力が伝達される第1の動力伝達経路と、転動体とカム面との係合力により動力が伝達される第2の動力伝達経路とを並列に配置する構成のパワートレーンにも、この実施例を適用可能である。さらに、原動機としては、エンジン1に代えてモータ・ジェネレータを用いることも可能である。また、原動機としては、エンジン1およびモータ・ジェネレータを用いることも可能である。さらに、ベルト式無段変速機に代えて、トロイダル式無段変速機を用いることも可能である。また、原動機の動力が、後輪に伝達されるように構成されたパワートレーン(二輪駆動車)、または、原動機の動力が、前輪および後輪に伝達されるように構成されたパワートレーン(四輪駆動車)にも、この実施例を適用可能である。
ここで、実施例で説明した構成とこの発明の構成との対応関係を説明すると、インプットシャフト2が、この発明の入力部材に相当し、プライマリシャフト36が、この発明の出力部材に相当し、アウターレース23が、この発明における「第1の連結部材」に相当し、軸線B1が、この発明の回転軸線に相当し、カム面24Aが、この発明のカム面に相当し、インナーレース15が、この発明における「第2の連結部材」に相当し、シリンダ16が、この発明における「シリンダ」に相当し、ピストン17および転動体18が、この発明における「動作部材」に相当し、油室21が、この発明の油室に相当し、羽根車37が、この発明の羽根車に相当し、油路42,45が、この発明における「油路」に相当し、開閉弁66が、この発明における「開閉弁および開閉機構」に相当し、軸線B1に沿った方向が、この発明における「予め定められた方向」に相当し、弁体39が、この発明における「弁体」に相当し、クラッチ75および連結部材72が、この発明における「クラッチ機構」に相当し、油路48,52,64が、この発明における「分岐油路」に相当する。なお、この発明において、「予め定められた方向」とは、その方向自体に技術的意義があるわけではなく、「一定の方向」という程度の意味である。つまり、軸線B1を中心とする半径方向に動作する弁体であってもよい。また、この発明において「動力の伝達方向」とは、原動機の動力が車輪に伝達される場合の方向を意味する。
また、油圧室63が、この発明における油圧室に相当し、受圧面91が、この発明における「第1の受圧面」に相当し、受圧面39Bが、この発明における「第2の受圧面」に相当し、受圧面90が、この発明における「第3の受圧面」に相当し、エンジンおよびモータ・ジェネレータが、この発明における「原動機」に相当し、車輪(前輪)88および後輪が、この発明の「車輪」に含まれており、ラジアルピストンポンプ14および油路42,45および羽根車37および連結部材72およびクラッチ75などの構成が、この発明の「前後進切替機構」に相当し、ベルト式無段変速機およびトロイダル式無段変速機などを含む無段変速機が、この発明における「変速機」に相当し、クラッチ75および連結部材72が、この発明の「クラッチ機構」に相当し、オイルパンがこの発明における「大気室」に相当し、切替弁67が、この発明における「切替弁」に相当し、電子制御装置89が、この発明における「制御装置」に相当する。また、この発明において、「油路を開閉する」には、単に、油路を「開く・閉じる」という「オン・オフ」的な制御の他に、「油路の流通面積を拡大・縮小する(制御もしくは調整する)という意味も含まれる。
さらにまた、図示はしないが、入力部材側にラジアルピストンポンプおよびシリンダおよび油室および転動体および羽根車を設け、出力部材側に転動体が接触するカム面を設けることにより、ラジアルピストンポンプの油室から吐出されたオイルを、一旦ケーシングまたは入力部材に導き、そのオイルを、出力部材に設けられた羽根車に供給して駆動する構成も、請求項1の構成に含まれる。
1…エンジン、 2…インプットシャフト、 14…ラジアルピストンポンプ、 15…インナーレース、 16…シリンダ、 17…ピストン、 21…油室、 23…アウターレース、 24A…カム面、 36…プライマリシャフト、 37…羽根車、 39…弁体、 39b,90,91…受圧面、 42,45…油路、 63…油圧室、 66…開閉弁、 67…切替弁、 70…オイルパン、 72…連結部材、 75…クラッチ、 78…ベルト式無段変速機、 88…車輪、 89…電子制御装置、 B1…軸線。
Claims (7)
- 動力伝達がおこなわれる入力部材および出力部材と、この入力部材または出力部材のいずれか一方に動力伝達可能に連結された第1の連結部材と、この第1の連結部材に回転軸線を中心として円周方向に形成されたカム面と、前記入力部材または出力部材のうち、前記第1の連結部材が連結されていない他方の部材に動力伝達可能に連結された第2の連結部材と、この第2の連結部材に設けられたシリンダと、このシリンダ内に前記第2の連結部材の半径方向に動作可能に配置され、かつ、前記カム面に対する係合力により前記第1の連結部材と前記第2の連結部材との間で動力伝達をおこなう動作部材と、この動作部材の動作によりオイルが吸入され、かつ、オイルが吐出される油室とを有する動力伝達装置において、
前記出力部材に動力伝達可能に接続された羽根車と、前記油室から吐出されたオイルを前記羽根車に向けて直線的に供給することにより、前記オイルの運動エネルギを前記羽根車に伝達する油路とが設けられていることを特徴とする動力伝達装置。 - 前記油路を開閉する開閉機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
- 前記油路に対して並列な分岐油路が設けられており、
前記開閉機構は開閉弁であり、この開閉弁は、予め定められた方向に動作することにより、前記油路を開閉する弁体と、前記油室から吐出されたオイルが前記分岐油路を経由して供給され、かつ、前記油路を閉じる方向に前記弁体を動作させる力を生じる第1の油圧室とを有していることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。 - 前記油路を開く方向に前記弁体を動作させる力を生じる第2の油圧室と、前記分岐油路のオイルを、前記第2の油圧室または大気室に選択的に供給する切替弁とが設けられており、
前記弁体には、前記第1の油圧室の油圧が作用する第1の受圧面と、前記第2の油圧室の油圧が作用し、かつ、前記油路を開く方向に前記弁体を動作させる第2の受圧面と、前記油路の油圧が作用し、かつ、この油路を開く方向に前記弁体を動作させる第3の受圧面とが設けられており、第2の受圧面の面積と第3の受圧面の面積との和が、第1の受圧面の面積よりも広く設定されていることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。 - 前記入力部材に伝達する動力を発生する原動機と、前記出力部材から出力された動力が伝達される車輪とが、更に設けられており、前記入力部材に対する前記出力部材の回転方向を切り替える前後進切替機構が、前記原動機から前記入力部材に至る動力伝達経路、または、前記出力部材から前記車輪に至る動力伝達経路のいずれかに設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の動力伝達装置。
- 前記入力部材の動力が前記出力部材に伝達されるように構成されており、動力伝達方向における前記入力部材よりも上流側、または、動力伝達方向における前記出力部材よりも下流側のいずれかに、変速機が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の動力伝達装置。
- 前記第1の連結部材と前記出力部材とを選択的に連結・解放するクラッチ機構が設けられており、
前記クラッチ機構を解放する場合は、前記切替弁を制御して前記第2の油圧室の油圧を上昇させることより、前記開閉弁により前記油路を開放する一方、前記クラッチ機構を係合する場合は、前記切替弁を制御して前記第2の油圧室の油圧を低下させることより、前記開閉弁により前記油路を閉じるように制御する制御装置が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の動力伝達装置。
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JP2005178391A JP2006349114A (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | 動力伝達装置 |
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Cited By (1)
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2005
- 2005-06-17 JP JP2005178391A patent/JP2006349114A/ja active Pending
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