JP2006349020A - ジョイント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子や歩行車等の介護機器やリクライニングチェアやベッド等の家具類等のパイプや棒材を接続部分にて多段階の角度で接続固定でき、専門の工具を要せず、且つあまり強い力を用いずとも簡単に角度調整を行え、確実に接続固定できるジョイント装置を開発する。
【解決手段】軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を持つギアを有する第1回動部1と第2回動部2が枢軸により相互に回動可能な状態にて枢着され、ロック機構により第1回動部1のギアと第2回動部2のギアの噛合状態の固定と解除ができるジョイント装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジョイント装置に関するものであり、詳しくは、2本のパイプや棒材を接続する際に、2本のパイプや棒材のなす角度を1段階が8°〜30°の範囲内で360°を整数で約した角度で多段階に変換でき、かつ接続された状態を簡単に固定しあるいは解除できるように構成されたロック機構を有するジョイント装置であって、車椅子や歩行車等の介護機器のパイプの接続部分や、リクライニングチェアやベッド等の家具類のパイプの接続部分や、電気スタンド等電気器具のパイプの接続部分や、テントや簡易建築物等のパイプの接続部分等、パイプや棒材を各種の角度で接続固定し、しかも状況に応じて接続角度を多段階に変換する必要のある箇所において幅広く用いることができるものである。
従来、2本のパイプや棒材を、任意の角度にて連結するジョイント装置は公知であり、例えば、下記特許文献1の「建設用仮設部材」あるいは下記特許文献2の「足場パイプ用ジョイント」などが挙げられる。しかしながら、これらのジョイント装置は確かに2本のパイプや棒材を、任意の角度にて連結できるものであるが、特許文献1の「建設用仮設部材」は枢軸がボルトであって、連結状態の固定あるいは解除には専用の工具が必要であり、また強い力で締結する必要がある。また、特許文献2の「足場パイプ用ジョイント」は枢軸を固定する手段がなく、連結状態が極めて不安定であるといわざるを得ない。
したがって、専用の工具を必要とする特許文献1の「建設用仮設部材」は、確かに建設用の足場や仮説テント等の組み立てには最適かもしれないが、日常に用いられる道具類におけるパイプや棒材の連結固定には向かない。また、枢軸を固定する手段がない特許文献2の「足場パイプ用ジョイント」は、パイプや棒材の位置が別の手段で固定されている場合でないと用いることができない。したがって、いずれも、パイプや棒材を各種の角度で接続固定し、しかも状況に応じて接続角度を多段階に変換する必要のある箇所においては用いることのできないものである。
一方、車椅子や歩行車等の介護機器、リクライニングチェアやベッド等の家具類、電気スタンド等電気器具類にはパイプや棒材が用いられている場合が多く、それらのパイプや棒材は相互に固定的に接続されている場合もあるが、パイプや棒材の相互の角度を使用状態に応じて自由に変換できれば非常に便利であるという部分も多く存在する。
例えば、車椅子や歩行車等の介護機器においては、使用者の体型や身体の状態、あるいは介護者の体型との関連により、車椅子や歩行車等を構成する各部分の角度を小刻みに調節したいという要望は非常に多い。リクライニングチェアやベッド等の家具類においても、使用者の体型や身体の状態によって各部分の角度を小刻みに調節したいという要望は当然起こってくる。さらには電気スタンド等電気器具類においても、使用状態によって各部分の角度を小刻みに調節したいという要望はごく普通のものである。
しかしながら、従来のパイプや棒材のジョイント装置のように、接続固定あるいは解除に特殊な用具が必要であったり、あるいは接続状態が固定できないという構成では、車椅子や歩行車等の介護機器、リクライニングチェアやベッド等の家具類、電気スタンド等電気器具類のパイプや棒材のジョイント装置としてはとても用いることはできない。また、リクライニングチェアやベッド等の家具類においては、従来からリクライニング機構は存在するが、変換段階が極めて大雑把(例えば3段階に限定等)であり、変換段階を細かく設定しようとすると電動による構成を採らざるを得なくなってしまう。
一方、車椅子や歩行車等の介護機器においては、変換段階が極めて大雑把な現行のリクライニング機構では実際の使用に耐えないことが多い。すなわち、前述のように、使用者の体型や身体の状態、あるいは介護者の体型との関連により、車椅子や歩行車等を構成する各部分の角度を小刻みに調節したいという要望が非常に多く、現行のリクライニング機構では角度変換の段階が荒すぎて、現場の要望にはとても応えられない。
また、車椅子では、座面と背の間のリクライニング機構に留まらず、背と介護者が押す取手の間の小刻みな角度変換や座面と足台の間の小刻みな角度変換等、細部に亘ってパイプの連結部分の角度が小刻みに変換できれば使用者や介護者の細かな要望に適切に応えることができるが、従来のリクライニング機構では、このように多くの部分にリクライニング機構を装着することは、全体の構成が複雑になりすぎるので到底現実的とはいえなかった。
また、電動によるリクライニング機構はモーターと電源が必要であり、シリンダーやロッドで構成されているので、装置全体が極めて大掛かりなものとならざるを得ない(一例を下記特許文献3として掲げる)。車椅子や歩行車、家具類は通常電動でないものが多いので、電動によるリクライニング機構は適用範囲が限られるし、前述のように車椅子のパイプの連結部分を多岐にわたって小刻みな角度変換可能とするということは、電動によるリクライニング機構ではやはり不可能に近いといわざるをえない。
実用新案登録第3039636号公報 実用新案登録第3078606号公報 実用新案登録第3063691号公報
叙上より、本発明の課題を下記のとおりに設定した。
<課題1>
車椅子や歩行車等の介護機器のパイプの接続部分や、リクライニングチェアやベッド等の家具類のパイプの接続部分や、電気スタンド等電気器具のパイプの接続部分や、テントや簡易建築物等のパイプの接続部分等、パイプや棒材を各種の角度で接続固定する箇所において幅広く用いることができるジョイント装置を開発する。
<課題2>
パイプや棒材を接続する際の角度調整が小刻みにできるようにする。リクライニングチェアやベッド等の家具類では少なくとも30°刻み以下の、車椅子や歩行車等の介護機器においては、少なくとも20°刻み以下の小刻みな角度調整ができることが望ましい。
<課題3>
パイプや棒材を接続する際の角度調整が簡単にできることが必要である。専門の工具を要せず、通常の人の力で簡単に固定状態を解除して角度変換でき、また簡単に再固定できることが必要である。また、車椅子や歩行車等の介護機器においては、体力の弱い人の使用も考えられるので、あまり強い力を用いずとも、簡単に角度調整が行え、確実に固定できる機構を開発する必要がある。
<課題4>
角度変換機構自体ができるだけ簡単な構成であることが望ましい。例えば、従来のベッドやリクライニングチェア等に用いられているリクライニング機構では、構成が複雑になるので、例えば車椅子のパイプが連結されている各部分に用いることはできない。また電動リクライニング機構は前述のような理由から採用できない。したがって、パイプや棒材の接続部分に装着するのみで目的を達せられる簡単な構成のものであることが望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、以下に示す解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
第1回動部と第2回動部とロック機構から成るパイプや棒材のジョイント装置であって、第1回動部は軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第2回動部も軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第1回動部のギア部と第2回動部のギア部が夫々の軸孔に挿通された1本の枢軸により相互に回動可能な状態にて枢着され、ロック機構により第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合された状態の固定と解除ができるように構成されていることを特徴とするジョイント装置。
<解決手段2>
ロック機構が、枢軸の一端に固着された凸部を有するロック板と、枢軸の他端に固着された係止部と、第1回動部あるいは第2回動部のいずれかのギア部の歯を有しない面に設けられた頂上に溝部を有する凸部とからなり、ロック板の凸部と上記溝部が嵌合されることにより第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合した状態でロック板と係止部との間に第1回動部と第2回動部が挾着されることにより第1回動部と第2回動部が固定されるように構成されていることを特徴とする解決手段1に記載のジョイント装置。
<解決手段3>
第1回動部のギアの歯の数及び第2回動部のギアの歯の数が360の約数で、12〜45本の範囲内であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2に記載のジョイント装置。
<解決手段4>
第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が台形状で、該台形状の頭頂部の両角がやや丸みを帯びていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3に記載のジョイント装置。
<解決手段5>
第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が3角形状で、該3角形状の頭頂部がやや丸みを帯びていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3に記載のジョイント装置。
本発明の解決手段1の発明によれば、第1回動部と第2回動部とロック機構から成るパイプや棒材のジョイント装置であって、第1回動部は軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第2回動部も軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第1回動部のギア部と第2回動部のギア部が夫々の軸孔に挿通された1本の枢軸により相互に回動可能な状態にて枢着され、ロック機構により第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合された状態の固定と解除ができるように構成されているので、360°をギア部のギアの歯数で約した数値の角度にての小刻みな角度変換が可能となる。
例えば、ギアの歯数が45であれば8°刻み、40であれば9°刻み、36であれば10°刻み、30であれば12°刻み、24であれば15°刻み、20であれば18°刻み、15であれば24°刻み、12であれば30°刻みの角度変換が可能となる。例えば、車椅子や歩行車等の介護機器、あるいはリクライニングベッドやリクライニングチェア等の家具類においては、現実には10°〜15°刻みの角度変換が可能であれば各種の状況に充分に対応できる。
また同じく本発明の解決手段1の発明によれば、角度変換のために、従来のリクライニング機構のようにパイプとパイプの連結部の外側に角度変換機構やロック機構を設けたりする必要がなく、角度変換機構もロック機構もすべてジョイント装置の内部に設けることができるので、余分な空間を必要とせず、構成的にも外見上も極めてすっきりとしたジョイント装置とすることができる。
また同じく本発明の解決手段1の発明によれば、固定、解除自在のロック機構を有しているので、好みの角度に調整した結果をロックすることが可能であり、器具類を安定的に使用することができる。また、ロック機構の固定あるいは解除に専用の工具類を必要としない。
本発明の解決手段2の発明によれば、ロック機構が、枢軸の一端に固着された凸部を有するロック板と、枢軸の他端に固着された係止部と、第1回動部あるいは第2回動部のいずれかのギア部の歯を有しない面に設けられた頂上に溝部を有する凸部とからなり、ロック板の凸部と上記溝部が嵌合されることにより第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合した状態でロック板と係止部との間に第1回動部と第2回動部が挾着されることにより第1回動部と第2回動部が固定されるように構成されているので、ロック板の凸部をギア部の凸部の頂上に設けられた溝部に嵌合させることにより、第1回動部と第2回動部を安定的に固定状態とすることができる。したがって、ギア部の凸部の頂上に設けられた溝部の深さを調整することにより、普通の人の手の力、あるいは体力の弱い人の手の力でも操作可能なように構成することが可能である。
本発明の解決手段3の発明によれば、第1回動部のギアの歯の数及び第2回動部のギアの歯の数が360の約数で、12〜45本の範囲内であるので、パイプ同士の連結角度を、8°刻みあるいは9°刻みあるいは10°刻みあるいは12°刻みあるいは15°刻みあるいは18°刻みあるいは24°刻みあるいは30°刻みで変換していくことが可能である。
ギアの歯の数を50本とすれば7.2°刻み、60本とすれば6°刻み、72本とすれば5°刻み、90本とすれば4°刻みの角度変換も可能となるが、現実に車椅子や歩行車等の介護機器や家具類、電気製品に用いられているパイプや棒材の直径からすれば、ギアの歯の数が50本以上となると1本の歯の厚さが薄くなりすぎて強度的に問題が生じるので、現実的とはいえない。あるいは、ギアの歯の数を10本とすれば36°刻みの角度変換となるが、角度変換の単位が30°を越えてしまうと、細かな角度調整ができるとはいえなくなるのでこれもやはり現実的ではない。したがって、ギアの歯の数は12〜45本の範囲内で、充分に現実的な使用目的に応えることができるものである。
本発明の解決手段4の発明によれば、第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が台形状であるので、第1回動部のギアと第2回動部のギアの噛合状態が極めて安定的に保たれる。例えば、実験では、ギアの歯の数を30本とした場合に、最大800N近い荷重に耐えることができた(材質がPA6−GF30の場合)。したがって、本発明の解決手段4の発明のジョイント装置は重荷重型として、車椅子や歩行車等の介護機器あるいはリクライニングベッドやリクライニングチェア等の家具類に用いることができる。
また同じく本発明の解決手段4の発明によれば、ギアの歯の台形状の頭頂部の両角がやや丸みを帯びているので、第1回動部のギアと第2回動部のギアの噛合状態を解除する際にも、また再び噛合状態とする際にも、第1回動部のギアの歯の頭頂部と第2回動部のギアの歯の頭頂部が極めて円滑に噛み合い、また噛み合いが解除される。したがって操作感覚が滑らかで、またギアの歯が欠けるといった故障も減少する。
本発明の解決手段5の発明によれば、第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が3角形状であるので、耐荷重性は解決手段4の発明に劣るが、ロック機構を解決手段4の発明より弱い力で操作できるように構成することが可能である。したがって、本発明の解決手段5の発明は、電気スタンドのパイプの接続部分やベビーカーの日除けの接続部分等、解決手段4の発明ほどの耐荷重性を必要としない機器類に用いることができる。
また同じく本発明の解決手段5の発明によれば、ギアの歯の3角形状の頭頂部がやや丸みを帯びているので、第1回動部のギアと第2回動部のギアの噛合状態を解除する際にも、また再び噛合状態とする際にも、第1回動部のギアの歯の頭頂部と第2回動部のギアの歯の頭頂部が極めて円滑に噛み合い、また噛み合いが解除される。したがって操作感覚が滑らかで、またギアの歯が欠けるといった故障も減少する。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例1は解決手段4に記載の発明の1実施例であり、実施例2は解決手段5に記載の発明の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1aは本発明の実施例1のジョイント装置Aの正面側から見た外観斜視図、図1bは背面側から見た外観斜視図、図2a、図2bは右側面側から見た外観斜視図である。本発明の実施例1のジョイント装置Aは、図1a、図1b、図2a、図2bに示すように、第1回動部1、第2回動部2、ロック板3、キャップ4から構成されている。
なお、材質は、ABS、PA6、POM、FRP等の合成樹脂製やガラス繊維製、あるいは金属製とすることが可能である。ただし、ロック板3に固着された枢軸36、ワッシャーW、ナットN、割りピンP(図22参照)は、強度を考えると金属製とするのが望ましい。
第1回動部1は円盤状のギア部11と、ギア部11と一体として構成された円筒形状の接続用端部12から構成されている。接続用端部12には円孔hが4箇所穿設されていて、接続用端部12内部に挿嵌されるパイプP1を、円孔hに挿通されるボルトとナット(図示せず)により固着するように構成されている。なお、M1〜M4は三角形の、M5、M6は円形のマーカーである。
第2回動部2は円盤状のギア部21と、ギア部21と一体として構成された円筒形状の接続用端部22から構成されている。接続用端部22には円孔hが4箇所穿設されていて、接続用端部22内部に挿嵌されるパイプP2を、円孔hに挿通されるボルトとナット(図示せず)により固着するように構成されている。
第1回動部1の構成を、図5a〜図12にて詳細に説明する。図5aは第1回動部1の正面図、図5bは第1回動部1の背面図、図6aは第1回動部1の右側面図、図6bは第1回動部1の左側面図、図7aは第1回動部1の平面図、図7bは第1回動部1の底面図、図8は図5aのA−A断面図、図9は図5aのA−A断面図の要部拡大図、図10は図5aのB−B断面図、図11は第1回動部1を正面右下側からみた外観斜視図、図12は第1回動部1を背面右下側からみた外観斜視図である。
第1回動部1は、前述のようにギア部11と接続用端部12が一体として構成されていて、ギア部11と接続用端部12は隔壁13により区画されている。なお、14はギア部11の頚部である。接続用端部12内部には、パイプP1(図1a参照)を挿入する円筒状の空間S1が形成されている。また、頚部14の正面中央部分には円形状のマーカーM5が刻設されている。
ギア部11は円筒形状の側壁111、円板状の基板112、基板112から正面側に突設された基板112よりやや小径の円板状の円板状凸部113がすべて一体として構成されている。また、円板状凸部113の中央には円形の軸孔H1が穿設されているが、軸孔H1は、背面側にては図5b、図9、図10、図12に見るように、円板状凸部113の背面に一体に突設された円筒形状の軸受114の中央に穿設されている。なお、軸受114の背面端は、図9、図10に見るように側壁111の背面端と同一平面上にある。
円筒形状の側壁111には、正面側の左方にフランジ111aが、右方にフランジ111bが、夫々側壁111と一体に突設されている。また、図5aに見るように、側壁111の正面上端には、円形のマーカーM6が刻設されており、マーカーM6から反時計回りに45°の位置に三角形状のマーカーM1が、135°の位置に三角形状のマーカーM2が、225°の位置に三角形状のマーカーM3が、315°の位置に三角形状のマーカーM4が、夫々刻設されている。
円板状凸部113の正面側には、上端部から反時計回りに45°の位置に山形の凸部T1が、135°の位置に山形の凸部T2が、225°の位置に山形の凸部T3が、315°の位置に山形の凸部T4が、夫々円板状凸部113と一体に突設されている。凸部T1〜T4の頂部は、図6a、図6b、図7a、図7b、図9、図10に明らかなように、側壁111の正面端と同一平面上にある。なお、凸部T1〜T4は第1回動部1の構成の一部であると同時に、後述のロック機構R1の構成の一部でもある。
凸部T1の頂部には、円板状凸部113の半径方向に沿って浅い溝部T1aが刻設され、凸部T2の頂部には、円板状凸部113の半径方向に沿って浅い溝部T2aが刻設され、凸部T3の頂部には、円板状凸部113の半径方向に沿って浅い溝部T3aが刻設され、凸部T4の頂部には、円板状凸部113の半径方向に沿って浅い溝部T4aが刻設されている。溝部T1aは円板状凸部113上部から反時計回りに45°に位置し、溝部T2aは溝部T1aから反時計回りに45°に位置し、溝部T3aは溝部T2aからから反時計回りに45°に位置し、溝部T4aは溝部T3aから反時計回りに45°に位置している。
基板112の背面側には、図5b、図9、図10、図12に見るように、放射状の歯を有するギアG11が基板112と一体に突設されている。ギアG11の歯数は30であり、ギアG11の歯g1は図13a、図13bの模式図に見るように、周方向の縦断面が台形状で、台形状の頂部の両端が角丸となっている。また、歯g1の側面が軸(枢軸36・図23参照)方向の直線x1となす角度は、歯g1の外周端にてθ1、歯g1の内周端にてθ2であり、実施例1のギアG11にてはθ1=6.5°、θ2=6°である。さらに、ギアG11の全体の直径をδ1、歯g1の山の高さをδ2とすると、実施例1のギアG11にてはδ1=41mm、δ2=2.5mmで、δ2はδ1の約6.1%となっている。
次に、第2回動部2の構成を、図14a〜図17bにて詳細に説明する。図14aは第2回動部2の正面図、図14bは第2回動部2の背面図、図15aは第2回動部2の右側面図、図15bは第2回動部2の左側面図、図16aは第2回動部2の平面図、図16bは第2回動部2の底面図、図17は図14aのC−C断面図、図18は第2回動部2を正面右下側からみた外観斜視図、図19は第2回動部2を背面右下側からみた外観斜視図である。
第2回動部2は、前述のようにギア部21と接続用端部22が一体として構成されていて、ギア部21と接続用端部22は隔壁23により区画されている。なお、24はギア部21の頚部である。接続用端部22内部には、パイプP2(図1a参照)を挿入する円筒状の空間S2が形成されている。
ギア部21は円筒形状の側壁211、円板状の基板212、基板212から正面側に突設されたギアG21がすべて一体として構成されている。また、基板212の中央には円形の軸孔H2が穿設されており、基板212の正面側では軸孔H2の周囲に浅い円形の凹部212aが刻設されているが、凹部212aの直径は第1回動部1の軸受け114(図5b参照)よりやや大である。また、軸孔H2は、背面側にては図14b、図17に見るように、基盤212の背面に一体に突設された円筒形状の軸受214の中央に穿設されている。なお、軸受214の背面端は、図17に見るように側壁211の背面端よりわずかに正面側に位置している。
基板212の背面側には、背面端が丸められた板状のリブ213a〜213dが、基板212及び軸受214と一体に突設されている。リブ213aは軸受214の上端から上方に、リブ213bは軸受214の左端から左方に、リブ213cは軸受214の下端から下方に、リブ213dは軸受214の右端から右方に、夫々突設されており、リブ213a〜213dは、隣接するリブ同士が90°の角度をもって配設されていることになる。
基板212の正面側には、図14a、図18に見るように、放射状の歯を有するギアG21が基板212と一体に突設されている。ギアG21の歯数は30であり、ギアG21の歯g1は図13a、図13bの模式図に見るように周方向の縦断面が台形状で、台形状の頂部の両端が角丸となっている。また、歯g1の側面が軸(枢軸36・図23参照)方向の直線x1となす角度は、歯g1の外周端にてθ1、歯g1の内周端にてθ2であり、実施例1のギアG21にてはθ1=6.5°、θ2=6°である。さらに、ギアG21の全体の直径をδ1、歯g1の山の高さをδ2とすると、実施例1のギアG21にてはδ1=41mm、δ2=2.5mmで、δ2はδ1の約6.1%となっている。
次に、ロック板3の構成を、図20a〜図22fにて詳細に説明する。図20aはロック板3の正面図、図20bはロック板3の背面図、図20cはロック板3の右側面図、図20dはロック板3の左側面図、図20eは図20aのD−D線断面図、図20fはロック板3を正面右上側からみた外観斜視図である。なお、ロック板3は、係止部ST1であるワッシャーW、ナットN、割りピンPを含めたその全体が、後述のロック機構R1の一部を構成している。
ロック板3は、中央が正面側に膨出した円板状の基板31とリング状の側板32が一体として構成され、基板31の正面側には基板31の直径より長いツマミ33が基板31と一体に突設されている。また、基板31の背面側中央には円筒形状の凸部34が基板31と一体に突設されていて、凸部34の中央には金属製のボルトである枢軸36が後方に突設固着されており、枢軸36の後端部には円孔36aが穿設されている。
基板31の背面側には、背面端が丸められた板状のリブ35a〜35dが、基板31及び軸受34と一体に突設されている。リブ35aは軸受34の上端から上方に、リブ35bは軸受34の左端から左方に、リブ35cは軸受34の下端から下方に、リブ35dは軸受34の右端から右方に、夫々突設されており、リブ35a〜35dは、隣接するリブ同士が90°の角度をもって配設されていることになる。
なお、全体の組付構成においては、枢軸36の後端部には、ワッシャーWが嵌装されナットNが螺着される(図22参照)。ナットNには円孔Na、Naが穿設されていて、円孔Na、Naと枢軸36の円孔36aに割りピンPが挿通され、ナットNは割りピンPにより枢軸36の後端部に固着される。ワッシャーW、ナットN、割りピンPは後述のロック機構R1の一部として、係止部ST1を構成する。
次に、キャップ4の構成を、図21a〜図21hにて詳細に説明する。図21aはキャップ4の正面図、図21bはキャップ4の背面図、図21cはキャップ4の右側面図、図21dはキャップ4の左側面図、図21eはキャップ4の平面図、図21fは図21aのE−E線断面図、図21gは図21aのF−F線断面図、図21hはキャップ4を正面右上側からみた外観斜視図である。
キャップ4は、中央が背面側に膨出した円板状の基板41とリング状の連絡部41aとリング状の側板42が一体として構成され、側板42の左端部には切欠部42aが、側板42の右端部には切欠部42bが夫々構成されている。
切欠部42aには嵌着片43が連絡部41aから連絡部41aと一体に前方に突設され、切欠部42bには嵌着片44が連絡部41aから連絡部41aと一体に前方に突設されている。嵌着片43と嵌着片44は左右対称に構成されている。
嵌着片43は連絡部41aと一体となった薄肉部43aと、薄肉部43aと一体となった肉厚部43bから構成され、肉厚部43bの左端は側板42の左端よりやや左に突出し、肉厚部43bの正面端は側板42の正面端よりやや正面側に突出している。
嵌着片44は連絡部41aと一体となった薄肉部44aと、薄肉部44aと一体となった肉厚部44bから構成され、肉厚部44bの右端は側板42の右端よりやや右に突出し、肉厚部44bの正面端は側板42の正面端よりやや正面側に突出している。
次に、実施例1のジョイント装置Aの組付構成を説明する。図22に示すように、ジョイント装置Aは、ロック板3の枢軸36を第1回動部1のギア部11の軸孔H1、第2回動部2のギア部21の軸孔H2の順に挿通し、枢軸36の後端部にワッシャーWを嵌め、ナットNを螺着し、ナットNの円孔Na、Naと枢軸36の円孔36aに割りピンPを挿通してナットNを枢軸36の後端部に固着させる。そして最後にキャップ4を第2回動部2のギア部21の背面に嵌着させる。
キャップ4は、図21a〜図21hに示すように嵌着片43、44を有しており、第2回動部2のギア部21の背面に押し込むことにより嵌着片43の薄肉部43a、嵌着片44の薄肉部44aが共に外周方向に付勢され、したがって嵌着片43の肉厚部43b、嵌着片44の肉厚部44bも共に外周方向に付勢され、これにより第2回動部2のギア部21の側壁211の後端部(図19参照)に嵌着固定されるものである。
第1回動部1、第2回動部2、ロック板3、キャップ4を組付けた状態を縦断面図にて図23に示す。ロック板3の枢軸36は第1回動部1のギア部11の軸孔H1、第2回動部2のギア部21の軸孔H2に挿通されており、ワッシャーWが第2回動部2のギア部21の軸受214の背面に位置し、ワッシャーWから距離δ3を置いてナットNが割りピンPにより枢軸36の後端部に螺着固定されている。
距離δ3は、ギアG11あるいはギアG21の歯g1の山の高さδ2(図13a参照)よりやや大になるように構成されている。すなわち、図23のように組付けた際に、距離δ3が高さδ2よりやや大になるように、枢軸36の長さが設定されているものである。また、第1回動部1のギア部11の凸部T1〜T4(図5a、図11参照)の高さ及びロック板3のリブ35a〜35d(図20b参照)の高さ、即ち、リブ35a〜35dが側板32に接する部分のリブ35a〜35dの高さも距離δ3に等しく設定されている。
この際、ロック板3のツマミ31は垂直状態にあるものとする。すなわち、図2bに示すように、ロック板3のツマミ31の上端部が第1回動部1のギア部11の中央上端部正面側に刻設された円形のマーカーM6に一致するようにロック板3と第1回動部1が組み付けられた状態であるものとする。
なお、図23において、ロック板3のリブ35a、35c、35d、第1回動部1のギア部11の凸部T1、T2、枢軸36後端部のワッシャーW、ナットN、割りピンPは、ロック板3のリブ35b(図20b参照)、第1回動部1のギア部11の凸部T3、T4(図11参照)と共にロック機構R1を構成しており、その中のワッシャーW、ナットN、割りピンPは、ロック機構R1の一部である係止部ST1を構成している。また、第1回動部1の軸受114の背面と第2回動部2の基板212の正面の間には、凹部212aによりクリアランスcrが構成されていて、クリアランスcrにより、軸受114の背面と基板212の正面の接触が回避されている。
この際、図23に示すように、第1回動部1のギア部11のギアG11と第2回動部2のギア部21のギアG21は噛合した状態にあるが、枢軸36の後端部にて、ワッシャーWとナットNの間に距離δ3だけの余裕があるので、第2回動部2全体を後方(矢印の方向d)に距離δ3だけ移動させれば、図24に示す状態となり、ギアG11とギアG21の噛合状態は解除される。したがって、第1回動部1と第2回動部2は相互に回動可能な状態となる。あるいは、これを、第1回動部1とロック板3を前方(矢印の方向c)に距離δ3だけ移動させた状態と考えても同じことである。
この際、ロック板3と第1回動部1の位置関係は図23の状態と同一である。また、図24において、ワッシャーWが第2回動部2のギア部21の軸受214の背面に位置し、ワッシャーWの背面にナットNの正面が当接する。
<実施例1の作用>
実施例1のジョイント装置Aの作用を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図24のように全体が組み付けられた状態で、第1回動部1の接続用端部12にはパイプP1の端部が挿嵌固着され、第2回動部2の接続用端部22にはパイプP2の端部が挿嵌固着されているものとする。この状態では、ギア11とギア21は前述のように噛合されていない状態にある。
この状態で、図2aに示すように、ロック板3のツマミ31を時計回り(方向a)に45°回転させる。すなわち、ロック板3のツマミ31の上端部をマーカーM4に一致させる。あるいは、同じことであるが、ツマミ31の下端部をマーカーM2(図5a参照)に一致させる。すると、第1回動部1全体が背面方向(方向d)に略距離δ3(図23参照)だけ移動して、全体は図2aに示す状態となる。あるいはこれを、第2回動部2とロック板3を前方(矢印の方向c)に略距離δ3だけ移動させた状態と考えても同じことである。
ロック板3のツマミ31を時計回り(方向a)に45°回転させると、第1回動部1全体が背面方向(方向d)に略距離δ3(図23参照)だけ移動する理由、あるいは、同じことであるが第2回動部2とロック板3全体が正面方向(方向c)に略距離δ3(図23参照)だけ移動する理由を以下に詳細に説明する。
図23、24の状態においては、第1回動部1のギア部11の基板112に突設された円板状凸部113に設けられた山形の凸部T1〜T4(図5a、図11参照)とロック板3のリブ35a〜35d(図20b参照)は相互に非当接状態にある。即ち、凸部T1〜T4は夫々垂直方向に対して45°の角度をもって配設されている(図5a参照)のに対し、リブ35a〜35dは水平方向あるいは垂直方向に配設されている(図20b参照)ので、相互に非当接状態となる。
しかるに、ロック板3のツマミ31を図2aのように時計回り(方向a)に45°回動させると、ロック板3のリブ35a〜35d(図20b参照)は夫々垂直方向に対して45°の角度をもって配設されることとなり、リブ35a〜35dが凸部T1〜T4(図5a、図11参照)に乗り上げて、凸部T1〜T4の頂部の溝部T1a〜T4aにロック板3のリブ35a〜35dの背面端部が嵌合される状態となる。
第1回動部1のギア部11の山形の凸部T1〜T4は図11に示すようになだらかな斜面をもって頂部にかけて徐々に突出するように構成されているので、ロック板3のツマミ31を時計回りに回動させるに従い、ロック板3のリブ35a〜35dの背面端部は山形の凸部T1〜T4に少しずつ乗り上げていき、ロック板3のツマミ31が時計回りに45°回動された時点(図2a)でリブ35a〜35dの背面端部が凸部T1〜T4の夫々頂部にある溝部T1a〜T4aに嵌合される。
この際、リブ35aの背面端部が溝部T4aに、リブ35bの背面端部が溝部T1aに、リブ35cの背面端部が溝部T2aに、リブ35dの背面端部が溝部T3aに、夫々嵌合されるものである。
叙上のようにしてリブ35a〜35dの背面端部が凸部T1〜T4の夫々頂部にある溝部T1a〜T4aに嵌合されると、リブ35a〜35dの背面端部は溝部T1a〜T4aに固定されるので、ロック板3は第1回動部1にロック(固定)された状態となる。すなわち、凸部T1〜T4とリブ35a〜35dがその一部であるところのロック機構R1がロック(固定)状態となる。
この際、図24に示す状態は、図25に示す状態に移行する。図25ではリブ35bの背面端部が凸部T1の溝部T1aに、リブ35cの背面端部が凸部T2の溝部T2aに、夫々嵌合されている状態を示している。
図25に示す状態になると、ロック板3と第1回動部1の位置関係も変化する。つまり、図24に示す状態では、リブ35a〜35dの背面端部と凸部T1〜T4の頂上部(すなわち溝部T1a〜T4a)は非当接状態であり、リブ35a〜35dの背面端部が凸部T1〜T4の頂上部より距離δ3だけ後方に位置していた。この状態を、ロック板3と第1回動部1の相対位置が距離δ3の状態であるとする。すなわち、リブ35a〜35dの外周正面端部から第1回動部1の円板状凸部113の正面までの距離が距離δ3の状態のとき、ロック板3と第1回動部1の相対位置が距離δ3の状態であるとする。
しかるに、リブ35a〜35dの背面端部が凸部T1〜T4の頂上部に乗り上げて溝部T1a〜T4aに嵌合されることにより、図25に示すようにロック板3と第1回動部1の相対位置は距離δ4となるが、距離δ4は、リブ35a〜35dの高さ(δ3)と凸部T1〜T4の高さ(δ3)の合計から溝部T1a〜T4aの深さを引いたものである。しかるに、溝部T1a〜T4aはごく浅いものであるので、距離δ4は略距離δ3の略2倍であると見てよい。すなわち、ロック板3と第1回動部1の相対位置は、図24の状態から図25の状態になると略距離δ3だけ拡大するのである。
したがって、ここから、第1回動部1全体が背面方向(方向d)に略距離δ3(図23参照)だけ移動すること、あるいは、第2回動部2とロック板3全体が正面方向(方向c)に略距離δ3(図23参照)だけ移動することが明らかである。
また、図25にては、枢軸36の後端部の係止部ST1にては、ナットNがワッシャーWを介して第2回動部2の軸受214の後端部に当接された状態が保持されている。すなわち、第1回動部1と第2回動部2はロック板3のリブ35a〜35dと係止部ST1の間に挟着固定された状態にある。すなわち、ロック機構R1の作用によってジョイント装置A全体がロックされた状態にある。
この際、ギア11とギア21は図25に見るように当然噛合状態でロックされた状態にあるので、第1回動部1と第2回動部2は相互に回動することが不可能な状態にある。すなわち、第1回動部1の接続用端部12と第2回動部2の接続用端部22も相互に回動することが不可能な状態であり、したがって接続用端部12に嵌挿固着されたパイプP1と接続用端部22に嵌挿固着されたパイプP2も相互に回動することが不可能で、一定の角度に固定された状態となる。
次に、この状態で、図2aの方向b(反時計回り)にロック板3のツマミ31を回動させ、ツマミ31を垂直状態に戻す、すなわち、ツマミ31の上端部をマーカーM6に一致させると、図2bに示す状態、すなわち、図24に示す状態となってギアG11とギアG21は噛合されていない状態を回復する。
すなわち、ロックが解除された状態となって、ギア部11とギア部21は相互に回動自在となり、第1回動部1と第2回動部2も相互に回動自在となり、第1回動部1の接続用端部12と第2回動部2の接続用端部22も相互に回動自在となる。したがって接続用端部12に嵌挿固着されたパイプP1と接続用端部22に嵌挿固着されたパイプP2も相互に回動自在となる。
この状態で、第2回動部2を時計回り(方向e)に角度θ3だけ回動させた状態を図3aに示す。あるいは、この状態を、ロック板3と第1回動部1を反時計回りに角度θ3だけ回動させた状態としても同じことである。
この際、角度θ3は12°の整数倍の角度となる。すなわち、実施例1のジョイント装置Aにおいては前述のようにギアG11とギアG21が共に歯数が30本であるので、第1回動部1と第2回動部2をロック可能な最小角度変化は360°を歯数の30で除した答の12°となる。すなわち、ギアG11とギアG21を1歯ずつずらせて噛み合わせることにより、12°刻みの角度変換が可能となるものである。
図3aにては、図2a、図2bの状態からギアG11とギアG21を3歯ずらせたθ3=36°の角度をもって第1回動部1と第2回動部2を相互に回動させた状態を示している。この状態において、再びロック板3のツマミ31を時計回り(方向a)に回動させれば、ロック機構R1(図23〜図25参照)の作用によって第1回動部1と第2回動部2はロックされ、ジョイント装置A全体は図3bに示す状態となる。
このように、ロック機構R1を解除すれば第1回動部1と第2回動部2は相互に回動自在となり、ロック機構R1をロック状態とすれば、第1回動部1と第2回動部2は12°刻みの任意の位置にて固定される。したがって、ジョイント装置Aは、接続用端部12に嵌挿固着されたパイプP1と接続用端部22に嵌挿固着されたパイプP2を、相互に12°刻みの任意の位置にて固定することができるものである。
但し、現実には、第1回動部1の接続用端部12と第2回動部2の接続用端部22のなす角度が余りに鋭角になりすぎると、第1回動部1の頚部14と第2回動部2の頚部24が相互に干渉するので、おのずから一定の限界が生じる。実施例1のジョイント装置Aにおいては、接続用端部12と接続用端部22のなす角度の下限は60°であるが、この数値はギアG11とギアG21の歯数や頚部14及び頚部24のサイズにより当然変化させ得るものである。
なお、この際、図13a、図13bに示すように、ギアG11、G12の歯g1が、頂部の両端が丸められた台形となっているために、ギアG11、G12のロック状態(噛合状態)から解除状態(噛合されていない状態)への変化あるいはその逆の変化が極めて円滑に行われるものである。
また、図2a、図3bにては、ロック板3のツマミ31を垂直状態から時計回り(方向a)に45°回動させた状態を示しているが、ツマミ31を垂直状態から反時計回り(方向b)に45°回動させてもやはりロック機構R1が働いて第1回動部1と第2回動部2をロック状態とすることができる。この際には、ツマミ31の上端部をマーカーM1(図5a参照)に一致させる。あるいは、ツマミ31の下端部をマーカーM3に一致させても同じことである。
この際には、リブ35a(図20b参照)の後端部が凸部T1(図5a参照)の溝部T1aに嵌合され、リブ35bの後端部が凸部T2の溝部T2aに嵌合され、リブ35cの後端部が凸部T3の溝部T3aに嵌合され、リブ35dの後端部が凸部T4の溝部T4aに嵌合される。
また、図5a、図7a,図7b、図11に示す第1回動部1の側壁111の正面端部に突設されたフランジ111a、111bは、ツマミ31のストッパーの役割を果たすものである。
以上のような作用をもって、実施例1のジョイント装置Aは、2本のパイプP1、P2を、12°刻みの角度をもって、自由に固定、あるいは固定解除できるものである。とくに、ロック機構R1の一部を構成する凸部T1〜T4(図5a、図11参照)の溝部T1a〜T4aが浅く形成されているために、ロック板3の回動は女性や身体の弱い人やお年寄りでも充分確実に行える。
しかるに、一旦ロック状態になると、リブ35a〜35dと溝部T1a〜T4aの4箇所で、ロックが掛かるため、パイプP1,P2を無理矢理回動せしめんとしても大人の男の力をもってしても不可能なくらい強固な固定状態が実現される。
図26は、実施例1のジョイント装置Aの応力ひずみ曲線を測定したものであるが、常温(23℃)でも800N近い応力に耐えることができた。高温(80℃)になっても約700Nの応力に耐えている。これは、荷重に換算すればジョイント装置A1個でかなり体重のある大人一人を支えることができるという計算になる。車椅子や歩行器等、あるいはリクライニングベッドやリクライニングチェアでは、普通左右対称に2個のジョイント装置を用いるものであるので、これだけの耐荷重性能があれば実際の使用においては全く問題は生じない。
なお、図26の測定試験においては、ジョイント装置Aの材質としてPA6−GF30、すなわちガラス繊維を30重量%含有したポリアミド樹脂を用いたが、材質を金属製とすればさらに高度な耐荷重性能が実現できるものであると思われる。
また、第1回動部1のギア部11及び第2回動部2のギア部21の最大直径は50mmとし、ギアG11、G12の外径は41mm、ギアG11、G12の歯g1(図13a、図13b参照)の高さは2.5mmとしたが、ギア部11及びギア部21の直径をさらに大とし、ギアG11、G21の外径をさらに大とすれば、さらに高度な耐荷重性能が実現できるものであると思われる。
また、歯g1の数はギアG11、G21共に30本であるが、歯数を減らせば変換可能の最小角度は大となるが(つまり変換段階は荒くなるが)、耐荷重性能はさらに向上するものと考えられる。
いずれにせよ、実施例1のジョイント装置Aは、車椅子や歩行器等の介護機器、あるいはリクライニングベッドやリクライニングチェア等の家具類のパイプ部分の角度変換装置に最適な諸元をもたせるように開発したものであり、接続用端部12、22の内径を変化させることにより、車椅子や歩行器等の介護機器、あるいはリクライニングベッドやリクライニングチェア等の家具類に用いられる略全てのサイズのパイプ類や棒材に対応できるものである。
<実施例2の構成>
実施例2のジョイント装置Bは、図4a、図4b、図40に見るように、第1回動部5、第2回動部6、ロック板3、キャップ4を組み付けて構成されている。ジョイント装置Bの構成のうち、ロック板3は実施例1のジョイント装置Aのロック板3と略同一の構成であり、キャップ4は実施例1のジョイント装置Aのキャップ4と全く同一の構成であるので、以下には第1回動部5、第2回動部6を主体に説明する。
なお、ジョイント装置Bの材質は、実施例1のジョイント装置Aと同じくABS、PA6、POM、FRP等の合成樹脂製やガラス繊維製、あるいは金属製とすることが可能である。ただし、ロック板3に固着された枢軸36、ワッシャーW、ナットN、割りピンP(図40参照)は、強度を考えると金属製とするのが望ましいのは実施例1同様である。
第1回動部5は、図4a、図4b、図40に見るように、円盤状のギア部51と、ギア部51と一体として構成された円筒形状の接続用端部52から構成されている。また、第2回動部6は円盤状のギア部61と、ギア部61と一体として構成された円筒形状の接続用端部62から構成されている。
第1回動部5の構成を、図27a〜図33にて詳細に説明する。図27aは第1回動部5の正面図、図27bは第1回動部5の背面図、図28aは第1回動部5の右側面図、図28bは第1回動部5の左側面図、図28cは第1回動部5の平面図、図28dは第1回動部5の底面図、図29は図27aのG−G断面図、図30は図27aのG−G断面図の要部拡大図、図31は図27aのH−H断面図、図32は第1回動部5を正面右下側からみた外観斜視図、図33は第1回動部5を背面右下側からみた外観斜視図である。
第1回動部5は、前述のようにギア部51と接続用端部52が一体として構成されていて、ギア部51と接続用端部52は隔壁53により区画されている。なお、54はギア部51の頚部である。接続用端部52内部には、パイプP1を挿入する円筒状の空間s1が形成されている。また、頚部54の正面中央部分には円形状のマーカーm5が刻設されている。接続用端部52の構成は、実施例1のジョイント装置Aの第1回動部1の接続用端部12と同一であるので詳細な説明は省略する。
ギア部51は円筒形状の側壁511、円板状の基板512、基板512から正面側に突設された基板512よりやや小径の円板状の円板状凸部513がすべて一体として構成されている。また、円板状凸部513の中央には円形の軸孔h1が穿設されているが、軸孔h1は、背面側にては図27b、図33に見るように、円板状凸部513の背面に一体に突設された円筒形状の軸受514の中央に穿設されている。なお、軸受514の背面端は、図29に見るように側壁511の背面端と同一平面上にある。
上記構成は、実施例1のジョイント装置Aの第1回動部1と略同一であるが、実施例2のジョイント装置Bは軽荷重型として設計されるので、ロック板3の枢軸36(図40参照)を実施例1のジョイント装置Aに比較してより小径に設計し得るので、そのようにした場合には軸孔h1は実施例1のジョイント装置Aの軸孔H1より小径に設計し得る。
円筒形状の側壁511には、正面側の左方にフランジ511aが、右方にフランジ511bが、夫々側壁511と一体に突設されている。また、側壁511の正面端には、側壁511の正面上端には、円形のマーカーm6が刻設されており、マーカーm6から反時計回りに45°の位置に三角形状のマーカーm1が、135°の位置に三角形状のマーカーm2が、225°の位置に三角形状のマーカーm3が、315°の位置に三角形状のマーカーm4が、夫々刻設されている。
円板状凸部513の正面側には、上端部から反時計回りに45°の位置に山形の凸部t1が、135°の位置に山形の凸部t2が、225°の位置に山形の凸部t3が、315°の位置に山形の凸部t4が、夫々円板状凸部513と一体に突設されている。凸部t1〜t4の頂部は図30、図31に明らかなように、側壁511の正面端の位置からやや背面側に後退したところに位置している。なお、凸部t1〜t4は第1回動部5の構成の一部であると同時に、ロック機構R2の構成の一部でもある。
凸部t1の頂部には、円板状凸部513の半径方向に沿って浅い溝部t1aが刻設され、凸部t2の頂部には、円板状凸部513の半径方向に沿って浅い溝部t2aが刻設され、凸部t3の頂部には、円板状凸部513の半径方向に沿って浅い溝部t3aが刻設され、凸部t4の頂部には、円板状凸部513の半径方向に沿って浅い溝部t4aが刻設されている。溝部t1aは円板状凸部513上部から反時計回りに45°に位置し、溝部t2aは溝部t1aから反時計回りに45°に位置し、溝部t3aは溝部t2aからから反時計回りに45°に位置し、溝部t4aは溝部t3aから反時計回りに45°に位置している(図27a参照)。
凸部t1〜t4は実施例1のギア部11の凸部T1〜T4に相当する構成であるが、図5aと図27a、図11と図32を比較すると明らかなように、凸部t1〜t4は凸部T1〜T4に比較して小規模に構成されている(ギア部11とギア部51の直径を同一とした場合)。これは、実施例1のジョイント装置Aが前述のように車椅子や歩行車、リクライニングベッドやリクライニングチェア等の人体の荷重を受け止める部分に用いられるのを前提としている、いわば重過重型であるのに対し、実施例1のジョイント装置Bは電気スタンド等の人体より軽量の部材の荷重を受け止める部分に用いられる、いわば軽過重型であることによる。
基板512の背面側には、図27b、図33に見るように、放射状の歯を有するギアG51が基板512と一体に突設されている。ギアG51の歯数は30であり、ギアG51の歯g2は図41a、図41bの模式図に見るように、周方向の縦断面が3角形状で、3角形状の頂部の角が角丸となっている。また、歯g2の側面が軸方向(枢軸36・図40参照)の直線x2となす角度は、歯g2の外周端にてθ4、歯g2の内周端にてθ5であり、実施例2のギアG51にてはθ4=40°、θ5=29°である。さらに、ギアG51の全体の直径をδ5、歯g2の山の高さをδ6とすると、実施例2のギアG51にてはδ5=41mm、δ6=1.5mmで、δ6はδ5の約3.7%となっている。
次に、第2回動部6の構成を、図34a〜図39にて詳細に説明する。図34aは第2回動部6の正面図、図34bは第2回動部6の背面図、図35aは第2回動部6の右側面図、図35bは第2回動部6の左側面図、図36aは第2回動部6の平面図、図36bは第2回動部6の底面図、図37は図34aのI−I断面図、図38は第2回動部6を正面右下側からみた外観斜視図、図39は第2回動部6を背面右下側からみた外観斜視図である。
第2回動部6は、前述のようにギア部61と接続用端部62が一体として構成されていて、ギア部61と接続用端部62は隔壁63により区画されている。なお、64はギア部61の頚部である。接続用端部62内部には、パイプP2を挿入する円筒状の空間s2が形成されている。
ギア部61は円筒形状の側壁611、円板状の基板612、基板612から正面側に突設されたギアG61がすべて一体として構成されている。また、基板612の中央には円形の軸孔h2が穿設されており、基板612の正面側では軸孔h2の周囲に浅い円形の凹部612aが形成されているが、凹部612aの直径は第1回動部5の軸受け514(図27b参照)の直径よりやや大である。また、軸孔h2は、背面側にては図34b、図37に見るように、基盤612の背面に一体に突設された円筒形状の軸受614の中央に穿設されている。なお、軸受614の背面端は、図37に見るように側壁611の背面端よりわずかに正面側に位置している。
基板612の背面側には、背面端が丸められた板状のリブ613a〜613dが、基板612及び軸受614と一体に突設されている。リブ613aは軸受614の上端から上方に、リブ613bは軸受614の左端から左方に、リブ613cは軸受614の下端から下方に、リブ613dは軸受614の右端から右方に、夫々突設されており、リブ613a〜613dは、隣接するリブ同士が90°の角度をもって配設されていることになる。
基板612の正面側には、図34a、図38に見るように、放射状の歯を有するギアG61が基板612と一体に突設されている。ギアG61の歯数は30であり、ギアG61の歯g2は図41a、図41bの模式図に見るように、周方向の縦断面が3角形状で、3角形状の頂部の角が角丸となっている。また、歯g2の側面が軸(枢軸36・図40参照)方向の直線x2となす角度は、歯g2の外周端にてθ4、歯g2の内周端にてθ5であり、実施例2のギアG61にてはθ4=40°、θ5=29°である。さらに、ギアG61の全体の直径をδ5、歯g2の山の高さをδ6とすると、実施例2のギアG61にてはδ5=41mm、δ6=1.5mmで、δ6はδ5の約3.7%となっている。
実施例2のジョイント装置Bのロック板3の構成は、前述のように実施例1のジョイント装置Aのロック板3の構成と略同一であるが、ジョイント装置Bにおいては、第1回動部5のギア部51の凸部t1〜t4(図28a、図28b、図30、図31参照)の山の高さが実施例1のジョイント装置Aの第1回動部1のギア部11の凸部T1〜T4(図6a、図6b、図9、図10参照)の山の高さに較べて低いので、その差分だけ枢軸36を短くするか、あるいはナットNの固着位置を差分だけ前方にずらす必要がある。
なお、全体の組付構成(図40参照)においては、枢軸36の後端部には、実施例1のジョイント装置A同様ワッシャーWが嵌装されナットNが螺着される。ナットNには円孔Na、Naが穿設されていて、円孔Na、Naと枢軸36の円孔36aに割りピンPが挿通され、ナットNは割りピンPにより枢軸36の後端部に固着される。ワッシャーW、ナットN、割りピンPもロック機構R2の一部として、係止部ST2を構成する。なお、キャップ4は実施例1のジョイント装置Aのキャップ4と全く同一の構成であるので説明は省略する。
<実施例2の作用>
実施例2のジョイント装置Bの作用は、実施例1のジョイント装置Aの作用と略同一であるので説明は省略するが、前述のように、実施例2のジョイント装置Bは軽荷重型として構成されているので、車椅子、歩行車、リクライニングベッド、リクライニングチェア等人体の荷重を直接受けるジョイント部分には適さず、電気スタンドのパイプの接続部分等比較的軽い荷重を受けるジョイント部分に用いるように開発されたものである。
図42は、実施例2のジョイント装置Bの応力ひずみ曲線を常温(23℃)で測定したものであるが、材質をPA6製とした場合には約370N、ABS製とした場合には約240N、POM製とした場合には約280N、FRB製とした場合には約520Nの荷重に耐えることができた。さらに、金属製とした場合には700N近い荷重に耐えることができた。
上記試験結果から明らかなように、実施例2のジョイント装置Bを各種樹脂製あるいはガラス繊維製とした場合には、約240N〜約370Nの荷重に耐えることができるので、電気スタンドのパイプの連結部分等に使用する場合には充分な耐荷重性を有していると言い得る。また、金属製とした場合には、実施例1のジョイント装置Aに近い耐荷重性を示すので、車椅子、歩行車、リクライニングベッド、リクライニングチェア等人体の荷重を直接受けるジョイント部分においても用いることが全く不可能であるとは言えない。
また、第1回動部5のギア部51及び第2回動部6のギア部61の最大直径は50mmとし、ギアG51、G61の外径δ5は41mm、ギアG51、G61の歯g2の高さδ6は1.5mmとしたが(図41a、図41b参照)、ギア部51及びギア部61の直径をさらに大とし、ギアG51、G61の外径をさらに大とすれば、さらに高度な耐荷重性能が実現できるものであると思われる。
また、歯g2の数はギアG51、G61共に30本であるが、歯数を減らせば変換可能の最小角度は大となるが(つまり変換段階は荒くなるが)、耐荷重性能はさらに向上するものと考えられる。
また、ジョイント装置Bは、接続用端部52に嵌挿固着されたパイプP1と接続用端部62に嵌挿固着されたパイプP2を、相互に12°刻みの任意の位置にて固定することができるものであるが、現実には、第1回動部5の頚部54と第2回動部6の頚部64が相互に干渉する範囲を除くと、接続用端部52と接続用端部62のなす角度の下限は実施例1と同じく60°となる。この数値はギアG51とギアG61の歯数や頚部54及び頚部64のサイズにより当然変化させ得るものである。
また、実施例2のジョイント装置Bにおいては、図41a、図41bに示すように、ギアG51、G61の歯g2が、頂部が丸められた3角形となっているために、ギアG51、G61のロック状態(噛合状態)から解除状態(噛合されていない状態)への変化あるいはその逆の変化が極めて円滑に行われるものである。しかも、歯g2の形状が3角形であるために、実施例1のジョイント装置Aよりもさらに軽く操作をすることができるものである。
また、実施例1のジョイント装置AのギアG11、G21の歯g1の高さδ2は外径δ1の6.1%であったが(図13a参照)、実施例2のジョイント装置BのギアG51、G61の歯g2の高さδ6は外径δ5の3.7%なので(図41a参照)、ここからしても、実施例2のジョイント装置Bは実施例1のジョイント装置Aよりもさらに軽く操作をすることができるものであるといえる。
したがって、実施例2のジョイント装置Bは、実施例1のジョイント装置Aほどの耐荷重性は必要としないが、パイプや棒材同士の角度の変換をジョイント装置Aよりさらに軽く、円滑に行いたい場合に適したジョイント装置であるということができる。
図43は、本発明の実施例1のジョイント装置Aを、パイプ製の車椅子KCの各部分パイプのジョイント装置として応用した例を示す。車椅子KCは、押し手KC1、背もたれの枠KC2、座面の枠KC3、フットレストの枠KC4、フットプレートの枠KC5がパイプ製であり、押し手KC1と背もたれの枠KC2の接続部分KCa、背もたれの枠KC2と座面の枠KC3の接続部分KCb、座面の枠KC3とフットレストの枠KC4の接続部分KCc、フットレストの枠KC4とフットプレートの枠KC5の接続部分KCdに夫々ジョイント装置Aを用いている。
夫々の接続部分に用いたジョイント装置Aの作用により、押し手KC1が背もたれの枠KC2に対してなす角度η1、背もたれの枠KC2のリクライニングの角度η2、フットレストの枠KC4のエレベーティングの角度η3、フットプレートの枠KC5がフットレストの枠KC4に対してなす角度η4を夫々独立して12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、女性や子供、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
公共の場に設置された車椅子は、様々な体型の人が使用するので、このように各部分の角度が独立して変換できる構造になっていると非常に便利である。また、個人専用の車椅子においても、そのときの身体の状態によって各部の角度を簡単に変化できる設計であれば非常に使い易いものとなる。さらに、車椅子KCを押す人が途中で交代する場合など、押し手KC1が背もたれの枠KC2に対してなす角度η1が簡単に変化できるようになっているので、介護する側においても大変使い易い。
このように、ジョイント装置Aを利用した車椅子KCは、介護者にとっても被介護者にとっても使い易いものとして、福祉や医療の現場で、また家庭でも広範囲に利用される可能性を有するものである。なお、ジョイント装置Aの変換角度の単位である12°は、実際の使用においては充分なものであるが、ジョイント装置Aのギアの歯数を変えることによりさらに細かな角度変換も可能である。
また、接続部分KCbは人体の荷重が最も大きくかかる部分なので、重荷重型であるジョイント装置Aを使うことが望ましいが、他の接続部分KCa、KCc、KCdにおいては、より操作が楽な軽荷重型であるジョイント装置Bを用いても良い。
図44は、本発明の実施例1のジョイント装置Aを、パイプ製の歩行車SCの各部分のパイプのジョイント装置として応用した例を示す。歩行車SCは、通称シルバーカーとも呼ばれる道具で、お年寄りや歩行に困難を感じる人がこれを押して歩くための一種の歩行補助具であり、歩行の補助と荷物の運搬の機能を合わせ持っている。
歩行車SCは、押し手SC1、支柱SC2、連結部SC3、前脚SC4がパイプ製であり、押し手SC1と支柱SC2の接続部分SCa、支柱SC2と連結部SC3の接続部分SCb、連結部SC3と前脚SC4の接続部分SCcに夫々ジョイント装置Aを用いている。
夫々の接続部分に用いたジョイント装置Aの作用により、押し手SC1が支柱SC2に対してなす角度η5、支柱SC2のリクライニングの角度η6、連結部SC3と前脚SC4の折畳み角度η7を夫々独立して12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
歩行車SCは道路の状態や使用者の身体の状態によって各部分の角度を独立して変換させ得ることが望ましいので、ジョイント装置Aの作用により各部分の角度が12°刻みで変換できる構造になっていると非常に便利である。さらに、接続部分SCcに用いたジョイント装置Aの作用により折畳みが簡単にできる。
このように、ジョイント装置Aを利用した歩行車SCは、お年寄りや歩行に困難を感じる人の歩行補助具兼運搬具として、広範囲に利用される可能性を有するものである。なお、歩行車SCの各部分には、人体の荷重が直接かかってくるため、重荷重型であるジョイント装置Aを用いるのが望ましい。
図45は、本発明の実施例1のジョイント装置Aを、パイプ製のベンチBEの各部分のパイプのジョイント装置として応用した例を示す。ベンチBEは、背もたれの枠BE1、肘掛の枠BE2がパイプ製であり、背もたれの枠BE1と肘掛の枠BE2のパイプの接続部分BEaにジョイント装置Aを用いている。
ジョイント装置Aの作用により、背もたれの枠BE1のリクライニングの角度η8を夫々独立して12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、女性や子供、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
ベンチBEは、公園やバス停等の公共の場に設置されるものとして設計されている。従来、公園やバス停等の公共の場に設置されるベンチは、背もたれのリクライニングが可能な設計のものは略皆無といって良かった。しかしながら、公園での休息や、バス停での長時間の待機においては、背もたれを倒してゆっくりと休めると、特に疲れた人やお年寄り、身体の弱い人や妊婦にとっては非常に便利である。
このように、ジョイント装置Aを利用したベンチBEは、多くの人にとって使い易いものとして、公共の場にて広範囲に利用される可能性を有するものである。なお、ジョイント装置Aの変換角度の単位である12°は、実際の使用においては充分なものであるが、ジョイント装置Aの歯数を変えることによりさらに細かな角度変換も可能である。
また、接続部分BEaは人体の荷重が最も大きくかかる部分なので、やはり重荷重型であるジョイント装置Aを使うことが望ましい。
図46は、本発明の実施例1のジョイント装置Aと実施例2のジョイント装置Bを一回り小さくしたジョイント装置Cを、パイプ製のベビーカーBCの各部分のパイプのジョイント装置として応用した例を示す。ベビーカーBCは、押し手BC1、背もたれの枠BC2、座面の枠BC3、日除けの枠BC4、肘掛の枠BC5がパイプ製であり、押し手BC1と背もたれの枠BC2のパイプの接続部分BCa、背もたれの枠BC2のパイプと座面の枠BC3のパイプの接続部分BCbに夫々ジョイント装置Aを、日除けの枠BC4と肘掛の枠BC5の接続部分BCcにジョイント装置Cを用いている。
夫々の接続部分に用いたジョイント装置A、ジョイント装置Cの作用により、押し手BC1が背もたれの枠BC2に対してなす角度η9、背もたれの枠BC2のリクライニングの角度η10、日除けの枠BC4の展開の角度η11を夫々独立して12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、女性や子供、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
ベビーカーBCは、普段は母親が押す機会が多いが、休日等では父親が押す可能性も高い。そこで、押し手BC1が背もたれの枠BC2に対してなす角度η9が簡単に変化できるようになっていると、父親と母親の体型がかなり異なっていても、即座にどちらにも対応できるので極めて便利である。また、背もたれの枠BC2のリクライニングの角度η10が自由に変換できれば、乳児の身体状態(起きていたり寝ていたり等)に即座に適応できるので、乳児にも保護者にも快適である。
接続部分BCaに関しては、ジョイント装置Aを用いることとしたが、ジョイント装置Bでも充分に対応は可能である。また、接続部分BCbについては、ベビーカーBCに乗るのが多くの場合は体重数kgの乳児であることを考えるとジョイント装置Bを用いることも可能であるが、幼児が乗ったり、あるいは乳児や幼児が座面の枠BC3上で暴れたりする可能性も考えるとジョイント装置Aを用いる方が望ましい。
さらに、日除けの枠BC4の展開の角度η11の変換が楽にできることは、ベビーカーBCの基本条件の一つとして大切なことであるので、日除けの枠BC4の接続部分BCcに対しては、実施例2のジョイント装置Bを一回り小さくしたジョイント装置Cを用いた。ジョイント装置Cはジョイント装置Bよりもさらにロックと解除が楽に行えるので、これにより、太陽の射光角度に即座に対応した角度η11の変換が極めて楽に行えるものである。
図47は、本発明の実施例1のジョイント装置Aと実施例2のジョイント装置Bを、パイプ製の肘掛け椅子ACの各部分パイプのジョイント装置として応用した例を示す。肘掛け椅子ACは、背もたれの支柱AC1、座面の枠AC2、肘掛の支柱AC3がパイプ製であり、背もたれの支柱AC1と座面の枠AC2のパイプの接続部分ACaにジョイント装置Aを、肘掛の支柱AC3の接続部分ACbにジョイント装置Bを用いている。
夫々の接続部分に用いたジョイント装置A、ジョイント装置Bの作用により、背もたれの支柱AC1のリクライニングの角度η12、肘掛の支柱AC3の角度η13を夫々独立して12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、女性や子供、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
肘掛け椅子ACにおいては、背もたれの支柱AC1のリクライニングの角度η12が簡単に調節できることにより、使用者は体型やそのときの体調、また気分にふさわしい姿勢を取ることができる。通常は、このような事務用の椅子に角度を固定できるリクライニング機能が備わっているものは余り見かけないが、ジョイント装置Aを用いることにより、外観は従来の事務用の椅子のままで12°刻みの角度を固定できるリクライニング機能を有せしめることができるものである。
また、事務用の椅子に限らず、肘掛の部分の角度が変えられる椅子というものは殆ど見ることはないが、肘掛け椅子ACにおいては、背もたれの支柱AC1のリクライニング機能と肘掛の支柱AC3の角度変換機能が協働することによって、使用者の極めて微妙な体位変換要求に応えることができるようになった。
接続部分ACaは使用者の人体荷重を直接受ける部分であるので、ジョイント装置Aを用いるのが適切である。また、接続部分ACbに関しては、受ける荷重は腕の部分だけであるので、ジョイント装置Bが使用できる。但し、足腰の弱い人が肘掛につかまって立ち上がる場合等を想定すれば、ジョイント装置Aを用いる方が望ましいと言い得る。
図48a、図48bは、本発明の実施例1のジョイント装置Bを、パイプ製の支柱を有する電気スタンドLSの各部分パイプのジョイント装置として応用した例を示す。電気スタンドLSは、第1支柱LS1、第2支柱LS2共にパイプ製であり、第1支柱LS1と第2支柱LS2の接続部分LSaにジョイント装置Bを用いている。
ジョイント装置Bの作用により、第1支柱LS1と第2支柱LS2の角度η14を12°刻みで変化させることができる。しかも、前記のように操作は非常に簡単で、専用工具等は全く不要であり、女性や子供、体力の弱い人やお年寄りでも楽に角度変換を行うことができる。
図48a、図48bに示すような形態の電気スタンドには、これまでも様々な角度変換装置が用いられてきたが、蝶ネジとナットを用いるタイプのもの(図示せず)は角度変換のたびに蝶ネジとナットを緩めたり、締めたりせねばならず面倒であり、また使用中に蝶ネジとナットが緩んできて角度が勝手に変わってしまうという不便さがあった。また、クランク機構を用いるタイプもの(図示せず)もあったが、支柱の数が増えて構成が複雑になるという欠点があった。
しかるに、接続部分LSaにジョイント装置Bを用いた電気スタンドLSにおいては、第1支柱LS1と第2支柱LS2の角度η14を12°刻みで変化させることが簡単にできる。しかも変化させた後の状態を強固に固定できるので極めて安定的に使用できる。さらに、第1支柱LS1も第2支柱LS2も夫々が1本の支柱で構成されていて単純であり、外観も非常にすっきりしている。
(a)本発明の実施例1のジョイント装置の正面側から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1のジョイント装置の背面側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の右側面側から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1のジョイント装置の右側面側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の右側面側から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1のジョイント装置の右側面側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の正面側から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例2のジョイント装置の背面側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の正面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の背面図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の右側面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の左側面図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の平面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の底面図である。 図5aのA−A線断面図である。 図8のギア部の拡大図である。 図5aのB−B線拡大断面図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の正面右下側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部の背面右下側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部のギア及び第2回動部のギアの歯型を説明するための参考模式図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第1回動部のギア及び第2回動部のギアの歯型を説明するための参考模式図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の正面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の背面図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の右側面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の左側面図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の平面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の底面図である。 図14aのC−C線断面図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の正面右下側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の第2回動部の背面右下側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置のロック板の正面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置のロック板の背面図である。 (c)本発明の実施例1のジョイント装置のロック板の右側面図である。 (d)本発明の実施例1のジョイント装置のロック板の左側面図である。 (e)図20aのD−D線断面図である。 (f)本発明の実施例1のジョイント装置のロック板を正面右上側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップの正面図である。 (b)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップの背面図である。 (c)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップの右側面図である。 (d)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップの左側面図である。 (e)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップの平面図である。 (f)図21aのE−E線断面図である。 (g)図21aのF−F線断面図である。 (h)本発明の実施例1のジョイント装置のキャップを正面右上側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の分解立体図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1のジョイント装置の応力ひずみ線を示めすグラフである。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の正面図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の背面図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の右側面図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の左側面図である。 (c)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の平面図である。 (d)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の底面図である。 図27aのG−G線断面図である。 図29のギア部の拡大図である。 図27aのH−H線拡大断面図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の正面右下側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部の背面右下側から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の正面図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の背面図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の右側面図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の左側面図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の平面図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の底面図である。 図34aのI−I線断面図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の正面右下側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の第2回動部の背面右下側から見た外観斜視図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の分解立体図である。 (a)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部のギア及び第2回動部のギアの歯型を説明するための参考模式図である。 (b)本発明の実施例2のジョイント装置の第1回動部のギア及び第2回動部のギアの歯型を説明するための参考模式図である。 本発明の実施例2のジョイント装置の応力ひずみ線を示すグラフである。 本発明の実施例1のジョイント装置を車椅子に用いた1例を示す参考図である。 本発明の実施例1のジョイント装置を歩行車に用いた1例を示す参考図である。 本発明の実施例1のジョイント装置をベンチに用いた1例を示す参考図である。 本発明の実施例1のジョイント装置をベビーカーに用いた1例を示す参考図である。 本発明の実施例1のジョイント装置及び実施例2のジョイント装置を肘掛け椅子に用いた1例を示す参考図である。 本発明の実施例2のジョイント装置を電気スタンドに用いた1例を示す参考図である。
符号の説明
1 第1回動部
11 ギア部
111 側壁
111a フランジ
111b フランジ
112 基板
113 円板状凸部
114 軸受
12 接続用端部
13 隔壁
14 頚部
2 第2回動部
21 ギア部
211 側壁
212 基板
212a 凹部
214 軸受
213a リブ
213b リブ
213c リブ
213d リブ
22 接続用端部
23 隔壁
24 頚部
3 ロック板
31 基板
32 側板
33 ツマミ
34 凸部
35a リブ
35b リブ
35c リブ
35d リブ
36 枢軸
36a 円孔
4 キャップ
41 基板
41a 連絡部
42 側板
42a 切欠部
42b 切欠部
43 嵌着片
43a 薄肉部
43b 肉厚部
44 嵌着片
44a 薄肉部
44b 肉厚部
5 第1回動部
51 ギア部
511 側壁
511a フランジ
511b フランジ
512 基板
513 円板状凸部
514 軸受
52 接続用端部
53 隔壁
54 頚部
6 第2回動部
61 ギア部
611 側壁
612 基板
612a 凹部
614 軸受
613a リブ
613b リブ
613c リブ
613d リブ
62 接続用端部
63 隔壁
64 頚部
A ジョイント装置
AC 肘掛け椅子
AC1 支柱
AC2 枠
AC3 支柱
ACa 接続部分
ACb 接続部分
B ジョイント装置
BC ベビーカー
BC1 押し手
BC2 枠
BC3 枠
BC4 枠
BC5 枠
BCa 接続部分
BCb 接続部分
BCc 接続部分
BE ベンチ
BE1 枠
BE2 枠
BEa 接続部分
C ジョイント装置
G11 ギア
G21 ギア
G51 ギア
G61 ギア
H1 軸孔
H2 軸孔
KC 車椅子
KC1 押し手
KC2 枠
KC3 枠
KC4 枠
KC5 枠
KCa 接続部分
KCb 接続部分
KCc 接続部分
KCd 接続部分
N ナット
Na 円孔
M1 マーカー
M2 マーカー
M3 マーカー
M4 マーカー
M5 マーカー
M6 マーカー
W ワッシャー
P 割りピン
P1 パイプ
P2 パイプ
R1 ロック機構
R2 ロック機構
LS 電気スタンド
LS1 第1支柱
LS2 第2支柱
LSa 接続部分
S1 空間
S2 空間
SC 歩行車
SC1 押し手
SC2 支柱
SC3 連結部
SC4 前脚
SCa 接続部分
SCb 接続部分
SCc 接続部分
ST1 係止部
ST2 係止部
T1 凸部
T1a 溝部
T2 凸部
T2a 溝部
T3 凸部
T3a 溝部
T4 凸部
T4a 溝部
a 方向
b 方向
c 方向
cr クリアランス
d 方向
e 方向
g1 歯
g2 歯
h 円孔
h1 軸孔
h2 軸孔
m1 マーカー
m2 マーカー
m3 マーカー
m4 マーカー
m5 マーカー
m6 マーカー
s1 空間
s2 空間
t1 凸部
t1a 溝部
t2 凸部
t2a 溝部
t3 凸部
t3a 溝部
t4 凸部
t4a 溝部
x1 直線
x2 直線
δ1 直径
δ2 高さ
δ3 距離
δ4 距離
δ5 直径
δ6 高さ
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度
θ4 角度
θ5 角度
η1 角度
η2 角度
η3 角度
η4 角度
η5 角度
η6 角度
η7 角度
η8 角度
η9 角度
η10 角度
η11 角度
η12 角度
η13 角度
η14 角度















Claims (5)

  1. 第1回動部と第2回動部とロック機構から成るパイプや棒材のジョイント装置であって、第1回動部は軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第2回動部も軸孔の周囲に放射状に配設された複数の歯を有するギアが設けられたギア部とパイプや棒材を接続固定する接続用端部から構成され、第1回動部のギア部と第2回動部のギア部が夫々の軸孔に挿通された1本の枢軸により相互に回動可能な状態にて枢着され、ロック機構により第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合された状態の固定と解除ができるように構成されていることを特徴とするジョイント装置。
  2. ロック機構が、枢軸の一端に固着された凸部を有するロック板と、枢軸の他端に固着された係止部と、第1回動部あるいは第2回動部のいずれかのギア部の歯を有しない面に設けられた頂上に溝部を有する凸部とからなり、ロック板の凸部と上記溝部が嵌合されることにより第1回動部のギアと第2回動部のギアが噛合した状態でロック板と係止部との間に第1回動部と第2回動部が挾着されることにより第1回動部と第2回動部が固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のジョイント装置。
  3. 第1回動部のギアの歯の数及び第2回動部のギアの歯の数が360の約数で、12〜45本の範囲内であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のジョイント装置。
  4. 第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が台形状で、該台形状の頭頂部の両角がやや丸みを帯びていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載のジョイント装置。
  5. 第1回動部のギアの歯の形状及び第2回動部のギアの歯の形状が、1本の歯の長手方向に垂直な平面で切断した場合の断面形状が3角形状で、該3角形状の頭頂部がやや丸みを帯びていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載のジョイント装置。



























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